JP2006047331A - 変倍観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラ - Google Patents

変倍観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラ Download PDF

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信昭 小野
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Abstract

【課題】 広角高変倍比を達成して、しかも薄型で且つ良好な像性能を保ちつつ、組立て性も良好とする。
【解決手段】 変倍観察光学系は、対物光学系S1と、反転光学系S2と、接眼光学系S3を、物体側から瞳側へ向かって順次配置してなる。対物光学系S1は、それぞれ負のレンズL1、正のレンズL2、負のレンズL3および正のレンズL4からなる第1群レンズ系G1、第2群レンズ系G2、第3群レンズ系G3および第4群レンズ系G4を、物体側から順次配置して構成し、対物光学系S1全体として正の屈折力を呈する。反転光学系S2は、反転プリズムP1から構成され、接眼光学系S3は、正の第5のレンズL5からなる第5群レンズ系G5で構成される。第1群レンズ系G1、第2群レンズ系G2および第3群レンズ系G3が、それぞれ単独に光軸に沿って移動することにより、視度を観察に適した値に保ちつつ像倍率を変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変倍機能を有する観察光学系に係り、ディジタルビデオカメラおよびディジタルカメラ等のようにビデオ画像およびスティル画像等を電子的に記録する電子カメラ、ならびに在来の銀塩フィルムを用いる銀塩フィルムカメラにおける光学ファインダに好適な変倍観察光学系、ならびにこの変倍観察光学系を光学ファインダに用いた鏡胴ユニットおよびカメラに関するものである。
近年、カメラにおける撮影光学系の高変倍化および薄型化が著しく進んでいる。特に屈曲光学系や特殊な沈胴方式を採用した鏡胴ユニットを撮影用に採用して、高変倍撮影レンズを搭載しながらカメラ本体の奥行きを薄くしたカメラが増えつつある。必然的に観察光学系も薄いカメラ本体に収納しなければならず、設計の難易度が高くなっている。その結果として、変倍比や視野率などを抑えて小型化を図った製品や、組立て時にレンズやカムの位置の調整をしている製品が多くなっている。
光学ファインダに使用される実像式の変倍観察光学系は、例えば特許文献1および特許文献2等に開示されている。
特許文献1には、物体側から順次、正の屈折力を有する対物レンズと、該対物レンズによって結像する像の上下左右を反転させる像反転光学系と、正の屈折力を有する接眼レンズと、を配置してなる実像式変倍フアインダにおいて、前記対物レンズが、負の屈折力を有する第1群光学系、正の屈折力を有する第2群光学系、負の屈折力を有する第3群光学系、正の屈折力を有する第4群光学系を物体側から順次配置して構成するとともに、前記各群はそれぞれ1枚のレンズからなり、前記各群の群間隔を変化させて変倍動作を行う実像式変倍フアインダが示されている。特許文献1では、このような構成によって、変倍比が3倍以上と高変倍でありながら、対物レンズの全長が短く、収差も良好に補正されるとしているが、広角端の視野角は、28℃未満と狭い。
また、特許文献2には、物体側から順に配置された、正の屈折力を持つ第1群光学系と、負の屈折力を持つ第2群光学系と、正の屈折力を持つ第3群光学系と、正の屈折力を持つ第4群光学系とからなり全体として正の屈折力を有する対物光学系と、その後方に配置された正立正像光学系と、その後方に配置された正の屈折力を有する接眼光学系とにより構成され、前記第1群光学系は両凸形状のレンズ、前記第2群光学系は両凹形状のレンズ、前記第3群光学系は両凸形状のレンズ、前記第4群光学系は物体側に凹面を向けた正メニスカス形状のレンズからなり、前記各群に1面以上の非球面を配する構成が示されている。特許文献2では、このような構成によって、ファインダユニットの全長短縮を実現するとともに、3倍程度の高変倍比を達成し、且つ高性能が得られるとしている。
特開平8−248315号公報 特開2001−91861号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、広角高変倍比を達成して、しかも薄型で且つ良好な像性能を保ちつつ、組立て性にも優れた変倍観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラを提供することを目的としている。
すなわち、本発明の請求項1の目的は、特に、対物光学系の全長を短く保って、しかも広角で且つ変倍比を大きくとることが可能で、各変倍領域を通して良好な収差補正を達成し得る変倍観察光学系を提供することにある。
また、本発明の請求項2の目的は、特に、対物光学系の全長を短縮することが可能な変倍観察光学系を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、光学系の全長の短縮が可能な変倍観察光学系を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、表示部材を新規に必要とすることなく、部品点数の削減および全長の短縮が可能な変倍観察光学系を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、実像式変倍観察光学系を備え、少なくとも当該変倍観察光学系における広角高変倍比を達成して、しかも薄型化し得る鏡胴ユニットを提供することにある。
また、本発明の請求項6の目的は、特に、実像式変倍観察光学系を備え、少なくとも当該変倍観察光学系における広角高変倍比を達成して、しかも薄型化し得るカメラを提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る変倍観察光学系は、上述した目的を達成するために、
物体側から瞳側に向かって、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する像の上下左右を反転させる反転光学系と、正の屈折力を有する接眼光学系とを、順次配置してなる実像式変倍観察光学系において、
前記対物光学系が、
負の屈折力を有する第1群レンズ系と、正の屈折力を有する第2群レンズ系と、負の屈折力を有する第3群レンズ系と、正の屈折力を有する第4群レンズ系とを有し、且つ前記対物光学系の前記第1群レンズ系〜第4群レンズ系のうちの少なくとも3つの群のレンズ系を光軸方向に移動させて変倍を行うとともに、
前記第1群レンズ系の焦点距離をf、前記第2群レンズ系の焦点距離をf、当該観察光学系の最大像倍率をM、前記第1群レンズ系から前記第4群レンズ系までの合成焦点距離をfw1−4、前記対物光学系によって結像する像の最大像高をhとして、
条件式:
1.1 < │f/f*M│ < 1.35 … (1)
30 < tan−1(h/fw1−4) … (2)
を満足することを特徴としている。
また、請求項2に記載した本発明に係る変倍観察光学系は、請求項1の変倍観察光学系であって、
前記対物光学系の前記第1群レンズ系から第4群レンズ系の各群レンズ系が、それぞれ単レンズで構成されることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る変倍観察光学系は、請求項1または請求項2に記載の変倍観察光学系であって
前記反転光学系が、少なくとも2つの反射面と、少なくとも1つの、屈折力を有する透過面とを持つプリズムを含むことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る変倍観察光学系は、請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系であって、
前記反転光学系が、少なくとも1つの、屈折力を有さない透過面を有し、且つ前記透過面の最も物体側の面が、前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムを含むことを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る鏡胴ユニットは、
変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、
請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダと
を具備することを特徴としている。
また、請求項6に記載した本発明に係るカメラは、
変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、
請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダと
を具備して構成したことを特徴としている。
[作用]
すなわち、本発明の請求項1による変倍観察光学系は、
物体側から瞳側に向かって、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する像の上下左右を反転させる反転光学系と、正の屈折力を有する接眼光学系とを、順次配置してなる実像式変倍観察光学系において、
前記対物光学系が、
負の屈折力を有する第1群レンズ系と、正の屈折力を有する第2群レンズ系と、負の屈折力を有する第3群レンズ系と、正の屈折力を有する第4群レンズ系とを有し、且つ前記対物光学系の前記第1群レンズ系〜第4群レンズ系のうちの少なくとも3つの群のレンズ系を光軸方向に移動させて変倍を行うとともに、
前記第1群レンズ系の焦点距離をf、前記第2群レンズ系の焦点距離をf、当該観察光学系の最大像倍率をM、前記第1群レンズ系から前記第4群レンズ系までの合成焦点距離をfw1−4、前記対物光学系によって結像する像の最大像高をhとして、
条件式(1)および(2)を満足する。
このような構成により、特に、対物光学系の全長を短く保って、しかも広角で且つ変倍比を大きくとることが可能となり、各変倍領域を通して良好な収差補正を達成することが可能となる。
また、本発明の請求項2による変倍観察光学系は、請求項1の変倍觀察光学系において、前記対物光学系の前記第1群レンズ系から第4群レンズ系の各群レンズ系が、それぞれ単レンズで構成される。
このような構成により、特に、対物光学系の全長を短縮することが可能となる。
本発明の請求項3による変倍観察光学系は、請求項1または請求項2の変倍観察光学系において、前記反転光学系が、少なくとも2つの反射面と、少なくとも1つの、屈折力を有する透過面とを持つプリズムを含む。
このような構成により、特に、光学系の全長の短縮が可能となる。
本発明の請求項4による変倍観察光学系は、請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項の変倍観察光学系において、前記反転光学系が、少なくとも一つの、屈折力を有さない透過面を有し、且つ前記透過面の最も物体側の面が、前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムを含む。
このような構成により、特に、表示部材を新規に必要とすることなく、部品点数の削減および全長の短縮が可能となる。
本発明の請求項5による鏡胴ユニットは、
変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、
請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダと
を具備する。
このような構成により、特に、実像式変倍観察光学系を備え、少なくとも当該変倍観察光学系における広角高変倍比を達成して、しかも薄型化することが可能となる。
本発明の請求項6によるカメラは、
変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、
請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダと
を具備して構成している。
このような構成により、特に、実像式変倍観察光学系を備え、少なくとも当該変倍観察光学系における広角高変倍比を達成して、しかも薄型化することが可能となる。
本発明によれば、広角高変倍比を達成して、しかも薄型で且つ良好な像性能を保ちつつ、組立て性にも優れた変倍観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラを提供することができる。
すなわち本発明の請求項1の変倍観察光学系によれば、物体側から瞳側に向かって、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する像の上下左右を反転させる反転光学系と、正の屈折力を有する接眼光学系とを、順次配置してなる実像式変倍観察光学系において、前記対物光学系が、負の屈折力を有する第1群レンズ系と、正の屈折力を有する第2群レンズ系と、負の屈折力を有する第3群レンズ系と、正の屈折力を有する第4群レンズ系とを有し、且つ前記対物光学系の前記第1群レンズ系〜第4群レンズ系のうちの少なくとも3つの群のレンズ系を光軸方向に移動させて変倍を行うとともに、前記第1群レンズ系の焦点距離をf、前記第2群レンズ系の焦点距離をf、当該観察光学系の最大像倍率をM、前記第1群レンズ系から前記第4群レンズ系までの合成焦点距離をfw1−4、前記対物光学系によって結像する像の最大像高をhとして、条件式(1)および(2)を満足することにより、特に、対物光学系の全長を短く保って、しかも広角で且つ変倍比を大きくとることが可能となり、各変倍領域を通して良好な収差補正を達成することが可能となる。
また、本発明の請求項2の変倍観察光学系によれば、請求項1の変倍觀察光学系において、前記対物光学系の前記第1群レンズ系から第4群レンズ系の各群レンズ系が、それぞれ単レンズで構成されることにより、特に、対物光学系の全長を短縮することが可能となる。
本発明の請求項3の変倍観察光学系によれば、請求項1または請求項2の変倍観察光学系において、前記反転光学系が、少なくとも2つの反射面と、少なくとも1つの、屈折力を有する透過面とを持つプリズムを含むことにより、特に、光学系の全長の短縮が可能となる。
本発明の請求項4の変倍観察光学系によれば、請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項の変倍観察光学系において、前記反転光学系が、少なくとも一つの、屈折力を有さない透過面を有し、且つ前記透過面の最も物体側の面が、前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムを含むことにより、特に、表示部材を新規に必要とすることなく、部品点数の削減および全長の短縮が可能となる。
本発明の請求項5の鏡胴ユニットによれば、変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダとを具備する構成により、特に、実像式変倍観察光学系を備え、少なくとも当該変倍観察光学系における広角高変倍比を達成して、しかも薄型化することが可能となる。
また、本発明の請求項6のカメラによれば、変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダとを具備する構成により、特に、実像式変倍観察光学系を備え、少なくとも当該変倍観察光学系における広角高変倍比を達成して、しかも薄型化することが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の変倍観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラを詳細に説明する。具体的な実施例について説明する前に、まず、本発明の原理的な実施の形態について説明する。
本発明に係る変倍観察光学系は、一般的にはズームファインダに用いられるズームレンズであるが、物体側から瞳側に向かって、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する像の上下左右を反転させる反転光学系と、正の屈折力を有する接眼光学系とを、順次配置してなる実像式変倍観察光学系において、前記対物光学系が、負の屈折力を有する第1群レンズ系と、正の屈折力を有する第2群レンズ系と、負の屈折力を有する第3群レンズ系と、正の屈折力を有する第4群レンズ系とを有し、且つ前記対物光学系の前記第1群レンズ系〜第4群レンズ系のうちの少なくとも3つの群のレンズ系を光軸方向に移動させて変倍を行うとともに、前記第1群レンズ系の焦点距離をf、前記第2群レンズ系の焦点距離をf、当該観察光学系の最大像倍率をM、前記第1群レンズ系から前記第4群レンズ系までの合成焦点距離をfw1−4、前記対物光学系によって結像する像の最大像高をhとして、
条件式:
1.1 < │f/f*M│ < 1.35 … (1)
30 < tan−1(h/fw1−4) … (2)
を満足する(請求項1に対応する)。
