JP2006033447A - 受信モニタ装置及び受信モニタ方法 - Google Patents

受信モニタ装置及び受信モニタ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来はFH通信波信号のホッピングタイミングと同時に発生する他のFH通信波/バースト信号/パルスノイズを誤認識することがあり、また、ホッピングタイミング毎にホップレート、又は一次変調方式を変えるFH通信波などには対応できない。
【解決手段】 FH分離回路28は、FH通信波は周波数−時間軸上で時間的には連続であり、ある周波数チャネルのFH通信波に注目すると発生時刻と消滅時刻で必ず時間的につながっているという特徴に着目し、周波数−時間メモリ27に記憶された情報に基づきFTマトリクスを作成し、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を、FH通信波として検出する。
【選択図】 図1


Description

本発明は受信モニタ装置及び受信モニタ方法に係り、特に周波数ホッピング(FH)通信方式によるFH通信波を、一般通信波、特定のFH通信波及び目的とするFH通信波のホッピングタイミングと同時に発生するバースト信号/パルスノイズから分離・抽出する受信モニタ装置及び受信モニタ方法に関する。
図15は従来の受信モニタ装置の一例のブロック図を示す。この従来の受信モニタ装置は、本出願人が特許文献1にて開示した受信モニタ装置であり、空中線1、受信機2、信号抽出・分離回路3及び出力器12を備えている。空中線1は、広帯域の電波を受信する。受信機2は、空中線1で受信した電波を信号抽出・分離回路3が最適に動作するように信号変換(周波数ダウンコンバート、信号増幅)する。
信号抽出・分離回路3は、周波数分析回路4、エネルギー強度分析回路5、信号処理回路6、エネルギー判定回路7、周波数−時間テーブルメモリ8、制御器9、カウンタ回路10及びFTマトリクス分析回路11を備えている。周波数分析回路4は、信号変換された受信信号の周波数を分析する。エネルギー強度分析回路5は、受信信号のエネルギー強度を分析する。信号処理回路6は、エネルギー強度の分析結果を制御器9の設定した任意数の周波数チャネル毎の情報に変換する。
エネルギー判定回路7は、制御器9によって設定されたエネルギーしきい値レベルより小さいエネルギー強度の周波数チャネルに対し、信号が存在しないと判定する。カウンタ回路10は、全ての周波数チャネル毎に現時点で信号が存在した場合、その連続存在回数を周波数−時間テーブルメモリ8に書込み、更新する。FTマトリクス分析回路11は、周波数−時間テーブルメモリ8の情報を基に、FH通信波ネットワークのFH通信波と一般通信波の分離・抽出及び特定のFH通信波の分離・抽出を行う。
この場合、FH通信波がFTマトリクス上で階段状に連続になることや一般通信波が一直線上になることが利用される。出力器12は、制御器9によって指定されたFH通信波又は一般通信波の周波数を出力する。このような構成の従来の受信モニタ装置は、FH通信波と一般通信波との分離を可能としている。また、複数のFHネットワークの存在する電波環境より、特定のFH通信波のみを分離・抽出することも可能としている。
また、複数のFH通信系から送信された複数のFH波及び非FH波が混在するような電波環境下において、これら複数のFH波の中から所望のFH波を目標とするFH波として選択するため、受信された複数の通信波の受信タイミングによる相関処理を行い、複数の通信波をホッピング速度毎に検出する相関処理手段と、この相関処理手段の検出結果から目標とする通信波の受信タイミングを選択する目標タイミング選択手段と、この目標タイミング選択手段により選択された上記目標とする通信波の受信タイミング及びこの受信タイミングにより受信した通信波の周波数に基づいて妨害波の設定を行う妨害波設定手段を設けた構成の受信モニタ装置も従来より知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、FH通信波の周波数チャネル当りの通信時間が未知であっても、実空間に存在する様々の電波の中からFH通信波のみを分離・抽出するため、受信した通信波の周波数及びエネルギ強度を分析し、離散時間毎の分析結果に基づいて、離散時間毎に分析された受信通信波の周波数チャネル対エネルギチャネルのマトリックスデータを作成すると共に、同一の周波数チャネル及び同一のエネルギチャネルの発生回数をカウントし、作成されたマトリックスデータと発生回数データとに基づいて、周波数ホッピング波を分離・抽出する信号分離・抽出手段を備えた構成の受信モニタ装置も従来より知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−269862号公報 特開2002−141890号公報 特開2000−196503号公報
しかしながら、特許文献1記載の従来の受信モニタ装置は、次のような問題点がある。第1の問題点は、FH通信波信号のホッピングタイミングと同時に発生する他のFH通信波/バースト信号/パルスノイズを誤認識してしまうことである。その理由は、以下の通りである。特許文献1記載の従来の受信モニタ装置は、FH信号がある周波数チャネルから存在しなくなったら、FH通信波がホッピングしたと判断し、その時刻において他の周波数チャネルで信号が発生していたら、それをFH信号のホッピング先とする仕組みであり、他の周波数チャネルで信号が複数発生している場合には、そのうちの同じ信号レベルを有する周波数チャネルで同じようなレベルの他のFH通信波/バースト信号/パルスノイズが発生した場合が考慮されていないからである。また、FH電波発射元又はFH電波受信点が移動する場合、フェージング、FH電波発射元のアンテナパターンが原因で受信点でのレベル変動が大きく、レベルを補正することも困難であり、この手法は使用できない。また、送信電力を一ホップ毎に変化させる特開2002−185368号公報記載の発明のようなFH通信波には、この方法は適用できない。
第2の問題点は、特許文献1記載の従来の受信モニタ装置では、特開2002−246961号公報記載の発明のような、ホッピングタイミング毎にホップレートを変更する方式のFH通信波には、対応できないことである。その理由は、以下の通りである。従来の受信モニタ装置では、パルスノイズや一般通信波をFH通信波より除外するために、カウント上限値やカウント下限値を設定する必要がある。しかし、上記の従来の受信モニタ装置では、このカウント上限値及び下限値は目標とするFH通信波のホップレートがホッピングタイミング毎に変化することはなく、また、予めホップレート値がある程度分かっていることを前提としている。このため、上記の従来の受信モニタ装置では、ホッピングタイミング毎にホップレートを変更する方式のFH通信波に対しての場合が考慮されていない。
また、特許文献1記載の従来の受信モニタ装置に、FH通信波が同じ方位から伝搬してきていることを利用して、方位を測定する仕組みを付加し、同じ方位から伝搬してきているFH通信波を一つのFH通信波として分離する手法が考えられるが、FH電波発射元又はFH電波受信点が移動する場合に対しては、この手法は使用できない。また、特許文献1記載の従来の受信モニタ装置に、FH通信波が一次変調は周波数ホッピング毎に変化しないことを利用して、変調方式を識別する仕組みを付加し、同一一次変調方式であるFH通信波を一つのFH通信波として分離する手法が考えられるが、特開2002−185368号公報記載の発明のように、ホッピングタイミング毎に一次変調方式を変えるFH通信波に対してはこの手法は適用できない。
