JP2006028805A - 二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法 - Google Patents

二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 対向する主柱間に配設された複数の間柱を挟持した状態で二重落し込み板を配し、二重落し込み板の長手端面側を主柱に当接させた状態で使用するとともに、相隣接する落し込み板間にダボを配設して接続しているため、耐力壁としての壁倍率が格段に高くなるため耐震性がよく、施工が容易で大幅な工期短縮が可能な二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法を提供することにある。
【解決手段】 離間して対向立設された第1柱と第2柱を構成する主柱と、該主柱間に立設された複数の間柱と、該主柱間に該間柱を挟持するように該間柱の前後に相隣接するように横架配設された複数の二重落し込み板とで構成される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、木造建築物に用いる壁体構造に関し、特に、施工性と家屋の水平外力に対する耐力壁に優れた二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法に関するものである。
一般に、2本の柱材を、平行な2本の梁材の間に所定の間隔をおいて立設し、この柱材の対向する面板取付面に、それぞれ1または平行な2以上の該面板嵌め込み用縦スリット溝を長手方向に沿って設けるとともに、前記梁材の対向する面板取付面に、それぞれ1または平行な2以上の該面板嵌め込み用横スリット溝を長手方向に沿って設け、これらの縦スリット溝および横スリット溝内に、該面板の両側縁部ならびに上縁部、下縁部を嵌め入れて、壁体としたものがある(例えば、特許文献1)。
また、縦方向に配列した複数の桟木に対し、多数の木板を横方向に配列して成るパネルを基本として、その木板に所定の位置に所定の深さの桟木嵌入の溝を突いて接合させるようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
さらに、一般的な木造家屋では、一本の筋かいまたはたすき掛け筋かいを用いて剪断抵抗を高めた剛性の高い耐力壁が採用されているが、前記一本の筋かいの場合を例にとると、一方は土台と柱間と筋かいの三者を金具とボルトで止められている。また、他方の筋かいの梁と土台と間柱の三者は金具とボルトで止められている。
特開平8−246580号公報 特開2003−53709号公報
ところが、特許文献1にあっては、木板を室内側の仕上げ材としても活用できるパネルとなっているが、軸組とパネルの接合にはビスを用いるしかなく、間柱胴縁、下地材の取付けや断熱材の充填等の行程を考えると、さほど工期の短縮化が図れないといった問題があった。
また、特許文献2にあっては、柱材および横架材にスリット溝を設けて面材を嵌め込む工法では、剪断抵抗を飛躍的に強くするために接着剤を用いた剛性の高い合板が必要であり、その場合、接着剤を使用するためにシックハウス症候群で見られる健康上の問題点があった。
前記筋かいを用いた場合では、一方は土台と柱間と筋かいの三者を金具とボルトで止められているが、地震などで繰り返しによる横揺れなどによって筋かいに引張力と圧縮力とが交互に作用するが、特に、繰り返しの引張力が作用する場合は筋かいに穿設されたボルト穴が細長くなり、本来の筋かいの強度が極端に低下するといつた問題があつた。
本発明は、これらの問題点を鑑みてなされたものであり、対向する主柱間に配設された複数の間柱を挟持した状態で二重落し込み板を配し、二重落し込み板の長手端面側を主柱に当接させた状態で使用するとともに、相隣接する落し込み板間にダボを配設して接続しているため、耐力壁としての壁倍率が格段に高くなるため耐震性がよく、施工が容易で大幅な工期短縮が可能な二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明に係る第1の発明では、離間して対向立設された第1柱と第2柱を構成する主柱と、該主柱間に立設された複数の間柱と、該主柱間に該間柱を挟持するように該間柱の前後に相隣接するように横架配設された複数の二重落し込み板とで構成する。
第1の発明を主体とする第2の発明では、該主柱と該間柱の上部域に横架配設された土台と該主柱と該間柱の下部域に横架配設された梁にそれぞれ隣接する二重落し込み板とをダボで接続する。また、第1もしくは第2の発明を主体とする第3の発明では、少なくとも該土台に該間柱の長柄差し込み栓を差し込むための間柱用柄穴と、該第1柱と第2柱の長柄差し込み栓を差し込むための該第1柱と第2柱の柄穴を設け、該間柱と該第1柱と第2柱の長柄差し込み栓をそれぞれの柄穴に差し込んで固定するための込栓を設ける。
