JP2006027770A - 揚重機取付装置、及びエレベータの揚重機取付方法 - Google Patents

揚重機取付装置、及びエレベータの揚重機取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】揚重機を支持部材に容易に取り付けることができ、揚重のためのコストを低減することができる揚重機取付装置、及びエレベータの揚重機取付方法を得る。
【解決手段】支持掛け金4には、取付用竿により装着ベース6が装着される。装着ベース6には、掛止用フック17を有する吊り体7が懸吊ロープ8により吊り下げられる。装着ベース6は、掛止用フック17を掛止可能な掛け止めボルト11と、掛止用フック17を掛け止めボルト11に案内するためのガイド板23,27と、懸吊ロープ8が巻き掛けられた装着ベース返しプーリ14とを有している。吊り体7には、電動チェーンブロック9が取付可能になっている。吊り体7は、懸吊ロープ8の一端部8a側により装着ベース6に対して吊り下げられ、懸吊ロープ8の他端部8b側の引き下げにより引き上げられる。掛止用フック17は、吊り体7の上昇により掛け止めボルト11に掛止される。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えばエレベータの機材等を揚重する揚重機を支持部材に取り付ける揚重機取付装置、及びエレベータの揚重機取付方法に関するものである。
従来、エレベータの機材を揚重するためのチェーンブロック等の揚重機は、昇降路の上部の機械室内に組み立てられた支持構造物に取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−157233号公報
しかし、エレベータの機材の揚重作業の前に、支持構造物を機械室内で組み立てなければならない。また、支持構造物の組み立てや揚重機の支持構造物への取り付けの際には、脚立等の足場に乗って作業を行わなければならない。このように、揚重作業の前準備に大変な手間がかかってしまう。
また、支持構造物は、エレベータの機材の揚重に耐える強度が必要となるので大形となり、支持構造物の部品コストもかかってしまう。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、揚重機を支持部材に容易に取り付けることができ、また揚重のためのコストを低減することができる揚重機取付装置、及びエレベータの揚重機取付方法を得ることを目的とする。
この発明に係る揚重機取付装置は、機材を揚重する揚重機を支持部材に取り付けるための揚重機取付装置であって、掛止用フックを有し、揚重機が取り付けられる吊り体、掛止用フックを掛止可能な掛け止め部と、掛止用フックを掛け止め部に案内するためのフックガイド部と、装着ベース側ロープ返し部とを有し、支持部材に着脱可能な装着ベース、及び装着ベース側ロープ返し部に掛けられ、一端部側で吊り体を装着ベースに対して吊り下げ、装着ベース側ロープ返し部により下方へ向けられた他端部側の引き下げにより吊り体を引き上げ可能な懸吊ロープを備え、懸吊ロープの他端部側の引き下げによる吊り体の引き上げにより、掛止用フックを掛け止め部に掛止させるようになっている。
この発明に係るエレベータの揚重機取付装置では、懸吊ロープの他端部側を引き下げることにより、支持部材に装着された装着ベースに対して吊り体が引き上げ可能になっており、吊り体の引き上げにより、吊り体が装着ベースに掛止可能になっているので、吊り体に揚重機を取り付けることにより、装着ベースに対して揚重機を懸吊ロープにより吊り下げることができ、昇降路の上部から離れた場所からでも昇降路の上部に揚重機を容易に取り付けることができる。また、揚重機を支持するための大形の支持構造物も必要ないので、揚重のためのコストも低減することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの昇降路を示す縦断面図である。図において、建物の各階には、昇降路1と乗場2とを連通する乗場出入口3が設けられている。昇降路1内の上部には、支持部材である支持掛け金4が設けられている。支持掛け金4は、金属棒を略U字形に曲げて作製された曲げ部材である。また、支持掛け金4の両端部は昇降路1の天井壁5に埋め込まれ、支持掛け金4の曲げ部分は昇降路1内に露出されている。
