JP2006028989A - 隠し丁番 - Google Patents

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Abstract

【課題】 扉が閉じた状態では軸心を含む丁番全体が全く外部に突出せず、180度まで開放可能でかつ開口寸法を狭くすることも無く、扉重量に応じた十分な強度を保有する2軸タイプの隠し丁番を提供することを目的とする。
【解決手段】 縦枠側取り付けケースと扉側取り付けケースを設け、縦枠内面と扉の戸尻面を掘り込んで両取り付けケースを内蔵させる。略コの字形状若しくは湾曲形状の羽根を設け、両端部を管状に巻き込んでおく。両取り付けケースの掘り込みが深い位置でかつ手前側に軸心位置を設定し、2本の軸心を羽根の管部分に差し込んだ状態で装着する。扉の開閉時の軌跡を、2本の軸心に対する羽根の同時で不規則な回転動作においても扉と枠体が接触しないように設定する。さらにばね部材を扉側取り付けケースと軸心に組み込み、通常の開閉動作においては2本の軸心に対する羽根と扉の回転動作に順序を与える。
【選択図】 図1

Description

本発明はドアや折れ戸用の隠し丁番に関するものである。
従来から丁番は枠体に扉を吊り込んで回転自在に保持するためのものであり、図16に示すように2枚の板状の羽根1の端部を管状に巻き込み、軸心3を管部分2に通して両者を回転自在に連結して構成され、扉20と縦枠21に両方の羽根1を別々に固定することにより、縦枠21に対して扉20を開閉可能にしている。この丁番の縦枠21と扉20に対する取り付け状態は、軸心3部分が持ち出されて扉面から突出していることが特徴とされ、この軸心3部分を持ち出したことにより扉20を180度回転させることが可能になる。また図16に示す90度開放した状態では扉20の厚み部分が開口側に寄った状態になっている。したがって90度の開放では最大開口寸法を狭めることになり、この傾向は扉20の厚みが厚いほど、さらには持ち出し寸法が大きいほど顕著になる。
ここで、縦枠21の左右両戸当たり19間の距離である最大開口寸法を確保できる開放位置は、図16に示す扉20をさらに165度程度にまで大きく開放した、扉のコーナー部分が戸当たり19の開口側に出っ張った面を越えた位置になる。したがって軸心3を持ち出していることの要因のひとつとしては、最大開口寸法を得るためにほぼ180度にまで開放できる手段を用いていると考えられる。
また、この持ち出されている軸心3は比較的平坦な面で構成されている扉面から突出した状態になり、この軸心3部分の出っ張りはデザイン面においては好ましく無い。さらには、通常丁番は扉20の上下2カ所か若しくは3カ所に配置されるため、最下部の丁番の軸心3位置が幼児等の頭部くらいの高さに配置されることがほとんどで、よちよち歩きの際に頭部をぶつけてしまう危険性も有している。したがって軸心3部分が扉面から突出することの無い丁番が望まれている。
ここで、軸心3が扉面から突出しない構成の吊り込み部材としては、ピボットヒンジタイプで図17に示すような扉20の厚み部分の中央位置に軸心3を配置した中心吊ピボットヒンジがある。しかしこの構成では戸尻面13と縦枠21が近接していると、開閉時に扉手前コーナー14が縦枠内面11に当接してしまうため両者の隙間を大きく取る必要が生じる。さらには、90度を少し越えた位置で扉表面が縦枠手前コーナー12と当接してしまうことになり、それ以上さらに大きくは開放することができない。そこで、このピボットタイプで軸心3が扉面から突出せず、かつ180度程度にまで開放可能なものが実開平2−11983や実開平5−71382等に開示されている。これらの基本機構としては、通常のピボットヒンジの扉側プレートと枠側プレートの間にさらにもう一枚中間プレートを追加し、複数の軸心3を設けて3枚のプレートが連動する機構のものが多く、共に上枠と下枠に中間プレートを組み付けた状態の枠側プレートを取り付け、その間に扉側プレートを装着した扉20の上下面を嵌め込むようにして吊り込む構成になっている。
また縦枠内面11と扉20の戸尻面13の両方に掘り込んだ状態で配置し、軸心3を持ち出さずに扉20を180度にまで開放することができる隠し丁番があり、複数の略三角形状の連結板を重ね合わせて複数のピンで組み付け、ピンを所定の溝に沿ってスライドさせながら折りたたむ構成になっている。この基本構成を有する隠し丁番は既に公知とされており、その改良品が特開平06−185252や特開平06−288139や特開2002−121955等に多数開示されている。
また複数の軸心3を有するタイプで管部分2と平面部分からなる丁番の羽根1を3枚あらかじめ連結しておき、複数の軸心3のどれかが規則を持って交代しながら回転の中心となる構成のものもあり、1枚の羽根1が開いたときには残りの羽根1は絶対に開かないように動作を制限させる機構を具備するものが特開平07−150850や特開平11−81784に開示されている。これらの規制機構を丁番に組み込むことは非常に困難でありコストもかかるのであるが、この規則動作を有しないと複数の軸心3に対して各羽根1が勝手に不規則に動作してしまい、開閉時に扉20と縦枠21が衝突して致命的な欠陥となってしまうため不可欠なものである。
