JP2006050837A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品数を少なくして小型化を図ることができるとともに、駆動力が大きな駆動装置を提供する。
【解決手段】 電圧の印加と除去によって変形する電気機械エネルギ変換素子52と、前記電気機械エネルギ変換素子52が接合されて前記変形に伴う運動が伝達される支持体51と、前記支持体51に形成された内周部60に挿入される移動体53とを有している。前記電気機械エネルギ変換素子52が変形前状態から前記変形後状態になるときの変形速度と、前記変形後状態から前記変形前状態になるときの変形速度が異なっており、前記変形速度のうち前記電気機械エネルギ変換素子52が遅い速度で変形するときに、前記移動体53が前記内周部60との間で生じた摩擦力によって前記支持体51とともに移動する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電圧の印加と除去によって変形する電気機械エネルギ変換素子52と、前記電気機械エネルギ変換素子52が接合されて前記変形に伴う運動が伝達される支持体51と、前記支持体51に形成された内周部60に挿入される移動体53とを有している。前記電気機械エネルギ変換素子52が変形前状態から前記変形後状態になるときの変形速度と、前記変形後状態から前記変形前状態になるときの変形速度が異なっており、前記変形速度のうち前記電気機械エネルギ変換素子52が遅い速度で変形するときに、前記移動体53が前記内周部60との間で生じた摩擦力によって前記支持体51とともに移動する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電機機械エネルギー変換素子の伸縮を利用して移動体に駆動力を与える駆動装置に係り、特に部品数を少なくして小型化を図ることができるとともに、駆動力が大きな駆動装置に関する。
以下に示す特許文献1の図1ないし図7には、筒状の案内部1に形成された内周面(案内面1a)に移動部2が挿入された構造の駆動装置が説明されて開示されている。この駆動装置では、前記移動部2が、前記移動部2を前記案内部1の軸方向に駆動させるための駆動部3に接合され、前記駆動部3に慣性部4が接合されている。これら移動部2、駆動部3および慣性部4は、前記案内面1aに挿入されている。
前記移動部2には、舌片状に構成された押圧体6が形成されている。
前記駆動部3は、前記案内部1の軸方向に伸縮し、前記移動部2に駆動力を生じさせるための圧電素子7を有しており、この圧電素子7に前記慣性部4が接合されている。
前記駆動部3は、前記案内部1の軸方向に伸縮し、前記移動部2に駆動力を生じさせるための圧電素子7を有しており、この圧電素子7に前記慣性部4が接合されている。
この慣性部4は、円板状の保持板9と、この保持板9に保持固定されたレンズ10とを有している。
前記特許文献1に開示された前記駆動装置では、前記押圧体6の側端縁6eが弾性力を発揮した状態で前記案内面1aに当接し、この当接に伴う摩擦力によって、前記移動部2および前記駆動部3とが、前記案内面1aに支持されている。
この特許文献1に開示された駆動装置では、特許文献1の図3に記載されているように、前記圧電素子7に電圧を急激に印加させることによって前記圧電素子7を急激に伸長させると、前記慣性部4の慣性力により、前記移動部2の前記押圧体6と前記案内面1aとの間に生じている摩擦力に打ち勝って、前記移動部2が特許文献1の図3(a)に示す矢印Ra方向に移動する。
一方、前記移動部2が移動した後、前記圧電素子7に印加された電圧を徐々に減少させると、前記圧電素子7は徐々に縮小する。このとき、前記移動部2の前記押圧体6と前記案内面1aとの間に生じている摩擦力によって、前記移動部2は静止した状態のままとなる。
また、前記圧電素子7に電圧を徐々に印加させて、前記圧電素子7を徐々に伸縮させたあと、前記圧電素子7の印加電圧を急激に減少させると、前記特許文献1の図5に示すように、前記移動部2を前記特許文献1の図3に示す場合と逆方向に、前記移動体を移動させることができる。
