JP2006045205A - 環状オレフィンの光誘導性開環メタセシス重合により重合可能な歯科用材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 開環メタセシス重合により重合可能な歯科用材料であって、(i)少なくとも1つのN−複素環式カルベンリガンドを有する少なくとも1種のルテニウム錯体または少なくとも1種のN−複素環式カルベンリガンドを有するルテニウム錯体をインサイチュで生成する前駆体;および(ii)メタセシス可能な少なくとも1種の環式オレフィン、を含む、歯科用材料。
【選択図】 なし
Description
(項目1)
開環メタセシス重合により重合可能な歯科用材料であって、以下:
(i)少なくとも1種のN−複素環式カルベンリガンドを有する少なくとも1種のルテニウム錯体または少なくとも1種のN−複素環式カルベンリガンドを有するルテニウム錯体をインサイチュで生成する前駆体;および
(ii)メタセシス可能な少なくとも1種の環式オレフィン、
を含む、歯科用材料。
(項目2)
前記ルテニウム錯体は、以下の式:
ここで
X1およびX2は、互いに独立して、Cl−、Br−、または置換もしくは非置換のフェノレートアニオンであり;
R1〜R6は、互いに独立して、水素、C1〜C6−アルキルまたはCOORであり、Rは、C1〜C3−アルキルであり;
R7およびR8は、互いに独立して、水素、C1〜C10−アルキル、C6〜C10−アリール、またはハロゲンであり;
Arは、C5〜C10−シクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換のアリールであり;そして
破線は、単結合または二重結合を示す、
請求項1に記載の材料。
(項目3)
前記変数は、以下:
X1、X2は、互いに独立して、完全にもしくは部分的にハロゲン化したフェノレートアニオン、特に、ペンタフルオロフェノレートイオンであり、好ましくは、Cl−であり;
R1〜R6は、互いに独立して、水素またはC1〜C3−アルキル、好ましくは、メチルまたはイソプロピルであり;
R7、R8は、互いに独立して、C1〜C4−アルキル、好ましくは、水素であり;
Arは、式(II)の残基:
ここでR9、R10、R12およびR13は、互いに独立して、Hまたは直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C10−アルキルであり、そして
R11は、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C10アルキル、好ましくは、C1〜C3−アルキル、ハロゲン、C1〜C10−アルコキシ、好ましくは、C1〜C3−アルコキシ、アミノ基、または置換もしくは非置換のフェニル基である、
請求項2に記載の材料。
(項目4)
前記R11の置換基は、C1〜C10アルキル、フェニル、C1〜C3アルキルで置換されたフェニルからなる群より選択される、請求項3に記載の材料。
(項目5)
前記材料は、[RuCl2(p−シメン)]2および触媒の前駆体としてイミダゾリウム塩またはイミダゾリウム塩基を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の材料。
(項目6)
前記イミダゾリウム塩は、以下の式:
ここでArは、上記で規定される通りであり、Y−は、F−、Cl−、Br−、I−またはBF4 −である、
請求項5に記載の材料。
(項目8)
前記メタセシス可能な環式オレフィンは、単環または2〜5個の環を有する多環式環系であり、該単環式環および多環式環系は、置換されているかまたは置換されておらず、該1以上の環の中に、N、O、Si、PまたはSからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子を含むことができ、縮合芳香族環もしくはヘテロ芳香族環を含むことができる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の材料。
(項目9)
前記環式環は、4個、5個または7〜12個の炭素原子、好ましくは、7〜10個の炭素原子、および0〜5個のヘテロ原子、好ましくは、0個、1個もしくは2個のヘテロ原子を含む、請求項8に記載の材料。
(項目10)
前記環式オレフィンは、4個、5個または7〜12個の炭素原子を有する直鎖状単環式オレフィンである、請求項9に記載の材料。
(項目11)
前記環式オレフィンは、少なくとも1個の環内二重結合を有する直鎖状多環式環系である、請求項9に記載の材料。
(項目12)
前記多環式オレフィンは、以下:
ノルボルネン(ビシクロ[2.2.1.]ヘプテン)、エンド,エキソ−2,3−ジカルボエトキシノルボルネン、エンド,エキソ−2,3−ジカルボメトキシノルボルネン、5−ノルボルネン−2−イルアセテート、以下の式IIIまたはIV:
ここでAは、O、S、または元素N、O、Si、P、Sのうちの0〜5個のヘテロ原子および0〜5個のカルボニル基を含む飽和もしくは不飽和のC1〜C20−残基であり;
