JP2004084338A - 開閉扉装置 - Google Patents

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Yasushi Demukai
出向井 康司
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Nippon Door Check Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】スライド式の開閉扉装置において、扉を小さな力で開けることができるようにする。
【解決手段】スライド式の扉1,2の一端側近傍の取っ手高さ位置に開口部が形成されており、この開口部の内側における扉1,2の内部には開扉時における補助力付与機構11が内蔵されてあり、この補助力付与機構11はケーシング12と、このケーシング12の両側の板部12b,12b間に水平に掛け渡されたガイド棒13と、このガイド棒13に水平に移動自在に支持されたレバー14と、ケーシング12の中央の板部12aに軸15により枢結され且つ下端がレバー14に軸16により枢結されたリンク部材17と、このリンク部材17の上端に一端が軸18により枢結され他端が前記両側の板部12b,12bの内、一方の板部12bの孔部12b’から水平に突出する押し出し棒19と、レバー14を開き方向とは反対側に付勢する圧縮ばね20とから構成した。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、片引き扉、引き分け扉などのスライド式の扉の開動時に必要な手で与える力を少なくできるようにした開閉扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から片引き扉、引き分け扉などのスライド式の扉が種々知られており、例えば引き分け扉において互いに連動しながらスライドして開閉する2枚の扉を備えた開閉扉装置にあっては、その開扉操作は一方の扉に対して開ける方向に手で力を与えることにより行なわれ、その操作により他方の扉が連動して両扉が開けられるようになっている。このような開閉扉装置において、一般的にはロックを解除することにより扉が自動的に閉じられるようにするために、扉閉塞装置が設けられており、扉を閉じる方向に対してはロックを解除するときのみ手で力を与えれば良いのであるが、扉を開ける場合は扉を完全に開けるまで扉に対して開ける方向に手で力を与えなければならず、特に扉を開け始めるときに最も大きな力を必要とし、力の弱い老人、女性にとっては扉を開ける作業が大変であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような課題を解決するもので、互いに連動しながらスライドして開閉する2枚の扉を備えた引き分け扉あるいは片引き扉において、扉を小さな力で開けることができるようにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、片引き扉、引き分け扉などのスライド式の開閉扉装置において、扉の一端側近傍の取っ手高さ位置に開口部が形成されており、この開口部の内側における扉の内部には開扉時における補助力付与機構が内蔵されてあり、この補助力付与機構は中央の板部と、この板部の両側に直角に同方向に折り曲げられて連設された板部とを備えてなるケーシングと、このケーシングの両側の板部間に水平に掛け渡された上下2本の互いに平行なガイド棒と、このガイド棒に沿って水平に移動自在に上下両端がガイド棒に支持されたレバーと、前記ケーシングの中央の板部に軸により枢結され且つ下端が前記レバーに軸により枢結されたリンク部材と、このリンク部材の上端に一端が軸により枢結され他端が前記両側の板部の内、一方の板部の孔部から水平に突出する押し出し棒と、前記レバーを開き方向とは反対側に付勢するばねとからなり、前記レバーをガイド棒に沿って扉開き方向に水平に移動させることにより押し出し棒を孔部から水平に押し出し、扉を開き方向に突っ張るように構成したことを要旨とするものである。
【0005】
