JP2006039492A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズを光軸方向に駆動するモータを備えつつ、携帯情報端末機等の狭小なスペースに搭載することができるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ枠10に光軸方向のカム作用を及ぼすカムリング30を回動させるモータを、カムリング30に固定した永久磁石60と、永久磁石60を回動させる磁気吸引力を通電により発生するステータ70とにより構成した。これによれば、装置構成を簡略化でき、装置の小型化、軽量化が可能となると共に、衝撃に強い構造となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズを光軸方向に駆動するモータを備えたレンズ駆動装置に関し、特に、携帯情報端末機等の狭小なスペースに搭載することができるカメラ用のレンズ駆動装置に関する。
携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末機に搭載されるカメラは、携帯情報端末機のもつ搭載スペースが狭小であることから、可能な限り小型化する必要がある。
一方、カメラに自動合焦機能をもたせるためには、レンズを光軸方向に自動的に駆動するレンズ駆動装置が必要である。このようなレンズ駆動装置として、モータと共に歯車列を用いると、装置の小型化が難しく、また、衝撃等により歯車列が損傷しやすい。
また、歯車列を用いないレンズ駆動装置として、レンズを保持するレンズ保持筒と、レンズ保持筒とボールを介して螺合する固定筒とを備え、レンズ保持筒の一部を着磁すると共にレンズ保持筒の周りにコイルを配置してステッピングモータを構成し、レンズ保持筒を直接回動させて光軸方向に駆動するものも知られている(特許文献1参照)。
特開昭62−195615号公報
しかしながら、上記のレンズ駆動装置おいては、レンズ保持筒と固定筒とをボールを介して螺合させるので構造が複雑となり、携帯電話機のような狭小なスペースに搭載できるほど小型化するのは難しい。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、レンズを光軸方向に駆動するモータを備えつつ、携帯情報端末機等の狭小なスペースに搭載することができるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明に係るレンズ駆動装置は、レンズを保持するレンズ枠と、レンズ枠を光軸方向に移動自在に支持する固定枠と、固定枠に自在に支持されると共に回動により光軸方向のカム作用を前記レンズ枠に及ぼす環状のカムリングと、カムリングを回動させるモータと、を備え、モータは、カムリングに固定された永久磁石と、固定枠に固定され,永久磁石に作用して前記カムリングを回動させる磁力を通電により発生するステータと、を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、ステータに通電すると、カムリングに固定された永久磁石に磁力が作用してカムリングが回動する。カムリングが回動するとそのカム作用によりレンズ枠が光軸方向に駆動される。
このように、モータのロータ部分を構成する永久磁石がカムリングに固定されて磁気吸引力により直接的に回動されるため、カムリングとモータとの間に回転力を伝達する歯車列が必要なく、それ故に装置を小型化できる。
上記構成において、ステータは、独立した複数のステータからなる、構成を採用できる。
この構成によれば、各ステータは独立しているので、ステータの配置の自由度を高めることができる。
上記構成において、ステータは、固定枠に固定されて永久磁石と対向する端部を有するヨークと、ヨークの周りにボビンを介して巻回された励磁コイルと、を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、励磁コイルの配置に応じてヨークの形状を設定すればよく、励磁コイルの配置の自由度を高めることができる。
上記構成において、ヨークは、端部をそれぞれ有する一対のヨークからなり、一対のヨークは、ボビンに嵌め込まれて互いに当接している、構成を採用できる。
この構成によれば、ボビンに一対のヨークを嵌め込むので、共通のボビンに対して様々な形状のヨークを適用でき、ステータを汎用性の高い構造にすることができる。
上記構成において、カムリングは、励磁コイルの非通電時において、永久磁石とヨークとの間に作用する磁気吸引力により回転位置が保持される、構成を採用できる。
