JP2006033251A - 無線通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 無線通信トラブルの原因や対処方法を容易にかつ短時間で呈示できるようにする。
【解決手段】 受信装置(STA)は、「電波不良」の場合(S1(NO))、全周波数帯域をスキャンすることで送信装置を含む各アクセスポイント(AP)のビーコンを受信し(S3)、各APのスキャン情報(channel,rssi,ssid,band等)を取得する(S5)。STAは、各APのスキャン情報を利用して「電波不良」の詳細状態を特定する判断処理を実行する(S4,S6,S8,S9,S11)。その結果、「電波受信外(S7)」、「電波干渉(S10)」、「電波微弱(S12)」、または「その他不明干渉要因による電波不良」が特定されて表示される。本発明は、ビーコンを発する送信装置からのビデオデータを受信し、そのビデオデータに処理を施す受信装置に適用可能である。
【選択図】 図2
【解決手段】 受信装置(STA)は、「電波不良」の場合(S1(NO))、全周波数帯域をスキャンすることで送信装置を含む各アクセスポイント(AP)のビーコンを受信し(S3)、各APのスキャン情報(channel,rssi,ssid,band等)を取得する(S5)。STAは、各APのスキャン情報を利用して「電波不良」の詳細状態を特定する判断処理を実行する(S4,S6,S8,S9,S11)。その結果、「電波受信外(S7)」、「電波干渉(S10)」、「電波微弱(S12)」、または「その他不明干渉要因による電波不良」が特定されて表示される。本発明は、ビーコンを発する送信装置からのビデオデータを受信し、そのビデオデータに処理を施す受信装置に適用可能である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、無線通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、無線通信トラブルの原因や対処方法を容易にかつ短時間でユーザに呈示することができる、無線通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
近年、無線通信システムの普及が著しい(例えば、非特許文献1参照)。
このような無線通信システムにおいては、その特性上、有線通信システムに比較して、情報伝送時にトラブルが発生することが多い。このような無線通信トラブルの代表的なものとして、例えば、2つの無線通信装置の接続ができないというトラブル、その接続後に接続が途切れるというトラブル、2つの無線通信装置のうちの送信側から無線送信された情報の全てが受信側に届かないというトラブル等が挙げられる。
「AirBoard LF-X1の取扱説明書」」商品の取扱説明書、[online]、[2004年7月14日検索]、インターネット,<URL :http://www.pdfsearch.sonydrive.jp/sd/cgi-bin/manual.cgi?PN=LF-X1_J&PC=4103221042.pdf&MC=取扱説明書&FS=8595&DT=24&SF=1>
「AirBoard LF-X1の取扱説明書」」商品の取扱説明書、[online]、[2004年7月14日検索]、インターネット,<URL :http://www.pdfsearch.sonydrive.jp/sd/cgi-bin/manual.cgi?PN=LF-X1_J&PC=4103221042.pdf&MC=取扱説明書&FS=8595&DT=24&SF=1>
しかしながら、現状、非特許文献1を含む無線通信システムでは、このような無線通信トラブルの原因や対処方法をユーザに呈示することは困難であるという課題があった。
このため、ユーザにとっては、従来の無線通信システムを利用している最中に無線通信トラブルが発生した場合、受信側の電波不良がその無線トラブルの発生原因であることまでは特定できたとしても、その詳細な原因を特定すること、即ち、電波不良を引き起こしている真の原因を特定することは困難であった。詳細には例えば、他の機器からの電波干渉によって電波不良が引き起こされているのか、送信側と受信側の2つの無線通信装置間の距離が遠すぎるために電波不良が引き起こされているのか、或いは、受信側の無線通信装置が電波を受信できない場所に配置されるために電波不良が引き起こされているのかといった内容を、ユーザが特定することは困難であった。
従って、電波不良の詳細原因さえ特定困難なユーザにとっては、無線通信トラブルに対する対処を特定すること、即ち、無線トラブル解消のために何をなすべきかを特定することはさらに困難な作業になる。その結果、無線通信トラブルが解消されるまでには、多大な労力と時間とがユーザにとって必要となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、無線通信トラブルの原因や対処方法を容易にかつ短時間でユーザに呈示することができるようにするものである。
本発明の無線通信装置は、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従って他の無線通信装置との間で相互に無線通信を行う無線通信装置であって、1以上の無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、他の無線通信装置から送信され無線通信装置に到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定手段を備えることを特徴とする。
無線状態特定手段により特定された無線状態をユーザに呈示する呈示手段をさらに設けるようにすることができる。
1以上の無線通信方式は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers , Inc.)802.11a,b,gのうちの少なくとも1つであり、他の無線通信装置は、所定の間隔毎にビーコンを送信するアクセスポイントであり、無線状態特定手段は、スキャン処理として、IEEE802.11a,b,gのそれぞれの周波数帯域で送信されてくるビーコンを取得する処理を実行し、取得されたビーコンのそれぞれを解析することで、取得されたビーコンのそれぞれの送信元であるアクセスポイントまたは他のアクセスポイントのそれぞれのchannel、rssi、ssid、および、bandをスキャン情報として取得し、それらのスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて無線状態を特定するようにすることができる。
無線状態特定手段は、スキャン処理でビーコンを1つも取得できなかった場合、または、スキャン処理により取得された1以上のビーコンの中に、自分自身のssidと同一のssidを含む第1のビーコンが存在しない場合、接続すべきアクセスユニットが存在しない状態を示す「電波受信外」を、無線状態として特定するようにすることができる。
無線状態特定手段は、さらに、スキャン処理により取得された1以上のビーコンの中に、第1のビーコンの他、自分自身のssidとは異なるssidを含む第2のビーコンが存在し、第2のビーコンから取得されたchannelが、第1のビーコンから取得されたchannelと同一のchannel、その隣接channel、またはその近接channelの場合、第2のビーコンの送信元の他のアクセスユニットからの電波の干渉を受けている状態を示す「電波干渉」を、無線状態として特定するようにすることができる。
無線状態特定手段は、さらに、スキャン処理により取得された1以上のビーコンが第1のビーコンのみであり、第1のビーコンから取得されたrssiにより示される信号強度値が、所定の閾値未満である場合、アクセスポイントから送信され無線通信装置に到達する電波の強度が微弱な状態を示す「電波微弱」を、無線状態として特定するようにすることができる。
