JP2006050666A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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裕義 上條
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Abstract

【課題】 画像中に禁止画像が含まれている場合でも、禁止画像以外の部分の再現を可能にした画像処理装置および画像処理方法を提供する。
【解決手段】 画像入力部1で入力された画像データは、画像処理部4で各種の画像処理が施された後、画像蓄積部5に蓄積される。一方、禁止画像認識部3は入力された画像データに対して禁止画像の認識処理を行い、認識結果が画像入力部1から画像蓄積部5に通知される。例えば画像蓄積部5において複数の画像データが合成した場合、禁止画像を含む画像データの領域のみに禁止画像を含む旨のタグ情報を付加して画像処理部4に出力する。そのため画像処理部4では、禁止画像を含む画像データの領域のみに禁止画像に対して行う所定の加工を施し、他の領域には所定の加工を行わない。そのため、禁止画像を含まない画像データの部分は画像出力部2で正常に画像が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像データに複写をすべきでない画像が含まれている場合に、画像データに対して所定の加工を行う画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
近年、高性能のカラー画像複写装置が普及してきており、画像入出力機器の高画質化に伴ってさらに原稿画像を忠実に複写することが可能となってきている。しかし、このような高画質で複写できるカラー画像複写装置を悪用し、紙幣や有価証券等の偽造事件等も発生している。そのため、カラー画像複写装置において偽造を防止することが社会的に重要になってきている。
そこで、カラー原稿をデジタル的に読み取って複写する際に、読み取った原稿画像中の特定パターンを識別し、紙幣や有価証券などの複写が禁止されている画像(以下、禁止画像と呼ぶ)であると判定された場合には画像の再現を阻止する技術が各種提案されている。その一つとして、禁止画像が含まれた画像データを記録紙に出力する場合、記録紙に出力される画像全体に対し、所定の加工を施してオリジナルの画像とは明らかに異なる画像として出力している。例えば、出力される画像全体をシアンや黒などの色で塗りつぶし、オリジナルの画像が分からない状態で出力している。
一方、カラー画像複写装置の高機能化に伴い、各種の画像編集が可能になってきている。例えば、入力された複数の画像データを1枚の記録紙上に集約して記録するN−up機能や、画像が形成された記録紙を折り畳むことによって小冊子が得られるように複数の画像を記録紙の両面に記録するシグニチャ機能などがある。
このように複数の画像データを1枚の記録紙上に記録する機能を利用するとき、画像データ中に上述のような禁止画像を含むものが存在する場合、従来はその禁止画像を含む画像データだけでなく、記録紙に記録する画像全体に対して所定の加工を施していた。そのため、禁止画像を含まない画像データについては正常に出力されることが期待されているにもかかわらず、この禁止画像を含まない画像データが記録される部分についても同様の加工が施されてしまうという問題があった。
このような問題は、複数の画像データを1枚の記録紙上に記録する機能を利用する場合に限らない。例えば1つの画像データ中に禁止画像とその他の画像が混在している場合、禁止画像については所定の加工を施す必要があるが、他の画像部分については所定の加工を施す必要はなく、忠実に再現すべきである。しかし従来は、記録紙上に記録する画像全体について所定の加工を行ってしまうため、禁止画像以外の部分についても所定の加工が施されてしまっていた。また、記録紙全体に所定の加工が施された画像が出力されることに対して、利用者側の不満もあった。
特開平2−73283号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、1枚の記録紙などに記録される画像について、禁止画像が含まれている場合でも全体に対して所定の加工を施すことなく、禁止画像以外の部分の再現を可能にした画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像処理装置および画像処理方法において、入力された画像データから所定の禁止画像を認識し、その認識結果に従って、所定の領域ごとに、禁止画像が含まれていると認識された領域に対して、予め登録された複数の加工処理の中からいずれか1つを選択し、選択された加工処理に基づいて加工を施すことを特徴とするものである。例えば所定の領域として、入力された画像データ単位とするとき、禁止画像を含む画像データとともに複数の画像データを1つの画像に合成しても、禁止画像を含む画像データに対して選択された加工処理を施すことができる。そのため、合成された画像において、禁止画像を含む画像データの部分以外の部分は所定の加工が施されずに再現される。同様に、所定の領域として1ないし複数画素ごとの画像領域を設定すれば、例えば禁止画像が存在する領域あるいはその領域を含むある程度の大きさの領域のみについて所定の加工を施し、他の部分についてはそのまま再現することができる。
このように、本発明の画像処理装置および画像処理方法では、1つの画像データあるいは複数の画像データで構成される画像において、禁止画像が含まれている場合でも全体に対して所定の加工を施すのではなく、禁止画像を含む一部にのみ所定の加工が施される。そのため、所定の加工が施されない部分については再現することが可能である。
本発明によれば、禁止画像の領域へは所定の加工を施して禁止画像の出力を阻止することができるとともに、禁止画像を含まない画像データあるいは禁止画像でない画像領域については正常に出力させることができるという効果がある。
図1は、本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態を含むカラー画像複写装置の一例を示す概略構成図である。図中、1は画像入力部、2は画像出力部、3は禁止画像認識部、4は画像処理部、5は画像蓄積部、6は制御部である。
