JP2006038971A - 感光体ドラムの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単一のブラシを用いて内径の異なる種々の支持体の内周面およびインロー部をブラシ洗浄すること。
【解決手段】 支持体12に接触させることなくブラシ30Aを支持体12の内部へ挿入する。次に、ブラシ30Aまたは支持体12の少なくとも一方を回転させつつブラシ30Aまたは支持体12の少なくとも一方を支持体12の半径方向でパイル3006と支持体12の内部とが接触する方向に移動させる。そして、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006により支持体12の長手方向の中間部の内周面1201を、第2パイル部3006Bを構成するパイル3006により大径内径部1202と奥端面1204を、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006により支持体12の長手方向の端部の端面1206を同時に擦る。
【選択図】 図1

Description

本発明は感光体ドラムの製造方法に関し、さらに詳細には、感光体ドラムの複数の製造工程のうちの一つであるブラシ洗浄工程に関する。
複写機やプリンタなどの電子写真装置に用いられる感光体ドラムは、筒状の支持体と、前記支持体の外周面に形成された感光層などで構成されている。そして、支持体の両端のインロー部に歯車やフランジなどが取着されることで感光体ドラムユニットが組立てられる。上記の感光体ドラムは次の工程を経て製造されている。
[機械加工]
まず、アルミビュレットといわれるアルミ製の中実丸棒を熱間押出加工により筒状に成形する。
次に、冷間引き抜き加工により、引き抜き油をかけながら所定内径および所定外径の筒体に成形する。
次に、ノコなどを用い油をかけながら筒体を所定長さに切断する。このとき油は筒体の内部に付着される。
次に、切削油をかけながら切削加工を行ない、内径、外径、端面の加工や、歯車などを嵌合するためのインロー部の加工を行ない、さらに、研磨加工を施し、必要に応じてアルマイト加工を施し、内径、外径、長さ、振れなどについてそれぞれ高い精度を持った筒状の支持体を得る。
[脱脂工程(洗浄工程)]
次に、洗浄剤(脱脂剤)を用いて支持体を洗浄し、支持体の外周面に付着している切削油などの油分や、アルミ粉、塵埃などの異物を取り除き、また、支持体の内周面に付着している引き抜き油や切削油などの油分や、アルミ粉、塵埃などの異物を取り除く。なお、この脱脂工程では、支持体に付着している油分や異物はほとんど除去されているものの、完全には取り除かれない。
[ブラシ洗浄工程]
次に、支持体の外周面および内周面に対してブラシを用いてブラシ洗浄を行なう。ブラシ洗浄は、一般的に拘持して行われ、拘持されている部位は洗浄水がかからない。
なお、ブラシ洗浄を行なっても、支持体の外周面および内周面に付着している油分や異物は、分離しやすい状態になるのみであり、支持体の外周面および内周面には依然として油分や異物が付着している。より詳細には、支持体の外周面については、充分な洗浄水をかけつつブラシ洗浄が行なえるため、支持体の外周面から油分や異物は分離しやすい。しかしながら、支持体の外周面には、外周面から分離せずに分離しやすい状態になった油分や異物が依然として残存している。また、支持体の内周面については、充分な洗浄水をかけられないことから油分や異物の大半は支持体の内周面から分離せずに、分離しやすい状態になるのみであり、したがって、支持体の内周面に付着している油分や異物の量は、外周面に付着している油分や異物の量よりも多い。
[濯ぎ工程(最終洗浄工程)]
次に、洗浄液を用いて洗浄剤や油分や異物を取り除く。この場合、洗浄槽中の洗浄液に支持体を浸漬することで行なわれ、浸漬する際の支持体と洗浄液との摩擦力により、分離しやすい状態となって付着している油分や異物が支持体から分離する。また、洗浄槽中に超音波器を設置しておき、支持体に超音波を掛けることでこの分離がより促進される。
[加熱工程]
次に、必要に応じて温純水乾燥を施した後、熱風乾燥を施す。すなわち、支持体を温純水に浸した後ゆっくりと引き上げる。しかしながらこの湯上げでは粒子は除去されにくい。次に、支持体を熱風乾燥し、支持体の内外表面に付着された、あるいは吸着された水分を除去する。
[感光層製造工程]
次に、支持体の外周面に必要に応じてアンダーコート層を塗布形成した後、浸漬法(ディッピング法)などの公知の塗布方法により、感光層を塗布形成する。
[乾燥工程]
次に、乾燥し、この乾燥により支持体の外周面に感光層が形成された感光体ドラムが得られる。
[組立工程]
つぎに、支持体の両端にそれぞれ歯車やフランジを嵌合固定して感光体ドラムユニットが組み立てられ、包装されて出荷される。
感光体ドラムでは、感光層製造工程の前に、洗浄剤や油分、異物などの粒子が支持体の外周面や内周面に付着していると、感光層製造工程ではディッピング法などにより感光層となる塗液中に支持体を浸漬するので、これら洗浄剤や油分、異物などが塗液中に混ざり込み、塗液を汚してしまう。
そして、異物などの粒子(5〜50μm)が一つでも感光層中に混ざっていると点状欠陥などの画像欠陥になるため、塗液が汚されると製品の欠陥率を高めてしまう不具合が生じ、この観点から上記の脱脂工程、ブラシ洗浄工程、濯ぎ工程が重要となる。
上述のように機械加工後の支持体の内周面には量の多い油分、異物などの汚れが残存しており、特に、インロー部には、多くの汚れが残存していることから、濯ぎ工程の前に、インロー部に残った量の多い洗浄剤や油分、異物などの粒子をブラシ洗浄工程により確実に分離しやすい状態にしておく必要がある。
ブラシ洗浄工程では、従来からブラシを支持体の内周面に擦ることが行なわれている。