実開平02−11983 実開平05−71382 特開平06−185252 特開平06−288139 特開平07−150850 特開平11−81784 特開2002−121955
しかしながら、実開平02−11983や実開平05−71382等に開示されているピボットヒンジタイプで180度の開放を可能とするものは、3枚のプレートを複数の軸心で連結したまま順序良く開閉させる必要があり、特に閉鎖する段階で中間プレートが逆折れすること無く適切に連動させる必要があり、そのための部品等が別途に多数必要で組み立ても多工数になり、全体としては複雑な構成になってしまい、結果としてどうしても高価になることが問題とされている。
また特開平06−288139等の隠し丁番も部品点数が非常に多く、ピボットヒンジタイプと同様にコストの面で非常に高価になってしまうことが最大の欠点である。さらには複数の軸心を兼ねた連動ピンが溝を同時に移動する独特の動作自体に特徴があるため、簡素化することが非常に困難な構成になっている。また多数の部品を複数位置で連結しており、扉の垂れ下がりを無くそうと組立公差を小さくすると各連結部分に摩擦が発生して開閉動作がどうしても重くなり、逆に組立公差を大きくするとがたつきが生じて開閉動作に支障をきたすことが問題とされている。また扉の厚み部分に掘り込んだ状態で内蔵しなければならないため、どうしても個々の部品を小さくする必要が生じ、強度を確保しにくいことも解決しきれない問題点として以前残っている。
また特開平7−150850や特開平11−81784の複数の軸心にて連結した羽根を規則を持って動作させる機構は大きく開いた状態と完全に閉じた状態で回転する側の軸心を切り替えることになり、前述でのピボットタイプでの逆折れ防止と同様に非常に複雑でサイズ面やコスト面でも不利になる点が多い。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、単純な構成で比較的安価に製作できることを前提条件とし、扉が閉じた状態では軸心を含む丁番全体が全く外部に突出せず、180度まで開放可能でかつ開口寸法を狭くすることも無く、扉重量に応じた十分な強度を保有する隠し丁番を提供することを目的とする。
本発明では上記問題点を解決するために次の技術手段を設けた。まず箱状の縦枠側取り付けケースと扉側取り付けケースを設け、縦枠内面と扉の戸尻面を掘り込んで両取り付けケースを内蔵させる。丁番の羽根は1枚でよく、形状は上面視略コの字形状か若しくは湾曲形状で両端部を管状に巻き込んでおく。そして両取り付けケースの掘り込みの深い位置でかつ手前側に2本の軸心を羽根の管部分に差し込んだ状態で装着する。したがって扉が閉じた状態での羽根の配置は、縦枠側取り付けケースの軸心位置から縦枠側取り付けケース内で戸当たり方向に伸び、次に扉の戸尻面側に曲げるか若しくは湾曲させ、さらに扉側取り付けケースの奥面に沿って再度曲げ込んだ略コの字形状か若しくは湾曲形状になる。
上記のような構成から扉を開けると、2本の軸心に対して羽根は不規則に回転することになる。ここでまず縦枠側の軸心を中心として丁番の羽根と扉が一緒に回転した場合は、45度付近までは扉手前コーナーが縦枠手前コーナーに接近するのであるが、縦枠側の軸心が縦枠側取り付けケースの手前側でかつ深い位置に配置されているため、両者は当たることなくそのまま回転し、90度回転した状態では扉の戸尻面と縦枠手前面との間隔はある程度離れた状態になる。このとき縦枠に対する縦枠側の軸心の位置と略コの字形状の羽根により、羽根のコの字の中央部分が縦枠手前コーナーを回り込むようにして回転することが可能である。
また最初に扉側の軸心を中心として扉のみが回転した場合は、45度付近までは扉手前コーナーが縦枠内面に接近するのであるが、同様に扉側の軸心が扉側取り付けケースの手前側でかつ深い位置に配置されているため両者は当たることなく、略コの字形状の羽根の中央部分に扉手前コーナーが挿入される動作になりそのまま回転することが可能である。ここで実際に扉を開閉する場合においては2本の軸心を中心として同時に不規則に羽根や扉が回転すると考えられ、上記での最も条件が悪い位置同士が重なった状態で発生することも想定されるため、あらゆる状態において縦枠と扉が当接しないように設定しておく必要がある。
そこで扉の開閉時の扉手前コーナーの軌跡が重要であり、条件としては扉側の軸心や縦枠側の軸心は扉が開いてくる方向である手前側位置で、かつ掘り込みのより深い位置に配置されるほど条件が良くなる。同時に扉の戸尻面と縦枠内面との隙間の寸法も重要であり、この隙間が大きいほど条件は良くなる。さらには縦枠手前コーナーと扉手前コーナーの面取りも影響を及ぼし、これらの面取りが大きいほど条件は良くなる。したがってこれらの諸条件を従来の納まりから大きく逸脱させることの無い範囲で適宜設定することにより、扉側の軸心と縦枠側の軸心とを中心とした羽根と扉の回転動作が同時に不規則に実施されても縦枠と扉が当接しないようにすることが可能になる。
