JP2006029268A - スタータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できること、また、電機子9と減速機との間に配設されるプレート19の芯ずれを防止できること。
【解決手段】電機子9と減速機との間に配設されるプレート19の外周には外側シール部材28が取り付けられ、プレート19の内周には内側シール部材29が取り付けられている。外側シール部材28は、自身のリップ部がモータケース7の内周面に接触することで、プレート19の外周とモータケース7の内周との間をシールし、内側シール部材29は、自身のリップ部が電機子軸12の滑らかな外周面に接触することで、プレート19の内周と電機子軸12との間をシールしている。
また、プレート19は、自身の外径面が外側シール部材28に覆われることなく露出しており、そのプレート19の外径面がモータケース7の内周面に当接することで、プレート19の径方向位置が規制されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊星ギヤ減速機を備えるスタータに関する。
例えば、非特許文献1に記載された減速機付きスタータでは、図6に示す様に、モータ(図示せず)と遊星ギヤ減速機100との間を仕切るプレート110を備えている。このプレート110は、自身の外周部にゴム等の弾性体120が焼き付けられており、この弾性体120が、内部に減速機100を収容するセンタケース130の内周面に接触して組み付けられることにより、モータ内部で発生するブラシ粉が減速機100側へ侵入することを防止している。
日本電装公開技報 発行日:1987年3月15日 整理番号52−132
ところが、上記の公知技術(非特許文献1)に示されるプレート110は、径方向の中央部に電機子軸140を通すための円筒部111が設けられ、この円筒部111が電機子軸140に形成されたサンギヤ150の外周に配置されている。この場合、サンギヤ150の歯の無い部分(歯と歯の間)に対して円筒部111との間に隙間が生じるため、円筒部111と電機子軸140との間のシールが不完全であり、減速機100側へのブラシ粉の侵入を防止することは困難である。
また、プレート110は、センタケース130に対して弾性体120を介して径方向に位置決めされている。つまり、プレート110の外周とセンタケース130の内周との間に弾性体120が配置されているため、その弾性体120の撓み具合によっては、プレート110が芯ずれを起こす(プレート110の中心が径方向にずれる)ことがあり、円筒部111の内側に電機子軸140を通して組み付けることが困難な場合があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、モータの内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できること、また、電機子と減速機との間に配設されるプレートの芯ずれを防止できるスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明のスタータは、磁気回路を形成するモータケースの内側に電機子を有するモータと、電機子の回転を減速する遊星ギヤ減速機と、モータケースとは別体に設けられて、電機子と遊星ギヤ減速機との間に配設され、径方向の中央部に電機子の回転軸(電機子軸)を通すための中央孔を有するプレートと、このプレートの外周とモータケースの内周との間をシールする外側シール部材と、プレートの内周と電機子との間を全周に渡ってシールする内側シール部材とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、プレートの外周とモータケースの内周との間が外側シール部材によってシールされると共に、プレートの内周と電機子との間が内側シール部材によってシールされるので、電機子と減速機との間をプレートによって隙間無く仕切ることができる。これにより、モータの内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、外側シール部材は、プレートの軸方向反モータ側の表面外周部に固着され、プレートは、プレートの外径面が外側シール部材に覆われることなく露出しており、そのプレートの外径面がモータケースの内周面に当接することで、プレートの径方向位置が規制されていることを特徴とする。
この場合、モータケースの内周面にプレートの外径面を当接させることで、プレートの芯出しを行うことができる。つまり、プレートの外径面とモータケースの内周面との間に外側シール部材が挟まれることはないので、外側シール部材の撓み具合に係わり無く、モータケースの内周面によってプレートの径方向位置が規制される。これにより、モータケースの内部にプレートを挿入して、そのプレートの中央孔に電機子軸を通す場合に、プレートの中心が径方向にずれることがないので、電機子軸をプレートの中央孔に容易に通すことができる。
(請求項3の発明)
請求項2に記載したスタータにおいて、外側シール部材は、プレートの表面外周部に固着される固定部と、この固定部から反電機子側に向かって斜め径方向外側に延出する薄肉状のリップ部とが設けられ、このリップ部の先端部がモータケースの内周面に接触していることを特徴とする。
