JP2006050014A - 撮像装置、明るさ補正方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、明るさ補正方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影時に画像の明るさを自動補正して良好な撮影画像を得る。
【解決手段】撮像時に得られたデジタルの画像データ(RAWデータ)の明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部55と、このヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、ガンマルックアップテーブル52の階調補正情報を前記補正量に応じて変更するテーブル変更処理部56とを備え、ガンマ補正部53にて当該画像データを階調補正する際に、テーブル変更処理部56による階調補正情報を変更したガンマルックアップテーブル52を用いて階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさ補正した撮影画像を生成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばデジタルカメラなどの撮像装置に係り、特に画像の明るさを補正するための明るさ補正機能を備えた撮像装置と、この撮像装置に用いられる明るさ補正方法及びプログラムに関する。
デジタルカメラでは、撮影時の光量不足を補うためにストロボを備えている。ところが、ストロボ光が届く範囲は比較的短いため、遠くの場所や広い範囲を撮影するような場合には十分な光量が得られないことがある。また、近年のデジタルカメラの小型化に伴い、カメラに搭載されるストロボも小型化の傾向にあり、発光量が少ないことや、撮像素子のセルサイズの小型化による感度の低下も要因となり、ストロボを使用しても光量不足となり、意図した明るさが得られないことが多い。
従来、このような画像の明るさを補正する方法として、撮影時の露出を制御するものがある。例えば、特許文献1では、最大Y信号(輝度信号)となるときの露出量がCCDのダイナミックレンジの70%〜100%程度となるように絞り/シャッタ機構を制御することで、明るい被写体は明るく、暗い被写体は暗く撮影されるように露出を適正化することが開示されている。
特開平7−274062号公報
しかしながら、前記特許文献1のような方法は、単なる露出補正であり、撮影前の露光の段階で絞り/シャッタ機構を用いて明るさの調整を行うだけであるため、上述したように撮影時にストロボ光が被写体に十分に届いていない画像など、撮影された画像に対する明るさを適切に補正することはできない。
なお、撮影された画像の明るさを補正する方法として、例えばパソコンなどに搭載された特定のソフトを用いる方法があるが、パソコンへの撮影画像の取り込み作業が必要であり、また、画面上で撮影画像の明るさを確認して、ユーザ自身が所定の操作により微調整しなければならないなど、非常に面倒な作業を要する。
本発明は前記のような点に鑑みなされたもので、撮影時に画像の明るさを自動補正して良好な撮影画像を得ることのできる撮像装置、明るさ補正方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る撮像装置は、レンズを通して入力される被写体の各部位からの光を、その光の強度に応じたデジタル値に変換して画像データとして出力する撮像手段と、所定の階調補正情報が記憶された補正テーブルと、前記撮像手段によって得られた画像データの明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、このヒストグラム生成手段によって生成されたヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、前記補正テーブルの階調補正情報を前記補正量に応じて変更するテーブル変更手段と、このテーブル変更手段によって変更された階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成する補正手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、撮影時に得られた画像データの明るさの分布状態に応じて、目標とする明るさが得られるように補正テーブルの階調補正情報を変更し、その変更後の階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正するようにしたので、階調補正と明るさ補正を同時に効率良く行って良好な撮影画像を得ることができる。
また、本発明の請求項2は、前記請求項1記載の撮像装置において、前記補正手段によって生成された撮影画像を所定のメモリに記録する記録手段をさらに具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、明るさ補正された撮影画像がメモリに記録されるので、撮影後に例えばパソコンなどに読み込んで明るさを調整するなどの面倒な作業が不要となる。
また、本発明の請求項3は、前記請求項1記載の撮像装置において、前記補正テーブルには、予め基準となる階調補正情報が記憶されており、前記テーブル変更手段は、前記基準となる階調補正情報を元にして前記補正量に応じた新たな階調補正情報を適宜演算により求めることを特徴とする。
このような構成によれば、基準となる階調補正情報を元にして補正量に応じた新たな階調補正情報を適宜演算により求めるようにしているので、多数の補正テーブルを必要とせずに、常に最適な階調補正情報を用いて当該画像データの明るさを補正することができる。
また、本発明の請求項4は、前記請求項1記載の撮像装置において、前記テーブル変更手段は、前記ヒストグラム生成手段によって生成されたヒストグラムの中で所定の割合を有する部分を特定し、その特定部分の値と明るさの目標値とに基づいて補正量を算出することを特徴とする。