このように、前記対物光学系を、負の屈折力を有する第1群レンズ系、正の屈折力を有する第2群レンズ系、負の屈折力を有する第3群レンズ系および正の屈折力を有する第4群レンズ系を有し、前記対物光学系を構成する第1群レンズ系〜第4群レンズ系のうちの少なくとも3つの群のレンズ系を光軸方向に移動させて変倍させる構成とし、条件式(1)および条件式(2)を満たすことにより、対物光学系の全長を短く保ちつつ広角で、変倍比を大きくとることが可能となり、且つ各変倍領域を通して良好な収差補正を行うことが可能となる。
なお、条件式(1)の範囲の上限を超えると、第2群レンズ系の屈折力が相対的に小さくなるため、高変倍比の対物光学系を構成すると全長が長くなり、薄型の観察光学系を構成することが困難となる。また、この場合、像倍率を保つために接眼光学系の屈折力を大きくすることが求められ、接眼光学系の構成枚数増加による全長の増大や像性能の劣化を招くことになる。
条件式(1)の範囲の下限以下では第2群レンズ系の屈折力が過大になるため、変倍時の収差の変動を少なく保つことが困難となる。また、同様の理由で第2群レンズ系を1枚構成とすることが困難になり複数枚の構成となるため、対物光学系の全長が長くなってしまう。または、この場合、像倍率を大きくすることができず、実用性の低い観察光学系となってしまう。
条件式(2)はファインダの視野角に関する条件であり、条件式(2)の範囲を外れると本発明の特長である広視野とはいえなくなる。
また、上述した変倍観察光学系において、前記対物光学系の前記第1群レンズ系から第4群レンズ系の各群レンズ系を、それぞれ単レンズで構成することが望ましい(請求項2に対応する)。
このようにすれば、上述した(請求項1の)変倍観察光学系において、前記対物光学系の第1群レンズ系〜第4群レンズ系の各群の光学系がそれぞれ単レンズで構成されるので、前記対物光学系の全長を短縮することが可能となる。
上述した変倍観察光学系において、前記反転光学系は、少なくとも2つの反射面と、少なくとも1つの、屈折力を有する透過面とを持つプリズムを含むことが望ましい(請求項3に対応する)。
このように、上述した(請求項1または請求項2の)変倍観察光学系において、前記反転光学系が少なくとも2つの反射面と、少なくとも1つの、屈折力を有する透過面と、を持つプリズムを含む構成とすることにより、前記接眼光学系の屈折力をプリズムにも分担させることができるため、第5群レンズ系となる接眼光学系を薄くすることが可能となる。また、通常は実像面前後にある空気間隔の片側を省略することになるため、実像式の変倍観察光学系の全長を短縮することが可能となる。
また、上述した変倍観察光学系において、前記反転光学系が、少なくとも1つの、屈折力を有さない透過面を有し、且つ前記透過面の最も物体側の面が、前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムを含む構成とすることが望ましい(請求項4に対応する)。
このように、上述した(請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項の)変倍観察光学系において、前記反転光学系は、少なくとも1つの、屈折力を持たない透過面を有し、前記透過面の最も物体側の面が前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムを含むことにより、観察光学系視野内のAF(オートフォーカス)ターゲットや近距離補正等の指標類を、前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムの透過面に形成することができるため、表示部材を新規に必要とすることなく、部品点数の削減および全長の短縮が可能となる。
そして、上述したような変倍観察光学系を用い且つ該変倍観察光学系を変倍撮影光学系に連動させた光学変倍ファインダを、前記変倍撮影光学系と組み合わせて鏡胴ユニットを構成するようにしてもよい(請求項5に対応する)。
このようにすると、鏡胴ユニットは、変倍撮影光学系と、それに連動する(請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項の)変倍観察光学系とを具備するため、広角高変倍比を得て、しかも薄型である実像式の変倍観察光学系を有する鏡胴ユニットとすることができる。
また、上述したような変倍観察光学系を用い且つ該変倍観察光学系を変倍撮影光学系に連動させた光学変倍ファインダを、変倍撮影光学系と共に設けてカメラを構成するようにしてもよい(請求項6に対応する)。
このようにすると、カメラを、変倍撮影光学系と、それに連動する(請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項の)変倍観察光学系とを具備して構成するため、広角高変倍比を得て、しかも薄型である実像式の変倍観察光学系を用いて構成することにより、銀塩フィルムカメラやディジタルカメラ等のカメラの筐体ボディーを薄型に構成することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、広角高変倍比であって、しかも薄型で良好な像性能を保ちつつ、組立て性に優れた実像式変倍観察光学系を得ることが可能となる。
次に、上述した本発明の実施の形態に基づく、具体的な実施例を詳細に説明する。以下に述べる実施例1、実施例2、実施例3および実施例4は、本発明に係る変倍観察光学系の具体的数値例による具体的構成の実施例であり、第1の実施の形態は、実施例1〜実施例4に示されるような変倍観察光学系を採用した光学ファインダを変倍撮影光学系と組み合わせて構成した本発明に係る鏡胴ユニットの具体的構成を示す実施の形態、そして第2の実施の形態は、第1の実施の形態に示される鏡胴ユニットを組み込むなどして、実施例1〜実施例4に示されるような変倍観察光学系を採用した光学ファインダおよび変倍撮影光学系を含んで構成した本発明に係るカメラの具体的構成を示す実施の形態である。
本発明に係る変倍観察光学系を示す実施例1〜実施例4においては、変倍観察光学系の構成およびその具体的な数値例を示している。
実施例1〜実施例4の各々においては、収差は充分に補正されている。本発明のように変倍観察光学系を構成することによって、充分な小型化を達成しながら非常に良好な像性能を確保し得ることは、これら実施例1〜実施例4から明らかとなるであろう。
図1〜図24は、本発明に係る変倍観察光学系の実施例1〜実施例4の光学系配置図および収差図である。図1は、本発明に係る変倍観察光学系の実施例1の広角端(WIDE)における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図2は、図1に示した実施例1の変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。図3は、図1に示した実施例1の変倍観察光学系の中間焦点距離(MEAN)における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図4は、図3に示した実施例1の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。
さらに図5は、図1に示した実施例1の変倍観察光学系の望遠端(TELE)における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図6は、図5に示した実施例1の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。図7は、本発明に係る変倍観察光学系の実施例2の広角端における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図8は、図7に示した実施例2の変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。図9は、図7に示した実施例2の変倍観察光学系の中間焦点距離における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図10は、図9に示した実施例2の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。さらに図11は、図7に示した実施例2の変倍観察光学系の望遠端における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図12は、図11に示した実施例2の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。図13は、本発明に係る変倍観察光学系の実施例3の広角端における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図14は、図13に示した実施例3の変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。