この場合、モータケースの内部にプレートを挿入する際に、外側シール部材のリップ部がプレートの挿入方向と反対側へ傾斜しているので、外側シール部材のリップ部がプレートの挿入を妨げることはなく、モータケースの内部へプレートを容易に挿入できる。
(請求項4の発明)
本発明のスタータは、磁気回路を形成するモータケースの内側に電機子を有するモータと、電機子の回転を減速する遊星ギヤ減速機と、モータケースとは別体に設けられて、電機子と遊星ギヤ減速機との間に配設され、自身の外周端から軸方向に突き出る筒状の折り曲げ部を有し、この折り曲げ部の外周をモータケースの内周に圧入して組み付けられると共に、径方向の中央部に電機子の回転軸(電機子軸)を通すための中央孔を有するプレートと、このプレートの内周と電機子との間を全周に渡ってシールする内側シール部材とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、プレートに設けられた折り曲げ部の外周がモータケースの内周に圧入されることで、折り曲げ部の外周とモータケースの内周との間がシールされると共に、プレートの内周と電機子との間が内側シール部材によってシールされるので、電機子と減速機との間をプレートによって隙間無く仕切ることができる。これにより、モータの内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、内側シール部材は、電機子軸の滑らかな外周面に接触することにより、プレートの内周と電機子軸との間を気密にシールしていることを特徴とする。
電機子軸には、遊星ギヤ減速機の遊星ギヤに噛み合うサンギヤが形成されるが、このサンギヤの外周ではなく、電機子軸の滑らかな外周面(つまり、サンギヤが形成されていない電機子軸の外周面)に内側シール部材を接触させることで、プレートの内周と電機子軸との間を気密にシールできる。
(請求項6の発明)
請求項5に記載したスタータにおいて、内側シール部材は、プレートの内周に取り付けられる取付け部と、この取付け部から減速機側へ向かって斜め径方向内側に延出する薄肉状のリップ部とが設けられ、このリップ部の先端部が電機子軸の滑らかな外周面に接触していることを特徴とする。
この場合、プレートの中央孔に電機子軸を通して組み付ける際に、内側シール部材のリップ部が電機子軸の挿入方向へ傾斜しているので、内側シール部材のリップ部が電機子軸の挿入を妨げることはなく、電機子軸をプレートの中央孔に容易に通すことができる。
(請求項7の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、内側シール部材は、電機子軸以外の電機子の平滑面に接触していることを特徴とする。
内側シール部材は、必ずしも電機子軸の外周面に接触させる必要はなく、電機子軸以外の電機子の平滑面に接触させることで、ブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを防止できる。
(請求項8の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、内側シール部材は、電機子側に取り付けられて、プレートの内周部に接触していることを特徴とする。
内側シール部材は、必ずしもプレートに取り付ける必要はなく、電機子側に取り付けて、プレートの内周部に接触させることもできる。
(請求項9の発明)
請求項1〜8に記載した何れかのスタータにおいて、モータケースは、磁気回路を形成するヨークと、遊星ギヤ減速機を内部に収容するセンタケースとに分割して設けられていることを特徴とする。
本発明は、モータケースがヨークとセンタケースとを組み合わせて構成されるスタータにも適用できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の半断面図である。
実施例1に示すスタータ1は、回転力を発生するモータ2と、このモータ2の回転を減速する遊星ギヤ減速機(後述する)と、この減速機を介してモータ2の回転力が伝達される出力軸3と、この出力軸3上に配置されたピニオンギヤ4と、シフトレバー5を介してピニオンギヤ4を反モータ方向(図1の左方向)へ押し出す働きを有すると共に、モータ回路(図示せず)に設けられた接点手段(後述する)を開閉操作する電磁スイッチ6等より構成される。
モータ2は、ヨークを兼ねるモータケース7の内側に複数の永久磁石8を周方向等間隔に配置して界磁を形成すると共に、この界磁の内側に電機子9を回転自在に配置して構成される直流電動機である。なお、界磁は、永久磁石8を使用する代わりに、鉄心に界磁コイルを巻き付けて構成される巻線式界磁を採用することもできる。
モータケース7は、軸方向の両端が開口する円筒形状を有し、一端側がフロントハウジング10に組み合わされ、他端側がエンドフレーム11に組み合わされて、モータ2の外枠を形成している。
電機子9は、モータ2の回転軸を形成する電機子軸12と、この電機子軸12に支持される電機子鉄心13と、この電機子鉄心13に複数のコイル導体14を組み立てて形成される電機子巻線とで構成される。電機子巻線は、軸方向の反減速機側(図1の右側)の端面が整流子面として形成されている。