画像入力部1は、カラー画像を取得する。この例では原稿載置台、光源、CCDラインセンサなどからなる画像読取部や、画像読取部から出力される画像信号を処理するためのA/D変換器、シェーディング補正部などを有している。例えば1次元のCCDラインセンサの並び(主走査方向)と直交する方向(副走査方向)に原稿を走査することによって、原稿の画像をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色に色分解した電気信号を生成する。各色ごとの信号をA/D変換し、シェーディング補正処理などを行い、処理後の画像データを画像処理部4に出力する。もちろん、他の機器から回線やネットワーク、ケーブルなどを介して送られてきた画像を受け取る構成であってもよい。
また画像入力部1は、出力するRGBの画像データに対して、禁止画像認識部3で用いる色空間、例えばL* * * 色空間への色変換処理を行って、禁止画像認識部3へ変換後の画像データを送る。そして、禁止画像認識部3から少なくとも禁止画像が存在するか否かを示す認識結果を取得し、その認識結果を画像蓄積部5に伝える。禁止画像認識部3から認識結果として例えば禁止画像の有無を示す情報が渡される場合には、その情報をそのまま画像蓄積部5に伝える。また、例えば禁止画像らしさを示す確率の情報が渡される場合には、所定の閾値と比較して禁止画像の有無を判断して、判断結果を画像蓄積部5に伝えるようにすればよい。もちろん、認識結果として禁止画像の有無や確からしさのほかに、例えば禁止画像の位置などの情報も渡される場合には、それらの情報についても画像蓄積部5に伝えるように構成してもよい。
画像出力部2は、入力される画像データに従って、例えば記録紙などにカラー画像を形成する。ここでは画像処理部4から渡される画像データに従ってカラー画像を形成するが、例えば外部から与えられた画像データに従って画像を形成する機能を有していてもよい。以下の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(G)、ブラック(K)の4色のトナーを用い、フルカラー画像の形成を行うものとする。このとき、Y→M→C→Kの順番で4回の画像形成動作により画像を形成してもよいし、各色の画像形成を並行して行ってもよい。なお、各色の画像形成を並行して行う場合、後述する画像処理部についても、それに対応する必要がある。
禁止画像認識部3は、例えば紙幣や有価証券などの複写を行ってはならない禁止画像が、画像入力部1に入力された画像データ中に含まれているか否かを認識する。そして認識結果を画像入力部1に伝える。認識方法は任意である。また、認識結果は、例えば禁止画像が含まれているであろう確率を出力したり、あるいは禁止画像の有無を出力してもよい。さらに、禁止画像が含まれている場合にはその位置情報など、種々の情報を出力してもよい。
画像処理部4は、画像入力部1に入力された画像データを受け取り、画像出力部2において原稿の画像が良好に再現されるような画像データを生成する。ここでは、画像入力部1からRGB色空間の画像データを受け取り、画像出力部2に対してYMCK色空間の画像データを出力する。その過程において、各種の画像処理を行う。例えば、RGB色空間からYMCK色空間への色空間変換処理を行う。もちろん、中間で他の色空間、例えばL* * * 色空間等に変換してもよい。そのほか、階調補正処理や、必要に応じて拡大縮小処理、空間フィルタリング処理なども行うことができる。さらに、画像データ中の各領域の特性を認識し、認識結果に応じて各領域ごとに処理を行うこともできる。
画像処理部4は、このような各種の画像処理を行う過程において画像蓄積部5に画像データを格納しておくことができる。そして画像出力部2において必要となった画像データを画像蓄積部5から取り出して残りの画像処理を施し、画像出力部2に対して出力することができる。
また画像処理部4は、禁止画像認識部3における認識結果を画像入力部1または画像蓄積部5から受け取り、禁止画像が含まれている画像データの部分に対して所定の加工を行う画像加工手段としても機能する。例えば禁止画像認識部3から画像データ単位で認識結果が出力されている場合、例えば後述する画像蓄積部5で他の画像データとの合成が行われても、禁止画像を含むと判定された画像データの部分のみに対して所定の加工を行う。また、例えば禁止画像認識部3から禁止画像を含む領域に関する情報も出力されている場合には、画像データ中の禁止画像を含む領域のみについて所定の加工を行うことができる。
画像蓄積部5は、画像処理部4が出力する画像データを受けてページ単位に蓄積保持する。また、画像処理部4において画像データ中の各領域の特性を認識する場合、その認識結果を例えば属性情報(タグ情報)として保持することができる。さらに、画像入力部1から送られてくる、禁止画像が含まれているか否かを示す情報についても保持することができる。この禁止画像が含まれているか否かを示す情報は、例えばタグ情報の一部として保持することによって、画像データ中の各領域ごとの情報として保持することができる。例えば禁止画像認識部3から画像データ単位で認識結果が出力される場合には、画像データ全体のタグ情報として、認識結果に応じた情報を保持すればよい。また、禁止画像認識部3から禁止画像が存在する位置情報も出力される場合には、その禁止画像が存在する領域に対応するタグ情報について、禁止画像が存在する旨の情報を保持すればよい。
さらに画像蓄積部5は、画像データの出力順序の制御や画像回転・合成処理などを行い、付加機能を提供することができる。例えば、ソーティング、両面プリントや、連続する複数の画像データを1つの画像に合成して出力するN−up機能、画像出力部2から排出された記録紙などを折ることによって小冊子が構成されるように、複数の画像データの順序を編集するとともに複数の画像データを合成するシグネチャ機能などの機能を提供することができる。これらの機能を実行する際に、画像蓄積部5がタグ情報を保持している場合には、そのタグ情報についても、もとの画像データの領域と不一致が発生しないように処理を行って出力する。
