JP2006050328A - ネットワークシステム,サーバ,端末装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】センタサーバにより音声通話を実現するシステムにおいて、従来よりも通信状態を安定化すること。
【解決手段】電話端末30が異なるサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を行う場合は、広域ネットワークN2を介して音声通話に関する通信が行われるが、電話端末30が同じサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を行う場合は、音声通話に関する通信を広域ネットワークN2経由で行う必要がない。このように、同じサブサーバ20配下の電話端末30同士で音声通話が行われる場合であれば、その通信においてやりとりされるデータを広域ネットワークN2に伝送させる必要がないため、電話端末30の使用状態によっては、広域ネットワークN2の通信量を抑えることができ、これにより、センタサーバ10のみにより複数の電話端末30による音声通話を統合制御する構成と比べて通信状態を安定化することができる。
【選択図】図1

Description

センタサーバにより音声通話を実現するネットワークシステムに関する。
従来から、インターネット技術を用いての音声通話が実現されており、この分野において、インターネット経由で音声を示すデータを送受信するための技術(特許文献1)や、呼出に関する信号のやりとりをするため(いわゆる呼制御)の技術(特許文献2)などのように技術開発が盛んに行われている。
また、近年では、電話端末による音声通話を、サービス提供者側のセンタサーバによりインターネット技術で統合制御することで実現するサービスの提供が行われている。
このようなサービスであれば、導入コストの大きなPBX(Private Branch eXchange ;構内交換機)を新たに設置する必要がなくなるために電話システムを導入するコストを抑えられ、また、従来のPSTN(Public Switched Telephone Network ;公衆電話交換網)よりも遙かにインフラ整備のコストが安いインターネット技術が用いられていることから通信費自体をも抑えることができる。
特許第3398928号公報 特許第3002667号公報
ただ、上述したようなサービスに基づくシステムでは、センタサーバと複数の電話端末との間でやりとりされるデータ全てが常に同一のネットワーク(広域ネットワーク網)を介して伝送されるため、このネットワークの通信量が大きくなりやすく、これにより、通信状態が不安定になると、遅延や品質低下などの要因で充分なサービスの提供が行えなくなる恐れがある。このことを防止するためには、ネットワークまたはセンタサーバ側の設備を増強(例えば、バックアップ用のサーバなどを設置)すればよいが、この場合、増強に要するコストが増大してしまうため好ましくない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、センタサーバにより音声通話を実現するシステムにおいて、従来よりも通信状態を安定化することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載のネットワークシステムは、第1のネットワークを介して音声通話を実現する通話機能を有する電話端末と、1以上の前記電話端末を配下に従えて、該配下の電話端末間,または,前記電話端末と第1のネットワークとの間における通信を制御するサブサーバと、1以上の前記サブサーバそれぞれと第1のネットワーク経由で通信可能に接続され、異なる前記サブサーバ間における通信を制御するセンタサーバと、からなり、前記電話端末が同じ前記サブサーバ配下の前記電話端末との間で音声通話を行う際は、前記電話端末それぞれの間における音声通話に関する通信を前記サブサーバが統括して行い、前記電話端末が異なる前記サブサーバ配下の前記電話端末との間で音声通話を行う際には、これら前記電話端末それぞれを配下に従える前記サブサーバが第1のネットワークまでの通信を統括して行うと共に、前記センタサーバが前記サブサーバそれぞれの間における音声通話に関する通信を統括して行う、ように構成されている。
このネットワークシステムであれば、電話端末が異なるサブサーバ配下の電話端末との間で音声通話を行う場合は、第1のネットワークを介して音声通話に関する通信が行われるが、電話端末が同じサブサーバ配下の電話端末との間で音声通話を行う場合には、音声通話に関する通信を第1のネットワークを介して行う必要がない。
このように、同じサブサーバ配下の電話端末同士で音声通話が行われる場合であれば、このときの通信においてやりとりされるデータを第1のネットワークに伝送させる必要がないため、電話端末の使用状態によっては、第1のネットワークの通信量を抑えることができ、これにより、センタサーバのみにより複数の電話端末による音声通話を統合制御する構成と比べて通信状態を安定化することができる。
なお、本ネットワークシステムにおいては、請求項2に記載のように、前記センタサーバおよび前記サブサーバが、両者間の通信を所定の暗号方式により暗号化した状態で行うように構成するとよい。
これによれば、センタサーバおよびサブサーバ間の通信を暗号化した状態で行われるため、第1のネットワーク自体のセキュリティレベルが充分に高くない場合であっても、充分なセキュリティレベルを確保した状態で通信を行うことができる。
センタサーバが通信を制御する構成では、この通信により全てのサブサーバとの間でやりとりされるデータが同一のネットワーク(第1のネットワーク)に伝送されることになるため、このネットワークのセキュリティレベルを暗号化により高めることで、情報漏洩などのセキュリティ問題に対して充分な配慮がなされたシステムとすることができる。
また、本ネットワークシステムにおいては、請求項3に記載のように、前記センタサーバおよび前記サブサーバが、両者間の通信を所定の認証方式により認証した後で実現するように構成するとよい。
これによれば、センタサーバおよびサブサーバ間の通信は、認証を経て実現されるため、正常に認証されないような正規でないサーバにより不正な通信が実現されてしまうことを防止することができる。
また、この場合、認証のプロセスを各地点間の閉じた環境(センタサーバおよびサブサーバ間)で行うことができるため、高い秘匿性を実現することができる。
センタサーバは、複数のサブサーバとの通信を行うものであるため、無関係なネットワークデバイスとの通信が容易に実現されてしまうことは、情報漏洩などセキュリティ上の問題から望ましくないが、上述のように認証を経なければ通信が実現されないようにすることで、セキュリティ問題に充分な配慮がなされたシステムとすることができる。
また、上述したセンタサーバおよびサブサーバ間は、特定の通信手順のみに従って通信が行われるように構成すればよいが、この通信によりやりとりされるデータの内容によっては、異なる通信手順に従って通信が行われるように構成してもよい。
例えば、請求項4に記載のように、前記センタサーバおよび前記サブサーバは、両者間の通信を、該通信するデータに要求される条件を満たすことのできる通信手順に従って行うように構成するとよい。
これによれば、データに要求される条件に応じて、異なる通信手順に従って通信を行うようにすることができる。
この構成における“データに要求される条件”は、どのような条件であってもよいが、例えば、音声通話における音声を示すデータであれば遅延が発生しにくいこと、それ以外を示すデータであれば一定の品質を確保できること、が考えられる。
このような条件を満たすための構成としては、例えば、請求項5に記載のように、前記センタサーバおよび前記サブサーバは、両者間において、音声通話における音声を示すデータを少なくとも通信の遅延を所定値よりも小さくすることのできる通信手順に従って通信し、音声通話における音声以外を示すデータを少なくともデータの品質を所定の品質以上とすることのできる通信手順に従って通信する、といった構成が考えられる。
これによれば、音声を示すデータであれば遅延が発生しにくいような通信手順に従って通信を行うことにより、音声通話が不自然に遅延したものとなってしまうことを防止することができる。また、音声以外を示すデータであれば一定の品質を確保できるような通信手順に従って通信を行うことにより、音声以外を示すデータについて確実性の高い通信を行うことができる。
なお、この構成において“データの品質を所定の品質以上とすることのできる通信手順”としては、例えば、データ消失時に再送要求を行ったり、誤り訂正などによりデータの訂正を行うことでデータの品質低下を防止することのできる通信手順のことである。また、“通信の遅延を所定値よりも小さくすることのできる通信手順”としては、例えば、再送要求や誤り訂正などのためのデータ領域を設けない状態で次々とデータを送信することのできる通信手順のことである。
また、請求項6に記載のネットワークシステムにおいては、前記サブサーバ配下の前記電話端末それぞれに内線番号が割り当てられている場合において、該サブサーバ配下の前記電話端末間における内線番号に基づく呼出は、該サブサーバを介して実現される(つまり、サブサーバが内線番号に基づく呼出を制御する)ように構成されている。
これによれば、同じサブサーバ配下の電話端末同士であれば、内線番号に基づく呼出を行うことができる。
また、このような内線番号に基づく呼出は、同じサブサーバ配下の電話端末同士だけでなく、同一企業における支社間などのように離れた位置に存在する複数のサブサーバ配下に電話端末が設置されている場合に、このような複数のサブサーバ配下の電話端末についても、内線番号に基づく呼出が行えることが望ましい。
そこで、例えば、請求項7に記載のように、同一グループに分類された複数の前記サブサーバ配下の電話端末それぞれに内線番号が割り当てられている場合において、前記電話端末により内線番号に基づく呼出がなされた際、該呼出に基づく音声通話は、呼出先の前記電話端末が、呼出元の電話端末と同じ前記サブサーバ配下であれば、該サブサーバを介して実現される(つまり、サブサーバが内線番号に基づく呼出を制御する)一方、呼出先の前記電話端末が、同一グループに分類された前記サブサーバ配下であり呼出元の前記電話端末と異なる前記サブサーバ配下であれば、呼出元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,呼出先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される(つまり、サブサーバがセンタサーバと連携して内線番号に基づく呼出を制御する)ように構成するとよい。
これによれば、異なるサブサーバ配下の電話端末であっても、同一グループに分類されたサブサーバ配下のものであれば、内線番号に基づく呼出を行うことができる。
また、この構成においては、請求項8に記載のように、1以上の前記サブサーバからなるグループ毎にグループ識別コードが割り当てられている場合において、いずれかの前記サブサーバ配下の前記電話端末により内線番号に基づく呼出が、該内線番号の割り当てられた前記電話端末を配下に従える前記サブサーバの前記グループ識別コードを付加した状態で行われた際、このような呼出が前記サブサーバ側(具体的には、センタサーバまたはサブサーバ)で許可される呼出として登録されている場合には、該呼出に基づく音声通話は、呼出元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,呼出先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される(つまり、サブサーバがセンタサーバと連携して内線番号に基づく呼出を制御する)ように構成してもよい。
これによれば、異なるグループに分類されたサブサーバ配下の電話端末であっても、サブサーバ側で登録されていれば、グループ識別コードを付加した状態で内線番号に基づく呼出を行うことにより、上述したのと同様、内線番号に基づく呼出を行うことができる。
また、請求項9に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバは、該センタサーバ自身を、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対して隠蔽するアクセス隠蔽機能を有している。
これによれば、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対しては、センタサーバがネットワーク上に存在していないかのような状態となるため、センタサーバに対する不正アクセスを防止することができる。
この構成における“アクセス隠蔽機能”とは、例えば、登録された通信相手のアクセスのみに応答し、それ以外のアクセスに対しては反応しないようにすることで、このようなアクセスに対してネットワーク上にセンタサーバが存在しないかのように振る舞う機能である。
また、請求項10に記載のネットワークシステムにおいて、前記電話端末は、該電話端末により行われている音声通話を別の前記電話端末へ転送すべき旨を、前記サブサーバに指令する転送指令機能を有しており、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末により行われている音声通話を、該電話端末の転送指令機能による指令を受けて、別の前記電話端末へ転送する第1転送機能を有している。
これによれば、サブサーバが、配下の電話端末により実現されている音声通話を、この電話端末からの指令を受けて、別の電話端末へ転送することができる。
この構成において、“電話端末の転送指令機能による指令”は、例えば、電話端末側でユーザの操作などを受けてサブサーバへ出力されるものとすればよい。
また、このように転送を実現する構成においては、請求項11に記載のように、同一グループに分類された複数の前記サブサーバ配下の電話端末それぞれに内線番号が割り当てられている場合において、前記電話端末の前記第1転送機能により内線番号に基づく転送が前記サブサーバに指令された際、該サブサーバの前記第1転送機能による音声通話の転送は、転送元の前記電話端末が、転送先の電話端末と同じ前記サブサーバ配下であれば、該サブサーバを介して実現される一方、転送先の前記電話端末が、同一グループに分類された前記サブサーバ配下であり転送元の前記電話端末と異なる前記サブサーバ配下であれば、転送元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,転送先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される、ように構成するとよい。
これによれば、異なるサブサーバ配下の電話端末であっても、同一グループに分類されたサブサーバ配下のものであれば、内線番号に基づく転送を行うことができる。
また、これらのように転送を実現する構成においては、請求項12に記載のように、1以上の前記サブサーバからなるグループ毎にグループ識別コードが割り当てられている場合において、前記電話端末の前記第1転送機能により内線番号に基づく音声通話の転送が、該内線番号の割り当てられた前記電話端末を配下に従える前記サブサーバの前記グループ識別コードを付加した状態で行われた際、このような転送が前記サブサーバ側で許可される転送として登録されている場合には、該転送は、転送元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,転送先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される、ように構成するとよい。
これによれば、異なるグループに分類されたサブサーバ配下の電話端末であっても、サブサーバ側で登録されていれば、グループ識別コードを付加した状態で内線番号に基づく転送を行うことができる。
また、請求項13に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、第2のネットワークと接続可能であり、該接続された状態で第2のネットワークを介して、配下に従える前記電話端末と他の前記サブサーバ配下の前記電話端末との音声通話を実現可能に構成されている。
これによれば、特定のサブサーバ配下の電話端末を用いて、第1のネットワークだけでなく、第2のネットワークを介しても別のサブサーバ配下の電話端末との間で音声通話を実現することができる。
また、この構成において、例えば、第1のネットワークで音声通話を実現不能な通話先があるとしても、第2のネットワークで音声通話を実現可能であれば、この第2のネットワークを介して音声通話を実現することができる。また、例えば、第1のネットワークをインターネット,第2のネットワークをPSTN(Public Switched Telephone Network ;公衆電話交換網)とした場合、既存のPBX(Private Branch eXchange ;構内交換機)をそのまま第2のネットワークに接続する経路に配置することができるため、既存の設備を有効利用しつつ、部分的に第1のネットワークを介したシステムを導入することができる。