このような構成によれば、ヒストグラムの中で所定の割合を有する部分に着目して明るさを適切に補正することができる。
また、本発明の請求項5は、前記請求項1記載の撮像装置において、明るさ補正が必要であるか否かを所定の条件に基づいて判断する判断手段を備え、前記補正手段は、前記判断手段によって明るさ補正が必要であると判断された場合に、前記テーブル変更手段によって変更された階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成することを特徴とする。
このような構成によれば、明るさ補正が必要とされる場合のみ、当該画像データの明るさが補正されるので、不用意な補正による不具合を回避できる。
また、本発明の請求項6は、前記請求項5記載の撮像装置において、明るさ補正を有効とする特定のモードを設定するモード設定手段を備え、前記判断手段は、前記モード設定手段によって前記特定のモードが設定されている場合に明るさ補正が必要であると判断することを特徴とする。
このような構成によれば、モード設定により任意に明るさ補正を行うことができる。
また、本発明の請求項7は、前記請求項5記載の撮像装置において、ストロボ発光を行うストロボ発光手段を備え、前記判断手段は、前記ストロボ発光手段を用いてストロボ撮影を行う場合に明るさ補正が必要であると判断することを特徴とする。
このような構成によれば、ストロボ撮影を行う場合に明るさ補正を行うことで、撮影時にストロボ光の不足を補って明るい画像を得ることができる。
また、本発明の請求項8は、前記請求項5記載の撮像装置において、明るさ補正を有効とする特定のモードを設定するモード設定手段と、ストロボ発光を行うストロボ発光手段とを備え、前記判断手段は、前記モード設定手段によって前記特定のモードが設定された状態で、前記ストロボ発光手段を用いてストロボ撮影を行う場合に明るさ補正が必要であると判断することを特徴とする。
このような構成によれば、ストロボ撮影時に明るさ補正するか否かをモード設定によって任意に選ぶことができる。
また、本発明の請求項9は、前記請求項5記載の撮像装置において、連続撮影を行う連写モードを設定するモード設定手段を備え、前記判断手段は、前記モード設定手段によって連写モードが設定されている場合には、明るさ補正が不要であると判断することを特徴とする。
このような構成によれば、高速処理が要求される連写モードでの明るさ補正を禁止することができる。
また、本発明の請求項10は、前記請求項1記載の撮像装置において、前記ヒストグラム生成手段は、前記撮像手段によって得られた画像データのRGB毎にヒストグラムを生成し、前記テーブル変更手段は、前記ヒストグラム生成手段によってRGB毎に生成されたヒストグラムのそれぞれに対し所定の割合を有する部分を特定し、これらの特定部分の中で最も高い値を選択し、その選択された特定部分の値と明るさの目標値とに基づいて補正量を算出することを特徴とする。
このような構成によれば、画像データのRGB毎にヒストグラムを生成することで、RGBの中の最も目立つ色要素に着目して明るさを補正することができる。
また、本発明の請求項11は、前記請求項10記載の撮像装置において、前記ヒストグラム生成手段によってRGB毎に生成されたヒストグラムのそれぞれから得られた各特定部分の値にRGB毎の所定のゲインを乗じるゲイン調整手段を備え、前記テーブル変更手段は、前記ゲイン調整手段によってゲインが乗じられた各特定部分の値の中で最も高い値を選択し、その選択された特定部分の値と明るさの目標値とに基づいて補正量を算出することを特徴とする。
このような構成によれば、画像データのRGB毎のゲインを加味して、RGBの中の最も目立つ色要素に着目して明るさを補正することができる。
本発明の請求項12に係る明るさ補正方法は、レンズを通して入力される被写体の各部位からの光を、その光の強度に応じたデジタル値に変換して画像データとして出力する撮像手段を備えた撮像装置に用いられる明るさ補正方法であって、前記撮像手段によって得られた画像データの明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成するステップと、前記ヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、予め用意された補正テーブルに記憶された所定の階調補正情報を前記補正量に応じて変更するステップと、前記補正テーブルの変更後の階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成するステップとを備えたことを特徴とする。
このような明るさ補正方法によれば、前記各ステップに従った処理を実行することにより、前記請求項1記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
本発明の請求項13に係るプログラムは、レンズを通して入力される被写体の各部位からの光を、その光の強度に応じたデジタル値に変換して画像データとして出力する撮像手段を備えた撮像装置に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記撮像手段によって得られた画像データの明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成する機能と、前記ヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、予め用意された補正テーブルに記憶された所定の階調補正情報を前記補正量に応じて変更する機能と、前記補正テーブルの変更後の階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成する機能とを実現させることを特徴とする。