この構成によれば、励磁コイルへの通電を停止すると、永久磁石とヨークとの間に作用する磁気吸引力によりカムリングの回転位置が保持されるので、レンズ枠も光軸方向において一定位置に保持される。このため、カムリングの回転位置を保持する保持機構が不要となる。
上記構成において、永久磁石は、環状に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、カムリングの回転分解能を高めることができるとともに、永久磁石によりカムリングの強度を高めることができる。
上記構成において、永久磁石は、カムリングの周方向において離隔して配置された複数の永久磁石からなる、構成を採用できる。
この構成によれば、複数の永久磁石を分離して配置するので、装置を軽量化できると共に、コストを低減することができる。
上記構成において、複数の永久磁石と同数のヨークを有する、構成を採用できる。
この構成によれば、最小限の永久磁石で、カムリングを回動させることができる。
上記構成において、固定枠には、被写体光を通過させる開口を有するカバーが連結され、カバーは、固定枠と協働してステータを保持していると共に、カムリングと当接してカムリングの光軸方向の移動を規制している、構成を採用できる。
この構成によれば、装置の組立が容易になると共に、部品点数を削減できる。
本発明のレンズ駆動装置によれば、レンズを光軸方向に駆動するモータを備えつつ、装置を小型化することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図7は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の外観を示す斜視図、図2は装置の水平方向の断面図、図3は装置の垂直方向の断面図、図4は装置の分解斜視図、図5はカムリングの斜視図、図6及び図7は永久磁石とステータの関係を示す図である。
この装置は、図1ないし図4に示すように、レンズG及びIRフィルター15を内側に保持するレンズ枠10、撮像素子としてのCCD200を保持すると共にレンズ枠10を光軸方向Lに移動自在に支持する固定枠20、固定枠20に回動自在に支持されると共に回動により光軸方向Lのカム作用をレンズ枠10に及ぼすカムリング30、被写体光を通過させる開口41を有すると共に固定枠20に固定されるカバー40、レンズ枠10と固定枠20との間に介在するスプリング50、カムリング30に固定されてモータの一部を構成する環状の永久磁石60、固定枠20に固定されてモータの一部を構成する複数(2つ)のステータ70、ステータ70へ電力を供給するための配線が形成されたフレキシブル基板90等を備える。
この装置において、被写体光が光軸方向LからIRフィルター15を通過してレンズGに進入し、CCD200の結像面において結像する。また、固定枠20にCCD200を保持させることで、カメラユニットが形成される。
レンズ枠10は、樹脂により略円筒状に形成され、図2〜図4に示すように、その内側にIRフィルター15及びレンズGを保持していると共に、円筒面からなる外周面10a、外周面10aにおいて周方向の等間隔位置に突出して形成された3つの突出片12等を備える。
外周面10aは、固定枠20の後述する内周面20bに摺動可能に嵌合する。突出片12は、固定枠20の後述するガイド溝22に挿入され、その前面がカムリング30の後述するカム31に係合し、その後面がスプリング50の一端部を受け止める。これにより、レンズ枠10は、固定枠20に対して光軸回りの回転が規制されるとともに、光軸方向Lに移動自在に支持される。
固定枠20は、樹脂により形成され、図1〜図4に示すように、後方端にCCD200を保持すると共に矩形状の外形をもつ基部20a、基部20aから前方に突出して形成された円筒部21等を有する。
基部20aに形成された開口の内周面20bには、レンズ枠10の外周面10aが摺動可能に嵌合する。これにより、レンズ枠10は固定枠20に支持される。また、基部20aの前面には、複数の位置決めピン27が設けられている。位置決めピン27は、ステータ70の後述するボビン71に形成された位置決め孔(不図示)に嵌合挿入され、固定枠20に対してボビン71を位置決めする。
円筒部21には、周方向において等間隔で配列され光軸方向Lに伸長する3つのガイド溝22が形成されている。ガイド溝22は、レンズ枠10の突出片12が挿入され、レンズ枠10の光軸回りの回転を規制すると共に、光軸方向Lに移動自在に案内する。