本発明の無線通信方法は、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従って他の無線通信装置との間で相互に無線通信を行う無線通信装置の無線通信方法であって、1以上の無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、他の無線通信装置から送信され無線通信装置に到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体に記録されるプログラムは、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従ってアクセスポイントとの間で相互に無線通信を行うステーションを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、1以上の無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、アクセスポイントから送信されステーションに到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従ってアクセスポイントとの間で相互に無線通信を行うステーションを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、1以上の無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、アクセスポイントから送信されステーションに到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップを含むことを特徴とする。
本発明の無線通信装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、1以上の無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理が実行され、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、他の無線通信装置またはアクセスポイントから送信され、無線通信装置またはステーションに到達する電波の状態を示す無線状態が特定される。
以上のごとく、本発明によれば、他の無線通信装置と無線通信を行うことが可能な無線通信装置を提供できる。特に、無線通信トラブルが発生した場合等に、無線通信装置側の無線状態を特定することができる。その結果、特定された無線状態に基づいて、無線通信トラブルの発生要因やその対処方法を容易にかつ短時間にユーザに呈示することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明によれば、無線通信装置が提供される。この無線通信装置(例えば、図1の受信装置(STA)2)は、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従って他の無線通信装置(例えば、図1の送信装置(AP)1)との間で相互に無線通信を行う無線通信装置であって、1以上の前記無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の前記周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、前記他の無線通信装置から送信され前記無線通信装置に到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定手段(例えば、図2の「無線状態解析処理」を実行する図1の無線演算部23)を備えることを特徴とする。
この無線通信装置は、前記無線状態特定手段により特定された前記無線状態をユーザに呈示する呈示手段(例えば、図1の表示制御部25と表示部26)をさらに設けるようにすることができる。
この情報処理装置において、1以上の前記無線通信方式は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers , Inc.)802.11a,b,gのうちの少なくとも1つであり、前記他の無線通信装置は、所定の間隔毎にビーコンを送信するアクセスポイントであり、前記無線状態特定手段は、前記スキャン処理として、IEEE802.11a,b,gのそれぞれの周波数帯域で送信されてくるビーコンを取得する処理を実行し(例えば、図2のステップS3の処理を実行し)、取得された前記ビーコンを解析することで、取得された前記ビーコンのそれぞれの送信元である前記アクセスポイントまたは他のアクセスポイントのそれぞれのchannel、rssi、ssid、および、bandを前記スキャン情報として取得し(例えば、図2のステップS5の処理を実行し)、前記スキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて前記無線状態を特定する(例えば、図2のステップS4以降の各ステップの処理を実行する)ようにすることができる。
この情報処理装置において、前記無線状態特定手段は、前記スキャン処理でビーコンを1つも取得できなかった場合(例えば、図2のステップS4の処理でNOであると判定された場合)、または、前記スキャン処理により取得された1以上のビーコンの中に、自分自身のssidと同一のssidを含む第1のビーコンが存在しない場合(例えば、図2のステップS6の処理でNOであると判定された場合)、接続すべき前記アクセスユニットが存在しない状態を示す「電波受信外」を、前記無線状態として特定する(例えば、図2のステップS7の処理を実行する)ようにすることができる。
この情報処理装置において、前記無線状態特定手段は、さらに、前記スキャン処理により取得された1以上の前記ビーコンの中に、前記第1のビーコンの他、自分自身のrssiとは異なるrssiを含む第2のビーコンが存在し、かつ、前記第2のビーコンから取得されたchannelが、前記第1のビーコンから取得されたchannelと同一のchannel、その隣接channel、またはその近接channelの場合(例えば、図2のステップS6の処理でYESであると判定された後、さらに、図2のステップS8またはS9の処理でYESであると判定された場合)、前記第2のビーコンの送信元の他のアクセスユニットからの電波の干渉を受けている状態を示す「電波干渉」を、前記無線状態として特定する(例えば、ステップS10の処理を実行する)ようにすることができる。
この情報処理装置において、前記無線状態特定手段は、さらに、前記スキャン処理により取得された1以上の前記ビーコンが前記第1のビーコンのみであり(例えば、図2のステップS6の処理でYESであると判定された後、ステップS8とS9のいずれの処理でもNOであると判定され)、かつ、前記第1のビーコンから取得されたrssiにより示される信号強度値が所定の閾値未満である場合(例えば、図2のステップS11の処理でNOであると判定された場合)、前記アクセスポイントから送信され前記無線通信装置に到達する電波の強度が微弱な状態を示す「電波微弱」を、前記無線状態として特定する(例えば、図2のステップS12の処理を実行する)ようにすることができる。
本発明によれば、無線通信方法が提供される。この無線通信方法は、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従って他の無線通信装置(例えば、図1の送信装置(AP)1)との間で相互に無線通信を行う無線通信装置(例えば、図1の受信装置(STA)2)の無線通信方法であって、1以上の前記無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の前記周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、前記他の無線通信装置から送信され前記無線通信装置に到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップ(例えば、図2の「無線状態解析処理」)を含むことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体が提供される。この記録媒体(例えば、図5のリムーバブル記録媒体111や、記憶部108に含まれるハードディスク等)は、所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従ってアクセスポイント(例えば、図1の送信装置(AP)1)との間で相互に無線通信を行うステーション(例えば、図1の受信装置(STA)2)を制御するコンピュータ(例えば、図5の構成のコンピュータ)に実行させるプログラムであって、上述した本発明の無線通信方法に対応するプログラムを記録していることを特徴としている。
さらに、本発明によれば、この記録媒体に記録されるプログラムに対応するプログラムが提供される。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用される無線通信システムの構成例を示す図である。