したがって、コンピュータが前記各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、前記請求項1記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
本発明によれば、撮影時に画像の明るさを自動補正する機能を備えたことで、例えばストロボ撮影時にストロボ光が不足しているような場合であっても、そのときの明るさを自動補正して良好な撮影画像を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る撮像装置としてデジタルカメラを例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(a)は主に前面の構成、同図(b)は主に背面の構成を示す斜視図である。
このデジタルカメラ1は、略矩形の薄板状ボディ2の前面に、撮影レンズ3、セルフタイマランプ4、光学ファインダ窓5、ストロボ発光部6、マイクロホン部7などを有し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9などが設けられている。
電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作するキーであり、シャッタキー9は、撮影時に撮影タイミングを指示するキーである。
また、デジタルカメラ1の背面には、撮影モード(R)キー10、再生モード(P)キー11、光学ファインダ12、スピーカ部13、マクロキー14、ストロボキー15、メニュー(MENU)キー16、リングキー17、セット(SET)キー18、表示部19などが設けられている。
撮影モードキー10は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして静止画の撮影モードに移行する一方で、電源オンの状態から繰返し操作することで、静止画モード、動画モードを循環的に設定する。静止画モードは、静止画を撮影するためのモードである。また、動画モードは、動画を撮影するためのモードであり、特に本実施形態では音声付き動画の撮影が可能であるとする。
前記シャッタキー9は、これらの撮影モードに共通に使用される。すなわち、静止画モードでは、シャッタキー9が押下されたときのタイミングで静止画の撮影が行われる。動画モードでは、シャッタキー9が押下されたときのタイミングで動画の撮影が開始され、シャッタキー9が再度押下されたときにその動画の撮影が終了する。
再生モードキー11は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして再生モードに移行する。
マクロキー14は、静止画の撮影モードで通常撮影とマクロ撮影とを切換える際に操作する。ストロボキー15は、ストロボ発光部6の発光モードを切換える際に操作する。メニューキー16は、各種メニュー項目等を選択する際に操作する。リングキー17は、上下左右各方向への項目選択用のキーが一体に形成されたものであり、このリングキー17の中央に位置するセットキー18は、その時点で選択されている項目を設定する際に操作する。
表示部19は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成されるもので、撮影モード時には電子ファインダとしてスルー画像のモニタ表示を行う一方で、再生モード時には選択した画像等を再生表示する。
なお、図示はしないがデジタルカメラ1の底面には、記録媒体として用いられるメモリカードを着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等が設けられている。
図2はデジタルカメラ1の電子回路構成を示すブロック図である。
このデジタルカメラ1には、前記撮影レンズ3を構成する図示せぬフォーカスレンズおよびズームレンズを含むレンズ光学系22がモータ21の駆動により光軸方向に所定の範囲内で移動可能に設けられており、その光軸後方に撮像素子であるCCD23が配設されている。このCCD23は、撮影レンズ3を通して入力される被写体の各部位からの光を受光し、その光の強度に応じた電気信号を出力する。
基本モードである記録モード時において、CCD23がタイミング発生器(TG)24、ドライバ25によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。このCCD23の光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路26でサンプルホールドされ、A/D変換器27でデジタルデータに変換される。
そして、画像処理回路28において、画素補間処理及びγ補正処理を含む画像処理が行われて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号U,V(Cb,Cr)が生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ29に出力される。
DMAコントローラ29は、画像処理回路28の出力する輝度信号Y及び色差信号U,Vを、同じく画像処理回路28からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ29内部のバッファに書き込み、DRAMインタフェース(I/F)30を介してバッファメモリとして使用されるDRAM31にDMA転送を行う。
制御部32は、CPUと、このCPUで実行される動作プログラムを記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAMなどを含むマイクロコンピュータにより構成される。この制御部32は、デジタルカメラ1全体の制御動作を司り、前記輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してDRAM31より読み出し、VRAMコントローラ33を介してVRAM34に書き込む。
