JP4197995B2 - 走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法 - Google Patents
走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法に関し、特に、走査線数を変換して映像を表示装置に表示するときに利用される走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像の走査線数を変更する走査線変換が知られている。走査線数が固定されている固定画素表示装置は、入力される映像を表示面に表示する場合で、その映像の走査線数がその表示面の走査線数と異なるときに、その映像を走査線変換してその表示面に表示する。このような固定画素表示装置としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイが例示される。このような走査線変換としては、一般に、共一次内挿法またはバイリニア補間と呼ばれる手法が知られている。そのバイリニア補間では、走査線数のみを変換する、すなわち垂直方向のみの変換を行う場合に、補間される走査線の上下に配置される2ラインの走査線から表示される走査線を生成する。
【0003】
図9は、公知の表示装置の実施の形態を示している。その表示装置は、走査線変換装置101と表示装置本体102とを備えている。走査線変換装置101は、空間位置生成部103と乗算係数生成部104とラインメモリ部105と補間処理部108とを備えている。走査線変換装置101は、さらに、拡大率設定値入力端子111と水平信号入力端子112と垂直信号入力端子113と映像信号入力端子114とを備えている。
【0004】
拡大率設定値入力端子111と水平信号入力端子112と垂直信号入力端子113とは、空間位置生成部103に接続されている。映像信号入力端子114は、ラインメモリ部105と補間処理部108とに接続されている。空間位置生成部103は、乗算係数生成部104に接続されている。乗算係数生成部104は、補間処理部108に接続されている。ラインメモリ部105は、補間処理部108に接続されている。補間処理部108は、表示装置本体102に接続されている。
【0005】
拡大率設定値入力端子111には、拡大率設定信号121が入力される。水平信号入力端子112には、水平同期信号122が入力される。垂直信号入力端子113には、垂直同期信号123が入力される。映像信号入力端子114には、映像信号124が入力される。映像信号124は、動画もしくは静止画を示している。映像信号124を構成する1つの画面、すなわち1フィールドは、それぞれ、水平方向に平行であるl個(l=2,3,4,…)の走査線が垂直方向に並べられて形成されている。その走査線は、複数の画素が水平方向に並べられて形成されている。その画素は、一般にはR(赤)、G(緑)、B(青)の3色が混合して生成され、その3色の色の濃さをそれぞれ示すレベルから表現されている。すなわち、その映像は、合同である複数の画素が水平方向と垂直方向とに格子状に配置されて形成されている。このため、映像信号124は、複数の映像を次々に伝送し、各映像を示す複数の走査線を上側から下側に順番に次々に伝送している。
【0006】
水平同期信号122は、映像信号124が示す走査線が他の走査線に変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、水平同期信号122は、映像信号124により1つの走査線が伝送される一水平同期毎に立ち下がりを形成している。垂直入力信号123は、映像信号124が示す映像が次のフィールドに変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、垂直同期信号123は、1フィールド毎に立ち下がりを形成している。
【0007】
拡大率設定信号121は、拡大率設定値を示している。その拡大率設定値は、走査線数lの映像を走査線数m(m=2,3,4,…;m≠l)の表示面に表示するときに、走査線数lを走査線数mで割った商を示している。すなわち、拡大値設定値は、映像信号124が示す映像の走査線の間隔を1としたときに、走査線数mの映像の走査線の間隔である空間距離を示している。
【0008】
空間位置生成部103は、拡大率設定信号121と水平同期信号122と垂直入力信号123とに基づいて、空間位置信号125を生成して、空間位置信号124を乗算係数生成部104に出力する。空間位置信号125は、走査線数mの映像の各走査線の表示面の上端からの距離である空間位置を示している。
【0009】
ラインメモリ部105は、映像信号124を一水平同期期間だけ遅延した遅延映像信号126を生成する。すなわち、遅延映像信号126は、映像信号124が示す走査線の上側に隣り合う走査線を示している。ラインメモリ部105は、さらに、遅延映像信号126を補間処理部108に出力する。すなわち、補間処理部108は、映像信号入力端子114とラインメモリ部105とから垂直方向に隣接する2つ走査線が同時に入力される。
【0010】
乗算係数生成部104は、空間位置信号125に基づいて乗算係数信号132を生成して、乗算係数信号132を補間処理部108に出力する。乗算係数信号132は、2つの乗算係数を示している。その乗算係数は、補間される走査線の空間位置に基づいて算出される。
【0011】
補間処理部108は、乗算器115と乗算器116と加算器117とを備えている。乗算係数生成部104は、乗算器115と乗算器116とに接続されている。映像信号入力端子114は、乗算器115に接続されている。乗算器115は、加算器117に接続されている。ラインメモリ部105は、乗算器116に接続されている。乗算器116は、加算器117に接続されている。加算器117は、表示装置本体102に接続されている。
【0012】
乗算器115は、映像信号124が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号132が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器117に出力する。乗算器116は、遅延映像信号126が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号132が示す他の1つの乗算係数とを乗算した値を加算器117に出力する。加算器117は、乗算器115から入力される値と乗算器116から入力される値とを加算した値を生成し、その加算した値の列から生成される補間走査線を示す補間映像信号133を表示装置本体102に出力する。
【0013】
表示装置本体102は、走査線数mの表示面から形成されている。表示装置本体102は、補間映像信号133が示す走査線をその表示面に表示することにより、映像信号124が示す映像をその表示面に表示する。
【0014】
走査線変換装置101は、まず、空間位置生成部103により、映像信号124が示す映像と補間走査線から形成される映像とを大きさを揃えて重ねたときに、補間走査線の各々が映像信号124が示す映像のどの位置に配置されるかを算出する。走査線変換装置101は、次いで、映像信号124が示す複数の走査線のうちから1つの補間走査線を挟んで隣り合う2つ走査線を抽出して、その2つの走査線に基づいてその補間走査線を生成する。このとき、その補間走査線の各画素の色は、その2つの走査線に属する画素のうちの補間走査線の各画素と垂直方向に同位置に配置される2画素の色を内挿して算出される。
【0015】
ディスプレイ装置の高精細化や大画面化により、走査線変換された映像の画質を改善することが望まれている。
【0016】
特開平7−131634号公報には、低解像情報から高解像情報へ変換する際に、補間ぼけやジャギーを生じることなく高画質な画像を得ることができる画像処理装置が開示されている。その画像処理装置は、入力された映像信号の階調数やコントラスト比を検出し、画像の性質に応じて解像度変換を行う。その画像処理装置は、主にプリンタに文字と自然画を同時に印刷するための高画質化に適用され、階調数により文字か自然画かを判別してそれぞれに適した解像度変換処理を行っている。このような画像処理装置では、自然画のなかに存在する人間の肩や屋根などの斜め線のジャギーを抑えることが困難である。
【0017】
特開平4−364685号公報には、斜めエッジのぎざぎざ感、垂直高域成分の劣化を改善する走査線補間装置が開示されている。その走査線補間装置は、テレビ放送やVCR、DVDなどのパッケージメディアから入力された動画信号においてインタレースで入力された信号をノンインタレースに変換するための高画質化に適用されている。その走査線補間装置は、上下ラインから上下方向および斜め方向の相関を検出し、相関の高さに応じて補間するために使用する画素を切り替えている。その走査線補間装置は、インタレース信号をノンインタレース信号に変換する際の動画像の補間処理に適応されるものであるため、走査線数を2倍にすることに限定しており、様々な走査線数を持った信号を目的の走査線数に変換し出力することには適用されていない。
【0018】
特開2001−189850号公報には、補間回路は1つで回路を簡略化し、高度な補間方法を用いる解像度変換装置が開示されている。その解像度変換装置は、文字及び自然画が混在する映像信号から文字か自然画かを判別する画像性質検出回路と、文字か自然画かの判別に基づいてキュービックコンボリューション方式により補間関数を発生する補間関数発生回路と、補間関数発生回路から出力された補間関数に基づき映像信号を縮小または拡大の解像度変換を行う解像度変換回路とを備えている。
【0019】
特開平8−32939号公報には、より広い水平帯域において正確な補間を行い、補間後の画像の画質の向上を図る走査線補間回路が開示されている。その走査線補間回路は、水平方向の画素数を2倍化した後に、斜め方向の相関を利用した走査線補間を行い、あるいはその後、水平方向の画素数を1/2化することとしたので、より広い水平帯域において正確な補間を行うことができ、補間後の画像の画質の向上を図ることができる。
【0020】
「画像処理標準テキストブック」には、3次畳み込み内挿法ように垂直方向に4画素の映像信号を使って高画質な映像を生成するような手法が開示されている。この手法は、比較的エッジ部分を保持しながら解像度変換処理を行うことができる。しかし、この手法は、垂直方向のみの補間を行う場合に、1次元的な処理を行い、斜め方向の補間処理を行わないため、斜め線の成分を持った映像信号を走査線変換する場合には、ジャギーが発生し、満足な画質を得ることができない場合がある。
