JP2006038205A - 軸受装置及び主軸装置並びに工作機械 - Google Patents

軸受装置及び主軸装置並びに工作機械 Download PDF

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Abstract

【課題】 グリースの噛み込みや攪拌抵抗による異常発熱を起こさない軸受装置及び主軸装置並びに工作機械を得、グリースの慣らし運転時間を短縮し、軸受装置の生産性を向上させる。
【解決手段】 転がり軸受11の外輪内径と内輪外径との間にできる空間から転動体19の体積及び保持器21の体積を差し引いた軸受空間容積にグリースが封入され、この軸受空間容積へグリースを補給するためのグリース補給機構13が備えられた軸受装置100において、初期のグリース封入量を、軸受空間容積の1〜10%の範囲に設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、グリース潤滑のなされる転がり軸受を備えた軸受装置及び主軸装置並びに工作機械に関し、特に、初期の慣らし運転時間を短縮可能とする改良技術に関する。
例えば工作機械主軸用の軸受は、工作精度向上のため、振動、音響等の特性が良好であることが求められる。また、工作機械主軸用の軸受には、取り扱いやすく環境面やコスト面で有利な、グリース潤滑を採用し、かつ高速回転性、長寿命を達成することが求められている。
工作機械の主軸装置に用いられるグリース潤滑の転がり軸受は、発熱しないように、初期に封入したグリースのみで潤滑されるのが普通である。また、グリースを封入した初期段階で、グリースの慣らし運転を行わずに高速回転させると、グリースの噛み込みや攪拌抵抗により異常発熱を起こすため、慣らし運転を行ってグリースを最適な状態にしている。
近年、工作機械主軸におけるグリース潤滑においても高速化が進み、主軸を支持する軸受はdmN(=転動体ピッチ円直径(mm)×回転速度(min-1)≒(軸受内径mm+軸受外径mm)÷2×回転速度(min-1))100万以上という環境で使用されることも珍しくなくなっている。これに対し、グリース潤滑による軸受は、オイルエアやオイルミスト等の油潤滑のものと比較すると、高速回転における短寿命化が問題となっている。これはグリース潤滑の場合、軸受の転がり疲れ寿命よりも前に、グリース劣化により軸受が焼付いてしまったり、回転速度が著しく高い場合、短時間でグリースが劣化し、早期に焼付が発生するためである。
また、グリース潤滑による軸受は、一般産業用の場合には定期的にグリースの補給を行うこともあるが、主軸装置(モータ用高速主軸スピンドル等)、工作機械の場合にはグリースの補給を行っていない。これは工作機械主軸に用いられる転がり軸受では発熱を嫌うことから、グリース補給時の攪拌抵抗による発熱の発生を避ける目的で、初期に封入したグリースのみで潤滑されるのが一般的となっているためである。
下記特許文献1に開示される転がり軸受及び工作機械用主軸装置では、この点に鑑み、外輪に補給孔を設け、この補給孔を介して一回の補給量が軸受空間容積の0.1〜4%となるようにグリースを補給することで、グリース潤滑でありながら高速回転性に優れる長寿命の転がり軸受を得、高い信頼性を実現している。
特開2003−113846号公報
しかしながら、グリースを封入した初期段階でグリースの慣らし運転を十分に行わず高速回転させると、グリースの噛み込みや攪拌抵抗により異常発熱を起こすことから、グリースを最適な状況にする目的で、従来では数時間かけて慣らし運転を行うのが一般的であった。グリース潤滑を行なう例えばスピンドル等の場合、このような慣らし運転は、最初にグリースを封入し、グリースを軸受に馴染ませるために数十時間かけて実施される。これにより、異常発熱の要因となる、軸受内部に多く存在するグリースを適度に排出していた。
このことから、従来の主軸装置、工作機械等に採用されるグリース潤滑の軸受装置では、通常、空間容積の15〜20%のグリースが封入される一方で、数時間の慣らし運転が必要となり、生産性を低下させる一要因となっていた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、グリースの噛み込みや攪拌抵抗による異常発熱を起こさない軸受装置及び主軸装置並びに工作機械を提供し、もって、焼付きを防止しながら、グリースの慣らし運転時間を短縮し、生産性の向上を図ることを目的とする。
1)本発明に係る軸受装置は、転がり軸受の外輪内径と内輪外径との間にできる空間から転動体の体積及び保持器の体積を差し引いた軸受空間容積にグリースが封入され、該軸受空間容積へグリースを補給するためのグリース補給機構が備えられた軸受装置であって、初期のグリース封入量が、前記軸受空間容積の1〜10%であることを特徴とする。