第1の発明を主体とする第4の発明では、両端部に長柄差し込み栓を有する複数本の間柱を配設するとともに、該間柱の上下端部に該間柱間を橋渡しする断熱材の受材を固定して構成した二重落し込み板パネルの骨組と、該二重落し込み板パネルの骨組の両側面に相隣接する落し込み板をダボを介して接合した壁体を構成する際に断熱材を該両落し込み板で囲繞し組み込んで構成した該二重落し込み板パネルと、該二重落し込み板パネルを組み込むための該第1柱と第2柱を構成する一対の主柱で構成する。
第1または第4の発明を主体とする第5の発明では、外壁板を該二重落し込み板パネルの骨組の表面部側を覆うように取り付ける際に胴縁を介して取り付けるか、または直接取り付けるかいずれか一つから選ばれるようにし、さらに、第2もしくは第4の発明を主体とする発明を主体とする第6の発明では、幅の広い該落し込み板を上下方向に相隣接させて相互に該ダボで接続する際に、該ダボの取付け位置が一定の軸線上に配列する。
第7の発明では、上下一対の横架材と、該両横架材間に配設された左右一対の垂直柱材とで構成される口型形状のリフォーム構造体であって、少なくとも該垂直柱材の内周面に配設された複数本の間柱と、該横架材の内周面に当接する位置に該間柱間を橋渡しする断熱材の受材を固定して構成された二重落し込み板パネルの骨組と、該二重落し込み板パネルの骨組に組み込んだ断熱材と、該二重落し込み板パネルの骨組の両側面に相隣接する落し込み板をダボを介して接合した壁体を構成する際に断熱材を該両落し込み板で囲繞し組み込んで構成する。
第1、4ならびに第7の発明を主体とする第8の発明では、外壁板を該二重落し込み板パネルの骨組の表面部側を覆うように取り付ける際に胴縁を介して取り付けるか、または直接取り付けるかいずれか一つから選ばれる。
第1、4ならびに第7の発明を主体とする第9の発明では、該外壁板としてラスボード下地モルタル塗り、サイディングボード、板杉よりなる群から選ばれる該外壁板のいずれかにより形成されている。第1、4ならびに第7の発明を主体とする第10の発明では、内壁材を該二重落し込み板パネルの表面部側を覆うように胴縁を介して取り付けるか、または直接取り付けるかいずれか一つから選ばれる。
第1、4ならびに第7の発明を主体とする第11の発明では、該内壁板として石膏ボード下地塗装仕上げか、石膏ボード下地クロス貼りよりなる群から選ばれる該内壁板のいずれかにより形成する。第12の発明を主体とする該二重落し込み板パネルを吊り下げた状態で降下させながら、土台に刻設された間柱用柄穴に間柱の長柄差し込み栓を差し込んだ後、予め該土台に刻設された該第1柱と第2柱の柄穴上に柱受け板を載置しておき、該間柱の左右両端部側から該第1柱と第2柱の長手方向に刻設された凹部状の溝に沿わせながら降下させ、一旦該第1柱と第2柱を該柱受け板上に載置させた後、該第1柱と第2柱のいずれか一方の該柱の上方部のみを該間柱から離間する方向に傾転させた状態で梁を保持させ、ついで該傾転した柱を起立させて該第1柱と第2柱間に梁を張架する。
第1〜4、7、12の発明を主体とする第13の発明では、該第1柱と第2柱間に該二重落し込み板パネルを取り付ける際に、該間柱を該第1柱と第2柱に当接して取り付ける。
本発明では、
(1)1柱と第2柱にそれぞれ間柱を当接した状態の仕口として長柄差し込み栓を柄穴に打ち込んで込栓で固定しているため、柱脚部の引き抜き力に対して柱2本分の耐力で抵抗させるため、従来の落し込み板工法と比較して非常に高い壁倍率が得られる。
(2)二重落し込み板パネルを工場で大量生産しておき、木造建築現場に持ち込んで組み立てるため、工期の大幅な短縮が可能となる。
(3)相隣接する二重落し込み板同士はもちろんのこと、土台や梁などともダボで接続するため、剪断力に対する剛性が高まり、高い耐力壁を有する木造建築が得られる。
(4)主柱と落し込み板の側端面側とが当接した状態で保持されているため、大きい水平力が作用しても高い剛性が得られる。
次に、本発明に係る二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法の実施形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る複数の間柱を型枠材上に配列固定した概要の斜視図、図2は本発明の実施の形態に係る表側の落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図、図3は断熱材を装着する場合の斜視図、図4は本発明の実施の形態に係る裏側の落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図、図5は二重落し込み板パネルの斜視図、図6は二重落し込み板パネルを土台に差し込む時の概要を示す斜視図、図7は二重落し込み板パネルの両側に両柱を組み合わせ中の斜視図、図8は