JP2006035546A - 印刷制御装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ドット集中型の網点画像を印刷手段により印刷させる際に、記録紙の種類に応じてインク総量を規制させる場合であっても、空白の発生や網点の輪郭の変形を抑制しつつインク総量を規制させることができる印刷制御装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラムの提供。
【解決手段】インク総量を規制するインク規制値取得手段と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を記憶した閾値マトリクスとを比較する比較手段と、比較手段により記録すると決定された画素について、インク規制値に基づいてドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するか決定するドット種類決定手段を有する印刷制御装置の提供。
【選択図】図6

Description

本発明は、網点で構成された画像を印刷する際にインクの総量を規制する技術に関する。
通常の印刷物は、網点を用いて形成されることが多い。一方、近年では、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用コンピュータ用のカラープリンタが普及しつつある。このようなカラープリンタは、比較的低価格であるにも拘わらず、画質が良好なので、このようなカラープリンタを用いて印刷物の校正刷り(校正用印刷物)を作成したいという要望がある。校正刷りは印刷物の仕上がりを確認するためのものなので、校正刷りも印刷物と同様な網点を用いて印刷することが好ましい。
図11を参照して、カラープリンタに網点画像を形成させる原理について説明する。図11(a)は、網点画像を形成させるために用いられる閾値マトリクスを示す図であり、(b)はカラープリンタにおいて印刷される網点を示す概略図である。図11(a)に示す閾値マトリクスは8ビットで表されている画素濃度(0−255)を2値化するためのものであり、この閾値マトリクスの各要素に記載されている数値が閾値を表す。閾値マトリクスの要素に対応する画素は、その画素の画素濃度が閾値以上であれば「オン(ドット生成)」に設定され、閾値未満であれば「オフ(ドットを生成しない)」に設定される。汎用コンピュータは、この閾値マトリクスを用いて画像データの画素濃度をオンオフに2値化し、カラープリンタに出力する。
図11(a)に示すように、カラープリンタに網点画像を印刷させるために用いられる閾値マトリクスは、中央から外周に向けて値が大きくなるようにその閾値が設定されているので、図11(b)に示すように、スクリーンセルの中央または中央近くにドットが集中し、画素濃度に応じた大きさの網点が形成されることとなる。
ところで、記録紙の種類によっては、記録紙が吸収することのできるインクの量よりも多い量のインクが付着させられることにより、インクが過剰となり、記録紙が湿潤した状態となってしまうという問題が生じる。このような問題を防止するために、2値化の前に画素濃度の上限を制限し、インクの総量を規制することが行われている。
図12を参照して、インクの総量を規制するための処理について説明する。図12は、網点画像を印刷させるための印刷データをカラープリンタに出力する従来の印刷データ出力処理を示したフローチャートである。この印刷データ出力処理によれば、まず、入力された画像データに、カラーマッチング処理などの色調整処理を施す(S101)。次にインク量調整処理において、色調整処理の結果出力された画素濃度にインク規制値(例えば0.8)を乗算する処理を行う。すなわち、色調整処理の結果出力された画素濃度が「0−255」の範囲であれば、「0.8」を乗算することで、画素濃度の範囲を「0−204」に制限する(S102)。続いて、インク量調整処理の結果、制限された画素濃度を、上記閾値マトリクスを用いてオンオフに2値化し(S103)、その結果をプリンタへ出力する(S104)。
図13を参照して、図12に示す処理の結果、カラープリンタにおいて形成される網点について説明する。図13は、インク総量が規制されていない網点とインク総量が規制された網点とを比較して示す図であり、(a)は色調整処理(図12のS101)の結果として出力された画素濃度が全て「255」でありインク総量が規制されていない場合に形成される網点を示し、(b)は(a)に示す網点のインク総量が80%に規制された状態を示す図である。すなわち、インク量調整処理(図12のS102)において、画素濃度の上限値「255」が「204」に制限されることにより、網点の外周を構成する画素が2値化によりドットオフとされるので、形成される網点の大きさが縮小し、記録紙の吸収可能な量を超えてインクが付着することが抑制されるのである。また、(c)は色調整処理の結果として出力された値がスクリーンセル内において全て「160」のときに形成される網点を示し、(d)は(c)に示す網点のインク総量が80%に規制された状態を示す図である。すなわち、画像全体としての濃度の統一性を得るために、全ての画素濃度にインク調整量「0.8」が乗算されて、同じ割合で制限されるのである。
図14は、図13(b)に示す網点が連続して複数個形成されている状態を示す図である。本来、色調整処理(図12のS101)の結果として出力された値が全て「255」である領域はベタ領域であるから、各網点の間に空白が生じないことが望ましい。しかしながら、インク量を80%に規制するために、各網点の径が小さくされると、各網点間に視覚的に無視できない空白が生じてしまうという問題点があった。
このような問題点を解決するために、特開平10−100479号公報(特許文献1)には、網点を構成するドットのうち、オフとするドットを予め決めておき、インク量を規制する場合には、その予め定められたドットは記録しないようにする技術が開示されている。図15(a)は色調整処理(図10のS101)の結果として出力された値がて全て「255」であり、インク総量が規制されていない網点を示し、(b)はインク総量が80%に規制された網点を示し、(c)はインク総量が50%に規制された網点を示す。
また、図16(a)は色調整処理(図10のS101)の結果として出力された値が全て「160」であり、インク総量を規制しない場合に形成される網点を示し、(b)はインク総量が80%に規制された場合に形成される網点を示し、(c)はインク総量が50%に規制された場合に形成される網点を示す。このようにインク総量に応じてドットをオフにすることで、インク総量を規制することができる。さらに、通常、インクジェットプリンタでは所定の桝目以上にドットが大きく広がるため、ドットオフとされた領域も隣接するドットによりほぼ塗りつぶされて視覚的にはそれほど大きな空白を生じさせない。
特開平10−100479号公報
