JP2006030126A - ヒステリシス誤差補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高精度にヒステリシス誤差を補正する。
【解決手段】 下限荷重値から上限荷重値へ荷重を漸増させたとき、荷重値と該荷重値に対する誤差値との間に漸増ヒステリシス特性を示し、上限荷重値から下限荷重値へ荷重を漸減させたとき、荷重値と誤差値との間に漸減ヒステリシス特性を示すロードセル10に荷重が載荷されたときに、CPU14がヒステリシス誤差を補正する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばロードセルのような荷重センサにおけるヒステリシス特性の補正装置に関する。
荷重センサには、構造上の要因から、荷重を増加させる(漸増させる)過程と減少させる(漸減させる)過程とでは、同一の荷重が載荷されていても出力値に差が生じる。この差はロードセルが載荷された荷重の履歴によって異なるので、ヒステリシス誤差と呼ばれている。例えばストレインゲージ式ロードセルでは、下限荷重値、例えば零点荷重(荷重零)と上限荷重値、例えば定格荷重Mまでの間で、載荷される荷重を漸増減させると、誤差量は、漸増減に応じて図1の曲線1、曲線2のように変化する、曲線1が荷重漸増ヒステリシス誤差曲線を表し、曲線2が荷重漸減ヒステリシス誤差曲線を表す。荷重零点が最小の漸増折り返し点であり、荷重M点が最大の漸減折り返し点である。
荷重零点と定格荷重M点とはロードセルの通常の使用法では、最小の荷重漸増折り返し点、最大の荷重漸減折り返し点であるが、荷重のかけ方によっては、荷重零点と荷重M点との間の任意の荷重点に漸増または漸減の折り返し点が現れる。例えば図1において荷重零点から荷重M点に向けて漸増させていた荷重を荷重X2以降、荷重零点に向けて漸減させた場合、荷重X2が荷重漸減折り返し点となり、この荷重X2から描かれる誤差曲線2’が新たな荷重漸減ヒステリシス誤差曲線である。また、荷重Mから荷重零に向けて漸減させていた荷重を荷重X1以降、荷重Mに向けて漸増させた場合、X1が荷重漸増折り返し点であり、荷重X1から描かれる誤差曲線1’が新たな荷重漸増ヒステリシス誤差曲線である。これら誤差曲線1、1’、2、2’を使用すれば、誤差値が求められ、この誤差値分をロードセルの出力から減算すれば、真の荷重が求められる。従って、これら誤差曲線を正確に推定することができれば、より正確にヒステリシス誤差を補正することができる。このヒステリシス誤差曲線を推定する技術が、例えば特許文献1に開示されている。
この技術では、図1に示す誤差曲線1、2を表す2次または3次の関数(荷重値を引数とする)を決定し、この関数にオフセットを掛けて折り返し点以後の誤差曲線を求めるものである。オフセットは、折り返し点では最大、定格荷重Mでは零となるように決定されている。上記の関数を決定するために、最大値が定格荷重Mに等しい分銅を種々に準備し、零点荷重から定格荷重まで分銅荷重を漸増させ、定格荷重Mから零点荷重まで分銅荷重を漸減させという学習作業を行う。そして、各分銅荷重とこれら分銅荷重に対応する誤差とを求める。
図2は、この技術を具体的に示したもので、荷重が定格荷重Mから漸減し、M/2に到達したときに、ここから折り返して、定格荷重Mに向かって漸増する場合に誤差曲線1”を作成する。この誤差曲線1”は、荷重M/2から荷重Mに向かう誤差曲線1をオフセットしたもので、オフセット値WO’は、折り返し点M/2では誤差値WOであり、定格荷重M点に向かうに従って小さくなり、定格荷重M点で零となるように、誤差値WO*{(M−R)/(M/2)}と決定されている。
特開平6−160164号公報
上記の技術では、学習作業として、比較的容易な荷重の漸増作業と漸減作業とを1度だけ行えばよいという利点がある。しかし、上記の技術では、誤差曲線1”の曲率が実際のロードセルにおいて現れる誤差曲線の曲率よりも小さい。これは、誤差曲線として元の誤差曲線1をそのまま使用しているので、図2に示すc’部が短く、c’部と同じ長さであるC”も短くなって、大きな曲率が得られないからである。従って、誤差曲線1”によって誤差補正をすると、補正誤差が大きくなる。