両柱の上部に梁を渡して組み立てた斜視図、図9は込栓を込栓穴に打ち込む時の斜視図、図10は二重落し込み板パネルに幅の狭い落し込み板を用いた場合の一部切断正面図、図11は二重落し込み板パネルに幅の広い落し込み板を用いた場合の一部切断正面図、図12は二重落し込み板パネルの室外側にのみ外壁材を張った場合の平面図、図13は二重落し込み板パネルの両柱を両側から覆うように外壁材と内壁材を張った場合の平面図、図14は両柱を外壁材で覆うように取り付けるとともに、室内側に位置する両柱は見えるように内壁材を取り付けた場合の平面図、図15は二重落し込み板パネルを用いて建築する木造家屋の斜視図、図16は各種試験体の正面図、図17は本発明の第2の実施の形態に係るリフォーム前の主体となる外枠の斜視図、図18は外枠内に間柱を取付けた場合の斜視図、図19はリフォーム用の表側の落し込み板を繋ぎ合わせ中の斜視図、図20は裏側の二重落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図、図21は二重落し込み板パネルの取り付けを完了した斜視図である。
図1から図14までは新築する場合の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁とその固定方法の製作手順を示した図である。
実施例1の二重落し込み板パネルの取り付け構造は、木造建築物の外壁部分と内壁部分を併用する壁面として適用される。まず、図1は本発明の第1の実施の形態に係る複数の間柱を型枠材上に配列固定した概要の斜視図であり、符号1は正面が上方に向けて開口されたコ字状の型枠材を示す。該型枠材1の内法は二重落し込み板パネル3の外形寸法に略等しい寸法を有するように構成されている。該型枠材1は離間した対向位置に一対の矩形形状の立板2(2a、2b)が配設してあり、各立板2(2a、2b)の上下両端部には水平方向に向けて配設された矩形形状の水平受け板7(7a、7b)が配設されている。
二重落し込み板パネルの骨組5は、間柱6(6a、6b、6c)と断熱材の受材4(4a、4b)とで構成されている。3本の間柱6(6a、6b、6c)の上下端部には該断熱材の受材4(4a、4b、4c、4d)が等間隔に橋渡されている。また間柱6の上下には、間柱6の外形寸法より小さくなるように刻設された凸状の長柄差し込み栓8(8a、8b、8c、8d、8e、8f)が設けられている。3本の間柱6のうち2本の間柱6a、6cを平板2a、2bの内側側面に当接するように配置し、残りの間柱6bは間柱6a、6c間を等分割する位置に配設してある。そして、長柄差し込み栓8(8a、8b、8c、8d、8e、8f)が水平受け板7(7a、7b)上に位置するように重畳載置した後、万力10(10a、10b、10c、10d、10e、10f)で長柄差し込み栓8と水平受け板7を上下から両者を締め付けるように固定してある。
図2は本発明の実施の形態に係る表側の落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図である。二重落し込み板パネル3は主としてパネルの骨組5、表側の落し込み板12および裏側落し込み板14とで構成される。表側の落し込み板12をパネルの骨組5上に取付ける場合は、図2に示すように複数枚ある落し込み板12のうち、第1落し込み板12aの下端面とパネルの骨組5の下端面Eとの端面合わせを行った後、間柱6(6a、6b、6c)に対してねじ付きビス16で取り付ける。表側に位置する複数の落し込み板12毎に離間して4ケ所刻設されたダボ穴(図示略)に寸法が長さ45mm×幅15mm×深さ60mmの矩形形状のダボ18の長さ120mmのうち、60mmが埋設されており、埋設されていない60mmのダボ18の部分は第1落し込み板12aと隣接する側の第2落し込み板12bに刻設されたダボ穴(図示略)に挿入されて落し込み板12同士を接合するようになっている。
第1落し込み板12aと第2落し込み板12bをダボ18を介して当接し取付けた後に、表側の落し込み板12は間柱6に複数(例えば、各落し込み板12毎に上下に2本)のビス16で取付られる。複数枚から構成される表側の落し込み板12(ここでは、12a〜12n)は、最後の落し込み板12nの上端面とパネルの骨組5の上端面Fとが同一端面を有するように取り付けるのである。ここで、落し込み板12の仕様によって異なるが、一般には、次のものが使用される。
1. 落し込み板12の長さ 1,700mm
2. 落し込み板12の幅(広幅の場合) 225mm
落し込み板12の幅(狭幅の場合) 135mm
3. 落し込み板12の厚み 30mm
4. 落し込み板12の材質 杉材
因みに、間柱6(a、b、c)の寸法のうち、
間柱6(a、c)寸法は、 150×60mm
間柱6(b)の寸法は、 120×60mm