しかし扉の開閉時に2本の軸心に対して羽根や扉が不規則に回転するよりは、ある程度の優先順位を有する方がさらに良いと考えられる。そこで軸心と取り付けケースにばね部材を装着して2本の軸心に対する回転し易さに優劣を設けるとよい。例えばばね部材を扉側取り付けケースと扉側の軸心に、扉に対して羽根が閉鎖した状態に付勢するように組み込んでおくと、扉の開閉による両軸心部分にかかる荷重や摩擦力には大きな差は無いため、扉を開放するとばね部材で付勢保持されていない縦枠側の軸心を中心に優先的に回転することになる。このような規則性は完全に強制されたものではなく、ばね部材の力のみで優位性を有しただけであるが、前述の扉と羽根が2本の軸心に対して同時に不規則に回転動作しても縦枠と扉とが当接しないという致命的な問題を解消した上においては非常に有効である。
ここで本発明の隠し丁番の実際の用途としては、扉と枠体とからなるドアや収納家具の扉に装着する場合と、折れ戸の扉同士の連結開閉金具として使用する場合が主として考えられる。ドアに用いる場合は開放時の最大開口寸法が重要になるため、開放時には2本の軸心の回転する優先順位においては当然縦枠側の軸心が先になるようにすると良い。すると90度扉を開放した段階で縦枠側の軸心が掘り込み部分の深い位置に配置されていることにより、扉全体が縦枠側に引寄せられた状態になり、90度開放段階での最大開口寸法は従来の持ち出し吊りの丁番に比べて格段に広くすることができる。
また上記のように扉側の軸心と扉側取り付けケースにばね部材を装着しておき、両取り付けケースに対する羽根の回転可能角度を90度ずつにて制限しておくと、扉を開放する際の最初の90度は縦枠側の軸心を中心に回転し、その位置で縦枠側取り付けケースに対する羽根の動作は停止し、その後はばね部材を圧縮しながら扉側の軸心を中心として扉のみが回転することになる。すると閉鎖する段階ではばね部材が圧縮されているため先に扉のみが扉側の軸心を中心として回転する動作が得られ、90度にまで閉鎖した段階で縦枠側の軸心を中心とした扉と羽根が一緒に回転する動作になり、順序に沿った開閉動作が得られる。
次に折れ戸に用いる場合は隣接する2枚の同じサイズの扉を連結することになり、扉側と枠側の区別は無いことになる。また折りたたみ動作としては羽根に対して両側の隣接した扉が同じ角度ずつ回転する動作がよく、したがって両軸心に同じ強さのばね部材を装着しておく構成がよい。また折れ戸の場合は隣接する扉の戸尻面間の隙間の距離を指詰め防止のため比較的大きく設定し、その隙間部分には軟質系のガスケット等の隙間塞ぎ部材を装着する場合が多いため扉手前コーナーの軌跡はそれほど問題にならず、条件的には比較的容易であると考えられる。
軸心を含む丁番全体を縦枠と扉に内蔵したためデザイン性を向上することができ、同時に扉面から出っ張った突起状の軸心をも排除できることになり、安全性をも高めることが可能になる。また単純な形状の2個の取り付けケースと両端を管状に巻き込んだ略コの字形状の羽根を2本の軸心で連結するだけでよく、部品点数も少なく非常に簡単な構成であり、組み付けも容易で非常に安価に製作することが可能である。
扉の180度までの開放が可能であり、かつ縦枠側の軸心を掘り込みの深い位置に配置したため90度開放した状態で扉を大幅に縦枠側に移動させる固有の回転軌跡になり、90度を少し過ぎた開放位置で既に最大開口寸法が確保できるぐらい開口寸法を広く確保することができる。したがって側壁のある廊下等の必然的に90度を少し超える程度しか扉を開放できない納まりのドア等に用いても非常に有効である。
2本の軸心に対して扉と羽根が同時に不規則に回転しても扉と枠体が当接しないように設定し、その上でさらにばね部材を装着して開閉動作における羽根と扉の動きに半強制的な順序を与える構成にしたため理想的な開閉動作を得ることが可能になる。
従来の丁番と同様に板状の羽根で荷重を受けるため強度を確保し易く、羽根の板厚を増すか、若しくは羽根の上下方向の長さを伸ばすことでさらに強度を上げることが簡単であり、さらには羽根自体がコの字形状に曲がっているため捻じれ等の荷重に対しても強い構成になっている。
折れ戸に用いた場合では折れ戸の両表面の意匠を全く同じにでき、かつ折れ戸の連結部分に隠し丁番を交互の向きで配置することにより複数の扉を連続して折りたたむことが可能になる。また両軸心にばね部材を装着すると隣接する扉を均等に折りたたむことができ、さらにはこのばね部材の付勢力により閉鎖状態で連結した全ての扉面を一直線上に保持することができる。
以下図面に基づいて本発明の隠し丁番に関する実施の形態を説明する。図1〜図9は本発明の第一実施形態であり、通常の開きドアに装着する場合での構成を示している。図1は室内扉に装着した状態での本発明の隠し丁番の分解斜視図であり、図2は扉20が閉じた状態での納まり上面断面図である。まず図1に示すように縦枠側取り付けケースbと扉側取り付けケースcを設け、縦枠内面11と扉の戸尻面13を掘り込んで図2に示すように両取り付けケースを内蔵させる。丁番aの羽根1は1枚で、形状は上面視略コの字形状若しくは湾曲形状で両端部を巻き込んで管部分2として形成しておく。
また縦枠側取り付けケースbと扉側取り付けケースcはほぼ同じ形状で幅方向のみ寸法が異なっているだけであり、図2に示すように両者が向かい合うように対称に配置しておく。両取り付けケースは図1に示すように箱型か若しくはコの字形状がよく、第一実施形態では両取り付けケースをコの字形状にて実施しており、上下に取り付け孔6を有した取り付け面5を設け、さらに取り付け面5の手前側に取り付けケースの内側に突出するように停止片4を備えておく。そして両取り付けケースの手前側の深い位置に軸心挿入孔7を設けておく。