この軸受装置では、従来、空間容積の15〜20%の量で封入されていたグリースが、空間容積の1〜10%の量に削減されることで、異常発熱の要因とされていた軸受内部に存在するグリース量も低減されることになる。したがって、グリースの噛み込みが軽減されるとともに、攪拌抵抗も少なくなる。これにより、長時間をかけてグリースを軸受に馴染ませる必要がなくなる。また、少なくとも空間容積の1%以上のグリースが封入されるので、初期封入量がない場合に生じる破損が防止される。
なお、軸受空間容積とは、外輪内径と内輪外径との間にできる空間から、転動体の体積及び保持器の体積を差し引いた容積を意味する。
2)本発明に係る軸受装置は、前記1)記載の軸受装置において、前記グリース補給機構によって補給される1回のグリース補給量が、0.004〜0.1mlであることを特徴とする。
この軸受装置では、慣らし運転中に所定量のグリースが軸受内部へ補給されることで、初期封入量が少ない場合であっても、潤滑不足になることが防止される。また、定期的にグリースが補給可能となり、グリースが早期に劣化して軸受が破損する前に新たなグリースが補給され、グリース寿命の低下が防止される。これにより、グリース潤滑でありながら高速回転性に優れた長寿命の軸受装置が得られるようになる。
3)本発明に係る軸受装置は、前記1)又は前記2)記載の軸受装置において、前記転がり軸受が、外輪にグリース補給孔を有する玉軸受であることを特徴とする。
この軸受装置では、転動体が玉であることにより、外輪に開口されるグリース補給孔が大きく確保可能となり、グリースが補給孔につまることがなく、所定量のグリース補給が円滑に行われて、グリース寿命の低下が防止される。これにより、グリース潤滑でありながら高速回転性に優れた長寿命の玉軸受が得られる。
4)本発明に係る軸受装置は、前記1)又は前記2)記載の軸受装置において、前記転がり軸受が、外輪にグリース補給孔を有する円筒ころ軸受であり、かつ前記初期のグリース封入量が、前記軸受空間容積の1〜7%であることを特徴とする。
この軸受装置では、転動体が円筒ころであることにより、転動体と、内輪及び外輪との接触が線接触となり、大きなラジアル負荷能力が確保され、かつグリース潤滑でありながら高速回転性に優れた長寿命の円筒ころ軸受が得られる。
5)本発明に係る軸受装置は、前記4)記載の軸受装置において、前記円筒ころ軸受の円筒ころの数が、保持器における円筒ころを収容するポケットの数の1/2又は1/2に近似の数であり、かつ、各円筒ころはそれぞれ、周方向に略等間隔で配置されることを特徴とする。
この軸受装置では、転動体である円筒ころ数が、保持器における円筒ころを収容するポケットの数の1/2又は1/2に近似の数であることにより、円筒ころと内輪及び外輪との接触による発熱、及びグリースの攪拌抵抗による発熱が低減され、グリースの慣らし運転時間を短縮可能な円筒ころ軸受が得られる。
6)本発明に係る主軸装置は、前記1)〜前記5)のいずれか1項記載の軸受装置を介して軸がハウジングに装着されたことを特徴とする。
この主軸装置では、生産性の高い安価な軸受装置が採用されて、主軸装置の製造コストが低減可能となる。
7)本発明に係る高速モータ用主軸装置は、前記6)記載の主軸装置が加工のための主運動を付与する主要部に用いられたことを特徴とする。
8)本発明に係る工作機械は、前記6)又は7)記載の主軸装置が加工のための主運動を付与する主要部に用いられたことを特徴とする。
この高速モータ用主軸装置又は工作機械では、慣らし運転の時間を短縮して生産性の向上が可能となる。
本発明に係る軸受装置によれば、初期のグリース封入量を、軸受空間容積の1〜10%としたので、空間容積の15〜20%のグリースが封入される従来の主軸装置に比べ、軸受内部に存在して異常発熱の要因となるグリースの量が低減される。したがって、グリースの噛み込みが軽減されるとともに、攪拌抵抗が少なくなる。これにより、長時間をかけてグリースを軸受に馴染ませる必要がなくなり、異常発熱による焼付きを防止しながら、グリースの慣らし運転時間を短縮できる。この結果、生産性を向上させることができる。
本発明に係る主軸装置によれば、前記軸受装置を介して主軸をハウジングに装着したので、慣らし運転の時間を短縮して生産性の向上が一層可能となる。
本発明に係る高速モータ用主軸装置又は工作機械によれば、前記主軸装置を加工のための主運動を付与する主要部に用いたので、生産性の高い主軸装置を用いることができ、高速モータ用主軸装置又は工作機械の生産性を向上させることができる。
