JP2006054054A - 電球形無電極蛍光ランプおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供すること。
【解決手段】発光ガスが封入された発光管100と、発光管100の凹入部24に挿入された誘導コイル30と、点灯回路40と、点灯回路40を収納するケース50と、口金60とを備えた電球形無電極蛍光ランプ200である。発光管100は、略球形の外管10と内管20とから構成されており、外管10のうちの、外管10と内管20とが接合してなる封止部12の周囲に位置するネック部13において、封止部12の方から順に、ネック凹部14とネック凸部16とが形成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】発光ガスが封入された発光管100と、発光管100の凹入部24に挿入された誘導コイル30と、点灯回路40と、点灯回路40を収納するケース50と、口金60とを備えた電球形無電極蛍光ランプ200である。発光管100は、略球形の外管10と内管20とから構成されており、外管10のうちの、外管10と内管20とが接合してなる封止部12の周囲に位置するネック部13において、封止部12の方から順に、ネック凹部14とネック凸部16とが形成されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電球形無電極蛍光ランプおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護と経済性の視点から、白熱電球に比べて効率が約5倍高い有電極の電球形蛍光ランプが、住宅やホテルなどにおいて電球代替用として広く利用されてきている。このような有電極の電球形蛍光ランプは、例えば、特開2001−196194号公報に開示されている。電球形蛍光ランプは、点灯回路を内蔵しており、そして口金も有しているので、白熱電球と直接代替可能な構造をしている。
【0003】
さらに、最近、従来から存在する有電極の電球形蛍光ランプの他に、無電極の電球形蛍光ランプが普及し始めている。無電極蛍光ランプは、電極が無いことから寿命が有電極蛍光ランプに比べて更に長いことが特徴であり、今後ますます普及していくことが期待される。そのような電球形無電極蛍光ランプは、例えば、米国特許5,959,405号に開示されている。その電球形無電極蛍光ランプを図7に示す。
【0004】
図7に示した電球形無電極蛍光ランプ1000は、反射形電球(レフランプ)代替用の電球形無電極蛍光ランプである。このランプ1000は、発光管(バルブ)1100と、反射面152付きのケース150と、口金160とから構成されている。発光管1100の凹入部には、誘導コイル130が挿入されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
レフランプ代替用のランプ1000の場合、ケース150に取り付けられた反射面152の部分によって、発光管1100の外観(特に、側面)の大半を覆えるので、発光管全体の外観形状に特に注意を払ってわなくてもよい。つまり、発光管1100の大半をケースによって覆えることから、ガラス球形式R形(JIS C 7710)の形状を有する電球形無電極蛍光ランプの設計は比較的容易である。
【0006】
しかしながら、通常の白熱電球と直接代替可能な電球形無電極蛍光ランプの場合、反射面の部分がないので、発光管の大半の部分を、白熱電球と同じにような外観および寸法にする必要がある。言い換えると、白熱電球形状(いわゆるナス型)として普及しているガラス球形式A形(JIS C 7710)と同じようになるように、電球形無電極蛍光ランプの発光管を作製することが要求される。
【0007】
無電極蛍光ランプの発光管は、製法上、滑らかな略楕円形状として作製されることが多いが、そのような形状では、A形の白熱電球と似せることは難しい。つまり、滑らかな略楕円形状を有する発光管の場合、ケースとの間に隙間が生じてしまうことが多く、美観上問題が生じる。また、ケースとの間に隙間が生じないような形状の発光管を作製すると、ケースの中に収納しなくていけない発光管の部分が多くなりすぎてしまい、ケース内に点灯回路を配置するスペースがなくなってしまう。点灯回路を配置したければケースをさらに大きくしなければならず、結果として、電球形無電極蛍光ランプの形状は、白熱電球の形状と異なるものとなってしまい、これまた美観上問題が生じる。
【0008】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電球形無電極蛍光ランプは、発光ガスが封入され、凹入部を有する発光管と、前記凹入部に挿入された誘導コイルと、前記誘導コイルに電気的に接続された点灯回路と、前記点灯回路を収納するケースと、前記点灯回路に電気的に接続され、前記ケースに取り付けられた口金とを備え、前記発光管は、略球形の外管と、前記凹入部を規定する内管とから構成されており、前記外管のうちの、前記外管と前記内管とが接合してなる封止部の周囲に位置するネック部において、前記封止部の方から順に、ネック凹部とネック凸部とが形成されている。
【0010】
前記発光管の外観は、実質的に、ガラス球形式A形の形状であることが好ましい。
【0011】
前記ネック凸部と、前記ケースの上端とは、近接または接触していることが好ましい。
【0012】
前記ネック凸部の残留応力が14MPa以下であることが好ましい。
【0013】
前記ネック凹部の残留応力が14MPa以下であることが好ましい。
【0014】
前記ネック凸部および前記ネック凹部を含む前記ネック部の残留応力が7MPa以下であることが好ましい。
【0015】
前記発光管における前記外管全体の残留応力が7MPa以下であることが好ましい。
【0016】