より詳細には、ブラシは、軸状に延在する軸部と、この軸部を中心として軸部から放射方向に突出する多数のパイルとで構成されている。
そして、多数のパイルは、軸部を中心して放射方向に突設され、パイル先端で構成される円筒面の外径が支持体の内径に合うように、ほぼ均一長さで製作されている。
ブラシ洗浄の際には、支持体の内部に、支持体の軸心に軸部の中心軸を合致させてブラシを挿入し、支持体またはブラシの一方を回転させることでパイルの先部を支持体の内周面に擦らせていくことが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−182404号公報
しかしながら、この従来技術では、感光体ドラムの仕様毎にその内径に外径を合わせた円筒面を有するブラシを製作しなければならず、すなわち、支持体の内径が異なる毎に、その支持体の内径に、パイル先端で構成させる円筒面の外径を合わせたブラシを製作しなければならず、コストダウンを図る上で不利があった。
また、ブラシ洗浄の際、支持体の内部に、支持体の軸心にブラシの軸部の中心軸を合致させた状態でパイルの先部で支持体の内周面を擦るので、支持体の内部でその内周面の半径方向外側に位置するインロー部については内周面と同じようにブラシで擦すれず、インロー部に残った量の多い洗浄剤や油分、異物などの粒子を分離しやすい状態にすることが難しいという不利があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、単一のブラシを用いて内径の異なる種々の支持体の内周面およびインロー部をブラシ洗浄でき、しかも、インロー部に残った量の多い洗浄剤や油分、異物などの粒子を確実に分離しやすい状態にすることができる感光体ドラムの製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、前記ブラシ洗浄は、ブラシを前記支持体の内部に触れることなく挿入し、前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を、前記ブラシが支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、前記ブラシにより前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記インロー部を擦ることで行なわれることを特徴とする。
また、本発明は、筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、前記ブラシ洗浄は、前記支持体に触れることなく支持体の内部で該支持体の軸方向に挿脱できる輪郭のブラシを用意しておき、前記ブラシを前記支持体の内部に挿入し、前記支持体またはブラシの少なくとも一方を、前記ブラシが支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、前記ブラシにより前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記インロー部を擦ることで行なわれることを特徴とする。
また、本発明は、筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、前記ブラシ洗浄は、前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部とを有するブラシを用意しておき、前記ブラシを前記支持体の内部に触れることなく挿入し、前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を、前記パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦ることで行なわれることを特徴とする。
また、本発明は、筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、前記ブラシ洗浄は、前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部とを有し前記支持体に触れることなく支持体の内部で該支持体の軸方向に挿脱できる輪郭のブラシを用意しておき、前記ブラシを前記支持体の内部に挿入し、前記支持体またはブラシの少なくとも一方を、前記パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦ることで行なわれることを特徴とする。
また、本発明は、筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、前記ブラシ洗浄は、前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部と、前記第1、第2パイル部と構成が異なり前記支持体の長手方向の端部の端面擦り用の第3パイル部とを有するブラシを用意しておき、前記ブラシの第1パイル部および第2パイル部を前記支持体の内部に触れることなく挿入し、前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を、前記第1パイル部および第2パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦り、かつ、第3パイル部により前記支持体の長手方向の端部の端面を擦ることで行なわれることを特徴とする。
