JP2006048721A - ディジタル信号処理用集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのチップ上に構成される共通のハードウエアによって、複数の機能のディジタル信号処理を可能とする。
【解決手段】LSI1は、入力端子t1,t2、出力端子t3,t4および制御信号入力端子t5を有し、ハードウエアとして、演算回路群11a、11b、メモリ12a、12b、積和演算回路群13a、13b、アダー14a,14b、乗算器15a、15b、レジスタ群16a、16bが設けられる。そして、これら回路群と関連して、切換器21a、21b、22a、22b、23a、23b24が設けられ、これら切換器に対する制御信号S1〜S6によって、信号の流れと回路群の機能を選択的に制御する。それによって、LSI1の機能を切り換えることができ、複数の信号処理を一つのLSI1により実現する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばディジタル画像信号の処理のための集積回路に関する。
例えばディジタル画像信号の処理のハードウエアをLSIとする場合、その一つの方法は、その処理と対応した専用のLSIを開発設計するものであり、他の方法は、汎用性を有するDSP(Digital Signal Processor)を利用することである。DSPは、積和演算器、RAM/ROM等からなり、FFT、ディジタル・フィルタ等のディジタル信号処理を行なうことが可能なものである。
専用のLSIを開発設計する方法の場合では、ディジタル信号処理の種類の数のLSIの開発設計が必要である。また、DSPは、汎用性に優れているが、効率が悪い問題があった。
従って、この発明の目的は、基本的なハードウエア構成を共通化し、複数の機能を1チップにより実現することができるディジタル信号処理用集積回路を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、単一の集積回路内に複数の回路群および少なくとも二つの状態を切り換え可能な選択手段が設けられてなり、外部からの信号によって選択手段が選択制御される、クラス分類適応処理を可能とするディジタル信号処理用集積回路であって、
選択手段が第1の選択状態をとる時に複数の回路群の少なくとも一部が第1の接続状態となされ、第1の接続状態で第1の信号処理機能を遂行しうるようになされ、選択手段が第2の選択状態をとる時に、複数の回路群の少なくとも一部が第1の接続状態とは異なる第2の接続状態となされ、この接続状態で第1の信号処理機能とは異なる第2の信号処理機能を遂行するようになされたことを特徴とするディジタル信号処理用集積回路である。
この発明は、集積回路の外部から与える制御信号によって、選択手段を制御し、それによって、複数の回路群の接続状態が切り換えられる。集積回路内のハードウエアの構成を共通とし、制御信号により選択的に指定できる複数の機能を1チップの集積回路で実現することができる。
この発明は、専用LSIのように、特定の機能に限定されず、また、上述の実施例におけるクラス分類適応処理のように、実現する機能の範囲をある程度制限するので、DSPのような充分な汎用性はないが、効率の良い処理を可能とできる。
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は、この発明の概略的構成を示すものである。すなわち、図1において、破線で囲んだ構成が1チップの集積回路(LSI)1の構成とされている。LSI1には、入力端子t1およびt2、出力端子t3およびt4、制御信号入力端子t5が設けられている。図示しないが、実際には、通常のように、入力/出力端子以外に、電源端子、テスト端子等がLSI1に設けられている。
LSI1には、複数の回路群が形成されている。それらは、演算回路群11a、11bと、メモリ12a、12bと、積和演算回路群13a、13bと、アダー14a、14bと、乗算器15a、15bと、レジスタ群16a、16bとである。そして、これらの回路群あるいは回路に対して、入力/出力あるいは相互間(回路群あるいは回路間の相互接続、および回路群の内部における回路間の相互接続の両者を意味する)の接続状態を切り換えるための切換器がLSI1内に設けられている。換言すると、LSI1内のディジタル信号の流れと、各回路群の機能とが制御信号により制御可能とされる。