円筒部21は、その先端部に複数の位置決めピン25,26を備える。位置決めピン25は、ステータ70の後述するヨーク73に形成された位置決め孔73aに嵌合挿入され、固定枠20に対して後述するヨーク73を位置決めする。位置決めピン26は、カバー40の後述する位置決め用孔43に嵌合挿入され、固定枠20に対してカバー40を位置決めする。
カムリング30は、樹脂により環状に形成され、図2〜図5に示すように、カバー40に摺動可能に当接する環状の前端面30f、レンズ枠10の突出片12に係合するカム31等を備えている。
カムリング30は、前端面30f側とカム31側が別部品で形成され、カム31側の部品に環状の永久磁石60を嵌め込んで貼り合わせたのち、前端面30f側の部品とカム31側の部品とを固着することにより、一体化される。永久磁石60をカムリング30に貼り合わせる構造とすることにより、カムリング30の強度を高めることができ、カムリング30の薄肉化も可能となる。
カム31は、図5に示すように、カムリング30の後端面30eにおいて周方向に等間隔に3つ形成されている。カム31が突出片12に当接した状態でカムリング30が回動すると、レンズ枠10はカム31のカムプロフィルに追随して光軸方向Lに進退する。
カバー40は、図1〜図4に示すように、被写体光を通過させるための開口41、固定枠20の基部20aにスナップフィット結合する掛止片42、固定枠20の位置決めピン26が嵌合挿入される位置決め用孔43等を備える。カバー40は、掛止片42が固定枠20の基部20aにスナップフィット結合することにより、固定枠20に固定される。カバー40は、固定枠20に固定された状態で、カムリング30及びステータ70に当接してこれらの光軸方向Lの移動を規制する。
スプリング50は、その一端部がレンズ枠10の突出片12に受け止められ、その他端部が固定枠20に受け止められ、レンズ枠10と固定枠20とを光軸方向Lにおいて離隔させる向きに付勢する。これにより、カムリング30のカム31とレンズ枠10の突出片12とが確実に係合し、円滑なカム作用が得られる。
永久磁石60は、図2〜図7に示すように、カムリング30に固着されると共に、その周方向において交互に異なる極性の磁極(N極及びS極)をもつように着磁されている。磁極(N極及びS極)は、所定のピッチで配列されている。一方のステータ70の2つのヨーク73がそれぞれ磁極の中央部に位置するときに、他方のステータ70の2つのヨーク73は、隣接する2つの磁極の間にそれぞれ位置付けられようになっている。尚、本実施形態では、永久磁石60は、図6及び図7に示すように、それぞれ6つのN極及びS極をもつように着磁されている。
ステータ70は、ボビン71、ボビン71の外周に巻回されたコイル72、固定枠20に固定された一対のヨーク73等から構成される。
ボビン71は、樹脂材料により矩形状の断面をもつ筒状に形成され、その両端部に固定枠20に固定されるフランジを備える。
コイル72は、ボビン71の外周に巻回された銅線等の導電線(不図示)により形成され、導電線の両端部は、ボビン71のフランジに導出されてフレキシブル基板90の導電端子(不図示)と電気的に接続される。コイル72は、フレキシブル基板90を通じて通電されることにより励磁する。
ヨーク73は、軟鉄で形成され、位置決めピン25が挿入される位置決め用孔73aを備える共に永久磁石60と対向するように折り曲げられた一端部73b、及びボビン71に嵌入されて互いに当接する他端部73cを有する。このように、ヨーク73の形状は、ステータ70の配置に応じて適宜設定できるので、ステータ70の配置の自由度を高めることができる。また、他端部73cは、互いに当接する先端面同士が楔効果を発揮するように斜めに形成され、これにより、ヨーク73は、ボビン71に確実に固定される。
次に、上記レンズ駆動装置のカムリング30の回動動作について図6及び図7を参照して説明する。
図6(a)に示すように、2つのステータ70のうちの一方のヨーク73A,73BがそれぞれN極、S極の極性をもつように励磁した状態から、図6(b)に示すように、他方のステータ70のヨーク73D,73CがそれぞれN極、S極の極性をもつ状態に切り替えると、ヨーク73D,73Cと永久磁石60との間で磁気吸引力が作用し、永久磁石60(カムリング30)は、R1方向に磁極間のピッチの半分だけ回転する。
また、図7(a)に示すように、2つのステータ70のうちの一方のヨーク73A,73Bが、それぞれS極、N極の極性をもつように励磁された状態から、図7(b)に示すように、他方のステータ70のヨーク73D,73CがそれぞれS極、N極の極性をもつ状態に切り替えると、ヨーク73D,73Cと永久磁石60との間で磁気吸引力が作用し、永久磁石60(カムリング30)はR2方向に磁極間のピッチの半分だけ回転する。