図3は断熱材を装着する場合の斜視図であり、パネルの骨組5に表側の落し込み板12をビス16で張り付けた後、一旦6つの万力10(10a、10b、10c、10d、10e、10f)を全て取り外し、二重落し込み板パネル3を離間した対向位置に配設された立板2(2a、2b)側に180度反転させ、表側落し込み板12が下側に位置するように配設する。図1と同様に長柄差し込栓8の下側に落し込み板12を取り付けた分だけ厚くなるため厚み調整をする必要があり、水平受け板7(7a、7b)と長柄差し込み栓8との間に隙間ができるため、枕木20(20a、20b、20c、20d、20e、20f)を水平受け板7の上に重畳載置し、万力10(10a、10b、10c、10d、10e、10f)で長柄差し込栓8(8a、8b、8c、8d、8e、8f)と水平受け板7(7a、7b)とを上下から締め付けて固定する。ついで間柱6(6a、6b、6c)と断熱材の受材4(4a、4b、4c、4d)と表側の落し込み板12で囲繞されるパネルの骨組5の凹部24に間板6と同一の高さを有する断熱材22を組み込むのである。
図4は本発明の実施の形態に係る裏側の落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図であり、裏側の落し込み板14をパネルの骨組5上に取付ける場合は、図4に示すように複数枚ある落し込み板14(ここでは、14a〜14n)のうち、第1落し込み板14aの下端面とパネルの骨組5の下端面Gとの端面合わせを行った後、間柱6(6a、6b、6c)に対してねじ付きビス17で固定するのである。裏側に位置する複数の落し込み板14毎に離間して4ケ所刻設されたダボ穴(図示略)に寸法が45×15mmの矩形形状のダボ26が60mm埋設されており、埋設されていない残りのダボ26の部分は第1落し込み板14aに位置する側の第2落し込み板12bに刻設されたダボ穴に挿入されて落し込み板12同士を接合するようになっている。
第1落し込み板14aと第2落し込み板14bをダボ26を介して当接し取付けた後、第2落し込み板14bは間柱6に複数(各間柱6毎に2本)のビス17で取付られる。複数枚から構成される裏側の落し込み板14のうち、最後の落し込み板14nの上端面とパネルの骨組5の端面Hとが同一端面を有するように取り付けるのである。ここで、ビス17の大きさは裏側の落し込み板14の仕様によって異なるが、一般には、表側の落し込み板12の寸法のものと同様の仕様寸法のもの、すなわち、少なくとも二重落し込み板が使用される14の厚み約30mmの倍程度の長さのビス17が必要である。
図5は二重落し込み板パネルの斜視図であり、図6は二重落し込み板パネルを土台に差し込む時の概要を示す斜視図を示す。符号27は土台、30(a、b、c)は間柱用柄穴、34aは第1柱の柄穴、34bは第2柱の柄穴、36はダボ(表側の落し込み板用)、38はダボ(裏側の落し込み板用)、40は込栓穴をそれぞれ示す。図6においては、二重落し込み板パネル3が傷つかないように事前処置した後ワイヤーロープを介して、レッカー車(図示略)で吊り下げながら、長柄差し込み栓8aが間柱用柄穴30aに、長柄差し込み栓8dが間柱用柄穴30bに、長柄差し込み栓8fが間柱用柄穴30cにそれぞれ差し込まれるように、二重落し込み板パネル3を土台26の所定の位置上に保持させる。さらに、ダボ穴(図示略)は土台27の縦軸を中心として左右の対称位置に刻設されている。この土台27に刻設されたダボ穴に差し込まれたダボ36と38の上半分が突設しており、ダボ36は表側の落し込み板12のダボ穴(図示略)に、またダボ38は裏側の落し込み板14に刻設されたそれぞれのダボ穴(図示略)に嵌合させながら、二重落し込み板パネル3を矢印の方向にゆっくりと降下させて、二重落し込み板パネル3を土台27上に載置し仕口とする。
図7は二重落し込み板パネルの両側に両柱を組み合わせ中の斜視図を示す。二重落し込み板パネル3を土台27の所定の位置上に保持させた後、二重落し込み板パネル3の両側面側に位置する間柱6a、6cと当接する側に第1柱32aと第2柱32bを同時に取り付けるようになっている。このとき間柱6a、6cと当接する側の第1柱32aと第2柱32b側には、間柱6a、6cの幅に相当する溝42が刻設してある。なお、主柱である第1柱32aと第2柱32bを溝42に沿って降下させる前に第1柱32aの柄穴34aと第2柱32bの柄穴34bの上に、柱受け板46(46a、46b)を載置しておき、第1柱32aの長柄差し込み栓44aが第1柱32aの柄穴34aに、また第2柱32bの長柄差し込み栓44bが第1柱32aの柄穴34bにそれぞれ嵌入しないようにしておくのである。ここで、符号48は込栓穴を示す。