すなわち、演算回路群11a、11bと関連して切換器21a、21bが設けられ、メモリ12a、12bと関連して切換え器22a、22bが設けられ、積和演算回路群13a、13bと関連して切換器23a、23bが設けられている。さらに、アダー14a、14b、乗算器15a、15b、レジスタ群16a、16bと関連して切換器24が設けられている。これらの切換器21a、21b、22a、22b、23a、23bおよび24に対しては、各数ビットの制御信号S1〜S7がそれぞれ供給される。制御信号S1〜S7は、制御信号入力端子t5を通じて外部の制御信号発生器(例えばリップスイッチで所定の制御信号を発生する構成)から供給可能とされている。
上述のこの発明の構成は、制御信号を変えることによって、複数のディジタル信号処理が可能である。その具体例について説明する。最初に、ディジタルテレビジョン信号のアップコンバージョンの処理に対して適用した例について説明する。ここでは、標準解像度のディジタルテレビジョン信号(SD信号と称する)が入力され、最初に水平方向で画素数を2倍とし、その後に垂直方向に画素数を2倍とする分離処理によって、画素数が4倍の高解像度のディジタルテレビジョン信号(HD信号と称する)を形成するアップコンバージョンの例について述べる。
図2は、制御信号S1〜S7によって、かかるアップコンバージョンの処理を行なうように構成されたLSI1を示す。SD信号が供給される入力端子t1に対して、クラス分類回路31a、1次元フィルタ32a、33aが接続される。クラス分類回路31aからのクラス情報(コード信号)が係数メモリ34aにアドレスとして供給される。係数メモリ34aには、予め学習により得られた係数が格納されている。係数メモリ34aから読出された係数が1次元フィルタ32a、33aに供給される。
1次元フィルタ32a、32bは、SD信号の複数の画素データと係数メモリ34aからの複数の係数とをそれぞれ乗算し、乗算結果を加算する。1次元フィルタ32aおよび33aの出力が混合回路35aに供給され、混合回路35aの出力が出力端子t3に取り出される。入力端子t1および出力端子t3の間の構成によって、水平方向において画素数が2倍とされる。この出力信号が走査線変換回路36aに供給される。走査線変換回路36aは、メモリを含み、水平走査(テレビジョンラスターの走査順序)から垂直走査への変換を行う。すなわち、縦方向に整列する画素が上から下へ順番に出力される。
この走査線変換回路36aの出力信号が再びLSI1の入力端子t2に供給される。入力端子t2に対しては、上述の入力端子t1と同様の構成が接続される。すなわち、クラス分類回路31b、1次元フィルタ32b、33b、係数メモリ34b、混合回路35bからなり、垂直方向に画素数を2倍に増やすための回路構成が設けられている。従って、出力端子t4には、水平および垂直方向に画素数がそれぞれ2倍とされ、4倍の画素数の信号が取り出される。そして、LSI1の外部の走査線変換回路36bによって、垂直走査から水平走査へ画素の順序が変換される。この走査線変換回路36bからHD信号が得られる。
図2のアップコンバージョンの構成と図1の構成との対応関係について説明すると、クラス分類回路31a、31bは、演算回路群11a、11bによって構成される。係数メモリ34a、34bは、メモリ12a、12bで構成される。1次元フィルタ32a、32b、33a、33bは、積和演算回路群13a、13bにより構成される。混合回路35a、35bは、アダー14a、14b、レジスタ群16a、16bにより構成される。
アップコンバージョンの処理についてより詳細に説明する。図3は、入力SD信号の同一ライン上の複数の画素データと、これから形成される水平倍速信号(これは、水平方向に画素数が2倍へ増やされたものである)との関係を示す。一例として、水平方向に連続する7個の画素x1 〜x7 と係数メモリ34aから読出された二組の係数a1 〜a7 およびb1 〜b7 との線形1次結合によって、注目画素の値ya ´およびyb ´が生成される。すなわち、
a ´=a11 +a22 +・・・・・+a77
b ´=b11 +b22 +・・・・・+b77
一方の予測画素値ya ´は、1次元フィルタ32aから得られ、他方の予測画素値yb
´は、1次元フィルタ32bから得られる。混合回路35aによって、これらの画素が交互に選択的に出力され、例えば入力SD信号が13.5MHzの場合では、27MHzのサンプリングレートの水平倍速信号の27MHzが出力端子t3に得られる。この水平倍速信号が走査線変換回路36aによって、27MHzの垂直信号とされる。そして、LSI1の入力端子t2に供給され、上述と同様にして2倍の画素数へ変換され、出力端子t4から54MHzのサンプリングレートの垂直倍速信号が発生する。これが外部の走査線変換回路36bに供給され、54MHzのHD信号が得られる。
