JP2006044194A - 光造形装置と光造形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光造形装置10は、液槽12に貯留している光硬化性液14の液面14aに光を選択的に照射する手段16と、光の照射によって形成された硬化層を下降させる手段19と、リコータ18を備えている。リコータ18は、一対のブレードを備えており、その一対のブレード間に光硬化性液14を貯蔵可能であり、液面14aに沿って移動可能である。その他に、リコータ18に光硬化性液14を貯蔵している状態と貯蔵していない状態を切換える手段と、リコータ移動手段を備えている。リコータ移動手段は、光硬化性液14を貯蔵している状態でリコータ18を移動させ、次いで光硬化性液14を貯蔵しない状態でリコータ18を移動させる。
【選択図】 図1
Description
光造形装置によると、光照射工程と下降工程とリコート工程が繰返し実行される。光照射工程では、液槽に貯留している光硬化性液の液面に光を選択的に照射する。この結果、照射範囲において硬化層が形成され、形成された硬化層は直下の硬化層に積層される。下降工程では、光の照射によって形成された硬化層を下降させる。リコート工程では、リコータを液面に沿って移動させることによって硬化層の上に光硬化性液を導入する。光造形方法では、光照射工程と下降工程とリコート工程を繰返すことによって、硬化層を積層して任意形状の物体を造形する。
広範囲に拡がる硬化層の上に液層を導入する場合、リコータが硬化層の上方を移動している間に、光硬化性液が枯渇してしまうことがある。それを防ぐために、一対のブレードを備えており、その間に光硬化性液を貯蔵可能なリコータが開発されている。その光造形装置が特許文献1に記載されている。
しかしながら、リコータの移動速度を低速化する方法や、光照射の開始タイミングをリコータの移動完了タイミングから遅延させる方法では、光造形に要する時間が長時間化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するために創作されたものであり、リコータで導入した液層の厚みが均一とならないという問題に効果的に対処できる技術を創作した。
上記の光造形装置では、リコータ移動手段が光硬化性液を貯蔵している状態でリコータを移動させるので、硬化層の上に液層が導入される。ただしそれだけであると、リコータで導入された液層の厚みが均一とならないことがある。上記の光造形装置では、それに続けて、リコータ移動手段が光硬化性液を貯蔵していない状態でリコータを移動させるので、過剰な厚みの液が除去され、液層の厚みが均一化される。
この技術によると、光照射の開始タイミングをリコータの移動完了から遅延させる必要がない。また硬化層の上に液層を導入するためのリコータの移動速度を低速化する必要もない。この技術によると、硬化層の上方をリコータが少なくとも1往復することになる。それでも、リコータの移動速度を低速化することによって導入される液層の厚みを均一化する技術や、光照射の開始タイミングをリコータの移動完了から遅延させることによって厚みが均一化された液層に光照射する技術に比して、光造形に要する時間を短縮することができる。
本技術では、光硬化性液を貯蔵していない状態でリコータを移動させることによって液層の厚みを均一化することから、リコータで導入する段階では、液層の厚みを均一化する必要がない。均一化の制約を受けることなくリコータの移動速度を設定できることから、リコータの移動速度を極めて高速化することができる。その後に光硬化性液を貯蔵していない状態でリコータを移動させなければ硬化層の上に過剰な厚みの液層が導入される程の高速度でリコータを移動させることができるので、光造形を高速化することができる。
そのようにしても、光硬化性液の液面の盛り上がりを除去することができる。光造形をさらに高速化することができる。
光造形する物体の形状によっては、光硬化性液を貯蔵していない状態のリコータを移動させても、液面の盛り上がりを除去しきれないことがある。例えば、池を囲む壁の高さが低く、その外側に平面が広がっているような形状を造形する場合には、壁の上部に導入された過剰の厚みの液を除去しきれないことがある。
このような場合でも、例えば、液面を下げた状態で光硬化性液を貯蔵していないリコータが移動すると、過剰の厚みの液を効果的に除去することができる。液面の盛り上がりを除去してから液面を元に戻すことによって、光造形を正常に継続することができる。