図15は、図13に示した実施例3の変倍観察光学系の中間焦点距離における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図16は、図15に示した実施例3の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。さらに図17は、図13に示した実施例3の変倍観察光学系の望遠端における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図18は、図17に示した実施例3の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。図19は、本発明に係る変倍観察光学系の実施例4の広角端における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図20は、図19に示した実施例4の変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。図21は、図19に示した実施例4の変倍観察光学系の中間焦点距離における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図22は、図21に示した実施例4の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。
さらに図23は、図19に示した実施例3の変倍観察光学系の望遠端における光学系配置構成を示す光学系配置図であり、図24は、図23に示した実施例3の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差特性をそれぞれ示す収差特性図である。
図1、図7、図13および図19に示される実施例1、実施例2、実施例3および実施例4に係る変倍観察光学系は、基本的にほぼ共通の構成を有し、それぞれ対応する部分には共通の参照符号を付して示しており、概略的な構成を説明する。
変倍観察光学系は、対物光学系S1と、反転光学系S2と、接眼光学系S3を、物体側から瞳側へ向かって順次配置してなる。物体側から見て接眼光学系S3のさらに後方に接眼光学系S3を覗く観察者の瞳、すなわちアイポイントEPが位置することになる。対物光学系S1は、負の屈折力を持つ第1群レンズ系G1を構成する第1のレンズL1、正の屈折力を持つ第2群レンズ系G2を構成する第2のレンズL2、負の屈折力を持つ第3群レンズ系G3を構成する第3のレンズL3および正の屈折力を持つ第4群レンズ系G4を構成する第4のレンズL4を少なくとも含み、これら第1群レンズ系G1、第2群レンズ系G2、第3群レンズ系G3および第4群レンズ系G4を、物体側から順次配置して、対物光学系S1全体として正の屈折力を呈するように構成されている。
実施例1〜実施例4においては、第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、各1枚ずつのレンズで構成されており、第1群レンズ系G1は第1のレンズL1、第2群レンズ系G2は第2のレンズL2、第3群レンズ系G3は第3のレンズL3、そして第4群レンズ系G4は第4のレンズL4でそれぞれ構成されている。
反転光学系S2は、少なくとも4面の反射面を持ち、実施例1〜実施例4においては、反転プリズムP1から構成されている。接眼光学系S3は、正の屈折力を持つ第5群レンズ系G5を構成し、実施例1〜実施例4においては、1枚の接眼レンズL5から構成されている。
対物光学系S1の第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4の中で、第1群レンズ系G1、第2群レンズ系G2および第3群レンズ系G3が、それぞれ単独に光軸に沿って移動することにより、視度を観察に適した値に保ちつつ像倍率を変化させる。
また対物光学系S1の結像面は、反転光学系S2のプリズムP1の入射面に一致しており、プリズムP1内で4回反射させることによって、対物光学系S1により結像された像を反転させて正立像に戻し、接眼光学系S3を構成する第5群レンズ系G5の第5のレンズL5で前記正立像を拡大観察する構成となっている。その結果、図2、図4、図6、図8、図10、図12、図14、図16、図18、図20、図22および図24の収差図に示すように、視野角32度以上および変倍比3倍以上を得る仕様を確保しながら、良好な収差補正を行うことが可能となっている。
上述したように実施例1〜実施例4では、いずれも対物光学系S1は、負の第1群レンズ系G1、正の第2群レンズ系G2、負の第3群レンズ系G3および正の第4群レンズ系G4からなり、これらのレンズ系G1〜G4は、それぞれ各1枚のレンズL1、L2、L3およびL4でそれぞれ構成されているが、本発明は、各群レンズ系G1〜G4の各々が、2枚以上のレンズ等で構成される場合にもある程度有効であり、それなりの効果を得ることができる。
また、実施例1〜実施例4では、いずれも反転光学系S2は、図においては展開して示したプリズムP1で構成し、接眼光学系S3は、第5群レンズ系G5としての1枚の第5のレンズL5で構成するものとした。対物光学系S1によって結像された倒立逆像等の反転像を反転して正立正像を得るための反転光学系S2は、反射面を少なくとも4面持つが、この反転光学系S2は、複数のプリズムに分割して構成してもよいし、少なくとも1つの反射面をミラーで構成するようにしてもよい。
以下において実施例1〜実施例4についてさらに詳細に説明するが、以下の説明および表においては次のような符号を用いている。
ω: 半画角
R: 曲率半径
D: 面間隔
Nd: 屈折率
νd: アッベ数
K: 非球面の円錐定数
: 4次の非球面係数
: 6次の非球面係数
: 8次の非球面係数
10: 10次の非球面係数
ただし、ここで用いられる非球面は、近軸曲率半径の逆数をC、光軸からの高さをHとするとき、次式で定義される。
Figure 2006047331
図1、図3および図5に示す実施例1の変倍観察光学系は、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL5、プリズムP1および第5のレンズL5を具備している。この場合、第1のレンズL1は、第1群レンズ系G1を構成し、第2のレンズL2は、第2群光学系G2を構成し、第3のレンズL3は、第3群光学系G3を構成し、第4のレンズL4は、第4群光学系G4を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる支持枠等の支持体によって支持され、変倍に際しては各群単位で動作する。これら第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、対物光学系S1を構成している。プリズムP1は、反転プリズムであり、反転光学系S2を構成している。そして、第5のレンズL5は、接眼レンズであり、接眼光学系S3を構成している。また、少なくとも図1には、各光学面の面番号および可変間隔(D2,D4,D6)も示している。
図1、図3および図5において、例えば被写体等の物体側から観察者の瞳側に向かって、順次、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL4、プリズムP1および第5のレンズL5の順で配列されており、第5のレンズL6の後方にアイポイントEPが位置する。
第1のレンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2のレンズL2は、瞳側(アイポイントEP側)に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズ、第3のレンズL3は瞳側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第4のレンズL4は、両凸レンズからなる正レンズであり、これら第1のレンズL1〜第4のレンズL4によりそれぞれ構成する第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、全体として正の屈折力を呈する対物光学系S1を構成する。プリズムP1は、物体側の面は平面であるが、瞳側の面は、凸面として形成して、反転光学系S2を構成する。第5のレンズL5は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、接眼光学系S3を構成する。