係数メモリ34a、34bに蓄えられている係数は、予め学習により獲得されたものである。そして、この係数は、注目画素のクラス毎に決定されている。例えば図3中で、ya ´、yb ´が注目画素のデータである。この二つの注目画素のクラス分類が共通であるので、係数メモリに記憶される二組の係数は、同一アドレスの上位側のデータおよび下位側のデータとして記憶される。クラス分類の方法の一つは、注目画素の周辺の入力信号のレベル分布のパターンを利用するものがある。例えば図3において、注目画素の周辺のSD信号の3個の画素データx3 、x4 、x5 のレベル分布のパターンに基づいてクラス分類がなされる。
一般的に、画素データは、8ビットの量子化データであるので、3画素の場合、(8×3=24ビット)となり、24ビットの全ての組合せが224となる。このクラス数は膨大であり、係数を記憶するメモリ等のハードウエアが複雑となる。そこで、クラス分類回路31a、31bは、クラス分類に使用する各画素のビット数を圧縮することによって、クラス数を適正な値としている。
クラス分類のために参照する各画素のビット数を圧縮するための一つの方法は、各画素をレベル方向に正規化することである。一例として、参照される3画素の平均値を求め、平均値に対する大小関係によって、周囲の画素を8ビットから1ビットへ圧縮する。すなわち、平均値より大きい値の場合は、`1'を割り当て、平均値より小さい値の場合は、`0'を割り当てる。その結果、3ビットのコード信号によりクラス情報が示される。
また、正規化の他の方法としては、ADRCを使用できる。ADRCは、複数の画素のダイナミックレンジDRおよび最小値MINを検出し、各画素の値から最小値MINを減算し、最小値が減算された値をダイナミックレンジDRで除算し、商を整数化する処理である。
例えば1ビットADRCの場合について説明すると、3画素の中の最大値MAXおよび最小値MINが検出され、ダイナミックレンジDR(=MAX−MIN)が計算される。各画素の値から最小値MINが減算され、最小値除去後の値がダイナミックレンジDRで割算される。この割算の商が0.5と比較され、0.5以上の場合は、`1'とされ、商が0.5より少ない場合は、`0'とされる。1ビットADRCは、上述の平均値と各画素の値とを比較するものと実質的に同一の結果が得られる。2ビットADRCの場合であれば、DR/22 で計算される量子化ステップ幅によって、最小値除去後の値が割算される。
次に、係数メモリ34a、34bに蓄えられる係数を得るための学習について説明する。図4は、係数メモリ34aに蓄えられる係数を決定するための学習時の構成を示す。なお、係数メモリ34bに蓄えられる係数の決定も同様であるので、その説明は省略する。図4において、41で示す入力端子に、HD信号が供給され、間引きフィルタ42によって、水平方向に画素数が半分に間引かれる。間引きフィルタ42の出力信号が係数決定回路43およびクラス分類回路44に供給される。クラス分類回路44は、クラス分類回路31aと同様に、周囲の画素を使用して注目画素のクラスを決定する。クラス分類回路44からのクラスコードが係数決定回路43およびメモリ45にそれぞれ供給される。
係数決定回路43は、線形1次結合で生成される予測値とその真値との誤差の二乗和を最小とするような係数を決定する。入力端子41に供給されるHD信号が係数決定回路43に対して、注目画素の真値として供給される。係数決定回路43は、最小二乗法によって最良の予測係数を決定する。決定された係数がメモリ45に格納される。格納アドレスは、クラス分類回路44からのクラスコードで指示される。
係数決定をソフトウェア処理で行う動作について、図5を参照して説明する。まず、ステップ51から処理の制御が開始され、ステップ52の学習データ形成では、既知の画像に対応した学習データが形成される。ステップ53のデータ終了では、入力された全データ例えば1フレームのデータの処理が終了していれば、ステップ56の予測係数決定へ、終了していなければ、ステップ54のクラス決定へ制御が移る。
ステップ54のクラス決定は、上述した注目画素についてのクラス決定処理を行い、クラスを指示するクラスコードを形成するテップである。次のステップ55の正規方程式生成では、後述する正規方程式が作成される。ステップ53のデータ終了から全データの処理が終了後、制御がステップ56に移り、ステップ56の予測係数決定では、後述する式(8)を行列解法を用いて解いて、係数を決める。ステップ57の予測係数ストアで、予測係数をメモリ45にストアし、ステップ58で学習処理の制御が終了する。
