JP2006027514A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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勇次 中元
Shuji Furusawa
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Abstract

【課題】 キーシリンダがロック本体から不正に抜き取られた際に、ステアリングロックの解除を規制することができるステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】 カムシャフト7の大径部11には、板状のタンブラー12がカムシャフト7の径方向に沿ってスライド可能な状態で取り付けられている。タンブラー12はカムシャフト7の回動を規制する部材であり、カムシャフト7の側面から飛び出してロックボディ2の係止溝20に係止するとカムシャフト7の回動を規制し、係止溝20から抜け出してカムシャフト7の内部に収まるとカムシャフト7の回動を許容する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ステアリングロックをロック状態又はアンロック状態とするステアリングロック装置に関する。
従来、車両には、車両駐車時にステアリング操作を規制して車両盗難を防止するステアリングロック装置が搭載されている。ステアリングロック装置は、車両キーをキーシリンダに差し込んでキーを回すとカムシャフトが回動し、カムシャフトの回動がロックバーの直線運動に変換されることによって、ロックバーがステアリングシャフトの凹部に係脱して解除状態又は施錠状態となる。一般に、ステアリングロック装置は車両キーをキーシリンダに差し込んでオフ位置からACC位置に回した際に解除状態となり、車両キーをオフ位置に回し車両キーを抜くと施錠状態となる。
キーシリンダは、交換やメンテナンス等を行うためにステアリングロック装置の本体部分(ロックボディ)から抜き取ることが可能である。即ち、キーシリンダはキー位置がオフ位置(LOCK位置)のときキーシリンダの係止ピンがロックボディに係止して抜き取り不可能な状態であるが、車両キーがキーシリンダに差し込まれてACC位置に回されると係止ピンの係止が解除状態となり、キーシリンダがロックボディから抜き取り可能な状態となる。
ところが、ステアリングロック装置が施錠状態、つまりキーシリンダがオフ位置の際に、車両盗難者によってキーシリンダをロックボディから無理矢理抜き取られたり、或いはロックボディの破壊によりキーシリンダがロックボディから取り外されたりする可能性がある。このとき、カムシャフトがロックボディ内で露出した状態となり、カムシャフトが回動され得る状態となるので、ステアリングロック装置が不正に解除されてしまう問題が生じ、何らかの対処策が必要であった。
本発明の目的は、キーシリンダがロック本体から不正に抜き取られた際に、ステアリングロックの解除を規制することができるステアリングロック装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、キーシリンダに挿し込まれたキーの回動操作がカムシャフトによってロックバーの直線運動に変換され、前記ロックバーが往復動することで施錠又は解除状態となるステアリングロック装置において、前記カムシャフトに挿し込まれて同期回動可能なキープレートと、前記キーシリンダのロック本体への組付時に前記キープレートとの間で係止状態となると前記カムシャフトの回動を許容する回動規制部材と、前記ロック本体の内周面に形成された溝部と、前記回動規制部材を前記キーシリンダの径方向外側に付勢する付勢部材とを備え、前記キーシリンダが非ロック位置の回動位置で前記ロック本体から抜かれた際、キーシリンダ再組付時の前記カムシャフトの回動を許可すべく、前記回動規制部材が前記キープレートと間で再係止可能な位置に維持され、前記キーシリンダがロック位置の回動位置で前記ロック本体から抜かれた際、前記回動規制部材が前記付勢部材により前記径方向外側に突出して前記溝部に係止し、キーシリンダ再組付による前記キープレート及び前記回動規制部材の再係止が不可能な状態となることを要旨とする。
この発明によれば、キーシリンダのロック本体への組み付けは、キーシリンダにキーを挿し込んでキー位置を非ロック位置(例えばACC位置)にして行う。キーシリンダをロック本体へ組み付けると、キーシリンダのキープレートが回動規制部材に係止し、回動規制部材は付勢部材によって付勢されていても溝部側に移動しなくなる。従って、回動規制部材が溝部に係止せず、カムシャフトの回動が許容された状態となり、通常のキー操作が可能となる。
