JP2006031849A - 磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体および磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体および磁気ディスク装置 Download PDF

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【課題】磁気記録層の磁気特性を劣化させることなくディスクリートトラック媒体を製造することができる方法を提供する。
【解決手段】非磁性基板上に下地層、磁気記録層、第1のカーボン系保護層を順次形成する工程と、第1のカーボン系保護層上にレジストを形成し、レジストを記録トラックに相当するパターンに加工する工程と、レジストのパターンをマスクとして、第1のカーボン系保護層および磁気記録層をエッチングしてガードバンドに相当する凹部を形成する工程と、レジストのパターンを除去する工程と、ガードバンドに相当する凹部に非磁性膜を埋め込む工程と、磁気記録層上に第1のカーボン系保護層を残した状態で、非磁性膜を平坦化する工程と、第1のカーボン系保護層および非磁性膜の全面に第2のカーボン系保護層を形成する工程とを有する磁気記録媒体の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体および磁気ディスク装置に関する。
近年、磁気記録媒体のさらなる高密度化に対応するために、隣接する記録トラックを非磁性材料からなるガードバンドで分離し、隣接トラック間の磁気的干渉を低減するようにしたディスクリートトラック媒体が注目を集めている。
従来、ディスクリートトラック媒体を製造するには以下のような方法が一般的に用いられている。すなわち、非磁性基板上に下地層、磁気記録層を順次形成し、磁気記録層上にレジストを形成して記録トラックに相当するパターンに加工し、レジストのパターンをマスクとして磁気記録層をエッチングしてガードバンドに相当する凹部を形成し、レジストのパターンを除去し、ガードバンドに相当する凹部を非磁性層で充填し、非磁性層を平坦化した後、全面にカーボン系保護層を形成する。
また、ディスクリートトラック媒体を製造するための他の方法も知られている(たとえば特許文献1参照)。この方法では、非磁性基板上に下地層(軟磁性下地層、結晶配向制御層)を形成し、レジストを塗布して記録トラックに相当するパターンに加工し、レジストのパターンをマスクとして下地層をエッチングして凹部を形成し、レジストのパターンを除去し、凹部を非磁性層で充填し、非磁性層を平坦化し、全面に垂直磁気記録層および保護層を形成する。この方法では、下地層を分離する凹部内の非磁性層上に成膜された垂直磁気記録層は磁気特性が悪いので、ガードバンドとして機能する。
特開2003−16622号公報
上述した従来の第1の方法では、レジストパターンを除去する際に磁気記録層表面がたとえば酸素プラズマに曝され、かつ非磁性膜を平坦化する際に磁気記録層表面も平坦化処理されるおそれがある。このため、磁気記録層の表面がダメージを受け、磁気特性の劣化が懸念される。
上述した従来の第2の方法では、磁気記録層表面が酸素プラズマや平坦化処理によるダメージを受けることはない。しかし、この方法では、下地層が酸素プラズマや平坦化処理によるダメージを受けるおそれがある。このため、下地層の表面が荒れて磁気記録層の結晶配向性が悪くなり、磁気記録層の磁気特性に悪影響を与えることが考えられる。
本発明の目的は、磁気記録層の磁気特性を劣化させることなくディスクリートトラック媒体を製造することができる方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る磁気記録媒体の製造方法は、非磁性基板上に下地層、磁気記録層、第1のカーボン系保護層を順次形成する工程と、前記第1のカーボン系保護層上にレジストを形成し、前記レジストを記録トラックに相当するパターンに加工する工程と、前記レジストのパターンをマスクとして、前記第1のカーボン系保護層および磁気記録層をエッチングしてガードバンドに相当する凹部を形成する工程と、前記レジストのパターンを除去する工程と、前記ガードバンドに相当する凹部に非磁性膜を埋め込む工程と、前記磁気記録層上に前記第1のカーボン系保護層を残した状態で、前記非磁性膜を平坦化する工程と、前記第1のカーボン系保護層および前記非磁性膜の全面に第2のカーボン系保護層を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る磁気記録媒体は、非磁性基板上に、下地層と、記録トラックに相当する磁性材料のパターンおよび記録トラックを分離する非磁性材料からなるガードバンドのパターンとを含む磁気記録層と、前記磁気記録層上に形成されたカーボン系保護層とを有する磁気記録媒体であって、前記記録トラック上のカーボン系保護層は、前記ガードバンド上のカーボン系保護層よりも厚いことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様に係る磁気記録媒体は、上記の磁気記録媒体と、磁気ヘッドとを有することを特徴とする。
