JP2006027771A - 静電搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

静電搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 搬送ベルトに交番電界を印加して静電吸着力を発生させる方式の場合には、搬送ベルトに対する帯電を停止しても表面電位が消失せず、吸着力が維持されてしまう。
【解決手段】 搬送ローラ32と従動ローラ33との間に無端状の搬送ベルト31を掛け回し、高圧電源(ACバイアス供給部316)から帯電ローラ34を対して搬送ベルト32表面に交番電圧を印加して静電吸着力を発生させ、静電吸着力を低減ないし消失させるときには、所要の吸着力が得られる交番電圧を印加した状態から交番電圧の印加を停止したときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を搬送ベルト31に対して印加する。
【選択図】 図12

Description

本発明は静電搬送装置及び画像形成装置に関し、特に搬送ベルトを用いる静電搬送装置及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の各種画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置は、液体である記録液(例えばインク)を微細なノズルから吐出させる液滴吐出ヘッドを搭載して、用紙(材質を紙に限定するものではなく、また、被記録媒体、記録紙、転写紙、記録媒体などとも称される。)に画像を形成(記録)するものである。
このようなインクジェット記録装置においては、高画質化のためにはインク滴の用紙に対する着弾位置精度を高める必要があることから、例えば特許文献1、2、3に開示されているように、用紙を搬送する搬送ベルトを一様に正に帯電させ、用紙を静電力による吸着力で吸着して、記録ヘッドと用紙との距離を一定に保ちかつ、用紙の送りを正確に制御して用紙の位置ずれを防止し、かつ用紙の浮きを防止して、用紙と記録ヘッドとの当たりによるジャムや汚れを防止するようにしたものが知られている。
特開平4−201469号公報 特開平9−254460号公報 特開2000−25249号公報
また、上記のように用紙を搬送する搬送ベルトを一様に正に帯電させ用紙を吸着して搬送するとき、ジャムが発生した場合、用紙の吸着力を解くために、特許文献4に開示されているように、用紙の吸着力を生じる第1の電圧値(例えば1.5kV)よりも低い第2の電圧値(例えば0V、あるいは5V、−5Vなど)に印加電圧を切り替えるようにしたものがある。
特開平2002−154711号公報
さらに、上述したように搬送ベルトを一様に正に帯電させる方式に対して、特許文献5に開示されているように、搬送ベルトにプラスとマイナスの交番電圧を印加することによって搬送ベルト上にプラスとマイナスの電荷パターンを形成することで静電吸着力を発生させるようにしたものがある。
特開平2004−131242号公報
上述したように搬送ベルトを帯電させて静電吸着力で用紙(被搬送部材)を吸着して搬送するようにした静電搬送装置を用いた場合、搬送ベルトに常に静電吸着力を発生させていると、被搬送部材が吸着されていない部分でも静電力が生じているので、紙粉などのゴミや異物が吸着されやすくなり、クリーニングに負担がかかることになる。
また、特許文献4に開示されているように、用紙送りにジャム(搬送不良)が発生した場合には、ジャムした用紙を取り除く必要があり、このとき静電吸着力が生じたままであると、ジャム紙の取り除く作業が面倒になることから、吸着力を解除する必要がある。
そのため、特許文献4に開示されているように搬送ベルトを正の電圧に帯電させる方式の場合、単純に搬送ベルトに対する印加電圧を0Vにすれば表面電位がなくなって吸着力が生じなくなる。
ところが、本発明者の実験によると、特許文献5に開示されているように搬送ベルトを交番電圧で帯電させる方式にあっては、用紙を吸着する吸着力が生じる交番電圧を搬送ベルトに印加した状態から特許文献4と同様に帯電電圧をオフ(0V)にしても用紙が搬送ベルトに吸着されたままになるという現象が生じることが確認された。
そこで、鋭意その原因を追求したところ、この交番電圧を用いる帯電方式の場合には、一旦吸着力が生じる交番電圧を印加した状態から単純に印加する交番電圧をオフ(0V)にしても、搬送ベルトの表面を除電するための除電手段を設けた場合でも、搬送ベルトの表面電位が消失せず、その結果、吸着力が消失していないことが判明した。このように、搬送ベルトに交番電圧を印加して帯電させることで静電吸着力を生じさせる場合に、印加する交番電圧をオフ(0V)にしても搬送ベルトの表面電位が消失しないのは、搬送ベルトの表面に当接させている除電手段の除電効率が悪いことが大きな要因であると考えられる。
