JP2006035658A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパブレードがインクジェット記録ヘッドのノズル面を走行しても記録ヘッドの側面等に廃インクを付着させたり、記録ヘッドを機械的に破損させることがないインクジェット記録装置を実現する。
【解決手段】ワイパブレード移動基板205をその移動方向上流側に少し移動させると、トリガー部材360の直角三角形状部362がロックアーム350のトリガー部材当接ローラ352に当接して押し下げ、ロックアーム350が時計回り方向に回動してカセット離反位置ロック用ローラ351が上方に移動し、カセット保持部側板310の当接部315から離れ、カセット保持部側板310が引きばね314に引かれてカセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動して接近し、記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔が一例として、0〜1mm程度になる。
【選択図】 図15

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、詳細には、インクジェット記録ヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取るワイパブレードの保守手段を備えたインクジェット記録装置に関する。
従来、被記録媒体にインクジェット記録ヘッドのノズルからインクを噴射して記録を行うインクジェット記録装置では、インクジェット記録ヘッドのノズル面に不要なインクが付着すると、インクの噴射に悪影響を与えるため、ワイパブレードを用いてインクジェット記録ヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取ることが行われている。
このワイパブレードに付着したインクを吸収するために、ワイパブレードの移動方向において、インクジェット記録ヘッドのノズル面の下流側に、インク吸収部材を設け、ワイパブレードに付着したインクを吸収させることが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明では、インク吸収部材にワイパブレードに付着したインクに吸収される。
特開平6−143597号公報
しかしながら、特許文献1参照に記載の発明では、インクジェット記録ヘッドとインク吸収部材との間の隙間が開いている。ワイパブレードによるインクジェット記録ヘッドのノズル面に付着したインクの拭き取り動作時に、高速でインクジェット記録ヘッドのノズル面を走行するワイパブレードが廃インクを跳ね飛ばし、当該ノズル面のワイパブレードの移動方向下流側では、この隙間から廃インクが進入して、インクジェット記録ヘッドの側面、あるいは当該インクジェット記録ヘッドを保持して印刷物上をスキャン動作するキャリッジ等に付着して、終いには印刷物上に当該廃インクが落下し、印刷物を汚すという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、インクジェット記録ヘッドのノズル面のインクの拭き取り時に、ワイパブレードがインクジェット記録ヘッドのノズル面を走行してもインクジェット記録ヘッドの側面等に廃インクが付着することがないインクジェット記録装置を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインクを噴射して記録を行うインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドの噴射の回復を行う噴射回復機構とを備えたインクジェット記録装置であって、前記噴射回復機構は、前記インクジェット記録ヘッドからインクを吸引又は吐出させるパージ手段と、前記インクジェット記録ヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取るワイパブレードと、当該ワイパブレードを前記インクジェット記録ヘッドのノズル面に対して相対移動させるワイパ駆動手段と、前記インクジェット記録ヘッドに対して、ワイパブレードの移動方向の下流側に隣接して設けられ、前記ワイパブレードへ付着したインクを除去すると共に、前記印字ヘッドへ近接・離反移動可能なワイパ保守手段と、前記ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、前記ワイパ保守手段を前記インクジェット記録ヘッドに近接させるワイパ保守手段移動手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、ワイパ保守手段移動手段は、前記ワイパ保守手段を前記印字ヘッドから離反側に移動させることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記ワイパ保守手段移動手段は、前記ワイパ駆動手段と連動された連動機構から構成されたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記ワイパ保守手段は、インク吸収部材を備えたカートリッジと、当該カートリッジを着脱可能に保持するカセットとから構成され、前記カセットを保持するカセット保持部を備え、前記連動機構は、前記カセット保持部を前記ワイパ駆動手段の動作に連動させて、前記ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、前記カセット保持部を前記ワイパブレードの移動方向の上流へ移動させて、前記ワイパ保守手段を前記インクジェット記録ヘッドに近接させ、前記印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、前記カセット保持部を前記ワイパブレードの移動方向の下流へ移動させて、前記インクジェット記録ヘッドから離反側に移動させることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記連動機構は、一点が軸支されたロックアームと、前記ロックアームの一端部に設けられ、前記カセット保持部に当接する第1当接部と、前記ロックアームの他端部に設けられ、前記ワイパ駆動手段に設けられたトリガー部材に当接する第2当接部と、前記ロックアームを所定の回転方向へ付勢するロックアーム付勢手段とを備え、さらに、前記カセット保持部を前記ワイパブレードの移動の上流方向へ付勢するカセット保持部付勢手段を備え、前記印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、前記第1当接部が前記カセット保持部に当接して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反側に保持され、前記ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る方向に移動する場合には、初めに、所定量だけ前記ワイパブレードがその移動方向上流側に逆行し、前記トリガー部材が前記第2当接部に当接して、前記ロックアームが所定角度回転し、前記第1当接部が前記カセット保持部から離接して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力により前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドに近接することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項4又は5に記載の発明の構成に加え、前記ワイパブレードが、前記カートリッジの内壁面を押圧して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して、前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反し、前記ロックアーム付勢手段の付勢力により、前記ロックアームが回動されて、前記第1当接部が前記カセット保持部に当接して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反側に保持されることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のインクジェット記録装置は、請求項5又は6に記載の発明の構成に加え、前記第1当接部及び前記第2当接部には、各々、ローラが設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明のインクジェット記録装置では、ワイパ駆動手段により、ワイパブレードをインクジェット記録ヘッドのノズル面に対して相対移動させる。