JP2006046014A - 戸アシスト装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 引戸を開く初期の段階に於いて、比較的重量のある引戸を、操作部材を引くだけの操作で、容易に開くことができること。
【解決手段】 座板に手前側に操作するように設けられた操作部材、該操作部材に連動するように座板よりも内側に配設され、かつ、操作部材の操作力により移動する駆動部材、戸先側に固定的に設けられた収納箱、該収納箱に内装した蹴り出し機構を備え、引戸を手動で開く初期時に於いて、操作部材を操作すると、該操作部材の操作力を、駆動部材の駆動力及び蹴り出し機構の蹴り出し力に変換して前記収納箱から蹴り出し部材を戸枠側に対して突出させることを特徴とする戸アシスト装置。
【選択図】 図6

Description

本発明は、手動で引戸を開ける場合に使用される戸アシスト装置に関する。
特許文献1には、駆動モータを要件とする引戸を開き用装置に於いて、引戸を開く初期時、まずテコの原理を利用して引戸を開く装置(通称、「アシスト装置」)が開示されている。
すなわち、特許文献1には、「閉じ側にバネで付勢された引戸本体と、この引戸本体を開き側に駆動するモータと、引戸本体の開き動作を検出するセンサからの信号を受けてモータを起動する制御部を備えるパワーアシスト型引戸において、把手に働く力を増力して引戸本体を開く、テコ原理の増力機構を備えたパワーアシスト型引戸」が記載されている。
前記テコの原理の増力機構の一例(図4の実施例)は、把手34を水平方向に操作すると、把手の先端部に固定的に設けた棒状の接続棒35が、戸先31の壁面の垂直ピン43を中心に回動し、該接続棒35の先端部に接続用の垂直ピン42を介して連結された当接棒37が、バネ部材45のバネ力に抗して突出して戸枠39の受け部を押圧し、その結果、引戸31が開き動作をする(符号は特許文献1のもの)。
この実施例のテコ原理の増力機構は、上記接続棒35が、把手34にかけた力を、把手34からピン43までの距離に対するピン43からピン42までの距離の比の値を掛け合わせた力に増力して、この力を当接棒37に伝えるものであるから、当接棒37は、方立39から、前記増力された力と同じ大きさの力を反作用として受ける。したがって、小さい力で引戸本体を開き動作させてモータを起動できるという利点がある。
特開2001−311358号公報
本発明の第1の目的は、引戸を開く初期の段階に於いて、比較的重量のある引戸を、操作部材を引くだけの操作で、容易に開くことができることである。第2の目的は、操作部材が邪魔に成らないことである。第3の目的は、収納箱を介して蹴り出し機構を引戸に簡単に取付けることができることである。第4の目的は、部品点数を減少させ、安価に製作することができることである。その他付随的な目的として、反力を利用してより簡単に引戸を開くことができると共に、耐久性の向上を図ることである。
本発明の戸アシスト装置は、座板に手前側に操作するように設けられた操作部材、該操作部材に連動するように座板よりも内側に配設され、かつ、前記操作部材の操作力により移動する駆動部材、戸先側に固定的に設けられた収納箱、該収納箱に内装した蹴り出し機構を備え、引戸を手動で開く初期時に於いて、前記操作部材を操作すると、該操作部材の操作力を、前記駆動部材の駆動力及び前記蹴り出し機構の蹴り出し力に変換して前記収納箱から蹴り出し部材を戸枠側に対して突出させることを特徴とする。
上記構成に於いて、操作部材は外側把手又は内側把手であり、これらの把手のいずれか一方を手前側に操作すると、該把手の操作に連動して駆動部材が上下方向に移動し、かつ、該駆動部材の駆動力により蹴り出し機構を構成する蹴り出し部材が戸枠側の受け部を押圧し、該押圧力が引戸に伝わって引戸を開く方向へ移動させることを特徴とする。その他の特徴は、各従属項にそれぞれ記載されている。