また、この構成において、音声通話を第1,第2のネットワークのいずれで実現するかについては、どのように決定するものとしてもよいが、外部からの指令により決定するように構成すればよい。具体的には、例えば、請求項14に記載のように、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末による音声通話を、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークのいずれにより実現するかを、外部からの指令に基づいて設定可能に構成すればよい。
これによれば、第1のネットワークおよび第2のネットワークのいずれにより音声通話を実現するかを外部からの指令に基づいて決定することができる。
また、上述したように、第2のネットワークを介しての音声通話が実現可能な構成においては、請求項15に記載のように、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末による音声通話を実現する際に、前記第1のネットワークを介した通信を妨げる障害が発生している場合、前記第2のネットワークを介して音声通話を実現する第1障害回避機能を有している、とよい。
これによれば、第1のネットワーク上に障害が発生したことにより音声通話が正常に実現できないような場合であっても、第2のネットワークを介して音声通話を正常に実現することができる。
この構成において、“通信を妨げる障害”とは、例えば、第1のネットワークを介した通信が不能、第1のネットワークにおいて音声通話に必要な通信量を確保できない、などといった状況であり、サブサーバは、このような状況になっている(または、なった)か否かを、第1のネットワークにおける通信状況を監視することにより判定し、第1のネットワークまたは第2のネットワークを介した音声通話を実現することになる。ここで、第1のネットワークを介した呼出を行う際に、上述した状況になっている場合は、あらかじめ第2のネットワークを介して呼出を行い、第1のネットワークを介した音声通話中に上記状況になった場合には、この第1のネットワークを介した音声通話を中断すると共に、この通話相手の呼出を第2のネットワークを介して行うことになる。
また、“第1のネットワークを介した通信を妨げる障害”における“第1のネットワークを介した通信”とは、センタサーバ以外に、例えば、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を取り持つゲートウェイサーバなどと行われる通信のことである。
また、請求項16に記載のネットワークシステムにおいて、前記電話端末は、該電話端末により行われている音声通話を別の前記電話端末へ転送する旨を、ユーザの操作を受けて前記サブサーバに指令する転送指令機能を有しており、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末により行われている音声通話を、該電話端末の転送指令機能による指令を受けて、前記第2のネットワークを介して前記別の電話端末へ転送する第2転送機能を有している。
これによれば、サブサーバが、配下の電話端末により実現されている音声通話を、電話端末からの指令を受けて別の電話端末へ転送することができる。
この構成において、“別の電話端末”とは、例えば、PSTNである第2のネットワークにPBXを介して接続された電話端末や、第2のネットワークに接続された別のサブサーバ配下の電話端末などのことである。
また、“電話端末の転送指令機能による指令”は、例えば、電話端末側でユーザの操作などを受けてサブサーバへ出力されるものとすればよい。
また、請求項17に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、該サブサーバ自身を、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対して隠蔽するアクセス隠蔽機能を有している。
これによれば、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対しては、サブサーバがネットワーク上に存在していないかのような状態となるため、サブサーバに対する不正アクセスを防止することができる。
この構成における“アクセス隠蔽機能”とは、例えば、登録された通信相手のアクセスのみに応答し、それ以外のアクセスに対しては反応しないようにすることで、このようなアクセスに対してネットワーク上にサブサーバが存在しないかのように振る舞う機能である。
また、請求項18に記載のネットワークシステムにおいて、前記電話端末は、ユーザに別の前記電話端末を特定可能な特定情報を音声により入力させ、該特定情報を前記サブサーバへ送信する特定送信機能を有しており、前記サブサーバは、前記電話端末から特定送信機能により送信された特定情報を受信した際に、該受信した特定情報で特定される前記電話端末の呼出を行う音声呼出機能を有している。
これによれば、ユーザは、電話端末から音声で呼出先の電話端末を指定し、こうして指定した電話端末の呼出を行うことができる。
また、請求項19に記載のネットワークシステムにおいて、前記電話端末は、呼出を行うにあたり、ユーザにより入力された認証情報を前記サブサーバへ送信する認証送信機能を有しており、前記サブサーバは、前記電話端末から認証送信機能により送信された認証情報を受信した際、該受信した認証情報が正規のユーザによる情報であることが認証できる場合にのみ、前記認証情報を送信してきた前記電話端末による呼出を許可する呼出認証機能を有している。
これによれば、電話端末からサブサーバへ送信された認証情報に基づき、この認証情報を入力したユーザが正規のユーザであると認証できた場合にのみ、この電話端末による呼出が可能になる。そのため、正規のユーザではないユーザにより電話端末が不正使用されてしまうことを防止することができる。
この構成における認証情報については、例えば、電話端末の操作部により入力された特定の情報とすればよいが、ユーザによる特定の音声で示される情報としてもよい。この後者のような情報を認証情報として採用するためには、請求項20に記載のように構成すればよい。
請求項20に記載のネットワークシステムにおいて、前記電話端末は、呼出を行うにあたり、ユーザによる特定の操作内容またはユーザにより入力された音声で示される認証情報を前記サブサーバへ送信する認証送信機能を有しており、前記サブサーバは、前記電話端末から認証送信機能により送信された認証情報を受信した際、該受信した認証情報で示される音声を認識することにより該識別情報が正規のユーザによる情報であることが認証できる場合にのみ、前記認証情報を送信してきた前記電話端末による呼出を許可する呼出認証機能を有している。
これによれば、電話端末のユーザは、煩雑な操作部の操作をすることなく、音声を入力するだけで認証を行うことができる。
この構成における認証情報に基づく認証は、認証情報で示される音声の内容をキーワードとして行うように構成すればよい。また、認証情報で示される音声そのものに基づいて音声認証(声紋認証)を行うように構成してもよい。
また、請求項21に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、それぞれが該サブサーバ配下の前記電話端末との間における通信を無線により実現する複数のアクセスポイントを備え、前記電話端末との無線通信を、前記複数のアクセスポイントのうちいずれかのアクセスポイントにローミングさせる第1ローミング機能を有している。
これによれば、電話端末による通信を、複数のアクセスポイントそれぞれの通信圏内(無線通信可能な範囲内)において、自由に移動しながら行うことができる。
この構成においては、サブサーバの備えるアクセスポイントだけでなく、他のサブサーバの備えるアクセスポイントに対してもローミングさせることができることが望ましく、そのためには、例えば、請求項22に記載のように、前記サブサーバは、前記電話端末との無線通信を、前記センタサーバを介して別の前記サブサーバの備えるアクセスポイントにローミングさせる(つまり、サブサーバがセンタサーバと連携してローミングさせる)第2ローミング機能を有している、とよい。
これによれば、電話端末による通信を、特定のサブサーバの備えるアクセスポイントそれぞれの通信圏内だけでなく、別のサブサーバの備えるアクセスポイントそれぞれの通信圏内においても、自由に移動しながら行うことができる。
また、請求項23に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末との間における通信を複数種類の通信手順に従って実現可能であると共に、前記電話端末と前記センタサーバとの間の通信を中継するにあたり、前記電話端末との間で実現される通信手順を特定の通信手順に変換したうえで前記センタサーバとの間における通信を実現する手順変換機能を有している。
これによれば、センタサーバと電話端末との間における通信を、サブサーバが通信手順の相違を吸収して中継することができるため、センタサーバからは同一の通信手順により通信を行うことができるようになる。
そのため、例えば、電話端末の製造メーカが複数存在し、それぞれ採用する通信手順が異なるような場合であっても、これら通信手順にサブサーバが対応できさえすれば、問題なく本発明における電話端末として使用することができる。これにより、電話端末としての設計の自由度が高くなり、多種多様な電話端末を設計,製造することができるようになることにより、ユーザ側からすれば、そのような多種多様な電話端末を自由に選択して使用することができるようになるため好適といえる。さらには、その用途に応じて異なる種類(つまり通信手順)の電話端末を選択的に切り替えて使用するといったことも可能になる。
また、請求項24に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末に対する呼出があった際、該電話端末の呼出を行うにあたり、該呼出元の前記電話端末に関する情報を取得して呼出先の前記電話端末に通知する情報通知機能を有しており、前記電話端末は、前記サブサーバを介して呼出を受けて、該サブサーバの呼出情報通知機能による情報の通知がなされている場合に、該情報を出力する通知情報出力機能を有している。
これによれば、電話端末側では、呼出を受けた際、この呼出元の電話端末に関する情報が通知情報出力機能により出力されるため、ユーザは、この情報を呼出に応じる前に確認することができる。
この構成において、電話端末の通知情報出力機能による出力とは、例えば、表示部による情報の表示,スピーカ(または受話部)による情報を示す音声の出力などのことである。また、この機能により取得される情報は、例えば、呼出元の電話端末を特定するための情報(例えば、外線番号や内線番号など),上述のようにユーザを認証する構成であればユーザを特定するための情報などであり、これ以外に、サブサーバまたはセンタサーバが呼出を制御する際に取得する情報や、初めからサブサーバまたはセンタサーバが蓄積している情報など、どのような情報であってもよい。
また、請求項25に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末に対する呼出があった際、該電話端末の呼出を行うにあたり、該呼出元の前記電話端末に関する情報を取得して呼出先の前記電話端末に通知する情報通知機能を有しており、前記電話端末は、前記サブサーバを介して呼出を受けて、該サブサーバの呼出情報通知機能による情報の通知がなされている場合に、該情報に基づいた方法で呼出を行う情報呼出機能を有している。
これによれば、電話端末側では、呼出を受けた際、この呼出元の電話端末に関する情報に応じた方法で呼出が行われるため、ユーザは、この呼出方法の違いにより、呼出元の電話端末をあらかじめ確認することができる。
この構成において、電話端末の通知情報出力機能による出力とは、上述したのと同様、サブサーバまたはセンタサーバが呼出を制御する際に取得する情報や、初めからサブサーバまたはセンタサーバが蓄積している情報など、どのような情報であってもよい。そして、電話端末の情報呼出機能による呼出とは、例えば、通知された情報に応じた着信音を鳴らしたり、通知された情報に応じた表示を表示部に行いながら着信音を鳴らす、といったことである。
また、請求項26に記載のネットワークシステムにおいて、 前記電話端末は、該電話端末により行われている音声通話を保留すべき旨を、前記サブサーバに指令する保留指令機能を有しており、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末により行われている音声通話を、該電話端末の保留指令機能による指令を受けて保留する通話保留機能を有している。
これによれば、電話端末側から指令することにより、サブサーバを介して音声通話を保留することができる。
また、請求項27に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバまたは前記サブサーバは、前記電話端末それぞれの設定に関する設定情報が該電話端末のユーザに割り当てられた識別情報と対応付けられた状態で記憶された記憶部を備え、前記電話端末側から前記識別情報が送信されてきた際に、該識別情報に対応する設定情報を前記記憶部から読み出し、前記電話端末側へ送信する第1サーバ側ログイン機能を有しており、前記電話端末は、該電話端末を前記サブサーバの配下に配置された際に、ユーザの操作により前記識別情報を入力させると共に該入力された識別情報を前記サブサーバ側へ送信し、該サブサーバ側から送信されてきた設定情報に基づいて前記電話端末自身の設定情報を更新する端末側ログイン機能を有している。
これによれば、電話端末は、サブサーバの配下に配置(サブサーバと通信可能に接続)された際、端末側ログイン機能により設定情報を更新することができるため、配下に従えるサブサーバを変更したとしても、常に同じ設定情報に基づいた使用が可能になる。
なお、この構成においては、電話端末がどのサブサーバの配下に配置されたかに拘わらず端末側ログイン機能による設定情報の更新ができるように構成すればよいが、このような設定情報の更新が可能となる電話端末についてはある程度限定するように構成してもよく、その場合には、例えば、請求項28に記載のような構成が考えられる。
請求項28に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバは、前記電話端末それぞれの設定に関する設定情報が、該電話端末のユーザに割り当てられた識別情報,および,該電話端末を配下に従えることを許可された前記サブサーバと対応付けられた状態で登録されたデータベースを記憶部に記憶しており、前記電話端末から該電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して前記識別情報が送信されてきた際、該識別情報が、該識別情報に対応する前記サブサーバとして登録されている前記サブサーバから送信されてきた識別情報であれば、該識別情報に対応する設定情報を前記記憶部から読み出し、前記電話端末へ該電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して送信する第2サーバ側ログイン機能を有しており、前記電話端末は、該電話端末を前記サブサーバの配下に配置された際に、ユーザの操作により前記識別情報を入力させると共に該入力された識別情報を前記サブサーバ側へ送信し、該サブサーバ側から送信されてきた設定情報に基づいて前記電話端末自身の設定情報を更新する端末側ログイン機能を有している。
これによれば、電話端末は、サブサーバの配下に配置(サブサーバと通信可能に接続)された際、このサブサーバが、センタサーバ側で許可されているサブサーバであれば、端末側ログイン機能により設定情報を更新することができるため、通信可能に接続するサブサーバを変更したとしても、常に同じ設定情報に基づいた使用が可能になる。
また、請求項29に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、音声通話に関するデータ以外の情報を示すデータを前記電話端末へ送信する情報送信機能を有しており、前記電話端末は、前記サブサーバから送信されてきたデータで示される情報を保存または出力する保存出力機能を有している。
これによれば、サブサーバと電話端末との間で、音声通話に関するデータ以外の情報に関する通信を行うことができ、こうして電話端末側に送信されたデータを、電話端末側で保存(記憶部に記憶)または出力(表示部に表示,スピーカから出力)することができる。
この構成における“音声通話に関するデータ以外のデータ”とは、例えば、任意の文字情報,静止画情報,動画情報,音声情報などのことである。
また、請求項30に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、前記電話端末以外の端末装置を配下に従え、該端末装置との間における通信を制御するように構成されている。
