JP2006053887A - 解像度変換の補間方法、画像処理装置、画像表示装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

解像度変換の補間方法、画像処理装置、画像表示装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation

Abstract

【課題】補間画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、高品位の画像を得る。
【解決手段】4点の参照画素の画素値中、最大の画素値と最小の画素値の差Mを算出し(103、104)、Mが0の場合には、何れかの参照画素の画素値を補間画素の画素値とする(108)。Mが0以外の場合、4点参照画素の画素値の平均を求め(105)、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均との差を用いて、変数Z00〜Z11を算出する(106)。各参照画素の画素値とZ00〜Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値を算出する(107)。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力画像データの解像度を変換し、解像度の異なる画像データを作成する、解像度変換の補間方法と、前記補間方法を行う画像処理装置、画像表示装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
画像を表示する画像表示装置としては、CRT,LCD,PDP,プロジェクタ等がある。これらの表示装置は固有の出力解像度を有している。また入力される画像にも固有の解像度を有しており、入力される画像の解像度と表示装置の解像度が同一であれば問題なく表示を行うことができるが、異なる場合には、表示されない画素の発生や、表示装置で使用されない画素が発生する。これらの問題を発生させないために、入力画像と表示装置の解像度を等しくする解像度変換という処理や、それを行う画像処理装置が必要となってくる。解像度変換は、画像の拡大・縮小処理においても用いられる。
解像度変換を行う場合、入力画像の各画素を規定した座標上に割付け、この座標上に出力画像の補間画素の割付けを行う。解像度変換の補間処理は、座標上の補間画素の画素値を補間画素の周囲に存在する参照画素の画素値を元にして決定する処理である。従来の補間方法は、この補間画素値の決定を種々の方法で行っている。
従来知られている代表的な方法としては、補間画素に最も近い距離にある参照画素の画素値を補間画素の画素値とする最近傍補間法、補間画素の周囲にある参照画素について、それぞれ補間画素との距離に反比例して各画素値に重み付けを行い、補間画素の画素値を算出する線形補間法、参照画素の有する画素値から3次近似した関数や多項式を求め、その式を用いて補間画素の画素値を算出する標本化関数補間法やスプライン補間法等の方法がある。これらの方法の詳細は、例えば非特許文献1に記載されている。
また、対角位置にある2つの参照画素の画素値差が大きい場合には、これとは別な対角位置にある2つの参照画素を結ぶ方向に境界線を仮定し、補間画素の周囲近傍にある4つの参照画素によって囲まれる補間画素位置をこの仮想境界線によって2つの三角形領域に分割し、補間画素を含む三角形領域を構成する3つの参照画素を用いた補間処理を行うことで、境界線部を比較的滑らかにする方法がある(例えば、特許文献1を参照)。
画像処理ハンドブック、昭晃堂刊、画像処理ハンドブック編集委員会編、274頁以降 特許第2796900号公報
従来の補間方法である最近傍補間法は、最も近い距離にある参照画素の画素値を補間画素の画素値とし、画素の形状をそのまま引伸ばすため、曲線や斜めの直線が階段のようにギザギザになるジャギーが発生し、画質が悪くなるという問題がある。線形補間法は、参照画素と補間画素の距離によって補間画素の画素値を算出するため、画像の境界部は滑らかになるが、それに伴い画像全体で境界部が不鮮明になるという問題がある。標本化関数補間法やスプライン補間法等の方法は、ある程度の滑らかな画像を得ることができ、境界部の劣化を防止するが、参照画素数が膨大になることから、演算が複雑になり、回路規模も大きくなり、さらに参照画素として補間画素を囲む近傍の画素よりも外部の画素をも用いることとなるため、補間画素の画素値に不必要な情報も反映されてしまうという問題があった。
また、特許文献1では参照画素数も少なく、境界線部の滑らかさや、境界の不鮮明さは線形補間法に比べ優れているが、三角形領域を元に補間処理を行っているため、画像の方向性によって、ジャギーが発生する問題がある。
以上、従来の補間方法では、重み付けの因子として補間画素と参照画素の距離のみを用いているため、参照画素数を少なくすると、元画像の情報を補間後の画像に多くは反映することができず、低品位の画像になってしまう。これを解消するために、参照画素数を増やすという方法が取られるが、忠実に画像情報を反映するためには、多くの参照画素数が必要になる。しかし、参照画素数が増えると、不要な情報、つまりノイズとなる情報も補間画素の画素値に反映されてしまうという副作用も発生することとなる。さらに演算が複雑になることから、回路規模も増大してしまう。
そこで、本発明の目的は、補間画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、高品位の画像を得ることができる解像度変換の補間方法、その補間方法を行う画像処理装置、画像表示装置、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
(実施例1〜6)
少ない参照画素数でも、補間後の画像に元画像の情報をより忠実に反映した高品位の画像を得るために、本発明では、入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いて重み付けを行うことにより、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、重み付けに従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、参照画素の画素値も因子として解像度変換処理を行うことにより、ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも元画像の情報を忠実に反映した高品位の画像を得ることができることから、回路規模が小さくなり、さらに高速処理による高品位画像の動画表示が可能となる。
元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映した高品位な画像を得るために、本発明の前記参照画素の画素値を用いた重み付けとは、前記参照画素と第一の所定値との差を用いることを特徴とし、各参照画素と所定の画素値との差を、補間画素を生成するための重み付けとして用いることにより、補間画素に元画像の内容をより忠実に反映することが可能になり、より高品位の画像を得ることができる。
元画像情報を忠実に反映した、境界部の滑らかな画像を得るために、本発明の第一の所定値とは、前記参照画素の画素値の平均であることを特徴とし、各参照画素の画素値と参照画素の画素値の平均との差を重み付けに用いることにより、補間画素の参照する参照画素の傾向を表す画素値の平均に対して、差の大きな参照画素の重み付けを減らすことにより、元画像の情報が反映され、境界部の滑らかで鮮明な画像を得ることができる。
境界の鮮明な画像を得るために、本発明の第一の所定値とは、前記各参照画素の非対角に位置する前記参照画素の平均画素値であることを特徴とし、各参照画素の画素値と非対角に位置する参照画素の平均画素値の差を重み付けに用いることにより、斜め方向の画素値の変化量を反映できることになり、斜め方向の境界が鮮明な画像を得ることができる。
境界の鮮明な画像が得られる、別の方法を提供するために、本発明の第一の所定値とは、前記各参照画素の対角に位置する参照画素の画素値であることを特徴とし、各参照画素の画素値と、各々の参照画素の対角に位置する参照画素の画素値の差を重み付けに用いることにより、参照画素の画素値の方向性を反映することができることになり、境界の方向性がはっきりした鮮明な画像を得ることができる。また第一の所定値が対角に位置する参照画素の画素値となることで、第一の所定値を得るための演算量が減り、処理速度が向上する。
画素間距離を用いた重み付けと、画素値を用いた重み付けのバランスをとることで、元画像情報をより忠実に反映した画像を得るために、本発明の前記参照画素を用いた重み付けとは、前記参照画素値と前記第一の所定値の差をそれより大きな第二の所定値で規格化した値を用いることを特徴とし、画素間距離を用いた重み付けと、画素値を用いた重み付けの寄与率を第二の所定値により規格化することにより、元画像情報をより忠実に反映した境界部が滑らかで鮮明な高品位の画像を得ることができる。
参照画素と第一の所定値の差を規格化する具体的手段を提供するために、本発明の前記第二の所定値とは、画素値としてとりうる最大値(最大画素値)以上の任意の定数であることを特徴とし、補間画素の画素値を、参照画素の画素値と第一の所定値との差を最大画素値以上の任意の定数である第二の所定値を用いて規格化することにより、参照画素の画素値と第一の所定値の差の量により画像情報の反映割合を調節した画像が得られ、第二の所定値が定数であることから、演算が少なくなり演算速度が向上する。
参照画素と第一の所定値の差を規格化する別の具体的手段を提供するために、本発明の前記第二の所定値とは、前記参照画素の画素値により定まる値であることを特徴とし、補間画素の画素値を、参照画素の画素値と第一の所定値との差を参照画素の値に応じて定まる値により規格化することにより、元画像情報を画面全体で均等に反映した画像を得ることができる。
個々の補間画素の生成に用いる参照画素の画像情報に応じた、参照画素と第一の所定値の差を用いた重み付けを規格化する手段を提供しつつ、処理速度を向上させるために、本発明の前記参照画素の画素値により定まる値は、前記参照画素中の最大及び最小の画素値を用いた値であることを特徴とし、補間画素の画素値を参照画素の画素値と、第一の所定値との差を参照画素の状況に応じて定まる値により規格化することにより、元画像情報を画面全体で均等に反映した画像を得ることができるとともに、最大と最小値を用いて第二の所定値を算出することで、他の参照画素の画素値により定めるよりも、処理速度が速くなる。
処理速度を向上させるために、本発明では、前記補間画素を生成するために参照する前記参照画素の画素値が全て同一である場合、前記参照画素中の画素値を前記補間画素の画素値とする処理を行うことを特徴とし、補間画素を生成するために参照する参照画素の画素値が全て同一である場合、参照画素中の画素値を補間画素の画素値とする処理を行うことにより、画素値を求めるための以後の計算が不要となり、処理速度が向上する。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の滑らかな画像を得られる、具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1とし、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記補間画素と前記参照画素4点の画素値の平均値をAVE、前記第二の所定値を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数MAとした時、少なくとも、
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/MA)
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、4点の参照画素の画素値の平均との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、参照画素の傾向を表す画素値の平均に対して、差の大きな参照画素の重み付けを減らすことで、元画像の情報が反映された、境界部の滑らかで鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の滑らかな画像を得られる、別の具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記補間画素と前記参照画素4点の画素値の平均値をAVE、前記参照画素4点の画素値の最大値をMax、最小値をMin。第三の所定値をα>0とし、第二の所定値M1をMax−Min+αとした時、少なくとも、
M1=Max-Min+α
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M1)
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、4点の参照画素の画素値の平均との差と、第二の所定値として参照画素中の最大及び最小な画素値の差以上の値を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、参照画素の傾向を表す画素値の平均に対して、差の大きな参照画素の重み付けを減らすことで、画像情報を一定の割合で反映した、境界部の滑らかで鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の滑らかな画像を得られる具体的な方法の処理速度を向上させるために、本発明では、
M=Max-Min=0
の時に、b=a00(a10,a01,a11でも可)とし、前記補間画素の画素値bを生成する処理を行うことを特徴とし、参照画素の画素値差が0、つまり全て等しい場合、参照画素のいずれかの画素値を補間画素の画素値とする処理を行うことにより、重み付け等の以後の演算が不要となるため、処理速度を向上させることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記第二の所定値を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数MAとした時、少なくとも、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/MA)
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、非対角に位置する2つの参照画素の平均との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、非対角に位置する画素値の平均との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、元画像の情報、特に画像の方向性が反映された、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、別の具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1とする。前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記参照画素4点の画素値の最大値をMax、最小値をMin、第三の所定値をα>0、第二の所定値M1をMax−Min+αとした時、少なくとも、
M1=Max-Min+α
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/M1)
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、非対角に位置する2つの参照画素の平均との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、非対角に位置する画素値の平均との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、元画像の情報、特に画像の方向性が一定の割合で反映された、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、処理速度を向上させた具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記第二の所定値を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数MAとした時、少なくとも、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/MA)
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素と、対角に位置する参照画素の画素値との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、対角に位置する画素との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、元画像の情報、特に画像の方向性が反映された、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。また画素値の重み付けに用いる所定の画素値が対角に位置する参照画素の画素値だけのため、演算が少なくなり、演算速度が向上する。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、処理速度を向上させた別の具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記参照画素4点の画素値の最大値をMax、最小値をMin、第三の所定値をα>0、第二の所定値M1をMax−Min+αとした時、少なくとも、
M=Max-Min+α
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/M1)
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素と、対角に位置する参照画素の画素値との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、対角に位置する画素との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、元画像の情報、特に画像の方向性が一定の割合で反映された、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。また画素値の重み付けに用いる所定の画素値が対角に位置する参照画素の画素値だけなため、演算が少なくなり、演算速度が向上する。
(実施例7〜10)
補間画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映しつつ、文字部の鮮明な高品位の画像を得るために、本発明では、入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記元画素(以下、参照画素)の最近傍にある前記参照画素(以下、参照画素A)以外の前記参照画素の画素値と、第一の所定値との差及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いて重み付けを行うことにより、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、重み付けに従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、参照画素の画素値も因子として解像度変換処理を行うことにより、ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まず、少ない参照画素数でも元画像の情報を忠実に反映した高品位の画像を得ることができ、参照画素Aを重視することで、文字部の鮮明な画像を得ることができる。
元画像情報を忠実に反映しつつ、境界部の鮮明な画像を得るために、本発明の第一の所定値とは、前記参照画素の画素値の平均であることを特徴とし、各参照画素の画素値と参照画素の画素値の平均との差を重み付けに用いることにより、補間画素の参照する参照画素の傾向を表す画素値の平均に対して、差の大きな参照画素の重み付けを減らすことにより、元画像の情報が反映され、境界部の滑らかで鮮明な画像を得ることができる。
境界の鮮明な画像を得るために、本発明の第一の所定値とは、前記各参照画素の非対角に位置する前記参照画素の平均画素値であることを特徴とし、各参照画素の画素値と非対角に位置する参照画素の平均画素値の差を重み付けに用いることにより、斜め方向の画素値の変化量を反映できることになり、斜め方向の境界が鮮明な画像を得ることができる。
境界の鮮明な画像が得られる、別の方法を提供するために、本発明の第一の所定値とは、前記各参照画素の対角に位置する参照画素の画素値であることを特徴とし、各参照画素の画素値と、各々の参照画素の対角に位置する参照画素の画素値の差を重み付けに用いることにより、参照画素の画素値の方向性を反映することができることになり、境界の方向性がはっきりした鮮明な画像を得ることができる。また第一の所定値が対角に位置する参照画素の画素値となることで、第一の所定値を得るための演算量が減り、処理速度が向上する。
画素間距離を用いた重み付けと、画素値を用いた重み付けのバランスをとることで、元画像情報をより忠実に反映した画像を得るために、本発明の前記参照画素A以外の前記参照画素を用いた重み付けとは、前記参照画素値と前記第一の所定値の差をそれより大きな第二の所定値で規格化した値を用いることを特徴とし、画素間距離を用いた重み付けと、画素値を用いた重み付けの寄与率を第二の所定値により規格化することにより、元画像情報をより忠実に反映した境界部が滑らかで鮮明な高品位の画像を得ることができる。
参照画素と第一の所定値の差を規格化する具体的手段を提供するために、本発明の前記第二の所定値とは、画素値としてとりうる最大値(最大画素値)以上の任意の定数であることを特徴とし、補間画素の画素値を、参照画素の画素値と第一の所定値との差を最大画素値以上の任意の定数である第二の所定値を用いて規格化することにより、参照画素の画素値と第一の所定値の差の量により画像情報の反映割合を調節した画像が得られ、第二の所定値が定数であることから、演算が少なくなり演算速度が向上する。
参照画素と第一の所定値の差を規格化する別の具体的手段を提供するために、本発明の前記第二の所定値とは、前記参照画素の画素値により定まる値であることを特徴とし、補間画素の画素値を、参照画素の画素値と第一の所定値との差を参照画素の値に応じて定まる値により規格化することにより、元画像情報を画面全体で均等に反映した画像を得ることができる。
