JP2006042816A - ダイエット食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食事を制限することなく、効率的にダイエットを行うためのダイエット食品を提供すること。
【解決手段】 本発明は、不溶性食物繊維(A)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)、および糖および/または脂質の吸収抑制効果を有する水溶性食物繊維(C)を含有する、ダイエット食品を提供する。
【選択図】 なし
【解決手段】 本発明は、不溶性食物繊維(A)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)、および糖および/または脂質の吸収抑制効果を有する水溶性食物繊維(C)を含有する、ダイエット食品を提供する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、不溶性食物繊維(A)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)、および糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)を含有するダイエット食品に関する。
近年、日本人の食生活が大きく変化し、肉食中心の高脂肪食を摂取することが多い。さらに、ストレス、運動不足などにより、中高年齢層だけでなく、青少年においても、肥満の増加が問題となっている。
肥満は、ガン、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病の原因とされており、最近では、運動療法と食餌療法との両面から肥満の解消法が提案されている。しかし、運動療法は、文字どおり体を動かすことを必要とし、ほとんどの人は近年のライフスタイルから、運動するための十分な時間が取れず、実践するのは難しい。
そこで、食餌療法の観点から、様々なダイエット食品、例えば、食物繊維とダイエットに効果的な成分とを配合したダイエット食品が提案されている(特許文献1〜3)。
しかし、従来のダイエット食品は、満腹感を与えて食餌量を減らし、または糖および脂質の吸収を抑制してカロリーを制限するものであり、その効果は十分とはいえない。
特開平7−147935号公報
特開平11−32728号公報
特開2001−169753号公報
本発明の目的は、食事を制限することなく、効率的にダイエットを行うためのダイエット食品を提供することにある。
本発明者は、食物繊維に着目し、食物繊維が有する効果を十分に発揮し得るダイエット食品について検討した。
その結果、便通改善作用を有する不溶性食物繊維と、腸内発酵性を有する水溶性食物繊維と、糖および/または脂質吸収抑制作用を有する食物繊維とを組み合わせることにより、これらが相乗的に作用し、効果的なダイエットを行うことができることを見出した。
本発明は、不溶性食物繊維(A)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)、および糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)を含有する、ダイエット食品を提供する。
好ましい実施態様においては、上記ダイエット食品は、さらに糖タンパク質(D)を含有する。
好ましい実施態様においては、上記不溶性食物繊維(A)は、脂質吸収抑制作用を有する不溶性食物繊維を含む。
好ましい実施態様においては、上記糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)1質量部に対し、上記不溶性食物繊維(A)は0.1〜4質量部、そして上記腸内発酵性水溶性食物繊維(B)は0.03〜1.5質量部の割合で含有される。
本発明のダイエット食品は、複数の機能を有する食物繊維、すなわち不溶性食物繊維、腸内発酵性水溶性食物繊維、および糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維を含有し、これらの総合的な作用によって、ダイエット効果を得ることができる。さらに糖タンパク質を含有するダイエット食品は、より優れたダイエット効果を発揮する。したがって、本発明によれば、食事を制限することなく、効率的にダイエットを行うためのダイエット食品が提供され得る。
以下、本発明のダイエット食品について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる。
本発明のダイエット食品は、不溶性食物繊維(A)(以下、A成分という場合がある)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)(以下、B成分という場合がある)、および糖および/または脂質の吸収抑制効果を有する水溶性食物繊維(C)(以下、C成分という場合がある)を含有する。好ましくは、糖タンパク質(D成分)を含有する。さらに、必要に応じてその他の成分(添加剤)などを含有する。以下、これらについて順次説明する。
(不溶性食物繊維(A))
