JP2006049077A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹きこぼれること無く被加熱物の沸騰検知を行う誘導加熱装置を提供すること。
【解決手段】鍋1を加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3の上部で鍋1を載置する天板2と、高周波電流を供給し、鍋1を電磁誘導で発熱させるインバータ4と、加熱コイル3に供給する電力を制御する制御手段9と、天板2下面に置かれ鍋1底面から放射する熱量を検知する熱量検出手段5と、熱量検出手段5の出力から鍋1底面温度を検出する温度換算手段6と、温度換算手段6の温度変化により沸騰前の特定の温度を検知する沸騰前温度検知手段7と、温度換算手段6の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段8とを備え、沸騰検知中において温度変化が安定する沸騰検知温度付近の温度に到達している時に被加熱物に熱量が加わり過ぎるのを制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は天板上の鍋を赤外線センサ等により精度良く検出する事ができる湯沸し機能を備えた誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置は、加熱コイル103に電力を供給すると、加熱コイル103に誘導磁界が発生し、天板102上の鍋101が誘導加熱され、この誘導加熱によって鍋101の温度が上昇し、鍋101内の被加熱物が調理される。ここで、加熱コイル103により鍋101の加熱が開始されると、鍋101の下に設けられた透過部105を鍋101の温度に応じた赤外線が透過し、この赤外線の量を赤外線検出手段107が検知し、この赤外線量により温度換算手段108で鍋101の温度を判定し、所定の温度になるようにインバータ104を制御して電力を制御し被加熱物の調理をおこなっている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器を示すものである。図7に示すように、鍋101を加熱する加熱コイル103と、鍋101を載置する天板102と、前記天板102中央部に配置し鍋101からの赤外線を透過する透過部105と、前記透過部105を通過した赤外線を検知する赤外線検出手段107とインバータ104の出力を制御する制御手段109から構成されている。
特開2003−317918号公報
しかしながら、前記従来の構成では、直接鍋の温度を測定するため精度良く検知できるので、沸騰判定中加熱コイルに供給する電力を高火力のまま維持しており温度変化がしばらく安定したら沸騰したと判定しているので沸騰判定中において被加熱物に熱量がどんどん蓄積されて鍋の形状や液量によっては吹きこぼれる可能性があるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、沸騰前温度検知条件を満たした時点で加熱コイルに供給する電力を下げ被加熱物に加わる熱量を抑えて、沸騰検知条件を満たした時点で沸騰検知を行うことにより、吹きこぼれること無く安定な被加熱物の沸騰検知を行うことが可能とした誘導加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間当たりの温度変化値を検出して、温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、沸騰前温度検知手段が検知した温度変化値に基づいて、沸騰前温度検知をした時点からの加熱コイルに供給する電力または時間を制御する制御手段とを備えることとしたものである。
これによって、沸騰前の温度変化の状況に応じて電力調整を行うこととなる。
また、本発明の誘導加熱装置は、鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間あたりの温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、温度換算手段の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段と、沸騰前温度検知をした時点から沸騰検知をした時点までの間の加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備えることとしたものである。
これによって、前記沸騰前温度検知手段により、単位時間あたりの温度変化値が所定の値以下になった場合に前記制御手段にて加熱コイルに供給する電力の設定を下げさらに前記沸騰検知手段により検知条件に達した時点で沸騰検知を行うこととなる。
また、本発明の誘導加熱装置は、鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した沸騰前の温度が所定の温度になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、温度換算手段の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段と、沸騰前温度検知をした時点から沸騰検知をした時点までの間の加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備えることとしたものである。
これによって、前記沸騰前温度検知手段により、所定の温度になった場合に前記制御手段にて加熱コイルに供給する電力の設定を下げさらに前記沸騰検知手段により検知条件に達した時点で沸騰検知を行うこととなる。