図1に示されるように、この無線通信システムは、図示せぬ有線ネットワークと接続し得るアクセスポイント1(以下、AP1と略記する)と、ステーション2(以下、STA2と略記する)とから構成される。なお、以下、図示せぬその他のアクセスポイントもAPと略記し、また、図示せぬステーションもSTAと略記する。
AP1とSTA2とは、所定の無線通信方式に従って無線通信を相互に行う。
なお、AP1とSTA2とが利用する無線通信方式は、特に限定されないが、ここでは例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers , Inc.)802.11a,b,gのうちの1以上が採用されているとする。
即ち、ここでは例えば、IEEE802.11a,b,gを利用可能な無線LAN(Local Area Network)が構築されており、その無線LANを介してAP1とSTA2とが接続されて無線通信が行われる。
このようなIEEE802.11a,b,gを利用可能な図1の無線LANにおいては、AP1は、STA2との接続を容易にするために、ssid(service set identification)を含むビーコンを定期的に送信している。ssidとは、この無線LANを識別するための識別情報を指す。
従って、STA2が、AP1と同一のssidを予め保有しているか、或いは、ビーコンに含まれてAP1から送信されてきたssidを設定する機能を有していれば、AP1と接続して無線通信を行うことができる。
また、詳細については後述するが、STA2は、IEEE802.11a,b,gそれぞれの周波数帯域をスキャンするスキャン処理を実行する。ここで言うスキャン処理とは、接続の有無に関わらず、IEEE802.11a,b,gそれぞれの周波数帯域内で送信されてくるビーコンを全て取得する処理を指す。詳細には、IEEE802.11aの周波数帯域としては5GHz帯が規定されており、この5GHz帯の中には13channelが存在する(一般的にはそのうちの3channelが使用される)。これに対して、IEEE802.11b,gの周波数帯域としては2.4GHz帯が規定されており、この2.4GHz帯の中には4channelが存在する。従って、図1の例では、STA2とAP1との接続有無に関わらず、5GHz帯と2.4GHz帯とのそれぞれにおいて、STA2に到達する全てのビーコンをそれぞれ取得する処理が、スキャン処理としてSTA2により実行される。
従って、STA2は、このようなスキャン処理を行うことで、STA2周辺に存在する各APからのビーコンのそれぞれを取得し、さらに、各ビーコンのそれぞれから、各APのchannel,rssi(received Signal Strength Indicator:受信信号強度表示信号),ssid,band(周波数帯域)を取得することができる。
そこで、STA2は、そのスキャン処理の結果得られる情報(以下、スキャン情報と称する)、即ち、各APのchannel,rssi,ssid,bandのうちの少なくとも1つを利用することで、STA2自身の無線状態を特定することが可能になる。
即ち、例えばSTA2とAP1とが無線通信を行っている最中にスキャン処理が行われた場合、無線状態が正常状態(以下、「電波良好」と称する)であれば、AP1のssid、即ち、STA2のssidと同一のssidが少なくとも取得されるはずである。従って、STA2は、自身のssidと同一のssidがスキャン情報に含まれていなければ、無線状態として、AP1の電波が届いていいない状態、即ち、STA2から見て、接続すべきAP1を見つけることができない状態であると特定することができる。なお、以下、このような状態を、「電波受信外」と称する。
また、STA2は、自身のssidと同一のssidがスキャン情報に含まれていても、その同一のssidを有するAP1のrssiにより示される信号強度値が低い値であれば、例えば所定の閾値未満であれば、無線状態として、AP1の電波自体は届いているが、届いている電波の強度は微弱な状態であると特定することができる。なお、以下、このような状態を、「電波微弱」と称する。
さらに、例えば、ビーコンを定期的に送信する他のAPであって、他のAPのchannelが、STA2とAP1との間の無線通信で利用されているchannel(以下、対象channelと称する)と同一のchannelであるか、或いは、対象channelの周波数帯のうちの少なくとも一部分が被っているchannelである場合、他のAPによる電波干渉が発生することが多々ある。
なお、対象channelの周波数帯のうちの少なくとも一部分が被っているchannelとしては、対象channelと隣り合ったchannel(以下、対象channelから見て隣接channelと称する)の他、IEEE802.11g等においては、対象channelから1つ以上(IEEE802.11gでは1つ)飛ばしたchannel(以下、対象channelから見て近接channelと称する)が存在する。
このような他のAPによる電波干渉が発生している最中にスキャン処理が行われれば、対象channel自身、隣接channel、および、近接channelのうちの少なくとも1つのchannelのスキャン情報として、他のAPのssid、即ち、STA2自身のssidとは異なるssidが取得されるはずである。従って、STA2は、対象channel自身、隣接channel、および、近接channelのうちの少なくとも1つのchannelのスキャン情報の中に、自分自身のssidとは異なるssidが含まれていれば、無線状態として、他のAPから送信された電波が干渉している状態であると特定することができる。なお、以下、このような状態を、「電波干渉」と称する。
以上説明したようなSTA2の一連の処理、即ち、スキャン処理を行い、その結果得られるスキャン情報に基づいて、STA2自身の無線状態を特定するまでの一連の処理を、以下、「無線状態解析処理」と称する。なお、「無線状態解析処理」のさらなる詳細な説明については、図2のフローチャートを参照して後述する。
以上説明したように、図1のAP1とSTA2とは、IEEE802.11a,b,gのうちの少なくとも1つに従って無線通信を相互に行う。この場合、AP1とSTA2との間で無線通信される情報は、特に限定されず任意の情報でよいが、ここでは例えば、受信装置2で再生される映像に対応するビデオデータとされる。勿論その他、ビーコンを含む制御信号等、各種付属情報もAP1とSTA2との間で無線通信される。ただし、これらの付属情報に対して、このビデオデータはメイン情報であると捉えれば、図1の無線通信システムでは、このメイン情報が、AP1から無線送信されてSTA2に受信されることになる。そこで、以下、AP1を送信装置1と適宜称し、STA2を受信装置2と適宜称する。
以下、これらの送信装置1と受信装置2とのそれぞれの構成例について、その順番に個別に説明していく。
図1に示されるように、送信装置1には、ビデオ信号入力部11乃至アンテナ部18が設けられている。
ビデオ信号入力部11は、例えば、テレビジョン放送用のチューナや、AV(Audio and Visual)信号入力端子で構成され、各種類のビデオ信号を入力し、ビデオ信号選択部12に供給する。
ビデオ信号選択部12は、ビデオ信号入力部11から供給される各種類のビデオ信号の中から所定の1種類のビデオ信号を選択し、ビデオデコード部13に供給する。
このとき、ビデオ信号選択部12が選択するビデオ信号の種類は特に限定されない。従って、ビデオ信号選択部12からビデオデコード部13には、例えば、HDTV(High Definition Television)方式のデジタルビデオ信号が供給されたり、NTSC(National Television System Committee)方式のアナログビデオ信号が供給される。
そこで、ビデオデコード部13は、ビデオ信号選択部12から供給されるビデオ信号の全てを、例えば、NTSC方式のデジタルビデオ信号(ビデオデータ)に変換し、MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコード部14に供給する。
MPEGエンコード部14は、ビデオデコード部13から供給されるビデオデータを、例えばMPEG方式で圧縮符号化して、その結果得られるデータ(圧縮符号化前のビデオデータと区別するために、以下、MPEGデータと称する)を無線演算部16に供給する。
ビデオ演算部15は、ビデオ信号選択部12乃至MPEGエンコード部14のそれぞれに対する各種制御を行うとともに、それらの各種制御に必要な各種演算を行う。なお、ビデオ演算部15の演算結果は必要に応じて無線演算部16に供給される。また、ビデオ演算部15は、各種制御を行ったり、各種演算を行う場合、無線演算部16の演算結果を必要に応じて適宜利用する。