【0021】
【特許文献1】
特開平7−131634号公報
【特許文献2】
特開平4−364685号公報
【特許文献3】
特開2001−189850号公報
【特許文献4】
特開平8−32939号公報
【非特許文献1】
「画像処理標準テキストブック」、(財)画像処理教育振興協会、pp208−209
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、走査線数が変換された映像の画質をより良好にする走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、走査線数が変換された映像のジャギーをより軽減する走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0024】
本発明による走査線変換装置(1)は、映像の走査線数を変換する走査線変換装置であり、映像信号(24)を一水平同期期間遅延させるラインメモリ部(5)と、映像信号(24)および映像信号(24)を一水平同期期間遅延させた遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線から上下方向および斜め方向の相関を検出する相関検出部(6)と、相関検出部(6)の結果をもとに相関のある画素から生成された斜め補間信号(28)を生成する斜め補間処理部(7)と、映像信号(24)と遅延映像信号(26)とを切り替えて出力する切換部(8)と、補間信号(28)と切換部(8)から出力する切換映像信号(30)とを混合して補間映像信号(33)を生成する混合部(10)と、映像信号(24)の映像に対する走査線変換により生成される走査線の空間位置(s)を生成する空間位置生成部(3)と、空間位置生成部(3)により生成された空間位置(s)をもとに混合部(10)が混合する混合比を決める混合比率生成部(4)とを設けている。
【0025】
このような走査線変換装置(1)による走査線変換によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、生成される映像特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0026】
切換部(8)は、空間位置生成部(3)により生成された空間位置(s)をもとに切換映像信号(30)を出力することが好ましい。
【0027】
本発明による走査線変換装置(51)は、映像の走査線数を変換する走査線変換装置であり、映像信号(24)を一水平同期期間遅延させる少なくとも1つ以上のラインメモリ部(5)と、映像信号(24)および映像信号(24)を一水平同期期間遅延させた遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線の上下方向の画素の混合比を変える第1の混合部(53)と、映像信号(24)および遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線の上下方向および斜め方向の相関を検出する相関検出部(6)と、相関検出部(6)の結果をもとに相関のある画素から生成された斜め補間信号(28)を生成する斜め補間処理部(7)と、第1の混合部(53)により混合された信号(64)と斜め補間処理部(7)によって生成された補間信号(28)とを混合して補間映像信号(33)を生成する第2の混合部(10)と、映像信号(24)の空間位置(s)に対して走査線変換により生成される走査線の空間位置(s)を生成する空間位置生成部(3)と、空間位置生成部(3)により生成された空間位置(s)をもとに第1の混合部(53)の混合比を決める混合比率生成部(52)とを設けている。
【0028】
このような走査線変換装置(51)による走査線変換によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、生成される映像特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0029】
第2の混合部(10)は、空間位置生成部(3)で生成された空間位置(s)をもとに決められる混合比率で混合することが好ましい。
【0030】
本発明による走査線変換装置(71)は、映像の走査線数を変換する走査線変換装置であり、映像信号(24)を順次に一水平同期期間ずつ遅延させる少なくとも2つ以上のラインメモリ部(73、74、75)と、映像信号(24)およびラインメモリ部(73、74、75)で遅延させた少なくとも2つ以上の遅延映像信号(26)の走査線の上下方向の画素を混合する第1の混合部(76)と、映像信号(24)および遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線の上下方向および斜め方向の相関とともに上下方向の差分値を検出する相関検出部(6)と、相関検出部(6)の結果をもとに相関のある画素から生成された斜め補間信号(28)を生成する斜め補間処理部(7)と、第1の混合部(76)により混合された信号(97)と斜め補間処理部(7)によって生成された補間信号(28)とを混合して補間映像信号(33)を生成する第2の混合部(10)と、映像信号(24)の空間位置(s)に対して、走査線変換により生成される走査線の空間位置(s)を生成する空間位置生成部(3)と、空間位置生成部(3)により生成された空間位置(s)をもとに第1の混合部(76)の混合比を決める混合比率生成部(72)と、相関検出部(6)で求めた差分値の絶対値と所定の値との大小を判定するスレッショルド判定部と、スレッショルド判定部で得た判定結果をもとに第2の混合部(10)の混合比を制御する混合比制御部とを設けている。
【0031】
このような走査線変換装置(71)による走査線変換によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、生成される映像特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0032】
本発明による走査線変換装置(1)は、映像の走査線数を変換する走査線変換装置であり、補間したい垂直画素位置を中心とする垂直方向及び複数の斜め方向に位置する複数の隣接画素の相関を検出し、複数の隣接画素のうちの最も相関のある隣接画素を用いて、補間したい垂直画素位置の垂直画素を補間する斜め補間処理部(6、7)と、入力映像信号(24)と斜め補間処理部(6、7)の出力信号(28)とを混合して補間映像信号(33)を生成する混合処理部(10)とを備えている。
【0033】
このような走査線変換装置(1)による走査線変換によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、生成される映像特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0034】
斜め補間処理部(6、7)は、補間したい垂直画素位置を中心とする垂直方向及び複数の斜め方向に位置する隣接画素のうち、最も相関の強い方向の画素を用いて、その垂直画素位置の垂直画素を補間することが好ましい。
【0035】
本発明による表示装置は、本発明による走査線変換装置(1)(51)(71)と、補間映像信号(33)(65)(98)が示す映像を表示する表示装置本体(2)とを備えていることが好ましい。
【0036】
本発明による走査線変換方法は、映像の走査線数を変換する方法であり、映像信号(24)を一水平同期期間遅延させるラインメモリステップと、映像信号(24)および映像信号(24)を一水平同期期間遅延させた遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線から上下方向および斜め方向の相関を検出する相関検出ステップと、その相関検出ステップの結果をもとに相関のある画素から生成された斜め補間信号(28)を生成する斜め補間処理ステップと、映像信号(24)と遅延映像信号(26)とを切り替えて切換映像信号(30)として出力する切換ステップと、補間信号(28)と切換映像信号(30)とを所定の混合比で混合して補間映像信号(33)を生成する混合ステップと、映像信号(24)の空間位置(s)に対して走査線変換により生成される走査線の空間位置(s)を生成する空間位置(s)生成ステップと、空間位置(s)をもとに混合比を決める混合比率生成ステップとを備えている。
【0037】
このような走査線変換方法によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0038】
切換映像信号(30)は、空間位置(s)をもとに映像信号(24)と遅延映像信号(26)とのうちのから一方が選択されて生成されることが好ましい。
【0039】
本発明による走査線変換方法は、映像の走査線数を変換する方法であり、映像信号(24)を一水平同期期間遅延させる少なくとも1つ以上のラインメモリステップと、映像信号(24)および映像信号(24)を一水平同期期間遅延させた遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線の上下方向の画素を第1の混合比で混合する第1の混合ステップと、映像信号(24)および遅延映像信号(26)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線の上下方向および斜め方向の相関を検出する相関検出ステップと、相関検出ステップの結果をもとに相関のある画素から生成された斜め補間信号(28)を生成する斜め補間処理ステップと、第1の混合ステップで混合された信号(64)と補間信号(28)とを第2の混合比で混合して補間映像信号(65)を生成する第2の混合ステップと、映像信号(24)の空間位置(s)に対して走査線変換により生成される走査線の空間位置(s)を生成する空間位置生成ステップと、空間位置(s)をもとに第1の混合比を決める混合比率生成ステップとを設けている。
【0040】
このような走査線変換方法によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0041】
第2の混合比は、空間位置(s)をもとに決められることが好ましい。
【0042】