(1)請求項1に記載の発明は、操作部材が座板に対して手前側に操作するように設けられているので、特許文献1のように、操作部材が引戸の壁面から著しく突出しない。したがって、操作部材が邪魔に成らない。特に、請求項9に記載の発明のように、操作部材が座板の凹所内に引戸の壁面と略面一状態になるように収納されている場合には、網戸を操作部材側に配設しても、網戸を戸枠に対して完全に閉じる位置まで引くことができる。
また、請求項1に記載の発明は、操作部材に連動する駆動部材以外に、収納箱に内装した蹴り出し機構を備えているので、収納箱を介して蹴り出し機構を引戸に簡単に取付けることができると共に、少なくとも、把手と駆動部材との接続、連結、係合等の箇所で第1のテコ的原理を採用し、また、駆動部材と蹴り出し機構との接続、連結、係合等の箇所で第2のテコ的原理を採用することができるので、引戸が大型であっても(比較的重量がある場合でも)、容易に引戸を開く方向へ動かすことができる。
(2)請求項2に記載の発明は、外側把手又は内側把手のいずれか一方を手前側に操作すると、上下方向に移動する駆動部材の駆動力により、蹴り出し機構を構成する蹴り出し部材が戸枠側の受け部を押圧するから、前(1)の効果を得ることができる。
(3)請求項3に記載の発明は、収納箱は戸先に内部に設けられているから、邪魔にならず、また、美観上の観点からも優れている。
(4)請求項4乃至請求項7に記載の発明は、前(1)の効果を得ることができる。
(5)請求項8に記載の発明は、外側把手又は内側把手は、駆動部材及び蹴り出し機構を共用しているので、部品点数が減少し、安価に製作することができる。
(6)請求項10に記載の発明は、戸アシスト補助装置Yが戸枠側に配設され、該戸アシスト補助装置Yは、蹴り出し部材に押圧される可動受け片と、該可動受け片を付勢する復帰バネとを有するので、アシスト補助装置Yの補助力(反力)を利用して引戸を容易に開けることができる。また、前記復帰バネが衝撃力を吸収することから、戸アシスト装置の耐久性が向上する。
以下、図1乃至図12に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)蹴り出し機構を含む戸アシスト装置
1は建物の開口部に配置されたサッシ型引戸で、この引戸1の戸先側(閉じ側)の端面1aは、戸枠2の垂直な当り面2aに当接可能である。Xは戸先側に設けられた蹴り出し機構を含む戸アシスト装置である。この戸アシスト装置Xは、戸先側の内部又は外部に設けることが可能である。本実施例では、引戸1がサッシ型であることから、戸アシスト装置Xの操作部材に連動する駆動部材17及び収納箱26に蹴り出し部材7を出没可能に内装した蹴り出し機構32は、縦框3の内部4に組み込まれている(例えば図3,図4,図7参照)。
さて、引戸1は、手動で開ける時は、大型であればある程初期時に大きな力が必要であることから、戸アシスト装置Xが駆動モータなどと組み合わせて適宜に設けられている。本実施例の戸アシスト装置Xは、外側把手5又は内側把手6を手前側に引くと、その把手5,6の操作力が、少なくともリンク(共働リンク34,39又は/及び押し出しリンク36)と蹴り出し部材7(蹴り出し片又は/及び蹴り出しバネ)を含む蹴り出し機構32を介して引戸1を開く駆動力に置換(変換)する。
ここでの戸アシスト装置Xは、蹴り出し機構32を含む広い概念である。したがって、戸アシスト装置Xは、少なくとも1本以上のリンク或いは駆動アームを主とする蹴り出し機構の他に、把手、把手の操作力で作動する駆動部材、その他把手の操作力を引戸1の開き動作に置換するために必要な部材が任意に含まれる。
本実施例では、図2に内外の把手5,6が示されているが、内外の把手5,6の両方が発明の必須要件ではない。外側把手5を操作した場合の実施例と、内側把手6を操作した場合の実施例と、内外の把手が一組の駆動部材17ないし蹴り出し機構32を共用する各実施例が、実際の商品化レベルに合わせ、まとめて記載されている。