無線演算部16は、IEEE802.11a,b,gに準拠した無線通信が行えるように、無線変復調部17に対する各種制御を行うとともに、それらの各種制御に必要な各種演算を行う。無線演算部16はまた、MPEGエンコード部14から供給されたMPEGデータや、ビーコン等の送信情報を、無線変復調部17に供給する。このとき、無線演算部16は、送信情報に対して必要な処理を適宜施す。
無線変復調部17は、無線演算部16より供給された送信情報を変調し、その結果得られる変調信号をアンテナ部18に供給する。このとき、無線変復調部17はさらに、変調信号のレベルを増幅する処理等必要な処理を適宜実行する。
また、無線変復調部17には、受信装置2から無線送信されアンテナ部18に受信された受信情報が変調信号の形態で供給されてくる場合もある。このような場合、無線変復調部17は、アンテナ部18から供給された変調信号を復調し、その結果得られる受信情報(所定の形態の信号)を無線演算部16に供給する。このとき、無線変復調部17はさらに、必要な処理を適宜実行する。
アンテナ部18は、無線変復調部17から変調信号の形態で供給された送信情報を電波の形態で受信装置2等に無線送信する。アンテナ部18はまた、受信装置2等から電波の形態で無線送信されてきた情報を受信し、その受信情報を変調信号の形態で無線変復調部17に供給する。
以上、送信装置1の構成例について説明した。次に、受信装置2の構成例について説明する。
図1に示されるように、受信装置2には、アンテナ部21乃至操作部28が設けられている。
アンテナ部21は、後述する無線変復調部22から変調信号の形態で供給された送信情報を電波の形態で送信装置1等に無線送信する。アンテナ部21はまた、送信装置1等から電波の形態で無線送信されてきたビーコンやMPEGデータ等の各種情報を受信し、その受信情報を変調信号の形態で無線変復調部22に供給する。
無線変復調部22は、アンテナ部21に受信された受信情報が変調信号の形態で供給されてきた場合、その変調信号を復調し、その結果得られる受信情報(所定の形態の信号)を無線演算部23に供給する。このとき、無線変復調部22はさらに、必要な処理を適宜実行する。
無線変復調部22はまた、無線演算部23より供給された送信情報を変調し、その結果得られる変調信号をアンテナ部21に供給する。このとき、無線変復調部22はさらに、変調信号のレベルを増幅する処理等必要な処理を適宜実行する。
無線演算部23は、IEEE802.11a,b,gに準拠した無線通信が行えるように、無線変復調部22に対する各種制御を行うとともに、それらの各種制御に必要な各種演算を行う。無線演算部23はまた、無線変復調部23から供給される受信情報のうちのMPEGデータを、MPEGデコード部24に供給する。このとき、無線演算部23は、MPEGデータに対して必要な処理を適宜施す。
さらに、本発明においては、無線演算部23は、無線変復調部22から供給される受信情報のうちのビーコンを用いて、上述した「無線状態解析処理」を実行することができる。なお、無線演算部23による「無線状態解析処理」の詳細については、図2のフローチャートを参照して後述する。
なお、無線演算部23の演算結果は必要に応じてビデオ演算部27に供給される。具体的には例えば、無線演算部23は、上述した「無線状態解析処理」の処理結果として、「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データを生成し、ビデオ演算部27に供給することができる。また、無線演算部23は、各種制御を行ったり、各種演算を行う場合、ビデオ演算部27の演算結果を必要に応じて適宜利用する。
MPEGデコード部24は、無線演算部23から供給されるMPEGデータを伸張復号し、その結果得られるビデオデータを表示制御部25に供給する。
表示制御部25は、表示部26に対する映像の表示を制御する。即ち、表示制御部25は、例えばMPEGデコード部24から供給されるビデオデータをNTSC方式のアナログビデオ信号に変換し、その前後に必要な処理を適宜施して、表示部26に供給する。同様に、表示制御部25は、無線演算部23からビデオ演算部27を介して供給される「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データをNTSC方式のアナログ画像信号に変換し、その前後に必要な処理を適宜施して、表示部26に供給する。
表示部26は、表示制御部25から供給されたビデオ信号(動画像信号)に対応する映像(動画像)や画像信号(静止画像信号)に対応する画像を表示させる。即ち、表示部26には例えば、送信装置1から送信されたMPEGデータに対応する映像や、無線演算部23により生成された画像データに対応する「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」が適宜表示される。
なお、送信装置1から送信されるMPEGデータには、ビデオデータ(動画像データ)の他、それに対応する音声データが含まれている場合が多々ある。そこで、図1には図示されていないが、実際の受信装置2にはさらに、このような音声データやそれに対応する音声信号に対して各種音声処理を施すブロックが設けられるとともに、これらのブロックの処理結果として最終的に得られる音声信号を出力するヘッドフォン端子や、その音声信号を音声に変換して出力するスピーカ等も設けられることが多々ある。
ビデオ演算部27は、MPEGデコード部24と表示制御部25とのそれぞれに対する各種制御を行うとともに、それらの各種制御に必要な各種演算を行う。
操作部28は、例えば、受信装置2の表面等に配置される複数のキーや、リモートコントローラ(受光部含む)で構成される。操作部28は、ユーザにより操作され、その操作内容を無線演算部23やビデオ演算部27に供給する。具体的には例えば、表示部26に表示されている映像が乱れたり、途切れたりした場合、或いは、受信装置2や送信装置1の図示せぬ電源が投入されても、送信装置1と受信装置2との接続がなされない場合等、換言すると、送信装置1と受信装置2との間で無線通信トラブルが発生した場合等、ユーザは、操作部28を操作することで、上述した「無線状態解析処理」を開始させる指令(トリガ信号)を無線演算部23に入力させることができる。
なお、操作部28がリモートコントローラで構成される場合、そのリモートコントローラは、送信装置1側の操作機能を併せ持っていることもある。即ち、送信装置1は、図1の例では操作部を搭載していないが、実際には、このようなリモートコントローラを含めて操作部を搭載していることが多々ある。
以上、図1を参照して、送信装置1と受信装置2との構成例について説明した。
次に、図2のフローチャートを参照して、受信装置2の上述した「無線状態解析処理」の詳細例について説明する。
上述したように、ユーザの操作により、受信装置2の操作部28から所定のトリガ信号が無線演算部23に入力された場合、この「無線状態解析処理」は開始され、処理はステップS1に進む。或いは、無線演算部23は、所定のタイミングに、この「無線状態解析処理」を自分自身の判断で開始させ、処理をステップS1に進めることもできる。
ステップS1において、無線演算部23は、受信装置2自身の無線状態は「電波良好」であるか否かを判定する。
「電波良好」とは、上述したように、正常な無線状態、即ち、送信装置1から送信された電波が受信装置2に正常に届いているまたは届くことが予想される無線状態を指す。電波が正常に届いているとは、例えば、受信装置2に到達した電波の強度値が所定の閾値以上であること指す。なお、この閾値は、後述するステップS11で利用される閾値と同一値であってもよい、異なる値であってもよい。ただし、ここでは例えば、この閾値は、後述するステップS11で利用される閾値と同一値であるとする。
従って、例えば、ステップS1において、無線演算部23は、送信装置2からのビーコンをアンテナ部21と無線変復調部22とを介して取得して、そのビーコンから、送信装置2のrssiを取得し、そのrssiが示す信号強度値が閾値以上であるか否かを判断することで、無線状態は「電波良好」であるか否かを判定することができる。
ただし、ステップS1の判定方法は、この例に特に限定されず、様々な判定方法を採用することができる。
例えば、後述するステップS3の処理、即ち、全周波数帯域をスキャンするスキャン処理を先に実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報に基づいて、無線状態は「電波良好」であるか否かを判定する、といった判定方法を採用することもできる。