デジタルビデオエンコーダ35は、前記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ33を介してVRAM34より定期的に読み出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部19に出力する。
この表示部19は、上述した如く撮影時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ35からのビデオ信号に基づいた表示を行うことで、その時点でVRAMコントローラ33から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように、表示部19にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている状態で、例えば静止画撮影を行いたいタイミングでシャッタキー9を押下操作すると、トリガ信号が発生する。
制御部32は、このトリガ信号に応じて、その時点でCCD23から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送の終了後、直ちにCCD23からのDRAM31への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この記録保存の状態では、制御部32がDRAM31に書き込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読み出して、JPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路37に書き込み、このJPEG回路37でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路37から読み出して記録用のメモリ38に書き込む。このメモリ38としては、予め本体に内蔵されたフラッシュメモリ等の内部メモリの他に、記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカードなどを含む。1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリ38への全圧縮データの書込み終了に伴って、制御部32はCCD23からDRAM31への経路を再び起動する。
制御部32には、さらに音声処理部39、USBインタフェース(I/F)40、ストロボ駆動部41が接続される。
音声処理部39は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時には前記マイクロホン部(MIC)7より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG−1 audio layer 3)規格に従ってデータ圧縮して音声データファイルを作成してメモリ38へ送出する一方、音声の再生時にはメモリ38から読み出された音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上述したデジタルカメラ1の背面側に設けられるスピーカ部(SP)13を通じて出力する。
USBインタフェース40は、USBコネクタを介して有線接続されるパーソナルコンピュータ等の他の情報端末装置との間で画像データ、その他の送受を行う場合の通信制御を行う。ストロボ駆動部41は、撮影時に図示せぬストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部32からの制御に基づいてストロボ発光部6を閃光駆動する。
なお、前記キー入力部36は、上述したシャッタキー9の他に、電源キー8、撮影モードキー10、再生モードキー11、マクロキー14、ストロボキー15、メニューキー16、リングキー17、セットキー18などから構成され、それらのキー操作に伴う信号は直接制御部32へ送出される。
また、静止画像ではなく動画像の撮影時においては、シャッタキー9が押下操作されたときに、上述したJPEG回路37によりmotion−JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの手法により撮影動画をデータ圧縮してメモリ38へ記録する。再度シャッタキー9が操作されると、動画データの記録を終了する。
一方、基本モードである再生モード時には、制御部32がメモリ38に記録されている画像データを選択的に読み出し、JPEG回路37で記録モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で、圧縮されている画像データを伸長する。そして、この伸長した画像データをDRAMインタフェース30を介してDRAM31に保持させた上で、このDRAM31の保持内容をVRAMコントローラ33を介してVRAM34に記憶させ、このVRAM34より定期的に画像データを読み出してビデオ信号を発生し、表示部19で再生出力させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合には、その動画データを構成する複数フレームの静止画データを時系列の順で順次再生して表示し、すべての静止画データの再生を終了した時点で、例えば、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データを表示するなどを行う。
図3は前記画像処理回路28の機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、画像処理回路28とDRAM31との間のデータの流れを分かり易く表現するために、図2に示したDMAコントローラ29やDRAMインタフェース(I/F)30などは省略してある。