図2は図1の支持掛け金4に電動チェーンブロックが取り付けられるときの状態を示す縦断面図、図3は図2の支持掛け金4に電動チェーンブロックが取り付けられるときの状態を示す側断面図である。図において、支持掛け金4には、支持掛け金4に着脱可能な装着ベース6が装着される。装着ベース6には、吊り体7が懸吊ロープ8により吊り下げられている。吊り体7には、エレベータの機材を揚重する揚重機である電動チェーンブロック9が取り付けられている。吊り体7及び電動チェーンブロック9は、懸吊ロープ8の移動により装着ベース6に対して上下方向へ移動可能になっている。
装着ベース6は、支持掛け金4に掛止可能なベース用フック10と、ベース用フック10の下方に配置され、吊り体7を掛止するための棒状の掛け止め部である掛け止めボルト11と、ベース用フック10の下部(基部)及び掛け止めボルト11を挟み、ベース用フック10及び掛け止めボルト11を互いに連結する第1及び第2のベース部材(一対のベース部材)12,13と、第1のベース部材(一方のベース部材)12に設けられ、懸吊ロープ8が巻き掛けられた装着ベース側ロープ返し部である装着ベース返しプーリ14とを有している。
吊り体7は、吊り体本体15と、吊り体本体15に設けられ、懸吊ロープ8が巻き掛けられた吊り体側ロープ返し部である吊り体返しプーリ16と、吊り体本体15の上部に設けられ、掛け止めボルト11に掛止可能な掛止用フック17と、吊り体本体15の下部に設けられ、電動チェーンブロック9を取り付けるための揚重機取付部18とを有している。
ベース用フック10は、釣り針状の鉤部19と、鉤部19の基部と先端部との間の開放部から支持掛け金4が外れることを防止するための外れ止め片20とを有している。外れ止め片20は、鉤部19の基部に回動可能に設けられ、鉤部19の先端部内面に押し付けられる方向へ付勢されている。従って、鉤部19及び外れ止め片20によって、環状のベース用フック10が構成されている。
第1のベース部材12は、ベース用フック10に上部が固定され掛け止めボルト11が下部に固定された固定板21と、固定板21の上部から外側(第2のベース部材13側と反対側)へ延びる取付板22と、吊り体7が引き上げられる方向に対して傾斜するように固定板21の下部から下方へ延びるガイド板23とを有している。
第2のベース部材13は、ベース用フック10に上部が固定され掛け止めボルト11が下部に固定された固定板25と、固定板25の上部から外側(第1のベース部材12側と反対側)へ延びる取付板26と、吊り体7が吊り上げられる方向に対して傾斜するように固定板25の下部から下方へ延びるガイド板27とを有している。
固定板21はボルト24によりベース用フック10に固定され、固定板25はボルト28によりベース用フック10に固定されている。また、固定板21及び25は、互いに平行に配置されている。なお、掛け止めボルト11は、固定板21及び25に対して垂直に配置されている。
ガイド板23及び27は、互いに対向している。また、各ガイド板23及び27間の間隔は、吊り体7が引き上げられる方向について、掛け止めボルト11側よりも吊り体7側のほうが広くなっている。即ち、ガイド板23及び27は、各ガイド板23及び27間の間隔が掛け止めボルト11側よりも吊り体7側が広くなるように、吊り体7が引き上げられる方向に沿った直線に対して傾斜されている。なお、掛止用フック17を掛け止めボルト11に案内するためのフックガイド部は、ガイド板23及びガイド板27を有している。
取付板22は固定板21に対して垂直に配置され、取付板26は固定板25に対して垂直に配置されている。取付板22には、装着ベース返しプーリ14が設けられている。また、取付板26には、懸吊ロープ8の一端部8aが接続されている。
吊り体返しプーリ16は、掛止用フック17と揚重機取付部18との間に配置されている。また、吊り体返しプーリ16の数は、1つである。
掛止用フック17は、釣り針状の鉤部29と、鉤部29の基部と先端部との間の開放部から掛け止めボルト11が外れることを防止するための外れ止め片30とを有している(図3)。外れ止め片30は、鉤部29の基部に回動可能に設けられ、鉤部29の先端部内面に押し付けられる方向へ付勢されている。従って、鉤部29及び外れ止め片30によって、環状の掛止用フック17が構成されている。