個々の補間画素の生成に用いる参照画素の画像情報に応じた、参照画素と第一の所定値の差を用いた重み付けを規格化する手段を提供しつつ、処理速度を向上させるために、本発明の前記参照画素の画素値により定まる値は、前記参照画素中の最大及び最小の画素値を用いた値であることを特徴とし、補間画素の画素値を参照画素の画素値と、第一の所定値との差を参照画素の状況に応じて定まる値により規格化することにより、元画像情報を画面全体で均等に反映した画像を得ることができるとともに、最大と最小値を用いて第二の所定値を算出することで、他の参照画素の画素値により定めるよりも、処理速度が速くなる。
処理速度を向上させるために、本発明では、前記補間画素を生成するために参照する前記参照画素の画素値が全て同一である場合、前記参照画素中の画素値を前記補間画素の画素値とする処理を行うことを特徴とし、補間画素を生成するために参照する参照画素の画素値が全て同一である場合、参照画素中の画素値を補間画素の画素値とする処理を行うことにより、画素値を求めるための以後の計算が不要となり、処理速度が向上する。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の滑らかな画像を得られる、具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1とし、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記補間画素と前記参照画素4点の画素値の平均値をAVE、前記第二の所定値を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数MAとした時、少なくとも、
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
前記参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/MA)
A10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/MA)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/MA)
A01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/MA)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/MA)
A11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/MA)
Z11=x1・y1
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、4点参照画素の画素値の平均との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、参照画素の傾向を表す画素値の平均に対して、差の大きな参照画素の重み付けを減らすことで、元画像の情報が反映され、最近傍参照画素である参照画素Aの画素値を重視することにより、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、別の具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記補間画素と前記参照画素4点の画素値の平均値をAVE、前記参照画素4点の画素値の最大値をMax、最小値をMin。第三の所定値をα>0とし、第二の所定値M1をMax−Min+αとした時、少なくとも、
M1=Max-Min+α
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
前記参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M1)
A10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M1)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M1)
A01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M1)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M1)
A11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M1)
Z11=x1・y1
を計算し、
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により前記補間画素の画素値を算出することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、4点の参照画素の画素値の平均との差と、第二の所定値として参照画素中の最大及び最小な画素値の差以上の値を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、参照画素の傾向を表す画素値の平均に対して、差の大きな参照画素の重み付けを減らすことで、画像情報を一定の割合で反映し、最近傍参照画素である参照画素Aの画素値を重視することにより、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記第二の所定値を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数MAとした時、少なくとも、
前記参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/MA)
A10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/MA)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/MA)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/MA)
A01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/MA)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/MA)
A11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/MA)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/MA)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/MA)
Z11=x1・y1
を計算し、
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素の画素値と、非対角に位置する2つの参照画素の平均との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、非対角に位置する画素値の平均との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、元画像の情報、特に画像の方向性が反映され、最近傍参照画素である参照画素Aの画素値を重視することにより、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
ノイズとなる画像情報を含む参照画素を含まない、少ない参照画素数でも、境界部の鮮明な画像を得られる、処理速度を向上させた別の具体的な方法を提供するために、本発明では、前記参照画素数を4点とし、前記補間画素の画素値をb、前記補間画素の左上側に隣接する前記参照画素の画素値a00、前記補間画素との水平方向の距離をx1、垂直方向の距離をy1、前記補間画素の左下側に隣接する前記参照画素の画素値をa10、前記補間画素の右上側に隣接する前記参照画素の画素値をa01、前記補間画素の右下側に隣接する前記参照画素の画素値をa11、前記補間画素との水平方向の距離をx2、垂直方向の距離をy2、前記参照画素4点の画素値の最大値をMax、最小値をMin、第三の所定値をα>0、第二の所定値M1をMax−Min+αとした時、少なくとも、
前記参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/M1)
A10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/M1)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/M1)
A01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/M1)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/M1)
A11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/M1)
Z11=x1・y1
を算出し、
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
により前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、ノイズとなる画像情報を含まない4点の各参照画素と、対角に位置する参照画素の画素値との差と、第二の所定値として画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数を用いて算出される因子を用いて、補間処理を行うことにより、対角に位置する画素との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、元画像の情報、特に画像の方向性が一定の割合で反映され、最近傍参照画素である参照画素Aの画素値を重視することにより、境界部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。また画素値の重み付けに用いる所定の画素値が対角に位置する参照画素の画素値だけなため、演算が少なくなり、演算速度が向上する。
(実施例11〜15)
補間画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、特に文字などの画素値の差が大きな部分で、さらに鮮明な高品位の画像を得るために、本発明では、入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値と所定値との差及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いて重み付けを行うことにより、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とする補間方法、画像処理装置または画像表示装置において、少なくとも所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理を行うことを特徴とし、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた距離因子に加えて、新たに画像情報因子を用い、さらに所定の重み付け因子の値の相違を大きくする所定の処理を行うことにより、画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、特に文字などの画素値の差が大きな部分で、さらに鮮明な高品位の画像を得ることができる。
元画像情報を忠実に反映した、鮮明な画像を得るために、本発明の所定の重み付け因子とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いた因子(以下、距離因子)であることを特徴とし、距離因子の違いを強調することにより、距離因子の中間的な値が参照画素位置に近い方の値に寄ることとなり、重み付け全体がシフトし、画像の鮮明さが向上する。
元画像情報を忠実に反映した、鮮明な画像を得るために、本発明の所定の重み付け因子とは、参照画素の画素値と第一の所定値との差を用いた因子(以下、画像情報因子)であることを特徴とし、画像情報因子の違いを強調することにより、より画像の傾向に近い参照画素に近付くようにシフトし、文字などの画素値の差が大きな部分が、より鮮明な画像になる。
元画像情報を忠実に反映した、鮮明な画像を得るために、本発明の所定の重み付け因子とは、前記距離因子及び画像情報因子であることを特徴とし、距離因子の違いを強調することは、距離因子の中間的な値が参照画素位置に近い方の値に寄ることとなり、画像情報因子の違いを強調することは、より画像の傾向に近い参照画素に近付くように2分化される。この2つの因子を強調し、両因子の特徴のバランスを取ることで、重み付け全体が鮮明な方向にシフトし、滑らかさがあり、文字などの画素値の差が大きな部分で、鮮明な高品質の画像を得ることができる。
重み付け因子の値の相違を大きくする具体的手段を提供するために、本発明の所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理とは、各参照画素の重み付け因子の値をn乗(n>1)し、規格化することを特徴とし、重み付け因子の値をn乗にすることで、各因子の値の大きさに応じた値を乗算することができ、これを規格化することにより、因子の値の差が大きくなり、それにより重み因子の効果を高くすることで画像の鮮明さが向上する。
重み付け因子の値の相違を大きくする別の具体的手段を提供するために、本発明の所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理とは、各参照画素の重み付け因子の値の大きさに従って定めた値を掛け、規格化することを特徴とし、重み付け因子の値の大きさに従って定めた値を掛けることで、各因子の値の大きさに応じた値を乗算することができ、これを規格化することにより、因子の値の差が大きくなり、それにより重み因子の効果を高くすることで画像の鮮明さが向上する。
重み付け因子の値の相違を大きくする別の具体的手段を提供するとともに、回路規模を小型化し、処理速度を向上させるために、本発明の所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理とは、各参照画素の重み付け因子の値の大きさに従って定めた値を加え、規格化することを特徴とし、重み付け因子の値の大きさに従って定めた値を加算し、規格化することにより、因子の値の差が大きくなり、それにより重み因子の効果を高くすることで画像の鮮明さが向上するとともに、加算1回の演算という回路規模も小さく、演算の速い方法で効果を実現することができる。
(実施例16〜21)
少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界部分が鮮明な、高品位な画像を得るために、本発明では、入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値と所定値との差を用いた因子(以下、画像情報因子)及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いた因子(以下、距離因子)を用い、さらに前記距離因子及び、或いは、前記画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法を含む複数の補間方法から、所定の方法により補間方法の選択を行うことを特徴とし、重み付けに従来行われていた距離因子に加えて、画像情報因子を用い、さらに距離因子及び、或いは、画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法の特徴である、文字や図形などの境界部分の鮮明さと滑らかさを得る部分に用い、そうでない部分に関して特徴を持つ第一の補間方法以外の補間方法(以下、他の補間方法)で処理することにより、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位の画像を生成することができ、高品位画像の表示ができる画像処理装置または画像表示装置を実現することができる。
複数の補間方法を選択して用いながらも、回路規模の増大を招かない補間方法を提供するために、本発明の前記補間方法の少なくとも一つは、前記第一の補間方法の処理と、少なくとも一部を共有していることを特徴とし、第一の補間方法と他の補間方法が、処理の一部を共有していることにより、回路規模の増大を招かずに複数の補間方法を提供することができる。
自然画などでジャギーのない、滑らかな画像を得るために、本発明の少なくとも前記補間方法の一つは、線形補間法であることを特徴とし、他の補間方法として線形補間方法を用いることにより、第一の補間方法と処理を共有することができ、且つ自然画などの部分に用いることで、ジャギーのない滑らかな画像を得ることができる。
自然画などでジャギーのない、滑らか且つ、鮮明な画像を得るために、本発明の少なくとも前記補間方法の一つは、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記参照画素を参照し、画像情報因子及び、距離因子を用い、規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とし、他の補間方法として、画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法を用いることにより、第一の補間方法と処理を共有することができ、且つ自然画などの部分に用いることで、ジャギーのない滑らかな且つ、鮮明な画像を得ることができる。
元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に画素値の差の大きな部分が鮮明な高品位の画像を実現するために、本発明の前記複数の補間方法を選択する所定の方法とは、前記参照画素値間の最大の差と第一の所定値により行われ、前記最大の差が第一の所定値より小さければ他の補間方法、そうでなければ第一の補間方法を選択することを特徴とし、参照画素値間の最大の差が第一の所定値より小さければ他の補間方法、そうでなければ第一の補間方法により解像度変換を行うことにより、小さい部分は滑らかに、大きな部分は鮮明な画像を得ることができ、総合的には元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に画素値の差の大きな部分が鮮明な高品位の画像を実現することができる。
元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界のはっきりした部分が鮮明な高品位の画像を実現するために、本発明の前記複数の補間方法を選択する所定の方法とは、前記参照画素の全画素値が2つの値に分けられる場合には第一の補間方法、そうでなければ他の補間方法を選択することを特徴とし、参照画素の画素値が2つの値に分けられる場合は第一の補間方法、そうでなければ他の補間方法により解像度変換を行うことにより、文字や図形などの境界部分は滑らか且つ鮮明な、それ以外の部分は滑らかな画像を得ることができ、総合的には元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界のはっきりした部分が鮮明な、高品位の画像を実現することができる。
元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位な画像を実現するために、本発明の前記複数の補間方法を選択する所定の方法とは、前記参照画素値の内の、最大値と最小値を各々含む2つの範囲を用い、前記参照画素の全ての画素値が、2つの前記範囲内に分けられる場合には第一の補間方法、そうでなければ他の補間方法を選択することを特徴とし、補間方法の選択に幅を持たせた範囲を用いることにより、文字や図形などの境界部の特徴に、画素値の微妙な変化を考慮することになり、より高い精度でこれらを抽出でき、その画像の性質に合わせた補間方法を選択することにより、総合的には元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界のはっきりした部分が鮮明な、高品位の画像を実現することができる。
元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位な画像を実現するために、本発明の2つの前記範囲は、前記参照画素値の最大値をMax、最小値をMin、第2の所定値をM1とすると、Max−M1以上と、Min+M1以下の範囲で表されることを特徴とし、補間方法の選択に、第2の所定値分の幅を持たせた範囲を用いることにより、文字や図形などの境界部の特徴に、画素値の定数分の変化を考慮することになり、より高い精度でこれらを抽出でき、その画像の性質に合わせた補間方法を選択することにより、総合的には元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界のはっきりした部分が鮮明な、高品位の画像を実現することができる。
元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位な画像を実現するために、本発明の2つの前記範囲は、前記参照画素値の最大の差を用いて決定される値であることを特徴とし、補間方法の選択に参照画素の画素値の状況により変化する画素値間の最大の差を用いて決定した範囲を用いることにより、文字や図形などの境界部の特徴に、参照画素の状況の変化を考慮することになり、より高い精度でこれらを抽出でき、その画像の性質に合わせた補間方法を選択することにより、総合的には元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界のはっきりした部分が鮮明な、高品位の画像を実現することができる。
元画像を解像度変換し、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、高品位の画像データを出力することができる画像処理装置を実現するために、本発明では、少なくとも入力された画像の解像度を検出する解像度検出手段と、本発明の補間方法を行う解像度変換手段を有することを特徴とし、これにより、重み付けとして従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、参照画素の画素値も因子として解像度変換処理を行うことにより、少ない参照画素数でも、元画像の情報を忠実に反映した高品位の画像生成し、高速処理による高品位画像の動画処理が可能な速度で画像データを出力することができる画像処理装置を実現できる。