図中のCCD出力とは、撮影時にCCD23からサンプルホールド回路26およびA/D変換器27を介して出力されたデジタルの画像データのことである。本実施形態では、10ビット構成のA/D変換器27を用いているため、10ビットのデジタルの画像データが画像処理回路28に入力されることになる。以後、この無加工のデジタル画像データのことを「RAWデータ」と呼ぶ。このRAWデータは、バッファメモリとして用いられるDRAM31の画像領域に一旦保持された後、そこから画像処理回路28に読み出されて処理される。
なお、RAWデータをDRAM31の画像領域に保持せずに、画像処理回路28にて直接処理するような構成であっても良い。また、バッファメモリとしては、DRAM31に限らず、SDRAMなどであっても良く、これらの構成については特に限定されるものではない。
画像処理回路28は、1チップのLSIからなり、基本構成要素として、RAWデータに所定のWBゲインを乗算するホワイトバランス処理部(WB処理部)51と、10ビットから8ビットへのガンマカーブが設定されたガンマルックアップテーブル(ガンマLUT)52と、このガンマルックアップテーブル52を参照して、WBゲイン後のRAWデータの階調補正を行うガンマ補正部53と、階調補正後のRAWデータをYUV変換するYUV変換部54などが備えられている。
加えて、本実施形態では、この画像処理回路28にヒストグラム生成部55およびテーブル変更処理部56が備えられる。このヒストグラム生成部55およびテーブル変更処理部56は、本発明の明るさ補正を実現するための構成要素である。
ヒストグラム生成部55は、RAWデータのRGB毎に明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成する。テーブル変更処理部56は、ヒストグラム生成部55によって生成されたRGB毎のヒストグラムと予め決められた目標値とを比較することで明るさの補正量を算出し、その補正量に従ってガンマルックアップテーブル52の変更処理を行う。
なお、この画像処理回路28で行う処理をマイクロプロセッサである制御部32側でソフト的に行うような構成であっても良い。ただし、すべての処理をソフトウェアで行うと時間がかかってしまうため、少なくともホワイトバランス処理部51、ガンマルックアップテーブル52、ガンマ補正部53、YUV変換部54などの基本構成要素はハードウェアで構成することが好ましい。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図4はデジタルカメラ1の撮影時の明るさ補正を含む処理動作の流れを示すフローチャートである。なお、ここでの処理は、デジタルカメラ1に搭載されたマイクロプロセッサである制御部32がプログラムに記述された手順に従って各回路を動作制御することで実行される。
静止画の撮影を行う場合において、まず、制御部32は、シャッタスピードや絞り値などのパラメータ設定により露出補正を行った後、シャッタキー9が押下操作されたときのタイミングで撮影処理を行い、CCD23からサンプルホールド回路26およびA/D変換器27を介してデジタルの画像データをRAWデータとして取得する(ステップS11)。このRAWデータは、画像処理回路28を介して一旦DRAM31の画像領域に保持される。
ここで、制御部32は、明るさ補正が必要であるか否かを以下のような条件に基づいて判断する(ステップS12)。
すなわち、例えばメニュー画面などでユーザが任意に設定可能な「明るさ補正モード」を用意しておき、この「明るさ補正モード」がON設定されていれば明るさ補正が必要であると判断し、OFF設定されていれば明るさ補正は不要であると判断する(条件1)。つまり、これはモード設定によりユーザが任意に明るさ補正をON/OFFするものである。
また、ストロボ発光機能により、夜間などの暗い環境下でストロボ撮影を行った場合には、発光量が足りずに撮影画像が暗くなる可能性が高いため、明るさ補正が必要であると判断する(条件2)。この場合、前記条件1の「明るさ補正モード」が設定されていることを前提として、ストロボ撮影を行った場合に明るさ補正を行うことが好ましい。
また、連続的に撮影を行う「連写モード」では、高速処理が要求されるため、処理に時間がかかってしまう明るさ補正は禁止することが好ましい。そこで、「連写モード」がON設定されている場合には明るさ補正は不要とであると判断する(条件3)。
このような条件1〜3に基づき、明るさ補正が不要であると判断された場合には(ステップS12のNo)、制御部32は、DRAM31から読み出したRAWデータを画像処理回路28に与えることで、明るさ補正なしの通常の画像処理を行うことにより輝度信号Y及び色差信号U,Vを生成する(ステップS21)。
詳しくは、まず、DRAM31から読み出したRAWデータにホワイトバランス処理部51にてRGB毎のホワイトバランスゲイン(WBゲイン)を乗じることで色信号の調整を行い、その後でガンマ補正部53にてガンマルックアップテーブル52を参照して階調補正を行う。このときに参照されるガンマルックアップテーブル52には、予め標準値として設定された所定の階調補正情報(ガンマカーブ)が記憶されている(図6の「1.0倍」の標準カーブ参照)。後述するように、明るさ補正を行う場合には、このガンマルックアップテーブル52の階調補正情報(ガンマカーブ)が補正量に応じて変更される。
ガンマ補正部53からは階調補正された8ビットの画像データが出力される。この画像データは、YUV変換部54にて、明るさの情報である輝度信号Yと、色の情報である色差信号U,V(Cb,Cr)に変換されてDRAM31の画像領域に出力される。
このような画像処理の後、制御部32は、DRAM31から前記輝度及び色差信号を読み出してJPEG回路37に与え、所定の方式で圧縮処理して撮影画像としてメモリ38に記録する(ステップS22)。