以下、本発明に係る軸受装置及び主軸装置並びに工作機械の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る軸受装置の第1の実施の形態を表す断面図である。
本実施の形態による軸受装置100は、転がり軸受であるアンギュラ玉軸受11と、グリース補給機構13とを備える。アンギュラ玉軸受11は、外周面に内輪軌道15aを有する内輪15、内周面に外輪軌道17aを有する外輪17、内外輪15、17間に形成された内輪軌道15a及び外輪軌道17aに沿って複数配置された玉19、及び玉19を円周方向等間隔に保持する保持器21を備えてなる。
アンギュラ玉軸受11は、玉19と内輪15・外輪17の接触点を結ぶ直線23が、ラジアル方向に対して所定の角度(接触角α)を有している。したがって、ラジアル荷重のほか一方向のスラスト荷重も受けられるようになっている。この場合のスラスト負荷能力は、接触角αを大きくすることで増大できる。
本実施の形態によるアンギュラ玉軸受11は、外輪カウンタボア軸受であり、例えば工作機械の主軸支持用転がり軸受として好適に用いられる。本実施の形態においては、外輪17のカウンタボア側(図では右側)に、外輪17を径方向に貫通するグリース補給機構13としての補給孔25が設けられている。補給孔25は、直径0.1〜5mmの円形断面を有している。補給孔25は、外輪17の内径面の、外輪軌道17aに近接して開口する。補給孔25は、外輪17の周方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
このアンギュラ玉軸受11は、軸受空間に、軸受空間容積の1〜10%の量のグリースが初期封入されている。ここで、軸受空間容積とは、外輪17内径と内輪15外径との間にできる空間から、玉19の体積及び保持器21の体積を差し引いた容積を意味する。そして、軸受使用時には、次のようなグリース補給方法が適用される。すなわち、適宜なタイミングで(間欠的、定期的に)、補給孔25を介して、一回の補給量が0.004〜0.1mlとなるようにグリースショットがなされる。
このアンギュラ玉軸受11を備えた軸受装置100では、従来、空間容積の15〜20%の量で封入されていたグリースが、空間容積の1〜10%の量に削減されていることで、異常発熱の要因とされていた軸受内部に存在するグリース量も低減されることになる。したがって、グリースの噛み込みが軽減されるとともに、攪拌抵抗も少なくなる。これにより、長時間をかけてグリースを軸受に馴染ませる必要がなくなる。また、少なくとも空間容積の1%以上のグリースが封入されるので、初期封入量がない場合に生じる破損も防止できるようになっている。
そして、補給孔25に向けてグリース補給機構13からショットされたグリースは、軸受回転に伴って、内外輪の軌道面の円周上に均一に塗布される。こうして、ショットされたグリースによって新しい油膜が形成される。慣らし運転が終わると、必要最低限のグリース以外は、転動面外側にかき出されて土手のような形状になる。その状態のグリースから微量な基油が漏れて、転動面や保持器案内面が潤滑されることになる。
したがって、上記の軸受装置100によれば、異常発熱による焼付きを防止しながら、グリースの慣らし運転時間を短縮できる。この結果、生産性を向上させることができる。
次に、上記のように構成された軸受装置100を実際に慣らし運転して試験を行った結果を説明する。図2は評価試験装置の概略を表す構成図、図3は玉軸受に対して行った試験の条件・結果を試験番号別に表した説明図である。
図2に示すように、評価試験装置31の主軸33を、一対の試験対象軸受35により支持した。試験対象軸受35には65BNR10XTDBアンギュラ玉軸受を用いた。一対のアンギュラ玉軸受は背面組合せとした。各アンギュラ玉軸受にはグリース補給機構13を接続した。
アンギュラ玉軸受は、内径65mm、外径100mm、幅18mm、接触角18°、玉径7.144mm、使用グリースはイソフレックスNBU15(NOKクリューバー(株)製)とした。各試験のグリース封入量及びグリース補給量は図3参照。
慣らし運転は、評価試験装置31の回転主軸を先ず回転速度2000min−1で軸受温度がほぼ一定になるまで続けた。その後、22000min−1で軸受耐久試験を継続し、焼付等の回転不良が発生しない場合は、1000時間で打切り終了として、その試験結果を図3に示す。
第1の試験では、補給:なし、グリース封入量:空間容積の3%で慣らし運転を1時間行ったところ、25時間で焼付きが生じた。
第2の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.02ml/0.05h)、(慣らし運転後:0.02ml/6h)、グリース封入量:空間容積の0.5%で運転を行ったところ、回転初期潤滑不良が発生、試験を中止した。