整流子面にはブラシ15が当接して配設され、そのブラシ15が図示しないブラシスプリングにより整流子面に押圧されている。
遊星ギヤ減速機は、電機子軸12に形成されたサンギヤ16と、モータケース7の内側に配置された環状のインターナルギヤ17と、両ギヤ16、17に噛み合う遊星ギヤ18とで構成される。この減速機は、電機子軸12の回転を受けて、遊星ギヤ18がサンギヤ16の周囲を自転しながら公転することにより、電機子9の回転速度を遊星ギヤ18の公転速度まで減速して出力軸3に伝達する。
この減速機と電機子9との間には、モータ2の内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入しない様に、プレート19(後述する)が配設されている。
出力軸3は、電機子軸12と同軸線上に配置され、遊星ギヤ18を支持するギヤピン20を介して遊星ギヤ18の回転(公転運動)が伝達される。
ピニオンギヤ4は、クラッチ21と一体に構成され、出力軸3の回転がクラッチ21を介して伝達される。
クラッチ21は、出力軸3の外周にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオンギヤ4と一体に出力軸3上を移動可能に配設されている。このクラッチ21は、エンジン始動後、ピニオンギヤ4がエンジンのリングギヤ(図示せず)に噛み合ったまま、リングギヤを介してピニオンギヤ4がエンジンの回転を受けて高速で回された時に、そのピニオンギヤ4の回転が出力軸3に伝達されない様に、回転動力の伝達を遮断できる一方向クラッチを構成している。
電磁スイッチ6は、モータ回路に設けられる始動スイッチ(図示せず)の閉操作により、車載バッテリから通電されて磁力を発生する励磁コイル22と、この励磁コイル22に発生する磁力を受けて図1の右方向へ吸引されるプランジャ23と、励磁コイル22への通電が停止して磁力が消滅した時に、プランジャ23を押し戻すためのリターンスプリング24等より構成される。
シフトレバー5は、電磁スイッチ6のプランジャ23とクラッチ21とを連結して、支点部5aを中心に揺動可能に設けられ、プランジャ23の動き(図示左右方向の動き)をクラッチ21に伝達することができる。
接点手段は、2本の外部端子25、26を介してモータ回路に接続される一組の固定接点(図示せず)と、プランジャ23の動きに連動して(またはプランジャ23と一体に)可動する可動接点(図示せず)とで構成され、この可動接点が一組の固定接点に当接して、両固定接点間が導通することにより閉状態となり、可動接点が一組の固定接点から離れて、両固定接点間の導通が遮断されることで開状態となる。
2本の外部端子25、26は、一方の固定接点と電気的且つ機械的に結合されたバッテリ端子25と、他方の固定接点と電気的且つ機械的に結合されたモータ端子26であり、共に電磁スイッチ6の接点カバー27に取り付けられている。
次に、前述のプレート19について説明する。
プレート19は、径方向の中央部に電機子軸12を通すための中央孔を有する円板形状に設けられている。
このプレート19の外周には、モータケース7の内周との間をシールする外側シール部材28(図2参照)が取り付けられ、プレート19の内周には、電機子軸12との間をシールする内側シール部材29(図3参照)が取り付けられている。なお、プレート19の内周側には、図3に示す様に、内側シール部材29が取り付けられるプレート内周端の位置を軸方向の電機子9側(図示右側)へずらすために段差部19aが設けられている。
外側シール部材28は、図2に示す様に、プレート19の軸方向反モータ側の表面外周部に固着される固定部28aと、この固定部28aから反電機子側(図示左側)に向かって斜め径方向外側に延出する薄肉状のリップ部28bとが設けられている。
内側シール部材29は、図3に示す様に、プレート19の内周端に取り付けられる取付け部29aと、この取付け部29aから減速機側(図示左側)へ向かって斜め径方向内側に延出する薄肉状のリップ部29bとが設けられている。
上記のプレート19は、モータケース7の軸方向一端側(図1の左側)からモータケース7の内部に挿入され、図2に示す様に、モータケース7の内側に打ち出された突起部7aにプレート19の外周部を押し当てることで軸方向に位置決めされる。このとき、プレート19は、自身の外径面が外側シール部材28に覆われることなく露出しており、そのプレート19の外径面がモータケース7の内周面に当接することで、プレート19の径方向位置が規制されている。つまり、プレート19の外径は、モータケース7の内部でプレート19が径方向にがたつくことがない程度に、モータケース7の内径より若干小さく設けられている。
モータケース7の内部に挿入されたプレート19は、外側シール部材28のリップ部28bがモータケース7の内周面に接触することで、プレート19の外周とモータケース7の内周との間がシールされ、内側シール部材29のリップ部29bが電機子軸12の外周面に接触することで、プレート19の内周と電機子軸12との間がシールされる。