本発明は、比較的簡単な学習作業を1度だけ行えばよいという利点を踏襲しつつ、より高精度にヒステリシス誤差補正を行うことができるヒステリシス誤差補正装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様のヒステリシス誤差補正装置は、荷重センサ用のものである。荷重センサは、載荷された荷重の履歴に従って荷重に対する誤差が変化するヒステリシス特性を有している。このヒステリシス特性は、下限荷重値から上限荷重値へ荷重を漸増させたとき、荷重値と該荷重値に対する誤差値との間に漸増ヒステリシス特性を示し、前記上限荷重値から前記下限荷重値へ荷重を漸減させたとき、前記荷重値と前記誤差値との間に漸減ヒステリシス特性を示す。この荷重センサに荷重が載荷されたときに、その荷重の履歴に従ってその荷重に対応する誤差補正値を誤差補正値算出手段が出力する。前記荷重センサの出力を、前記誤差補正値に基づいて補正手段が補正する。
前記誤差補正値算出手段は、記憶手段を有している。この記憶手段は、前記下限荷重値、前記上限荷重値、前記漸増ヒステリシス特性における前記誤差値の絶対値の最大値である漸増誤差極大値、この漸増誤差極大値に対応する荷重値である漸増誤差極大荷重値と、前記漸減ヒステリシス特性における前記誤差値の絶対値の最大値である漸減誤差極大値、この漸減誤差極大値に対応する荷重値である漸減誤差極大荷重値とを、記憶している。これらデータを取得するために、例えば荷重センサに対して、荷重を下限荷重値から上限荷重値まで漸増させ、上限荷重値から下限荷重値まで荷重を漸減させ、各荷重値と誤差値とを取得する学習作業を行う。前記荷重センサに載荷される荷重が増加から減少に変化したとき、誤差補正値算出手段の推定手段が、変化を開始したときの荷重値と前記下限荷重値との差、前記下限荷重値と前記上限荷重値との差に基づいて、例えば変化を開始したときの荷重値と前記下限荷重値との差の前記下限荷重値と前記上限荷重値との差に対する比率に基づいて、前記漸減ヒステリシス特性の前記漸減誤差極大値及び前記漸減誤差極大荷重値を修整した漸減ヒステリシス補正特性を推定する。推定手段は、さらに、前記荷重センサに載荷される荷重が減少から増加に変化したとき、その変化を開始したときの荷重値と前記上限荷重値との差、前記下限荷重値と前記上限荷重値との差に基づいて、例えば変化を開始したときの荷重値と前記上限荷重値との差の前記下限荷重値と前記上限荷重値との差に対する比率に基づいて、前記漸増ヒステリシス特性の漸増誤差極大値及び前記漸増誤差極大荷重値を修整した漸増ヒステリシス補正特性を推定する。誤差補正値出力手段が、前記荷重センサに載荷される荷重が増加から減少に変化した以後、前記漸減ヒステリシス補正特性におけるそのときの前記荷重センサの荷重値に対応する誤差値を前記誤差補正値として出力し、前記荷重センサに載荷される荷重が減少から増加に変化した以後、前記漸増ヒステリシス補正特性におけるそのときの前記荷重センサの荷重値に対応する誤差値を前記誤差補正値として出力する。
このように構成された補正装置では、元の漸増及び漸減ヒステリシス特性をそのまま使用するのではなく、折り返し点の荷重と下限荷重値または上限荷重値との差が、下限荷重値と上限荷重値との差に対して占める比率に基づいて、元の漸増及び漸減ヒステリシス特性の漸増または漸減誤差極大値及び漸増または漸減誤差極大荷重値とを修整して、漸増または漸減ヒステリシス補正特性を推定しているので、その推定精度が向上している。
前記推定手段は、変化を開始したときの荷重値と下限荷重値とを修整上限荷重値及び修整下限荷重値とし、変化を開始したときの荷重値と下限重量値との間の値に対する前記漸減ヒステリシス特性の前記下限値と上限値との間の値の比を前記漸減誤差極大値に乗算した値を修整漸減誤差極大値とする修整漸減ヒステリシス特性を求め、前記変化を開始したときの誤差値と前記下限荷重値における誤差値との差と、前記変化を開始したときの荷重値と前記下限荷重値との差によって求まる直線特性によって前記修整漸減ヒステリシス特性をオフセットして、前記漸減ヒステリシス補正特性を推定し、変化を開始したときの荷重値と上限荷重値とを修整上限荷重値及び修整下限荷重値とし、変化を開始したときの荷重値と上限重量値との間の値に対する前記漸増ヒステリシス特性の前記下限値と上限値との間の値の比を前記漸増誤差極大値に乗算した値を修整漸増誤差極大値とする修整漸増ヒステリシス特性を求め、前記変化を開始したときの誤差値と前記上限荷重値における誤差値との差と、前記変化を開始したときの荷重値と前記上限荷重値との差によって求まる直線特性によって前記修整漸増ヒステリシス特性をオフセットして、前記漸増ヒステリシス補正特性を推定する。