そのため、本発明者は実験を繰り返した結果、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にするよりも、所要の吸着力を生じる交番電圧に対して異なる交番電圧を印加することで、除電手段を備えつつ印加電圧をオフした場合よりも、即座に表面電位が落ちて吸着力が低減ないし消失することを見出して、本発明を完成した。
本発明は上記の課題と知見に基づいてなされたものであり、搬送ベルトの吸着力を低減できる静電搬送装置及びこの静電搬送装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る静電搬送装置は、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加する手段を備えている構成とした。
ここで、複数の被搬送部材を連続的に搬送するとき、被搬送部材の間で所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することが好ましい。
また、被搬送部材のジャムが発生したときに、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することが好ましい。
この場合、ジャムが発生したときに、少なくとも搬送ベルトがこの搬送ベルトを帯電させる帯電手段から被搬送部材を吸着する位置まで移動する時間の間、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することが好ましい。
また、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧は吸着力を発生させない電圧値又は周波数の交番電圧とすることができる。
これらの本発明に係る静電搬送装置においては、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる交番電圧の電圧値が帯電開始電圧以下であることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る静電搬送装置で被記録媒体を静電吸着して搬送しながらこの被記録媒体に画像を形成する構成としたものである。
ここで、記録液の液滴を吐出して被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えていることが好ましい。また、電源オフ時、待機状態又は省エネモードに移行する時に、搬送ベルトに対し、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することが好ましい。
本発明に係る静電搬送装置によれば、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加する吸着力低減手段を備えているので、確実に吸着力を低減することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る静電搬送装置を備えて被記録媒体を搬送するので、安定した搬送が行えるとともに、搬送ベルトへの異物の付着を抑えたり、ジャムに対応したりすることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す概略構成図、図2は同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図、図3は同副走査搬送部の拡大説明図、図4は同じく同副走査搬送部の拡大説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1の内部(筺体内)に、画像を形成するための画像形成部(手段)2、副走査搬送部(手段)3等を有し、装置本体1の底部に設けた給紙部(手段)4から被搬送部材である被記録媒体(以下「用紙」というが、材質を紙に限定するものではない。)5を1枚ずつ分離して給紙し、副走査搬送部3によって用紙5を画像形成部2に対向する位置で間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって用紙5に液滴を吐出して所要の画像を形成(記録)した後、排紙搬送部6を通じて装置本体1の上面に形成した排紙トレイ7上に用紙5を排紙する。
また、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、装置本体1の上部で排紙トレイ7の上方には画像を読み取るための画像読取部(スキャナ部)11を備えている。この画像読取部11は、照明光源13とミラー14とを含む走査光学系15と、ミラー16、17を含む走査光学系18とが移動して、コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像の読み取りを行い、走査された原稿画像がレンズ19の後方に配置した画像読み取り素子20で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画像処理され、画像処理した印刷データを印刷することができる。なお、コンタクトガラス12上には原稿を押えるための圧板10を備えている。