この構成により、互いに連動しながらスライドして開閉する2枚の扉を備えた引き分け扉あるいは片引き扉において、レバーの操作により押し出し棒を押し出して押し出し棒の他端を他方の扉もしくは縦枠に押し付けるように作用させることにより、扉を小さな力で開けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図7において、1および2は互いに連動しながらスライドして出入口3を開閉する2枚の扉、所謂引き分け扉で、この両扉1,2は出入口3の上枠に水平に設けたレール4に扉1,2の上端に取り付けたハンガー5に枢結したローラー6が受けられて、レール4に沿って移動できるようになっている。そして、2枚の扉1,2を互いに連動しながらスライドして開閉させるために、図面では示されていないが2枚の扉1,2をワイヤーなどの連結手段を介して繋いでいる。即ち、2枚の扉1,2の内、何れか一方の扉1または2を開く方向に手で力を与えることにより他方の扉2または1は開かれる方向に連動し、また開かれた2枚の扉1,2の内、何れか一方の扉1または2側に繋がれたドアー閉塞装置により何れか一方の扉1または2を閉じる方向に付勢することにより他方の扉2または1も連動して閉じる方向に付勢されるように構成されている。
【0007】
このような開閉扉装置において、前記2枚の扉1,2の付き合わせ部は図1にも示すように一方の扉1の一端側の端面と他方の扉2の一端側の端面が互いに近接した状態で閉じた状態を保持するように構成されている。そして、2枚の扉1,2の一端側近傍には両扉1,2の内外の面における板体7,8、9,10にそれぞれ矩形の開口部7a,8a、9a,10aが取っ手高さ位置に形成されており、この開口部7a,8a、9a,10aの内側における両扉1,2の内部には開扉時における補助力付与機構11が内蔵されている。
【0008】
前記補助力付与機構11は中央の矩形の板部12aと、この板部12aの両側に直角に同方向に折り曲げられて連設された板部12b,12bと、この板部12b,12bに直角に外向きに折り曲げられて連設され前記板体7,8、9,10の内面に取り付けられる板部12c,12cとからなるケーシング12と、このケーシング12の両側の板部12b,12b間に水平に掛け渡された上下2本の互いに平行なガイド棒13,13と、このガイド棒13,13に沿って水平に移動自在に上下両端がガイド棒13,13に支持されたレバー14と、前記ケーシング12の中央の板部12aに上下方向中間部よりもやや上側位置で軸15により枢結され且つ下端が前記レバー14の指掛け面である一側部に近い下端近傍位置に軸16により枢結されたリンク部材17と、このリンク部材17の上端に一端が軸18により枢結され他端が前記両側の板部12b,12bの内、一方の板部12bの孔部12b’から突出する押し出し棒19と、前記レバー14をガイド棒13,13に沿って扉開き方向に移動させた後、レバー14から手を離すことによりレバー14を所定位置に復帰させるために前記両側の板部12b,12bの内、他方の板部12bとレバー14との間に介在された圧縮ばね20とを備えている。21はガイド棒13,13に設けた止め輪で、レバー14を所定位置で停止させるためのものである。ところで、前記リンク部材17の下端および上端において前記レバー14との連結および押し出し棒19との連結のための軸16および18との結合用の孔部17aおよび17bは長孔状となっている。また、前記レバー14の背面は前記押し出し棒19とリンク部材17との枢結の邪魔にならないように他側部から一部が切り欠かれている。14aはその切り欠き部である。そして、この切り欠き部14aに連続するレバー14の他の部分には押し出し棒19が貫通するようにレバー14の一側部に延びる丸孔14bが形成されている。この丸孔14bと前記一方の板部12bの孔部12b’とは同高さ位置にあって、丸孔14bから突出する押し出し棒19の他端は前記一方の板部12bの孔部12b’から水平に突出する。さらに、前記2枚の扉1,2が閉じている状態において下端が前記レバー14の指掛け面である一側部に近い下端近傍位置に軸16により枢結されているリンク部材17は図3に示すように上端の軸18による押し出し棒19との枢結部が押し出し棒19の押し出し方向とは反対側に傾いており、前記レバー14を圧縮ばね20に抗して移動させることによりリンク部材17は軸16との枢結部を中心に回動して押し出し棒19を押し出すように動作する構成となっている。
【0009】
かかる構成の補助力付与機構11は2枚の扉1,2の一端側近傍において内外の両側の面に設けられているが、各面の2つの補助力付与機構11の押し出し棒19の他端同士が突き当たらないように2つの補助力付与機構11は上下逆向きに取り付けられている。そして、補助力付与機構11は前述のように前記開口部7a,8a、9a,10aの内側における両扉1,2の内部に設けられるのであるが、前記開口部7a,8a、9a,10aの外側に開口部7a,8a、9a,10aとほぼ同じ大きさの矩形の孔部22aが形成された化粧プレート22が板体7,8、9,10にビス止めされる。
【0010】
