JP2006038885A - 光量調節装置及びそれを用いたカメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像系への位置決めと組み込みが容易な光量調節装置及びそれを用いたカメラ装置を提供する。
【解決手段】撮像ユニット46のエレクトレットシャッタから成るシャッタ装置44はシャッタ枠51との対向面44−1、44−2に2個の位置決め用凸部56を有する。撮像ユニット46を組上げるためにシャッタ枠51、シャッタ装置44、弾性部材55及び光学フィルタ45が順に積層され、シャッタ装置固定部材50の4つの爪部59のスナップフィット機構によりシャッタ枠51に固定される際、シャッタ装置44の2個の位置決め用突起56がシャッタ枠51の嵌合穴57及び長穴58に嵌入し、シャッタ装置44が光軸Oの直角方向(X方向とZ方向、第1と第3の方向)に対して位置決めされる。このときシャッタ装置44の外面44−1及び44−2がシャッタ枠51の内側面62に当接して光軸O方向(Y方向、第2の方向)も位置決めされる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、撮像系への位置決めと組み込みが容易な光量調節装置及びそれを用いたカメラ装置に関する。
近年、光学レンズなどを用いて結像させた被写体像をCCD(Charge Coupled Device )などの撮像素子で電気信号に変換し、記録媒体に撮像画像として記録するデジタルカメラが普及してきている。
一般に、カメラには銀塩フィルム用カメラやデジタルカメラのいずれにおいても、被写体からの光路上の光学的開口に、被写体からの光量を調節するための絞りや被写体の瞬時の像を捉えるためのシャッタを設けることが必要である。
そのようなカメラのシャッタや絞りのような光量調節装置の遮光幕の駆動に誘導電荷型アクチュエータを用いる例も提案されている。その光量調節装置としては、1個のステータ(固定子、基板)に対しスライダ(移動子、遮光幕)が1個のものと2個のものがあり、いずれもスライダをシャッタ羽根又は絞り羽根として機能させる基板上にスライダ駆動用の帯状電極を設けた実施例が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平08−220592号公報([要約]、図1、[0011]、図2)
しかしながら、上記の特許文献1には、図に示される光量調節装置の駆動方法の概略が開示されているが、その光量調節装置をカメラの光学系に、どのように位置決めして、どのように組み込むのかについては、一切開示されていない。したがって、特許文献1の記載からでは当業者といえども光量調節装置のカメラへの実用化は不可能である。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、撮像系への位置決めと組み込みが容易な光量調節装置及びそれを用いたカメラ装置を提供することである。
先ず、第1の発明の光量調節装置は、予め所定の間隔で分極された遮光幕と、該遮光幕を駆動するための帯状電極と、所定の光軸を有する光束を通過させるための光学的開口を有する基板と、光学的開口部を有し上記遮光幕を上記基板との間に移動可能に保持する押さえ板とで構成される光量調節装置であって、上記基板又は上記押さえ板に、当該基板又は押さえ板を相対的に光学的位置決めをする位置決め部を具備して構成される。
上記位置決め部は、上記基板又は上記押さえ板において、例えば、上記光学的開口を除く上記遮光幕の移動範囲内に設けられ、また、例えば、上記光学的開口を除く上記光軸と垂直な面で該面に対し垂直方向に形成された凸部又は凹部であり、また、例えば、上記光軸と平行な端面であり、また、例えば、上記遮光幕の移動方向に平行な外面であるように構成される。
次に、第2の発明の光量調整装置は、予め所定の間隔で分極された遮光幕と、該遮光幕を駆動するための帯状電極と、所定の光軸を有する光束を通過させるための光学的開口を有する基板と、光学的開口部を有し上記遮光幕を上記基板との間に移動可能に保持する押さえ板とで構成される光量調節装置であって、上記基板又は上記押さえ板に、光学的に位置決めする互いに異なる方向の第1、第2及び第3の位置決め部を具備して構成される。