本発明によれば、磁気記録層の磁気特性を劣化させることなくディスクリートトラック媒体を製造することができる方法を提供することができる。
図1(A)〜(G)を参照して、本発明の一実施例に係る磁気記録媒体(ディスクリートトラック媒体)の製造方法を説明する。図1(A)〜(G)は磁気記録媒体の半径方向の断面を示している。
図1(A)に示すように、ディスク基板11上に、スパッタリングにより、下地層12および垂直磁気記録層13を堆積する。下地層12および垂直磁気記録層13は電磁変換特性が最適となる構成および膜厚とする。垂直磁気記録層13の下地層12は軟磁性下地層(SUL)と結晶制御層を含むことが好ましい。垂直磁気記録層13上に第1のカーボン系保護層14aを堆積する。第1のカーボン系保護層14aを形成するには、スパッタリング、CVD(Chemical Vaper Deposition)、FCVA(Filtered Cathodic Vacuum Arc)などの方法を用いることができる。
その後、第1のカーボン系保護層14a上にレジスト51を塗布する。このレジスト51に、記録トラック、およびトラッキングサーボ信号、アドレス情報信号、再生クロック信号などに相当するパターンを形成する。図1(A)には、レジスト51の一部を除去してガードバンドに相当する凹部を形成し、記録トラックに相当する凸部を残した状態を示している。トラッキングサーボ信号、アドレス情報信号、再生クロック信号などに相当するパターンは図示していない。このようにレジストパターンを形成するには、インプリント技術による転写を行ってもよいし、所望のパターンを持つマスクを用いて露光・現像を行ってもよい。
図1(B)に示すように、レジスト51のパターンをマスクとして、イオンミリングにより第1のカーボン系保護層14aおよび垂直磁気記録層13を加工する。
図1(C)に示すように、レジスト51のパターンを剥離する。剥離は有機溶剤により行う。酸素プラス間を用いる場合は、エンドポイントモニタによりカーボン系保護層表面でエッチングを止める。この際、垂直磁気記録層13の記録トラック21上に第1のカーボン系保護層14aが残っているので、垂直磁気記録層13の表面がダメージを受けるのを防ぐことができる。
図1(D)に示すように、全面にシリコンオングラス(SOG)をスピンコートすることにより、ガードバンドに相当する凹部をSOGで充填した後、ベークして非磁性層22を形成する。
図1(E)に示すように、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘電結合プラズマ)エッチングにより余剰のSOGを第1のカーボン系保護層14aの表面が露出するまで除去して平坦化する。エッチングレートの違いにより凹部を充填したSOGがオーバーエッチされる可能性があるが、SOG表面と第1のカーボン系保護層の凹凸は10nm程度なら許容できる。この際、エッチングガスにはフッ化炭素系ガスCF4、CHF3、C26、C38やこれら混合ガスを用いる。この工程において、カーボン系保護層はフッ化水素系ガスではエッチングされないため、垂直磁気記録層13の表面がダメージを受けるのを防ぐことができる。凹部に残ったSOGからなる非磁性層22がガードバンドとして機能する。
図1(F)に示すように、全面に第2のカーボン系保護層14bを形成する。第2のカーボン系保護層14bを形成する場合にも、上記と同様に、スパッタリング、CVD(Chemical Vaper Deposition)、FCVA(Filtered Cathodic Vacuum Arc)などの方法を用いることができる。この結果、記録トラック21上のカーボン系保護層は、ガードバンド22上のカーボン系保護層よりも厚く形成される。
なお、使用時に磁気ヘッドと垂直磁気記録層13との間の磁気スペーシングロスを小さくするために、記録トラック21上の第1および第2のカーボン系保護層の合計厚さを5nm以下とすることが好ましい。
最後に、図2(G)に示すように、第2のカーボン系保護層14bの表面に液体潤滑剤15を塗布する。