したがって、図6(a),(b)に示す2つの励磁状態に交互に切り替えれば、カムリング30をR1方向に所望量だけ回転させることができ、図7(a),(b)に示す2つの励磁状態に交互に切り替えれば、カムリング30をR2方向に所望量だけ回転させることができる。これにより、レンズGの焦点がCCD200の結像面に合う合焦位置にレンズ枠10を位置決めすることができる。
永久磁石60は、コイル72への通電を停止した状態であってもその磁気吸引力により対向する4つのヨーク73を吸引するので、カムリング30は一定の回転角度位置に保持される。このため、レンズ枠10を合焦位置に位置決めした後、コイル72への通電を停止しても、レンズ枠10が合焦位置からずれることがない。
以上のように、本実施形態によれば、永久磁石60をカムリング30に直接設ける構成としたので、カムリング30へ回転力を伝達するための歯車列等の伝達機構を用いる必要がなく、装置構成を簡略化でき、装置の小型化、軽量化が可能となると共に、例えば、光軸方向Lの衝撃を受けた時、レンズ枠10とカムリング30は、ステータ70と歯車列等により機械的に連結されていないので、耐衝撃性も向上する。
また、本実施形態によれば、ステータ70を複数独立させて固定枠20に設ける構成としたので、ステータを固定枠20の前面側に全周にわたるような単一構造とする場合に比べて、ステータ70の占有スペースを小さくできると共に、装置内における配置の自由度も高まる。
また、本実施形態によれば、カムリング30の位置決め分解能は、環状の永久磁石60の磁極間ピッチの半分である。したがって、磁極の数を増やせば、レンズ枠10のより精密な位置決め、すなわち、より精密な焦点調整が可能となる。
図8ないし図15は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、図8は装置の正面図、図9は装置の背面図、図10は装置の垂直方向の断面図、図11は装置の水平方向の断面図、図12は装置の分解斜視図、図13はカバーを外した状態における装置の正面図、図14は及び図15は永久磁石とステータの関係を示す図である。
この装置は、図8ないし図12に示すように、レンズGを内側に保持するレンズ枠110、レンズ枠110を光軸方向Lに移動自在に支持する固定枠120、固定枠120に回動自在に支持されると共に回動により光軸方向Lのカム作用をレンズ枠110に及ぼすカムリング130、被写体光を通過させる開口141を有すると共に固定枠120に固定されるカバー140、レンズ枠110と固定枠120との間に介在するスプリング150、カムリング130に固定された複数(4つ)の永久磁石160、固定枠120に固定された複数(2つ)のステータ170、ステータ170へ電力を供給するための配線が形成されたフレキシブル基板190等を備える。
この装置が携帯電話機等の機器に組み込まれると、被写体光が光軸方向Lから通過してレンズGに進入し、レンズGの後方において機器に設けられる図示しない撮像素子の結像面において結像する。
レンズ枠110は、樹脂により略円筒状に形成され、図9〜図13に示すように、その内側にレンズGを保持していると共に、円筒面からなる外周面110a、外周面110aから径方向外側へ突出して形成された環状の鍔部111、鍔部111の前方の外周面110aにおいて光軸方向Lに伸長して形成されガイド溝110h等を備える。
外周面110aは、カムリング130の後述する内周面130bに摺動可能に嵌合する。カムリング130は、後述するように、固定枠120に回動自在に支持されるので、レンズ枠110は、カムリング130を介して固定枠120に支持される。
ガイド溝110hには、固定枠120の後述するガイド突起120hが嵌合挿入される。これにより、レンズ枠110は、光軸回りの回転が規制され、光軸方向Lに移動自在に(カムリング130を介して)固定枠120に支持される。
鍔部111は、その前面において周方向の等間隔位置に突出して形成された3つの突起112を備えると共に、その後面によりスプリング150の一端部を受け止める。突起112は、カムリング130の後述する3つのカム131にそれぞれ係合し、光軸方向Lのカム作用を受ける。
固定枠120は、樹脂により形成され、図9〜図13に示すように、矩形状の外形をもつ基部120a、基部120aから前方に突出して形成された円筒部121等を有する。