揚重機取付部18は、略U字状に曲げて作製された曲げ部材であり、曲げ部材の両端部が吊り体本体15に固定されている。電動チェーンブロック9は、揚重機取付部18の曲げ部分に掛けられることにより、揚重機取付部18に取り付けられる。
懸吊ロープ8は、一端部8aから、吊り体返しプーリ16及び装着ベース返しプーリ14の順に巻き掛けられ、他端部8bに至っている。即ち、懸吊ロープ8は、一端部8a側で装着ベース6に対して吊り体7を吊り下げ、装着ベース返しプーリ14で下方へ向けられた他端部8b側の引き下げにより、吊り体7を引き上げ可能になっている。他端部8b側は最上階の乗場2(図1)の作業者によって乗場2側へ引き下げられ、電動チェーンブロック9が取り付けられた吊り体7が装着ベース6に対して引き上げられる。
電動チェーンブロック9は、チェーンブロック本体31と、チェーンブロック本体31の上部に設けられ、揚重機取付部18に取付可能な揚重機取付用フック32と、チェーンブロック本体31から繰り出され巻き戻される揚重ロープ33と、揚重ロープ33の繰り出し・巻き戻しの指令をチェーンブロック本体31へ送信する操作スイッチ34と、揚重ロープ33の端部に接続された揚重フック35とを有している。操作スイッチ34は、ケーブル36を介してチェーンブロック本体31に接続されており、乗場2の作業者により操作される。
図4は、図3の吊り体7が装着ベース6に掛止される直前の状態を示す側面図である。また、図5は、図4の掛け止めボルト11と吊り体7との位置関係を示す説明図である。図において、掛止用フック17は、吊り体7が装着ベース6に対して吊り下げられているときに、掛け止めボルト11の中心軸線を通りかつ吊り体7が引き上げられる方向に沿った直線P(即ち、吊り体7及び電動チェーンブロック9の重心と掛け止めボルト11の中心軸線とを通る直線P)からずれた位置に掛止用フック17の頂部が位置するように、吊り体本体15に設けられている。即ち、掛止用フック17の頂部は、吊り体7が装着ベース6に対して吊り下げられているときに、直線P上を避けて配置されるようになっている。
また、掛止用フック17は、吊り体7の引き上げにより、鉤部29の先端部側の傾斜部分に掛け止めボルト11が当接するように、吊り体本体15に設けられている。即ち、掛止用フック17は、吊り体7が吊り下げられているときに、直線Pが鉤部29の先端部側の傾斜部分を通るように、吊り体本体15に設けられている。これにより、掛止用フック17は、吊り体7の引き上げに伴って、掛け止めボルト11に当接され、掛け止めボルト11の表面を滑ることにより、掛け止めボルト11に掛止可能になっている。
図6は、図4の吊り体7が装着ベース6に掛止された状態を示す縦断面図である。また、図7は、図6の掛け止めボルト11と吊り体7との位置関係を示す説明図である。掛止用フック17及び掛け止めボルト11は、吊り体7の引き上げに伴って、互いに押し合いながら水平方向について互いに離れる方向へ変位され、掛止用フック17が掛け止めボルト11に掛けられるようになっている。掛止用フック17が掛け止めボルト11に掛けられる際には、掛け止めボルト11により外れ止め片30が鉤部29の内側へ回動されるようになっている。
図8は、図2の電動チェーンブロック9の取付作業の状態を示す説明図である。図において、装着ベース6は、棒状体である伸縮可能な取付用竿41によって取り付けられる。取付用竿41は、装着ベース6の重量にも耐える強度を有する竿本体42と、竿本体42の先端部に設けられた磁石43とを有している。装着ベース6は、磁石43に吸着保持されて取付用竿41によって持ち上げられるようになっている。
なお、揚重機取付装置44は、装着ベース6、吊り体7及び懸吊ロープ8を有している。
次に、電動チェーンブロック9を支持掛け金4に取り付ける手順について説明する。
ここで、手順の説明のため、図2〜4、図6及び図8において、懸吊ロープ8の一端部8aと吊り体返しプーリ16との間の部分を第1吊り下げ部8c、懸吊ロープ8の吊り体返しプーリ16と装着ベース返しプーリ14との間の部分を第2吊り下げ部8d、及び懸吊ロープ8の装着ベース返しプーリ14と他端部8bとの間の部分を引き下げ部8eとする。なお、第1吊り下げ部8c及び第2吊り下げ部8bが懸吊ロープ8の一端部8a側とされ、引き下げ部8eが懸吊ロープ8の他端部8b側とされている。