図8は両柱の上部に梁を渡して組み立てた斜視図であり、第1柱32aと第1柱32bを溝42に沿って最下部まで降下させた後、第1柱32aの長柄差し込み栓44aが柱受け板46aの上に載置したまま第1柱32aの上方部のみを間柱6aから離間する方向に傾転させた状態で、梁50の両側にある長柄差し込み栓(図示略)を第1柱32aと第2柱32bの柄穴54(図7に54a、54bで示す)にそれぞれ嵌入させた後、第1柱32aの溝42が間柱6aに当接するまで第1柱32aの外側から木槌などで主柱である第1柱32aと第2柱32bが平行になるまで打ち付けて第1柱32aを間柱6aに固定させるのである。
図9は込栓を込栓穴に打ち込む時の斜視であり、第1柱32aと第2柱32b間に梁50を張架させた後、柱受け板46(46a、46b)を抜き取るとともに、第1柱の長柄差し込み栓44aを第1柱の柄穴34aに、また第2柱の長柄差し込み栓44bを第1柱の柄穴34bにそれぞれ嵌入させて二重落し込み板パネル3の組み込みを完了する。図9は込栓を込栓穴に打ち込む時の斜視図であり、間柱用柄穴30に長柄差し込み栓8を嵌入して二重落し込み板パネル3を土台27と梁50間に組み込んだ後に、込栓穴48に込栓52を打ち込んで組み立てを完了する。
図10は二重落し込み板パネルに幅の狭い落し込み板を用いた場合の一部切断正面図であり、幅の狭い同一寸法の落し込み板12を使用して相隣接する落し込み板12を接続するのにダボ26を使用することになる。図10に示すようにダボ26の取り付け位置は、千鳥型となるように配列すると相隣接する幅の狭い落し込み板12に埋め込まれたダボ26同士が干渉することがなく、落し込み板12同士をダボ26で強力に接続することができる。
図11は二重落し込み板パネルに幅の広い落し込み板を用いた場合の一部切断正面図であり、幅の広い落し込み板12を使用して相隣接する落し込み板12を接続する際に、45×15mmの寸法のダボ26を用いても、お互いに干渉することなく、一定の軸線上に配列した状態でダボ26を使用することができる。このため、ダボ26の取付位置を図11に示すように、同一軸線上に一列に配列した状態で幅の広い落し込み板12同士をダボ26で強力に接続することができる。
次に、二重落し込み板パネル3を木造建築物の壁体構造の一部として使用する場合、二重落し込み板パネル3の室内側と外壁側に新たな追加の仕上げを行う場合の例を、図12〜図14を用いて説明を行う。
図12は二重落し込み板パネルの室外側にのみ外壁材を張った場合の平面図であり、室内側は二重落し込み板3bのままであり、改めて室内側に内壁材を使用しない場合の例である。従って、ここでは室外側に外壁材を使用する場合は、表側の二重落し込み板パネル3aの表面部の縦方向に離間して胴縁60を打ち付け、胴縁60の上に後述する外壁板58を取付るのである。因みに、内室側は裏側の二重落し込み板パネル3bの表面が剥き出た状態で仕上材として使用するものであり、表面に光沢のある状態を呈している。
図13は二重落し込み板パネルの両柱を両側から覆うように外壁材と内壁材を張った場合の平面図であり、室内側に位置する裏側の二重落し込み板パネル3bを下地材として使用するようにし、二重落し込み板パネル3bの表面部上に胴縁60を取付ないで直接、内壁板56を取り付けた(直付け)ものである。一方、室外側に位置する表側の二重落し込み板パネル3aの表面部上には離間した縦方向位置に胴縁60を取付けた後、外壁材58を胴縁60の上から取り付けたものであり、内壁材56と外壁材58の両板で第1柱32aと第2柱32bの表面を隠せるように取り付けてある。
図14は両柱を外壁材で覆うように取り付けるとともに、室内側に位置する両柱は見えるように内壁材を取り付けた場合の平面図であり、室外側に位置する表側の二重落し込み板パネル3aの表面部の離間した縦方向位置に胴縁60を打ち付け、胴縁60の上に外壁板58を取付るのである。また、室内側は化粧板56を下地材として使用する裏側の二重落し込み板パネル3bの上面に直接取り付けたものであり、第1柱32aと第2柱32bの表面を露出するように第1柱32aと第2柱32b間に取り付けてある。
図12〜図14に示した外壁材および内壁材として一般的に使用されるものとしては、次のようなものがある。
「外壁材」
(1)左官仕上げによるラスボード下地モルタル塗り
(2)塗装仕上げによるサイディングボード
(3)キシラデコール塗りによる杉板
「内壁材」
(1)石膏ボード下地塗り仕上げ
(2)石膏ボード下地クロス貼り
図15は二重落し込み板パネルを用いて建築する木造家屋を示す。なお、符号100は、二重落し込み板パネル構法を採用した木造家屋である。図16は各種試験体の正面図であり、試験体を用いた試験結果を表1に示す。
Figure 2006028805
表1は試験体を用いた試験結果を示し、表1の試験体を図16に示す。図16では、表1に示すような種類の試験体を作り二重落し込み板3による板壁の耐力性能の実験を行った。
試験体NO.1は、1/15radに達しても荷重は一定の上昇を見せるが、初期剛性は他の試験体と比べて極めて小さく全般に剛性は非常に低い。