したがって、サッシ型戸枠2の内部に、他の発明(戸アシスト補助装置Y)も図示されている。なお、戸枠2側の戸アシスト補助装置Yに関しては、従属的に権利を要求するものの、本発明の限定要件ではない。
本発明の戸アシスト装置Xは、レバー型の外側把手5を上方又は下方から手前側に引くと、単数又は複数個の駆動板と単数又は複数個のリンクを介して蹴り出し部材7を戸先側端面1a(縦框3の内部4)から戸枠側の当り部(戸枠と別個の部材の当たり部も含む)に対して押し出す。
蹴り出し部材7は、閉戸時、多少の間隙を有して又は間隙を有さないで戸枠2側の当り部(例えば戸枠の垂直面)2aに対面していることから、蹴り出し部材7が収納箱26内の蹴り出し機構32によって押し出されると、その端面が戸枠1の当り部2aに直接又は間接的(戸アシスト補助装置Yを有する場合には、その可動受け片54や復帰バネ55)に当たる。
その結果、蹴り出し部材7の蹴る力がそのまま引戸1に伝わり、操作部材5,6の小さな操作(手動)力が引戸1の開き動作となる。したがって、実施例如何によって図示しない駆動モータが加味されている場合には、駆動モータに対する初期時の負荷が減少され、或いは把手を操作したまま引戸1を全開できる場合には、初期時に楽に開扉することが可能になる。その意味で、本明細書では「戸アシスト装置」と称している。
また、本実施例の戸アシスト装置Xを構成する駆動部材17、リンク34,39,36、蹴り出し部材7は、「一組」であるが、外側把手5と内側把手6の共用部材であることから、外側把手5又は内側把手6のいずれか一つを、例えば下側から手前側に引くと、外側座板に沿って下方方向へスライドする第1駆動板18、該第1駆動板の上端部に連結された第2駆動板19、第2駆動板に連結された蹴り出し機構32を介して置換された蹴り出し力で引戸1が所定量開く。この場合望ましくは、戸アシスト補助装置Y、又は戸アシスト装置Xに設けたバネ部材のバネ力を利用する。以下、戸アシスト装置Xの構成部材をさらに詳しく説明する。
(2)外側座板と外側把手5との関係
ここでは、外側把手5を操作する場合を一例にして説明し、内側把手6については、内側座板に対する取付け方(特徴部分)を簡単に説明する。
縦長状の外側座板11は、図1及び図2で示すように、引戸1の戸先側(閉じ側)の外壁面に垂直状態に装着され、かつ、引戸1の内壁面に同様に装着された縦長状の内側座板12と図示しない固着具を介して一体化される。
図2に示すように、内側座板12は凹所12a状に形成され、かつ、内側把手6は、引戸1の内壁面と略面一状態になるように前記凹所12aに回動自在に内装されている。したがって、内側座板12は引戸1内に組み込まれているのに対し、外側座板11は、外側把手5の基部(図2では上端部)側を包む角型筒状のカバー部13を有し、かつ、該カバー部13は引戸1の外壁面から突出している。
上記相違は、図示しない網戸を内側に配置するか否かに基づくものである。本実施例では、室内側に図示しない網戸を配置することから、内側座板12は凹所12a状に形成され、その中12aに内側把手6が回動可能に内装されている。もちろん、屋外側に網戸を配置する場合には、屋外側の外側座板11に凹所12aを形成し、図2とは逆の態様になる。
さて、筒状カバー部13の内部には、垂直方向に軸受け板14が設けられている。またカバー部13の内壁面には、外側把手5の係合突起5cが嵌入する開口が適宜に形成されている。外側座板11に関係する外側把手5は、図面上、上方に位置する幅広基部5aが横軸15を介して軸受け板14に軸支され、前記基部11aに連設する細幅の握り部5bは、下方に指向している。