次に縦枠側取り付けケースbと扉側取り付けケースcを向かい合わせた状態で並べ、丁番aを両取り付けケースに嵌め込んだ状態で2本の軸心3を丁番a両端の管部分2と軸心挿入孔7に貫通させて連結保持する。このとき管部分2の上下に耐摩耗性のよいリング10を適宜組み込み、両取り付けケースに対して丁番aががたつきなく円滑に回転移動できるように設定しておく。そして図2に示すように縦枠側取り付けケースbを縦枠21の掘り込み部分に、扉側取り付けケースcを扉20の戸尻面13の掘り込み部分に挿入して確実に固定する。このとき図2での縦枠21の戸当たり19側を奥方向、扉が開く側を手前方向とし、両取り付けケース内でのドア面と平行方向の位置を、戸尻面13と縦枠内面11に対して深い位置と浅い位置として表記すると、両軸心3は両取り付けケースの手前側位置でかつ深い位置に配置されることになる。したがって扉20が閉じた状態での羽根1の配置は、縦枠側取り付けケースbの軸心3位置から縦枠側取り付けケースb内で戸当たり19方向に伸び、次に扉20の戸尻面13側に曲げるか若しくは湾曲させ、さらに扉側取り付けケースcの深い位置にて再度曲げ込んだ略コの字形状若しくは湾曲形状になる。
図3と図4は上記の構成から扉20を開けたときの丁番aと扉20の移動の軌跡を順に示した模式図である。ここで本発明の隠し丁番は180度までの開放を2本の軸心3と両管部分2による2ヵ所での回転動作にて得る構成になっており、したがってその回転の比率は任意でよいのであるが、第一実施形態においては縦枠側取り付けケースbに対して丁番aは90度まで回転可能とし、扉側取り付けケースcに対しても丁番aは90度のみ回転可能なように設定し、全体として180度の開放が可能なように構成しておく。この90度にて丁番aの回転を制限する手段として前述の停止片4が設けてあり、丁番aが両取り付けケースに対して90度回転した段階で羽根1の内面が停止片4の端部に当接してそれ以上回転できないようにしておく。
ここで2本の軸心3の両取り付けケースへの装着条件やリング10の材質が同じであれば、2本の軸心3と両取り付けケースとの回転時の摩擦力はほぼ同じになり、したがって開放時には羽根1は不規則に両方の軸心3に対して回転すると考えられる。また逆にこの両軸心3の回転時の摩擦力を意図的に変えると当然軽い方が優先的に回転動作することになる。図3は扉20の開放操作時に縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心として先に回転するように設定した場合での軌跡を示しており、図4は先に扉側取り付けケースcの軸心3を中心に回転するように設定した場合の軌跡を示している。またどちらの軌跡においても最優先される条件としては回転動作中において縦枠21と扉20の戸尻面13が当接若しくは接触しないことであり、同時に90度程度大きく開放した状態での必要開口寸法も確保できなくてはならない。
図3に示すように開放時に縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心として先に丁番aと扉20が一緒に回転した場合は、図3(a)〜図3(c)に示す45度付近までは扉手前コーナー14が縦枠手前コーナー12に接近するのであるが、軸心3が縦枠側取り付けケースbの手前側位置でかつ深い位置に配置されているためその度合いは小さく、両者は当たることなくそのまま回転することができる。そして図3(c)の約45度を越えた段階からは戸尻面13は縦枠手前コーナー12から離れていく軌跡になり、図3(e)に示す90度回転した状態で羽根1の内面が停止片4端部に当接して停止する。この段階では扉20の戸尻面13と縦枠手前面15との間隔はかなり離れた状態になっている。その後は縦枠側取り付けケースbの軸心3に対してはこれ以上回転できないため、扉側取り付けケースcの軸心3を中心とした扉20のみの回転動作になり、図3(f)に示す180度回転した位置で今度は扉側取り付けケースcの停止片4の端部に羽根1の内面が当接して扉20の回転を規制することになる。
また図4に示すように最初に扉側取り付けケースcの軸心3を中心として扉20のみが回転する設定では、図4(c)に示す45度付近までは扉手前コーナー14が縦枠内面11に接近するのであるが、同様に扉側取り付けケースcの軸心3が手前側でかつ深い位置に配置されているため両者は当たることなく、略コの字形状の羽根1の中央部分に扉手前コーナー14が侵入する動作になりながらそのまま回転することができる。そして図4(e)の90度回転した段階で扉側取り付けケースcの停止片4に羽根1の内面が当接して回転を止め、その後は縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心として丁番aが回転して図4(f)のように180度にまで回転後停止する動作になる。
しかし、図3や図4のように軸心3部分の回転し易さを変えただけの設定では、扉20を90度以上さらに大きく開放した後での閉鎖する段階では先に回転する側の軸心3は逆になり、開放時での図3(a)〜(f)や図4(a)〜(f)をそのまま逆方向に戻した動作にはならない。また前述したように2本の軸心3を中心とした回転時の摩擦力を同じに設定しておくと、扉20を開閉する際には2本の軸心3を中心として同時に不規則に羽根1や扉20が回転すると考えられ、図3と図4の動作中での最も悪い条件の位置が重ることも十分にあり得る。
