JP2006027643A - 容器蓋材 - Google Patents

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Keijiro Omori
啓二郎 大森
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】エンボス工程を必要とせずに容器蓋材の表面を粗にする容器蓋材を提供すること。
【解決手段】フランジ付き容器(20)の開口部を覆い、フランジ部(21)に密封シールされるシート状の容器蓋材(10)であって、表面に印刷層(11)が形成され、印刷層(11)ないしはその上に塗布される表面保護層(12)が熱発泡性のインキ又はニスからなる。印刷層(11)や表面保護層(12)は、少なくともシール部分を除いて形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、フランジ付き容器の開口部を覆い、フランジ部に密封シールされる容器蓋材に関するものであり、特には、エンボス工程を経ずに表面を粗にする容器蓋材に関する。
近時、容器入りの焼きそば、カップラーメン等が広く流通している。例えば、カップラーメンは、カップ等の容器に即席麺や具類を充填後、カップ容器の開口部にシート状の蓋材を被せてフランジ部を密封シールして、全体をシュリンク包装したものである。
ところで、カップラーメン作製工場においては、シート状の蓋材を一枚ずつ吸盤で吸い取り、即席麺等の内容物が充填されたカップ容器の開口部に被せ、密封シールされるが、その際、蓋材同士が密着して二枚取り等の障害が起きる場合がある。
給紙時における二枚取りを防止するために、印刷後シート状の蓋材にエンボス加工を施して蓋材表面を粗らして二枚取りを防止する効果を持たしている。
しかし、このような方法では、作業が一工程増えるという問題がある。
本発明は、シート状の蓋材を一枚ずつ吸盤で吸い取って容器に被せる際に発生する上記のような問題に鑑みてなされたもので、エンボス工程を必要とせずに、容器蓋材の表面を粗らして二枚取り防止効果を施したシート状の容器蓋材を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、フランジ付き容器の開口部を覆い、フタンジ部に密封シールされるシート状の容器蓋材であって、表面に印刷層が形成され、該印刷層ないしはその上に塗布される表面保護層が熱発泡性のインキ又はニスから成ることを特徴とする、容器蓋材である。
このように請求項1記載の発明によれば、表面に印刷層が形成され、該印刷層ないしはその上に塗布される表面保護層が熱発泡性のインキ又はニスから成るので、印刷工程を経るのみで、蓋材の表面が熱により発泡して粗れ、給紙時の二枚取りを防ぐことができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記印刷層ないし表面保護層は少なくともシール部分を除いて形成されていることを特徴とする、容器蓋材である。
このように請求項2記載の発明によれば、印刷層ないし表面保護層は少なくともシール部分を除いて形成されているので、シール時に熱や圧力を過酷にかけてもヒートシールバーへのインキとられなどの不都合を生じない。
このように本発明の容器蓋材は、表面保護層として、あるいは,印刷層として、熱発泡インキを全面ではなく、部分的に印刷することで,蓋材の表面全体を粗くして、蓋材を容器に被せてシールする際の二枚取りを防ぐことができ、かつ、エンボス工程を無くして進行することができる。
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の容器蓋材は、例えば、図1に示すように、フランジ付き容器(20)の開口部を覆い、フランジ部(21)に密封シールされるシート状の容器蓋材(10)であって、表面に印刷層(11)が形成され、該印刷層ないしはその上に塗布される表面保護層(12)が発泡性のインキ又はニスから成るものである。
容器蓋材(10)の層構成は、例えば、図2に示すように、〔容器外側〕紙基材(13)/アルミニウム箔(14)/ポリエチレンテレフタレートフィルム(15)/シーラント層(16)〔容器内側〕のような複合紙が使用されている。
紙基材(13)は、印刷基材であって、蓋材に厚みを持たせる。例えば、坪量が50g/m2 程度の模造紙などが好適に使用できる。
印刷層(11)は絵柄層で、容器蓋材の表面である紙基材(13)のシール部分を除いた表面にグラビア印刷法、オフセット印刷法等の公知の印刷法により形成させることができる。印刷層を形成するインキに熱発泡インキ(例えば、大日精化工業株式会社製)を使用すると、印刷時の乾燥機の熱により、印刷層が膨張して、蓋材表面を粗らすことができる。
印刷層(11)の上に表面保護層(12)を部分的に形成させることもできる。この表面保護層(12)に前述の熱発泡インキと同じ成分の熱発泡ニスを用いると、表面保護層(12)が発泡して蓋材表面を粗らすことができる。この場合には,印刷層(12)に発泡インキを使用しなくても良い。
アルミニウム箔(14)は、紙基材(13)の内側に配置され、蓋材にバリア性を持たせたり、デッドホールディング性(蓋材を容器から剥がしたままの状態を保持できる性質)がある。このため、蓋材を半開きの状態を保ったまま容易に熱湯を注ぐことができる。厚さ7μm程度のものが使用できる。
アルミニウム箔の内側に配置されるポリエチレンテレフタレートフィルム(15)は、蓋材に腰を持たせるためのもので、厚さ12μm程度のものが使用できる。
シーラント層(16)は、容器蓋材の最内層に配置され、容器(20)のフランジ部(21)と熱溶着することが必要であり、かつ、イージーピール性を有していることが好ましい。ポリオレフィン系の低温度シーラント材、2種類以上の共押し出しタイプのイージーピール材などが好適に使用できる。
紙基材(13)、アルミニウム箔(14)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(15)、シーラント層(16)の各層は、例えば、無溶剤型の接着剤を介して積層することができる。
容器蓋材(10)を被せるフランジ付き容器(20)は、プラスチックシートをシート成形したり、ポリスチレンビーズを発泡成形したり、あるいは複合紙を成形した紙カップなど一般的に公知の容器が使用できる。また、形状も円形、方形等任意である。
このような構造のシート状の容器蓋材(10)を使用することで、例えば、カップラーメン作製工場においては、シート状の蓋材を一枚ずつ吸盤で吸い取り、即席麺等の内容物が充填されたカップ容器の開口部に被せ、密封シールしても、容器蓋材の表面は粗に加工されているので、蓋材同士が密着して二枚取り等の障害が起きることはない。
本発明の容器蓋材を容器に被せた状態の一実施例を示す、断面説明図である。 本発明の容器蓋材の層構成の一実施例を示す、断面説明図である。
符号の説明
10‥‥容器蓋材
11‥‥印刷層
12‥‥表面保護層
13‥‥紙基材
14‥‥アルミニウム箔
15‥‥ポリエチレンテレフタレートフィルム
16‥‥シーラント層
20‥‥容器
21‥‥フランジ部

Claims (2)

  1. フランジ付き容器の開口部を覆い、フランジ部に密封シールされるシート状の容器蓋材であって、
    表面に印刷層が形成され、該印刷層ないしはその上に塗布される表面保護層が熱発泡性のインキ又はニスから成ることを特徴とする、容器蓋材。
  2. 前記印刷層ないしは表面保護層は、少なくともシール部分を除いて形成されていることを特徴とする、請求項1記載の容器蓋材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016132482A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 凸版印刷株式会社 熱変色性紙製蓋材の製造方法およびそれによる熱変色性紙製蓋材

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