ここで、例えばキーシリンダの交換等は、キーをキーシリンダに挿し込みキー位置を非ロック(例えばACC位置)に回し、キーシリンダをロック本体から取り外すことで行う。このとき、キープレートと回動規制部材との間の係止が解かれるが、回動規制部材はキーシリンダ再組付時にキープレートが再係止可能となるような位置に維持される。従って、キーシリンダがロック本体から抜かれてもキーシリンダをロック本体に再組み付けすることが可能であり、キーシリンダを再組み付けすることでキーシリンダ交換が行われる。
一方、車両盗難を目的に、キーシリンダがロック位置の状態で無理矢理取り外されたとする。このとき、回動規制部材の移動経路上に溝部が位置した状態となり、回動規制部材はキープレートとの間の係止が解かれた時点で付勢部材の付勢力によって溝部側に移動を開始し、暫くするとロック本体の溝部に係止した状態となる。すると、回動規制部材がカムシャフト及びロック本体の両方に係止した状態となり、カムシャフトの回動が規制され、しかもキーシリンダのロック本体への再組み付けも許可されない状態となる。従って、キーシリンダがロック本体から不正に抜き取られた際には、ステアリングロックが解除規制状態となり、不正にステアリングロックが解除されずに済む。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ロック本体には、前記カムシャフトが非ロック位置に応じた回動位置にいる際に前記付勢部材の付勢力により移動した前記回動規制部材を、前記キープレートと間の係止が許容された状態で係止可能な第2溝部が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ステアリングロック装置の出荷はキーシリンダとロック本体とを非組付状態にして行うことが一般的である。そこで、出荷の際に回動規制部材を第2溝部に係止した状態にしておけば、例えば搬送時にロック本体に外力(落下等の衝撃)が加わってもカムシャフトが回動し難くなる。従って、搬送時に外力が加わってカムシャフトが回動し、回動規制部材が溝部に係止してしまうような状況に陥り難くなり、搬送作業の作業性が向上する。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記キープレートには、前記回動規制部材との間の係止を案内するテーパ面が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、キーシリンダをロック本体に組み付ける際には、キープレートが回動規制部材に係止する動きをとる。このとき、例えばキープレートで回動規制部材を持ち上げる構成をとらせようとした場合、案内面として機能するテーパ面をキープレートに形成しておけば、そのテーパ面で回動規制部材を持ち上げることが可能となり、簡素な構造で回動規制部材の持ち上げを行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記回動規制部材は、前記キーシリンダがロック位置で前記ロック本体から抜かれて前記溝部に係止した際、前記キープレートを挿し込む前記カムシャフトの挿通穴の内面において当該カムシャフトに対し隠れた状態となることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、キープレートを挿し込むカムシャフトの挿通穴から回動規制部材を無理矢理引っ張り上げ、回動規制部材と溝部との係止を不正に解除する作業が行い難くなり、カムシャフトの不正回動防止に一層寄与する。
本発明によれば、キーシリンダがロック本体から不正に抜き取られた際に、ステアリングロックの解除を規制することができる。
以下、本発明を具体化した車両用のステアリングロック装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1は、ステアリングロック装置1の斜視図である。ステアリングロック装置1は中空状のロックボディ2を有し、このロックボディ2を車体に固定することで車両に取り付けられる。ロックボディ2の開口部(図1では右端部)には、キー3を抜き挿し可能なキーシリンダ4が抜け止め状態に組み付けられている。キーシリンダ4はキー3により回動操作可能なキーロータ5を有し、キーロータ5がLOCK位置に回動された状態でのみキーシリンダ4に対するキー3の抜き挿しが可能である。なお、ロックボディ2がロック本体に相当する。