本発明の電球形無電極蛍光ランプの製造方法は、一端に略球形の部位を有し且つ他端に開口部を有する外管と、筒状の内管とを用意する工程(a)と、前記外管内に前記内管をセットした後、前記外管の一部と前記内管の一部とを封着して、前記外管と前記内管とを接合する工程(b)とを包含し、前記工程(b)において、前記外管と前記内管とが接合する封止部の周囲に位置するネック部に、ネック凹部とネック凸部とを形成する工程を実行し、前記工程(b)の後、少なくとも前記ネック凸部を加熱することによって、前記ネック凸部の残留応力を14MPa以下にする工程を実行する。
【0017】
ある実施形態において、前記残留応力を14MPa以下にする工程は、前記外管を構成するガラス材料についての徐冷点の温度でアニール処理する工程を含む。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(実施形態1)
図1から図3を参照しながら、本発明の実施形態1にかかる電球形無電極蛍光ランプを説明する。
【0019】
図1は、本実施形態の電球形無電極蛍光ランプの発光管100の断面構成を模式的に示しており、図2は、発光管100の外観を示している。
【0020】
発光管100は、略球形の外管10と、凹入部(キャビティ)24を規定する内管20とから構成されている。外管10と内管20とは、封止部12において封着により接合されており、封止部12の周囲にはネック部13が位置している。
【0021】
なお、凹入部24には、誘導コイルが挿入されることになり、内管20の上部には、製造工程時に使用する排気用の細管22が取り付けられている。完成した発光管100では、細管22の一端は発光管内と繋がっているが、他端は封止されており、それにより発光管内は密閉構造となっている。また、発光管100の内壁の少なくとも一部には、蛍光体層が形成されている。
【0022】
図1および図2に示すように、ネック部13には、封止部12の方から順に、ネック凹部14とネック凸部16とが形成されている。このようにネック凹部14およびネック凸部16を形成した発光管100の場合、滑らかな略楕円形状の発光管と比較して、発光管100の下部の部位(特に、ネック凸部16より下の部位)の短くすることができ、それにより、ガラス球形式A形と実質的な同じ形状で、白熱電球の外観と比較して美観を損ねず、かつ、ケース内の点灯回路の配置スペースを確保した電球形無電極蛍光ランプを実現することができる。ここで、ガラス球形式A形は、JIS C 7710に規定されているガラス球の形状であり、いわゆるナス形の形状である。また、ネック部とは、発光管の最大径部から口金へ向けてすぼまっていく部位のことである。
【0023】
次に、図3を参照する。図3は、発光管100を備えた電球形無電極蛍光ランプ200の断面構成を模式的に示している。なお、図3では、構造の理解を容易にするため、凹入部における断面を左右で二段階にわけて示している。
【0024】
図3に示した電球形無電極蛍光ランプは、発光管100と誘導コイル30と点灯回路40とケース50と口金60とを有している。発光管100には、発光ガスが封入されており、例えば水銀と希ガスが封入されている。発光管100に形成されている凹入部24には、誘導コイルが挿入されている。
【0025】
本実施形態では、誘導コイル30は、フェライトコア32と巻線34とから構成されている。誘導コイル30は、点灯回路40に電気的に接続されており、点灯回路40はケース50内に収納されている。ケース50の下部には口金60が取り付けられており、口金60は点灯回路40と電気的に接続されている。
【0026】
図3に示すように、発光管100にネック凹部14およびネック凸部16が形成されていることにより、ネック凸部16とケース50の上端50aとを互いに近接または接触させることができる。したがって、発光管100とケース50との接続箇所80は、美観上滑らかな接続となっており、美観を損ねるような大きな隙間や大きな段差は存在しない。また、接続箇所80が滑らかであるとともに、発光管100の封止部12の位置がケース50の上方にあるため、ケース50内に点灯回路40を配置するためのスペースを十分に確保することが可能となっている。したがって、美観を損ねるほどケース50を大きくしなければならないという問題を回避することができる。
【0027】
本実施形態では、発光管100の形状は、実質的にガラス球形式A形であり、そして、そのガラス球径(発光管100の最大直径)は、例えば55〜75mmである。発光管100の頂点から口金60の端部までの長さ(全長)は、例えば、120〜165mmである。なお、口金60は、E26/25を使用している。定格電圧[V]および定格消費電力[W]は、それぞれ、100〜240V、7〜22Wである。
【0028】
図1から図3に示した発光管100を用いれば、美観を損ねずに、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供することが可能であるが、発光管100にネック凹部14およびネック凸部16を形成した結果として、ネック部13の強度および信頼性が低下することがわかった。本願発明者は、その問題の検討およびその解決策にも着手した。
【0029】
発光管100の歪み(残留応力)を観察すると、図4に示すように、ネック凸部16の領域には圧縮歪みが存在し、一方で、ネック凹部14から封止部12の領域には引っ張り歪みが存在することがわかった。これは製造工程の過程から生じるものであり、加工時に先に冷えた部分に圧縮歪みが残るということに起因している。つまり、外管10と内管20とが加熱により封着されてなる封止部12よりも離れた領域のネック凸部16が先に冷えるので、そこに圧縮歪みが残り、そして、その圧縮歪みに対応する引っ張り歪みがネック凹部14から封止部12の領域に残るのである。なお、図4おいて、右上から左下への斜線が示された領域を、圧縮歪みが存在する領域として示し、そして、左上から右下への斜線が示された領域を、引っ張り歪みが存在する領域として示している。