潤滑剤15の密着性を向上させるためには、たとえば第2のカーボン系保護層14bに窒素を添加することが望ましい。また、保護性能と潤滑剤に対する密着性の両方を改善するために、カーボン系保護層を3層以上に分けて堆積してもよい。
以下、本発明に実施形態に係る磁気記録媒体の各層に用いられる材料や、各層の積層構造について説明する。
<基板>
基板11としては、たとえばガラス基板、Al系合金基板、セラミック基板、カーボン基板、酸化表面を有するSi単結晶基板、およびこれらの基板の表面にNiP層を形成したものなどを用いることができる。ガラス基板には、アモルファスガラスまたは結晶化ガラスを用いることができる。アモルファスガラスとしては、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスなどがある。結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化ガラスなどがある。セラミック基板としては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体や、これらの焼結体を繊維強化したものなどを用いることができる。基板の表面にNiP層を形成するには、メッキやスパッタリングが用いられる。
<軟磁性下地層>
図1の磁気記録媒体は、軟磁性下地層(SUL)上に垂直磁気記録層を有するいわゆる垂直二層媒体である。垂直二層媒体の軟磁性下地層は、記録磁極からの記録磁界を通過させ、記録磁極の近傍に配置されたリターンヨークへ記録磁界を還流させるために設けられている。すなわち、軟磁性下地層は記録ヘッドの機能の一部を担っており、記録層に急峻な垂直磁界を印加して、記録効率を向上させる役目を果たす。
軟磁性下地層には、Fe、NiおよびCoのうち少なくとも1種を含む高透磁率材料が用いられる。このような材料として、FeCo系合金たとえばFeCo、FeCoVなど、FeNi系合金たとえばFeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなど、FeAl系およびFeSi系合金たとえばFeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなど、FeTa系合金たとえばFeTa、FeTaC、FeTaNなど、FeZr系合金たとえばFeZrNなどが挙げられる。
軟磁性下地層に、Feを60at%以上含有するFeAlO、FeMgO、FeTaN、FeZrNなどの微結晶構造、または微細な結晶粒子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用いることもできる。
軟磁性下地層の他の材料として、Coと、Zr、Hf、Nb、Ta、TiおよびYのうち少なくとも1種とを含有するCo合金を用いることもできる。Coは、好ましくは80at%以上含まれる。このようなCo合金をスパッタリングにより成膜した場合にはアモルファス層が形成されやすい。アモルファス軟磁性材料は、結晶磁気異方性、結晶欠陥および粒界がないため、非常に優れた軟磁性を示す。また、アモルファス軟磁性材料を用いることにより、媒体の低ノイズ化を図ることができる。好適なアモルファス軟磁性材料としては、たとえばCoZr、CoZrNb、及びCoZrTa系合金などを挙げることができる。
軟磁性下地層の下に、軟磁性下地層の結晶性の向上あるいは基板との密着性の向上のためにさらに下地層を設けてもよい。下地層材料としては、Ti、Ta、W、Cr、Pt、もしくはこれらを含む合金、またはこれらの酸化物、窒化物を用いることができる。
軟磁性下地層と垂直磁気記録層との間に、非磁性体からなる中間層(結晶配向制御層)を設けてもよい。中間層の役割は、軟磁性下地層と記録層との交換結合相互作用を遮断すること、および記録層の結晶性を制御することである。中間層材料としては、Ru、Pt、Pd、W、Ti、Ta、Cr、Si、もしくはこれらを含む合金、またはこれらの酸化物、窒化物を用いることができる。
スパイクノイズ防止のために軟磁性下地層を複数の層に分け、厚さ0.5〜1.5nmのRuを挟んで反強磁性結合させてもよい。また、軟磁性層と、CoCrPt、SmCo、FePtなどの面内異方性を持った硬磁性膜またはIrMn、PtMnなどの反強磁性体からなるピニング層とを交換結合させてもよい。この場合、交換結合力を制御するために、Ru層の上下に、磁性層たとえばCo、または非磁性層たとえばPtを積層してもよい。
<垂直磁気記録層>