基部120aのもつ開口の内周面120bには、ガイド溝110hに嵌合挿入されるガイド突起120hが形成されている。ガイド突起120hは、レンズ枠110の光軸回りの回転を規制すると共に、レンズ枠110を光軸方向Lに案内する。
基部120aの前面には、複数の位置決めピン127が設けられている。位置決めピン127は、ステータ170の後述するボビン171に形成された位置決め孔(不図示)に嵌合挿入され、固定枠120に対してボビン171を位置決めする。
基部120aの側面には、複数の掛止爪129が形成され、掛止爪129はカバー140の後述する掛止溝149に嵌まる。これにより、カバー140が固定枠120に固定される。
円筒部121は、その先端部に複数の位置決めピン125,126を備えている。位置決めピン125は、ステータ170の後述するヨーク173に形成された位置決め孔173aに嵌合挿入され、固定枠120に対して後述するヨーク173を位置決めする。位置決めピン126は、カバー140の後述する位置決め用孔143に嵌合挿入され、固定枠120に対してカバー140を位置決めする。
カムリング130は、樹脂により環状に形成され、図10〜図13に示すように、円筒面からなる外周面130a、円筒面からなる内周面130b、カバー140に摺動可能に当接する環状の前端面130f、レンズ枠110の突起112に係合するカム131、複数の永久磁石160が嵌合固着される凹部130h等を備えている。
カムリング130は、その外周面130aが固定枠120の内周面121aに摺動可能に嵌合することにより固定枠120に回動自在に支持されると共に、その内周面130bにレンズ枠110の外周面110aが摺動可能に嵌合することによりレンズ枠110を支持している。したがって、レンズ枠110は、カムリング130を介して固定枠120に支持されている。
カム131は、図12に示すように、カムリング130の後端面において周方向に3つ形成されている。カム131が突起112に当接した状態においてカムリング130が回動すると、レンズ枠110はカム131のカムプロフィルに追随して光軸方向Lに進退する。
凹部130hは、円弧状に形成されると共に、前端面130fにおいて周方向に互いに離隔し、かつ、不等間隔に配列される。このため、凹部130hに固着される永久磁石160もカムリング130の周方向において不等間隔に配置される。
カバー140は、図8、図10〜図12に示すように、被写体光を通過させるための開口141、固定枠120の位置決めピン126が嵌合挿入される位置決め用孔143、固定枠120の掛止爪129が嵌まる掛止溝149等を備える。
カバー140は、掛止爪149が固定枠120の掛止溝149に嵌まることにより、固定枠120に固定される。カバー140は、固定枠120に固定された状態で、カムリング130及びステータ170に当接してこれらの光軸方向Lの移動を規制する。
スプリング150は、その一端部がレンズ枠110の鍔部111に受け止められると共に、その他端部が固定枠120に受け止められることにより、レンズ枠110と固定枠120とを光軸方向Lにおいて離隔させる向きに付勢する。これにより、カムリング130のカム131とレンズ枠110の突起112とが確実に係合し、円滑なカム作用が得られる。
永久磁石160は、図10〜図13に示すように、それぞれ同一形状で円弧状に形成され、カムリング130の凹部130hに固着されていると共に、径方向においてそれぞれ同じ極性の磁極が同じ向き(N極が径方向外側、S極が径方向内側)になるように配置されている。
ステータ170は、ボビン171、ボビン171の外周に巻回されたコイル172、ボビン171に嵌合されるヨーク173等から構成される。
ボビン171は、樹脂材料により矩形状の断面をもつ筒状に形成され、その両端部にフランジを備える。
コイル172は、ボビン171の外周に巻回された銅線等の導電線(不図示)により形成され、導電線の両端部は、ボビン171のフランジに導出されてフレキシブル基板190の導電端子(不図示)と電気的に接続される。コイル172は、フレキシブル基板190を通じて通電されることにより、励磁する。
ヨーク173は、軟鉄で形成され、上記したヨーク73と同様の構造を有し、位置決めピン125が挿入される位置決め用孔173aをもつと共に4つの永久磁石160にそれぞれ対向するように折り曲げられた一端部、及びボビン171に差し込まれ互いに当接する他端部等を備える。
次に、上記レンズ駆動装置のカムリング130の回動動作について図14及び図15を参照して説明する。
