JP2006032208A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 隣接する信号線間のクロストークを抑制すると共に、高精度のはんだ接続技術を必要としない電気コネクタを提供する。
【解決手段】 差動ケーブル1の複数の信号線2がそれぞれ接続されるための複数の信号線接続導体16と、差動ケーブル1のドレイン線4が接続されるためのドレイン線接続導体17とを有する基板12を備える電気コネクタ11。電気コネクタ11はさらに、信号線2と信号線接続導体16との接続部を覆うカバー20を備える。カバー20は、導体からなり、ドレイン線接続導体17に接続される。ドレイン線4をカバー20に接続することにより、ドレイン線4をドレイン線接続導体17に接続できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は電気コネクタに係り、特に、ドレイン線付き差動ケーブルをプリント基板等に接続する際に用いる高速伝送用コネクタに関する。
例えば、コンピュータとその周辺機器との間でなされる高速信号の伝達のために、ドレイン線付き差動ケーブルが高速伝送用ケーブルとして使用されており、このドレイン線付き差動ケーブルのプリント基板等への接続のため高速伝送用コネクタが使用される。
図7に示すように、ドレイン線付差動ケーブル1は、導体からなる一対の信号線2,2と、これら信号線2,2をそれぞれ被覆する一対の絶縁体3,3と、導体からなるグランド用のドレイン線4と、これらを一括して被覆する金属製のシールド5(例えばアルミ箔)と、さらにこの金属シールド5を被覆する絶縁体からなるシース6とから構成される。ドレイン線4とシールド5とは接触されており、ドレイン線4をグランドに接続することでシールド5もグランドに接続することができる。
このようなドレイン線付差動ケーブル1では、一対の信号線2,2に互いに逆方向のデジタル信号を、無バイアス下又はバイアス下で加入することで、高周波成分を相殺するようにして放射ノイズが出ないように、また、外部ノイズの影響が出ないようにしている。また、隣接するケーブルからのクロストークを防止するため、一対の信号線2,2及びドレイン線4の計3本を一組にしてシールド5でシールドしている。
図8に示すように、通常は、複数(図示例では4本)の差動ケーブル1が集合されて1本の伝送ケーブル7を構成している。各差動ケーブル1が、一対の信号線2,2を上下に配置した状態(つまり縦長の状態)で密に並列され、これらを一括してシールド体9及び外部シース10で被覆し、多対の信号線2を有する伝送ケーブル7が構成される。
図9及び図10にも示すように、これら複数の差動ケーブル1を接続するためのコネクタ51は、上下に分割されたケース52と、ケース52内に収容される基板(パドルカード)53とを備え、基板53の前端部がケース52の開口部54から突出されて相手側に接続され、基板53の後端部が前記差動ケーブル1に接続されるようになっている。基板53は、GHz領域でのインピーダンス整合を実現するために用いられる。基板53の上面(表面)と下面(裏面)とに、前記複数の信号線2をそれぞれ接続させるための複数の信号線用パターン54と、前記複数のドレイン線4を接続させるための複数のドレイン線用パターン55とが、コネクタ幅方向において交互に、且つ並列に設けられる。
コネクタ幅方向の各差動ケーブルの位置において、上下の信号線用パターン54に上下の信号線2がそれぞれ対になるようにはんだ接続され(このはんだ接続部を符号56で示す)、図示例では上側のドレイン線用パターン55にドレイン線4がはんだ接続される(このはんだ接続部を符号57で示す)。
このほか、基板53の内部には、上下に配置された二つのグランド板57が周端部を露出した状態で設けられる。全てのドレイン線用パターン55とグランド板57とは、コネクタ内で又は相手方との接続により、互いに接続される。
特表平10−508146号公報 特開2003−59593公報 特開平7−6823号公報