本発明による走査線変換方法は、映像の走査線数を変換する方法であり、映像信号(24)を順次に一水平同期期間ずつ遅延させる少なくとも2つ以上のラインメモリステップと、
映像信号(24)およびラインメモリで遅延させた少なくとも2つ以上の遅延映像信号(93、94、95)の走査線の上下方向の画素を第1の混合比で混合する第1の混合ステップと、映像信号(24)および遅延映像信号(93、94、95)がそれぞれ示す少なくとも2つ以上の走査線の上下方向および斜め方向の相関とともに上下方向の差分値を検出する相関検出ステップと、その相関検出ステップの結果をもとに相関のある画素を示す補間信号(28)を生成する斜め補間処理ステップと、第1の混合ステップで混合された信号(97)と補間信号(28)とを第2の混合比で混合して補間映像信号(98)を生成する第2の混合ステップと、映像信号(24)の空間位置(s)に対して、走査線変換により生成される走査線の空間位置(s)を生成する空間位置(s)生成ステップと、空間位置(s)をもとに第1の混合比を決める混合比率生成ステップと、差分値の絶対値と所定の値との大小を判定するスレッショルド判定ステップと、スレッショルド判定ステップで得た判定結果をもとに第2の混合比を制御する混合比制御ステップとを設けている。
【0043】
このような走査線変換方法によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0044】
本発明による走査線変換装置(1)(51)(71)は、複数の走査線から形成される映像上の位置であり、表示面を形成する表示画素に対応する空間位置(s)を算出する空間位置生成部(3)と、複数の走査線のうちの空間位置(s)を挟んで隣り合う2つの走査線に基づいて斜め補間画素を生成する斜め補間処理部(6、7)と、複数の走査線を形成する画素のうちの空間位置(s)の複数の走査線が並ぶ方向に配置される垂直画素に基づいて、垂直補間画素を生成する垂直補間処理部(8)(53)(76)と、垂直補間画素と斜め補間画素とに基づいて表示画素に表示される補間画素を生成する混合部(10)とを備えている。
【0045】
このような走査線変換装置(1)(51)(71)による走査線変換によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、生成された映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。このような走査線変換装置(1)(51)(71)は、さらに、走査線数を2倍以外に変換するときにも、生成された映像の画質をより良好にすることができる。
【0046】
垂直補間画素は、垂直画素のうちの空間位置(s)に最も近い1つの画素であることが好ましい。
【0047】
垂直画素は、2つの走査線にそれぞれ属する2つの画素である。このとき、垂直補間画素は、2つの画素がそれぞれ示す色を空間位置(s)に基づいて加重平均した色を示すことが好ましい。
【0048】
垂直画素は、4つ以上の画素である。このとき、垂直補間画素は、4つ以上の画素がそれぞれ示す色を空間位置(s)に基づいて加重平均した色を示すことが好ましい。
【0049】
補間画素は、2つの走査線に属する画素のうちの空間位置(s)の方向に配置される2画素がそれぞれ示す2色の差が所定の値より大きいときに、斜め補間画素と一致することが好ましい。
【0050】
本発明による表示装置は、走査線変換装置(1)(51)(71)と、補間画素から形成される映像を表示する表示装置本体(2)とを備えていることが好ましい。このような表示装置によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成する走査線変換より、表示される映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明による走査線変換装置の実施の形態を説明する。その走査線変換装置1は、図1に示されているように、表示装置に適用されている。その表示装置は、走査線変換装置1と表示装置本体2とを備えている。走査線変換装置1は、空間位置生成部3と乗算係数生成部4とラインメモリ部5と相関検出部6と斜め補間処理部7と切換部8と遅延回路9と混合部10とを備えている。走査線変換装置1は、さらに、拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12と垂直信号入力端子13と映像信号入力端子14とを備えている。
【0052】
拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12と垂直信号入力端子13とは、空間位置生成部3に接続されている。映像信号入力端子14は、ラインメモリ部5と相関検出部6と斜め補間処理部7と切換部8とに接続されている。空間位置生成部3は、切換部8と乗算係数生成部4とに接続されている。乗算係数生成部4は、混合部10に接続されている。ラインメモリ部5は、相関検出部6と斜め補間処理部7と切換部8とに接続されている。相関検出部6は、斜め補間処理部7に接続されている。斜め補間処理部7は、混合部10に接続されている。切換部8は、遅延回路9に接続されている。遅延回路9は、混合部10に接続されている。混合部10は、表示装置本体2に接続されている。
【0053】
拡大率設定値入力端子11には、拡大率設定信号21が入力される。水平信号入力端子12には、水平同期信号22が入力される。垂直信号入力端子13には、垂直同期信号23が入力される。映像信号入力端子14には、映像信号24が入力される。映像信号24は、動画または静止画を示している。その動画または静止画を構成する1つの画面、すなわち、1フィールドは、それぞれ、水平方向に平行であるl個(l=2,3,4,…)の走査線が垂直方向に並べられて形成されている。その走査線は、複数の画素が水平方向に並べられて形成されている。その画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色が混合して生成され、その3色の色の濃さをそれぞれ示す3つの濃度値から表現されている。すなわち、その映像は、合同である複数の画素が水平方向と垂直方向とに格子状に配置されて形成されている。このため、映像信号24は、複数の映像を次々に伝送し、各映像を示す複数の走査線を上側から下側に順番に次々に伝送している。
【0054】
水平同期信号22は、映像信号24が示す走査線が他の走査線に変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、水平同期信号22は、映像信号24により1つの走査線が伝送される一水平同期毎に立ち下がりを形成している。垂直入力信号23は、映像信号24が示す映像が他の次のフィールドに変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、垂直同期信号23は、1フィールド毎に立ち下がりを形成している。
【0055】
拡大率設定信号21は、拡大率設定値を示している。その拡大率設定値は、走査線数lの映像を走査線数m(m=2,3,4,…;m≠l)の表示面に表示するときに、走査線数lを走査線数mで割った商を示している。すなわち、拡大値設定値は、映像信号24が示す映像の走査線の間隔を1としたときに、走査線数mの映像の走査線の間隔である空間距離を示している。
【0056】
空間位置生成部3は、拡大率設定信号21と水平同期信号22と垂直入力信号23とに基づいて、空間位置信号25を生成して、空間位置信号24を乗算係数生成部4と切換部8とに出力する。空間位置信号25は、走査線数mの映像の各走査線の表示面の上端からの距離である空間位置を示している。
【0057】
ラインメモリ部5は、映像信号24を一水平同期期間だけ遅延した遅延映像信号26を生成する。すなわち、遅延映像信号26は、映像信号24が示す走査線の上側に隣り合う走査線を示している。ラインメモリ部5は、さらに、遅延映像信号26を相関検出部6と斜め補間処理部7と切換部8とに出力する。すなわち、相関検出部6と斜め補間処理部7と切換部8とは、映像信号入力端子14とラインメモリ部5とから垂直方向に隣接する2つ走査線が同時に入力される。
【0058】
相関検出部6は、映像信号24と遅延映像信号26とに基づいて相関信号27を生成して、相関信号27を斜め補間処理部7に出力する。相関信号27は、映像信号24が示す映像の隣接する2つ走査線の中間に配置される仮想の斜め補間走査線に属する各画素を挟む2画素の対のうち2画素の色の差が最も小さい画素対を示し、その色の差を示している。
【0059】
斜め補間処理部7は、映像信号24と遅延映像信号26と相関信号27とに基づいて斜め補間映像信号28を生成して、斜め補間映像信号28を混合部10に出力する。斜め補間映像信号28は、隣接する2つ走査線の中間に配置される斜め補間走査線を示している。その斜め補間走査線に属する各画素は、相関信号27が示す画素対に基づいて作成され、その画素対が示す色に同一である色または類似する色を示している。
【0060】
切換部8は、空間位置信号25とに基づいて、映像信号24と遅延映像信号26とのうちの一方を垂直補間映像信号29として遅延回路9に出力する。すなわち、垂直補間映像信号29は、映像信号24が示す走査線を示し、または、遅延映像信号26が示す走査線を示している。
【0061】
遅延回路9は、垂直補間映像信号29を遅延させた垂直補間映像信号30を生成して、垂直補間映像信号30を混合部10に出力する。すなわち、垂直補間映像信号30は、垂直補間映像信号29と同様の内容を示している。遅延回路により垂直補間映像信号29が垂直補間映像信号30に遅延させられる遅延量は、斜め補間処理部7により映像信号24と遅延映像信号26と相関信号27とに基づいて斜め補間映像信号28が生成するときに生じる遅延量と等しい。このため、混合部10には、斜め補間処理部7と遅延回路9とから対応する2つ走査線が同時に入力される。
【0062】
乗算係数生成部4は、空間位置信号25に基づいて乗算係数信号32を生成して、乗算係数信号32を混合部10に出力する。その乗算係数信号は、2つの乗算係数を示している。その乗算係数は、補間される走査線の空間位置に基づいて算出され、その補間される走査線を生成するときに用いられる。
【0063】
