JP3419352B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム記録媒体

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JP3419352B2
JP3419352B2 JP20112099A JP20112099A JP3419352B2 JP 3419352 B2 JP3419352 B2 JP 3419352B2 JP 20112099 A JP20112099 A JP 20112099A JP 20112099 A JP20112099 A JP 20112099A JP 3419352 B2 JP3419352 B2 JP 3419352B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、画
像処理方法、および画像処理プログラム記録媒体に関す
るものであり、特に、非常に簡単な演算処理により、各
画素毎に階調を持つ画像を解像度変換により拡大処理す
ることができるとともに、拡大を行った際にも優れた解
像感が得られるようにしたものに関し、例えば、入力し
た画像情報を補間処理して印刷出力するプリンタ等の画
像出力装置や、現行のNTSCビデオ信号を補間してハ
イビジョン相当の画面表示を行う表示装置等に適用して
好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、この種の画像処理装置が使用
される状況の一例を示すものである。同図において、1
401はパソコン、1402はパソコンから出力される
画像を拡大する画像処理装置、1403はこの画像処理
装置1402の出力を表示するLCDプロジェクタであ
る。
【0003】パソコン1401のモニタ出力ラインから
は、ビデオ信号が例えば640×480画素で出力され
ている。本ビデオ信号を例えば1280×960画素の
解像度を持つLCDプロジェクタ1403で表示するた
めに、これらの間に解像度変換を行う画像処理装置14
02を接続する。
【0004】これにより、パソコン1401から出力さ
れた低解像度の画像が、高解像度の画像に変換され、L
CDプロジェクタ1403によりパソコンの画像をスク
リーンに拡大投影表示しても、投影された画像が粗く表
示されるのを防止する。
【0005】このような、低解像度画像を補間して拡大
する解像度変換処理においては、これまで種々の方法が
提案されている。一般に最も多く用いられる方法は、新
規画素の輝度値を周囲の元画素から線形に補間する線形
補間法である。
【0006】図4は、従来の,線形補間法による画素の
補間位置を示す説明図である。図4において、401は
輝度値Gを持つ元画素、402は輝度値Hを持つ元画
素、403は輝度値Iを持つ元画素、404は輝度値J
を持つ元画素であり、これら、低解像度画像の元画素の
画素間隔、すなわち水平方向あるいは垂直方向で隣合う
画素同士の間隔は1である。405は従来の線形補間法
によって求められた輝度値Kを持つ新規画素である。m
は元画素401から新規画素405までの垂直方向の距
離、nは元画素401から新規画素405までの水平方
向の距離であり、これらの距離m,nは0≦m<1かつ
0≦n<1とする。
【0007】ここで、新規画素の輝度値Kは、下記の式
により算出する。 K=(1−m)((1−n)G+nH)+m((1−
n)I+nJ) この従来の線形補間法によれば、線形補間で線形の内挿
処理を行い、新規画素を算出するのに必要な演算回数
は、乗算6回と加減算5回である。
【0008】この従来の線形補間法では、周囲の元画素
との平均化処理を行うため、画像がスムージングされて
しまい、画像のエッジ部分がシャープさを失った,ぼけ
た画像になってしまうという問題があった。
【0009】また、この平均化処理により画像のエッジ
部分がぼけるという問題を解決できるものとして、従
来、例えば特開平7−93531号公報に示された画像
処理装置があった。この画像処理装置は、線形補間演算
を行うとともに、周辺画素の状況に応じてエッジ作成の
ための演算処理を加えた後に平滑化を行うことにより、
エッジ部分を鮮明にし、シャープさのある良好な画像が
得られるというものであた。
【0010】しかしながら、この特開平7−93531
号公報に示された画像処理装置は、線形補間処理に加え
てエッジ作成演算処理が必要であるため、全体の処理時
間が長くなる、またはハードウェア化するときにコスト
が大きくなるという問題があった。
【0011】また、低解像度画像を補間して高解像度画
像に変換する際、特に縦横各2倍の画素数を持つように
変換する場合等には、画素の配置を工夫することで演算
処理量を減少することができる。この場合の画素の配置
について、図6を参照しながら説明する。
【0012】図6は、従来の画像処理方法によって縦,
横各2倍の画素数に解像度変換する際の画素配置を示す
説明図である。
【0013】図6において、“○”印は低解像度画像の
元画素、“□”印は高解像度画像の新規画素である。こ
の図6に示した画素配置は、元画素601の位置と新規
画素604の位置を一致させることにより、輝度値につ
いても元画素601と新規画素604を一致させ、新規
画素604の輝度値を算出する演算を省略する。また、
新規画素606は元画素601と元画素602に基づい
て算出し、さらに、新規画素610は新規画素606,
607,608,609に基づいて算出する。
【0014】この図6に示した画素配置によれば、元画
素601と一致する新規画素604の輝度値に関しては
誤差を全く含まないが、元画素601と元画素602に
基づいて算出する新規画素606の輝度値は誤差を含む
可能性があり、さらに、その新規画素606に基づいて
算出する新規画素610の輝度値はより大きな誤差を含
む可能性がある。従って、新規画素の輝度値によって誤
差の出現確率が異なる補間結果となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、低解像
度画像を高解像度画像に変換する従来の画像処理方法
は、新規画素の周囲にある元画素の輝度値を平均化する
ため、補間処理された画像はスムージングされてしま
い、エッジ部分であってもシャープさを失った不鮮明な
画像になってしまうという問題があった。
【0016】また、特開平7−93531号公報に示さ
れた画像処理装置は、エッジ作成演算処理が必要である
ため、全体の処理時間が長くなったり、ハードウェア化
するときにコストが大きくなるという問題があった。
【0017】さらに、演算処理量を低減すべく画素の配
置を工夫した場合、画素データの誤差の出現確率が画素
によって異なる場合が生じるという問題があった。
【0018】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、画像の解像度を向上するための補間演算が少な
い演算量で済み、処理時間が短く、ハードウエアが小規
模で済むにも関わらず、鮮鋭感のある画像が得られるも
のであり、また、演算処理量が最小限で済むように画素
配置を行う場合に、画素データの誤差の出現確率を均一
にできる画像処理装置、画像処理方法、および画像処理
プログラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1の発明に係る画像処理装置は、低解
像度画像を高解像度画像に変換する画像処理装置におい
て、低解像度画像の画素から、当該画素間に新規に生成
すべき補間用の画素(以下、新規画素と称す)位置の最
も近くに位置する注目画素、及び該注目画素に隣接する
隣接画素をそれぞれ選択する画素選択手段と、上記注目
画素を挟む上記隣接画素同士の差分値を求め、当該差分
値、及び上記注目画素から上記新規画素までの距離に基
づいて補正値を求めるとともに、上記注目画素のデー
タ、上記差分値、及び上記補正値に基づいて上記新規画
素のデータを算出する新規画素データ算出手段と、を備
えたことを特徴とするものである。
【0020】また、本願の請求項2の発明に係る画像処
理方法は、低解像度画像を高解像度画像に変換する画像
処理方法において、低解像度画像の画素から、当該画素
間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
称す)位置の最も近くに位置する注目画素、及び該注目
画素に隣接する隣接画素をそれぞれ選択する画素選択工
程と、上記注目画素を挟む上記隣接画素同士の差分値を
求め、当該差分値、及び上記注目画素から上記新規画素
までの距離に基づいて補正値を求めるとともに、上記注
目画素のデータ、上記差分値、及び上記補正値に基づい
て上記新規画素のデータを算出する新規画素データ算出
工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0021】また、本願の請求項3の発明に係る画像処
理プログラム記録媒体は、低解像度画像の画素から、当
該画素間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規
画素と称す)位置の最も近くに位置する注目画素、及び
該注目画素に隣接する隣接画素をそれぞれ選択する画素
選択工程と、上記注目画素を挟む上記隣接画素同士の差
分値を求め、当該差分値、及び上記注目画素から上記新
規画素までの距離に基づいて補正値を求めるとともに、
上記注目画素のデータ、上記差分値、及び上記補正値に
基づいて上記新規画素のデータを算出する新規画素デー
タ算出工程と、を含み、低解像度画像を高解像度画像に
変換する画像処理プログラムを記録した、ことを特徴と
するものである。
【0022】また、本願の請求項4の発明に係る画像処
理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、上記
画素選択手段は、隣接する画素同士の距離を1とする低
解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用の画素
(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置する低
解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画素に上
側で隣接する低解像度画像の上画素のデータBと、上記
注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素のデー
タCと、上記注目画素に左側で隣接する低解像度画像の
左画素のデータDと、上記注目画素に右側で隣接する低
解像度画像の右画素のデータEと、選択するものであ
り、上記新規画素データ算出手段は、上記注目画素のデ
ータA、上画素のデータB、下画素のデータC、左画素
のデータD、右画素のデータE、及び上記注目画素から
上記新規画素までの水平方向の距離i,及び垂直方向の
距離jで表す上記新規画素の位置(i,j)に基づい
て、上記高解像度画像を構成する新規画素のデータF
を、F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−
B)により算出するものであることを特徴とするもので
ある。
【0023】また、本願の請求項5の発明に係る画像処
理方法は、請求項2記載の画像処理方法において、上記
画素選択工程は、隣接する画素同士の距離を1とする低
解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用の画素
(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置する低
解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画素に上
側で隣接する低解像度画像の上画素のデータBと、上記
注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素のデー
タCと、上記注目画素に左側で隣接する低解像度画像の
左画素のデータDと、上記注目画素に右側で隣接する低
解像度画像の右画素のデータEと、を選択し、上記新規
画素データ算出工程は、上記注目画素のデータA、上画
素のデータB、下画素のデータC、左画素のデータD、
右画素のデータE、及び上記注目画素から上記新規画素
までの水平方向の距離i,及び垂直方向の距離jで表す
上記新規画素の位置(i,j)に基づいて、上記高解像
度画像を構成する新規画素のデータFを、F=A+(i
/2)(E−D)+(j/2)(C−B)により算出す
ることを特徴とするものである。
【0024】また、本願の請求項6の発明に係る画像処
理プログラム記録媒体は、請求項3記載の画像処理プロ
グラム記録媒体において、上記画素選択工程は、隣接す
る画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素間に新
規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と称す)
位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画素のデ
ータAと、上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像