なお、内側シール部材29のリップ部29bは、図3に示す様に、電機子軸12に形成されたサンギヤ16の歯先に当たることはなく、サンギヤ16が形成されていない電機子軸12の滑らかな外周面に接触している。これは、プレート19の内周側に段差部19aを設けて、プレート内周端の位置を軸方向の電機子9側へずらしたことによって実現される。
(実施例1の効果)
実施例1に記載したスタータ1では、プレート19の外周とモータケース7の内周との間が外側シール部材28によってシールされると共に、プレート19の内周と電機子軸12との間が内側シール部材29によってシールされるので、電機子9と減速機との間をプレート19によって隙間無く仕切ることができる。これにより、モータ2の内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できる。
また、プレート19は、外側シール部材28がプレート19の表面外周部に固着されているので、プレート19の外径面が外側シール部材28によって覆われることはなく露出している。これにより、モータケース7の内周面にプレート19の外径面を当接させることで、プレート19の芯出しを行うことができる。つまり、プレート19の外径面とモータケース7の内周面との間に外側シール部材28が挟まれることがないので、外側シール部材28の撓み具合に係わり無く、モータケース7の内周面によってプレート19の径方向位置が規制される。これにより、モータケース7の内部にプレート19を挿入して、そのプレート19の中央孔に電機子軸12を通す際に、プレート19の中心が径方向にずれることがないので、電機子軸12をプレート19の中央孔に容易に通すことができる。
さらに、外側シール部材28は、プレート19の軸方向反モータ側の表面外周部に固定部28aが固着され、その固定部28aから反電機子側に向かって斜め径方向外側にリップ部28bが延出している。これにより、モータケース7の内部にプレート19を挿入する際に、外側シール部材28のリップ部28bがプレート19の挿入方向と反対側へ傾斜しているので、外側シール部材28のリップ部28bがプレート19の挿入を妨げることはなく、モータケース7の内部へプレート19を容易に挿入できる。
また、内側シール部材29は、プレート19の内周端に取り付けられる取付け部29aから減速機側へ向かって斜め径方向内側にリップ部29bが延出している。これにより、プレート19の中央孔に電機子軸12を通す際に、内側シール部材29のリップ部29bが電機子軸12の挿入方向へ傾斜しているので、内側シール部材29のリップ部29bが電機子軸12の挿入を妨げることはなく、電機子軸12をプレート19の中央孔に容易に通すことができる。
また、実施例1に記載したプレート19は、モータケース7とは別体に設けられているので、モータケース7の内部に電機子9が組み込まれた状態で、プレート19をモータケース7の内部へ挿入することができる。あるいは、電機子9より先にプレート19をモータケース7の内部へ挿入して、その後、電機子9をモータケース7の内部へ組み込むことも可能であり、組み付け順序を適宜に選ぶことができる。
図4はスタータ1の半断面図である。
この実施例2では、プレート19の外周をモータケース7の内周に圧入して組み付ける場合の一例を説明する。
プレート19は、図4に示す様に、自身の外周端から軸方向反電機子側(図示左側)へ突き出る筒状の折り曲げ部19bを有し、この折り曲げ部19bの外周をモータケース7の内周に圧入して組み付けられる。
この構成によれば、折り曲げ部19bの外周をモータケース7の内周に圧入することで、プレート19の径方向のずれ(がたつき)を防止でき、プレート19の芯出しを行うことができる。また、シール部品を用いることなく、プレート19の外周とモータケース7の内周との間をシールできるので、実施例1に記載した外側シール部材28を省略することができ、部品点数を低減できる。なお、プレート19の内周側は、実施例1と同じく、内側シール部材29によって電機子軸12との間がシールされる。これにより、モータ2の内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できる。
図5はスタータ1の半断面図である。
この実施例3では、内側シール部材29を電機子軸12以外の電機子9の平滑面に接触させてシール性を確保する場合の一例を説明する。
内側シール部材29は、図5に示す様に、プレート19の内周側を軸方向反減速機側(図示右側)へ折り曲げて形成されたリング形状部19cの先端部に取り付けられ、リップ部29b(図3参照)の先端が電機子鉄心13の端面とコイル導体14との間に配設される絶縁板30の表面に接触することで、プレート19と電機子9との間を気密にシールできる。
また、プレート19の外周側は、実施例1に記載した外側シール部材28によってモータケース7との間をシールすることができる。あるいは、実施例2に記載した様に、プレート19の折り曲げ部19b(図4参照)をモータケース7の内周に圧入してシールすることもできる。これにより、モータ2の内部で発生するブラシ粉等の異物が減速機側へ侵入することを確実に防止できる。
なお、内側シール部材29のリップ部29bが接触する電機子9の平滑面としては、コイル導体14同士の接続部14a(図5参照)を採用することもできる。