元画像を解像度変換し、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、高品位の画像を表示することができる画像表示装置を実現するために、本発明では、少なくとも画像表示手段と、本発明の画像処理装置を有することを特徴とし、これにより、重み付けとして従来の補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、参照画素の画素値も因子として解像度変換処理を行うことにより、少ない参照画素数でも、元画像の情報を忠実に反映した高品位の画像生成し、高速処理による高品位画像の動画出力、表示ができる画像表示装置が実現できる。
(実施例22〜25)
本発明では、入力された画像の当該画素(以下、元画素と記す)間に補間する画素(以下、補間画素と記す)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素と記す)の画素値と所定値との差を用いた因子(以下、画像情報因子と記す)及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いた因子(以下、距離因子と記す)により重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法と、最近傍補間法を所定の方法により選択して用いる。
本発明の前記補間方法を選択する所定の方法とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離の比較及び、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の画素値と、所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値との比較により行われ、前記補間画素と前記参照画素間の距離が最近傍且つ、前記参照画素と、少なくとも一つの前記隣接参照画素の画素値が等しければ最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択する方法である。
本発明の前記補間方法を選択する所定の方法とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離の比較及び、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値が、前記参照画素の画素値から所定の範囲内の値であるかを比較することにより行われ、前記補間画素と前記参照画素間の距離が最近傍且つ、少なくとも一つの前記隣接参照画素値が、当該参照画素値から所定の範囲内にある値であれば最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択する方法である。
本発明の前記補間方法を選択する所定の方法とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離の比較及び、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値が、前記参照画素の画素値所定の範囲内の値であるかを比較と、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、その隣接参照画素値の比較により行われ、前記参照画素の画素値と、少なくとも一つの前記隣接参照画素の画素値が等しい場合及び、少なくとも一つの前記隣接参照画素値が、前記参照画素値から所定の範囲内の値且つ、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、少なくとも一つの対角に位置する参照画素の隣接参照画素値が等しい場合は最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択する方法である。
前記所定の範囲は、前記補間画素と最近傍に位置する前記参照画素の画素値より、予め定めた一定の範囲であり、請求項3を用いる場合には、画素値の取り得る最大値の50%以下である。
前記所定の範囲は、前記補間画素の最近傍の参照画素と他の参照画素の画素値の差を用いて決定される値である。
前記所定の範囲は、前記参照画素値の最大の差を用いて決定される値である。
本発明の画像処理装置または画像表示装置は、少なくとも入力された画像の解像度を検出する解像度検出手段と、上記したいずれかの補間方法を行う解像度変換手段を有する。
本発明の画像表示装置は少なくとも画像表示手段と、上記した画像処理装置を有する。
本発明においては、入力された画像に解像度変換を施して、出力画像を作成する方法において、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、新たに参照画素の画素値を因子として用いることにより、画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、高品位の画像を得ることができる。
本発明においては、入力された画像に解像度変換を施して、出力画像を作成する方法において、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた補間画素と参照画素の距離による因子に加えて、新たに参照画素の画素値を因子として用いることにより、画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、最近傍参照画素の画素値を重視することにより、文字部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
本発明においては、入力された画像に解像度変換を施して、出力画像を作成する方法において、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた距離因子に加えて、新たに画像情報因子を用い、さらに所定の重み付け因子の値の相違を大きくする所定の処理を行うことにより、画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、特に文字などの画素値の差が大きな部分で、さらに鮮明な高品位の画像を得ることができる。
本発明においては、入力された画像に解像度変換を施して、出力画像を作成する方法において、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた距離因子に加えて、新たに画像情報因子を用い、さらに距離因子及び、或いは、画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法を含む複数の補間方法を有し、所定の方法により複数の補間方法から画像に適した補間方法を選択することにより、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字などの画素値の差が大きな部分の鮮明な高品位の画像を得る。また、第一の補間方法と他の補間方法の処理において、少なくとも一部の処理を共有させ、その比率を多くすることにより、回路規模の増大がほとんどなく、コストが安い補間方法と、その補間方法を行う画像処理装置及び、画像表示装置を実現することができる。
(実施例22〜25)
(1)重み付けに距離因子に加えて、画像情報因子を用いた第一の補間方法は、非常に滑らかな画像になるという長所を有し、最近傍補間法は画像データの保存性に優れるという長所を有する。所定の方法により補間方法を選択して用いることにより、各補間方法の長所を併せ持つ、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位の画像を生成することができる。
(2)補間画素と各参照画素間の距離の比較と、補間画素と最近傍に位置する参照画素から所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較を行い、前記補間画素との距離が最近傍且つ、当該参照画素と、前記隣接参照画素の画素値が等しければ最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択することにより、同一画素値の連続する部分は画像データを保存された鮮明な画像になり、他の部分は滑らかな画像になり、滑らかでジャギーがなく、鮮明さに優れる画像を得ることができる。
(3)補間画素と各参照画素間の距離の比較と、補間画素と最近傍に位置する参照画素から所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較を行い、前記補間画素との距離が最近傍且つ、当該参照画素と、前記隣接参照画素の画素値が、当該参照画素値から所定の範囲内にある値であれば最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択することにより、グラデーションなどの所定の範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分において、(2)の効果に加えて、所定の範囲内の変化の部分の鮮明さを向上させることができる。
(4)補間画素と各参照画素間の距離の比較と、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値と、前記参照画素の画素値の比較及び、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、その隣接参照画素値の比較により行い、前記参照画素の画素値と、少なくとも一つの前記隣接参照画素の画素値が等しい場合及び、少なくとも一つの前記隣接参照画素値が、前記参照画素値から所定の範囲内の値且つ、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、少なくとも一つの対角に位置する参照画素の隣接参照画素値が等しい場合は最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択することにより、同一画素値の連続する部分にグラデーションなどの所定の範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分において、(2)の効果に加えて、所定の範囲内の変化の部分の鮮明さを向上させることができる。
(5)補間画素と最近傍に位置する参照画素から、所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較に用いる前記参照画素の画素値からの所定の範囲内を予め定めた一定の範囲とすることにより、画像全体を通して、同一画素値の連続する部分にグラデーションなどの一定の範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分で、(3)、(4)の効果に加えて、所定の範囲内の変化の部分の鮮明さを向上させることができる。
(6)補間画素と最近傍に位置する参照画素から、所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較に用いる前記参照画素の画素値からの所定の範囲内を前記補間画素の最近傍の参照画素と他の参照画素の画素値の差を用いて求めた値を用いた範囲とすることにより、同一画素値の連続する部分にグラデーションなどの、前記全参照画素の状況に合わせた前記範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分で、(3)、(4)の効果に加えて、所定の範囲内の変化の部分の鮮明さを向上させることができる。
(7)補間画素と最近傍に位置する参照画素から、所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較に用いる前記参照画素の画素値からの所定の範囲内を前記補間画素を求める全参照画素値の最大の差を用いて求めた値を用いた範囲とすることにより、同一画素値の連続する部分にグラデーションなどの、前記全参照画素の取り得る画素値の状況に合わせた前記範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分で、(3)、(4)の効果に加えて、所定の範囲内の変化の部分の鮮明さを向上させることができ、(6)に比べ演算処理数を減らすことができる。
(8)重み付けに距離因子に加えて、画像情報因子を用いた第一の補間方法は、非常に滑らかな画像になるという長所を有し、最近傍補間法は画像データの保存性に優れるという長所を有する。所定の方法により補間方法を選択して用いることにより、各補間方法の長所を併せ持つ、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位の画像を生成することができる。また安いコストで高速処理による高品位画像の動画出力、表示ができる画像処理装置が実現できる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1、2:
図1は、本発明を説明する上での画素の位置と距離を模式的に示したものであり、画素が二次元格子状に配列され、補間画素の画素値を算出するために、4点の参照画素を用いたものを例として示すが、本発明はこれに限定されない。
補間画素Bの画素値をb、補間画素Bの周囲近傍に位置する参照画素A00の画素値をa00、参照画素A10の画素値をa10、参照画素A01の画素値をa01、参照画素A11の画素値をa11、参照画素A00,A01と補間画素Bとの水平方向の距離をx1、参照画素A10,A11と補間画素Bとの水平方向の距離をx2、参照画素A00,A10と補間画素Bとの垂直方向の距離をy1、参照画素A01,A11と補間画素Bとの垂直方向の距離をy2とする。
本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と参照画素の画素値の平均との差と、画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数である255を用いる実施例1と、最大画素値Maxと最小画素値Minの差以上の値であるMを用いる実施例2の2例を示す。
図2は、本実施例の補間方法の処理フローチャートであり、図3は、画像処理装置を含む画像表示装置のブロック図である。
画像処理装置9では、入力された画像データ1を解像度検出部2において、入力された画像データを制御信号としてクロック、水平同期信号、垂直同期信号を使用し、その解像度を判定する。一般的には入力画像の解像度は幾つかに特定できるので、数種類の解像度に対応する座標割付けを座標テーブル部3にルックアップテーブル(LUT)として格納されており、解像度を元にどのLUTを使用するかを選択する。また解像度検出部2において判定した解像度を元に、座標割付け演算部を設けて座標割付け演算を行い、LUTを生成する方法にすると、如何なる入力画像の解像度にも対応が可能となる。出力画像は一般的に定まっていることが多く、予め解像度に対応する座標割付けをLUTとして格納されている。また定まっていない場合には、複数のLUTを持つ方法や、解像度に応じて座標割付け演算部を設けて座標割付け演算を行い、LUTを生成する方法などがある。入力された画像データはそのまま処理を行う方法や、画素、ライン、フレーム等の単位で一旦、入力データ記憶部4に格納する方法がある。本実施例では後者を示す。
補間画素を処理するためには、画素間距離や参照画素の特定、画素値を用いて補間処理部5で補間処理を行う。そのためには、補間画素と参照画素の座標のLUTから、参照画素を特定し、その画素間距離を演算し、その画素値を入力データ記憶部4より読み出す。一般的には同解像度の入力が連続するため、最初のフレームで補間画素と参照画素の座標のLUTから、補間画素毎にどの参照画素を使用するか、画素間距離の演算結果を補間データ記憶部6に格納しておくことにより、後の演算を速く行うことができる。参照画素の画素値は、補間データ記憶部6のデータより参照画素を特定し、入力データ記憶部4より読出す。画素間距離に関するデータは補間データ記憶部6より読出し、これを元に補間処理部5で補間画素の画素値を算出する処理を繰り返すことにより、解像度変換された出力画像データが作成される。補間処理部5で処理された補間画素の画素値は、そのまま出力してもよいが、ここでは一時出力データ記憶部7に格納し、所定の単位毎に出力される。出力された出力画像データは表示部8により、解像度変換された画像を表示する。
次に、図2を用いて補間処理部5の補間処理を説明する。補間画素を画像データの並びに従って処理すると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ100)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ101)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ102)。次に、4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ103)、その差を算出する。これは最大と最小の画素値は画素値の比較等の方法で求める。
M=Max-Min
ここで、Mの値により異なる処理を行う(ステップ104)。処理が異なる算出された値Mが0、つまり4点の参照画素の画素値が等しい場合には、何れかの参照画素の画素値を補間画素の画素値とする処理を行い(ステップ108)、補間画素の画素値bを算出する。a00を使用したとすると、
b=a00
となる。置換えを行うことで、重み付けによる補間演算を行わずに済むことから、処理速度が向上する。
算出された値Mが0以外の場合、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ105)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ106)。
実施例1では、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/255)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/255)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/255)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/255)
実施例2では、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ107)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一か、2点2組の画素値が同一な場合であり、この場合、本実施例では参照画素の画素値の補間画素へ与える影響はない。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。本実施例による補間後の画像については、図4で説明する。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置10であれば、この出力を表示する。ステップ107の後、処理を行っていない補間画素が有れば(ステップ109)、補間画素の特定に戻り(ステップ100)、画像データの並びに従って次の順番の新たな補間画素の補間処理を行う。無ければ(ステップ109)、補間処理を終了する。補間画素の画素値は、処理後に出力画像データとして、画像表示装置10によって表示される。
図4(a)は解像度変換前の元画像、図4(b)は線形補間後の画像、図4(c)は実施例1の補間方法による補間後の画像、図4(d)は実施例2の補間方法による補間後の画像である。図4(b)の線形補間では、平滑化されることにより斜め境界部の滑らかさは増しているが、元画像の境界のギザギザが残ってしまい、ジャギーを見ることができる。図4(c)の実施例1の補間方法では、特に境界部の画素値の差が大きな部分でジャギーのない滑らかな画像になっている。これは参照画素の画素値の平均(AVE)との差により各参照画素の重み付けを行うことで、参照画素の画素値に占める割合の高い画素値の参照画素の寄与を高め、それにより画像の情報を反映させたことによる。但し、各補間画素の規格化を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数により行っているため、画素値の差により画像情報の反映度合いが異なっている。図4(d)の実施例2では、各補間画素の規格化を4点参照画素中の最大及び最小な画素値の差以上の値であるMという、各補間画素の画素値を算出するために参照する参照画素の画素値毎に、異なる値を用いて規格化することにより、個々の参照画素の状況が画像情報に反映され、ジャギーのない滑らかな画像を生成することができる。また、規格化に用いる値としては、M未満でMax−AVEかAVE−Min以上の値を用いることもできるが、値が小さくなるとともに鮮明になるが、ジャギーの目立つ画像になっていく。規格値をより大きな値とすると、重み付けに占める画素値の寄与率が減少し、距離の因子のみである線形補間法に近付くことになる。
実施例3、4:
本実施例は、図1、図3を用いる。本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と参照画素と非対角に位置する2点の参照画素の画素値の平均との差と、画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数である256を用いる実施例3(斜め線を考慮した実施例)と、最大画素値Maxと最小画素値Minの差以上の値であるMを用いる実施例4の2例を示す。ここで、参照画素の位置関係を図1で示すと、参照画素A00の位置から非対角位置にある参照画素はA10とA01という位置関係になる。
図5は、実施例3の補間方法の処理フローチャートであり、図6は、実施例4の補間方法の処理フローチャートである。本実施例では、補間処理部5での補間方法処理の内容のみが実施例1、2と異なるため、異なる部分のみを示す。
補間画素を画像データの並びに従って処理するとすると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ200、300)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ201、301)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ202、302)。