しかしながら、網点を構成する各ドットの径がそれほど大きくない場合には、ドットオフとされた領域が隣接するドットにより塗りつぶされず、網点の内部に空白部分が発生するという問題点があった。さらに、図15(c)、図16(c)に示すように、インク総量を50%に規制する場合は、ドットが交互にオンオフとされるので、これ以上インク総量を規制するためには、ドットオフとされる領域が連続する部分が生じることになるが、そうすると視覚的に無視できない大きさの空白が網点の内部に生じる可能性が高いという問題点があった。さらに、網点の最外周を構成すべきドットがオフとされると、図16(c)に示すように、網点の輪郭が変形し、網点画像が全体として汚くなるという問題点もあった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ドット集中型の網点画像を印刷手段により印刷させる際に、記録紙の種類に応じてインク総量を規制させる場合であっても、空白の発生や網点の輪郭の変形を抑制しつつインク総量を規制させることができる印刷制御装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の印刷制御装置は、インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に接続され、その印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させるものであり、インクの総量を規制するインク規制値を取得するインク規制値取得手段と、入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に基づいて、前記ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定するドット種類決定手段と、前記比較手段による比較の結果記録すると決定された画素及びその画素について前記ドット種類決定手段により決定されたドット径の種類を前記印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段とを備えるものである。
請求項2記載の印刷制御装置は、請求項1記載の印刷制御装置において、前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、前記ドット種類決定手段は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するものである。
請求項3記載の印刷制御装置は、請求項1または2に記載の印刷制御装置において、前記比較手段により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得手段を有し、前記ドット種類決定手段は、その乱数取得手段により取得された乱数と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものである。なお、インク規制値に基づく値とは、インク規制値それ自体も含む。
請求項4記載の印刷制御装置は、請求項1または2に記載の印刷制御装置において、スクリーンセル内の各画素に対応する値の集合を記憶する数列記憶手段を有し、前記ドット種類決定手段は、その数列記憶手段において各画素に対応して記憶された値と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものである。なお、インク規制値に基づく値とは、インク規制値それ自体も含む。
請求項5記載の印刷制御装置は、請求項1から4にいずれかに記載の印刷制御装置において、前記ドット種類決定手段は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定するものである。
請求項6記載の印刷制御方法は、インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させるとともに、所定面積内の記録紙に付着されるインクの総量を規制する印刷制御方法であって、入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較する比較工程と、前記比較工程による比較の結果、前記スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、インクの総量を規制するインク規制値に基づいて、前記ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定するドット種類決定工程と、前記比較工程による比較の結果記録すると決定された画素及びその画素について前記ドット種類決定工程により決定されたドット径の種類を前記印刷データとして前記印刷手段に出力する出力工程とを有する。
請求項7記載の印刷制御方法は、請求項6記載の印刷制御方法において、前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、前記ドット種類決定工程は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するものである。
請求項8記載の印刷制御方法は、請求項6または7に記載の印刷制御方法において、前記比較工程により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得工程を有し、前記ドット種類決定工程は、その乱数取得工程により取得された乱数と前記インク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものである。なお、インク規制値に基づく値とは、インク規制値それ自体も含む。
請求項9記載の印刷制御方法は、請求項6または7に記載の印刷制御方法において、前記ドット種類決定工程は、スクリーンセル内の各画素に対応して予め設定された値と前記インク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものである。なお、インク規制値に基づく値とは、インク規制値それ自体も含む。
請求項10記載の印刷制御方法は、請求項6から9のいずれかに記載の印刷制御方法において、前記ドット種類決定工程は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定するものである。
請求項11記載の印刷制御プログラムは、インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に接続され、その印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させるコンピュータで実行されるものであって、所定面積内の記録紙に付着されるインクの総量を規制するインク規制値を、記録紙の種類に応じて取得するインク規制値取得手段と、入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に基づいて、前記ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定するドット種類決定手段と、前記比較手段による比較の結果記録すると決定された画素及びその画素について前記ドット種類決定手段により決定されたドット径の種類を前記印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段として、前記コンピュータを機能させる。
請求項12記載の印刷制御プログラムは、請求項11記載の印刷制御プログラムにおいて、前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、前記ドット種類決定手段は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさ順において互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するものである。
請求項13記載の印刷制御プログラムは、請求項11または12に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記比較手段により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得手段として前記コンピュータを機能させ、前記ドット種類決定手段は、その乱数取得手段により取得された乱数と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものである。なお、インク規制値に基づく値とは、インク規制値それ自体も含む。
請求項14記載の印刷制御プログラムは、請求項11または12に記載の印刷制御プログラムにおいて、スクリーンセル内の各画素に対応する値の集合を記憶する数列記憶手段として前記コンピュータを機能させ、前記ドット種類決定手段は、その数列記憶手段において各画素に対応して記憶された値と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものである。なお、インク規制値に基づく値とは、インク規制値それ自体も含む。