これによれば、サブサーバは、上述したような電話端末以外の端末装置による通信についても制御することができる。
この構成における“電話端末以外の端末装置”としては、どのような機能を有する端末装置であってもよいが、例えば、単体の装置に内蔵され、この装置の状態を検出するためのセンサや、単体で機能するカメラなどが考えられ、この後者の場合、請求項32に記載のように構成するとよい。
請求項31に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、前記電話端末以外の端末装置としてカメラを配下に従え、該カメラにより取得された画像を解析し、該解析結果を報知する解析報知機能を有している。
これによれば、サブサーバによって、このサブサーバ配下のカメラにより取得された画像解析の結果を報知することができる。そのため、例えば、このカメラを監視カメラとして用い、このカメラにより取得された画像に変化があった際に(例えば、立ち入り禁止区域の画像において人が映ったような場合)、サブサーバに接続された他の端末に警告のための信号を送信して報知を行うといった使い方が可能となる。
ここでいう“警告のための信号を送信”としては、例えば、特定の電話端末を呼び出して警告メッセージの音声信号を送信(警告メッセージを通知)する(または、音声信号の送信と共にカメラの映像を配信する)、センタサーバに警告用の情報(例えば、日時など)を送信する、ネットワークを介して接続された端末に警告メッセージが記述された電子メールを送信する、といったことが考えられる。
また、上述した電話端末以外の端末装置には、上述したセンサ,カメラ以外に、コピー機,ファクシミリ装置,プリンタ,スキャナ,これら複数の機能を有する複合機などが考えられるが、このような端末装置それぞれにおける情報、具体的には、センサによる検出情報や、その他装置の使用状況に関する情報(例えば、消耗品の使用料,故障情報)などをサブサーバ側で管理できると、複数の端末装置を統合して管理する上では望ましいといえる。
このためには、請求項32に記載のように、前記サブサーバは、前記電話端末以外の端末装置に関する情報を、該端末装置から収集して蓄積する収集蓄積機能を有している、とよい。
これによれば、上述した端末装置に関する情報をサブサーバ側で収集,蓄積して管理することができる。
また、このように、サブサーバ側で収集,蓄積された情報については、さらにセンタサーバ側で管理できると、複数のサブサーバ配下の端末装置それぞれを管理する上では望ましいといえる。
このためには、請求項33に記載のように、前記サブサーバは、前記収集蓄積機能により収集した情報を前記センタサーバに通知する収集情報通知機能を有しており、前記センタサーバは、前記サブサーバから収集情報通知機能により通知された情報を蓄積する情報蓄積機能を有している、とよい。
これによれば、上述した端末情報に関する情報をサブサーバ側で収集し、こうしてサブサーバ側で収集された情報を、最終的にセンタサーバで収集して管理することができる。
また、請求項34に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末を含む端末装置の中に、ファクシミリ通信を実現するためのファックス機能を有する端末装置が存在する場合において、該端末装置のファックス機能により送信されたファクシミリデータを、該ファクシミリデータの送信先の端末装置に応じた通信手順に従って中継するファックス中継機能を有している。
これによれば、サブサーバのファックス中継機能によって、送信先の端末装置に応じた,つまり,この端末装置が受信可能な通信手順に従ってファクシミリデータを送信することができる。
この構成における“送信先の端末装置に応じた通信手順”とは、例えば、インターネット技術を用いたファクシミリ通信(例えば、IP−FAXなど)のためのファックス機能を有している端末装置に対して、このインターネット技術に基づく通信手順によりファクシミリデータを送信することである。また、インターネット技術を用いない従来からのファクシミリ通信のためのファックス機能を有している端末装置に対して、従来からの通信手順によりファクシミリデータを送信することである。そして、送信先の端末装置に応じた通信手順とするためには、例えば、端末装置を指定した際のファックス番号に応じた通信手順とすればよく、また、あらかじめサブサーバ経由で送信先の端末装置から適切な通信手順の通知を受けることができるのであれば、こうして通知された通信手順とすればよい。
また、この構成においては、請求項35に記載のように、前記サブサーバは、第2のネットワークと接続可能であり、該接続された状態で第2のネットワークを介して、配下に従える前記端末装置と他の前記サブサーバ配下の前記端末装置とのファクシミリ通信を実現可能に構成されており、配下の前記端末装置によるファクシミリ通信を実現する際に、前記第1のネットワークを介した通信を妨げる障害が発生している場合、前記第2のネットワークを介してファクシミリ通信を実現する第2障害回避機能を有している、といったように構成するとよい。
これによれば、第1のネットワーク上に障害が発生したことによりファクシミリ通信が正常に実現できないような場合であっても、第2のネットワークを介してファクシミリ通信を正常に実現することができる。
この構成において、“通信を妨げる障害”とは、例えば、第1のネットワークを介した通信が不能、第1のネットワークにおいてファクシミリ通信に必要な通信量を確保できない、などといった状況であり、サブサーバは、このような状況になっているか否かを、第1のネットワークにおける通信状況を監視することにより判定し、第1のネットワークまたは第2のネットワークを介したファクシミリ通信を実現することになる。
また、“第1のネットワークを介した通信を妨げる障害”における“第1のネットワークを介した通信”とは、センタサーバ以外に、例えば、第1のネットワークと第2のネットワークとの間を取り持つゲートウェイサーバなどと行われる通信のことである。
また、請求項36に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバは、該センタサーバと通信可能な設定用端末から、前記センタサーバ,前記サブサーバおよび前記電話端末のうちいずれか1または2以上における設定に関する設定情報を取り込む設定取込機能を有している。
これによれば、センタサーバは、センタサーバ,サブサーバおよび電話端末のうちいずれか1または2以上における設定に関する設定情報を取り込むことができる。
この設定情報については、センタサーバが自主的に取込に行くように構成すればよいが、設定用端末が設定情報を取り込むべき旨を通知するように構成されている場合であれば、請求項37に記載のように、この通知を受けた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行う、ように構成してもよい。
この後者の構成であれば、センタサーバは、設定用端末からの通知を受けるまでは、設定情報の取込を行わないため、例えば、設定用端末の通知を設定情報が更新されたときなどに行うように構成しておけば、センタサーバは、設定情報が更新されていないときに取込を行ってしまい、既に取込済みの設定情報であるにも拘わらず、再度、取込を行ってしまうといったことを防止できる。
また、上述したように、センタサーバが設定情報を取り込む構成においては、この設定情報の内容に応じて、センタサーバが異なった動作を行うように構成するとよい。具体的にいうと、例えば、設定情報がセンタサーバ自身の設定に関するものである場合には、請求項38に記載のように、構成すればよい。
請求項38に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバは、前記設定用端末側で前記センタサーバ自身における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ前記設定情報に基づいて前記センタサーバ自身の設定情報を更新する設定更新機能を有している。
これによれば、センタサーバは、設定用端末から取り込んだ設定情報に基づいて、自身の設定情報を更新することができる。
また、このように自身の設定情報を更新する構成であれば、センタサーバは、請求項39に記載のように、所定の再起動条件が満たされた際に再起動を行うように構成されており、該再起動が行われた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行うと共に、前記設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成するとよい。
これによれば、センタサーバが再起動条件の成立により再起動された際、設定情報が初期化または消去されてしまっていたとしても、この再起動後、設定用端末に記憶されている最新の設定情報に更新することができる。
この構成における“再起動条件”とは、例えば、停電等によるトラブルに基づく再起動や、ユーザの操作に基づく再起動などのことである。
また、上述したように、センタサーバが設定情報を取り込む構成において、この設定情報の内容に応じて、センタサーバが行う動作としては、例えば、設定情報がサブサーバおよび電話端末のいずれか一方または両方における設定に関するものである場合には、請求項40に記載のように、構成すればよい。
請求項40に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバは、前記設定用端末側で前記サブサーバおよび前記電話端末のいずれか一方または両方における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ設定情報を記憶部に記憶する設定記憶機能を有している。
これによれば、センタサーバは、設定用端末から取り込んだ設定情報を、記憶部に記憶しておくことができる。
また、上述のように、センタサーバが設定用端末から取り込んだ設定情報が、サブサーバおよび電話端末のいずれか一方または両方におけるものである場合には、この設定情報をサブサーバがセンタサーバから取り込むように構成するとよい。
具体的な例として、請求項41に記載のように、前記サブサーバは、前記センタサーバ側で前記サブサーバおよび前記電話端末のいずれか一方または両方における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、該設定情報を取り込む設定取込機能を有している、といったように構成するとよい。
これによれば、サブサーバは、サブサーバおよび電話端末のうちいずれか1または2以上における設定に関する設定情報を取り込むことができる。
この設定情報については、サブサーバが自主的に取込に行くように構成すればよいが、センタサーバが設定情報を取り込むべき旨を通知するように構成されている場合であれば、請求項42に記載のように、構成するとよい。
請求項42に記載のネットワークシステムにおいて、前記センタサーバは、前記設定用端末から前記サブサーバおよび前記電話端末のうちいずれか一方または両方における設定に関する設定情報を前記設定取込機能により取り込んだ場合において、前記サブサーバに対して、設定情報を取り込むべき旨を通知する取込通知機能を有しており、前記サブサーバは、前記センタサーバ側から取込通知機能による通知があった際に、前記設定取込機能による設定情報の取込を行う、ように構成されている。
これによれば、サブサーバは、センタサーバからの通知を受けるまでは、設定情報の取込を行わないため、例えば、センタサーバの通知を設定情報が更新されたときなどに行うように構成しておけば、サブサーバは、設定情報が更新されていないときに取込を行ってしまい、既に取込済みの設定情報であるにも拘わらず、再度、取込を行ってしまうといったことを防止できる。
また、上述したように、サブサーバが設定情報を取り込む構成においては、この設定情報の内容に応じて、サブサーバが異なった動作を行うように構成するとよい。具体的にいうと、例えば、設定情報がサブサーバ自身の設定に関するものである場合には、請求項43に記載のように、構成すればよい。
請求項43に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、前記センタサーバ側で前記サブサーバ自身における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ前記設定情報に基づいて前記サブサーバ自身の設定情報を更新する設定更新機能を有している。
これによれば、サブサーバは、センタサーバから取り込んだ設定情報に基づいて、自身の設定情報を更新することができる。
また、このように自身の設定情報を更新する構成であれば、サブサーバは、請求項44に記載のように、所定の再起動条件が満たされた際に再起動を行うように構成されており、該再起動が行われた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行うと共に、前記設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成するとよい。
これによれば、サブサーバが再起動条件の成立により再起動された際、設定情報が初期化または消去されてしまっていたとしても、この再起動後、設定用端末に記憶されている最新の設定情報に更新することができる。
この構成における“再起動条件”とは、例えば、停電等によるトラブルに基づく再起動や、ユーザの操作に基づく再起動などのことである。
また、上述したように、サブサーバが設定情報を取り込む構成において、この設定情報の内容に応じて、サブサーバが行う動作としては、例えば、設定情報が電話端末における設定に関するものである場合には、請求項45に記載のように、構成すればよい。
請求項45に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、前記センタサーバ側で前記電話端末における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ設定情報を記憶部に記憶する設定記憶機能を有している。
これによれば、サブサーバは、設定用端末から取り込んだ設定情報を、記憶部に記憶しておくことができる。
また、上述のように、サブサーバがセンタサーバから取り込んだ設定情報が、電話端末におけるものである場合には、この設定情報を電話端末がサブサーバから取り込むように構成するとよい。
具体的な例として、請求項46に記載のように、前記電話端末は、前記サブサーバ側で前記電話端末における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、該設定情報を取り込む設定取込機能を有している、といったように構成するとよい。
これによれば、電話端末は、電話端末における設定に関する設定情報を取り込むことができる。
この設定情報については、電話端末が自主的に取込に行くように構成すればよいが、サブサーバが設定情報を取り込むべき旨を通知するように構成されている場合であれば、請求項47に記載のように、構成するとよい。
請求項47に記載のネットワークシステムにおいて、前記サブサーバは、前記センタサーバから前記電話端末における設定に関する設定情報を前記設定取込機能により取り込んだ場合において、前記電話端末に対して、設定情報を取り込むべき旨を通知する取込通知機能を有しており、前記電話端末は、前記サブサーバ側から取込通知機能による通知があった際に、前記設定取込機能による設定情報の取込を行う、ように構成されている。
これによれば、電話端末は、サブサーバからの通知を受けるまでは、設定情報の取込を行わないため、例えば、サブサーバの通知を設定情報が更新されたときなどに行うように構成しておけば、電話端末は、設定情報が更新されていないときに取込を行ってしまい、既に取込済みの設定情報であるにも拘わらず、再度、取込を行ってしまうといったことを防止できる。
また、請求項48に記載のように、前記サブサーバは、該サブサーバ配下に新たな前記電話端末が加わった際に、該電話端末の設定に関する設定情報を、該電話端末に送信する設定送信機能を有している、とよい。
これによれば、設定送信機能により、サブサーバの配下に新たに配置された電話端末に対して、設定情報を送信する(取り込ませる)ことができる。
ここで、送信する設定情報については、基本的な内容の設定情報とすればよい。
上述したようにサブサーバが設定情報を取り込む構成においては、請求項49に記載のように、前記電話端末は、前記サブサーバ側で前記電話端末自身における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記サブサーバ側から取り込んだ前記設定情報に基づいて前記電話端末自身の設定情報を更新する設定更新機能を有している、とよい。
これによれば、電話端末は、サブサーバ側から取り込んだ設定情報に基づいて、自身の設定情報を更新することができる。