本発明のダイエット食品に用いられる不溶性食物繊維(A)は、植物性の不溶性食物繊維であっても、動物性の不溶性食物繊維であっても良い。不溶性食物繊維は、物理的に腸を刺激し、腸の蠕動運動を活発にするため、摂取した食物の腸内通過時間を短縮する効果を有する。食物の腸内通過時間を短縮することによって、腸管からの糖質および脂質の吸収量が抑制され得る。
本発明のダイエット食品に用いられる不溶性食物繊維(A)は、植物性の不溶性食物繊維であっても、動物性の不溶性食物繊維であっても良い。不溶性食物繊維は、物理的に腸を刺激し、腸の蠕動運動を活発にするため、摂取した食物の腸内通過時間を短縮する効果を有する。食物の腸内通過時間を短縮することによって、腸管からの糖質および脂質の吸収量が抑制され得る。
不溶性食物繊維の具体例としては、例えば、セルロース、リグニン、キチン、キトサン、アラビノキシラン、アラビナン、ガラクタン、キシログルカン、これらの誘導体などの水に難溶性の食物繊維が挙げられる。これらの水に難溶性の食物繊維は、酵素処理が施されていないものを用いることが好ましい。これらを含む食品材料も、不溶性食物繊維として用いられ得る。
セルロースは、吸収された糖の代謝促進作用、ビタミン類の吸収促進作用、および腸内細菌を活性化する作用を有する。
キトサンは、悪玉コレステロール(LDL)の量を減少させ、善玉コレステロール(HDL)の量を上昇させる作用を有する。さらに後述する糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する食物繊維と同様の効果も有する。そのため、脂質を吸着および排泄する作用が他の食物繊維に比べて優れており、好適である。キトサンは、これらの作用以外にも、免疫力を高める作用、肝機能改善作用などを有しており、ダイエット効果だけでなく、体の調子を整える成分としても有用である。
したがって、本発明においては、セルロース、キトサン、およびこれらの誘導体のいずれか1種類を、より好ましくは2種類以上を、さらに好ましくはキトサンとセルロースとの両方を、不溶性食物繊維として使用するのが良い。
(腸内発酵性水溶性食物繊維(B))
本発明において、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)は、腸内細菌によって発酵され得る水溶性食物繊維をいい、発酵によって酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸が生成される。これらの短鎖脂肪酸は、腸の蠕動運動を高めるだけでなく、体内に吸収されてホルモンバランスを調整する作用、肝臓においてコレステロールの合成を抑制する作用なども有する。このような作用を有するため、腸内発酵性水溶性食物繊維およびその食物繊維により生成する短鎖脂肪酸は、体内のバランスを整えて、糖代謝、脂質代謝などのエネルギー代謝を改善し得る。
本発明において、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)は、腸内細菌によって発酵され得る水溶性食物繊維をいい、発酵によって酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸が生成される。これらの短鎖脂肪酸は、腸の蠕動運動を高めるだけでなく、体内に吸収されてホルモンバランスを調整する作用、肝臓においてコレステロールの合成を抑制する作用なども有する。このような作用を有するため、腸内発酵性水溶性食物繊維およびその食物繊維により生成する短鎖脂肪酸は、体内のバランスを整えて、糖代謝、脂質代謝などのエネルギー代謝を改善し得る。
本発明のダイエット食品に用いられる腸内発酵性水溶性食物繊維(B)としては、例えば、ペクチン、アラビノグルカン、キシラン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、ガラクタン、難消化性デキストリンなどが挙げられる。腸内発酵性水溶性食物繊維の中で、水への溶解性が低い食物繊維については、酵素処理などが施され、水への溶解性を高めてから用いることが好ましい。これらの腸内発酵性水溶性食物繊維(B)は、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。本発明において、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)としては、好ましくはペクチンおよびグルコマンナンが用いられる。
(糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C))