混合部10は、乗算器15と乗算器16と加算器17とを備えている。乗算係数生成部4は、乗算器15と乗算器16とに接続されている。斜め補間処置部7は、乗算器16に接続されている。遅延回路9は、乗算器15に接続されている。乗算器15は、加算器17に接続されている。乗算器16は、加算器17に接続されている。加算器17は、表示装置本体2に接続されている。
【0064】
乗算器15は、垂直補間映像信号30が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号32が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器17に出力する。乗算器16は、垂直補間映像信号30が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号32が示す他の1つの乗算係数とを乗算した値を加算器17に出力する。加算器17は、乗算器15から入力される値と乗算器16から入力される値とを加算した値を生成し、その加算した値の列から生成される補間走査線を示す補間映像信号33を表示装置本体2に出力する。
【0065】
表示装置本体2は、走査線数mの表示面から形成されている。表示装置本体2は、補間映像信号33が示す走査線をその表示面に表示することにより、映像信号24が示す映像をその表示面に表示する。
【0066】
図2は、空間位置生成部3を詳細に示している。空間位置生成部3は、立ち下がりエッジ検出部21と立ち下がりエッジ検出部22とラッチ部23と加算器24とを備えている。拡大率設定値入力端子11は、加算器24に接続されている。水平信号入力端子12は、立ち下がりエッジ検出部21に接続されている。垂直信号入力端子13は、立ち下がりエッジ検出部22に接続されている。立ち下がりエッジ検出部21は、ラッチ部23に接続されている。立ち下がりエッジ検出部22は、ラッチ部23に接続されている。加算器24は、ラッチ部23に接続されている。ラッチ部23は、切換部8と乗算係数生成部4とに接続され、加算器24に接続されている。
【0067】
立ち下がりエッジ検出部21は、水平同期信号22の立ち下がるタイミングを検出し、そのタイミングを示す信号をラッチ部23に出力する。立ち下がりエッジ検出部22は、垂直同期信号23の立ち下がるタイミングを検出し、そのタイミングを示す信号をラッチ部23に出力する。ラッチ部23は、加算器24から入力される値を保持し、水平同期信号22の立ち下がる前に保持している値を示す空間位置信号25を加算器24と切換部8と乗算係数生成部4とに出力する。ラッチ部23は、さらに、垂直同期信号23の立ち下がると、保持している値をリセットして初期値0を保持する。加算器24は、拡大率設定値とラッチ部23から入力される値とを加算した値を示す信号をラッチ部23に出力する。
【0068】
本発明による走査線変換方法の実施の形態は、走査線数nの映像を走査線数mの映像に変換する方法であり、走査線変換装置1により実行される。本発明による走査線変換方法は、補間走査線の空間位置を算出するステップと、斜め補間走査線を生成するステップと、垂直補間走査線を生成するステップと、補間走査線を生成するステップとを備えている。
【0069】
補間走査線の空間位置を算出するステップは、空間位置生成部3により実行される。補間走査線の空間位置を算出するステップでは、映像信号24が示す映像と補間走査線から形成される映像とを大きさを揃えて重ねたときに、補間走査線の各々が映像信号24が示す映像のどの位置に配置されるかを算出している。
【0070】
図3は、映像信号24が示す映像の走査線の各々の空間位置を示している。映像信号24が示す映像の隣り合う2走査線の間隔が1であるときに、0ライン目の走査線の空間位置は、0である。1ライン目の走査線の空間位置は、1である。2ライン目の走査線の空間位置は、2である。3ライン目の走査線の空間位置は、3である。jライン目(j=0,1,2,3,…,l−1)の走査線の空間位置は、jである。(j+1)ライン目の走査線の空間位置は、(j+1)である。
【0071】
図3は、さらに、補間走査線の各々の空間位置を示している。補間走査線から形成される映像を映像信号24が示す映像に大きさを揃えて重ねたときに、すなわち、走査線の間隔がiである映像を走査線の間隔が1である映像に大きさを揃えて重ねたときに、0ライン目の補間走査線の空間位置は、0である。1ライン目の補間走査線の空間位置は、iである。2ライン目の補間走査線の空間位置は、(2×i)である。tライン目の補間走査線の空間位置sは、空間距離iを用いて、次式:
s=t×i
により表現される。このとき、空間位置sの補間走査線は、空間位置sの整数部分が整数jであるときに、jライン目の走査線と(j+1)ライン目の走査線との間に配置されている。すなわち、空間位置sの補間走査線の画素dの位置は、jライン目の走査線の画素aと(j+1)ライン目の走査線の画素bとの間に配置されている。
【0072】
斜め補間走査線を生成するステップは、相関検出部6と斜め補間処理部7とにより実行される。斜め補間走査線を生成するステップでは、斜め補間処理により、映像信号24が示す映像を形成する走査線のうちの隣り合う2走査線に基づいてその2走査線の中間に仮想の斜め補間走査線を生成する。
【0073】
図4は、その隣り合う2走査線と斜め補間走査線とを示している。その隣り合う2走査線は、jライン目の走査線と、(j+1)ライン目の走査線とから形成されている。斜め補間走査線は、jライン目の走査線と、(j+1)ライン目の走査線との中間に配置されている。jライン目の走査線、(j+1)ライン目の走査線および斜め補間走査線は、それぞれ同数の画素から形成されている。斜め補間走査線の先頭からn番目(n=1,2,3,4,…)の画素は、jライン目の走査線の先頭からn番目の画素と垂直方向に同位置に配置され、(j+1)ライン目の走査線の先頭からn番目の画素と垂直方向に同位置に配置されている。すなわち、斜め補間走査線のn番目の画素、jライン目の走査線のn番目の画素および(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素は、それぞれ、映像の左端から等距離である位置に配置されている。
【0074】
斜め補間走査線のn番目の画素は、jライン目の走査線の(n−x)番目(xは、整数)の画素と(j+1)ライン目の走査線の(n+x)番目の画素とからなる複数の画素対に基づいて生成される。その画素対の2画素を結ぶ線分は、斜め補間走査線のn番目の画素を中点としている。すなわち、相関検出部6は、その画素対のうちの差分値が最も小さい高相関画素対を検索し、斜め補間処理部7は、その高相関画素対を形成する2画素の中間のレベルを斜め補間走査線のn番目の画素とする。
【0075】
相関検出部6は、たとえば、jライン目の走査線のn番目の画素がレベルa(n)と(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素がレベルb(n)とを用いて、次式群:…,a(n−2)−b(n+2),a(n−1)−b(n+1),a(n)−b(n),a(n+1)−b(n−1),a(n+2)−b(n−2),…により示される複数の差分値を算出する。相関検出部6は、次いで、その複数の差分値のうちの最小値を構成する高相関画素対を検索する。斜め補間処理部7は、高相関画素対の2画素の平均値を斜め補間走査線のn番目の画素がレベルc(n)としている。相関検出部6と斜め補間処理部7とは、このようにして、斜め補間走査線のすべての画素を算出し、さらに、映像信号24が示す映像のすべての隣り合う2走査線に関してそれぞれ斜め補間走査線を生成する。このような斜め補間処理は、周知の技術であり、たとえば、特開平4−364685号公報に開示されている。
【0076】
垂直補間走査線を生成するステップは、切換部8により実行される。その垂直補間走査線は、映像信号24が示す映像と補間走査線の空間位置sとに基づいて算出される。すなわち、切換部8は、空間位置sの整数部分がjであり、空間位置sの小数部分kが1/2以下であるときに、映像信号24が示す映像のjライン目の走査線を垂直補間走査線として出力する。切換部8は、さらに、空間位置sの整数部分がjであり、空間位置sの小数部分kが1/2より大きいときに、映像信号24が示す映像の(j+1)ライン目の走査線を垂直補間走査線として出力する。すなわち、その垂直補間走査線の画素は、その画素と垂直方向に同位置のjライン目の走査線の画素に一致し、または、その画素と垂直方向に同位置の(j+1)ライン目の走査線の画素に一致している。
【0077】
補間走査線を生成するステップは、乗算係数生成部4と混合部10とにより実行される。乗算係数生成部4は、補間走査線を生成するステップで、補間走査線の空間位置sに基づいて2つの乗算係数を算出する。混合部10は、補間走査線を生成するステップで、その乗算係数と斜め補間走査線と垂直補間走査線とに基づいて補間走査線を算出する。
【0078】
図5は、補間走査線の空間位置sの小数部分kが1/2以下であるときに生成される補間走査線の画素を示している。その補間走査線は、補間走査線の空間位置sの整数部分jを用いて、映像信号24が示す映像のjライン目の走査線と(j+1)ライン目の走査線の間に配置され、jライン目の走査線から小数部分kだけ離れた位置に配置されている。このとき、その補間走査線の画素のレベルdは、jライン目の走査線の画素のレベルaと斜め補間走査線の画素のレベルcとを用いて、次式:
d=a×2×(1/2−k)+c×2×k
により算出される。
【0079】
図6は、補間走査線の空間位置sの小数部分kが1/2より大きいときに生成される補間走査線の画素を示している。その補間走査線は、補間走査線の空間位置sの整数部分jを用いて、映像信号24が示す映像のjライン目の走査線と(j+1)ライン目の走査線の間に配置され、jライン目の走査線から小数部分kだけ離れた位置に配置されている。このとき、その補間走査線の画素のレベルdは、jライン目の走査線の画素のレベルaと斜め補間走査線の画素のレベルcとを用いて、次式:
d=b×2×(k−1/2)+c×2×(1−k)
により算出される。
【0080】
なお、このような走査線変換方法は、コンピュータによりコンピュータプログラムを用いて実行されることもできる。
【0081】
このような走査線変換方法によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成することより、生成される映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0082】