また、本発明は、筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、前記ブラシ洗浄は、前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部と、前記第1、第2パイル部と構成が異なり前記支持体の長手方向の端部の端面擦り用の第3パイル部とを有し、前記第1、第2パイル部が前記支持体に触れることなく支持体の内部で該支持体の軸方向に挿脱できる輪郭のブラシを用意しておき、前記ブラシの第1パイル部および第2パイル部を前記支持体の内部に挿入し、前記支持体またはブラシの少なくとも一方を、前記第1パイル部および第2パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦り、かつ、第3パイル部により前記支持体の長手方向の端部の端面を擦ることで行なわれることを特徴とする。
本発明では、支持体またはブラシの一方を支持体の半径方向に移動させ、ブラシで支持体の内周面およびインロー部を擦るようにしたので、従来のようにその都度外径に対応させたパイルを有するブラシを製作する必要はなくなり、内径の異なる種々の支持体の内周面およびインロー部を単一のブラシで効率良くブラシ洗浄を行なうことが可能となる。
また、洗浄剤や油分、異物などの粒子の量が多く付着しているインロー部を、また、支持体の端面をブラシで効果的に擦ることができ、したがって、ブラシ洗浄工程の後の濯ぎ工程(最終洗浄工程)]において、支持体に付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子を支持体から分離させる上で有利となる。
ブラシを支持体の内部に挿入し、支持体またはブラシの少なくとも一方を、パイルの先部が支持体の内周面の周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させてブラシを支持体の内周面およびインロー部に接触させ、ブラシで支持体の内周面およびインロー部を擦ることで上記の目的を達成した。
以下、本発明について詳細に説明するが、以下の説明における例示はあくまでも例として挙げたものであり、本発明はこれらの例示に何ら制限されるものではなく、任意に変更して実施することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図4に示すように、電子写真装置に用いられる感光体ドラム10は、筒状の支持体12と、支持体12の外周面に形成された感光層14などで構成されている。そして、支持体12の両端のインロー部12Aに歯車16Aやフランジ16Bが取着されことで感光体ドラムユニット10Aが組み立てられる。
図5に示すように、インロー部12Aは、支持体12の長手方向の中間部分の内周面1201よりも大きな寸法で形成された大径内径部1202と、支持体12の長手方向の中間部部分の内周面1201と大径内径部1202との境の部分に位置する環状の奥端面1204とで構成されている。
感光体ドラム10を製造するに際しては、機械加工された支持体12について、従来と同様に脱脂工程(洗浄工程)が行なわれ、その後、ブラシ洗浄が行なわれ、その後、従来と同様に濯ぎ工程(最終洗浄工程)が行なわれる。
機械加工された支持体12には、その内周部と外周部に洗浄剤や油分、異物などの粒子が付着しているが、パレットの上面に設けられた10本、20本単位の起立具をそれぞれ支持体の一端に挿入し、この起立具により支持体を起立させたまま10本、20本単位で支持体の脱脂工程(洗浄工程)を行なうことから、起立具が位置するインロー部12Aには、すなわち大径内径部1202と奥端面1204には、付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子40の量が特に多く、また、支持体12の端面1206でも付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子40の量が多い。
このようなことから、実施例では、インロー部12Aや端面1206に残存している量の多い洗浄剤や油分、異物などの粒子40をブラシでより効果的に擦ることができるようにしたものである。
まず、実施例1について図1を参照して説明する。
図1(A)、(B)は支持体のインロー部に挿入された実施例1のブラシの説明図、図1(C)は軸部の先端方向から見たブラシの説明図である。
実施例1で用いるブラシ30Aは、軸状に延在する軸部3004と、パイル部3006’とを有している。
軸部3004は、ブラシ洗浄工程時にパイル部3006を支持するに足る強度、剛性をもって形成されており、その断面形状は円形や矩形など任意である。
パイル部3006’は、軸部3004の先端から軸部3004の長手方向に沿って並べられそれぞれ軸部3004から同じ向きに突設された多数のパイル3006からなる第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bと第3パイル部3006Cを有している。
パイル3006は、軸部3004の周方向における1箇所において、軸部3004の周方向に均一の幅を有して軸部3004の軸心と平行するように軸部3004の長手方向に沿って延在している。すなわち、軸部3004の長手方向から見て、パイル3006は、軸部3004の1箇所から1方向に突出している。なお、用いるパイル3006の材料は、従来公知の様々な材質のものが使用可能である。
第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さは、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さよりも大きく形成されている。また、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さは、第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さよりも大きく形成されている。