短焦点距離端である広角端(WIDE)から中間焦点距離(MEAN)を経て長焦点距離端である望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1群レンズ系G1と、第2群レンズ系G2と、第3群レンズ系G3がそれぞれ個別に移動する。変倍に伴う各群レンズ系の移動により、各群レンズ系間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の第1のレンズL1の瞳側の面(面番号2)、と第2群光学系G2の第2のレンズL2の物体側の面(面番号3)との間隔D2は、漸次減少し、第2群レンズ系G2の第2のレンズL2の瞳側の面(面番号4)と第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の物体側の面(面番号5)との間隔D4も、漸次減少し、そして第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の瞳側の面(面番号6)と第4群レンズ系G4の第4のレンズL4の物体側の面(面番号7)との間隔D6が、漸次増大するように変化する。
この実施例1における各光学面の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2006047331
なお、表1において「0.000」と表記した曲率半径Rは、曲率半径無限大、すなわち平面を意味しており、第9面は、対物光学系S1によってプリズムP1の入射面に形成される結像面(実像面)である。
第1群レンズ系G1と第2群レンズ系G2との間の間隔D2、第2群レンズ系G2と第3群レンズ系G3との間の間隔D4、そして第3群レンズ系G3と第4群レンズ系G4との間の間隔D6は、変倍に伴って次表のように変化する。
Figure 2006047331
表1において面番号にアスタリスク「*」を付した第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第7面および第13面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(3)におけるパラメータは次表の通りである。
Figure 2006047331
そして、広角端、中間焦点距離および望遠端それぞれにおける短辺、長辺および対角の半画角すなわち光線入射角ωは次表のようになる。
Figure 2006047331
図2、図4および図6は、上述した実施例1に係る変倍観察光学系における各収差の収差曲線図を示しており、図2は、図1の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、図4は、図3の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、そして図6は、図5の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件を表わし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表わしている。
これら図2、図4および図6の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例1に係る図1、図3および図5の構成の変倍観察光学系において、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
図7、図9および図11に示す実施例2の変倍観察光学系は、実施例1の場合と同様に、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL5、プリズムP1および第5のレンズL5を具備している。第1のレンズL1は、第1群レンズ系G1を構成し、第2のレンズL2は、第2群光学系G2を構成し、第3のレンズL3は、第3群光学系G3を構成し、第4のレンズL4は、第4群光学系G4を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる支持枠等の支持体によって支持され、変倍に際しては各群単位で動作する。これら第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、対物光学系S1を構成している。プリズムP1は、反転プリズムであり、反転光学系S2を構成している。そして、第5のレンズL5は、接眼レンズであり、接眼光学系S3を構成している。また、少なくとも図7には、各光学面の面番号および一部の可変間隔(D2、D4、D6)も示している。
図7、図9および図11において、例えば被写体等の物体側から観察者の瞳側に向かって、順次、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL4、プリズムP1および第5のレンズL5の順で配列されており、第5のレンズL6の後方にアイポイントEPが位置する。
第1のレンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2のレンズL2は、両凸レンズからなる正レンズ、第3のレンズL3は瞳側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第4のレンズL4は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、これら第1のレンズL1〜第4のレンズL4によりそれぞれ構成する第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、全体として正の屈折力を呈する対物光学系S1を構成する。プリズムP1は、物体側の面は平面であるが、瞳側の面は、凸面として形成して、反転光学系S2を構成する。第5のレンズL5は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、接眼光学系S3を構成する。
短焦点距離端である広角端(WIDE)から中間焦点距離(MEAN)を経て長焦点距離端である望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1群レンズ系G1と、第2群レンズ系G2と、第3群レンズ系G3がそれぞれ個別に移動する。変倍に伴う各群レンズ系の移動により、各群レンズ系間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の第1のレンズL1の瞳側の面(面番号2)、と第2群光学系G2の第2のレンズL2の物体側の面(面番号3)との間隔D2は、漸次減少し、第2群レンズ系G2の第2のレンズL2の瞳側の面(面番号4)と第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の物体側の面(面番号5)との間隔D4も、漸次減少し、そして第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の瞳側の面(面番号6)と第4群レンズ系G4の第4のレンズL4の物体側の面(面番号7)との間隔D6が、漸次増大するように変化する。
この実施例2における各光学面の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2006047331
なお、表5において「0.000」と表記した曲率半径Rは、曲率半径無限大、すなわち平面を意味しており、第9面は、対物光学系S1によってプリズムP1の入射面に形成される結像面である。
第1群レンズ系G1と第2群レンズ系G2との間の間隔D2、第2群レンズ系G2と第3群レンズ系G3との間の間隔D4、そして第3群レンズ系G3と第4群レンズ系G4との間の間隔D6は、変倍に伴って次表のように変化する。
Figure 2006047331
表5において面番号にアスタリスク「*」を付した第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第7面および第13面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(3)におけるパラメータは次表の通りである。
Figure 2006047331
そして、広角端、中間焦点距離および望遠端それぞれにおける短辺、長辺および対角の半画角すなわち光線入射角ωは次表のようになる。
Figure 2006047331