図7は、本発明による走査線変換装置の実施の他の形態を示している。その走査線変換装置51は、表示装置に適用されている。その表示装置は、走査線変換装置51と表示装置本体2とを備えている。走査線変換装置51は、空間位置生成部3と乗算係数生成部52とラインメモリ部5と相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部53と遅延回路9と混合部10とを備えている。走査線変換装置51は、さらに、拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12と垂直信号入力端子13と映像信号入力端子14とを備えている。
【0083】
拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12と垂直信号入力端子13とは、空間位置生成部3に接続されている。映像信号入力端子14は、ラインメモリ部5と相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部53とに接続されている。空間位置生成部3は、垂直補間処理部53と乗算係数生成部52とに接続されている。乗算係数生成部52は、混合部10に接続されている。ラインメモリ部5は、相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部53とに接続されている。相関検出部6は、斜め補間処理部7に接続されている。斜め補間処理部7は、混合部10に接続されている。垂直補間処理部53は、遅延回路9に接続されている。遅延回路9は、混合部10に接続されている。混合部10は、表示装置本体2に接続されている。
【0084】
拡大率設定値入力端子11には、拡大率設定信号21が入力される。水平信号入力端子12には、水平同期信号22が入力される。垂直信号入力端子13には、垂直同期信号23が入力される。映像信号入力端子14には、映像信号24が入力される。映像信号24は、動画または静止画を示している。その動画または静止画を構成する1つの画面、すなわち、1フィールドは、それぞれ、水平方向に平行であるl個の走査線が垂直方向に並べられて形成されている。その走査線は、複数の画素が水平方向に並べられて形成されている。その画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色が混合して生成され、その3色の色の濃さをそれぞれ示す3つの濃度値から表現されている。すなわち、その映像は、合同である複数の画素が水平方向と垂直方向とに格子状に配置されて形成されている。このため、映像信号24は、複数の映像を次々に伝送し、各映像を示す複数の走査線を上側から下側に順番に次々に伝送している。
【0085】
水平同期信号22は、映像信号24が示す走査線が他の走査線に変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、水平同期信号22は、映像信号24により1つの走査線が伝送される一水平同期毎に立ち下がりを形成している。垂直入力信号23は、映像信号24が示す映像が次のフィールドに変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、垂直同期信号23は、1フィールド毎に立ち下がりを形成している。
【0086】
拡大率設定信号21は、拡大率設定値を示している。その拡大率設定値は、走査線数lの映像を走査線数mの表示面に表示するときに、走査線数lを走査線数mで割った商を示している。すなわち、拡大値設定値は、映像信号24が示す映像の走査線の間隔を1としたときに、走査線数mの映像の走査線の間隔である空間距離を示している。
【0087】
空間位置生成部3は、拡大率設定信号21と水平同期信号22と垂直入力信号23とに基づいて、空間位置信号25を生成して、空間位置信号24を乗算係数生成部52と垂直補間処理部53とに出力する。空間位置信号25は、走査線数mの映像の各走査線の表示面の上端からの距離である空間位置を示している。
【0088】
ラインメモリ部5は、映像信号24を一水平同期期間だけ遅延した遅延映像信号26を生成する。すなわち、遅延映像信号26は、映像信号24が示す走査線の上側に隣り合う走査線を示している。ラインメモリ部5は、さらに、遅延映像信号26を相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部53とに出力する。すなわち、相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部53とは、映像信号入力端子14とラインメモリ部5とから垂直方向に隣接する2つ走査線が同時に入力される。
【0089】
相関検出部6は、映像信号24と遅延映像信号26とに基づいて相関信号27を生成して、相関信号27を斜め補間処理部7に出力する。相関信号27は、映像信号24が示す映像の隣接する2つ走査線の中間に配置される仮想の斜め補間走査線に属する各画素を挟む2画素の対のうち2画素の色の差が最も小さい画素対を示し、その色の差を示している。
【0090】
斜め補間処理部7は、映像信号24と遅延映像信号26と相関信号27とに基づいて斜め補間映像信号28を生成して、斜め補間映像信号28を混合部10に出力する。斜め補間映像信号28は、隣接する2つ走査線の中間に配置される斜め補間走査線を示している。その斜め補間走査線に属する各画素は、相関信号27が示す画素対に基づいて作成され、その画素対が示す色に同一である色または類似する色を示している。
【0091】
乗算係数生成部52は、空間位置信号25に基づいて乗算係数信号61を生成して、乗算係数信号61を垂直補間処理部53に出力する。その乗算係数信号は、2つの乗算係数を示している。乗算係数生成部52は、さらに、空間位置信号25に基づいて乗算係数信号62を生成して、乗算係数信号62を混合部10に出力する。その乗算係数信号は、2つの乗算係数を示している。
【0092】
垂直補間処理部53は、乗算器54と乗算器55と加算器56とを備えている。乗算係数生成部52は、乗算器54と乗算器55とに接続されている。映像信号入力端子14は、乗算器54に接続されている。ラインメモリ部5は、乗算器55に接続されている。乗算器54は、加算器56に接続されている。乗算器55は、加算器56に接続されている。加算器56は、遅延回路9に接続されている。
【0093】
乗算器54は、映像信号24が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号61が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器56に出力する。乗算器16は、遅延映像信号26が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号61が示す他の1つの乗算係数とを乗算した値を加算器56に出力する。加算器56は、乗算器54から入力される値と乗算器55から入力される値とを加算した値を生成し、その加算した値の列から生成される垂直補間走査線を示す垂直補間映像信号63を遅延回路9に出力する。
【0094】
遅延回路9は、垂直補間映像信号63を遅延させた垂直補間映像信号64を生成して、垂直補間映像信号64を混合部10に出力する。すなわち、垂直補間映像信号64は、垂直補間映像信号63と同様の内容を示している。遅延回路により垂直補間映像信号63が垂直補間映像信号64に遅延させられる遅延量は、斜め補間処理部7により映像信号24と遅延映像信号26と相関信号27とに基づいて斜め補間映像信号28が生成するときに生じる遅延量と等しい。このため、混合部10には、斜め補間処理部7と遅延回路9とから対応する2つ走査線が同時に入力される。
【0095】
混合部10は、乗算器15と乗算器16と加算器17とを備えている。乗算係数生成部52は、乗算器15と乗算器16とに接続されている。斜め補間処置部7は、乗算器16に接続されている。遅延回路9は、乗算器15に接続されている。乗算器15は、加算器17に接続されている。乗算器16は、加算器17に接続されている。加算器17は、表示装置本体2に接続されている。
【0096】
乗算器15は、垂直補間映像信号64が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号62が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器17に出力する。乗算器16は、垂直補間映像信号64が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号62が示す他の1つの乗算係数とを乗算した値を加算器17に出力する。加算器17は、乗算器15から入力される値と乗算器16から入力される値とを加算した値を生成し、その加算した値の列から生成される補間走査線を示す補間映像信号65を表示装置本体2に出力する。
【0097】
表示装置本体2は、走査線数mの表示面から形成されている。表示装置本体2は、補間映像信号65が示す走査線をその表示面に表示することにより、映像信号24が示す映像をその表示面に表示する。
【0098】
本発明による走査線変換方法の実施の他の形態は、走査線変換装置51により実行される。その走査線変換方法は、既述の実施の形態と同様に、補間走査線の空間位置を算出するステップと、斜め補間走査線を生成するステップと、垂直補間走査線を生成するステップと、補間走査線を生成するステップとを備えている。補間走査線の空間位置を算出するステップと斜め補間走査線を生成するステップとは、既述の実施の形態と同様にして実行される。
【0099】
垂直補間走査線を生成するステップは、乗算係数生成部52と垂直補間処理部53とにより実行される。乗算係数生成部52は、垂直補間走査線を生成するステップで、補間走査線の空間位置sに基づいて2つの乗算係数を算出する。垂直補間処理部53は、垂直補間走査線を生成するステップで、その乗算係数と映像信号24が示す走査線とに基づいて垂直補間走査線を算出する。すなわち、その垂直補間走査線の画素は、その画素と垂直方向に同位置のjライン目の走査線の画素と(j+1)ライン目の走査線の画素とを垂直補間走査線の空間位置sに基づいて内挿して算出される。
【0100】