一方、明るさ補正が必要であると判断された場合には(ステップS12のYes)、以下のような手順で明るさ補正処理が実される。なお、本実施形態において、この明るさ補正処理は、図3に示した画像処理回路28内でハードウェア的に行われる。
すなわち、まず、CCD23から得たデジタルの画像データであるRAWデータをDRAM31から読み出し、これを画像処理回路28内のヒストグラム生成部55に与えてRGB毎に明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成する(ステップS13)。この場合、全画素のデータが必要なわけではなく、演算速度に応じて間引いても問題ない。また、ここでは回路によるハードウェアで演算しているが、ソフトで演算しても良い。
図5はRAWデータのヒストグラムの一例を示す図であり、図5(a)はRデータの明るさの分布状態、同図(b)はGデータの明るさの分布状態、同図(c)はBデータの明るさの分布状態を、左側「黒」、右側「白」として10ビットのデジタル値(1024値)でそれぞれ表している。
ここで、RAWデータのRGB毎にビストグラムの高輝度側からの存在分布量を累積し、適量と規定する高輝度割合に達するレベルを検出する。この場合、例えば高輝度側から3%に達する部分(図5の斜線部分)を明るさの適量として定め、RAWデータのRGB毎にその3%部分のピークレベル(R−PEAK,G−PEAK,B−PEAK)を検出する(ステップS14)。
また、RAWデータには、ホワイトバランスの設定は考慮されていない。そこで、ヒストグラム生成部55により、前記RAWデータのピークレベルにRGB毎のWBゲイン(wb_r_gain,wb_g_gain,wb_b_gain)を乗じて、ホワイトバランス処理後のピークレベル(R−PEAK_WB,G−PEAK_WB,B−PEAK_WB)を算出する(ステップS15)。
R−PEAK_WB=R−PEAK * wb_r_gain
G−PEAK_WB=G−PEAK * wb_g_gain
B−PEAK_WB=B−PEAK * wb_b_gain
ここで、R,G,Bの中で最も明るい色要素を基準にして明るさを補正するべく、テーブル変更処理部56において、前記ステップS15で算出されたRGB毎のホワイトバランス処理後のピークレベルの中で最も高い値(MOST_PEAK)を選択する(ステップS16)。
この場合、図5において、例えばR−PEAK_WB=547、G−PEAK_WB=541、B−PEAK_WB=543と仮定すると、Rデータの547がMOST_PEAKとして選択されることになる。
次に、Rデータに対するガンマ補正前の目標レベル(TARGET_LEVEL)を定める(ステップS17)。つまり、図5(a)の点線矢印で示すように、現在のRデータの3%部分をもっと明るくするために、その目標となるレベルを定めておく。この目標レベルは、予め固定値として設定しておくことでも良いし、ユーザが任意に設定できるようにしても良い。固定値としては、後のガンマ補正のことも考慮して、最高値「1023」よりも多少低い値(例えば、「900」程度)が好ましい。
また、ユーザが目標レベルを任意に設定する場合には、例えばメニューキー16の押下操作により「目標レベル」の設定画面を表示し、この設定画面上で「0〜1023」の範囲内で任意の数値を目標レベルとして入力設定するものとする。この場合、前記固定値をデフォルト値として表示し、その値を目安にして任意に変更するような構成であっても良い。
このようにして、明るさの目標レベルが設定されると、テーブル変更処理部56において、前記ステップS16で求めたピークレベルがその目標レベルとなるような補正倍率(ASSIST_RATIO)を算出する(ステップS18)。
ASSIST_RATIO=TARGET_LEVEL/MOST_PEAK
ここで、前記ステップS18で求めた補正倍率(ASSIST_RATIO)の値が1倍より大きいか否かを判断する(ステップS19)。そして、補正倍率の値が1倍以下であったならば(ステップS19のNo)、明るさの分布に問題はないため、明るさ補正なしに上述した通常の画像処理を行う(ステップS21)。
一方、補正倍率の値が1倍より大きかった場合には(ステップS19のYes)、明るさが足りないことを意味する。そこで、テーブル変更処理部56により、前記補正倍率(ASSIST_RATIO)の値に応じてガンマルックアップテーブル52を変更する(ステップS20)。
詳しくは、図6に示すように、予め設定された1.0倍のガンマカーブ(階調補正情報)を標準として、1.5倍や2.0倍といったように補正倍率の値に応じてガンマルックアップテーブル52の入力レンジを狭める方向に変更する。これにより、例えば1.5倍に変更したガンマカーブであれば、入力値a1に対して出力値b2となり、標準カーブでの出力値b1よりも明るい値を得ることができる。
なお、図6の例では、1.5倍や2.0倍に変更したガンマカーブしか示されていないが、実際には補正倍率の値によって無段階に変更可能である。この場合、補正倍率の最大値に制限を設けても良い。例えば、4.0倍を制限値として設定しておけば、これを超えるような大幅な変更を禁止できる。
ここで、変更前(標準1.0倍)のテーブル値をNORMAL_TABLE(n)、変更後のテーブル値をASSIST_TABLE(n)とすると、以下のような式で表される。
ASSIST_TABLE(n)=ASSIST_RATIO × NORMAL_TABLE(n)
nはテーブル全数であり、0〜1023までの値である。ただし、変更後のテーブル値において、8ビット出力の最大値である「255」を超える場合にはカットオフして、「255」として出力するものとする。
以後、このような変更後のガンマルックアップテーブル52を用いてRAWデータのRGBを画像処理することで(ステップS21)、前記目標レベルに合わせて明るさが補正された画像データが生成される。この画像データはYUV変換された後、JPEG回路37にて所定の方式で圧縮処理されて撮影画像としてメモリ38に記録される(ステップS22)。