これと同じ原理を利用し、同様の構造を有した駆動装置は、前記特許文献1の図8ないし図13によっても説明されて開示されている。
以上のような圧電素子7の伸縮動作を繰り返すことによって、前記移動部2が前記案内部の軸方向へ移動される。
特開平7−308083号公報
しかし、前記特許文献1に開示された駆動装置では、前記移動部2を前記案内面1aに支持させるための摩擦力を、弾性を有する押圧体6によって発生させている。そのため、前記特許文献1に開示された駆動装置では、前記移動部2を適切に移動させるためには前記押圧体6を欠かすことができないため、部品数が多くなり、駆動装置の小型化を図るには限界があった。
また、前記特許文献1に開示された駆動装置は、駆動力を発生させるための圧電素子7が前記案内部1の前記案内面1a内に挿入される駆動部3に形成されている。ここで、前記案内面1aは、筒状に形成された前記案内部1の内周面によって構成されていることから、大きさを大きくするには限界がある。
したがって、前記押圧体6などの部品を小さなスペースに形成しなければならず、製造が困難であるとともに、前記圧電素子7も小さなものとせざるを得ず、大きな駆動力を発生させるには限界があった。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、部品数を少なくして小型化を図ることができるとともに、駆動力が大きな駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、電圧の印加および除去を行うことによって変形する電気機械エネルギ変換素子と、前記電気機械エネルギ変換素子が接合されて前記変形に伴う運動が伝達される支持体と、前記支持体に形成された内周部に挿入される移動体とを有し、
前記電気機械エネルギ変換素子の前記変形前の状態を変形前状態とし、前記変形後の状態を変形後状態としたときに、前記変形前状態から前記変形後状態になるときの前記電気機械エネルギ変換素子の変形速度と、前記変形後状態から前記変形前状態になるときの前記電気機械エネルギ変換素子の変形速度とが異なっており、
前記変形速度のうち前記電気機械エネルギ変換素子が遅い速度で変形するときに、前記移動体が前記内周面との間で生じた摩擦力によって前記支持体とともに移動することを特徴とするものである。
前記電気機械エネルギ変換素子の前記変形前の状態を変形前状態とし、前記変形後の状態を変形後状態としたときに、前記変形前状態から前記変形後状態になるときの前記電気機械エネルギ変換素子の変形速度と、前記変形後状態から前記変形前状態になるときの前記電気機械エネルギ変換素子の変形速度とが異なっており、
前記変形速度のうち前記電気機械エネルギ変換素子が遅い速度で変形するときに、前記移動体が前記内周面との間で生じた摩擦力によって前記支持体とともに移動することを特徴とするものである。
本発明の駆動装置では、前記支持体に形成された前記内周部に、前記移動体が挿入され、前記内周部と前記移動体の前記表面との間で静摩擦力が生じている。
また、前記電気機械エネルギ変換素子は、前記移動体ではなく、前記支持体に固定された構造となっている。
したがって、前記支持体の内周部と前記移動体との間に静摩擦力を発生させるために、弾性力を有する押圧体などの部品を設ける必要がないため、駆動装置の小型化を図ることが可能となる。
また、前記電気機械エネルギ変換素子が、前記支持体に固定されていることから、前記電気機械エネルギ変換素子を大きくすることができる。したがって、前記駆動装置の発生駆動力を大きくすることが可能となる。
すなわち、本願発明の駆動装置では、小型化と駆動力の増大という相反する効果を同時に達成することが可能となるのである。
この場合、前記電気機械エネルギ変換素子は、前記内周部の長手方向に変形するものとして構成することができる。
また、前記電気機械エネルギ変換素子が固定部材に固定されているものとして構成することが好ましい。
このように、前記電気機械エネルギ変換素子が固定部材に固定されていると、前記電気機械エネルギ変換素子の変形運動を適切に前記支持体に伝達することができる。
本発明の駆動装置では、前記支持体に形成された前記内周部に、前記移動体が挿入され、前記内周部と前記移動体の前記表面との間で静摩擦力が生じている。