第3の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.02ml/0.05h)、(慣らし運転後:0.02ml/6h)、グリース封入量:空間容積の1%で慣らし運転を0.5時間行ったところ、損傷がなかった。
第4の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.02ml/0.1h)、(慣らし運転後:0.02ml/6h)、グリース封入量:空間容積の3%で慣らし運転を1時間行ったところ、損傷がなかった。
第5の試験では、補給:あり、(慣らし運転後:0.02ml/6h)、グリース封入量:空間容積の6%で慣らし運転を2時間行ったところ、損傷がなかった。
第6の試験では、補給:あり、(慣らし運転時補給なし、慣らし運転後:0.02ml/6h)、グリース封入量:空間容積の10%で慣らし運転を3時間行ったところ、損傷がなかった。
第7の試験では、補給:あり、(慣らし運転時補給なし、慣らし運転後:0.02ml/6h)、グリース封入量:空間容積の15%で慣らし運転を20時間行ったところ、損傷がなかった。
第8の試験では、補給:なし、グリース封入量:空間容積の10%で慣らし運転を3時間行ったところ、50時間で焼付きが生じた。
第9の試験では、補給:なし、グリース封入量:空間容積の15%で慣らし運転を20時間行ったところ、100時間で焼付きが生じた。
以上の試験結果より、アンギュラ玉軸受の場合、通常の封入する軸受空間容積の15%から3%に減少することにより、グリースの慣らし運転を大幅に削減することが可能であり、また、グリースを補給することにより、グリース寿命を伸ばすことも可能であることが知見できた。また、初期封入量を軸受空間容積の1%として、慣らし運転中にグリースを補給した場合も、同様の効果の得られることが知見できた。
次に、本発明に係る軸受装置の第2の実施の形態を説明する。
図4は本発明に係る軸受装置の第2の実施の形態を表す断面図である。
本実施の形態による軸受装置200は、転がり軸受である円筒ころ軸受41と、上記と同様のグリース補給機構13とを備える。円筒ころ軸受41は、外周面に内輪軌道43aを有する内輪43、内周面に外輪軌道45aを有する外輪45、内外輪43、45間に形成された内輪軌道43a及び外輪軌道45aに沿って複数配置された円筒ころ47、及び円筒ころ47を円周方向等間隔に保持する保持器49を備えてなる。
本実施の形態による円筒ころ軸受41は、外輪45に設けられた片つば51によって円筒ころ47が案内される片つば外輪案内であり、例えば工作機械の主軸支持用転がり軸受として好適に用いられる。外輪45の片つば51側(図では右側)に、外輪45を径方向に貫通するグリース補給機構13としての補給孔25が設けられている。補給孔25は、直径0.1〜5mmの円形断面を有している。補給孔25は、外輪45の周方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
この円筒ころ軸受41は、軸受空間に、軸受空間容積の1〜7%の量のグリースが初期封入されている。そして、軸受使用時には、上記同様の適宜なタイミングで(間欠的、定期的に)、補給孔25を介してグリースショットがなされる。
この円筒ころ軸受41を備えた軸受装置200では、従来、空間容積の15〜20%の量で封入されていたグリースが、空間容積の1〜7%の量に削減されていることで、異常発熱の要因とされていた軸受内部に存在するグリース量も低減されることになる。したがって、グリースの噛み込みが軽減されるとともに、攪拌抵抗も少なくなる。これにより、長時間をかけてグリースを軸受に馴染ませる必要がなくなる。また、少なくとも空間容積の1%以上のグリースが封入されるので、初期封入量がない場合に生じる破損も防止できるようになっている。
上記の軸受装置200によれば、異常発熱による焼付きを防止しながら、グリースの慣らし運転時間を短縮できる。この結果、生産性を向上させることができる。
次に、上記のように構成された軸受装置200を実際に運転して試験を行った結果を説明する。
図5は円筒ころ軸受に対して行った試験の条件・結果を試験番号別に表した説明図である。
評価試験装置は図2に示したものを用いた。試験対象軸受にはN1011円筒ころ軸受を用いた。円筒ころ軸受にはグリース補給機構13を接続した。
円筒ころ軸受は、内径55mm、外径90mm、幅18mm、使用グリースはイソフレックスNBU15(NOKクリューバー(株)製)とした。耐久回転速度:22000min−1(dmN160万)。各試験のグリース封入量及びグリース補給量は図5参照。