試験体NO.2とNO.3は、ダボを使用しており、初期剛性はダボの本数が多いNO.3がNO.2よりも比較的高い値を示している。いずれも1/30rad前後で同程度の最大荷重に達し、1/15radに達するまでに最大荷重80%を下回った。さらに、ダボと間柱と落し込み板3を使用したNO.4が剛性もあり、高い壁倍率が得られた。
表1に示すように、本発明の二重落し込み板パネル3を使用した木造家屋では、次のような実験結果が得られた。すなわち、
(1)本実験結果では、二重落し込み板同士および軸組とをダボで繋いだことにより、試験体の壁倍率は1.94となり、規定値(0.6)の3倍以上の効果が得られた。なお、壁倍率とは、地震力や風圧力のような水平力を耐力壁がどのくらい負担できるかを示すもので、ある特定の剪断変形時に単位長さあたり一定の剪断力に耐えられる耐力壁を倍率1と定める。
(2)本実験結果では、柱のそばに間柱を当接した形で配設するとともにダボによる効果が非常に大きく、壁倍率は2.21と上記実験結果(1)より壁倍率が高くなった。
(3)入手が容易な杉板の有効利用が図れるとともに、工場で予め二重落し込み板パネル3化による作業が可能となり、木造建築費用のコストが低くできるとともに、大幅な工期の短縮ができた。
(4)最終変形角1/15radに達しても最大荷重の80%を下回ることはなく、非常に粘り強い工法であることが実証できた。
図17から図20まではリフォームする場合の二重落し込み板を固定する時の製作手順を示した図である。
図17は本発明の第2の実施の形態に係るリフォーム前の主体となる外枠の斜視図であり、新築の木造建築物の場合には予め工場で二重落し込み板パネル3を製造して建築現場で組み立てることができるが、リフォームする場合の二重落し込み板パネル3では、組み立てそのものが建築現場となる。すでに建築現場には、図17に示すような構造体がある。この口型形状を呈するリフォーム構造体80は、梁70、柱72、土台74とで構成され、さらに柱72は第1柱72aと第2柱72bとで構成される。符合76は込栓を示す。
図18は外枠内に間柱を取付けた場合の斜視図である。リフォーム構造体80の内周面には、平坦な表面を有する3本の間柱78(78a、78b、78c)のうち、2本の間柱78a、78cを平坦な表面を有する第1柱72aと第2柱72bの内周面側に固着させるとともに、2本の間柱78a、78cの等分割された中間点位置に間柱78bが固着してある。口型形状を呈するリフォーム構造体80を縦方向に等分布する3本の間柱78(78a、78b、78c)の梁70の内周面側と土台74の内周面側にはそれぞれ断熱材の受材82(82a、82b、82c、82d)が固着されている。
図19はリフォーム用の表側の落し込み板を繋ぎ合わせ中の斜視図であり、間柱78(78a、78b、78c)と第1柱72aと第2柱72bの幅寸法の大小では、実施例1と同様に柱72>間柱78となっているため、恣意的に段差を生じさせている。この段差寸法は、表側の落し込み板84の厚みの約30mmとなっているためであり、リフォーム構造体80に表側の落し込み板84を取り付けた場合、第1柱72aと第2柱72bの表面側と表側の落し込み板84の表面とが面一となるように取付けるためである。
土台74と第1の落し込み板84a間とは図示を省略した複数個のダボ86で接続されている。第1の落し込み板84aと第2の落し込み板84b〜最後の落し込み板84nを逐次ダボ86を介して接続した後、各落し込み板84は間柱78に複数(各落し込み板84毎に上下2本)のビス88で取付られる。但し、リフォームの場合は、最後の落し込み板84nとその一枚前の落し込み板84とはダボ(図示略)を介さないで、最後の落し込み板84nを直接ビス88のみで間柱78(78a、78b、78c)に取り付けるのである。
図20は裏側の二重落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図であり、表側の二重落し込み板84を取り付けた後に裏側の二重落し込み板90を取り付ける前に断熱材92を装着する。前述した表側の落し込み板84を取付る場合の工法と同様に裏側の二重落し込み板90も取付るのである。土台74と第1の落し込み板90a間とは図示を省略した複数個のダボ87で接続されている。第1の落し込み板90aと第2の落し込み板90b〜最後の落し込み板90nを逐次ダボ87を介して接続した後、各落し込み板90は間柱78に複数(各落し込み板90毎に上下2本)のビス88で取付られる。但し、リフォームの場合は、最後の落し込み板90nとその一枚前の落し込み板90とはダボ(図示略)を介さないで、最後の落し込み板90nを直接ビス88のみで間柱78(78a、78b、78c)に取り付けるのである。