の上画素のデータBと、上記注目画素に下側で隣接する
低解像度画像の下画素のデータCと、上記注目画素に左
側で隣接する低解像度画像の左画素のデータDと、上記
注目画素に右側で隣接する低解像度画像の右画素のデー
タEと、を選択し、上記新規画素データ算出工程は、上
記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素のデ
ータC、左画素のデータD、右画素のデータE、及び上
記注目画素から上記新規画素までの水平方向の距離i,
及び垂直方向の距離jで表す上記新規画素の位置(i,
j)に基づいて、上記高解像度画像を構成する新規画素
のデータFを、F=A+(i/2)(E−D)+(j/
2)(C−B)により算出することを特徴とするもので
ある。
【0025】また、本願の請求項7の発明に係る画像処
理装置は、請求項4記載の画像処理装置において、上記
低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ上記高解
像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置は、上記
注目画素からの水平方向、及び垂直方向の距離i、jの
絶対値がともに1/4となるものとし、かつ、上記新規
画素データ算出手段は、上記F=A+(i/2)(E−
D)+(j/2)(C−B)により、上記注目画素のそ
れぞれ左上、右上、左下、右下に位置する上記新規画素
のデータF1,F2,F3,F4を算出する際に、予
め、X=(i/2)(E−D)、及びY=(j/2)
(C−B)を計算し、次いで、F1=A−X−Y、F2
=A+X−Y、F3=A−X+Y、及びF4=A+X+
Y、を計算するものであることを特徴とするものであ
る。
【0026】また、本願の請求項8の発明に係る画像処
理方法は、請求項5記載の画像処理方法において、上記
低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ上記高解
像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置は、上記
注目画素からの水平方向、及び垂直方向の距離i、jの
絶対値がともに1/4となるものとし、かつ、上記新規
画素データ算出工程は、上記F=A+(i/2)(E−
D)+(j/2)(C−B)により、上記注目画素のそ
れぞれ左上、右上、左下、右下に位置する上記新規画素
のデータF1,F2,F3,F4を算出する際に、予
め、X=(i/2)(E−D)、及びY=(j/2)
(C−B)を計算し、次いで、F1=A−X−Y、F2
=A+X−Y、F3=A−X+Y、及びF4=A+X+
Y、を計算することを特徴とするものである。
【0027】また、本願の請求項9の発明に係る画像処
理プログラム記録媒体は、請求項6記載の画像処理プロ
グラム記録媒体において、上記低解像度画像に対し縦横
各2倍の画素数を持つ上記高解像度画像を生成する際
に、上記新規画素の位置は、上記注目画素からの水平方
向、及び垂直方向の距離i、jの絶対値がともに1/4
となるものとし、かつ、上記新規画素データ算出工程
は、上記F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)
(C−B)により、上記注目画素のそれぞれ左上、右
上、左下、右下に位置する上記新規画素のデータF1,
F2,F3,F4を算出する際に、予め、X=(i/
2)(E−D)、及びY=(j/2)(C−B)を計算
し、次いで、F1=A−X−Y、F2=A+X−Y、F
3=A−X+Y、及びF4=A+X+Y、を計算するこ
とを特徴とするものである。
【0028】また、本願の請求項10の発明に係る画像
処理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、上
記画素選択手段は、隣接する画素同士の距離を1とする
低解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用の画素
(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置する低
解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画素に上
側で隣接する低解像度画像の上画素のデータBと、上記
注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素のデー
タCと、を選択するものであり、上記新規画素データ算
出手段は、上記注目画素のデータA、上画素のデータ
B、下画素のデータC、及び上記注目画素から上記新規
画素までの垂直方向の距離jに基づいて、上記新規画素
のデータFを、F=A+(j/2)(C−B)により算
出するものであることを特徴とするものである。
【0029】また、本願の請求項11の発明に係る画像
処理方法は、請求項2記載の画像処理方法において、上
記画素選択工程は、隣接する画素同士の距離を1とする
低解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用の画素
(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置する低
解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画素に上
側で隣接する低解像度画像の上画素のデータBと、上記
注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素のデー
タCと、を選択し、上記新規画素データ算出工程は、上
記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素のデ
ータC、及び上記注目画素から上記新規画素までの垂直
方向の距離jに基づいて、上記新規画素のデータFを、
F=A+(j/2)(C−B)により算出することを特
徴とするものである。
【0030】また、本願の請求項12の発明に係る画像
処理プログラム記録媒体は、請求項3記載の画像処理プ
ログラム記録媒体において、上記画素選択工程は、隣接
する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素間に
新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と称
す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画素
のデータAと、上記注目画素に上側で隣接する低解像度
画像の上画素のデータBと、上記注目画素に下側で隣接
する低解像度画像の下画素のデータCと、を選択し、上
記新規画素データ算出工程は、上記注目画素のデータ
A、上画素のデータB、下画素のデータC、及び上記注
目画素から上記新規画素までの垂直方向の距離jに基づ
いて、上記新規画素のデータFを、F=A+(j/2)
(C−B)により算出することを特徴とするものであ
る。
【0031】また、本願の請求項13の発明に係る画像
処理装置は、請求項10記載の画像処理装置において、
上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上記高解
像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置は、上記
注目画素からの垂直方向の距離jの絶対値が1/4とな
るものとし、かつ、上記新規画素データ算出手段は、上
記F=A+(j/2)(C−B)により、上記注目画素
のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデータF
5,F6を算出する際に、予め、Y=(j/2)(C−
B)を計算し、次いで、F5=A−Y、及びF6=A+
Yを計算するものであることを特徴とするものである。
【0032】また、本願の請求項14の発明に係る画像
処理方法は、請求項11記載の画像処理方法において、
上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上記高解
像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置は、上記
注目画素からの垂直方向の距離jの絶対値が1/4とな
るものとし、かつ、上記新規画素データ算出工程は、上
記F=A+(j/2)(C−B)により、上記注目画素
のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデータF
5,F6を算出する際に、予め、Y=(j/2)(C−
B)を計算し、次いで、F5=A−Y、及びF6=A+
Y、を計算することを特徴とするものである。
【0033】また、本願の請求項15の発明に係る画像
処理プログラム記録媒体は、請求項12記載の画像処理
プログラム記録媒体において、上記低解像度画像に対し
縦2倍の画素数を持つ上記高解像度画像を生成する際
に、上記新規画素の位置は、上記注目画素からの垂直方
向の距離jの絶対値が1/4となるものとし、かつ、上
記新規画素データ算出工程は、上記F=A+(j/2)
(C−B)により、上記注目画素のそれぞれ上、下に位
置する上記新規画素のデータF5,F6を算出する際
に、予め、Y=(j/2)(C−B)を計算し、次い
で、F5=A−Y、及びF6=A+Y、を計算すること
を特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
ついて説明する。
【0035】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
係る画像処理装置は、簡単な構成により低解像度画像を
補間して高解像度画像に変換するものである。
【0036】即ち、補間用の新規画素の位置に最も近い
元画像の画素を注目画素とし、元画像の画素であって注
目画素を挟んで隣接する隣接画素同士の画素データの差
分を求め、この差分に、注目画素と新規画素間の距離と
隣接画素同士の距離の比を乗算したものを注目画素の画
素データに加算することにより、新規画素の画素データ
を生成するようにしたものである。
【0037】図2は、本発明の実施の形態1に係る画像
処理装置が補間する新規画素の位置を示す説明図であ
る。
【0038】図2において、201〜209は水平方向
あるいは垂直方向で隣り合う,画素間隔を1とする元画
素である。210は低解像度画像を補間して作成する新
規画素であり、これが持つべき輝度値をFで表わす。2
05は新規画素210に最も近い位置にある注目画素で
あり、輝度値Aを持つ。202,208,204,20
6は、注目画素205に隣接する上画素、下画素、左画
素、右画素であり、それぞれ注目画素205に対し上
側,下側,左側,右側に位置し、注目画素205に隣接
するとともに、それぞれ輝度値B,C,D,Eを持つ。
また、iは注目画素205から新規画素210までの水
平方向の距離、jは注目画素205から新規画素210
までの垂直方向の距離であり、それぞれ、右方向、下方
向を正とする。
【0039】ここで、新規画素210の輝度値Fは、F
=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−B)で
算出する。
【0040】この式において、補間位置は予めわかって
いるため、(i/2)と(j/2)は事前に定数として
与えることができることから、輝度値Fを計算するのに
必要な演算回数は、乗算2回と加減算4回である。従来
の線形補間法では、新規画素の輝度値を計算するのに必
要な演算回数は、乗算6回と加減算5回であったので、
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の方が、従来
の線形補間法よりも演算量が少なくて済む。
【0041】次に、新規画素210の輝度値Fについ
て、図2の水平方向を例にとり、簡単に説明する。
【0042】図5は、本発明の実施の形態1に係る画像
処理装置が補間する新規画素の輝度値を示す説明図であ
る。
【0043】補間のための単純な仮定をおこなった。以
下、図5を用いてその仮定を説明する。図5は画像の補
間モデルの説明図である。説明を簡単にするために、図
においては画像を一次元で表現しており、横方向に画像
の広がり、縦方向に画像の輝度値を示している。
【0044】図5において、縦軸は輝度値を、横軸は図
2の水平方向の距離を示す。204,205,206,
210,iは図2の同一符号と同様のもの、501は低
解像度画像本来の輝度曲線(実際は輝度曲面である)、
502は注目画素205から距離iだけ離れた位置を表
す線、503は元画素204と元画素206を結ぶ線、
504は線506と平行であって注目画素205と新規
画素210を結ぶ線、505は低解像度画像の画素間
隔、506は注目画素205と元画素206を結ぶ線、
507は線502と線506の交点であって、従来の線
形補間法によって補間された新規画素である。また、5
09は元画素204と元画素206間の距離である。
【0045】なお、従来の線形補間法との違いを明確に
するために、元画素204,205,206の輝度値
D,A,Eの大きさは、D<E<Aと仮定する。
【0046】501が画像本来の輝度曲線であるとき、
元画像の画素が204、205、206のように横方向