また、このように自身の設定情報を更新する構成であれば、電話端末は、請求項50に記載のように、所定の再起動条件が満たされた際に再起動を行うように構成されており、該再起動が行われた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行うと共に、前記設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成するとよい。
これによれば、電話端末が再起動条件の成立により再起動された際、設定情報が初期化または消去されてしまっていたとしても、この再起動後、設定用端末に記憶されている最新の設定情報に更新することができる。
この構成における“再起動条件”とは、例えば、停電等によるトラブルに基づく再起動や、ユーザの操作に基づく再起動などのことである。
この構成では、電話端末が再起動された際には、この電話端末自身が設定情報の取込を主体的に行うように構成されているが、このような電話端末の再起動をサブサーバ側において検出するように構成し、再起動が検出された際に、この電話端末の設定情報をサブサーバ(またはセンタサーバ)が送信するように構成してもよい。
なお、上述したように、センタサーバが設定取込機能により取り込んだ設定情報については、請求項51に記載されたように、設定情報で示される内容を閲覧する情報閲覧機能を有し、この機能により、センタサーバ側で自由に閲覧できるように構成するとよい。
これによれば、設定取込機能により取り込んだ設定情報で示される内容を確認できる。
同様に、サブサーバが設定取込機能により取り込んだ設定情報についても、請求項52に記載されたように、設定情報で示される内容を閲覧する情報閲覧機能を有し、この機能により、サブサーバ側で自由に閲覧できるように構成するとよい。
これによっても、設定取込機能により取り込んだ設定情報で示される内容を確認できる。
また、上述した設定用端末に設定情報が記憶されている構成においては、この設定情報が、センタサーバ,サブサーバ,電話端末のうち1または2以上の設定に関するものである場合を例示したが、これ以外に、上述した“電話端末以外の端末装置”における設定情報としてもよい。
また、上述した設定用端末に設定情報が記憶されている構成においては、設定情報が全て設定用端末から供給されるように構成された場合を例示したが、この設定情報は、設定用端末以外の端末装置から供給されるように構成してもよい。
また、請求項53に記載のサーバは、請求項1から52のいずれかに記載のセンタサーバとして機能するサーバであるため、請求項1から52のいずれかに記載のセンタサーバとして、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項54に記載のサーバは、請求項1から52のいずれかに記載のサブサーバとして機能するサーバであるため、請求項1から52のいずれかに記載のサブサーバとして、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項55に記載の端末装置は、請求項1から52のいずれかに記載の電話端末として機能する端末装置であるため、請求項1から52のいずれかに記載の電話端末として、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項56に記載の端末装置は、請求項30から35のいずれか記載の電話端末以外の端末装置として機能する端末装置であるため、請求項30から35のいずれかに記載の電話端末以外の端末装置として、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項57に記載の端末装置は、請求項36から42のいずれか記載の設定用端末として機能する端末装置であるため、請求項36から42のいずれかに記載の設定用端末として、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項58に記載のプログラムは、請求項1から52のいずれかに記載のセンタサーバとして機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。そのため、このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項1から52のいずれかに記載のセンタサーバとして、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項59に記載のプログラムは、請求項1から52のいずれかに記載のサブサーバとして機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。そのため、このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項1から52のいずれかに記載のサブサーバとして、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項60に記載のプログラムは、請求項1から52のいずれかに記載の電話端末として機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。そのため、このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項1から52のいずれかに記載の電話端末として、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項61に記載のプログラムは、請求項30から35のいずれか記載の電話端末以外の端末装置として機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。そのため、このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項30から35のいずれかに記載の電話端末以外の端末装置として、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
また、請求項62に記載のプログラムは、請求項36から42のいずれか記載の設定用端末として機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。そのため、このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項36から42のいずれかに記載の設定用端末として、ネットワークシステムの一部を構成することができる。
以下に、本発明におけるネットワークシステムの実施形態を説明する。
ネットワークシステム1は、図1に示すように、通信事業者IP網N1に接続されたセンタサーバ10,通信事業者IP網N1と広域ネットワークN2を介して接続されたサブサーバ20,サブサーバ20それぞれに企業内ネットワークN3を介して接続されており音声通話機能を有する電話端末30などにより構成されている。なお、本実施形態において、サブサーバ20は、それぞれ異なる複数の企業(企業Aおよび企業B)に導入されているものとする。
センタサーバ10は、1以上のサブサーバ20それぞれと通信事業者IP網N1経由で通信可能に接続され、それぞれ異なるサブサーバ20間における通信を制御する。
サブサーバ20は、企業内ネットワークN3を介して接続された1以上の電話端末30を配下に従えて、これら配下の電話端末30間,または,電話端末30と通信事業者IP網N1との間における通信を制御する。
また、このサブサーバ20は、広域ネットワークN2に接続するための接続ポートだけでなく、アナログ回線N4を介してPSTN網N5(PSTN:Public Switched Telephone Network )に接続するための接続ポートを備え、配下の電話端末30とPSTN網N5を介して接続された他の電話端末(PSTN網N5に接続されたもの,または,別のサブサーバ20配下のもの)との通信をも制御できる。
なお、上述した通信業者IP網N1および広域ネットワークN2が本発明における第1のネットワークであり、PSTN網N5が本発明における第2のネットワークである。
これらセンタサーバ10,サブサーバ20,電話端末30は、それぞれ内蔵するCPUがメモリに記憶された処理手順に従って装置全体の動作を制御することにより、センタサーバ10,サブサーバ20,電話端末30として以下に示すような種々の機能を実現する。つまり、CPUが各種機能を実現するための手段となっている。
以下に、これらセンタサーバ10,サブサーバ20,電話端末30により実現される各機能について説明する。
[各装置の基本的な機能]
このネットワークシステム1においては、電話端末30が同じサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を行う場合、サブサーバ20が、電話端末30それぞれの間における音声通話に関する通信を統括して行う。また、電話端末30が異なるサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を行う場合、これら電話端末30それぞれを配下に従えるサブサーバ20が、通信事業者IP網N1までの通信を統括して行い、センタサーバ10が、サブサーバ20それぞれの間における音声通話に関する通信を統括して行う。
また、センタサーバ10およびサブサーバ20間は、両者間の通信を所定の認証方式により認証した後で実現されるように構成され、また、こうして実現される通信は、所定の暗号方式により暗号化された状態で行われるように構成されている。
こうして行われるセンタサーバ10およびサブサーバ20間での通信は、通信するデータに要求される条件を満たすことのできる通信手順に従ったものとなる。具体的にいうと、音声通話における音声を示すデータについては、再送要求や誤り訂正などのためのデータ領域を設けない状態で次々とデータを送信することで通信の遅延を所定値(音声通話に支障のない程度の値)よりも小さくすることのできる通信手順により行われる。また、音声通話における音声以外を示すデータについては、データ消失時に再送要求を行ったり、誤り訂正などによりデータの訂正を行うことでデータの品質を所定の品質(データの消失が起こりにくい程度の品質)以上とすることのできる通信手順により行われる。つまり、音声通話における音声を示すデータであれば遅延が発生しにくいこと、それ以外を示すデータであれば一定の品質を確保できること、が“データに要求される条件”とされている。
また、サブサーバ20は、配下の電話端末30との間における通信を複数種類の通信手順に従って実現可能であると共に、電話端末30とセンタサーバ10との間の通信を中継するにあたり、電話端末30との間で実現される通信手順を特定の通信手順に変換したうえでセンタサーバ10との間における通信を実現する機能(手順変換機能)を有している。
また、電話端末30は、サブサーバ20を介しての音声通話を開始した以降、この電話端末30により行われている音声通話を保留すべき旨を、サブサーバ20に指令する機能(保留指令機能)を有しており、サブサーバ20は、この指令を受けた際に、指令を出してきた電話端末30により行われている音声通話を保留する機能(通話保留機能)を有している。ここで、電話端末30の保留指令機能による指令は、電話端末30の操作部を構成する保留指令ボタンが押下された際に、サブサーバ20に対して行われるものである。そして、サブサーバ20の通話保留機能に基づく保留は、電話端末30側から再度の指令(保留後に保留指令ボタンが押下されることで行われる)により解除され、音声通話が再開されることとなる。
また、電話端末30は、実現中の音声通話を同じサブサーバ20配下の電話端末30へ転送すべき旨を、サブサーバ20に指令する機能(転送指令機能)を有しており、サブサーバ20は、この指令を受けた際に、指令を出してきた電話端末30により行われている音声通話を、配下の電話端末30のうち、指令された別の電話端末30へ転送する機能(第1転送機能)を有している。ここで、電話端末30の転送指令機能による指令は、電話端末30の操作部を構成する転送指令ボタンが押下された際に、サブサーバ20に対して行われるものである。
なお、センタサーバ10,サブサーバ20は、それぞれサーバ自身を、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対して隠蔽する機能(アクセス隠蔽機能)を有しており、あらかじめ登録された通信相手(本実施形態においては、図1におけるセンタサーバ10,サブサーバ20)以外からのアクセスに対し、サーバがネットワーク上に存在していないかのような状態とすることができる。ここでいうアクセス隠蔽機能とは、内蔵するデータベースにアクセスを許可する通信相手として登録された通信相手のアクセスのみに応答し、それ以外のアクセスに対しては反応しないようにする機能であり、このようなアクセスに対してネットワーク上にセンタサーバが存在しないかのように振る舞うことができる。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、電話端末30が異なるサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を行う場合は、広域ネットワークN2を介して音声通話に関する通信が行われるが、電話端末30が同じサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を行う場合には、音声通話に関する通信を広域ネットワークN2経由で行う必要がない。このように、同じサブサーバ20配下の電話端末30同士で音声通話が行われる場合であれば、このときの通信においてやりとりされるデータを広域ネットワークN2に伝送させる必要がないため、電話端末30の使用状態によっては、広域ネットワークN2の通信量を抑えることができ、これにより、センタサーバ10のみにより複数の電話端末30による音声通話を統合制御する構成と比べて通信状態を安定化することができる。
また、本ネットワークシステム1のように、センタサーバ10が通信を制御する構成では、この通信により全てのサブサーバ20との間でやりとりされるデータが同一のネットワーク(通信業者IP網N1,広域ネットワークN2)に伝送されることになるため、このネットワークのセキュリティレベルを暗号化により高めることで、情報漏洩などのセキュリティ問題に対して充分な配慮がなされたシステムとすることができる。これにより、センタサーバ10およびサブサーバ20間に存在するネットワークのセキュリティレベルが充分に高くない場合であっても、充分なセキュリティレベルを確保した状態で通信を行うことができる(図2(a)参照)。
また、センタサーバ10は、複数のサブサーバ20との通信を行うものであるため、無関係なネットワークデバイスとの通信が容易に実現されてしまうことは、情報漏洩などセキュリティ上の問題から望ましくないが、上述のように認証を経なければ通信が実現されないようにすることで、セキュリティ問題に充分な配慮がなされたシステムとすることができる。そのため、正常に認証されないような正規でないサーバにより不正な通信が実現されてしまうことを防止することができる。そして、この構成では、認証のプロセスを各地点間の閉じた環境(センタサーバ10およびサブサーバ20間)で行うことができるため、高い秘匿性を実現することができる(図2(a)参照)。
また、センタサーバ10およびサブサーバ20間で行われる通信では、音声を示すデータであれば遅延が発生しにくいような通信手順に従って通信を行うことにより、音声通話が不自然に遅延したものとなってしまうことを防止することができる。また、音声以外を示すデータであれば一定の品質を確保できるような通信手順に従って通信を行うことにより、音声以外を示すデータについて確実性の高い通信を行うことができる。
また、サブサーバ20が手順変換機能を有しているため、例えば、電話端末30の製造メーカが複数存在し、それぞれ採用する通信手順が異なるような場合であっても、これら通信手順にサブサーバ20が対応できさえすれば、問題なく本ネットワークシステム1における電話端末30として使用することができる。これにより、電話端末30としての設計の自由度が高くなり、多種多様な電話端末30を設計,製造することができるようになる。このことは、ユーザ側からすれば、多種多様な電話端末30を自由に選択して使用することができるようになるため好適といえる。さらには、その用途に応じて異なる種類(つまり通信手順)の電話端末30を選択的に切り替えて使用するといったことも可能になる。
また、電話端末30の保留指令機能によりサブサーバ20に対して指令を行うことで、この電話端末30による音声通話を、サブサーバ20の通話保留機能により保留することができる。
また、電話端末30の転送指令機能によりサブサーバに対して指令を行うことで、この電話端末30による音声通話を、この電話端末30を配下に従えるサブサーバ20配下である別の電話端末30へ転送することができる。
また、センタサーバ10,サブサーバ20は、それぞれアクセス隠蔽機能を有しているため、これにより、サーバに対する不正アクセスを防止することができる。
[内線機能]
次に、サブサーバ20により実現される内線機能について説明する。