さらに、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、外部のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットワークを介して受信可能であり、受信した印刷データを処理して印刷することができる。
ここで、この画像形成装置の画像形成部2は、図2にも示すように、キャリッジガイド21及び図示しないガイドステーでキャリッジ23を主走査方向に移動可能に保持し、主走査モータ27で駆動プーリ28aと従動プーリ28b間に架け渡したタイミングベルト29を介して主走査方向に移動走査する。
そして、このキャリッジ23上に、それぞれの色の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド24を搭載し、キャリッジ23を主走査方向に移動させ、副走査搬送部3によって用紙5を用紙搬送方向(副走査方向)に送りながら記録ヘッド24から液滴を吐出させて画像形成を行うシャトル型としている。
記録ヘッド24は、それぞれブラック(Bk)インクを吐出する2個の液滴吐出ヘッド24k1、24k2と、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出するそれぞれ1個の液滴吐出ヘッド24c、24m、24yの計5個の液滴吐出ヘッド(以下単に「ヘッド」という。)で構成され、キャリッジ23に搭載した各サブタンク25からそれぞれ各色のインクが供給される。
一方、図1に示すように、装置本体1の前面からカートリッジ装着部26Aに、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した記録液カートリッジである各色のインクカートリッジ26を着脱自在に装着でき、各色のインクカートリッジ26から各色のサブタンク25にインクを供給する。なお、ブラックインクは1つのインクカートリッジ26から2つのサブタンク25に供給する構成としている。
なお、記録ヘッド24としては、インク流路内(圧力発生室)のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のものなどを用いることができる。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するためのヘッドクリーニング装置を含む維持回復装置121を配置している。この維持回復装置121は、5個の記録ヘッド24の各ヘッドのノズル面をキャピングするための5個の保湿用キャップ122k2、122k1、122c、122m、122y(色を区別しないときは「保湿用キャップ122」という。)と、1個の吸引用キャップ123と、記録ヘッド24のノズル面をワイピングするためのワイパーブレード124と、空吐出を行うための空吐出受け125などを備えている。
副走査搬送部3は、下方から給紙された用紙5を略90度搬送方向を転換させて画像形成部2に対向させて搬送するための、駆動ローラである搬送ローラ32とテンションローラである従動ローラ33間に架け渡した無端状の搬送ベルト31と、この搬送ベルト31の表面を帯電させるために高圧電源から交番電圧である高電圧が印加される帯電手段である帯電ローラ34と、搬送ベルト31を画像形成部2の対向する領域でガイドするガイド部材35と、用紙5を搬送ローラ32に対向する位置で搬送ベルト31に押し付ける押さえコロ(加圧コロ)36と、画像形成部2によって画像が形成された用紙5を搬送ベルト31から分離するための分離爪37と、分離された用紙5を排紙搬送部6に送り出すための搬送ローラ38を備えている。
この副走査搬送部3の搬送ベルト31は、副走査モータ131からタイミングベルト132及びタイミングローラ133を介して搬送ローラ32が回転されることで、図2の用紙搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト31は、図5に示すように、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層31aと、この表層31aと同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)31bとの2層構造としている。なお、搬送ベルトの構造は2層構造に限るものではなく、1層構造でも、3層以上の構造でもよい。
また、従動ローラ33と帯電ローラ34との間に、搬送ベルト31の表面に付着した紙粉等を除去するためのクリーニング手段(ここではマイラを用いている。)135と、搬送ベルト31表面の電荷を除去するための除電ブラシ136とを備え、これらのクリーニング手段135及び除電ブラシ136は、図4に示すように、前述した帯電ローラ34及び分離爪37を保持する保持部材137に取り付けた支持部材138に取り付けている。
給紙部4は、装置本体1に抜き差し可能で、多数枚の用紙5を積載して収納する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙5を1枚ずつ分離して送り出すための給紙コロ42及びフリクションパッド43と、給紙される用紙5を副走査搬送部3に対して搬送する給紙搬送ローラ44とを有している。給紙コロ42は図示しない給紙クラッチを介してHB型ステッピングモータからなる給紙モータ(駆動源)45によって回転され、また給紙搬送ローラ44も給紙モータ45によって回転駆動される。