ところで、前記基板53の上下面では、はんだ接続部56,57が比較的狭小なピッチP1,P2で存在する。即ち現状では、相手方のプリント基板等の高密度実装化に伴って基板53に接続すべき信号線数が飛躍的に増大し、コネクタの基板53においても高密度実装を実現するため各パターン54,55の配置を可能な限り狭小ピッチにする必要がある。
しかしながら、このような狭小ピッチではんだ接続部56,57を配置すると、隣接する信号線間でクロストークが比較的大きくなってしまう。また、特にドレイン線4のはんだ接続部57が存在する基板53の片面側(図示例では上面側)において、隣接するはんだ接続部同士を接続させぬような高精度のはんだ接続技術が必要となる。
そこで、本発明の目的は、隣接する信号線間のクロストークを抑制すると共に、高精度のはんだ接続技術を必要としない電気コネクタを提供することにある。
本発明によれば、複数の信号線と、ドレイン線とを有する差動ケーブルが接続されるための基板であって、前記複数の信号線がそれぞれ接続されるための複数の信号線接続導体と、前記ドレイン線が接続されるためのドレイン線接続導体とを有する基板と、前記ドレイン線接続導体に接続されるための導体からなり、前記複数の信号線と前記複数の信号線接続導体との接続部を部分的又は全体的に覆うカバーとを備え、前記ドレイン線を、前記カバーに接続することにより、前記ドレイン線接続導体に接続可能としたことを特徴とする電気コネクタが提供される。
好ましくは、前記カバーが、前記接続部に臨む表面に絶縁層を有する。
また好ましくは、前記カバーが、互いに隣接する前記接続部の間に位置される仕切板を有する。
また好ましくは、前記カバーが前記基板の表裏面側にそれぞれ設けられ、これらカバーが連結部材により互いに連結される。前記ドレイン線接続導体が、前記基板の幅方向両外側の端部に設けられ、前記カバーが断面コ字状とされて前記両外側のドレイン線接続導体に着座されてもよい。
また好ましくは、前記カバーが、前記ドレイン線接続導体に接続固定された曲げ変形可能な支持導体により、前記ドレイン線接続導体に接続されると共に片持ち支持される。
本発明によれば、隣接する信号線間のクロストークを抑制できると共に、高精度のはんだ接続技術を必要としない電気コネクタを提供することができるという、優れた効果が発揮される。
図1〜図3に本発明の第一実施形態に係る電気コネクタを示す。説明の便宜上、図1にコネクタの前後左右上下の向きを示してある。なお前後方向を長さ方向、左右方向を幅方向、上下方向を高さ方向とする。コネクタ11は、前記従来例同様、複数のドレイン線付き差動ケーブル1を接続させるための基板(パドルカード)12と、この基板12を収容するための上下分割式のケース13とを備える。差動ケーブル1及びこの差動ケーブル1を複数(本実施形態では4本)有する伝送ケーブル7の構成は、前述したものと同じなので説明を割愛する。
ケース13は金属製で、前面に開口部14を有し、この開口部14を通じて基板12の前端部を突出させるようになっている。基板12と開口部14との隙間が、基板12にスライド可能に嵌合された絶縁体からなる蓋板15により、コネクタの内側から閉止される。
基板12は、複数の信号線2をそれぞれ接続させるための複数の信号線接続導体と、複数のドレイン線4をそれぞれ接続させるための複数のドレイン線接続導体とを備える。本実施形態において、信号線接続導体は、基板12の上面と下面とにエッチング処理によって形成された信号線用パターン16である。また同様に、ドレイン線接続導体は、基板12の上面と下面とにエッチング処理によって形成されたドレイン線用パターン17である。但し信号線接続導体とドレイン線接続導体との形態はこのようなパターンに限定されず、例えば、基板表面に取り付けられた導体板等であってもよい。
また本実施形態においては、基板12の内部に、互いに上下に離間された2枚のグランド板18が埋設されている。このグランド板18は、基板12と同一面積を有し、コネクタ内部に設けられた図示しない導体により、又は、コネクタの相手側との接続により、ドレイン線用パターン17と電気的に接続される。従ってこれらグランド板18もドレイン線接続導体をなすものである。グランド板18の前後左右の端面は、基板12の前後左右の端面と面一とされ、外部に露出されている。