また、本発明の誘導加熱装置は、前記熱量検出手段は、鍋または被加熱物から放射する赤外線を検知する赤外線検出手段としたものである。
これによって、鍋または被加熱物の表面から放射される赤外線にて熱量を捕らえる事ができる。
また、本発明の誘導加熱装置は、被加熱物の液量を検出する液量検出手段と、検出した液量に基づいて制御手段は加熱コイルに供給する電力または時間を制御する制御手段を備えたこととしたものである。
これによって、被加熱物の液量毎の制御手段の調整を行うこととなる。
また、本発明の誘導加熱装置は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、前記加熱コイルに電力を供給する制限時間を設けた制御手段を備えたこととしたものである。
これによって、液量の温度変化がなかなか安定しない被加熱物に対し沸騰検知待ちの時間的な上限を設けることとなる。
また、本発明の誘導加熱装置は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、沸騰検知後一定の時間だけ加熱コイルに供給する電力を上げる制御手段を備えたこととしたものである。
これによって、温度変化の状況に応じて沸騰検知後の被加熱物への熱量調整を行うこととなる。
また、本発明の誘導加熱装置は、沸騰前温度検知条件を複数段持ち各沸騰前温度検知までのある時間内の温度変化もしくはある温度変化に要する時間より沸騰前温度検知区間毎に加熱コイルに供給する電力を設定する制御手段を備えたこととしたものである。
これによって、第一段目の沸騰前温度検知判定後電力を設定し第二段目の沸騰前温度検知判定を行い、第二段目の沸騰前温度検知判定後電力を設定し第三段目の沸騰前温度検知判定というように沸騰検知判定までに複数回電力設定及び沸騰前温度検知判定を行うこととなる。
本発明の誘導加熱装置は、沸騰前温度検知条件までは高火力により短時間で被加熱物の加熱を行い、沸騰前温度検知条件を満たした時点で加熱コイルに供給する電力を下げ被加熱物に加わる熱量を抑え、沸騰検知条件を満たした時点で沸騰検知を行うことにより、吹きこぼれること無く被加熱物の沸騰検知を行うことができる。
第1の発明は鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間当たりの温度変化値を検出して、前記温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、前記沸騰前温度検知手段が検知した温度変化値に基づいて、沸騰前温度検知をした時点からの加熱コイルに供給する電力または時間を制御する制御手段とを備えることにより、吹きこぼれにくい簡易的な沸騰検知を行うことが可能となる。
第2の発明は鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間あたりの温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、温度換算手段の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段と、沸騰前温度検知をした時点から沸騰検知をした時点までの間の加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備えることにより、沸騰検知判定中において温度変化が安定する沸騰検知温度付近に到達しているにもかかわらず被加熱物に熱量が加わり過ぎるということがなくなり鍋内の圧力が急激に上昇することがなくなるので吹きこぼれることなく沸騰検知を行うことができる。
第3の発明は、鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間あたりの温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、温度換算手段の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段と、沸騰前温度検知をした時点から沸騰検知をした時点までの間の加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備えることにより、沸騰検知判定中において温度変化が安定する沸騰検知温度付近に到達しているにもかかわらず被加熱物に熱量が加わり過ぎるということがなくなり鍋内の圧力が急激に上昇することがなくなるので吹きこぼれることなく沸騰検知を行うことができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の誘導加熱装置の前記熱量検出手段を、鍋または被加熱物から放射する赤外線を検知する赤外線検出手段としたことにより、鍋または被加熱物の表面から放射される赤外線にて熱量を捕らえる事ができ、非接触で温度を精度よく知る事ができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の誘導加熱装置は被加熱物の液量を検出する液量検出手段を備えることにより、液量毎に沸騰前温度検知条件及び沸騰検知条件を設定することができ、液量の特徴に合わせたさらに精度ある沸騰検知を行うことができる。
第6の発明は、特に、第2〜5のいずれか1つの発明の誘導加熱装置は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、前記加熱コイルに電力を供給する制限時間を設けることにより、時間的なリミッターとしての役割により、沸騰検知における安全性の向上が可能となる。さらに被加熱物の液量を検出する液量検出手段を備えることにより、液量毎に時間の制限を設定することができ、液量の特徴に合わせたさらなる安全性の向上が可能となる。