制御部6は、画像入力部1、画像出力部2、禁止画像認識部3、画像処理部4、画像蓄積部5の制御を行う。例えば画像入力部1における画像入力動作と、禁止画像認識部3、画像処理部4、画像蓄積部5との同期を取り、画像データおよびタグ情報などを画像蓄積部5に蓄積させる。また、画像出力部1における画像形成動作と同期するように、画像蓄積部5、画像処理部4における動作を行わせる。もちろん、画像入力部1及び画像出力部2の動作を同期して行うことができるように、禁止画像認識部3や画像処理部4を動作させることもできる。また制御部6は、利用者などから行われる編集指示に従ってタグ情報を生成し、画像処理部4に対して出力する。
上述の本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態を含むカラー画像複写装置の一例における動作の概要を簡単に説明する。カラー複写対象となる原稿は、画像入力部1で読み取られてR、G、Bの3原色のデジタル信号が生成される。生成されたデジタル画像信号は画像処理部4に入力されるとともに、L* * * 信号に変換されて禁止画像認識部3に入力される。
画像処理部4では、RGB色空間からYMCK色空間への色空間の変換処理や色補正処理、階調補正、拡大縮小、空間フィルタリング、スクリーン処理など、各種の画像処理を行う。特に、画像データを画像蓄積部5に一旦格納する場合には、画像入力部1に対応する階調補正処理や、色変換処理、拡大縮小処理などの画像処理を行ってから格納する。この過程において、例えば画像データ中の各領域ごとの特性を判定する処理を行うこともでき、判定結果を含むタグ情報も画像蓄積部5に画像データと対応付けて格納する。
一方、禁止画像認識部3では、画像入力部1から渡された画像データ中に含まれる禁止画像を認識する。この処理には時間を要するため、画像処理部4における各種の画像処理と並行して行われる。禁止画像認識部3から認識結果が画像入力部1に返されると、画像入力部1において禁止画像が画像データ中に存在しているか否かを判定する。そして、この例では画像蓄積部5に対して直接、禁止画像が画像データ中に含まれているか否かを示す判定結果を送る。画像蓄積部5では、画像入力部1から送られてきた判定結果を、対応する画像データのタグ情報の一部として格納する。例えば判定結果が画像データ単位で送られてくる場合には、画像データに対応する各領域ごとのタグ情報すべてに対して、判定結果を書き込む。また、例えば判定結果が所定の領域単位で送られてくる場合には、対応する領域のタグ情報に対して判定結果を書き込む。
画像蓄積部5に蓄積保持された画像データ及びタグ情報は、画像蓄積部5内で所定の画像処理が行われた後、画像出力部2の画像形成動作に同期して画像処理部4へ出力される。このとき、タグ情報と画像の対応する領域とが分離しないように、タグ情報についても同様の処理を行うことがある。例えば画像の回転を行う場合には、タグ情報についても位置を回転させる必要がある。また、N−upやシグネチャ機能を利用する場合には、複数の画像データを1つに合成する。このとき、タグ情報についても画像データの位置関係と同様になるように合成される。これによって、禁止画像を含む画像データについては、その画像データの部分あるいはその画像データ中の禁止画像が存在する領域部分にのみ、禁止画像を含む旨のタグ情報が対応付けられる。
画像処理部4では、画像出力部2に応じた各種の画像処理、例えば階調補正処理やフィルタリング処理、スクリーン処理などを行って、画像出力部2に出力する。この各画像処理においては、例えばタグ情報を用いて画像データに最適な処理を行うことができる。また、禁止画像が存在すると判定されている旨のタグ情報が付加されている場合には、その領域について所定の加工を行う。例えば階調補正処理や色補正処理などにおいて、特定色で塗りつぶしたり、あるいは白く抜くなど、オリジナルの画像データとは大きく異なるように加工する。
このようにして画像処理部4で処理された画像データは画像出力部2に渡され、画像出力部2において例えば記録紙などにフルカラーの画像が形成される。
以上のような動作により、カラー原稿の複写が実現される。上述のように禁止画像が存在する旨のタグ情報が付加されている画像データあるいは画像データ中の部分領域のみに対して所定の加工が施される。そのため、例えば禁止画像を含む画像データと含まない画像データが合成された場合でも、従来のように全体に所定の加工が行われることはなく、禁止画像を含まない画像データの部分については正常に画像が形成される。また、画像データ中の禁止画像を含む部分領域に禁止画像が存在する旨のタグ情報が付加される場合には、画像データの中でも禁止画像を含む領域に対して所定の加工が行われるのみであり、他の部分については正常に画像が形成される。
なお、上述の説明では、画像入力部1から入力された画像データを、一旦、画像蓄積部5に蓄積してから画像出力部2に出力する場合を示したが、これに限らず、画像入力部1で入力された画像データを画像蓄積部5に蓄積せずに画像出力部2に出力することも可能である。この場合、禁止画像認識部3による認識結果に従って画像入力部1から送出される禁止画像の有無を示す情報をもとに、画像蓄積部5がタグ情報を生成して画像処理部4に渡せばよい。禁止画像認識部3における認識処理は時間がかかるため、画像処理部4から画像出力部2への画像データの出力が開始されることがある。しかし画像出力部2で必要とする色の画像データは、各色において時間差がある。この時間差の間に禁止画像の有無を示すタグ情報が画像処理部4に届けばよい。通常、画像出力部2ではY→M→C→Kの順で画像形成が行われるため、CあるいはKの画像データの出力までに禁止画像を含む場合には所定の加工が行えるタイミングであればよい。
以下、図1に示した各部について、さらに詳細に説明する。図2は、画像処理部及び画像蓄積部の一例を示すブロック構成図である。図中、11は階調補正部、12は色空間変換部、13は絵/文字分離部、14は画像変倍部、15はタグ変倍部、16は原稿検知部、17は色空間変換部、18は空間補正部、19は階調補正部、20は中間調生成部、21はタグ信号生成部、31は符号化部、32は復号化部、33はデータ蓄積部、34はバッファメモリ、35はバスである。なお、図中の実線は画像信号を、破線はタグ情報を示している。
階調補正部11は、画像入力部1から入力されるRGBの3原色の信号に対し、画像入力部1の階調特性を補正する。色空間変換部12は、階調補正部11で階調補正処理を施されたRGB信号からL* * * 信号を生成する。このL* * * 信号は内部における画像処理とともに、原稿検知部16,絵/文字分離部13にも入力される。
