JP2006043081A - 糸巻き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 糸巻きの準備作業を容易に行え、糸巻きに供するボビンの各種の大きさに対応でき、しかも小型化且つ軽量化を図るようにすること。
【解決手段】 糸巻き台2上に、糸駒装着部3と、ボビン16を装着するボビン装着部4と、このボビン装着部4を回転駆動する駆動モータ5と、張力付与部6とを有する糸巻き装置1において、糸案内棒7を設け、その先端部に、ボビン軸16aの周面又は周面上の糸に当接して糸13をボビン軸心17と平行方向へ案内する糸案内部7aを設け、糸案内棒7の基端部をボビン軸心17と平行に往復移動自在に支持する摺動支持機構25と、糸案内棒7の糸案内部7aがボビン軸心17とほぼ平行方向に往復円弧運動するように糸案内棒7の支持部7aを揺動可能に支持する第1揺動支持機構26とを備えた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、糸駒からの糸を張力付与部を経てボビンに巻き取る糸巻き装置に関し、張力付与部からボビンまでの距離を短くした場合でも、糸巻き径がほぼ均一になるようにボビンに巻き取りできるようにしたものに関する。
従来、家庭用ミシンや工業用ミシンに用いる回転釜には、下糸を巻装した下糸ボビンが収容され、縫製に際して、上下動する縫針と回転釜の協働により、下糸ボビンの下糸とアーム部に設けた糸駒からの上糸とを交絡させて縫目を形成するようになっている。ところで、下糸ボビンの下糸がなくなると、ミシンに装備した糸巻き装置により糸駒からの糸を下糸ボビンに巻き取る糸巻き作業を行う。
ところで、糸巻き装置を用いて下糸ボビンに糸巻きを行う場合、下糸ボビンの糸巻き軸の全体に亙ってほぼ均一に糸巻きするのが望ましいが、一般的に、糸巻き軸の長さ方向中央部に多く巻かれる、所謂バレル形状(樽形状)に巻かれるようになる。そこで、バレル状の巻き形状にならいような糸巻き装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1の下糸巻き装置は、アーム部の上面に、糸駒と、糸案内体と、下糸ボビンを装着する糸巻き軸とを設けるとともに、糸案内体から下糸ボビンに至る糸供給路の途中に、円弧状のカム面を有する板状のカム体を縦向きに設置し、糸案内体からの糸がカム体を経て下糸ボビンに供給されるため、糸案内体の糸送出位置から下糸ボビンの何れの巻き取り位置に対する糸供給路の長さが等しくなり、それに応じて下糸巻き取り時に糸に作用する張力を常に均一化させるようにして、下糸ボビンの巻取り径を均一にできるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−119287号公報 (第3頁、図1,図2)
前述した特許文献1に記載の下糸巻き装置においては、糸案内体から下糸ボビンに至る糸供給路の途中に設けるカム体の高さ寸法は、下糸ボビンの糸巻き軸の長さに等しいのが望ましいため、使用する下糸ボビンの糸巻き軸が長くなれば、それに応じた大きさのカム体に交換して取付けなければならず、しかもカム体を交換する毎に、カム体の取付け角度を調節する必要があるため、交換作業が複雑化するとともに、交換に多大の作業時間を要すること、等の問題がある。
更に、糸巻きに先立って、糸駒からの糸を糸案内体と縦向きのカム体に係合させて下糸ボビンに数回巻き付ける準備作業を行う場合、糸を下糸ボビンに巻き付ける際に、糸がカム体から外れないように、注意しながら巻き付け作業を行わなければならない、という問題がある。
請求項1に係る糸巻き装置は、糸駒装着部と、この糸駒装着部の糸駒から供給される糸を巻き取るボビン軸を有するボビンを装着するボビン装着部と、このボビン装着部を回転駆動する回転駆動手段と、糸駒からボビンに向かう糸をボビンの軸心とほぼ直交する方向に向かうように案内し且つ所定の張力を付与する張力付与部とを有する糸巻き装置において、張力付与部とボビン間の糸とほぼ平行に配設された糸案内棒であって、その先端部に、ボビン軸の周面又は周面上の糸に当接して糸をボビン軸心と平行方向へ案内する糸案内部を有する糸案内棒と、糸案内棒の基端部をボビン軸心と平行に往復移動自在に支持する摺動支持機構とを備えたものである。