図14(a)に示すように、2つのステータ170のうちの一方のヨーク173Aが、S極となるように励磁された状態では、永久磁石160Aが磁気吸引力によりヨーク173Aに引き付けられてヨーク173Aの先端部の中央Ctに位置している。この状態では、他の永久磁石160B〜160Dは、それぞれ対応するヨーク173B〜173Dの先端部の中央Ctからずれている。
この状態から、ヨーク173Bが、S極となるように励磁すると、図14(b)に示すように、永久磁石160Bが磁気吸引力によりヨーク173Bに引き付けられ、カムリング130がR1方向に回転する。カムリング130は、永久磁石160Bがヨーク173Bの先端部の中央Ctに位置するところで停止する。
次いで、ヨーク173CがS極となるように励磁すると、図15(a)に示すように、永久磁石160Cが磁気吸引力によりヨーク173Cに引き付けられ、カムリング130がR1方向にさらに回転する。カムリング130は、永久磁石160Cがヨーク173Cの先端部の中央Ctに位置するところで停止する。
次いで、ヨーク173DがS極となるように励磁すると、図15(b)に示すように、永久磁石160Dが磁気吸引力によりヨーク173Dに引き付けられ、カムリング130がR1方向にさらに回転する。カムリング130は、永久磁石160Dがヨーク173Dの先端部の中央Ctに位置するところで停止する。
このように、4つのヨーク173A〜173Dを順に励磁することにより、カムリング130を図14(a),(b)及び図15(a),(b)に示すいずれか4つの回転角度位置に回転させることができる。カムリング130をR1方向とは逆向きに回転させる場合には、4つのヨーク173A〜173Dを上記とは逆の順序で励磁すればよい。これにより、レンズ枠10をレンズGの焦点が合う合焦位置に位置決めすることができる。
尚、永久磁石160A〜160Dは、コイル172への通電を停止した状態であってもその磁気吸引力により対応するヨーク173A〜173Dを吸引するので、カムリング130は一定の回転角度位置に保持される。このため、レンズ枠110を合焦位置に位置決めした後、コイル172への通電を停止しても、レンズ枠110が合焦位置からずれるのを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態によれば、永久磁石160をカムリング130に直接設ける構成としたので、カムリング130へ回転力を伝達するために歯車列等の伝達機構を用いる必要がなく、装置構成を簡略化でき、装置の小型化、軽量化が可能となると共に、例えば、光軸方向Lの衝撃を受けた時、レンズ枠110とカムリング130は、ステータ170と歯車列等により機械的に連結されていないので、耐衝撃性も向上する。
また、本実施形態によれば、ステータ170を複数独立させて固定枠120に設ける構成としたので、ステータ170を固定枠120の前面側に全周にわたるような単一構造とする場合に比べて、ステータ170の占有スペースを小さくできると共に、装置内における配置の自由度も高まる。
また、本実施形態によれば、複数の永久磁石160をカムリング130に分離して設けると共に永久磁石160とヨーク173の数を同数としたので、カムリング130に必要な一定角度の回動が得られると共に、環状の永久磁石と比べてコストを低減でき、かつ、装置の軽量化も可能となる。
上記実施形態では、レンズ駆動装置をレンズの焦点調整に用いる場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、焦点調整以外にレンズの駆動が必要なものに適用可能である。
また、上記実施形態では、ステータ70,170を複数設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、鏡筒のヨークを使用した単一のステータとすることも可能である。
また、上記実施形態では、永久磁石をカムリング130の凹部130hに嵌め込む構成としたが、これに限定されるものではなく、たとえば、カムリングの端面に永久磁石を接着固定することも可能である。