補間走査線を生成するステップは、乗算係数生成部52と混合部10とにより実行される。乗算係数生成部52は、補間走査線を生成するステップで、補間走査線の空間位置sに基づいて2つの乗算係数を算出する。混合部10は、補間走査線を生成するステップで、その乗算係数と斜め補間走査線と垂直補間走査線とに基づいて補間走査線を算出する。すなわち、その補間走査線の画素は、その画素と垂直方向に同位置の垂直補間走査線の画素と斜め補間走査線の画素とを適当に加重平均して算出される。
【0101】
なお、垂直補間走査線を生成するステップと補間走査線を生成するステップとでは、他の計算方法を用いることもできる。たとえば、空間位置sの小数部分kが1/2以下である補間走査線の画素のレベルdが、jライン目の走査線の画素のレベルaと(j+1)ライン目の走査線の画素のレベルbと斜め補間走査線の画素のレベルcと適当な有理数Z(0≦Z≦1)とを用いて、次式:
d={a×(1-k)+b×k}×Z+{a×(1-2×k)+c×2×k}×(1-Z)
により表現され、空間位置sの小数部分kが1/2より大きい補間走査線の画素のレベルdが次式:
d={a×(1-k)+b×k}×Z+{b×(2×k-1)+c×2×(k-1)}×(1-Z)
により表現されるように、その補間走査線を生成することもできる。このとき、空間距離sの小数部分kが1/2に近いほど有理数Zの値を小さくし、小数部分kが0や1に近いほどの値を大きくすることにより、斜め補間走査線の影響を制御することもできる。
【0102】
このような走査線変換方法によれば、表示される画素をその画素の垂直方向に位置する画素に基づいて生成することより、生成される映像の画質が良好であり、特に、斜め線のジャギーを軽減することができる。
【0103】
図8は、本発明による走査線変換装置の実施のさらに他の形態を示している。その走査線変換装置51は、表示装置に適用されている。その表示装置は、走査線変換装置71と表示装置本体2とを備えている。走査線変換装置71は、空間位置生成部3と乗算係数生成部72とラインメモリ部73とラインメモリ部74とラインメモリ部75とと相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部76と遅延回路9と混合部10とを備えている。走査線変換装置71は、さらに、拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12と垂直信号入力端子13と映像信号入力端子14とを備えている。
【0104】
拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12と垂直信号入力端子13とは、空間位置生成部3に接続されている。映像信号入力端子14は、ラインメモリ部73とラインメモリ部74とラインメモリ部75とと相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部76とに接続されている。空間位置生成部3は、垂直補間処理部76と乗算係数生成部72とに接続されている。乗算係数生成部72は、混合部10に接続されている。ラインメモリ部73とラインメモリ部74とラインメモリ部75とは、相関検出部6と斜め補間処理部7と垂直補間処理部76とに接続されている。相関検出部6は、斜め補間処理部7に接続されている。斜め補間処理部7は、混合部10に接続されている。垂直補間処理部76は、遅延回路9に接続されている。遅延回路9は、混合部10に接続されている。混合部10は、表示装置本体2に接続されている。
【0105】
拡大率設定値入力端子11には、拡大率設定信号21が入力される。水平信号入力端子12には、水平同期信号22が入力される。垂直信号入力端子13には、垂直同期信号23が入力される。映像信号入力端子14には、映像信号24が入力される。映像信号24は、動画または静止画を示している。その動画または静止画を構成する一つの画面、すなわち、一フィールドは、それぞれ、水平方向に平行であるl個の走査線が垂直方向に並べられて形成されている。その走査線は、複数の画素が水平方向に並べられて形成されている。その画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色が混合して生成され、その3色の色の濃さをそれぞれ示す3つの濃度値から表現されている。すなわち、その映像は、合同である複数の画素が水平方向と垂直方向とに格子状に配置されて形成されている。このため、映像信号24は、複数の映像を次々に伝送し、各映像を示す複数の走査線を上側から下側に順番に次々に伝送している。
【0106】
水平同期信号22は、映像信号24が示す走査線が他の走査線に変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、水平同期信号22は、映像信号24により1つの走査線が伝送される一水平同期毎に立ち下がりを形成している。垂直入力信号23は、映像信号24が示す映像が次のフィールドに変わるタイミングを立ち下がりにより示している。すなわち、垂直同期信号23は、1フィールド毎に立ち下がりを形成している。
【0107】
拡大率設定信号21は、拡大率設定値を示している。その拡大率設定値は、走査線数lの映像を走査線数mの表示面に表示するときに、走査線数lを走査線数mで割った商を示している。すなわち、拡大値設定値は、映像信号24が示す映像の走査線の間隔を1としたときに、走査線数mの映像の走査線の間隔である空間距離を示している。
【0108】
空間位置生成部3は、拡大率設定信号21と水平同期信号22と垂直入力信号23とに基づいて、空間位置信号25を生成して、空間位置信号24を乗算係数生成部72と垂直補間処理部76とに出力する。空間位置信号25は、走査線数mの映像の各走査線の表示面の上端からの距離である空間位置を示している。
【0109】
ラインメモリ部73は、映像信号24を一水平同期期間だけ遅延した遅延映像信号93を生成する。すなわち、遅延映像信号93は、映像信号24が示す走査線の上側に隣り合う走査線を示している。ラインメモリ部73は、さらに、遅延映像信号93をラインメモリ部74と垂直補間処理部76と相関検出部6と斜め補間処理部7とに出力する。ラインメモリ部74は、遅延映像信号93を一水平同期期間だけ遅延した遅延映像信号94を生成する。すなわち、遅延映像信号94は、遅延映像信号93が示す走査線の上側に隣り合う走査線を示している。ラインメモリ部74は、さらに、遅延映像信号94をラインメモリ部75と垂直補間処理部76と相関検出部6と斜め補間処理部7とに出力する。ラインメモリ部75は、遅延映像信号94を一水平同期期間だけ遅延した遅延映像信号95を生成する。すなわち、遅延映像信号95は、遅延映像信号94が示す走査線の上側に隣り合う走査線を示している。ラインメモリ部75は、さらに、遅延映像信号95を垂直補間処理部76とに出力する。
【0110】
すなわち、垂直補間処理部76は、映像信号入力端子14とラインメモリ部73とラインメモリ部74とラインメモリ部75ととから垂直方向に隣接する4つ走査線が同時に入力される。相関検出部6と斜め補間処理部7とは、ラインメモリ部73とラインメモリ部74とから垂直方向に隣接する2つ走査線が同時に入力される。
【0111】
相関検出部6は、遅延映像信号93と遅延映像信号94とに基づいて相関信号27を生成して、相関信号27を斜め補間処理部7に出力する。相関信号27は、映像信号24が示す映像の隣接する2つ走査線の中間に配置される仮想の斜め補間走査線に属する各画素を挟む2画素の対のうち2画素の色の差が最も小さい画素対を示し、その色の差を示している。
【0112】
斜め補間処理部7は、遅延映像信号93と遅延映像信号94と相関信号27とに基づいて斜め補間映像信号28を生成して、斜め補間映像信号28を混合部10に出力する。斜め補間映像信号28は、隣接する2つ走査線の中間に配置される斜め補間走査線を示している。その斜め補間走査線に属する各画素は、相関信号27が示す画素対に基づいて作成され、その画素対が示す色に同一である色または類似する色を示している。
【0113】
乗算係数生成部72は、空間位置信号25に基づいて乗算係数信号91を生成して、乗算係数信号91を垂直補間処理部76に出力する。乗算係数信号91は、4つの乗算係数を示している。乗算係数生成部72は、さらに、空間位置信号25に基づいて乗算係数信号92を生成して、乗算係数信号92を混合部10に出力する。その乗算係数信号は、2つの乗算係数を示している。
【0114】
垂直補間処理部76は、乗算器77と乗算器78と乗算器79と乗算器81と加算器82とを備えている。乗算係数生成部72は、乗算器77と乗算器78と乗算器79と乗算器81とに接続されている。映像信号入力端子14は、乗算器77に接続されている。ラインメモリ部73は、乗算器78に接続されている。ラインメモリ部74は、乗算器79に接続されている。ラインメモリ部75は、乗算器81に接続されている。乗算器77は、加算器82に接続されている。乗算器78は、加算器82に接続されている。乗算器79は、加算器82に接続されている。乗算器81は、加算器82に接続されている。加算器82は、遅延回路9に接続されている。
【0115】
乗算器77は、映像信号24が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号91が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器56に出力する。乗算器78は、遅延映像信号93が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号91が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器56に出力する。乗算器79は、遅延映像信号94が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号91が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器56に出力する。乗算器81は、遅延映像信号95が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号91が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器56に出力する。加算器56は、乗算器77から入力される値と乗算器78から入力される値と乗算器79から入力される値と乗算器81から入力される値とを加算した値を生成し、その加算した値の列から生成される垂直補間走査線を示す垂直補間映像信号96を遅延回路9に出力する。