本実施形態では、4対の信号線2と4本のドレイン線4とが接続可能となるよう、4本の信号線用パターン16と、5本のドレイン線用パターン17とが基板12の上面と下面とにそれぞれ設けられる。基板12の左右外側の両側端縁部に沿って比較的幅広のドレイン線用パターン17Aが設けられ、これらドレイン線用パターン17Aの間に、比較的幅狭の4本の信号線用パターン16と、隣接する信号線用パターン16の間に位置される比較的幅狭の3本のドレイン線用パターン17Bとが、左右方向において交互に、且つ並列に等ピッチPで離間して設けられる。またこれらパターン16,17A,17Bは基板12の全長に亘って直線的に延出される。
上下の4本の信号線用パターン16の後部側に、上下に位置された各対の信号線2がそれぞれ接続される。この接続ははんだ付けによってなされ、接続部を符号19で示す。但し、かかる接続方法は必ずしもはんだ接続である必要はなく、例えば圧接等であってもよい。
特に、本実施形態の特徴は、このような接続部19を覆うカバーを設けた点にある。以下これについて説明する。
カバー20は、導体からなり、本実施形態では金属板からなる。カバー20は、正面視(図2)で断面コ字状に形成され、基板12の上面側(表側)及び下面側(裏側)にそれぞれ設けられる。カバー20は、上側及び下側のそれぞれにおいて、4箇所の信号線接続部19の全体を覆うような左右幅と前後長とを有する。
上側のカバー20について、カバー20は、接続部19の上方を覆い左右両側のドレイン線用パターン17Aの位置まで左右方向に延出する本体部21と、本体部21の左右両端から垂直下向きに延出され左右両側のドレイン線用パターン17Aの上に着座する一対の脚部22とから一体的になる。これら脚部22はドレイン線用パターン17Aに接続固定される。この接続固定方法は、本実施形態でははんだ付けだが、他の方法も採用可能である。
またカバー20は、接続部19に臨む表面に絶縁層23を有する。絶縁層23は、本体部21の下面と、左右の脚部22の内側面とのほぼ全体に設けられ、所定の上下厚さT1及び左右厚さT2を有する。絶縁層23は典型的には絶縁材料を断面コ字状に成型したものをカバー20の裏面に貼設して形成される。
図3に示されるように、絶縁層23と基板12とは前後方向における後端の位置が同一であるが、カバー20は絶縁層23より後方に突出され、露出した差動ケーブル1の絶縁体3を覆っている。
下側のカバー20については、上側のカバー20に対し配置が上下反転すること以外、同じ構成であるので、説明を省略する。このように基板12の上面側と下面側とにカバー20を設けたことにより、基板12はカバー20により上下から挟み込まれることになる。
また、本実施形態の場合、上面側のカバー20と下面側のカバー20とを互いに連結するための連結部材24が設けられる。連結部材24は、基板12の左右片側(本実施形態では左側)の側面部を覆うような、正面視で断面コ字状とされた金属板からなり、上下の脚部22の外側面に接続される。この接続位置はドレイン線用パターン17Aの付近の位置である。接続方法は本実施形態でははんだ付けだが、他の方法も採用可能である。
本実施形態のコネクタでは、図示されるように、ドレイン線4をカバー20に接続することができる(接続部を4aで示す)。これによってドレイン線4を、カバー20を介してドレイン線用パターン17Aに接続することができる。本実施形態では、4本のドレイン線4が、全て上面側のカバー20の上面に接続される。接続方法は、本実施形態でははんだ付けだが、圧接等の他の方法も採用可能である。
ドレイン線4は、下面側のカバー20の下面に接続してもよいし、一部の本数を上面側カバー20に接続し残りの本数を下面側カバー20に接続してもよい。また、差動ケーブル1のシールド5を上面側或いは下面側カバー20に接続し、ドレイン線4をシールド5を介してカバー20に接続するようにしてもよい。ドレイン線4又はシールド5を、カバー20外に位置するドレイン線用パターン17又はグランド板18に接続してもよい。要は、差動ケーブル1のドレイン線4が、いずれかのドレイン線用パターン17に電気的に接続されていればよい。