図5中のステップ55(正規方程式生成)およびステップ56(予測係数決定)の処理をより詳細に説明する。学習時には、注目画素の真値yが既知である。注目画素の補正値をy´、その周囲の画素の値をx1 〜xn としたとき、クラス毎に係数w1 〜wn (上述したa1 〜a7 あるいはb1 〜b7 に対応する)によるnタップの線形1次結合
y´=w11 +w22 +・・・+wnn (1)
を設定する。学習前はwi が未定係数である。
上述のように、学習はクラス毎になされ、データ数がmの場合、式(1)に従って、
j ´=w1j1+w2j2+・・・+wnjn (2)
(但し、j=1,2,・・・m)
m>nの場合、w1 〜wn は一意には決まらないので、誤差ベクトルEの要素を
j =yj −(w1j1+w2j2+・・・+wnjn) (3)
(但し、j=1,2,・・・m)
と定義して、次の式(4)を最小にする係数を求める。
Figure 2006048721
いわゆる最小自乗法による解法である。ここで式(4)のwi による偏微分係数を求める。
Figure 2006048721
式(5)を0にするように各wi を決めればよいから、
Figure 2006048721
として、行列を用いると
Figure 2006048721
となる。この方程式は一般に正規方程式と呼ばれている。この方程式を掃き出し法等の一般的な行列解法を用いて、wi について解けば、予測係数wi が求まり、クラスコードをアドレスとして、この予測係数wi をメモリ45に格納しておく。
なお、クラス分類適応処理に基づくアップコンバージョンは、上述の一例に限らず、種々の構成が可能である。例えば学習により予め予測値そのものを獲得しておき、これをメモリに蓄えておくこともできる。また、1次元処理ではなく、2次元あるいは3次元処理によって、HD画素の値を得るようにしても良い。
次に、図1に示すLSI1により構成される信号処理回路の他の例について説明する。他の例は、制御信号の設定により図6に示すように構成されたディジタルノイズリデューサである。図6において、61で示す入力端子にノイズを含むディジタルビデオ信号が供給される。入力ビデオ信号は、LSI1の入力端子t1およびフレームメモリ62に供給される。フレームメモリ62からの前フレームのビデオ信号がLSI1の入力端子t2に供給される。
入力端子t1からの現フレームのビデオ信号がクラス分類回路63a、2次元フィルタ66a、ラインメモリ64、クラス分類回路63b、3次元フィルタ66bにそれぞれ供給される。入力端子t2からの前フレームのビデオ信号がクラス分類回路63bおよび3次元フィルタ66bに供給される。ラインメモリ64は、ラスター走査の順序のデータの隣接する複数のラインのデータを同時化するために設けられている。ラインメモリ64の出力データがクラス分類回路63a、2次元フィルタ66a、クラス分類回路63b、3次元フィルタ66bに供給される。
クラス分類回路63aで得られたクラス情報(コード信号)が係数メモリ65aに対してアドレスとして供給され、クラス分類回路63bで得られたクラス情報が係数メモリ65bに対してアドレスとして供給される。係数メモリ65a、65bには、予め学習により得られた係数が蓄えられており、クラス情報と対応して読出された係数が2次元フィルタ65aおよび3次元フィルタ65bにそれぞれ供給される。2次元フィルタ66aは、現フレーム内で隣接する複数の画素からなる2次元ブロック単位でノイズ除去された画素データを生成する。3次元フィルタ66bは、現フレームおよび前フレームの複数の画素からなる3次元ブロック単位でノイズ除去された画素データを生成する。
2次元フィルタ66aからのノイズ除去されたビデオ信号が出力端子t3に得られる。また、2次元フィルタ66aおよび3次元フィルタ66bの出力信号がアダー67に供給される。アダー67からの合成ビデオ信号、すなわち、ノイズ除去されたディジタルビデオ信号が出力端子t4に取り出される。アダー67は、2次元フィルタ66aの出力信号と3次元フィルタ66bの出力信号とを動き係数Kにより重み付け加算する。動き係数Kは、クラス分類回路63bで生成される。