本発明のダイエット食品に用いられる糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)としては、例えば、サイリウム、難消化性デキストリン、キサンタンガム、アルギン酸、ポリデキストロース、グアーガム、アラビアゴム、フコイダン、ラミナン、ポリデキストロース、ヘミセルロースなどが挙げられる。これらの中で、サイリウム、難消化性デキストリン、アルギン酸、ポリデキストロース、およびヘミセルロースが、機能性の面から好ましい。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本発明のダイエット食品に用いられる糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)としては、例えば、サイリウム、難消化性デキストリン、キサンタンガム、アルギン酸、ポリデキストロース、グアーガム、アラビアゴム、フコイダン、ラミナン、ポリデキストロース、ヘミセルロースなどが挙げられる。これらの中で、サイリウム、難消化性デキストリン、アルギン酸、ポリデキストロース、およびヘミセルロースが、機能性の面から好ましい。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
特に、本発明のダイエット食品中に難消化性デキストリンを、上記A成分およびB成分よりも多く含有すると、さらに優れたダイエット効果を発揮し得る。キサンタンガムが本発明のダイエット食品中に含有される場合は、食品を摂取した人に、より高い満腹感を与え得る。
(糖タンパク質(D))
本発明のダイエット食品には、好ましくは糖タンパク質(D)を含有する。糖タンパク質とは、共有結合によって糖を結合した複合タンパク質のことをいい、例えば、ムコ多糖タンパク複合体、ムチンなどが挙げられる。ムコ多糖タンパク複合体としては、例えば、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケタランなどの糖を結合した複合タンパク質が挙げられる。
本発明のダイエット食品には、好ましくは糖タンパク質(D)を含有する。糖タンパク質とは、共有結合によって糖を結合した複合タンパク質のことをいい、例えば、ムコ多糖タンパク複合体、ムチンなどが挙げられる。ムコ多糖タンパク複合体としては、例えば、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケタランなどの糖を結合した複合タンパク質が挙げられる。
ムチンは、ヤマイモ、オクラ、ナメコ、ツルムラサキ、サトイモなどに含まれていることが知られている。そして、ムチンは、タンパク質の消化を促進し、効率よく吸収させることで、体内のエネルギー代謝を活性化し得るため、好ましく用いられる。本発明では、特に、ヤマイモまたはサトイモ由来のムチンを用いることが好ましい。
(その他の成分)
本発明のダイエット食品には、上記A〜D成分以外に、必要に応じて、通常食品に用いられる種々の成分(添加剤)を含有してもよい。このような成分としては、例えば、栄養補助剤、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物などが挙げられる。特に、栄養補助剤として、必須アミノ酸、ビタミン類(特にビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、およびビタミンE)、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、リン、セレンなどを含む化合物)などの必要とされる成分を適宜含むダイエット食品は、代替食として利用可能である。
本発明のダイエット食品には、上記A〜D成分以外に、必要に応じて、通常食品に用いられる種々の成分(添加剤)を含有してもよい。このような成分としては、例えば、栄養補助剤、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物などが挙げられる。特に、栄養補助剤として、必須アミノ酸、ビタミン類(特にビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、およびビタミンE)、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、リン、セレンなどを含む化合物)などの必要とされる成分を適宜含むダイエット食品は、代替食として利用可能である。
さらに、本発明のダイエット食品は、糖および/または脂質の代謝促進作用を有する材料を含有し得る。これらの材料としては、例えば、ギムネマシルベスタ、グアバ葉、バナバ葉;糖の吸収抑制効果を有するサラシア;脂質の吸収抑制作用を有するガルニシアカンボジア、トウガラシ、コレウスフォコリ、パプリカ、ラズベリー、マカ、大豆ペプチド、ユビキノン、カフェイン、ビタミンB群、カルニチン、分岐アミノ酸、ゲルマニウム、モリブデンなどが挙げられる。
ダイエット中は、精神的ストレスを受けやすいため、ストレス軽減作用を有するハーブを含んでいてもよい。このようなハーブとしては、例えば、オレンジピール、カモミール、ジャスミン、ツボグサ、バレリアン、パッションフラワー、ローズマリー、カツミレなどが挙げられる。
特に、本発明のダイエット食品には、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム、マグネシウム、銅、マンガンなどのミネラル類を含有することが好ましい。ミネラル類の含有量は、ダイエット食品中に、0.01〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%とするのがよく、一回の摂取当たりでミネラル類が0.1〜1g、好ましくは0.2〜0.8gとなるように含有されることが好ましい。