請求項15記載の印刷制御プログラムは、請求項11から14のいずれかに記載の印刷制御プログラムにおいて、前記ドット種類決定手段は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定するものである。
請求項1記載の印刷制御装置によれば、インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に印刷データが出力され、ドット集中型の網点画像がその印刷手段によって印刷される。ここで、インクの総量を規制するインク規制値が、インク規制値取得手段により取得される。また、入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとが比較手段により比較され、その比較の結果、スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、ドット種類決定手段により、インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づいて、ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかが決定される。そして、比較手段による比較の結果、記録すると決定された画素及びその画素についてドット種類決定手段により決定されたドット径の種類が、出力手段により、印刷データとして印刷手段に出力される。
したがって、印刷手段では、閾値マトリクスとの比較の結果、スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、インクの総量を規制するインク規制値に基づいて決定された径の種類のドットが印刷されるので、インクの総量を規制することができるという効果がある。また、閾値マトリクスに記憶された閾値との比較の結果、記録すると決定された画素については、インク規制値に関わらずドットが形成されるので、視覚的に無視し難い空白部分が網点の内部に生じることが抑制されるという効果がある。また、インク総量を規制するために所定数のドットがオフにされる場合に比較して、網点の輪郭が変形しないので、網点画像全体としての画質が向上するという効果もある。さらに、インク総量を50%未満に規制することができるという効果もある。すなわち、インク総量を規制するためにドットをオフにする技術では、インク総量を50%未満に規制しようとすると、網点の中にドットがオフにされる領域が隣接して存在してしまい、視覚的に無視し難い空白部分が生じてしまうので、それ以上インク総量を規制することができなかったのである。
請求項2記載の印刷制御装置によれば、請求項1記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、前記ドット種類決定手段は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するので、印刷手段において印刷される網点画像の全体としての画質が向上するという効果がある。ドット径があまりに大きく異なるドットが一つの網点中に混在すると、ノイズの原因となって画像が汚くなる可能性があるのである。
請求項3記載の印刷制御装置によれば、請求項1または2に記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記比較手段により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得手段を有し、前記ドット種類決定手段は、その乱数取得手段により取得された乱数と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するので、異なる種類のドットが偏り無く混在することとなり、網点画像を見る者に違和感を与えないという効果がある。
請求項4記載の印刷制御装置によれば、請求項1または2に記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、スクリーンセル内の各画素に対応する値の集合を記憶する数列記憶手段を有し、前記ドット種類決定手段は、その数列記憶手段において各画素に対応して記憶された値と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するので、ドット径を決定するための処理が容易であり、処理速度が向上するという効果がある。
請求項5記載の印刷制御装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記ドット種類決定手段は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定するので、単数のスクリーンセル内におけるインク総量をインク規制値に対応したインクの総量とすることができない場合であっても、複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量がインク規制値に対応したインクの総量となるように規制して、大域的に見たときに、インク規制値に対応したインク総量とすることができるという効果がある。
請求項6記載の印刷制御方法によれば、インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に印刷データが出力され、ドット集中型の網点画像がその印刷手段によって印刷される。ここで、入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとが比較工程により比較され、その比較の結果、スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、ドット種類決定工程により、インクの総量を規制するインク規制値に基づいて、ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかが決定される。そして、比較工程による比較の結果、記録すると決定された画素及びその画素についてドット種類決定工程により決定されたドット径の種類が、出力手段により、印刷データとして印刷手段に出力される。
したがって、印刷手段では、閾値マトリクスとの比較の結果、スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、インクの総量を規制するインク規制値に基づいて決定された径の種類のドットが印刷されるので、インクの総量を規制することができるという効果がある。また、閾値マトリクスに記憶された閾値との比較の結果、記録すると決定された画素については、インク規制値に関わらずドットが形成されるので、視覚的に無視し難い空白部分が網点の内部に生じることが抑制されるという効果がある。また、インク総量を規制するために所定数のドットがオフにされる場合に比較して、網点の輪郭が変形しないので、網点画像全体としての画質が向上するという効果もある。さらに、インク総量を50%未満に規制することができるという効果もある。すなわち、インク総量を規制するためにドットをオフにする技術では、インク総量を50%未満に規制しようとすると、網点の中にドットがオフにされる画素が隣接して存在してしまい、視覚的に無視し難い空白部分が生じてしまうので、それ以上インク総量を規制することができなかったのである。
請求項7記載の印刷制御方法によれば、請求項6記載の印刷制御方法の奏する効果に加え、前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、前記ドット種類決定工程は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するので、印刷手段において印刷される網点画像の全体としての画質が向上するという効果がある。ドット径があまりに大きく異なるドットが一つの網点中に混在すると、ノイズの原因となって画像が汚くなる可能性があるのである。