前記推定手段は、前記漸増及び漸減ヒステリシス特性を、前記荷重センサへの各荷重の2次以上の次数の関数として表すことができる。
以上のように、本発明によれば、ヒステリシス誤差曲線を高精度に推定することができるので、ヒステリシス誤差の補正を高精度に行うことができる。
本発明の1実施形態のヒステリシス誤差補正装置は、図3に示すように、荷重センサ、例えばロードセル10に設置されている。このロードセル10は、例えばロバーバル式の起歪体に荷重検出素子、例えば抵抗式ストレインゲージを設けたものである。ロードセル10は、その構造に起因して、その出力にヒステリシス誤差を含んでいる。このロードセル10の出力信号は、A/D変換器12によってデジタル信号に変換され、演算手段、例えばCPU14に供給され、ここで、記憶手段、例えばメモリ16に記憶されているデータを用いて、ヒステリシス誤差補正が行われ、その補正後のロードセル10の出力信号が、表示手段、例えば表示装置18に表示される。また、CPU14に対して各種指示を与えるために操作手段、例えばテンキー等からなる操作部20がCPU14に接続されている。
CPU14によって行われる処理を概略的に説明する。
(1)図1及び図2における漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2を表す2次以上の多次式、例えば2次式または3次式を予め決定する。このとき、図1に示すように、曲線1における絶対値が最大の誤差、即ち漸増誤差極大値b1と、この漸増誤差極大値を生じる荷重である漸増誤差極大荷重値a1とを、予め記憶しておく。同様に、曲線における絶対値が最大の誤差、即ち漸増誤差極大値b2と、この漸減誤差極大値を生じる荷重である漸減誤差極大荷重値a2とを、予め記憶しておく。
(2)荷重が定格荷重Mから荷重零点に向かって漸減している途中で、荷重が漸増された場合、図1に符号1’で示すような漸増ヒステリシス補正曲線を推定する。この漸増ヒステリシス補正曲線1’は、荷重が漸増に切り替わった荷重、即ち折り返し点荷重(図1ではX1)から定格荷重Mに向かうものである。この推定では、まず、図4に示すように折り返し点荷重X1における誤差が零である修整漸増ヒステリシス補正曲線3を推定する。この修整漸増ヒステリシス補正曲線3も、漸増誤差極大荷重値a3と即ち漸増誤差極大値b3とを備えている。但し、これらの値は未知である。この修整漸増ヒステリシス補正曲線3と漸増ヒステリシス曲線1とは、その形状が相似形と見なすことができ、両者の下限荷重値、上限荷重値は既知であり、漸増誤差極大荷重値a1と漸増誤差極大値b1とは既知である。従って、修整漸増ヒステリシス補正曲線3の漸増誤差極大荷重値a3と漸増誤差極大値b3とを、比例配分演算によって求めることができる。これによって、修整漸増ヒステリシス補正曲線3の下限荷重値(折り返し点荷重値)と上限荷重値(定格荷重M)と漸増誤差極大荷重値a3と即ち漸増誤差極大値b3とが決定されれば、修整漸増ヒステリシス補正曲線3を表す式を決定することができる。
この修整漸増ヒステリシス補正曲線3は、折り返し点荷重値での誤差値が零と仮定したものである。しかし、実際の漸増ヒステリシス補正曲線1’は、図1に示すように修整漸増ヒステリシス補正曲線3を折り返し点荷重において誤差b5を有し、定格荷重M点で誤差が零となるように傾いている。この傾きを表す直線L1を表す式を、折り返し点荷重X1、そのときの誤差b5、定格荷重M、そのときの誤差0を用いて算出し、この直線L1によって修整漸増ヒステリシス補正曲線3をオフセットすることによって漸増ヒステリシス補正曲線1’を決定する。
荷重が荷重零点から定格荷重Mに向かって漸増している途中で、荷重が漸減された場合、図1に符号2’で示すような漸減ヒステリシス補正曲線を推定する。この漸減ヒステリシス補正曲線2’は、荷重が漸減に切り替わった荷重、即ち折り返し点荷重(図1ではX2)から荷重零点に向かうものである。この推定では、まず、図5に示すように折り返し点荷重X2における誤差が零である修整漸減ヒステリシス補正曲線4を推定する。この修整漸減ヒステリシス補正曲線4も、漸減誤差極大荷重値a4と漸減誤差極大値b4とを備えている。但し、これらの値は未知である。この修整漸減ヒステリシス補正曲線4と漸減ヒステリシス曲線2とは、その形状が相似形と見なすことができ、両者の下限荷重値、上限荷重値は既知であり、漸減誤差極大荷重値a2と漸減誤差極大値b2とは既知である。従って、修整漸減ヒステリシス補正曲線4の漸減誤差極大荷重値a4と漸減誤差極大値b4とを、比例配分演算によって求めることができる。これによって、修整漸減ヒステリシス補正曲線4の下限荷重値(零点荷重)と上限荷重値(折り返し点荷重値)と漸減誤差極大荷重値a4と漸減誤差極大値b4とが決定されれば、修整漸減ヒステリシス補正曲線4を表す式を決定することができる。