ロックボディ2の内部にはカムシャフト7が収容され、カムシャフト7はキープレート6を介してキーロータ5の先端部に連結固定されている。カムシャフト7はキーロータ5と連れ回り可能であり、キー3をキーシリンダ4に挿し込んでキー3を回動操作すると、キーロータ5及びカムシャフト7がキー3と同一方向に回動する。カムシャフト7の先端部にはカム8が形成され、このカム8の位置にはステアリングシャフトの凹部(図示略)に係脱可能なロックバー9が連結されている。カム8は略扇状に形成され、キー3の回動操作をロックバー9の直線運動に変換する。
キー3がLOCK位置側に回されるとカムシャフト7が図1の矢印A方向に回動し、キー3がACC位置からLOCK位置に切り換わる際に、カム8がロックバー9に干渉しなくなる。このとき、ロックバー9が付勢バネ(図示略)により押し込まれてステアリングシャフトの凹部に係止し、ステアリングロックが施錠状態となる。一方、キー3がACC位置側に回されるとカムシャフト7が図1の矢印B方向に回動し、キー3がLOCK位置からACC位置に切り換わる際にカム8がロックバー9を持ち上げ、これによってステアリングシャフトの凹部から抜け出し、ステアリングロックが解除状態となる。
図2はステアリングロック装置1を構成する各部品の分解図であり、図3はカムシャフト7の断面図である。ところで、キーシリンダ4の交換やメンテナンス時にはキーシリンダ4をロックボディ2から取り外して行うが、セキュリティの問題も加味し、キーシリンダ4はキー3をキーシリンダ4に挿してACC位置に回したことを条件に取り外し可能である。しかし、車両盗難時にはキー3を挿し込まずにキーロータ5がLOCK位置の状態で、キーシリンダ4が無理矢理取り外される状況も考えられ、この場合の対処方法として不正回動防止機構10が搭載されている。
不正回動防止機構10を以下に詳述すると、カムシャフト7の基端(図2では右端)には、軸部7aよりも径が大きくロックボディ2の内径程度の大きさを有する大径部11が形成されている。大径部11の端面には、キープレート6を挿し込む挿通穴11aが形成されている。この大径部11には、板状のタンブラー12がカムシャフト7の径方向に沿ってスライド可能な状態で取り付けられている。タンブラー12はカムシャフト7の回動を規制する部材であり、カムシャフト7の側面から飛び出してロックボディ2に係止するとカムシャフト7の回動を規制し、カムシャフト7の内部に収まるとカムシャフト7の回動を許容する。なお、タンブラー12が回動規制部材に相当する。
キープレート6の先端には、切欠部6aを凹設することによってキープレート6の挿込方向に延びる2つの挿込片13,13が形成されている。一方、タンブラー12には、2つの挿込片13,13のうち一方(図2では下側)の挿込片13aを挿込可能な挿込孔14が形成され、この挿込孔14を設けることでタンブラー12の中央部には係止部15が形成されている。
キープレート6の挿込片13aには、カムシャフト7がACC位置に応じた回動位置の際にキープレート6が挿通穴11aに挿し込まれる際に、キープレート6とタンブラー12との係止、つまり挿込片13aと係止部15との係止を案内するテーパ面13bが形成されている。カムシャフト7がACC位置に応じた回動位置の際にキープレート6が挿通穴11aに挿し込まれたとき、キープレート6の挿込片13aはテーパ面13bによってタンブラー12のスライド移動を案内し、タンブラー12をカムシャフト7の中心側に持ち上げる。
図3に示すように、カムシャフト7の大径部11には、挿通穴11aに直交する向きに取付溝16が凹設され、タンブラー12はカムシャフト7の径方向にスライド移動可能な状態で取付溝16に収容されている。カムシャフト7の内面とタンブラー12との間には、タンブラー12をカムシャフト7の径方向外側(図3の矢印C方向)に付勢するスプリング17が介装されている。スプリング17はタンブラー12の側方に位置し、一端がタンブラー12の側部の突片12aに固定され、他端がカムシャフト7の内面の座部7bに固定されている。なお、スプリング17が付勢部材に相当する。
カムシャフト7がACC位置に応じた回動位置にあるとき、ロックボディ2の内周面においてタンブラー12と対向する位置には、タンブラー12の先端の突部18が係止可能な位置決め溝19が凹設されている。位置決め溝19は、キーシリンダ4をロックボディ2に組み付けた際に、挿込片13aをタンブラー12の挿込孔14に挿し込むことが可能な深さに設定されている。ここで、キーロータ5をACC位置に回してカムシャフト7がACC位置に応じた回動位置となった際に、キーシリンダ4をロックボディ2から抜き取ったとする。このとき、タンブラー12がスプリング17の付勢力によってカムシャフト7の径方向外側にスライド移動し、先端の突部18が位置決め溝19に係止してカムシャフト7の回動が規制された状態(図3の状態)となる。なお、位置決め溝19が第2溝部に相当する。