また例えば、送信装置1と受信装置2とが接続されており、受信装置2から送信されたMPEGデータに対応する映像が表示部26に表示されている場合、その表示状態をビデオ演算部27等から取得し、その表示状態に基づいて、無線状態は「電波良好」であるか否かを判定する、といった判定方法を採用することもできる。具体的には例えば、映像が途切れていない場合には、「電波良好」と判定し、映像が途切れた場合には「電波不良」と判定する、といった判定方法を採用することもできる。
いずれの判定方法が採用された場合でも、ステップS1において、無線状態は「電波良好」であると判定されると、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、無線演算部23は、無線状態は「電波良好」であると判断し、その判断結果を表示部26に表示させる。
詳細には、ステップS2において、無線演算部23は、無線状態は「電波良好」であると判断すると、例えば、上述した「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データのひとつとして、「“電波良好”というメッセージを含む画像」に対応する画像データを生成し、ビデオ演算部27を介して表示制御部25に供給する。表示制御部25は、供給された画像データをNTSC方式のアナログ信号に変換して表示部26に供給する。すると、表示部26には、「“電波良好”というメッセージを含む画像」が表示される。
ステップS2の処理が終了すると、「無線状態解析処理」自体も終了となる。
これに対して、ステップS1において、無線状態は「電波良好」ではないと判定された場合、即ち、無線状態は「電波不良」であると判定された場合、処理はステップS3に進む。ただし、ステップS1の判定方法として、ステップS3の処理結果を利用する上述した判定方法が採用されている場合には、ステップS3の処理は実行されずに処理はステップS4に進むことになる。
ステップS3において、無線演算部23は、無線変復調部22を制御して、全周波数帯域をスキャンするスキャン処理を実行する。即ち、上述したように、ここでは例えば、ステップS3において、無線演算部23は、IEEE802.11a,b,gそれぞれの各周波数帯域、即ち、5GHz帯と2.4GHz帯のそれぞれについて、受信装置2に到達したビーコンの全てを、アンテナ部21と無線変復調部22とを介して受信するスキャン処理を実行する。
ステップS4において、無線演算部23は、ステップS3のスキャン処理により1以上のビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS3のスキャン処理でビーコンが1つも受信されなかった場合、即ち、ステップS4において、NOであると判定された場合、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、無線演算部23は、無線状態は「電波受信外」であると判断し、その判断結果を表示部26に表示させる。即ち、ビーコンが1つも受信されなかった場合とは、当然ながら、送信装置1からのビーコンも受信されなかった場合を指すので、このような場合、無線状態は「電波受信外」であると判定されるのである。
詳細には、ステップS7において、無線演算部23は、無線状態は「電波受信外」であると判断すると、例えば、上述した「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データのひとつとして、「“電波受信外”というメッセージを含む画像」に対応する画像データを生成し、ビデオ演算部27を介して表示制御部25に供給する。表示制御部25は、供給された画像データをNTSC方式のアナログ信号に変換して表示部26に供給する。すると、表示部26には、「“電波受信外”というメッセージを含む画像」が表示される。
ステップS7の処理が終了すると、「無線状態解析処理」自体も終了となる。
これに対して、ステップS3のスキャン処理で1以上のビーコンが受信された場合、即ち、ステップS4においてYESであると判定された場合、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、無線演算部23は、ステップS3のスキャン処理により受信された各APのビーコンから、各APのスキャン情報を取得する。上述したように、各APのスキャン情報とは、各APのchannel,rssi,ssid,band等である。ステップS5の処理で取得された各APのスキャン情報のうちの少なくとも一部は、以下のステップS6、S8、S9、およびS11の判断処理、即ち、「電波不良」の詳細状態を特定するための判断処理で利用されることになる。
ステップS6において、無線演算部23は、受信装置2自身のssidと同一のssidを有するAP、即ち、送信装置1が存在するか否かを判定する。
ステップS6において、受信装置2自身のssidと同一のssidを有するAP、即ち、送信装置1が存在しないと判定された場合、ステップS7において、無線状態は「電波受信外」であると判断され、その判断結果が表示部26に表示される。即ち、上述したように、表示部26には、「“電波受信外”というメッセージを含む画像」が表示される。これにより、「無線状態解析処理」が終了となる。
これに対して、ステップS6において、受信装置2自身のssidと同一のssidを有するAP、即ち、送信装置1が存在すると判定された場合、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、無線演算部23は、送信装置1のchannel、即ち、上述した対象channelに、他のAPが存在するか否かを判定する。
上述したステップS3のスキャン処理のうちの対象channelについてのスキャン処理で取得されたビーコンのうちの少なくとも1つの中に、受信装置自身のssidとは異なるssidが含まれていた場合、ステップS8において、対象channelに他のAPが存在すると判定されて、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、無線演算部23は、無線状態は「電波干渉」であると判断し、その判断結果を表示部26に表示させる。
詳細には、ステップS10において、無線演算部23は、無線状態は「電波干渉」であると判断すると、例えば、上述した「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データのひとつとして、「“電波干渉”というメッセージを含む画像」に対応する画像データを生成し、ビデオ演算部27を介して表示制御部25に供給する。表示制御部25は、供給された画像データをNTSC方式のアナログ信号に変換して表示部26に供給する。すると、表示部26には、「“電波干渉”というメッセージを含む画像」が表示される。
ステップS10の処理が終了すると、「無線状態解析処理」自体も終了となる。
これに対して、上述したステップS3のスキャン処理のうちの対象channelについてのスキャン処理で取得されたビーコンのいずれの中にも、受信装置自身のssidとは異なるssidが含まれていない場合、即ち、対象channelにおける全てのビーコンのssidが受信装置自身のssidといずれも一致している場合、ステップS8において、対象channelに他のAPは存在しないと判定されて、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、無線演算部23は、対象channelの隣接channelまたは近接channelに、他のAPが存在するか否かを判定する。
上述したステップS3のスキャン処理のうちの隣接channelと近接channelとのそれぞれについてのスキャン処理で取得されたビーコンのうちの少なくとも1つの中に、受信装置自身のssidとは異なるssidが含まれていた場合、ステップS9において、対象channelの隣接channelまたは近接channelに他のAPが存在すると判定されて、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、無線状態は「電波干渉」であると判断され、その判断結果が表示部26に表示される。即ち、上述したように、表示部26には、「“電波干渉”というメッセージを含む画像」が表示される。これにより、「無線状態解析処理」が終了となる。