また、サブサーバ20配下の電話端末30には、他のサブサーバ20配下の電話端末30またはPSTN網N5からの着信を受け付けるための外線番号の他、それぞれに内線番号が割り当てられており、同じサブサーバ20配下の電話端末30による内線番号に基づく呼出は、このサブサーバ20により制御されることで実現される。
また、このような内線番号に基づく呼出は、同じサブサーバ20配下の電話端末30同士だけでなく、同一企業における支社間などのように離れた位置に存在する複数のサブサーバ20配下に電話端末30が設置されている場合に(図3におけるA,A’参照)、このようなサブサーバ20配下の電話端末30との間でも内線番号に基づく呼出が行える。このための具体的な構成としては、同一企業のグループに分類された複数のサブサーバ20(企業A,企業A’それぞれのサブサーバ)には、同一のグループ識別コードが割り当てられ、各サブサーバ20配下の電話端末30それぞれに同一の規則に従って内線番号が割り当てられている。そして、電話端末30により内線番号に基づく呼出がなされた際、この呼出に基づく音声通話は、呼出先の電話端末30が、呼出元の電話端末30と同じサブサーバ20配下であれば、上述したのと同様、このサブサーバ20を介して実現される。一方、呼出先の電話端末30が、同一グループに分類された(つまり、同じグループ識別コードが割り当てられた)異なるサブサーバ20配下であれば(例えば、呼出元の電話端末30が企業Aのものであり、呼出先の電話端末30が企業A’のものである場合)、呼出元の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業Aのもの),センタサーバ10,および,呼出先の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業A’のもの)を介して実現される。この場合、各サブサーバ20がセンタサーバ10と連携して内線番号に基づく呼出を制御することとなる。
さらに、いずれかのサブサーバ20配下の電話端末30により内線番号に基づく呼出が、この内線番号の割り当てられた電話端末30を配下に従えるサブサーバ20のグループ識別コードを付加した状態で行われた際(例えば、呼出元の電話端末30が企業Aのものであり、呼出先の電話端末30が企業Bのものである場合)には、このような呼出がサブサーバ10側で許可される呼出として登録されていれば、この呼出に基づく音声通話は、呼出元の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業Aのもの),センタサーバ10,および,呼出先の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業Bのもの)を介して実現される。ここでは、あらかじめセンタサーバ10(のメモリ,ハードディスクなど)に、いずれのグループに属するサブサーバ20から、ずれのグループに属するサブサーバ20への呼出を許可するか、いずれの電話端末30からいずれのグループに属するサブサーバ20配下の電話端末30への呼出を許可するか、といった情報の登録されるデータテーブルを用意しておき、このデータテーブルの登録内容に基づいて、内線番号に基づく呼出を許可するか否かが判断されることとなる。なお、このデータテーブルは、サブサーバ20側で記憶されたものとしてもよい。
また、上述したように、それぞれ離れた位置に存在する複数のサブサーバ20配下に電話端末30同士による内線番号に基づく呼出と同様、このような電話端末30同士による内線番号に基づく転送を実現することもできる。具体的には、電話端末30により内線番号に基づく転送が指令された際、音声通話の転送は、転送先の電話端末30が、転送元の電話端末30と同じサブサーバ20配下であれば、上述したのと同様、このサブサーバ20を介して実現される。一方、転送先の電話端末30が、同一グループに分類された(つまり、同じグループ識別コードが割り当てられた)異なるサブサーバ20配下であれば(例えば、転送元の電話端末30が企業Aのものであり、転送先の電話端末30が企業A’のものである場合)、音声通話の転送は、転送元の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業Aのもの),センタサーバ10,および,転送先の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業A’のもの)を介して実現される。この場合、各サブサーバ20がセンタサーバ10と連携して内線番号に基づく転送を制御することとなる。
さらに、いずれかのサブサーバ20配下の電話端末30により内線番号に基づく転送の指令が、この内線番号の割り当てられた電話端末30を配下に従えるサブサーバ20のグループ識別コードを付加した状態で行われた際(例えば、転送元の電話端末30が企業Aのものであり、転送先の電話端末30が企業Bのものである場合)には、このような転送がサブサーバ10側で許可される転送として登録されていれば、音声通話の転送は、転送元の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業Aのもの),センタサーバ10,および,転送先の電話端末30を配下に従えるサブサーバ20(企業Bのもの)を介して実現される。ここでは、あらかじめセンタサーバ10(のメモリ,ハードディスクなど)に、いずれのグループに属するサブサーバ20から、ずれのグループに属するサブサーバ20への転送を許可するか、いずれの電話端末30からいずれのグループに属するサブサーバ20配下の電話端末30への転送を許可するか、といった情報の登録されるデータテーブルを用意しておき、このデータテーブルの登録内容に基づいて、内線番号に基づく転送を許可するか否かが判断されることとなる。なお、このデータテーブルは、サブサーバ20側で記憶されたものとしてもよい。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、同じサブサーバ20配下の電話端末30同士であれば、それぞれに割り当てられている内線番号に基づいて呼出または転送を行うことができる。さらに、異なるサブサーバ20配下の電話端末30同士であっても、同一グループに分類されたサブサーバ20配下のものであれば、同様に内線番号に基づく呼出または転送を行うことができる。
また、例え、異なるグループに分類されたサブサーバ20配下の電話端末30同士であっても、センタサーバ10側で記憶されているデータテーブルに登録された情報に基づいて呼出または転送が許可されるものであれば、グループ識別コードを付加した状態で内線番号に基づく呼出または転送を行うことにより、上述したのと同様、内線番号に基づく呼出または転送を行うことができる。
[PSTN網N5を介して実行される機能]
次に、サブサーバ20がPSTN網N5を介して実行される機能について説明する。
このサブサーバ20は、上述したように、配下の電話端末30とPSTN網N5を介して接続された他の電話端末との通信をも制御することができる。
ここで、音声通話を広域ネットワークN2およびPSTN網N5のいずれで実現するかについては、サブサーバ20に対して外部から指令を行うことにより設定可能である。この“外部からの指令”は、サブサーバ20の操作部により特定の手順で操作を行うこと、および、配下の電話端末30から指令となる信号を受信したこと、である。この後者の信号については、電話端末30が、操作部に対して所定の操作を行うことにより、この電話端末30からサブサーバ20に対して送信する機能(ネットワーク指令機能)を有しているため、この機能に基づいて上記指令が送信されることとなる。
また、サブサーバ20は、広域ネットワークN2の通信状況(通信量など)を監視(一定期間毎にチェック)しており、この通信状況が、広域ネットワークN2を介した通信を妨げる障害の発生を示す状況(例えば、広域ネットワークN2を介した通信が不能、広域ネットワークN2において音声通話に必要な通信量を確保できない、など)となった場合に、以降の音声通話をPSTN網N5にて実現するように切り替える機能(第1障害回避機能)を有している。ここでは、広域ネットワークN2を介した呼出を行う際に、上述した状況になっている場合であれば、あらかじめPSTN網N5を介して呼出を行い、広域ネットワークN2を介した音声通話中に上記状況になった場合には、この広域ネットワークN2を介した音声通話を中断すると共に、PSTN網N5を介してこの通話相手の呼出を行うことになる。なお、上述した“広域ネットワークN2を介した通信を妨げる障害”における“広域ネットワークN2を介した通信”とは、センタサーバ10との通信以外に、例えば、広域ネットワークN2とPSTN網N5の間を取り持つゲートウェイサーバ(図1における通信業者IP電話サービス網N6内に設置されている)などと行われる通信のことである。
また、電話端末30は、PSTN網N5を介して実現中の音声通話を同じサブサーバ20配下の電話端末30へ転送すべき旨を、サブサーバ20に指令する機能(転送指令機能)を有しており、サブサーバ20は、この指令を受けた際に、指令を出してきた電話端末30により行われている音声通話を、PSTN網N5を介して接続された他の電話端末(別のサブサーバ20配下の電話端末30、または、PSTN網N5に接続された別の電話端末)へ転送する機能(第2転送機能)を有している。ここで、電話端末30の転送指令機能による指令は、電話端末30の操作部を構成する転送指令ボタンが押下された際に、サブサーバ20に対して行われるものである。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、サブサーバ20は、PSTN網N5を介して接続された他の電話端末30と配下の電話端末30との通信をも制御することができるため、特定のサブサーバ20配下の電話端末30から、広域ネットワークN2だけでなく、PSTN網N5を介しても、別のサブサーバ20配下の電話端末30との間で音声通話を実現することができる。また、PSTN網N5を介して、このPSTN網N5に接続された別の電話端末との間での音声通話を実現することもできる。
また、現在、広域ネットワークN2を介して音声通話を実現不能な通話先(例えば、110番などの緊急電話)があるが、このような通話先でも通常はPSTN網N5を介しての音声通話は実現できるため、このPSTN網N5を用いて音声通話を実現することができる。また、両ネットワークを使用可能な構成としていることから、既存のPBX(Private Branch eXchange ;構内交換機)が存在している場合には、このPBXをそのままPSTN網N5に接続する経路に配置しておくことができ、これにより、既存の設備を有効利用しつつ、部分的に広域ネットワークN2を利用したシステムを導入することができる。
また、サブサーバ20は、音声通話を広域ネットワークN2およびPSTN網N5のいずれで実現するかについて、外部からの指令により設定することができる。より具体的にいうと、ユーザは、電話端末30またはサブサーバ20の操作部に対して所定の操作を行うことにより、ネットワーク送信機能にて指令となる信号をサブサーバ20に送信することができ、この指令に基づいて、サブサーバ20が広域ネットワークN2およびPSTN網N5のいずれにより音声通話を実現するかについて設定を行うことができる。
また、広域ネットワークN2上に障害が発生して音声通話が正常に実現できないような場合には、サブサーバ20の第1障害回避機能によって、PSTN網N5を介して音声通話を正常に実現することができる。
また、電話端末30の転送指令機能によりサブサーバに対して指令を行うことで、この電話端末30による音声通話を、別のサブサーバ20配下である電話端末30,または、PSTN網N5に接続された別の電話端末へ転送することができる。
[認証に関する機能]
次に、電話端末30により呼出を行う際に行われる認証などに関する機能について説明する。
まず、電話端末30は、ユーザに呼び出したい電話端末を特定可能な特定情報を、送受話部から音声により入力させ、この特定情報をサブサーバ20へ送信する機能(特定送信機能)を有しており、サブサーバ20は、この特定情報を受信した際に、この特定情報から呼び出すべき電話端末を特定して呼出を行う機能(音声呼出機能)を有している。この“特定情報”は、電話番号そのもの、または、電話番号に特定の音声が対応付けられている場合における“特定の音声”である。
また、電話端末30は、呼出を行うにあたり、ユーザにより認証情報を入力させると共に、この認証情報をサブサーバ20へ送信する機能(認証送信機能)を有している。そして、サブサーバ20は、この認証情報を受信した際、認証情報に基づく認証を行い、正規のユーザによるものであるとして正常に認証できる場合にのみ、認証情報を送信してきた電話端末30による呼出を許可する機能(呼出認証機能)を有している。
ここで、電話端末30から送信される認証情報は、電話端末30の操作部により入力された特定の情報、または、ユーザによる特定の音声で示される情報であり、この認証情報が送信されてきた際、サブサーバ20は、この認証情報で示される音声により認証情報が正規のユーザによる情報であるか否かの認証を行う。なお、ここでの認証は、識別情報で示される音声の内容が特定のキーワードと一致するか否かによって行われるが、認証情報で示される音声そのものに基づく音声認証(声紋認証)を行うように構成してもよい。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、サブサーバ20は、音声呼出機能によって、電話端末30から音声で指定された呼出先を特定し、こうして特定した電話端末の呼出を行うことができる。このような構成であれば、サブサーバ20は、電話端末30の替わりに、特定情報を示す音声を生成可能なアプリケーションが組み込まれた端末装置を用いること,つまり電話端末ではない端末装置を電話端末として使用することも可能となる。
また、サブサーバ20は、呼出認証機能により正規のユーザであると認証できた場合にのみ、このユーザの電話端末30による呼出および音声通話を実現する。そのため、正規のユーザではないユーザにより電話端末30が不正使用されてしまうことを防止することができる。
また、このサブサーバ20による認証は、電話端末30側で入力された音声で示される認証情報に基づいて行うことも可能であるが、この場合、電話端末30のユーザは、煩雑な操作部の操作をすることなく、音声を入力するだけで認証を行うことができる。
[ローミング機能]
次に、サブサーバ20により行われるローミングに関する機能について説明する。
まず、サブサーバ20は、図4に示すように、それぞれが配下の電話端末30との間における通信を無線により実現する複数のアクセスポイント40を備えた形態でネットワークシステム1を構成することができる。そして、これら電話端末30との無線通信を、複数のアクセスポイント40のうちいずれかのアクセスポイントにローミングさせる機能(第1ローミング機能)を有している。
また、サブサーバ20は、自身の備えるアクセスポイント40だけでなく、他のサブサーバ20の備えるアクセスポイント40に対しても、ローミングさせる機能(第2ローミング機能)を有している。この場合、サブサーバ20は、センタサーバ10と連携してローミングさせることになる。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、サブサーバ20の第1ローミング機能によって、電話端末30による通信を、複数のアクセスポイント40それぞれの通信圏内(無線通信可能な範囲内)において、自由に移動しながら行うことができる(図2における矢印a参照)。
また、サブサーバ20の第2ローミング機能によって、電話端末30による通信を、特定のサブサーバ20の備えるアクセスポイント40それぞれの通信圏内だけでなく、別のサブサーバ20の備えるアクセスポイント40それぞれの通信圏内において、自由に移動しながら行うことができる(図2における矢印b参照)。
[ログイン機能]
次に、電話端末30が、本ネットワークシステム1の構成要素となるために行うべきログインに関する機能について説明する。
また、センタサーバ10は、電話端末30それぞれの設定に関する設定情報が、電話端末30のユーザに割り当てられた識別情報,および,電話端末30を配下に従えることを許可されたサブサーバ20と対応付けられた状態で登録されたデータベースを記憶部に記憶している。ここでいう“設定情報”とは、例えば、電話端末30の呼び出し音に関する情報,他の電話端末30を含む電話番号に関する情報(いわゆる電話帳)などのことであり、あらかじめデータベースに登録されたものである。
そして、電話端末30からサブサーバ20を介して識別情報が送信されてきた際、この識別情報が、この電話端末30に対応付けてデータベースに登録されているサブサーバ20から送信されてきた識別情報であれば、この識別情報に対応する設定情報をデータベースから読み出して、サブサーバ20を介して電話端末30へ送信する機能(第2サーバ側ログイン機能)を有している。