この光量調整装置において、例えば、上記第1の位置決め部は、上記光軸に平行な方向の位置決め部であり、上記第2の位置決め部は、上記遮光幕の移動方向に平行な方向の位置決め部であり、上記第3の位置決め部は、上記遮光幕の移動方向に垂直な方向の位置決め部であるように構成され、また、例えば、上記第1の位置決め部は、上記基板又は上記押さえ板の光軸と垂直な外面であり、上記第2の位置決め部は、上記基板又は上記押さえ板の短辺側端面であり、上記第3の位置決め部は、上記基板又は上記押さえ板の長辺側端面であるように構成される。
そして、第3の発明のカメラ装置は、上記いずれかの光量調節装置が光学系のシャッタ位置又は絞り位置に組み込まれて構成される。
本発明によれば、光量調節装置の基板又は押さえ板に位置決め部を設けるので、光量調節装置が組み込まれる機器の光軸に対する光量調節装置の偏心や、光量調節装置が組み込まれる機器の撮像面と光量調節装置との間隔を高精度に位置決めすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施例1〜3)
図1は、本発明の光量調節装置が組み込まれた一眼レフデジタルカメラ本体と、その交換レンズの正面図である。図1の上に示す一眼レフデジタルカメラ本体1は、交換レンズ取り付け部2から図1の下に示す交換レンズ3を取り外してレンズ背後に在る内部構成を示している。
図1の上に示す内部構成において、図では陰になって見えない奥部の光電変換素子の焦点面に対して被写体側の近傍には、静電気力を応用したフォーカルプレーンシャッタ(光量調節装置)と光学フィルタとが組み込まれた撮像装置4が組み込まれている。図1の上に示す図では、撮像装置4の中央部分が見えている。尚、図1の上には、撮像装置4を図示しやすくするために、本来はその手前に配置されているクイックリターンミラーの図示を省略している。この一眼レフデジタルカメラ本体1は、図の左側に電池室を兼ねた握り部5があり、その上面部にシャッタボタン6を備えている。
図2は、本発明の光量調節装置であるフォーカルプレーンシャッタ装置の一例を示す分解斜視図である。図2に示すように、本例のフォーカルプレーンシャッタ装置7は、図の左から右に示す第1の基板8、第1のスペーサ9、第1の遮光幕11、押さえ板12、第2の遮光幕13、第2のスペーサ14、及び第2の基板15とで構成される。
第1の基板8は、例えばガラス板のような透明な部材からなり、組み立て後に内側となる面には、光学的開口部16と遮光幕非移動部17を除く面全面に、帯状電極18が設けられて一方の電極基板を形成していいる。
第2の基板15も同様にガラス板のような透明な部材からなり、第1の基板8に対し、押さえ板12の中心点に対し点対称の形状で、光学的開口部19と遮光幕非移動部21を除く内側面全面に帯状電極22が設けられて他方の電極基板を形成している。
第1のスペーサ9は、第1の基板8と押さえ板12との間に第1の遮光幕11が移動可能な間隙を維持するために配置されている。第2のスペーサ14も同様に、第2の基板15と押さえ板12との間に第2の遮光幕13が移動可能な間隙を維持するために配置されている。
第1の遮光幕11及び第2の遮光幕13は、詳しくは後述するが、予め所定のピッチで電気的に分極されたエレクトレットが施されており、それぞれ第1のスペーサ9及び第2のスペーサ14の枠内に嵌入し、第1の基板8の帯状電極18及び第2の基板15の帯状電極22によって、あるときは光学的開口部16、19及び後述の23の光路を遮断し、あるときは開放するように駆動される。
本例の押さえ板12は、第1の基板8及び第2の基板15の駆動中に両者が干渉しないように、それぞれを第1のスペーサ9及び第2のスペーサ14内に移動可能に押さえ込んでいる。この押さえ板12は、光学的に不透明な例えば金属等の板状部材で形成されており、第1の基板8の光学的開口部16及び第2の基板15の光学的開口部19に対応する中央部の位置に物理的貫通孔から成る光学的開口部23を備えている。
図3は、左下から右上に本発明の光量調節装置であるフォーカルプレーンシャッタ装置の他の例を分解斜視図で示し、右下に分解斜視図のA矢視図を示している。このフォーカルプレーンシャッタ装置24は、片走りの遮光幕を有するフォーカルプレーンシャッタ装置の例を示している。
