本発明は、フィルム光導波路及びその製造方法に関する。また、本発明は、前記フィルム光導波路を得るためのフィルム光導波路用基材に関する。
近年においては、高速で大容量のデータ通信が可能な光通信技術の進歩が著しく、その光通信網も拡大を続けている。光通信技術は、国土を横断するような長距離通信や地域内での中距離通信にも用いられるが、通信距離の短いところでは、機器内部や機器間での光信号伝送などにも用いられている。
携帯用機器や小型機器などにおいては、各種部品が密に配置されているので、部品間の狭い隙間を縫うようにして配線しなければならない。そのため、電気配線としてはフレキシブルプリント配線基板が広く用いられている。同様に、機器内部や機器間などの短距離で光信号を伝送するためには、フレキシブルなフィルム光導波路が望まれている。特に、携帯用小型機器の内部に光導波路を配線する場合には、省スペース化のために部品表面を這わせるようにして配線する場合も多く、小さな曲率半径で屈曲可能な、ポリマーフィルム光導波路が求められている。
フレキシブルなポリマーフィルム光導波路は、一般に厚みのある平坦な基板上にフィルム光導波路を形成した後、基板から剥離させることにより得られる。基板からフィルム光導波路を剥離させるためには、基板とフィルム光導波路の間に犠牲層が必要になる。従来においては、ガラスやシリコンからなる平坦な基板の表面に、銅薄膜を犠牲層として形成しておき、その上にフィルム光導波路を形成した後、塩酸や水酸化カリウムを用いて犠牲層を溶解させ、フィルム光導波路を基板から剥離させていた(特許文献1)。
しかしながら、このような方法では、フィルム光導波路を基板から剥離させる際に、強酸もしくは強アルカリを用いて犠牲層を溶解させる必要がある。そのため、フィルム光導波路の材料は、強酸や強アルカリに侵されないものに限定され、フィルム光導波路を設計又は製造する際の制約が増す。さらに、犠牲層を形成するためには、スパッタリング等によって銅薄膜を基板上に成膜させる必要があるので、スパッタリング成膜装置のような高価な真空装置が必要となり、また、その成膜工程にはスパッタリングを用いるために時間がかかり、フィルム光導波路の製造コストが高くつくという問題があった。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な手段で犠牲層を形成することができるフィルム光導波路の製造方法を提供することにある。また、本発明の別な目的は、多様なフィルム光導波路を製造することが可能なフィルム光導波路の製造方法を提供することにある。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法は、基板の表面に、スタンパを押圧させることによって賦形された犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層の表面にフィルム光導波路を形成する工程と、前記犠牲層を溶解させることにより前記基板を前記フィルム光導波路から剥離させる工程とを有することを特徴としている。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法にあっては、基板の表面にスタンパで押圧することによって犠牲層を形成しているので、スパッタリング装置のような高価な成膜装置を必要とせず、安価に犠牲層を形成することができる。また、スタンパで押圧することによって犠牲層に賦形することができるので、犠牲層に付与する形状に応じて、その上に種々の形状のフィルム光導波路を作製することができる。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法のある実施態様は、前記犠牲層を形成する工程において、前記基板の表面に樹脂材料を塗布し、前記スタンパにより樹脂材料を押圧して賦形し、ついで樹脂材料を硬化させて犠牲層を形成することを特徴としている。この実施態様では、樹脂によって犠牲層を形成しているので、短時間で安価に犠牲層を形成することができ、フィルム光導波路の製造コストを安価にすることができる。また、犠牲層の形状ひいてはフィルム光導波路の形状の自由度が非常に高くなり、多様な形状のフィルム光導波路を製造することが可能になる。