図21は二重落し込み板パネルの取り付けを完了した斜視図であり、リフオームする場合の二重落し込み板パネル94を用いた二重落し込み板パネル944の取り付け構造である。図20に示す工事が完了すると、新築木造建築と同様に図12〜図14に示した外壁材および内壁材のものが使用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る複数の間柱を型枠材上に配列固定した概要の斜視図である。 図2は本発明の実施の形態に係る表側の落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図である。 断熱材を装着する場合の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る裏側の落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図。 二重落し込み板パネルの斜視図である。 二重落し込み板パネルを土台に差し込む時の概要を示す斜視図である。 二重落し込み板パネルの両側に両柱を組み合わせ中の斜視図である。 両柱の上部に梁を渡して組み立てた斜視図である。 込栓を込栓穴に打ち込む時の斜視図である。 二重落し込み板パネルに幅の狭い落し込み板を用いた場合の一部切断正面図である。 二重落し込み板パネルに幅の広い落し込み板を用いた場合の一部切断正面図である。 二重落し込み板パネルの室外側にのみ外壁材を張った場合の平面図である。 二重落し込み板パネルの両柱を両側から覆うように外壁材と内壁材を張った場合の平面図である。 両柱を外壁材で覆うように取り付けるとともに、室内側に位置する両柱は見えるように内壁材を取り付けた場合の平面図である。 二重落し込み板パネルを用いて建築する木造家屋である。 各種試験体の正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るリフォーム前の主体となる外枠の斜視図である。 外枠内に間柱を取付けた場合の斜視図である。 リフォーム用の表側の落し込み板を繋ぎ合わせ中の斜視図である。 裏側の二重落し込み板パネルを繋ぎ合わせ中の斜視図である。 二重落し込み板パネルの取り付けを完了した斜視図である。
符号の説明
1 型枠材
2(a、b) 立板
3 二重落し込み板パネル
3a 表側の二重落し込み板パネル
3b 裏側の二重落し込み板パネル
4(a、b、c、d) 断熱材の受材
5 二重落し込み板パネルの骨組
6(a、b、c) 間柱
7(a、b) 水平受け板
8(a、b、c、d、e、f) 長柄差し込み栓
10(a、b、c、d、e、f) 万力
12 表側の落し込み板
12a 第1の落し込み板
12b 第1の落し込み板
12n 最後の落し込み板
14 裏側の落し込み板
14a 第1の落し込み板
14b 第2の落し込み板
14n 最後の落し込み板
16、17 ビス
18、26 ダボ
20(a、b、c、d、e、f) 枕木
22 断熱材
24 凹部
27 土台
30(a、b、c) 間柱用柄穴
32 柱
32a 第1柱
32b 第2柱
34a 第1柱の柄穴
34b 第2柱の柄穴
36 ダボ(表側の落し込み板)
38 ダボ(裏側の落し込み板)
40 込柱穴
42 溝
44a 第1柱の長柄差し込み栓
44b 第2柱の長柄差し込み栓
46(a、b) 柱受け板
48 込栓穴
50 梁
52 込栓
54(a、b) 柄穴(梁用)
56 内壁板
58 外壁板
60 胴縁
70 梁
72 柱
72a 第1柱
72b 第2柱
74 土台
76 込栓
78(a、b、c) 間柱
80 リフォーム構造体
82(a、b、c) 断熱材の受板
84 表側の落し込み板
84a 第1の落し込み板
84b 第2柱の落し込み板
84n 最後の落し込み板
86、87 ダボ
88 ビス
90 裏側の落し込み板
90a 第1の落し込み板
90b 第2柱の落し込み板
90n 最後の落し込み板
92 断熱材
94 二重落し込み板パネル
100 二重落し込み板パネル構法を採用した木造家屋

Claims (13)

  1. 離間して対向立設された第1柱と第2柱を構成する主柱と、該主柱間に立設された複数の間柱と、該主柱間に該間柱を挟持するように該間柱の前後に相隣接するように横架配設された複数の二重落し込み板とで構成されることを特徴とした二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  2. 該主柱と該間柱の上部域に横架配設された土台と該主柱と該間柱の下部域に横架配設された梁にそれぞれ隣接する二重落し込み板とをダボで接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  3. 少なくとも該土台に該間柱の長柄差し込み栓を差し込むための間柱用柄穴と、該第1柱と第2柱の長柄差し込み栓を差し込むための該第1柱と第2柱の柄穴を設け、該間柱と該第1柱と第2柱の長柄差し込み栓をそれぞれの柄穴に差し込んで固定するための込栓を設けたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  4. 