図3に示すように、片走り遮光幕のフォーカルプレーンシャッタ装置24は、電極基板25、スペーサ26、遮光幕27、及び押さえ板28とで構成される。電極基板25は、例えばガラス板のような透明な部材からなり、組み立て後に外側となる面には光学的開口部29を除く全面に例えば黒色の塗装31等により遮光処理がなされている。また、組み立て後に内側となる面には、図1の右下に示すように、光学的開口部29と遮光幕非移動部32を除く面全面に、帯状電極33が設けられている。
スペーサ26は、電極基板25と押さえ板28との間に遮光幕27が移動可能な間隙を維持するために配置されている。遮光幕27は、これも詳しくは後述するが、予め所定のピッチで電気的に分極されたエレクトレットが施されており、スペーサ26の枠内に嵌入し、電極基板25の帯状電極33によって、あるときは光学的開口部29の光路を遮断し、あるときは開放するように駆動される。
本例の押さえ板28は、透明の板ガラス又は樹脂で形成されており、スペーサ26を介して電極基板25と対向配置され、遮光幕27をスペーサ26の枠内に移動可能に押さえ込んでいる。
ここで、本例におけるフォーカルプレーンシャッタ7又は24における遮光幕11、13又は27を駆動するシャッタ機構の駆動原理を説明する。
図4は、本発明のフォーカルプレーンシャッタ(光量調節装置)におけるシャッタ機構の駆動原理を説明する図である。尚、以下の駆動原理の説明では、電極基板に代えて固定子と言い、遮光幕に代えて移動子と言うことにする。
本シャッタ機構は、基本的に固定子34と移動子35とを備え、移動子35は、固定子34に対して図4の上と下に示すように左右方向に移動自在に構成されている。そして、固定子34には、被写体からの光像を詳しくは後述する撮像素子に導くための開口部(光学的開口部36)が設けられ、更に、複数の帯状電極37が所定の間隔で並べて形成されている。他方の移動子35は、遮光性を有する部材であり、永久分極された誘電体の部位を備えている。このような移動子35の構成はエレクトレットと呼ばれている。
一般に、エレクトレットとは、電気を通しにくい例えばテフロン(登録商標)、ポリプロピレン、マイラーなどの高分子材料を加熱溶融し、これに直流の高電圧を加えながら電極の間で固化させたあとで電極を取り去ると、電極に接していた面が正または負に帯電し、これらの分極(正と負の電気に分かれた状態)が半永久的に保持されているもののことを称する用語である。
上記のシャッタ機構において、帯状電極37に正負の電圧を周期的に印加すると、帯状電極37と移動子35の上記エレクトレットとの間に吸引力又は反発力が発生し、結果的に移動子35が固定子34に対して相対移動する。
したがって、移動子35が固定子34の開口部(光学的開口部36)を開放又は遮蔽するように移動可能にすることによってシャッタ機構を構成することができる。図4の上はシャッタが開の状態を示し、図4の下はシャッタが閉の状態を示している。以下、本構成に係るシャッタ機構を「エレクトレットシャッタ」と称することにする。
なお、固定子34の開口部(光学的開口部36)は、必ずしも貫通孔のような物理的な開口部とする必要はなく、固定子34を光透過部材とし、開口部に相当する位置に帯状電極37が設けられていない光透過領域を形成するようにしても良い。
図5は、エレクトレットシャッタとその駆動回路を模式的に示す図である。同図は右にエレクトレットシャッタの断面を模式的に示し、左に駆動回路をブロック図で示している。同図に示すように、固定子34に並べられたそれぞれの帯状電極37には、駆動(電圧印加)回路38からの電圧信号線が接続されている。この電圧信号線には4相の電圧信号が印加され、従って、帯状電極37には、4本毎に同一の電圧信号が印加される。図5では、帯状電極37にA、B、C、Dの符号を付してこの電圧信号を区別している。
この固定子34の帯状電極37の配設面に対向して移動子35が配置されている。移動子35には、固定子34との対向面に永久分極された上述した誘電体(エレクトレット)39を複数備えている。
図5の左に示す駆動回路38では、パルス発生回路41で矩形波列(駆動パルス信号)が生成され、この駆動パルス信号が昇圧回路42と位相器43に供給される。昇圧回路42では、入力した駆動パルス信号を100V程度まで昇圧するとともに、2つの極性を有する電圧信号に分岐して、駆動電極A及びCに供給する。
他方、位相器43に入力した駆動パルス信号は、90°位相が遅れた波形となり、その後、昇圧回路42に入力されて、上述と同様の2つの極性を有する電圧信号に分岐されて駆動電極B及びDに供給される。