この修整漸減ヒステリシス補正曲線4は、折り返し点荷重値での誤差値が零と仮定したものである。しかし、実際の漸減ヒステリシス補正曲線2’は、図1に示すように修整漸減ヒステリシス補正曲線4は折り返し点荷重において誤差b6を有し、荷重零点で誤差が零となるように傾いている。この傾きを表す直線L2を表す式を、折り返し点荷重X2、そのときの誤差b6、荷重零点、そのときの誤差0を用いて算出し、この直線L2によって修整漸増ヒステリシス補正曲線4をオフセットすることによって漸減ヒステリシス補正曲線2’を決定する。
(3)このようにして推定された漸増ヒステリシス補正曲線1’または漸減ヒステリシス補正曲線2’を用いて、次に折り返し点が生じるまで、そのときに載荷されている荷重に対応する誤差値を算出する。
(4)この算出された誤差値とロードセル10の出力信号との代数和を算出することによって、ヒステリシス誤差を補正した出力信号を出力する。
上述した漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2の決定は、例えば次のようにして行われる。荷重零点から定格荷重Mまでの値を複数に等分した1つの値を持つ分銅を準備する。そしてこの分銅を1つずつロードセル10に順に追加載荷し、追加載荷されるごとにロードセル10の出力信号を読み取る。今度は逆に定格荷重Mから荷重零点まで分銅を1つずつ取り除くごとにロードセル10の出力信号を読み取る。各出力信号から対応する荷重値に対応する値を減算して各誤差値を算出する。漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2は、これら各荷重値を引数とする2次以上の多次式、例えば2次式または3次式で近似することができる。この2次式または3次式を、各荷重値と各誤差値とを用いて最小自乗法で決定する。これら決定された式が3次式の場合、3次式の微分値が0となる荷重値を求め、これらを漸減誤差極大荷重値及び漸増誤差極大荷重値と決定する。これら決定された漸減誤差極大荷重値及び漸増誤差極大荷重値を上記の2次式または3次式に代入して漸減誤差極大値及び漸増誤差極大値を決定する。2次式の場合には、M/2が漸減誤差極大荷重値及び漸増誤差極大荷重値となるので、これらを2次式に代入して、漸減誤差極大値及び漸増誤差極大値を決定する。
但し、このように決定した2次式または3次式は、必ずしも零点荷重で誤差零と定格荷重Mで誤差零の点を通るとは限らない。そこで、漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2は、零点荷重で誤差零と定格荷重Mで誤差零の点を通り、かつ先に決定された漸減誤差極大値と漸減誤差極大荷重値及び漸増誤差極大値と漸増誤差極大荷重値を通る2次式または3次式であると決定する。この決定法は公知であるので詳細な説明は省略する。このようにして決定された2次式または3次式の各係数、零点荷重、定格荷重、漸減誤差極大値、漸減誤差極大荷重値、漸増誤差極大値及び漸増誤差極大荷重値がメモリ16に記憶されている。これらのデータは、ロードセル10が製造されるごとに、個別に取得する。
このようにして補正の準備が整えられると、実際にロードセル10の使用中には、そのときのロードセル10の状態に応じて、漸増ヒステリシス補正曲線1’または漸減ヒステリシス補正曲線2’がCPU14において生成される。そのために、まず荷重折り返し点の検出がCPU14において行われる。この検出は以下のようにして行われる。
ロードセル10での測定荷重が安定したことを判定する条件を設定し、安定な測定荷重が得られるごとに、安定測定値をメモリ16に記憶させる。前回に記憶された安定測定値と今回の安定測定値との差を求め、その差の極性が変化していると、前回の安定測定値が折り返し点荷重であると判断される。また今回の安定測定値が大きい場合、前回の安定測定値を荷重漸増折り返し点と定義し、今回の安定測定値が小さい場合、前回の安定測定値を荷重漸減折り返し点と定義する。そして、今回の安定測定値を前回の記憶値と交換してメモリ16に記憶する。