請求項2に係る糸巻き装置は、糸駒装着部と、この糸駒装着部の糸駒から供給される糸を巻き取るボビン軸を有するボビンを装着するボビン装着部と、このボビン装着部を回転駆動する回転駆動手段と、糸駒からボビンに向かう糸をボビンの軸心とほぼ直交する方向に向かうように案内し且つ所定の張力を付与する張力付与部とを有する糸巻き装置において、張力付与部とボビン間の糸とほぼ平行に配設された糸案内棒であって、その先端部に、ボビン軸の周面又は周面上の糸に当接して糸をボビン軸心と平行方向へ案内する糸案内部を有する糸案内棒と、糸案内棒の糸案内部がボビン軸心とほぼ平行方向に往復円弧運動するように糸案内棒の基端部を揺動可能に支持する第1揺動支持機構とを備えたものである。
請求項3に係る糸巻き装置は、請求項2の発明において、前記糸案内棒の基端部をボビン軸心と平行に往復移動自在に支持する摺動支持機構を備えたものである。
請求項4に係る糸巻き装置は、請求項1又は2の発明において、前記糸案内部が、ボビン軸の周面のうち張力付与部からボビンに供給される糸を巻付ける巻付け部位に位置するように設けられものである。
請求項5に係る糸巻き装置は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記糸案内部は、糸が挿通可能な挿通部と、挿通部の近傍に設けられボビン軸の周面又は周面上の糸の表面に当接して摺動する摺接部とを有するものである。
請求項6に係る糸巻き装置は、請求項5の発明において、前記摺接部は、張力付与部材からボビンに向けて直線的に案内される糸が、ボビン軸に巻き付けられて円弧状に屈曲する屈曲開始点近傍に配置されているものである。
請求項7に係る糸巻き装置は、請求項1又は3の発明において、前記糸案内棒の糸案内部がボビン軸心とほぼ直交方向に往復円弧運動するように糸案内棒の基端部を揺動可能に支持する第2揺動支持機構を備えたものである。
請求項8に係る糸巻き装置は、請求項〜7の何れかの発明において、前記張力付与部は、ボビン装着部に装着されたボビンのボビン軸心方向のほぼ中央部からそのボビン軸心と直交する方向に向かう線上に配設されたものである。
請求項9に係る糸巻き装置は、請求項1〜8の何れかの発明において、前記ボビン装着部は、回転駆動手段により水平軸回りに回転駆動されるものである。
請求項1の発明によれば、糸駒装着部とボビン装着部と回転駆動手段と張力付与部とを有する糸巻き装置において、糸案内棒と、摺動支持機構とを設けたので、糸案内棒はその基端部において、摺動支持機構で往復移動自在に支持されるとともに、その先端部の糸案内部がボビン軸の周面又は周面上の糸に当接した状態で、ボビンを装着したボビン装着部が回転駆動されると、糸駒からの糸は張力付与部を経て糸案内部に引っ掛けられた状態でボビンに巻くことができる。
この場合、張力付与部から供給されボビンに巻かれる糸が糸案内部に引っ掛けられているため、糸張力によって糸案内部をボビン軸に押し付ける押し付け力が作用する。このため、糸案内部は摺動支持機構を介して、常に、ボビン軸の周面上に巻かれた糸の巻き数が少ない部位に移動するようになり、ボビンに対する巻き取り径の均一化を図ることができる。
また、摺動支持機構により糸案内棒を、その基端部においてボビン軸心と平行に往復移動自在に支持するように構成したので、張力付与部とボビンとの距離を短くできるため、糸巻き装置の簡単化及び小型化を図ることができる。
更に、摺動支持機構を、ボビン装着部に装着するボビンのうち、その糸巻き部分の最大寸法に対処できるようにさえ構成しておけば、ボビン装着部に装着するボビンの大きさが変更された場合であっても、何ら部品を交換するような面倒な作業を一切必要とせず、ボビン装着部にセットした各種のボビンに対する糸巻き作業を容易に行うことができ、作業能率を大幅に高めることができる。