また、前記電気機械エネルギ変換素子は、前記移動体ではなく、前記支持体に固定された構造となっている。
したがって、前記支持体の内周部と前記移動体との間に静摩擦力を発生させるために、弾性力を有する押圧体などの部品を設ける必要がないため、駆動装置の小型化を図ることが可能となる。
また、前記電気機械エネルギ変換素子が、前記支持体に固定されていることから、前記電気機械エネルギ変換素子を大きくすることができる。したがって、前記駆動装置の発生駆動力を大きくすることが可能となる。
すなわち、本願発明の駆動装置では、小型化と駆動力の増大という相反する効果を同時に達成することが可能となるのである。
なお、前記電気機械エネルギ変換素子の前記後端面が前記固定部材の表面に固定されている構造では、前記電気機械エネルギ変換素子の変形運動を適切に前記支持体に伝達することが可能となる。
図1は本発明の駆動装置50を示す斜視図である。また、図2(a)ないし(c)は、前記駆動装置50を図1に示す符号X1方向から見た矢視図であり、同図の(a)ないし(c)は前記駆動装置50の駆動状態を経時的に示すものである。また図3(a)ないし(c)は、前記図1に示す駆動装置50に印加する電圧の波形を示す波形図であり、図3の(a)ないし(c)は、それぞれ図2の(a)ないし(c)に示す状態と対応している。
図1に示すように、前記駆動装置50は、例えばセラミックス材料などで形成される支持体51と、この支持体51に接合された電気機械エネルギ変換素子52と、例えば金属材料などで形成される移動体53とを有して構成されている。
図1に示すように、前記支持体51は内周部60を有する中空状の円形筒体として構成されている。前記内周部60の直径寸法はD1で形成されている。図1に示す実施形態では、前記内周部60は、前記支持体51の前端面51aから延びて後端面51bまで連続して形成されている。ただし、前記内周部60は、前記前端面51aから延びて、前記後端面51bに至る手前まで形成されたものとして構成しても良い。後端面51bが前記電気機械エネルギ変換素子52の前端面52aと接合されている。
前記電気機械エネルギ変換素子52は、前記支持体51の直径寸法と同じ直径寸法を有する円柱形状に構成されている。ただし、前記電気機械エネルギ変換素子52の直径寸法は前記支持体51の直径寸法と異なるように構成されていても良く、また円柱形状以外の他の形状で構成されていても良い。
前記電気機械エネルギ変換素子52には図示しない電気導体が接続されており、この電気導体を介して電圧を印加および除去を行うと、これに伴って変形する。図1に示す実施形態では、前記支持体51に形成された前記内周部60の長手方向(図示Y1−Y2方向)における長さ寸法が伸縮変形する。この電気機械エネルギ変換素子52の変形に伴う伸縮運動が、前記支持体51に伝達される。前記電気機械エネルギ変換素子52としては、圧電素子、電歪素子、あるいは磁歪素子などを使用することができる。
前記移動体53は円柱形状に構成されており、直径寸法D2は、前記内周部60の直径寸法D1よりも若干小さい寸法である。前記移動体53は、少なくとも一部が前記内周部60内に挿入されている。図1に示す状態では、前記移動体53の前端面53aは前記内周部60の外側に位置し、前記移動体53の後端面53bが前記内周部60の内部に位置した状態となっている。そして、前記内周部60と前記移動体53の表面53cとの間で静摩擦力が生じている。
本発明の前記駆動装置50は、前記電気機械エネルギ変換素子52の変形を利用して駆動を行うものである。以下に、図2および図3を用いて前記駆動装置50の駆動動作について説明する。なお、図2に示すように、前記駆動装置50は、前記電気機械エネルギ変換素子52の後端面52bが、固定部材70の表面70aに接合されて固定されている。