R14、R15は、互いに独立して、H、または元素N、O、Si、P、S、Fのうちの0〜10個のヘテロ原子および0〜10個のカルボニル基を含む、飽和もしくは不飽和のC1〜C30−残基;−COOR’、−OR’またはSiR’であり、R’は、C1〜C3−アルキルまたはフェニルであるか、あるいはこれらが結合する炭素原子と一緒になって、4〜12個の炭素原子を有する脂環式もしくは芳香族の、単環式もしくは多環式の残基を形成し;
nは2〜4であり;
Bは、O、S、−CO−O−、−CO−NH−、または−O−CO−NH−、−Si(R”)2−または−Si(R”)2−O−のような官能性連結単位であって、R”は、C1〜C3−アルキルであり、そして
R16は、n個置換のC1〜C15−アルキレン、C4〜C12−シクロアルキレン、C6〜C14−アリーレン、C7〜C20−アルキレンアリーレン、−Si(R”’)4−n−、R”’は、C1〜C3−アルキルまたはSiO2である、
請求項11に記載の材料。
(項目13)
前記ノルボルネンまたはノルボルネン誘導体は、1個以上の官能基で置換されており、該官能基は、エステル、エーテル、ハロゲン、アルコール、ニトリル、非置換アミド基、一置換アミド基、または二置換アミド基からなる群より選択される、請求項12に記載の材料。
(項目14)
少なくとも1種のコモノマー(iii)をさらに含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の材料。
(項目15)
前記コモノマー(iii)は、一官能性もしくは二官能性の(メタ)アクリレート、好ましくは、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレートまたはベンジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレートもしくはトリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、および1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートからなる群より選択される、請求項14に記載の材料。
(項目16)
(iv)充填剤をさらに含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の材料。
(項目17)
前記充填剤は、5.0〜800nmの平均粒子サイズを有する球状無機粒子の粒状材料、0.4〜10μmの平均粒子サイズを有するマクロ充填剤および/または5〜100nmの平均粒子サイズを有するミニ充填剤である、請求項16に記載の材料。
(項目18)
前記充填剤は、ヒュームドシリカ、沈澱シリカ、SiO2、ZrO2、および/もしくはTiO2または他の酸化物からの混合酸化物、石英粉末、ガラスセラミック粉末、ガラス粉末、三フッ化イッテルビウムならびにこれらの混合物からなる群より選択される、請求項16または17に記載の材料。
(項目19)
充填剤として、ガラス繊維および/または炭素繊維を含む、請求項16〜18のいずれか1項に記載の材料。
(項目20)
安定化剤、UV吸収剤、染色剤、顔料、およびこれらの混合物からなる群より選択される1種以上の添加剤(v)をさらに含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の材料。
(項目21)
0.001〜5重量%のルテニウム錯体(i);
1〜90重量%のメタセシス可能な環式オレフィン(ii);
0〜50重量%のコモノマー(iii);
必要に応じて、1〜90重量%の充填剤(iv);および
0〜2.0重量%の添加剤(v)
を含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の材料。
(項目22)
実質的に溶媒を含まない、請求項1〜21のいずれか1項に記載の材料。
(項目23)
歯科用材料として、または歯科用材料の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の材料の使用。
(項目24)
前記歯科用材料は、保存修復学および歯科補綴学のための材料である、請求項23に記載の使用。
(項目25)
前記材料は、充填用複合剤、固定用セメントまたは被服材料である、請求項23に記載の使用。
(ii)メタセシス可能である少なくとも1種の環状オレフィン、
を含む、重合可能な材料によって達成される。
ここで:
X1およびX2は、互いに独立して、Cl−、Br−、または置換もしくは非置換のフェノレートアニオンであり;
R1〜R6は、互いに独立して、水素、C1〜C6−アルキルまたはCOORであり、Rは、C1〜C3−アルキルであり;
R7およびR8は、互いに独立して、水素、C1〜C10−アルキル、C6〜C10−アリール、またはハロゲンであり;
Arは、C5〜C10−シクロアルキル、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換のアリールである。
