JP2006052699A - 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造 - Google Patents

一軸偏心ねじポンプのジョイント構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006052699A
JP2006052699A JP2004235765A JP2004235765A JP2006052699A JP 2006052699 A JP2006052699 A JP 2006052699A JP 2004235765 A JP2004235765 A JP 2004235765A JP 2004235765 A JP2004235765 A JP 2004235765A JP 2006052699 A JP2006052699 A JP 2006052699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
drive shaft
pump
engagement
joint member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004235765A
Other languages
English (en)
Inventor
Natsushiro Kino
夏四郎 嬉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heishin Ltd
Original Assignee
Heishin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heishin Ltd filed Critical Heishin Ltd
Priority to JP2004235765A priority Critical patent/JP2006052699A/ja
Publication of JP2006052699A publication Critical patent/JP2006052699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 ジョイント部材の円滑な摺動を確保した上で、洗浄を容易にするとともに、ポンプ運転終了後のポンプケーシング内の残液量を少なくして、洗浄による移送液(特に、高価なケミカル液、粘性液)のロスを少なくした経済的な一軸偏心ねじポンプのジョイント構造を提供する。
【解決手段】 ロータ2およびドライブシャフト7の端部にそれぞれ、開口断面略円形状の第1および第2の係合凹状部2a,7aを一体的に形成し、ジョイント部材21は、エンジニアリングプラスチックで形成するとともに、ロータ2の第1の係合凹状部2aに対応する形状を有し同第1の係合凹状部2aがスライド可能に係合する第1の係合凸状部21aと、ドライブシャフト7の第2の係合凹状部7aに対応する形状を有し同第2の係合凹状部7aがスライド可能に係合する第2の係合凸状部21bとを備え、第1の係合凸状部21aと第2の係合凸状部21bとを相互に直交する方向に配置した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、一軸偏心ねじポンプのジョイント構造に関する。
周知のように、一般的な一軸偏心ねじポンプは、雄ねじ形ロータを、雌ねじ形ステータ内に嵌挿して偏心回転させることにより、移送液(液・粘性液)を移送するものである。このロータを回転駆動するドライブシャフトは、ユニバーサルジョイントおよびカップリングロッドを介して、ロータに連結される構造が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
つまり、一軸偏心ねじポンプにおいては、ロータの端部にユニバーサルジョイントを介して長尺のカップリングロッドの一端部を連結し、このカップリングロッドの他端部にユニバーサルジョイントを介してドライブシャフトの端部に連結している。このようにユニバーサルジョイントやカップリングロッドを用いるのは、ロータがドライブシャフトに対して偏心して回転するため、ロータとドライブシャフトとを直結することができないからである。
しかしながら、このような構造であると、ユニバーサルジョイントを端部に有するカップリングロッドの長さがかなり長くなるので、ポンプの全長が長くなる。ポンプの全長が長くなると、重量も大きくなる。また、ロータの分解・組立の際は、ユニバーサルジョイントのトルク伝達ピンを抜き取ったり差し込んだりする必要があるが、その作業は専用工具を要し、しかも手間がかかっていた。