図6のノイズリデューサの構成と図1の構成との対応関係について説明すると、クラス分類回路63a、63bは、演算回路群11a、11bによって構成される。係数メモリ65a、65bおよびラインメモリ64は、メモリ12a、12bで構成される。2次元フィルタ66aおよび3次元フィルタ66bは、積和演算回路群13a、13bにより構成される。アダー67は、アダー14a、14b、乗算器15a、15b、レジスタ群16a、16bにより構成される。
クラス分類回路63aは、2次元のクラス分類を行なう。すなわち、注目画素を中心とするブロックのレベル分布のパターンに基づいて、この注目画素のクラスを決定する。一方、クラス分類回路63bは、3次元のクラス分類を行なう。3次元のクラス分類は、3次元ブロックのレベル分布のパターンに基づいて行なっても良いが、動き係数Kを発生するために、動き検出の結果に基づいたクラス分類が好ましい。
公知の動き検出の方法の一つとして、グラジェント法と称されるものを採用できる。これは、動き領域中の全画素についてのフレーム差と傾き情報(水平方向では、サンプリング差、垂直方向ではライン差)を用いて動き量を求めるものである。まず、ビデオ信号の傾斜部が動いた時に、フレーム差ΔF(現フレームの画素値から前フレームの対応画素値を減算したもの)と、サンプリング差ΔE(現画素の値から前画素の値を減算したもの)Eを求める。そして、フレーム差ΔFの絶対値|ΔF|の動き領域中の積算値Σ|ΔF|と、サンプリング差ΔEの絶対値|ΔE|の動き領域中の積算値Σ|ΔE|とから、水平方向の動き量v1の大きさが求まる。すなわち、
|v1|=Σ|ΔF|/Σ|ΔE|
ここで、フレーム差ΔFの極性とサンプリング差ΔEの極性との関係から動きの方向が求められる。垂直方向の動きについても同様に検出できる。
クラス分類回路63bは、例えば上述のグラジェント法によって、動き量を求め、その動き量に応じた動き係数Kを発生する。また、フレーム差ΔF(あるいは|ΔF|)と、サンプリング差ΔE(あるいは|ΔE|)とに基づいて、クラス分類がなされる。この場合、これらのフレーム差およびサンプリング差の値を正規化した値を使用して適正な数のクラスを形成するようになされる。
上述のノイズリデューサについて、2次元処理を例に説明する。係数メモリ65aには、予め学習により求めた係数が格納されている。図7は、学習時の構成を示し、71で示す入力端子にノイズを含むディジタルビデオ信号が供給される。この入力信号がノイズリデューサ72およびブロック化回路73に供給される。ノイズリデューサ72は、入力信号中のノイズを除去するもので、その一例は、Nフレームのメモリを使用し、N+1フレームの画像の平均値を形成するものを使用できる。すなわち、ノイズは、一般的にランダムであるので、平均化により、ノイズが除去される。
ノイズリデューサ72の出力信号(ノイズ低減信号)がブロック化回路74に供給される。ブロック化回路73および74は、時系列変換回路であって、ラスター走査の順序をブロックの順序のデータへ変換する。ブロック化回路73の出力信号がクラス分類回路75に供給される。クラス分類回路75は、注目画素を中心とするブロック内のレベル分布に基づいて注目画素のクラスを決定する。このクラス分類回路75からのクラス情報が係数決定回路76およびメモリ77に供給される。
係数決定回路76には、ブロック化回路73および74から入力信号およびノイズ低減信号が供給される。係数決定回路76は、上述のアップコンバージョンの場合の係数決定と同様に、最小二乗法によって、最良の係数を決定する。すなわち、注目画素の周辺のブロック内の複数画素(入力信号の画素)と複数の係数との線形1次結合によって、注目画素の予測値を生成した時に、この予測値とノイズ低減信号の対応画素の値との誤差を最小とする係数が決定される。係数決定回路76からの決定された係数がクラス情報で指定されるメモリ77のアドレスに書込まれる。
ブロック化回路73は、図8Aに示すように、例えば画素x1 を中心として、(3×3)の大きさのブロックBL1を形成する。一方、ブロック化回路74は、図8Bに示すように、画素y1 を中心として(3×3)の大きさのブロックBL11を形成する。ここで、画素x1 とy1 とは、画像中で対応する位置の画素であり、画素x1 がノイズを含み、y1 がノイズが低減されたものである。次のブロックBL2およびBL12は、図8Cおよび図8Dにそれぞれ示すように、ブロックの境界が1画素シフトしたものであり、画素x2 およびy2 をそれぞれ中心とするものである。
このように、ブロックの境界をシフトすることで、多数の学習用データを集め、図5のフローチャートおよび上述した処理によって、係数を決定する。その結果、例えば図8Aに示す入力信号のブロックBL1が与えられた時に、ブロックBL1内の8個の画素の値(注目画素x1 以外の画素の値)と8個の係数との線形1次結合により形成された予測値がノイズを含まない画素の値y1 と殆ど同じ値となる。このようにして、注目画素x1 のノイズが除去される。