液面を下げなければ液面の盛り上がりを除去できないか、あるいは液面を下げなくても液面の盛り上がりを除去できるかに応じて、液面調整手段が作動したり作動しなかったりを選択できるようにしておくと、無駄な作業時間を要しない。
ここで、選択とは、手動選択と、自動選択の双方の意を含んでいる。
層によっては、光硬化性液を貯蔵している状態でリコータを移動させるだけで適正な厚みの液層が導入され、その後に液面の盛り上がりを除去する必要がない場合がある。上記の態様の間で選択できるようにしておくと、無駄な作業時間を要しない。
ここで、選択手とは、手動選択と、自動選択の双方の意を含んでいる。
上記工程を備える光造形方法によれば、光硬化性液を貯蔵していないリコータを液面に沿って移動させることによって、液面の盛り上がりを除去することができる。光照射の開始タイミングをリコータの移動完了から遅延させる必要がない。また硬化層の上に液層を導入するためのリコータの移動速度を低速化する必要もない。光造形に要する時間を短縮することができる。
リコータを1回移動させるだけでは硬化層の上に液層を導入しきれない場合には、光硬化性液を貯蔵しているリコータを2回以上移動させることが有用である。
リコータを1回移動させるだけでは液面の盛り上がりを除去しきれない場合には、光硬化性液を貯蔵していないリコータを2回以上移動させることが有用である。
本発明の方法は、全層において実行されるとは限られない。一部の層のみで、光硬化性液を貯蔵しているリコータを移動させる工程と、光硬化性液を貯蔵していないリコータを移動させる工程が実行されることがある。
(1)光造形装置のリコータは、サポート、第1ブレード、第2ブレード、ボードを備えている。サポートは、第1ブレードと第2ブレードを平行に維持し、かつ短手方向が垂直方向を向くように支持する。ボードは、サポートに装着された状態でブレード間に配置され、昇降機構に駆動されて昇降する。リコータは、ボードが下方位置に配置されると、表面張力によってブレード間に光硬化性液に貯蔵する。ボードが上方位置に配置された状態では、ブレード間に光硬化性液を貯蔵しない。
(2)光造形によって形成するモデルは、硬化層が硬化される毎に下降する。下降したモデルの上面は、光硬化性液の液面よりも下方に配置される。リコータは、ブレード間に光硬化性液を貯蔵した状態で、モデルの上方を水平方向に移動することによって、モデルの上面を光硬化性液で被覆する。さらにリコータは、ブレード間に光硬化性液を貯蔵しない状態でモデルの上方を移動して、光硬化性液の液面が盛り上がった部分を除去する。
(3)モデルの形状によっては、ブレード間に光硬化性液を貯蔵しない状態のリコータが光硬化性液で被覆されているモデルの上方を移動しても、液面の盛り上がった部分を除去できないことがある。この場合には、ブレード間に光硬化性液を貯蔵したリコータがモデルの上方を移動してから、光硬化性液の液面を一旦低くする。光硬化性液の液面を低くしてから、ブレード間に光硬化性液を貯蔵していない状態のリコータがモデルの上方を移動する。すると、光硬化性液の液面を低くしなかった場合には除去できなかった液面の盛り上がった部分を除去することができる。その後に液面を元に戻す。
(4)層によって、液面の上下調整を実施したり、実施しなかったりする。その選択は、予め選択しておく。
(5)層によって、ブレード間に光硬化性液を貯蔵していない状態のリコータがモデルの上方を移動する工程を実施したり、実施しなかったりする。その選択は、予め選択しておく。
図1に示すように、光造形装置10は、液槽12、レーザ発振器16、ガルバノミラー15、テーブル19、リコータ18、液面調整体20を備えている。液槽12には、光硬化性液14が貯留されている。ガルバノミラー15は、液槽12の上方に配置されており、レーザ発振器16から照射されたレーザ光を硬化性液14に向けて反射する。ガルバノミラー15がレーザ光の照射方向を変化させると、硬化性液14の液面14aが選択的に走査され、造形するモデル17の一層分の硬化層が形成される。硬化層が形成されてから、テーブル19は硬化層の一層厚さ分だけ下降する。
光造形装置19が形成する硬化層の一層分の厚さが小さい場合、すなわち、テーブル19の一回毎の下降量が小さい場合には、光硬化性液14の表面張力によって、モデル17の上面に光硬化性液14が流れ込みにくくなる。リコータ18は、このような場合であっても、モデル17の上面を光硬化性液14で確実に被覆するために設けられている。リコータ18はレール2に沿って移動可能であり、レール2に沿って移動するとリコータ18の下端が液面14aに沿って移動する。造形時には、テーブル19が下降することによって硬化層が液面から沈められた後に、リコータ18がモデル17の上方を水平方向に移動する。すると、リコータ18によって光硬化性液14の液面14aが掃引され、モデル17の上面が光硬化性液14によって被覆される。