そこで、出願人は、そのようなユニバーサルジョイントに代えて、オルダム継手(食い違い軸継手)を用いて、ロータとドライブシャフトとを連結したものを先に提案している(例えば特許文献2参照)。
そのような従来のオルダム継手101は、例えば図5に示すように、2つのオスボス102,103と、それらに接続されるメスボス104とを有する。そして、ロータ107及びドライブシャフト108の端部に取付部107a,108aが形成され、その取付部107a,108aにオスボス102,103の嵌合部102a,103aがそれぞれ嵌め込まれ、固定ピン105,110にて固定され、その固定によりオスボス102,103がロータ107およびドライブシャフト108と一体化される構成からなっている。
特公昭59−04558号公報(第3、4頁およびFig.1) 実開平04−75175号公報(明細書第7頁および図面第2図)
このように、オルダム継手101のオスボス102,103は、ロータ107及びドライブシャフト108に取り付けられる構成となっているので、次のような問題があった。
(i)オスボス102,103の嵌合部102a,103aをそれぞれロータ107及びドライブシャフト108の取付部107a,108aに嵌め込み、それらを固定ピン105,110にて固定しているため、嵌合部102a,103aと取付部107a,108aとの嵌め合いの部分が必要となる。そのため、オルダム継手101が設けられるポンプケーシング106の長さをあまり短くすることができず、ポンプ運転終了後などにおいてポンプケーシング内の残液量が多くなる。
(ii)オスボス102,103の嵌合部102a,103aをそれぞれロータ107及びドライブシャフト108の取付部107a,108aに嵌め込むことにより組立てる構造であるために、図5に示すように、接合面イ、ハ、嵌合部ロ、ニおよび固定ピン105,110周囲の隙間に移送液が浸入しやすく、分解がしにくくなる。そのため、分解・洗浄・組立に手間を要し、洗浄の作業が面倒である。
(iii)オスボス102,103に嵌合部102a,103aを形成するために、余分な機械加工をしなければならず、コスト高となる。
(iv)ポンプの全長が長くなり、重量が重くなるので、ポンプをロボットに搭載して使用する場合には、搬重量の大きいロボットが必要となる。そのため、ロボットがコスト高になり、この点からもコスト面で不利になる。
そこで、出願人は「ステータ内で偏心回転するロータの端部と、このロータを回転駆動するドライブシャフトの端部との間に、ロータのステータ内での偏心回転を許容するジョイント部材が設けられる一軸偏心ねじポンプのジョイント構造において、前記ロータおよびドライブシャフトの端部にそれぞれ断面略円形状の第1および第2の係合凸状部が一体的に形成され、前記ジョイント部材は、エンジニアリングプラスチック材で形成されるとともに、前記ロータの第1の係合凸状部に対応する形状を有し前記第1の係合凸状部がスライド可能に係合する第1の係合凹状部と、前記ドライブシャフトの第2の係合凸状部に対応する形状を有し前記第2の係合凸状部がスライド可能に係合する第2の係合凹状部とを備え、前記第1の係合凹状部と第2の係合凹状部とが互いに直交する方向に延びていることを特徴とする一軸偏心ねじポンプ」を開発し、特許出願(特許願2003−156201)した。
しかしながら、先願に係る一軸偏心ねじポンプは、ドライブシャフトとロータとの間に介在させるジョイント部材をエンジニアリングプラスチック材で形成したうえ、同ジョイント部材の両端部をそれぞれ開口断面略円形状の係合凹状部に形成している。ジョイント部材を樹脂材料で形成する場合、機能上からロータおよびドライブシャフトはステンレスなどの金属材料で形成する必要がある。また、このポンプにて移送しようとする液の粘度や吐出配管の内径、長さなどにより、ポンプケーシング内の吐出圧力が決まるが、吐出圧力は通常、1〜5MPaである。液の移送方向によって、ステータ端部のエンドスタッド側が吸込口になる場合と、吐出口になる場合とがある。前者はジョイント部材に引っ張り力が作用し、後者はジョイント部材に圧縮力が作用する。
ジョイント部材はエンジニアリングプラスチック製で、金属製のドライブシャフトおよび金属製のロータに比べて機械的な強度(剛性)が小さいこと、ならびにエンドスタット側が吸込の場合においてポンプ運動の際にジョイント部材の両端部の係合凹状部を開放する方向に回転トルクおよび軸力(引っ張り力)が作用することから、ドライブシャフト端部およびロータ端部の係合凸状部とジョイント部材の係合凹状部との当接面が減少して面圧が高くなるため、両者の当接面間における摺動作用が低下する。こうなると、ドライブシャフト端部およびロータ端部の係合凸状部と係合しているジョイント凹部がくさび作用によって変形し、ジョイント部材の係合凹状部との間での摺動が一層困難になる。