したがって、本実施例の外側把手5は、軸受け板14及び横軸15を介して外側座板11のカバー部13内に軸支されていると共に、細幅の握り部5bに手を差込み、手前側に引くことができる。
外側把手5の幅広基部5aの内端面には、図6で示すように上下方向にスライド可能な第1駆動板18の係合受け部(突起、溝、穴など)20に係合する係合突起5cを有している。本実施例では、外側把手5の握り部5bを引くと、外側把手5は横軸15を支点に回転するから、第1駆動板18の突片状係合受け部20を下方方向に押し込む格好となる。したがって、外側把手5の操作に連動して第1駆動板18は下方に移動する(図8,図9参照)。
なお、外側把手5並びに外側座板11のカバー部13には、外側把手5を初期位置に戻すための復帰バネが、例えば横軸15に巻装した状態で設けられているが、発明の限定的要件ではないので省略してある。
(3)戸アシスト装置Xの駆動部材
戸アシスト装置Xの駆動部材17は、外側把手5の係合突起5cが係合する大きい第1駆動板18と該第1駆動板の上端部に連結手段22,23を介して一体的に連結された小さい第2駆動板19とから成る。
しかして、前記第1駆動板18は、図3では、外側座板11よりも内側に配設され、該外側座板11の内壁面に沿って設けられている。そして、第1駆動板18は、断面或いは端面L形の左右一対の垂直ガイドにスライド可能に挟まれている。この第1駆動板18は、図6の概略で示すように、断面チャンネル形状に形成され、下部側には内側把手6の係合突起6cが係合する縦長透孔21を有する。一方、第1駆動板18の上端部側には、断面チャンネル形状の第2駆動板19の下端部に形成された連結孔23に嵌入する連結突起22が設けられている。
ところで、図2で示すように、本実施例の第1駆動板18は、外側座板11の内壁面に添設状態に設けられているのに対して、第2駆動板19は、後述する蹴り出し機構用収納箱26側に設けられ、水平案内長孔24を有する上端部側は縦框3内の収納箱26内に入り込んでいる。そこで、蹴り出し機構32を説明する前に、収納箱26の構造を説明する。
(4)収納箱26と蹴り出し機構32との関係
図6は収納箱26の具体的構成を示す。収納箱26は、例えば錠箱のケース身に相当するケース本体27と、このケース本体27に複数個の第1固着具30を介して固定されるケース蓋28と、前記ケース本体27の取付け前板27aに複数個の第2固着具31を介して固定されるフロント29とから成る。
しかして、前記ケース本体27には、オネジを有する水平螺杆、傾斜状の軸案内部、蹴り出し部材用の水平案内部や駆動板用の案内切欠部、ネジ孔等が形成されている。また、ケース蓋28及びフロント29にも必要に応じて取付け螺杆に対応する貫通孔、傾斜状の案内部等が形成されている。そこで、図6を基準にして蹴り出し機構32に関係する各部位を説明する。
まず、33はケース本体27の内壁に水平状態に設けられた第1固定支軸で、この第1固定支軸33には、蹴り出し機構32の第1共働リンク34の一端部(図6では下方)の軸孔34aが外嵌合すると共に、第1固着具30が螺合する(図5参照)。
次に35はケース本体27の内壁に前記第1固定支軸33に離間して、かつ、該第1固定支軸33よりも下位の部位に水平状態に設けられた第2固定支軸で、この第2固定支軸35には、共働リンク34,39よりも長い押し出しリンク36の一端部(図6では下方)の軸孔36aが外嵌合すると共に、第1固着具30が螺合する。
次に37はケース本体27及びケース蓋28に対向するように形成された傾斜状案内長孔で、これらの案内長孔37には、前述した第1共働リンク34に貫通状態に固定された可動軸38が係合する。この可動軸38の手前側の突起部分は、前述した第2駆動板19の水平案内長孔24にも係合する。一方、可動軸38の向こう側の突起部分は第2共働リンク39の一端部の軸孔39a(図6では上方)に入り込み、共働リンク34,39の連結機能及び枢軸機能を果たす。