また、上記実施形態では、コイル71,172(ボビン71,171)に一対のヨーク73,173を設けた場合について説明したが、一つのコイルに対して一つのヨークを設ける構成とすることも可能であり、さらに、コイルにヨークを設けずに永久磁石及びコイルによりカムリングを駆動することも可能である。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータなどの小型化、軽量化が要求される携帯情報端末機等に搭載されるディジタルカメラユニットのレンズ駆動装置として適用することができるのはもちろんのこと、レンズの駆動を要するものであれば、その他のレンズ光学系においても有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態の外観斜視図である。 装置の水平方向の断面図である。 装置の垂直方向の断面図である。 装置の分解斜視図である。 カムリングの外観を示す斜視図である。 永久磁石及びステータで構成されるモータによるカムリングの回転動作を説明するための図である。 図6とは逆方向におけるカムリングの回転動作を説明するための図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態の正面図である。 装置の背面図である。 装置の垂直方向の断面図である。 装置の水平方向の断面図である。 装置の分解斜視図である。 カバーを外した状態における装置の正面図である。 永久磁石及びステータで構成されるモータによるカムリングの回転動作を説明するための図である。 図14に続く回転動作を説明するための図である。
符号の説明
L…光軸方向
G…レンズ
10…レンズ枠
20…固定枠
30…カムリング
31…カム
40…カバー
50…スプリング
60…永久磁石(モータ)
70…ステータ(モータ)
71…ボビン
72…コイル(励磁コイル)
73…ヨーク
200…CCD
110…レンズ枠
120…固定枠
130…カムリング
131…カム
140…カバー
150…スプリング
160,160A,160B,160C,160D…永久磁石(モータ)
170…ステータ(モータ)
171…ボビン
172…コイル(励磁コイル)
173,173A,173B,173C,173D…ヨーク

Claims (9)

  1. レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠を光軸方向に移動自在に支持する固定枠と、前記固定枠に回動自在に支持されると共に回動により光軸方向のカム作用を前記レンズ枠に及ぼす環状のカムリングと、前記カムリングを回動させるモータと、を備え、
    前記モータは、前記カムリングに固定された永久磁石と、前記固定枠に固定され,前記永久磁石に作用して前記カムリングを回動させる磁力を通電により発生するステータと、を有する、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記ステータは、独立した複数のステータからなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記ステータは、前記固定枠に固定されて前記永久磁石と対向する端部を有するヨークと、前記ヨークの周りにボビンを介して巻回された励磁コイルと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記ヨークは、前記端部をそれぞれ有する一対のヨークからなり、
    前記一対のヨークは、前記ボビンに嵌め込まれて互いに当接している、
    ことを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記カムリングは、前記励磁コイルの非通電時において、前記永久磁石と前記ヨークとの間に作用する磁気吸引力により回転位置が保持される、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記永久磁石は、環状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記永久磁石は、前記カムリングの周方向において離隔して配置された複数の永久磁石からなる、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記複数の永久磁石と同数の前記ヨークを有する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記固定枠には、被写体光を通過させる開口を有するカバーが連結され、
    前記カバーは、前記固定枠と協働して前記ステータを保持していると共に、前記カムリングと当接して前記カムリングの光軸方向の移動を規制している、
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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