例えば図1に示すように漸増荷重折り返し点X1を検出した場合、上述したように修整漸増ヒステリシス補正曲線3を比例配分で推定する。図4に示すように、修整漸増ヒステリシス補正曲線3の漸増極大荷重値a3と、漸増誤差極大値b3との推定を行う。即ち、(a3−X1)/(M−X1)=a1/Mからa3を算出する。なお、修整漸増ヒステリシス補正曲線3を2次式とした場合には、a1/M=1/2である。同様に、b3/(M−X1)=b1/Mからb3を算出する。
漸減荷重折り返し点X2を検出した場合には、図5に示すように修整漸減ヒステリシス補正曲線4の漸増極大荷重値a4と、漸減誤差極大値b4は、a4/X2=a4/M、b4/X2=b4/Mからそれぞれ算出する。なお、修整漸減ヒステリシス補正曲線4を2次式とした場合には、a4/M=1/2である。
修整漸増ヒステリシス補正曲線3の場合、図4から明らかなように、荷重X1を下限荷重値、定格荷重Mを上限荷重値、漸増極大荷重値a3、漸増誤差極大値b3が決定されているので、これらから修整漸増ヒステリシス補正曲線3を表す2次または3次式を決定する。同様に修整漸減ヒステリシス補正曲線4の場合、図5から明らかなように、零点荷重を下限荷重値、折り返し荷重X2を上限荷重値、漸減極大荷重値a4、漸減誤差極大値b4が決定されているので、これらから修整漸減ヒステリシス補正曲線4を表す2次または3次式を決定する。
修整漸増ヒステリシス補正曲線3、修整漸減ヒステリシス補正曲線4では、折り返し点X1、X2での誤差を零としているので、傾いていない。これを傾けるために直線L1、L2を使用する。直線L1を表す式は、図6に示すように折り返し荷重点X1とそのときの誤差b5で表される座標と、定格荷重Mとそのときの誤差0とで表される座標とを通る直線を表す1次式として求める。同様に直線L2を著す式は、図7に示すように折り返し荷重点X2とそのときの誤差b6で表される座標と、零点荷重とそのときの誤差0とで表される座標とを通る直線を表す1次式として求める。修整漸増ヒステリシス補正曲線3と直線L1とをそれぞれ表す式を加算することによって漸増ヒステリシス補正曲線1’が決定され、修整漸減ヒステリシス補正曲線4と直線L2とをそれぞれ表す式を加算することによって漸減ヒステリシス補正曲線2’が決定される。
上記の説明では、説明を簡略化するために、荷重折り返し点X1、X2は、漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2の途中で折り返す場合のみを説明した。しかし、実際には図1に破線で示すように、漸減ヒステリシス補正曲線2’に沿って荷重が漸減している途中で荷重の折り返しが生じることもある。この場合には、その折り返し点荷重X3、定格荷重M、漸増ヒステリシス曲線1の漸増極大荷重値a1、漸増誤差極大値b1を用いて、上述したのと同様にして新たな修整漸増ヒステリシス曲線を表す式を求め、かつこの状態における直線L1に相当する式を求め、これらを用いて新たに漸増ヒステリシス補正曲線1”が算出される。漸増ヒステリシス補正曲線1’に沿って荷重が漸増している途中で荷重の折り返しが生じるような場合も同様である。
上述したようにして、漸増ヒステリシス補正曲線1’や漸減ヒステリシス補正曲線2’が決定されると、極性が反転する折り返し点が新たに発見されない限り、現在のヒステリシス補正曲線によって誤差が補償される。誤差は、漸増ヒステリシス補正曲線または漸減ヒステリシス補正曲線を表す式にそのときの荷重を代入することによって求められる。この求められた誤差と、そのときのロードセル10の出力との代数和を求めることによって、この誤差の補正が行える。
図8乃至図11に、CPU14が行う処理をフローチャートで示す。予めメモリ16には、漸増極大荷重値a1、漸増誤差極大値b1、漸減極大荷重値a2、漸減誤差極大値b2、零点荷重、定格荷重Mが記憶されているとする。また、荷重漸増状態フラグF1、補正値を記憶する補正値レジスタWes、漸増用及び漸減用の折り返し点座標(荷重と誤差)を記憶するレジスタx1、y1、x2、y2が準備されている。
図8に示すように、電源がCPU14に供給されると、荷重漸増状態フラグF1がセットされ(ステップS2)、補正値レジスタWesが零にセットされる(ステップS4)。次に、漸増及び漸減用の折り返し座標x1、y1、x2、y2が初期化される(ステップS6)。そして、荷重漸増折り返し点荷重x1、荷重漸増折り返し点誤差y1、漸増極大荷重値a1、漸増誤差極大値b1を用いて、零点荷重から荷重漸増時のヒステリシス補正曲線Y1を算出する(ステップS8)。このとき形成されるヒステリシス補正曲線Y1は、図1に示す漸増ヒステリシス曲線1と同じものである。これによって初期状態処理が終了する。