排紙搬送部6は、画像形成が行われた用紙5を搬送する排紙搬送ローラ対61、62と、用紙5を排紙トレイ7へ送り出すための排紙搬送ローラ対63及び排紙ローラ64とを備えている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6のブロック図を参照して説明する。
この制御部300は、装置全体の制御を司るCPU301と、CPU301が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
また、この制御部300は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F307と、記録ヘッド24を駆動制御するためのヘッド駆動制御部308及びヘッドドライバ309と、主走査モータ27を駆動するための主走査モータ駆動部311と、副走査モータ131を駆動するための副走査モータ駆動部312と、給紙モータ141を駆動するための給紙モータ駆動部313と、維持回復装置121を作動させるモータ315を駆動するための維持回復系駆動部314と、帯電ローラ34に搬送ベルト31を帯電させるための高電圧である交番電圧(ここでは、矩形波)を印加するACバイアス供給部316と、その他、図示しないがインク供給系のモータ類及び給紙クラッチなどのクラッチ類を駆動する部分を備えている。
また、この制御部300には、図3に示すように、搬送ローラ32及び押さえローラ36を通過した用紙5を記録ヘッド24の上流側で検知する印写開始センサ201と、搬送ローラ38の下流側で用紙5を検知する印写終了センサ202と、維持回復装置121の図示しないホーム位置センサ、環境温度や湿度を検知するセンサ、装置のカバーオープンを検知するセンサなどの各種センサからの検知信号などを入力するI/O317を備え、更にこの装置に必要な情報の入力及び表示をおこなうための操作パネル318が接続されている。
制御部300は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F307で受信する。
そして、CPU301は、I/F307に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部308に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM302にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部308は、記録ヘッド24の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ309にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ309に送出する。このヘッド駆動制御部308は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM302で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ309は、ヘッド駆動制御部308からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部308からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド24のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
さらに、制御部300は、ACバイアス供給部316を制御して、搬送ベルト31で用紙5を吸着して搬送するときには、所要の吸着力が生じる帯電を行わせるための電圧値を有する交番電圧を帯電ローラ34に印加させる。また、後述するように、所要のタイミングなどで、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値(又は周波数でもよい。)の交番電圧を帯電ローラ34に印加させることで、搬送ベルト31の吸着力を低減させる。つまり、ACバイアス供給部316を含む制御部300によって搬送ベルトの吸着力を低減させる手段を構成している。
このように構成したこの画像形成装置においては、図7に示すように、搬送ベルト31を駆動する搬送ローラ32の端部に設けたスリット円板334とフォトセンサ335からなるエンコーダ36によって回転量を検出して、この検出した回転量に応じて制御部300及び前述したモータ駆動部312によって副走査モータ131を駆動制御するとともに、ACバイアス供給部316から帯電ローラ34に交番電圧である正負極の矩形波の高電圧を印加する。