請求項8記載の印刷制御方法によれば、請求項6または7に記載の印刷制御方法の奏する効果に加え、前記比較工程により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得工程を有し、前記ドット種類決定工程は、その乱数取得工程により取得された乱数と前記インク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するので、異なる種類のドットが偏り無く混在することとなり、網点画像を見る者に違和感を与えないという効果がある。
請求項9記載の印刷制御方法によれば、請求項6または7に記載の印刷制御方法の奏する効果に加え、スクリーンセル内の各画素に対応して予め設定された値と前記インク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するので、ドット径を決定するための処理が容易であり、処理速度が向上するという効果がある。
請求項10記載の印刷制御方法によれば、請求項6から9のいずれかに記載の印刷制御方法の奏する効果に加え、前記ドット種類決定工程は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定するので、単数のスクリーンセル内におけるインク総量をインク規制値に対応したインクの総量とすることができない場合であっても、複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量がインク規制値に対応したインクの総量となるように規制して、大域的に見たときに、インク規制値に対応したインク総量とすることができるという効果がある。
請求項11記載の印刷制御プログラムによれば、コンピュータによって実行されることにより、インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させるように該コンピュータを機能させる。なお、該印刷手段は、該コンピュータに接続されている。さらに、インクの総量を規制するインク規制値を取得し、入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較し、その比較の結果、スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、インク規制値に基づいて、ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定し、比較の結果、記録すると決定された画素及びその画素について決定されたドット径の種類を印刷データとして印刷手段に出力するように、該コンピュータを機能させる。
したがって、印刷手段では、閾値マトリクスとの比較の結果、スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、インクの総量を規制するインク規制値に基づいて決定された径の種類のドットが印刷されるので、インクの総量を規制することができるという効果がある。また、閾値マトリクスに記憶された閾値との比較の結果、記録すると決定された画素については、インク規制値に関わらずドットが形成されるので、視覚的に無視し難い空白部分が網点の内部に生じることが抑制されるという効果がある。また、インク総量を規制するために所定数のドットがオフにされる場合に比較して、網点の輪郭が変形しないので、網点画像全体としての画質が向上するという効果もある。さらに、インク総量を50%未満に規制することができるという効果もある。すなわち、インク総量を規制するためにドットをオフにする技術では、インク総量を50%未満に規制しようとすると、網点の中にドットがオフにされる画素が隣接して存在してしまい、視覚的に無視し難い空白部分が生じてしまうので、それ以上インク総量を規制することができなかったのである。
請求項12記載の印刷制御プログラムによれば、請求項11記載の印刷制御プログラムの奏する効果に加え、前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するように、該コンピュータを機能させる。よって、印刷手段により印刷される網点画像の全体としての画質が向上するという効果がある。ドット径があまりに大きく異なるドットが一つの網点中に混在すると、ノイズの原因となって画像が汚くなる可能性があるのである。
請求項13記載の印刷制御プログラムによれば、請求項11または12に記載の印刷制御プログラムの奏する効果に加え、前記比較手段により記録すると決定された各画素について乱数を取得し、その取得された乱数とインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するように、該コンピュータを機能させる、よって、異なる種類のドットが偏り無く混在することとなり、網点画像を見る者に違和感を与えないという効果がある。
請求項14記載の印刷制御プログラムによれば、請求項11または12に記載の印刷制御プログラムの奏する効果に加え、スクリーンセル内の各画素に対応する値の集合を記憶し、その記憶された値とインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するように、該コンピュータを機能させる。よって、コンピュータにおけるドット径を決定するための処理が容易であり、処理速度が向上するという効果がある。
請求項15記載の印刷制御プログラムによれば、請求項11から14のいずれかに記載の印刷制御プログラムの奏する効果に加え、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、インク規制値に対応したインクの総量になるように、所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定するように、該コンピュータを機能させる。よって、単数のスクリーンセル内におけるインク総量をインク規制値に対応したインクの総量とすることができない場合であっても、複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量がインク規制値に対応したインクの総量となるように規制して、大域的に見たときに、インク規制値に対応したインク総量とすることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の印刷制御装置であるパーソナルコンピュータ2(PC2)の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、PC2は、中央演算装置(CPU)12と、ROM13と、RAM14と、乱数発生装置15と、ハードディスクドライブ(HDD)16と、I/Oポート17とを備えて、これらがバスラインBにより接続されて、制御信号やデータ信号を交換可能としている。また、PC2には、I/Oポート17を介して、キーボード21やディスプレイ22等の入出力装置、印刷装置24、外部記憶装置25が接続されている。
ROM13は不揮発性のメモリであって、プログラムメモリ13aと、記録紙種別テーブル13bとを備えている。プログラムメモリ13aには、PC2の電源立ち上げ後の書記制御を行う基本的なプログラム、後述する印刷データ出力処理プログラム、スクリーン生成・インク量調整処理プログラムおよびその他の処理プログラムが格納され、必要に応じてCPU12により実行される。なお、外部記憶装置25を介して、前記各種プログラムが記憶されたフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記憶媒体から、必要に応じてワーキングメモリ14fに読み込んで起動することにより実行しても良い。