このように、受信装置2自身のssidと同一のssidを含むビーコンが受信された場合であっても、対象channel、隣接channel、および、近接channelのうちの少なくとも1つのchannelにおいて、受信装置2自身のssidとは異なるssidを含むビーコンが受信されたときには、電波状態は「電波干渉」と判断されるのである。即ち、送信装置1と受信装置2とが対象channelを利用して接続され、送信装置1からのビーコンが届いている場合であっても、対象channel、隣接channel、および、近接channelのうちの少なくとも1つのchannelを利用する他のAPが存在するときには、電波状態は「電波干渉」と判断されるのである。
これに対して、送信装置1と受信装置2とが対象channelを利用して接続され、送信装置1からのビーコンが届いており、かつ、対象channel、隣接channel、および、近接channelのいずれにも他のAPが存在しないにも関わらず、無線状態は「電波不良」であると判定された場合には、処理はステップS11に進む。
即ち、ステップS1の処理でNOであると判定され、その後、ステップS3のスキャン処理により1以上のビーコンが受信され、即ち、ステップS4の処理でYESであると判定され、その後、ステップS5の処理で取得された各APのスキャン情報の中に、受信装置2自身のssidと同一のssidは存在するが、それ以外のssidは存在しない場合、ステップS8においてNOであると判定され、さらに、ステップS9においてNOであると判定されて、処理はステップS11に進む。
ステップS11において、無線演算部23は、送信装置1のrssiにより示される信号強度値(以下、rssi値と称する)が、閾値以上であるか否かを判定する。
この閾値は、特に限定されないが、ここでは例えば24が閾値として設定されているとする。
従って、送信装置1のrssi値が24未満の場合、ステップS11においてNOであると判定されて、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、無線演算部23は、無線状態は「電波微弱」であると判断し、その判断結果を表示部26に表示させる。即ち、rssi値が閾値(=24)未満とは、上述したように、送信装置1からの電波が受信装置2に到達した時点のその強度が非常に弱いことを示しているので、無線状態は「電波微弱」であると判定されるのである。
詳細には、ステップS12において、無線演算部23は、無線状態は「電波微弱」であると判断すると、例えば、上述した「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データのひとつとして、「“電波微弱”というメッセージを含む画像」に対応する画像データを生成し、ビデオ演算部27を介して表示制御部25に供給する。表示制御部25は、供給された画像データをNTSC方式のアナログ信号に変換して表示部26に供給する。すると、表示部26には、「“電波微弱”というメッセージを含む画像」が表示される。
ステップS12の処理が終了すると、「無線状態解析処理」自体も終了となる。
これに対して、送信装置1のrssi値が24以上の場合、ステップS11においてYESであると判定されて、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、無線演算部23は、無線状態は「その他不明干渉要因による電波不良」であると判断し、その判断結果を表示部26に表示させる。
詳細には、ステップS13において、無線演算部23は、無線状態は「その他不明干渉要因による電波不良」であると判断すると、例えば、上述した「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に対応する画像データのひとつとして、「“その他不明干渉要因により電波不良”というメッセージを含む画像」に対応する画像データを生成し、ビデオ演算部27を介して表示制御部25に供給する。表示制御部25は、供給された画像データをNTSC方式のアナログ信号に変換して表示部26に供給する。すると、表示部26には、「“その他不明干渉要因による電波不良”というメッセージを含む画像」が表示される。
これにより、「無線状態解析処理」は終了となる。
ここで、ステップS13の処理で特定される「その他不明干渉要因による電波不良」について説明する。
即ち、ステップS11においてYESであると判定される場合とは、上述したように、送信装置1と受信装置2とは対象channelで接続されており、送信装置2からの電波は無線通信可能な強度で到達しており、かつ、対象channel、隣接channel、および、近接channelのいずれにも電波干渉の要因となる他のAP、即ち、ビーコンを発する他の機器が存在しないにも関わらず、無線状態は「電波不良」であるとステップS1の処理で判断された場合である。従って、このような場合、無線状態は、上述した「電波受信外」、「電波干渉」、および「電波微弱」では表現しきれないその他の「電波不良」であるとステップS13の処理で判断されるのである。即ち、「電波受信外」、「電波干渉」、および「電波微弱」では表現しきれないその他の「電波不良」が、「その他不明干渉要因による電波不良」の意味である。
従って、この「その他不明干渉要因による電波不良」には、様々な「電波不良」が含まれ、それらのうちの代表的なものとして、例えば次のような「電波不良」が含まれることになる。即ち、例えば、対象channel、隣接channel、および、近接channelのうちの少なくとも一部分の周波数帯を利用する他の機器ではあるが、ビーコンを送信しない他の機器が存在する場合、具体的には例えば、医療機器や電子レンジが存在する場合、そのような他の機器による「電波干渉」が、「その他不明干渉要因による電波不良」に含まれる。
以上説明したように、「無線状態解析処理」が実行されると、「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」として、“電波良好”、“電波受信外”、“電波干渉”、“電波微弱”、および“その他不明干渉要因による電波不良”のうちのいずれか1つのメッセージを示す画像が、受信装置2の表示部26に表示されるのである。即ち、無線状態が「電波不良」の場合、単に“電波不良”というメッセージではなく、「電波不良」の詳細な状態である“電波受信外”、“電波干渉”、“電波微弱”、および“その他不明干渉要因による電波不良”のうちのいずれか1つのメッセージを示す画像が、受信装置2の表示部26に表示されるのである。
従って、ユーザは、表示部26に表示された「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に含まれるメッセージと、例えば図3と図4とに示される対応表とを見比べることで、送信装置1と受信装置2との無線トラブル(電波不良)の推定原因と対処方法とを、容易にかつ短時間で認識することが可能になる。即ち、ユーザは、図3と図4の対応表に従って適切な対処を施すことで、送信装置1と受信装置2との無線トラブル(電波不良)を容易にかつ短時間で解消させることができる。
以下、この図3と図4の対応表について説明する。
図3と図4の対応表には、同図中左から、「無線状態(表示内容)」、「電波不良推定原因」、および、「対処方法」の項目(列)がそれぞれ示されている。
「無線状態(表示内容)」の項目には、上述した図2の「無線状態解析処理」により特定され得る「現在の受信装置2の無線状態」のそれぞれが記述される。或いは、表示部26に表示される「現在の受信装置2の無線状態を示す画像」に含まれ得るメッセージのそれぞれが記述される。即ち、図3と図4の例では、「無線状態(表示内容)」の項目には、「電波良好」、「電波受信外」、「電波干渉」、「電波微弱」、および「その他不明干渉要因による電波不良」のそれぞれがその順番に記述されている。ただし、図3と図4がその順番に並んで配置されているとする。このことは、以下の説明においても同様とされる。
「電波不良推定原因」の項目には、「電波受信外」、「電波干渉」、「電波微弱」、および「その他不明干渉要因による電波不良」といった「電波不良」が発生した場合のそれぞれについて、推定されるその発生要因、即ち、送信装置1と受信装置2との無線トラブル(電波不良)の推定原因が記述されている。
具体的には、「電波受信外」とは、上述したように、受信装置2から見た場合、接続すべき送信装置1が存在しない無線状態を指す。従って、「電波受信外」の発生原因としては、例えば次の(1)乃至(4)の原因が推定され、このため、この推定原因(1)乃至(4)が、図3の「電波受信外」の右方(対応する行)の「電波不良推定原因」の項目に記述されているのである。