本実施形態のコネクタによれば、導体からなるカバー20が信号線2の接続部19を上方又は下方から覆っているので、隣接する各信号線2間の電界結合や磁界結合を防ぐことができ、クロストークを抑制できる。なおこのようなクロストーク抑制の観点から、カバー20の左右幅は、少なくとも、基板12の片面側に並列された全ての接続部19を覆えるような大きさとするのが好ましい。
また、ドレイン線4をカバー20に接続できるので、ドレイン線4を従来のように基板12上のドレイン線用パターン17に直接接続する必要はなく、従って、信号線2を接続する際、信号線2の隣に空きスペースを作ることができ、これによって高精度なはんだ接続技術を不要とし、接続作業性を大いに向上できる。つまり、カバー20によって、簡易な実装方法を実現できるものである。
また、カバー20により信号線接続部19を外部から保護することができる。カバー20の両脚部22を基板12に接続したこと、及び連結部材24で上下のカバー20を連結したことにより、全体として構造が頑強となり、信頼性を向上できる。
ここで、上下のカバー20を連結部材24で予め接続しておき、これら上下のカバー20と連結部材24とで一部品とすることができる。こうすると、上下のカバー20の基板12への接続に際し、上下のカバー20の間に基板12をスライド挿入させることで、上下のカバー20を同時に基板12に対し位置決めすることができる。こうすることによりカバー20の取付作業性を向上できる。
さらに、カバー20に絶縁層23を設けたので、信号線接続部19とカバー20との接触ひいては接続部19同士の短絡を確実に防止できる。もっともカバー20が信号線接続部19から確実に離間されるのであれば、絶縁層23を省略することも考えられる。
図3に示したように、カバー20の後端部により、露出した絶縁体3を覆うので、この部分で生じるクロストークも抑制することができる。
クロストークの低減効果は、絶縁層23の厚さT1が薄いほど高くなる。絶縁層23をなす材料の比誘電率が2.3の場合、クロストークを20%以上低減するには厚さT1を0.45mm以下に設定する必要がある。また絶縁層23をなす材料の比誘電率が4.7の場合、クロストークを20%以上低減するには厚さT1を0.9mm以下に設定する必要がある。絶縁層23をなす材料を、異なる比誘電率をもつ材料に変えることで、カバー20の寸法を変更又は調節することができる。
図2に見られるように、基板12上の中央部のドレイン線用パターン17Bは使用されていない。よって最初からこのパターンのない基板が使用可能である。さらに、グランド板18を省略した基板、或いはグランド板18の大きさを変更した基板を適用し、カバー20の使用に伴うインピーダンス整合をとることも可能である。カバー20は必ずしも上下に設ける必要はない。例えば、ドレイン線が接続される上側のみとすることも可能である。連結部材24を省略することも可能である。
次に、本発明の第二実施形態を説明する。この第二実施形態は前記第一実施形態と略同様であり、以下において相違点を主に説明する。
図4に示されるように、この第二実施形態ではカバー20が、互いに隣接する接続部19の間に位置される仕切板25を有する。仕切板25はカバー20と同様に導体からなり、本実施形態では金属板からなる。このような仕切板25は上側のカバー20と下側のカバー20との両方に設けられ、すべての接続部19の間の位置に1枚ずつ設けられる。