図8、図10および図12は、上述した実施例2に係る変倍観察光学系における各収差の収差曲線図を示しており、図8は、図7の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、図10は、図9の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、そして図12は、図11の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件を表わし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表わしている。
これら図8、図10および図12の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例2に係る図7、図9および図11の構成の変倍観察光学系において、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
図13、図15および図17に示す実施例3の変倍観察光学系は、実施例1および実施例2の場合と同様に、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL5、プリズムP1および第5のレンズL5を具備している。第1のレンズL1は、第1群レンズ系G1を構成し、第2のレンズL2は、第2群光学系G2を構成し、第3のレンズL3は、第3群光学系G3を構成し、第4のレンズL4は、第4群光学系G4を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる支持枠等の支持体によって支持され、変倍に際しては各群単位で動作する。これら第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、対物光学系S1を構成している。プリズムP1は、反転プリズムであり、反転光学系S2を構成している。そして、第5のレンズL5は、接眼レンズであり、接眼光学系S3を構成している。また、少なくとも図13には、各光学面の面番号および可変間隔(D2、D4、D6)も示している。
図13、図15および図17において、例えば被写体等の物体側から観察者の瞳側に向かって、順次、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL4、プリズムP1および第5のレンズL5の順で配列されており、第5のレンズL6の後方にアイポイントEPが位置する。
第1のレンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2のレンズL2は、瞳側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズ、第3のレンズL3は瞳側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第4のレンズL4は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、これら第1のレンズL1〜第4のレンズL4によりそれぞれ構成する第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、全体として正の屈折力を呈する対物光学系S1を構成する。プリズムP1は、物体側の面は平面であるが、瞳側の面は、凸面として形成して、反転光学系S2を構成する。第5のレンズL5は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、接眼光学系S3を構成する。
短焦点距離端である広角端(WIDE)から中間焦点距離(MEAN)を経て長焦点距離端である望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1群レンズ系G1と、第2群レンズ系G2と、第3群レンズ系G3がそれぞれ個別に移動する。変倍に伴う各群レンズ系の移動により、各群レンズ系間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の第1のレンズL1の瞳側の面(面番号2)、と第2群光学系G2の第2のレンズL2の物体側の面(面番号3)との間隔D2は、漸次減少し、第2群レンズ系G2の第2のレンズL2の瞳側の面(面番号4)と第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の物体側の面(面番号5)との間隔D4も、漸次減少し、そして第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の瞳側の面(面番号6)と第4群レンズ系G4の第4のレンズL4の物体側の面(面番号7)との間隔D6が、漸次増大するように変化する。
この実施例3における各光学面の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2006047331
なお、表9において「0.000」と表記した曲率半径Rは、曲率半径無限大、すなわち平面を意味しており、第9面は、対物光学系S1によってプリズムP1の入射面に形成される結像面である。
第1群レンズ系G1と第2群レンズ系G2との間の間隔D2、第2群レンズ系G2と第3群レンズ系G3との間の間隔D4、そして第3群レンズ系G3と第4群レンズ系G4との間の間隔D6は、変倍に伴って次表のように変化する。
Figure 2006047331
表9において面番号にアスタリスク「*」を付した第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第7面および第13面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(3)におけるパラメータは次表の通りである。
Figure 2006047331
そして、広角端、中間焦点距離および望遠端それぞれにおける短辺、長辺および対角の半画角すなわち光線入射角ωは次表のようになる。
Figure 2006047331
図14、図16および図18は、上述した実施例3に係る変倍観察光学系における各収差の収差曲線図を示しており、図14は、図13の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、図16は、図15の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、そして図18は、図17の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件を表わし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表わしている。
これら図14、図16および図18の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例3に係る図13、図15および図17の構成の変倍観察光学系において、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
図19、図21および図23に示す実施例4の変倍観察光学系は、実施例1〜実施例3の場合と同様に、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL5、プリズムP1および第5のレンズL5を具備している。第1のレンズL1は、第1群レンズ系G1を構成し、第2のレンズL2は、第2群光学系G2を構成し、第3のレンズL3は、第3群光学系G3を構成し、第4のレンズL4は、第4群光学系G4を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる支持枠等の支持体によって支持され、変倍に際しては各群単位で動作する。これら第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、対物光学系S1を構成している。プリズムP1は、反転プリズムであり、反転光学系S2を構成している。そして、第5のレンズL5は、接眼レンズであり、接眼光学系S3を構成している。また、図19、図21および図23には、各光学面の面番号および可変間隔も示している。
図19、図21および図23において、例えば被写体等の物体側から観察者の瞳側に向かって、順次、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL4、プリズムP1および第5のレンズL5の順で配列されており、第5のレンズL6の後方にアイポイントEPが位置する。