絵/文字分離部13は、各画素が絵柄を構成する画素であるのか、あるいは文字を構成する画素であるのかを識別し、その識別結果を示す信号(以下、分離タグと呼ぶ)を出力する。この絵/文字分離部13は、抽出手段に対応するものである。また、識別結果を示す分離タグは、属性情報の一つである画素情報に対応するものである。
画像変倍部14は、色空間変換部12から出力されるL* * * 信号を受けて、主走査方向に対して1次元の拡大、縮小を行う。この画像変倍部14における主走査方向の拡大、縮小と、画像入力部1における副走査方向の走査速度制御と合わせて、原稿画像の2次元の拡大、縮小が実現される。画像変倍部14における拡大、縮小は、例えば公知の線形補間演算などを用いることができる。なお、ここでは画像変倍部14における変倍処理を示したが、画像の変倍処理以外の処理を行ってもよい。
タグ変倍部15は、画像変倍部14にて行われる画像の拡大、縮小処理と同じ変倍率で、タグ情報に対して主走査方向の拡大、縮小処理を行う。拡大、縮小方法としては、例えば公知の単純変倍手法(零次ホールド法)などを用いて実現することができる。ここで、図2に示すエリアタグは、操作者が図示しないユーザインタフェースや編集用デジタイザを使用して原稿及び複写作業に対して行った設定を示すタグ情報である。後述するように、禁止画像認識部3における認識結果に従って画像入力部1から画像蓄積部5に渡される禁止画像の有無を示す情報も、このエリアタグとして含めることができる。
図3は、エリアタグの一例の説明図である。ここでは図3に示すように、2ビットの“カラーモード”、2ビットの“原稿タイプ”、4ビットの“マルチプライヤ”で構成されている。カラーモードとしては4色(YMCK)を使用した画像形成、3色(YMC)を使用した画像形成、あるいは白黒画像の形成を指定することができる。また原稿タイプとしては、文字/写真混在原稿、文字原稿、写真原稿、地図原稿などを指定することができる。マルチプライヤは、例えば階調補正部19において各色に対して施す変換のためのテーブルを選択する番号を示している。マルチプライヤが0のときは図3の右下にグラフで示すように変換を行わないことを示す。また、マルチプライヤが所定の値のとき、禁止画像に対する所定の加工が行われるように設定することができる。図3では、マルチプライヤが‘1111’のとき、図3の左下に示すようにどのような入力値に対しても所定の値を出力する例を示している。これにより塗りつぶしや白抜きなどを実現することができる。
タグ変倍部15は、絵/文字分離部13から出力される分離タグとともに、このエリアタグに対しても、画像変倍部14と同じ変倍率で拡大、縮小処理を行うことにより、画像データとの対応を図っている。もちろん、画像データに対して他の変換処理を施して各画素の位置が変化する場合には、同様の変換処理をタグ情報に対しても行っておくとよい。
このような各種の画像処理がL* * * 信号に対して施された後、色空間変換部17はL* * * 信号をYMCK信号に変換する。このとき、絵/文字分離部13において生成された分離タグに従って色空間変換処理を行うこともできる。YMCK信号は、そのまま空間補正部18に入力されるか、あるいは、画像蓄積部5に一旦蓄積される。また、タグ変倍部15等によって画像データと同様に変換処理などが施されたタグ情報も、そのままタグ信号生成部21に入力されるか、あるいは画像蓄積部5に一旦蓄積される。
一方、原稿検知部16は、原稿の大きさや位置を検知したり、白黒原稿かカラー原稿かを判定するなど、コピー動作に必要とされる情報を原稿画像から抽出する。例えば、原稿読み込み走査に先立って行われる予備走査時にそれらの情報を抽出し、制御部6へ必要な情報を送出することができる。制御部6は操作者が図示しない操作部より入力するコピー条件と、原稿検知部16により原稿画像から抽出した情報に基づいて、倍率設定や白黒/カラー判別、用紙選択、トレイ選択などの自動機能を実現する。
空間補正部18は、タグ信号生成部21から出力されるタグ信号に従い、各色ごとの画像データに対して空間フィルタリング処理を行う。例えば畳み込み演算などによって各種の画像効果を得ることができる。
階調補正部19は、各色ごとの画像データに対して階調補正処理を行う。例えば、1次元のテーブルを参照する公知のLUT(ルックアップテーブル)で実現することができる。LUTは複数登録しておくことができ、タグ信号生成部21から出力されるタグ信号に従ってLUTを選択し、画像データに対して適用することができる。例えば図3に示したエリアタグのうち、マルチプライヤのフィールドの値によってLUTを選択することができる。通常は、原稿タイプやカラーなどによりタグ情報が生成されるので、これらの画質に応じた階調補正処理を行うことができる。また、例えばどのような画像データが入力されても最小値や最大値を出力するようなLUTを用いることによって、禁止画像に対して所定の色による塗りつぶしや白抜きなどを実現することが可能である。
中間調生成部20は、タグ信号生成部21から出力されるタグ信号に従い、多値のYMCK信号から、画像出力部2のLD(レーザーダイオード)をON/OFF制御する2値信号を生成するものである。例えばYMCK信号の値をパルス幅などに変換する機構を有していればよい。
なお、この例では画像蓄積部5から画像データを読み出した後の画像処理として、空間補正部18による空間フィルタリング処理、階調補正部19による階調補正処理、および中間調生成部20による中間調処理を行う例を示したが、これ以外の各種の画像処理を行うように構成してもよい。
タグ信号生成部21は、蓄積部5から読み出されたタグ情報、すなわちエリアタグ及び分離タグから、空間補正部18、階調補正部19、及び中間調生成部20での処理に必要とされる画素単位の各種のタグ信号を生成する。このタグ信号生成部21は、例えば、予め定められたタグ信号生成論理をテーブル参照することにより実現することができる。