まず、懸吊ロープ8の一端部8aを取付板22に接続し、他端部8bを吊り体返しプーリ16及び装着ベース返しプーリ14の順に通して、懸吊ロープ8が一端部8aから吊り体返しプーリ16及び装着ベース返しプーリ14の順に掛けられた状態にしておく。即ち、懸吊ロープ8の他端部8b側の引き下げにより、一端部8a側で吊り下げられた吊り体7が引き上げられるように、懸吊ロープ8を装着ベース6及び吊り体7にあらかじめセッティングしておく。このとき、第1吊り下げ部8c、第2吊り下げ部8d及び引き下げ部8eの長さは、十分長くしておく(準備工程)。
この後、揚重機取付部18に揚重機取付用フック32を掛けて、吊り体7に電動チェーンブロック9を取り付ける。この後、最上階の乗場2において装着ベース6を磁石43に吸着保持させて、吊り体7及び電動チェーンブロック9を乗場2に残したまま、最上階の乗場出入口3から支持掛け金4に向けて装着ベース6を取付用竿41で持ち上げ、ベース用フック10を支持掛け金4に掛けることにより、装着ベース6を支持掛け金4に装着する。このとき、装着ベース6は、ガイド板23,27間の間隔が広がっている側を下方に向けて支持掛け金4に装着される(装着工程)。
この後、取付用竿41を乗場2の床に置き、引き下げ部8eを手繰りながら引き下げ、第1吊り下げ部8c及び第2吊り下げ部8dを含む一端部8a側で吊り体7及び電動チェーンブロック9を吊り下げ、引き上げる。引き下げ部8eをさらに引き上げることにより、装着ベース6に対して電動チェーンブロック9をさらに上昇させる。このとき、懸吊ロープ8の他端部8b側の引き下げの方向によっては、装着ベース6が鉛直方向に対して傾くことがある。この場合には、掛止用フック17はガイド板23あるいはガイド板27により掛け止めボルト11へ案内される(引き上げ工程)。
この後、電動チェーンブロック9を上昇させながら、掛け止めボルト11に掛止用フック17を掛止させる。このとき、電動チェーンブロック9を上昇させるだけで、掛止用フック17は、掛け止めボルト11に対してスライドされ、掛け止めボルト11に自然に掛止される(掛止工程)。
図9は、図1の昇降路1の上部に取り付けられた電動チェーンブロック9による揚重作業の状態を示す説明図である。図に示すように、最上階の乗場2の作業者(図示せず)により操作スイッチ34が操作され、電動チェーンブロック9による揚重作業が行われる。このとき、懸吊ロープ8の他端部8bは乗場2側に保持されている。
揚重作業終了後、昇降路1の上部に足場が組まれ、足場上に作業者により装着ベース6が支持掛け金4から取り外される。
このような揚重機取付装置44では、懸吊ロープ8の他端部8b側を引き下げることにより、支持掛け金4に装着された装着ベース6に対して吊り体7が引き上げ可能になっており、吊り体7の引き上げにより、吊り体7が装着ベース6に掛止可能になっているので、吊り体7に電動チェーンブロック9を取り付けることにより、装着ベース6に対して電動チェーンブロック9を懸吊ロープ8により吊り下げることができ、昇降路1の上部から離れた場所からでも昇降路1の上部に電動チェーンブロック9を容易に取り付けることができる。また、電動チェーンブロック9を支持するための大形の支持構造物も必要ないので、揚重のためのコストも低減することができる。
また、装着ベース6は、掛止用フック17を掛け止めボルト11に案内するためのガイド板23,27を有しているので、吊り体7の引き上げに伴って掛止用フック17を掛け止めボルト11へ導くことができ、掛止用フック17を掛け止めボルト11に容易にかつより確実に掛止させることができる。
また、ガイド板23,27間の間隔は、吊り体7が引き上げられる方向について、掛け止めボルト11側よりも吊り体7側のほうが広くなっているので、例えば懸吊ロープ8の他端部8bの引き下げ等により装着ベース6が揺れたり傾いたりした場合であっても、簡単な構成で掛止用フック17を掛け止めボルト11へより確実に導くことができる。