また、特許文献1記載の従来の受信モニタ装置に、FH通信波が変調速度は周波数ホッピング毎に変化しないことを利用して、変調速度を検出する仕組みを付加し、同一変調速度であるFH通信波を一つのFH通信波として分離する手法が考えられるが、特開2002−185368号公報記載の発明のように、ホッピングタイミング毎に一次変調方式を変えるFH通信波は変調速度も変化するので、この手法は適用できない。
また、特許文献1記載の従来の受信モニタ装置に、FH通信波が帯域幅は周波数ホッピング毎に変化しないことを利用して、帯域幅を検出する仕組みを付加し、同一帯域幅であるFH通信波を一つのFH通信波として分離する手法が考えられるが、特開2002−185368号公報記載の発明のように、ホッピングタイミング毎に一次変調方式を変えるFH通信波は変調速度も変化するので、この手法は適用できない。
また、前記特許文献2記載の従来の受信モニタ装置も特許文献1記載の従来の受信モニタ装置と同様に、FH通信波のホップレートが一定であることを前提としているため、特開2002−246961号公報記載の発明のような、ホッピングタイミング毎にホップレートを変更する方式のFH通信波には対応できない。
更に、前記特許文献3記載の従来の受信モニタ装置は、FH通信波のエネルギーが各チャネルで一定であることを前提としているため、エネルギーが各チャネルで一定でないFH通信波には適用することができない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、FH通信波の電波の到来方位、一次変調方式、変調速度、帯域幅等の数値を一切用いることなく、これらの数値が時間と共に変化しても、受信FH通信波から目的とするFH通信波のみを正しく分離し得る受信モニタ装置及び受信モニタ方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、ホッピング先の信号が複数存在する場合、すべてをホッピング先候補として認識し、その信号がある周波数チャネルから消滅したとき、次に続く信号が存在するか否かをもって、FH信号であるかどうかを判断することにより、目的とするFH通信波のみを、一般通信波、特定のFH通信波及び目的とするFH通信波のホッピングタイミングと同時に発生するバースト信号/パルスノイズを誤認識することなく分離・抽出し得る受信モニタ装置及び受信モニタ方法を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、ホッピングレートを予め知る必要はなく、カウント上限値及び下限値を設定する必要はない構成により、FHのホップレートが既知でなくても、ホッピングタイミング毎にホップレートを変更する方式のFH通信波に対しても、受信FH通信波から目的とするFH通信波のみを正しく分離し得る受信モニタ装置及び受信モニタ方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、第1の発明の受信モニタ装置は、受信信号の中から周波数ホッピング方式の目的のFH通信信号のみを分離・抽出する受信モニタ装置において、一般通信波及び周波数ホッピング方式のFH通信波が混在する電波環境下の電波を受信して、受信信号を得る受信手段と、複数の周波数チャネルのそれぞれについて、設定した時刻単位で信号の有無を示す周波数−時間軸の表であるFTマトリクスを、設定した時間範囲の受信信号について作成し、そのFTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を検出する信号処理手段とを有し、検出した周波数チャネルの受信信号を目的とするFH通信波として分離・抽出することを特徴とする。
FH通信波は周波数−時間軸上で時間的には連続であり、ある周波数チャネルのFH通信波に注目すると発生時刻と消滅時刻で必ず時間的につながっているという特徴がある。本発明はこの特徴に着目してなされたものであり、FTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を、FH通信波として検出する。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、第1の発明における信号処理手段を、受信手段により得られる受信信号から周波数チャネル毎にエネルギー強度を算出して周波数分析する周波数分析手段と、周波数分析手段により分析されたエネルギー強度と設定された閾値とを、周波数チャネル毎に比較して、周波数チャネル毎に受信信号の有無を判定するエネルギー判定手段と、エネルギー判定手段により判定された周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶する記憶手段と、設定した時間範囲の記憶手段に記憶された周波数チャネル毎の信号有無の情報からFTマトリクスを作成し、そのFTマトリクスにおいて信号が新たに存在する周波数チャネルに識別番号を振り、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を同一の識別番号として検出する分離手段とからなる構成としたものである。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の受信モニタ装置は、第1の発明における受信手段を、周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機からなる構成としたものである。この発明では、受信手段が単一の受信機に比べてより広帯域に拡散するFH通信波を受信できる。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の受信モニタ装置は、第2の発明における受信手段を、周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機からなり、周波数分析手段は、複数の受信機から出力される複数の受信信号に対応して複数並列に設けられており、エネルギー判定手段は複数の周波数分析手段に対応して複数並列に設けられており、記憶手段は複数のエネルギー判定手段により判定された周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶することを特徴とする。この発明は、受信手段が単一の構成に比べてより広帯域に拡散するFH通信波を受信できる。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明の受信モニタ装置は、第1又は第2の発明の構成に加えて、受信信号を設定された時間遅延する遅延手段と、信号処理手段によって検出した周波数チャネルの受信信号の発生時刻と消滅時刻の情報に基づいて、遅延手段から出力された遅延受信信号を一つの周波数にダウンコンバートする周波数コンバート手段と、周波数コンバート手段から出力された一つの周波数の信号の一次変調方式を分析する一次変調方式分析手段と、一次変調方式分析手段により分析された一次変調方式に応じて構成が分析された一次変調方式の信号を復号できる構成に変更されて周波数コンバート手段から出力された一つの周波数の信号を復調する復調手段とを更に有することを特徴とする。この発明では、信号処理手段により検出されたFH通信波を復調することができる。
また、上記の目的を達成するため、第6の発明の受信モニタ装置は、信号処理手段が、検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測する機能を更に有することを特徴とする。この発明では、受信したFH通信波のホップレートが未知であっても、ホップレートを計測できる。