画像蓄積部5は、符号化部31,復号化部32,データ蓄積部33,バッファメモリ34等を有し、これらがバスで接続されている。画像蓄積部5は、画像処理部4の前半部分の処理が施された画像データ(YMCK信号)、およびエリアタグ、分離タグなどのタグ情報を蓄積保持し、画像出力部2で画像を形成する際にこれらの情報が読み出される。また、図示しない操作部より指定される、例えばスタック、丁合などのソート機能や、例えば回転、N−up、シグネチャ、両面印字などのページ編集機能も、この画像蓄積部5によって実現される。さらに、画像入力部1から送られてくる、禁止画像の有無を示す情報を受け取り、例えば画像データに対応付けて保持する。画像データが読み出された際には、この禁止画像の有無を示す情報に従ってタグ情報を生成して付加あるいは書き換えを行う。また、この禁止画像の有無を示す情報を受け取ったときに、タグ情報に対する付加あるいは書き換え処理を行ってもよい。
画像蓄積部5に入力されてくるYMCK信号は、符号化部31へ入力される。符号化部31では、例えばJPEGなどに代表される所定の画像圧縮方式で画像データ単位に、また各画像データにおいてY、M、C、Kの面単位に画像信号を符号化し、バス35を経由してデータ蓄積部33へ出力する。同様に入力されるタグ情報についても、符号化部31で例えばランレングス符号化などの公知の可逆圧縮方式で符号化されて、バス35を経由してデータ蓄積部33に保存される。
データ蓄積部33は、符号化部31で符号化された画像データやタグ情報を画像データ(ページ)単位に記憶する。このデータ蓄積部33は、符号化された画像データ及びタグ情報を複数記憶することが可能な大容量の記憶装置、例えばハードディスク装置などにより実現することができる。
復号化部32は、データ蓄積部33に蓄積されている画像データを読み出し、画像出力部2の印字動作に同期して所定の伸長方式によりYMCK信号を復号し、画像処理部4へ出力する。同様に復号化部32は、データ蓄積部33に蓄積されているタグ情報を読み出し、画像出力部2の印字動作に同期して所定の伸長方式により復号し、画像処理部4へ出力する。
バッファメモリ34は、回転処理やN−up合成、シグネチャなどのページ編集を行う際に使用される編集手段である。
以下、画像蓄積部5を用いてページ編集を行う際に、禁止画像が含まれている場合の処理について説明を行う。まずN−up合成処理の基本的な処理を説明する。図4は、N−up機能の一例の説明図である。図中のFS方向及びSS方向とは、主走査方向及び副走査方向をそれぞれ示している。上述のようにN−up機能は、複数の画像データを1つの画像に合成する処理である。図4(A)は画像データを示し、ここでは4つの画像「A」、「B」、「¥」(禁止画像)、「D」を含む画像データを示している。また、図4(B)、(C)は2up編集、図4(D)は4up編集をそれぞれ示している。このN−up処理は、バッファメモリ34を用いて実現することができる。
図4(B)に示すような2up編集の場合には、まず1つ目及び2つ目(「A」及び「B」)の画像データが画像入力部1から入力され、画像処理部4で所定の処理が施された後に画像蓄積部5に入力される。そして、それぞれの符号化された画像データ及びタグ情報が画像蓄積部5内のデータ蓄積部33へ蓄積される。次に1つ目の画像データ(「A」)及びタグ情報が読み出され、復号化部32で復号化した後、図4(B)に示すような配置となるようにバッファメモリ34内の所定のアドレスに格納する。続いて2つ目の画像データ(「B」)も同様の処理を経て、1つ目の画像データ(「A」)と並んで配置されるようにバッファメモリ34内の所定のアドレスに格納される。以上の様にバッファメモリ34内に保持された1つ目及び2つ目の画像データ(「A」及び「B」)及びタグ情報は、画像出力部2での画像形成動作に同期して1つの画像及びタグ情報のセットとして読み出され、画像処理部4へ送出される。そして画像処理部4で各種の画像処理が施された後、画像出力部2で「A」と「B」が並んだ1つの画像として形成される。
3つ目及び4つ目の画像データ(「¥」及び「D」)に対しても同様の処理が行われる。しかし3つ目の画像データは禁止画像である。3つ目の画像データが画像入力部1に入力されると、この画像データが禁止画像を含むことが禁止画像認識部3で認識される。この禁止画像認識部3での認識結果を画像入力部1が判定して、禁止画像が存在することを示す情報が画像蓄積部5に伝えられる。そして、符号化された3つ目の画像データ(「¥」)とともに、タグ情報及び禁止画像が存在することを示す情報が画像蓄積部5に蓄積される。このとき、禁止画像が存在することを示す情報により、タグ情報を書き換えてから、書き換え後のタグ情報を蓄積してもよい。4つ目の画像データ(「D」)は、上述の1つ目、2つ目の画像データと同様にして、対応するタグ情報とともに画像蓄積部5に蓄積される。
次に3つ目の画像データ(「¥」)及びタグ情報が読み出され、復号化部32で復号化した後、図4(C)に示すような配置となるようにバッファメモリ34内の所定のアドレスに格納する。このとき、禁止画像が存在することを示す情報に従って、タグ情報中の斜線で示した領域には、禁止画像に対応する所定の加工が施されるように、タグ情報が書き換えられる。例えば図3に示したようなエリアタグ中のマルチプライヤの値を書き換える。もちろん、他のタグ情報で対応してもよい。
続いて4つ目の画像データ(「D」)については、上述の2つ目の画像データの場合と同様の処理により、3つ目の画像データ(「¥」)と並んで配置されるようにバッファメモリ34内の所定のアドレスに格納される。この場合、4つ目の画像データは禁止画像を含んでいないので、4つ目の画像データが配置された領域に対応するタグ情報には、禁止画像に対応する所定の加工が施されるようなタグ情報の書き換えは行わない。
このようにしてバッファメモリ34内に保持された3つ目及び4つ目の画像データ(「¥」及び「D」)及びタグ情報は、画像出力部2での画像形成動作に同期して1つの画像及びタグ情報のセットとして読み出され、画像処理部4へ送出される。そして画像処理部4で各種の画像処理が施される。このとき、3つ目の画像データに対応する領域には、禁止画像に対する所定の加工を行う旨を示すタグ情報が付加されているので、所定の加工、例えば所定の色で塗りつぶしたり、あるいは白く抜く等の加工を施す。このような所定の加工を3つ目の画像に対応する領域のみに施した後、画像出力部2で画像を形成する。これによって、3つ目の画像データ(「¥」)が配置された部分は、例えば所定の色により塗りつぶされ、あるいは白く抜け、4つ目の画像データ(「D」)は正常に形成される。このようにして、禁止画像を含む部分領域にのみ所定の加工が施され、禁止画像を含んでいない画像データについては、正常に画像を形成することができる。
