JP2006030839A - ポリカーボネート樹脂製光拡散板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリカーボネート樹脂に対する粒子状樹脂の添加量と拡散度(D50)との間に一定の関係がある場合に、光拡散性を始めとする光学特性を最適に調整したポリカーボネート樹脂製光拡散板を安定して生産できることを見出した。
即ち、本発明は、粒子状樹脂を添加したポリカーボネート樹脂から成る光拡散板であって、該光拡散板が該ポリカーボネート樹脂100重量部に対して粒子状樹脂を1重量部添加した際の拡散度(D50)が25〜35である粒子状樹脂とポリカーボネート樹脂とから成り、該粒子状樹脂が該粒子状樹脂の添加量(重量部)に対する拡散度(D50)の比が8〜35であるような添加量で添加されたことを特徴とするポリカーボネート樹脂製光拡散板である。
【選択図】 なし
Description
大型液晶ディスプレイ用直下型バックライト方式用の光拡散板については、透明微粒子を分散させたアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂が用いられているが、液晶ディスプレイの大型化が進むにつれて、寸法安定性や耐熱性に優れ、反りの少ないポリカーボネート樹脂製の光拡散板が用いられるようになってきている。
このような光拡散板には、アクリル樹脂等から成る透明微粒子を分散させたポリカーボネートが用いられているが、ディスプレイが大型であるため輝度や拡散度を画面全体にわたって均一にすることが極めて困難である。
また、大型ディスプレイ等の装置の奥行が充分に大きいときはあまり問題にならないものの、奥行を小さくして薄型にすると光源である蛍光灯や冷陰極管などのイメージが目視され全体として均一な光量を有する照明器具は得られ難い。
このような問題を解決するために様々な工夫がなされている(特許文献1〜5等)。
即ち、本発明は、粒子状樹脂を添加したポリカーボネート樹脂から成る光拡散板であって、該光拡散板が該ポリカーボネート樹脂100重量部に対して粒子状樹脂を1重量部添加した際の拡散度(D50)が25〜35である粒子状樹脂とポリカーボネート樹脂とから成り、該粒子状樹脂が該粒子状樹脂の添加量(重量部)に対する拡散度(D50)の比が8〜35であるような添加量で添加されたことを特徴とするポリカーボネート樹脂製光拡散板である。
このポリカーボネート樹脂100重量部に対する前記粒子状樹脂の添加量は0.3〜10重量部が好ましい。
また、ジヒドロキシアリール化合物のほかに3価以上のフェノール化合物を混合使用してもよい。3価以上のフェノールとしてはフロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン、2,4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾール、1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン及び2,2−ビス−[4,4−(4,4′−ジヒドロキシジフェニル)−シクロヘキシル]−プロパンなどが挙げられる。
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は通常10000〜100000、好ましくは13000〜35000、更に好ましくは15000〜29000である。かかるポリカーボネート樹脂を製造するに際し、分子量調節剤、触媒等を必要に応じて使用することができる。
この粒子状樹脂の平均粒径は、コールカウンター法で測定した重量平均粒径として、約1〜30μm、好ましくは1〜10μm程度である。
ここで拡散度(D50)とは、5cm×5cmに裁断した光拡散板(厚さ2mm)を用いてゴニオフォトメーターにて測定し、直線透過光の光量を100%として、光量の50%を検出する角度(単位:度、被検板に垂直な方向からの角度をいう。)をいう。
この値が35以上であると透過率が下がってくることにもなり好ましくない。また、拡散度が25未満では拡散性が不十分となり好ましくない。
以下、実施例にて本発明を例証するが本発明を限定することを意図するものではない。
・ポリカーボネート樹脂(以下、PCと略記):住友ダウ社製 カリバー200−10(屈折率:1.59)
・粒子状樹脂(以下、B−1と略記):日本触媒社製 EPOSTAR MA1001(架橋アクリル、平均粒径1μm、屈折率:1.49)
・粒子状樹脂(以下、B−2と略記):日本触媒社製 EPOSTAR MA1002(架橋アクリル、平均粒径2μm、屈折率:1.49)
・粒子状樹脂(以下、B−3と略記):ローム・アンド・ハース社製 PARALOID EXL5136(アクリルコポリマー、平均粒径5μm、屈折率:1.46)
・粒子状樹脂(以下、B−4と略記):積水化成品工業社製 テクポリマー MB30X−5(架橋ポリメタクリル酸メチル、平均粒径5μm、屈折率:1.49)
・粒子状樹脂(以下、B−5と略記):積水化成品工業社製 テクポリマー MBXR−8N(架橋ポリメタクリル酸メチル、平均粒径8μm、屈折率:1.49)
・粒子状樹脂(以下、B−6と略記):KOLON社製 Diasphere MPB−X10(アクリル樹脂、平均粒径10μm、屈折率:1.49)
・粒子状樹脂(以下、B−7と略記):積水化成品工業社製 テクポリマー MBX−20(架橋ポリメタクリル酸メチル、平均粒径20μm、屈折率:1.49)
得られた光拡散性樹脂組成物のペレットを120℃で4時間乾燥した後、日本製鋼所製J100SAII射出成形機を用いて、バレル温度310℃、金型温度100℃の条件下において150mm×90mm×厚さ2mmの試験片を作成して各種の試験に供した。
Claims (5)
- 粒子状樹脂を添加したポリカーボネート樹脂から成る光拡散板であって、該光拡散板が該ポリカーボネート樹脂100重量部に対して粒子状樹脂を1重量部添加した際の拡散度(D50)が25〜35である粒子状樹脂とポリカーボネート樹脂とから成り、該粒子状樹脂が該粒子状樹脂の添加量(重量部)に対する拡散度(D50)の比が8〜35であるような添加量で添加されたことを特徴とするポリカーボネート樹脂製光拡散板。
- 前記比が10〜33である請求項1に記載の光拡散板。
- 前記比が12〜21である請求項1又は2に記載の光拡散板。
- 更に難燃剤が添加された請求項1〜3のいずれか一項に記載の光拡散板。
- 液晶ディスプレイ用直下型バックライト用である請求項1〜4のいずれか一項に記載の光拡散板。
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