液面調整体20は、部分的に光硬化性液14に浸けられている。液面調整体20が上昇すると、光硬化性液14の液面14aは低くなる。液面調整体20が下降すると、光硬化性液14の液面14aは高くなる。
昇降制御回路51は、パルス発生器60、第1モータドライバ61、第2モータドライバ62有している。パルス発生器60には、コントローラ8からの制御信号が入力される。パルス発生器60は、第1モータドライバ61を介して第1ステップモータ53に接続されている。また、パルス発生器60は、第2モータドライバ62を介して第2ステップモータ54にも接続されている。パルス発生器60は、コントローラ8からの制御信号に従って、ステップモータ53、54のボールネジ55、56の回転方向と回転数を制御する。ボールネジ55、56の回転方向が切り換えられることによって、ボード24は上昇したり下降したりする。第1ステップモータ53と第2ステップモータ54の回転は、同期をとって行われる。このため、ボード24は、水平な姿勢を維持しながら昇降する。このような構成によれば、ガイドポストを設けることなく、ボード24を水平姿勢に維持したまま昇降することができる。
走行装置6は、リコータ18をレール2に沿って走行させる。
昇降装置4がボード24を吸着位置に下降させると、ボード24の下面は液面14aよりも低くなり、光硬化性液14の中に浸入する。この状態から、昇降装置4がボード24を下方位置にまで引上げると、光硬化性液14がボード24の下面に吸着して持ち上がられ、第1ブレード22とボード24と第2ブレード23に囲まれた空間に光硬化性液14が吸入される(吸い上げられる)。この状態を、リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されているという。図5は、リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されている状態を示す。昇降装置4がボード24を上方位置にまで引上げると、光硬化性液14をボード24の下面に吸着できなくなり、第1ブレード22とボード24と第2ブレード23に囲まれた空間から光硬化性液14が流出する。この状態を、リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されていないという。図12は、リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されていない状態を示す。ボード24を上方位置に上昇させると、リコータ18は、光硬化性液14が貯蔵されていない状態に切換えられる。ボード24を吸着位置に沈めてから下方位置にまで上昇させると、リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されている状態に切換えられる。
モデル30の上面30aに光硬化性液14を導入する場合は、図6に示すように、昇降装置4がボード24を下方位置におき、リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されている状態に切換え、走行装置6によってリコータ18をレール2に沿って移動させる。リコータ18に光硬化性液14が貯蔵されている状態でモデル30の上方を移動すると、リコータ18は、モデル30の上面30aを光硬化性液14で被覆していく。そして、図7に示すように、リコータ18がモデル30の上方を通り過ぎると、モデル30の上面30aは光硬化性液14によって完全に被覆される。
図2に示すように、光造形装置10には、レーザ発振器16、ガルバノミラー15、テーブル19、液面調整体20、リコータ18の走行装置6、リコータ18の昇降装置4の動作を制御するコントローラ8が設けられている。
リコータ18の昇降装置4によってリコータ18に光硬化性液14が貯蔵されている状態に切換え、走行装置6によってリコータ18をモデル31の上方を移動させて光硬化性液14の液面14aを掃引すると、図10に示すように、モデル31の上面33が光硬化性液14によって被覆される。モデル31のように、周りが囲まれた凹部(中海または池と通称される)32を有する形状の場合、凹部32の上方の液面14aが盛り上がる現象が生じる(以下、盛り上がった部分を「盛り上り部36」と言う)。盛り上り部36の高さは、モデル31の上方を移動するリコータ18の速度が早いほど大きくなる。盛り上り部36の高さは、モデル31の上面33が被覆されてから時間が経過すると次第に低くなる。よって、リコータ18の速度を遅くしたり、被覆されてから時間が経過するのを待ったりすれば、盛り上り部36の高さを低くすることができる。しかし、それではモデル31を光造形する時間がかかりすぎてしまう。