ワイパ保守手段がインクジェット記録ヘッドに対して、ワイパブレードの移動方向の下流側に隣接して設けられ、ワイパブレードへ付着したインクを除去すると共に、印字ヘッドへ近接・離反移動可能となっている。従って、ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、ワイパ保守手段移動手段がワイパ保守手段をインクジェット記録ヘッドに近接させることができる。よって、ワイパブレードがインクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、ワイパブレードが拭き取った廃インクがインクジェット記録ヘッドの側面等に回り込んで付着することを防止できる。
また、請求項2に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項1に係る発明の効果に加え、印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、ワイパ保守手段移動手段は、ワイパ保守手段を前記印字ヘッドから離反側に移動させるので、印字ヘッドがワイパ保守手段に接触して、印字ヘッドの側面にワイパ保守手段に付着した廃インクを付着させたり、また印字ヘッドを機械的に破損させることがない。
また、請求項3に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項1又は2に係る発明の効果に加え、ワイパ保守手段移動手段は、ワイパ駆動手段と連動された連動機構から構成されているので、ワイパ駆動手段の動作により、ワイパ保守手段移動手段を連動して確実に移動させることができる。
また、請求項4に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項3に係る発明の効果に加え、ワイパブレードがインクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、カセット保持部をワイパ駆動手段の動作に連動させて、ワイパブレードの移動方向の上流へ移動させて、ワイパ保守手段をインクジェット記録ヘッドに近接させ、印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、カセット保持部をワイパブレードの移動方向の下流へ移動させて、インクジェット記録ヘッドから離反側に移動させることができるので、ワイパブレードがインクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合には、廃インクがインクジェット記録ヘッドの側面等に付着することがなく、印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、印字ヘッドがワイパ保守手段に確実な一定間隔をもって離反するので、互いが接触して、印字ヘッド側面にワイパ保守手段に付着した廃インクを付着させたり、印字ヘッドを機械的に破損させることがない。
また、請求項5に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項4に係る発明の効果に加え、印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、第1当接部がカセット保持部に当接して、カセット保持部付勢手段の付勢力に抗してワイパ保守手段が印字ヘッドから離反側に保持され、ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る方向に移動する場合には、初めに、所定量だけワイパブレードがその移動方向上流側に逆行し、トリガー部材が第2当接部に当接して、ロックアームが所定角度回転し、第1当接部が前記カセット保持部から離接して、カセット保持部付勢手段の付勢力により前記ワイパ保守手段は印字ヘッドに対して予め設定した正確な位置まで近接することができる。
また、請求項6に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項4又は5に係る発明の効果に加え、ワイパブレードが、カートリッジの内壁面を押圧して、カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して、ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反し、ロックアーム付勢手段の付勢力により、ロックアームが回動されて、第1当接部がカセット保持部に当接して、カセット保持部付勢手段の付勢力に抗してワイパ保守手段が印字ヘッドから離反側に保持されることができる。従って、特別な構造を付加することなく、初期設定した位置に正確に戻すことができる。
また、請求項7に係る発明のインクジェット記録装置では、請求項5又は6に係る発明の効果に加え、第1当接部及び第2当接部には、各々、ローラが設けられているので、スムースに動作できるため、駆動機構に与える余分な負荷を最小限にできる。
以下、本発明を具体化したインクジェット記録装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、インクジェット記録装置の一例であるインクジェットプリンタ1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施の形態のインクジェットプリンタ1の斜視図である。本実施の形態では、インクジェットプリンタ1は、入力された画像情報等に基づいてTシャツ等の布帛への印刷を行うための業務用インクジェットプリンタである。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、略直方体形状の筐体フレーム2を有している。この筐体フレーム2は、角柱状に成形されたアルミフレームから成る前フレーム2A、後フレーム2B、左フレーム2C及び右フレーム2Dから構成され、平面視略ロ字状に形成されている。以下、「筐体フレーム2の左フレーム2C及び右フレーム2Dと平行な方向を筐体フレーム2の前後方向」と言い、「筐体フレーム2の前フレーム2A及び後フレーム2Bと平行な方向を筐体フレーム2の左右方向」と言う。
次に、インクジェットプリンタ1のプラテン駆動機構6について説明する。プラテン駆動機構6は、後述するプラテン5を筐体フレーム2の前後方向に往復移動可能とするものである。詳細には、筐体フレーム2の前フレーム2Aと後フレーム2Bとの各中央部に筐体フレーム2の前後方向と平行に二本のレール3A,3Bが架設されており、この二本のレール3A,3Bは、筐体フレーム2の垂直方向に立ち上げられた図示外の基部上にそれぞれ支持されており、その上部に、レール3A,3Bに沿って筐体フレーム2の前後方向に移動可能な平板状のプラテン支持台(図示外)が設けられている。そして、プラテン支持台の略中央に垂直に立ち上げられた支柱の上端には、取り換え可能なプラテン5が固定されている。
このプラテン5は、平面視、筐体フレーム2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板体であり、その上面に、例えばTシャツなどの布帛からなる被記録媒体を水平に載置するためのものである。プラテン5の上面には、印刷面を緊張状態にして載置されるTシャツ等の載置位置が印刷中にずれたりしないようにするため、滑り止め部材(図示外)が設けられている。また、プラテン5とプラテン支持台との間の略中間の位置にて支柱に固定されたトレー4は、プラテン5の上面と略平行な底面を有し、平面視、その外周がプラテン5より一回り大きめに構成されたトレーである。このトレー4は、利用者がTシャツ等をプラテン5に載置する際に、シャツの袖等を受け筐体フレーム2の底面には落ちないように保護するためのものである。