実施例1では、軸部3004の長手方向から見て、少なくとも軸部3004と第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bを合わせた輪郭が支持体12に触れることなく支持体12の内部で該支持体12の軸方向に挿脱できる輪郭で形成されている。本例では、軸部3004の長手方向から見て、軸部3004と第1パイル部3006A乃至第3パイル部3006Cを合わせた輪郭が支持体12に触れることなく支持体12の内部で該支持体12の軸方向に挿脱できる輪郭で形成されている。
実施例1のブラシ30Aを用いたブラシ洗浄は次のように行なわれる。
まず、図1(A)に示すように、第1パイル部3006Aが支持体12の長手方向の中間部の内周面1201に臨み、第2パイル部3006Bの上端のパイル3006(第1パイル部3006Aに臨む第2パイル部3006B箇所)が奥端面1204を含む平面上に位置し、第2パイル部3006Bのパイル3006が大径内径部1202に臨み、第3パイル部3006Cが支持体12の長手方向の外部に位置して第3パイル部3006Cのパイル3006が端面1206を含む平面上に位置するようにブラシ30A(より詳細には、第1パイル部3006Aと第2パイル部3006B)を支持体12の内部へ挿入する。この際、ブラシや支持体内部の損傷を避けるため、支持体12の内周面に接触させることなくブラシ30Aを支持体12の内部へ挿入することが好ましい。以下、支持体12の内周面に触れることなくブラシ30Aが挿入されたものとする。
次に、図1(B)に示すように、ブラシ30Aまたは支持体12の少なくとも一方を回転させつつブラシ30Aまたは支持体12の少なくとも一方を支持体12の半径方向でパイル3006と支持体12の内部とが接触する方向に移動させる。
そして、パイル3006により支持体12の内部を擦る際に、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006により支持体12の長手方向の中間部の内周面1201を、第2パイル部3006Bを構成するパイル3006により大径内径部1202と奥端面1204を、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006により支持体12の長手方向の端部の端面1206を同時に擦るようにしている。
なお、支持体12の長手方向の中間部の内周面1201と大径内径部1202とは、これら内周面1201と大径内径部1202に対してほぼ直交するように当たる第1パイル部3006Aのパイル3006の先部と、第2パイル部3006Bのパイル3006の先部とにより擦られるのに対して、奥端面1204は、奥端面1204に対してほぼ平行する方向に当たる第2パイル部3006Bの上端のパイル3006(第1パイル部3006Aに臨む第2パイル部3006B箇所)の先部寄りの部分により擦られ、端面1206は、端面1206に対してほぼ平行する方向に当たる第3パイル部3006Cのパイル3006の先部寄り部分により擦られる。
そして、同一の箇所が4〜5回程度擦られるようにして支持体12の軸心方向でブラシ30Aが支持体12の内部から抜ける方向にブラシ30Aまたは支持体12の少なくとも一方を移動させ、支持体12からブラシ30Aを取り出す。
実施例1によれば、軸部3004とパイル部3006’を合わせた輪郭が支持体12に触れることなく支持体12の内部で支持体12の軸方向に挿脱できる形状のブラシ30Aを用意しておき、ブラシ30Aを支持体12の内部に触れることなく挿入し、支持体12またはブラシ30Aの一方を支持体12の半径方向に移動させてパイル3006の先部を支持体12の内周面1201およびインロー部12Aに接触させるようにしたので、従来のようにその都度外径に対応させたパイルを有するブラシを製作する必要はなくなり、内径の異なる種々の支持体12の内周面1201およびインロー部12Aを単一のブラシ30Aで効率良くブラシ洗浄を行なうことが可能となる。
また、洗浄剤や油分、異物などの粒子40の量が多く付着している大径内径部1202、奥端面1204、端面1206を第1パイル部3006Aとは構成の異なる第2、第3パイル部3006B、3006Cにより効果的に擦ることができ、したがって、ブラシ洗浄工程の後の濯ぎ工程(最終洗浄工程)]において、支持体12に付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子40を支持体12から分離させる上で極めて有利となる。
したがって、単一のブラシで各種仕様の異なる感光体ドラム10Aの支持体12の内周面1201およびインロー部12Aのブラシ洗浄を効率良く行なえ、コストの削減化を図る上で極めて有利となる。
次に、実施例2について図2を参照して説明する。なお、以下の実施例では、実施例1と同様な箇所、部材に同一の符号を付して説明する。
図2は、支持体のインロー部に挿入された実施例2のブラシの説明図である。
実施例2で用いるブラシ30Bは、軸状に延在する軸部3004と、パイル部3006’とを有し、パイル部3006’は軸部3004から突出する多数のパイル3006で構成されている。
パイル部3006’は、軸部3004の先端から該軸部3004の長手方向に沿って並べられそれぞれ軸部3004から突設された多数のパイル3006からなる第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bと第3パイル部3006Cを有している。
第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さは、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さよりも大きく形成されている。