また、上記の目的を達成するため、第7の発明の受信モニタ装置は、第2の発明における分離手段を、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある、同一の識別番号の周波数チャネルの受信信号が、一つの周波数で止まっている時間の履歴に基づき、検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第8の発明の受信モニタ装置は、信号処理手段により作成されたFTマトリクスの情報に基づいて、FH信号パターンを分析する妨害周波数決定手段と、妨害周波数決定手段により決定されたFH信号パターンの情報が入力された信号処理手段から、入力されたFH信号パターンの情報と同じ信号パターンが発生した時に出力されるタイミング信号と、妨害周波数決定手段により決定されたFH信号パターンの情報とに基づいて、妨害信号を送信する送信手段とを更に有することを特徴とする。
この発明では、受信したFH通信波のFH信号パターンに同期して妨害信号を送信するようにしたため、受信したFH通信波を送受信する別の送受信装置の送受信を効果的に妨害することができる。
また、上記の目的を達成するため、第1の発明の受信モニタ方法は、受信信号の中から周波数ホッピング方式の目的のFH通信信号のみを分離・抽出する受信モニタ方法において、一般通信波及び周波数ホッピング方式のFH通信波が混在する電波環境下の電波を受信して、受信信号を得る第1のステップと、複数の周波数チャネルのそれぞれについて、設定した時刻単位で信号の有無を示す周波数−時間軸の表であるFTマトリクスを、設定した時間範囲の受信信号について作成し、そのFTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を検出する第2のステップとを含み、検出した周波数チャネルの受信信号を目的とするFH通信波として分離・抽出することを特徴とする。
この発明は、FH通信波は周波数−時間軸上で時間的には連続であり、ある周波数チャネルのFH通信波に注目すると発生時刻と消滅時刻で必ず時間的につながっているという特徴に着目してなされたものであり、FTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を、FH通信波として検出する。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の受信モニタ方法は、上記の第2のステップは、第1のステップにより得られる受信信号から周波数チャネル毎にエネルギー強度を算出して周波数分析する第3のステップと、第3のステップにより分析されたエネルギー強度と設定された閾値とを、周波数チャネル毎に比較して、周波数チャネル毎に受信信号の有無を判定する第4のステップと、第4のステップにより判定された周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶する第5のステップと、記憶された周波数チャネル毎の信号有無の情報からFTマトリクスを作成し、そのFTマトリクスにおいて信号が新たに存在する周波数チャネルに識別番号を振り、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を同一の識別番号として検出する第6のステップとからなることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の受信モニタ方法は、上記の第1のステップを、周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機により複数の受信信号を得ることを特徴とする。この発明では、単一の受信機に比べてより広帯域に拡散するFH通信波を受信できる。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の受信モニタ方法は、第2の発明の受信モニタ方法における第1のステップを、周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機により複数の受信信号を得るステップとし、第3のステップは、複数の受信機から出力される複数の受信信号に対して別々に周波数チャネル毎にエネルギー強度を算出して周波数分析し、第4のステップは、第3のステップにより得られた複数の複数の周波数分析結果に基づき、複数の受信信号に対応して周波数チャネル毎に受信信号の有無を判定し、第5のステップは、第4のステップにより得られた複数の周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明の受信モニタ方法は、受信信号を設定された時間遅延する第7のステップと、第2のステップによって検出した周波数チャネルの受信信号の発生時刻と消滅時刻の情報に基づいて、第7のステップで得られた遅延受信信号を一つの周波数にダウンコンバートする第8のステップと、第8のステップにより得られた一つの周波数の信号の一次変調方式を分析する第9のステップと、第9のステップにより分析された一次変調方式に応じて構成が分析された一次変調方式の信号を復号できる構成に変更されて第8のステップにより得られた一つの周波数の信号を復調する第10のステップとを更に含むことを特徴とする。この発明では、受信したFH通信波を復調することができる。
また、上記の目的を達成するため、第6の発明の受信モニタ方法は、第1の発明の受信モニタ方法における第2のステップは、検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測することを特徴とする。この発明では、受信したFH通信波のホップレートが未知であっても、ホップレートを計測できる。
また、上記の目的を達成するため、第7の発明の受信モニタ方法は、第2の発明の受信モニタ方法における第6のステップは、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある、同一の識別番号の周波数チャネルの受信信号が、一つの周波数で止まっている時間の履歴に基づき、検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第8の発明の受信モニタ方法は、第6のステップにより作成されたFTマトリクスの情報に基づいて、FH信号パターンを分析する第11のステップと、第11のステップにより決定されたFH信号パターンの情報が入力され、入力されたFH信号パターンの情報と同じ信号パターンが発生した時に出力されるタイミング信号と、第11のステップにより決定されたFH信号パターンの情報とに基づいて、妨害信号を送信する第12のステップとを更に含むことを特徴とする。
この発明では、受信したFH通信波のFH信号パターンに同期して妨害信号を送信するようにしたため、受信したFH通信波を送受信する別の送受信装置の送受信を効果的に妨害することができる。
本発明によれば、FH通信波は周波数−時間軸上で時間的には連続であり、ある周波数チャネルのFH通信波に注目すると発生時刻と消滅時刻で必ず時間的につながっているという特徴に着目し、FTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を、FH通信波として検出するようにしたため、以下の数々の効果を奏するものである。