上側のカバー20において、仕切板25は、上下方向に延出されると共に、その上端がカバー20の下面に接続され、その下端がドレイン線用パターン17Bの僅かに上方に位置される。カバー20の高さ寸法及び絶縁層23の厚さT1が第一実施形態より大きくされる。仕切板25は絶縁層23の中に埋め込まれる。即ち絶縁層23は、接続部19の間の位置に下方に突出する突出部26を有し、この突出部26の中に仕切板25が埋め込まれている。突出部26の下端は、本実施形態ではドレイン線用パターン17Bに接触されているが、未接触でもよい。同様に、本実施形態では仕切板25の下端が絶縁層23の中に埋め込まれ、ドレイン線用パターン17Bから離間されるが、絶縁層23から突出されたり、ドレイン線用パターン17Bに接触されたりしてもよい。
下側のカバー20においては、上側のカバー20に対し配置が上下反転すること以外、同じ構成であるので、説明を省略する。
このような仕切板25を設けることにより、接続部19からカバー20までの距離に拘わらず、つまりカバーの高さ寸法に拘わらず、信号線間の電界結合と磁界結合とを防ぐことができ、クロストークを効果的に抑制できる。
また、本実施形態の他の相違点としては、上下のグランド板18が左右方向に複数に分割されていることである。それぞれのグランド板18は、ドレイン線用パターン17A,17Bと同じ左右方向の位置にのみ設けられ、それらドレイン線用パターン17A,17Bと等しい左右幅を有する。このように、グランド板18の総面積を第一実施形態より小さくしたのは、仕切板25を設けたことによるインピーダンスの整合を図るためである。
次に、本発明の第三実施形態を図5を参照しつつ説明する。この第三実施形態も前記第一実施形態と略同様であり、以下相違点を中心に説明する。
この第三実施形態で特徴的なのは、カバー20をドレイン線接続導体としてのグランド板18に接続し且つ片持ち支持するための曲げ変形可能な支持導体27を設けたことである。支持導体27は、複数(本実施形態では二つ)設けられ、左上と右下とにそれぞれ一つずつ設けられている。これら支持導体27は基板12の幅方向両外側に配置され、断面円弧状をなして基板12の両外側にはみ出すようになっている。これら支持導体27は好ましくは金属板からなる。
左上のものについて、支持導体27の下端は上側のグランド板18の露出した左端面に接続され、支持導体27の上端はカバー20の左端面に接続される。同様に、右下のものについて、支持導体27の上端は下側のグランド板18の露出した右端面に接続され、支持導体27の下端はカバー20の右端面に接続される。接続方法は典型的にははんだ付けだが、他の方法も適用可能である。
支持導体27とカバー20とは基板12に予め取り付けられ、即ちこれらは予め一体化される。信号線2の接続作業時には、仮想線で示すように、支持導体27を曲げてカバー20を開き、接続作業後に再び支持導体27を曲げ戻してカバー20を閉じる。これによりカバーの取付作業は皆無となり、接続作業は大変容易になる。
なお、本実施形態では、カバー20及び絶縁層23がシンプルな平板状とされる。そして第一実施形態の連結部材24は省略される。本実施形態は第一実施形態よりシンプルな構成であり、よって、組立作業性の向上やコスト低減等を図れるものである。
本実施形態において、支持導体27をグランド板18ではなく、ドレイン線用パターン17Aに接続することも可能である。
次に、本発明の第四実施形態を説明する。図6に示すように、この第四実施形態では、カバー20が接続部19を部分的に覆うものとなっている。即ち、カバー20は、基板片面側の4箇所の接続部19の後端から所定距離前方までを覆い、接続部19の前部の所定長さ部分を覆わずに露出させる。換言すれば、差動ケーブル1において、絶縁体3を剥ぎ取るときに、カバー20の前後長より長く信号線2を露出させ、カバー20より長い接続部19を構成するようにする。
こうすると、ソフトビーム(商標)等の一括はんだ付け装置を用いて複数の接続部19の一括はんだ付けを行うことができ、この際、カバー20を信号線2のための整線固定治具に用いることができ、はんだ付け作業を容易化できる。