に等間隔にサンプリングされていることになる。このと
き、直線502上の補間位置での補間データを求めるも
のとする。
【0047】参考として、線形補間の場合は、画素20
5と画素206を結んだ直線506と、直線502の交
点が補間データとなる。これに対して、本実施の形態1
では画素205位置での輝度曲線の接線と直線502の
交点を補間データとする。また、近似的に画素205で
の接線の傾きを、画素204と画素206を結んだ直線
503の傾きに等しいものとする。この仮定により、直
線503に等しい傾きを持ち、画素205を通る直線5
04が得られ、さらに直線504と直線502の交点
に、補間データとしての新規画素210を求めることが
できる。
【0048】以上の仮定を行うことにより、実際に処理
を行う際は、画素206の輝度値から画素204の輝度
値を引いた結果に、距離iと距離509の比をかけ、こ
れを画素205の輝度値に加えることで、画素210の
輝度値を求めることができ、非常に簡単な処理で補間結
果を得ることができる。
【0049】実際の式を作成するために、画素204の
輝度値をD、画素205の輝度値をA、画素206の輝
度値をEとし、距離509を2(=隣接する画素間隔1
の2倍)とし、距離510をiとすると、画素210の
輝度値FはF=A+(i/2)(E−D)で与えられ、乗
算1回、加減算2回という簡単な式となる。
【0050】図5に示したように、従来の線形補間法に
よって補間された新規画素507の輝度値は、輝度値A
と輝度値Eの平均化された値になるのに対し、本発明の
実施の形態1に係る画像処理装置が補間する新規画素2
10の輝度値は、輝度値Aと輝度値Eの間に制限されな
いので、実施の形態1に係る画像処理装置は鮮鋭感のあ
る画像を得ることができる。
【0051】図11は、実施の形態1に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。図11において、1
131はラインメモリ手段であり、以下のように構成さ
れる。
【0052】すなわち、1101は低解像度画像をフレ
ーム左上隅の元画素のデータから順に入力する下ライン
メモリ、1102は下ラインメモリ1101の出力を入
力する中ラインメモリ、1103は中ラインメモリ11
02の出力を入力する上ラインメモリであり、各ライン
メモリは、元画素を低解像度画像の横方向1ライン分ま
で格納する記憶容量であって、1画素のデータを入力す
るときに記憶容量が一杯であれば格納したデータの中で
最も古い1画素のデータを出力する。また、1105
は、フレーム上端処理のときに、中ラインメモリ110
2が格納するデータを瞬時に上ラインメモリ1103に
コピーする上端処理経路、1104は、フレーム下端処
理のときに、中ラインメモリ1102が格納するデータ
を瞬時に下ラインメモリ1101にコピーする下端処理
経路である。
【0053】また、1132はデータバッファ手段であ
り、以下のように構成される。すなわち、1107は右
画素データバッファ、1108は注目画素データバッフ
ァ、1109は左画素データバッファ、1110は右下
画素データバッファ、1111は下画素データバッフ
ァ、1112は右上画素データバッファ、1113は上
画素データバッファであり、各データバッファは、1画
素分のデータを一時的に格納する記憶容量であって、1
画素のデータを入力するときに前に格納したデータを出
力する。また、1106は、フレーム左端処理のとき
に、注目画素データバッファ1108が格納するデータ
を瞬時に左画素データバッファ1109にコピーする左
端処理経路である。
【0054】また、1130は画素選択手段であり、ラ
インメモリ手段1131とデータバッファ手段1132
で構成される。
【0055】また、1133は新規画素のデータを求め
る新規画素データ算出手段であり、以下のように構成さ
れる。
【0056】すなわち、1114は横方向の差分を求め
る横減算器、1115は縦方向の差分を求める縦減算
器、1116は横方向の補正値を求める横演算器、11
17は縦方向の補正値を求める縦演算器、1134は新
規画素のデータを求める新規画素データ算出器である。
【0057】次に、注目画素から新規画素までの距離に
ついて、説明の簡単のために1次元で説明する。
【0058】図3は、1ラインに700画素存在する元
画素を、1000画素の新規画素により補間する場合の
新規画素の位置を示す説明図である。
【0059】図3において、301はフレームの水平方
向を示す軸、p0,p1,p2,p3は矢印で軸301
上の位置を示し、画素間隔を1とする元画素、q0,q
1,q2,q3は矢印で軸301上の位置を示す新規画
素、( )内の数字は元画素p0からの距離で表した画
素の位置である。
【0060】302は、元画素p0からの距離を整数部
分と小数部分に分割する形で表した新規画素の位置であ
り、小数部分の絶対値がしきい値0.5を越えないよう
にすることにより、整数部分がその新規画素に対する注
目画素の位置を、さらに小数部分が注目画素から新規画
素までの距離を表すようにしたものである。例えば、新
規画素q3は元画素p0からの距離が2.1であり、小
数部分が0.5を越えないように整数部分と小数部分に
分割すれば2+0.1となるから、新規画素q3に対す
る注目画素は元画素p2であり、元画素p2から新規画
素q3までの距離は0.1である。また、新規画素q1
は元画素p0からの距離が0.7であり、小数部分が
0.5を越えないように整数部分と小数部分に分割すれ
ば1−0.3となるから、新規画素q1に対する注目画
素は元画素p1であり、元画素p1から新規画素q1ま
での距離は−0.3である。
【0061】303は、位置302の小数部分を1/2
にスケーリングした形で表した新規画素の位置である。
実際の補間演算では、注目画素から新規画素までの距離
i,jを1/2にスケーリングした形で演算に用いるた
め、予め小数部分を1/2にスケーリングし、小数部分
の絶対値がしきい値0.25を越えないように、整数部
分と小数部分を分割する。なお、上記しきい値は、スケ
ーリングの大きさに0.5を掛けることによって求めら
れる。
【0062】次に、ラインメモリ手段1131とデータ
バッファ手段1132の動作について説明する。
【0063】まず、基本動作について説明する。これ
は、フレーム終端処理(後述する)が関係しない場合で
ある。
【0064】フレーム終端処理に関係しないときには、
ラインメモリ手段1131とデータバッファ手段113
2は、それぞれの記憶容量一杯のデータを格納してい
る。
【0065】ここで、下ラインメモリ1101は、外部
から1画素のデータを入力し、格納したデータの中で最
も古い1画素のデータを中ラインメモリ1102と右下
画素データバッファ1110に出力する。また、中ライ
ンメモリ1102は、下ラインメモリ1101から1画
素のデータを入力し、格納した画素データの中で最も古
い1画素のデータを上ラインメモリ1103と右画素デ
ータバッファ1107に出力する。また、上ラインメモ
リ1103は、中ラインメモリ1102から1画素のデ
ータを入力し、格納した画素データの中で最も古い1画
素のデータを右上画素データバッファ1112に出力す
る。
【0066】さらに、右下画素データバッファ1110
は、下ラインメモリ1101から1画素のデータを入力
し、下画素データバッファ1111に1画素のデータを
出力する。また、下画素データバッファ1111は、右
下画素データバッファ1110から1画素のデータを入
力し、縦減算器1115に1画素のデータを出力する。
【0067】また、右画素データバッファ1107は、
中ラインメモリ1102から1画素のデータを入力し、
注目画素データバッファ1108と横減算器1114に
1画素のデータを出力する。また、注目画素データバッ
ファ1108は、右画素データバッファ1107から1
画素のデータを入力し、左画素データバッファ1109
と新規画素データ算出器1134に1画素のデータを出
力する。左画素データバッファ1109は注目画素デー
タバッファ1108から1画素のデータを入力し、横減
算器1114に1画素のデータを出力する。
【0068】また、右上画素データバッファ1112
は、上ラインメモリ1103から1画素のデータを入力
し、上画素データバッファ1113に1画素のデータを
出力する。上画素データバッファ1113は、右上画素
データバッファ1112から1画素のデータを入力し、
縦減算器1115に1画素のデータを出力する。
【0069】これにより、画素のデータが画像の左側か
ら右側に向けて1ラインが走査され、画像の上側から下
側に向けて各ラインを順次走査して得られるものとすれ
ば、3つのラインメモリ1101,1102,1103
の中で最先に入力されたラインデータが格納される上ラ
インメモリ1103にはこれら3つのラインの中で最も
上側のラインが格納される。また、2つのデータバッフ
ァ1112,1113の中で最先に入力された画素デー
タが格納される右上画素データバッファ1112には2
つの画素データの中で左側に位置する画素データが格納
される。
【0070】従って、この図11のデータバッファ手段
1132のデータバッファ1107ないし1113に
は、注目画素データバッファ1108を中心として、右
画素,注目画素,左画素,右下画素,下画素,右上画
素,上画素がそれぞれ格納され、これにより、図2に示
す画素配置の格納が実現される。
【0071】次に、4つのフレーム終端処理について以
下に説明する。第1に、フレーム上端処理の動作につい
て説明する。
【0072】フレーム上端処理は、注目画素がフレーム
上端の画素であるときに、注目画素の上側に隣接する画
素が存在しないため、そこに注目画素のデータをコピー
して画素補間を行うものである。また、フレーム上端処
理は、下ラインメモリ1101がフレームの最初を示す
垂直同期信号を受信したときに以下の動作を行う。
【0073】下ラインメモリ1101は、1ライン全て
の画素のデータを格納後、2ライン目の画素のデータを
入力するときに、格納した1ラインの画素のデータを、
中ラインメモリ1102に出力し、右画素データバッフ
ァ1110には出力しない。そして、下ラインメモリ1
101は2ライン全ての画素のデータを格納し、中ライ
ンメモリ1102は1ライン全ての画素のデータを格納
する。
【0074】ここで、上端処理経路1105は、中ライ
ンメモリ1102が格納した2ライン全ての画素のデー
タを上ラインメモリ1103にコピーする。そして、上
ラインメモリ1103は1ライン全ての画素のデータを
格納し、以後ラインメモリ手段1131は基本の動作を
行う。
【0075】第2に、フレーム下端処理について説明す
る。フレーム下端処理は、注目画素がフレーム下端の画
素であるときに、注目画素の下側に隣接する画素が存在
しないため、そこに注目画素のデータをコピーして画素
補間を行うものである。また、フレーム下端処理は、下
ラインメモリ1101がフレームの最後を示す垂直同期
信号を受信したときに以下の動作を行う。
【0076】最終ラインの画素のデータを入力した下ラ
インメモリ1101は、垂直同期信号の間に、格納した
最終ラインの画素のデータを1画素ずつ出力する。その
後、下ラインメモリ1101は格納するデータがなくな
り、中ラインメモリ1102は最終ラインの画素のデー
タを全て格納する。
【0077】ここで、下端処理経路1104は、中ライ
ンメモリ1102が格納した最終ラインの画素のデータ
を下ラインメモリ1101にコピーする。そして、下ラ
インメモリ1101は最終ラインの画素のデータを格納
し、以後ラインメモリ手段1131は基本の動作を行
う。
【0078】第3に、フレーム左端処理について説明す
る。フレーム左端処理は、注目画素がフレーム左端の画
素であるときに、注目画素の左側に隣接する画素が存在
しないため、そこに注目画素のデータをコピーして画素
補間を行うものである。また、フレーム左端処理は、注
目画素データバッファ1108がラインの最初を示す水
平同期信号を受信したときに以下の動作を行う。
【0079】ラインの最初を示す水平同期信号を受信し
た注目画素データバッファ1108は、第1画素のデー
タを格納する。次に、左端処理経路1106は、注目画
素データバッファ1108が格納した第1画素のデータ
を左画素データバッファ1109にコピーする。そし
て、左画素データバッファ1109は各ラインの第1画
素のデータを格納し、以後データバッファ手段1132
は基本の動作を行う。
【0080】第4に、フレーム右端処理について説明す
る。フレーム右端処理は、注目画素がフレーム右端の画
素であるときに、注目画素の右側に隣接する画素が存在
しないため、そこに注目画素のデータをコピーして画素
補間を行うものである。また、フレーム右端処理は、下
ラインメモリ1101がラインの最後を示す水平同期信
号を受信したときに以下の動作を行う。
【0081】ラインの最後を示す水平同期信号の間に、
ラインメモリ手段1131はデータのシフトは行わない
ので、ラインメモリ手段1131からデータバッファ手
段1132にデータはシフトされない。
【0082】ここで、右画素データバッファ1107
は、格納したライン最終の画素のデータを注目画素デー
タバッファ1108にコピーするとともに、右下画素デ
ータバッファ1110と右上画素データバッファ111