その最も悪い条件は、図3と図4での縦枠21と扉手前コーナー14が最も接近する位置を重ねた図5に示す2本の軸心3に対して約45度ずつ回転した付近であり、縦枠手前コーナー12に扉手前コーナー14が非常に接近した状態になっている。しかしこの状態においても両者は当接しておらず、したがって上記の納まりにおいては、2本の軸心3に対してどのように丁番aや扉20が回転動作しても縦枠21と扉20の接触は回避できるという最も重要な要素を確保できることになる。ここで第一実施形態での図1〜図5においては、扉20の戸尻面13と縦枠内面11との隙間寸法や縦枠手前コーナー12および扉手前コーナー14の面取りは従来での一般的な寸法にて設定しての軌跡であり、これらの納まりの設定が変更されると上記でのあらゆる回転動作において確実に扉20と縦枠21が接触を回避できるとは限らない。そこで納まりに応じた設定が必要になってくる。
その設定条件としては扉20の開閉時の扉手前コーナー14の軌跡が最も重要であり、図5での縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心とした扉手前コーナー14が移動する軌跡線16(一点鎖線にて表示)と扉側取り付けケースcの軸心3を中心とした扉手前コーナー14の軌跡線16があらゆる状態においても縦枠21に接触しない設定を確保する必要がある。その条件としては両軸心3が極力手前側位置に配置され、かつ両取り付けケースのより深い位置に配置されるほど条件が良くなる。同時に扉20の戸尻面13と縦枠内面11との隙間の寸法も重要であり、この隙間が大きいほど条件は良くなる。さらには縦枠手前コーナー12と扉手前コーナー14の面取りのサイズも大きく影響を及ぼし、これらの面取りが大きいほど条件は良くなる。したがって上記諸条件を従来の納まりから大きく逸脱させることの無い範囲で適宜設定することにより、丁番aと扉20の回転が同時に不規則に実施されても縦枠21と扉20が当接しない納まりが可能になる。
また第一実施形態はドアに装着する構成であり、したがって扉20を90度開いたときの最大開口寸法をより広くすることも重要な条件とされる。この点においては図4に示す先に扉側取り付けケースcの軸心3に対して扉20が回転する設定では図4(e)に示すように扉20の厚み部分が開口側に寄った状態になってしまい、従来の持ち出し吊りの丁番ほどではないがあまり条件的にはよくない。その点図3に示す先に縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心に回転する動作の方がよく、図3(e)の90度開放した状態では扉表面がほとんど戸当たり19の先端面と同等にまで吊元側に寄った状態になっており、従来になく最大開口寸法が非常に広く取れることになる。したがって図3の軌跡は90度強までしか扉20を開けることができない廊下等の納まりにおいても非常に有効である。
しかし2本の軸心3を中心として不規則に回転するのは扉20の開閉動作としてはあまりよくなく、さらには単なる摩擦力にて2本の軸心3の回転し易さを変えて優先順位を設定する手段も、開放するときと閉鎖するときで順序が逆になってしまうため好ましくはない。そこで別途扉20の開閉時にある程度の優先順位を有する半強制的な手段を設け、2本の軸心3に対して丁番aや扉20が通常の開閉操作においては不規則に回転しないような動作が望まれる。その動作としては開放段階では図3の軌跡になり、閉鎖段階では図3の逆の動作になる軌跡が理想的であると考えられる。
上記の開閉の軌跡を得る手段としては、図1や図2に示すように扉側取り付けケースcの軸心3と扉側取り付けケースcにばね部材8を装着し、図6に示すように常に扉20が閉鎖した位置に羽根1を付勢保持するような構成が簡単である。ばね部材8の種類や装着方法は任意であるが、ばね部材8の種類としてはキックばねを用いると容易であり、キックばねの巻き部分に軸心3を挿入し、扉側取り付けケースcの停止片4にばね部材差し込み孔9を設けてばね部材8の片端をばね部材差し込み孔9に挿入し、他端を羽根1の内面に引っ掛ける図6に示すような構成がよい。すると扉20の開閉による両軸心3にかかる荷重や摩擦力はほぼ同じであるため、扉20を開放するとばね部材8で付勢保持されていない縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心に優先的に回転することになる。
このばね部材8を組み込んだときの扉20の開閉の軌跡を示すのが図7であり、図7(a)の閉鎖状態から扉20を開放操作すると、扉側取り付けケースcの軸心3を中心として扉20が回転するにはばね部材8を圧縮させなければならないため負荷が大きく、したがって図7(b)のように先に縦枠側取り付けケースbの軸心3を中心に羽根1と扉20が一緒に回転することになる。そして図7(c)の90度回転した位置で停止片4により丁番aの回転が停止するため、それ以降の扉20の開放においては扉側取り付けケースcの軸心3を中心として回転し、この回転動作とともにばね部材8を圧縮させながら図7(d)に示す180度にまで扉20を開放する動作になる。