第7の発明は、特に、第2〜6のいずれか1つの発明の誘導加熱装置を前記制御手段は、前記制御手段は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、沸騰検知後一定の時間だけ加熱コイルに供給する電力を上げることにより、吹きこぼれない沸騰検知を行った後で被加熱物に熱量を加えることで沸騰後のさめる時間を延ばすことが可能となり使い勝手が向上する。さらに被加熱物の液量を検出する液量検出手段を備えることにより、液量毎に電力を上げる時間を設定できるのでさらなる精度向上が可能となる。そして電力の設定を液量毎に変えることを可能とするとさらに精度向上することができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の誘導加熱装置を前記沸騰前温度検知手段は、沸騰前温度検知条件を複数段持ち各沸騰前温度検知までのある時間内の温度変化もしくはある温度変化に要する時間より沸騰前温度検知区間毎に加熱コイルに供給する電力を設定するとすることにより、火力調整を行いながら段階的に沸騰検知条件を満たす状態へ移行させることが可能となり、吹きこぼれることなく沸騰検知を行うことが可能となる。さらに被加熱物の液量を検出する液量検出手段を備えることにより、液量毎に条件を設定できるので液量の特徴に合わせた沸騰検知の精度が向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置のブロック図を示すものである。
図1において、本実施例の誘導加熱装置は、被加熱物を収容する鍋1と、鍋1を載せる天板2と、電磁誘導が発生し鍋1を発熱する加熱コイル3と、加熱コイル3に電磁誘導させるために高周波電流を供給するインバータ4と、鍋1からの赤外線信号を検出する赤外線検出手段5と、赤外線検出手段5により得た赤外線量より温度を換算する温度換算手段6と、沸騰前温度検知手段7と、沸騰検出手段8と、制御手段9とを備えている。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を図2及び図3を用いて説明する。
まず、天板2上に載せられた鍋1に2000W以上の電力を供給する為に制御手段9よりインバータ4を制御し加熱コイル3に高周波電流を発生させ(ステップS1)、鍋1の加熱を行う。鍋1が加熱されると鍋1より放出する赤外線量は増え、その鍋1の底から発せられる赤外線量を赤外線検出手段5で測定し、温度換算手段6で鍋1の温度を換算開始(ステップS2)すると同時に電力供給開始からの時間の観測を開始する(ステップS3)。所定時間txmin経過したら(ステップS4)、単位時間当りの温度変化値を計算(△T/△t)を開始する(ステップS5)。単位時間当りの温度変化値が所定の値よりも小さいという沸騰前温度検知条件を満たすまでは単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS5)を継続して行い、沸騰温度付近の温度に近づくと単位時間当りの温度変化値は小さくなっていくので、沸騰前温度検知条件(≦△TempX)を満たすようになった時沸騰前温度検知完了と判断し(ステップS6)、鍋1加熱用に供給していた電力を1000Wまたはそれ以下に落とす(ステップS7)。供給可能な電力値により単位時間当りの温度変化値の条件値を決めなければならない。また、沸騰前温度検知条件は、所定の温度に達することでもよく、開始時点から沸騰検知までの時間を短くしようとすれば、95℃以上の温度を基準に条件を決めるのが望ましい。電力を1000Wまたはそれ以下に落とした(ステップS7)後、単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS9)を行うために、所定時間tymin経過するまで待機する(ステップS8)。所定時間tymin経過したら(ステップS8)、単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS9)を開始し、沸騰検知条件を満たす(ステップS10)まで単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS9)を継続する。単位時間当りの温度変化値が所定の値よりも小さくなるという沸騰検知条件範囲(≦△TempY)以内になった時点で沸騰検知完了と判断し(ステップS10)、加熱モードを終了し(ステップS11)、次工程である保温モードへ移行する(ステップS12)。
以上のように、本実施の形態においては沸騰前温度検知手段7により沸騰前温度検知条件に達した時点で制御手段9にて加熱コイル3に供給する電力の設定を下げさらに沸騰検知手段8により沸騰検知条件に達した時点で沸騰検知を行うとすることにより、沸騰検知判定中において温度変化値が安定する沸騰検知温度付近の温度に到達しているにもかかわらず被加熱物に熱量が加わり過ぎるということがなくなり、鍋内の圧力が急激に上昇することがなくなるので吹きこぼれることなく沸騰検知を行うことができる。
また、本実施の形態では沸騰前温度検知手段と沸騰検知手段とを用いたが、沸騰検知手段を用いないとしたことにより、沸騰前温度検知手段で温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知し、沸騰前温度検知手段が検知した温度変化値に基づいて、沸騰前温度検知をした時点からの加熱コイルに供給する電力または時間を制御することとなり、簡易的な構成で沸騰検知を行うことができる。