また、本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法の別な実施態様は、前記犠牲層を形成するための樹脂材料として水溶性樹脂を用いることを特徴としている。犠牲層の材料として水溶性樹脂を用いれば、犠牲層を水又は温水に接触させることによって犠牲層を溶解させ、基板をフィルム光導波路から剥離させることができる。従って、犠牲層を溶解させて基板を剥離させる工程を行い易くなり、また、この工程でフィルム光導波路を傷める恐れが無くなる。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法のさらに別な実施態様は、前記犠牲層を形成する工程において用いられるスタンパに凹状又は凸状のパターンが形成されていることを特徴としている。かかる実施態様によれば、スタンパに形成するパターンにより様々な形状の犠牲層を形成することができる。さらに、犠牲層の上には、様々な形状のフィルム光導波路を作製することも可能になる。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法のさらに別な実施態様は、前記フィルム光導波路を形成する工程において、前記犠牲層の表面に塗布されたクラッド用樹脂をスタンパで押圧することによって一方のクラッド層を形成し、当該クラッド層の表面に、コアを介在させて他方のクラッド層を形成することを特徴としている。かかる実施態様によれば、基板の上に順次部材を積層していくことによりフィルム光導波路を作製することができ、フィルム光導波路の製造工程を単純化することができる。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法のさらに別な実施態様は、前記基板とは別な基板の表面に、スタンパを押圧させることによって賦形された第2犠牲層を形成する工程を有し、前記フィルム光導波路を形成する工程において、前記犠牲層の表面に塗布されたクラッド用樹脂をスタンパで押圧することによって一方のクラッド層を形成し、前記第2犠牲層の表面に塗布されたクラッド用樹脂をスタンパで押圧することによって他方のクラッド層を形成し、2つの前記クラッド層のうちいずれか一方にコアを設け、前記一方のクラッド層と前記他方のクラッド層を、前記コアよりも低屈折率の樹脂により接合することを特徴としている。かかる実施態様によれば、一方のクラッド層に発生する反りと他方のクラッド層に発生する反りとを相殺させることができるので、フィルム光導波路の反りを小さくすることができる。
本発明にかかるフィルム光導波路の製造方法のさらに別な実施態様は、前記基板とは別な基板の表面に、スタンパを押圧させることによって賦形された第2犠牲層を形成する工程を有し、前記フィルム光導波路を形成する工程において、前記犠牲層の表面に塗布されたクラッド用樹脂をスタンパで押圧することによって一方のクラッド層を形成し、前記第2犠牲層の表面に塗布されたクラッド用樹脂をスタンパで押圧することによって他方のクラッド層を形成し、2つの前記クラッド層のうちいずれか一方の表面に凹溝を設け、クラッド用樹脂よりも高屈折率の樹脂を前記凹溝に充填してコアを形成するとともに、同じ樹脂により前記一方のクラッド層と前記他方のクラッド層を接合することを特徴としている。かかる実施態様によれば、一方のクラッド層に発生する反りと他方のクラッド層に発生する反りとを相殺させることができるので、フィルム光導波路の反りを小さくすることができる。さらに、接合用の樹脂により2つのクラッド層どうしを接合すると同時に、この樹脂によってコアを成形することができ、フィルム光導波路の製造工程を簡略にできる。
本発明にかかるフィルム光導波路用基材は、基板の表面に、スタンパを押圧させることによって犠牲層を形成し、前記犠牲層の表面に、外周部の厚みが薄い複数個のフィルム光導波路を形成し、前記犠牲層を溶解させることにより前記基板を前記フィルム光導波路から剥離させることによって製造されている。かかるフィルム光導波路用基材からは、フィルム光導波路の外周部の厚みが薄い領域を裁断することにより複数のフィルム光導波路を一度に得ることができる。
本発明にかかるフィルム光導波路は、基板の表面に、スタンパを押圧させることによって犠牲層を形成し、前記犠牲層の表面にフィルム光導波路を形成し、前記犠牲層を溶解させることにより前記基板を前記フィルム光導波路から剥離させることによって製造されたフィルム光導波路であって、コアの端部が位置する領域における厚みが他領域における厚みよりも大きくなっている。
本発明にかかるフィルム光導波路にあっては、基板の表面にスタンパで押圧することによって犠牲層を形成しているので、スパッタリング装置のような高価な成膜装置を必要とせず、安価に犠牲層を形成することができる。また、スタンパで押圧することによって犠牲層に賦形することができるので、犠牲層に付与する形状に応じて、種々の形状のフィルム光導波路を作製することができる。
本発明にかかる別なフィルム光導波路は、基板の表面に、スタンパを押圧させることによって犠牲層を形成し、前記犠牲層の表面にフィルム光導波路を形成し、前記犠牲層を溶解させることにより前記基板を前記フィルム光導波路から剥離させることによって製造されたフィルム光導波路であって、クラッド層の表面に、コアの長手方向と直交する方向に延びた凹条が形成されている。凹条としては、V溝、断面円弧状の溝、角溝などどのような断面形状であってもよい。