まず、図2(a)に示す状態では、前記移動体53の前記前端面53aが、前記固定部材70の前記表面70aから間隔L10だけ離れて位置している。また、このとき、前記表面70aから前記支持体51の前記前端面51aまでの間隔はL20である。またこのとき、前記移動体53の前記前端面53aから前記支持体51の前記前端面51aまでの間隔はL30である。またこのとき、前記電気機械エネルギ変換素子52の長手方向(図示Y1−Y2方向)における長さ寸法はL40である。本発明では、前記固定部材70の前記表面70aを基準位置とし、また図2(a)に示す状態を基準状態とする。また、この基準状態での前記電気機械エネルギ変換素子52を変形前状態とする。この基準状態では、図3(a)のNo.1に示すように、前記電気機械エネルギ変換素子52に印加される印加電圧がゼロとなっている。
次に図3(b)のNo.2に示すように、前記電気機械エネルギ変換素子52に対して電圧を急激に印加すると、図2(b)に示すように、前記電気機械エネルギ変換素子52が前記内周部60の長手方向(図示Y1−Y2方向)に、後記する図2(c)における動作時の前記電気機械エネルギ変換素子52の短縮変形速度よりも早い変形速度で急激に伸長変形し、長手方向における長さ寸法がL40からL41へと伸長する。このときの前記電気機械エネルギ変換素子52を変形後状態とする。この前記電気機械エネルギ変換素子52の急激な伸長変形に伴って、前記電気機械エネルギ変換素子52に固定された前記支持体51も前記電気機械エネルギ変換素子52から離れる方向(図示Y1方向)に移動して、前記表面70aから前記支持体51の前記前端面51aまでの間隔は、L20からL21へと変化する。しかし、前記移動体53は移動せずに、前記前端面53aが図2(a)に示す基準状態の時と同じ位置に留まったままである。したがって、前記移動体53の前記前端面53aが、前記固定部材70の前記表面70aから間隔L10だけ離れて位置している。また、前記移動体53の前記前端面53aから前記支持体51の前記前端面51aまでの間隔は、L30からL31へと短縮させられる。これは、前記電圧印加が急激なため、前記電気機械エネルギ変換素子52の伸長変形も急激になされる。したがって、前記支持体51の前記移動も急激に行われるため、前記支持体51の前記内周部60と前記移動体53の前記表面53cとの間に生じている静摩擦力に打ち勝って、前記支持体51のみが、前記移動体53の前記前端面53a方向に移動させられるためである。
次に図3(c)のNo.3に示すように、前記電気機械エネルギ変換素子52に印加した電圧を徐々に緩やかに除去すると、図2(c)に示すように、前記電気機械エネルギ変換素子52が前記内周部60の長手方向に短縮変形し、この長手方向における長さ寸法L41が、前記変形後状態の長さ寸法L41から、前記変形前状態と同じ長さ寸法L40に戻る。この前記電気機械エネルギ変換素子52の短縮変形に伴って、前記電気機械エネルギ変換素子52に固定された前記支持体51も前記電気機械エネルギ変換素子52方向(図示Y2方向)に移動して、前記表面70aから前記支持体51の前記前端面51aまでの間隔が、L21から基準状態と同じL20へと変化する。このとき、前記印加電圧の除去が徐々に緩やかに行われるため、前記電気機械エネルギ変換素子52の短縮変形も徐々に、前記図2(b)における動作時の前記電気機械エネルギ変換素子52の伸長変形速度よりも遅い変形速度で緩やかになされる。したがって、前記支持体51の前記移動も徐々に緩やかに行われるため、前記支持体51と前記移動体53の前記表面53cとの間に生じている静摩擦力によって、前記移動体53が、前記支持体51とともに前記電気機械エネルギ変換素子101方向に移動させられる。なお、このとき、前記移動体53の前記表面53cと前記支持体51との間には静摩擦力が生じているため、前記移動体53と前記支持体51との相対位置は変化せず、前記移動体53の前端面53aと前記支持体51の前記前端面51aとの間隔は、図2(b)に示す状態と同じL31のままである。このように、前記移動体53が、前記支持体51とともに前記電気機械エネルギ変換素子52方向へ移動するため、前記移動体53の前記前端面53aと前記表面70aとの間隔がL10からL11に短縮させられ、前記移動体53の前記前端面53aが、前記固定部材70の前記表面70aから間隔L11だけ離れて位置することとなる。