また、吊り体7は、懸吊ロープ8が巻き掛けられた吊り体返しプーリ16を有し、懸吊ロープ8は、装着ベース6に接続された一端部8aから、吊り体返しプーリ16及び装着ベース返しプーリ14の順に巻き掛けられ、他端部8bに至っているので、一端部8a及び装着ベース返しプーリ14の2点で吊り体7を吊り下げることができ、吊り体7を安定して引き上げることができる。また、吊り体7が引き上げられる方向を避けて懸吊ロープ8を張ることができ、吊り体7を装着ベース6に対してさらに容易に引き上げることができる。
また、懸吊ロープ8が複数の吊り体返しプーリに巻き掛けられていると、各吊り体返しプーリに対する懸吊ロープ8の摩擦等の違いにより、吊り体7が傾き易くなってしまうが、この発明では、懸吊ロープ8が巻き掛けられた吊り体返しプーリ16は1個であるので、吊り体7が装着ベース6に吊り下げられたときに、吊り体7が傾くことを防止することができ、掛止用フック17を掛け止めボルト11にさらに容易に掛止することができる。また、吊り体返しプーリ16の数を少なくすることができるので、コストを低減することができる。
また、装着ベース6は、支持掛け金4に掛止可能なベース用フック10を有しているので、支持掛け金4に装着ベース6を容易に装着することができる。
また、掛止用フック17の頂部は、吊り体7が装着ベース6に対して吊り下げられているときに、掛け止めボルト11を通りかつ吊り体7が引き上げられる方向に沿った直線上からずらして配置され、吊り体7の引き上げに伴って、掛止用フック17及び掛け止めボルト11が水平方向について互いに押し合いながら互いの表面を滑り、掛止用フック17が掛け止めボルト11に掛止されるようになっているので、掛止用フック17に別の力を加えなくても、吊り体7を装着ベース6に対して引き上げるだけで、掛止用フック17を掛け止めボルト11に容易に掛止することができる。
また、上記のようなエレベータの揚重機取付方法では、装着ベース6を支持掛け金4に装着した後に、電動チェーンブロック9を取り付けた吊り体7を装着ベース6に対して吊り下げ、懸吊ロープ8により吊り体7及び電動チェーンブロック9を引き上げることにより、吊り体7を装着ベース6に掛止するようになっているので、大形の支持構造物を組み立てることなく、昇降路1の上部から離れた乗場2側から昇降路1の上部に設けられた支持掛け金4に電動チェーンブロック9を容易に取り付けることができる。また、大形の支持構造物も必要ないので、揚重のためのコストも低減することができる。
また、掛止用フック17は、吊り体7を引き上げる際に、ガイド板23,27により掛け止めボルト11に案内されるようになっているので、掛止用フック17を掛け止めボルト11に容易にかつより確実に導くことができる。
なお、上記の例では、掛止用フック17を案内するためのフックガイド部としてガイド板23及びガイド板27が装着ベース6に設けられているが、吊り体7が装着ベース6に対して吊り下げられたときに、装着ベース返しプーリ14から直線Pよりも離れた側に位置するガイド板、即ちこの例では、ガイド板23のみをフックガイド部として装着ベース6に設けてもよい。このようにしても、掛止用フック17をガイド板23により受けることができ、懸吊ロープ8の他端部8bの引き下げにより装着ベース6が傾いた場合にも、掛止用フック17を掛け止めボルト11により確実に案内することができる。
また、上記の例では、取付用竿41は、磁石43に装着ベース6を吸着保持させて装着ベース6を持ち上げるようにしているが、例えば取付用竿41の先端部に装着ベース持ち上げ用フックを設け、装着ベース持ち上げ用フックに装着ベース6を掛けて持ち上げるようにしてもよい。
また、上記の例では、揚重機取付装置44は、エレベータの機材を揚重するために用いられているが、エレベータの機材以外の機材、例えば建築機材等を揚重するために揚重機取付装置を転用してもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータの昇降路を示す縦断面図である。 図1の支持掛け金に揚重機が取り付けられるときの状態を示す縦断面図である。 図2の支持掛け金に揚重機が取り付けられるときの状態を示す側断面図である。 図3の吊り体が装着ベースに掛止される直前の状態を示す側面図である。 図4の掛け止めボルトと吊り体との位置関係を示す説明図である。 図4の吊り体が装着ベースに掛止された状態を示す縦断面図である。 図6の掛け止めボルトと吊り体との位置関係を示す説明図である。 図2の電動チェーンブロックの取付作業の状態を示す説明図である。 図1の昇降路の上部に取り付けられた電動チェーンブロックによる揚重作業の状態を示す説明図である。