第1のレンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2のレンズL2は、瞳側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズ、第3のレンズL3は瞳側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第4のレンズL4は、両凸レンズからなる正レンズであり、これら第1のレンズL1〜第4のレンズL4によりそれぞれ構成する第1群レンズ系G1〜第4群レンズ系G4は、全体として正の屈折力を呈する対物光学系S1を構成する。プリズムP1は、物体側の面は平面であるが、瞳側の面は、凸面として形成して、反転光学系S2を構成する。第5のレンズL5は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、接眼光学系S3を構成する。
短焦点距離端である広角端(WIDE)から中間焦点距離(MEAN)を経て長焦点距離端である望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1群レンズ系G1と、第2群レンズ系G2と、第3群レンズ系G3がそれぞれ個別に移動する。変倍に伴う各群レンズ系の移動により、各群レンズ系間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の第1のレンズL1の瞳側の面(面番号2)、と第2群光学系G2の第2のレンズL2の物体側の面(面番号3)との間隔D2は、漸次減少し、第2群レンズ系G2の第2のレンズL2の瞳側の面(面番号4)と第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の物体側の面(面番号5)との間隔D4も、漸次減少し、そして第3群レンズ系G3の第3のレンズL3の瞳側の面(面番号6)と第4群レンズ系G4の第4のレンズL4の物体側の面(面番号7)との間隔D6が、漸次増大するように変化する。
この実施例4における各光学面の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2006047331
なお、表13において「0.000」と表記した曲率半径Rは、曲率半径無限大、すなわち平面を意味しており、第9面は、対物光学系S1によってプリズムP1の入射面に形成される結像面である。
第1群レンズ系G1と第2群レンズ系G2との間の間隔D2、第2群レンズ系G2と第3群レンズ系G3との間の間隔D4、そして第3群レンズ系G3と第4群レンズ系G4との間の間隔D6は、変倍に伴って次表のように変化する。
Figure 2006047331
表13において面番号にアスタリスク「*」を付した第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第7面および第13面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(3)におけるパラメータは次表の通りである。
Figure 2006047331

そして、広角端、中間焦点距離および望遠端それぞれにおける短辺、長辺および対角の半画角すなわち光線入射角ωは次表のようになる。
Figure 2006047331
図20、図22および図24は、上述した実施例4に係る変倍観察光学系における各収差の収差曲線図を示しており、図20は、図19の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、図22は、図21の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図、そして図24は、図23の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件を表わし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表わしている。
これら図20、図22および図24の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例4に係る図19、図21および図23の構成の変倍観察光学系において、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
なお、上述した実施例1〜実施例4における先に述べた本発明の条件式(1)および(2)に係る数値は、次表に示す通りとなり、いずれも各条件式の範囲内である。
Figure 2006047331
上述した実施例1〜実施例4に示されたような本発明に係る変倍観察光学系をズーム撮影レンズのような変倍撮影光学系と組み合わせて構成した第1の実施の形態に係る鏡胴ユニットの構成を図25に示している。
図25に示す鏡胴ユニットは、撮影レンズ鏡胴TUおよび観察光学系ユニットFUを備えている。撮影レンズ鏡胴TUは、変倍撮影光学系を組み込んでいる。観察光学系ユニットFUは、上述した実施例1〜実施例4のいずれかのような変倍観察光学系を、組み込んで光学ファインダを構成している。観察光学系ユニットFUの変倍観察光学系は、撮影レンズ鏡胴TUの変倍撮影光学系と連動して変倍動作する。観察光学系ユニットFUの物体側端部側には対物光学系S1が面し、瞳側端部には接眼光学系S3が面している。
このような、鏡胴ユニットは、上述したような変倍観察光学系を用い且つ該変倍観察光学系を変倍撮影光学系に連動させた光学変倍ファインダを、前記変倍撮影光学系と組み合わせて鏡胴ユニットを構成するようにしてもよい(請求項5に対応する)。
このようにすると、鏡胴ユニットは、変倍撮影光学系を有する撮影レンズ鏡胴TUと、それに連動する実施例1〜実施例4のいずれかのような変倍観察光学系を有する観察光学系ユニットFUとを具備するため、観察光学系ユニットFUが、広角高変倍比を得て、しかも薄型に構成することができるため、広角高変倍比で、しかも薄型の鏡胴ユニットとすることができる。
上述した実施例1〜実施例4に示されたような本発明に係る変倍観察光学系をズーム撮影レンズのような変倍撮影光学系と共に組み込んで構成した第2の実施の形態に係るカメラの構成を図26、図27および図28に示している。
図26、図27および図28に示すカメラは、ディジタルカメラとして構成され、図26はその平面図、図27はその正面図、そして図28はその背面図である。なお、ここでは、ディジタルカメラについて説明しているが、銀塩フィルムカメラでもほぼ同様にして構成することができる。また、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯情報端末装置にカメラ機能を組み込んだものが、近年登場している。このような携帯情報端末装置も外観は若干異にするもののカメラと実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような携帯情報端末装置に本発明に係る変倍観察光学系を採用することもできる。
図26〜図28に示すように、カメラは、撮影レンズユニット101、シャッタボタン102、ズームボタン103、光学ファインダ104、液晶表示部105、液晶モニタ106およびメインスイッチ107等を備えている。
カメラは、変倍撮影光学系を含む撮影レンズユニット101とCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子(図示していない)を有しており、撮影光学系である撮影レンズユニット101によって形成される撮影対象となる物体、つまり被写体、の像を受光素子によって読み取るように構成されている。この撮影レンズユニット101としては、実施例5において説明したような撮影レンズ鏡胴TUを用いることができる。
受光素子の出力は、中央処理装置(CPU)(図示されていない)によって制御される信号処理装置(図示されていない)によって処理され、ディジタル画像情報に変換される。信号処理装置によってディジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置によって制御される画像処理装置(図示されていない)において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ(図示されていない)に記録される。この場合、半導体メモリは、メモリカードスロット等に装填されたメモリカードでもよく、カメラ本体に内蔵された半導体メモリでもよい。