X1、X2は、互いに独立して、完全にもしくは部分的にハロゲン化したフェノレートアニオン、特に、ペンタフルオロフェノレートイオンであり、より好ましくは、Cl−であり;
R1〜R6は、互いに独立して、水素またはC1〜C3−アルキル、好ましくは、メチルまたはイソプロピルであり;
R7、R8は、互いに独立して、C1〜C4−アルキル、またはより好ましくは、水素であり;
Arは、式(II)
ここでR9、R10、R12およびR13は、互いに独立して、Hまたは直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C10−アルキルであり、そして
R11は、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C10−アルキル、好ましくは、C1〜C3−アルキル、ハロゲン、C1〜C10−アルコキシ、好ましくは、C1〜C3−アルコキシ、アミノ基、または置換もしくは非置換のフェニル基、より好ましくは、メチルである。
Aは、O、S、または、元素N、O、Si、P、Sの0個〜5個のヘテロ原子および0個〜5個のカルボニル基を含む飽和もしくは不飽和のC1〜C20残基であり;
R14、R15は、互いに独立に、H、または、元素N、O、Si、P、S、Fの0〜10個のヘテロ原子および0個〜10個のカルボニル基を含む飽和もしくは不飽和のC1〜C30残基;−COOR’、−OR’または−SiR’であり、R’は、C1〜C3アルキルもしくはフェニルであるか、またはR’が結合した炭素原子と一緒に、4個〜12個の炭素原子を有する脂環式もしくは芳香族の単環もしくは多環残基を形成し;
nは、2〜4であり;
Bは、機能性結合ユニット(例えば、O、S、−CO−O−、−CO−NH−または−O−CO−NH−、−Si(R’’)2−、または、−Si(R’’)2−O−であり、R’’は、C1〜C3アルキルであり、そして
R16は、n回置換されたC1〜C15アルキレン、C4〜C12シクロアルキレン、C6〜C14アリーレン、C7〜C20アルキレンアリーレン、−Si(R’’’)4−n−であり、R’’’は、C1〜C3アルキルまたはSiO2である。
0.001〜5重量%、好ましくは、0.01〜3重量%、そして特に好ましくは、0.1〜1重量%の、予備形成したかまたはインサイチュで産生したN−ヘテロ環カルベンリガンドを有するルテニウム錯体(i);
1〜90重量%、好ましくは、5〜70重量%、そして特に好ましくは10〜50重量%の、メタセシスし得る環式オレフィン(ii);
0〜50重量%、好ましくは、0〜30重量%、そして特に好ましくは0〜20重量%のコモノマー(iii)、好ましくは、一官能性または二官能性のメタアクリレートであり;
必要に応じて、1〜90重量%、好ましくは、10〜80重量%、そして特に好ましくは、40〜80重量%の充填剤(iv);
0〜2.0重量%の添加剤(v)。
三方活栓で蓋をした還流コンデンサーを備える100mlの二口丸底フラスコに、4−tert−ブチルフェニルボロン酸(0.841g、4.724mmol)、N−(4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.3346g、4.73mmol)、Pd(OAc)2(45mg、0.2mmol)およびNa2CO3(1.009g、3.53mmol)を装填した。反応器を、空気をパージし(3回の減圧/アルゴンサイクル)、その後脱気したメタノール(50ml)を添加した。反応フラスコを、超音波浴中に、4.5時間配置した。この溶液をセライトでろ過し、エバポレートした。残留物を20mlのCHCl3中に溶解し、水で2回洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、エバポレートした。粗生成物を、CHCl3/ヘキサン混合物から再結晶化し、2,2,2−トリフルオロ−N−(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチル−ビフェニル−4−イル)−アセトアミドを、74%の収率で、灰白色の固体として得た。1H NMR(CDCl3):δ=1.36(s,9H,C(CH3)3);2.28(s,6H,オルト−CH3);7.30−7.31(d,2H,CHar);7.44−7.50(m,4H,CHar)。