図4(D)に示すように4up編集の場合にも、上述の2up編集と同様に実現できる。まず1〜4枚目全ての原稿(「A」、「B」、「¥」、「D」)が読み込まれ、それぞれの符号化された画像データ及びタグ情報、および禁止画像の有無を示す情報が画像蓄積部5のデータ蓄積部33へ蓄積される。次に1つ目の画像データ(「A」)及びタグ情報が読み出され、復号化部32で復号化された後、図4(D)に示すような方向及び配置となるように、バッファメモリ34内の所定のアドレスに格納される。2つ目及び4つ目の画像データ(「B」、「D」)も同様の処理を経て、1つ目の画像データ(「A」)と同様に所定の位置に所定の向きで配置されるように、バッファメモリ34内に格納される。3つ目の画像データ(「¥」)についても、画像データは図4(D)に示すような方向及び配置となるようにバッファメモリ34内の所定のアドレスに格納される。しかしタグ情報については、禁止画像が存在することを示す情報が画像入力部1から送られてきているので、3つ目の画像データに対応する領域(図4(D)中のタグ情報の斜線領域)のタグ情報は、所定の加工を行うように書き換えられる。
以上のようにしてバッファメモリ34内に合成された4つの画像データ(「A」、「B」、「¥」、「D」)とタグ情報は、画像出力部2での画像形成動作に同期して1つの画像及びタグ情報のセットとして読み出され、画像処理部4へ送出される。画像処理部4では、タグ情報に従って1つに合成された画像データを処理し、3つ目の画像データが配置された領域には所定の加工が施され、例えば所定色での塗りつぶしを行ったり、あるいは白抜きの処理を行う。
そして、画像出力部2で画像が形成される。形成された4up処理による画像は、3つ目の画像データ(「¥」)の配置されるべき部分のみが所定の色で塗りつぶされたり、あるいは白く抜けるなど、所定の加工が施された画像として形成される。このようにして、禁止画像を含む部分領域にのみ所定の加工が施され、禁止画像を含んでいない画像データについては、正常に画像を形成することができる。
図5は、小冊子などを作成する際に有効な編集機能の一例の説明図である。例えば図5に示すように、複数ページからなる小冊子などを作成する編集機能を実現する場合にも、禁止画像が混在する場合に禁止画像を含む部分領域のみに対して所定の加工を行うことができる。図5(A)は8つの画像データ(画像データの入力は「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「¥」(禁止画像)、「J」の順に行われる)である。図5(B)、(C)、(D)は、各綴じ方向によって行われるページ編集の出力結果を示している。また、図5(B)、(C)、(D)においてハッチングを施したページは裏面ページであることを示し、黒丸(‘●’)の点列は、製本時に例えばステープラーや糊付けなどにより綴じるための綴じ代部分を表している。なお、両面印刷は、画像出力部2において、表面の画像形成後に用紙を反転し、裏面の画像形成を行う。用紙反転の際には、図5において各表面の右上と裏面の右下の折れのあるコーナーが一致するように反転が行われるものとする。
図5(B)は、2ページの画像データを順番に並べる2upコピーモードで、且つ両面印刷が指定された時の各画像データの配置を示し、画像データの1つ目及び2つ目(「A」及び「B」)で構成される1ページ目の上端が綴じ代に設定されている。この場合には、画像蓄積部5は前述の2upと同様の処理を行うことにより、所望の出力を得ることができる。
まず、1つ目から8つ目までの全ての画像データ(「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「¥」、「J」)が画像入力部1に入力されると、それぞれ禁止画像認識部3で禁止画像の有無が認識されるとともに、画像処理部4において各種の処理が行われ、タグ情報とともに画像蓄積部5へ出力される。また、禁止画像認識部3における認識結果に従い、禁止画像の有無を示す情報が画像入力部1から画像蓄積部5へ通知されて蓄積される。
画像蓄積部5では、入力されてくる画像データ及びタグ情報を符号化部31でそれぞれ所定の圧縮方式で符号化した後、データ蓄積部33に記憶保持する。次に、1つ目の画像データ(「A」)及びタグ情報が読み出され、復号化部32で復号化した後、図5(B)に示すような配置となるように、バッファメモリ34内の所定のアドレスに格納する。続いて2つ目の画像データ(「B」)も同様の処理を経て、1つ目の画像データ(「A」)と並んで配置されるようにバッファメモリ34内の所定のアドレスに格納する。以上のようにバッファメモリ34内に保持された1つ目及び2つ目の画像データ(「A」及び「B」)とタグ情報は、1つの画像データ及びタグ情報として符号化部31で再び符号化され、データ蓄積部33に格納される。以下同様の処理を3つ目及び4つ目の画像データ(「C」、「D」)、5つ目及び6つ目の画像データ(「E」、「F」)に対して行い、データ蓄積部33中に画像形成用の画像データとタグ情報として保持する。
7つ目及び8つ目の画像データ(「¥」、「J」)については、7つ目の画像データ中に禁止画像が含まれていることが禁止画像認識部3で認識され、禁止画像が存在することを示す情報が画像入力部1から画像蓄積部5に通知されている。そのため、2upと同様の処理を行う際に、7つ目の画像データが配置される領域に対応するタグ情報を、その領域に所定の加工が行われるように書き換える。そして、合成された画像形成用の画像データとタグ情報をデータ蓄積部33に格納する。
全てのページ配置処理、符号化処理及びデータ蓄積部33への蓄積処理が完了した後、画像出力部2での画像形成動作に同期して、画像データ「A」及び画像データ「B」の画像から構成される1ページ目の画像データ及びタグ情報が読み出され、復号化部32で復号処理が行われた後、画像処理部4へ送出される。そして各種の画像処理を行った後、画像出力部2において画像が形成される。
画像データ「A」及び画像データ「B」の画像が形成された後、用紙が反転され、画像データ「C」及び画像データ「D」の画像から構成される2ページ目について同様に画像が形成されて用紙が排出される。