2は、格納したライン最終の画素のデータを、それぞれ
下画素データバッファ1111と上画素データバッファ
1113に出力する。そして、右画素データバッファ1
107と注目画素データバッファ1108は共にフレー
ム右端の注目画素のデータを、左画素データバッファ1
109は注目画素の左に隣接する画素のデータを、上画
素データバッファ1113と下画素データバッファ11
11は注目画素のそれぞれ上下に隣接する画素のデータ
を格納でき、以後ラインメモリ手段1131とデータバ
ッファ手段1132は基本の動作を行う。
【0083】これらの4つのフレーム終端処理により、
注目画素がフレームの端部に位置し、注目画素のいずれ
かの側に隣接画素が存在しない場合にも、注目画素の値
によってこの隣接画素の値が充填されるため、新規画素
データを算出することが可能となる。
【0084】このように、ラインメモリ手段1131と
データバッファ手段1132は、外部から入力する画素
のデータを1つずつシフトする基本の動作と、4つのフ
レーム終端処理によって、注目画素のデータを注目画素
データバッファ1108に、注目画素のそれぞれ上下左
右に隣接する画素のデータを、それぞれ、上画素データ
バッファ1113、下画素データバッファ1111、左
画素データバッファ1109、右画素データバッファ1
107に格納することができる。
【0085】次に、演算手段1133の動作について説
明する。横減算器1114は、右画素データバッファ1
107から右画素のデータと左画素データバッファ11
09から左画素のデータを入力し、右画素のデータから
左画素のデータを減じ、横演算器1116に対し横方向
の差分を出力する。横演算器1116は、(係数 1/
2)と(注目画素から新規画素までの水平方向の距離)
と(横方向の差分)を乗じ、新規画素データ算出器11
34に横補正値を出力する。また、縦減算器1115
は、下画素データバッファ1111から下画素のデータ
と上画素データバッファ1113から上画素のデータを
入力し、下画素のデータから上画素のデータを減じ、縦
演算器1117に対し縦方向の差分を出力する。縦演算
器1117は、(係数 1/2)と(注目画素から新規
画素までの垂直方向の距離)と(縦方向の差分)を乗
じ、新規画素データ算出器1134に縦補正値を出力す
る。新規画素データ算出器1134は、注目画素データ
バッファ1108から注目画素のデータを入力し、(注
目画素のデータ)と(横補正値)と(縦補正値)を加
え、新規画素のデータを出力する。
【0086】次に、演算手段1133の演算手順につい
て、図1を参照しながら説明する。図1は、S×T画素
の画像をX×Y画素の画像に解像度変換する演算手順を
示すフローチャートである。
【0087】図1において、Sは低解像度画像の横方向
の画素数、Tは低解像度画像の縦方向の画素数、Xは高
解像度画像の横方向の画素数、Yは高解像度画像の縦方
向の画素数、pxは横ピッチ、pyは縦ピッチ、yyは
注目画素の縦方向の位置、bは縦係数、lは縦ループカ
ウンタ、xxは注目画素の横方向の位置、aは横係数、
kは横ループカウンタ、Q[k,l]は新規画素の位置
[k,l]の輝度値、P[xx,yy]は元画素の位置
[xx,yy]の輝度値であり、0<S≦X,0<T≦
Y,0≦k<X,0≦l<Y,0≦xx<S,0≦yy
<Tである。
【0088】S101は、新規画素の縦横各方向のピッ
チを求めるピッチ算出ステップであり、横ピッチpxは
S/X/2で、縦ピッチpyはT/Y/2で算出する。
【0089】S102は、縦ループに関する変数に初期
値を設定する縦ループ初期設定ステップであり、注目画
素の縦方向の位置yy、縦係数b、及び縦ループカウン
タlにそれぞれ初期値0を代入する。
【0090】S103は、横ループに関する変数に初期
値を設定する横ループ初期設定ステップであり、注目画
素の横方向の位置xx、横係数a、及び横ループカウン
タkにそれぞれ初期値0を代入する。
【0091】S104は、新規画素の輝度値を求める輝
度値算出ステップであり、新規画素の輝度値Q[k,
l]は、Q[k,l]=P[xx,yy]+a(P[x
x+1,yy]−P[xx−1,yy])+b(P[x
x,yy+1]−P[xx,yy−1])で算出する。
【0092】S105は、新しい横係数を算出する横係
数算出ステップであり、横係数aに横ピッチpxを加算
して求める。
【0093】S106は、横係数としきい値0.25を
比較する横係数しきい値比較ステップであり、比較の結
果、横係数aがしきい値より小さい、または等しい場合
はステップS108に進み、大きい場合はステップS1
07に進む。
【0094】S107は、注目画素を右方向に移動する
注目画素右変移動ステップであり、注目画素の横方向の
位置はxx=xx+1、横係数はa=a−0.5で移動
する。
【0095】S108は、ステップS104からS10
8まで繰り返す横ループの終了を判断する横ループ終了
判断ステップであり、横ループカウンタkに1を加算し
た新しい横ループカウンタkを、高解像度画像の横方向
の画素数Xと比較し、その結果、新しい横ループカウン
タkがXより小さい場合はステップS104に進み、X
と等しい場合はステップS109に進む。
【0096】S109は、新しい縦係数を算出する縦係
数算出ステップであり、縦係数bに縦ピッチpyを加算
してこれを求める。
【0097】S110は、縦係数としきい値0.25を
比較する縦係数しきい値比較ステップであり、比較の結
果、縦係数bがしきい値より小さい、または等しい場合
はステップS112に進み、大きい場合はステップS1
11に進む。
【0098】S111は、注目画素を下方向に移動する
注目画素下移動ステップであり、注目画素の縦方向の位
置はyy=yy+1、縦係数はb=b−0.5で移動す
る。
【0099】S112は、ステップS103からS11
2まで繰り返す縦ループの終了を判断する縦ループ終了
判断ステップであり、縦ループカウンタlに1を加算し
た新しい縦ループカウンタlを、高解像度画像の縦方向
の画素数Yと比較し、その結果、新しい縦ループカウン
タlがYより小さい場合はステップS103に進み、Y
と等しい場合は1つの画像の画素補間を終了する。
【0100】以上のことから、本実施の形態1に係る画
像処理装置では、低解像度画像を補間して高解像度画像
に変換する画像処理装置において、低解像度画像の画素
から注目画素、上画素、下画素、左画素、及び右画素を
抜き出す画素選択手段1130と、上画素、及び下画素
のデータに基づいて縦の差分を求める縦減算器1115
と、左画素、及び右画素のデータに基づいて横の差分を
求める横減算器1114と、縦の差分、及び注目画素か
ら新規画素までの垂直方向の距離に基づいて縦補正値を
求める縦演算器1117と、横の差分、及び注目画素か
ら新規画素までの垂直方向の距離に基づいて横補正値を
求める横演算器1116と、注目画素のデータ、縦補正
値、及び横補正値に基づいて新規画素のデータを算出す
る新規画素データ算出器1134と、を備え、注目画素
の輝度値Aと、上画素の輝度値Bと、下画素の輝度値C
と、左画素の輝度値Dと、右画素の輝度値Eと、及び新
規画素の位置(i,j)とに基づいて、新規画素の輝度
値Fを、F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)
(C−B)で算出するようにしたことにより、画像を補
間する際の演算量が少なくて済み、処理速度が向上し、
しかも、画像のエッジ部分がスムージングされることが
なく、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0101】(実施の形態2)実施の形態2に係る画像
処理装置は、横320×縦240画素の低解像度画像を
縦横各2倍の画素数に補間して、横640×縦480画
素の高解像度画像に変換するものであり、解像度変換処
理においてよく用いられる、縦横2倍の補間に限定し
て、演算処理量を最小限に抑えることができるようにし
たものである。
【0102】図12は、実施の形態2に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。図12において、図
11と同一符号は同様のもの、1233は新規画素デー
タ算出手段であり、以下のように構成される。
【0103】すなわち、1114と1115は図11の
同一符号と同様のもの、1216は横方向の差分を1/
8にするために3ビット左にシフトして横補正値を求め
る横演算器、1217は縦方向の差分を1/8にするた
めに3ビット左にシフトして縦補正値を求める縦演算
器、1218は注目画素の左上に補間する新規画素のデ
ータを求める左上新規画素データ算出器、1219は注
目画素の右上に補間する新規画素のデータを求める右上
新規画素データ算出器、1220は注目画素の左下に補
間する新規画素のデータを求める左下新規画素データ算
出器、1221は注目画素の右下に補間する新規画素の
データを求める右下新規画素データ算出器である。ま
た、1235は、左上新規画素データ算出器1218、
右上新規画素データ算出器1219、左下新規画素デー
タ算出器1220、右下新規画素データ算出器1221
で構成される新規画素データ算出器である。
【0104】また、1234は保持手段であり、以下の
ように構成される。1222は注目画素の上に位置する
新規画素のデータを高解像度画像の1ライン分格納する
上新規画素ラインメモリ、1223は注目画素の下に位
置する新規画素のデータを高解像度画像の1ライン分格
納する下新規画素ラインメモリである。
【0105】図7は、本発明の実施の形態2に係る画像
処理装置が補間する新規画素の位置を示す説明図であ
る。
【0106】図7において、“○”印は画素間隔を1と
する低解像度画像の元画素、“□”印は高解像度画像の
新規画素である。また、新規画素は、元画素の位置と一
致させず、元画素からの水平方向、及び垂直方向の距離
の絶対値がともに1/4離れた位置とする。また、元画
素701,702,703,704,705と、新規画
素706,707,708,709の輝度値を、それぞ
れP701,P702,P703,P704,P70
5,Q706と、Q707,Q708,Q709で表す
ものとする。
【0107】この画素配置によれば、新規画素は元の画
素からすべて同じ距離に配置しているため、画素データ
の誤差の出現確率は均一となる。但し、この配置では、
本来すべての新規画素を作成する必要があるため演算量
が多くなるが、本実施の形態2では「元の画素からの距
離がすべて同じ」という性質を利用することで演算量を
少なく抑えている。
【0108】即ち、元画素701,702,703,7
04,705に基づいて、difx=(1/8)(P7
05−P704),dify=(1/8)(P703−
P702)を最初に算出しておけば、新規画素の輝度値
Q706,Q707,Q708,Q709を求める式
は、 Q706=P701−difx−dify Q707=P701+difx−dify Q708=P701−difx+dify Q709=P701+difx+dify となり、1つの注目画素の輝度値P701から4つの新
規画素の輝度値Q706〜Q709を求めるのに必要な
演算回数は、加減算10回と除算演算2回で済む。
【0109】なお、P701−difxとP701+d
ifxの演算を共有化すれば、加減算8回と除算演算2
回で、4つの新規画素の輝度値を求めることも可能であ
る。
【0110】次に、動作について説明する。横減算器1
114は、右画素データバッファ1107から右画素の
データと左画素データバッファ1109から左画素のデ
ータを入力し、右画素のデータから左画素のデータを減
じ、横演算器1216に対し横方向の差分を出力する。
横演算器1216は、横方向の差分を1/8にするため
に3ビット左にシフトし、左上新規画素データ算出器1
218、右上新規画素データ算出器1219、左下新規
画素データ算出器1220、及び右上新規画素データ算
出器1221に横補正値を出力する。また、縦減算器1
115は、下画素データバッファ1111から下画素の
データと上画素データバッファ1113から上画素のデ
ータを入力し、下画素のデータから上画素のデータを減
じ、縦演算器1217に対し縦方向の差分を出力する。
縦演算器1217は、縦方向の差分を1/8にするため
に3ビット左にシフトし、左上新規画素データ算出器1
218、右上新規画素データ算出器1219、左下新規
画素データ算出器1220、及び右上新規画素データ算
出器1221に縦補正値を出力する。
【0111】左上新規画素データ算出器1218は、縦
演算器1217から縦補正値、横演算器1216から横
補正値、及び注目画素データバッファ1108から注目
画素のデータを入力し、注目画素のデータより、縦補正
値を減じ、横補正値を減じて、上新規画素ラインメモリ
1222に、注目画素の左上に補間する新規画素のデー
タを出力する。右上新規画素データ算出器1219は、
注目画素のデータより、縦補正値を減じ、横補正値を加
えて、上新規画素ラインメモリ1222に、注目画素の
右上に補間する新規画素のデータを出力する。左下新規
画素データ算出器1220は、注目画素のデータに、縦
補正値を加え、横補正値を減じて、下新規画素ラインメ
モリ1223に、注目画素の左下に補間する新規画素の
データを出力する。右下新規画素データ算出器1221