250mlの丸底フラスコに、5.06mmol(1.768g)の2,2,2−トリフルオロ−N−(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチル−ビフェニル−4−イル)−アセトアミド、水(10ml)、および濃塩酸(10ml)を装填した。この混合物を、加熱し、17時間還流した。この溶液を、室温まで冷却させ、その後エバポレートして乾燥させた。この残留物を、100mlの水中Ba(OH)2・8H2O(9g)で、1.5時間還流し、次いで、室温まで冷却した。この水溶液を、20mlのCHCl3で、3回抽出した。有機層を、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、エバポレートし、そして、減圧下で乾燥させた。生じた4’−tert−ブチル−3,5−ジメチル−ビフェニル−4−イルアミンの茶色の沈殿物を、69%の収率で得た。1H NMR(CDCl3):δ=1.37(s,9H,C(CH3)3);2.27(s,6H,オルト−CH3);7.30−7.31(d,2H,CHar);7.44−7.50(m,4H,CHar),13C NMR(CDCl3):δ=18.3(オルト−CH3);31.4(CH3);34.6(C(CH3)3);125.8(CHar);126.8(CHar);127.2(CHar);135.5(CHar);137.3(CHar);141.4(CHar);150.7(CHar)。
5mlの2−プロパノール中のグリオキサール(0.307gの40%水溶液)と2.5mlの水との混合物を、15mlの2−プロパノール中の4’−tert−ブチル−3,5−ジメチル−ビフェニル−4−イルアミン(1.1g、4.34mmol)にゆっくりと加えた。この反応混合物を、室温で3日間攪拌した。得られた懸濁液を吸引濾過し、そして沈殿物を水(5ml)でリンスした。それをIRランプ下で乾燥した。グリオキサール−ビス(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチルビフェニル)イミンを、71%収率で黄色粉末として得た。1H NMR(CDCl3):δ=1.37(s、18H、C(CH3)3);2.26(s、12H、オルト−CH3);7.33(s、4H、CHar);7.45〜7.47(d、4H、CHar);7.53〜7.55(d、4H、CHar);8.19(s、2H、CH=N)、13C NMR(CDCl3):δ=18.6(オルト−CH3);31.5(CH3);34.7(C(CH3)3);42.2(CH2);125.8(CHar);126.7(CHar);127.1(CHar);137.8(CHar);138.1(CHar)、149.1(CHar);150.2(CHar);163.6(CHar)。
25mlのTHF中のグリオキサール−ビス(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチルビフェニル)イミン(572mg、1.08mmol)を、0℃まで冷却し、168mgのホウ化水素ナトリウム(4.42mmol)を一度に加えた。次いで、2当量(0.178ml)の濃HClを滴下した。この反応混合物を、0℃で20分間攪拌した。次いで、HClの3M水溶液(40ml)を、依然として0℃でそのフラスコに慎重に加え、そしてその反応混合物を、室温で1時間攪拌した。得られた懸濁液を、吸引濾過し、そして沈殿物を少量の水でリンスし、減圧下で乾燥した。N,N’−ビス(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチル−ビフェニル−4−イル)−エタン−1,2−ジアミンジヒドロクロリドを、86%収量で黄色がかった白色粉末として得た。1H NMR(DMSO−d6):δ=1.31(s、18H、C(CH3)3);2.57(s、12H、CH3);3.76(s、4H、CH2);7.44〜7.48(d、8H、CHar);7.58〜7.60(d、4H、CHar)、13C NMR(DMSO−d6):δ=18.4(オルト−CH3);31.0(CH3);34.1(C(CH3)3);42.2(CH2);125.6(CHar);135.5(CHar);136.1(CHar);138.6(CHar);150.0(CHar)。
N,N’−ジアリールエチレンジアミンジヒドロクロリド(1.872g、3.09mmol)を、2滴のギ酸を含む50mlのトリエチルオルトホルメートに懸濁させた。この混合物を、130℃の油浴中で2日間還流した。次いで、それを6℃まで冷却し、そして得られた懸濁液を吸引濾過した。沈殿物を、ごく一部のEt2Oでリンスし、減圧下で乾燥した。1,3−ジ(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチル−ビフェニル)イミダゾリニウムクロリドを、60%収率で白色粉末として得た。1H NMR(CDCl3):δ=1.30(s、18H、C(CH3)3);2.22(s、12H、オルト−CH3);3.82(s、4H、CH2);7.21〜7.42(m、6H、CHar);7.95(s、1H、im−H2)。
