JP2006049621A - 太陽電池モジュール用端子ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】 放熱特性に優れたものにする。
【解決手段】 ボックス本体10内に、複数の端子板30が並設され、対応する二つの端子板30間に逆流防止用のバイパスダイオード50が架け渡されている。ボックス本体10内に封止用の溶融樹脂が充填され、この溶融樹脂が固化する前に、ボックス本体10には同ボックス本体10の開口を覆う金属性の覆い部材70が取り付けられる。覆い部材70は、ボックス本体10への取り付けに伴ってバイパスダイオード50と弾性的に接触し得る板バネ部74を備えている。したがって、バイパスダイオード50で発生した熱が覆い部材70から効率良く放熱される。
【選択図】 図3
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、放熱特性に優れた太陽電池モジュール用端子ボックスを提供することを目的とする。
ボックス本体に金属性の覆い部材が取り付けられ、この覆い部材に備わる板バネ部がボックス本体への取り付けに伴って整流素子と弾性的に接触し得るようになっているから、整流素子で発生した熱が覆い部材から効率良く放熱される。また、板バネ部は、その弾性接触作用に基づいて整流素子に接触可能とされるから、整流素子のサイズの変化に柔軟に対応することができる。
ボックス本体内に封止用の溶融樹脂が充填され、この溶融樹脂が固化する前に覆い部材が取り付けられるようになっているから、かかる覆い部材の取り付けに伴って板バネ部が溶融樹脂内に浸されつつも整流素子との接触をとることが可能となる。
板バネ部のうち少なくとも整流素子との接触部分が溶融樹脂による樹脂封止部に埋め込まれるようにしたから、かかる埋め込みによって板バネ部と整流素子との接触状態を固定することができ、接触信頼性を高めることができる。
ボックス本体に、覆い部材上に被せ付けられてこの覆い部材の浮き上がりを規制する蓋部材が取り付けられるようになっているから、板バネ部が整流素子から離反する事態を防止でき、板バネ部と整流素子との接触状態を保持することができる。
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスは、表面に直列接続された多数の太陽電池セルを配した太陽電池モジュール(図示せず)の裏面側に取り付けられるものであって、ボックス本体10と、ボックス本体10内に並設された多数の端子板30と、隣接する端子板30間に架け渡されるバイパスダイオード50(本発明の整流素子に相当する)と、ボックス本体10に取り付けられる金属性の覆い部材70とを備え、さらに覆い部材70の上に合成樹脂性の蓋部材(図示せず)が被せ付けられる。なお、以下の説明において前後方向については、図1の上側を前方とする。
続いて、基板11の上面に三つのバイパスダイオード50を一定間隔をあけて横並びで載置固定する。これにより、バイパスダイオード50の一対の導体片51が端子板30の付設部34上に載せられるので、ここに半田を施す等して両者を電気的に接続させる。
さらに、ボックス本体10に覆い部材70の浮き上がりを規制する蓋部材が取り付けられるようになっているから、板バネ部74がバイパスダイオード50から離反する事態を防止でき、板バネ部74と整流素子との接触状態を維持することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、溶融樹脂をボックス本体内に充填した後、覆い部材をボックス本体に取り付けていたが、本発明においては、覆い部材の天板に溶融樹脂を流し込むための注入口を開設することにより、覆い部材をボックス本体に取り付けた後、注入口から溶融樹脂をボックス本体内に充填してもよい。
(2)上記実施形態では、覆い部材上に蓋部材が被せ付けられる構成であったが、本発明においては、蓋部材が無く、覆い部材が蓋部材を兼ねる構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、溶融樹脂がバイパスダイオードの全体を埋め込むようにしていたが、本発明においては、溶融樹脂がバイパスダイオードを部分的に埋め込むようにしてバイパスダイオードの上面が露出していても構わない。こうすると、溶融樹脂の固化後に、覆い部材をボックス本体に取り付けても、板バネ部とバイパスダイオードとの接触をとることが可能となる。
(4)上記実施形態では、板バネ部は片持ち状の形成されていたが、本発明においては、板バネ部は両持ち状に形成されていてもよい。
(5)上記実施形態では、覆い部材に側板及び係合部が設けられていたが、本発明においては、覆い部材はボックス本体の開口を覆うようにしてボックス本体に取り付けられていればよく、したがって、覆い部材は、側板及び係合部が無く、単にボックス本体の側壁の上端に載せられているだけでも構わない。
11…基板
12…側壁
14…リード挿通部
30…端子板
50…バイパスダイオード(整流素子)
51…導体片
70…覆い部材
71…天板
74…板バネ部
Claims (4)
- 太陽電池モジュールのプラス電極及びマイナス電極と両電極に対応する外部接続用のケーブルとの間を電気的に中継する端子板がボックス本体内に配設され、対応する二つの端子板間に逆負荷時バイパス用の整流素子が架け渡されている太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて、
前記ボックス本体には、同ボックス本体の開口を覆う金属性の覆い部材が取り付けられ、
前記覆い部材は、前記ボックス本体への取り付けに伴って前記整流素子と弾性的に接触し得る板バネ部を備えていることを特徴とする太陽電池モジュール用端子ボックス。 - 前記ボックス本体内に封止用の溶融樹脂が充填され、この溶融樹脂が固化する前に、前記覆い部材が取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
- 前記板バネ部のうち少なくとも前記整流素子との接触部分が、前記溶融樹脂による樹脂封止部に埋め込まれるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
- 前記ボックス本体には、前記覆い部材上に被せ付けられてこの覆い部材の浮き上がりを規制する蓋部材が取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
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