「電波受信外」の推定原因(1)とは、「送信装置1の電源が入っていない」ことである。
「電波受信外」の推定原因(2)とは、「送信装置1と受信装置2との間の距離が遠く、その結果、受信装置2に電波が届いていない」ことである。
「電波受信外」の推定原因(3)とは、「送信装置1と受信装置2との間の距離が近くても、その間に壁などの遮蔽物が存在し、その結果、受信装置2に対する電波が遮断されている」ことである。
「電波受信外」の推定原因(4)とは、「送信装置1と受信装置2との間の無線に使用されるchannel(対象channel)が固定され、その対象channelを使用する他機器による電波干渉が非常に強く、その結果、送信装置1からの電波が受信装置2に届いていない」ことである。
また、「電波干渉」とは、上述したように、受信装置2が送信装置1と接続している周波数帯(対象channel)に対して何らかの影響を与える電波が存在している無線状態を指す。ただし、ここで言う「電波干渉」は、上述したように、ビーコンの解析結果により特定された無線状態であることから、何かしらの影響を与える電波を発している他の機器とは、ビーコンを定期的に送信する他のAPに限定される。即ち、ビーコンを送信しない電子レンジや医療機器による電波干渉は、ここで言う「電波干渉」には分類されず、上述したように「その他不明電波干渉要因による電波不良」に分類されることになる。
従って、ここで言う「電波干渉」の発生原因としては、例えば「送信装置1からの電波は受信装置2に届いているが、対象channelと同一channel、隣接channel、または、近接channelを使用する他機器(ただし、ビーコンを使用するAP)による電波干渉が強い」ことが推定される。このため、この推定原因が、図3の「電波干渉」の右方(対応する行)の「電波不良推定原因」の項目に記述されているのである。
また、「電波微弱」の発生原因としては、例えば「送信装置1からの電波は受信装置2に届いているが、送信装置1と受信装置2との間の距離が遠かったり、或いは、その間の距離が近くてもその間に壁などの遮蔽物が存在し、その結果、送信装置1からの電波が受信装置2に受信された際の電波強度が弱くなっている」ことが推定される。このため、この推定原因が、図4の「電波微弱」の右方(対応する行)の「電波不良推定原因」の項目に記述されているのである。
また、「その他不明電波干渉要因による電波不良」の発生原因としては、例えば「ビーコンを送信しない他機器(電子レンジ、医療機器等)からの電波干渉が強い」ことが推定される。このため、この推定原因が、図4の「その他不明電波干渉要因による電波不良」の右方(対応する行)の「電波不良推定原因」の項目に記述されているのである。
以上説明したような「電波不良推定原因」の右隣の「対処方法」の項目には、「電波受信外」、「電波干渉」、「電波微弱」、および「その他不明干渉要因による電波不良」といった「電波不良」が発生した場合のそれぞれについて、その「電波不良」を解消するための対処方法が記述されている。
具体的には、「電波受信外」の対処方法としては、上述した電波不良推定原因(1)乃至(4)を受けて、例えば次の(1)乃至(4)の対処方法が考えられる。このため、この対処方法(1)乃至(4)が、図3の「電波受信外」の右方(対応する行)の「対処方法」の項目に記述されているのである。
「電波受信外」の対処方法(1)とは、「送信装置1の電源状態を確認する」ことである。
「電波受信外」の対処方法(2)とは、「送信装置1を受信装置2に近づける」ことである。
「電波受信外」の対処方法(3)とは、「壁などの遮蔽物を除外する」ことである。なお、「壁などの遮蔽物を除外する」とは、「遮蔽物そのもの自体を実際に除外する」ことの他、「送信装置1と受信装置2とのうちの少なくとも一方の配置位置を変更することで、遮蔽物を相対的に除外する」ことも含む広義な概念である。
「電波受信外」の対処方法(4)とは、「対象channelを他のchannelに切り替える、または、bandを切り替える(それらの設定を行う)」ことである。
また、「電波干渉」の対処方法としては、上述した電波不良推定原因を受けて、例えば次の(1)乃至(3)の対処方法が考えられる。このため、この対処方法(1)乃至(3)が、図3の「電波干渉」の右方(対応する行)の「対処方法」の項目に記述されているのである。
「電波干渉」の対処方法(1)とは、「対象channelを他のchannelに切り替える(その設定を行う)」ことである。
「電波干渉」の対処方法(2)とは、「bandを切り替える(その設定を行う)」ことである。
「電波干渉」の対処方法(3)とは、「MPEGレートを下げる設定を行う」ことである。具体的には例えば、図1の無線システムにおいては、MPEGレートを高い値のまま固定するモード(以下、MPEG高レートモードと称する)と、無線状態等に応じてMPEGレートを可変する制御を行うモード(以下、MPEG可変制御モードと称する)との2つのモードが存在する場合がある。このような場合、ユーザは、その2つのモードのうちのいずれか一方を選択する設定を行うことができるので、このような場合の「電波干渉」の対処方法(3)とは、「MPEG高レート固定モードから、MPEGレート可変制御モードに切り替える設定を行う」ことである。
また、「電波微弱」の対処方法としては、上述した電波不良推定原因を受けて、例えば次の(1)乃至(3)の対処方法が考えられる。このため、この対処方法(1)乃至(3)が、図4の「電波微弱」の右方(対応する行)の「対処方法」の項目に記述されているのである。
「電波微弱」の対処方法(1)とは、「送信装置1を受信装置2に近づける」ことである。
「電波微弱」の対処方法(2)とは、「bandを切り替える(その設定を行う)」ことである。
「電波微弱」の対処方法(3)とは、「送信装置1と受信装置2とのうちの少なくとも一方に外部アンテナをつなげる」ことである。
また、「その他不明電波干渉要因による電波不良」としては、上述した電波不良推定原因を受けて、例えば次の(1)と(2)の対処方法が考えられる。このため、この対処方法(1)と(2)が、図4の「電波微弱」の右方(対応する行)の「対処方法」の項目に記述されているのである。
「その他不明電波干渉要因による電波不良」の対処方法(1)とは、「電子レンジ、医療機器等、電波干渉を引き起こす可能性のある機器が周辺に存在しないかを確認する」ことである。
「その他不明電波干渉要因による電波不良」の対処方法(2)とは、「対象channelを他のchannelに切り替える、または、bandを切り替える(それらの設定を行う)」ことである。
以上、「無線不良」の詳細状態のそれぞれの電波不良推定原因とその対処方法とについて、図3と図4の対応関係を用いて説明した。即ち、「電波受信外」、「電波干渉」、「電波微弱」、および、「その他不明電波干渉要因による電波不良」のそれぞれの電波不良推定原因とその対処方法とについて、図3と図4の対応関係を用いて説明した。
なお、「無線不良」の詳細状態のそれぞれの電波不良推定原因とその対処方法をユーザに呈示する場合、その呈示形態は、図3と図4の例に限定されず、当然ながら様々な呈示形態が可能である。例えば、図1の受信装置2の取扱説明書等ドキュメントとしてユーザに呈示する、といった呈示形態が可能である。また、例えば、表示部26に画像として表示させたり、或いは図示せぬスピーカから音声として出力する、といった呈示形態が可能である。
また、「無線不良」の詳細状態のそれぞれの電波不良推定原因とその対処方法自体も、図3と図4の例のみならず、その他の推定原因や対処方法も当然ながら多数存在する。ただし、本発明の目的、即ち、無線通信トラブルの原因や対処方法を容易にかつ短時間でユーザに呈示するという目的を達成するためには、あまりに数多くの推定原因や対処方法をユーザに呈示することは不適である。即ち、本発明の目的を達成するためには、図3と図4の例に示される程度の数の推定原因や対処方法をユーザに呈示するとともに、図3と図4の対処方法で対処しても無線通信トラブルが解消しない場合には、専門家(図1の無線通信システムの提供者や販売者等)に任せることをユーザに呈示する方が好適である。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることができる。
この場合、図1の送信装置1全体または一部分は、例えば、図5に示されるように構成することができる。同様に、図1の受信装置2全体または一部分は、例えば図5に示されるように構成することができる。