請求項2の発明によれば、糸駒装着部とボビン装着部と回転駆動手段と張力付与部とを有する糸巻き装置において、糸案内棒と、第1揺動支持機構とを設けたので、糸案内棒はその基端部において、第1揺動支持機構で往復円弧運動するように揺動可能に支持されるとともに、その先端部においてボビン軸の周面又は周面上の糸に当接し、ボビンを装着したボビン装着部が回転駆動されると、糸駒からの糸は張力付与部を経て糸案内部に引っ掛けられた状態でボビンに巻かれる。
この場合、張力付与部から供給されボビンに巻かれる糸が糸案内部に引っ掛けられているため、糸張力によって糸案内部をボビン軸に押し付ける押し付け力が作用する。このため、糸案内部は第1揺動支持機構を介して、常に、ボビン軸の周面上の巻き数が少ない部位に移動するようになり、ボビンに対する巻き取り径の均一化を図ることができる。
更に、第1揺動支持機構により糸案内棒を、その基端部においてボビン軸心とほぼ平行方向に往復円弧運動するように揺動可能に構成したので、張力付与部とボビンとの距離を短くできるため、糸巻き装置の簡単化及び小型化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、前記糸案内棒の基端部をボビン軸心と平行に往復移動自在に支持する摺動支持機構を備えたので、糸案内棒の糸案内部は、第1揺動支持機構による往復円弧運動だけでなく、摺動支持機構によるボビン軸心と平行な方向への移動が可能になるため、これら往復円弧運動と往復移動との組み合わせにより、糸案内棒による均一な糸巻き性能を格段に高めることができる。
また、摺動支持機構により糸案内棒を、その基端部においてボビン軸心と平行に往復移動自在に支持するように構成し、しかも第1揺動支持機構により糸案内棒を、その基端部においてボビン軸心とほぼ平行方向に往復円弧運動するように揺動可能に支持するようにしたので、張力付与部とボビンとの距離を短くできるため、糸巻き装置の簡単化及び小型化を図ることができる。
更に、摺動支持機構を、ボビン装着部に装着するボビンのうち、その糸巻き部分の最大寸法に対処できるようにさえ構成しておけば、ボビン装着部に装着するボビンの大きさが変更された場合であっても、何ら部品を交換するような面倒な作業を一切必要とせず、ボビン装着部にセットした各種のボビンに対する糸巻き作業を容易に行うことができ、作業能率を大幅に高めることができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記糸案内部が、ボビン軸の周面のうち張力付与部からボビンに供給される糸を巻付ける巻付け部位に位置するように設けられたので、巻付け部位に位置する糸案内部には、糸張力によってボビン軸に押し付ける押し付け力が作用し、糸案内部を、ボビン軸の周面上に巻かれた糸の巻き数が少ない部位に確実に移動させることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記糸案内部は、糸が挿通可能な挿通部と、挿通部の近傍に設けられボビン軸の周面又は周面上の糸の表面に当接して摺動する摺接部とを有するので、張力付与部からボビンに供給される糸を挿通部に挿通させることで、糸を確実に案内できるとともに、回転するボビン軸の周面又は周面上を摺接部で当接して摺動させることにより、糸案内部と糸との摩擦抵抗を小さくできる。