また、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さは、第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さよりも大きく形成されている。
また、第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bを構成するパイル3006が軸部3004から突出する向きは同一であり、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006が軸部3004から突出する向きは第1、第2パイル部3006A、3006Bのパイル3006と異なっている。
より詳細には、第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bでは、パイル3006が軸部3004の単一の面からほぼ直角に突出しているのに対して、第3パイル部3006Cでは、第2パイル部3006Bから離れた軸部3004の箇所からパイル3006が軸部3004の先端側に傾斜した状態で突出されている。
実施例2では、軸部3004の長手方向から見て、少なくとも軸部3004と第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bを合わせた輪郭が支持体12に触れることなく支持体12の内部で該支持体12の軸方向に挿脱できる輪郭で形成されている。本例では、軸部3004の長手方向から見て、軸部3004と第1パイル部3006A乃至第3パイル部3006Cを合わせた輪郭が支持体12に触れることなく支持体12の内部で該支持体12の軸方向に挿脱できる輪郭で形成されている。
実施例2のブラシ30Bを用いたブラシ洗浄は次のように行なわれる。
まず、図2(A)に示すように、第1パイル部3006Aが支持体12の長手方向の中間部の内周面1201に臨み、第2パイル部3006Bの上端のパイル3006(第1パイル部3006Aに臨む第2パイル部3006B箇所)が奥端面1204を含む平面上に位置し、第2パイル部3006Bのパイル3006が大径内径部1202に臨み、第3パイル部3006Cが支持体12の長手方向の外部に位置して第3パイル部3006Cのパイル3006の先部が端面1206を含む平面上に位置するように支持体12に接触させることなくブラシ30B(より詳細には、第1パイル部3006Aと第2パイル部3006)が支持体12の内部へ挿入される。
次に、図2(B)に示すように、ブラシ30Bまたは支持体12の少なくとも一方を回転させつつブラシ30Bまたは支持体12の少なくとも一方を支持体12の半径方向でパイル3006と支持体12の内部とが接触する方向に移動させる。
そして、パイル3006により支持体12の内部を擦る際に、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006により支持体12の長手方向の中間部の内周面1201を、第2パイル部3006Bを構成するパイル3006により大径内径部1202と奥端面1204を、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006により支持体12の長手方向の端部の端面1206を同時に擦るようにしている。
なお、支持体12の長手方向の中間部の内周面1201と大径内径部1202とは、これら内周面1201と大径内径部1202に対してほぼ直交するように当たる第1パイル部3006Aのパイル3006の先部と、第2パイル部3006Bのパイル3006の先部とにより擦られるのに対して、奥端面1204は、奥端面1204に対してほぼ平行する方向に当たる第2パイル部3006Bの上端のパイル3006(第1パイル部3006Aに臨む第2パイル部3006B箇所)の先部寄りの部分により擦られ、端面1206は、端面1206に対してほぼ斜めに当たる第3パイル部3006Cのパイル3006の先部により擦られる。
そして、同一の箇所が4〜5回程度擦られるようにして支持体12の軸心方向でブラシ30Bが支持体12の内部から抜ける方向にブラシ30Bまたは支持体12の少なくとも一方を移動させ、支持体12からブラシ30Bを取り出す。
実施例2によれば、実施例1と同様に、内径の異なる種々の支持体12の内周面1201およびインロー部12Aを単一のブラシ30Bで効率良くブラシ洗浄を行なうことが可能となる。
また、洗浄剤や油分、異物などの粒子40の量が多く付着している大径内径部1202、奥端面1204、端面1206を第1パイル部3006Aとは構成の異なる第2、第3パイル部3006B、3006Cにより効果的に擦ることができ、したがって、ブラシ洗浄工程の後の濯ぎ工程(最終洗浄工程)において、支持体12に付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子40を支持体12から分離させる上で極めて有利となる。
次に、実施例3について図3を参照して説明する。
図3は、支持体のインロー部に挿入された実施例3のブラシの説明図である。
実施例3で用いるブラシ30Cは、軸状に延在する軸部3004と、パイル部3006’とを有し、パイル部3006’は軸部3004から突出する多数のパイル3006で構成されている。
パイル部3006’は、軸部3004の先端から該軸部3004の長手方向に沿って並べられた第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bと第3パイル部3006Cとを有している。
第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bを構成するパイル3006は、軸部3004から同じ向きに突設されている。