1ページ目と同様に、画像データ「E」及び画像データ「F」の画像から構成される3ページ目が画像形成された後、用紙が反転される。そして画像データ「¥」及び画像データ「J」の画像から構成される4ページ目が読み出され、画像処理部4へ送出される。このとき、画像データ「¥」は禁止画像を含んでおり、画像データ「¥」の領域に対応するタグ情報は所定の加工を行う旨の情報が付加されている。そのため、画像処理部4は、タグ情報に従って、画像データ「¥」の部分領域に対して所定の加工を施して画像出力部2に送る。これにより、画像データ「¥」が配置された領域は例えば所定の色で塗りつぶされたり、白く抜けるなど、所定の加工が施された画像として形成される。しかし、画像データ「J」の領域については、禁止画像が含まれていないので、正常に画像が形成される。
このようにして、図5(B)に示すようなページ編集が可能となる。この場合でも、禁止画像が含まれている画像データの領域については所定の加工が施され、また禁止画像が含まれていない画像データの領域については正常に画像形成される。
図5(C)は、図5(B)と同じく2upコピーモードでの両面印刷であるが、綴じ代が画像データの1つ目及び2つ目(「A」及び「B」)で構成される1ページ目の左端に設定されている。このため、小冊子となった時の天地・左右が正常となるように、裏面印刷用の2up編集時に図5(C)に示すように(表面印刷用の2up編集時と比較して)2つの画像データの左右関係を逆に設定し、且つ両方のページの天地が反転するように180度の回転処理を施せばよい。それ以外の処理は、上述の図5(B)の場合と同様である。
この例の場合も、7つ目の画像データ(「¥」)について8つ目の画像データ(「J」)との2up処理を行う際に、7つ目の画像データ(「¥」)が存在する領域に対応するタグ情報を、禁止画像に対する所定の加工が行われるように書き換える。そして画像形成時に画像処理部4において、タグ情報に従って7つ目の画像データ(「¥」)が存在する領域に対して所定の加工を行うことになる。しかし、合成される8つ目の画像データ(「J」)については禁止画像に対する所定の加工は行われず、正常に画像が形成される。
図5(D)は、出力画像の中央を綴じる製本の場合を示している。このようなページ編集は「シグネチャ編集」と呼ばれるものであり、画像データを読み込む順番と印字する順番が全く一致しないという点で、上述の図5(B)、(C)に示したページ編集と大きく異なる。シグネチャ編集においても合成する画像データが異なるだけで、2up処理及び回転処理を組み合わせることにより実現できる。この例では、8つ目の画像データ(「J」)と1つ目の画像データ(「A」)を合成処理して1つの画像データ及びタグ情報とし、また7つ目の画像データ(「¥」)と2つ目の画像データ(「B」)はそれぞれ180度回転させて合成して1つの画像データ及びタグ情報とする。このとき、7つ目の画像データ(「¥」)については禁止画像が存在することを示す情報が付加されているので、7つ目の画像データ(「¥」)に対応する領域のタグ情報を、所定の加工を行うように書き換えておく。
また、6つ目の画像データ(「F」)と3つ目の画像データ(「C」)についても2up処理により合成し、また5つ目の画像データ(「E」)と4つ目の画像データ(「D」)についてもそれぞれ180度回転して合成処理し、画像形成用の画像データ及びタグ情報をデータ蓄積部33に格納する。
そして、8つ目の画像データ(「J」)と1つ目の画像データ(「A」)が合成された画像データ及びタグ情報が読み出され、画像処理部4で各種の処理が施された後、画像出力部2で画像形成される。用紙反転後、7つ目の画像データ(「¥」)と2つ目の画像データ(「B」)が合成された画像データ及びタグ情報が読み出され、画像処理部4で各種の処理が施される。このとき、7つ目の画像データ(「¥」)に対応した領域のタグ情報が、所定の加工を行うように指示しているので、画像処理部は7つ目の画像データ(「¥」)に対応した領域に対して所定の加工を施し、画像出力部2に渡す。画像出力部2で画像形成された画像は、7つ目の画像データ(「¥」)に対応する部分に所定の加工が施され、禁止画像を含まない2つ目の画像データに対応する部分は正常に形成される。両面の画像形成後、用紙が排出される。
さらに、6つ目の画像データ(「F」)と3つ目の画像データ(「C」)が合成された画像データ及びタグ情報が読み出され、画像処理部4で各種の処理が施された後、画像出力部2で画像形成される。用紙反転後、5つ目の画像データ(「E」)と4つ目の画像データ(「D」)が合成された画像データ及びタグ情報が読み出され、画像処理部4で各種の処理が施された後、画像出力部2で画像形成される。
このようにして画像処理部4から排出された用紙を重ねて中央で折ることによって小冊子状の記録物が出来上がる。このとき、禁止画像を含んでいた7つ目の画像データに対応するページは所定の加工が施されており、例えば所定の色で塗りつぶされていたり、あるいは白く抜けている。しかし並べて画像形成された2ページ目は正常に画像が形成されており、小冊子において禁止画像を含むページ以外は正常な画像を形成することができる。
図6は、本発明の画像処理装置および画像処理方法の別の実施の一形態を含むカラー画像複写装置の一例を示す概略構成図である。図中の符号は図1と同様である。この例では、禁止画像認識部3は画像処理部4における画像処理の過程において呼び出され、画像データ中の禁止画像を認識する。そして、認識結果として各画素ごとに禁止画像であるか否かを示す情報を画像処理部4に出力する。画像処理部4では、画像データに付加するタグ情報の一種として、禁止画像認識部3から出力される禁止画像であるか否かを示す情報を扱い、処理を行う。
このような構成では、画像データ中に禁止画像が存在するとき、その画像データ中の1ないし複数の画素単位で、禁止画像に対する所定の加工を施すことが可能になる。
図7は、画像処理部及び画像蓄積部の一例を示すブロック構成図である。図中、図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。22はタグ情報書き換え部である。この例では、図6に示す構成の一実現例として、絵/文字分離部13及び原稿検知部16へ入力する画像データを禁止画像認識部3にも入力し、禁止画像の認識を行わせている。もちろん、禁止画像認識部3へ渡す画像データとして、禁止画像認識用の画像処理を施した画像データを渡してもよい。