(1)FH通信波のホップレートに着目していないので、搬送波周波数を切り替えるタイミングでホッピング速度を変更する方式のFH通信波を、他の特定のFH通信波、一般通信波、及びバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(2)FH通信波をその信号の発生時刻と消滅時刻での時間的つながりに着目して処理しているため、FH通信波の周波数ホッピングと同時に発生するバースト信号を、FH通信波と誤判定することなく、FH通信波を他のFH通信波や一般通信波やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(3)FH通信波のホップレートに着目していないので、予めFH通信波のホップレートが既知でない場合でも、FH通信波を他のFH通信波や一般通信波やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(4)FH通信波の一次変調方式に着目していないので、ホッピングタイミング毎に一次変調方式を変えるFH通信波に対してもFH通信波を他のFH通信波や一般通信波やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(5)FH通信波の受信電力に着目していないので、ホッピングタイミング毎に送信電力を変えるFH通信波に対しても、FH通信波を他のFH通信波や一般通信波やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(6)FH通信波の帯域幅に着目していないので、ホッピングタイミング毎に一次変調方式が変わるために、帯域幅が変わるFH通信波に対しても他のFH通信波や一般通信信号やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(7)FH通信波の変調速度に着目していないので、ホッピングタイミング毎に一次変調方式が変わるために変調速度が変わるFH通信波に対しても、他のFH通信波や一般通信波やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
(8)FH通信波が到来する方位に着目していないので、FH通信波が到来する方位が時刻に対して変化するFH通信波に対しても、他のFH通信波や一般通信波やバースト信号やノイズ信号から分離できる。
次に、本発明の実施の形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明になる受信モニタ装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。第1の実施の形態の受信モニタ装置20は、空中線21、受信機22、制御器23、信号処理回路24及び出力器29から構成されている。信号処理回路24は、周波数分析回路25、エネルギー判定回路26、周波数−時間メモリ27及びFH分離回路28から構成されている。
空中線21は、広帯域の電波を受信する。受信機22は、空中線21で受信した電波を後段の回路が最適に動作するように信号変換(周波数ダウンコンバート、信号増幅)する。制御器23は、受信機22、信号処理回路24及び出力器29の動作を統括的に制御する。
周波数分析回路25は、信号変換された受信信号の周波数とエネルギーを分析する。エネルギー判定回路26は、制御器23によって設定されたエネルギーしきい値レベルより小さいエネルギー強度の周波数チャネルに対し、信号が存在しないと判定する。周波数−時間メモリ27は、エネルギー判定回路26の情報を時間毎に記録する。FH分離回路28は、周波数−時間メモリ27の記録情報を基に、FH通信波と一般通信波の分離・抽出及び特定のFH通信波の分離・抽出を行う。
この場合、FH通信波は周波数−時間軸上で時間的には連続であり、ある周波数のFH通信波に注目すると、開始時刻と終了時刻で必ず時間的につながっているという特徴を利用する。これについての詳細は、後述する。出力器29は、FH通信波、一般通信波、バースト信号など検出された信号を表示する。
このような構成により、FH通信波と一般通信波との分離が可能となる。また、複数のFHネットワークの存在する電波環境より、特定のFH通信波のみを分離・抽出することも可能となる。なお、周波数分析回路25としては、複数のアナログフィルタを並列させた回路又はアナログ・ディジタル変換器とディジタル的に周波数分析(例えば、FFT(Fast Fourier Transform)処理)を行うデバイス(例えば、DSP(Digital Signal Processor))とを組み合わせた回路等を使用することも可能である。これについての詳細も後述する。
次に、図1の実施の形態の動作について、図2の受信モニタ装置の動作説明図、図3及び図4のフローチャートを併せ参照して説明する。まず、図2にI〜Vで示すように、FH通信波の特徴は、周波数−時間軸上で時間的に切れ間なく連続になることである。これは、特開2002−246961号公報に記載のFH通信方式や特開2002−185368号公報に記載のFH通信方式でも、同じ特徴をもつ。
また、一般通信波の特徴は、図2にVIで示すように、周波数−時間軸上で時間的にも周波数的にも連続になることである。また、バースト信号やパルス的なノイズ信号の特徴は、図2にVII又はVIIIで示すように、周波数−時間軸上で時間的に不連続になることである。これらの特徴を利用することで、FH通信波と一般通信波との分離・抽出や、複数のFH通信波が存在する中から、特定のFH通信波を分離・抽出することや、バースト波、パルス的なノイズ信号の分離・抽出をすることが可能となる。
ここで、FH通信波が周波数−時間軸上で時間的に連続であるということは、ある周波数チャネルのFH通信波信号は、その発生時刻の前の時刻において、他の周波数チャネルで信号が消滅していることと、その消滅時刻の後の時刻において、他の周波数チャネルにおいて信号が発生していることとを意味する。
図1において、FH通信波及びその他の一般通信波が存在する実空間の電波は空中線21により受信された後、広帯域の電波が受信可能な受信機22により電気信号に変換され、受信信号として信号処理回路24内の周波数分析回路25に入力される(図3のステップ301)。受信信号は、周波数分析回路25により、周波数チャネル毎のエネルギー強度算出という形で周波数分析される(図3のステップ302)。
この周波数分析は、離散時間毎に算出される。周波数分析回路25の算出結果は、エネルギー判定回路26にて、周波数チャネル毎に、エネルギーを比較することで信号有無の情報に変換される(図3のステップ303)。周波数チャネル毎の信号の有無の情報は、周波数−時間メモリ27に蓄積される(図3のステップ304)。
FH分離回路28は、ある程度蓄積された周波数−時間メモリ27の情報を、図5に示すような、FTマトリクスの情報に置き換え、分離処理を実施する(図3のステップ305)。FTマトリクスとは、ある時刻の周波数チャネルに信号があったならば「1」、信号が無いならば「0」で表す、周波数−時間軸の情報の表である。
このFH分離処理の詳細を図4のフローチャートと共に説明する。FTマトリクスのセルを「周波数−時間セル」と呼ぶ事にする。古い時刻から周波数チャネル一つ毎に信号を検索する(図4のステップ401)。周波数チャネルは周波数の一番低いほうから検索を実施する(図4のステップ402)。FTマトリクスにおいて、一番最初の時刻において、一番低い周波数より周波数−時間セルを検索し、値が「1」であるものを検索する(図4のステップ403)。
検索された周波数チャネルにおいては、信号は次の時刻以降続く可能性がある。ここで、FH信号波、一般通信波、バースト信号を分離するために、FTマトリクス上において信号それぞれに番号を振り識別できるようにする。この番号を「ID」と呼ぶ。「ID」はその信号がFTマトリクス上で時間的連続である限り続く。「ID」は内部に図6に示すように、IDナンバー、ホップ回数及び周波数チャネル時間履歴からなる内部パラメータを持ち、信号が続いていると判断する度に更新される(図4のステップ404、ステップ405)。