【0030】
このように圧縮歪みと引っ張り歪みが存在する場合、通常、引っ張り歪みから割れが入り、圧縮歪みとの界面に沿って割れが進む。その結果、歪みがないときよりも早くに、発光管100の寿命がきてしまう。発光管100の強度および信頼性を向上させるためには、ネック凸部16における圧縮の残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下、さらに好ましくは、実質的に0MPa(1.4MPa以下))であることが望ましい。また、ネック凹部14における引っ張りの残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下、さらに好ましくは、実質的に0MPa(1.4MPa以下))であることが望ましい。さらには、発光管100における外管10全体の残留応力が7MPa以下(好ましくは、実質的に0MPa(1.4MPa以下))することがより望ましい。残留応力を取り除くには、発光管100を構成するガラス(例えば、ソーダガラス)の徐冷点にまで発光管を加熱する処理(アニール処理)を行う。なお、ソーダガラスの徐冷点は520℃である。
【0031】
本願発明者は、アニール処理を行う前および行った後の発光管100の残留応力(歪度)を観察・測定した。図5(a)および(b)にその結果を示す。なお、図5(a)は、アニール処理前の発光管100を歪測定した時の写真をトレースした図であり、図5(b)は、アニール処理後の発光管100を歪測定した時の写真をトレースした図である。ここで使用した計測器を説明すると、写真撮影には、歪検査器(東芝製)SVP−10−II(鋭敏色法)を用い、歪度測定には、歪検査器(ルケオ製)LSM−701(反射型セナルモン法)を用いた。
【0032】
図5(a)に示したアニール処理前の発光管100では、ネック凸部16の残留応力は34MPa(歪度25°)であった。一方、図5(b)に示したアニール処理後の発光管100では、ネック凸部16の残留応力は1.4MPa(歪度1°以下)であった。また、発光管全体における残留応力も1.4MPa(歪度1°以下)であった。
【0033】
残留応力の有無(または程度)による差を調べるために、発光管100についてヒートサイクル(熱湯冷水)試験を本願発明者は行った。この試験は、熱湯(約90℃)と冷水(約0℃)に30秒ずつ交互につけることを5サイクル繰り返して行う。実験のために用意したサンプルは下記の4種の発光管100である。
(a)520℃(ソーダガラスの徐冷点)で10分熱処理した発光管100
(b)520℃(ソーダガラスの徐冷点)で5分熱処理した発光管100
(c)上記アニール工程を施していない発光管100
(d)アニール工程だけでなく、ガラス加工時に徐冷バーナーも施していない発光管100
ヒートサイクル(熱湯冷水)試験の結果を下記表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
バーナーでの徐冷をしなかった発光管100は全て割れ(割れ発生率100%)、一方、520℃でのアニールをおこなった発光管100は全て割れなかった(割れ発生率0%)。バーナー徐冷を行ったが、アニール処理を行わなかった発光管100は、割れたり割れなかったりした(割れ発生率37.5%)。
【0036】
以上の結果から、520℃のアニール処理は、保持時間5分でも割れ防止には十分な効果を示すことがわかった。
【0037】
上記ヒートサイクル試験で割れたものと割れなかったもので分類し、それについて割れと歪み(ネック凸部4ヶ所測定)との相関を検討し、それを下記表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
アニール工程を施さず割れが生じなかった水準での、最大の歪度は約20°以下であった。これは応力に換算すると約27MPa以下である。なお、ソーダガラス(厚さ1mm)の場合の歪計度と応力(残留応力)との相関を参考のため下記表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
ここで、発光管の割れについての理論考察をする。試験片が破断にいたるまでの時間tは下記の式1で与えられる。
【0042】
【数1】
【0043】
σa:試験片に与えられる一定の応力
σIC:不活性環境下での臨界応力
KIC:開口モードIに対する応力拡大係数の臨界値
Y:クラックや試験片の形状、負荷の様式などによって決まる無次元の係数
A,n: 疲労パラメータ
なお、疲労パラメータnは、クラック成長感受係数と呼ばれ、クラック成長の起こりにくさの尺度となっており、素材や環境によって異なる数値となる。ソーダガラスの疲労パラメータnを下記表4に示す(出典;ガラス工学ハンドブック(朝倉書店))。
【0044】
【表4】
【0045】
次に、下記表5に、応力の低下による破断時間の変化を示す。
【0046】
【表5】
【0047】
n=13〜16の疲労パラメータの場合、1/2の応力では8000〜65000倍、そして、1/4の応力では6千万〜40億倍の寿命となる。約14Mpa以下の応力に設定した場合、ヒートショック試験の8000倍以上の熱サイクルに耐えられることとなる。これは4万回以上のヒートサイクルに耐えられることを意味する。さらに半分の残留応力にすることができれば3億回以上というヒートサイクルに耐えられることとなり、これは割れが発生する確立がほぼ零に等しいことを意味する。このように、理論的考察によっても、本実施形態の発光管100についての残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下)にする技術的意義は明かとなる。
【0048】