(ダイエット食品)
本発明のダイエット食品は、上述のように、不溶性食物繊維(A成分)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B成分)、および糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C成分)を含有し、さらに好ましくは糖タンパク質(D成分)を含有する。
本発明のダイエット食品は、上述のように、不溶性食物繊維(A成分)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B成分)、および糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C成分)を含有し、さらに好ましくは糖タンパク質(D成分)を含有する。
本発明のダイエット食品中に、C成分1質量部に対し、A成分を0.1〜70質量部およびB成分を0.01〜30質量部となるように含有することが好ましく、A成分を0.1〜4質量部およびB成分を0.03〜1.5質量部となるように含有することがより好ましい。本発明のダイエット食品は、各成分をこのような含有量にすることによって、各食物繊維の相乗効果により、優れたダイエット効果を有し、さらに嗜好性も良好となる。さらに、本発明のダイエット食品は、適度な満腹感を与え得るので、ダイエット中に襲われる空腹感を感じない。
A成分として、例えば、キトサンを使用する場合は、本発明のダイエット食品中に、A成分を、0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜4質量%の割合となるように含有させるのがよい。
B成分として、例えば、グルコマンナンを使用する場合は、本発明のダイエット食品中に、B成分を、0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%の割合となるように含有させるのがよい。
C成分として、例えば、難消化性デキストリンを使用する場合は、本発明のダイエット食品中に、C成分を、1.5〜50質量%、好ましくは10〜41質量%の割合となるように含有させるのがよい。
本発明のダイエット食品に、さらにD成分を含有する場合、A成分、B成分、およびC成分の総質量100質量部に対し、D成分を1質量部以上、好ましくは1〜10質量部とするのがよい。D成分をこのような割合で含有することによって、より効率よく体重および体脂肪の低減効果(いわゆるダイエット効果)を得ることができる。
(摂取方法)
上記ダイエット食品中に含まれる種々の食物繊維の成人1日あたりの摂取量(A成分、B成分、およびC成分の合計量)は、特に制限はないが、その摂取量は、2g以上、好ましくは3g以上とするのがよく、20g以下、好ましくは15g以下とするのがよい。
上記ダイエット食品中に含まれる種々の食物繊維の成人1日あたりの摂取量(A成分、B成分、およびC成分の合計量)は、特に制限はないが、その摂取量は、2g以上、好ましくは3g以上とするのがよく、20g以下、好ましくは15g以下とするのがよい。
本発明のダイエット食品の形態に特に制限はない。例えば、粉末、液体(飲料など)、粉末を一定の形状に成形した固形物、顆粒、あるいは飴状の粘稠な液体であってもよい。さらに、ハードカプセル、ソフトカプセルのようなカプセル剤、錠剤、もしくは丸剤でもよい。好ましくは、粉末、液体、および固形物である。これらは、その形状または好みに応じて、そのまま食しても良いし、水、湯などに溶いて飲んでも良い。本発明のダイエット食品は、スープまたは飲料として摂取し得る形態が好ましい。例えば、コーンスープ、パンプキンスープなどのスープ、バナナ、イチゴなどのフルーツ風味の飲料、ココア、抹茶などが挙げられ、フルーツ風味の飲料がより好ましく、バナナ風味の飲料がさらに好ましい。このような形態にすることによって、本発明のダイエット食品に含まれる食物繊維の不快な食感および味が、マスキングされる。
本発明のダイエット食品は、食事と共にまたは食事の代わりに、1日に少なくとも1回摂取することが好ましい。例えば、本発明のダイエット食品が粉末または液体の場合は、料理の素材と混合して調理してもよいし、料理に直接添加してもよい。さらに、本発明のダイエット食品と上記の栄養補助剤などとを混合し、固形状に成形して、この固形物の食品をそのまま代替食としてもよい。
本発明のダイエット食品を摂取することによって、A成分が蠕動運動を刺激し、B成分が腸内環境改善し、そしてC成分が糖および/または脂質吸収を抑制し、これらの相乗的な作用により、効率的なダイエット効果が得られるものと考えられる。本発明のダイエット食品は、食事制限することなく、料理とともに摂取することなどによって、優れたダイエット効果を発揮する。
(実施例1)
A成分としてセルロース(武田薬品工業株式会社)およびキトサン(甲陽ケミカル株式会社)、B成分としてペクチン(武田薬品工業株式会社)およびグルコマンナン(清水化学社製)、C成分としてサイリウム(大日本製薬株式会社)、アルギン酸(富士化学工業社製)、および難消化性デキストリン(松谷化学工業株式会社)、D成分としてヤマイモ粉末(ヤマトフーズ社製)、ミネラル類(ミネラルブレンド、大蔵製薬社製)、およびコーンスープパウダー(ハウス食品株式会社)を、表1に記載の割合(質量部)で配合して5種のダイエット食品(食品1〜5)を調製した。