第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さは、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006の軸部3004からの突出長さよりも大きく形成されている。
第2パイル部3006Bから軸部3004の長手方向に離れた軸部3004の箇所に第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の突出方向と同じ向きに支持片3010が突設されている。
第3パイル部3006Cは、支持片3010から軸部3004の長手方向と平行する方向で軸部3004の先端方向に突出された多数のパイル3006で構成されている。
実施例3では、軸部3004の長手方向から見て、少なくとも軸部3004と第1パイル部3006Aと第2パイル部3006Bを合わせた輪郭が支持体12の内周面1201に触れることなく支持体12の内部で該支持体12の軸方向に挿脱できる輪郭で形成されている。本例では、軸部3004の長手方向から見て、軸部3004と第1パイル部3006A乃至第3パイル部3006Cを合わせた輪郭が支持体12の内周面1201に触れることなく支持体12の内部で該支持体12の軸方向に挿脱できる輪郭で形成されている。
実施例3のブラシ30Cを用いたブラシ洗浄は次のように行なわれる。
まず、図3(A)に示すように、第1パイル部3006Aが支持体12の長手方向の中間部の内周面1201に臨み、第2パイル部3006Bの上端のパイル3006(第1パイル部3006Aに臨む第2パイル部3006B箇所)が奥端面1204を含む平面上に位置し、第2パイル部3006Bのパイル3006が大径内径部1202に臨み、第3パイル部3006Cが支持体12の長手方向の外部に位置して第3パイル部3006Cのパイル3006の先部が端面1206を含む平面上に位置するように支持体12に接触させることなくブラシ30C(より詳細には、第1パイル部3006Aと第2パイル部3006B)が支持体12の内部へ挿入される。
次に、図3(B)に示すように、ブラシ30Cまたは支持体12の少なくとも一方を回転させつつブラシ30Cまたは支持体12の少なくとも一方を支持体12の半径方向でパイル3006と支持体12の内周面1201とが接触する方向に移動させる。
そして、パイル3006により支持体12の内部を擦る際に、第1パイル部3006Aを構成するパイル3006の先部により支持体12の長手方向の中間部の内周面1201を、第2パイル部3006Bを構成するパイル3006の先部により大径内径部1202と奥端面1204を、第3パイル部3006Cを構成するパイル3006の先部により支持体12の長手方向の端部の端面1206を同時に擦るようにしている。
なお、支持体12の長手方向の中間部の内周面1201と大径内径部1202と端面1206とは、これら内周面1201、大径内径部1202、端面1206に対してほぼ直交するように当たる第1乃至第3パイル部3006A、3006B、3006Cのパイル3006の先部により擦られるのに対して、奥端面1204は、奥端面1204に対してほぼ平行する方向に当たる第2パイル部3006Bの上端のパイル3006の先部寄りの部分により擦られる。
そして、同一の箇所が4〜5回程度擦られるようにして支持体12の軸心方向でブラシ30Cが支持体12の内部から抜ける方向にブラシ30Cまたは支持体12の少なくとも一方を移動させ、支持体12からブラシ30Cを取り出す。
実施例3によれば、実施例1、2と同様に、内径の異なる種々の支持体12の内周面1201およびインロー部12Aを単一のブラシ30Cで効率良くブラシ洗浄を行なうことが可能となる。
また、洗浄剤や油分、異物などの粒子40の量が多く付着している大径内径部1202、奥端面1204、端面1206を第1パイル部3006Aとは構成の異なる第2、第3パイル部3006B、3006Cにより効果的に擦ることができ、したがって、ブラシ洗浄工程の後の濯ぎ工程(最終洗浄工程)]において、支持体12に付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子40を支持体12から分離させる上で極めて有利となる。
なお、ブラシの支持体内部への挿入を、パイル(ブラシ)を支持体の内周面やインロー部に接触させつつ行なうようにしてもよいが、実施例のように、パイル(ブラシ)を支持体の内部(内周面やインロー部)に触れることなくブラシを支持体の内部に挿入すると、ブラシの耐久性上有利となる。
また、ブラシが支持体の内部に接触した後に、支持体またはブラシの少なくとも一方を、ブラシが支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させてもよいが、実施例のように、ブラシが支持体の内部に接触する前に、支持体またはブラシの少なくとも一方を回転させると、ブラシの耐久性上有利となる。
また、実施例では、支持体の長手方向の端部の端面をインロー部と同時に擦る場合について説明したが、端面は別工程で擦るようにしてもよい。
また、支持体の内周面とインロー部、端面を、実施例では、長さの異なるパイルで、あるいは長さおよび向きの異なるパイルで擦った場合について説明したが、本発明においてブラシの構成は実施例の構成に限定されない。例えば、軸部からのパイルの突出長さおよび向きが同一であっても、内周面は細いパイルを用いて大きく撓ませつつ擦り、インロー部は太いパイルを用いて小さく撓ませつつ擦り、あるいは、内周面は柔らかいパイルを用いて大きく撓ませつつ擦り、インロー部は硬いパイルを用いて小さく撓ませつつ擦るなど、パイルの太さや、あるいは、パイルの柔らかさあるいは硬さを適宜選定するなど、支持体の内周面と共にインロー部や端面を擦るブラシの構造は種々考えられる。