このように、撮影した画像の明るさが不足している場合に、そのときの明るさを自動補正して記録することができる。これにより、例えばストロボ撮影時に発光量が足りずに被写体が暗く写ってしまうような場合でも、ストロボ光が十分に届いたときと同様の明るい画像を簡単に得ることができる。
なお、明るさ補正を行うと、そのときの補正量に応じてノイズも増幅される問題があるが、常に明るさ補正を行うのではなく、上述したように条件1〜3に基づいて明るさ補正が必要であると判断された場合のみ行うようにしているので、不要な補正により画質を低下させてしまうことを防ぐことができる。
また、予め多数のガンマテーブルを用意しておき、これらのテーブルを切り換えることで画像データの明るさを調整する方法がある。しかしながら、このような方法では、テーブルの数だけメモリ容量を必要とし、さらに、予め用意しておくことのできるテーブルの数にも限界があるため、様々なシーンに合わせて無段階に細かい補正を行うことはできない。
これに対し、本方式では、予め基準となるガンマカーブ(階調補正情報)を1つだけ用意しておき、このガンマカーブを元にして補正量に応じた新たなガンマカーブ(階調補正情報)を適宜演算により求めている。よって、ガンマテーブルとしては1つだけで済み、メモリ容量を削減化することができ、さらに、様々なシーンに合わせて無段階に細かい補正を行うことができる、といった利点がある。
また、コントラストモードのように、ユーザが任意に設定可能な撮影モードを備えている場合には、ユーザが設定したモードに合わせてガンマカーブを変える必要がある。このような場合でも、本方式では、当該モードに対応したガンマカーブを基準にして変更を行うため、変更前と変更後のカーブで相対的な関係を保つことができるが、多数のテーブルを切り換える方法では、このような関係を保つことはできない。
なお、前記実施形態では、明るさ補正に関する処理を図3に示す画像処理回路28内でハードウェア的に行うものとしたが、その一連の処理をプログラム化することで、マイクロプロセッサである制御部32側でソフト的に行うことも可能である。
また、前記実施形態では、画像データの明るさを高輝度方向へ補正する場合を想定して説明したが、同様の手法にて低高輝度方向へ補正することも可能である。すなわち、図5において、画像データのRGB毎に低高輝度側から3%の部分のピーク値を求め、最も高いピーク値を対象にして0値に近い目標レベルと比較することで補正量を算出し、その補正量に従って図6に示す標準のガンマカーブを逆方向に変更する。これにより、画像データの暗い部分をもっと暗くして記録することが可能となる。
また、本発明はデジタルカメラに限るものではなく、例えばカメラ付きの携帯電話など、撮像装置としてデジタルカメラを備えている電子機器であれば、その全てに適用可能である。特に、カメラ付きの携帯電話のように、撮像素子のサイズが小さく、小型のストロボしか搭載できないような小型機器に対して有効である。
その他、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置としてデジタルカメラを例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(a)は主に前面の構成、同図(b)は主に背面の構成を示す斜視図。 同実施形態におけるデジタルカメラの電子回路構成を示すブロック図。 同実施形態におけるデジタルカメラに備えられた画像処理回路の機能構成を示すブロック図。 同実施形態におけるデジタルカメラの撮影時の明るさ補正を含む処理動作の流れを示すフローチャート。 同実施形態におけるRAWデータのヒストグラムの一例を示す図であり、図5(a)はRデータの明るさの分布状態、同図(b)はGデータの明るさの分布状態、同図(c)はBデータの明るさの分布状態を示す図。 同実施形態におけるガンマカーブの特性と入力レンジの変更を説明するための図。
符号の説明
1…デジタルカメラ、2…ボディ、3…撮影レンズ、4…セルフタイマランプ、5…光学ファインダ窓、6…ストロボ発光部、7…マイクロホン部、8…電源キー、9…シャッタキー、10…撮影モードキー、11…再生モードキー、12…光学ファインダ、13…スピーカ部、14…マクロキー、15…ストロボキー、16…メニュー(MENU)キー、17…リングキー、18…セット(SET)キー、19…表示部、21…モータ、22…レンズ光学系、23…CCD、24…タイミング発生器(TG)、25…ドライバ、26…サンプルホールド回路(S/H)、27…A/D変換器、28…画像処理回路、29…DMAコントローラ、30…DRAMインタフェース(I/F)、31…DRAM、32…制御部、33…VRAMコントローラ、34…VRAM、35…デジタルビデオエンコーダ、36…キー入力部、37…JPEG回路、38…メモリ、39…音声処理部、40…USBインタフェース(I/F)、41…ストロボ駆動部、51…ホワイトバランス処理部、52…ガンマルックアップテーブル、53…ガンマ補正部、54…YUV変換部、55…ヒストグラム生成部、56…テーブル変更処理部。

Claims (13)

  1. レンズを通して入力される被写体の各部位からの光を、その光の強度に応じたデジタル値に変換して画像データとして出力する撮像手段と、
    所定の階調補正情報が記憶された補正テーブルと、
    前記撮像手段によって得られた画像データの明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    このヒストグラム生成手段によって生成されたヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、前記補正テーブルの階調補正情報を前記補正量に応じて変更するテーブル変更手段と、