実施例4の場合には、次に4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ303)、その差に1を加えた値を算出する。最大と最小の画素値は画素値の比較等の方法で求める。
M1=Max-Min+1
次に、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素と非対角に位置する2点の参照画素の画素値の平均との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ203、ステップ304)。
実施例3では、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/256)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/256)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/256)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/256)
実施例4では、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/M1)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ204、305)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一か、2点2組の画素値が同一な場合であり、この場合、本実施例では参照画素の画素値の補間画素へ与える影響はない。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。本実施例による補間後の画像については、図4で説明する。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置10であれば、この出力を表示する。ステップ204、305以降の処理は、前述した実施例と同様であるので、その説明を省略する。
図4(e)は、実施例3の補間方法による補間後の画像、図4(f)は、実施例4の補間方法での補間後の画像である。図4(g)は、実施例4の補間方法でM1を1.3倍とする処理をした場合の補間後の画像である。
図4(e)の実施例3の補間方法では、特に境界部の画素値の差が大きな部分で鮮明な画像になっている。これは参照画素の画素値と、非対角に位置する2点の参照画素の画素値の平均との差により各参照画素の重み付けを行うことで、非対角に位置する2点の参照画素の画素値の平均との差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、参照画素の画素値の方向性を反映することができることになり、境界のはっきりした鮮明な画像を得ることができる。但し、各補間画素の規格化を画像データの用いることができる最高画素値以上の値という固定した数値により行っているため、画素値の差により画像情報の反映度合いが異なっている。図4(f)の実施例4では、各補間画素の規格化を4点参照画素中の最大及び最小な画素値の差以上の値であるM1という、各補間画素を生成するために参照する参照画素の画素値毎に、異なる値を用いて規格化していることにより、画素値の差による違いのない画像情報の反映が行われ、鮮明な画像を生成することができた。しかし、鮮明さには優れるが丸みを帯びたジャギーが見られる。図4(g)では、各参照画素の画素値と非対角に位置する2点の参照画素の画素値の平均との差の重み付けへの寄与を調整するためにM1を1.3倍とする処理を行っている。M1の値を調整するための倍率が増大すると線形補間に近付くことになる。つまり、滑らかさが増すことになるが、この場合、ジャギーのない滑らか且つ鮮明な画像を得ることができた。各参照画素の画素値と非対角に位置する2点の参照画素の画素値の平均との差の重み付けへの寄与を調整する値を調節することにより、鮮明さと滑らかさのバランスのとれた画像を得ることができる。
実施例5、6:
本実施例においても図1、図3を用いる。本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と対角に位置する参照画素の画素値の差と、画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数である256を用いる実施例5(斜め線を考慮した実施例)と、最大画素値Maxと最小画素値Minの差以上の値であるM1を用いる実施例6の2例を示す。ここで、参照画素の位置関係を図1で示すと、参照画素A00の位置から対角の位置にある参照画素はA11という位置関係になる。
図5は、実施例5の補間方法の処理フローチャートであり、図6は、実施例6の補間方法の処理フローチャートである。本実施例では、補間処理部5での補間方法処理の内容のみが実施例1、2と異なるため、異なる部分のみを示す。
補間画素を画像データの並びに従って処理すると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ200、300)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ201、301)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ202、302)。
実施例6の場合には、次に4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ303)、その差に1を加えた値を算出する。最大と最小の画素値は画素値の比較等の方法で求める。
M1=Max-Min+1
次に、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素と対角に位置する参照画素の画素値の差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ203、304)。
実施例5では、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/256)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/256)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/256)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/256)
実施例6では、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/M1)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/M1)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/M1)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/M1)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ204、ステップ305)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一か、対角に位置する2点2組の画素値の差が同一な場合であり、この場合、本例では参照画素の画素値の補間画素へ与える影響はない。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。本実施例による補間後の画像については、図4で説明する。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置10であれば、この出力を表示する。ステップ204、305以降の処理は前述した実施例と同様である。
図4(h)は、実施例5の補間方法による補間後の画像、図4(i)は、実施例6の補間方法での補間後の画像である。図4(j)は、実施例6の補間方法でM1を1.3倍とする処理をした場合の補間後の画像である。
図4(h)の実施例5の補間方法では、特に境界部の画素値の差が大きな部分で鮮明な画像になっている。これは参照画素とその対角に位置する参照画素との画素値の差により、各参照画素の重み付けを行うことで、対角に位置する画素値の差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることで、参照画素の画素値の方向性を反映することができることになり、境界のはっきりした鮮明な画像を得ることができる。但し、各補間画素の規格化を画像データの用いることができる最高画素値以上の値という固定した数値により行っているため、画素値の差により画像情報の反映度合いが異なっている。図4(i)の実施例6では、各補間画素の規格化を4点参照画素中の最大及び最小な画素値の差以上の値であるM1という、各補間画素を生成するために参照する参照画素の画素値毎に、異なる値を用いて規格化していることにより、画素値の差による違いのない画像情報の反映が行われ、鮮明な画像を生成することができた。しかし、鮮明さには優れるが丸みを帯びたジャギーが見られる。図4(j)では、各参照画素とその対角に位置する参照画素との差の重み付けへの寄与を調整するためにM1を1.3倍にし、寄与を減らす処理を行っている。M1の値を調整するための倍率が増大すると線形補間に近付くことになる。つまり、滑らかさが増すことになるが、1.3倍の場合は、ジャギーのない滑らか且つ鮮明な画像を得ることができた。各参照画素とその対角に位置する参照画素との差の重み付けへの寄与を調整する値を調節することにより、鮮明さと滑らかさのバランスのとれた画像を得ることができる。
図7、8は、本発明の効果を説明する図である。図7(a)の黒丸、白丸は補間画素Bの参照画素であり、その画素値による表示を表している。この状態で補間画素がとる座標位置での画素値を実施例毎に表したものが図7(b)〜(e)である。線形補間方法(図7(b))では、座標間距離のみで画素値を求めるため、白の参照画素の影響が大きく、中間値の範囲が大きくなっている。これに対し、図7(c)〜(e)の補間方法では、座標位置に加え、参照画素の画素値を重み付けの因子として用いていることから、図7(c)は平均値との差が大きい白の参照画素値が、図7(d)は非対角の2点との差が大きい白の参照画素値が一番、図7(e)は対角との差が大きい白とその対角の参照画素の画素値の影響が小さくなり、補間画素がとる座標位置での画素値はより濃い色の範囲が大きくなっている。このことにより、斜め方向に角度がある表示のジャギーは小さくなることは、図8(a)の実施例2と図8(b)の従来例との比較からも見ることができる。
実施例7〜10
近年、会議等に用いられる画像表示装置が多くなってきたが、これらの場合には文字,グラフ,表等を表示する比率が高く、文字は滑らかで且つ鮮明なものが好まれる傾向がある。この点、線形補間法や標本化関数補間法やスプライン補間法等の方法は、文字の様な極端な境界での画素値の変化があるものでは、画像にボケが生じ、鮮明さが劣ることになる。
そこで本発明では、補間画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映しつつ、文字部の鮮明な高品位の画像を得ることができる解像度変換の補間方法、その補間方法を行う画像処理装置及び、画像表示装置を提供することを目的とする。
本実施例では、最近傍の参照画素を重視して、最近傍の参照画素だけは、その画素値による重み付けの増減を付加せず、文字の鮮明さを強め、画像情報による画像の滑らかさは、他の参照画素の画素値により行う。一方、前述した実施例1〜6では、画素値による重み付けを参照する全参照画素に行い、これにより文字等の鮮明さと滑らかさにおいて、隣接した参照画素のみを使用する中では勿論、3次近似する方法をも上回る優れた補間方法となっている。
実施例7、8:
本実施例は、図1、図3を用いる。本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と参照画素の画素値の平均との差と、画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数である255を用いる実施例7と、最大画素値Maxと最小画素値Minの差以上の値であるMを用いる実施例8の2例を示す。
図9は、実施例7、8の補間方法の処理フローチャートである。図9を用いて、補間処理部5の補間処理を説明する。補間画素を画像データの並びに従って処理するとすると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ400)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ401)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ402)。次に4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ403)、その差を算出する。これは最大と最小の画素値は画素値の比較等の方法で求める。
M=Max-Min
ここで、Mの値により異なる処理を行う(ステップ404)。処理が異なる算出された値Mが0、つまり4点の参照画素の画素値が等しい場合には、何れかの参照画素の画素値を補間画素の画素値とする処理を行い(ステップ409)、補間画素の画素値bを算出する。a00を使用したとすると、
b=a00
となる。置換えを行うことで、重み付けによる補間演算を行わずに済むことから、処理速度が向上する。
算出された値Mが0以外の場合、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ405)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)から補間画素の最近傍にある参照画素Aを判断する(ステップ406)。これに従い、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ407)。
実施例7では、
・参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/255)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/255)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/255)
・参照画素AがA10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/255)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/255)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/255)
・参照画素AがA01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/255)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/255)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/255)
・参照画素AがA11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/255)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/255)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/255)
Z11=x1・y1
実施例8では、
・参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M)
・参照画素AがA10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M)
・参照画素AがA01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-AVE|/M)
・参照画素AがA11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=x1・y2・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=x2・y1・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=x1・y1
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ408)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一の場合である。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。本実施例による補間後の画像については、図10で説明する。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置10であれば、この出力を表示する。ステップ408以降の処理は前述した実施例と同様である。
図10(a)は解像度変換前の元画像、図10(b)は線形補間後の画像、図10(c)はスプライン補間法の一種であるキュービックコンボリューションによる補間後の画像、図10(d)は実施例7の補間方法による補間後の画像、図10(e)は実施例8の補間方法による補間後の画像である。図10(b)の線形補間では平滑化されることにより斜め境界部の滑らかさは増しているが、元画像の境界のギザギザが残ってしまい、ジャギーを見ることができる。図10(c)は図10(b)よりは若干鮮明になるが、同様の問題が残る上に、補間画素と隣接していない参照画素の画素値も用いられるために、若干のノイズが発生する。図10(d)の実施例7の補間方法では、特に境界部の画素値の差が大きな部分で鮮明な画像になっている。これは各参照画素と補間画素の距離に、各参照画素と参照画素の画素値平均(AVE)との差を第二の所定値(実施例7では255,実施例8ではM)により規格化したものを参照画素A以外の各参照画素にかけた後に、Z00+Z10+Z01+Z11により規格化した重み付けを各参照画素の画素値に行うことで、最近傍の参照画素Aの画素値が重視されたことによるものであり、また参照画素の画素値に占める割合の高い画素値の参照画素の寄与を高め、それにより画像の情報を反映させたことによる。但し、各補間画素の規格化を画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数により行っているため、画素値の差により画像情報の反映度合いが異なっている。以上により、文字部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
実施例9:
本実施例は、図1、図3を用いる。本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と参照画素と非対角に位置する2点の参照画素の画素値平均との差と、画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数である256を用いる例を示す。ここで、参照画素の位置関係を図1で示すと、参照画素A00の位置から非対角位置にある参照画素はA10とA01という位置関係になる。
図11は、実施例9の補間方法の処理フローチャートである。図11を用いて、補間処理部5の補間処理を説明する。補間画素を画像データの並びに従って処理するとすると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ500)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ501)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ502)。次に、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)から補間画素の最近傍にある参照画素Aを判断する(ステップ503)。これに従い、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素と非対角に位置する2点の参照画素の画素値平均との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ504)。
・参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/256)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/256)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/256)
・参照画素AがA10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/256)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/256)
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/256)
・参照画素AがA01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/256)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/256)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-(a10+a01)/2|/256)
・参照画素AがA11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-(a10+a01)/2|/256)
Z10=x1・y2・(1-|a10-(a00+a11)/2|/256)
Z01=x2・y1・(1-|a01-(a00+a11)/2|/256)
Z11=x1・y1
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ505)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一な場合である。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。本実施例による補間後の画像については、図10で説明する。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置であれば、この出力を表示する。ステップ505以降の処理は前述した実施例と同様である。