は、注目画素のデータに、縦補正値を加え、横補正値を
加えて、下新規画素ラインメモリ1223に、注目画素
の右下に補間する新規画素のデータを出力する。
【0112】上新規画素ラインメモリ1222は、左上
新規画素データ算出器1218、次に右上新規画素デー
タ算出器1219からデータを1画素ずつ交互に入力
し、注目画素の上に補間する新規画素のデータを高解像
度画像の1ライン分格納し、格納した順に1ライン分全
てを出力する。下新規画素ラインメモリ1223は、左
下新規画素データ算出器1220、次に右下新規画素デ
ータ算出器1221からデータを1画素ずつ交互に入力
し、注目画素の下に補間する新規画素のデータを高解像
度画像の1ライン分格納し、上新規画素ラインメモリ1
222が1ライン分のデータを出力した後に、格納した
順に1ライン分全てを出力する。
【0113】次に、演算手段1233の演算手順につい
て、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の実
施の形態2に係る画像処理装置において、横320×縦
240画素の画像を縦横各2倍の画素数に補間して、横
640×縦480画素の画像に解像度変換する演算手順
を示すフローチャートである。
【0114】図8において、difxは横補正値、di
fyは縦補正値、k,l,Q,Pは図1に示した同一符
号と同様のものであり、0≦k<320,0≦l<24
0である。
【0115】S801は、縦ループに関する変数に初期
値を設定する縦ループ初期設定ステップであり、縦ルー
プカウンタlに初期値0を代入する。
【0116】S802は、横ループに関する変数に初期
値を設定する横ループ初期設定ステップであり、横ルー
プカウンタkに初期値0を代入する。
【0117】S803は、横補正値と縦補正値を求める
補正値算出ステップであり、横補正値difxと縦補正
値difyは、difx=(P[k+1,l]−P[k
−1,l])/8,dify=(P[k,l+1]−P
[k,l−1])/8で求める。
【0118】S804は、4つの新規画素の輝度値を求
める輝度値算出ステップであり、注目画素の左上に補間
する新規画素の輝度値Q[2k,2l],注目画素の右
上に補間する新規画素の輝度値Q[2k+1,2l],
注目画素の左下に補間する新規画素の輝度値Q[2k,
2l+1],及び注目画素の右下に補間する新規画素の
輝度値Q[2k+1,2l+1]は、それぞれ、Q[2
k,2l]=P[k,l]−difx−dify,Q
[2k+1,2l]=P[k,l]+difx−dif
y,Q[2k,2l+1]=P[k,l]−difx+
dify,Q[2k+1,2l+1]=P[k,l]+
difx+difyで算出する。
【0119】S805は、ステップS803からS80
5まで繰り返す横ループの終了を判断する横ループ終了
判断ステップであり、横ループカウンタkに1を加算し
た新しい横ループカウンタkを、低解像度画像の横方向
の画素数320と比較し、その結果、新しい横ループカ
ウンタkが320より小さい場合はステップS803に
進み、320と等しい場合はステップS806に進む。
【0120】S806は、ステップS802からS80
6まで繰り返す縦ループの終了を判断する縦ループ終了
判断ステップであり、縦ループカウンタlに1を加算し
た新しい縦ループカウンタlを、低解像度画像の縦方向
の画素数240と比較し、その結果、新しい縦ループカ
ウンタlが240より小さい場合はステップS802に
進み、240と等しい場合は1つの画像の画素補間を終
了する。
【0121】以上の演算手順によって求められる新規画
素のデータQ[2k,2l],Q[2k+1,2l],
Q[2k,2l+1],Q[2k+1,2l+1]は、
それぞれ、Q[2k,2l],Q[2k+1,2l]の
順に上新規画素ラインメモリ1222に転送され、Q
[2k,2l+1],Q[2k+1,2l+1]の順に
下新規画素ラインメモリ1223に転送される。
【0122】以上のことから、本発明の実施の形態2に
係る画像処理装置では、低解像度画像を縦横各2倍の画
素数を持つ高解像度画像に変換する画像処理装置におい
て、低解像度画像の画素から注目画素、上画素、下画
素、左画素、及び右画素を抜き出す画素選択手段113
0と、上画素、及び下画素のデータに基づいて縦の差分
を求める縦減算器1115と、左画素、及び右画素のデ
ータに基づいて横方向の差分を求める横減算器1114
と、縦方向の差分、及び注目画素から新規画素までの垂
直方向の距離に基づいて縦補正値を求める縦演算器11
17と、横方向の差分、及び注目画素から新規画素まで
の水平方向の距離に基づいて横補正値を求める横演算器
1116と、注目画素のデータ、縦補正値、及び横補正
値に基づいて、注目画素のそれぞれ左上、右上、左下、
右下に位置する新規画素のデータを算出する新規画素デ
ータ算出器1235と、新規画素データ算出器1235
によって算出された新規画素のデータを一時的に保持
し、高解像度画像の左上の新規画素から順にデータを出
力する保持手段1234と、を備え、新規画素の位置
は、注目画素からの水平方向、及び垂直方向の距離の絶
対値がともに1/4となるようにしたことにより、画素
データの誤差の出現確率を均一にしながらさらに演算量
を少なくして処理速度を向上でき、しかも、画像のエッ
ジ部分がスムージングされることがなく、鮮鋭感のある
画像を得ることができる。
【0123】(実施の形態3)実施の形態3に係る画像
処理装置は、横320×縦240画素の低解像度画像を
縦2倍の画素数に補間して、横320×縦480画素の
高解像度画像に変換するものであり、現行のテレビジョ
ン放送に用いられるNTSC信号のようなインタレース
信号のフィールド画面を補間してフレーム画面を作成す
る画像処理等に用いられる。
【0124】図13は、実施の形態3に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。図13において、図
11または図12と同一符号は同様のもの、1333は
新規画素データ算出手段であり、以下のように構成され
る。
【0125】すなわち、1114,1115,1217
は図11または図12の同一符号と同様のもの、131
8は注目画素の上に補間する新規画素のデータを求める
上新規画素データ算出器、1320は注目画素の下に補
間する新規画素のデータを求める下新規画素データ算出
器、1335は上新規画素データ算出器1318と下新
規画素データ算出器1320で構成される新規画素デー
タ算出器である。
【0126】なお、本実施の形態3に係る画像処理装置
の画素選択手段1330は、図12の画素選択手段11
30より左画素データバッファ1109、及び左端処理
経路1106を省略した構成である。
【0127】図9は、本実施の形態3に係る画像処理装
置が補間する新規画素の位置を示す説明図である。
【0128】図9において、“○”印は画素間隔を1と
する低解像度画像の元画素、“□”印は高解像度画像の
新規画素である。また、新規画素は、元画素の位置と一
致させず、元画素からの垂直方向の距離の絶対値が1/
4離れた位置にする。また、元画素901,902,9
03、及び新規画素904,905の輝度値を、それぞ
れP901,P902,P903、及びQ904,Q9
05で表すものとする。
【0129】この画素配置では、新規画素は元の画素か
らすべて同じ距離に配置し、画素データの出現確率が均
一となるようにしている。
【0130】この配置では、すべての新規画素を作成す
る必要があるため演算量が多くなるが、実施の形態2と
同様の工夫をすることで、演算量を少なく抑えている。
【0131】即ち、元画素901,902,903に基
づいて、dify=(1/8)(P903−P902)
を最初に算出しておけば、新規画素の輝度値Q904,
905を求める式は、 Q904=P901−dify Q905=P901+dify となり、1つの注目画素の輝度値P901から2つの新
規画素の輝度値Q904,Q905を算出するのに必要
な演算回数は、加減算3回と除算演算1回で済む。
【0132】次に、新規画素データ算出手段1333の
動作について説明する。縦減算器1115は、下画素デ
ータバッファ1111から下画素のデータと上画素デー
タバッファ1113から上画素のデータを入力し、下画
素のデータから上画素のデータを減じ、縦演算器121
7に対し縦方向の差分を出力する。縦演算器1217
は、縦方向の差分を1/8にするために3ビット左にシ
フトし、上新規画素データ算出器1318と下新規画素
データ算出器1320に縦補正値を出力する。
【0133】上新規画素データ算出器1318は、縦演
算器1217から縦補正値、及び注目画素データバッフ
ァ1108から注目画素のデータを入力し、注目画素の
データより、縦補正値を減じて、上新規画素ラインメモ
リ1222に、注目画素の上側に補間する新規画素のデ
ータを出力する。下新規画素データ算出器1320は、
注目画素のデータに、縦補正値を加えて、下新規画素ラ
インメモリ1223に、注目画素の下側に補間する新規
画素のデータを出力する。
【0134】上新規画素ラインメモリ1222は、注目
画素の上側に補間する新規画素のデータを高解像度画像
の1ライン分格納し、格納した順に1ライン分全てを出
力する。下新規画素ラインメモリ1223は、注目画素
の下側に補間する新規画素のデータを高解像度画像の1
ライン分格納し、上新規画素ラインメモリ1222が1
ライン分のデータを出力した後に、格納した順に1ライ
ン分全てを出力する。
【0135】次に、新規画素データ算出手段1333の
演算手順について、図10を参照しながら説明する。
【0136】図10は、本発明の実施の形態3に係る画
像処理装置において、横320×縦240画素の画像を
縦2倍の画素数に補間して、横320×縦480画素の
画像に解像度変換する演算手順を示すフローチャートで
ある。
【0137】図10において、dify,k,l,Q,
Pは図1または図8に示した同一符号と同様のものであ
り、0≦k<320,0≦l<240である。
【0138】S1001は、縦ループに関する変数に初
期値を設定する縦ループ初期設定ステップであり、縦ル
ープカウンタlに初期値0を代入する。
【0139】S1002は、横ループに関する変数に初
期値を設定する横ループ初期設定ステップであり、横ル
ープカウンタkに初期値0を代入する。
【0140】S1003は、縦補正値を求める補正値算
出ステップであり、縦補正値difyは、dify=
(P[k,l+1]−P[k,l−1])/8で算出す
る。
【0141】S1004は、2つの新規画素の輝度値を
求める輝度値算出ステップであり、注目画素の上側に補
間する新規画素の輝度値Q[k,2l]、及び注目画素
の下側に補間する新規画素の輝度値Q[k,2l+1]
を、それぞれQ[k,2l]=P[k,l]−dif
y,Q[k,2l+1]=P[k,l]+difyで算
出する。
【0142】S1005は、ステップS1003からS
1005まで繰り返す横ループの終了を判断する横ルー
プ終了判断ステップであり、横ループカウンタkに1を
加算した新しい横ループカウンタkを、低解像度画像の
横方向の画素数320と比較し、その結果、新しい横ル
ープカウンタkが320と比べて小さい場合はステップ
S1003に進み、等しい場合はステップS1006に
進む。
【0143】S1006は、ステップS1002からS
1006まで繰り返す縦ループの終了を判断する縦ルー
プ終了判断ステップであり、縦ループカウンタlに1を
加算した新しい縦ループカウンタlを、低解像度画像の
縦方向の画素数240と比較し、その結果、新しい縦ル
ープカウンタlが240より小さい場合はステップS1
002に進み、240と等しい場合は1つの画像の画素
補間を終了する。
【0144】以上の演算手順によって新規画素のデータ
Q[k,2l],Q[k,2l+1]が求められ、それ
ぞれ、Q[k,2l]は上新規画素ラインメモリ122
2に転送され、Q[k,2l+1]は下新規画素ライン
メモリ1222に転送される。
【0145】以上のことから、本発明の実施の形態3に
係る画像処理装置では、低解像度画像を縦2倍の画素数
を持つ高解像度画像に変換する画像処理装置において、
低解像度画像の画素から注目画素、上画素、及び下画素
を抜き出す画素選択手段1330と、上画素、及び下画
素のデータに基づいて縦の差分を求める縦減算器111
5と、縦の差分、及び注目画素から新規画素までの垂直
方向の距離に基づいて縦補正値を求める縦演算器111
7と、注目画素のデータ、及び縦補正値に基づいて、注
目画素のそれぞれ上、下に位置する新規画素のデータを
算出する新規画素データ算出器1335と、新規画素デ
ータ算出器1335によって算出された新規画素のデー
タを一時的に保持し、高解像度画像の左上の新規画素か
ら順にデータを出力する保持手段1234と、を備え、
新規画素の位置は、注目画素からの垂直方向の距離の絶
対値が1/4となるようにしたことにより、画素データ
の誤差の出現確率を均一にしながら、さらに演算量を少
なくして処理速度を向上でき、しかも、画像のエッジ部
分がスムージングされることがなく、鮮鋭感のある画像
を得ることができる。
【0146】なお、上記実施の形態1ないし3では、画
素データが輝度データである場合についてのみ説明した
が、これは、RGB,CMYK等の色データや色差デー