次に、図9に示すようにロードセル10からの荷重値が読み込まれるごとに、読み込んだ荷重値が安定荷重値Wsであるか判定する(ステップS12)。安定荷重値でない場合には、この処理を終了する。安定荷重値の場合、安定荷重値が、零点付近を判定するための境界重量値DI以下であるか判定する(ステップS14)。
この判断の答えがイエスの場合、安定荷重値が零点近傍または零点以下であるので、図8に示した初期状態処理を行って(ステップS16)終了する。ステップS14の判断の超えたがノーの場合、安定荷重値がフルスケール判定基準値FS以上であるか判断する(ステップS18)。
この判断の答えがイエスの場合、安定荷重がオーバースケール判定基準値OS以上であるか判断する(ステップS20)。この判断の答えがイエスの場合、計量物の除去を指示する表示を表示部18に表示させ(ステップS22)、この処理を終了する。
ステップS20の判断の答えがノーの場合、荷重漸増フラグF1をリセットし、荷重漸減状態であることを設定する(ステップS24)。次に、補正レジスタWesを0にセットし(ステップS26)、漸減荷重折り返し点座標x2、y2をM、0と設定し(ステップS28)、荷重漸増折り返し点荷重x2、荷重漸増折り返し点誤差y2、漸増極大荷重値a2、漸増誤差極大値b2を用いて、定格荷重Mから荷重漸減時のヒステリシス補正曲線Y2を算出する(ステップS30)。
これに続いて、またはステップS18の判断の答えがノー場合、図10に示すように、荷重漸増状態であるか、即ちフラグF1が1であるか判断する(ステップS32)。この判断の答えがイエスの場合、現在の安定荷重値Wsが荷重漸増折り返し点荷重x2以上であるか判断する(ステップS34)。この判断の答えがイエスであると、安定荷重は増加しているか変化していないので、安定荷重Wsと現在の荷重漸増ヒステリシス曲線式Y1とで補正値Weを算出する(ステップS36)。この補正値Weを補正値レジスタWesにセットし(ステップS38)、このときの安定荷重Wsと補正値Weとを新たな荷重漸減折り返し点座標(x2、y2)として記憶し(ステップS40)、ステップSS38において定めたWesで安定荷重Wsを補正して(ステップS42)、処理を終了する。なお、ステップS40は、荷重漸増状態において荷重がまだ増加していることので、荷重漸減折り返し点荷重が漸増して更新されていると見なしているものである。
ステップS34での判断の答えがノーであると、安定荷重Wsが減少しているので、漸増折り返し荷重x2と安定荷重Wsとの差が0より大きく、かつ予め定めた荷重変化認識用境界値D2より小さいか判断する(ステップS44)。この判断の答えがイエスの場合、安定荷重が微少減少しているだけであるので、これまでの荷重漸増の続きと見なして現在の補正記憶値Wesを用いて補正を行うため、ステップS42を実行する。
ステップS44の判断の答えがノーの場合、安定荷重の減少がD2よりも大きいので、荷重が漸減へ折り返したと見なすことができる。そこで、荷重漸増折り返し点荷重x2、荷重漸増折り返し点誤差y2、漸増極大荷重値a2、漸増誤差極大値b2を用いて、定格荷重Mから荷重漸減時のヒステリシス補正曲線Y2を新たに算出する(ステップS46)。
次に荷重漸増状態フラグF1を0とし、荷重漸減状態とセットし(ステップS48)、新たに算出した荷重漸減時のヒステリシス補正曲線Y2とそのときの安定荷重値Wsとによって補正値Weを算出し(ステップS50)、この補正値Weを補正値レジスタWesにセットし(ステップS52)、このときの安定荷重Wsと補正値Weとを新たな荷重漸増折り返し点座標(x1、y1)として記憶し(ステップS54)、ステップS42を実行して、安定荷重Wsを補正し、処理を終了する。ステップS54は、荷重漸減状態において荷重がまだ減少しているので、荷重漸減折り返し点荷重が漸減しながら更新されていると見なしているものである。
ステップS32における判断の答えがノーの場合、即ち荷重漸減状態であると判断されると、図11に示すように、安定荷重Wsが漸増折り返し点荷重x1以下であるか判断する(ステップS56)。この判断の答えがイエスであると、荷重は減少しているか変化していないので、現在使用している荷重漸減ヒステリシス補正曲線式に現在の安定荷重Wsを代入して、補正値Weを算出する(ステップS58)。この補正値Weを補正値レジスタWesにセットし(ステップS60)、このときの安定荷重Wsと補正値Weとを新たな荷重漸増折り返し点座標(x1、y1)として記憶し(ステップS62)、ステップS42を実行して、補正を行い、処理を終了する。