【0116】
遅延回路9は、垂直補間映像信号96を遅延させた垂直補間映像信号97を生成して、垂直補間映像信号97を混合部10に出力する。すなわち、垂直補間映像信号97は、垂直補間映像信号96と同様の内容を示している。遅延回路により垂直補間映像信号96が垂直補間映像信号97に遅延させられる遅延量は、斜め補間処理部7により遅延映像信号93と遅延映像信号94と相関信号27とに基づいて斜め補間映像信号28が生成するときに生じる遅延量と等しい。このため、混合部10には、斜め補間処理部7と遅延回路9とから対応する2つ走査線が同時に入力される。
【0117】
混合部10は、乗算器15と乗算器16と加算器17とを備えている。乗算係数生成部72は、乗算器15と乗算器16とに接続されている。斜め補間処置部7は、乗算器16に接続されている。遅延回路9は、乗算器15に接続されている。乗算器15は、加算器17に接続されている。乗算器16は、加算器17に接続されている。加算器17は、表示装置本体2に接続されている。
【0118】
乗算器15は、垂直補間映像信号97が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号92が示す1つの乗算係数とを乗算した値を加算器17に出力する。乗算器16は、垂直補間映像信号97が示す走査線に属する画素のレベルと乗算係数信号92が示す他の1つの乗算係数とを乗算した値を加算器17に出力する。加算器17は、乗算器15から入力される値と乗算器16から入力される値とを加算した値を生成し、その加算した値の列から生成される補間走査線を示す補間映像信号98を表示装置本体2に出力する。
【0119】
表示装置本体2は、走査線数mの表示面から形成されている。表示装置本体2は、補間映像信号98が示す走査線をその表示面に表示することにより、映像信号24が示す映像をその表示面に表示する。
【0120】
本発明による走査線変換方法の実施の他の形態は、走査線変換装置71により実行される。その走査線変換方法は、既述の実施の形態と同様に、補間走査線の空間位置を算出するステップと、斜め補間走査線を生成するステップと、垂直補間走査線を生成するステップと、補間走査線を生成するステップとを備えている。補間走査線の空間位置を算出するステップと斜め補間走査線を生成するステップとは、既述の実施の形態と同様にして実行される。
【0121】
垂直補間走査線を生成するステップは、乗算係数生成部72と垂直補間処理部76とにより実行される。乗算係数生成部72は、垂直補間走査線を生成するステップで、補間走査線の空間位置sに基づいて2つの乗算係数を算出する。垂直補間処理部76は、垂直補間走査線を生成するステップで、その乗算係数と映像信号24が示す走査線とに基づいて垂直補間走査線を算出する。すなわち、その垂直補間走査線の画素は、その画素と垂直方向に同位置の(j−1)ライン目の走査線の画素とjライン目の走査線の画素と(j+1)ライン目の走査線の画素と(j+2)ライン目の走査線の画素とに基づいて算出される。
【0122】
すなわち、垂直補間走査線の画素は、3次畳み込み内挿法により、その画素と垂直方向に同位置の4画素のレベルを用いて算出される。その3次畳み込み内挿法による補間によれば、走査線変換された映像は、既述の実施の形態における垂直補間走査線を生成するステップにより補間される画素を用いることより、より高画質になる。
さらに、次式:
h(t)=(a+2)|t|3-(a+3)|t|2+1 (0≦|t|<1)
=a|t|3-5a|t|2+8a|t|-4a (1≦|t|<2)
=0 (2≦|t|)
により表現される補間関数h(t)を用いた3次畳み込み内挿法を用いて垂直補間走査線を生成するときには、aの値を変化させることにより、エンハンス量を制御することができ、好ましい。このような3次畳み込み内挿法は、周知であり、特開2001−189850号公報に開示されている。
【0123】
補間走査線を生成するステップは、乗算係数生成部72と混合部10とにより実行される。乗算係数生成部72は、補間走査線を生成するステップで、補間走査線の空間位置sに基づいて2つの乗算係数を算出する。混合部10は、補間走査線を生成するステップで、その乗算係数と斜め補間走査線と垂直補間走査線とに基づいて補間走査線を算出する。すなわち、その補間走査線の画素は、その画素と垂直方向に同位置の垂直補間走査線の画素と斜め補間走査線の画素とを適当に加重平均して算出される。
【0124】
解像度変換処理では、一般に、水平方向のみの補間処理、または、垂直方向のみの補間処理を行う場合に、2画素のみを用いた補間処理に比べ4画素を用いた補間処理を行ったときに、良好な画質を得ることができる場合が多い。このような走査線変換方法では、このような垂直補間走査線を用いることによって、生成される映像に含まれるノイズなどの影響により相関検出部6が誤動作した場合でも大きな画質劣化とならず、斜め線のジャギーも軽減することができる。
【0125】
なお、補間走査線を生成するステップでは、その垂直補間走査線の画素と垂直方向に同位置のjライン目の走査線の画素と(j+1)ライン目の走査線の画素との色の差があるスレッショルドレベルを超えるときに、補間走査線を斜め補間走査線と一致させることもできる。補間関数h(t)の係数aの値を強いエンハンサを与えるように設定していた場合には、一般に、強いオーバーシュートやアンダーシュートが見られ画質の劣化となる。垂直方向に位置する画素の色の差が大きいときに補間走査線を斜め補間走査線と一致させることにより、その強いオーバーシュートやアンダーシュートを防ぐことができる。
【0126】
【発明の効果】
本発明による走査線変換装置、表示装置及び走査線変換方法は、走査線数が変換された映像をより良好な画質で表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による走査線変換装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、空間位置生成部の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図3は、映像信号が示す映像の走査線の空間位置と補間走査線の空間位置とを示す図である。
【図4】図4は、隣り合う2走査線と斜め補間走査線とを示す図である。
【図5】図5は、補間走査線の空間位置の小数部分が1/2以下であるときに生成される補間走査線の画素を示す図である。
【図6】図6は、補間走査線の空間位置の小数部分が1/2より大きいときに生成される補間走査線の画素を示す図である。
【図7】図7は、本発明による走査線変換装置の実施の他の形態を示すブロック図である。
【図8】図8は、本発明による走査線変換装置の実施のさらに他の形態を示すブロック図である。
【図9】図9は、公知の表示装置の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 :走査線変換装置
2 :表示装置本体
3 :空間位置生成部
4 :乗算係数生成部
5 :ラインメモリ部
6 :相関検出部
7 :斜め補間処理部
8 :切換部
9 :遅延回路
10:混合部
11:拡大率設定値入力端子
12:水平同期信号入力端子
13:垂直同期信号入力端子
14:映像信号入力端子
15:乗算器
16:乗算器
17:加算器
21:拡大値設定信号
22:水平同期信号
23:垂直同期信号
24:映像信号
25:空間位置信号
26:遅延映像信号
27:相関信号
28:斜め補間映像信号
29:垂直補間映像信号
30:垂直補間映像信号
32:乗算係数信号
33:補間映像信号
41:立ち下がりエッジ検出部
42:立ち下がりエッジ検出部
43:ラッチ部
44:加算器
Claims (7)
- 映像に用いられる走査線数がl(l=2,3,4,…)であるのに対して、表示面に用いられる走査線数がm(m=2,3,4,…;m≠l)である場合、走査線数lを走査線数mに変換する走査線変換装置において、
jライン目の走査線(j=0,1,2,3,…,l−1)に用いられる前記映像である画素レベルを一水平同期期間格納するラインメモリ部と、
前記jライン目の走査線のn番目(n=1,2,3,4,…)の画素の画素レベルa(n)と、(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルb(n)との相関値を算出する相関検出部と、
前記画素レベルa(n)と前記画素レベルb(n)と前記相関値とに基づいて、c(n)=(1/2)×a(n+1)+(1/2)×b(n−1)により、斜め補間走査線のn番目の画素の画素レベルc(n)を算出する斜め補間処理部と、
前記走査線数lを前記走査線数mで割った商を示す拡大率設定信号に基づいて、前記表示面の上端から補間走査線までの距離を示す空間位置sを生成する空間位置生成部と、ここで、前記補間走査線は、前記jライン目の走査線と(j+1)ライン目の走査線との間に配置され、前記空間位置sは、整数部分であるjと小数部分であるkとにより表され、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、前記画素レベルa(n)を出力し、前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、前記画素レベルb(n)を出力する切換部と、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、第1の乗算係数を出力し、前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、第2の乗算係数を出力する乗算係数生成部と、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、前記画素レベルa(n)と前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第1の乗算係数とに基づいて、d(n)=a(n)×2×(1/2−k)+c(n)×2×kにより、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出し、前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、前記画素レベルb(n)と前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第2の乗算係数とに基づいて、d(n)=b(n)×2×(k−1/2)+c(n)×2×(1−k)により、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出する混合部と、