この発明は、先願のジョイント構造の上記問題点を解消してジョイント部材の円滑な摺動を確保した上で、洗浄を容易にするとともに、ポンプ運転終了後のポンプケーシング内の残液量を少なくして、洗浄による移送液(特に、高価なケミカル液、粘性液)のロスを少なくした経済的な一軸偏心ねじポンプのジョイント構造を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、ステータ内で偏心回転するロータの端部と、このロータを回転駆動するドライブシャフトの端部との間に、ロータのステータ内での偏心回転を許容するジョイント部材を介在させる一軸偏心ねじポンプのジョイント構造であって、前記ロータおよび前記ドライブシャフトの端部にそれぞれ、開口断面略円形状の第1および第2の係合凹状部を一体的に形成し、前記ジョイント部材は、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂材で形成するとともに、前記ロータの第1の係合凹状部に対応する形状を有し同第1の係合凹状部がスライド可能に係合する第1の係合凸状部と、前記ドライブシャフトの第2の係合凹状部に対応する形状を有し同第2の係合凹状部がスライド可能に係合する第2の係合凸状部とを備え、前記第1の係合凸状部と第2の係合凸状部とを相互に直交する方向に配置したことを特徴とするものである。
つまり、請求項1の発明は、オルダム継手の一部を構成する係合凹状部を、ロータやドライブシャフトの端部に単に一体化するのではなく、ロータやドライブシャフトの取付部(図5の取付部107a,108a)および係合凹状部の嵌合部(図5の嵌合部102a,103a)を省略して一体化するものであり、この取付部と嵌合部とに相当する部分だけポンプ長手方向の寸法を短くすることによりポンプ室内の容積を削減し、ポンプ室内に残る移送液(残液)のロスを少なくすることを実現するものである。
このようにすれば、オルダム継手そのものをロータとドライブシャフトとの間に設けるのではなく、それらの間にオルダム継手と同等の機能を発揮する継手機構を組み込むことになるので、既設のオルダム継手を介在させる場合に比べて、継手を設けるのに必要とされるポンプ長手方向の寸法が短縮される。
よって、オルダム継手をそのまま設ける場合に比べて、ポンプケーシングのポンプ長手方向の寸法が短くなるので、その分、ポンプ室が小さくなり、ポンプ運転終了後のポンプケーシング内の移送液(残液)量が減り、洗浄時における移送液のロスを少なくすることができる。これにより、洗浄を必要とする、食品やケミカル液及び粘性液を移送・充填(ディスペンサ)・汲出(ディスチャージャ)する一軸偏心ねじポンプに特に適する。
また、ロータとドライブシャフトの端部に一体的に形成された係合凹状部(オルダム継手のメスボスに相当するもの)が、それらの間に位置するジョイント部材両端の係合凸状部(オルダム継手のオスボスに相当するもの)にスライド可能に係合しているだけであるので、構造が複雑とならず、また、移送液が浸入する隙間等の個所が少ないので、分解・洗浄・組立が容易で、それらの作業に要する時間も短縮化できる。
さらに、ポンプの運転中にプラスチック製のジョイント部材とロータあるいはドライブシャフトとの連結部に両者間を相互に引き離す方向の力が作用した場合でも、ロータ側およびドライブシャフト側の係合凹状部の剛性がジョイント部材側の係合凸状部に比べて大きいので、係合凹状部は開放されたり変形したりすることがない。したがって、ジョイント部材とロータあるいはドライブシャフトとの連結部の当接面における面圧が高くなったり、ジョイント部材の係合凸状部がくさび状に変形して相手方の係合凹状部内に食い込んだりすることが抑止され、ジョイント部材とロータあるいはドライブシャフトとの連結部における摺動が円滑に行われる。
この発明は上記の構成からなるので、下記のような優れた効果を奏する。
請求項1の発明は、ポンプケーシングの内寸法が短くなるので、その分だけ、ポンプ運転終了後のポンプケーシング内の残液量を少なくすることができ、洗浄による移送液のロスを低減することができる。特に高価なケミカル液・粘性液の場合に有効である。