図6は、駆動回路38によって生成されて帯状電極37に印加される電圧信号列を示す図である。帯状電極37(A、B、C、D)の電圧の状態は、期間Tにおけるt1〜t4の4つの状態変化が時間tにおける期間Tごとの経過に対応して繰り返される。
図7は、上記のエレクトレットシャッタの動作を更に説明する図である。図7の(1) は図6において各帯状電極37(A,B,C,D)の電圧状態が、図6に示したt1の印加電圧の状態に切り替った直後のエレクトレットと帯状電極との対応関係を示している。
エレクトレット39aは、帯状電極Aから反発力を受け、帯状電極Bから吸引力を受ける。また、エレクトレット39bは、帯状電極Cから反発力を受け、帯状電極Dから吸引力を受ける。このため、移動子35は図の右方向に力を受けて、1つの帯状電極ピッチdだけ移動する。
図7の(2) は、上記に続いて図6に示したt2の印加電圧の状態に切り替った直後のエレクトレットと帯状電極との対応関係を示している。エレクトレット39aは、帯状電極Bから反発力を受け、帯状電極Cから吸引力を受ける。また、エレクトレット39bは、帯状電極Dから反発力を受け、帯状電極Aから吸引力を受ける。このため、移動子35は図の右方向に力を受けて、再び1つの帯状電極ピッチdだけ移動する。
図7の(3) は、上記に続いて図6に示したt3の印加電圧の状態に切り替った直後のエレクトレットと帯状電極との対応関係を示し、図7の(4) は、図7の(3) に続いて図6に示したt4の印加電圧の状態に切り替った直後のエレクトレットと帯状電極との対応関係を示している。図7の(1) 及び(2) で説明した動作と同様に、移動子35は、1つの帯状電極ピッチdだけ順次移動する。
そして、この動作が繰り返されることにより、移動子35は図7の右方向に移動する。なお、移動子35を図7の左方向に移動するためには、帯状電極37に印加する電圧の極性を逆に切り替えればよい。
このように、本例の移動子35は、それ自体が半永久的な分極帯電部を備えているので、例えば誘導電荷形アクチュエータのように、電圧印加、電荷蓄電及び静電誘導を繰り返す手数と時間を要することなく、単に駆動電圧の印加だけで移動子を迅速に駆動することができる。
図8の左上は、図2及び図3に示したフォーカルプレーンシャッタ装置7又は24(以下、シャッタ装置44という)及び光学フィルタ45で構成された撮像ユニット46を示す斜視図であり、図8の左下から右上までは、その撮像ユニット46を、その撮像ユニット46が組み付けられる撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)47と共に示す分解斜視図であり、図8の右下は上記分解斜視図のB矢視図である。
図8において、組み立て後の撮像素子47は、撮像素子固定板48を介して回路基板49と電気的に接続される。そして、そのように撮像素子47、撮像素子固定板48、回路基板49が組みつけられたユニットに、シャッタ枠51が、撮像素子固定板48のネジ孔53に、シャッタ枠51のネジ孔54に挿通される不図示のネジによりネジ止めされる。尚、回路基板49には、不図示のネジとの干渉を防ぐネジ逃げ孔52が設けられている。このシャッタ枠51の上記撮像素子47の取り付け面とは反対側に、シャッタ装置44、弾性部材55及び光学フィルタ45が順に積層される。
このような撮像ユニット46、撮像素子47、撮像素子固定板48、及び回路基板49で、図1に示す撮像装置4が構成されている。
この実施例1としてのシャッタ装置44には、シャッタ枠51と対向する面(図2の第2の基板15又は図3の押さえ板28の外面)の光学的開口(図2の光学的開口16、19、23、又は図3の光学的開口29)を除く光軸Oと垂直な面で、該面に対し垂直方向に形成された2個の位置決め用凸部56が突設されている。また、この2個の位置決め用凸部56は、光学的開口(図2の光学的開口16、19、23)を除く遮光幕(図2の遮光幕11、13)の移動範囲内に設けられている。但しシャッタ枠51と対向するシャッタ装置44の面が図3の押さえ板28の外面である場合は、光学的開口29を除く遮光幕27の移動範囲内及び非移動範囲内となる。
そして、上記の積層に際しては、シャッタ装置44の2個の位置決め用突起56がシャッタ枠51に形成されている嵌合穴57及び長穴58に嵌入する。