図5において、CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記録されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
例えば、CPU101は、上述した図2の「無線状態解析処理」に対応するプログラムを実行することができる。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、および、通信部109が接続されている。
入力部106は、例えば、キーボード、マウス、リモートコントーラ(受光部含む)などの入力機器で構成される。
出力部107は、例えば、ディスプレイ等の表示部単体、スピーカやヘッドフォン出力端子等の音声出力部単体、または、それらの組合せで構成される。
記憶部108は、例えばハードディスクなどで構成され、上述したプログラム、そのプログラムで利用する各種データ、MPEGデータ等のビデオデータの他、各種情報を記憶する。
通信部109は、無線通信機器などより構成され、無線LAN等無線ネットワークを介する他の無線通信装置との間の無線通信を制御する。その他、通信部109は、インターネットを含むネットワークを介在する有線通信を制御することもできる。さらに、通信部109は、無線通信と有線通信とが混在した通信を制御することもできる。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体111が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
ところで、上述した一連の処理もソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図5に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)111により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM102や、記憶部108に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
1 送信装置(AP), 2 受信装置(STA), 21 アンテナ部, 22 無線変復調部, 23 無線演算部23, 24 MPEGデコード部, 25 表示制御部, 26 表示部, 27 ビデオ演算部, 28 操作部, 101 CPU, 102 ROM, 103 RAM, 108 記憶部, 109 通信部 110 ドライブ, 111 リムーバブル記録媒体
Claims (9)
- 所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従って他の無線通信装置との間で相互に無線通信を行う無線通信装置において、
1以上の前記無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の前記周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、前記他の無線通信装置から送信され前記無線通信装置に到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定手段
を備えることを特徴とする無線通信装置。 - 前記無線状態特定手段により特定された前記無線状態をユーザに呈示する呈示手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 1以上の前記無線通信方式は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers , Inc.)802.11a,b,gのうちの少なくとも1つであり、
前記他の無線通信装置は、所定の間隔毎にビーコンを送信するアクセスポイントであり、
前記無線状態特定手段は、
前記スキャン処理として、IEEE802.11a,b,gのそれぞれの周波数帯域で送信されてくるビーコンを取得する処理を実行し、
取得された前記ビーコンのそれぞれを解析することで、取得された前記ビーコンのそれぞれの送信元である前記アクセスポイントまたは他のアクセスポイントのそれぞれのchannel、rssi、ssid、および、bandを前記スキャン情報として取得し、
前記スキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて前記無線状態を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記無線状態特定手段は、前記スキャン処理でビーコンを1つも取得できなかった場合、または、前記スキャン処理により取得された1以上のビーコンの中に、自分自身のssidと同一のssidを含む第1のビーコンが存在しない場合、接続すべき前記アクセスユニットが存在しない状態を示す「電波受信外」を、前記無線状態として特定する
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。 - 前記無線状態特定手段は、さらに、前記スキャン処理により取得された1以上の前記ビーコンの中に、前記第1のビーコンの他、自分自身のssidとは異なるssidを含む第2のビーコンが存在し、かつ、前記第2のビーコンから取得されたchannelが、前記第1のビーコンから取得されたchannelと同一のchannel、その隣接channel、またはその近接channelの場合、前記第2のビーコンの送信元の他のアクセスユニットからの電波の干渉を受けている状態を示す「電波干渉」を、前記無線状態として特定する
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。 - 前記無線状態特定手段は、さらに、前記スキャン処理により取得された1以上の前記ビーコンが前記第1のビーコンのみであり、かつ、前記第1のビーコンから取得されたrssiにより示される信号強度値が所定の閾値未満である場合、前記アクセスポイントから送信され前記無線通信装置に到達する電波の強度が微弱な状態を示す「電波微弱」を、前記無線状態として特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。 - 所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従って他の無線通信装置との間で相互に無線通信を行う無線通信装置の無線通信方法において、
1以上の前記無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の前記周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、前記他の無線通信装置から送信され前記無線通信装置に到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップ
を含むことを特徴とする無線通信方法。 - 所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従ってアクセスポイントとの間で相互に無線通信を行うステーションを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
1以上の前記無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の前記周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、前記アクセスポイントから送信され前記ステーションに到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップ
を含むプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。 - 所定の周波数帯域の利用が規定された1以上の無線通信方式に従ってアクセスポイントとの間で相互に無線通信を行うステーションを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
1以上の前記無線通信方式のそれぞれにより規定された1以上の前記周波数帯域の全てをスキャンするスキャン処理を実行し、そのスキャン処理の結果得られるスキャン情報のうちの少なくとも一部に基づいて、前記アクセスポイントから送信され前記ステーションに到達する電波の状態を示す無線状態を特定する無線状態特定ステップ
を含むことを特徴とするプログラム。
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