それにより、糸案内部を、ボビン軸の周面上に巻かれた糸の巻き数が少ない部位に滑らかに移動させることができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記摺接部は、張力付与部材からボビンに向けて直線的に案内される糸が、ボビン軸に巻き付けられて円弧状に屈曲する屈曲開始点近傍に配置されているので、円弧状に屈曲する屈曲開始点近傍に位置する糸案内部には、糸の張力によりボビン軸に対する押し付け力が最も有効的に作用するため、糸案内部を、ボビン軸の周面上に巻かれた糸の巻き数が少ない部位に確実に移動させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記糸案内棒の糸案内部がボビン軸心とほぼ直交方向に往復円弧運動するように糸案内棒の基端部を揺動可能に支持する第2揺動支持機構を備えたので、ボビン上の糸巻き数が増加した場合には、その増加に応じて、糸案内棒の糸案内部は、第2揺動支持機構を介して、ボビン軸心からの高さ位置を容易に変更でき、多数回巻きを実現させることができる。その他請求項1又は3と同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記張力付与部は、ボビン装着部に装着されたボビンのボビン軸心方向のほぼ中央部からそのボビン軸心と直交する方向に向かう線上に配設されたので、糸案内棒の糸案内部を介して張力付与部からの糸がボビンに巻き付けられる巻き付け条件を、ボビン軸心の幅方向中央部から一方側と他方側とで同じに設定でき、ボビンに対する均一な糸巻き性能を高めることができる。その他請求項1〜7の何れかと同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記ボビン装着部は、回転駆動手段により水平軸回りに回転駆動されるので、糸案内棒の糸案内部が水平に支持されたボビン軸の周面又は周面上の糸に当接しながら、何ら重力の影響を受けることがなく、摺動支持機構や第1揺動支持機構を介して水平移動によりボビンに糸巻き動作を行うことができるため、糸案内棒による均一な糸巻き動作の円滑化を図ることができる。その他請求項1〜8の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態における糸巻き装置は、糸案内棒の基端部を、摺動支持機構により水平方向に往復移動自在に支持するとともに、第1揺動支持機構により水平に往復円弧状に揺動可能に支持し、糸案内棒の先端部に設けた糸案内部に糸駒からの糸を引っ掛けた状態で、回転駆動されるボビン軸の周面に均一な糸巻きを行うようにしてある。
ミシンとは別個に、小型且つ簡単な構造により構成された糸巻き装置1について説明する。
図1〜図4に示すように、糸巻き装置1は、矩形状の糸巻き台2上に設けられた糸駒装着部3と、ボビン16を装着するボビン装着部4と、そのボビン装着部4を回転駆動する駆動モータ5(これが回転駆動手段に相当する)と、糸駒12からボビン16に向かう糸13がボビン軸心17とほぼ直交する方向に向かうように案内する張力付与部6と、張力付与部6とボビン16間の糸13とほぼ平行に配設された糸案内棒7と、その糸案内棒7を支持する支持機構8等を有している。
糸駒装着部3は、糸巻き台2上の後方且つ右側に設けられ、円形の糸駒載置テーブル10の中心部に糸立て棒11を立設させたものであり、その糸立て棒11に糸13を巻いた糸駒12がセットされる。但し、図示しない糸駒押えを糸立て棒11を上側から挿通させて糸駒12を上側から押えておき、糸駒12が糸立て棒11に回転可能に且つ糸巻き中に糸立て棒11から外れないようになっている。
ボビン装着部4は、糸巻き台2上の前方且つ左右方向ほぼ中央部に立設された支持壁15に水平向きに設けられている。即ち、前後方向向きの支持壁15に駆動モータ5が左方向きに固着され、ボビン16の中心穴をその駆動モータ5の駆動軸に水平向きに装着でき、そのボビン軸16aに糸巻き可能になっている。
張力付与部6は、糸巻き台2上の後方であって、ボビン装着部4に装着されるボビン16の後方に対応させて設けられた糸調子皿で構成され、糸巻き台2上に設けた倒立L字状の支持板18の上部に設けられている。その張力付与部6は、図示外の圧縮バネにより常に支持板18の上面に付勢されており、糸駒12からの糸13が掛けられた場合、その糸13に張力を付与するようになっている。