また、本実施の形態の制御手段は沸騰前温度検知時点後、加熱コイルに電力を供給する時間を、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて制限を設けることにより、時間的なリミッターとしての役割をなすことになり、沸騰検知における安全性の向上させることができる。
また、本実施の形態の制御手段は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、沸騰検知後一定の時間だけ加熱コイルに供給する電力を上げることにより、吹きこぼれない沸騰検知を行った後で被加熱物に熱量を加えることとなり、沸騰後のさめる時間を延ばすことが可能となり使い勝手が向上することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱装置を示すブロック図である。
図4において、本実施例の誘導加熱装置は、被加熱物を収容する鍋1と、鍋1を載せる天板2と、電磁誘導が発生し鍋1を発熱する加熱コイル3と、加熱コイル3に電磁誘導させるために高周波電流を供給するインバータ4と、鍋1からの赤外線信号を検出する赤外線検出手段5と、赤外線検出手段5により得た赤外線量より温度を算出する温度検出手段6と、沸騰前温度検知手段7と、沸騰検出手段8と、制御手段9と、液量検出手段10を備えている。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を図5及び図6を用いて説明する。
まず、天板2上に載せられた鍋1に2000W以上の電力を供給する為に制御手段9よりインバータ4を制御し加熱コイル3に高周波電流を発生させ(ステップS101)、鍋1の加熱を行う。鍋1が加熱されると鍋1より放出する赤外線量は増え、その鍋1の底から発せられる赤外線量を赤外線検出手段5で測定し、温度換算手段6で鍋1の温度を算出開始(ステップS102)すると同時に電力供給開始からの時間の観測を開始する(ステップS103)。液量検出手段10にて液量判定処理(ある温度到達時点からある温度到達時点までの温度上昇に要した時間により判定)を行い、被加熱物の液量をいくつかの区分に分類する(ステップS104)。液量区分毎に設定した所定時間txmin経過したら(ステップS105)、液量区分毎に設定した単位時間当りの温度変化値を計算(△T/△t)を開始する(ステップS106)。単位時間当りの温度変化値が所定の値よりも小さいという液量区分毎に設定した沸騰前温度検知条件を満たすまでは液量区分毎に設定した単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS106)を継続して行い、沸騰温度付近の温度に近づくと単位時間当りの温度変化値は小さくなっていくので、液量区分毎に設定した沸騰前温度検知条件範囲(≦△TempX)以内になった時沸騰前温度検知完了と判断し(ステップS107)、鍋1加熱用に供給していた電力を液量区分毎に設定した電力値に落とす(ステップS108)。電力を液量区分毎の電力値に落とした(ステップS108)後、液量区分毎に設定した単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS110)を行うために、液量区分毎に設定した所定時間tymin経過するまで待機する(ステップS109)。液量区分毎に設定した所定時間tymin経過したら(ステップS8)、液量区分毎に設定した単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS110)を開始し、沸騰検知条件を満たす(ステップS111)まで液量区分毎に設定した単位時間当りの温度変化値の算出(ステップS110)を継続する。液量区分毎に設定した沸騰検知条件範囲(≦△TempY)以内になった時点で沸騰検知完了と判断し(ステップS111)、加熱モードを終了し(ステップS112)、次工程である保温モードへ移行する(ステップS113)。
以上のように、本実施の形態においては沸騰前温度検知手段7により沸騰前温度検知条件に達した時点で制御手段9にて加熱コイル3に供給する電力の設定を下げ、さらに沸騰検知手段8により沸騰検知条件に達した時点で沸騰検知を行う本仕様で各定数を液量検出手段10により得られる液量区分毎に設定可能とすることにより、沸騰検知までの時間が短い少量の被加熱物に対しても、被加熱物が大量で鍋1内の空気が少なく鍋内の圧力により蓋をもちあげやすい状況に対しても対応が効き、被加熱物の液量の特徴に合わせたシステムを構築することができる。
また、液量判定処理をある温度到達時点から所定時間経過後の温度による判定で判定することも可能である。
また、本実施の形態では沸騰前温度検知手段と沸騰検知手段とを用いたが、沸騰検知手段を用いないとしたことにより、沸騰前温度検知手段で温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知し、沸騰前温度検知手段が検知した温度変化値に基づいて、沸騰前温度検知をした時点からの加熱コイルに供給する電力または時間を制御することとなり、簡易的な構成で沸騰検知を行うことができる。
また、本実施の形態の制御手段は沸騰前温度検知時点後、加熱コイルに電力を供給する時間を、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて制限を設けることにより、時間的なリミッターとしての役割をなすことになり、沸騰検知における安全性の向上させることができる。