前記移動体53を、前記電気機械エネルギ変換素子523から離れる方向(図示Y2方向)へ移動させるには、図2(a)から図2(c)とは逆の行程を行うことによって可能となる。
このように、前記電気機械エネルギ変換素子52に図3(a)から図3(c)に示すような電圧の印加および減少を繰り返すことによって、図2(a)ないし図2(c)に示す行程を繰り返し、またはこの逆工程を繰り返すことによって、前記移動体53の移動量を調節することが可能となる。
前記内周部60の前記直径寸法D1と、前記移動体53の前記直径寸法D2との差は、0.5〜1.5μmの範囲内であることが好ましい。前記差が0.5μm以下であると、前記移動体53の前記表面と前記内周部60との間に生じている静摩擦力が大きくなり過ぎて、図2(b)に示す動作のとき、前記支持体51と共に前記移動体53も移動してしまう。
また、前記差が1.5μmよりも大きいと、前記移動体53の前記表面53cと前記内周部60との静摩擦力が小さくなり過ぎて、図2(c)に示す動作のとき、前記移動体53が前記支持体51とともに移動するのを妨げ易くなる。
本発明の駆動装置50では、前記支持体51に形成された前記内周部60に、前記移動体53が挿入され、前記内周部60と前記移動体53の前記表面53cとの間で静摩擦力が生じている。
また、前記電気機械エネルギ変換素子52は、前記移動体53ではなく、前記支持体51に固定された構造となっている。
したがって、前記支持体51の内周部60と前記移動体53との間に静摩擦力を発生させるために、弾性力を有する押圧体などの部品を設ける必要がないため、駆動装置の小型化を図ることが可能となる。
また、前記電気機械エネルギ変換素子52が、前記支持体51に固定されていることから、前記電気機械エネルギ変換素子52を大きくすることができる。したがって、前記駆動装置50の発生駆動力を大きくすることが可能となる。
すなわち、本願発明の駆動装置50では、小型化と駆動力の増大という相反する効果を同時に達成することが可能となるのである。
なお、前記電気機械エネルギ変換素子52の前記後端面53bが前記固定部材70の表面70aに固定されているため、前記電気機械エネルギ変換素子52の変形運動を適切に前記支持体51に伝達することが可能となっている。
なお図1に示すように、前記駆動装置50では、前記電気機械エネルギ変換素子52の後端面52bおよび前記移動体53の前端面53aが、図示X1−X2方向に向かった横置きの状態として図示しているが、本発明では前記駆動装置50の向きはどの方向であっても良く、例えば前記電気機械エネルギ変換素子52の前記後端面52bおよび前記移動体53の前記前端面53aが、図示Y1−Y2方向に向かった縦置きの状態で使用されても良い。
なお、前記駆動装置50では、前記移動体53の前記前端面53aに、例えばカメラレンズや絞り羽を付けることが可能である。
50 駆動装置
51 支持体
52 電気機械エネルギ変換素子
53 移動体
60 内周部
70 固定部材
51 支持体
52 電気機械エネルギ変換素子
53 移動体
60 内周部
70 固定部材
Claims (3)
- 電圧の印加および除去を行うことによって変形する電気機械エネルギ変換素子と、前記電気機械エネルギ変換素子が接合されて前記変形に伴う運動が伝達される支持体と、前記支持体に形成された内周部に挿入される移動体とを有し、
前記電気機械エネルギ変換素子の前記変形前の状態を変形前状態とし、前記変形後の状態を変形後状態としたときに、前記変形前状態から前記変形後状態になるときの前記電気機械エネルギ変換素子の変形速度と、前記変形後状態から前記変形前状態になるときの前記電気機械エネルギ変換素子の変形速度とが異なっており、
前記変形速度のうち前記電気機械エネルギ変換素子が遅い速度で変形するときに、前記移動体が前記内周面との間で生じた摩擦力によって前記支持体とともに移動することを特徴とする駆動装置。 - 前記電気機械エネルギ変換素子は、前記内周部の長手方向に変形する請求項1記載の駆動装置。
- 前記電気機械エネルギ変換素子が固定部材に固定されている請求項1または2記載の駆動装置。
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