これによって、帯電ローラ34は搬送ベルト31の絶縁層(表層)31aに当接しているので、搬送ベルト31の表層31aには、正と負の電荷が搬送ベルト31の搬送方向に対して交互に帯状に印加され、搬送ベルト21上に図7に示すように所定の帯電幅で帯電が行われて不平等電界が生成される。
そこで、被搬送部材(被記録媒体)である用紙5が給紙部4から給紙されて、搬送ローラ32と押えコロ36との間に送り込まれて、表層31aに正負極の電荷が形成されることによって不平等電界が発生している搬送ベルト31上へと送り込まれると、用紙5は電界の向きにならって瞬時に分極し、静電吸着力で搬送ベルト31上に吸着され、搬送ベルト31の移動に伴って搬送される。
そして、この搬送ベルト31で用紙5を間歇的に搬送しながら、用紙5上に記録ヘッド24から記録液の液滴を吐出して画像を記録(印刷)し、印刷が行われる用紙5の先端側を分離爪37で搬送ベルト31から分離して搬送ローラ38で排紙搬送部6に送り出す。
そこで、この画像形成装置における搬送ベルトの吸着力を低減する帯電制御について図8以降をも参照して説明する。
まず、図8に示すように、搬送ベルト31を帯電させるために帯電ローラ34に対して矩形波の交番電圧として±2kV(ピーク−ピーク:p−pで4kV)を印加したとき(印加する交番電圧を「印加電圧」又は「帯電電圧」という。)、搬送ベルト31の表面電位は略±1kV(p−pで2kV)の正弦波状に変化する。このとき得られる吸着力を、用紙5を吸着して搬送するための吸着力、すなわち、「所要の吸着力」とする。
このように搬送ベルト31に所要の吸着力が得られる交番電圧を印加した状態から、帯電ローラ34に対する高電圧の印加を停止して搬送ベルト31に対する電圧印加を停止する(帯電オフにする)と、本来であれば、搬送ベルト31の表面電位は0Vになって吸着力が生じないはずであるが、実験によると、図9に示すように、帯電オフ時から印加電圧がなくなっているにもかかわらず、搬送ベルト31の表面電位は0にはならず、ある程度(1kVp−p程度)に保持され、この結果、搬送ベルト31には吸着力が生じている状態になることが確認された。なお、図8及び図9などでは測定位置の関係で印加電圧と表面電位の変化にタイムラグがあるように図示している。
しかも、この搬送ベルト31の表面電位が0にならずに吸着力が生じている状態は、図9の状態から10sec経過した後でも継続することが確認された。すなわち、図10に示すように、図9の状態から10sec経過した後でも搬送ベルト31の表面電位が0.66kVp−pになるだけで、依然吸着力が生じる状態に保持されていることが確認された。
そこで、本発明者は、搬送ベルト31に所要の吸着力が得られる交番電圧を印加した状態から搬送ベルト31の吸着力を低減するには、搬送ベルト31に対する帯電を停止しない方が良いのではないかと推論し、搬送ベルト31に対する印加電圧として所要の吸着力が得られる交番電圧よりも低い電圧値の交番電圧を印加する実験を繰り返した。
この結果、例えば、搬送ベルト31に対する印加電圧を±2kVから±1kVに変化させると、図11に示すように、搬送ベルト31の表面電位は、搬送ベルト31に対する帯電を停止した場合よりも低くなることが確認された。この結果から更に、吸着力が0になる電圧値が存在するのではないかと推論し、搬送ベルト31に対する印加電圧を±2kVから±0.6kVに変化させると、図12に示すように、搬送ベルト31の表面電位は、搬送ベルト31に対する帯電を停止した場合よりも低く(0.24kVp−p)なり、吸着力を生じない表面電位まで低下することが確認された。
そのため、搬送ベルト31に印加する印加電圧の電圧値を変化させ、各印加電圧(値)に対する搬送ベルト31の表面電位及び吸着力を測定した。この結果を図13及び表1に示している。なお、吸着力は、ここでは、吸着面積(210mm×40mm)の紙片を搬送ベルト31に吸着させて、その紙片を搬送ベルト31と水平方向に引っ張り引き剥がす力として測定しているので、本来の搬送ベルト31の吸着力そのものではないが、概ね相関関係にある。
Figure 2006027771
この結果から分かるように、前述したように搬送ベルト31に対する交番電圧の印加を停止したときには表面電位は1kVp−pでこれに対応する吸着力はほぼ3.5(N)であるのに対し、搬送ベルト31に対する印加電圧の電圧値を±1kVにすると、吸着力はほぼ1/3の1(N)に低下し、±0.8kVにすると吸着力はなくなる。
したがって、搬送ベルトに所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から吸着力を低減するには、搬送ベルトに対する交番電圧の印加を停止するのではなく、交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値の交番電圧を印加することによって達成できるのである。
この場合、本発明者の実験によると、搬送ベルトの吸着力を低減するために印加する交番電圧の電圧値を帯電開始電圧以下にすることによって、搬送ベルトの吸着力をほぼなくすることができる。この帯電開始電圧は、搬送ベルトの材質、帯電ローラの材質、帯電ローラの径などによって決定される電圧(異なる電圧)であり、上記の例では±0.8kVである。