また、プラテン支持台を移動させるためにレール3A,3Bが設けられたプラテン駆動機構6の後端部にはプラテン駆動モータ7が設けられ、このプラテン駆動モータ7の駆動によって、プラテン支持台がレール3A,3Bに沿って筐体フレーム2の前後方向に移動する。すなわち、プラテン駆動モータ7の駆動軸と、レール3A,3Bの前端部(筐体フレーム2の前面側にあたるレール3A,3Bの端部)付近に設けられたプーリーとの間に駆動ベルトが架け渡されており、その駆動ベルトに固定されたプラテン支持台が、プラテン駆動モータ7の駆動によってレール3A,3Bに沿って筐体フレーム2の前後方向に往復移動されるようになっている。なお、レール3A,3Bの前端部が、印刷開始前のプラテン5の待機位置(デフォルト位置)である。
なお、図示しないが、レール3A,3Bの前端部近傍には、印刷実行時に筐体フレーム2の背面から前面方向へ移動されるプラテン5が移動方向の終点にあることを検出するためのフォトセンサが設けられている。また、レール3A,3Bの後端部近傍には、プラテン5が、印刷実行時における移動方向の始点にあることを検出するためのフォトセンサと、読み取り時における始点にあることを検出するためのフォトセンサとが設けられている。これらのフォトセンサは発光部と受光部とを備え、発光部から出射された光を受光部で受光したか否かに基づき被検出体の検出をおこなう。そして、プラテン支持台の下面には、これらのフォトセンサの発光部と受光部との間を遮ってフォトセンサによるプラテン5の位置の検出を行うための遮蔽板が突設されている。プラテン駆動モータ7はステッピングモータであり、これらフォトセンサの発光部と受光部との間に、図示しない遮蔽板が位置することによって検出されるプラテン5の始点や終点の位置を基準とし、プラテン駆動モータ7の駆動制御に基づくプラテン5の位置検出が行われるように構成されている。これにより、印刷開始時には、レール3A,3Bの前端部がデフォルト位置に待機するプラテン5は、レール3A,3Bの後端部まで搬送される。その後の印刷実行時には、このレール3A,3Bの後端部を始点としてレール3A,3Bの前端部へ向けて移動制御される。
また、筐体フレーム2の後フレーム2B側のプラテン5のプラテン駆動機構6の上方には、後フレーム2Bと平行にインクジェット記録ヘッド21を搭載したキャリッジ22の移動を案内するためのガイドレール9が架設されている。このガイドレール9の左端部近傍にキャリッジモータ24が設けられ、ガイドレール9の右端部近傍にはプーリー25設けられている。このキャリッジモータ24とプーリー25との間には、ガイドレール9よりも下方の位置にて筐体フレーム2の左右方向に渡ってキャリッジベルト26が架設されている。このキャリッジベルト26はキャリッジ22の背面に固定されており、キャリッジモータ24の駆動によって、同じく背面に設けられた摺動部(図示外)が摺動するガイドレール9に沿って、キャリッジ22が筐体フレーム2の左右方向に往復移動される。尚、このキャリッジモータ24はDCモータであり、ガイドレール9に設けられたリニアエンコーダ(図示外)からの出力に基づき、キャリッジ22の位置検出が行われる。
また、ガイドレール9よりも前方の位置にて筐体フレーム2の左右にわたってクリアランスセンサ機構8が設けられている。クリアランスセンサ機構8は、印刷開始時にプラテン5がレール3A,3Bに沿ってレール3A,3Bの前端部から後端部へ移動する際に、プラテン5に載置された被記録媒体の皺やゴミなどの障害物を検出する。
キャリッジ22は、その底面に圧電式の4つのインクジェット記録ヘッド21を搭載している。4つのインクジェット記録ヘッド21は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクのそれぞれに対応して設けられており、各インクを噴射するための、例えば128個のチャンネル(図示外)をそれぞれ備えている。そして、各チャンネルには、各々個別に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられており、各チャンネルに対応してインクジェット記録ヘッド21の底面に孔設された微細な噴射ノズル(図示外)から下向きに、インクの液滴が噴射されるように制御される。
インクジェットプリンタ1の左側面には、各インクを収容したインクカートリッジを着脱可能に収容するためのインクカートリッジ収容部30がそれぞれ設けられている。そして、各インクカートリッジ収容部30と、各インクジェット記録ヘッド21とはインク供給用チューブ10によってそれぞれ連結され、各インクカートリッジ収容部30に収容されたインクは、各々連結された各インク供給用チューブ10によって、各チャンネルにインクが供給されるようになっている。図1では、CMYK方式(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)による4種類のインクのインクカートリッジ収容部30が設けられ、各々のインクカートリッジ収容部30のインク供給口にインク供給用チューブ10が装着されている。インク供給用チューブ10は、ポリエチレン等からなる可撓性のチューブであり、インクジェットプリンタ1において、キャリッジ22の移動等に対応して屈曲や捩れが生じるような柔軟性を有する。
図1に示す4本のインク供給用チューブ10A〜10Dは、各インクカートリッジ収容部30からガイド部材40及びチューブ支持部材60を経由して、各色のインクジェット記録ヘッド21に接続されている。ガイド部材40は、筐体フレーム2の左右方向の略中央であって、プラテン5の上方の位置に設けられ、キャリッジ22の背後において4本のインク供給用チューブ10を支持するものである。また、チューブ支持部材60は、キャリッジ22の上端に設けられて4本のインク供給用チューブ10A〜10Dを支持するものである。そして、このチューブ支持部材60を経由して、各インク供給用チューブ10A〜10Dはチューブ支持部材60の手前直下に存在する各色のインクジェット記録ヘッド21に装着されて、インクジェット記録ヘッド21内にインクが供給される。
また、キャリッジ22がガイドレール9の右端に移動した位置には、各インクジェット記録ヘッド21のノズル面に対して密着・離脱が可能な吸引キャップ23(23A〜23D)(図2参照)を有するパージユニット20が設けられている。パージユニット20には吸引ポンプ(図示外)が設けられており、各吸引キャップ23がインクジェット記録ヘッド21に密着しているときに、吸引キャップ23を介してインクの吸引を行うことが可能となっている。また、印刷が行われないときには吸引キャップ23でインクジェット記録ヘッド21のノズル面が覆われ、インクの乾燥が防止されている。
また、筐体フレーム2の右側手前の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル28が設けられている。そして、筐体フレーム2の内部には、インクジェットプリンタ1の制御を行うCPU(図示外)等を備えた制御部(図示外)が設けられている。
次に、図2〜図7を参照して、本発明の噴射回復機構であるパージユニット20について説明する。図2はパージユニット20の斜視図であり、図3は、図2におけるA−A’線に於ける矢視方向断面図であり、図4及び図5は、カートリッジ保持カセット220の図2に於けるA−A’線に於ける矢視方向断面図である。また、図6は、インクジェット記録ヘッド21の図2に於けるB−B’線に於ける矢視方向断面図であり、図7はインクジェット記録ヘッド21の底面図である。
図2及び図3に示すように、パージユニット20の筐体フレームは、所定間隔を開けて平行に設けた金属板から構成されたパージユニットフレーム201,209と、パージユニットフレーム201,209の前端側(図2に於ける左斜め下側)上部に設けられたガイド軸保持板202Aと、パージユニットフレーム201,209の後端側(図2に於け右斜め上側)上部に設けられたガイド軸保持板202Bとから構成されている。そして、ガイド軸保持板202A,202Bには、一対のワイパブレード走行ガイド軸203,204が架設固定されている。