これにより、シャッタ装置44は、シャッタ枠51つまり撮像素子47に対して光軸Oの直角方向(X方向とZ方向つまり第1と第3の方向)に対して位置決めされる。
その後、シャッタ装置44に上記のように弾性部材55及び光学フィルタ45を順次重ねて、これらをシャッタ装置固定部材50の4つの爪部59のスナップフィット機構により、シャッタ枠51に固定する。
このスナップフィット機構について詳しく説明すると、シャッタ装置固定部材50の上2箇所、下2個所の合計4箇所にある爪部59がシャッタ枠51の切り欠き部61に上下に広がりながら挿入され、爪部59の鉤部59−1がシャッタ枠51の上記切り欠き部61の外側面61−1(図では下の外側面61−1は陰になって見えない)に至ったとき爪部59の鉤部59−1が切り欠き部61の外側面61−1に上から(または下から)回り込むように引っ掛かることにより爪部59が元の状態に戻ってシャッタ装置固定部材50がシャッタ枠51に係合する。
この係合により、弾性部材55の弾性力によって、一方ではシャッタ装置44がシャッタ枠51に向けて押圧され、他方では光学フィルタ45がシャッタ装置固定部材50に向けて押圧されて、全体が固定されるようになっている。
このとき、シャッタ装置44の遮光幕(図2の遮光幕11、13及び図3の遮光幕27参照)の移動方向に平行な外面44−1及び44−2がシャッタ枠51の内側面62に当接して光軸O方向(Y方向つまり第2の方向)に位置決めされる。シャッタ枠51のシャッタ装置44と対向する上記内側面62のシャッタ枠内壁に接する縁部分には、凹部63が設けられており、これによりシャッタ装置44がシャッタ枠51の平坦な内側面62で確実に位置決めされるように構成されている。
また、シャッタ装置固定部材50の物理的貫通孔により形成されている光学的開口部64は。その開口部を形成する開口内周面が光学フィルタ45が嵌入する内側枠65−1と、光学フィルタ45の周囲寸法よりもやや小さい周囲寸法で形成された外側枠65−2から成る段差付きの内周面を有する開口部を形成している。これにより光学フィルタ45が位置決めされる。
尚、上記の光学フィルタ45は、高周波成分の透過を制限する機能を有するフィルタを使用してもよく、また、可視域外の光線の透過を制限する機能を有するフィルタを使用するようにしてもよい。また、弾性部材55は、光軸Oに沿って透過する光束の範囲外に設けられる額縁状の部材であり、例えばネオプレンゴム、ブタジエンゴム等の樹脂を材料として形成されるのが好ましい。
本例の構成においては、撮像ユニット46は上述したようにスナップフィット機構により固定されており、光学フィルタ45とシャッタ装置44、又はシャッタ装置固定部材50と光学フィルタ45には、それぞれ接着部分が無いので、シャッタ装置固定部材50の爪部59を、お互いに、つまり上下に広がる方向に広げてシャッタ装置固定部材50をシャッタ枠51から取り外すことにより、光学フィルタ45のみを(シャッタ装置44も同様)容易にシャッタ枠51から取り外すことができる。
図9において、左上は、実施例2のシャッタ装置を組み付けた撮像ユニットを示す斜視図であり、左下から右上までは、その撮像ユニットを、その撮像ユニットが組み付けられる撮像素子と共に示す分解斜視図、右下は、上記分解斜視図のC矢視図である。尚、図9では、図8と異なる構成部分には番号に「´」を付けて示し、図8と同一構成部分には説明に必要な部分にのみ図8と同一の番号を付与して示している。
図9に示すように、本例の撮像ユニット46´におけるシャッタ装置44´は、図8に示した2個の位置決め用凸部56の位置に、それぞれ面に対し垂直方向に形成された丸穴の位置決め用嵌合凹部66と長穴の位置決め用嵌合凹部67が穿設されている。また、これら位置決め用嵌合凹部66及び67に対応して、シャッタ枠51´には、図8に示した嵌合穴57及び長穴58の位置に、それぞれ係合用凸部68が突設されている。
これにより、撮像ユニット46´の組上げに際し、図8の場合と同様に、シャッタ枠51´の撮像素子47の取り付け面とは反対側に、シャッタ装置44´、弾性部材55及び光学フィルタ45が順に積層されるとき、シャッタ装置44´の位置決め用嵌合凹部66及び67がシャッタ枠51´の2個の係合用凸部68にそれぞれ係合して、シャッタ装置44´がシャッタ枠51´つまり撮像素子47に対して光軸Oの直角方向(X方向とZ方向つまり第1と第3の方向)に対して位置決めされる。