また、パイルの太さや、あるいは、パイルの柔らかさあるいは硬さを適宜選定することで均一な構成のブラシにより支持体の長手方向の中間部の内周面およびインロー部ならびに支持体の長手方向の端部の端面を同時に擦るようにしてもよいが、実施例のように互いに構成が異なるパイル部により支持体の長手方向の中間部の内周面およびインロー部ならびに支持体の長手方向の端部の端面を同時に擦ると、各箇所をそれぞれ効果的に擦る上で有利となり、ブラシ洗浄工程の後の濯ぎ工程において、支持体に付着している洗浄剤や油分、異物などの粒子を支持体から分離させる上で有利となる。
実施例1のブラシの説明図である。 実施例2のブラシの説明図である。 実施例3のブラシの説明図である。 感光体ドラムの説明図である。 支持体のインロー部の説明図である。
符号の説明
10……感光体ドラム、12……支持体、12A……インロー部、30A、30B、30C……ブラシ、3004……軸部、3006……パイル。

Claims (13)

  1. 筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、
    前記ブラシ洗浄は、
    ブラシを前記支持体の内部に触れることなく挿入し、
    前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を、前記ブラシが支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、
    前記ブラシにより前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記インロー部を擦ることで行なわれる、
    ことを特徴とする感光体ドラムの製造方法。
  2. 筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、
    前記ブラシ洗浄は、
    前記支持体に触れることなく支持体の内部で該支持体の軸方向に挿脱できる輪郭のブラシを用意しておき、
    前記ブラシを前記支持体の内部に挿入し、
    前記支持体またはブラシの少なくとも一方を、前記ブラシが支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、
    前記ブラシにより前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記インロー部を擦ることで行なわれる、
    ことを特徴とする感光体ドラムの製造方法。
  3. 筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、
    前記ブラシ洗浄は、
    前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部とを有するブラシを用意しておき、
    前記ブラシを前記支持体の内部に触れることなく挿入し、
    前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を、前記パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、
    前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦ることで行なわれる、
    ことを特徴とする感光体ドラムの製造方法。
  4. 筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、
    前記ブラシ洗浄は、
    前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部とを有し前記支持体に触れることなく支持体の内部で該支持体の軸方向に挿脱できる輪郭のブラシを用意しておき、
    前記ブラシを前記支持体の内部に挿入し、
    前記支持体またはブラシの少なくとも一方を、前記パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、
    前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦ることで行なわれる、
    ことを特徴とする感光体ドラムの製造方法。
  5. 筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、
    前記ブラシ洗浄は、
    前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部と、前記第1、第2パイル部と構成が異なり前記支持体の長手方向の端部の端面擦り用の第3パイル部とを有するブラシを用意しておき、
    前記ブラシの第1パイル部および第2パイル部を前記支持体の内部に触れることなく挿入し、
    前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を、前記第1パイル部および第2パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体または前記ブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、
    前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦り、かつ、第3パイル部により前記支持体の長手方向の端部の端面を擦ることで行なわれる、
    ことを特徴とする感光体ドラムの製造方法。