図10(f)は、実施例9の補間方法による補間後の画像である。図10(f)の実施例9の補間方法では、特に境界部の画素値の差が大きな部分で鮮明な画像になっている。各参照画素と補間画素の距離に、参照画素の画素値と非対角に位置する2点の参照画素の画素値平均との差を第二の所定値(256)により規格化したものを参照画素A以外の各参照画素にかけた後に、Z00+Z10+Z01+Z11により規格化した重み付けを各参照画素の画素値に行うことで、最近傍の参照画素Aの画素値が重視されたことと、参照画素とその非対角に位置する2つの参照画素の画素値平均との差により重み付けを行うことで、非対角位置との関係を反映することにより、参照画素の画素値の方向性を反映したことによる。但し、各補間画素の規格化を画像データの用いることができる最高画素値以上の値という固定した数値により行っているため、画素値の差により画像情報の反映度合いは異っている。以上により、文字部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
実施例10:
本実施例は、図1、図3を用いる。本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と対角に位置する参照画素の画素値の差と、画素値の用いることが可能な最大画素値以上の任意の定数である256を用いる例を示す。ここで、参照画素の位置関係を図1で示すと、参照画素A00の位置から対角の位置にある参照画素はA11という位置関係になる。
図11は、実施例10の補間方法の処理フローチャートである。図11を用いて、補間処理部5の補間処理を説明する。補間画素を画像データの並びに従って処理するとすると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ500)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ501)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ502)。
次に、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)から補間画素の最近傍にある参照画素Aを判断する(ステップ503)。これに従い、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素と対角に位置する参照画素との画素値の差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ504)。
・参照画素AがA00の場合、
Z00=x2・y2
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/256)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/256)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/256)
・参照画素AがA10の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/256)
Z10=x1・y2
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/256)
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/256)
・参照画素AがA01の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/256)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/256)
Z01=x2・y1
Z11=x1・y1・(1-|a11-a00|/256)
・参照画素AがA11の場合、
Z00=x2・y2・(1-|a00-a11|/256)
Z10=x1・y2・(1-|a10-a01|/256)
Z01=x2・y1・(1-|a01-a10|/256)
Z11=x1・y1
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ505)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一な場合である。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。本実施例による補間後の画像については、図10で説明する。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置であれば、この出力を表示する。ステップ505以降の処理は前述した実施例と同様である。
図10(g)は、実施例10の補間方法による補間後の画像である。図10(g)の補間方法では、特に境界部の画素値の差が大きな部分で鮮明な画像になっている。各参照画素と補間画素の距離に、参照画素と対角に位置する参照画素との画素値の差を第二の所定値(256)により規格化したものを参照画素A以外の各参照画素にかけた後に、Z00+Z10+Z01+Z11により規格化した重み付けを各参照画素の画素値に行うことで、最近傍の参照画素Aの画素値が重視されたことと、参照画素とその対角に位置する参照画素との画素値の差により重み付けを行うことで、対角に位置する画素値の差の少ない、つまり変化の少ない参照画素の寄与を高めることになり、これにより参照画素の画素値の方向性を反映することによる。以上により、文字部の鮮明な高品位の画像を得ることができる。
実施例11〜15:
上記した実施例では、従来の画素間の距離因子による重み付けに、画像情報の因子を加えることで、文字等の鮮明さや滑らかさを向上させた。
そこで本発明(実施例11〜15)では、補間画素の画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、特に文字などの画素値の差が大きな部分のさらに鮮明な高品位の画像を得ることができる解像度変換の補間方法を提供し、その補間方法を行う画像処理装置及び、画像表示装置を提供することを目的とする。
そして、本発明(実施例11〜15)においては、入力された画像に解像度変換を施して、出力画像を作成する方法において、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた距離因子に加えて、新たに画像情報因子を用い、さらに所定の重み付け因子の値の相違を大きくする所定の処理を行うことにより、画素値に不必要な情報を含まない少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、特に文字などの画素値の差が大きな部分で、さらに鮮明な高品位の画像を得る。
実施例11〜15では図1を用いる。実施例11〜13では、図3の構成図、実施例14、15では、図13の構成図を用いる。図12は、実施例11〜13の補間方法の処理フローチャートであり、図14は、実施例14、15の補間方法の処理フローチャートである。図15は、本発明の補間方法(実施例11〜15)によって解像度変換した画像例などを示す。
図13の構成は、因子差拡大テーブル部11を備える点で図3と異なる。図3と異なる部分のみを説明する。画素間距離に関するデータは補間データ記憶部6より読出し、所定の重み付け因子の値の相違を大きくする所定の処理がn乗の計算や、一つの所定の計算式で処理できない場合には、因子差拡大テーブル部11のテーブルを読出し、これらを元に補間処理部5で補間画素の画素値を算する処理を繰り返すことにより、解像度変換された出力画像データが作成される。
次に、図12、14を用いて、各実施例に共通する補間処理部5で行われる補間処理について説明する。補間画素を画像データの並びに従って処理するとすると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ600、700)。補間データ記憶部6より、補間画素と参照画素と距離(x1,x2,y1,y2)と参照画素を特定するデータを読出し(ステップ601、701)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ602、702)。次に4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ603、703)、その差を算出する。これは最大と最小の画素値は画素値の比較等の方法で求める。
M=Max-Min
ここで、Mの値により異なる処理を行う(ステップ604、704)。算出された値Mが0、つまり4点の参照画素の画素値が等しい場合には、何れかの参照画素の画素値を補間画素の画素値とする処理(ステップ608、711)を行い、補間画素の画素値bを算出する。a00を使用したとすると、
b=a00
となる。置換えを行うことで、重み付けによる補間演算を行わずに済むことから、処理速度が向上する。
算出された値Mが0以外の場合、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ605、705)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
以上、ここまでの処理は以下に示す実施例に共通のものであり、以下、各実施例を説明する。
実施例11:
図12において、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ606)。
Z00=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
距離因子である式の前半をn乗にすることにより、距離因子の値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ607)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法の重み付けを非線型にしたものと同一である。これは4点参照画素の画素値が同一か、2点2組の画素値が同一な場合であり、この場合、本実施例では参照画素の画素値つまり画像情報因子の補間画素へ与える影響はない。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置であれば、この出力を表示する。ステップ607以降の処理は前述した実施例と同様である。
図15(a)は解像度変換前の元画像、図15(b)は重み付けに用いる因子の値の相違を大きくする処理を行わない補間後の画像、図15(c)は実施例11の補間方法による補間後の画像である。図15(b)の画像は、滑らかさは優れるが、若干文字や斜め線の鮮明さが甘い。図15(c)に示す実施例11の補間方法では、滑らかさが図15(b)と比較して劣化するが、文字や斜め線の鮮明さが向上する。これは、距離因子の違いを強調することにより、距離因子の中間的な値が参照画素位置に近い方の値に寄ることとなり、重み付け全体が鮮明な方向にシフトする。その結果、若干滑らかさが落ちるが、それを上回る鮮明さの効果がある。
実施例12:
図12において、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ606)。
Z00=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
画像情報因子である式の後半部分をn乗にすることにより、画像情報因子の値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ607)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法と同一である。これは4点参照画素の画素値が同一か、2点2組の画素値が同一な場合であり、この場合、本実施例では参照画素の画素値の補間画素へ与える影響はない。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置であれば、この出力を表示する。ステップ607以降の処理は前述した実施例と同様であるので、その説明を省略する。
図15(d)は、実施例12の補間方法による補間後の画像である。実施例12の補間方法では、滑らかさをある程度保ったまま、文字や斜め線の鮮明さが向上する。これは、画像情報因子の違いを強調することにより、より画像の傾向に近い参照画素に近付くように2分化され、鮮明な画像を得ることができる。
実施例13:
図12において、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて算出する(ステップ606)。
Z00=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
本実施例では、nとpの値は等しいため、Z00,Z10,Z01,Z11は下記の式になる。
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より算出された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ607)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
Z00〜Z11の式において、距離以外の部分が画像情報を反映するための画素値に関する部分である。この部分がZ00〜Z11で同一であるならば、補間処理は線形補間方法の重み付けを非線型にしたものと同一である。これは4点参照画素の画素値が同一か、2点2組の画素値が同一な場合であり、この場合、本例では参照画素の画素値の補間画素へ与える影響はない。画素値に関する部分が異なる場合には、距離に画素値の影響が付加されたものが、各々の参照画素の重み付けとなり、画像情報を反映させることとなる。
算出された補間画素の画素値bは出力データ記憶部7に一旦格納されるか、直接出力される。画像表示装置であれば、この出力を表示する。ステップ607以降の処理は前述した実施例と同様であるので、その説明を省略する。
図15(e)は、実施例13の補間方法による補間後の画像である。実施例13の補間方法では、滑らかさを保ったまま、文字や斜め線の鮮明さがより向上する。距離因子の違いを強調することは、距離因子の中間的な値が参照画素位置に近い方の値に寄ることとなり、画像情報因子の違いを強調することは、より画像の傾向に近い参照画素に近付くように2分化されていく。この2つの因子を強調することで、両因子の特徴のバランスを取ることで、重み付け全体が鮮明な方向にシフトし、滑らかさがあり、文字などの画素値の差が大きな部分の鮮明な高品質の画像を得ることができる。
実施例14:(乗算)
図14において、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00’,Z10’,Z01’,Z11’の値を下記の式を用いて算出する(ステップ706)。
Z00'=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10'=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01'=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11'=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
次にZ00’,Z10’,Z01’,Z11’の値(参照値)より因子差拡大テーブル部11のテーブルを読出し(ステップ707)、参照値毎に対応する読出した値ADを各参照値に乗算し、Z00,Z10,Z01,Z11の値を算出する(ステップ708)。ADの値は、参照値の相違を大きくするために、参照値間の差の割合を乗算後の値間の割合が拡大するように定められる。例えば、参照値が1の場合AD=2とすると乗算後の値は2になり、参照値の2倍の値になる。参照値が2の場合には乗算後の値の割合が同等とするにはAD=2、拡大するためには乗算後の値が4を上回る必要があるので、AD>2となる。このようにして、参照値とADの値の関係を様々に設定することにより、画像に与える効果を調節することができる。所定の重み付け因子の値の相違を大きくすることを含む処理をテーブルから読出した値の乗算処理にすることにより、n乗にする場合に比較して、n>2の場合には乗算数が減ることで、処理速度が速くなるとともに、演算回路の規模が小さくなる。本実施例では、参照値にADの値を乗算しているが、参照値を距離因子や画像情報因子とし、参照値とした因子にADを乗算し、Z00,Z10,Z01,Z11の値を算出する等の方法もある。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ709)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
このように因子差拡大テーブル部11のテーブルに収められた値ADと参照値の関係を定めることにより、鮮明さや滑らかさ等の画像品質を良くすることができる。乗算する方法では、実施例11〜13についても、同様に置換えることができ、n>2の場合には、処理速度が速くなるとともに、演算回路の規模が小さくなる。
実施例15:(加算)
図14において、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00’,Z10’,Z01’,Z11’の値を下記の式を用いて算出する(ステップ706)。
Z00'=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10'=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01'=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11'=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
次にZ00’,Z10’,Z01’,Z11’の値(参照値)より因子差拡大テーブル部11のテーブルを読出し(ステップ707)、参照値毎に対応する読出した値ADを各参照値に加算し、Z00,Z10,Z01,Z11の値を算出する(ステップ708)。ADの値は、参照値の相違を大きくするために、参照値間の差の割合を加算後の値間の割合が拡大するように定められる。例えば、参照値が1の場合AD=1とすると加算後の値は2になり、参照値の2倍の値になる。参照値が2の場合には加算後の値の割合が同等とするにはAD=2、拡大するためには加算後の値が4を上回る必要があるので、AD>2となる。このようにして、参照値とADの値の関係を様々に設定することにより、画像に与える効果を調節することができる。所定の重み付け因子の値の相違を大きくすることを含む処理をテーブルから読出した値の加算処理にすることにより、乗算を行う場合に比較して、処理速度が速くなるとともに、演算回路の規模が小さくなる。本実施例では、参照値にADの値を加算しているが、参照値を距離因子や画像情報因子とし、参照値とした因子にADを加算し、Z00,Z10,Z01,Z11の値を算出する等の方法もある。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを算出する(ステップ709)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
このように因子差拡大テーブル部11のテーブルに収められた値ADと参照値の関係を定めることにより、鮮明さや滑らかさ等の画像品質を良くすることができる。加算する方法では、実施例11〜13についても、同様に置換えることができ、処理速度が速くなるとともに、演算回路の規模が小さくなる。
図15(f)〜(h)は従来技術の補間方法によって図15(a)の画像を解像度変換した画像である。図15(f)は線形補間法、図15(g)はキュービックコンボリューション、図15(h)は前掲した特許第2796900号を用いた補間方法である。実施例11、12、13の図15(c)、(d)、(e)と、これらの画像を比較すると、従来の方法は何れも画像の文字や斜め線、自然画の境がボケており、これらの鮮明さが劣っている。また、斜め線の滑らかさにおいても、ジャギーが目立つ。つまり、本実施例は、文字の鮮明さや斜め線の滑らかさで優れた、高品位の画像を得ることができる。
実施例16〜21:
上記した実施例では、従来の画素間の距離因子による重み付けに、画像情報の因子を加えることで、文字等の鮮明さや滑らかさを向上させた。また実施例11〜15では、実施例1〜6の重み付け因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、特に文字などの画素値の差が大きな部分のさらに鮮明な高品位の画像を実現した。しかし、実施例11〜15では、自然画などの画像における滑らかさと、文字や図形などの画像における鮮明さの両立は実現できなかった。
従来の対象とする画像によって複数の補間方法を使い分ける方法(例えば、特開平11−032209号公報,同11−203467号公報,同9−252401号公報)では、選択する複数の補間方法は共通点が少ないため、各々の補間方法で専用の回路を用意することが必要となり、回路規模の増大とそれによるコストの増大という問題が共通している。また、文字などの画素値の差が大きな部分の滑らかさと鮮明さのバランスにおいて、複数の補間方法を使い分ける方法では、本発明(実施例1〜6、11〜15)に劣り、高画質化のために3次関数を使用することから、さらに回路規模の増大を招き、コストが高くなり、問題となってくる。
本発明は、前述した実施例1〜6、11〜15の特徴を生かすため、複数の補間方法を参照画素の画素値の状況により選択し、特に文字や図形などの部分をより鮮明にしつつ、より高品位の画像を回路規模を増大させずに得ようとするものである。