シャッタ装置44´の光軸O方向(Y方向つまり第2の方向)の位置決めは、図8の場合と同様である。
図10において、左上は、実施例3のシャッタ装置を組み付けた撮像ユニットを示す斜視図であり、左下から右上までは、その撮像ユニットを、その撮像ユニットが組み付けられる撮像素子と共に示す分解斜視図である。
尚、図10では、図8と異なる構成部分には番号に「″」を付けて示し、図8と同一構成部分には説明に必要な部分にのみ図8と同一の番号を付与して示している。また、本例におけるシャッタ装置44″のシャッタ枠51″との対向面は全面が平滑面であり、図8のような位置決め用凸部56や図9のような位置決め用嵌合凹部66及び67は形成されていない。
本例では、シャッタ枠51″の内周面に、シャッタ装置44″の外周面を受け止めてシャッタ装置44″を光軸Oの直角方向(X方向とZ方向つまり第1と第3の方向)に対して立置決めするための位置決め突起69が6ケ所に設けられている。換言すれば、シャッタ装置44″は、光軸Oと平行な四方の端面を、シャッタ枠51″の位置決め突起69に当接係合する位置決め部として備えている。
これにより、撮像ユニット46″の組上げに際し、図8の場合と同様に、シャッタ枠51″の撮像素子47の取り付け面とは反対側に、シャッタ装置44″、弾性部材55及び光学フィルタ45が順に積層されるとき、シャッタ装置44″の光軸Oと平行な四方の端面が、シャッタ枠51″の内周面の6ケ所の位置決め突起69にそれぞれ当接係合して、シャッタ装置44″がシャッタ枠51″つまり撮像素子47に対して光軸Oの直角方向(X方向とZ方向つまり第1と第3の方向)に対して位置決めされる。
シャッタ装置44″の光軸O方向(Y方向つまり第2の方向)の位置決めは、図8の場合と同様である。
本発明の光量調節装置が組み込まれた一眼レフデジタルカメラ本体とその交換レンズの正面図である。 本発明の光量調節装置であるフォーカルプレーンシャッタ装置の一例を示す分解斜視図である。 左下から右上に本発明の光量調節装置であるフォーカルプレーンシャッタ装置の他の例を分解斜視図で示し右下に分解斜視図のA矢視図を示している。 本発明のフォーカルプレーンシャッタ(光量調節装置)におけるシャッタ機構の駆動原理を説明する図である。 シャッタ機構のエレクトレットシャッタとその駆動回路を模式的に示す図である。 エレクトレットシャッタを駆動する駆動回路によって生成されてシャッタ機構の帯状電極に印加される電圧信号列を示す図である。 エレクトレットシャッタの動作を更に説明する図である。 左上は実施例1のフォーカルプレーンシャッタ装置(シャッタ装置)及び光学フィルタで構成された撮像ユニットを示す斜視図、左下から右上までは撮像ユニットを撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)と共に示す分解斜視図、右下は分解斜視図のB矢視図である。 左上は実施例2のシャッタ装置を組み付けた撮像ユニットを示す斜視図、左下から右上までは撮像ユニットを撮像ユニットが組み付けられる撮像素子と共に示す分解斜視図、右下は分解斜視図のC矢視図である。 左上は実施例3のシャッタ装置を組み付けた撮像ユニットを示す斜視図、左下から右上までは撮像ユニットを撮像ユニットが組み付けられる撮像素子と共に示す分解斜視図である。
符号の説明
1 一眼レフデジタルカメラ本体
2 交換レンズ取り付け部
3 交換レンズ
4 撮像装置
5 握り部
6 シャッタボタン
7 フォーカルプレーンシャッタ装置(光量調整装置)
8 第1の基板
9 第1のスペーサ
11 第1の遮光幕
12 押さえ板
13 第2の遮光幕
14 第2のスペーサ
15 第2の基板
16 光学的開口部
17 遮光幕非移動部
18 帯状電極
19 光学的開口部
21 遮光幕非移動部
22 帯状電極
23 光学的開口部
24 フォーカルプレーンシャッタ装置(光量調整装置)
25 電極基板
26 スペーサ
27 遮光幕
28 押さえ板
29 光学的開口部
31 塗装
32 遮光幕非移動部
33 帯状電極
34 固定子
35 移動子
36 光学的開口部
37 帯状電極
38 駆動(電圧印加)回路
39(39a、39b) 誘電体(エレクトレット)
41 パルス発生回路
42 昇圧回路
43 位相器
44、44´、44″ シャッタ装置
44−1、44−2 遮光幕の移動方向に平行な外面
45 光学フィルタ
46、46´、46″ 撮像ユニット