3次元フィルタ66bは、クラス分類以外では、上述の2次元フィルタ66aと同様にしてノイズ除去の処理を行なう。動き係数Kが動き量と対応するので、2次元フィルタ66aの出力信号に対して、係数Kが乗じられ、3次元フィルタ66bの出力信号に対して、係数(1−K)が乗じられ、これらの係数が乗じられた信号が加算される。すなわち、動き量が多い時には、時間方向の画像の相関が少なくなるので、2次元フィルタ66aの出力の重みが大とされる。
アップコンバージョンとノイズリデューサの具体例について説明したが、これら以外のディジタル信号処理の機能を発揮するように、制御信号により制御することができる。クラス分類適応処理を用いるディジタル画像信号処理の例では、サブサンプリングにより間引かれた画素を補間する補間回路、ディジタルクロマキー装置におけるキー信号の生成回路等を構成することができる。
この発明による集積回路の一実施例の概略的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施例により実現される機能の一つであるアップコンバージョン回路のブロック図である。 アップコンバージョン処理を説明するための略線図である。 アップコンバージョン処理用の係数を得るための構成の一例のブロック図である。 予測係数を求めるための学習をソフトウェア処理で行う時のフローチャートである。 この発明の一実施例により実現される機能の他の一つであるノイズリデューサのブロック図である。 ノイズ除去処理用係数を得るための構成の一例のブロック図である。 ノイズ除去処理を説明するための略線図である。
符号の説明
1 LSI
t1,t2 入力端子
t3,t4 出力端子
t5 制御信号入力端子
21a、21b、22a、22b、23a、23b、24 切換回路

Claims (4)

  1. 単一の集積回路内に複数の回路群および少なくとも二つの状態を切り換え可能な選択手段が設けられてなり、外部からの信号によって上記選択手段が選択制御される、クラス分類適応処理を可能とするディジタル信号処理用集積回路であって、
    上記選択手段が第1の選択状態をとる時に上記複数の回路群の少なくとも一部が第1の接続状態となされ、上記第1の接続状態で第1の信号処理機能を遂行しうるようになされ、上記選択手段が第2の選択状態をとる時に、上記複数の回路群の少なくとも一部が上記第1の接続状態とは異なる第2の接続状態となされ、この接続状態で上記第1の信号処理機能とは異なる第2の信号処理機能を遂行するようになされたことを特徴とするディジタル信号処理用集積回路。
  2. 単一の集積回路内に複数の回路群および少なくとも二つの状態を切り換え可能な選択手段が設けられてなり、外部からの信号によって上記選択手段が選択制御される、クラス分類適応処理を可能とするディジタル信号処理用集積回路であって、
    上記選択手段が第1の選択状態をとる時に上記複数の回路群の少なくとも一部が第1の接続状態となされ、上記第1の接続状態で第1の信号処理機能を遂行しうるようになされ、上記選択手段が第2の選択状態をとる時に、上記複数の回路群の少なくとも一部が上記第1の接続状態とは異なる第2の接続状態となされ、この接続状態で上記第1の信号処理機能とは異なる第2の信号処理機能を遂行するようになされ、
    これと共に、上記複数の回路群の少なくとも一部は、上記選択手段の選択状態に応じて異なる回路機能を持つようになされ、それによって集積回路全体の信号処理機能が切り換えられるようになされたことを特徴とするディジタル信号処理用集積回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のディジタル信号処理用集積回路において、
    第1の信号処理機能が解像度補償のための信号処理であり、第2の信号処理機能がノイズ除去のための信号処理であることを特徴とするディジタル信号処理用集積回路。
  4. 請求項2に記載のディジタル信号処理用集積回路において、
    選択手段の選択状態に応じて異なる回路機能は、1次元ディジタルフィルタ、2次元ディジタルフィルタおよび3次元ディジタルフィルタのうちの二つであることを特徴とするディジタル信号処理用集積回路。
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