次に40aはケース本体27の取付け前板27aに形成された蹴り出し部材7用の案内切欠部で、この案内切欠部40aはフロント29の矩形状窓部40bと連通する。一方、42はケース本体27の底壁に形成された第2駆動板19用の案内切欠部である。その他、ケース本体27の各壁には、ケース蓋28の一端部に突設した合わせ用突起部分28a,28aが入り込む切欠部、蹴り出し部材7の突起部分7aを案内する水平案内長孔41等が形成されている。また、蹴り出し部材7用引っ張りばね43の後端部を掛け止めることができる取付け螺杆部(バネ端取付け部)44が水平状態に設けられている。
ところで、収納箱26は錠箱に似て非なるものである。したがって、蹴り出し部材7も、その先端部の形状がデッドボルトに似ているものの、ストライクに対する施錠手段に利用される訳ではないから、似て非なるものである。収納箱26や蹴り出し部材7は次に説明する蹴り出し機構32を構成する部材である。
(5)蹴り出し機構32
蹴り出し機構32は、駆動部材17に連動する共働リンク34,39と、該共働リンクの開脚作動によって蹴り出し部材7を戸枠2側に押し出す方向へ連動する押し出しリンク36と、引っ張りばね43のバネ力に抗して収納箱26から勢い良く飛び出る蹴り出し部材7とから成る。
しかして、前記共働リンク34,39は、第1固定支軸33を支点に傾倒状態から水平状態へと回転する第1共働リンク34と、該第1共働リンク34の他端部の軸孔(図6では上方)34bに第1共働リンク34と共働するように可動軸38を介して連結された第2共働リンク39とから構成されている。
一方、前記押し出しリンク36は、前記第2共働リンク39の他端部の軸孔39b(図6では下方)と中央部寄りの軸孔36bの両孔に位置する連結軸46を介して連結され、かつ、第2固定支軸35を支点に蹴り出し部材7を押し出す方向へ回転可能である(図9参照)。そのために、押し出しリンク36の他端部(図の上方)の軸孔36c及び蹴り出し部材7の後端部の軸孔7bには、やや長杆状の水平可動軸47が位置している。水平可動軸47は押し出しリンク36と蹴り出し部材7を連結する機能及び枢支する機能を発揮する。なお、支点となる孔は、第1共働リンク34の一端部側の軸孔34aと押し出しリンク36の一端部の軸孔36aである。
最後に、蹴り出し部材7は、デッドボルトのようにブロック状に形成され、外側把手5を手前側に引くと、駆動部材17、共働リンク34,39、押し出しリンク36で構成されている動力置換手段により、引っ張りばね43のバネ力に抗して収納箱26から勢い良く飛び出し、本実施例では、戸アシスト補助装置Yの可動受け片54の前面を勢い良く押圧する。蹴り出し部材7の後端部には、引っ張りばね43の先端部を引っ掛けるための突片状のバネ端取付け部7cが設けられている。
(6)戸アシスト補助装置Y
ところで、戸アシスト補助装置Yは、本発明の特定要件に関連する加味的事項であるが、該戸アシスト補助装置Yは、戸枠2側に配設され、戸枠2内に設けられた断面ハット型形状の収納ケース52と、該収納ケース52の前面に固定され、かつ、蹴り出し部材7が入り込むのを許容する開口部を有する前面板53と、断面逆コ字状の可動受け片54と、該可動受け片54を前面板53の方向へ付勢する復帰バネ55とを有する。そして、前記収納ケース52の内壁面には、可動受け片54用の水平カイド56が設けられている。
(7)作用
図7乃至図9は、外側把手11を手前側に引いた場合に、該外側把手11に連動する駆動部材17及び蹴り出し機構32の作用の説明図である。本実施例では、戸アシスト装置Xに戸アシスト補助装置Yを加味して図示している。したがって、引戸1は戸アシスト補助装置Yの反力を利用して開く方向へ動く。