記録紙種別テーブル13bは、記録紙の種類に対し、ドット径の種類と、インク規制値Tとを対応付けたテーブルである。「ドット径の種類」とは、その記録紙に対して使用されるべきドット径の種類である。なお、インク総量を大幅に規制することが望まれる記録紙に対しては、中ドットと小ドットとの2種類が対応付けられ、インク総量をそれほど大幅に規制しなくても良い記録紙に対しては、大ドットと中ドットとの2種類が対応付けられている。また「インク規制値T」とは、「ドット径の種類」として対応付けられた2種類のドットの存在確率を、記録紙の種類に応じて決定するための値である。
RAM14は、CPU12により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するものであり、閾値マトリクス格納メモリ14aと、ドット種メモリ14bと、インク規制値メモリ14cと、入力画像データメモリ14dと、印刷データメモリ14eと、ワーキングメモリ14fとを備えている。
閾値マトリクス格納メモリ14aは、8×8画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を閾値マトリクスとして格納するメモリである。ドット種メモリ14bは、網点画像を印刷するために使用する2種類のドット径を記憶するメモリである。使用者によって入力される記録紙の種類に基づいて、記録紙種別テーブル13bを参照することにより、その記録紙に対し使用すべき2種類のドット径を示す値が取得され、その取得された値がドット種メモリ14bへ書き込まれる。
インク規制値メモリ14cは、ドット種メモリ14bに記憶された2種類のドットの存在確率を決定するためのインク規制値Tを記憶するメモリである。使用者によって入力される記録紙の種類に基づいて、記録紙種別テーブル13bを参照することにより、その記録紙に対応付けられているインク規制値Tが取得され、その取得された値がインク規制値メモリ14cへ書き込まれる。
入力画像データメモリ14dは外部記憶装置25から導入され、色調整処理が行われた後の入力画像データを記憶している。この入力画像データの画素濃度の範囲は0〜255である。印刷データメモリ14eは、入力画像データメモリ14dに基づいて作成される印刷データを記憶するものである。なお、この印刷データは印刷装置24に出力され、印刷装置24は、この印刷データに基づいてドット集中型の網点画像を印刷する。
ワーキングメモリ14fは、CPU12がプログラムメモリ13aに記憶されたプログラムを実行するときに必要なデータを一時的に記憶したり、ロードされたプログラムを配置して起動させるためのものである。
乱数発生装置15は、0.0〜1.0の乱数を発生する機能を有している。ここで発生させる乱数の周波数特性はホワイトノイズであっても良いし、ブルーノイズであっても良い。通常は、コンピュータ上で疑似的に乱数を発生させるために用意された関数(たとえば、rnd関数)などを利用すれば十分である。
印刷装置24は、インク滴を噴射して記録紙に付着させることにより印刷を行うインクジェットプリンタであって、噴射するインク滴の量を制御することにより、ドット径がそれぞれ異なる大ドット、中ドット、小ドットの3種類のドットを記録紙に形成可能に構成されている。図2は、印刷装置24にて形成可能な大ドット、中ドット、小ドット、及びドット無しの状態を示す図である。図2に示すように、大ドット、中ドット、小ドットの順にドットの径が小さくなり、使用されるインク量もこの順序で少なくなる。
次に、図3を用いてドット集中型の網点画像が形成される原理について説明する。図3(a)は網点を形成するように画素濃度を2値化するための8×8の閾値マトリクスを示し、各画素に記載された数値が閾値を表す。(b)は入力画像データを概略的に示す図であり、拡大して示す画素に記載された数値はその画素濃度を表す。(a)に示す閾値マトリクスを入力画像データに重ね合わせ、その閾値を対応する各画素の画素濃度と比較し、入力画像データの画素濃度の方が大きい場合はドットオン、小さい場合はドットオフとして2値化する。入力画像データの8×8画素(以下、この単位をスクリーンセルという)の処理が済んだら、順次閾値マトリクスを次のスクリーンセルに移動し、同じ処理を繰り返していく。ここで、図3(a)に示すように、閾値マトリクスは、中央から外周に向けて値が大きくなるようにその閾値が設定されているので、スクリーンセルの中央または中央近くにドットが集中し、画素濃度に応じた大きさの網点が形成されることとなる。
次に、図4を用いて、所定面積内の記録紙に付着されるインク総量を記録紙の種類に応じた量に規制する方法について説明する。図4は、画素濃度が全て「160」のスクリーンセルに対応して形成される網点を概略的に示す図であり、(a)はインク総量を規制しない場合を示し、(b)はインク総量が80%に規制された場合を示す図であり、(c)はインク総量が50%に規制された場合を示す図である。
図4(a)〜(c)に示すように、スクリーンセル内の各画素濃度が全て「160」であると、画素濃度「160」に対応した所定の大きさの網点が形成される。ここで、図4(a)は全て大ドットで網点が構成されているのに対し、インク総量を80%に規制する場合には、図4(b)に示すように、網点を構成するドットにインク規制値Tに基づく所定の確率で中ドットが含められる。インク総量を50%に規制する場合には、図4(c)に示すように、網点を中ドットと小ドットとで構成し、さらにその中ドットと小ドットとをインク規制値Tに基づく所定の確率で存在させる。中ドット及び小ドットは大ドットに比較して少量のインクで形成されるため、このようにインク規制値に基づく所定の確率で中ドットまたは小ドットを存在させることにより、インク総量を所望の値に規制することができるのである。
次に、図5を参照して、CPU12にて実行される印刷データ出力処理を説明する。図5は印刷データ出力処理のフローチャートである。この処理は、網点画像を形成させるための印刷データを作成し印刷装置24に出力する処理である。なお、この印刷データ出力処理は、キーボード21から所定の操作が行われることにより起動する。また、この印刷データ出力処理に先立って、記録紙の種類を予め入力しておくものとする。
この印刷データ出力処理では、まず、記録紙種別テーブル13bを参照することにより、予め入力された記録紙の種類に応じたドット径の種類及びインク規制値Tを取得し、ドット種メモリ14b及びインク規制値メモリ14cの各値を更新する(S1)。
ここで、インク総量を80%に規制することが要求される記録紙であれば、記録紙種別テーブル13bが参照されることにより、例えば、ドット径の種類は、大ドットと中ドットとが取得され、インク規制値Tとしては「0.67」が取得される。
次いで、外部記憶装置などから導入された画像データにカラーマッチング処理などの所定の色調整処理を施し、入力画像データメモリ14dに格納する(S2)。次に、入力画像データメモリ14dに格納された入力画像データに対し、後述するスクリーン生成・インク量調整処理を行い、印刷データを作成し、印刷データメモリ14eに格納する(S3)。そして、その印刷データメモリ14eに格納された印刷データを印刷装置24へ出力する(S4,出力工程)。
次に、図5のS3に示すスクリーン生成・インク量調整処理を、図6のフローチャートにより説明する。なお、この処理は、入力画像データの主走査方向位置および副走査方向位置が最も小さい位置の1画素を最初の注目画素として開始し、注目画素を主走査方向または副走査方向に順次移動させつつ入力画像データを構成する全て画素について行われるものである。
このスクリーン生成・インク量調整処理では、まず、HDD16または外部記憶装置25から閾値マトリクスを読み出し、これを閾値マトリクス格納メモリ14aに閾値マトリクスを読み込む(S31)。