A成分としてセルロース(武田薬品工業株式会社)およびキトサン(甲陽ケミカル株式会社)、B成分としてペクチン(武田薬品工業株式会社)およびグルコマンナン(清水化学社製)、C成分としてサイリウム(大日本製薬株式会社)、アルギン酸(富士化学工業社製)、および難消化性デキストリン(松谷化学工業株式会社)、D成分としてヤマイモ粉末(ヤマトフーズ社製)、ミネラル類(ミネラルブレンド、大蔵製薬社製)、およびコーンスープパウダー(ハウス食品株式会社)を、表1に記載の割合(質量部)で配合して5種のダイエット食品(食品1〜5)を調製した。
(実施例2)
実施例1で調製したダイエット食品(食品1〜5)について、ダイエット効果を検証した。
実施例1で調製したダイエット食品(食品1〜5)について、ダイエット効果を検証した。
これまでダイエットを試みて失敗経験があるというボランティア25人を、ランダムに5人ずつ5群に分けた。次いで、各ボランティアの体重を測定した。次いで、各ボランティアに、1日の食事のうち1食について、上記ダイエット食品(食品1〜5)20gを湯(70℃)200mLに溶いたスープを、8週間にわたり代替食として摂取させた。
各ボランティアには、所定時間に上記代替食を摂取すること、および上記代替食以外に、少なくとも1食は、通常の食事を摂取することを遵守させた。そして、これらの食品を摂取することで、これまで摂取していた食事を制限する必要がないことを伝えた。
次に、摂取期間終了日の翌日に、各ボランティアの体重を測定し、体重減少量を、下記の式により算出した。そして、算出した体重減少率について、平均値および標準偏差を求めた。その結果を表2に示す。
体重減少量(kg)=摂取前の体重(kg)−摂取8週間後の体重(kg)
表2に示すように、食品1〜5を摂取することによって、体重が減少する傾向がみられた。特に、食品2および食品5は、優れたダイエット効果を示すことが分かった。
(実施例3)
実施例1で用いた各成分、キサンタンガム(C成分)、バナナパウダー、抹茶パウダー、およびココアパウダーを用いて、表3に記載の7種のダイエット食品(食品6〜12)を調製した。そして、女性パネラー10名に食品6〜12について以下のようにして評価させた。
実施例1で用いた各成分、キサンタンガム(C成分)、バナナパウダー、抹茶パウダー、およびココアパウダーを用いて、表3に記載の7種のダイエット食品(食品6〜12)を調製した。そして、女性パネラー10名に食品6〜12について以下のようにして評価させた。
女性パネラーに、1日の食事のうち1食について、食品6(25g)を水100mLに溶いて、1週間にわたり摂取させた。1週間後、食品6の嗜好性について、「好ましい」、「好ましくない」、および「どちらともいえない」の項目のいずれか1つを回答させた。満腹感については、「飲みごたえがある」、「物足りなさを感じた」、および「どちらともいえない」の項目のいずれか1つを回答させた。
食品7〜12についても、食品6と同様の方法で摂取させ、嗜好性および満腹感について回答させた。
女性パネラー10名の回答結果から、嗜好性について「好ましい」と回答した人数、そして満腹感について「飲みごたえがある」と回答した人数を表3に示す。
表3に示すように、試験食品(食品6〜9)は、嗜好性および満腹感について高い評価が得られていることが分かる。特に、バナナパウダーを使用した本発明の食品6および7は、嗜好性の面で高い評価が得られた。満腹感については、C成分としてキサンタンガムを使用した食品7が最も高い評価であった。
一方、比較食品(食品10〜12)は、嗜好性および満腹感について評価が悪かった。特に、食品10については満腹感が、食品11については嗜好性および満腹感が、そして食品12については嗜好性が悪い評価であった。
本発明のダイエット食品は、上述のように優れたダイエット効果を示す。さらに、本発明のダイエット食品は、嗜好性が良好であり、そして適度な満腹感を与える。したがって、本発明のダイエット食品は、食事を制限することなく、効率的にダイエットを行うために有用である。
Claims (4)
- 不溶性食物繊維(A)、腸内発酵性水溶性食物繊維(B)、および糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)を含有する、ダイエット食品。
- さらに、糖タンパク質(D)を含有する、請求項1に記載のダイエット食品。
- 前記不溶性食物繊維(A)が、脂質吸収抑制作用を有する不溶性食物繊維を含む、請求項1または2に記載のダイエット食品。
- 前記糖および/または脂質の吸収抑制作用を有する水溶性食物繊維(C)1質量部に対し、前記不溶性食物繊維(A)が0.1〜4質量部、そして前記腸内発酵性水溶性食物繊維(B)が0.03〜1.5質量部の割合で含有される、請求項1から3のいずれかの項に記載のダイエット食品。
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