そこで、この画像形成装置においては、制御部300及びACバイアス供給部316は、後述するように紙間あるいはジャム発生時などには、搬送ベルト31に所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧の印加を停止したときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値の交番電圧を帯電ローラ34を通じて搬送ベルト31に印加することによって、搬送ベルト31の吸着力を低減(なくする場合を含む)するようにしている。
また、本発明者は、搬送ベルト31に対する印加電圧の電圧値を変化させないで周波数を変化することで吸着力がどのように変化するかについても実験を行った。この結果を図14及び表2に示している。なお、実験は、印加電圧を±2kVとし、常温常湿環境下で行い、吸着面積は210mm(A4縦)×40mm(現状の吸着範囲)とした。
Figure 2006027771
この結果から分かるように、印加電圧を変化させないで、周波数を200Hz程度にすると、搬送ベルト31に対する印加電圧を停止したときの吸着力よりも小さな吸着力にすることができる。
したがって、搬送ベルトに所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から吸着力を低減するには、搬送ベルトに対する交番電圧の印加を停止するのではなく、交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる周波数の交番電圧を印加することによっても達成できるのである。
次に、以上の吸着力低減を行う例について図15を参照して説明する。この例では、複数枚の用紙5を連続的に搬送して画像形成を行う場合に、紙間では吸着力を低減する処理を行うようにした例である。
すなわち、印刷開始によって給紙部4から用紙5の給紙を行い、このとき、帯電ローラ34による帯電位置と用紙5が搬送ローラ32と押さえコロ36に挟まれる位置とが異なるので、用紙5が搬送ローラ32と押さえコロ36に到達したときには搬送ベルト31の帯電した部位も到達する所定のタイミングで、帯電ローラ34に所定の電圧値の矩形波の交番電圧の印加を開始して、搬送ベルト31を所要の吸着力が得られる表面電位に帯電させる(所定電圧で帯電)。
そして、用紙5が搬送ベルト31に吸着されて搬送され、記録ヘッド24から記録液滴が吐出されて画像が形成されながら送られるとき、用紙5の後端が搬送ベルト31に吸着されるタイミングを紙間開始タイミングとして、紙間開始タイミングで帯電ローラ34に印加する交番電圧の電圧値を吸着力が低減する前述した電圧値に低下させて(帯電電圧低下)搬送ベルト31に印加させることで、紙間に対応する搬送ベルト31の領域部分では吸着力を低下させる(無くする場合を含む)。
その後、次の印刷があるか否かを判別して、次の印刷がなければ、そのまま搬送ベルトの帯電を停止し(このときには既に搬送ベルト31の表面電位は低下した状態にある。)、次の印刷があれば、給紙処理に戻って、所定のタイミングで再び帯電ローラ34に所定の電圧値の矩形波の交番電圧の印加を開始して、搬送ベルト31を所要の吸着力が得られる表面電位に帯電させる。
これによって、複数の用紙5を連続的に搬送して印刷するとき、搬送ベルト31の紙間に対応する領域部分では吸着力が低下させられるので、紙粉などの異物が搬送ベルト31に吸着されることが低減する。その結果、クリーニング手段138による異物の掻き落としが容易になり、クリーニング効率が向上する。
次に、吸着力低減を行う他の例について図16を参照して説明する。この例は用紙のジャムが発生したときには吸着力を低減する処理を行うようにした例である。
すなわち、印写開始センサ201で用紙5の先端を検知した後所要のタイミングで印刷を開始し、印写終了センサ202の検知信号をチェックして所定時間内に印写終了センサ202が用紙5を検知しないときにはジャムと判定し、帯電ローラ34に印加する交番電圧を吸着力が低減する前述した電圧値に低下させて搬送ベルト31に印加させる。
このとき、前述したように帯電ローラ34による帯電位置と搬送ベルト31の吸着位置とが異なることから、少なくとも、吸着力が低減した搬送ベルト31の部位が用紙5を搬送する位置まで移動する時間を予め設定し、この設定時間の間は帯電電圧を低下させ、この低下させた帯電電圧で搬送ベルト31を帯電しながら移動させ、搬送ベルト31の吸着力が低減した部位が用紙5を搬送する位置以上に移動した後、装置を停止し、ジャム処理に移行する。
このように、搬送ベルト31の吸着力を低減させた領域を用紙5と対応する位置まで移動させることで、用紙5に対する吸着力が低減して、用紙5の抜き取りなどのジャム処理操作が容易になる。
なお、搬送ベルト表面のクリーニング性(清浄化性)の面では吸着力が0であることが好ましいので、上述した例では±0.8kVを越えないことが好ましく、一方、ジャム処理ではある程度の吸着力があっても問題がない(約3N程度)ので上述した例では±1.2kV程度でも構わない。つまり、紙間で低下させる帯電電圧の電圧値とジャム処理時に低下させる帯電電圧の電圧値とは同じである必要はない。