タであってもよく、上記各実施の形態と同様の効果を奏
する。
【0147】また、上記実施の形態1ないし3では、画
像処理装置およびその動作フローチャートとして画像処
理方法について説明したが、これは、ROM等の記録媒
体に記録され、上記実施の形態1ないし3の画像処理方
法と同様の動作をするコンピュータプログラムとして実
現してもよく、上記各実施の形態と同様の効果を奏す
る。
【0148】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1の発明に
係る画像処理装置によれば、低解像度画像を高解像度画
像に変換する画像処理装置において、低解像度画像の画
素から、当該画素間に新規に生成すべき補間用の画素
(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置する注
目画素、及び該注目画素に隣接する隣接画素をそれぞれ
選択する画素選択手段と、上記注目画素を挟む上記隣接
画素同士の差分値を求め、当該差分値、及び上記注目画
素から上記新規画素までの距離に基づいて補正値を求め
るとともに、上記注目画素のデータ、上記差分値、及び
上記補正値に基づいて上記新規画素のデータを算出する
新規画素データ算出手段と、を備えるようにしたので、
少ない演算量で画像を補間でき、しかも鮮鋭感のある画
像を得ることができる画像処理装置が得られる効果があ
る。
【0149】また、本願の請求項2の発明に係る画像処
理方法によれば、低解像度画像を高解像度画像に変換す
る画像処理方法において、低解像度画像の画素から、当
該画素間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規
画素と称す)位置の最も近くに位置する注目画素、及び
該注目画素に隣接する隣接画素をそれぞれ選択する画素
選択工程と、上記注目画素を挟む上記隣接画素同士の差
分値を求め、当該差分値、及び上記注目画素から上記新
規画素までの距離に基づいて補正値を求めるとともに、
上記注目画素のデータ、上記差分値、及び上記補正値に
基づいて上記新規画素のデータを算出する新規画素デー
タ算出工程と、を含むようにしたので、少ない演算量で
画像を補間でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ることが
できる画像処理方法が得られる効果がある。
【0150】また、本願の請求項3の発明に係る画像処
理プログラム記録媒体によれば、低解像度画像の画素か
ら、当該画素間に新規に生成すべき補間用の画素(以
下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置する注目画
素、及び該注目画素に隣接する隣接画素をそれぞれ選択
する画素選択工程と、上記注目画素を挟む上記隣接画素
同士の差分値を求め、当該差分値、及び上記注目画素か
ら上記新規画素までの距離に基づいて補正値を求めると
ともに、上記注目画素のデータ、上記差分値、及び上記
補正値に基づいて上記新規画素のデータを算出する新規
画素データ算出工程と、を含み、低解像度画像を高解像
度画像に変換する画像処理プログラムを記録するように
したので、少ない演算量で画像を補間でき、しかも鮮鋭
感のある画像を得ることができる,画像処理プログラム
を記録した媒体が得られる効果がある。
【0151】また、本願の請求項4の発明に係る画像処
理装置によれば、請求項1記載の画像処理装置におい
て、上記画素選択手段は、隣接する画素同士の距離を1
とする低解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用
の画素(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置
する低解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画
素に上側で隣接する低解像度画像の上画素のデータB
と、上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画
素のデータCと、上記注目画素に左側で隣接する低解像
度画像の左画素のデータDと、上記注目画素に右側で隣
接する低解像度画像の右画素のデータEと、選択するも
のであり、上記新規画素データ算出手段は、上記注目画
素のデータA、上画素のデータB、下画素のデータC、
左画素のデータD、右画素のデータE、及び上記注目画
素から上記新規画素までの水平方向の距離i,及び垂直
方向の距離jで表す上記新規画素の位置(i,j)に基
づいて、上記高解像度画像を構成する新規画素のデータ
Fを、F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C
−B)により算出するようにしたので、少ない演算量で
画像を水平,垂直方向に補間でき、しかも鮮鋭感のある
画像を得ることができる画像処理装置が得られる効果が
ある。
【0152】また、本願の請求項5の発明に係る画像処
理方法によれば、請求項2記載の画像処理方法におい
て、上記画素選択工程は、隣接する画素同士の距離を1
とする低解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用
の画素(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置
する低解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画
素に上側で隣接する低解像度画像の上画素のデータB
と、上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画
素のデータCと、上記注目画素に左側で隣接する低解像
度画像の左画素のデータDと、上記注目画素に右側で隣
接する低解像度画像の右画素のデータEと、を選択し、
上記新規画素データ算出工程は、上記注目画素のデータ
A、上画素のデータB、下画素のデータC、左画素のデ
ータD、右画素のデータE、及び上記注目画素から上記
新規画素までの水平方向の距離i,及び垂直方向の距離
jで表す上記新規画素の位置(i,j)に基づいて、上
記高解像度画像を構成する新規画素のデータFを、F=
A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−B)によ
り算出するようにしたので、少ない演算量で画像を水
平,垂直方向に補間でき、しかも鮮鋭感のある画像を得
ることができる画像処理方法が得られる効果がある。
【0153】また、本願の請求項6の発明に係る画像処
理プログラム記録媒体によれば、請求項3記載の画像処
理プログラム記録媒体において、上記画素選択工程は、
隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
素のデータAと、上記注目画素に上側で隣接する低解像
度画像の上画素のデータBと、上記注目画素に下側で隣
接する低解像度画像の下画素のデータCと、上記注目画
素に左側で隣接する低解像度画像の左画素のデータD
と、上記注目画素に右側で隣接する低解像度画像の右画
素のデータEと、を選択し、上記新規画素データ算出工
程は、上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下
画素のデータC、左画素のデータD、右画素のデータ
E、及び上記注目画素から上記新規画素までの水平方向
の距離i,及び垂直方向の距離jで表す上記新規画素の
位置(i,j)に基づいて、上記高解像度画像を構成す
る新規画素のデータFを、F=A+(i/2)(E−
D)+(j/2)(C−B)により算出するようにした
ので、少ない演算量で画像を水平,垂直方向に補間で
き、しかも鮮鋭感のある画像を得ることができる,画像
処理プログラムを記録した媒体が得られる効果がある。
【0154】また、本願の請求項7の発明に係る画像処
理装置によれば、請求項4記載の画像処理装置におい
て、上記低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ
上記高解像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置
は、上記注目画素からの水平方向、及び垂直方向の距離
i、jの絶対値がともに1/4となるものとし、かつ、
上記新規画素データ算出手段は、上記F=A+(i/
2)(E−D)+(j/2)(C−B)により、上記注
目画素のそれぞれ左上、右上、左下、右下に位置する上
記新規画素のデータF1,F2,F3,F4を算出する
際に、予め、X=(i/2)(E−D)、及びY=(j
/2)(C−B)を計算し、次いで、F1=A−X−
Y、F2=A+X−Y、F3=A−X+Y、及びF4=
A+X+Y、を計算するものとしたので、画像を水平,
垂直方向に2倍に補間する場合に、画素データの誤差の
出現確率を均一にできるとともに、より少ない演算量で
補間を実行でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ることが
できる画像処理装置が得られる効果がある。
【0155】また、本願の請求項8の発明に係る画像処
理方法によれば、請求項5記載の画像処理方法におい
て、上記低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ
上記高解像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置
は、上記注目画素からの水平方向、及び垂直方向の距離
i、jの絶対値がともに1/4となるものとし、かつ、
上記新規画素データ算出工程は、上記F=A+(i/
2)(E−D)+(j/2)(C−B)により、上記注
目画素のそれぞれ左上、右上、左下、右下に位置する上
記新規画素のデータF1,F2,F3,F4を算出する
際に、予め、X=(i/2)(E−D)、及びY=(j
/2)(C−B)を計算し、次いで、F1=A−X−
Y、F2=A+X−Y、F3=A−X+Y、及びF4=
A+X+Y、を計算するようにしたので、画像を水平,
垂直方向に2倍に補間する場合に、画素データの誤差の
出現確率を均一にできるとともに、より少ない演算量で
補間を実行でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ることが
できる画像処理方法が得られる効果がある。
【0156】また、本願の請求項9の発明に係る画像処
理プログラム記録媒体によれば、請求項6記載の画像処
理プログラム記録媒体において、上記低解像度画像に対
し縦横各2倍の画素数を持つ上記高解像度画像を生成す
る際に、上記新規画素の位置は、上記注目画素からの水
平方向、及び垂直方向の距離i、jの絶対値がともに1
/4となるものとし、かつ、上記新規画素データ算出工
程は、上記F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)
(C−B)により、上記注目画素のそれぞれ左上、右
上、左下、右下に位置する上記新規画素のデータF1,
F2,F3,F4を算出する際に、予め、X=(i/
2)(E−D)、及びY=(j/2)(C−B)を計算
し、次いで、F1=A−X−Y、F2=A+X−Y、F
3=A−X+Y、及びF4=A+X+Y、を計算するよ
うにしたので、画像を水平,垂直方向に2倍に補間する
場合に、画素データの誤差の出現確率を均一にできると
ともに、より少ない演算量で補間を実行でき、しかも鮮
鋭感のある画像を得ることができる,画像処理プログラ
ムを記録した媒体が得られる効果がある。
【0157】また、本願の請求項10の発明に係る画像
処理装置によれば、請求項1記載の画像処理装置におい
て、上記画素選択手段は、隣接する画素同士の距離を1
とする低解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用
の画素(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置
する低解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画
素に上側で隣接する低解像度画像の上画素のデータB
と、上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画
素のデータCと、を選択するものであり、上記新規画素
データ算出手段は、上記注目画素のデータA、上画素の
データB、下画素のデータC、及び上記注目画素から上
記新規画素までの垂直方向の距離jに基づいて、上記新
規画素のデータFを、F=A+(j/2)(C−B)に
より算出するようにしたので、少ない演算量で画像を垂
直方向に補間でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ること
ができる画像処理装置が得られる効果がある。
【0158】また、本願の請求項11の発明に係る画像
処理方法によれば、請求項2記載の画像処理方法におい
て、上記画素選択工程は、隣接する画素同士の距離を1
とする低解像度画像の画素間に新規に生成すべき補間用
の画素(以下、新規画素と称す)位置の最も近くに位置
する低解像度画像の注目画素のデータAと、上記注目画
素に上側で隣接する低解像度画像の上画素のデータB