慣らし運転は、評価試験装置31の回転主軸を先ず回転速度2000min−1で軸受温度がほぼ一定になるまで続けた。その後、22000min−1で軸受耐久試験を継続し、焼付等の回転不良が発生しない場合は、1000時間で打切り終了として、その試験結果を図5に示す。
第1の試験では、補給:なし、グリース封入量:空間容積の3%で慣らし運転を2時間行ったところ、25時間で焼付きが生じた。
第2の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.01ml/0.05h)、(慣らし運転後:0.01ml/6h)、グリース封入量:空間容積の0.5%で運転を行ったところ、回転初期潤滑不良が発生、試験を中止した。
第3の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.01ml/0.05h)、(慣らし運転後:0.01ml/6h)、グリース封入量:空間容積の1%で慣らし運転を1時間行ったところ、損傷がなかった。
第4の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.01ml/0.1h)、(慣らし運転後:0.01ml/6h)、グリース封入量:空間容積の3%で慣らし運転を3時間行ったところ、損傷がなかった。
第5の試験では、補給:あり、(慣らし運転時:0.01ml/0.5h)、(慣らし運転後:0.01ml/6h)、グリース封入量:空間容積の5%で慣らし運転を5時間行ったところ、損傷がなかった。
第6の試験では、補給:あり、(慣らし運転時補給なし、慣らし運転後:0.01ml/6h)、グリース封入量:空間容積の7%で慣らし運転を10時間行ったところ、損傷がなかった。
第7の試験では、補給:あり、(慣らし運転時補給なし、慣らし運転後:0.01ml/6h)、グリース封入量:空間容積の10%で慣らし運転を30時間行ったところ、損傷がなかった。
第8の試験では、補給:なし、グリース封入量:空間容積の7%で慣らし運転を10時間行ったところ、50時間で焼付きが生じた。
第9の試験では、補給:なし、グリース封入量:空間容積の10%で慣らし運転を30時間行ったところ、100時間で焼付きが生じた。
以上の試験結果より、円筒ころ軸受の場合、通常の封入する軸受空間容積の15%から1%に減少することにより、グリースの慣らし運転を大幅に削減することが可能であり、また、グリースを補給することにより、グリース寿命を伸ばすことも可能であることが知見できた。
次に、上記した第1、第2の実施の形態に係る軸受装置の第1の変形例を説明する。
図6はグリース排出機構を備えた変形例の断面図である。
本変形例は、上記第1、第2の実施の形態に係る軸受装置のいずれにも適用可能なものである。ここでは、例えば上記第1の実施の形態に係る軸受装置100に適用した場合を例に説明する。
この変形例において、軸受装置100Aは、アンギュラ玉軸受11と、アンギュラ玉軸受11の側面に配置されるとともに、内輪15・外輪17の近傍に配置された回転体としての排出間座(スリンガー)61、63と回転軸65と、アンギュラ玉軸受11を支持するハウジング67とを有している。また、この軸受装置100Aは、外輪間座69と、この外輪間座69の端部に形成された切り欠き71と、この切り欠き71の外周側に形成されたハウジング67における潤滑剤貯蔵空間73とを備えている。
上記の切り欠き71は、排出間座61に対向して放射状に複数個設けられている。このように、放射状に複数個の切り欠き71を設けることにより、潤滑剤の排出効率が向上する。
アンギュラ玉軸受11と外輪間座69との間には、隙間75が形成されている。更に、ハウジング67には、外部よりアンギュラ玉軸受11内部へ潤滑剤を供給する潤滑剤供給経路77が形成されている。また、排出間座61、63の側方にも潤滑剤貯蔵空間79が形成されている。
この軸受装置100Aは、外部から供給された潤滑剤が潤滑剤供給経路77からアンギュラ玉軸受11の内部へ供給されてアンギュラ玉軸受11の内部へ貯蔵される。
このアンギュラ玉軸受11内に貯蔵された潤滑剤のうち、排出間座61、63に接触した潤滑剤は、排出間座61、63の回転力によりアンギュラ玉軸受11の外部へ弾き飛ばされる。排出間座61によって弾き飛ばされた潤滑剤は、外輪間座69に設けられた切り欠き71を通過し、ハウジング67に備えられた潤滑剤貯蔵空間73へ進入して貯蔵される。
切り欠き71を通過できなかった潤滑剤は、アンギュラ玉軸受11と排出間座61間の隙間75を通過し、排出間座61と外輪間座69の間の潤滑剤貯蔵空間79に貯蔵される。潤滑剤貯蔵空間73は、ハウジング67の内径に溝状に設けられた空間であり、潤滑剤貯蔵空間79と合わせて、工作機械用主軸で潤滑剤の一般的寿命とされている1万時間分の潤滑剤を蓄えることができる。