磁気攪拌棒を備えかつ三方活栓でふたをした25ml二口丸底フラスコに、パラホルムアルデヒド(146mg、4.89mmol)を充填した。この反応器を、空気(3回の真空/アルゴンサイクル)でパージし、ジオキサン中の4N HCl溶液(1.44ml)を加えた。この混合物を攪拌し、そして固体が完全に溶解するまで穏やかに温めた。第2の別個の、磁気攪拌棒を備えかつ三方活栓でふたをした25ml二口丸底フラスコに、グリオキサール−ビス(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチルビフェニル)イミン(2.158g、4.08mmol)を充填し、そして空気(3回の真空/アルゴンサイクル)でパージし、16mlの乾燥THFを加えた。この2つの混合物を、氷水浴中0℃で冷却し、そして酸性のパラホルムアルデヒド溶液をジイミン溶液に滴下した。沈殿は1時間以内に現れた。得られた懸濁液を、室温で4時間攪拌した。それを吸引濾過し、そして沈殿物をAcOEtでリンスし、減圧下で乾燥した。1,3−ジ(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチルビフェニル)イミダゾリウムクロリドを、65%収率で灰白色粉末として得た。1H NMR(DMSO−d6):δ=1.34(s、18H、C(CH3)3);2.27(s、12H、オルト−CH3);7.53〜7.55(d、4H、CHar);7.69〜7.70(m、8H、CHar);8.40(s、2H、CH=N);9.87(s、1H、im−H2)、13C NMR(DMSO−d6):δ=17.3(オルト−CH3);31.1(CH3);34.4(C(CH3)3);42.2(CH2);125.6(CHar);135.5(CHar);136.1(CHar);138.6(CHar);150.0(CHar)。
磁気攪拌棒を備えかつ三方活栓でふたをした100ml二口丸底フラスコに、グローブボックス中で、1.8558mmol(1.075g)の1,3−ジ(4’−tert−ブチルビフェニル)イミダゾリニウムクロリドおよび1.8558mmol(370mg)のビス(トリメチルシリル)アミドカリウムを充填した。次に、乾燥かつ脱気したTHF(20ml)を、アルゴン雰囲気下で加えた。この反応混合物を、室温で20分間攪拌し、溶媒を減圧下でエバポレートした。粗製のN,N’−ジ(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチルビフェニル)イミダゾリン−2−イリデンを、88%収率で褐色沈殿として得た。[RuCl2(p−シメン)]2(0.815mmol、499mg)と25mlの乾燥THFとの混合物を、アルゴン雰囲気下でこの粗製の残渣に加えた。この反応混合物を、室温で1.5時間攪拌し、溶媒を暗所にて減圧下でエバポレートした。RuCl2(p−シメン)−(N,N’−ジ(4’−tert−ブチル−3,5−ジメチルビフェニル)イミダゾリン−2−イリデン)を、89%収率で赤褐色固体として得た。1H NMR(CDCl3):δ=1.25(s、6H、(CH3)2CH);1.30(s、18H、C(CH3)3);2.13(s、3H、CH3);2.30(s、12H、オルト−CH3);2.80〜3.00(m、1H、CH(CH3)2)3.87(s、4H、CH2);5.32〜5.45(s、2H、CHar);5.53〜5.62(s、2H、CHar)7.09〜7.47(m、12H、CHar)。
ノルボルネン(361mg、3.834mmol)を、5mlのPhClに溶解させ、次に、7.51×10−6mol(4.6mg)の[RuCl2(p−シメン)]2、1.525×10−2mmol(5.2mg)の1,3−ジメシチルイミダゾリウムクロリドおよび3.03×10−2mmol(3.4mg)のKOtBuを加えた。この溶液を、青色発光Astralis 10ランプの高出力プログラム(1200mW/cm3)で120秒間照射した。10mlのCHCl3を加えて、この反応混合物を溶解させ、そしてこのクロロホルム溶液を500mlのMeOHにゆっくりと加えて、ポリマーを沈殿させた。この白色ポリマーを、濾過し、そして減圧下で乾燥した。収率92%。
エンド,エキソ−2,3−ジカルボエトキシノルボルネン(477mg、2mmol)および8×10−6mol(4.9mg)の[RuCl2(p−シメン)(IMes)]を、口の開いた10mlガラスバイアル中に入れた。この反応混合物を、超音波浴中でホモジナイズした(室温で5分間)。この溶液を、青色発光Astralis 10ランプの高出力プログラム(1200mW/cm3)で120秒間照射した。10mlのCHCl3を加えてこの反応混合物を溶解させ、そしてこのクロロホルム溶液を500mlのMeOHにゆっくりと加えて、ポリマーを沈殿させた。この白色ポリマーを濾過し、減圧下で乾燥した。収率56%。
5−ノルボルネン−2−イルアセテート(304.4mg、2mmol)および1.002×10−6mol(0.6mg)の[RuCl2(p−シメン)(IMes)]を、口の開いた10mlガラスバイアル中に入れた。触媒は、モノマーで十分に可溶性であった。この溶液を、青色発光Astralis 10ランプの高出力プログラム(1200mW/cm3)で120秒間照射した。この反応混合物は、照射時間中に固体になった。10mlのCHCl3を加えてこの反応混合物を溶解させ、そしてこのクロロホルム溶液を、500mlのMeOHにゆっくりと加えて、ポリマーを沈殿させた。この白色ポリマーを濾過し、減圧下で乾燥した。収率99%。