そこで本発明では、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界部分の鮮明な高品位の画像を得ることができる解像度変換の補間方法を複数の補間方法を選択して用いながらも、少なくとも一部の処理を共有することにより、回路規模の増大によるコスト増大を招くことなく提供し、その補間方法を行う画像処理装置及び、画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明においては、入力された画像に解像度変換を施して、出力画像を作成する方法において、補間画素の周囲近傍に位置する複数の元画素を参照し、重み付けに従来行われていた距離因子に加えて、新たに画像情報因子を用い、さらに距離因子及び、或いは、画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法を含む複数の補間方法を有し、所定の方法により複数の補間方法から画像に適した補間方法を選択することにより、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字などの画素値の差が大きな部分の鮮明な高品位の画像を得る。また、第一の補間方法と他の補間方法の処理において、少なくとも一部の処理を共有させ、その比率を多くすることにより、回路規模の増大がほとんどなく、コストが安い補間方法と、その補間方法を行う画像処理装置及び、画像表示装置を実現することができる。
実施例16〜21では図1、3を用いる。図16〜図21は、実施例16〜21の補間方法の処理フローチャートである。図22は、本発明の補間方法(実施例16〜21)によって解像度変換した画像例などを示す。
実施例16〜21の共通部分:
本実施例においては、選択する補間方法が二つの場合を示すが、補間方法の数はこれに限定されるものではない。また、本実施例では、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素の画素値と参照画素の画素値の平均との差と、最大画素値Maxと最小画素値Minの差以上の値であるMを用る例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
第一の補間方法は前述した実施例の補間方法である。すなわち、補間画素を処理するためには、画素間距離や参照画素を特定し、画素値を用いて補間処理部5で補間処理を行う。そのためには、補間画素と参照画素の座標のLUTから、参照画素を特定し、画素間距離を出し、画素値を入力データ記憶部4より読み出す。それらより距離因子や画像情報因子を生成し、さらに距離因子及び、或いは、画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行い、これらを元に補間処理部5で補間画素の画素値を算出する処理を繰り返すことにより、解像度変換された出力画像データが生成される。このようにして第一の補間方法が処理される。他の補間方法も前記ブロック内で処理を行う。補間方法の選択は、本実施例では補間処理部5内で行われる。勿論、補間処理部5内に含まず、他に補間方法を選択するブロックを用意しても機能上、同様の処理を行うことができる。補間処理部5で処理された補間画素の画素値は、そのまま出力してもよいが、ここでは一時出力データ記憶部7に格納し、所定の単位毎に出力される。出力された出力画像データは表示部8により、解像度変換された画像を表示する。
次に、各実施例に共通する補間処理部5で行われる補間処理(図16のステップ800〜804、図17のステップ900〜904、図18のステップ1000〜1004、図19のステップ1100〜1104、図20のステップ1200〜1204、図21のステップ1300〜1304)について説明する。
補間画素を画像データの並びに従って処理すると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定する(ステップ800、900、1000、1100、1200、1300)。補間画素から参照画素を特定し、その画素間距離(x1,x2,y1,y2)を求め(ステップ801、901、1001、1101、1201、1301)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ802、902、1002、1102、1202、1302)。次に4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ803、903、1003、1103、1203、1303)、その差を出す。最大と最小の画素値は画素値の比較等の方法で求める。
M=Max-Min
ここで、Mの値により異なる処理を行う(ステップ804、904、1004、1104、1204、1304)。Mが0、つまり4点の参照画素の画素値が等しい場合には、何れかの参照画素の画素値を補間画素の画素値とする処理(ステップ810、910、1010、1110,1210、1312)を行い、補間画素の画素値bを生成する。a00を使用したとすると、
b=a00
となる。置換えを行うことで、重み付けによる補間処理を行わずに済むことから、処理速度が向上する。
以上、ここまでの処理は以下に示す実施例に共通のものであり、以下、各実施例を説明する。
実施例16:(線形補間+他補間方法)
図16において、Mの値と第一の所定値Eの値を比較することにより補間方法を選択する(ステップ805)。M<Eの時は線形補間法、M≧Eの時は第一の補間方法を用いる。第一の補間方法は、特に文字や図形などの境界部分のような、参照画素値の差が大きな部分において、鮮明な画像を得られることが特徴である。線形補間法は、自然画などの参照画素値の差が小さな部分において、滑らかな画像を得られることが特徴である。つまり両補間方法の長所を生かした高品質の画像を得るために、基準として所定値Eを定め、補間方法の選択を行う。4点の参照画素値の差がE以上の場合には、文字や図形などの境界部分と判断し、鮮明な画像を得られる第一の補間方法を用い、E未満の場合には、自然画などの参照画素値の差が小さな部分で、滑らかな画像を得られる線形補間方法を用いる。
M<Eの場合は、各参照画素と補間画素の距離を用いてZ00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ806)。
Z00=(x2・y2)
Z10=(x1・y2)
Z01=(x2・y1)
Z11=(x1・y1)
M≧Eの場合は、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ807)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ808)。本実施例では距離因子と画像情報因子の値の相違を大きくする処理を示すが、値の相違を大きくする処理はこれに限るものではない。
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より生成された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ809)。
M<Eの場合は、Z00+Z10+Z01+Z11=1のため規格化は必要なく
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)
M≧Eの場合は、
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、線形補間方法の処理は、第一の補間方法の処理を共有している。そのため、線形補間方法の場合は、第一の補間方法の一部で処理を行うという処理だけで、解像度変換を行うことができ、複数の補間方法を用いても、各々独立した専用の回路を必要とせず、回路規模の増大がほとんどない。
ステップ809、810以降の処理は前述した実施例と同様である。
図22(a)は解像度変換前の元画像、図22(b)は図22(a)を線形補間法により解像度変換した画像、図22(c)は、第一の補間方法により解像度変換した画像、図22(d)は実施例16の補間方法による補間後の画像である。ここでは第一の所定値E=128を用いているが、Eの値はこれに限るものではない。また図22(c)、(d)の処理に用いるnは本実施例では3を用いているが、nの値はそれに限るものではない。図22(b)の画像はボケと図の下部の文字と斜めの境界部にジャギーが見られる。図22(c)の画像には上部の自然画部分に若干のジャギーが見られる。図22(d)の画像は、文字も鮮明であり自然画部分や、Mの値が第一の所定値以上の部分では、ジャギーは見られない。これは、Mの値と第一の所定値Eの値を比較により補間方法を選択していることにより、文字などの画素値の差が大きな部分では鮮明な画像を得られる図22(c)の補間方法を、差の小さな自然画などの部分では、滑らかな画像を得られる図22(b)の線形補間法を使用して解像度変換をしていることによる。
実施例17:(線形補間+他補間方法)
図17において、各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11を最大の画素値Maxと最小の画素値Minと比較し、a00,a01,a10,a11のいずれかが、MaxでもMinない値を有するかにより補間方法を選択する(ステップ905)。有する場合は線形補間法を用い、無い場合には第一の補間方法を用いる。つまり参照画素値が2値をとる場合には、文字や図形などの境界部分と判断し、そのような場合に長所を発揮する、鮮明な画像が得られる第一の補間方法を用い、それ以外の場合は、境界部分ではないと判断し、滑らかな画像を得られる線形補間方法を用いる。
有する場合は、各参照画素と補間画素の距離を用いてZ00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ906)。
Z00=(x2・y2)
Z10=(x1・y2)
Z01=(x2・y1)
Z11=(x1・y1)
無い場合は、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ907)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ908)。
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より生成された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ909)。
有する場合は、Z00+Z10+Z01+Z11=1のため規格は必要なく
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)
無い場合は、
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、線形補間方法の処理は、第一の補間方法の処理を共有している。そのため、線形補間方法の場合は、第一の補間方法の一部で処理を行うという処理だけで、解像度変換を行うことができ、複数の補間方法を用いても、各々独立した専用の回路を必要とせず、回路規模の増大がほとんどない。
ステップ909、910以降の処理は前述した実施例と同様である。
図22(e)は、実施例17の補間方法による補間後の画像である。処理に用いるnは本実施例では3を用いているが、nの値はそれに限るものではない。図22(e)の画像は、図の下部の文字や斜め線も鮮明であり、文字や斜め線、自然画部分でもジャギーは見られない。しかし、中央の自然画の境界部に非常に小さなボケが断続的に発生している。境界下部は白1色であるが、それと接する自然画部分の値が微妙に異なる2つの値を有する場合に、線形補間方法が用いられることによる。しかし、他の文字や図形などの境界部は、ほとんどの場合、参照画素の画素値が2の値を持つこととなる特性を利用して、これらに適した図22(c)の補間方法を選択し、鮮明な画像を得ることができ、それ以外の部分では、自然画に適した線形補間法を選択することで、滑らかな画像を得ることができ、全体的に高品位の画像を得ることができる。
実施例18:(線形補間+他補間方法)
図18において、画素値の取り得る範囲を定めるための値S(S>2)とMを用いて、範囲を決定する。
M1=M/S
また、M1は定数を用いてもよい。前者は、参照画素の状況により範囲が変動し、後者は参照画素の状況によらず一定な補間方法選択のための範囲となる(ステップ1005)。
次に各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11がMax−M1以上か、Min+M1以下の範囲にあるかを比較し、a00,a01,a10,a11の全てが、その範囲内に有るか否かにより補間方法を選択する(ステップ1006)。範囲外の画素値を有する場合は線形補間法を用い、範囲内の場合には第一の補間方法を用いる。文字や図形などの境界部分は、2値になる場合と、背景や文字等において画素値に変化がある場合(文字や図形等の背景がグラデーションや自然画等の場合や、文字や図形等自体にグラデーションがかかっている等の場合)が考えられる。これを抽出するために、選択基準にM1という参照画素値の差Mによって変化する値により、参照画素値の最大値と最小値から一定の幅を持たせ、この2つの範囲に分かれた値を参照画素値が有する場合には、文字や図形などの境界部分と判断し、そのような場合に長所をもち、鮮明な画像が得られる第一の補間方法を用い、それ以外の場合には、滑らかな画像を得られる線形補間方法を用いる。
範囲外の画素値を有する場合は、各参照画素と補間画素の距離を用いてZ00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1012)。
Z00=(x2・y2)
Z10=(x1・y2)
Z01=(x2・y1)
Z11=(x1・y1)
全ての画素値が範囲内の場合は、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1007)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1008)。
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より生成された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1009)。
範囲外の画素値を有する場合は、Z00+Z10+Z01+Z11=1のため規格化は必要なく
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)
全ての画素値が範囲内の場合は、
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、線形補間方法の処理は、第一の補間方法の処理を共有している。そのため、線形補間方法の場合は、第一の補間方法の一部で処理を行うという処理だけで、解像度変換を行うことができ、複数の補間方法を用いても、各々独立した専用の回路を必要とせず、回路規模の増大がほとんどない。ステップ1009、1010以降の処理は前述した実施例と同様である。
図22(f)は実施例18の補間方法による補間後の画像である。本実施例では処理に用いるnは3、Sは8を用いているが、これらの値はそれに限るものではない。図22(f)の画像は、図の下部の文字や斜め線も鮮明であり、文字や斜め線、自然画部分でもジャギーは見られない。また中央の自然画の境界部も鮮明である。これは、補間方式の選択基準にM1という画素値の幅を持たせることにより、文字や図形などの境界部の特徴に、画素値の微妙な変化を考慮することにより、より高い精度でこれらを抽出できるようにしたことによる。このようにその画像の性質に合わせた補間方法を選択することにより、文字や図形などの鮮明で且つ、滑らかな高品位の画像を得ることができる。
実施例19:
図19において、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1105)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
Mの値と第一の所定値Eの値を比較することにより補間方法を選択する(ステップ1106)。M<Eの時は、画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法(以下、第二の補間方法とする)、M≧Eの時は第一の補間方法を用いる。
第一の補間方法は、特に文字や図形などの境界部分のような、参照画素値の差が大きな部分において、鮮明な画像を得られることが特徴である。また第二の補間方法は、第一の補間方法に比べ、画像の滑らかさで優り、文字や図形などの境界部分の鮮明さでは劣る。この両補間方法の長所を生かた高品質の画像を得るために、基準として所定値Eを定め、補間方法の選択を行う。4点の参照画素値の差がE以上の場合には、文字や図形などの境界部分と判断し、このような場合に長所を発揮し、鮮明な画像を得られる第一の補間方法を用い、E未満の場合には、滑らかな画像を得られる第二の補間方法を用いる。
次に各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する。
M<Eの場合は(ステップ1108)
Z00=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
M≧Eの場合は(ステップ1107)、
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より生成された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1109)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法の処理は、第一の補間方法の処理を共有している。そのため、各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11が3つ以上値を有する場合は、第一の補間方法の一部で処理を行うという処理だけで、解像度変換を行うことができ、複数の補間方法を用いても、各々独立した専用の回路を必要とせず、回路規模の増大がほとんどない。ステップ1109、1110以降の処理は前述した実施例と同様である。
図22(g)は、図22(a)を画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法により解像度変換した画像である。図22(h)は実施例19の補間方法による補間後の画像である。ここでは第一の所定値E=128、処理に用いるn=3を用いているが、双方の値はこれに限るものではない。図22(g)の画像は、図22(b)や図22(l)(図22(a)の画像をキュービックコンボリューションで解像度変換した画像)に比べ滑らかさと鮮明さに優れ、図22(k)(図22(a)の画像を特許第2796900号の補間方法で解像度変換した画像)に比べ文字や図形など滑らかさと鮮明さに優れるが、鮮明さに不満が残る。それに比べ図22(h)の画像は、文字や図形など、Mの値が第一の所定値E以上の部分では非常に鮮明であり、自然画部分もバランスがとれている。これは、Mの値と第一の所定値Eの値を比較により補間方法を選択していることにより、文字などの画素値の差が大きな部分では鮮明な画像を得られる図22(c)の補間方法を、差の小さな自然画などの部分では、滑らかな画像を得られる図22(g)の補間方法を使用して解像度変換をしていることによる。
実施例20:
図20において、4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1205)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11と最大の画素値Maxと最小の画素値Minを比較し、a00,a01,a10,a11のいずれかが、MaxでもMinない値を有するかにより補間方法を選択する(ステップ1206)。有する場合は画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法、無い場合には第一の補間方法を用いる。つまり参照画素値が2値をとる場合には、文字や図形などの境界部分と判断し、そのような場合に長所を発揮する、鮮明な画像が得られる第一の補間方法を用い、それ以外の場合は、境界部分ではないと判断し、滑らかな画像を得られる第二の補間方法を用いる。
次に各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する。
有する場合は(ステップ1208)
Z00=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
無い場合は(ステップ1207)、
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より生成された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1209)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法の処理は、第一の補間方法の処理を共有している。そのため、各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11が3つ以上値を有する場合は、第一の補間方法の一部で処理を行うという処理だけで、解像度変換を行うことができ、複数の補間方法を用いても、各々独立した専用の回路を必要とせず、回路規模の増大がほとんどない。ステップ1209、1210以降の処理は前述した実施例と同様である。
図22(i)は、実施例20の補間方法による補間後の画像である。処理に用いるnは本実施例は3を用いているが、nの値はそれに限るものではない。図22(i)の画像は、図の下部の文字や斜め線も鮮明であり、文字や斜め線、自然画部分でもジャギーは見られない。しかし、中央の自然画の境界部に非常に小さなボケが断続的に発生している。境界下部は白の1色であるが、それと接する自然画部分の値が微妙に異なる2つの値を有する場合に、図22(g)の補間方法が用いられることによる。しかし、他の文字や図形などの境界部は、ほとんどの場合、参照画素の画素値が2つの値を持つこととなる特性を利用して、これらに適した図22(c)の補間方法を選択し、鮮明な画像を得ることができており、それ以外の部分では、自然画に適した図22(g)の補間方法を選択することで、滑らかな画像を得ることができ、全体的に高品位の画像を得ることができる。
実施例21:
図21において、Mが0以外のとき(ステップ1304)、画素値の取り得る範囲を定めるための値S(S>2)とMを用いて、範囲を決定する。
M1=M/S
また、M1は定数を用いてもよい。前者は、参照画素の状況により範囲が変動し、後者は参照画素の状況によらず一定な補間方法選択のための範囲となる(ステップ1305)。