本実施形態の電球形無電極蛍光ランプ200によれば、ネック部13において、ネック凹部14とネック凸部16とが形成されているので、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを実現することができる。そして、ネック凸部16の残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下)である場合には、電球形無電極蛍光ランプ200の発光管100の割れを抑制することができる。
(実施形態2)
次に、図6(a)〜(c)を参照しながら、本発明の実施形態にかかる電球形無電極蛍光ランプ(特に、発光管100)の製造方法について説明する。図6(a)〜(c)は、本実施形態の製造方法を説明するための工程図である。
【0049】
まず、ソーダガラスからなる外管10と、円筒状の内管20とを用意する。ここで用意する外管10は、一端に略球形の部位を有し且つ他端に開口部を有しており、当該開口部の寸法(典型的には、直径)は、内管20の円筒の直径よりも大きくされたものである。なお、内管20には、排気用の細管22が取り付けられている。
【0050】
次に、図6(a)に示すように、外管10内に内管20をセットした後、両者を回転させながら、内管20の端部と、それに対応する位置にある外管10の一部とをバーナー70で加熱する。
【0051】
すると、図6(b)に示すように、加熱部(封止部)が溶けて、外管10の下側(カレット部)10aが自らの重さで延びてくる。
【0052】
その後、図6(c)に示すように、カレット部10aが溶け落ちて、外管10と内管20とが接合して封止部が形成され、それにより、封止済みの発光管100’が得られる。また、図6(a)〜(c)の間のバーナー70の調節により、ネック部13に、ネック凹部14とネック凸部16とを形成することができる。その後、少なくともネック部13に、バーナー70で徐冷をする。
【0053】
その後、その発光管100を炉に入れて、アニール処理を施す。アニール処理のための炉の温度は、徐冷点の周辺(例えば、約520℃)にしておけばよい。次いで、管内の排気および封入ガスの充填を行い、細管22封止も完了して、完成した発光管100を得る。
【0054】
このようにして残留応力を低減した発光管100と、誘導コイル30、点灯回路40、ケース50、口金60とを用いて、組み立てを行えば、電球形無電極蛍光ランプ200が得られる。
【0055】
なお、点灯回路40としては、1MHz以下(例えば、40〜500kHz)の比較的低い周波数を発生するものを用いることが好ましい。言い換えると、発光管100に点灯回路40が印加する高周波電圧の周波数は、1MHz以下(例えば、40〜500kHz)の比較的低い周波数の領域にすることが好ましい。これは、13.56MHzまたは数MHzのような比較的高い周波数領域で動作させる場合と比較して、40kHz〜1MHz程度の周波数領域で動作させる場合には、高周波電源回路を構成する部材として、一般電子機器用の電子部品として使用されている安価な汎用品を使用することができるとともに、寸法の小さい部材を使用することが可能となるため、コストダウンおよび小型化を図ることができ、利点が大きいからである。ただし、本実施形態の構成は、1MHz以下の動作に限らず、13.56MHzまたは数MHz等の周波数の領域においても動作させ得るものである。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、外管のうちの封止部の周囲に位置するネック部において、封止部の方から順に、ネック凹部とネック凸部とが形成されているので、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供することができる。ネック凸部16の残留応力が14MPa以下である場合、電球形無電極蛍光ランプの発光管の割れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかる電球形無電極蛍光ランプの発光管100の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】発光管100の外観を示す図である。
【図3】実施形態1にかかる電球形無電極蛍光ランプ200の構成を模式的に示す断面図である。
【図4】ネック凸部16およびネック凹部14の歪みを説明するための発光管100の図である。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ、アニール処理前および後における発光管100を歪測定した時の写真のトレース図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の実施形態2にかかる製造方法を説明するための工程図である。
【図7】従来の電球形無電極蛍光ランプの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 外管
13 ネック部
14 ネック凹部
16 ネック凸部
20 内管
22 細管(排気用)
24 凹入部
30 誘導コイル
32 コア(フェライトコア)
34 巻線(励起コイル)
40 点灯回路(高周波電源)
50 ケース
60 口金
100 発光管(バルブまたは放電容器)
200 電球形無電極蛍光ランプ
1000 電球形無電極蛍光ランプ
1100 発光管
【発明の属する技術分野】
本発明は、電球形無電極蛍光ランプおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護と経済性の視点から、白熱電球に比べて効率が約5倍高い有電極の電球形蛍光ランプが、住宅やホテルなどにおいて電球代替用として広く利用されてきている。このような有電極の電球形蛍光ランプは、例えば、特開2001−196194号公報に開示されている。電球形蛍光ランプは、点灯回路を内蔵しており、そして口金も有しているので、白熱電球と直接代替可能な構造をしている。