ステップS56の判断の答えがノー場合、安定荷重Wsが増加しているので、安定荷重Wsと漸増折り返し荷重x1との差が0より大きく、かつD2よりも小さいか判断する(ステップS64)。この判断の答えがイエスであると、安定荷重が微少増加しているので、これは荷重漸減が続いていると判断して、現在の補正値Wesで補正を行うようにステップS42を実行する。
ステップS64の判断の答えがノー場合、荷重増加量が一定値以上であるので、荷重が漸増へ折り返されたと判断できる。そこで、荷重漸増折り返し点の荷重x1、そのときの誤差y1を用いて荷重漸増ヒステリシス誤差補正曲線Y1を新たに算出し(ステップS66)、果樹漸増状態フラグF1を1にして、荷重漸増状態であるとセットし(ステップS68)、このときの安定荷重Wsと新たに算出された荷重漸増ヒステリシス誤差補正曲線Y1とを用いて補正量Weを算出し(ステップS70)、この補正量Weを補正値レジスタWesにセットする(ステップS72)。そして、このときの安定荷重Wsと補正量Weによって荷重漸減折り返し点座標(x2、y2)を更新し、ステップS42を実行して、補正を行い、処理を終了する。
上記の実施の形態では、漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2と、漸増ヒステリシス誤差補正曲線Y1、漸減ヒステリシス誤差補正曲線Y2との間には比例関係が存在するとして処理を行っている。しかし、実際に現れるヒステリシス誤差の曲線が、漸増ヒステリシス誤差補正曲線Y1、漸減ヒステリシス誤差補正曲線Y2よりも曲率が更に大きいものとなるロードセルも存在する。このような場合には、漸増誤差極大値b1、漸増誤差極大荷重値a1、漸増誤差極大値b2と、漸減誤差極大荷重値a2とを、予めメモリ16に記憶させる際に、次のような処理を行えばよい。
即ち、荷重零点から定格荷重Mまで荷重を所定量ずつ漸増させ、その後に所定量ずつ荷重零点まで荷重を漸減させた後、荷重零点からM/2まで予め定めた量ずつ荷重を漸増させ、その後に予め定めた量ずつ荷重零点まで荷重を漸減させる。このときに描かれる漸増ヒステリシス曲線1、1a、漸減ヒステリシス曲線2、2aを図12に示す。漸増ヒステリシス曲線1a、漸減ヒステリシス曲線2aも、上述した漸増ヒステリシス曲線1、漸減ヒステリシス曲線2と同様にして決定される。図12に示すように、漸増ヒステリシス曲線1の極大値をb1、漸増ヒステリシス曲線1aの極大値をb11、漸減ヒステリシス曲線2の極大値をb2、漸減ヒステリシス曲線2aの極大値をb21とする。
このように事前にメモリ16に記憶させておいて、図13に示すように、x軸に2つの折り返し点荷重の値mをとり、y軸に最大誤差量をとり、最大荷重M、M/2の2つの折り返して点荷重間の荷重と最大誤差量との関係を得て、例えば2次関数f(m)に近似しておく。そして、ロードセルの使用中に折り返し荷重点が検出されると、荷重漸増折り返し点x1、y1の場合には、定格荷重Mとの間の差mをM−x1によって求め、この値を関数f(m)に代入して、この荷重折り返し点の場合の極大値b1nとする。この場合の漸増誤差極大荷重値a1は、上述した実施の形態と同様にして求める。荷重漸減折り返しの場合も同様に行う。このように構成すると、折り返し点荷重がM/2のときロードセルにおける実際の誤差曲線の曲率に併せて極めて近い曲率の補償曲線を作ることができるので、更に補償精度を向上させることができる。なお、ロードセルの学習時にM/2を最大荷重とするヒステリシス誤差曲線を使用したが、M/2以外の値を最大荷重とするヒステリシス誤差曲線を使用してもよい。
ロードセルにおける荷重漸増ヒステリシス誤差曲線及び荷重漸減ヒステリシス誤差曲線を示す図である。 従来のヒステリシス誤差の補正方法に使用する補正曲線を示す図である。 本発明の1実施形態のヒステリシス補正装置のブロック図である。 図3の補正装置における修整漸増ヒステリシス補正曲線の作成法の説明図である。 図3の補正装置における修整漸減ヒステリシス補正曲線の作成法の説明図である。 図4の修整漸増ヒステリシス補正曲線からの漸増ヒステリシス補正曲線の作成法の説明図である。 図5の修整漸減ヒステリシス補正曲線からの漸減ヒステリシス補正曲線の作成法の説明図である。 この補正装置の初期状態処理のフローチャートである。 この補正装置のヒステリシス補償動作の前半部のフローチャートである。 この補正装置のヒステリシス補償動作の中間部のフローチャートである。 この補正装置のヒステリシス補償動作の後半部のフローチャートである。 この補正装置の変形例における学習動作の説明図である。 この補正装置の変形例における漸増誤差極大値の決定法の説明図である。