糸案内棒7は、細く軽量の金属棒からなり、その基端部は下方に曲げられて支持部7aが形成され、後述する支持機構8により支持されている。糸案内棒7の先端部には、図4,図5,図7に示すように、下方に曲げられた糸案内部7bが形成され、その糸案内部7bには、正面視にて大曲率の湾曲状に形成された摺接部7cが形成されている。糸巻きに際して、その湾曲状先端部である摺接部7cに形成された上側開放状の挿通部7d(図7参照)に、張力付与部6からの糸13を上側から引っ掛けるようになっている。
次に、支持機構8は、糸巻き台2上の前後方向中央部で且つほぼ左半部分に設けられている。糸巻き台2の上面に、倒立L字状の内側と外側のフレーム部材を一体的に結合させた支持部材20が立設されている。左右方向に延びる枢支軸21の左右両端部が、支持部材20の左右1対の側壁部に夫々固着され、その枢支軸21には、円筒状の移動部材22が左右方向に往復移動可能に且つ上下に揺動可能に外嵌されている。
その移動部材22の外周面の一端部に所定厚さを有する連結ブロック23が固着され、糸案内棒7の基端部の支持部7aがその連結ブロック23に形成された貫通孔を挿通し、貫通孔を挿通した支持部7aの下端部に、抜け止め部材24が固着されている。
それ故、支持機構8には、枢支軸21と移動部材22と連結ブロック23等により糸案内棒7の基端部をボビン軸心17と平行な水平方向に往復移動自在に支持(図2参照)する摺動支持機構25と、連結ブロック23とその貫通孔等により糸案内棒7の糸案内部7bがボビン軸心17とほぼ平行な水平方向に往復円弧運動するように糸案内棒7の基端部を揺動可能に支持(図1参照)する第1揺動支持機構26と、枢支軸21と移動部材22と連結ブロック23等により糸案内棒7の糸案内部7bがボビン軸心17とほぼ直交する上下方向に往復円弧運動するように糸案内棒7の基端部を揺動可能に支持(図3参照)する第2揺動支持機構27とが含まれている。
ところで、糸案内棒7の糸案内部7bは、図3に示すように、ボビン軸16aの周面のうち、張力付与部6からボビン16に供給される糸13を巻付ける巻付け部位に設けられている。即ち、糸案内部7bの摺接部7cは、張力付与部6からボビン16に向けて直線的に案内される糸13が、最初にボビン軸16aに接する接点であって、ボビン軸16aに巻き付けられて円弧状に屈曲する屈曲開始点近傍に配置されている。
次に、このように構成された糸巻き装置1の作用及び効果について説明する。先ず、糸巻きのための準備として、図4〜図6に示すように、糸13を巻装した糸駒12を糸立て棒11にセットし、糸駒12からの糸13を張力付与部6に係合させ、支持機構8の下側を経て前方の糸案内棒7の糸案内部7bに形成された挿通部7dに挿通させて上側から引っ掛けてから、ボビン軸16aに数回巻いておく。
但し、この場合、張力付与部6は、ボビン装着部4に装着されたボビン16のボビン軸心方向(左右方向)のほぼ中央部からそのボビン軸心と直交する後方に向かう線上に配設されている。
このように、糸掛け準備が完了してから、駆動モータ5を所定回転方向に駆動させる。それ故、張力付与部6から供給される糸13がボビン16のボビン軸16aの周面に重ねながら糸巻きされる。その糸巻きの実行中に、図7に示すように、ボビン軸心17とほぼ平行なボビン16の幅方向(左右方向)において、糸13の巻き数が多い部分と少ない部分とが生じる場合が起こる。
このような場合、挿通部7dに糸13が上側から引っ掛けられた状態で、摺接部7cが屈曲開始点に配置され、しかもボビン16が高速で回転するため、糸案内部7bからの糸13がボビン軸16aに巻き取られるのと同時に、糸案内部7bは糸13に作用する糸張力を受けるため、摺接部7cには下向きの押し付け力Pが常に作用する。また、摺接部7cは大曲率の湾曲状に形成されているので、摺接部7cとボビン軸16aの周面上に巻かれた糸13とは夫々ほぼ点接触となる。そのため、摺接部7cと糸13との摩擦抵抗が小さくなり、糸案内部7bはボビン軸心方向(左右方向)に滑らかに移動可能な状態になっている。