また、本実施の形態の制御手段は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、沸騰検知後一定の時間だけ加熱コイルに供給する電力を上げることにより、吹きこぼれない沸騰検知を行った後で被加熱物に熱量を加えることとなり、沸騰後のさめる時間を延ばすことが可能となり使い勝手が向上することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、沸騰前温度検知条件を満たした時点で加熱コイルに供給する電力設定を行い、沸騰検知条件を満たした時点で沸騰検知を行うことにより、吹きこぼれること無く被加熱物の沸騰検知を行うことが可能となるので、精度よく温度変化値を検出する赤外線センサ等を用いたジャーポット、ガスレンジなどの加熱装置等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱装置を示すブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の被加熱物の加熱過程を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置を示すブロック図 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の条件に関するパラメータ図 従来例における誘導加熱装置を示すブロック図
符号の説明
1 鍋
2 天板
3 加熱コイル
4 インバータ
5 熱量検出手段(赤外線検出手段)
6 温度換算手段
7 沸騰前温度検知手段
8 沸騰検知手段
9 制御手段
10 液量検出手段
101 鍋
102 天板
103 加熱コイル
104 インバータ
105 透過部
106 保護部
107 赤外線検出手段
108 温度検出手段
109 制御手段

Claims (8)

  1. 鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間当たりの温度変化値を検出して、前記温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、前記沸騰前温度検知手段が検知した温度変化値に基づいて、沸騰前温度検知をした時点からの加熱コイルに供給する電力または時間を制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置。
  2. 鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した加熱後沸騰前の単位時間あたりの温度変化値が所定の値以下になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、温度換算手段の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段と、沸騰前温度検知をした時点から沸騰検知をした時点までの間の加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置。
  3. 鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルの上部で鍋を載置する天板と、加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、鍋または被加熱物からの熱量を検出する熱量検出手段と、熱量検出手段の出力から鍋または被加熱物の温度を換算する温度換算手段と、温度換算手段が換算した沸騰前の温度が所定の温度になったか否かを検知する沸騰前温度検知手段と、温度換算手段の温度変化により沸騰を検知する沸騰検知手段と、沸騰前温度検知をした時点から沸騰検知をした時点までの間の加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置。
  4. 前記熱量検出手段は、鍋または被加熱物から放射する赤外線を検知する赤外線検出手段とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. 被加熱物の液量を検出する液量検出手段を備え、前記検出した液量に基づいて前記制御手段は加熱コイルに供給する電力または時間を制御することを特徴とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  6. 前記制御手段は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、前記加熱コイルに電力を供給する制限時間を設けたことを特徴とした請求項2〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記制御手段は、加熱後から沸騰前温度検知時点までの温度変化値もしくは加熱後から沸騰前温度検知時点までに要した時間に基づいて、沸騰検知後一定の時間だけ加熱コイルに供給する電力を上げることを特徴とした請求項2〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  8. 前記制御手段は、沸騰前温度検知条件を複数段持ち各沸騰前温度検知までのある時間内の温度変化もしくはある温度変化に要する時間より沸騰前温度検知区間毎に加熱コイルに供給する電力を設定することを特徴とした請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
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