次いで、入力画像データメモリ14dに格納された入力画像データの注目画素の画素濃度を、その注目画素に対応する閾値マトリクスの閾値と比較し(S32,比較工程)、画素濃度が閾値よりも大きければ(S32:Yes)、注目画素には2値としてオンを設定し(S33)、画素濃度が閾値以下であれば(S32:No)、注目画素には2値としてオフを設定する(S34)。
注目画素についてオンが設定されると、次にその注目画素についての乱数を乱数発生装置15から読み込む(S35)。次に、ドット種メモリ14bに記憶されているドット径の種類が大ドットと中ドットの組み合わせであるか否かを調べる(S36)。ドット種メモリ14bに記憶されているドット径の種類が大ドットと中ドットである場合には(S36:Yes)、S35の処理で読み込まれた乱数が、インク規制値メモリ14cに記憶されたインク規制値Tよりも大きいか否かを調べる(S37)。
S35の処理で読み込まれた乱数が、インク規制値T(例えば、0.67)よりも大きい場合(S37:Yes)、その注目画素に対応して形成されるドット径の種類は「大ドット」が選択される(S38)。一方、S35の処理で読み込まれた乱数がインク規制値T以下である場合には、その注目画素に対応して形成されるドット径の種類は「中ドット」が選択される(S39)。
続いて、S43の処理に進み、入力画像データの全ての画素について処理がされたか否かを調べ(S43)、全ての画素について処理がされていれば(S43:No)、この処理を終了する。処理がされていない画素が存在すれば(S43:Yes)、S32の処理に戻り、まだ処理がされていない画素を次の注目画素として、同様の処理を繰り返し行う。
上述の説明では、ドット種メモリ14bに記憶されているドット径の種類が大ドットと中ドットである場合について説明したが、インク総量を大きく規制することが要求されている記録紙が選択されている場合には、ドット種メモリ14bに中ドットと小ドットが記憶されている。その場合には(S36:No)、S40の処理において、S37の処理と同様に、読み込まれた乱数とインク規制値メモリ14cに記憶されているインク規制値Tとを比較し(S40)、乱数がインク規制値Tよりも大きければ(S40:Yes)、その注目画素に対応して形成されるドット径の種類は「中ドット」が選択され(S41)、乱数がインク規制値T以下であれば(S40:No)、その注目画素に対応して形成されるドット径の種類は「小ドット」が選択される(S42)。なお、図6に示すS36からS42の処理が、ドット種類決定工程に相当する。
図7は、図5及び図6に示す処理の結果、入力画像データの画素濃度が全て「255」のスクリーンセルに対応して形成される網点を示し、(a)はインク総量を規制しない場合を示し、(b)はインク総量が80%に規制された場合を示す図であり、(c)はインク総量が50%に規制された場合を示す図である。図7に示すように、インク総量を規制するためにドットをオフにするのではなく、大ドットよりも小径の中ドットや小ドットを用いて網点を構成することでインク総量を規制しているので、インク総量を規制しない場合に比較して網点の大きさがそれほど小さくなることがない。また、図7(a)〜(c)から明らかなように、網点の輪郭もそれほど変形しないので、画像の品質が向上する。さらに、図7(c)はインク総量を50%に規制した場合を示す図であるが、インク総量を50%以下に規制する場合には、小ドットの存在確率を高くすれば良く、網点中にドットオフとする領域を形成せずにインク総量を50%に規制することができる。
図8は、図7(b)に示す網点が複数個連続して形成された状態を示す図である。すなわち、インク総量が80%に規制された状態で、印刷されるベタ領域(入力画像データの画素濃度が全て「255」の領域)を示す図である。本実施例によれば、ドットオフとされる画素が存在しないため、各網点間や網点の内部に空白領域の発生が抑制される。中ドットが使用されることにより、ドットの桝目が全て塗りつぶされない部分も生じ得るが、その空白領域はドットオフとされる場合に比較して極めて小さく、視覚的に問題とならない。
次に、記録紙の種類に応じて予め定められるインク規制値Tの設定方法について、一例をあげて説明する。なお、インク規制値Tの設定方法はこの方法に限られない。前提条件として、閾値マトリクスの要素数は8×8=64であり、印刷装置24で形成される大ドット、中ドット、小ドットの液適量の比率は100:70:30とする。また、インク総量が100%未満70%以上となるように規制する場合は、大ドットと中ドットとを用いることとし、インク総量が70%未満となるように規制する場合は、中ドットと小ドットとを用いることとする。
これらの前提条件において、インク総量を規制しない場合は、全て大ドットを用いて網点が構成されるものとすると、インク総量を規制しない場合(インク総量100%の場合)のスクリーンセル内のインク量を(1)式に基づいて「6400」とする。
64*100=6400・・・(1)
ここで、インク総量を80%に規制する場合、スクリーンセル内のインク量は、(2)式に基づいて「5120」となる。
6400*0.8=5120・・・(2)
(2)式で求めたインク量「5120」を達成するための、大ドット、中ドット、小ドットの使用比率を、それぞれa、b、cとすると、(3)式が成り立つ。
100*a+70*b+30*c=5120・・・(3)
また、インク総量を80%に規制する場合、大ドットと中ドットを用いることから、(4)式が成り立つ。
a+b=64、c=0・・・(4)
(3)式、(4)式を解くことにより、a≒21、b≒43を得ることができる。すなわち、一つのスクリーンセル内のドットの使用比率を、大ドット:中ドット=21:43(大ドット33%、中ドット67%)とすることで、インク総量を約80%に規制できる。よって、乱数発生装置15において発生させられる乱数が0.0〜1.0であれば、インク規制値Tを0.67と設定し、乱数が0.67よりも大きければ大ドットを形成し、乱数が0.67以下であれば中ドットを形成するよう設定することで、大ドットと中ドットとの出現率をそれぞれ33%、67%とすることができる。このように記録紙の種類に応じてインク規制値Tを算出し、予め記録紙種別テーブル13bに記憶させておくことで、記録紙の種類に応じてインクの総量を規制することができる。
なお、請求項1記載のインク規制値取得手段としては、印刷データ出力処理(図5)におけるS1の処理が該当し、比較手段としては、スクリーン生成・インク量調整処理(図6)におけるS32の処理が該当し、ドット種類決定手段としては、スクリーン生成・インク量調整処理(図6)におけるS37〜S42の処理が該当し、出力手段としては、印刷データ出力処理(図5)におけるS4の処理が該当する。また、請求項3記載の乱数取得手段としては、スクリーン生成・インク量調整処理(図6)におけるS36の処理が該当する。
また、請求項11記載のインク規制値取得手段としては、印刷データ出力処理(図5)におけるS1の処理が該当し、比較手段としては、スクリーン生成・インク量調整処理(図6)におけるS32の処理が該当し、ドット種類決定手段としては、スクリーン生成・インク量調整処理(図6)におけるS37〜S42の処理が該当し、出力手段としては、印刷データ出力処理(図5)におけるS4の処理が該当する。また、請求項13記載の乱数取得手段としては、スクリーン生成・インク量調整処理(図6)におけるS36の処理が該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、読み込まれた乱数とインク規制値Tとを比較することにより、ドット径の種類を決定していたが(図6のS37,S40)、乱数に替えて、例えば、予めROM13に記憶させた数列を利用することによりドット径の種類を決定しても良い。図9は、8×8のスクリーンセルの各画素に対応して予め記憶された数値の集合を示す図である。図6のS37,S40の処理において、図9のマトリクスに示す各要素に記載された数値と、インク規制値Tとの比較の結果に基づいて、ドット径の種類を決定する。このように予め記憶された数値を用いてドット径の種類を決定することで、図6のS35に示す乱数を読み込む処理が不要となるので、処理速度を向上させることができる。