その結果、例えば、図7に示すように、摺接部7cの直ぐ右側における糸13の巻き数が多く、逆に、摺接部7cの直ぐ左側における糸13の巻き数が少ない場合、糸案内部7bは、押し付け力Pにより、巻き数が少なく低くなっている左方に移動する。
それ故、図8−1に示すように、糸案内棒7は第1揺動支持機構26を介して巻き数が少ない左方向(時計回り方向)に円弧運動する。このように、糸案内棒7が平面視にて時計回りに円弧運動した場合、糸案内部7bは回転するボビン16上の糸13との接触により前方に引っ張られるため、糸案内棒7の基端部が摺動支持機構25を介して、糸案内部7bの移動位置に追従するように左方に移動する。そのため、糸案内棒7は、図8−2に示すように、常にボビン16の軸心17とほぼ直交する状態になり、安定状態となる。
ここで、図8−1において、糸案内部7bが左方に移動した場合、糸13は、張力付与部6とボビン16のボビン軸心方向の中央部とを結ぶ直線(ボビン軸心と直交する直線)に対して傾斜するので、ボビン16のボビン軸心方向の中央部に向かう方向に糸張力の分力が発生する。しかし、その糸張力の分力は、糸案内部7bに作用する押し付け力Pに比較して微小であるため、糸案内部7bは、その糸張力の分力の影響を受けることなく、摺動支持機構25及び第1揺動支持機構26を介して、巻き数の少ない左方向又は右方向に移動及び揺動し、巻き数の少ない部位に集中的に糸巻きが行われる。
但し、糸13の巻き数が増加した場合、糸案内棒7の糸案内部7bは、その増加に応じて、第2揺動支持機構27を介して、ボビン軸心17からの高さ位置を容易に変更でき、結果的に、図8−3に示すように、ボビン16に対する多数回巻きを実現させることができる。
しかも、このようにボビン16に多数回巻きされた場合でも、前述したように、糸案内部7bが摺動支持機構25及び第1揺動支持機構26を介して、巻き数の少ない部位へ優先的に糸巻きするように、糸案内部7bの揺動及び糸案内棒7の移動が繰り返して実行されるため、ボビン16に対する巻き取り径の均一化を図ることができる。
ところで、糸案内部7bの左右方向の移動については、摺接部7cの曲率と相関関係があり、摺接部7cの曲率が大きくなるにつれて、糸13の巻き数の多い部分と少ない部分の差に対する影響を受け易く、糸13の巻き数の少ない部位に糸案内部7bが移動し易くなる。しかし、糸13の太さに対して摺接部7cの曲率が大きくなり過ぎると、摺接部7cが糸13の間に食い込んでしまって移動できなくなる不都合が生じる。本実施例では、上記の条件を考慮して、摺接部7cの曲率を約0.7(1/mm)に設定してある。
このように、糸駒装着部3とボビン装着部4と駆動モータ5と張力付与部6とを有する糸巻き装置1において、糸案内棒7と、摺動支持機構25と、第1揺動支持機構26とを設けたので、糸案内棒7はその支持部(基端部)7aにおいて、摺動支持機構25で往復移動自在に支持されるとともに、その先端部の糸案内部7bがボビン軸16aの周面又は周面上の糸に当接した状態で、ボビン16を装着したボビン装着部4が回転駆動されると、糸駒12からの糸13は張力付与部6を経て糸案内部7bに引っ掛けられた状態でボビン13に巻くことができる。
この場合、張力付与部6から供給されボビン16に巻かれる糸13が糸案内部7bに引っ掛けられているため、糸案内部7bにはボビン16に対する押し付け力Pが作用しているため、糸案内部7bは摺動支持機構25を介して、常に、ボビン軸16aの周面上に巻かれた糸13の巻き数が少ない部位に移動するようになり、ボビン16に対する巻き取り径の均一化を図ることができる。