【0003】
さらに、最近、従来から存在する有電極の電球形蛍光ランプの他に、無電極の電球形蛍光ランプが普及し始めている。無電極蛍光ランプは、電極が無いことから寿命が有電極蛍光ランプに比べて更に長いことが特徴であり、今後ますます普及していくことが期待される。そのような電球形無電極蛍光ランプは、例えば、米国特許5,959,405号に開示されている。その電球形無電極蛍光ランプを図7に示す。
【0004】
図7に示した電球形無電極蛍光ランプ1000は、反射形電球(レフランプ)代替用の電球形無電極蛍光ランプである。このランプ1000は、発光管(バルブ)1100と、反射面152付きのケース150と、口金160とから構成されている。発光管1100の凹入部には、誘導コイル130が挿入されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
レフランプ代替用のランプ1000の場合、ケース150に取り付けられた反射面152の部分によって、発光管1100の外観(特に、側面)の大半を覆えるので、発光管全体の外観形状に特に注意を払ってわなくてもよい。つまり、発光管1100の大半をケースによって覆えることから、ガラス球形式R形(JIS C 7710)の形状を有する電球形無電極蛍光ランプの設計は比較的容易である。
【0006】
しかしながら、通常の白熱電球と直接代替可能な電球形無電極蛍光ランプの場合、反射面の部分がないので、発光管の大半の部分を、白熱電球と同じにような外観および寸法にする必要がある。言い換えると、白熱電球形状(いわゆるナス型)として普及しているガラス球形式A形(JIS C 7710)と同じようになるように、電球形無電極蛍光ランプの発光管を作製することが要求される。
【0007】
無電極蛍光ランプの発光管は、製法上、滑らかな略楕円形状として作製されることが多いが、そのような形状では、A形の白熱電球と似せることは難しい。つまり、滑らかな略楕円形状を有する発光管の場合、ケースとの間に隙間が生じてしまうことが多く、美観上問題が生じる。また、ケースとの間に隙間が生じないような形状の発光管を作製すると、ケースの中に収納しなくていけない発光管の部分が多くなりすぎてしまい、ケース内に点灯回路を配置するスペースがなくなってしまう。点灯回路を配置したければケースをさらに大きくしなければならず、結果として、電球形無電極蛍光ランプの形状は、白熱電球の形状と異なるものとなってしまい、これまた美観上問題が生じる。
【0008】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電球形無電極蛍光ランプは、発光ガスが封入され、凹入部を有する発光管と、前記凹入部に挿入された誘導コイルと、前記誘導コイルに電気的に接続された点灯回路と、前記点灯回路を収納するケースと、前記点灯回路に電気的に接続され、前記ケースに取り付けられた口金とを備え、前記発光管は、略球形の外管と、前記凹入部を規定する内管とから構成されており、前記外管のうちの、前記外管と前記内管とが接合してなる封止部の周囲に位置するネック部において、前記封止部の方から順に、ネック凹部とネック凸部とが形成されている。
【0010】
前記発光管の外観は、実質的に、ガラス球形式A形の形状であることが好ましい。
【0011】
前記ネック凸部と、前記ケースの上端とは、近接または接触していることが好ましい。
【0012】
前記ネック凸部の残留応力が14MPa以下であることが好ましい。
【0013】
前記ネック凹部の残留応力が14MPa以下であることが好ましい。
【0014】
前記ネック凸部および前記ネック凹部を含む前記ネック部の残留応力が7MPa以下であることが好ましい。
【0015】
前記発光管における前記外管全体の残留応力が7MPa以下であることが好ましい。
【0016】
本発明の電球形無電極蛍光ランプの製造方法は、一端に略球形の部位を有し且つ他端に開口部を有する外管と、筒状の内管とを用意する工程(a)と、前記外管内に前記内管をセットした後、前記外管の一部と前記内管の一部とを封着して、前記外管と前記内管とを接合する工程(b)とを包含し、前記工程(b)において、前記外管と前記内管とが接合する封止部の周囲に位置するネック部に、ネック凹部とネック凸部とを形成する工程を実行し、前記工程(b)の後、少なくとも前記ネック凸部を加熱することによって、前記ネック凸部の残留応力を14MPa以下にする工程を実行する。
【0017】
ある実施形態において、前記残留応力を14MPa以下にする工程は、前記外管を構成するガラス材料についての徐冷点の温度でアニール処理する工程を含む。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(実施形態1)
図1から図3を参照しながら、本発明の実施形態1にかかる電球形無電極蛍光ランプを説明する。
【0019】
図1は、本実施形態の電球形無電極蛍光ランプの発光管100の断面構成を模式的に示しており、図2は、発光管100の外観を示している。
【0020】
発光管100は、略球形の外管10と、凹入部(キャビティ)24を規定する内管20とから構成されている。外管10と内管20とは、封止部12において封着により接合されており、封止部12の周囲にはネック部13が位置している。
【0021】
なお、凹入部24には、誘導コイルが挿入されることになり、内管20の上部には、製造工程時に使用する排気用の細管22が取り付けられている。完成した発光管100では、細管22の一端は発光管内と繋がっているが、他端は封止されており、それにより発光管内は密閉構造となっている。また、発光管100の内壁の少なくとも一部には、蛍光体層が形成されている。