ガイド軸保持板202A,202B間のワイパブレード走行ガイド軸203,204は、摺動部材205A,205Bを貫通しており、摺動部材205A,205Bは、各々金属の板から構成され平面視略長方形のワイパブレード移動基板205に図示外のねじにより固定されている。従って、ワイパブレード移動基板205は、ワイパブレード走行ガイド軸203,204に対して、摺動可能となっている。また、ワイパブレード移動基板205の中央部には、長手方向をワイパブレード走行ガイド軸203,204と平行に穿設された略長方形の開口部205Hが形成され、その一方の長辺には、ラックギア205Gが形成されている。
さらに、ワイパブレード移動基板205の前端側には、一対の支持アーム205C,205Dが延設されている。ワイパブレード移動基板205の上側には、金属板をプレス成形したワイパブレード上下基板206が設けられ、ワイパブレード上下基板206の前端部(図2に於ける左斜め下側)には、ワイパブレード207を保持する一対のワイパブレードアーム206C,206Dが延設されている。
また、図4及び図5に示すように、ワイパブレードアーム206C,206Dの先端部間には、ワイパブレード保持板207Cが設けられ、当該ワイパブレード保持板207Cにワイパブレード207の基部207B側が固定され、ワイパブレード207の先端部207Aは、自由端となっている。そして、図2に示すように、当該ワイパブレードアーム206C,206Dの略中間部が、支持アーム205C,205Dの先端部に軸部205E,205Fにより各々軸支されている。また、ワイパブレード上下基板206の後端部(図2に於ける右斜め上側)には、カムフォロア軸206Eを軸支する、カムフォロア軸保持板206A,206Bがワイパブレード上下基板206の基板面と直交し、且つ、ワイパブレード走行ガイド軸203,204と平行に立設されている。また、パージユニット20の後端部側(図2に示す右上端部側)のワイパブレード走行ガイド軸203近傍には、カム溝208Aが形成されたカム板208がワイパブレード走行ガイド軸203と平行に固定されており、カムフォロア軸206Eの一端部がカム板208のカム溝208Aに係合している。
また、図3に示すように、ワイパブレード移動基板205の下部には、ラックギア205Gに噛合するピニオンギア271が固定されたワイパ駆動モータ270が設けられている。従って、ワイパ駆動モータ270駆動によりワイパブレード移動基板205がパージユニットの20の前後方向(図2に示すワイパブレード走行ガイド軸203,204の長手方向と同方向)に移動可能となっている。
そして、ワイパブレード移動基板205がパージユニットの20の前方向に移動すると、ワイパブレード移動基板205の支持アーム205C,205Dによりワイパブレード上下基板206のワイパブレードアーム206C,206Dが軸支されているので、ワイパブレードアーム206C,206Dが延設されているワイパブレード上下基板206がパージユニットの20の前方向に移動可能に構成されている。
このときに、カムフォロア軸206Eの一端部は、カム板208カム溝208Aに設けられた下側の溝を摺動する。従って、ワイパブレード移動基板205の支持アーム205C,205Dによりワイパブレード上下基板206のワイパブレードアーム206C,206Dが軸支されているので、ワイパブレードアーム206C,206Dの先端部が持ち上がる。ワイパブレード207が前進(下流方向へ移動)するときは、図3及び図4に示すように上がった状態でクリーニング用カートリッジ230方向へ前進可能に構成されている。
従って、図4に示すようにインクジェット記録ヘッド21のノズル面260をワイパブレード207の先端部が摺動して、ノズル面260に付着したインクを拭い取り、その後、図5に示すように、後述するクリーニング用カートリッジ230の第1吸収部材231にワイパブレード207が当接して、ワイパブレード207のインクが第1吸収部材231に吸収される構造となっている。
また、ワイパブレード移動基板205がパージユニットの20の後方向に移動すると、ワイパブレードアーム206C,206Dが延設されているワイパブレード上下基板206がパージユニットの20の後方向(上流方向)に移動する。このときに、カムフォロア軸206Eの一端部は、カム板208カム溝208Aに設けられた上側の溝を摺動する。従って、ワイパブレードアーム206C,206Dの先端部が下がり、ワイパブレード207が下がった状態で後退することになる。
次に、図2、図6及び図7を参照して、インクジェット記録ヘッド21について説明する。図2に示すように、インクジェット記録ヘッド21は、キャリッジ22に保持されており、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックに対応して、各色のインクジェット記録ヘッド21A〜21Dが設けられている。そして、キャリッジ22には、各色のインクジェット記録ヘッド21A〜21Dを各々駆動する駆動回路基板27が4個設けられている。また、図6に示すように、キャリッジ22に保持されているインクジェット記録ヘッド21A〜21Dは、略長方形の板状のヘッドホルダ21Eに固定されている。また、インクジェット記録ヘッド21A〜21Dには、各々、インクのサブタンク21Fが設けられ、サブタンク21Fの上端部には、インク供給口21Gが設けられている。さらに、インクジェット記録ヘッド21A〜21Dは、ヘッド駆動基板21Hと、各々、フレキシブルプリント基板21Jを介して電気的に接続されている。尚、ヘッド駆動基板21Hには、放熱の為のヒートシンク21Kが設けられている。
また、図6及び図7に示すように、インクジェット記録ヘッド21A〜21Dのノズル21A1〜21D1の周囲には、略長方形の板状に形成され当該ノズル21A1〜21D1を保護し、キャッピング時の密着性を高めるためのクラッシュプレート21Lが各々設けられている。図6に示すように、このクラッシュプレート21Lは、インクジェット記録ヘッド21A〜21Dのノズル21A1〜21D1部より一回り大きくなっているので、フランジ部を形成する。
次に、図2及び図3を参照して、吸引キャップ23について説明する。図2及び図3に示すように、キャリッジ22が噴射回復位置に移動したときに、各色のインクジェット記録ヘッド21A〜21Dに各々対向する位置に、吸引キャップ23A〜23Dが設けられている。この吸引キャップ23A〜23Dは、パージユニットフレーム201,209と平行かつワイパブレード走行ガイド軸203,204と各々直交する方向に延設された一対の金属板を有し、さらに、パージユニット20の全部方向から見た場合に、90度回転した略コ字型に形成された吸引キャップ上下ガイド板210により保持されている。
また、図3に示すように、吸引キャップ上下ガイド板210の側面には、吸引キャップ23の移動方向と同方向に長手方向を形成された長孔210A,210Bが各々形成され、長孔210A,210Bには、パージユニットフレーム201に凸設されたガイド軸201A,201Bが摺動可能に各々係合している。また、パージユニットフレーム209には吸引キャップ駆動モータ240が設けられ、吸引キャップ駆動モータ240の軸には、ギア241が設けられている。また、パージユニットフレーム209には、軸244に軸支された大ギア242が設けられ、当該大ギア242はギア241に噛合している。さらに、大ギア242には、円形の偏心溝カム243が固着され、軸244を軸心として、大ギア242の回転に同期して回転するようになっている。偏心溝カム243の側面には、円形のカム溝243Aが形成され、当該カム溝243Aには、カムフォロア245が摺動し、カムフォロア245が設けられたアーム246は、軸247により軸支され、アーム246の他端部は、軸248により、吸引キャップ上下ガイド板210の側面の長孔210Aと長孔210Bとの間に接続されている。
従って、吸引キャップ駆動モータ240の駆動により偏心溝カム243が回転されて、吸引キャップ上下ガイド板210がアーム246により上下されて、吸引キャップ23が、インクジェット記録ヘッド21のノズル面260に接離可能となっている。