を具備する走査線変換装置。 - 前記画素レベルa(n)と前記画素レベルb(n)と前記第1の乗算係数とに基づいて、第1の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出し、前記画素レベルa(n)と前記画素レベルb(n)と前記第2の乗算係数とに基づいて、第2の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出する垂直補間処理部、
を更に具備し、
前記混合部は、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、前記第1の垂直補間走査線の画素レベルと前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第1の乗算係数と有理数Z(0≦Z≦1)とに基づいて、d(n)={a(n)×(1−k)+b(n)×k}×Z+{a(n)×(1−2×k)+c(n)×2×k}×(1−Z)により、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出し、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、前記第2の垂直補間走査線の画素レベルと前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第2の乗算係数と有理数Zとに基づいて、d(n)={a(n)×(1−k)+b(n)×k}×Z+{b(n)×(2×k−1)+c(n)×2×(k−1)}×(1−Z)により、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出する、
請求項1に記載の走査線変換装置。 - 前記ラインメモリ部は、
(j−1)ライン目の走査線の画素レベルを三水平同期期間格納し、
前記jライン目の走査線の画素レベルを二水平同期期間格納し、
前記(j+1)ライン目の走査線の画素レベルを一水平同期期間格納し、
前記垂直補間処理部は、
前記(j−1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記jライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、(j+2)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記第1の乗算係数とに基づいて、3次畳み込み内挿法により、前記第1の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出し、
前記(j−1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記jライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記(j+2)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記第2の乗算係数とに基づいて、前記3次畳み込み内挿法により、前記第2の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出する、
請求項2に記載の走査線変換装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載された走査線変換装置と、
前記補間走査線の画素レベルd(n)が示す映像を表示する表示装置本体と、
を具備する表示装置。 - 映像に用いられる走査線数がl(l=2,3,4,…)であるのに対して、表示面に用いられる走査線数がm(m=2,3,4,…;m≠l)である場合、走査線数lを走査線数mに変換する走査線変換方法において、
(j+1)ライン目の走査線(j=0,1,2,3,…,l−1)に用いられる前記映像である画素レベルを一水平同期期間遅延させるステップと、
jライン目の走査線のn番目(n=1,2,3,4,…)の画素の画素レベルa(n)と、前記(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルb(n)との相関値を算出するステップと、
前記画素レベルa(n)と前記画素レベルb(n)と前記相関値とに基づいて、c(n)=(1/2)×a(n+1)+(1/2)×b(n−1)により、斜め補間走査線のn番目の画素の画素レベルc(n)を算出するステップと、
前記走査線数lを前記走査線数mで割った商を示す拡大率設定信号に基づいて、前記表示面の上端から補間走査線までの距離を示す空間位置sを生成するステップと、ここで、前記補間走査線は、前記jライン目の走査線と(j+1)ライン目の走査線との間に配置され、前記空間位置sは、整数部分であるjと小数部分であるkとにより表され、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、前記画素レベルa(n)を出力し、前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、前記画素レベルb(n)を出力するステップと、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、第1の乗算係数を出力し、前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、第2の乗算係数を出力するステップと、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、前記画素レベルa(n)と前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第1の乗算係数とに基づいて、d(n)=a(n)×2×(1/2−k)+c(n)×2×kにより、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出し、前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、前記画素レベルb(n)と前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第2の乗算係数とに基づいて、d(n)=b(n)×2×(k−1/2)+c(n)×2×(1−k)により、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出するステップと、
を具備する走査線変換方法。 - 前記画素レベルa(n)と前記画素レベルb(n)と前記第1の乗算係数とに基づいて、第1の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出し、前記画素レベルa(n)と前記画素レベルb(n)と前記第2の乗算係数とに基づいて、第2の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出するステップ、
を更に具備し、
前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出するステップは、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2以下である場合、前記第1の垂直補間走査線の画素レベルと前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第1の乗算係数と有理数Z(0≦Z≦1)とに基づいて、d(n)={a(n)×(1−k)+b(n)×k}×Z+{a(n)×(1−2×k)+c(n)×2×k}×(1−Z)により、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出し、
前記空間位置sの前記小数部分kが1/2より大きい場合、前記第2の垂直補間走査線の画素レベルと前記斜め補間走査線の画素レベルc(n)と前記第2の乗算係数と有理数Zとに基づいて、d(n)={a(n)×(1−k)+b(n)×k}×Z+{b(n)×(2×k−1)+c(n)×2×(k−1)}×(1−Z)により、前記補間走査線の画素レベルd(n)を算出する、
請求項5に記載の走査線変換方法。 - 前記遅延させるステップは、
(j−1)ライン目の走査線の画素レベルを三水平同期期間格納するステップと、
前記jライン目の走査線の画素レベルを二水平同期期間格納するステップと、
前記(j+1)ライン目の走査線の画素レベルを一水平同期期間格納するステップと、
を含み、
前記第1、2の垂直補間走査線の画素レベルを算出するステップは、
前記(j−1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記jライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、(j+2)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記第1の乗算係数とに基づいて、3次畳み込み内挿法により、前記第1の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出するステップと、
前記(j−1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記jライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記(j+1)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記(j+2)ライン目の走査線のn番目の画素の画素レベルと、前記第2の乗算係数とに基づいて、前記3次畳み込み内挿法により、前記第2の垂直補間走査線の画素を内挿してその画素の画素レベルを算出するステップと、
を含む請求項6に記載の走査線変換方法。
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