と、上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画
素のデータCと、を選択し、上記新規画素データ算出工
程は、上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下
画素のデータC、及び上記注目画素から上記新規画素ま
での垂直方向の距離jに基づいて、上記新規画素のデー
タFを、F=A+(j/2)(C−B)により算出する
ようにしたので、少ない演算量で画像を垂直方向に補間
でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ることができる画像
処理方法が得られる効果がある。
【0159】また、本願の請求項12の発明に係る画像
処理プログラム記録媒体によれば、請求項3記載の画像
処理プログラム記録媒体において、上記画素選択工程
は、隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の
画素間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画
素と称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注
目画素のデータAと、上記注目画素に上側で隣接する低
解像度画像の上画素のデータBと、上記注目画素に下側
で隣接する低解像度画像の下画素のデータCと、を選択
し、上記新規画素データ算出工程は、上記注目画素のデ
ータA、上画素のデータB、下画素のデータC、及び上
記注目画素から上記新規画素までの垂直方向の距離jに
基づいて、上記新規画素のデータFを、F=A+(j/
2)(C−B)により算出するようにしたので、少ない
演算量で画像を垂直方向に補間でき、しかも鮮鋭感のあ
る画像を得ることができる,画像処理プログラムを記録
した媒体が得られる効果がある。
【0160】また、本願の請求項13の発明に係る画像
処理装置によれば、請求項10記載の画像処理装置にお
いて、上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上
記高解像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置
は、上記注目画素からの垂直方向の距離jの絶対値が1
/4となるものとし、かつ、上記新規画素データ算出手
段は、上記F=A+(j/2)(C−B)により、上記
注目画素のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデ
ータF5,F6を算出する際に、予め、Y=(j/2)
(C−B)を計算し、次いで、F5=A−Y、及びF6
=A+Yを計算するようにしたので、画像を垂直方向に
2倍に補間する場合に、画素データの誤差の出現確率を
均一にできるとともに、より少ない演算量で補間を実行
でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ることができる画像
処理装置が得られる効果がある。
【0161】また、本願の請求項14の発明に係る画像
処理方法によれば、請求項11記載の画像処理方法にお
いて、上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上
記高解像度画像を生成する際に、上記新規画素の位置
は、上記注目画素からの垂直方向の距離jの絶対値が1
/4となるものとし、かつ、上記新規画素データ算出工
程は、上記F=A+(j/2)(C−B)により、上記
注目画素のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデ
ータF5,F6を算出する際に、予め、Y=(j/2)
(C−B)を計算し、次いで、F5=A−Y、及びF6
=A+Y、を計算するようにしたので、画像を垂直方向
に2倍に補間する場合に、画素データの誤差の出現確率
を均一にできるとともに、より少ない演算量で補間を実
行でき、しかも鮮鋭感のある画像を得ることができる画
像処理方法が得られる効果がある。
【0162】また、本願の請求項15の発明に係る画像
処理プログラム記録媒体によれば、請求項12記載の画
像処理プログラム記録媒体において、上記低解像度画像
に対し縦2倍の画素数を持つ上記高解像度画像を生成す
る際に、上記新規画素の位置は、上記注目画素からの垂
直方向の距離jの絶対値が1/4となるものとし、か
つ、上記新規画素データ算出工程は、上記F=A+(j
/2)(C−B)により、上記注目画素のそれぞれ上、
下に位置する上記新規画素のデータF5,F6を算出す
る際に、予め、Y=(j/2)(C−B)を計算し、次
いで、F5=A−Y、及びF6=A+Y、を計算するよ
うにしたので、画像を垂直方向に2倍に補間する場合
に、画素データの誤差の出現確率を均一にできるととも
に、より少ない演算量で補間を実行でき、しかも鮮鋭感
のある画像を得ることができる,画像処理プログラムを
記録した媒体が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像処理装置にお
いて、S×T画素の画像をX×Y画素の画像に解像度変
換する演算手順に関するフローチャートを示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像処理装置が補
間する新規画素の位置を示す説明図である。
【図3】1ラインに700画素存在する元画素を、10
00画素の新規画素により補間する場合の新規画素の位
置を示す説明図である。
【図4】従来の線形補間法による画素の補間位置を示す
説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る画像処理装置が補
間する新規画素の輝度値を示す説明図である。
【図6】従来の画像処理方法によって縦横各2倍の画素
数に解像度変換する際の画素配置を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像処理装置が補
間する新規画素の位置を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像処理装置にお
いて、横320×縦240画素の画像を縦横各2倍の画
素数に補間して、横640×縦480画素の画像に解像
度変換する演算手順に関するフローチャートを示す図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態3に係る画像処理装置が補
間する新規画素の位置を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る画像処理装置に
おいて、横320×縦240画素の画像を縦2倍の画素
数に補間して、横320×縦480画素の画像に解像度
変換する演算手順に関するフローチャートを示す図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図14】本件が対象とする画像処理装置が使用される
状況の一例を示す図である。
【符号の説明】
202 輝度値Bを持つ元画素 204 輝度値Dを持つ元画素 205 輝度値Aを持つ注目画素 206 輝度値Eを持つ元画素 208 輝度値Cを持つ元画素 210 輝度値Fを持つ新規画素 i 水平方向の距離 j 垂直方向の距離 301 軸 302 整数部分と小数部分に分割する形で表した新規
画素の位置 303 小数部分を1/2にスケーリングした形で表し
た新規画素の位置 401 輝度値Gを持つ元画素 402 輝度値Hを持つ元画素 403 輝度値Iを持つ元画素 404 輝度値Jを持つ元画素 405 輝度値Kを持つ新規画素 m 垂直方向の距離 n 水平方向の距離 501 低解像度画像本来の輝度曲線 502 注目画素205から距離jだけ離れた位置を表
す線 503 元画素204と元画素206を結ぶ線 504 注目画素205と新規画素210を結ぶ線 505 低解像度画像の画素間隔 506 注目画素205ち元画素206を結ぶ線 507 従来の線形補間法によって作成された新規画素 601〜603 元画素 604〜610 新規画素 701〜705 元画素 706〜709 新規画素 901〜903 元画素 904,905 新規画素 1101 下ラインメモリ 1102 中ラインメモリ 1103 上ラインメモリ 1104 下端処理経路 1105 上端処理経路 1106 左端処理経路 1107 右画素データバッファ 1108 注目画素データバッファ 1109 左画素データバッファ 1110 右下画素データバッファ 1111 下画素データバッファ 1112 右上画素データバッファ 1113 上画素データバッファ 1114 横減算器 1115 縦減算器 1116 横演算器 1117 縦演算器 1130 画素選択手段 1131 ラインメモリ手段 1132 データバッファ手段 1133,1233,1333 新規画素データ算出手
段 1134 新規画素データ算出器 1216 横演算器 1217 縦演算器 1218 左上新規画素データ算出器 1219 右上新規画素データ算出器 1220 左下新規画素データ算出器 1221 右下新規画素データ算出器 1222 上新規画素ラインメモリ 1223 下新規画素ラインメモリ 1234 保持手段 1235,1335 新規画素データ算出器 1318 上新規画素データ算出器 1320 下新規画素データ算出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/40 H04N 1/387 101 H04N 1/393 H04N 7/01 JICSTファイル(JOIS)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低解像度画像を高解像度画像に変換する
    画像処理装置において、 低解像度画像の画素から、当該画素間に新規に生成すべ
    き補間用の画素(以下、新規画素と称す)位置の最も近
    くに位置する注目画素、及び該注目画素に隣接する隣接
    画素をそれぞれ選択する画素選択手段と、 上記注目画素を挟む上記隣接画素同士の差分値を求め、
    当該差分値、及び上記注目画素から上記新規画素までの
    距離に基づいて補正値を求めるとともに、上記注目画素
    のデータ、上記差分値、及び上記補正値に基づいて上記
    新規画素のデータを算出する新規画素データ算出手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 低解像度画像を高解像度画像に変換する
    画像処理方法において、 低解像度画像の画素から、当該画素間に新規に生成すべ
    き補間用の画素(以下、新規画素と称す)位置の最も近
    くに位置する注目画素、及び該注目画素に隣接する隣接
    画素をそれぞれ選択する画素選択工程と、 上記注目画素を挟む上記隣接画素同士の差分値を求め、
    当該差分値、及び上記注目画素から上記新規画素までの
    距離に基づいて補正値を求めるとともに、上記注目画素
    のデータ、上記差分値、及び上記補正値に基づいて上記
    新規画素のデータを算出する新規画素データ算出工程
    と、 を含むことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 低解像度画像の画素から、当該画素間に
    新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と称
    す)位置の最も近くに位置する注目画素、及び該注目画
    素に隣接する隣接画素をそれぞれ選択する画素選択工程
    と、 上記注目画素を挟む上記隣接画素同士の差分値を求め、
    当該差分値、及び上記注目画素から上記新規画素までの
    距離に基づいて補正値を求めるとともに、上記注目画素
    のデータ、上記差分値、及び上記補正値に基づいて上記
    新規画素のデータを算出する新規画素データ算出工程
    と、 を含み、 低解像度画像を高解像度画像に変換する画像処理プログ
    ラムを記録した、ことを特徴とする画像処理プログラム
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像処理装置において、 上記画素選択手段は、 隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
    間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
    称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
    素のデータAと、 上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像の上画素の
    データBと、 上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素の
    データCと、 上記注目画素に左側で隣接する低解像度画像の左画素の
    データDと、 上記注目画素に右側で隣接する低解像度画像の右画素の