本発明にかかる別なフィルム光導波路にあっては、基板の表面にスタンパで押圧することによって犠牲層を形成しているので、スパッタリング装置のような高価な成膜装置を必要とせず、安価に犠牲層を形成することができる。また、スタンパで押圧することによって犠牲層に賦形することができるので、犠牲層に付与する形状に応じて、種々の形状のフィルム光導波路を作製することができる。しかも、クラッド層の表面に、コアの長手方向と直交する方向に延びた凹条が形成されているので、フィルム光導波路をコアの長手方向に沿って小さな曲率半径で湾曲させることができる。
本発明にかかるさらに別なフィルム光導波路は、基板の表面に、スタンパを押圧させることによって犠牲層を形成し、前記犠牲層の表面にフィルム光導波路を形成し、前記犠牲層を溶解させることにより前記基板を前記フィルム光導波路から剥離させることによって製造されたフィルム光導波路であって、クラッド層の両面に凹溝が形成され、両面の凹溝にコアが形成されている。
本発明にかかるさらに別なフィルム光導波路にあっては、基板の表面にスタンパで押圧することによって犠牲層を形成しているので、スパッタリング装置のような高価な成膜装置を必要とせず、安価に犠牲層を形成することができる。また、スタンパで押圧することによって犠牲層に賦形することができるので、犠牲層に付与する形状に応じて、種々の形状のフィルム光導波路を作製することができる。しかも、クラッド層の両面にコアを形成しているので、近接させて複数のコアを設けることができる。
なお、本発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものでないのは、勿論である。
図1は本発明の実施例1による、ポリマーを犠牲層に用いた複製工法によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。以下、この実施例を図1(a)〜(i)に従って説明する。まず、紫外線を透過させる平坦な基板1を用意する。例えば、基板1としては、平板状のガラス基板を用いることができる。図1(a)に示すように、この基板1上に紫外線硬化型の水溶性ポリマー2を塗布し、この水溶性ポリマー2を下面が平坦なスタンパ3で押さえ、スタンパ3に圧力を掛けて水溶性ポリマー2を基板1とスタンパ3との間に薄く均一な厚みに押し広げる。そして、基板1を通して水溶性ポリマーに紫外線エネルギーを照射することにより水溶性ポリマー2を硬化させ、水溶性ポリマー2により犠牲層4を成形する。
ついで、スタンパ3を犠牲層4から分離させると、図1(b)に示すように、基板1の表面に犠牲層4が形成される。さらに、犠牲層4の上に紫外線硬化型の透明なクラッド用樹脂を滴下し、スピンコータによってクラッド用樹脂を薄く広げて均一な厚みに形成し、クラッド用樹脂に紫外線エネルギーを照射してクラッド用樹脂を硬化させる。これによって、図1(c)に示すように、犠牲層4の上には、クラッド用樹脂による下クラッド層5が形成される。
この後、下クラッド層5よりも屈折率の大きな紫外線硬化型の透明コア用樹脂を下クラッド層5の上に塗布し、スピンコータなどによってコア用樹脂を薄く広げ、コア用樹脂に紫外線エネルギーを照射する。紫外線照射によってコア用樹脂が硬化すると、図1(d)に示すように、下クラッド層5の上面全体にはコア層6Aが形成される。
つぎに、図1(e)に示すように、コア層6Aの上にレジスト7を塗布する。そして、コア形状の窓8aを開口されたレジストマスク8をレジスト7に対向させ、レジストマスク8の窓8aを通してレジスト7に露光し、レジスト7にコアパターンを転写する。レジスト7の露光部分は溶剤に対して不溶性となるので、余剰レジストを溶剤により剥離させると、レジスト7は図1(f)に示すようにコア形状となって残る。
ついで、レジスト7から露出しているコア層6Aをエッチャントに接触させると、図1(g)に示すように、コア層6Aの露出部分がエッチング除去され、レジスト7の下層にコア6が形成される。
レジスト7を除去してコア6を露出させた後、下クラッド層5及びコア6の上に、コア6よりも屈折率が小さな紫外線硬化型の透明クラッド用樹脂を塗布し、下クラッド層5全体にクラッド用樹脂を広げる。クラッド用樹脂を広げる方法としては、スピンコータを用いてもよく、あるいは、下面が平坦なスタンパによりクラッド用樹脂を押し広げてもよい。ついで、クラッド用樹脂に紫外線エネルギーを照射することによってクラッド用樹脂を硬化させ、図1(h)に示すように、下クラッド層5及びコア6の上に上クラッド層9を形成する。
この後、水溶性ポリマーからなる犠牲層4を水又は比較的低温の温水により溶解させることによって下クラッド層5を基板1から剥離させ、図1(i)のような下クラッド層5、コア6及び上クラッド層9からなるポリマーフィルム光導波路10を得る。
このような製法によれば、下クラッド層5などが基板1の上に固定され安定した状態でフィルム光導波路10を製造できるので、フィルム光導波路10の製造が容易になり、歩留まりが向上する。