次に、図2、図3、図8、図9、図10及び図11を参照して、本発明のワイパ保守手段に相当するクリーニング用カートリッジ230とカートリッジ保持カセット220の構造について説明する。図8は、カートリッジ保持カセット220の斜視図であり、図9は、カートリッジ保持カセット220を開いた状態を示す斜視図であり、図10はクリーニング用カートリッジ230を保持したカートリッジ保持カセット220の斜視図であり、図11は、クリーニング用カートリッジ230の縦断面図である。
図9、図10及び図11に示すように、クリーニング用カートリッジ230は、直方体の箱の一面が開放され、上壁230A,底壁230B、側壁230C,230D、前壁230Eから構成され、上壁230Aが開放口の上部が軒状に延設されている。そして、図11に示すように、クリーニング用カートリッジ230内には、前壁230E側に第1の吸収部材231が接着され、上壁230A側に第2の吸収部材232が接着され、底壁230B側に第3の吸収部材233が接着されている。また、図9に示すように、クリーニング用カートリッジ230の上壁230Aには、一対の係合孔230F、230Fが穿設されており、この係合孔230F、230Fには、後述するクリーニング用カートリッジ230の上部筐体222に設けられた係合爪222A,222Aが係合するようになっている。
次に、図8乃至図10を参照して、カートリッジ保持カセット220の構造を説明する。カートリッジ保持カセット220は、合成樹脂から成形された上部筐体222及び下部筐体221から構成され、上部筐体222は、下部筐体221の軸受部221Gに回動可能に軸222Cにより軸支され、90度上方(図7の矢印B方向)へ回転可能である。また、下部筐体221には、底壁221Aが設けられ、その底壁221Aの両端部には、側壁221C,221Dが各々立設されている。また、側壁221Cと側壁221Dとの間には、クリーニング用カートリッジ230の底壁230Bを支える支持壁225A〜225Dが側壁221C及び側壁221Dと平行に立設されている。
さらに、側壁221C及び側壁221Dには、係合孔221E,221Fが各々設けられ、係合孔221Eには、上部筐体222の側壁に設けられた係合突起222Cが係合し、係合孔221Fにも、上部筐体222の側壁に設けられた図示外の係合突起が係合して、上部筐体222が下部筐体221に固定されるようになっている。また、上部筐体222には、ワイパブレード走行ガイド軸203,204の先端部が挿入されるガイド軸嵌合部223,224が設けられている。このガイド軸嵌合部223,224は略円筒状に形成され、その円筒内にワイパブレード走行ガイド軸223,224の先端部が各々挿入されるようになっている。また、上部筐体222には、後述するカセットロック用ラッチ機構330のラッチ爪331 に係合するラッチ係合突起222Eが凸設されている。
次に、カートリッジ保持カセット220のクリーニング用カートリッジ230の保持機構について図9及び図10を参照して説明する。カートリッジ保持カセット220の上部筐体222の先端部には、一対の係合爪222A,222Aが設けられ、クリーニング用カートリッジ230の上壁230Aに設けられた一対の係合孔230F,230Fに係合するようになっている。従って、クリーニング用カートリッジ230は、図10に示すように、カートリッジ保持カセット220の係合爪222A,222Aと支持壁225A〜225Eとにより保持される。そして、クリーニング用カートリッジ230の交換時には、まず、図10に示すように、カートリッジ保持カセット220をワイパブレード走行ガイド軸203,204から取り外し、図9に示すように、上部筐体222を90度上方(矢印B方向)へ回動する。次いで、クリーニング用カートリッジ230を取り外して、新しい物と交換する。その後、図10に示す矢印C方向に上部筐体222を回動して上部筐体222を下部筐体に221に嵌合する。従って、クリーニング用カートリッジ230の着脱による交換は容易である。また、クリーニング用カートリッジ230の内部に、第1の吸収部材231、第2の吸収部材232及び第3の吸収部材233が設けられているので、作業者がクリーニング用カートリッジ230の交換時に手を汚すことがない。
さらに、図3及び図4に示すように、カートリッジ保持カセット220の下部筐体221の底壁221Aが、ワイパブレード207の移動範囲を覆うように、ワイパブレード207の移動範囲の下部、且つ、吸引キャップ23の下部に延設され、その端部221Bは、ワイパブレード207の始動位置の下部よりも奥まで延設されている。従って、カートリッジ保持カセット220の下部筐体221の底壁221Aがインク受部として機能し、ワイパブレード207やインクジェット記録ヘッド21から落下するインクを受け止めることができ、インクによるパージユニット20の汚れを防止できる。また、後述するように、カートリッジ保持カセット220は、ワイパブレード走行ガイド軸223,224に沿ってインクジェット記録ヘッド21に対して近接移動、離反移動可能に設けられている。
次に、図11を参照して、第1の吸収部材231、第2の吸収部材232、第3の吸収部材233の形状と配置について詳細に説明する。クリーニング用カートリッジ230内のワイパブレード207の移動経路の下流側の終端部には、前壁230Eに、スポンジ状に形成されワイパブレード207に付着したインクを吸収する第1の吸収部材231が固着されている。この第1の吸収部材231の上部には、空間が形成されており、ワイパブレード207が第1の吸収部材231に面接触したときに、ワイパブレード207の先端部207Aが第1の吸収部材231に接触しないようになっている。このように、ワイパブレード207が第1の吸収部材231に面接触したときに、ワイパブレード207の先端部207Aが接触しないようにすると、ワイパブレード207が第1の吸収部材231から離れる場合に、ワイパブレード207の先端部207Aに気泡が付着することを防止できる。従って、次に、インクジェット記録ヘッド21のノズル面260のインクを拭ったときに、当該ノズル面260に気泡を付着させることがなく、インクジェット記録ヘッド21のノズル面260からのインクの噴射の障害を防止できる。
また、クリーニング用カートリッジ230内の上壁230Aの下面、即ち、図4及び図11に示すように、インクジェット記録ヘッド21のノズル面260よりもワイパブレード207の移動経路の下流側、且つ、ノズル面260に連続し得る隣接位置であって、ワイパブレード207の先端部207Aが接触する位置に、スポンジ状に形成されインクを吸収する第2の吸収部材232が固着されている。この第2の吸収部材232は、ノズル面260に連続する隣接位置に設けられているので、ワイパブレード207の先端部207Aがノズル面260から外れる瞬間の排除インクのはねを吸収することができる。また、ワイパブレード207の先端部207Aに付着したインクも吸収することができる。また、ワイパブレード207が第1の吸収部材231に当接した位置では、ワイパブレード207の先端部207Aが第2の吸収部材232に当接しないように構成されている。従って、ワイパブレード207の先端部207Aに第2の吸収部材232から気泡が付着することを防止できる。
また、図11に示すように、第2の吸収部材232と対向し、且つ、ワイパブレード207の移動経路を挟んで、第2の吸収部材232の下方には、スポンジ状に形成されインクを吸収する第3の吸収部材233がクリーニング用カートリッジ230内の底壁230Bに固着されている。この第3の吸収部材233は、第1の吸収部材231に隣接して配置され、ワイパブレード207から落下するインクを吸収すると共に、第1の吸収部材231からもインクを吸収することができる。
次に、図2を参照して、カートリッジ保持カセット220を保持するカセット保持部300の構造を説明する。このカセット保持部300は、ワイパブレード走行ガイド軸203,204に摺動可能となっており、当該ワイパブレード走行ガイド軸203,204に対して平行に移動でき、また、カートリッジ保持カセットを220が着脱可能に固定されるようになっている。