【0022】
図1および図2に示すように、ネック部13には、封止部12の方から順に、ネック凹部14とネック凸部16とが形成されている。このようにネック凹部14およびネック凸部16を形成した発光管100の場合、滑らかな略楕円形状の発光管と比較して、発光管100の下部の部位(特に、ネック凸部16より下の部位)の短くすることができ、それにより、ガラス球形式A形と実質的な同じ形状で、白熱電球の外観と比較して美観を損ねず、かつ、ケース内の点灯回路の配置スペースを確保した電球形無電極蛍光ランプを実現することができる。ここで、ガラス球形式A形は、JIS C 7710に規定されているガラス球の形状であり、いわゆるナス形の形状である。また、ネック部とは、発光管の最大径部から口金へ向けてすぼまっていく部位のことである。
【0023】
次に、図3を参照する。図3は、発光管100を備えた電球形無電極蛍光ランプ200の断面構成を模式的に示している。なお、図3では、構造の理解を容易にするため、凹入部における断面を左右で二段階にわけて示している。
【0024】
図3に示した電球形無電極蛍光ランプは、発光管100と誘導コイル30と点灯回路40とケース50と口金60とを有している。発光管100には、発光ガスが封入されており、例えば水銀と希ガスが封入されている。発光管100に形成されている凹入部24には、誘導コイルが挿入されている。
【0025】
本実施形態では、誘導コイル30は、フェライトコア32と巻線34とから構成されている。誘導コイル30は、点灯回路40に電気的に接続されており、点灯回路40はケース50内に収納されている。ケース50の下部には口金60が取り付けられており、口金60は点灯回路40と電気的に接続されている。
【0026】
図3に示すように、発光管100にネック凹部14およびネック凸部16が形成されていることにより、ネック凸部16とケース50の上端50aとを互いに近接または接触させることができる。したがって、発光管100とケース50との接続箇所80は、美観上滑らかな接続となっており、美観を損ねるような大きな隙間や大きな段差は存在しない。また、接続箇所80が滑らかであるとともに、発光管100の封止部12の位置がケース50の上方にあるため、ケース50内に点灯回路40を配置するためのスペースを十分に確保することが可能となっている。したがって、美観を損ねるほどケース50を大きくしなければならないという問題を回避することができる。
【0027】
本実施形態では、発光管100の形状は、実質的にガラス球形式A形であり、そして、そのガラス球径(発光管100の最大直径)は、例えば55〜75mmである。発光管100の頂点から口金60の端部までの長さ(全長)は、例えば、120〜165mmである。なお、口金60は、E26/25を使用している。定格電圧[V]および定格消費電力[W]は、それぞれ、100〜240V、7〜22Wである。
【0028】
図1から図3に示した発光管100を用いれば、美観を損ねずに、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供することが可能であるが、発光管100にネック凹部14およびネック凸部16を形成した結果として、ネック部13の強度および信頼性が低下することがわかった。本願発明者は、その問題の検討およびその解決策にも着手した。
【0029】
発光管100の歪み(残留応力)を観察すると、図4に示すように、ネック凸部16の領域には圧縮歪みが存在し、一方で、ネック凹部14から封止部12の領域には引っ張り歪みが存在することがわかった。これは製造工程の過程から生じるものであり、加工時に先に冷えた部分に圧縮歪みが残るということに起因している。つまり、外管10と内管20とが加熱により封着されてなる封止部12よりも離れた領域のネック凸部16が先に冷えるので、そこに圧縮歪みが残り、そして、その圧縮歪みに対応する引っ張り歪みがネック凹部14から封止部12の領域に残るのである。なお、図4おいて、右上から左下への斜線が示された領域を、圧縮歪みが存在する領域として示し、そして、左上から右下への斜線が示された領域を、引っ張り歪みが存在する領域として示している。
【0030】
このように圧縮歪みと引っ張り歪みが存在する場合、通常、引っ張り歪みから割れが入り、圧縮歪みとの界面に沿って割れが進む。その結果、歪みがないときよりも早くに、発光管100の寿命がきてしまう。発光管100の強度および信頼性を向上させるためには、ネック凸部16における圧縮の残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下、さらに好ましくは、実質的に0MPa(1.4MPa以下))であることが望ましい。また、ネック凹部14における引っ張りの残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下、さらに好ましくは、実質的に0MPa(1.4MPa以下))であることが望ましい。さらには、発光管100における外管10全体の残留応力が7MPa以下(好ましくは、実質的に0MPa(1.4MPa以下))することがより望ましい。残留応力を取り除くには、発光管100を構成するガラス(例えば、ソーダガラス)の徐冷点にまで発光管を加熱する処理(アニール処理)を行う。なお、ソーダガラスの徐冷点は520℃である。
【0031】
本願発明者は、アニール処理を行う前および行った後の発光管100の残留応力(歪度)を観察・測定した。図5(a)および(b)にその結果を示す。なお、図5(a)は、アニール処理前の発光管100を歪測定した時の写真をトレースした図であり、図5(b)は、アニール処理後の発光管100を歪測定した時の写真をトレースした図である。ここで使用した計測器を説明すると、写真撮影には、歪検査器(東芝製)SVP−10−II(鋭敏色法)を用い、歪度測定には、歪検査器(ルケオ製)LSM−701(反射型セナルモン法)を用いた。