この例では、禁止画像認識部3から出力される禁止画像か否かを示す情報に従い、タグ情報書き換え部22においてエリアタグを書き換える例を示している。例えばエリアタグの構成が図3に示すようなものであるとき、禁止画像認識部3から禁止画像の画素である旨の情報が出力された場合には禁止画像に対する所定の加工が行われるように、マルチプライヤのフィールドを書き換えることができる。もちろん、禁止画像であるか否かを示す情報を別途付加するなど、禁止画像であるか否かを示す情報の扱いは任意である。
このように禁止画像認識部3から画素ごとに出力される禁止画像であるか否かの情報を、タグ情報の一部としておくことにより、例えばこの例では画像データに対して変倍処理が施された場合でも、同様にタグ情報にも同様の変倍処理を施すことによって、画像データとタグ情報の位置の対応が保持される。そのため、禁止画像の位置も、画像データとの対応が保持されることになる。
例えば禁止画像が画像データ中に存在する場合、その禁止画像を構成する画素の領域について、禁止画像であることを示す情報が禁止画像認識部3から出力され、タグ情報に含められる。その後、画像データに対する変倍処理や回転処理などの変換処理が行われる場合でも、画像データとタグ情報の位置関係を保持するように、タグ情報に対しても同様の変換処理を施しておけば、画像データとタグ情報との位置的な対応付けは崩れない。
そしてタグ情報に従って画像処理を行うことによって、画像データ中の禁止画像が存在する領域あるいはその領域を含む部分領域のみに、禁止画像に対する所定の加工が施されることになる。
図8は、1つの画像データ中で部分領域のみに所定の加工を施す場合の一例の説明図である。図8(A)に示すような画像データが画像入力部1で入力されたとする。この画像データの上部に「¥」と示した矩形領域に禁止画像が含まれている。このような画像データが画像入力部1から画像処理部4に渡されると、例えば図7に示す例では色空間変換部12による色空間変換後の画像データが禁止画像認識部3に入力され、禁止画像の認識処理が行われる。そして1ないし複数画素ごとに、禁止画像であるか否かを示す情報が画像処理部4に返される。例えば図8(A)に示す画像データでは、図8(B)にハッチングを施した領域に禁止画像が存在すると認識され、この領域について禁止画像であることを示す情報が禁止画像認識部3から出力され、画像処理部4に渡される。
禁止画像であるか否かを示す情報は、画像処理部4のタグ情報書き換え部22においてタグ情報の一部として含められ、以後、タグ情報と同様に処理される。例えば画像処理部4の階調補正部19などにおいて、タグ情報に従って例えば図8(B)にハッチングを施した領域については、禁止画像に対する所定の加工が行われる。そして、図8(C)に示すような画像が画像出力部2において形成される。このようにして形成された画像は、禁止画像の領域以外は正常に画像が形成されており、従来のように禁止画像以外の領域まで所定の加工が施されることはない。
本発明の画像処理装置および画像処理方法の実施の一形態を含むカラー画像複写装置の一例を示す概略構成図である。 画像処理部及び画像蓄積部の一例を示すブロック構成図である。 エリアタグの一例の説明図である。 N−up機能の一例の説明図である。 小冊子などを作成する際に有効な編集機能の一例の説明図である。 本発明の画像処理装置および画像処理方法の別の実施の一形態を含むカラー画像複写装置の一例を示す概略構成図である。 画像処理部及び画像蓄積部の一例を示すブロック構成図である。 1つの画像データ中で部分領域のみに所定の加工を施す場合の一例の説明図である。
符号の説明
1…画像入力部、2…画像出力部、3…禁止画像認識部、4…画像処理部、5…画像蓄積部、6…制御部、11…階調補正部、12…色空間変換部、13…絵/文字分離部、14…画像変倍部、15…タグ変倍部、16…原稿検知部、17…色空間変換部、18…空間補正部、19…階調補正部、20…中間調生成部、21…タグ信号生成部、22…タグ情報書き換え部、31…符号化部、32…復号化部、33…データ蓄積部、34…バッファメモリ、35…バス。

Claims (4)

  1. 画像データが入力される画像入力手段と、前記画像データから所定の禁止画像を認識する認識手段と、前記認識手段による認識結果に従って所定の領域ごとに前記禁止画像が含まれていると認識された領域に対して予め登録された複数の加工処理の中からいずれか1つを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された加工処理に基づいて加工を施す加工手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像データが入力される画像入力手段と、前記画像データから所定の禁止画像を認識する認識手段と、複数の画像データを1つの画像に合成する画像処理手段と、合成された画像のうち前記認識手段で前記禁止画像を含むと認識された画像データの部分に対して予め登録された複数の加工処理の中からいずれか1つを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された加工処理に基づいて加工を施す加工手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 入力された画像データから所定の禁止画像を認識手段で認識し、該認識結果に従って所定の領域ごとに前記禁止画像が含まれていると認識された領域に対して、予め登録された複数の加工処理の中からいずれか1つを選択手段で選択して、選択された加工処理に基づいて加工手段で加工を施すことを特徴とする画像処理方法。
  4. 入力された画像データごとに所定の禁止画像を認識手段で認識し、複数の画像データを1つの画像に画像処理手段で合成し、合成された画像のうち前記禁止画像を含むと認識された画像データの部分に対して、予め登録された複数の加工処理の中からいずれか1つを選択手段で選択して、選択された加工処理に基づいて加工手段で加工を施すことを特徴とする画像処理方法。
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