垂直磁気記録層には、たとえば、Coを主成分とし、少なくともPtを含み、必要に応じてCrを含み、さらに酸化物(たとえば酸化シリコン、酸化チタン)を含む材料が用いられる。垂直磁気記録層中では、磁性結晶粒子が柱状構造をなしていることが好ましい。このような構造を有する垂直磁気記録層では、磁性結晶粒子の配向性および結晶性が良好であり、結果として高密度記録に適した信号/ノイズ比(S/N比)を得ることができる。上記のような構造を得るためには、酸化物の量が重要になる。酸化物の含有量は、Co、Pt、Crの総量に対して、3mol%以上12mol%以下が好ましく、5mol%以上10mol%以下がより好ましい。垂直磁気記録層中の酸化物の含有量が上記の範囲であれば、磁性粒子の周りに酸化物が析出し、磁性粒子を孤立化および微細化させることができる。酸化物の含有量が上記範囲を超える場合、酸化物が磁性粒子中に残留し、磁性粒子の配向性、結晶性を損ね、さらには磁性粒子の上下に酸化物が析出し、結果として磁性粒子が垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造が形成されなくなる。一方、酸化物の含有量が上記範囲未満である場合、磁性粒子の孤立化および微細化が不十分となり、結果として記録再生時におけるノイズが増大し、高密度記録に適した信号/ノイズ比(S/N比)が得られなくなる。
垂直磁気記録層のPtの含有量は、10at%以上25at%以下であることが好ましい。Pt含有量が上記範囲であると、垂直磁気記録層に必要な一軸磁気異方性定数Kuが得られ、さらに磁性粒子の結晶性、配向性が良好になり、結果として高密度記録に適した熱揺らぎ特性、記録再生特性が得られる。Pt含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子中にfcc構造の層が形成され、結晶性、配向性が損なわれるおそれがある。一方、Pt含有量が上記範囲未満である場合、高密度記録に適したKuしたがって熱揺らぎ特性が得られなくなる。
垂直磁気記録層のCrの含有量は、0at%以上16at%以下が好ましく、10at%以上14at%以下がより好ましい。Cr含有量が上記範囲であると、磁性粒子の一軸磁気異方性定数Kuを下げることなく高い磁化を維持でき、結果として高密度記録に適した記録再生特性と十分な熱揺らぎ特性が得られる。Cr含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子のKuが小さくなるため熱揺らぎ特性が悪化し、かつ磁性粒子の結晶性、配向性が悪化し、結果として記録再生特性が悪くなる。
垂直磁気記録層は、Co、Pt、Cr、酸化物に加えて、B、Ta、Mo、Cu、Nd、W、Nb、Sm、Tb、Ru、Reから選ばれる1種類以上の添加元素を含んでいてもよい。これらの添加元素を含むことにより、磁性粒子の微細化を促進するか、または結晶性や配向性を向上させることができ、より高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性を得ることができる。これらの添加元素の合計含有量は、8at%以下であることが好ましい。8at%を超えた場合、磁性粒子中にhcp相以外の相が形成されるため、磁性粒子の結晶性、配向性が乱れ、結果として高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性が得られなくなる。
垂直磁気記録層の他の材料としては、CoPt系合金、CoCr系合金、CoPtCr系合金、CoPtO、CoPtCrO、CoPtSi、CoPtCrSiが挙げられる。垂直磁気記録層に、Pt、Pd、RhおよびRuからなる群より選択される少なくとも一種を主成分とする合金と、Coとの多層膜を用いることもできる。また、これらの多層膜の各層に、Cr、BまたはOを添加した、CoCr/PtCr、CoB/PdB、CoO/RhOなどの多層膜を用いることもできる。
垂直磁気記録層の厚さは、5〜60nmが好ましく、10〜40nmがより好ましい。この範囲の厚さを有する垂直磁気記録層は高記録密度に適している。垂直磁気記録層の厚さが5nm未満であると、再生出力が低過ぎてノイズ成分の方が高くなる傾向がある。一方、垂直磁気記録層の厚さが40nmを超えると、再生出力が高過ぎて波形を歪ませる傾向がある。垂直磁気記録層の保磁力は、237000A/m(3000Oe)以上であることが好ましい。保磁力が237000A/m(3000Oe)未満であると、熱揺らぎ耐性が劣る傾向がある。垂直磁気記録層の垂直角型比は、0.8以上であることが好ましい。垂直角型比が0.8未満であると、熱揺らぎ耐性に劣る傾向がある。
<潤滑剤>