【0032】
図5(a)に示したアニール処理前の発光管100では、ネック凸部16の残留応力は34MPa(歪度25°)であった。一方、図5(b)に示したアニール処理後の発光管100では、ネック凸部16の残留応力は1.4MPa(歪度1°以下)であった。また、発光管全体における残留応力も1.4MPa(歪度1°以下)であった。
【0033】
残留応力の有無(または程度)による差を調べるために、発光管100についてヒートサイクル(熱湯冷水)試験を本願発明者は行った。この試験は、熱湯(約90℃)と冷水(約0℃)に30秒ずつ交互につけることを5サイクル繰り返して行う。実験のために用意したサンプルは下記の4種の発光管100である。
(a)520℃(ソーダガラスの徐冷点)で10分熱処理した発光管100
(b)520℃(ソーダガラスの徐冷点)で5分熱処理した発光管100
(c)上記アニール工程を施していない発光管100
(d)アニール工程だけでなく、ガラス加工時に徐冷バーナーも施していない発光管100
ヒートサイクル(熱湯冷水)試験の結果を下記表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
バーナーでの徐冷をしなかった発光管100は全て割れ(割れ発生率100%)、一方、520℃でのアニールをおこなった発光管100は全て割れなかった(割れ発生率0%)。バーナー徐冷を行ったが、アニール処理を行わなかった発光管100は、割れたり割れなかったりした(割れ発生率37.5%)。
【0036】
以上の結果から、520℃のアニール処理は、保持時間5分でも割れ防止には十分な効果を示すことがわかった。
【0037】
上記ヒートサイクル試験で割れたものと割れなかったもので分類し、それについて割れと歪み(ネック凸部4ヶ所測定)との相関を検討し、それを下記表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
アニール工程を施さず割れが生じなかった水準での、最大の歪度は約20°以下であった。これは応力に換算すると約27MPa以下である。なお、ソーダガラス(厚さ1mm)の場合の歪計度と応力(残留応力)との相関を参考のため下記表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
ここで、発光管の割れについての理論考察をする。試験片が破断にいたるまでの時間tは下記の式1で与えられる。
【0042】
【数1】
【0043】
σa:試験片に与えられる一定の応力
σIC:不活性環境下での臨界応力
KIC:開口モードIに対する応力拡大係数の臨界値
Y:クラックや試験片の形状、負荷の様式などによって決まる無次元の係数
A,n: 疲労パラメータ
なお、疲労パラメータnは、クラック成長感受係数と呼ばれ、クラック成長の起こりにくさの尺度となっており、素材や環境によって異なる数値となる。ソーダガラスの疲労パラメータnを下記表4に示す(出典;ガラス工学ハンドブック(朝倉書店))。
【0044】
【表4】
【0045】
次に、下記表5に、応力の低下による破断時間の変化を示す。
【0046】
【表5】
【0047】
n=13〜16の疲労パラメータの場合、1/2の応力では8000〜65000倍、そして、1/4の応力では6千万〜40億倍の寿命となる。約14Mpa以下の応力に設定した場合、ヒートショック試験の8000倍以上の熱サイクルに耐えられることとなる。これは4万回以上のヒートサイクルに耐えられることを意味する。さらに半分の残留応力にすることができれば3億回以上というヒートサイクルに耐えられることとなり、これは割れが発生する確立がほぼ零に等しいことを意味する。このように、理論的考察によっても、本実施形態の発光管100についての残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下)にする技術的意義は明かとなる。
【0048】
本実施形態の電球形無電極蛍光ランプ200によれば、ネック部13において、ネック凹部14とネック凸部16とが形成されているので、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを実現することができる。そして、ネック凸部16の残留応力が14MPa以下(好ましくは7MPa以下)である場合には、電球形無電極蛍光ランプ200の発光管100の割れを抑制することができる。
(実施形態2)
次に、図6(a)〜(c)を参照しながら、本発明の実施形態にかかる電球形無電極蛍光ランプ(特に、発光管100)の製造方法について説明する。図6(a)〜(c)は、本実施形態の製造方法を説明するための工程図である。
【0049】
まず、ソーダガラスからなる外管10と、円筒状の内管20とを用意する。ここで用意する外管10は、一端に略球形の部位を有し且つ他端に開口部を有しており、当該開口部の寸法(典型的には、直径)は、内管20の円筒の直径よりも大きくされたものである。なお、内管20には、排気用の細管22が取り付けられている。
【0050】
次に、図6(a)に示すように、外管10内に内管20をセットした後、両者を回転させながら、内管20の端部と、それに対応する位置にある外管10の一部とをバーナー70で加熱する。
【0051】
すると、図6(b)に示すように、加熱部(封止部)が溶けて、外管10の下側(カレット部)10aが自らの重さで延びてくる。
【0052】
その後、図6(c)に示すように、カレット部10aが溶け落ちて、外管10と内管20とが接合して封止部が形成され、それにより、封止済みの発光管100’が得られる。また、図6(a)〜(c)の間のバーナー70の調節により、ネック部13に、ネック凹部14とネック凸部16とを形成することができる。その後、少なくともネック部13に、バーナー70で徐冷をする。