符号の説明
10 ロードセル
14 CPU
16 メモリ

Claims (3)

  1. 載荷された荷重の履歴に従って荷重に対する誤差が変化するヒステリシス特性を有し、下限荷重値から上限荷重値へ荷重を漸増させたとき、荷重値と該荷重値に対する誤差値との間に漸増ヒステリシス特性を示し、前記上限荷重値から前記下限荷重値へ荷重を漸減させたとき、前記荷重値と前記誤差値との間に漸減ヒステリシス特性を示す荷重センサに荷重が載荷されたときに、その荷重の履歴に従ってその荷重に対応する誤差補正値を出力する誤差補正値算出手段と、
    前記荷重センサの出力を、前記誤差補正値に基づいて補正する補正手段とを、
    具備し、前記誤差補正値算出手段は、
    前記下限荷重値、前記上限荷重値、前記漸増ヒステリシス特性における前記誤差値の絶対値の最大値である漸増誤差極大値、この漸増誤差極大値に対応する荷重値である漸増誤差極大荷重値と、前記漸減ヒステリシス特性における前記誤差値の絶対値の最大値である漸減誤差極大値、この漸減誤差極大値に対応する荷重値である漸減誤差極大荷重値とを、記憶している記憶手段と、
    前記荷重センサに載荷される荷重が増加から減少に変化したとき、その変化を開始したときの荷重値と前記下限荷重値との差、前記下限荷重値と前記上限荷重値との差に基づいて、前記漸減ヒステリシス特性の前記漸減誤差極大値及び前記漸減誤差極大荷重値を修整した漸減ヒステリシス補正特性を推定し、前記荷重センサに載荷される荷重が減少から増加に変化したとき、その変化を開始したときの荷重値と前記上限荷重値との差、前記下限荷重値と前記上限荷重値との差に基づいて、前記漸増ヒステリシス特性の漸増誤差極大値及び前記漸増誤差極大荷重値を修整した漸増ヒステリシス補正特性を推定する推定手段と、
    前記荷重センサに載荷される荷重が増加から減少に変化した以後、前記漸減ヒステリシス補正特性におけるそのときの前記荷重センサの荷重値に対応する誤差値を前記誤差補正値として出力し、前記荷重センサに載荷される荷重が減少から増加に変化した以後、前記漸増ヒステリシス補正特性におけるそのときの前記荷重センサの荷重値に対応する誤差値を前記誤差補正値として出力する誤差補正値出力手段とを、
    具備するヒステリシス誤差補正装置。
  2. 請求項1記載のヒステリシス誤差補正装置において、前記推定手段は、変化を開始したときの荷重値と下限荷重値とを修整上限荷重値及び修整下限荷重値とし、変化を開始したときの荷重値と下限重量値との間の値に対する前記漸減ヒステリシス特性の前記下限値と上限値との間の値の比を前記漸減誤差極大値に乗算した値を修整漸減誤差極大値とする修整漸減ヒステリシス特性を求め、前記変化を開始したときの誤差値と前記下限荷重値における誤差値との差と、前記変化を開始したときの荷重値と前記下限荷重値との差によって求まる直線特性によって前記修整漸減ヒステリシス特性をオフセットして、前記漸減ヒステリシス補正特性を推定し、変化を開始したときの荷重値と上限荷重値とを修整上限荷重値及び修整下限荷重値とし、変化を開始したときの荷重値と上限重量値との間の値に対する前記漸増ヒステリシス特性の前記下限値と上限値との間の値の比を前記漸増誤差極大値に乗算した値を修整漸増誤差極大値とする修整漸増ヒステリシス特性を求め、前記変化を開始したときの誤差値と前記上限荷重値における誤差値との差と、前記変化を開始したときの荷重値と前記上限荷重値との差によって求まる直線特性によって前記修整漸増ヒステリシス特性をオフセットして、前記漸増ヒステリシス補正特性を推定するヒステリシス誤差補正装置。
  3. 請求項2記載のヒステリシス誤差補正装置において、前記推定手段は、前記漸増及び漸減ヒステリシス特性を、前記荷重センサへの各荷重の2以上の次数の関数として表すヒステリシス誤差補正装置。
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