また、本実施例によれば、インク規制値取得手段(図5のS1)において取得されるインク規制値Tは、それ自体を乱数と比較することにより、ドット径の種類を決定するための値であったが(図6のS37,S40)、インク規制値Tとは、記録紙の種類に応じてインク総量をどれだけ規制するかを示す値(例えば80%)であっても良い。その場合は、そのインク規制値Tに基づいて、例えば上述の(1)式から(4)式に示すような方法を用いて、ドット径閾値D(インク規制値に基づく値)を取得する。そして、図6のS37,S40に示すドット径の種類を決定する処理では、インク規制値Tに替えてそのドット径閾値D(インク規制値Tに基づく値)を用いてドット径の種類を決定するようにしても良い。
また、上述の実施例では、インク総量を80%に規制するためのインク規制値Tとして「0.67」が取得され、一律にこの値を適用することにより、全てのスクリーンセルについて大ドットと中ドットの存在比を21:43としていた。しかしながら、この存在比で全ての網点を構成すると、インクの総量は以下の(5)式から、「5110」となる。
100*21+70*43+30*0=5110・・・(5)
(2)式で説明したように、インク総量を80%に規制するためには、インク量が「5120」になることが望ましい。すなわち、インク規制値Tを一律に「0.67」とするとスクリーンセル内のインク総量は、厳密には80%以下に規制されてしまっていることが分かる。このように、各スクリーンセルのインク総量を、所望のインク総量に近似させることはできるものの、一致させることができない場合がある。
したがって、所望のインク総量に対し一つのスクリーンセル内で生じた誤差を隣接するスクリーンセルに伝播させ、大域的に見たときに所望のインク総量に一致させるようにインク総量を規制することが考えられる。
図10は、スクリーンセルを示す概念図であり、大域的に見たとき所望のインク総量に一致するようにインク総量が規制された状態を示す図である。ここでは、インク総量を規制するために、インク規制値Tとして80%が設定されているものとする。各スクリーンセル内の上段に記載した数値は、インク規制値Tに基づいて決定されるドット径閾値Dを表し、下段に記載した数値がそのスクリーンセル内における大ドットと中ドットの存在比を示している。図10に示すように、例えばインク規制値Tを80%とした場合には、ひとかたまり(図10では3つ)のスクリーンセルのうち、2つのスクリーンセルに対してドット径閾値D「0.67」を用い、1つのスクリーンセルに対してドット径閾値D「0.65」を用いる。
ドット径閾値Dが「0.67」である場合、大ドットと中ドットとの存在比は21:43となり、ドット径閾値Dが「0.65」である場合、大ドットと中ドットとの存在比は22:42となる。したがって、3つのスクリーンセルをひとかたまりとして見ると、大ドットと中ドットとの存在比は、64:128となる。よって、そのひとかたまりのスクリーンセルにおけるインク総量の平均は以下の(6)式から「5120」となる。
(100*64+70*128+30*0)/3=5120・・・(6)
すなわち、規則的な順序で2種類のドット径閾値を用いることにより、そのひとかたまりのスクリーンセルにおけるインク総量を、インク規制値Tである80%に一致させて規制できることが分かる。
次に、インク規制値Tに基づいてドット径閾値Dを設定する方法について一例をあげて説明する。インク規制値Tが80%である場合、上述の(3)式、(4)式から下記の(7)式に示す関係が導き出される。
100*a+70*b+30*c=5120・・・(3)
a+b=64、c=0・・・(4)
100(64−b)=5120・・・(7)
(7)式によれば、3b=128となり、b=42余り2の解が得られる。3bというところから、3個のスクリーンセルをひとかたまりの単位とすればよいことが分かる。さらに、余り「2」というところから、3個のスクリーンセルのうち2個のスクリーンセルにはb=43、a=21(すなわち大ドット33%、中ドット67%)の組み合わせを適用し、1個のスクリーンセルにはb=42、a=22(すなわち大ドット35%、中ドット65%)の組み合わせを適用すれば良いことが分かる。よって、乱数発生装置15において発生させられる乱数が0.0〜1.0であれば、ドット径閾値Dをそれぞれ「0.67」、「0.65」と設定し、乱数がドット径閾値Dよりも大きければ大ドットを形成し、乱数がドット径閾値D以下であれば中ドットを形成するよう設定することで、インク総量をインク規制値Tに対応させることができる。
また、上述の実施例では、大ドット及び中ドットの組み合わせ、または中ドット及び小ドットの組み合わせにより網点を構成していたが、3種類以上のドットの組み合わせにより網点を構成するものであっても良い。
本発明の印刷制御装置であるパーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 印刷装置にて形成可能な大ドット、中ドット、小ドット、及びドット無しの状態を示す図である。 (a)は網点を形成するための8×8の閾値マトリクスを示す図であり、各画素に記載された数値が閾値を表す。(b)は入力画像データを概略的に示す図であり、拡大して示す画素に記載された数値が画素濃度を表す。 画素濃度が全て「160」のスクリーンセルに対応して形成される網点を概略的に示す図であり、(a)はインク総量を規制しない場合を示す図であり、(b)はインク総量が80%に規制された場合を示す図であり、(c)はインク総量が50%に規制された場合を示す図である。 PCで実行される印刷データ出力処理のフローチャートである。 PCで実行されるスクリーン生成・インク量調整処理のフローチャートである。 入力画像データの画素濃度が全て「255」のスクリーンセルに対応して形成される網点を示す図であり、(a)はインク総量を規制しない場合を示す図であり、(b)はインク総量が80%に規制された場合を示す図であり、(c)はインク総量が50%に規制された場合を示す図である。 図7(b)に示す網点が複数個連続して形成された状態を示す図である。 8×8のスクリーンセルの各画素に対応して予め記憶された数値の集合を示す図である。 スクリーンセルを示す概念図であり、大域的に見たとき所望のインク総量に一致するようにインク総量が規制された状態を示す図である。 (a)は、従来技術における網点画像を形成させるために用いられる閾値マトリクスを示す図であり、(b)はカラープリンタにおいて印刷される網点を示す概略図である。 従来技術において、網点画像を印刷させるための印刷データを作成し、カラープリンタに出力する従来の印刷データ出力処理を示したフローチャートである。 従来技術において、インク総量が規制されていない網点とインク総量が規制された網点とを比較して示す図である。 図13(b)に示す網点が連続して複数個形成されている状態を示す図である。 (a)は従来技術において、色調整処理の結果として出力された値がて全て「255」であり、インク総量を規制しない場合に形成される網点を示す図であり、(b)はインク総量が80%に規制された場合に形成される網点を示す図であり、(c)はインク総量が50%に規制された場合に形成される網点を示す図である。 (a)は従来技術において、色調整処理の結果として出力された値が全て「160」であり、インク総量を規制しない場合に形成される網点を示す図であり、(b)はインク総量が80%に規制された場合に形成される網点を示す図であり、(c)はインク総量が50%に規制された場合に形成される網点を示す図である。
符号の説明
2 PC(印刷制御装置)
13 ROM(数列記憶手段)
14a 閾値マトリクス格納メモリ
14c インク規制値メモリ
15 乱数発生装置
24 印刷装置(印刷手段)

Claims (15)