光硬化性液14の液面14aが盛り上がった状態のままで、レーザ発振器16からレーザ光を照射すると、盛り上がった部分もそのまま硬化してしまう。従って、モデル31を精度良く造形することができなくなってしまう。また、液面14aに盛り上り部36が形成されたまま硬化層を造形することを繰り返すと、硬化した盛り上り部36(以下、「盛り上り硬化部34」と言う)が積層されて次第に高くなる。すると、図11に示すように、リコータ18のブレード22、23の下端よりも、盛り上り硬化部34の方が高くなる。この状態でリコータ18がモデル31の上方を移動すると、リコータ18のブレード22、23と盛り上り硬化部位34が干渉してしまう。
図13に示すように、光硬化性液14を貯蔵していない状態のリコータ18が、モデル31の上面を被覆している光硬化性液14の液面14aを掃引すると、光硬化性液14の盛り上り部36が第1ブレード22によって除去される。図13では、リコータ18が右から左に向かって掃引しているが、もちろん、左から右に向かって掃引し、光硬化性液14の盛り上り部36を第2ブレード23で除去することもできる。図14は、リコータ18によって光硬化性液14の盛り上り部36が完全に除去され、モデル31の上方の液面14aがフラットになった状態を図示している。
このように、光硬化性液14を貯蔵していない状態のリコータ18で掃引することによって、モデル31の凹部32の上方に形成された光硬化性液14の盛り上り部36を除去することができる。
本実施例では、その後に光硬化性液を貯蔵していない状態でリコータ18を移動させなければモデル31の上面33に過剰な厚みの液層が導入されて盛り上り部36が形成される高速度で、光硬化性液を貯蔵しているリコータ18を移動させてモデル31の上面33に光硬化性液14を導入する。
その後に、リコータ18を光硬化性液を貯蔵していない状態に切換えて、モデル31の上面33を再度掃引する。このときにはさらに高速度でリコータ18を移動させる。盛り上り部36を除去するための掃引は高速度で行うことができる。本実施例では、光硬化性液を貯蔵している状態よりも光硬化性液を貯蔵していない状態で、リコータ18を高速に移動させる。
本実施例のように、光硬化性液14の表面張力を利用して第1ブレード22と第2ブレード23との間に光硬化性液14を貯蔵するのではなく、ブレード間にサクション(負圧)を加えて、ブレード間に光硬化性液を貯蔵する技術も知られている。この技術でも、ブレード間に加えるサクションを中断し、ブレード間に光硬化性液を吸引しない状態とし、その状態のリコータで光硬化性液の液面を掃引することによって、光硬化性液の盛り上り部を除去することができる。
モデル40のような形状では、図16に示すように、リコータ18が光硬化性液14を貯蔵していない状態で、リコータ18が右から左に向かって液面14aを掃引しても、盛り上り部46が除去されない。これは、張出部42の上面45の液面14aからの深さHが浅いためであると推定できる。
そこで、このような場合には、モデル40の上面44を光硬化性液14で被覆してから、図17に示すように、光硬化性液14の液面14aを低下させる。液面14aの低下は、液面調整体20を上昇させることによって行う。次に、光硬化性液14を貯蔵していない状態のリコータ18で、光硬化性液14の盛り上り部46を掃引する。液面14aを低下させたので、図18に示すように、光硬化性液14の盛り上り部46は除去される。最後に、図19に示すように、光硬化性液14の液面14aを元の液位まで戻すと、モデル40の上方にフラットな液面14aが形成される。
光造形による硬化層の積層が進んでゆき、図20に示すように、モデル40の本体部41が高くなった場合には、張出部42の影響がなくなり、光硬化性液14を貯蔵していない状態のリコータ18で盛り上り部46を除去することが可能になる。従って、光硬化性液14の盛り上り部46を除去する際の張出部42の影響がなくなった以降は、液面14aを低下させる処置は中止する。液面14aの低下を中止するタイミングは、モデルの形状によって設定する。
モデル40の上面44を光硬化性液14で被覆してから、光硬化性液14の液面を上昇させ、その後にリコータ18がモデル40の上方を移動してもよい。そして、光硬化性液14の液位を元に戻す。このようにしても、盛り上り部46を除去することができる。