次に、その他の状況における吸着力低減処理について図17をも参照して説明する。
ここでは、印刷が終了した時、電源オフ時、待機状態移行時、省エネモード移行時に、一旦搬送ベルト31に対する帯電電圧(印加電圧)の電圧値を低下(帯電電圧低下)させて、例えば搬送ベルト31の表面電位を図12に示す程度まで低下させ、この状態で例えば搬送ベルト31を1サイクル周回させた後、帯電ローラ34に対する印加電圧の印加を停止して搬送ベルト31の帯電を停止する。
これによって、印刷が終了した時、電源オフ時、待機状態移行時、省エネモード移行時には、搬送ベルト31の表面電位をほぼ0にした状態にすることができ、残留表面電位による吸着力でゴミなどの異物が付着することを防止できるようになる。
なお、図15ないし図17の例では印加電圧の電圧値を所要の吸着力が得られる電圧値から低下させることで吸着力を低減させる例で説明しているが、前述したように周波数を異ならせる(高くする)ことで吸着力を低減させるようにすることもできる。
次に、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態について図18を参照して説明する。
この画像形成装置はフルライン型ヘッドを備えたものであり、簡単に説明すると、装置本体401の内部に画像形成部402及び用紙を搬送する本発明に係る静電搬送装置で構成される搬送機構403等を有し、装置本体401の一方側に多数枚の用紙405を積載可能な給紙トレイ404を備え、この給紙トレイ404から給紙される用紙405を取り込み、副走査搬送機構403によって用紙405を搬送しながら画像形成部402によって所要の画像を記録した後、装置本体401の他方側に装着された排紙トレイ406に用紙405を排紙する。
画像形成部402は、記録液を収容した記録液カートリッジと記録液の液滴を吐出するインクジェットヘッドとを一体とし、用紙の幅方向(搬送方向と直交する方向)の長さ相当分のノズル列を有するライン型ヘッド410y、410m、410c、410kを備えたものである。これらのライン型ヘッド410y、410m、410c、410kは図示しないヘッドホルダに取り付けている。
ライン型ヘッド410y、410m、410c、410kは、用紙搬送方向上流側からそれぞれ例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に各色の液滴を吐出する。なお、ライン型ヘッドとしては、各色の液滴を吐出する複数のノズル列を所定間隔で配置した1つのヘッドを用いることもできるし、ヘッドと記録液カートリッジを別体としたものを用いることもできる。
給紙トレイ404の用紙405は、給紙コロ421によって1枚づつ分離され装置本体401内に給紙され、用紙供給ローラ422によって搬送機構403に送り込まれる。
この搬送機構403は、駆動ローラ423と従動ローラ424との間に掛け渡した搬送ベルト425と、この搬送ベルト425を帯電させるための帯電ローラ426と、搬送ベルト425を画像形成部2に対向する部分で案内するガイド部材(プラテンプレート)427と、搬送ベルト425に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなる記録液拭き取り部材(ここでは、クリーニングローラ)428と、用紙405を除電するための導電ゴムを主体とした除電ローラ429と、用紙405を搬送ベルト425側へ押える用紙押さえローラ430とを備えている。なお、搬送ベルト425の構成は前記実施形態と同様である。
また、搬送機構403の下流側には画像が記録された用紙405を排紙トレイ406に送り出すための排紙ローラ431を備えている。
このように構成した画像形成装置においても、搬送ベルト425を帯電させて用紙405を送り込むことによって、静電力で用紙405が搬送ベルト425に吸着されて、搬送ベルト425の周回移動によって搬送され、画像形成部402によって画像が形成されて、排紙トレイ406に排紙される。
そして、この画像形成装置においても、紙間やジャム発生時には、前記実施形態と同様に、搬送ベルト425に所要の吸着力を生じる交番電圧(印加電圧)を印加した状態から吸着力を低減するには、搬送ベルト425に対する交番電圧の印加を停止するのではなく、交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加するようにしている。