これに対応する機能として、電話端末30は、自身がサブサーバ20の配下に配置(サブサーバ20と通信可能に接続)された際、ユーザに識別情報を入力させ、この識別情報を、サブサーバ20を介して電話端末30へ送信し、その後、サブサーバを介してセンタサーバ10から送信されてきた設定情報に基づいて、自身の設定情報を更新する機能(端末側ログイン機能)を有している。
なお、ここでは、センタサーバ10の記憶部に設定情報が記憶されている場合を例示したが、この設定情報は、サブサーバ20に記憶されていてもよい。この場合、サブサーバ20については、電話端末30それぞれの設定に関する設定情報を電話端末30のユーザに割り当てられた識別情報と対応付けた状態で登録したデータベースを記憶部に記憶しておき、電話端末30側から識別情報が送信されてきた際に、この識別情報に対応する設定情報をデータベースから読み出して電話端末30へ送信する、といった機能(第1サーバ側ログイン機能)を有するものとすればよい。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、電話端末30は、サブサーバ20の配下に配置された際、端末側ログイン機能に基づいて自身の設定情報を更新することができるため、配下に従えるサブサーバ20を変更したとしても、常に同じ設定情報に基づいた状態での使用が可能になる。
このとき、電話端末30は、サブサーバ20の配下に配置された際、このサブサーバ20がセンタサーバ10側で許可(データベースに登録)されているサブサーバ20であれば、端末側ログイン機能により設定情報を更新することができる。つまり、本ネットワークシステム1では、設定情報の更新を可能とする電話端末をセンタサーバ10側で登録されているものに限定できる。
[マルチメディア機能]
次に、サブサーバ20と電話端末30とにより、音声通話以外の利用形態を実現するための機能について説明する。
まず、サブサーバ20は、音声通話に関するデータ以外の情報を示すデータを電話端末30へ送信する機能(情報送信機能)を有しており、電話端末30は、サブサーバ20から送信されてきたデータで示される情報を保存または出力する機能(保存出力機能)を有している。ここでいう“音声通話に関するデータ以外の情報”は、サブサーバ20に対して入力された情報や、センタサーバ10から送信された情報であって、例えば、任意の文字情報,静止画情報,動画情報,音声情報などのことである。また、電話端末30の保存出力機能による“保存”とは、情報を記憶部にて記憶することであり、“出力”とは、情報で示される内容を表示部に表示したり、情報で示される内容をスピーカから音声として出力したり、プリンタとしての機能を有している場合において情報をプリントアウトしたり、といったことである。
また、サブサーバ20は、電話端末30以外の端末装置を配下に従え、これら端末装置との間における通信を制御することができる。この端末装置としては、監視カメラ50,コピー機,センサ類,ファクシミリ装置,プリンタ,スキャナ,これら複数の機能を有する複合機,その他、家電製品などを利用することもできる。
これらのうち、監視カメラを利用することを想定した機能として、サブサーバ20には、この監視カメラにより取得された画像を解析し、その解析結果を報知する機能(解析報知機能)を有している。この機能においては、監視カメラにより連続して取得された画像に大きな変化があった際、具体的な例として、立ち入り禁止区域の画像において人が映ったと判定されるような場合に、配下の電話端末30を呼び出して警告メッセージの音声信号を送信(警告メッセージを通知)する(または、音声信号の送信と共に監視カメラの映像を配信する)、センタサーバ10に警告用の情報(例えば、日時など)を送信する、その他の端末に警告メッセージが記述された電子メールを送信する、といったことで報知を行う。また、これらのうち、いずれを行うようにするかについては、ユーザの操作を受けて、あらかじめ設定しておくことができる。
また、サブサーバ20は、上述した電話端末以外の端末装置それぞれにおける情報、例えば、使用状況に関する情報(例えば、消耗品の使用量,故障情報)などをサブサーバ20側で管理するための機能として、このような情報を、端末装置から収集して蓄積する機能(収集蓄積機能)である。この機能は、サブサーバ20が各端末装置にアクセスして情報を自主的に収集する機能であるが、各端末装置側からイベント発生時に情報を送信させるように構成し、こうして送信されてきた情報を収集する機能としてもよい。
また、サブサーバ20は、収集蓄積機能により収集した情報をセンタサーバ10に通知する機能(収集情報通知機能)を有しており、センタサーバ10は、こうしてサブサーバ20から収集情報通知機能により通知された情報を蓄積する機能(情報蓄積機能)を有している。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、電話端末30は、保存出力機能によって、サブサーバ20との間で“音声通話に関するデータ以外の情報”に関する通信を行うことができ、こうして取得した情報を保存または出力することができる。また、これら情報が、センタサーバ10から電話端末30に送信する必要のある情報である場合には、この情報を一旦サブサーバ20に蓄えた後に通信状況が安定してから電話端末30に送信する、といったことが可能になるため、電話端末30までの情報の送信を安定的に実現することができる。
また、サブサーバ20の解析報知機能により、このサブサーバ20配下の監視カメラ50により取得された画像の解析結果を報知することができる。
また、サブサーバ20の収集蓄積機能によって、上述した端末装置に関する情報をサブサーバ20側で収集,蓄積して管理することができる。
また、センタサーバ10は、サブサーバ20の収集情報通知機能により通知された情報を、情報蓄積機能により蓄積することができるため、こうしてサブサーバ10側で収集された情報を、最終的にセンタサーバ10で収集して管理することができる。このように情報を蓄積できることは、複数のサブサーバ20配下の端末装置を統合して管理する上では好適である。
[ファクシミリ通信に関する機能]
次に、ファクシミリ通信に関する機能について説明する。
まず、サブサーバ20は、配下の電話端末30を含む端末装置の中に、ファクシミリ通信を実現するためのファックス機能を有する端末装置が存在する場合に有効となる機能として、これら端末装置のファックス機能により送信されたファクシミリデータを、このデータの送信先の端末装置に応じた通信手順に従って中継する機能(ファックス中継機能)を有している。
ここでいう“送信先の端末装置に応じた通信手順”とは、例えば、インターネット技術を用いたファクシミリ通信(例えば、IP−FAXなど)のためのファックス機能を有している端末装置に対し、このインターネット技術に基づく通信手順によりファクシミリデータを送信することである。また、インターネット技術を用いない従来からのファクシミリ通信のためのファックス機能を有している端末装置に対して、従来からの通信手順によりファクシミリデータを送信することである。そして、送信先の端末装置に応じた通信手順とするためには、例えば、端末装置を指定した際のファックス番号に応じて異なる通信手順とすればよい。また、あらかじめサブサーバ10経由で送信先の端末装置から適切な通信手順の通知を受けたうえで、こうして通知された通信手順とするようにしてもよい。
また、サブサーバ20は、配下に従える端末装置と他のサブサーバ20配下の端末装置とのファクシミリ通信を実現可能に構成されている。そして、広域ネットワークN2の通信状況(通信量など)を監視(一定期間毎にチェック)しており、この通信状況が、広域ネットワークN2を介した通信を妨げる障害の発生を示す状況(例えば、広域ネットワークN2を介した通信が不能、広域ネットワークN2において音声通話に必要な通信量を確保できない、など)となっている場合には、PSTN網N5を介してファクシミリ通信を実現するようにする機能(第2障害回避機能)を有している。なお、上述した“広域ネットワークN2を介した通信を妨げる障害”における“広域ネットワークN2を介した通信”とは、センタサーバ10との通信以外に、例えば、広域ネットワークN2とPSTN網N5の間を取り持つゲートウェイサーバ(図1における通信業者IP電話サービス網内に設置されている)などと行われる通信のことである。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、サブサーバ20のファックス中継処理によって、送信先の端末装置に応じた,つまり,この端末装置が受信可能な通信手順に従ってファクシミリデータを送信することができる。
また、広域ネットワークN2上に障害が発生してファクシミリ通信が正常に実現できないような場合には、サブサーバ20の第2障害回避機能によって、PSTN網N5を介して音声通話を正常に実現することができる。
[保守機能]
次に、各装置の保守に関する機能を説明する。
まず、センタサーバ10は、図2(b)に示すように、他のネットワークから切り離されている設定用端末60に接続されている。そして、この設定用端末60から、センタサーバ10,サブサーバ20および電話端末30それぞれの設定に関する設定情報を取り込む機能(設定取込機能)を有している。また、ここでいう“設定情報”とは、電話端末30についてのものであれば、上述した呼び出し音に関する情報,電話帳情報などの他に、ファームウェアに関する情報や、ファームウェアそのものなどのことである。また、センタサーバ10およびサブサーバ20についてのものであれば、ファームウェアに関する情報や、ファームウェアそのものなどのことである。
この設定情報については、センタサーバ10がユーザの操作を受けて,または,自主的に取込に行くように設定することができるが、本実施形態における設定用端末60は、設定情報を取り込むべき旨をセンタサーバ10に通知するように構成されているため、この通知を受けた際に設定取込機能による取込を行うように設定することもできる。
また、センタサーバ10は、設定情報として自身の設定に関するものを設定取込機能により取り込んだ場合に、この設定情報に基づいてセンタサーバ10自身の設定情報を更新する機能(設定更新機能)を有している。
また、センタサーバ10は、上述したように、設定用端末60からの通知を受けた以外に、所定の再起動条件が満たされて再起動を行った際に、設定取込機能による設定情報の取込を行って、設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成されている。ここでいう“再起動条件”とは、例えば、停電等によるトラブルに基づく再起動や、ユーザの操作に基づく再起動などのことである。
ここまでは、設定情報がセンタサーバ10のものである場合について説明したが、センタサーバ10は、設定用端末60から取り込んだ設定情報が、サブサーバ20または電話端末30における設定に関するものである場合に、設定取込機能により取り込んだ設定情報を記憶部に記憶しておく機能(設定記憶機能)を有している。
サブサーバ20は、こうしてセンタサーバ10において記憶された設定情報について、センタサーバ10から取り込む機能(設定取込機能)を有している。
この設定情報についても、サブサーバ20がユーザの操作を受けて,または,自主的に取込に行くように設定することができるが、本実施形態におけるセンタサーバ10は、サブサーバ20に対して設定情報を取り込むべき旨を通知する機能(取込通知機能)を有しているため、この通知を受けた際に設定取込機能による取込を行うように設定することもできる。
また、サブサーバ20は、設定情報として自身の設定に関するものを設定取込機能により取り込んだ場合に、この設定情報に基づいてサブサーバ20自身の設定情報を更新する機能(設定更新機能)を有している。
また、サブサーバ20は、上述したように、センタサーバ10からの通知を受けた以外に、所定の再起動条件が満たされて再起動を行った際に、設定取込機能による設定情報の取込を行って、設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成されている。ここでいう“再起動条件”とは、例えば、停電等によるトラブルに基づく再起動や、ユーザの操作に基づく再起動などのことである。
また、サブサーバ20は、センタサーバ10から取り込んだ設定情報が、電話端末30における設定に関するものである場合に、設定取込機能により取り込んだ設定情報を記憶部に記憶しておく機能(設定記憶機能)を有している。
電話端末30は、こうして、サブサーバ20において記憶された設定情報について、サブサーバ20ら取り込む機能(設定取込機能)を有している。
この設定情報についても、電話端末30がユーザの操作を受けて,または,自主的に取込に行くように設定することができるが、本実施形態におけるサブサーバ20は、電話端末30に対して設定情報を取り込むべき旨を通知する機能(取込通知機能)を有しているため、この通知を受けた際に設定取込機能による取込を行うように設定することもできる。
また、電話端末30は、設定情報として自身の設定に関するものを設定取込機能により取り込んだ場合に、この設定情報に基づいて電話端末30自身の設定情報を更新する機能(設定更新機能)を有している。
また、電話端末30は、上述したように、サブサーバ20からの通知を受けた以外に、所定の再起動条件が満たされて再起動を行った際に、設定取込機能による設定情報の取込を行って、設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成されている。ここでいう“再起動条件”とは、例えば、停電等によるトラブルに基づく再起動や、ユーザの操作に基づく再起動などのことである。
また、サブサーバ20は、配下に新たな電話端末30が加わった(通信可能に接続された)ことが検出された際に、電話端末30の設定情報として基本的な内容の設定情報を、この電話端末30に送信する機能(設定送信機能)を有している。
また、各装置が取り込んだ設定情報については、各装置が有している機能(情報閲覧機能)により、その内容を閲覧することができる。この機能は、各装置に対して所定の操作が行われた際に実現されるものであって、各装置の表示部によりその内容を表示したり、プリンタとしての機能を有している場合であればプリントアウトしたり、といったことにより閲覧が可能となる。
なお、本実施形態において、各装置は、再起動されたことを各装置自身が認識し、自主的に設定情報の取込を行うように構成されているが、各装置の再起動を、それぞれの上位サーバ(電話端末30におけるサブサーバ20,サブサーバ20におけるセンタサーバ10,センタサーバ10における設定用端末60)側で検出するように構成し、こうして再起動を検出した際に、上位サーバから設定情報そのものを送信するように構成してもよい。また、上述した設定用端末60に設定情報が記憶されている構成においては、この設定情報が、センタサーバ10,サブサーバ20,電話端末30における設定に関するものである場合を例示したが、これ以外に、上述した“電話端末以外の端末装置”における設定情報とし、これら端末装置が各装置と同様の機能により設定情報の取得,記憶,更新などを実現できるように構成してもよい。また、設定情報が全て設定用端末60から供給されるように構成された場合を例示したが、この設定情報は、設定用端末60以外の端末装置から供給されるように構成してもよい。
上述したような各機能により、本ネットワークシステム1は、以下に示すような効果を奏することになる。
まず、センタサーバ10は、設定取込機能によって、センタサーバ10,サブサーバ20および電話端末30それぞれにおける設定に関する設定情報を取り込むことができる。
また、センタサーバ10について、設定用端末60からの通知を受けた際に設定情報の取込を行うように設定しておけば、設定用端末60からの通知を受けるまでは、設定情報の取込を行わなくなるため、例えば、設定情報が更新されたときに設定用端末60の通知がなされるように構成しておけば、センタサーバ10は、設定情報が更新されていないときに取込を行ってしまい、既に取込済みの設定情報であるにも拘わらず、再度、取込を行ってしまうといったことを防止できる。
また、センタサーバ10は、設定更新機能によって、設定用端末60から取り込んだ設定情報に基づいて、自身の設定情報を更新することができる。
また、センタサーバ10は、再起動条件の成立により再起動された際、設定情報が初期化または消去されてしまっていたとしても、この再起動後、設定取込機能および更新設定機能により設定用端末60に記憶されている最新の設定情報に更新することができる。
また、センタサーバ10は、設定記憶機能によって、設定用端末60から取り込んだ設定情報を、記憶部に記憶しておくことができる。
また、サブサーバ20は、設定取込機能によって、サブサーバ20または電話端末30における設定に関する設定情報を取り込むことができる。
また、サブサーバ20について、センタサーバ10からの通知を受けた際に設定情報の取込を行うように設定しておけば、サブサーバ20は、センタサーバ10からの通知を受けるまでは、設定情報の取込を行わないため、例えば、センタサーバ10の通知を設定情報が更新されたときなどに行うようにしておけば、サブサーバ20は、設定情報が更新されていないときに取込を行ってしまい、既に取込済みの設定情報であるにも拘わらず、再度、取込を行ってしまうといったことを防止できる。