5−ノルボルネン−2−イルアセテート(608mg、4mmol)、トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)(6mg、2×10−2mmol)および2×10−6mol(1.2mg)の[RuCl2(p−シメン)(IMes)]を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れた。反応混合物は、日光のもとで、約10分間液体のままであった。この溶液を青色発光Astralis 10ランプのハイパワープログラム(1200mW/cm3)で120秒間照射した。反応混合物は、照射時間の間に、固体になった。10mlのCHCl3を添加して、反応混合物を溶解し、クロロホルム溶液を500mlのMeOHにゆっくりと添加して、ポリマーを沈殿させた。その白色のポリマーを濾過し、真空下で乾燥させた。収率99%。
5−ノルボルネン−2−イルアセテート(304.4mg、2mmol)および1.002×10−6mol(0.6mg)の[RuCl2(p−シメン)(IMes)]を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れた。この触媒は、このモノマー中に十分に可溶性であった。この溶液を、プラズマランプ(キセノンアークプラズマランプ)で120秒間照射した。10mlのCHCl3を添加して反応混合物を溶解し、クロロホルム溶液を500mlのMeOHにゆっくりと添加して、ポリマーを沈殿させた。その白色のポリマーを濾過して、真空下で乾燥させた。収率74%。
5−ノルボルネン−2−イルアセテート(4g、2.63×10−2mol)および1.29×10−2mmol(7.88mg)の[RuCl2(p−シメン)(IMes)]を、十分に撹拌した。次いで、YbF3とヒュームドシリカOX−50wsilを含有する6gのフィラー混合物(YbF3/OX−50wsil=1.87g/4.13g)をこの反応混合物に添加した。この反応混合物を、撹拌機にて20秒間撹拌した。その樹脂を型に入れ、Spectramatランプ(400W金属ハロゲン電球、400〜500nmの波長範囲)を用いて、両側に、3分間ずつ4回照射した。得られた物質は、灰色−褐色の影を有し、3550N/mm2の弾性率を有した。この弾性率は、ISO規格4049に従って測定した。
エンド,エキソ−2,3−ジカルボメトキシ−ノルボルネン(420.4mg、2mmol)を口の開いた10mlのガラスバイアルに入れ、それが液体になるまでヒートガンでわずかに加熱した。次いで、[RuCl2(p−シメン)(IMes)](0.6mg、1.002×10−6mol)を添加した。この錯体は、このモノマー中に十分に可溶性であった。この溶液に、青色発光Astralis 7ランプのハイパワープログラム(750mW/cm2)で120秒間照射した。得られた固形物質は、褐色がかった色合いを有した。10mlのCHCl3を添加し、クロロホルム溶液を500mlのMeOHにゆっくりと注いで、ポリマーを沈殿させた。その白色のポリマーを濾過し、真空下で乾燥させた。収率60%。
5−ノルボルネン−2−イルアセテート(304.4mg、2mmol)および[RuCl2(p−シメン)PCy3](0.6mg、1.002×10−6mol;Cy=シクロヘキシル)を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れた。この触媒は、このモノマー中に十分に可溶性であった。この溶液に、青色発光Astralis 7ランプのハイパワープログラム(750mW/cm2)で120秒間照射した。得られた物質は、褐色がかった橙色の色合いを有した。10mlのCHCl3を得られた液体物質に添加し、クロロホルム溶液を500mlのMeOHにゆっくりと注いで、ポリマーを沈殿させた。その白色のポリマーを濾過し、真空下で乾燥させた。収率11%。
エンド,エキソ−2,3−ジカルボメトキシノルボルネン(420.4mg、2mmol)を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れ、それが液体になるまで、ヒートガンでわずかに加熱した。次いで、[RuCl2(p−シメン)PCy3](0.6mg、1.002×10−6mol)を添加した。この錯体は、このモノマー中に十分に可溶性であった。この溶液に、青色発光Astralis 7ランプのハイパワープログラム(750mW/cm2)で120秒間照射した。得られた液体は、橙色の色合いを有した。17時間後、この液体反応混合物を500mlのMeOHにゆっくりと注いだが、ポリマーは沈殿しなかった。収率0%。
エンド,エキソ−2,3−ジカルボエトキシノルボルネン(476mg、2mmol)および[RuCl2(p−シメン)PCy3](0.6mg、1.002×10−6mol)を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れた。この触媒は、このモノマー中に十分に可溶性であった。この溶液に、青色発光Astralis 7ランプのハイパワープログラム(750mW/cm2)で120秒間照射した。得られた液体は、橙色の色合いを有した。17時間後、この液体反応混合物を500mlのMeOHにゆっくりと注いだが、ポリマーは沈殿しなかった。収率0%。