具体的には、カセット保持部300は、カートリッジ保持カセット220が載置される略長方形の底面部301と当該底面部301の左右両端部から上方に延設された一部に切り欠きの形成された板状部材であるカセット保持部側板310及び320と、カートリッジ保持カセット220のラッチ係合突起222Eを係止するラッチ爪331を備えたカセットロック用ラッチ機構330とから構成されている。
カセット保持部側板310には、ワイパブレード走行ガイド軸204が貫通するガイド軸摺動部材311,312が設けられ、さらに、カセット保持部300をワイパブレード207の移動方向上流側(図3に示す右方向)へ付勢する引きばね314の一端部が固定されるばね固定部313が凸設されている。尚、引きばね314の他端部は、ガイド軸保持板202Aに固定されている。尚、カセット保持部側板310と対をなすカセット保持部側板320も同様の構造となっている。
また、カセット保持部側板310の カートリッジ保持カセット220が載置される側と反対側の端部には、後述するカセット離反位置ロック用ローラ351(「第1当接部」に相当)と当接する当接部315が形成されている。この当接部315は、垂直部と、その下部の傾斜部と、水平な上端部から構成されている。尚、カセット保持部側板310と対をなすカセット保持部側板320も同様の構造となっている。
次に、図2及び図3を参照して、ロックアーム350について説明する。このロックアーム350は、側面視大きく開いた略V字形状になった所定幅の鉄製の板材から構成され、その一端部にカセット離反位置ロック用ローラ351が回転可能に軸支され、他端部に後述するトリガー部材360と当接するトリガー部材当接ローラ352が軸支されている。そして、ロックアーム350は、パージユニットフレーム201に設けられた支軸353により時計回り方向及び反時計回り方向の何れにも回動可能となっている。そして、支軸353とカセット離反位置ロック用ローラ351との間のロックアーム350には、ロックアーム戻しばね354(「ロックアーム付勢手段」に相当)の一端部が固定され、他端部がパージユニットフレーム201に設けられたばね固定部355に固定されている。従って、ロックアーム350のカセット離反位置ロック用ローラ351は下方に付勢されている。尚、図2及び図3には、図示されていないが、パージユニットフレーム201と対をなすパージユニットフレーム209も同様の構成となっている。
次に、トリガー部材360の形状について図3を参照して説明する。トリガー部材360は、側面視、ブーツの靴先を下に向けて水平に倒したような形状をしており、水平部361と、水平部361より斜め下方に延びる傾斜面を有する直角三角形状部362とから構成されている。また、図3に示すように、このトリガー部材360は、ワイパブレード移動基板205の移動方向の下流側の先端部、即ち、支持アーム205C,205Dの付け根の下面側に固着されている。そして、直角三角形状部362の傾斜面によりトリガー部材当接ローラ352(「第2当接部」に相当)が押し下げられると、ロックアーム350が時計回り方向に回動して、カセット離反位置ロック用ローラ351が上方に移動して、カセット保持部側板310の当接部315から離れ、カセット保持部側板310が引きばね314に引かれて、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動して接近し、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との間隔が一例として、0〜1mm程度(近接距離と称する)になるように構成されている。この間隔は、ワイパーブレード207がインクジェット記録ヘッド21のノズル面260に付着したインクを拭き取った際に、拭き取られたインクのほとんどが吸収部材232に移動され、インクジェット記録ヘッド21の側面がわへ移動しない距離として予め設定されている。
このように、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との間隔が近接していれば(前記近接距離の場合)、ワイパブレード207によりインクジェット記録ヘッド21のノズル面260を拭き取っても、廃インクがクラッシュプレート21Lの上面に乗ってしまったり、インクジェット記録ヘッド21の側面等に付着することがない。
逆に、図3に示すように、カセット離反位置ロック用ローラ351がカセット保持部側板310の当接部315に当接している場合には、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向と反対方向へ移動して離反し、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との間隔が一例として、2〜5mm程度(離反距離と称する)になるように構成されている。この場合には、インクジェット記録ヘッド21が主走査方向へ移動する場合にも、吸収部材232とインクジェット記録ヘッド21とが接触してインクジェット記録ヘッド21を汚したり、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lを破損することがない。
次に、図3を参照して、パージユニット20に設けられたセンサの構造の詳細を説明する。吸引キャップ23の上下位置(上死点・下死点)を検出する上下位置検出センサ部材249は、図3に示すように、長手方向の両端部が所定幅折り曲げられた板材から構成され、その両端部249A,249Bがフォトカプラ250(図示外の固定部材によりパージユニットフレームに固定されている。)の発光部と受光部との間を通過するように構成されている。そして、端部249Aは、端部249Bよりも幅広に形成され、吸引キャップ23が下死点にあるときには、幅の狭い端部249Bがフォトカプラ250の発光部250Aと受光部250Bとの間を遮り、吸引キャップ23が上死点にあるときには、幅の広い端部249Aがフォトカプラ250の発光部250Aと受光部250Bとの間を遮るようになっている。従って、フォトカプラ250の発光部250Aと受光部250Bとの間が遮られる時間の長さで、吸引キャップ23が上死点にあるか下死点にあるかが判定できるようになっている。即ち、基準の時間よりも長く発光部250Aと受光部250Bとの間が遮られているときは、吸引キャップ23が上死点にあり、基準の時間よりも短く発光部250Aと受光部250Bとの間が遮られているときは、吸引キャップ23が下死点にあると判定できる。
また、図3に示すように、ワイパブレード移動基板205の下部には、ワイパブレード207位置を検出するための略長板状に形成された遮光部材280がワイパブレード207の移動方向と同一方向に延設され、パージユニットフレーム209には、フォトカプラ281が図示外の固定部材を用いて設けられている。吸引キャップ23が上昇するとワイパブレード207及びその保持部であるワイパブレードアーム206C,206Dと干渉する範囲では、フォトカプラ281が遮光部材280により遮られるようになっている。例えば、吸引キャップ23が上昇するとワイパブレード207と干渉しない範囲では、フォトカプラ281が遮光部材280により遮られず、吸引キャップ23が上昇するとワイパブレード207と干渉する範囲では、フォトカプラ281が遮光部材280により遮られる。
次に、上記のように構成されたインクジェットプリンタ1の動作について図12乃至図17を参照して説明する。図12乃至図17は、ワイパブレード207及び吸引キャップ23の各位置での図2におけるA−A’線に於けるインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。
図12は、ワイパブレード207及び吸引キャップ23のホームポジション(初期位置)を示している。インクジェットプリンタ1の通常印字動作時、及び動作停止時にはパージユニット20はこの状態になっている。この状態では、ロックアーム350のカセット離反位置ロック用ローラ351がカセット保持部側板310の当接部315に当接し、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動するのを防いでいる。即ち、離反位置に保持される。従って、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔が広くなり、一例として、2〜5mm程度になる。