上記構成において、2枚の扉1,2が閉じている状態では各補助力付与機構11の押し出し棒19の他端はそれが取り付けられている扉の端面から突出し、その扉に対して近接する他方の扉の端面に当接しており、かかる状態で2枚の扉1,2を開ける場合は、何れか一方の扉1または2の内または外から化粧プレート22の孔部22aよりレバー14に指を掛けてレバー14を圧縮ばね20に抗して移動させることによりリンク部材17は軸16との枢結部を中心に回動して押し出し棒19が押し出され、その結果他方の扉2または1は押し出し棒19の他端で開く方向に押され、両扉1,2間に突っ張り力が作用することにより両扉1,2間の間隔が開き、その勢いで扉開き操作を行なうと扉1,2を小さな力で開けることができ、扉開き操作が楽になる。なお、扉1,2を開き終わるまでは何れか一方の扉1または2のレバー14に指を掛けて扉1,2を開くのであり、扉1,2を開き終った後、レバー14から手を離すとレバー14は圧縮ばね20の付勢力により元の位置に戻る。
【0011】
以上、2枚の扉1,2によって出入口3を開閉する引き分け扉に補助力付与機構11を備えた実施の形態について説明したが、片引き扉においても補助力付与機構を設けることが可能である。その場合、補助力付与機構11の前記押し出し棒19の他端を出入口の縦枠に押し付けるように作用させることにより、扉開き時における必要な力を軽減させることができる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、互いに連動しながらスライドして開閉する2枚の扉を備えた引き分け扉あるいは片引き扉において、レバーの操作により押し出し棒を押し出して押し出し棒の他端を他方の扉もしくは縦枠に押し付けるように作用させることにより、扉を小さな力で開けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における開閉扉装置の概略正面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】同補助力付与機構の正面図である。
【図4】同補助力付与機構の水平断面図である。
【図5】同補助力付与機構の動作状態における正面図である。
【図6】同補助力付与機構の動作状態における水平断面図である。
【図7】同開閉扉装置の動作状態における概略正面図である。
【符号の説明】
1,2           扉
3             出入口
4             レール
5             ハンガー
6             ローラー板体
7,8、9,10      板体
7a,8a、9a,10a  開口部
11             補助力付与機構
12             ケーシング
12a,12b,12c    板部
12b’           孔部
13             ガイド棒
14             レバー
15             軸
16             軸
17             リンク部材
18             軸
19             押し出し棒
20             圧縮ばね
22             化粧プレート
22a            孔部

Claims (1)

  1. 片引き扉、引き分け扉などのスライド式の開閉扉装置において、扉の一端側近傍の取っ手高さ位置に開口部が形成されており、この開口部の内側における扉の内部には開扉時における補助力付与機構が内蔵されてあり、この補助力付与機構は中央の板部と、この板部の両側に直角に同方向に折り曲げられて連設された板部とを備えてなるケーシングと、このケーシングの両側の板部間に水平に掛け渡された上下2本の互いに平行なガイド棒と、このガイド棒に沿って水平に移動自在に上下両端がガイド棒に支持されたレバーと、前記ケーシングの中央の板部に軸により枢結され且つ下端が前記レバーに軸により枢結されたリンク部材と、このリンク部材の上端に一端が軸により枢結され他端が前記両側の板部の内、一方の板部の孔部から水平に突出する押し出し棒と、前記レバーを開き方向とは反対側に付勢するばねとからなり、前記レバーをガイド棒に沿って扉開き方向に水平に移動させることにより押し出し棒を孔部から水平に押し出し、扉を開き方向に突っ張るように構成したことを特徴とする開閉扉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006046014A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Miwa Lock Co Ltd 戸アシスト装置
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