また、簡単な構造であるので、分解・洗浄・組立が容易で、それらの作業に要する時間も短縮化できる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明を適用する一軸偏心ねじポンプは、食品・薬品およびケミカル液・固形物含有液・スラリー・高粘度液などの低粘度液から高粘度液に至るまでの各種対象液の移送・充填・汲出を行う一軸偏心ねじポンプで、(a)食品やケミカル液を移送する移送ポンプ、(b)ディスペンサ(充填ポンプ)、(c)ディスチャージャ(汲出ポンプ)に適用できるものである。
図1に示すように、本発明に係る一軸偏心ねじポンプ1は、ポンプ部U2および駆動部U1により構成される。このポンプ1は、設置状態では、ポンプ長手方向が上下方向となる縦置きで、下側にポンプ部U2、上側に駆動部U1がそれぞれ位置し、本例では、下側(後述のエンドスタッド11)から移送液を汲み出すディスチャージャに使用される。
ポンプ部U2は、基本的には、ロータ2がステータ3内を偏心回転するポンプ本体4を有する。ロータ2は、減速機5付きモータ6によって回転駆動されるドライブシャフト7に連結されて、回転駆動される。すなわち、減速機5の出力軸5a(駆動部の出力軸)にはカップリングスリーブ8の一端部が挿入され、その状態で出力軸5aにカップリングスリーブ8の一端部が固定ピン9によって固定されている。このカップリングスリーブ8の他端部にはドライブシャフト7の一端部が挿入され、その状態でカップリングスリーブ8の他端部にドライブシャフト7の一端部が固定ピン10によって固定されている。これにより減速機5付きモータ6からの駆動回転力がカップリングスリーブ8を介してドライブシャフト7に伝達される。
ポンプ本体4の一端部にはエンドスタッド11が設けられ、他端部には筒状のポンプケーシング12の一端部が連結され、ポンプケーシング12の他端部内にはサポートハウジング13が設けられている。そのポンプケーシング12内で、ドライブシャフト7がジョイント部材21を介してロータ2と一体的に回転するように連結されている。また、ポンプケーシング12には、吐出口16aを形成する部材16も設けられている。
ドライブシャフト7には、ポンプケーシング12内でのドライブシャフト7の回転を許容すると同時に、ポンプケーシング12内のポンプ室からの液漏れを防止するメカニカルシール14が設けられている。メカニカルシール14は、ポンプケーシング12のポンプ室内の移送液が、ドライブシャフト7とサポートハウジング13との間を通じて外部に漏れ出さないように取り付けられるものである。
また、サポートハウジング13に対し減速機取付べース15が取り付けられ、この取付ベース15に減速機5付きモータ6が配置されている。また、減速機取付ベース15内に、前述したカップリングスリーブ8などが設けられている。さらに、減速機取付ベース15には、昇降台(図示せず)に固定的に取り付けられる取付部15aが形成されている。
続いて、本発明の特徴部分としての、ドライブシャフト7がジョイント部材21を介してロータ2に連結されるジョイント構造について説明する。
ジョイント部材21は樹脂製で、本例ではエンジニアリングプラスチック材で切削加工もしくは射出成形により形成されている。ジョイント部材21の両端部には、図4に示すように、それぞれ断面略円形状の、第1および第2の係合凸状部21a,21bがくびれ部21c,21dを介して一体的に形成されている。そして、第1の係合凸状部21aと第2の係合凸状部21bとは相互に直交する方向に配置され延びている。各くびれ部21c,21dの幅は、第1および第2の係合凸状部21a,21bの直径の概略1/3〜1/2程度の大きさを有する。
一方、前記ロータ2の端部およびドライブシャフト7の端部には、図2(a)〜(c)および図3(a)〜(c)に示すように、それぞれ開口断面略円形状の、第1および第2の係合凹状部2a,7aが一体的に形成されている。
すなわち、前記ロータ2の端部には、第1の係合凸状部21aに対応する形状を有する第1の係合凹状部2aが形成され、この係合凹状部2aの先端中央にスリット部2bが開口されている。このスリット部2bはくびれ部21cの幅に対応する開口幅を有する。そして、前記係合凸状部21aが第1の係合凹状部2aにスライド可能にかつ相対回転可能に係合している。前記ドライブシャフト7の端部には、第2の係合凸状部21bに対応する形状を有する第2の係合凹状部7aが形成され、この係合凹状部7aの先端中央にスリット部7bが開口されている。このスリット部7bはくびれ部21dの幅に対応する幅を有する。前記係合凸状部21bが第2の係合凹状部7aにスライド可能にかつ相対回転可能に係合している。
係合凹状部2a,7aおよび係合凸状部21a,21bがそれぞれ断面略円形状をしているのは、それらが一定の範囲で相対回転できるようにするためであり、相対回転できるようにするのは、ロータ2およびドライブシャフト7が相対的に傾くのを許容できるようにするためである。