次に、インクジェット記録ヘッド21の噴射回復動作を行う手順を以下に説明する。
図13に示すように、吸引キャップ23を下方に移動し、ワイパブレード207をその移動方向上流側(図13に於ける右側)に移動させる。そして、インクジェット記録ヘッド21を主走査方向に移動させて、所謂パージ位置である吸引キャップ23の真上に持って来る。このときもロックアーム350のカセット離反位置ロック用ローラ351がカセット保持部側板310の当接部315に当接し、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動するのを防ぎ、即ち、離反位置に保持され、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔が一例として、2〜5mm程度になっている。従って、インクジェット記録ヘッド21がパージ位置に移動しても、クリーニング用カートリッジ230の吸収部材232にクラッシュプレート21Lが接触して、当該クラッシュプレート21Lやインクジェット記録ヘッド21の側面等やキャリッジ22に廃インクが付着したり、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lを破損することを防止できる。
次に、図14に示すように、吸引キャップ23を上方に移動し、インクジェット記録ヘッド21に当接させて、当該インクジェット記録ヘッド21からインクを吸引パージする。このときもこのときもロックアーム350のカセット離反位置ロック用ローラ351がカセット保持部側板310の当接部315に当接し、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動するのを防いでいる。即ち、離反位置に保持される。
次に、図15に示すように、吸引キャップ23を下方に移動し、インクジェット記録ヘッド21から離反させる。次いで、ワイパブレード移動基板205をその移動方向上流側(図15に於ける右側)に、さらに少し移動させると、トリガー部材360の直角三角形状部362がロックアーム350のトリガー部材当接ローラ352に当接して押し下げ、ロックアーム350が時計回り方向に回動して、カセット離反位置ロック用ローラ351が上方に移動して、カセット保持部側板310の当接部315から離れ、カセット保持部側板310が引きばね314(図2参照)に引かれて、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動して接近し、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔が狭くなり、一例として、0〜1mm程度になる。このとき、図2に示すように、ガイド軸摺動部材312は、ガイド軸保持板202Aに当接して、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220のインクジェット記録ヘッド21方向への必要以上の移動を規制している。カセット保持部側板320も同様である。
次に、図16に示すように、ワイパブレード207をワイプ経路下流側に走らせてインクジェット記録ヘッド21のノズル面260を拭き取り動作を行う。この状態においては、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との間隔が近接しているので、隙間dから廃インクがクラッシュプレート21Lの上面に乗ってしまったり、インクジェット記録ヘッド21の側面等やキャリッジ22に付着することを防止できる。
次に、図17に示すように、ワイパブレード207がワイプ経路に沿って、クリーニング用カートリッジ230内を進み、最後に、ワイパブレード207がクリーニング用カートリッジ230の最奥部の内壁面である吸収部材231を押圧する。すると、リーニング用カートリッジ230、カートリッジ保持カセット220及びカセット保持部300がワイパブレード207の移動方向下流側(図17に於ける左側)に移動する。すると、ロックアーム350のトリガー部材当接ローラ352側がロックアーム戻しばね354に引かれて、ロックアーム350が反時計回り方向に回動して、カセット離反位置ロック用ローラ351が下方に移動して、カセット保持部側板310の当接部315と対向する位置に戻る。この状態がワイプ経路の最下流位置(図17における左側)となる。引き続いてワイパブレード207がその移動方向上流側(図17に於ける右側)にわずかに反転移動してそのホームポジションで停止すると、図12に示すように、カセット離反位置ロック用ローラ351がカセット保持部側板310の当接部315と当接する状態になり、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動するのを防ぎ、即ち、離反位置に保持され、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔が一例として、2〜5mm程度になる。
以上説明したように、本実施の形態のインクジェットプリンタ1では、ワイパブレード207によりインクジェット記録ヘッド21のノズル面260を拭き取る場合には、リーニング用カートリッジ230、カートリッジ保持カセット220及びカセット保持部300がワイパブレード207の移動方向上流側(インクジェット記録ヘッド21側)に移動し、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔が狭くなる(一例として、0〜1mm程度になる)ので、隙間dから廃インクがクラッシュプレート21Lの上面に乗ってしまったり、インクジェット記録ヘッド21の側面等に付着することを防止できる。
また、インクジェット記録ヘッド21が主走査方向へ移動する場合(パージ位置に移動する場合又はパージ位置から離脱する場合)には、ロックアーム350のカセット離反位置ロック用ローラ351がカセット保持部側板310の当接部315に当接し、カセット保持部300及びカートリッジ保持カセット220がインクジェット記録ヘッド21方向へ移動するのを防ぎ、即ち、離反位置に保持され、インクジェット記録ヘッド21のクラッシュプレート21Lの端部と吸収部材232との隙間dの間隔を広く(一例として、2〜5mm程度)できるので、クリーニング用カートリッジ230の吸収部材232にクラッシュプレート21Lやインクジェット記録ヘッド21の側面が接触して、当該クラッシュプレート21Lやインクジェット記録ヘッド21に廃インクが付着することを防止できる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限らずに、各種のインクジェット記録装置に適用できる。たとえば、上記実施の形態では、プラテンが平板で布帛を載置するタイプのインクジェットプリンタを用いて説明したが、紙に印刷する通常の形式のインクジェットプリンタに適応できることは言うまでもない。また、インクジェット記録ヘッドの数は、必ずしも4つに限られず、5つ、6つ、7つ等でも良い。
また、上記の実施の形態では、ワイパブレード207の位置検出や吸引キャップ23の上下位置の検出にフォトカプラを用いたが、必ずしもフォトカプラに限らず、マイクロスイッチ(リミットスイッチ)等を用いて位置を検出するようにしてもよい。さらに、トリガー部材360の形状は、上記実施の形態の形状に限られず適宜変更しても良い。
本発明のインクジェット記録装置は、各種のインクジェット方式の記録装置に適用できる。