上記の内部パラメータのうち、「IDナンバー」は、信号につけられたIDの通し番号であり、「ホップ回数」は、信号のつながりを判定していく過程の中で、何回周波数ホップしたかを示す値であり、IDを振られた時は0である。更に、「周波数チャネル時間履歴」は、周波数チャネルと時間の履歴であり、信号の連なりに対して、どの時間にどの周波数に信号が存在したかを示す値であり、「周波数チャネル」、「この周波数チャネルにおける信号の始まり時刻」及び「現時刻」の計3つの情報から構成される。周波数ホップした場合、新たな情報が追加される。
ある時刻毎に周波数−時間セルをチェックし、「1」であるセル値には新たに「ID」を振る(図4ステップ407)。ただし、すでに「ID」を振られている場合があるが、その場合は「ID」を振る必要はない(図4ステップ406)。「ID」が振られている周波数チャネルの値が「0」となった場合、それは信号がその周波数チャネルから周波数ホッピング、または信号が消滅したことを表している。このため、次の時刻において新たに信号が発生していないかホップ先を検索する(図4のステップ409)。
次の時刻で信号が発生していた場合、つまり他の周波数チャネルで、周波数チャネルの情報が新たに「1」である場合、この周波数チャネルが信号のホップした周波数チャネルであると判定し「ID」を振る(図4のステップ410)。複数候補がある場合は、仮のホップ先として「ID1−1」「ID1−2」「ID1−3」・・・のように通し番号を用いる。周波数がホップした先の信号には、既に「ID」がついている場合があるが、この時、「ID」はホップ元の「ID」に書き直されることになる(図4のステップ401)。
「1」となるセルが無い場合は、信号が消滅したと判定し、「ID」は更新せず、その「ID」が振られた信号はそこで消滅したと判断される。このようにして、対象としている帯域のチャネルを検索すると、その帯域ですべての周波数チャネルの検索が終わったかどうか判定し(図4のステップ411)、終わっていない時には、周波数チャネル(CH)を高い周波数のチャネルへ一つ移動し(図4のステップ412)、その移動先の周波数チャネルについても上記のステップ403〜410の処理を繰り返す。
このようにして、対象としている帯域のすべてのチャネルについて検索が終了したとステップ411で判定されると、続いて対象とする最後の時刻かどうか判定し(図4のステップ413)、最後の時刻でなければ、次の時刻に移動し(図4のステップ414)、移動先の時刻についても、上記のステップ402〜412によりすべての帯域のすべてのチャネルについて検索を行う。このようにして、ステップ413で最後の時刻と判定されるまで検索を実施する。
次に、「ID」の更新の一例について、図7のFTマトリクス及び図8と共に説明する。図7のFTマトリクス中、「1」となっている周波数チャネルに「ID」は付けられる。IDの内部のパラメータである「周波数チャネル時間履歴」は図6と共に説明したように、「周波数チャネル」、「この周波数チャネルにおける信号の始まり時刻」及び「現時刻」の計3つの情報から構成される。信号が続く場合、「周波数チャネル情報」と「この周波数チャネルにおける信号の始まり時刻」は更新されず、「現時刻情報」のみの更新となる。
図7の例では、702で示す「ID1」の内部パラメータである「周波数チャネル時間履歴」は「f06,t1−t3」となっており、周波数チャネルf06で時間t01からt03まで続いた信号である事が分かる。ここで、「周波数チャネル」はf06、「この周波数チャネルにおける信号の始まり時刻」はt01、「現時刻」はt03である。IDの内部パラメータは、図7の701の「ID1」の内部情報にあたるものが図8の801、図7の702の「ID1」の内部情報にあたるものが図8の802であり、図8にRで示す「周波数チャネル時間履歴」が更新されていることがわかる。
「ID」は信号がホップすると、そのホップ先の周波数−時間セルに移動し、内部のパラメータである「ホップ回数」を”1”増加させる。同じタイミングで発生した信号がある場合、IDナンバーは図7に703で示すように「ID1−1」、704で示すように「ID1−2」のように「ID1」の候補であることを示す番号を付けられる。
この候補であることを示すIDは以降に述べる方法で、一つに絞られる。まず、周波数ホップ先だろうと考えられる、周波数−時間セルに「ID」を付ける。図7の例では「ID1−1」と「ID1−2」となっている。この「ID」を付けたまま、時間的に「ID」を更新していく。信号が消滅するところまで、「ID」を更新する。
信号がFH通信波であれば、信号が消滅した次の時刻に信号が存在しているはずである。このような場合、「ID1−1」と「ID1−2」のようにつけられていた通し番号は、どれか一つに絞られ「ID1」となり、内容は更新される事となる。図7の例では、「ID1−2」のほうが、時間的に続く信号が存在しているため、「ID1−2」が705で示すように「ID1」となる。このとき、内部のパラメータである「ホップ回数」も”1”増加する。
もし、信号が消滅した時刻に信号が存在しないのであれば、その信号が発生する時刻はその前の「ID1」が振られた信号の消滅時間と同時刻ではあったが、後に続く信号がないことから、たまたま同時に発生したバースト信号又は、パルス的に発生したノイズであると考えられ、「ID1」とは別の系列であると認識され、新しい「ID」が振られる。図7の例では「ID1−1」が706で示すように「ID3」となっている。
このようにして、同時刻に発生したバースト波又はパルス的なノイズ信号にFH信号とは別のIDをつけることができる。この様に、信号の連なりに従い「ID」の内部のパラメータは更新されていく。FTマトリクスの最後では、一般波、FH通信波、バースト信号、ノイズ信号にそれぞれ「ID」が振られた形になる。図7の例では「ID1」がFH通信波、「ID2」が一般通信波、「ID3」、「ID4」、「ID5」がバースト信号波又はノイズ信号となる。
図7の例でIDの内部情報は最終的に図9のようになる。図9の901が「ID1」のFH通信波であり、その内部パラメータをみると、ホップ回数Hが3回であり、また、いつどの周波数チャネルに信号が存在したかが分かる。902は「ID2」の一般波であり、ホップ回数Hは”0”であり、FH通信波ではなく、さらに周波数チャネル時間履歴Rの情報を見ると、最初から終わりまで同一周波数チャネルの信号が続いていることから、一般波の可能性があると判断できる。
「ID3」、「ID4」、「ID5」の内部情報はそれぞれ903、904、905に示され、それぞれホップ回数Hは”0”であり、また、周波数チャネル時間履歴Rの情報から時間的に短いバースト信号、または、パルス状のノイズであると判断できる。これらのことから、「ID」の内部情報であるホップ回数Hが”0”であるIDはFH通信波ではなく、一般波、バースト信号、またはノイズと考えられる。また、901で示した「ID1」のように、IDの内部情報であるホップ回数Hが”1”以上であるIDは、FH通信波であり抽出対象と判断できる。
再び図1及び図3に戻って説明するに、制御器23は上記の点に鑑み、FH分離回路28によるFH分離処理の結果、前記IDの内部パラメータのホップ回数Hが”1”以上であるIDが、FH通信波であり抽出対象であると判断し(図3のステップ306)、出力器29を制御して、IDのホップ回数に応じて、FH通信波、一般通信波、バースト信号など検出された信号を表示させる(図3のステップ307)。