また、サブサーバ20は、センタサーバ10から取り込んだ設定情報に基づいて、自身の設定情報を更新することができる。
また、サブサーバ20は、再起動条件の成立により再起動された際、設定情報が初期化または消去されてしまっていたとしても、この再起動後、設定取込機能および更新設定機能によりセンタサーバ10に記憶されている最新の設定情報に更新することができる。
また、サブサーバ20は、設定記憶機能によって、センタサーバ10から取り込んだ設定情報を、記憶部に記憶しておくことができる。
また、電話端末30は、設定取込機能によって、電話端末30における設定に関する設定情報を取り込むことができる。
また、電話端末30は、サブサーバ20からの通知を受けるまでは、設定情報の取込を行わないため、例えば、サブサーバ20の通知を設定情報が更新されたときなどに行うように構成しておけば、電話端末30は、設定情報が更新されていないときに取込を行ってしまい、既に取込済みの設定情報であるにも拘わらず、再度、取込を行ってしまうといったことを防止できる。
また、電話端末30は、再起動条件の成立により再起動された際、設定情報が初期化または消去されてしまっていたとしても、この再起動後、設定取込機能および更新設定機能によりサブサーバ20に記憶されている最新の設定情報に更新することができる。
また、サブサーバ20は、設定送信機能によって、サブサーバ20の配下に新たに配置された電話端末30に対して、設定情報を送信する(取り込ませる)ことができる。
また、各装置(センタサーバ10,サブサーバ20,電話端末30)は、情報閲覧機能によって、設定取込機能で取り込んだ設定情報で示される内容をユーザに確認させることができる。
また、上述のように設定用端末60から設定情報を供給する構成であれば、各装置の設定情報を、設定用端末60,または,この設定用端末60から設定情報を取り込んだセンタサーバ10にて一括管理することができる。これにより、設定情報に基づくメンテナンス(各装置についての設定情報の送信,更新など)を効率的に行うことができる。そして、各電話端末30のメンテナンスについては、広域ネットワークN2を介して接続されたセンタサーバ10からではなく、各サブサーバ20から行うことができるため、広域ネットワークN2のような外乱の少ない状態でメンテナンスが行え、これにより、メンテナンス自体の質を高めることができる。
[試験]
以下に、上述した図1のネットワークシステム1において行った試験について説明する。
(1)外線通話試験
A地点の電話端末30から、通信業者IP電話サービス網N6を介してPSTN網N5へ通話ができることを確認した。
(2)アナログ回線試験
A地点の電話端末30から、PSTN網N5を介して音声通話を行うように設定(ここでは、所定のボタンを押下することにより設定される)し、アナログ回線N4を介してIP電話サービスで通話できない電話番号に通話ができることを確認した。
(3)A・B地点間内線通話試験
AとBの識別番号を1として、以下の試験を行った。
発信(発呼元)側と着信(発呼先)側を図5(a)に示す表にしたがって選び、発信側から着信側の内線番号をダイヤルすることで、呼出し・通話することができることを確認した。これにより、同企業内で内線網を構築することなく、個別の内線番号で通話することができることが分かった。
(4)A・B地点間広域内線通話試験
Aの識別番号を1、Bの識別番号を2として、以下の試験を行った。
発信側と着信側を図5(b)に示す表にしたがって選び、発信側から着信側の識別番号と内線番号をダイヤルすることで、呼出し・通話することができることを確認した。これにより、企業間で内線網を構築することなく、個別の内線番号で通話することができることが分かった。
(5)広域ネットワーク網が切断された際の通話試験。
サブサーバ20と通信業者IP網N1を接続する広域ネットワークN2との接続回線を切断して、PSTN網N5を介して音声通話を行うように設定変更(ここでは、所定のボタンを押下することにより設定変更される)し、アナログ回線N4を介してPSTN網N5へ通話ができることを確認した。また、A・B各地点内の内線通話ができることを確認した。
(6)ログイン・ログアウト試験
A・Bの識別番号を1とし、A地点の内線200番を使用していたアカウントを使用して、B地点の内線100番の電話端末30にログインすることにより、この電話端末30は内線200番として使用することができ、A地点の内線200番の電話端末30はセンタサーバ10、サブサーバ20の指示によりログアウトして内線200番として使用できなくできることを確認した。また、B地点のログインした電話からログアウトすることにより、B地点の電話端末30は内線100番に戻り、A地点の電話が200番に戻ることを確認した。
(6)オフィス内の情報収集
コピー・ファクシミリ・ネットワーク印刷・ネットワークスキャナ機能を持った複合機を企業内ネットワークN3に接続(サブサーバ20の配下に配置)した。複合機からのカウンター情報(印刷枚数情報)を企業内ネットワークN3に接続されたサブサーバ20へ蓄積し、サブサーバ20からセンタサーバ10へ情報を送信。センタサーバ10に蓄積したカウンター情報を参照できるウェブサーバを設置。このウェブサーバを閲覧することで、本複合機のカウンター情報を確認できた。
(6)保守についての実施例
A地点のサブサーバ20および電話端末30の設定をサブサーバ20に蓄積し、1週間周期でセンタサーバ10へ保存するように設定した。A地点のサブサーバ20および電話端末30の設定を初期化し、ネットワーク設定とセンタサーバ10との認証情報のみ設定を行って、企業内ネットワークN3および広域ネットワークN2に接続した。その後自動的にサブサーバ20はセンタサーバ10と認証し、サブサーバ20と電話端末30の設定情報をセンタサーバ10から取り出し、サブサーバ20の設定を更新し、電話端末30の設定を配布して元の状態に復帰することを確認した。
ネットワークシステム全体を示す図 ネットワークシステムにおける効果を示す図(a),センタサーバが設定用端末と接続された状態を示す図(b) 電話端末からの呼出を行う例を示す図 電話端末のローミングを行う様子を示す図 試験における発信側と着信側の組み合わせ表を示す図
符号の説明
1…ネットワークシステム、10…センタサーバ、20…サブサーバ、30…電話端末、40…アクセスポイント、50…監視カメラ、60…設定用端末。

Claims (62)

  1. 第1のネットワークを介して音声通話を実現する通話機能を有する電話端末と、
    1以上の前記電話端末を配下に従えて、該配下の電話端末間,または,前記電話端末と第1のネットワークとの間における通信を制御するサブサーバと、
    1以上の前記サブサーバそれぞれと第1のネットワーク経由で通信可能に接続され、異なる前記サブサーバ間における通信を制御するセンタサーバと、からなり、
    前記電話端末が同じ前記サブサーバ配下の前記電話端末との間で音声通話を行う際は、前記電話端末それぞれの間における音声通話に関する通信を前記サブサーバが統括して行い、
    前記電話端末が異なる前記サブサーバ配下の前記電話端末との間で音声通話を行う際には、これら前記電話端末それぞれを配下に従える前記サブサーバが第1のネットワークまでの通信を統括して行うと共に、前記センタサーバが前記サブサーバそれぞれの間における音声通話に関する通信を統括して行う、ように構成されている
    ことを特徴とする第1のネットワークシステム。
  2. 前記センタサーバおよび前記サブサーバは、両者間の通信を所定の暗号方式により暗号化した状態で行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記センタサーバおよび前記サブサーバは、両者間の通信を所定の認証方式により認証した後で実現するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネットワークシステム。
  4. 前記センタサーバおよび前記サブサーバは、両者間の通信を、該通信するデータに要求される条件を満たすことのできる通信手順に従って行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のネットワークシステム。
  5. 前記センタサーバおよび前記サブサーバは、両者間において、音声通話における音声を示すデータを少なくとも通信の遅延を所定値よりも小さくすることのできる通信手順に従って通信し、音声通話における音声以外を示すデータを少なくともデータの品質を所定の品質以上とすることのできる通信手順に従って通信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のネットワークシステム。
  6. 前記サブサーバ配下の前記電話端末それぞれに内線番号が割り当てられている場合において、該サブサーバ配下の前記電話端末間における内線番号に基づく呼出は、該サブサーバを介して実現される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のネットワークシステム。
  7. 同一グループに分類された複数の前記サブサーバ配下の電話端末それぞれに内線番号が割り当てられている場合において、前記電話端末により内線番号に基づく呼出がなされた際、該呼出に基づく音声通話は、呼出先の前記電話端末が、呼出元の電話端末と同じ前記サブサーバ配下であれば、該サブサーバを介して実現される一方、呼出先の前記電話端末が、同一グループに分類された前記サブサーバ配下であり呼出元の前記電話端末と異なる前記サブサーバ配下であれば、呼出元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,呼出先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される
    ことを特徴とする請求項6に記載のネットワークシステム。
  8. 1以上の前記サブサーバからなるグループ毎にグループ識別コードが割り当てられている場合において、いずれかの前記サブサーバ配下の前記電話端末により内線番号に基づく呼出が、該内線番号の割り当てられた前記電話端末を配下に従える前記サブサーバの前記グループ識別コードを付加した状態で行われた際、このような呼出が前記サブサーバ側で許可される呼出として登録されている場合には、該呼出に基づく音声通話は、呼出元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,呼出先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される
    ことを特徴とする請求項7に記載のネットワークシステム。
  9. 前記センタサーバは、該センタサーバ自身を、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対して隠蔽するアクセス隠蔽機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか記載のネットワークシステム。
  10. 前記電話端末は、該電話端末により行われている音声通話を別の前記電話端末へ転送すべき旨を、前記サブサーバに指令する転送指令機能を有しており、
    前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末により行われている音声通話を、該電話端末の転送指令機能による指令を受けて、別の前記電話端末へ転送する第1転送機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか記載のネットワークシステム。
  11. 同一グループに分類された複数の前記サブサーバ配下の電話端末それぞれに内線番号が割り当てられている場合において、前記電話端末の前記第1転送機能により内線番号に基づく転送が前記サブサーバに指令された際、該サブサーバの前記第1転送機能による音声通話の転送は、転送元の前記電話端末が、転送先の電話端末と同じ前記サブサーバ配下であれば、該サブサーバを介して実現される一方、転送先の前記電話端末が、同一グループに分類された前記サブサーバ配下であり転送元の前記電話端末と異なる前記サブサーバ配下であれば、転送元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,転送先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される。
    ことを特徴とする請求項10に記載のネットワークシステム。
  12. 1以上の前記サブサーバからなるグループ毎にグループ識別コードが割り当てられている場合において、前記電話端末の前記第1転送機能により内線番号に基づく音声通話の転送が、該内線番号の割り当てられた前記電話端末を配下に従える前記サブサーバの前記グループ識別コードを付加した状態で行われた際、このような転送が前記サブサーバ側で許可される転送として登録されている場合には、該転送は、転送元の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバ,前記センタサーバ,および,転送先の前記電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して実現される
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のネットワークシステム。
  13. 前記サブサーバは、第2のネットワークと接続可能であり、該接続された状態で第2のネットワークを介して、配下に従える前記電話端末と他の前記サブサーバ配下の前記電話端末との音声通話を実現可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか記載のネットワークシステム。
  14. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末による音声通話を、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークのいずれにより実現するかを、外部からの指令に基づいて設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項13に記載のネットワークシステム。
  15. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末による音声通話を実現する際に、前記第1のネットワークを介した通信を妨げる障害が発生している場合、前記第2のネットワークを介して音声通話を実現する第1障害回避機能を有している
    ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載のネットワークシステム。
  16. 前記電話端末は、該電話端末により行われている音声通話を別の前記電話端末へ転送する旨を、ユーザの操作を受けて前記サブサーバに指令する転送指令機能を有しており、
    前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末により行われている音声通話を、該電話端末の転送指令機能による指令を受けて、前記第2のネットワークを介して前記別の電話端末へ転送する第2転送機能を有している
    ことを特徴とする請求項13から15のいずれか記載のネットワークシステム。
  17. 前記サブサーバは、該サブサーバ自身を、あらかじめ登録された通信相手以外からのアクセスに対して隠蔽するアクセス隠蔽機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか記載のネットワークシステム。
  18. 前記電話端末は、ユーザに別の前記電話端末を特定可能な特定情報を音声により入力させ、該特定情報を前記サブサーバへ送信する特定送信機能を有しており、
    前記サブサーバは、前記電話端末から特定送信機能により送信された特定情報を受信した際に、該受信した特定情報で特定される前記電話端末の呼出を行う音声呼出機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか記載のネットワークシステム。
  19. 前記電話端末は、呼出を行うにあたり、ユーザにより入力された認証情報を前記サブサーバへ送信する認証送信機能を有しており、
    前記サブサーバは、前記電話端末から認証送信機能により送信された認証情報を受信した際、該受信した認証情報が正規のユーザによる情報であることが認証できる場合にのみ、前記認証情報を送信してきた前記電話端末による呼出を許可する呼出認証機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から18のいずれか記載のネットワークシステム。