液晶モニタ106には、撮影中の画像を電子ファインダとして表示することもできるし、半導体メモリに記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリに記録した画像は、通信カードスロット等に装填した通信カード等を介して外部へ送信することも可能である。
撮影レンズユニット101は、カメラの携帯時には沈胴状態にあってカメラのボディー内に埋没しており、ユーザがメインスイッチ107を操作して電源を投入すると、鏡胴が繰り出され、カメラのボディーから突出する構成としてもよい。このとき、撮影レンズユニット101の鏡胴の内部では、可変焦点距離レンズを構成する各群の光学系は、例えば短焦点端の配置となっており、ズームボタン103を操作することによって、各群光学系の配置が変更されて、長焦点端への変倍動作を行うことができる。光学ファインダ104は、撮影レンズユニット101の画角の変化に連動して変倍し、撮影視野を観察設定するために用いる。この光学ファインダ104は、実施例1〜実施例4に示したような変倍観察光学系を内蔵している。なお、撮影レンズユニット101および光学ファインダ104として実施例5に示したような撮影レンズ鏡胴TUと観察光学系ユニットFUが組み合わされた鏡胴ユニットを用いる構成としてもよい。
多くの場合、シャッタボタン102の半押し操作により、フォーカシングがなされる。シャッタボタン102をさらに押し込み全押し状態とすると撮影が行なわれ、その後に上述した通りの処理がなされる。
上述のようなカメラには、既に述べた通り、実施例1〜実施例4に示された変倍観察光学系を光学ファインダ104に内蔵させて使用することができ、このようにすると、カメラを、変倍撮影光学系と、それに連動する実施例1〜実施例4に示された変倍観察光学系とを具備して構成するため、広角高変倍比を得て、しかも薄型である実像式の変倍観察光学系を用いることにより、銀塩フィルムカメラやディジタルカメラ等のカメラの筐体ボディーを薄型に構成することが可能となる。
本発明の実施例1に係る変倍観察光学系の広角端における配置構成を示す図である。 図1に示す本発明の実施例1による変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図1の本発明の実施例1の変倍観察光学系の中間焦点距離における配置構成を示す図である。 図3に示す本発明の実施例1の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図1の本発明の実施例1の変倍観察光学系の望遠端における配置構成を示す図である。 図5に示す本発明の実施例1の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例2に係る変倍観察光学系の広角端における配置構成を示す図である。 図7に示す本発明の実施例2による変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図7の本発明の実施例2の変倍観察光学系の中間焦点距離における配置構成を示す図である。 図9に示す本発明の実施例2の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図7の本発明の実施例2の変倍観察光学系の望遠端における配置構成を示す図である。 図11に示す本発明の実施例2の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例3に係る変倍観察光学系の広角端における配置構成を示す図である。 図13に示す本発明の実施例3による変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図13の本発明の実施例3の変倍観察光学系の中間焦点距離における配置構成を示す図である。 図15に示す本発明の実施例3の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図13の本発明の実施例3の変倍観察光学系の望遠端における配置構成を示す図である。 図17に示す本発明の実施例3の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例4に係る変倍観察光学系の広角端における配置構成を示す図である。 図19に示す本発明の実施例4による変倍観察光学系の広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図19の本発明の実施例4の変倍観察光学系の中間焦点距離における配置構成を示す図である。 図21に示す本発明の実施例4の変倍観察光学系の中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 図19の本発明の実施例4の変倍観察光学系の望遠端における配置構成を示す図である。 図23に示す本発明の実施例4の変倍観察光学系の望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各種収差を示す収差曲線図である。 本発明に係る変倍観察光学系を組み込んだ本発明の第1の実施の形態に係る鏡胴ユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る変倍観察光学系を光学ファインダに組み込んでディジタルカメラとして構成した本発明の第2の実施の形態に係るカメラの構成を模式的に示す平面図である。 図26のカメラの正面図である。 図26のカメラの背面図である。
符号の説明
G1 第1群レンズ系
G2 第2群レンズ系
G3 第3群レンズ系
G4 第4群レンズ系
G5 第5群レンズ系
S1 対物光学系
S2 反転光学系
S3 接眼光学系
L1〜L5 第1レンズ〜第5レンズ
P1 プリズム
TU 撮影レンズ鏡胴
FU 観察光学系ユニット
101 撮影レンズ
102 シャッタボタン
103 ズームボタン
104 光学ファインダ
105 液晶表示部
106 液晶モニタ
107 メインスイッチ

Claims (6)

  1. 物体側から瞳側に向かって、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する像の上下左右を反転させる反転光学系と、正の屈折力を有する接眼光学系とを、順次配置してなる実像式変倍観察光学系において、
    前記対物光学系は、
    負の屈折力を有する第1群レンズ系と、正の屈折力を有する第2群レンズ系と、負の屈折力を有する第3群レンズ系と、正の屈折力を有する第4群レンズ系とを有し、且つ前記対物光学系の前記第1群レンズ系〜第4群レンズ系のうちの少なくとも3つの群のレンズ系を光軸方向に移動させて変倍を行うとともに、
    前記第1群レンズ系の焦点距離をf、前記第2群レンズ系の焦点距離をf、当該観察光学系の最大像倍率をM、前記第1群レンズ系から前記第4群レンズ系までの合成焦点距離をfw1−4、前記対物光学系によって結像する像の最大像高をhとして、
    条件式:
    1.1 < │f/f*M│ < 1.35 … (1)
    30 < tan−1(h/fw1−4) … (2)
    を満足することを特徴とする変倍観察光学系。
  2. 前記対物光学系の前記第1群レンズ系から第4群レンズ系の各群レンズ系は、それぞれ単レンズで構成されることを特徴とする請求項1に記載の変倍観察光学系。
  3. 前記反転光学系は、少なくとも2つの反射面と、少なくとも1つの、屈折力を有する透過面とを持つプリズムを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変倍観察光学系。
  4. 前記反転光学系が、少なくとも1つの、屈折力を有さない透過面を有し、且つ前記透過面の最も物体側の面が、前記対物光学系の結像面とほぼ一致するプリズムを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変倍観察光学系。
  5. 変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、
    請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダと
    を具備することを特徴とする鏡胴ユニット。
  6. 変倍機能を有し、被写体を撮影するための変倍撮影光学系と、
    請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の変倍観察光学系を前記変倍撮影光学系に連動して変倍させる光学変倍ファインダと
    を具備して構成したことを特徴とするカメラ。
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