図7は外側把手5(又は内側把手6)を操作する前の駆動部材17及び蹴り出し機構32の初期状態の説明図である。この初期状態の時は、蹴り出し機構32を構成する共働リンク34,39は山形状の格好をしており、一方、押し出しリンク36は第2固定支軸35よりも左側に傾倒している。したがって、蹴り出し部材7は収納箱26内に後退している。付言すると、図7に於いて、第1駆動板18の透孔21内に位置する下方の左断面部分が外側把手5の係合突起5cであり、これに対して、下方の右断面部分が内側把手6の係合突起6cである。
そこで、今仮に、図8で示すように、レバー型の外側把手5を引くと、外側把手5は、矢印で示す右図のように、横軸15を支点に握り部が開く方向(図8では時計方向)に回転する。そうすると、基部5aの係合突起5cは、第1駆動板18を押し下げる。
図9の左側の図は、外側把手5の操作に連動して、駆動部材17が矢印で示すように下方にスライド下降し、また、同時に駆動部材17の駆動力により、共働リンク34,39が水平状態に開脚し、さらに、共働リンク34,39に連動する押し出しリンク36によって、同時に蹴り出し部材7が引っ張りばね43のバネ力に抗して瞬間的に押し出され、蹴り出し機構32のベクトルが、矢印で示すように戸アシスト補助装置Yにかかった場合の状態を示している。この実施例の場合には、蹴り出し機構32の蹴り出し力は、戸アシスト補助装置Yを構成する可動受け片54と復帰バネ55に加わるから、可動受け片54は復帰バネ55のバネ力に抗して後退する。
図9の右側の図は、戸アシスト補助装置Yの反力が作用し引戸1が自動的に開いた場合の状態を示している。図12は内側把手12を操作した場合の説明図である。内側把手12を操作した場合も、駆動部材17及び蹴り出し機構32を共用していることから、図9と同様になる。
このように、本発明の戸アシスト装置Xは、座板11,12に手前側に操作するように設けられた操作部材5,6に連動するように座板11,12よりも内側に配設され、かつ、前記操作部材11,12のいずれかの操作力により移動する駆動部材17と、該駆動部材17に連動するように引戸の戸先の内部又は外付された収納箱26内の蹴り出し機構32の蹴り出し力によって、引戸が戸アシスト補助装置Yを介して、又は介さないで所望量開く。換言すれば、引戸1を手動で開く初期時に於いて、操作部材5,6を操作すると、該操作部材の操作力を、駆動部材17の駆動力及び蹴り出し機構32の蹴り出し力に変換して収納箱26から蹴り出し部材7を戸枠2側に対して突出させる。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、本発明に戸アシスト補助装置Yを組み合わせで説明しているが、戸アシスト補助装置Yの反力を利用しなくても、戸アシスト装置Xそれ自体で立派に新規な発明を構成している。したがって、戸アシスト補助装置Yを用いないで、蹴り出し機構32の蹴り出し部材7を直接戸枠2側の受け部2aに押圧しても良い。また、蹴り出し部材の衝撃力を吸収する方法は、任意に設計変更可能である(例えば蹴り出し部材7そのものに設ける構造)。
また、実施例に於いて、内側把手用の座板12の外壁面は凹所12a状に形成されているが、この凹所12aは網戸を全閉位置まで引けるようにするために形成したものであるから、外側把手5又は内側把手6用の座板11,12のいずれかに形成すれば十分である。
本発明は、主に建具や錠前の業界で利用される。
図1乃至図12は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
外側把手の正面視からの概略説明図(本発明の主要部と他の発明を一部概略断面で示している)。 内外の座板、内外の把手、駆動部材、収納箱等を断面で示した概略断面説明図。 図1の3−3線概略断面説明図。 図1の4−4線概略断面説明図。 外側把手の正面視からの拡大概略断面説明図。 本発明の主要部の分解斜視図。 外側把手(又は内側把手)を操作する前の駆動部材及び蹴り出し機構の初期状態の説明図。 外側把手を操作した場合の説明図。 外側把手を操作した場合の作用・効果の説明図。 内側把手の正面視からの概略説明図。 図10の11−11線断面図。 内側把手を操作した場合の説明図。