また、キーシリンダ4がロックボディ2に組み付けられていない状態で、カムシャフト7がACC位置に応じた回動位置にある際に、キープレート6をカムシャフト7の挿通穴11aに挿し込み、キーシリンダ4をロックボディ2に組み付けたとする。このとき、タンブラー12がキープレート6(挿込片13a)によって持ち上げられ、タンブラー12が位置決め溝19から抜け出し、カムシャフト7の回動が許容された状態(図4及び図5の状態)となって、通常のキー3の回動操作が可能となる。
カムシャフト7がLOCK位置に応じた回動位置にあるとき、ロックボディ2の内面においてタンブラー12と対向する位置には、タンブラー12を係止可能な係止溝20が凹設されている。係止溝20は、位置決め溝19よりも溝深さが深く設定されている。キーロータ5をLOCK位置に回してカムシャフト7がLOCK位置に相当する回動位置となった際に、キーシリンダ4をロックボディ2から抜き取ったとする。このとき、キープレート6とタンブラー12との係止が解除され、タンブラー12がスプリング17によって押し出されて係止溝20に係止し、カムシャフト7の回動が規制された状態(図6及び図7の状態)となる。なお、係止溝20が溝部に相当する。
タンブラー12が係止溝20に係止した際、タンブラー12はカムシャフト7の挿通穴11aの内周面内面においてカムシャフト7に対し隠れた状態、つまり挿通穴11aから内部を覗いてもタンブラー12が殆ど見えない状態となる。この状態においてはタンブラー12の挿込孔14が挿通穴11aの穴経路上に位置しないことになり、キーシリンダ4をロックボディ2に再組み付けしても、キープレート6でタンブラー12を持ち上げることができず、カムシャフト7の回動規制が維持された状態となる。
次に、本例のステアリングロック装置1の作用を説明する。
ロックボディ2は、カムシャフト7がACC位置に応じた回動位置の状態(図3の状態)で製造される。この位置状態では、タンブラー12がスプリング17によって押されて位置決め溝19に係止し、カムシャフト7の回動が規制された状態となる。従って、ステアリングロック装置1はロックボディ2とキーシリンダ4とが組み付け前の状態で搬送されるが、搬送時にロックボディ2に外力(例えば落下時の衝撃等)が加わっもカムシャフト7が回動し難くなり、タンブラー12が係止溝20に係止してしまう状況になり難くなる。
続いて、搬送後にはステアリングロック装置1の車両への組み付けを行うが、まずキーシリンダ4にキー3を挿し込んでキーロータ5をACC位置に回した状態にしておき、そのキーシリンダ4をロックボディ2に組み付ける作業が行われる。ここで、ロックボディ2はカムシャフト7がACC位置に応じた回動位置で製造されることから、カムシャフト7がこの回動位置の状態(図3の状態)で、キープレート6がカムシャフト7の挿通穴11aに挿し込まれることになる。
キープレート6が挿通穴11aに挿し込まれる際、キープレート6の挿込片13aがタンブラー12の係止部15の下面に当接した状態となり、キーシリンダ4の挿込動作に伴いタンブラー12が挿込片13aのテーパ面13bに案内され、スプリング17の付勢力に抗してタンブラー12が持ち上げられる。そして、最終的には係止部15がキープレート6の切欠部6aに収まった状態となり、タンブラー12が位置決め溝19から抜け出た図4及び図5に示す状態となる。従って、カムシャフト7の回動が許容された状態となり、キーシリンダ4のロックボディ2への組み付けが完了する。
ここで、キーシリンダ4の交換作業を行う場合を考える。ところで、キーシリンダ4のロックボディ2からの抜き取りは、キーシリンダ4にキー3を挿し込んでACC位置に回動して行うが、キーロータ5がACC位置であればカムシャフト7もACC位置に応じた回動位置(図3及び図4参照)をとる。従って、この回動位置でキーシリンダ4がロックボディ2から抜き取られると、キープレート6とタンブラー12との係止が解除状態となり、タンブラー12がスプリング17の付勢力によって径方向外側にスライド移動し、位置決め溝19に係止した状態となる。よって、カムシャフト7の不用意な回動が抑えられ、新たなキーシリンダ4をロックボディ2に挿し込むことによってキーシリンダ交換が完了する。
一方、盗難者によって車両盗難が試みられ、キーシリンダ4にキー3を挿さずに、キーロータ5がLOCK位置でキーシリンダ4がロックボディ2から無理矢理抜き取られたとする。ここで、キーロータ5がLOCK位置の際にはカムシャフト7がLOCK位置に応じた回動位置をとっていることから、係止溝20に係止可能な位置にタンブラー12が配置された状態、つまりタンブラー12の移動経路上に係止溝20が位置した状態となる。