また、糸案内棒7の糸案内部7bは、図3に示すように、ボビン軸16aの周面のうち、張力付与部6からボビン16に供給される糸13を巻付ける巻付け部位に設けられており、糸13が挿通可能な挿通部7dを有するので、糸13を確実に案内できる。また、糸案内部7bは、ボビン軸16a周面又は周面上の糸13に当接して摺動可能な摺接部7cを有するので、摺接部7cと糸13との摩擦抵抗を小さくでき、糸案内部7bを、ボビン軸16aの周面上に巻かれた糸13の巻き数が少ない部位に滑らかに移動させることができる。
また、摺接部7cは、張力付与部6からボビン16に向けて直線的に案内される糸13が最初にボビン軸16aに接する接点であって、ボビン軸16aに巻き付けられて円弧状に屈曲する屈曲開始点近傍に配置されているため、糸13の張力によりボビン軸16aに他銑押し付け力Pが最も有効的に作用し、糸案内部7bを、ボビン軸16aの周面上に巻かれた糸13の巻き数が少ない部位に確実に移動させることができる。
また、張力付与部6は、ボビン装着部4に装着されたボビン16のボビン軸心17方向のほぼ中央部からそのボビン軸心17と直交する方向に向かう線上に配設されたので、糸案内棒7の糸案内部7bを介して張力付与部6からの糸13がボビン16に巻き付けられる巻き付け条件を、ボビン軸心17の幅方向中央部から一方側と他方側とで同じに設定でき、ボビン16に対する均一な糸巻き性能を高めることができる。
また、ボビン装着部4は、駆動モータ5により水平軸回りに回転駆動されるので、糸案内棒7の糸案内部7bが水平に支持されたボビン16の周面又は周面上の糸13に当接しながら、何ら重力の影響を受けることがなく、摺動支持機構25や第1揺動支持機構26を介して水平移動によりボビン16に糸巻き動作を行うことができるため、糸案内棒7による均一な糸巻き動作の円滑化を図ることができる。
また、支持機構8の枢支軸21を、ボビン装着部4に装着するボビン16のうち、その糸巻き部分の最大寸法に設定しておけば、つまり摺動支持機構25や第1揺動支持機構26を、その最大寸法に対処できるようにさえ構成しておけば、ボビン装着部4に装着するボビン16の大きさが変更された場合であっても、何ら部品を交換するような面倒な作業を一切必要とせず、ボビン装着部4にセットした各種のボビン16に対する糸巻き作業を容易に行うことができ、作業能率を大幅に高めることができる。
更に、このように、支持機構8により糸案内棒7を、その基端部においてボビン軸心17と平行な水平方向に往復移動自在に支持するとともに、ボビン軸心17とほぼ平行な水平方向に往復円弧運動するようにしたので、張力付与部6とボビン16との距離を短くできるため、糸巻き装置1の簡単化及び小型化を図ることができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕ボビン装着部4の駆動モータ5を鉛直向きに設け、ボビン16を鉛直姿勢に取付けるようにしてもよい。この場合にも、摺動支持機構25や第1及び第2揺動支持機構26,27を介して糸案内棒7による均一な糸巻きを行うことができる。
2〕支持機構8のうち、第1揺動支持機構26を省略し、摺動支持機構25だけで糸案内棒7をボビン軸心17と平行に往復移動させるように構成してもよい。
3〕糸案内棒7の先端部に設ける糸案内部7bは、小半径の円形に曲げ形成したものであってもよい。
4〕糸案内棒7の先端部に設ける糸案内部7bは、合成樹脂製の薄い板部材で構成するようにしてもよい。
5〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る糸巻き装置(第1揺動支持機構)の斜視図である。 本発明の実施例に係る糸巻き装置(摺動支持機構)の斜視図である。 一部縦断側面図である。 糸巻き装置の平面図である。 糸巻き時の糸巻き装置の拡大斜視図である。 糸巻き時の左方からの斜視図である。 糸巻き装置の要部縦断正面図である。 糸巻き時における糸案内棒の円弧運動を説明する図4相当図である。 糸巻き時における糸案内棒の移動を説明する図4相当図である。 糸巻き完了時における図4相当図である。
符号の説明
1 糸巻き装置
3 糸駒装着部
4 ボビン装着部