一般的に、1万時間分の潤滑剤を貯蔵するのに必要な空間の容積は、一回の潤滑剤吐出量が0.02ml、吐出間隔が6時間の場合、およそ33mlである。本発明では、両一方の潤滑剤貯蔵空間73、79を合計した容積は34mlである。
軸65が高速回転しているとき、アンギュラ玉軸受11内部の空気は玉19の自転軸の影響により図6中の左から右方向へと流れる。したがって、潤滑剤は主にアンギュラ玉軸受11の右側へ排出されるため、隙間75を0.2〜0.5mmに設定すると排出効率が良い。図6中の左側の排出間座63の方は、もともと潤滑剤が排出されにくいので、隙間81は隙間75より大きくしても良く、外周のハウジング67に潤滑剤貯蔵空間が無くても潤滑剤の排出は可能である。
このように、本変形例の軸受装置100Aは、アンギュラ玉軸受11内部への充満された潤滑剤が、アンギュラ玉軸受11近傍に配置され回転体として形成された排出間座61、63に付着し、この排出間座61、63は軸65とともに回転しているため、排出間座61、63に付着した潤滑剤は、回転力で軸受の外側へ弾き飛ばされ、潤滑剤が強制的かつ継続的に軸受外部へ排出される。
上記の潤滑剤としてはグリース、オイルどちらにも有効であり、潤滑剤の攪拌抵抗が減少して発熱を押さえる作用もある。
さらに排出間座61外周方向のハウジング67に排出された潤滑剤を貯蔵する潤滑剤貯蔵空間73が設けられているので、排出間座61により弾き飛ばされた潤滑剤が潤滑剤貯蔵空間73へ容易に進入することができ、貯蔵空間容積も大きくできる。
また、軸65の回転速度に応じ潤滑剤を弾き飛ばす回転力の大きさが変わるため、潤滑剤供給量が少なくてすむ。低速回転時には同時に潤滑剤排出量も抑えられ、回転速度に応じた適切な潤滑剤供給が可能となる。
次に、上記した第1、第2の実施の形態に係る軸受装置の第2の変形例を説明する。
図7は軸受温度と経過時間との相関を(a)〜(e)のグリース供給量別に表した説明図である。
本変形例は、上記第1、第2の実施の形態に係る軸受装置のいずれにも適用可能なものである。ここでは、例えば上記第1の実施の形態に係る軸受装置に適用した場合を例に説明する。
本変形例では、グリースを補給した際に温度脈動を生じさせないように、1回の補給量が0.004〜0.1mlの範囲に設定されている。
内輪内径65mm、外輪外径100mm、幅18mm、玉径7.144mm、接触角18°のアンギュラ玉軸受を用いて、グリース補給量と温度の脈動の関係を確認する温度脈動確認試験を行った。温度脈動確認試験に用いられたグリースは、イソフレックスNBU15(NOKクリューバー(株)製)であり、グリースの初期封入量は、軸受空間容積の6%であった。また、試験条件は、dmN=180万であった。
本脈動確認試験は、試験用主軸装置を用いて行われた。試験用主軸装置は、支持台上に配置されたハウジングブロックによってハウジング本体が支持される構成を有している。ハウジング本体には、アンギュラ玉軸受が互いに背面配置で内嵌している。このアンギュラ玉軸受主軸は、主軸に外嵌しており、主軸を回転自在に支承している。
アンギュラ玉軸受間には、各アンギュラ玉軸受の内輪間に内輪間座が、そして各アンギュラ玉軸受の外輪間に外輪間座がそれぞれ設けられている。また、アンギュラ玉軸受の軸方向後端側には、後端外輪押さえが設けられている。
また、アンギュラ玉軸受の軸方向前端側には、外輪押さえ部材と内輪押さえ部材が設けられている。各アンギュラ玉軸受は、外輪押さえ部材及び内輪押さえ部材によって後端外輪押さえ側に軸方向に沿って押圧されている。
ハウジングには、ノズル部材が各アンギュラ玉軸受に対応して取り付けられている。ノズル部材は、各アンギュラ玉軸受の外輪に設けられた孔側からグリースを軸受空間内に供給する。本温度脈動確認試験では、グリースは、試験開始後1時間おきに供給するような構成とした。
一回のグリース補給時に各軸受に供給されるグリースの量は0.005ml、0.01ml、0.03ml、0.10ml、0.15mlとして計5回実験を行った。図7は、この温度脈動確認試験の結果を示すグラフであり、(a)はグリース補給量が0.005mlの場合、(b)はグリース補給量が0.01mlの場合、(c)はグリース補給量が0.03mlの場合、(d)はグリース補給量が0.10mlの場合、そして(e)はグリース補給量が0.15mlの場合を示す。
図7(a)〜(d)に示すように、グリース補給量が0.005〜0.10mlの場合にはグリース補給を行ってもアンギュラ玉軸受の軸受温度に変化はない。しかしながら、図7(e)に示すように、グリース補給量が0.15mlの場合にはグリース補給する毎にアンギュラ玉軸受の温度が1℃程度上昇しているのがわかる。