ブレード間に光硬化性液を貯蔵している状態のリコータがモデルの上方を移動する回数は1回に限られない。複数回に亘ってリコータがモデルの上方を移動することがある。
ブレード間に光硬化性液を貯蔵していない状態のリコータがモデルの上方を移動する回数も1回に限られない。複数回に亘ってリコータがモデルの上方を移動することがある。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
リコータ18を、その長手方向が移動方向に対して垂直な状態で移動させるのではなく、長手方向が移動方向に対して傾斜した状態で移動させることもできる。長手方向が移動方向に対して傾斜した状態でリコータ18を移動させると、除去した光硬化性液14がリコータ18の端部に向けて流れやすくなる。このため、光硬化性液14を効率的に除去することが可能になる。リコータ18の平面視形状を、V字状とすることもできる。このようにすると、ラッセル車が雪を除去するようにして、光硬化性液14を効率的に除去できる。
4:昇降装置
6:走行装置
8:コントローラ
10:光造形装置
12:液槽
14:光硬化性液、14a
15:ガルバノミラー
16:レーザ発振器
17:モデル
18:リコータ
19:テーブル
20:液面調整体
21:サポート
22:第1ブレード、22a:切刃
23:第2ブレード、23a:切刃
24:ボード
25、26:連結部材
30:モデル、30a:上面
31:モデル
32:凹部
33:上面
34:盛り上り硬化部
36:盛り上がり部
40:モデル
41:本体部
42:張出部
43:凹部
44、45:上面
46:盛り上り部
50:昇降機構
51:昇降制御回路
52:本体
53:第1ステップモータ
54:第2ステップモータ
55、56:ボールネジ
57:第1フィッティング
58:第2フィッティング
60:パルス発生器
61:第1モータドライバ
62:第2モータドライバ
Claims (9)
- 液槽に貯留している光硬化性液の液面に光を選択的に照射する手段、
光の照射によって形成された硬化層を下降させる手段、
一対のブレードを備え、その間に光硬化性液を貯蔵可能であり、液面に沿って移動可能なリコータ、
リコータに光硬化性液を貯蔵している状態と貯蔵していない状態を切換える手段、
光硬化性液を貯蔵している状態でリコータを移動させ、次いで光硬化性液を貯蔵しない状態でリコータを移動させる手段、
を備えている光造形装置。 - リコータ移動手段は、硬化層の上に過剰な厚みの液層が導入される速度で、光硬化性液を貯蔵しているリコータを移動させることを特徴とする請求項1の光造形装置。
- リコータ移動手段は、光硬化性液を貯蔵している状態よりも光硬化性液を貯蔵していない状態で、リコータを高速に移動させることを特徴とする請求項1又は2の光造形装置。
- 光硬化性液の液面の高さを調整する手段をさらに備えており、
液面調整手段は、光硬化性液を貯蔵している状態でリコータが移動した後に液面の高さを変動させ、光硬化性液を貯蔵しない状態でリコータが移動した後に液面を元の高さに戻すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの光造形装置。 - 液面調整手段の作動と不作動を選択する手段を備えていることを特徴とする請求項4の光造形装置。
- 「光硬化性液を貯蔵している状態でリコータを移動させ、次いで光を照射する態様」と「光硬化性液を貯蔵している状態でリコータを移動させ、光硬化性液を貯蔵しない状態でリコータを移動させ、次いで光を照射する態様」を選択する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの光造形装置。
- 液槽に貯留している光硬化性液の液面に光を選択的に照射する工程、
光の照射によって形成された硬化層を下降させる工程、
一対のブレード間に光硬化性液を貯蔵しているリコータを液面に沿って移動させる工程、
一対のブレード間に光硬化性液を貯蔵していないリコータを液面に沿って移動させる工程、
を備えている光造形方法。 - 同一層において、光硬化性液を貯蔵しているリコータを少なくとも1回移動させ、光硬化性液を貯蔵していないリコータを少なくとも1回移動させることを特徴とする請求項7の光造形方法。
- 少なくとも一部の層では、光硬化性液を貯蔵しているリコータを移動させる工程と、光硬化性液を貯蔵していないリコータを移動させる工程を実行することを特徴とする請求項7又は8の光造形方法。
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