エンド,エキソ−2,3−ジカルボメトキシノルボルネン(420.4mg、2mmol)を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れ、それが液体になるまで、ヒートガンでわずかに加熱した。次いで、[Ru(CH3CN)6](tos)2(0.7mg、1.002×10−6mol;tos=p−トルエンスルホン酸)を、添加した。この錯体は、このモノマー中に可溶性でなかった。この混合物を超音波浴中にて1時間超音波処理したが、分離の徴候は観察されなかった。次いで、この混合物に、青色発光Astralis 7ランプのハイパワープログラム(750mW/cm2)で120秒間照射した。2時間後、得られた液体物質を500mlのMeOHにゆっくりと注いだが、ポリマーは沈殿しなかった。収率0%。
5−ノルボルネン−2−イルアセテート(304.4mg、2mmol)および[Ru(CH3CN)6](tos)2(0.7mg、1.002×10−6mol)を、口の開いた10mlのガラスバイアルに入れた。この触媒は、このモノマー中には可溶性でなかった。この混合物を超音波浴中にて1時間超音波処理したが、分離の徴候は観察されなかった。次いで、この混合物に、青色発光Astralis 7ランプのハイパワープログラム(750mW/cm2)で120秒間照射した。2時間後、得られた液体物質を500mlのMeOHにゆっくりと注いだが、ポリマーは沈殿しなかった。収率0%。
磁気撹拌子を備え、三方活栓で栓をされた25mlの一首丸底フラスコに、7.5×10−6mol(5mg)の[Ru(CH3CN)6](tos)2を充填した。この反応器を空気(3回の真空/アルゴンサイクル)でパージし、その後、乾燥クロロベンゼン(1.25ml)を添加した。この溶液を恒温油浴中で60℃まで暖め、この溶液に、Pyrex反応フラスコから10cm離して置いた40Wの「冷白(cold white)」蛍光灯で照射した。この触媒は、この反応媒体に可溶性でなかった。シクロオクテン(0.25ml、0.24g)をシリンジを介して添加した。この反応混合物を60℃にて2時間撹拌した。得られた液体物質を500mlのMeOHにゆっくりと注いだが、ポリマーは沈殿しなかった。収率0%。
Claims (25)
- 開環メタセシス重合により重合可能な歯科用材料であって、以下:
(i)少なくとも1種のN−複素環式カルベンリガンドを有する少なくとも1種のルテニウム錯体または少なくとも1種のN−複素環式カルベンリガンドを有するルテニウム錯体をインサイチュで生成する前駆体;および
(ii)メタセシス可能な少なくとも1種の環式オレフィン、
を含む、歯科用材料。 - 前記変数は、以下:
X1、X2は、互いに独立して、完全にもしくは部分的にハロゲン化したフェノレートアニオン、特に、ペンタフルオロフェノレートイオンであり、好ましくは、Cl−であり;
R1〜R6は、互いに独立して、水素またはC1〜C3−アルキル、好ましくは、メチルまたはイソプロピルであり;
R7、R8は、互いに独立して、C1〜C4−アルキル、好ましくは、水素であり;
Arは、式(II)の残基:
ここでR9、R10、R12およびR13は、互いに独立して、Hまたは直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C10−アルキルであり、そして
R11は、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C10アルキル、好ましくは、C1〜C3−アルキル、ハロゲン、C1〜C10−アルコキシ、好ましくは、C1〜C3−アルコキシ、アミノ基、または置換もしくは非置換のフェニル基である、
請求項2に記載の材料。 - 前記R11の置換基は、C1〜C10アルキル、フェニル、C1〜C3アルキルで置換されたフェニルからなる群より選択される、請求項3に記載の材料。
- 前記材料は、[RuCl2(p−シメン)]2および触媒の前駆体としてイミダゾリウム塩またはイミダゾリウム塩基を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の材料。
- 前記メタセシス可能な環式オレフィンは、単環または2〜5個の環を有する多環式環系であり、該単環式環および多環式環系は、置換されているかまたは置換されておらず、該1以上の環の中に、N、O、Si、PまたはSからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子を含むことができ、縮合芳香族環もしくはヘテロ芳香族環を含むことができる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の材料。
- 前記環式環は、4個、5個または7〜12個の炭素原子、好ましくは、7〜10個の炭素原子、および0〜5個のヘテロ原子、好ましくは、0個、1個もしくは2個のヘテロ原子を含む、請求項8に記載の材料。