次に、各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11がMax−M1以上か、Min+M1以下の範囲にあるかを比較し、a00,a01,a10,a11の全てが、その範囲内に有るか否かにより補間方法を選択する(ステップ1307)。範囲外の画素値を有する場合は、画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法を用い、範囲内の場合には第一の補間方法を用いる。文字や図形などの境界部分は、2値になる場合と、背景や文字等において画素値に変化がある場合(文字や図形等の背景がグラデーションや自然画等の場合や、文字や図形等自体にグラデーションがかかっている等の場合)が考えられる。これを抽出するために、選択基準にM1という参照画素値の差Mによって変化する値により、参照画素値の最大値と最小値から一定の幅を持たせ、この2つの範囲に分かれた値を参照画素値が有する場合には、文字や図形などの境界部分と判断し、そのような場合に長所を発揮する、鮮明な画像が得られる第一の補間方法を用い、それ以外の場合には、滑らかな画像を得られる第二の補間方法を用いる。
範囲外の画素値を有する場合は、各参照画素と補間画素の距離を用いてZ00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1309)。
Z00=(x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=(x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=(x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=(x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M)
全ての画素値が範囲内の場合は、各参照画素と補間画素の距離を用いてZ00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1308)。
Z00=((x2・y2)・(1-|a00-AVE|/M))
Z10=((x1・y2)・(1-|a10-AVE|/M))
Z01=((x2・y1)・(1-|a01-AVE|/M))
Z11=((x1・y1)・(1-|a11-AVE|/M))
距離因子と画像情報因子の両方を含む式をn乗にすることにより、距離因子と画像情報因子双方の関係より生成された値の相違を大きくする。この時のnは1以上の数値である。
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1310)。b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、画像情報因子及び、距離因子を用いて規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、補間画素の画素値を生成する補間方法の処理は、第一の補間方法の処理を共有している。そのため、各参照画素の画素値a00,a01,a10,a11が3値以上を有する場合は、第一の補間方法の一部で処理を行うという処理だけで、解像度変換を行うことができ、複数の補間方法を用いても、各々独立した専用の回路を必要とせず、回路規模の増大がほとんどない。ステップ1310、1312以降の処理は前述した実施例と同様である。
図22(j)は、実施例21の補間方法による補間後の画像である。本実施例では処理に用いるnは3、Sは8を用いているが、これらの値はそれに限るものではない。図22(j)の画像は、図の下部の文字や斜め線も鮮明であり、文字や斜め線、自然画部分でもジャギーは見られない。また中央の自然画の境界部も鮮明である。これは、補間方式の選択基準にM1という画素値の幅を持たせることにより、文字や図形などの境界部の特徴に、画素値の微妙な変化を考慮することにより、より高い精度でこれらを抽出できるようにしたことによる。このようにその画像の性質に合わせた補間方法を選択することにより、文字や図形などの鮮明で且つ、滑らかな高品位の画像を得ることができる。
実施例22〜25:
ところで、近年では会議等に用いられる画像表示装置が多くなってきた。これらには文字を表示する比率が高く、文字は滑らかで鮮明なものが好まれる傾向がある。この点から線形補間法、標本化関数補間法やスプライン補間法等の方法は、文字の様な極端な境界での画素値の変化があるものでは、画像にボケが生じ、鮮明さが劣るとともに、滑らかさでも物足りないものになる。これを解決する為に、上記した実施例1〜10では、従来の画素間の距離因子による重み付けに、画像情報の因子を加えることで、文字等の鮮明さや滑らかさを向上させた。また上記した実施例11〜15では、実施例1〜6の重み付け因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、特に文字などの画素値の差が大きな部分のさらに鮮明な高品位の画像を実現した。しかし、実施例11〜15では自然画などの画像における実施例1〜6の滑らかさと、文字や図形などの画像における実施例11〜15の鮮明さの両立は実現できなかった。
従来の対象とする画像によって複数の補間方法を使い分ける方法(特開平11−032209号公報、特開平11−203467号公報、特開平09−252401号公報)では、文字などの画素値の差が大きな部分の滑らかさと鮮明さのバランスにおいて、実施例1〜6や実施例11〜15に劣り、高画質化の為に3次関数を使用すると回路規模の増大を招き、コストが高くなり問題となる。
上記した実施例16〜21では、実施例11〜15の補間方法及び、少なくともその一部の処理を共有した補間方法とすることで、回路規模の増大を押さえることができた。また補間方法を参照画素の画素値を使用した所定の方法によって選択することにより、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像に忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分がより鮮明な高品位の画像を実現した。しかし、演算の設定によっては、実施例11〜15の補間方法は乗算が多くなる可能性があった。
そこで、本実施例では、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、滑らかさに優れ、さらに文字や図形などの境界部分の鮮明な、実施例16〜21に近いレベルの高品位の画像を得られる解像度変換を複数の補間方法を選択することで実現し、より回路規模の増大を抑える。さらに、その補間方法を行う画像処理装置及び、画像表示装置を提供することを目的とする。
すなわち第1の目的は、少ない参照画素数でも、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映し、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの境界部分が鮮明な、高品位な画像を得ることができる解像度変換の補間方法を実施例16〜21の補間方法と最近傍補間法を所定の方法により選択することにより実現する。
第2の目的は、最近傍補間法と実施例16〜21の補間方法の長所を生かすことによる、滑らかでジャギーがなく、画像データの保存性の向上による画像の鮮明な画像を得る為の、補間方法の選択方法を提供する。
第3の目的は、文字や図形等の一定範囲の画素値の連続する部分にグラデーションなどの画素値の変化がある画像が隣接する部分の鮮明さを向上させる補間方法の選択方法を提供する。
第4の目的は、元画像を解像度変換し、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分の鮮明な、高品位の画像データを出力することができる画像処理装置を安いコストで実現する。
第5の目的は、元画像を解像度変換し、元画像の情報を補間後の画像により忠実に反映した、滑らかさに優れ、特に文字や図形などの部分が鮮明な高品位の画像を表示することができる画像表示装置を安いコストで実現する。
実施例22〜25の共通部分:
本実施例においては、選択する補間方法が二つの場合を示すが、補間方法の数はこれに限定されるものではない。
図1と図23は、本実施例を説明する上での画素の位置と距離を模式的に示したものである。図1は既に説明したものと同様であるので、その説明を省略する。図23は、補間画素Bと参照画素A00との座標間距離をL00、参照画素A10との座標間距離をL10、参照画素A01との座標間距離をL01、参照画素A11との座標間距離をL11とする。
本実施例では、第一の補間方法として、画素値をRGB各々0〜255の数値で表し、参照画素と参照画素の画素値の平均との差と、最大画素値Maxと最小画素値Minの差以上の値であるMを用いる例を示すが、これらは本例に拠るものに限定されるものではない。また、補間画素の最近傍にある参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値を比較しているが、比較する参照画素の画素値は、本例に拠るものに限定されるものではない。
図3は本実施例の画像処理装置を含む画像表示装置のブロック図であり、図24〜27は実施例22〜25の補間方法の処理に関する流れを表したフローチャートである
画像処理装置9では、入力された画像データを解像度検出部2において、入力された画像データを制御信号としてクロック、水平同期信号、垂直同期信号を使用し、その解像度を判定する。一般的には入力画像の解像度は幾つかに特定できるため、数種類の解像度に対応する座標割付けを座標テーブル部3にルックアップテーブル(LUT)として格納されており、解像度を元にどのLUTを使用するかを選択する。また解像度検出部2において判定した解像度を元に、座標割付け処理部を設けて座標割付け処理を行い、LUTを生成する方法にすると、如何なる入力画像の解像度にも対応が可能となる。出力画像は一般的に定まっていることが多く、予め解像度に対応する座標割付けをLUTとして格納されている。また定まっていない場合には、複数のLUTを持つ方法や、解像度に応じて座標割付け処理部を設けて座標割付け処理を行い、LUTを生成する方法などがある。入力された画像データをそのまま処理する方法や、画素、ライン、フレーム等の単位で一旦、入力データ記憶部4に格納する方法がある。本例では後者を示す。補間画素を処理する為には、画素間距離や参照画素を特定し、画素値を用いて補間処理部5で補間処理を行う。その為には、補間画素と参照画素の座標のLUTから、参照画素を特定し、画素間距離を出し、画素値を入力データ記憶部3より読み出す。それらより距離因子や画像情報因子を生成し、さらに距離因子及び、或いは、画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行い、これらを元に補間処理部5で補間画素の画素値を算する処理を繰り返すことにより、解像度変換された出力画像データが生成される。第一の補間方法は前記のように処理される。他の補間方法も前記ブロック内で処理を行う。補間方法の選択は、本実施例では補間処理部5内で行われる。勿論、補間処理部5内に含まず、他に補間方法を選択するブロックを用意しても機能上、同様の処理を行うことができる。補間処理部5で処理された補間画素の画素値は、そのまま出力してもよいが、ここでは一時出力データ記憶部7に格納し、所定の単位毎に出力される。出力された出力画像データは表示部8により、解像度変換された画像を表示する。
次に補間処理部5が関連して行われる補間処理について図24を用いて説明する。補間画素を画像データの並びに従って処理すると、その並び順に従い、処理する補間画素を特定(ステップ1400)する。補間画素から参照画素を特定し、その画素間距離(x1,x2,y1,y2)を求め(ステップ1401)、これをもとに入力データ記憶部4より参照画素の画素値(a00,a10,a01,a11)を読出す(ステップ1402)。
次に各参照画素と補間画素の距離を用いて座標間距離L00,L10,L01,L11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1403)。
L00=(x1・y1)
L10=(x2・y1)
L01=(x1・y2)
L11=(x2・y2)
以上、ここまでは以下に示す実施例に共通のものであり、以下に実施例22〜25を示す。
実施例22:(隣接画素値比較)
図24は、実施例22の補間方法の処理フローチャートを示す。図24において、座標間距離の一番短い参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値を比較し(ステップ1404)、少なくともどちらかの画素値と等しい場合には、座標間距離の一番短い参照画素の画素値を補間画素の画素値bとする最近傍補間法を行う(ステップ1405)。図23の場合、参照画素A11の画素値と参照画素A01,A10の画素値を比較し、a11=a01か、a11=a10の場合には、b=a11とすることとなる。
それ以外の場合には、第一の補間方法を用いる為、4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ1406)、その差に正の所定値αを加えた値Mを算出する(ステップ1407)。最大,最小の画素値は、画素値の比較等の方法で求める。
M=Max-Min+α
4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1408)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に、各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1409)。
Z00=L11・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=L01・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=L10・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=L00・(1-|a11-AVE|/M)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1410)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、第一の補間方法以外には、座標間距離の比較と、当該参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値の比較(ステップ1404)処理が必要なだけであり、回路規模の増大はほとんどない。
生成された補間画素の画素値bは記憶手段に一旦格納されるか、直接出力される。処理を行っていない補間画素が有れば(ステップ1411)、補間画素の特定(ステップ1400)に戻り、画像データの並びに従って、次の順番の新たな補間画素の補間処理を行う。無ければ(ステップ1411)、補間処理を終了する。補間画素の画素値は、処理後に出力画像データとして、画像表示装置10によって表示される。
図28(a)は最近傍補間法により解像度変換した画像である((b)は線形補間法により解像度変換した画像である)。図29(c)は、第一の補間方法により解像度変換した画像、図29(d)は実施例22の補間方法による補間後の画像である(なお、図29(a)はキュービックコンボリューションで解像度変換した画像、(b)は特第2796900を用いた補間方法で解像度変換した画像、(e)はグラデーション上に文字や図形を配置した画像である)。最近傍補間法は画像データの保存性に優れ、第一の補間方法は非常に滑らかな画像になるという長所を各々有する。両補間方法の長所を生かす為に、補間画素と最近傍にある参照画素に対し、縦または横方向に同画素値を有する場合、同画素値の連続となる、文字や図形などの一部であると判断し、画像データの保存性に優れた最近傍補間法を用いることにより、鮮明さを向上させる。それ以外の条件の場合には、自然画や画像が斜め方向の角度を有する場合と判断し、滑らかでジャギーのない画像となる第一の補間方法を用いる。このような補間方法の使い分けにより、滑らかでジャギーがなく、鮮明さに優れる画像を得ることができる。
実施例23:
図25は、実施例23の補間方法の処理フローチャートを示す。図25において、補間画素との座標間距離が最近傍に位置する参照画素の画素値を元にした所定の範囲の値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値を比較し(ステップ1504)、少なくともどちらかの画素値が、最近傍の画素値から所定の範囲内の値を有する場合は、補間画素との座標間距離が最近傍に位置する参照画素の画素値を補間画素の画素値bとする最近傍補間法を行う(ステップ1505)。図23の場合、a11より値の大きい方の幅をβ、小さい方の幅をγとすると、参照画素A11の画素値と参照画素A01,A10の画素値を比較し、a11+β≧a01≧a11−γか、a11+β≧a10≧a11−γの場合には、b=a11となる。β,γは予め定められた0以上の数。この時、所定の範囲であるβ+γの値は、参照画素が取り得る最大の値の50%以下なるように定める。図29(h)はこの値を50%以上にした場合の例である(図29(e)の画像を実施例23の補間方法によって、範囲を画素値の取り得る値の50%を超える範囲にして解像度変換した画像)。所定の範囲が広くなり過ぎると、自然画などの画素値の変化の少ない部分や、右下のグレーの三角形の斜め部分は、最近傍補間法が用いられることによりジャギーが発生し、結果として画質が低下している。
それ以外の場合には、第一の補間方法を用いる為、4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ1506)、その差に正の所定値αを加えた値Mを算出する(ステップ1507)。最大,最小の画素値は、画素値の比較等の方法で求める。
M=Max-Min+α
4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1508)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1509)。
Z00=L11・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=L01・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=L10・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=L00・(1-|a11-AVE|/M)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1510)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、第一の補間方法以外には、座標間距離の比較と、当該参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値の比較し(ステップ1504)の処理が必要なだけであり、回路規模の増大はほとんどない。
生成された補間画素の画素値bは記憶手段に一旦格納されるか、直接出力される。処理を行っていない補間画素が有れば(ステップ1511)、補間画素の特定(ステップ1500)に戻り、画像データの並びに従って、次の順番の新たな補間画素の補間処理を行う。無ければ(ステップ1511)、補間処理を終了する。補間画素の画素値は、処理後に出力画像データとして、画像表示装置10によって表示される。
図29(e)はグラデーション上に文字や図形を配置した画像であり、図29(f)は、これを実施例22の方法で解像度変換を行った画像の例である。文字や図形などの連続する部分にグラデーションなどの画素値の変化がある画像が隣接する部分において、鮮明さが図29(d)に比べ落ちているのが見られる。これは、補間画素に最近傍の位置にある参照画素と所定の方向の隣接する参照画素の画素値が一致しない為、第一の補間方法を用いることで、同一画素値の連続する部分との中間値を表示することによる。図29(g)は補間画素と最近傍に位置する参照画素から、所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較に、前記参照画素の画素値からの所定の範囲を用いる方法で解像度変換を行った画像の例である(図29(e)の画像を実施例23以降の補間方法の選択方法で解像度変換した画像)。所定の変化内の場合には最近傍補間法を用いることで、文字や図などの連続する部分の鮮明さを向上させることができる。
よって、このような補間方法の使い分けにより、滑らかでジャギーがなく、鮮明さに優れる画像を得ることができる。
実施例24:
図26は、実施例24の補間方法の処理フローチャートを示す。図26において、4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ1604)、その差Dを求める(ステップ1605)。
D=Max-Min
またDは、補間画素との座標間距離が最近傍に位置する参照画素の画素値と、それ以外の参照画素の画素値の最大の差を用いて求める方法もある。図23の場合には|a11−a10|,|a11−a01|,|a11−a00|の最大値をDとする。後者の方が参照画素値の状況をより反映することができ、前者の方が演算処理数が少ないという長所がある。
次に、参照画素値の比較時に用いる範囲の値を求める(ステップ1606)。画素値の大きい方の幅をβ、小さい方の幅をγ、第二の所定値をE、第三の所定値をFとすると、
β=D/E
γ=D/F
とする。E,Fは2以上の数。
これを用いて、補間画素との座標間距離が最近傍に位置する参照画素の画素値を元にした所定の範囲の値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値を比較し(ステップ1607)、少なくともどちらかの画素値が、所定の範囲内の値を有する場合は、補間画素との座標間距離が最近傍に位置する参照画素の画素値を補間画素の画素値bとする最近傍補間法を行う(ステップ1608)。図23の場合、参照画素A11の画素値と参照画素A01,A10の画素値を比較し、a11+β≧a01≧a11−γか、a11+β≧a10≧a11−γの場合には、b=a11となる。
それ以外の場合には、第一の補間方法を用いる為、4点の参照画素の画素値の最大と最小の画素値の差Dに正の所定値αを加えた値Mを算出する(ステップ1609)。最大,最小の画素値は、画素値の比較等の方法で求める。
M=D+α
4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1610)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1611)。