潤滑剤としては、たとえばパーフルオロポリエーテル、フッ化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いることができる。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係るディスクリートトラック媒体を用いた磁気ディスク装置を説明する。この磁気ディスク装置は、筐体70の内部に、磁気ディスク(図1で製造した磁気記録媒体)71と、磁気ヘッドを含むヘッドスライダ76と、ヘッドスライダ76を支持するヘッドサスペンションアッセンブリ(サスペンション75とアクチュエータアーム74)と、ボイスコイルモータ(VCM)77と、回路基板とを備える。
磁気ディスク71はスピンドルモータ72に取り付けられて回転され、垂直磁気記録方式により各種のディジタルデータが記録される。ヘッドスライダ76に組み込まれている磁気ヘッドはいわゆる複合型ヘッドであり、単磁極構造のライトヘッドと、シールド型MR再生素子(GMR膜、TMR膜など)を用いたリードヘッドとを含む。アクチュエータアーム74の一端にサスペンション75が保持され、サスペンション75によってヘッドスライダ76を磁気ディスク71の記録面に対向するように支持する。アクチュエータアーム74はピボット73に取り付けられる。アクチュエータアーム74の他端にはボイスコイルモータ(VCM)77が設けられている。ボイスコイルモータ(VCM)77によってヘッドサスペンションアッセンブリを駆動して、磁気ヘッドを磁気ディスク71の任意の半径位置に位置決めする。回路基板はヘッドICを備え、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動信号、および磁気ヘッドによる読み書きを制御するための制御信号などを生成する。
本発明の一実施形態における磁気記録媒体の製造方法を示す断面図。 本発明の一実施形態における磁気ディスク装置を示す斜視図。
符号の説明
11…ディスク基板、12…下地層、13…垂直磁気記録層、14a、14b…第1、第2のカーボン系保護層、15…潤滑剤、21…記録トラック、22…非磁性層(ガードバンド)、51…レジスト、70…筐体、71…磁気ディスク、72…スピンドルモータ、73…ピボット、74…アクチュエータアーム、75…サスペンション、76…ヘッドスライダ、77…ボイスコイルモータ(VCM)。

Claims (4)

  1. 非磁性基板上に下地層、磁気記録層、第1のカーボン系保護層を順次形成する工程と、
    前記第1のカーボン系保護層上にレジストを形成し、前記レジストを記録トラックに相当するパターンに加工する工程と、
    前記レジストのパターンをマスクとして、前記第1のカーボン系保護層および磁気記録層をエッチングしてガードバンドに相当する凹部を形成する工程と、
    前記レジストのパターンを除去する工程と、
    前記ガードバンドに相当する凹部に非磁性膜を埋め込む工程と、
    前記磁気記録層上に前記第1のカーボン系保護層を残した状態で、前記非磁性膜を平坦化する工程と、
    前記第1のカーボン系保護層および前記非磁性膜の全面に第2のカーボン系保護層を形成する工程と
    を有することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 非磁性基板上に、下地層と、記録トラックに相当する磁性材料のパターンおよび記録トラックを分離する非磁性材料からなるガードバンドのパターンとを含む磁気記録層と、前記磁気記録層上に形成されたカーボン系保護層とを有する磁気記録媒体であって、前記記録トラック上のカーボン系保護層は、前記ガードバンド上のカーボン系保護層よりも厚いことを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 前記記録トラック上のカーボン系保護層の厚さが5nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体。
  4. 非磁性基板上に、下地層と、記録トラックに相当する磁性材料のパターンおよび記録トラックを分離する非磁性材料からなるガードバンドのパターンとを含む磁気記録層と、前記磁気記録層上に形成されたカーボン系保護層とを有し、前記記録トラック上のカーボン系保護層が前記ガードバンド上のカーボン系保護層よりも厚い磁気記録媒体と、
    前記記録媒体からの磁気情報の読み出し及び前記記録媒体への磁気情報の書き込みを行う磁気ヘッドと
    を具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
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