また、係合凹状部2a,7aおよび係合凸状部21a,21bの断面形状を略円形状にすることにより、ロータ2がエンドスタッド11の方向に移動する際に、係合凹状部2a,7aとジョイント部材21の係合凸状部21a,21bとの係合関係が解かれるのを防止する作用も併せて発揮する。
本例でジョイント部材21にエンジニアリングプラスチック材を使用するのは、耐摩耗性があり、摩擦係数が小さく、潤滑性に優れているからである。なお、ロータ2およびドライブシャフト7と端部の係合凹状部2a,7aについては、耐摩耗性があり、摩擦係数の少ない金属、例えばステンレス鋼が使用されるほか、耐摩耗性があり、表面処理した金属などもが使用される。
このように、従来はロータ2およびドライブシャフト7とは別体であった(オルダム継手の)オスボスをロータ2およびドライブシャフト7の端部に一体的に設けることにより、従来は必要とされたオスボスをロータ2やドライブシャフト7の端部に取り付けるための長さ(取付部107a,108aや嵌合部102a,103aを設けるために必要とされるポンプ長手方向の寸法)を確保する必要がなくなる。これにより、従来(図5参照)のポンプケーシング106の内寸法L1に対し、本例(図1参照)のポンプケーシング12の内寸法はL2になり、それらの差L3(=L1−L2)だけ、本例のポンプ1はポンプケーシング12の内寸法が従来のものよりも短縮される。よって、その短くなる分だけ、ポンプ運転終了後にポンプケーシング12内に残る移送液(残液)の量が従来のものよりも減少する。また、ポンプ全長も、従来(図5参照)は寸法L4であったのに対し、本例(図1参照)では寸法L5となり、前記ポンプケーシング12が短くなった寸法L3(=L4−L5)に相当する分だけ短くなり、ポンプのコンパクト化が図れる。
また、ロータ2やドライブシャフト7の係合凹状部2a,7aにジョイント部材21の係合凸状部21a,21bをスライド可能に取り付けるという簡単な構造であるので、分解・洗浄・組立が容易で、作業時間も短縮化できる。
さらに、オルダム継手のオスボスに相当する係合凹状部2aをロータ2の端部に一体的に設けることにより、従来のオスボスの嵌合部とロータ2の端部の取付部が不要になって、ロータ2の端部とジョイント部材21との連結部分との距離が短くなるので、ロータ2の偏心回転が安定して、次のような利点も併せて持つことになる。
(i) ロータ2に作用する曲げ応力を削減できる。
(ii)回転するロータ2がステータ3の内周面に強く擦れるすりこぎ運動をなくすことができる(すりこぎ運動が起こると、ステータ3の早期摩耗および吐出量のバラツキが発生し、顕著なときにはポンプのシール線が確保できなくなり、吐出不能になる)。
(iii)ロータ2に作用する曲げモーメントが小さいので、ステータ3の端部からの発熱が少なく、ステータ3の早期摩耗を防止できる。
なお、前記実施の形態において、駆動部U1側から見てロータ2が右回転で、エンドスタッド側からの吸込となり、ポンプケーシング12に設けられた吐出口16aから吐出される(この場合はディスチャージャに一般的に適用される)。また、駆動部U1側から見てロータ2がステータ3内を左回転で、ポンプケーシング12側からの吸込となり、エンドスタッド11から吐出される(この場合はディスペンサに一般的に適用される)。
本発明の実施例に係わる一軸偏心ねじポンプを示す一部を断面で示す側面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれロータの端部に一体的に設けた係合凹部の形状を示す正面図、平面図および右側面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれドライブシャフトの端部に一体的に設けた係合凹部の形状を示す左側面図、平面図および正面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれジョイント部材の形状を示す正面図、平面図および右側面図である。 従来のオルダム継手を用いた一軸偏心ポンプを示す一部を断面で示す側面図である。
符号の説明
U1 駆動部
U2 ポンプ部
1 一軸偏心ねじポンプ
2 ロータ
2a 係合凹状部
3 ステータ
4 ポンプ本体
5 減速機
6 モータ
7 ドライブシャフト
7a 係合凹状部
8 カップリングスリーブ
11 エンドスタッド
12 ポンプケーシング
13 サポートハウジング
14 メカニカルシール
15 減速機取付ベース
21 ジョイント部材
21a,21b 係合凸状部