  20. 前記電話端末は、前記認証送信機能において、ユーザにより入力された音声で示される認証情報を前記サブサーバへ送信して、
    前記サブサーバは、前記呼出認証機能において、前記認証情報で示される音声を認識することにより該識別情報が正規のユーザによる情報であることが認証できる場合にのみ、前記認証情報を送信してきた前記電話端末による呼出を許可する
    ことを特徴とする請求項19に記載のネットワークシステム。
  21. 前記サブサーバは、それぞれが該サブサーバ配下の前記電話端末との間における通信を無線により実現する複数のアクセスポイントを備え、前記電話端末との無線通信を、前記複数のアクセスポイントのうちいずれかのアクセスポイントにローミングさせる第1ローミング機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から20のいずれか記載のネットワークシステム。
  22. 前記サブサーバは、前記電話端末との無線通信を、前記センタサーバを介して別の前記サブサーバの備えるアクセスポイントにローミングさせる第2ローミング機能を有している
    ことを特徴とする請求項21に記載のネットワークシステム。
  23. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末との間における通信を複数種類の通信手順に従って実現可能であると共に、前記電話端末と前記センタサーバとの間の通信を中継するにあたり、前記電話端末との間で実現される通信手順を特定の通信手順に変換したうえで前記センタサーバとの間における通信を実現する手順変換機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から22のいずれか記載のネットワークシステム。
  24. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末に対する呼出があった際、該電話端末の呼出を行うにあたり、該呼出元の前記電話端末に関する情報を取得して呼出先の前記電話端末に通知する情報通知機能を有しており、
    前記電話端末は、前記サブサーバを介して呼出を受けて、該サブサーバの呼出情報通知機能による情報の通知がなされている場合に、該情報を出力する通知情報出力機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から23のいずれか記載のネットワークシステム。
  25. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末に対する呼出があった際、該電話端末の呼出を行うにあたり、該呼出元の前記電話端末に関する情報を取得して呼出先の前記電話端末に通知する情報通知機能を有しており、
    前記電話端末は、前記サブサーバを介して呼出を受けて、該サブサーバの呼出情報通知機能による情報の通知がなされている場合に、該情報に基づいた方法で呼出を行う情報呼出機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から24のいずれか記載のネットワークシステム。
  26. 前記電話端末は、該電話端末により行われている音声通話を保留すべき旨を、前記サブサーバに指令する保留指令機能を有しており、
    前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末により行われている音声通話を、該電話端末の保留指令機能による指令を受けて保留する通話保留機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から25のいずれか記載のネットワークシステム。
  27. 前記センタサーバまたは前記サブサーバは、前記電話端末それぞれの設定に関する設定情報が該電話端末のユーザに割り当てられた識別情報と対応付けられた状態で記憶された記憶部を備え、前記電話端末側から前記識別情報が送信されてきた際に、該識別情報に対応する設定情報を前記記憶部から読み出し、前記電話端末側へ送信する第1サーバ側ログイン機能を有しており、
    前記電話端末は、該電話端末を前記サブサーバの配下に配置された際に、ユーザの操作により前記識別情報を入力させると共に該入力された識別情報を前記サブサーバ側へ送信し、該サブサーバ側から送信されてきた設定情報に基づいて前記電話端末自身の設定情報を更新する端末側ログイン機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から26のいずれか記載のネットワークシステム。
  28. 前記センタサーバは、
    前記電話端末それぞれの設定に関する設定情報が該電話端末のユーザに割り当てられた識別情報,および,該電話端末を配下に従えることを許可された前記サブサーバと対応付けられた状態で登録されたデータベースを記憶部に記憶しており、
    前記電話端末から該電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して前記識別情報が送信されてきた際、該識別情報が、該識別情報に対応する前記サブサーバとして登録されている前記サブサーバから送信されてきた識別情報であれば、該識別情報に対応する設定情報を前記記憶部から読み出し、前記電話端末へ該電話端末を配下に従える前記サブサーバを介して送信する第2サーバ側ログイン機能を有しており、
    前記電話端末は、
    該電話端末を前記サブサーバの配下に配置された際に、ユーザの操作により前記識別情報を入力させると共に該入力された識別情報を前記サブサーバ側へ送信し、該サブサーバ側から送信されてきた設定情報に基づいて前記電話端末自身の設定情報を更新する端末側ログイン機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から26のいずれか記載のネットワークシステム。
  29. 前記サブサーバは、音声通話に関するデータ以外の情報を示すデータを前記電話端末へ送信する情報送信機能を有しており、
    前記電話端末は、前記サブサーバから送信されてきたデータで示される情報を保存または出力する保存出力機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から28のいずれか記載のネットワークシステム。
  30. 前記サブサーバは、前記電話端末以外の端末装置を配下に従え、該端末装置との間における通信を制御するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から29のいずれか記載のネットワークシステム。
  31. 前記サブサーバは、前記電話端末以外の端末装置としてカメラを配下に従え、該カメラにより取得された画像を解析し、該解析結果を報知する解析報知機能を有している
    ことを特徴とする請求項30に記載のネットワークシステム。
  32. 前記サブサーバは、前記電話端末以外の端末装置に関する情報を、該端末装置から収集して蓄積する収集蓄積機能を有している
    ことを特徴とする請求項30または請求項31に記載のネットワークシステム。
  33. 前記サブサーバは、前記収集蓄積機能により収集した情報を前記センタサーバに通知する収集情報通知機能を有しており、
    前記センタサーバは、前記サブサーバから収集情報通知機能により通知された情報を蓄積する情報蓄積機能を有している
    ことを特徴とする請求項32に記載のネットワークシステム。
  34. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下の前記電話端末を含む端末装置の中に、ファクシミリ通信を実現するためのファックス機能を有する端末装置が存在する場合において、該端末装置のファックス機能により送信されたファクシミリデータを、該ファクシミリデータの送信先の端末装置に応じた通信手順に従って中継するファックス中継機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から33のいずれか記載のネットワークシステム。
  35. 前記サブサーバは、第2のネットワークと接続可能であり、該接続された状態で第2のネットワークを介して、配下に従える前記端末装置と他の前記サブサーバ配下の前記端末装置とのファクシミリ通信を実現可能に構成されており、配下の前記端末装置によるファクシミリ通信を実現する際に、前記第1のネットワークを介した通信を妨げる障害が発生している場合、前記第2のネットワークを介してファクシミリ通信を実現する第2障害回避機能を有している
    ことを特徴とする請求項34に記載のネットワークシステム。
  36. 前記センタサーバは、該センタサーバと通信可能な設定用端末から、前記センタサーバ,前記サブサーバおよび前記電話端末のうちいずれか1または2以上における設定に関する設定情報を取り込む設定取込機能を有している
    ことを特徴とする請求項1から35のいずれか記載のネットワークシステム。
  37. 前記センタサーバは、前記設定用端末が設定情報を取り込むべき旨を通知するように構成されている場合において、該通知を受けた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行う
    ことを特徴とする請求項36に記載のネットワークシステム。
  38. 前記センタサーバは、前記設定用端末側で前記センタサーバ自身における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ前記設定情報に基づいて前記センタサーバ自身の設定情報を更新する設定更新機能を有している
    ことを特徴とする請求項36または請求項37に記載のネットワークシステム。
  39. 前記センタサーバは、所定の再起動条件が満たされた際に再起動を行うように構成されており、該再起動が行われた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行うと共に、前記設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成されている
    ことを特徴とする38に記載のネットワークシステム。
  40. 前記センタサーバは、前記設定用端末側で前記サブサーバおよび前記電話端末のいずれか一方または両方における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ設定情報を記憶部に記憶する設定記憶機能を有している
    ことを特徴とする請求項36から39のいずれか記載のネットワークシステム。
  41. 前記サブサーバは、前記センタサーバ側で前記サブサーバおよび前記電話端末のいずれか一方または両方における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、該設定情報を取り込む設定取込機能を有している
    ことを特徴とする請求項40に記載のネットワークシステム。
  42. 前記センタサーバは、前記設定用端末から前記サブサーバおよび前記電話端末のうちいずれか一方または両方における設定に関する設定情報を前記設定取込機能により取り込んだ場合において、前記サブサーバに対して、設定情報を取り込むべき旨を通知する取込通知機能を有しており、
    前記サブサーバは、前記センタサーバ側から取込通知機能による通知があった際に、前記設定取込機能による設定情報の取込を行う
    ことを特徴とする請求項41に記載のネットワークシステム。
  43. 前記サブサーバは、前記センタサーバ側で前記サブサーバ自身における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ前記設定情報に基づいて前記サブサーバ自身の設定情報を更新する設定更新機能を有している
    ことを特徴とする請求項41または請求項42に記載のネットワークシステム。
  44. 前記サブサーバは、所定の再起動条件が満たされた際に再起動を行うように構成されており、該再起動が行われた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行うと共に、前記設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項43に記載のネットワークシステム。
  45. 前記サブサーバは、前記センタサーバ側で前記電話端末における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記設定取込機能により取り込んだ設定情報を記憶部に記憶する設定記憶機能を有している
    ことを特徴とする請求項42から44のいずれか記載のネットワークシステム。
  46. 前記電話端末は、前記サブサーバ側で前記電話端末における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、該設定情報を取り込む設定取込機能を有している
    ことを特徴とする請求項45に記載のネットワークシステム。
  47. 前記サブサーバは、前記センタサーバから前記電話端末における設定に関する設定情報を前記設定取込機能により取り込んだ場合において、前記電話端末に対して、設定情報を取り込むべき旨を通知する取込通知機能を有しており、
    前記電話端末は、前記サブサーバ側から取込通知機能による通知があった際に、前記設定取込機能による設定情報の取込を行う
    ことを特徴とする請求項46に記載のネットワークシステム。
  48. 前記サブサーバは、該サブサーバ配下に新たな前記電話端末が加わった際に、該電話端末の設定に関する設定情報を、該電話端末に送信する設定送信機能を有している
    ことを特徴とする請求項46または請求項47に記載のネットワークシステム。
  49. 前記電話端末は、前記サブサーバ側で前記電話端末自身における設定に関する設定情報が記憶されている場合において、前記サブサーバ側から取り込んだ前記設定情報に基づいて前記電話端末自身の設定情報を更新する設定更新機能を有している
    ことを特徴とする請求項46から48のいずれか記載のネットワークシステム。
  50. 前記電話端末は、所定の再起動条件が満たされた際に再起動を行うように構成されており、該再起動が行われた際に、前記設定取込機能により設定情報の取込を行うと共に、前記設定更新機能により設定情報の更新を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項49に記載のネットワークシステム。
  51. 前記センタサーバは、前記設定取込機能により取り込んだ前記設定情報で示される内容を閲覧する情報閲覧機能を有している
    ことを特徴とする請求項36から50のいずれか記載のネットワークシステム。
  52. 前記サブサーバは、前記設定取込機能により取り込んだ前記設定情報で示される内容を閲覧する情報閲覧機能を有している
    ことを特徴とする請求項41から50のいずれか記載のネットワークシステム。
  53. 請求項1から52のいずれか記載のセンタサーバとして機能するサーバ。
  54. 請求項1から52のいずれか記載のサブサーバとして機能するサーバ。
  55. 請求項1から52のいずれか記載の電話端末として機能する端末装置。
  56. 請求項30から35のいずれか記載の電話端末以外の端末装置として機能する端末装置。
  57. 請求項36から42のいずれか記載の設定用端末として機能する端末装置。
  58. 請求項1から52のいずれか記載のセンタサーバとして機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
  59. 請求項1から52のいずれか記載のサブサーバとして機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
  60. 請求項1から52のいずれか記載の電話端末として機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
  61. 請求項30から35のいずれか記載の電話端末以外の端末装置として機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
  62. 請求項36から42のいずれか記載の設定用端末として機能させるための処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008252619A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Saxa Inc VoIP電話システムおよびファクシミリ転送プログラム
JP2012142992A (ja) * 2010-03-11 2012-07-26 Canon Marketing Japan Inc 通信制御システム

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