- 前記環式オレフィンは、4個、5個または7〜12個の炭素原子を有する直鎖状単環式オレフィンである、請求項9に記載の材料。
- 前記環式オレフィンは、少なくとも1個の環内二重結合を有する直鎖状多環式環系である、請求項9に記載の材料。
- 前記多環式オレフィンは、以下:
ノルボルネン(ビシクロ[2.2.1.]ヘプテン)、エンド,エキソ−2,3−ジカルボエトキシノルボルネン、エンド,エキソ−2,3−ジカルボメトキシノルボルネン、5−ノルボルネン−2−イルアセテート、以下の式IIIまたはIV:
ここでAは、O、S、または元素N、O、Si、P、Sのうちの0〜5個のヘテロ原子および0〜5個のカルボニル基を含む飽和もしくは不飽和のC1〜C20−残基であり;
R14、R15は、互いに独立して、H、または元素N、O、Si、P、S、Fのうちの0〜10個のヘテロ原子および0〜10個のカルボニル基を含む、飽和もしくは不飽和のC1〜C30−残基;−COOR’、−OR’またはSiR’であり、R’は、C1〜C3−アルキルまたはフェニルであるか、あるいはこれらが結合する炭素原子と一緒になって、4〜12個の炭素原子を有する脂環式もしくは芳香族の、単環式もしくは多環式の残基を形成し;
nは2〜4であり;
Bは、O、S、−CO−O−、−CO−NH−、または−O−CO−NH−、−Si(R”)2−または−Si(R”)2−O−のような官能性連結単位であって、R”は、C1〜C3−アルキルであり、そして
R16は、n個置換のC1〜C15−アルキレン、C4〜C12−シクロアルキレン、C6〜C14−アリーレン、C7〜C20−アルキレンアリーレン、−Si(R”’)4−n−、R”’は、C1〜C3−アルキルまたはSiO2である、
請求項11に記載の材料。 - 前記ノルボルネンまたはノルボルネン誘導体は、1個以上の官能基で置換されており、該官能基は、エステル、エーテル、ハロゲン、アルコール、ニトリル、非置換アミド基、一置換アミド基、または二置換アミド基からなる群より選択される、請求項12に記載の材料。
- 少なくとも1種のコモノマー(iii)をさらに含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の材料。
- 前記コモノマー(iii)は、一官能性もしくは二官能性の(メタ)アクリレート、好ましくは、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレートまたはベンジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレートもしくはトリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、および1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートからなる群より選択される、請求項14に記載の材料。
- (iv)充填剤をさらに含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の材料。
- 前記充填剤は、5.0〜800nmの平均粒子サイズを有する球状無機粒子の粒状材料、0.4〜10μmの平均粒子サイズを有するマクロ充填剤および/または5〜100nmの平均粒子サイズを有するミニ充填剤である、請求項16に記載の材料。
- 前記充填剤は、ヒュームドシリカ、沈澱シリカ、SiO2、ZrO2、および/もしくはTiO2または他の酸化物からの混合酸化物、石英粉末、ガラスセラミック粉末、ガラス粉末、三フッ化イッテルビウムならびにこれらの混合物からなる群より選択される、請求項16または17に記載の材料。
- 充填剤として、ガラス繊維および/または炭素繊維を含む、請求項16〜18のいずれか1項に記載の材料。
- 安定化剤、UV吸収剤、染色剤、顔料、およびこれらの混合物からなる群より選択される1種以上の添加剤(v)をさらに含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の材料。
- 0.001〜5重量%のルテニウム錯体(i);
1〜90重量%のメタセシス可能な環式オレフィン(ii);
0〜50重量%のコモノマー(iii);
必要に応じて、1〜90重量%の充填剤(iv);および
0〜2.0重量%の添加剤(v)
を含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の材料。 - 実質的に溶媒を含まない、請求項1〜21のいずれか1項に記載の材料。
- 歯科用材料として、または歯科用材料の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の材料の使用。
- 前記歯科用材料は、保存修復学および歯科補綴学のための材料である、請求項23に記載の使用。
- 前記材料は、充填用複合剤、固定用セメントまたは被服材料である、請求項23に記載の使用。
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