5 駆動モータ
6 張力付与部
7 糸案内棒
7b 糸案内部
7c 摺接部
7d 挿通部
12 糸駒
16 ボビン
16a ボビン軸
17 ボビン軸心
25 摺動支持機構
26 第1揺動支持機構
27 第2揺動支持機構

Claims (9)

  1. 糸駒装着部と、この糸駒装着部の糸駒から供給される糸を巻き取るボビン軸を有するボビンを装着するボビン装着部と、このボビン装着部を回転駆動する回転駆動手段と、糸駒からボビンに向かう糸をボビンの軸心とほぼ直交する方向に向かうように案内し且つ所定の張力を付与する張力付与部とを有する糸巻き装置において、
    前記張力付与部とボビン間の糸とほぼ平行に配設された糸案内棒であって、その先端部に、前記ボビン軸の周面又は周面上の糸に当接して糸をボビン軸心と平行方向へ案内する糸案内部を有する糸案内棒と、
    前記糸案内棒の基端部をボビン軸心と平行に往復移動自在に支持する摺動支持機構と、 を備えたことを特徴とする糸巻き装置。
  2. 糸駒装着部と、この糸駒装着部の糸駒から供給される糸を巻き取るボビン軸を有するボビンを装着するボビン装着部と、このボビン装着部を回転駆動する回転駆動手段と、糸駒からボビンに向かう糸をボビンの軸心とほぼ直交する方向に向かうように案内し且つ所定の張力を付与する張力付与部とを有する糸巻き装置において、
    前記張力付与部とボビン間の糸とほぼ平行に配設された糸案内棒であって、その先端部に、前記ボビン軸の周面又は周面上の糸に当接して糸をボビン軸心と平行方向へ案内する糸案内部を有する糸案内棒と、
    前記糸案内棒の糸案内部がボビン軸心とほぼ平行方向に往復円弧運動するように糸案内棒の基端部を揺動可能に支持する第1揺動支持機構と、
    を備えたことを特徴とする糸巻き装置。
  3. 前記糸案内棒の基端部をボビン軸心と平行に往復移動自在に支持する摺動支持機構を備えたことを特徴とする請求項2に記載の糸巻き装置。
  4. 前記糸案内部が、前記ボビン軸の周面のうち前記張力付与部からボビンに供給される糸を巻付ける巻付け部位に位置するように設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻き装置。
  5. 前記糸案内部は、糸が挿通可能な挿通部と、前記挿通部の近傍に設けられ前記ボビン軸の周面又は周面上の糸の表面に当接して摺動する摺接部とを有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の糸巻き装置。
  6. 前記摺接部は、前記張力付与部材から前記ボビンに向けて直線的に案内される糸が、前記ボビン軸に巻き付けられて円弧状に屈曲する屈曲開始点近傍に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の糸巻き装置。
  7. 前記糸案内棒の糸案内部がボビン軸心とほぼ直交方向に往復円弧運動するように糸案内棒の基端部を揺動可能に支持する第2揺動支持機構を備えたことを特徴とする請求項1又は3に記載の糸巻き装置。
  8. 前記張力付与部は、前記ボビン装着部に装着されたボビンのボビン軸心方向のほぼ中央部からそのボビン軸心と直交する方向に向かう線上に配設されたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の糸巻き装置。
  9. 前記ボビン装着部は、前記回転駆動手段により水平軸回りに回転駆動されることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の糸巻き装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7225467B1 (ja) * 2022-09-20 2023-02-20 悦朗 国見 自動糸巻機

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