符号の説明
1 昇降路、4 支持掛け金(支持部材)、6 装着ベース、7 吊り体、8 懸吊ロープ、9 電動チェーンブロック(揚重機)、10 ベース用フック、11 掛け止めボルト(掛け止め部)、14 装着ベース返しプーリ(装着ベース側ロープ返し部)、16 吊り体返しプーリ(吊り体側ロープ返し部)、17 掛止用フック、23,27 ガイド板(フックガイド部)。

Claims (7)

  1. 機材を揚重する揚重機を支持部材に取り付けるための揚重機取付装置であって、
    掛止用フックを有し、上記揚重機が取り付けられる吊り体、
    上記掛止用フックを掛止可能な掛け止め部と、上記掛止用フックを上記掛け止め部に案内するためのフックガイド部と、装着ベース側ロープ返し部とを有し、上記支持部材に着脱可能な装着ベース、及び
    上記装着ベース側ロープ返し部に掛けられ、一端部側で上記吊り体を上記装着ベースに対して吊り下げ、上記装着ベース側ロープ返し部により下方へ向けられた他端部側の引き下げにより上記吊り体を引き上げ可能な懸吊ロープ
    を備え、
    上記他端部側の引き下げによる上記吊り体の引き上げにより、上記掛止用フックを上記掛け止め部に掛止させるようになっていることを特徴とする揚重機取付装置。
  2. 上記フックガイド部は、互いに対向する一対のガイド板を有しており、
    各上記ガイド板間の間隔は、上記吊り体が引き上げられる方向について、上記掛け止め部側よりも上記吊り体側のほうが広くなっていることを特徴とする請求項1に記載の揚重機取付装置。
  3. 上記吊り体は、上記懸吊ロープが掛けられた吊り体側ロープ返し部をさらに有し、
    上記懸吊ロープの一端部は、上記装着ベースに接続されており、
    上記懸吊ロープは、上記一端部から、上記吊り体側ロープ返し部及び上記装着ベース側ロープ返し部の順に掛けられ、上記他端部に至っていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の揚重機取付装置。
  4. 上記吊り体側ロープ返し部は、1個のプーリであることを特徴とする請求項3に記載の揚重機取付装置。
  5. 上記装着ベースは、上記支持部材に掛止可能なベース用フックをさらに有し、上記ベース用フックが上記支持部材に掛止されることにより、上記支持部材に装着されるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の揚重機取付装置。
  6. 上記掛止用フックの頂部は、上記吊り体が上記装着ベースに対して吊り下げられているときに、上記掛け止め部を通りかつ上記吊り体が引き上げられる方向に沿った直線上を避けて配置されるようになっており、
    上記吊り体の引き上げに伴って、上記掛止用フック及び掛け止め部が水平方向について互いに押されながら互いの表面を滑ることにより、上記掛止用フックが上記掛け止め部に掛止されるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の揚重機取付装置。
  7. エレベータの機材を揚重する揚重機を昇降路の上部に取り付けるためのエレベータの揚重機取付方法であって、
    上記揚重機を取り付けた吊り体を装着ベースに対して吊り下げるために、上記装着ベースの装着ベース側ロープ返し部に上記懸吊ロープを掛けて、上記装着ベース及び上記吊り体に上記懸吊ロープをセッティングする準備工程、
    上記装着ベースを棒状体により持ち上げて、上記昇降路の上部に設けられた支持部材に、上記装着ベースのフックガイド部を下方に向けて上記装着ベースを装着する装着工程、
    上記懸吊ロープの他端部側を引き下げて、上記懸吊ロープの一端部側で上記吊り体を上記装着ベースに対して引き上げる引き上げ工程、及び
    上記吊り体の掛止用フックを上記フックガイド部に案内させて上記装着ベースの掛け止め部に掛止させる掛止工程
    を備えていることを特徴とするエレベータの揚重機取付方法。
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