【0053】
その後、その発光管100を炉に入れて、アニール処理を施す。アニール処理のための炉の温度は、徐冷点の周辺(例えば、約520℃)にしておけばよい。次いで、管内の排気および封入ガスの充填を行い、細管22封止も完了して、完成した発光管100を得る。
【0054】
このようにして残留応力を低減した発光管100と、誘導コイル30、点灯回路40、ケース50、口金60とを用いて、組み立てを行えば、電球形無電極蛍光ランプ200が得られる。
【0055】
なお、点灯回路40としては、1MHz以下(例えば、40〜500kHz)の比較的低い周波数を発生するものを用いることが好ましい。言い換えると、発光管100に点灯回路40が印加する高周波電圧の周波数は、1MHz以下(例えば、40〜500kHz)の比較的低い周波数の領域にすることが好ましい。これは、13.56MHzまたは数MHzのような比較的高い周波数領域で動作させる場合と比較して、40kHz〜1MHz程度の周波数領域で動作させる場合には、高周波電源回路を構成する部材として、一般電子機器用の電子部品として使用されている安価な汎用品を使用することができるとともに、寸法の小さい部材を使用することが可能となるため、コストダウンおよび小型化を図ることができ、利点が大きいからである。ただし、本実施形態の構成は、1MHz以下の動作に限らず、13.56MHzまたは数MHz等の周波数の領域においても動作させ得るものである。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、外管のうちの封止部の周囲に位置するネック部において、封止部の方から順に、ネック凹部とネック凸部とが形成されているので、白熱電球と同じような外観を有する電球形無電極蛍光ランプを提供することができる。ネック凸部16の残留応力が14MPa以下である場合、電球形無電極蛍光ランプの発光管の割れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかる電球形無電極蛍光ランプの発光管100の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】発光管100の外観を示す図である。
【図3】実施形態1にかかる電球形無電極蛍光ランプ200の構成を模式的に示す断面図である。
【図4】ネック凸部16およびネック凹部14の歪みを説明するための発光管100の図である。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ、アニール処理前および後における発光管100を歪測定した時の写真のトレース図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の実施形態2にかかる製造方法を説明するための工程図である。
【図7】従来の電球形無電極蛍光ランプの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 外管
13 ネック部
14 ネック凹部
16 ネック凸部
20 内管
22 細管(排気用)
24 凹入部
30 誘導コイル
32 コア(フェライトコア)
34 巻線(励起コイル)
40 点灯回路(高周波電源)
50 ケース
60 口金
100 発光管(バルブまたは放電容器)
200 電球形無電極蛍光ランプ
1000 電球形無電極蛍光ランプ
1100 発光管
Claims (9)
- 発光ガスが封入され、凹入部を有する発光管と、
前記凹入部に挿入された誘導コイルと、
前記誘導コイルに電気的に接続された点灯回路と、
前記点灯回路を収納するケースと、
前記点灯回路に電気的に接続され、前記ケースに取り付けられた口金と
を備え、
前記発光管は、略球形の外管と、前記凹入部を規定する内管とから構成されており、
前記外管のうちの、前記外管と前記内管とが接合してなる封止部の周囲に位置するネック部において、前記封止部の方から順に、ネック凹部とネック凸部とが形成されている、電球形無電極蛍光ランプ。 - 前記発光管の外観は、実質的に、ガラス球形式A形の形状である、請求項1に記載の電球形無電極蛍光ランプ。
- 前記ネック凸部と、前記ケースの上端とは、近接または接触している、請求項1または2に記載の電球形無電極蛍光ランプ。
- 前記ネック凸部の残留応力が14MPa以下である、請求項1から3の何れか一つに記載の電球形無電極蛍光ランプ。
- 前記ネック凹部の残留応力が14MPa以下である、請求項1から4の何れか一つに記載の電球形無電極蛍光ランプ。
- 前記ネック凸部および前記ネック凹部を含む前記ネック部の残留応力が7MPa以下である、請求項1から3の何れか一つに記載の電球形無電極蛍光ランプ。
- 前記発光管における前記外管全体の残留応力が7MPa以下である、請求項6に記載の電球形無電極蛍光ランプ。
- 一端に略球形の部位を有し且つ他端に開口部を有する外管と、筒状の内管とを用意する工程(a)と、
前記外管内に前記内管をセットした後、前記外管の一部と前記内管の一部とを封着して、前記外管と前記内管とを接合する工程(b)と
を包含し、
前記工程(b)において、前記外管と前記内管とが接合する封止部の周囲に位置するネック部に、ネック凹部とネック凸部とを形成する工程を実行し、
前記工程(b)の後、少なくとも前記ネック凸部を加熱することによって、前記ネック凸部の残留応力を14MPa以下にする工程を実行する、電球形無電極蛍光ランプの製造方法。 - 前記残留応力を14MPa以下にする工程は、
前記外管を構成するガラス材料についての徐冷点の温度でアニールする工程を含む、請求項8に記載の電球形無電極蛍光ランプの製造方法。
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