本実施の形態によれば、特開2002−246961号公報記載のように、搬送波周波数を切り替えるタイミングでホッピング速度を変更する方式のFH通信波でも、一般波やバースト信号から分離することができ、また、予めFH通信波のホップレートが既知でなくても、モニタ処理が可能となる。また、FH通信波発射元又は受信モニタ装置が移動して、受信モニタ装置でFH通信波の送信元の位置が相対的に変化する状況でのFH通信波を、一般通信波、特定のFH搬送波および目的とするFH通信波のホッピングタイミングと同時に発生するバースト信号/パルスノイズより確実に分離・抽出できる。
次に、本発明の第2の実施の形態の構成について図10を参照して詳細に説明する。図10は本発明になる受信モニタ装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図10に示す第2の実施の形態の受信モニタ装置30は、図1の信号処理回路24における機能を、ディジタル的手法の信号処理回路31により実現している点に特徴がある。
すなわち、図10の受信モニタ装置30の信号処理回路31は、ADC(アナログ・ディジタル・コンバータ)32、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)33、メモリ34及びCPU(中央処理装置)35からなる構成とされており、ディジタル処理を行う。ADC32は、受信機22からの受信信号をディジタル信号に変換する。DSP33は、周波数分析をFFT(First Fourier Transform)処理により高速に行う。また、あわせてエネルギー判定処理も実施する。
メモリ34及びCPU35は、図1の周波数分析回路25、エネルギー判定回路26、周波数−時間メモリ27、FH分離回路28、出力器28及び制御器23のそれぞれの機能を受け持っている。分離の結果は、ディスプレイ36に表示される。また、周波数分析を行う場合、上記の周波数分析回路25の代わりに、狭帯域フィルタを必要帯域幅だけ並列に並べた回路により実現可能である。さらに、一つの狭帯域フィルタと高速切替え可能な信号発生器とを組合わせ、対象信号帯域を周波数掃引することでも実現可能である。なお、DSP33及びCPU35にあっては、1個に限らず、複数用いることも可能である。また、装置の用途に合うのであればDSP33をCPUとすることも可能である。また、DSP33は、FFT専用DSPとすることもできる。
このように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態における信号処理回路24を、ADC(アナログ・ディジタル・コンバータ)32、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)33、メモリ34及びCPU35からなる信号処理回路31によって構成するようにしたので、回路構成の簡素化を行うことができる。
本実施の形態も、第1の実施の形態と同様に、ホッピングタイミング毎にホップレートを変更する方式のFH通信波や、FH通信波発射元または受信側が移動して、受信側でFH通信波の送信元の位置が相対的に変化する状況でのFH通信波を、一般通信波や、特定のFH通信波や、目的とするFH通信波のホッピングタイミングと同時に発生するバースト信号/パルスノイズより確実に分離・抽出可能にできる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図11を参照して詳細に説明する。図11は本発明になる受信モニタ装置の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図11に示す第3の実施の形態の受信モニタ装置40は、それぞれn個(nは任意の2以上の値)の空中線21〜21、受信機22〜22、周波数分析回路25〜25、エネルギー判定回路26〜26が並列に設けられている。
周波数分析回路25〜25、エネルギー判定回路26〜26、周波数−時間メモリ42、FH分離回路43は信号処理回路41を構成している。エネルギー判定回路26〜26の各判定結果は周波数−時間メモリ42に共通に入力される。
本実施の形態では、空中線21や受信機22がそれぞれ単一である第1及び第2の実施の形態の受信モニタ装置20及び30の動作周波数範囲よりも、広い帯域に拡散するFH信号に対しても対応できる。各空中線21〜21と受信機22〜22は、FH通信波が拡散する周波数帯域を分割する形で、動作する帯域が決められる。
並列に設けられている空中線21〜21、受信機22〜22、周波数分析回路25〜25、エネルギー判定回路26〜26は、制御器44の制御の下、互いに同期して動作し、各系のデータは周波数−時間メモリ42の決められたメモリアドレスに蓄えられる。FH分離回路43は、周波数帯域幅を広く処理するようにするだけで、対応が可能である。
本実施の形態によれば、第1及び第2の実施の形態の受信モニタ装置20及び30がモニタするFH信号よりも広い帯域に拡散し、また、搬送波周波数を切り替えるタイミングでホッピング速度を変更する方式のFH通信波でも、一般波やバースト信号から分離することができ、また、予めFH通信波のホップレートが既知でなくても、モニタ処理が可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態について図12を参照して詳細に説明する。図12は本発明になる受信モニタ装置の第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図12に示す第4の実施の形態の受信モニタ装置50は、第1の実施の形態の構成に、遅延回路52、55、周波数コンバータ回路53、一次変調方式分析回路54及び復調回路56を追加すると共に、制御器51を制御器23とは異なる動作をさせる点に特徴がある。
遅延回路52は受信機22によって電気信号に変換された受信信号を、制御器51から指定された時間分、遅延する機能を備えている。周波数コンバータ回路53は、遅延回路52から出力された遅延受信信号を、先にFH分離回路28によって明らかとなっているFH信号の周波数と各周波数チャネルにおけるFH信号の発生時刻、消滅時刻の情報を基に一つの周波数にダウンコンバートして出力する。
例えば、図9に901で示した「ID1」は抽出対象のFH通信波のIDであるが、この場合、周波数f06=506MHz、f15=515MHz、f08=508MHz、f02=502MHzとすると、周波数コンバータ回路53は、それぞれ周波数496MHz、505MHz、498MHz、492MHzと乗算することにより、すべて同一の周波数10MHzにダウンコンバートする。なお、周波数は一例であり、これに限定されるものではないことは勿論である。
一次変調方式分析回路54は、周波数コンバータ回路53から出力された、一つの周波数にダウンコンバートされた受信信号(FH通信波)の一次変調方式を分析する。遅延回路55は、上記の一次変調方式分析回路54が一次変調方式を分析し終わるまで、周波数コンバータ回路53から出力された、一つの周波数にダウンコンバートされた受信信号(FH通信波)を遅延させる。
復調回路56は、一次変調方式分析回路54の分析結果が入力される制御器51からの制御信号に基づき、分析された一次変調方式の変調波を復調できる構成に変更制御され、遅延回路55から出力されるFH信号を復調処理する。例えば一次変調方式分析回路54の分析結果が「AM」であれば、復調回路56は、振幅変調波を復調する回路構成とされ、一次変調方式分析回路54の分析結果が「FM」であれば、復調回路56は、周波数変調波を復調する回路構成に変更されて遅延回路55から出力される受信FH通信波を復調する。