  1. インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に接続され、その印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させる印刷制御装置において、
    インクの総量を規制するインク規制値を取得するインク規制値取得手段と、
    入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に基づいて、前記ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定するドット種類決定手段と、
    前記比較手段による比較の結果記録すると決定された画素及びその画素について前記ドット種類決定手段により決定されたドット径の種類を前記印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、
    前記ドット種類決定手段は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するものであることを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 前記比較手段により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得手段を有し、
    前記ドット種類決定手段は、その乱数取得手段により取得された乱数と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
  4. スクリーンセル内の各画素に対応する値の集合を記憶する数列記憶手段を有し、
    前記ドット種類決定手段は、その数列記憶手段において各画素に対応して記憶された値と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
  5. 前記ドット種類決定手段は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させるとともに、所定面積内の記録紙に付着されるインクの総量を規制する印刷制御方法において、
    入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較する比較工程と、
    前記比較工程による比較の結果、前記スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、インクの総量を規制するインク規制値に基づいて、前記ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定するドット種類決定工程と、
    前記比較工程による比較の結果記録すると決定された画素及びその画素について前記ドット種類決定工程により決定されたドット径の種類を前記印刷データとして前記印刷手段に出力する出力工程とを有することを特徴とする印刷制御方法。
  7. 前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、
    前記ドット種類決定工程は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさの順序が互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するものであることを特徴とする請求項6記載の印刷制御方法。
  8. 前記比較工程により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得工程を有し、
    前記ドット種類決定工程は、その乱数取得工程により取得された乱数と前記インク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものであることを特徴とする請求項6または7に記載の印刷制御方法。
  9. 前記ドット種類決定工程は、スクリーンセル内の各画素に対応して予め設定された値と前記インク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものであることを特徴とする請求項6または7に記載の印刷制御方法。
  10. 前記ドット種類決定工程は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定することを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の印刷制御方法。
  11. インク量に応じてドット径が異なる複数種類のドットを記録紙に形成可能な印刷手段に接続され、その印刷手段に印刷データを出力し、ドット集中型の網点画像をその印刷手段によって印刷させるコンピュータで実行される印刷制御プログラムにおいて、
    所定面積内の記録紙に付着されるインクの総量を規制するインク規制値を、記録紙の種類に応じて取得するインク規制値取得手段と、
    入力される画像信号と、網点スクリーンの複数画素からなるスクリーンセル内の各画素を記録するか否かを決定する閾値を予め記憶した閾値マトリクスとを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記スクリーンセル内において記録すると決定された画素について、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に基づいて、前記ドット径が異なる複数種類のドットのうちいずれのドットを形成するかを決定するドット種類決定手段と、
    前記比較手段による比較の結果記録すると決定された画素及びその画素について前記ドット種類決定手段により決定されたドット径の種類を前記印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段として、前記コンピュータを機能させることを特徴とする印刷制御プログラム。
  12. 前記印刷手段は、ドット径が互いに異なる少なくとも3種類のドットを記録紙に形成可能に構成され、
    前記ドット種類決定手段は、前記スクリーンセル内の複数画素のうち記録すると決定された画素について形成されるドット径の種類を、ドット径の大きさ順において互いに隣接する2種類のドット径のいずれかに決定するものであることを特徴とする請求項11記載の印刷制御プログラム。
  13. 前記比較手段により記録すると決定された各画素について乱数を取得する乱数取得手段として前記コンピュータを機能させ、
    前記ドット種類決定手段は、その乱数取得手段により取得された乱数と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものであることを特徴とする請求項11または12に記載の印刷制御プログラム。
  14. スクリーンセル内の各画素に対応する値の集合を記憶する数列記憶手段として前記コンピュータを機能させ、
    前記ドット種類決定手段は、その数列記憶手段において各画素に対応して記憶された値と前記インク規制値取得手段により取得されたインク規制値に基づく値とを比較して、いずれの種類のドットを形成するかを各画素毎に決定するものであることを特徴とする請求項11または12に記載の印刷制御プログラム。
  15. 前記ドット種類決定手段は、ひとかたまりに存在する所定の複数個のスクリーンセルにおいて規制されるインクの総量が、前記インク規制値取得手段により取得されるインク規制値に対応したインクの総量になるように、前記所定の複数個のスクリーンセルの各画素に対して、ドット径の種類を決定することを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
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