キーシリンダ4がLOCK位置でロックボディ2から抜き取られると、キープレート6とタンブラー12との係止状態が解除される。このとき、タンブラー12がスプリング17の付勢力によって径方向外側にスライド移動し、タンブラー12が係止溝20に係止した図6及び図7に示す状態となる。更に、この係止状態ではタンブラー12の挿込孔14がカムシャフト7に隠れ、挿込孔14が挿込片13aの移動経路上に位置しなくなるので、キーシリンダ4を再組み付けすることでタンブラー12を再度持ち上げることもできない。
よって、タンブラー12がロックボディ2及びカムシャフト7の両者に係止することでカムシャフト7の回動が規制された状態となり、しかもタンブラー12がカムシャフト7に隠れて挿込片13aを挿込孔14に再度挿し込むことができない状態となる。このため、キーシリンダ4をLOCK位置で無理矢理取り外すと、ステアリングロック装置1が解除規制状態となるので、ステアリングロック装置1が不正に解除されずに済み、車両盗難に対するセキュリティ性が充分に確保される。
また、タンブラー12が係止溝20に係止した際には、タンブラー12は挿通穴11aから内部を覗いても殆ど見えない状態となるので、例えば挿通穴11aからタンブラー12を不正に持ち上げることができない状態となる。従って、挿通穴11aの内部からピン等でタンブラー12を不正に持ち上げることは行えず、このこともカムシャフト7の回動規制効果ひいては車両盗難防止効果に一層寄与する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)キーロータ5がLOCK位置の状態でキーシリンダ4がロックボディ2から無理矢理取り外されたとしても、取り外しの際にタンブラー12がロックボディ2の係止溝20に係止してカムシャフト7の回動が規制され、キーシリンダ4の再組み付けも許可されない状態となる。従って、ステアリングロック装置1の不正解除を生じ難くすることができ、車両盗難に対するセキュリティ性を充分に確保することができる。
(2)ステアリングロック装置1を搬送する際、ロックボディ2とキーシリンダ4とは組み付け前の状態で搬送されるが、ロックボディ2についてはタンブラー12の突部18が位置決め溝19に係止した状態、つまりカムシャフト7の回動が規制された状態で搬送される。従って、搬送時にロックボディ2に外力(落下等の衝撃)が加わってもカムシャフト7が回動し難くなり、搬送時にカムシャフト7が回動してタンブラー12が係止溝20に係止してしまうような状況に陥り難くなって、搬送作業の作業性が向上する。
(3)タンブラー12を持ち上げるキープレート6の先端(即ち、挿込片13b)に、キープレート6とタンブラー12とが係止状態となる際の案内面としてテーパ面13bを形成した。従って、キーシリンダ4をロックボディ2に挿し込む際に、テーパ面13bでタンブラー12を持ち上げることができ、簡素な構造でタンブラー12の持ち上げを行うことができる。
(4)タンブラー12が係止溝20に係止した際には、タンブラー12は挿通穴11aから内部を覗いても殆ど見えない状態となる。従って、例えば挿通穴11aからタンブラー12を不正に持ち上げることができない状態となるので、カムシャフト7の回動規制効果ひいては車両盗難防止効果に一層寄与する。
(5)本例の不正回動防止機構10は新たな追加部品がタンブラー12のみであるので、不正回動防止機構10をステアリングロック装置1に搭載しても、部品点数を極力抑えることができ、部品点数増加に伴う装置の大型化も生じ難くなる。
(6)カムシャフト7に軸部7aよりも大きい大径部11を形成し、その大径部11にタンブラー12を位置させる構成としたので、タンブラー12を取り付けるスペースが充分に確保できる。
なお、本例は前記構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ タンブラー12は挿込孔14を有する形状のものに限定されない。例えば、図8(a)に示すように略H形状でもよいし、或いは図8(b)に示すように略コ字形状でもよい。
・ キープレート6は、キーシリンダ4のロックボディ2への挿込方向に延びる2つの挿込片13,13を有する形状に限定されない。例えば、図9に示すように、キープレート6を長板状とし、その先端にテーパ面13bを形成した形状でもよい。
・ 付勢部材はバネ材(スプリング17)に限らず、例えばゴム等の他の付勢部材を使用してもよい。また、スプリング17はタンブラー12の片側側方に1つ設けることに限らず、例えばタンブラー12の側方両側に配置してもよい。