次に閉鎖段階での動作においては、扉20の開放角度が90度以内の状態から閉鎖する場合は当然図7(c)から図7(b)を経てそのまま完全に閉鎖する。また図7(d)の状態か若しくは90度以上開放してから扉20を閉鎖する場合は、ばね部材8が圧縮されているためばね部材8が元に戻ろうとする力、すなわち扉側取り付けケースcの軸心3を中心として扉20を回転させる力がかかり、その結果一旦図7(c)の状態にまで先に戻ることになり、その後引き続いて完全に閉鎖する動作になる。この開閉動作は最も理想に近いものであり、前述の90度開放した段階での最大開口寸法が広く確保できる点においても非常に効果的である。
このばね部材8による開閉時の規則性は完全に強制されたものではなく、ばね部材8の力のみで優位性を有しただけであるが、前述の扉20と丁番aが2本の軸心3に対して同時に不規則に回転動作しても縦枠手前コーナー12と扉手前コーナー14とが当接しないという致命的な問題を解消した上においては非常に有効である。別に考えると従来の多軸を有する丁番の場合は各軸心に対して不規則に回転してしまうと致命的な欠陥となり、絶対に規則通りにしか動作しない機構を併せて構築することが必要であり、この機構が非常に複雑で費用もかかることが多かった。その点本発明の隠し丁番においては万一不規則に動作しても致命的欠陥にならないような開閉の軌跡を設定し、その上で通常の開閉操作においては半強制的ではあるが単純な構成の優先順位を設けたことに最大の特徴がある。
また図2は室内用の木製ドアに装着した状態の納まりであるが、扉20の表面や縦枠手前面15に両取り付けケースを露出させないためには掘り込み後の表面部分に一定の厚みを残さなければならないことになり、軸心3位置をより手前側に設定したい点においてはどうしてもある程度の制限を有することになる。そこで図示はしないが両取り付けケースを箱形状にて形成し、表面に塗装等の処理にて化粧を施しておき、両取り付けケースの側面が縦枠手前面15若しくは扉20の表面と面一に配置する納まりにすると軸心3位置をさらに手前側に配置することができ軌跡の設定においては有効である。
図8は第一実施形態での隠し丁番を玄関等に多用されるアルミの框ドアに装着した場合の納まり図である。框ドアの場合は扉20や縦枠21の内部が中空になっており、比較的戸尻面13と縦枠内面11との隙間も広く、扉手前コーナー14や縦枠手前コーナー12の面取りも大きい場合が多く、両軸心3をより手前方向の深い位置に配置しやすい構成であり、条件的にも非常に適合していると考えられる。
また以上では縦枠21や扉20に取り付ける部材を扉側取り付けケースcと縦枠側取り付けケースbにて実施したが、絶対必要条件としては扉20と縦枠21に対する2本の軸心3の位置と羽根1の形状であり、この条件を満たしておれば別の取り付け手段を用いてもよい。その一例が図9に示す構成であり、羽根1の形状は全く同様とし、両取り付けケースの代わりに取り付け孔6と管部分2を有した平坦羽根17を設け、丁番aの羽根1の両端の管部分2に2枚の平坦羽根17を回転自在に連結する構成が簡単である。したがって扉20と縦枠21の掘り込み部分の深い面に平坦羽根17を直接固定するとよく、図示はしていないが停止片4やばね部材8を適宜組み込むことも可能である。
次に本発明の隠し丁番を折れ戸に用いた構成を第二実施形態として図10〜図15にて説明する。折れ戸に使用する場合においても、縦枠21に対して扉20を吊り込む位置には第一実施形態での構成の隠し丁番を使用することになり、扉20同士を連結保持する中間部分にこの第二実施形態での構成を用いる。図10は第二実施形態の隠し丁番の分解斜視図であり、図11は隣接する扉20が一直線上になっている閉鎖状態での納まり上面断面図である。第二実施形態でも基本構成は第一実施形態と全く同様であるが、第二実施形態では図10や図11に示すように隣接する扉20の厚みや形状が同一になるため、隠し丁番自体が左右対称形状になり、取り付けケースの扉側と縦枠側の区別は必要としない。したがって2個の扉側取り付けケースcと略コの字形状で両端に管部分2を有した丁番aを2本の軸心3にて回転自在に連結し、隣接する扉20の面対する両戸尻面13に掘り込み部分を設けて、扉側取り付けケースcを嵌め込んで固定する構成になる。
また第二実施形態においても、扉20を折りたたむときにはやはり隣接する片方の扉手前コーナー14が他方の扉手前コーナー14に接近する軌跡になるのであるが、第一実施形態と同様に両戸尻面13間に適正な隙間を設けておくと、2本の軸心3を中心として同時に不規則に回転しても両扉手前コーナー14同士が接触することはない。しかし折れ戸においては、折りたたまれた状態から閉鎖するときに隣接する両扉20間の隙間に指を詰めてしまうという特有の問題がある。そこで折れ戸の隣接する戸尻面13間の隙間寸法においては、隣接する扉の戸尻面13を極端に大きく面取りするか、隙間寸法を第一実施形態と比較して遥かに大きく設定しておいてガスケット等の軟質の隙間塞ぎ部材18を装着するかの、指を挟んでも怪我をしない手段が取られることが多い。