この復調回路56で復調して得られた信号は、種々の出力機器へ出力され、例えば一次変調方式がアナログ変調方式であればスピーカや記録再生機、一次変調方式がディジタル変調方式であれば、データを解析するパソコンや、データを蓄積するハードディスク等の記録媒体などに出力される。
本実施の形態によれば、これらの機能を備えることによって、受信側がホップパターン、ホップレート、一次変調方式等の通常、FH信号を受信するために必要な情報無しに、これらの情報が未知のFH信号を受信し、復調することができ、ホッピングタイミング毎に一次変調方式を変えたり、送信側の送信レベルを変えるFH通信波などに対応可能である。
なお、遅延回路52に入力される信号は、受信機22が出力するIF信号ではなく、AD変換後のディジタルデータとする場合、遅延回路52及び55はメモリで、周波数コンバータ回路53はディジタルダウンコンバータで、一次変調方式分析回路54及び復調回路56はDSPまたはCPUで構成することが可能であり、この場合は回路構成の簡素化を実現できる。
次に、本発明の第5の実施の形態について、図13を参照して詳細に説明する。図13は本発明になる受信モニタ装置の第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図13に示す第5の実施の形態の受信モニタ装置60は、信号処理回路61が周波数分析回路25、エネルギー判定回路26、周波数−時間メモリ27及びFH分離回路62から構成されている点に特徴を有する。すなわち、本実施の形態は、FH分離回路62が図1のFH分離回路28の機能に、更にホップレート分析機能を付加した構成であり、FH信号のホップレートを計測することが可能である点に特徴がある。
FH分離回路62は、IDが有する内部情報に、FH信号が一つの周波数に何時間止まったかの履歴を記録する機能を付加し、ID判定時にその情報の逆数を算出することにより、ホップレートがホップ毎に変化しないFH信号に対しては、ホップレートを知ることができる。また、ホップレートがホップ毎に変化するFH信号に対しては、一周波数チャネルに信号が平均何時間滞留したかを算出できる。
次に、本発明の第6の実施の形態について、図14を参照して詳細に説明する。図14は本発明になる受信モニタ装置の第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図14に示す第6の実施の形態の受信モニタ装置70は、図1の第1の実施の形態の受信モニタ装置20に、妨害周波数決定回路72、送信機73、空中線74を追加し、制御器71を制御器23と若干異なる動作をさせる点に特徴がある。本実施の形態の受信モニタ装置70は、一般通信波やFH通信波などが混在する電波環境下において、FH通信波のみを受信(傍受)して、そのFH通信波を送受信している別の送受信装置に対して、妨害をかける用途に用いる装置である。
図14において、妨害周波数決定回路72は制御器71を経由して得られた、FH分離回路28の算出した情報を基にFH信号パターンを分析し、送信機73及びFH分離回路28に分析したFH信号パターンの情報を送る。FH分離回路28は、制御器71を経由して妨害周波数決定回路72から入力されたFH信号パターンと同じ信号パターンが発生したら、それに同期したタイミング信号を制御器71を通して送信機73に送る。
送信機73は、妨害周波数決定回路72からのFH信号パターン情報と、FH分離回路28からのタイミング信号とに基づき、妨害信号を空中線74を介して送信する。これにより、受信されるFH通信波に効率良く妨害をかけることが可能である。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、以上の実施の形態では受信モニタ装置について説明したが、同様の動作を例えばコンピュータプログラムにより実施する受信モニタ方法にも適用可能である。
本発明装置の第1の実施の形態のブロック図である。 図1の装置の動作説明図である。 図1の装置の動作説明用フローチャートである。 図3中のFH分離処理の詳細説明用フローチャートである。 FTマトリクスの一例を示す図である。 IDの内部パラメータを説明する図である。 図1の装置におけるID更新の一例を説明するFTマトリクスである。 図7中の2つのIDの内部パラメータの説明図である。 図7で得られる最終的な5つのIDの内部パラメータの説明図である。 本発明装置の第2の実施の形態のブロック図である。 本発明装置の第3の実施の形態のブロック図である。 本発明装置の第4の実施の形態のブロック図である。 本発明装置の第5の実施の形態のブロック図である。 本発明装置の第6の実施の形態のブロック図である。 従来の受信モニタ装置の一例のブロック図である。
符号の説明
20、30、40、50、60、70 受信モニタ装置
21 空中線
22、22〜22 受信機
23、44、51、71 制御器
24、31、41、61 信号処理回路
25、25〜25 周波数分析回路
26、26〜26 エネルギー判定回路
27、42 周波数−時間メモリ
28、43 FH分離回路
29 出力器
32 ADC
33 DSP
34 メモリ
35 CPU
36 ディスプレイ
52、55 遅延回路
53 周波数コンバータ回路
54 一次変調方式分析回路
56 復調回路
62 ホップレート分析機能付きFH分離回路
72 妨害周波数決定回路
73 送信機




Claims (16)

  1. 受信信号の中から周波数ホッピング方式の目的のFH通信信号のみを分離・抽出する受信モニタ装置において、
    一般通信波及び周波数ホッピング方式のFH通信波が混在する電波環境下の電波を受信して、前記受信信号を得る受信手段と、
    複数の周波数チャネルのそれぞれについて、設定した時刻単位で信号の有無を示す周波数−時間軸の表であるFTマトリクスを、設定した時間範囲の前記受信信号について作成し、そのFTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて前記設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を検出する信号処理手段と
    を有し、前記検出した周波数チャネルの受信信号を目的とするFH通信波として分離・抽出することを特徴とする受信モニタ装置。
  2. 前記信号処理手段は、
    前記受信手段により得られる前記受信信号から周波数チャネル毎にエネルギー強度を算出して周波数分析する周波数分析手段と、
    前記周波数分析手段により分析されたエネルギー強度と設定された閾値とを、前記周波数チャネル毎に比較して、前記周波数チャネル毎に前記受信信号の有無を判定するエネルギー判定手段と、
    前記エネルギー判定手段により判定された前記周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶する記憶手段と、
    前記設定した時間範囲の前記記憶手段に記憶された前記周波数チャネル毎の信号有無の情報から前記FTマトリクスを作成し、そのFTマトリクスにおいて信号が新たに存在する前記周波数チャネルに識別番号を振り、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて前記設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を同一の識別番号として検出する分離手段と
    からなることを特徴とする請求項1記載の受信モニタ装置。
  3. 前記受信手段は、前記周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機からなることを特徴とする請求項1記載の受信モニタ装置。