    このテーブル変更手段によって変更された階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成する補正手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記補正手段によって生成された撮影画像を所定のメモリに記録する記録手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記補正テーブルには、予め基準となる階調補正情報が記憶されており、
    前記テーブル変更手段は、前記基準となる階調補正情報を元にして前記補正量に応じた新たな階調補正情報を適宜演算により求めることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記テーブル変更手段は、前記ヒストグラム生成手段によって生成されたヒストグラムの中で所定の割合を有する部分を特定し、その特定部分の値と明るさの目標値とに基づいて補正量を算出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 明るさ補正が必要であるか否かを所定の条件に基づいて判断する判断手段を備え、
    前記補正手段は、前記判断手段によって明るさ補正が必要であると判断された場合に、前記テーブル変更手段によって変更された階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 明るさ補正を有効とする特定のモードを設定するモード設定手段を備え、
    前記判断手段は、前記モード設定手段によって前記特定のモードが設定されている場合に明るさ補正が必要であると判断することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. ストロボ発光を行うストロボ発光手段を備え、
    前記判断手段は、前記ストロボ発光手段を用いてストロボ撮影を行う場合に明るさ補正が必要であると判断することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  8. 明るさ補正を有効とする特定のモードを設定するモード設定手段と、
    ストロボ発光を行うストロボ発光手段とを備え、
    前記判断手段は、前記モード設定手段によって前記特定のモードが設定された状態で、前記ストロボ発光手段を用いてストロボ撮影を行う場合に明るさ補正が必要であると判断することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  9. 連続撮影を行う連写モードを設定するモード設定手段を備え、
    前記判断手段は、前記モード設定手段によって連写モードが設定されている場合には、明るさ補正が不要であると判断することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  10. 前記ヒストグラム生成手段は、前記撮像手段によって得られた画像データのRGB毎にヒストグラムを生成し、
    前記テーブル変更手段は、前記ヒストグラム生成手段によってRGB毎に生成されたヒストグラムのそれぞれに対し所定の割合を有する部分を特定し、これらの特定部分の中で最も高い値を選択し、その選択された特定部分の値と明るさの目標値とに基づいて補正量を算出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  11. 前記ヒストグラム生成手段によってRGB毎に生成されたヒストグラムのそれぞれから得られた各特定部分の値にRGB毎の所定のゲインを乗じるゲイン調整手段を備え、
    前記テーブル変更手段は、前記ゲイン調整手段によってゲインが乗じられた各特定部分の値の中で最も高い値を選択し、その選択された特定部分の値と明るさの目標値とに基づいて補正量を算出することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. レンズを通して入力される被写体の各部位からの光を、その光の強度に応じたデジタル値に変換して画像データとして出力する撮像手段を備えた撮像装置に用いられる明るさ補正方法であって、
    前記撮像手段によって得られた画像データの明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成するステップと、
    前記ヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、予め用意された補正テーブルに記憶された所定の階調補正情報を前記補正量に応じて変更するステップと、
    前記補正テーブルの変更後の階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成するステップと
    を備えたことを特徴とする明るさ補正方法。
  13. レンズを通して入力される被写体の各部位からの光を、その光の強度に応じたデジタル値に変換して画像データとして出力する撮像手段を備えた撮像装置に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記撮像手段によって得られた画像データの明るさの分布状態を示すヒストグラムを生成する機能と、
    前記ヒストグラムに基づいて明るさの目標値に対する補正量を算出し、予め用意された補正テーブルに記憶された所定の階調補正情報を前記補正量に応じて変更する機能と、
    前記補正テーブルの変更後の階調補正情報に基づいて当該画像データを階調補正することで、前記目標値に合わせて明るさが補正された撮影画像を生成する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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