47 撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)
48 撮像素子固定板
49 回路基板
50 シャッタ装置固定部材
51、51´、51″ シャッタ枠
52 ネジ逃げ孔
53、54 ネジ孔
55 弾性部材
56 位置決め用凸部
57 嵌合穴
58 長穴
59 爪部
59−1 鉤部
61 切り欠き部
61−1 外側面
62 内側面
63 凹部
64 光学的開口部
65−1 内側枠
65−2 外側枠
66 丸穴の位置決め用嵌合凹部
67 長穴の位置決め用嵌合凹部
68 係合用凸部
69 位置決め突起

Claims (9)

  1. 予め所定の間隔で分極された遮光幕と、該遮光幕を駆動するための帯状電極と、所定の光軸を有する光束を通過させるための光学的開口を有する基板と、光学的開口部を有し前記遮光幕を前記基板との間に移動可能に保持する押さえ板とで構成される光量調節装置であって、
    前記基板又は前記押さえ板に、当該基板または押さえ板を相対的に光学的位置決めをする位置決め部を具備することを特徴とする光量調節装置。
  2. 前記位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板において、前記光学的開口を除く前記遮光幕の移動範囲内に設けられることを特徴する請求項1記載の光量調節装置。
  3. 前記位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板において、前記光学的開口を除く前記光軸と垂直な面で該面に対し垂直方向に形成された凸部又は凹部であることを特徴とする請求項1記載の光量調整装置。
  4. 前記位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板において、前記光軸と平行な端面であることを特徴とする請求項1記載の光量調節装置。
  5. 前記位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板において、前記遮光幕の移動方向に平行な外面であること特徴とする請求項1記載の光量調整装置。
  6. 予め所定の間隔で分極された遮光幕と、該遮光幕を駆動するための帯状電極と、所定の光軸を有する光束を通過させるための光学的開口を有する基板と、光学的開口部を有し前記遮光幕を前記基板との間に移動可能に保持する押さえ板とで構成される光量調節装置であって、
    前記基板又は前記押さえ板に、光学的に位置決めする互いに異なる方向の第1、第2及び第3の位置決め部を具備することを特徴とする光量調節装置。
  7. 前記第1の位置決め部は、前記光軸に平行な方向の位置決め部であり、前記第2の位置決め部は、前記遮光幕の移動方向に平行な方向の位置決め部であり、前記第3の位置決め部は、前記遮光幕の移動方向に垂直な方向の位置決め部である、ことを特徴とする請求項6記載の光量調節装置。
  8. 前記第1の位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板の光軸と垂直な外面であり、前記第2の位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板の短辺側端面であり、前記第3の位置決め部は、前記基板又は前記押さえ板の長辺側端面である、ことを特徴とする請求項7記載の光量調節装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の光量調節装置が光学系のシャッタ位置又は絞り位置に組み込まれていることを特徴とするカメラ装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20110102652A1 (en) * 2009-10-30 2011-05-05 Chien-Hsin Lu Image Detecting Module and Lens Module
US8830389B2 (en) 2010-02-12 2014-09-09 Ability Enterprise Co., Ltd. Image detecting module and lens module

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