    データEと、を選択するものであり、 上記新規画素データ算出手段は、 上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素の
    データC、左画素のデータD、右画素のデータE、及び
    上記注目画素から上記新規画素までの水平方向の距離
    i,及び垂直方向の距離jで表す上記新規画素の位置
    (i,j)に基づいて、 上記高解像度画像を構成する新規画素のデータFを、 F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−B) により算出するものであることを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の画像処理方法において、 上記画素選択工程は、 隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
    間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
    称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
    素のデータAと、 上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像の上画素の
    データBと、 上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素の
    データCと、 上記注目画素に左側で隣接する低解像度画像の左画素の
    データDと、 上記注目画素に右側で隣接する低解像度画像の右画素の
    データEと、を選択し、 上記新規画素データ算出工程は、 上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素の
    データC、左画素のデータD、右画素のデータE、及び
    上記注目画素から上記新規画素までの水平方向の距離
    i,及び垂直方向の距離jで表す上記新規画素の位置
    (i,j)に基づいて、 上記高解像度画像を構成する新規画素のデータFを、 F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−B) により算出することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の画像処理プログラム記録
    媒体において、 上記画素選択工程は、 隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
    間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
    称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
    素のデータAと、 上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像の上画素の
    データBと、 上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素の
    データCと、 上記注目画素に左側で隣接する低解像度画像の左画素の
    データDと、 上記注目画素に右側で隣接する低解像度画像の右画素の
    データEと、を選択し、 上記新規画素データ算出工程は、 上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素の
    データC、左画素のデータD、右画素のデータE、及び
    上記注目画素から上記新規画素までの水平方向の距離
    i,及び垂直方向の距離jで表す上記新規画素の位置
    (i,j)に基づいて、 上記高解像度画像を構成する新規画素のデータFを、 F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−B) により算出することを特徴とする画像処理プログラム記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の画像処理装置において、 上記低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ上記
    高解像度画像を生成する際に、 上記新規画素の位置は、上記注目画素からの水平方向、
    及び垂直方向の距離i、jの絶対値がともに1/4とな
    るものとし、 かつ、上記新規画素データ算出手段は、 上記F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−
    B)により、上記注目画素のそれぞれ左上、右上、左
    下、右下に位置する上記新規画素のデータF1,F2,
    F3,F4を算出する際に、 予め、 X=(i/2)(E−D)、及びY=(j/2)(C−
    B)を計算し、 次いで、 F1=A−X−Y、 F2=A+X−Y、 F3=A−X+Y、及び F4=A+X+Y、 を計算するものであることを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の画像処理方法において、 上記低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ上記
    高解像度画像を生成する際に、 上記新規画素の位置は、上記注目画素からの水平方向、
    及び垂直方向の距離i、jの絶対値がともに1/4とな
    るものとし、 かつ、上記新規画素データ算出工程は、 上記F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−
    B)により、上記注目画素のそれぞれ左上、右上、左
    下、右下に位置する上記新規画素のデータF1,F2,
    F3,F4を算出する際に、 予め、 X=(i/2)(E−D)、及びY=(j/2)(C−
    B)を計算し、 次いで、 F1=A−X−Y、 F2=A+X−Y、 F3=A−X+Y、及び F4=A+X+Y、 を計算することを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の画像処理プログラム記録
    媒体において、 上記低解像度画像に対し縦横各2倍の画素数を持つ上記
    高解像度画像を生成する際に、 上記新規画素の位置は、上記注目画素からの水平方向、
    及び垂直方向の距離i、jの絶対値がともに1/4とな
    るものとし、 かつ、上記新規画素データ算出工程は、 上記F=A+(i/2)(E−D)+(j/2)(C−
    B)により、上記注目画素のそれぞれ左上、右上、左
    下、右下に位置する上記新規画素のデータF1,F2,
    F3,F4を算出する際に、 予め、 X=(i/2)(E−D)、及びY=(j/2)(C−
    B)を計算し、 次いで、 F1=A−X−Y、 F2=A+X−Y、 F3=A−X+Y、及び F4=A+X+Y、 を計算することを特徴とする画像処理プログラム記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の画像処理装置におい
    て、 上記画素選択手段は、 隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
    間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
    称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
    素のデータAと、 上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像の上画素の
    データBと、 上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素の
    データCと、 を選択するものであり、 上記新規画素データ算出手段は、 上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素の
    データC、及び上記注目画素から上記新規画素までの垂
    直方向の距離jに基づいて、 上記新規画素のデータFを、 F=A+(j/2)(C−B) により算出するものであることを特徴とする画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の画像処理方法におい
    て、 上記画素選択工程は、 隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
    間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
    称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
    素のデータAと、 上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像の上画素の
    データBと、 上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素の
    データCと、を選択し、 上記新規画素データ算出工程は、 上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素の
    データC、及び 上記注目画素から上記新規画素までの垂直方向の距離j
    に基づいて、 上記新規画素のデータFを、 F=A+(j/2)(C−B) により算出することを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項3記載の画像処理プログラム記
    録媒体において、 上記画素選択工程は、 隣接する画素同士の距離を1とする低解像度画像の画素
    間に新規に生成すべき補間用の画素(以下、新規画素と
    称す)位置の最も近くに位置する低解像度画像の注目画
    素のデータAと、 上記注目画素に上側で隣接する低解像度画像の上画素の
    データBと、 上記注目画素に下側で隣接する低解像度画像の下画素の
    データCと、を選択し、上記新規画素データ算出工程
    は、 上記注目画素のデータA、上画素のデータB、下画素の
    データC、及び上記注目画素から上記新規画素までの垂
    直方向の距離jに基づいて、 上記新規画素のデータFを、 F=A+(j/2)(C−B) により算出することを特徴とする画像処理プログラム記
    録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の画像処理装置におい
    て、 上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上記高解
    像度画像を生成する際に、 上記新規画素の位置は、上記注目画素からの垂直方向の
    距離jの絶対値が1/4となるものとし、 かつ、上記新規画素データ算出手段は、 上記F=A+(j/2)(C−B)により、上記注目画
    素のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデータF
    5,F6を算出する際に、 予め、 Y=(j/2)(C−B)を計算し、 次いで、 F5=A−Y、及び F6=A+Y を計算するものであることを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の画像処理方法におい
    て、 上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上記高解
    像度画像を生成する際に、 上記新規画素の位置は、上記注目画素からの垂直方向の
    距離jの絶対値が1/4となるものとし、 かつ、上記新規画素データ算出工程は、 上記F=A+(j/2)(C−B)により、上記注目画
    素のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデータF
    5,F6を算出する際に、 予め、 Y=(j/2)(C−B)を計算し、 次いで、 F5=A−Y、及び F6=A+Y、 を計算することを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の画像処理プログラム
    記録媒体において、 上記低解像度画像に対し縦2倍の画素数を持つ上記高解
    像度画像を生成する際に、 上記新規画素の位置は、上記注目画素からの垂直方向の
    距離jの絶対値が1/4となるものとし、 かつ、上記新規画素データ算出工程は、 上記F=A+(j/2)(C−B)により、上記注目画
    素のそれぞれ上、下に位置する上記新規画素のデータF
    5,F6を算出する際に、 予め、 Y=(j/2)(C−B)を計算し、 次いで、 F5=A−Y、及び F6=A+Y、 を計算することを特徴とする画像処理プログラム記録媒
    体。
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