両端部に長柄差し込み栓を有する複数本の間柱を配設するとともに、該間柱の上下端部に該間柱間を橋渡しする断熱材の受材を固定して構成した二重落し込み板パネルの骨組と、該二重落し込み板パネルの骨組の両側面に相隣接する落し込み板をダボを介して接合した壁体を構成する際に断熱材を該両落し込み板で囲繞し組み込んで構成した該二重落し込み板パネルと、該二重落し込み板パネルを組み込むための該第1柱と第2柱を構成する一対の主柱で構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  5. 幅の狭い該落し込み板を上下方向に相隣接する二重落し込み板を該ダボで接続する際に、該ダボを千鳥型となるように配列したことを特徴とする請求項2もしくは4記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  6. 幅の広い該落し込み板を上下方向に相隣接させて相互に該ダボで接続する際に、該ダボの取付け位置が一定の軸線上に配列するようにしたことを特徴とする請求項2もしくは4記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  7. 上下一対の横架材と、該両横架材間に配設された左右一対の垂直柱材とで構成される口型形状のリフォーム構造体であって、少なくとも該垂直柱材の内周面に配設された複数本の間柱と、該横架材の内周面に当接する位置に該間柱間を橋渡しする断熱材の受材を固定して構成された二重落し込み板パネルの骨組と、該二重落し込み板パネルの骨組に組み込んだ断熱材と、該二重落し込み板パネルの骨組の両側面に相隣接する落し込み板をダボを介して接合した壁体を構成する際に断熱材を該両落し込み板で囲繞し組み込んで構成するようにしたことを特徴とする二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  8. 外壁板を該二重落し込み板パネルの骨組の表面部側を覆うように取り付ける際に胴縁を介して取り付けるか、または直接取り付けるかいずれか一つから選ばれるようにしたことを特徴とする請求項1、4ならびに請求項7記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  9. 該外壁板としてラスボード下地モルタル塗り、サイディングボード、板杉よりなる群から選ばれる該外壁板のいずれかにより形成されていることを特徴とする1、4ならびに請求項7記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  10. 内壁材を該二重落し込み板パネルの表面部側を覆うように胴縁を介して取り付けるか、または直接取り付けるかいずれか一つから選ばれるようにしたことを特徴とする請求項3もしくは請求項請求項1、4ならびに請求項7記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  11. 該内壁板として石膏ボード下地塗装仕上げか、石膏ボード下地クロス貼りよりなる群から選ばれる該内壁板のいずれかにより形成されていることを特徴とする請求項1、4ならびに請求項7記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁。
  12. 該二重落し込み板パネルを吊り下げた状態で降下させながら、土台に刻設された間柱用柄穴に間柱の長柄差し込み栓を差し込んだ後、予め該土台に刻設された該第1柱と第2柱の柄穴上に柱受け板を載置しておき、該間柱の左右両端部側から該第1柱と第2柱の長手方向に刻設された凹部状の溝に沿わせながら降下させ、一旦該第1柱と第2柱を該柱受け板上に載置させた後、該第1柱と第2柱のいずれか一方の該柱の上方部のみを該間柱から離間する方向に傾転させた状態で梁を保持させ、ついで該傾転した柱を起立させて該第1柱と第2柱間に梁を張架するようにしたことを特徴する二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁の固定方法。
  13. 該第1柱と第2柱間に該二重落し込み板パネルを取り付ける際に、該間柱を該第1柱と第2柱に当接して取り付けたことを特徴とする請求項1〜4、7、12記載の二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁の固定方法。
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JP2011144621A (ja) * 2009-12-18 2011-07-28 Shimizu Corp 木造建物の耐震板壁構造
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