  6. 筒状の支持体にブラシ洗浄を施し、感光層を前記支持体の外周面に形成して感光体ドラムを得、前記支持体の内部で長手方向の端部に、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きいインロー部が設けられた感光体ドラムの製造方法において、
    前記ブラシ洗浄は、
    前記支持体の長手方向の中間部の内周面擦り用の第1パイル部と、前記第1パイル部と構成が異なり前記インロー部擦り用の第2パイル部と、前記第1、第2パイル部と構成が異なり前記支持体の長手方向の端部の端面擦り用の第3パイル部とを有し、前記第1、第2パイル部が前記支持体に触れることなく支持体の内部で該支持体の軸方向に挿脱できる輪郭のブラシを用意しておき、
    前記ブラシの第1パイル部および第2パイル部を前記支持体の内部に挿入し、
    前記支持体またはブラシの少なくとも一方を、前記第1パイル部および第2パイル部が支持体の内部で周方向に沿って移動するように回転させると共に前記支持体またはブラシの少なくとも一方を前記支持体の半径方向に移動させ、
    前記第1パイル部により前記支持体の長手方向の中間部の内周面を擦ると共に前記第2パイル部で前記インロー部を擦り、かつ、第3パイル部により前記支持体の長手方向の端部の端面を擦ることで行なわれる、
    ことを特徴とする感光体ドラムの製造方法。
  7. 前記インロー部は、前記支持体の長手方向の中間部の内周面よりも内径が大きい大径内径部と、前記支持体の長手方向の中間部の内周面と前記大径内径部との境の部分に位置する環状の奥端面とで構成され、前記第2パイル部は、前記大径内径部および前記奥端面の擦り用として形成されていることを特徴とする請求項2乃至6に何れか1項記載の感光体ドラムの製造方法。
  8. 前記ブラシは軸部を有し、前記各パイル部は、前記軸部の先端から該軸部の長手方向に沿って並べられそれぞれ軸部から同じ向きで突設された多数のパイルでそれぞれ構成され、前記第2パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さは、前記第1パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さよりも大きく形成されていることを特徴とする請求項2乃至6に何れか1項記載の感光体ドラムの製造方法。
  9. 前記ブラシの前記支持体への挿入時、前記第1パイル部と第2パイル部が支持体の内部に挿入され、前記第3パイル部は支持体の長手方向における外部で前記端面を含む面上に位置していることを特徴とする請求項5または6記載の感光体ドラムの製造方法。
  10. 前記ブラシは軸部を有し、前記各パイル部は、前記軸部の先端から該軸部の長手方向に沿って並べられそれぞれ軸部から同じ向きで突設された多数のパイルでそれぞれ構成され、前記第2パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さは、前記第1パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さよりも大きく形成され、前記第3パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さは、前記第2パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さよりも大きく形成されていることを特徴とする請求項5または6記載の感光体ドラムの製造方法。
  11. 前記ブラシは軸部を有し、前記各パイル部は、前記軸部の先端から該軸部の長手方向に沿って並べられそれぞれ軸部から突設された多数のパイルでそれぞれ構成され、前記第2パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さは、前記第1パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さよりも大きく形成され、前記第3パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さは、前記第2パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さよりも大きく形成され、前記第1パイル部と第2パイル部を構成するパイルが軸部から突出する向きは同一であり、前記第3パイル部を構成するパイルが軸部から突出する向きは前記第1、第2パイル部のパイルと異なっていることを特徴とする請求項5または6記載の感光体ドラムの製造方法。
  12. 前記各パイル部は、前記軸部の周方向における1箇所において、軸部の周方向に幅を有して軸部の軸心と平行するように軸部の長手方向に沿って延在していることを特徴とする請求項2乃至11に何れか1項記載の感光体ドラムの製造方法。
  13. 前記ブラシは軸部を有し、前記各パイル部は、前記軸部の先端から該軸部の長手方向に沿って並べられそれぞれ軸部から突設された多数のパイルでそれぞれ構成され、前記第2パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さは、前記第1パイル部を構成するパイルの軸部からの突出長さよりも大きく形成され、前記第1パイル部と第2パイル部を構成するパイルが軸部から突出する向きは同一であり、前記第2パイル部から前記軸部の長手方向に離れた箇所に第1パイル部と第2パイル部を構成するパイルの突出方向と同じ向きに支持片が突設され、前記第3パイル部は、前記支持片から前記軸部の先端方向に向けて突出された多数のパイルで構成されていることを特徴とする請求項5または6記載の感光体ドラムの製造方法。
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