  4. 前記受信手段は、前記周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機からなり、
    前記周波数分析手段は、前記複数の受信機から出力される複数の受信信号に対応して複数並列に設けられており、前記エネルギー判定手段は複数の前記周波数分析手段に対応して複数並列に設けられており、前記記憶手段は複数の前記エネルギー判定手段により判定された前記周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶することを特徴とする請求項2記載の受信モニタ装置。
  5. 前記受信信号を設定された時間遅延する遅延手段と、前記信号処理手段によって検出した周波数チャネルの受信信号の発生時刻と消滅時刻の情報に基づいて、前記遅延手段から出力された遅延受信信号を一つの周波数にダウンコンバートする周波数コンバート手段と、前記周波数コンバート手段から出力された一つの周波数の信号の一次変調方式を分析する一次変調方式分析手段と、前記一次変調方式分析手段により分析された一次変調方式に応じて構成が分析された前記一次変調方式の信号を復号できる構成に変更されて前記周波数コンバート手段から出力された一つの周波数の信号を復調する復調手段とを更に有することを特徴とする請求項1又は2記載の受信モニタ装置。
  6. 前記信号処理手段は、前記検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測する機能を更に有することを特徴とする請求項1記載の受信モニタ装置。
  7. 前記分離手段は、前記消滅時刻と前記発生時刻との間で時間的なつながりのある、前記同一の識別番号の周波数チャネルの受信信号が、一つの周波数で止まっている時間の履歴に基づき、前記検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測することを特徴とする請求項2記載の受信モニタ装置。
  8. 前記信号処理手段により作成された前記FTマトリクスの情報に基づいて、FH信号パターンを分析する妨害周波数決定手段と、前記妨害周波数決定手段により決定された前記FH信号パターンの情報が入力された前記信号処理手段から、入力された前記FH信号パターンの情報と同じ信号パターンが発生した時に出力されるタイミング信号と、前記妨害周波数決定手段により決定された前記FH信号パターンの情報とに基づいて、妨害信号を送信する送信手段とを更に有することを特徴とする請求項1又は2記載の受信モニタ装置。
  9. 受信信号の中から周波数ホッピング方式の目的のFH通信信号のみを分離・抽出する受信モニタ方法において、
    一般通信波及び周波数ホッピング方式のFH通信波が混在する電波環境下の電波を受信して、前記受信信号を得る第1のステップと、
    複数の周波数チャネルのそれぞれについて、設定した時刻単位で信号の有無を示す周波数−時間軸の表であるFTマトリクスを、設定した時間範囲の前記受信信号について作成し、そのFTマトリクスから、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて前記設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を検出する第2のステップと
    を含み、前記検出した周波数チャネルの受信信号を目的とするFH通信波として分離・抽出することを特徴とする受信モニタ方法。
  10. 前記第2のステップは、
    前記第1のステップにより得られる前記受信信号から周波数チャネル毎にエネルギー強度を算出して周波数分析する第3のステップと、
    前記第3のステップにより分析されたエネルギー強度と設定された閾値とを、前記周波数チャネル毎に比較して、前記周波数チャネル毎に前記受信信号の有無を判定する第4のステップと、
    前記第4のステップにより判定された前記周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶する第5のステップと、
    前記記憶された前記周波数チャネル毎の信号有無の情報から前記FTマトリクスを作成し、そのFTマトリクスにおいて信号が新たに存在する前記周波数チャネルに識別番号を振り、ある周波数チャネルの受信信号の消滅時刻又は発生時刻に続いて前記設定した時刻単位後に別の周波数チャネルの受信信号の発生時刻又は消滅時刻が現れる、消滅時刻と発生時刻との間で時間的なつながりのある周波数チャネルの受信信号を同一の識別番号として検出する第6のステップと
    からなることを特徴とする請求項9記載の受信モニタ方法。
  11. 前記第1のステップは、前記周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機により複数の受信信号を得ることを特徴とする請求項9記載の受信モニタ方法。
  12. 前記第1のステップは、前記周波数ホッピング方式のFH通信波が拡散する周波数帯域を分割した各分割周波数帯域毎に受信動作する複数の受信機により複数の受信信号を得るステップであり、
    前記第3のステップは、前記複数の受信機から出力される複数の受信信号に対して別々に周波数チャネル毎にエネルギー強度を算出して周波数分析し、前記第4のステップは、前記第3のステップにより得られた複数の前記複数の周波数分析結果に基づき、複数の受信信号に対応して前記周波数チャネル毎に前記受信信号の有無を判定し、前記第5のステップは、前記第4のステップにより得られた前記複数の前記周波数チャネル毎の信号有無の情報を記憶することを特徴とする請求項10記載の受信モニタ方法。
  13. 前記受信信号を設定された時間遅延する第7のステップと、前記第2のステップによって検出した周波数チャネルの受信信号の発生時刻と消滅時刻の情報に基づいて、前記第7のステップで得られた遅延受信信号を一つの周波数にダウンコンバートする第8のステップと、前記第8のステップにより得られた一つの周波数の信号の一次変調方式を分析する第9のステップと、前記第9のステップにより分析された一次変調方式に応じて構成が分析された前記一次変調方式の信号を復号できる構成に変更されて前記第8のステップにより得られた一つの周波数の信号を復調する第10のステップとを更に含むことを特徴とする請求項9又は10記載の受信モニタ方法。
  14. 前記第2のステップは、前記検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測することを特徴とする請求項9記載の受信モニタ方法。
  15. 前記第6のステップは、前記消滅時刻と前記発生時刻との間で時間的なつながりのある、前記同一の識別番号の周波数チャネルの受信信号が、一つの周波数で止まっている時間の履歴に基づき、前記検出した周波数チャネルの受信信号のホップレートを計測することを特徴とする請求項10記載の受信モニタ方法。
  16. 前記第6のステップにより作成された前記FTマトリクスの情報に基づいて、FH信号パターンを分析する第11のステップと、前記第11のステップにより決定された前記FH信号パターンの情報が入力され、入力された前記FH信号パターンの情報と同じ信号パターンが発生した時に出力されるタイミング信号と、前記第11のステップにより決定された前記FH信号パターンの情報とに基づいて、妨害信号を送信する第12のステップとを更に含むことを特徴とする請求項10記載の受信モニタ方法。

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