Claims (1)

  1. ステータ内で偏心回転するロータの端部と、このロータを回転駆動するドライブシャフトの端部との間に、ロータのステータ内での偏心回転を許容するジョイント部材を介在させた一軸偏心ねじポンプのジョイント構造であって、
    前記ロータおよび前記ドライブシャフトの端部にそれぞれ、開口断面略円形状の第1および第2の係合凹状部を一体的に形成し、
    前記ジョイント部材は、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂材で形成するとともに、前記ロータの第1の係合凹状部に対応する形状を有し同第1の係合凹状部がスライド可能に係合する第1の係合凸状部と、前記ドライブシャフトの第2の係合凹状部に対応する形状を有し同第2の係合凹状部がスライド可能に係合する第2の係合凸状部とを備え、前記第1の係合凸状部と第2の係合凸状部とを相互に直交する方向に配置したことを特徴とする一軸偏心ねじポンプのジョイント構造。
JP2004235765A 2004-08-13 2004-08-13 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造 Pending JP2006052699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235765A JP2006052699A (ja) 2004-08-13 2004-08-13 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235765A JP2006052699A (ja) 2004-08-13 2004-08-13 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006052699A true JP2006052699A (ja) 2006-02-23

Family

ID=36030335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004235765A Pending JP2006052699A (ja) 2004-08-13 2004-08-13 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006052699A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127412A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Japan Atomic Energy Agency 軸継手及び手動バルブ開閉操作装置
JP2019504265A (ja) * 2016-02-03 2019-02-14 ユーシン ドイチュラント ツーガングスジュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 挟持されたスライド部材を有するカップリングアセンブリ
CN113187825A (zh) * 2021-06-01 2021-07-30 亓桂景 一种螺杆泵

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59185424A (ja) * 1983-04-05 1984-10-22 Agency Of Ind Science & Technol ジヨセフソン効果を用いたダウンエツヂ・デイテクタ回路およびセンス回路
JPS6447988A (en) * 1987-08-18 1989-02-22 Hosoya Fireworks Detector
JPH0475175A (ja) * 1990-07-18 1992-03-10 Nec Corp 回路配線情報生成システム
JP2002098162A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Nippon Piston Ring Co Ltd オルダム継手

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59185424A (ja) * 1983-04-05 1984-10-22 Agency Of Ind Science & Technol ジヨセフソン効果を用いたダウンエツヂ・デイテクタ回路およびセンス回路
JPS6447988A (en) * 1987-08-18 1989-02-22 Hosoya Fireworks Detector
JPH0475175A (ja) * 1990-07-18 1992-03-10 Nec Corp 回路配線情報生成システム
JP2002098162A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Nippon Piston Ring Co Ltd オルダム継手

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127412A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Japan Atomic Energy Agency 軸継手及び手動バルブ開閉操作装置
JP2019504265A (ja) * 2016-02-03 2019-02-14 ユーシン ドイチュラント ツーガングスジュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 挟持されたスライド部材を有するカップリングアセンブリ
CN113187825A (zh) * 2021-06-01 2021-07-30 亓桂景 一种螺杆泵
CN113187825B (zh) * 2021-06-01 2022-09-13 东营市东营区东泊泵业有限公司 一种螺杆泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7145585B2 (ja) ポンプ、及び流体をポンプの第1のポートから第2のポートへ移動させる方法
US7137793B2 (en) Magnetically driven gear pump
KR101012465B1 (ko) 기어펌프
WO2010113410A1 (ja) ロータ駆動機構及びそれを備えるポンプ装置
JP2006052699A (ja) 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造
JP2007303412A (ja) 一軸偏心ねじポンプ
EP3825567B1 (en) Sealed coupling with a locking nut for rigidly connecting a rotor of a progressive cavity pump to a universal joint
JP5097924B2 (ja) ポンプ装置
JP5691087B2 (ja) 緩衝部材、軸連結構造体、及び一軸偏心ねじポンプ
JP4403241B2 (ja) 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造
JP2007218128A (ja) ギヤポンプ
JP5388187B2 (ja) 一軸偏心ねじポンプ
JP4250713B2 (ja) 一軸偏心ねじポンプ及びその取扱方法
JP3221980U (ja) 回転容積型ポンプ
JP2006233854A (ja) 一軸偏心ねじポンプのジョイント構造
JP2006144965A (ja) 偏心軸継手構造とその偏心軸継手構造を備えた一軸偏心ねじポンプ
WO2021044570A1 (ja) はすば歯車ポンプまたははすば歯車モータ
JPH02181081A (ja) 一軸偏心ねじポンプ
KR20210068518A (ko) 누진 공동 펌프 유니버설 조인트
EP4080075B1 (en) Inner coupling for hollow shaft motor
US20100172768A1 (en) Oil Pump with Improved Structure
JP2006161794A (ja) 一軸偏心ねじポンプ
KR101205379B1 (ko) 정량 펌프
JP7014093B2 (ja) 歯車ポンプまたはモータ
JP2023132373A (ja) 一軸偏心ねじポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070720

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100528

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110223

A521 Written amendment

Effective date: 20110301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20110304

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20110422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912