ここで、一対のアンギュラ玉軸受のそれぞれは、グリース補給前の定常状態での温度が異なっている。この定常状態での温度の差異は、一方のアンギュラ玉軸受と、他方のアンギュラ玉軸受の周辺構造の差異、例えば、ハウジングブロックからの距離の差異や図示せぬ冷却装置との位置関係等により発生した熱の抑制率が異なっているため、定常状態での温度が異なっているものと考えられる。
いずれにせよ、双方のアンギュラ玉軸受において、図7(a)〜(d)に示すように、グリース補給量が0.005〜0.10mlの場合には軸受温度の脈動が発生しないのに対し、図7(e)に示すように、グリース補給量が0.15ml以上の場合には補給グリースの攪拌抵抗等により軸受が発熱を起こし、軸受の昇温、すなわち温度の脈動が発生していると考えられ。したがって、1回のグリース補給量を0.1ml以下と設定することにより、温度の脈動が発生しない安定したグリース供給を行うことが可能であることがわかった。
図8は本発明の第1及び第2の実施の形態に係る軸受装置100、200を用いて構成された工作機械用主軸装置(スピンドル装置)の概略を表す構成図である。なお、図8の主軸装置300は、例示のために異種の軸受100、200を用いているが、同種の軸受のみから構成するようにしてもよい。
軸受11、11及び41は、主軸95に外嵌し、そしてハウジング97に内嵌している。主軸95は、軸受11、11及び41を介して、ハウジング97に対し回転可能である。軸受11、11及び41の各内輪及び外輪間には、それぞれ主軸95及びハウジング97に沿って配置された内輪間座99及び外輪間座101が配置されている。内輪間座99及び外輪間座101の軸方向両端には、それぞれ内輪押さえ部材103及び外輪押さえ部材105が配置され、各間座を介して各軸受に予圧を与えている。内輪押さえ部材103及び外輪押さえ部材105の間には、図示せぬ間隙が形成されており、両押さえ部材間にラビリンスを形成している。
ハウジング97には、ハウジング97を貫通し、各軸受11、11及び41の外輪に形成された補給孔に追加グリースを補給するノズル(グリース供給こま)107が固定されている。グリースは、グリース補給器109から補給パイプ111を介してノズル107に供給され、そして径方向に軸受内部に補給される。グリース補給器109は、適宜なタイミングで(間欠的、定期的に)、一回の補給量が軸受空間容積の0.1〜4%となるようにグリースショットする。
この主軸装置300によれば、軸受装置100、200を介して主軸95をハウジング97に装着したので、生産性の高い軸受装置100、200とすることができる。そして、さらにこの主軸装置300を、加工のための主運動を付与する主要部に用いて工作機械を構成すれば、工作機械の生産性を向上させることができる。
図8では、第1、第2の実施の形態の軸受装置100、200を例として挙げたが、勿論その他の変形例又はそれらの任意の組合せを代わりに用いてもよい。
次に、本発明に係る軸受装置の第3の実施の形態を説明する。
本実施の形態による軸受装置は、転がり軸受である複列円筒ころ軸受と、上記と同様のグリース補給機構13(図4参照)とを備える。複列円筒ころ軸受は、外周面に内輪軌道を例えば2列に有する内輪、内周面に外輪軌道を例えば2列に有する外輪、内外輪間に形成された内輪軌道及び外輪軌道に沿って複数配置された円筒ころ、及び円筒ころを円周方向等間隔に多数配置されたポケットに保持する保持器を備えてなる。円筒ころの数は、保持器のポケットの数の1/2であり、かつ、各円筒ころは、保持器における周方向に1個置きの各ポケットにそれぞれ収容され、所謂ころ1個飛ばし仕様とされている。
本実施の形態による複列円筒ころ軸受の軸受空間には、軸受空間容積の3〜7%の量のグリースが初期封入されている。そして、軸受使用時には、上記同様の適宜なタイミングで(間欠的、定期的に)、グリース補給機構の補給孔を介してグリースショットがなされる。一回のグリース補給時に各軸受に供給されるグリースの量は、グリース初期封入量の0.05〜0.2%である。
この複列円筒ころ軸受を備えた軸受装置では、従来、軸受空間容積の15〜20%の量で封入されていたグリースが、軸受空間容積の3〜7%の量に削減されていることで、異常発熱の要因とされていた軸受内部に存在するグリース量も低減されることになる。したがって、グリースの噛み込みが軽減されるとともに、攪拌抵抗も少なくなる。これにより、長時間をかけてグリースを軸受に馴染ませる必要がなくなる。また、軸受空間容積の少なくとも3%以上のグリースが封入されるので、初期封入量がない場合に生じる破損も防止できるようになっている。