Z00=L11・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=L01・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=L10・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=L00・(1-|a11-AVE|/M)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1612)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、第一の補間方法以外には、座標間距離の比較と、当該参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値の比較し(ステップ1607)の処理が必要なだけであり、回路規模の増大はほとんどない。
生成された補間画素の画素値bは記憶手段に一旦格納されるか、直接出力される。処理を行っていない補間画素が有れば(ステップ1613)、補間画素の特定(ステップ1600)に戻り、画像データの並びに従って、次の順番の新たな補間画素の補間処理を行う。無ければ(ステップ1613)、補間処理を終了する。補間画素の画素値は、処理後に出力画像データとして、画像表示装置10によって表示される。
このように、補間画素と最近傍に位置する参照画素から、所定の方向にある隣接参照画素の画素値との比較に用いる前記参照画素の画素値からの所定の範囲内を前記補間画素を求める全参照画素値の最大の差を用いて求めた値を用いた範囲とすることにより、文字や図などの連続する部分にグラデーションなどの、前記全参照画素の取り得る画素値の状況に合わせた前記範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分で、画像の鮮明さを向上させることができる。
実施例25:
図27は、実施例25の補間方法の処理フローチャートを示す。図27において、4点の参照画素の画素値中、最大の画素値Maxと最小の画素値Minを求め(ステップ1704)、その差Dを求める(ステップ1705)。
D=Max-Min
次に、参照画素値の比較時に用いる範囲の値を求める(ステップ1706)。画素値の大きい方の幅をβ、小さい方の幅をγ、第二の所定値をE、第三の所定値をFとすると、
β=D/E
γ=D/F
とする。E,Fは2以上の数。
座標間距離の一番短い参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値を比較する(ステップ1707)。少なくともどちらかの画素値と等しい場合には、座標間距離の一番短い参照画素の画素値を補間画素の画素値bとする最近傍補間法を行う(ステップ1708)。また少なくともどちらかの画素値が、所定の範囲内の値を有する場合は、座標間距離の一番短い参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値を比較し(ステップ1709)、少なくともどちらかの画素値と等しい場合には、座標間距離の一番短い参照画素の画素値を補間画素の画素値bとする最近傍補間法を行う(ステップ1708)。図23の場合、対象となる参照画素がA11の場合、その画素値と参照画素A01,A10の画素値を比較し、a11+β≧a01≧a11−γか、a11+β≧a10≧a11−γを条件に判断を行う。
それ以外の場合には、第一の補間方法を用いる為、4点の参照画素の画素値の最大と最小の画素値の差Dに正の所定値αを加えた値Mを算出する(ステップ1710)。最大,最小の画素値は、画素値の比較等の方法で求める。
M=D+α
4点参照画素の画素値の平均(AVE)を求める(ステップ1711)。
AVE=(a00+a01+a10+a11)/4
次に各参照画素と補間画素の距離と、各参照画素の画素値と、参照画素の画素値の平均(AVE)との差を用いて、Z00,Z10,Z01,Z11の値を下記の式を用いて生成する(ステップ1712)。
Z00=L11・(1-|a00-AVE|/M)
Z10=L01・(1-|a10-AVE|/M)
Z01=L10・(1-|a01-AVE|/M)
Z11=L00・(1-|a11-AVE|/M)
次に、各参照画素の画素値とZ00,Z10,Z01,Z11の値を用いて、各参照画素の重み付けを行い、補間画素の画素値bを生成する(ステップ1713)。
b=(Z00・a00+Z10・a10+Z01・a01+Z11・a11)/(Z00+Z10+Z01+Z11)
因みに、各参照画素の重み付けは、A00がZ00/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A10がZ10/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A01がZ01/(Z00+Z10+Z01+Z11)、A11がZ11/(Z00+Z10+Z01+Z11)である。
上記のように、第一の補間方法以外には、座標間距離の比較と、当該参照画素の画素値と、水平・垂直方向に隣接する参照画素の画素値の比較し(ステップ1707、1709)の処理が必要なだけであり、回路規模の増大はほとんどない。
生成された補間画素の画素値bは記憶手段に一旦格納されるか、直接出力される。処理を行っていない補間画素が有れば(ステップ1714)、補間画素の特定(ステップ1700)に戻り、画像データの並びに従って、次の順番の新たな補間画素の補間処理を行う。無ければ(ステップ1714)、補間処理を終了する。補間画素の画素値は、処理後に出力画像データとして、画像表示装置10によって表示される。
このように、画素と最近傍に位置する参照画素値と、少なくとも一つの隣接参照画素の画素値が等しい場合及び、少なくとも一つの前記隣接参照画素値が、前記参照画素値から所定の範囲内の値且つ、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、少なくとも一つの対角に位置する参照画素の隣接参照画素値が等しい場合は最近傍補間法、そうでなければ第一の補間方法を選択して解像度変換を行うことにより、同一画素値の連続する部分にある範囲内の画素値の変化がある画像が隣接する部分において、画像の鮮明さを向上させることができる。
また、本発明は、前述した実施例の処理手順や機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の処理手順や機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
補間画素と参照画素の位置と距離を示す。 実施例1、2の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例1〜実施例13に共通する画像表示装置のブロック図を示す。 本発明の補間方法(実施例1〜6)によって解像度変換した画像例などを示す。 実施例3、5の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例4、6の補間方法の処理フローチャートを示す。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の効果を説明する図である。 実施例7、8の補間方法の処理フローチャートである。 本発明の補間方法(実施例7〜10)によって解像度変換した画像例などを示す。 実施例9、10の補間方法の処理フローチャートである。 実施例11〜13の補間方法の処理フローチャートである。 実施例14、15の画像表示装置のブロック図を示す。 実施例14、15の補間方法の処理フローチャートである。 本発明の補間方法(実施例11〜15)によって解像度変換した画像例などを示す。 実施例16の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例17の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例18の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例19の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例20の補間方法の処理フローチャートを示す。 実施例21の補間方法の処理フローチャートを示す。 本発明の補間方法(実施例16〜21)によって解像度変換した画像例などを示す。 実施例22〜25で参照する画素位置と距離を示す。 実施例22の補間方法の処理フローチャートを示す 実施例23の補間方法の処理フローチャートを示す 実施例24の補間方法の処理フローチャートを示す 実施例25の補間方法の処理フローチャートを示す 最近傍補間法と線形補間法により解像度変換した画像例を示す。 本発明の補間方法(実施例22〜25)によって解像度変換した画像例などを示す。
符号の説明
1 入力画像データ
2 解像度検出部
3 座標テーブル部
4 入力データ記憶部
5 補間処理部
6 補間データ記憶部
7 出力データ記憶部
8 表示部
9 画像処理装置
10 画像表示装置
11 因子差拡大テーブル部

Claims (42)

  1. 入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いて重み付けを行うことにより、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とする解像度変換の補間方法。
  2. 前記参照画素の画素値を用いた重み付けは、前記参照画素の画素値と第一の所定値との差を用いることを特徴とする請求項1記載の解像度変換の補間方法。
  3. 前記参照画素の画素値を用いた重み付けは、前記参照画素の画素値と前記第一の所定値の差をそれより大きな第二の所定値で規格化した値を用いることを特徴とする請求項2記載の解像度変換の補間方法。
  4. 入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記元画素(以下、参照画素)の最近傍にある前記参照画素(以下、参照画素A)以外の前記参照画素の画素値と、第一の所定値との差及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いて重み付けを行うことにより、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とする解像度変換の補間方法。
  5. 前記参照画素A以外の前記参照画素の画素値を用いた重み付けは、前記参照画素の画素値と前記第一の所定値の差をそれより大きな第二の所定値で規格化した値を用いることを特徴とする請求項4記載の解像度変換の補間方法。
  6. 前記第一の所定値は、前記参照画素の画素値の平均であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  7. 前記第一の所定値は、前記各参照画素の非対角に位置する前記参照画素の平均画素値であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  8. 前記第一の所定値は、前記各参照画素の対角に位置する参照画素の画素値であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  9. 前記第二の所定値は、画素値としてとりうる最大値(最大画素値)以上の任意の定数であることを特徴とする請求項3または5記載の解像度変換の補間方法。
  10. 前記第二の所定値は、前記参照画素の画素値により定まる値であることを特徴とする請求項3または5記載の解像度変換の補間方法。
  11. 前記参照画素の画素値により定まる値は、前記参照画素中の最大及び最小の画素値を用いた値であることを特徴とする請求項10記載の解像度変換の補間方法。
  12. 前記補間画素を生成するために参照する前記参照画素の画素値が全て同一である場合、前記参照画素中の画素値を前記補間画素の画素値とする処理を行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  13. 入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値と第一の所定値との差及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いて重み付けを行うことにより、前記補間画素の画素値を生成する解像度変換の補間方法であって、少なくとも所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理を行うことを特徴とする解像度変換の補間方法。
  14. 前記所定の重み付け因子は、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いた因子(以下、距離因子)であることを特徴とする請求項13記載の解像度変換の補間方法。
  15. 前記所定の重み付け因子は、前記参照画素の画素値と第一の所定値との差を用いた因子(以下、画像情報因子)であることを特徴とする請求項13記載の解像度変換の補間方法。
  16. 前記第一の所定値は、前記参照画素の画素値の平均であることを特徴とする請求項15記載の解像度変換の補間方法。
  17. 前記第一の所定値は、前記各参照画素の非対角に位置する前記参照画素の平均画素値であることを特徴とする請求項15記載の解像度変換の補間方法。
  18. 前記第一の所定値は、前記各参照画素の対角に位置する参照画素の画素値であることを特徴とする請求項15記載の解像度変換の補間方法。
  19. 前記所定の重み付け因子は、前記距離因子及び画像情報因子であることを特徴とする請求項13記載の解像度変換の補間方法。
  20. 前記所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理は、各参照画素の重み付け因子の値をn乗(n>1)し、規格化することを特徴とする請求項13〜15、19のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  21. 前記所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理は、各参照画素の重み付け因子の値の大きさに従って定めた値を掛け、規格化することを特徴とする請求項13〜15、19のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  22. 前記所定の重み付け因子の値の相違を大きくする処理は、各参照画素の重み付け因子の値の大きさに従って定めた値を加え、規格化することを特徴とする請求項13〜15、19のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  23. 入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値と所定値との差を用いた因子(以下、画像情報因子)及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いた因子(以下、距離因子)を用い、さらに前記距離因子及び、或いは、前記画像情報因子の値の相違を大きくする処理を行った後に規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法を含む複数の補間方法から、所定の方法により補間方法の選択を行うことを特徴とする解像度変換の補間方法。
  24. 前記補間方法の少なくとも一つは、前記第一の補間方法の処理と、少なくとも一部を共有していることを特徴とする請求項23記載の解像度変換の補間方法。
  25. 少なくとも前記補間方法の一つは、線形補間法であることを特徴とする請求項23記載の解像度変換の補間方法。
  26. 少なくとも前記補間方法の一つは、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記参照画素を参照し、画像情報因子及び、距離因子を用い、規格化を行い、それにより重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成することを特徴とする請求項23または24記載の解像度変換の補間方法。
  27. 前記複数の補間方法を選択する所定の方法は、前記参照画素値間の最大の差と第三の所定値により行われ、前記最大の差が第三の所定値より小さければ他の補間方法、そうでなければ第一の補間方法を選択することを特徴とする請求項23〜26のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  28. 前記複数の補間方法を選択する所定の方法は、前記参照画素の全画素値が2つの値に分けられる場合には第一の補間方法、そうでなければ他の補間方法を選択することを特徴とする請求項23〜26のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  29. 前記複数の補間方法を選択する所定の方法は、前記参照画素値の内の、最大値と最小値を各々含む2つの範囲を用い、前記参照画素の全ての画素値が、2つの前記範囲内に分けられる場合には第一の補間方法、そうでなければ他の補間方法を選択することを特徴とする請求項23〜26のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  30. 2つの前記範囲は、前記参照画素値の最大値をMax、最小値をMin、第四の所定値をM1とすると、Max−M1以上と、Min+M1以下の範囲で表されることを特徴とする請求項29記載の解像度変換の補間方法。
  31. 2つの前記範囲は、前記参照画素値の最大の差を用いて決定される値であることを特徴とする請求項29記載の解像度変換の補間方法。
  32. 入力された画像の当該画素(以下、元画素)間に補間する画素(以下、補間画素)を生成する解像度変換の補間方法において、少なくとも前記補間画素の近傍に位置する複数の前記元画素を参照し、参照する前記各元画素(以下、参照画素)の画素値と所定値との差を用いた因子(以下、画像情報因子)及び、前記補間画素と前記各参照画素間の距離を用いた因子(以下、距離因子)により重み付けを行うことで、前記補間画素の画素値を生成する第一の補間方法と、最近傍補間法を所定の方法により選択して用いることを特徴とする解像度変換の補間方法。
  33. 前記補間方法を選択する所定の方法とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離の比較及び、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の画素値と、所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値との比較により行われ、前記補間画素と前記参照画素間の距離が最近傍且つ、前記参照画素と、少なくとも一つの前記隣接参照画素の画素値が等しければ最近傍補間法を選択し、そうでなければ第一の補間方法を選択する方法であることを特徴とする請求項32に記載の解像度変換の補間方法。
  34. 前記補間方法を選択する所定の方法とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離の比較及び、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値が、前記参照画素の画素値から所定の範囲内の値であるかを比較することにより行われ、前記補間画素と前記参照画素間の距離が最近傍且つ、少なくとも一つの前記隣接参照画素値が、当該参照画素値から所定の範囲内にある値であれば最近傍補間法を選択し、そうでなければ第一の補間方法を選択する方法であることを特徴とする請求項32に記載の解像度変換の補間方法。
  35. 前記補間方法を選択する所定の方法とは、前記補間画素と前記各参照画素間の距離の比較及び、前記補間画素と最近傍に位置する参照画素の所定の方向に位置する隣接参照画素の画素値が、前記参照画素の画素値所定の範囲内の値であるかを比較と、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、その隣接参照画素値の比較により行われ、前記参照画素の画素値と、少なくとも一つの前記隣接参照画素の画素値が等しい場合及び、少なくとも一つの前記隣接参照画素値が、前記参照画素値から所定の範囲内の値且つ、前記参照画素の対角に位置する参照画素の画素値と、少なくとも一つの対角に位置する参照画素の隣接参照画素値が等しい場合は最近傍補間法を選択し、そうでなければ第一の補間方法を選択する方法であることを特徴とする請求項32に記載の解像度変換の補間方法。
  36. 前記所定の範囲は、前記補間画素と最近傍に位置する前記参照画素の画素値より、予め定めた一定の範囲であり、請求項34を用いる場合には、画素値の取り得る最大値の50%以下であることを特徴とした請求項32、34または35のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  37. 前記所定の範囲は、前記補間画素の最近傍の参照画素と他の参照画素の画素値の差を用いて決定される値であることを特徴とする請求項32、34または35のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  38. 前記所定の範囲は、前記参照画素値の最大の差を用いて決定される値であることを特徴とする請求項32、34または35のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法。
  39. 少なくとも入力された画像の解像度を検出する解像度検出手段と、請求項1〜38のいずれか1項に記載の補間方法を行う解像度変換手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  40. 少なくとも画像表示手段と、請求項39に記載の画像処理装置を有することを特徴とする画像表示装置。
  41. 請求項1〜38のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  42. 請求項1〜38のいずれか1項に記載の解像度変換の補間方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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