ここで本発明の隠し丁番を折れ戸に適応させる場合は、扉20の厚み部分に掘り込んで装着するため戸尻面13に大きな面取りを施すことは難しく、図11に示すように両戸尻面13間に大きめの隙間を設けておいて隙間塞ぎ部材18を装着する構成が適している。したがって隙間塞ぎ部材18の幅は指を挟んでも怪我をしない程度に設定しておくとよい。また第一実施形態での隠し丁番をドアに装着した場合は、縦枠21に対して扉20のみが回転して開放する動作になるのであるが、折れ戸の場合は連結された扉20の連結位置付近を押し引きする開閉操作で、隣接する扉20が両方同時に回転して両方の扉20が同じ角度ずつ折りたたまれる動作になる。
次に第二実施形態での隠し丁番の折りたたみの動作を図12にて順に説明する。図12(a)は閉鎖状態で、この状態から折りたためる方向は奥側のみであり、隙間塞ぎ部材18は先端同士が密着した状態になっている。この状態から折りたたみ動作を開始すると両扉手前コーナー14が僅かに接近する動作になり、図12(b)のように手前側の隙間塞ぎ部材18が僅かに圧縮され、図12(c)の約45度ずつ回転した位置を越えると両扉手前コーナー14は再度離れていく軌跡になり、そのまま図12(d)に示すように完全に折りたたむことが可能になる。この動作においても扉手前コーナー14の軌跡の条件は第一実施形態と全く同様であり、両軸心3の位置がより手前側で深い位置に配置されるほど両扉手前コーナー14が接近する度合いは小さくなる。
また折れ戸の場合では図12(a)の閉鎖状態で隣接する2枚の扉20が一直線になることが重要とされている。そこで図12(a)〜図12(c)の段階で開閉操作が極端に重くならない程度だけ意図的に両扉手前コーナー14を接近させ、隙間塞ぎ部材18を弾性範囲内で圧縮させるように設定すると、図12(a)と図12(b)との中間位置付近での極僅かに折りたたまれた状態からは図12(a)の完全に閉鎖する状態に戻ろうとすることになる。この動作は上記の要求に対して効果を有することになり、隙間塞ぎ部材18の弾性と開閉時に圧縮させる量、つまり両軸心3の位置と扉20の厚み等を任意に設定することにより、上記の効果を適宜調整することも可能である。
しかし2本の軸心3を中心として不規則に回転可能な状態のままであれば、隣接する扉20の連結位置付近を真っ直ぐに押し引きしないと図12のように隣接する扉20が同じ角度ずつ均等に折りたたまれるとは限らず、図13(a)や図13(b)に示すように2本の軸心3のどちらかのみが回転してしまうこともありえる。この現象が起こっても直接扉手前コーナー14同士が接触するような致命的な欠陥にはならないが、折りたたみ動作としてはあまりよくないと想定される。そこで第一実施形態と同様にばね部材8を装着するとよいのであるが、折れ戸の場合は両方の扉20が同時に回転するため隣接した両側の扉20に均等にばね部材8を付勢させる必要があり、図14に示すように両方の軸心3に同じ強さのばね部材8を組み込むとよい。図14(a)の閉鎖状態では、ばね部材8は極僅かにのみ丁番aの羽根1を付勢しており、図14(b)に示す折れ戸を折りたたんだ状態では両方のばね部材8が同じだけ圧縮された状態になり、その結果丁番aに対する隣接する扉20の角度が同じになる方向に付勢される。また第二実施形態でのばね部材8の付勢力は非常に小さくてよく、同時にこのばね部材8も隙間塞ぎ部材18の弾性力と同様の閉鎖位置に扉20を戻そうとすることになり、さらに閉鎖状態で扉20を一直線上に保持することが簡単になる。
また2枚以上の複数の扉20を連結させた折れ戸の場合においても本発明の第二実施形態の隠し丁番で連結させることができ、かつそのまま全ての扉20を順次折りたたむことが可能である。その状態を示したのが図15であり、図15(a)が全ての扉20が一直線上に並んだ閉鎖状態である。この場合は連結する扉20一枚ごとに本発明の隠し丁番を向きを交互に配置して装着するとよい。すると折りたたむ方向が扉20一枚ごとに逆になるため図15(b)に示すように連結したままで折りたため、図15(c)のように完全に各扉面が平行になるまで折りたたむことができる。この折りたたんだ状態においてもばね部材8の力は開こうとする方向にかかるのであるが、ばね部材8の付勢力は小さいため扉20を移動させるまでには至らず図15(c)の状態で保持されることになる。
図15に示す複数の扉20を交互の向きで配置した隠し丁番で連結した構成では、最も戸先の扉20から順に折りたたんでいくことができ、開放の際も戸先端部の扉20を移動させるだけでよく、全ての扉20を一操作で開閉することが可能になる。また連結した折れ戸の表裏両面が全く同じ意匠になり、非常にデザイン性にも優れた構成が実現できることになる。