また、上記の軸受装置によれば、円筒ころの数が、保持器における円筒ころを収容するポケットの数の1/2(又は1/2に近似の数、ポケットの数が奇数のときは、ポケットの数±1の1/2)であることにより、円筒ころと内輪及び外輪との接触による発熱、及びグリースの攪拌抵抗による発熱を低減することができ、グリースの慣らし運転時間を短縮することができる。この結果、生産性を向上させることができる。
次に、上記のように構成された軸受装置を実際に運転して、グリース初期封入量に対し、グリース補給量をどの程度とすれば長寿命化できるかを確認するための評価試験を行った。以下に、条件及び結果を示す。
評価試験装置は図2と同様のものを用いた。試験対象軸受にはNN3018ZTBGKR複列円筒ころ軸受のころ1個飛ばし仕様を用いた。複列円筒ころ軸受にはグリース補給機構13を接続した。
複列円筒ころ軸受は、内径90mm、外径140mm、幅30mm、円筒ころ数26個、使用グリースはイソフレックスNBU15(NOKクリューバー(株)製)とした。耐久回転速度:10000rpm(dmN115万)。グリース初期封入量は、7.2ccであり、軸受空間容積の7%とした。グリース補給量は、0.01ml/24Hrであり、初期封入量の約0.2%とした。
慣らし運転は、評価試験装置31の回転主軸を先ず回転速度2000min−1で軸受温度がほぼ一定になるまで続けた。その後、22000min−1で軸受耐久試験を継続した結果、焼付等の回転不良が発生しない耐久時間20000Hrが可能であることを確認した。
なお、グリース初期封入量を軸受空間容積の3%とし、グリース補給量を初期封入量の約0.05%とすることでも、上述と同様の効果が得られた。
本発明に係る軸受装置の第1の実施の形態を表す断面図である。 評価試験装置の概略を表す構成図である。 玉軸受に対して行った試験の条件・結果を試験番号別に表した説明図である。 本発明に係る軸受装置の第2の実施の形態を表す断面図である。 円筒ころ軸受に対して行った試験の条件・結果を試験番号別に表した説明図である。 グリース排出機構を備えた変形例の断面図である。 軸受温度と経過時間との相関を(a)〜(e)のグリース供給量別に表した説明図である。 本発明の第1又は第2の実施の形態に係る軸受装置を用いて構成された工作機械用主軸装置(スピンドル装置)の概略を表す構成図である。
符号の説明
11…アンギュラ玉軸受(転がり軸受)
13…グリース補給機構
15、43…内輪
17、45…外輪
19、47…転動体
21、49…保持器
25…グリース補給孔
41…円筒ころ軸受(転がり軸受)
95…主軸
97…ハウジング
100、200…軸受装置
300…主軸装置

Claims (8)

  1. 転がり軸受の外輪内径と内輪外径との間にできる空間から転動体の体積及び保持器の体積を差し引いた軸受空間容積にグリースが封入され、該軸受空間容積へグリースを補給するためのグリース補給機構が備えられた軸受装置であって、
    初期のグリース封入量が、前記軸受空間容積の1〜10%であることを特徴とする軸受装置。
  2. 請求項1記載の軸受装置において、
    前記グリース補給機構によって補給される1回のグリース補給量が、0.004〜0.1mlであることを特徴とする請求項1記載の軸受装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の軸受装置において、
    前記転がり軸受が、外輪にグリース補給孔を有する玉軸受であることを特徴とする軸受装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載の軸受装置において、
    前記転がり軸受が、外輪にグリース補給孔を有する円筒ころ軸受であり、
    かつ前記初期のグリース封入量が、前記軸受空間容積の1〜7%であることを特徴とする軸受装置。
  5. 請求項4記載の軸受装置において、
    前記円筒ころ軸受の円筒ころの数が、保持器における円筒ころを収容するポケットの数の1/2又は1/2に近似の数であり、かつ、各円筒ころはそれぞれ、周方向に略等間隔で配置されることを特徴とする軸受装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の軸受装置を介して軸がハウジングに装着されたことを特徴とする主軸装置。
  7. 請求項6記載の主軸装置が、加工のための主運動を付与する主要部に用いられたことを特徴とする高速モータ用主軸装置。
  8. 請求項6又は7記載の主軸装置が、加工のための主運動を付与する主要部に用いられたことを特徴とする工作機械。
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