(変形例)
実施例1〜3では、内側シール部材29をプレート19に取り付けているが、電機子9側に取り付けることもできる。つまり、内側シール部材29を電機子9側の平滑面等に固定して、リップ部29bをプレート19の表面内周部に接触させることで、プレート19と電機子9との間を気密にシールすることができる。
また、本発明のモータケースは、磁気回路を形成するヨークと、減速機を内部に収容するセンタケースとに分割することもできる。この場合、外側シール部材28は、ヨークの内周面またはセンタケースの内周面にリップ部28bを接触させてシールすることができる。
実施例1に係るスタータの半断面図である。 外側シール部材によるシール構造を示す部分断面図である。 内側シール部材によるシール構造を示す部分断面図である。 実施例2に係るスタータの半断面図である。 実施例3に係るスタータの半断面図である。 公知技術に係るスタータの部分断面図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
7 モータケース
9 電機子
12 電機子軸
16 サンギヤ(遊星ギヤ減速機)
17 インターナルギヤ(遊星ギヤ減速機)
18 遊星ギヤ(遊星ギヤ減速機)
19 プレート
19b 折り曲げ部
28 外側シール部材
28a 外側シール部材の固定部
28b 外側シール部材のリップ部
29 内側シール部材
29a 内側シール部材の取付け部
29b 内側シール部材のリップ部
30 絶縁板(電機子の平滑面)

Claims (9)

  1. 磁気回路を形成するモータケースの内側に電機子を有するモータと、
    前記電機子の回転を減速する遊星ギヤ減速機と、
    前記モータケースとは別体に設けられて、前記電機子と前記遊星ギヤ減速機との間に配設され、径方向の中央部に前記電機子の回転軸(電機子軸と呼ぶ)を通すための中央孔を有するプレートと、
    このプレートの外周と前記モータケースの内周との間をシールする外側シール部材と、 前記プレートの内周と前記電機子との間を全周に渡ってシールする内側シール部材とを備えることを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記外側シール部材は、前記プレートの軸方向反モータ側の表面外周部に固着され、
    前記プレートは、前記プレートの外径面が前記外側シール部材に覆われることなく露出しており、そのプレートの外径面が前記モータケースの内周面に当接することで、前記プレートの径方向位置が規制されていることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項2に記載したスタータにおいて、
    前記外側シール部材は、前記プレートの表面外周部に固着される固定部と、この固定部から反電機子側に向かって斜め径方向外側に延出する薄肉状のリップ部とが設けられ、このリップ部の先端部が前記モータケースの内周面に接触していることを特徴とするスタータ。
  4. 磁気回路を形成するモータケースの内側に電機子を有するモータと、
    前記電機子の回転を減速する遊星ギヤ減速機と、
    前記モータケースとは別体に設けられて、前記電機子と前記遊星ギヤ減速機との間に配設され、自身の外周端から軸方向に突き出る筒状の折り曲げ部を有し、この折り曲げ部の外周を前記モータケースの内周に圧入して組み付けられると共に、径方向の中央部に前記電機子の回転軸(電機子軸と呼ぶ)を通すための中央孔を有するプレートと、
    このプレートの内周と前記電機子との間を全周に渡ってシールする内側シール部材とを備えることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記内側シール部材は、前記電機子軸の滑らかな外周面に接触することにより、前記プレートの内周と前記電機子軸との間を気密にシールしていることを特徴とするスタータ。
  6. 請求項5に記載したスタータにおいて、
    前記内側シール部材は、前記プレートの内周に取り付けられる取付け部と、この取付け部から減速機側へ向かって斜め径方向内側に延出する薄肉状のリップ部とが設けられ、このリップ部の先端部が前記電機子軸の滑らかな外周面に接触していることを特徴とするスタータ。
  7. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記内側シール部材は、前記電機子軸以外の前記電機子の平滑面に接触していることを特徴とするスタータ。
  8. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記内側シール部材は、前記電機子側に取り付けられて、前記プレートの内周部に接触していることを特徴とするスタータ。
  9. 請求項1〜8に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記モータケースは、前記磁気回路を形成するヨークと、前記遊星ギヤ減速機を内部に収容するセンタケースとに分割して設けられていることを特徴とするスタータ。
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