例えば前記第一実施形態のようなコ字状のカバー20を用いた場合、カバー20の接続固定を行う前に、各信号線用パターン16の上に各信号線2を並べ、その上からカバー20を被せて絶縁層23と信号線用パターン16との間に信号線2を軽く挟み込む。そして前部の露出した信号線2に対し一括はんだ付け作業を行う。この場合、絶縁層23と信号線用パターン16との間の隙間は信号線2がぎりぎり後方から挿入できる程度の大きさとするのが好ましい。カバー20を上から軽く押して弾性変形させることで信号線2の保持が可能となる。
前記第三実施形態のような、変形可能な支持導体27とカバー20とを用いた場合、カバー20を上から軽く押して信号線2を信号線用パターン16上に押さえ付けることができる。カバー20が支持導体27の曲げ変形により開閉できるので、信号線2の整線が容易に行えるのと同時に、整線された信号線2をより確実に保持できる。
次に、本発明に係るコネクタを従来のコネクタと比較した場合の試験結果を示す。図11が従来のコネクタ、図12が本発明に係るコネクタの結果であり、いずれも近端クロストークを測定する方法で試験を行った。評価方法にはTDRを用い、立ち上がり時間200psで測定を行った。図から分かるように、本発明のコネクタでは従来のコネクタに比べクロストークを20%低減できることが確認され、これにより本発明のコネクタの有利性が実証された。
本発明は、前記実施形態の他、特許請求の範囲に規定される本発明の思想及び範囲内で様々な変更、変形、及び省略が可能である。例えば、1枚の基板に接続される差動ケーブルの本数や、信号線及びドレイン線の数は、前記実施形態の数以外にも任意の数が可能である。また、前記第一〜第四実施形態を部分的に組み合わせた実施形態なども可能である。カバーを前後方向に分割して複数のものから構成することも可能である。
本発明の第一実施形態を示す斜視図である。 同正面図である。 同側面断面図である。 本発明の第二実施形態を示す正面図である。 本発明の第三実施形態を示す正面図である。 本発明の第四実施形態を示す側面断面図である。 差動ケーブルを示す断面図である。 従来のコネクタを示す斜視図である。 同正面図である。 同側面断面図である。 従来のコネクタに対する試験結果である。 本実施形態のコネクタに対する試験結果である。
符号の説明
1 差動ケーブル
2 信号線
4 ドレイン線
11 コネクタ
12 基板
16 信号線用パターン
17,17A,17B ドレイン線用パターン
18 グランド板
19 接続部
20 カバー
23 絶縁層
24 連結部材
25 仕切板
27 支持導体

Claims (6)

  1. 複数の信号線と、ドレイン線とを有する差動ケーブルが接続されるための基板であって、前記複数の信号線がそれぞれ接続されるための複数の信号線接続導体と、前記ドレイン線が接続されるためのドレイン線接続導体とを有する基板と、
    前記ドレイン線接続導体に接続されるための導体からなり、前記複数の信号線と前記複数の信号線接続導体との接続部を部分的又は全体的に覆うカバーとを備え、
    前記ドレイン線を、前記カバーに接続することにより、前記ドレイン線接続導体に接続可能としたことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記カバーが、前記接続部に臨む表面に絶縁層を有する請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記カバーが、互いに隣接する前記接続部の間に位置される仕切板を有する請求項1又は2記載の電気コネクタ。
  4. 前記カバーが前記基板の表裏面側にそれぞれ設けられ、これらカバーが連結部材により互いに連結される請求項1乃至3いずれかに記載の電気コネクタ。
  5. 前記ドレイン線接続導体が、前記基板の幅方向両外側の端部に設けられ、前記カバーが断面コ字状とされて前記両外側のドレイン線接続導体に着座される請求項1乃至4いずれかに記載の電気コネクタ。
  6. 前記カバーが、前記ドレイン線接続導体に接続固定された曲げ変形可能な支持導体により、前記ドレイン線接続導体に接続されると共に片持ち支持される請求項1乃至3いずれかに記載の電気コネクタ。
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