第1の実施の形態のインクジェットプリンタ1の斜視図である。 パージユニット20の斜視図である。 図2におけるA−A’線に於ける矢視方向断面図である。 カートリッジ保持カセット220の図2に於けるA−A’線に於ける矢視方向断面図である。 カートリッジ保持カセット220の図2に於けるA−A’線に於ける矢視方向断面図である。 インクジェット記録ヘッド21の図2に於けるB−B’線に於ける矢視方向断面図である。 インクジェット記録ヘッド21の底面図である。 カートリッジ保持カセット220の斜視図である。 カートリッジ保持カセット220を開いた状態を示す斜視図である。 クリーニング用カートリッジ230を保持したカートリッジ保持カセット220の斜視図である。 クリーニング用カートリッジ230の縦断面図である。 ワイパブレード207及び吸引キャップ23のホームポジション(初期位置)を示す、図2におけるA−A’線でのインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。 ワイパブレード207をその移動方向上流側に移動した状態を示す、図2におけるA−A’線でのインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。 吸引キャップ23を上方に移動し、インクジェット記録ヘッド21に当接した状態を示す、図2におけるA−A’線でのインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。 トリガー部材360の直角三角形状部362がロックアーム350のトリガー部材当接ローラ352に当接して押し下げた状態を示す、図2におけるA−A’線でのインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。 図16に示すように、ワイパブレード207により、ワイパブレード207によりインクジェット記録ヘッド21のノズル面260を拭き取った状態を示す、図2におけるA−A’線でのインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。 ワイパブレード207がクリーニング用カートリッジ230の最奥部の吸収部材231を押圧した状態を示す、図2におけるA−A’線でのインクジェットプリンタ1の矢視方向断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 筐体フレーム
20 パージユニット
21 インクジェット記録ヘッド
21L クラッシュプレート
22 キャリッジ
23 吸引キャップ
201,209 パージユニットフレーム
202A,202B ガイド軸保持板
203,204 ワイパブレード走行ガイド軸
205 ワイパブレード移動基板
206 ワイパブレード上下基板
206C,206D ワイパブレードアーム
207 ワイパブレード
207A 先端部
210 吸引キャップ上下ガイド板
220 カートリッジ保持カセット
223,224 ガイド軸嵌合部
230 クリーニング用カートリッジ
231 第1吸収部材
232 第2吸収部材
233 第3吸収部材
240 吸引キャップ駆動モータ
260 ノズル面
270 ワイパ駆動モータ
300 カセット保持部
314 引きばね
315 当接部
350 ロックアーム
351 カセット離反位置ロック用ローラ
352 トリガー部材当接ローラ
353 支軸
354 ロックアーム戻しばね
360 トリガー部材
361 水平部
362 直角三角形状部

Claims (7)

  1. 被記録媒体にインクを噴射して記録を行うインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドの噴射の回復を行う噴射回復機構とを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記噴射回復機構は、
    前記インクジェット記録ヘッドからインクを吸引又は吐出させるパージ手段と、
    前記インクジェット記録ヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取るワイパブレードと、
    当該ワイパブレードを前記インクジェット記録ヘッドのノズル面に対して相対移動させるワイパ駆動手段と、
    前記インクジェット記録ヘッドに対して、ワイパブレードの移動方向の下流側に隣接して設けられ、前記ワイパブレードへ付着したインクを除去すると共に、前記印字ヘッドへ近接・離反移動可能なワイパ保守手段と、
    前記ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、前記ワイパ保守手段を前記インクジェット記録ヘッドに近接させるワイパ保守手段移動手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、ワイパ保守手段移動手段は、前記ワイパ保守手段を前記印字ヘッドから離反側に移動させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ワイパ保守手段移動手段は、前記ワイパ駆動手段と連動された連動機構から構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ワイパ保守手段は、インク吸収部材を備えたカートリッジと、当該カートリッジを着脱可能に保持するカセットとから構成され、
    前記カセットを保持するカセット保持部を備え、
    前記連動機構は、
    前記カセット保持部を前記ワイパ駆動手段の動作に連動させて、前記ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る場合に、前記カセット保持部を前記ワイパブレードの移動方向の上流へ移動させて、前記ワイパ保守手段を前記インクジェット記録ヘッドに近接させ、
    前記印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、前記カセット保持部を前記ワイパブレードの移動方向の下流へ移動させて、前記インクジェット記録ヘッドから離反側に移動させることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記連動機構は、
    一点が軸支されたロックアームと、
    前記ロックアームの一端部に設けられ、前記カセット保持部に当接する第1当接部と、
    前記ロックアームの他端部に設けられ、前記ワイパ駆動手段に設けられたトリガー部材に当接する第2当接部と、
    前記ロックアームを所定の回転方向へ付勢するロックアーム付勢手段と
    を備え、
    さらに、前記カセット保持部を前記ワイパブレードの移動の上流方向へ付勢するカセット保持部付勢手段を備え、
    前記印字ヘッドが主走査方向に移動する場合には、前記第1当接部が前記カセット保持部に当接して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反側に保持され、
    前記ワイパブレードが前記インクジェット記録ヘッドのノズル面を拭き取る方向に移動する場合には、初めに、所定量だけ前記ワイパブレードがその移動方向上流側に逆行し、前記トリガー部材が前記第2当接部に当接して、前記ロックアームが所定角度回転し、前記第1当接部が前記カセット保持部から離接して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力により前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドに近接することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記ワイパブレードが、前記カートリッジの内壁面を押圧して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して、前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反し、
    前記ロックアーム付勢手段の付勢力により、前記ロックアームが回動されて、前記第1当接部が前記カセット保持部に当接して、前記カセット保持部付勢手段の付勢力に抗して前記ワイパ保守手段が前記印字ヘッドから離反側に保持されることを特徴とする請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1当接部及び前記第2当接部には、各々、ローラが設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。
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