本発明の隠し丁番の、第一実施形態の分解斜視図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態の納まり上面断面図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態での縦枠側取り付けケースの軸心を中心とした開放の軌跡を示す模式図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態での扉側取り付けケースの軸心を中心とした開放の軌跡を示す模式図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態での縦枠手前コーナーと扉手前コーナーが最も接近する位置を示す納まり上面断面図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態での羽根と扉側取り付けケースにばね部材を組み付けた状態の斜視図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態でのばね部材を組み付けた状態における扉の開閉の軌跡を示す模式図である。 本発明の第一実施形態での隠し丁番を、框ドアに取付けた状態を示す上面図である。 本発明の隠し丁番の、第一実施形態における取り付けケースの代わりに平坦な羽根を用いた構成の納まり上面図である。 本発明の隠し丁番の、第二実施形態の分解斜視図である。 本発明の隠し丁番の、第二実施形態の納まり上面断面図である。 本発明の隠し丁番の、第二実施形態の開閉の軌跡を示す模式図である。 本発明の隠し丁番の、第二実施形態での隣接する扉の角度が異なった場合を示す上面図である。 本発明の隠し丁番の、第二実施形態での両取り付けケースと両軸心にばね部材を組み込んだ状態を示す上面図である。 本発明の第二実施形態の隠し丁番で、複数の扉を連結して折りたたんだときの軌跡を示す上面図である。 従来の持ち出し吊りの丁番の軌跡図である。 従来の中心吊りピボットヒンジの軌跡図である。
符号の説明
a 丁番
b 縦枠側取り付けケース
c 扉側取り付けケース
1 羽根
2 管部分
3 軸心
4 停止片
5 取り付け面
6 取り付け孔
7 軸心挿入孔
8 ばね部材
9 ばね部材差し込み孔
10 リング
11 縦枠内面
12 縦枠手前コーナー
13 戸尻面
14 扉手前コーナー
15 縦枠手前面
16 軌跡線
17 平坦羽根
18 隙間塞ぎ部材
19 戸当たり
20 扉
21 縦枠

Claims (6)

  1. 扉と枠体若しくは扉同士を回転自在に保持することができ、かつ扉を閉じた状態では軸心部分を含む丁番全体が扉面や枠体面から突出しない2本の軸心を有する構成の隠し丁番であって、略コの字形状か若しくは湾曲形状で両端に管部分を有した羽根を設け、扉の戸尻面と枠体内面に掘り込みを施し、掘り込み内の扉が開く方向である手前側でかつ深い位置に回転の中心を設定し、羽根両端の管部分を扉と枠体の掘り込み内の回転の中心位置に振り分けて配置し、2本の軸心にて羽根を扉と枠体に回転自在に装着したことを特徴とする隠し丁番。
  2. 枠体内面と扉の戸尻面との隙間と、扉手前コーナーと枠体手前コーナーの面取りの大きさと、掘り込み内での羽根の回転の中心である軸心の位置を任意に設定し、開閉の際に扉と羽根が2本の軸心に対して同時に不規則に回転した場合においても扉と枠体が当接せず、2本の軸心を中心とした回転動作にて扉の180度の開放を可能としたことを特徴とする請求項1に記載の隠し丁番。
  3. 扉と枠体からなるドアに装着する構成で、扉側の軸心と羽根にばね部材を装着してばね部材の付勢力により両軸心の回転しやすさに優劣を設け、開放段階においては扉側の軸心は回転しにくく枠体側の軸心を中心として扉と羽根が先に一緒に回転するように設定し、枠体側の軸心を中心とした回転が強制停止し、さらに大きく開放する段階でばね部材を圧縮させながら扉側の軸心を中心に扉が回転する動作を得、閉鎖段階ではばね部材が戻ろうとする力により先に扉側の軸心を中心に扉のみが回転し、その後で枠体側の軸心による回転動作が実施されるように、2本の軸心を中心とした回転動作に半強制的な順序を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の隠し丁番。
  4. 複数の扉を連結して折りたたむ折れ戸に装着する構成で、2本の軸心と2ヵ所の管部分に同じ力の2個のばね部材を装着し、折りたたみ動作の際に隣接した扉に対して均等にばね部材が付勢するように設定し、羽根に対して隣接する扉が同じ角度を保持した状態で折りたたむ動作を得ることを特徴とする請求項1または2に記載の隠し丁番。
  5. 扉側取り付けケースと縦枠側取り付けケースを設け、略コの字か若しくは湾曲形状の羽根の両端の管部分を2本の軸心にて両取り付けケースに回転自在に保持し、両取り付けケースに停止片を設け、両取り付けケースに対する羽根の回転可能角度を規制したことを特徴とする請求項1及至4いずれか1項に記載の隠し丁番。
  6. 管部分を有した平坦な羽根を2枚設け、略コの字形状か若しくは湾曲形状の羽根の両端の管部分に振り分けて2本の軸心にて回転自在に組み付けたことを特徴とする請求項1及至4いずれか1項に記載の隠し丁番。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101139929B1 (ko) * 2011-08-26 2012-04-30 오금배 돌출되지 않게 설치되는 경첩
KR102130500B1 (ko) * 2019-09-20 2020-07-06 조애희 도어용 힌지어셈블리
KR102230221B1 (ko) * 2020-10-20 2021-03-19 주식회사 삼영기술 콘크리트 구조물의 균열측정 보조장치

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