符号の説明
X…戸アシスト装置、Y…戸アシスト補助装置、1…引戸、2…戸枠、3…縦框、4…内部、5…外側把手、5a…基部、5c,6c…係合突起、6…内側把手、7…蹴り出し部材、11…外側座板、12…内側座板、12a…凹所、13…カバー部、14…軸受け板、17…駆動部材、18…第1駆動板、19…第2駆動板、20…係合受け部、21…透孔、22,23…連結手段、26…収納箱、27…ケース本体、28…ケース蓋、29…フロント、30…第1固着具、32…蹴り出し機構、33…第1固定支軸、35…第2固定支軸、36…押し出しリンク、37…傾斜状案内長孔、38…可動軸、34,39…共働リンク、41…水平案内長孔、43…引っ張りばね、46…連結軸、54…可動受け片、55…復帰バネ。

Claims (10)

  1. 座板に手前側に操作するように設けられた操作部材、該操作部材に連動するように座板よりも内側に配設され、かつ、前記操作部材の操作力により移動する駆動部材、戸先側に固定的に設けられた収納箱、該収納箱に内装した蹴り出し機構を備え、引戸を手動で開く初期時に於いて、前記操作部材を操作すると、該操作部材の操作力を、前記駆動部材の駆動力及び前記蹴り出し機構の蹴り出し力に変換して前記収納箱から蹴り出し部材を戸枠側に対して突出させることを特徴とする戸アシスト装置。
  2. 請求項1に於いて、操作部材は外側把手又は内側把手であり、これらの把手のいずれか一方を手前側に操作すると、該把手の操作に連動して駆動部材が上下方向に移動し、かつ、該駆動部材の駆動力により蹴り出し機構を構成する蹴り出し部材が戸枠側の受け部を押圧し、該押圧力が引戸に伝わって引戸を開く方向へ移動させることを特徴とする戸アシスト装置。
  3. 請求項1に於いて、収納箱は戸先の内部に設けられ、蹴り出し部材は収納箱のフロントから突出することを特徴とする戸アシスト装置。
  4. 請求項1に於いて、収納箱には、蹴り出し機構を構成する複数本のリンクと、該リンクの作動によって戸先から押し出される蹴り出し部材とから成ることを特徴とする戸アシスト装置。
  5. 請求項1又は請求項4に於いて、駆動部材は、把手に連動するように座板の内壁面に沿って配設された第1駆動板と、該第1駆動板に連結手段を介して連結され、かつ、収納箱内のリンクに連結された第2駆動板とから成ることを特徴とする戸アシスト装置。
  6. 請求項1に於いて、蹴り出し機構は複数本のリンクを含み、これらのリンクは、駆動部材に連動して開脚する共働リンクと、該共働リンクに連結され、かつ、共働リンクが開脚すると、蹴り出し部材を戸枠側に押し出す方向へ連動する押し出しリンクとから成ることを特徴とする戸アシスト装置。
  7. 請求項1に於いて、レバー型の操作部材を手前側に引くと、駆動部材が上下方向へスライドし、該駆動部材の駆動力によりリンク及び蹴り出し部材を含む蹴り出し機構が作動することを特徴とする戸アシスト装置。
  8. 請求項1に於いて、外側把手又は内側把手は、駆動部材及び蹴り出し機構を共用していることを特徴とする戸アシスト装置。
  9. 請求項1に於いて、操作部材が座板の凹所内に引戸の壁面と略面一状態になるように収納されていることを特徴とする戸アシスト装置。
  10. 請求項1に於いて、戸アシスト補助装置Yが戸枠側に配設され、該戸アシスト補助装置Yは、蹴り出し部材に押圧される可動受け片と、該可動受け片を付勢する復帰バネとを有することを特徴とする戸アシスト装置。
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