なお、上記実施形態においては、本発明に係る画像形成装置としてマルチファンクション(MFP)構成やプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、他の画像形成装置やインク以外の記録液を用いる画像形成装置にも同様に適用することができる。また、本発明に係る静電搬送装置は、自動原稿読取装置の搬送機構やブック原稿の頁送り機構などにも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を示す概略構成図である。 同画像形成装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。 同副走査搬送部の拡大説明図である。 同じく同副走査搬送部の拡大説明図である。 同副走査搬送部の搬送ベルトの説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を説明するブロック図である。 搬送ベルトの帯電パターンの説明に供する説明図である。 搬送ベルトに対して所要の吸着力を生じる印加電圧を印加した状態での表面電位の変化の説明に供する説明図である。 搬送ベルトに対する帯電をオフしたときの表面電位の変化の説明に供する説明図である。 図9の状態から10秒経過したときに表面電位の変化の説明に供する説明図である。 搬送ベルトに対する帯電をオフしないで印加電圧を下げたときの表面電位の変化の説明に供する説明図である。 搬送ベルトに対する帯電をオフしないで更に印加電圧を下げたときの表面電位の変化の説明に供する説明図である。 搬送ベルトに対する印加電圧の電圧値と表面電位及び吸着力の変化の一例を説明する説明図である。 搬送ベルトに対する印加電圧の周波数と表面電位及び吸着力の変化の一例を説明する説明図である。 紙間で搬送ベルトの吸着力を低減させる処理の一例の説明に供するフロー図である。 ジャム発生時に搬送ベルトの吸着力を低減させる処理の一例の説明に供するフロー図である。 その他の状態で搬送ベルトの吸着力を低減させる処理の一例の説明に供するフロー図である。 本発明に係る他の画像形成装置の説明に供する説明図である。
符号の説明
1…装置本体
2…画像形成部
3…副走査搬送部
4…給紙部
5…用紙(被記録媒体、被搬送部材)
6…排紙搬送部
7…排紙トレイ
11…画像読取部
23…キャリッジ
24…記録ヘッド
31…搬送ベルト
32…搬送ローラ
34…帯電ローラ
316…ACバイアス供給部

Claims (9)

  1. 搬送ベルトに交番電圧を印加して帯電させ、この搬送ベルトに被搬送部材を静電吸着して搬送する静電搬送装置において、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加する手段を備えていることを特徴とする静電搬送装置。
  2. 請求項1に記載の静電搬送装置において、複数の被搬送部材を連続的に搬送するとき、被搬送部材の間で、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することを特徴とする静電搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の静電搬送装置において、前記被搬送部材のジャムが発生したときに、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することを特徴とする静電搬送装置。
  4. 請求項3に記載の静電搬送装置において、前記ジャムが発生したときに、少なくとも前記搬送ベルトがこの搬送ベルトを帯電させる帯電手段から前記被搬送部材を吸着する位置まで移動する時間の間、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することを特徴とする静電搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の静電搬送装置において、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧が前記吸着力を発生させない電圧値又は周波数の交番電圧であることを特徴とする静電搬送装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の静電搬送装置において、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる交番電圧の電圧値が帯電開始電圧以下であることを特徴とする静電搬送装置。
  7. 静電搬送装置で被記録媒体を静電吸着して搬送しながらこの被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記静電搬送装置が請求項1ないし6のいずれかに記載の静電搬送装置であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、記録液の液滴を吐出して前記被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7又は8に記載の画像形成装置において、電源オフ時、待機状態又は省エネモードに移行する時に、前記搬送ベルトに対し、所要の吸着力を生じる交番電圧を印加した状態から交番電圧を印加しない状態にしたときに生じる吸着力よりも小さい吸着力を生じる電圧値又は周波数の交番電圧を印加することを特徴とする画像形成装置。

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