・ 位置決め溝19は必ずしも形成する必要はなく、これを省略してもよい。
・ 本例のステアリングロック装置1は車両に採用することに限らず、ステアリングを有する車両以外の機器、装置等に採用してもよい。
・ 本例のステアリングロック装置1はキー3をキーシリンダ4に挿し込んでエンジンを始動するキー式に限らず、例えば携帯機との間のID照合成立を条件にノブを回してエンジン始動を行えるノブ式でもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記カムシャフトは前記キープレートの挿し込まれる部位が軸部よりも大径に形成され、前記回動規制部材は前記カムシャフトの大径部に配置されている。
(2)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記キープレートが前記回動規制部材と再係止するような該回動規制部材の位置とは、前記キープレートを前記カムシャフトへ挿し込む際の当該キープレートの挿込経路上に、前記キープレートが挿し込まれる前記回動規制部材の挿込孔が位置した状態をいう。
一実施形態におけるステアリングロック装置の斜視図。 ステアリングロック装置を構成する各部品の分解図。 ACC位置でキーシリンダが挿し込まれる前のカムシャフトの断面図。 ACC位置でキーシリンダを挿し込んだ際のカムシャフトの断面図。 図4のII−II線断面図。 LOCK位置でキーシリンダを抜き取った際のカムシャフトの断面図。 図6のIII −III 線断面図。 (a),(b)は別例におけるタンブラーの平面図。 同じく別例におけるキーシリンダの側面図。
符号の説明
1…ステアリングロック装置、2…ロック本体としてのロックボディ、3…キー、4…キーシリンダ、6…キープレート、7…カムシャフト、9…ロックバー、11a…挿通穴、12…回動規制部材としてのタンブラー、13b…テーパ面、17…付勢部材としてのスプリング、19…第2溝部としての位置決め溝、20…溝部としての係止溝。

Claims (4)

  1. キーシリンダに挿し込まれたキーの回動操作がカムシャフトによってロックバーの直線運動に変換され、前記ロックバーが往復動することで施錠又は解除状態となるステアリングロック装置において、
    前記カムシャフトに挿し込まれて同期回動可能なキープレートと、前記キーシリンダのロック本体への組付時に前記キープレートとの間で係止状態となると前記カムシャフトの回動を許容する回動規制部材と、前記ロック本体の内周面に形成された溝部と、前記回動規制部材を前記キーシリンダの径方向外側に付勢する付勢部材とを備え、
    前記キーシリンダが非ロック位置の回動位置で前記ロック本体から抜かれた際、キーシリンダ再組付時の前記カムシャフトの回動を許可すべく、前記回動規制部材が前記キープレートと間で再係止可能な位置に維持され、前記キーシリンダがロック位置の回動位置で前記ロック本体から抜かれた際、前記回動規制部材が前記付勢部材により前記径方向外側に突出して前記溝部に係止し、キーシリンダ再組付による前記キープレート及び前記回動規制部材の再係止が不可能な状態となることを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記ロック本体には、前記カムシャフトが非ロック位置に応じた回動位置にいる際に前記付勢部材の付勢力により移動した前記回動規制部材を、前記キープレートと間の係止が許容された状態で係止可能な第2溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記キープレートには、前記回動規制部材との間の係止を案内するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記回動規制部材は、前記キーシリンダがロック位置で前記ロック本体から抜かれて前記溝部に係止した際、前記キープレートを挿し込む前記カムシャフトの挿通穴の内面において当該カムシャフトに対し隠れた状態となることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のステアリングロック装置。
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JP2006044394A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Tokai Rika Co Ltd ステアリングロック装置

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