しかも、水溶性ポリマー2を犠牲層4に用いれば、犠牲層4を溶解させるための剥離液として水又は比較的低温の温水を用いて犠牲層を溶解させることができるので、フィルム光導波路を基板から剥離させる際にフィルム光導波路が侵されることがなく、フィルム光導波路にダメージを与えることが無くなる。
また、犠牲層として水溶性ポリマーを用いれば、フィルム光導波路を基板から剥離させるための剥離液として水又は温水を用いることができ、基板のついたフィルム光導波路を長時間剥離液に浸していてもフィルム光導波路が侵されないので、チップ状のフィルム光導波路が複数個搭載されたウェハ(フィルム光導波路用基材)を丸ごとフィルム化することができ、フィルム光導波路を切り出す際、型を用いた打ち抜き加工による裁断が可能になる。そして、型を用いた打ち抜き加工による裁断により、自由な形状の裁断線を有するフィルム光導波路を作製でき、かつ、一回の工程で複数のフィルム光導波路チップを切り出すことが可能となる。
なお、上記実施例の変形例においては、犠牲層として紫外線硬化型樹脂を用いたが、これに限られるものではない。例えば熱硬化型樹脂など種々のタイプの樹脂を使用してもよい(以下の各実施例においても同様である。)。また、犠牲層としては、水溶性ポリマー以外の樹脂を用いることもできる。水溶性ポリマー以外の樹脂を用いて犠牲層を形成する場合には、犠牲層とフィルム光導波路とを異なる樹脂材料で形成しておき、フィルム光導波路を侵さないか、傷めにくいような溶剤を用いて犠牲層だけを溶解させればよい。溶剤を用いて犠牲層を溶解させる場合でも、従来のように強酸や強アルカリを用いる場合と比較すれば、フィルム光導波路の傷みは各段に小さくなる。
図2は本発明の実施例2によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。図2(a)(b)は、紫外線を透過する平坦な基板1の表面に紫外線硬化型の水溶性ポリマー2を塗布し、水溶性ポリマー2をスタンパ3で平らに押し広げ、基板1を通して水溶性ポリマー2に紫外線エネルギーを照射することによって水溶性ポリマー2を硬化させ、実施例1の図1(a)(b)と同様にして、基板1の上に犠牲層4を形成する工程を表わしている。
ついで、図2(c)に示すように、犠牲層4の上に紫外線硬化型のクラッド用樹脂11を塗布し、このクラッド用樹脂11をスタンパ12で押さえ、スタンパ12に圧力を掛けてクラッド用樹脂11を犠牲層4とスタンパ12との間に薄く均一に押し広げる。そして、図2(d)に示すように、基板1及び犠牲層4を通してクラッド用樹脂11に紫外線エネルギーを照射し、クラッド用樹脂11を硬化させて下クラッド層5を成形する。このとき、スタンパ12の下面には、凹溝14を形成するための凸部13が突設されているので、図2(d)に示すように、スタンパ12を下クラッド層5から分離させると、上面にコア形成用の凹溝14を有する下クラッド層5が得られる。
さらに、図2(e)に示すように、下クラッド層5の凹溝14内に、下クラッド層5よりも屈折率の大きな紫外線硬化型の透明コア用樹脂を充填し、コア用樹脂に紫外線エネルギーを照射してコア6を形成する。
つぎに、下クラッド層5及びコア6の上に、コア6よりも屈折率の小さな紫外線硬化型の透明クラッド用樹脂を塗布し、下面が平坦なスタンパでクラッド用樹脂を押さえて広げ、クラッド用樹脂に紫外線エネルギーを照射して硬化させ、図2(f)に示すように、下クラッド層5及びコア6の上に上クラッド層9を形成する。
この後、図2(g)に示すように、犠牲層4を水又は温水で溶解させることによって下クラッド層5を基板1から剥離させ、ポリマーフィルム光導波路10を得る。
この実施例2によるフィルム光導波路の製造方法によれば、下クラッド層5を形成する際に、露光やエッチング等の微細加工技術を用いないので、フィルム光導波路の製造コストをより安価にすることができる。
図3は本発明の実施例3によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。図3(a)は犠牲層4を介して基板1の上に形成された下クラッド層5を表わしており、下クラッド層5の凹溝14内にはコア6が形成されている。図3(a)の部材は、図2(a)〜(e)と同じ工程により作製されている。
また、紫外線を透過する別な基板15を用意し、この基板15上に紫外線硬化型の水溶性ポリマーを塗布し、この水溶性ポリマーを下面が平坦なスタンパ3で押さえ、スタンパ3に圧力を掛けて水溶性ポリマーを基板15とスタンパ3との間に薄く均一な厚みに押し広げ、紫外線を照射して水溶性ポリマーを硬化させる。この後、スタンパ3を硬化した水溶性ポリマーから分離させると、図3(b)に示すように、基板15の表面に水溶性ポリマーからなる犠牲層16が形成される。
この後、犠牲層16の上に紫外線硬化型のクラッド用樹脂を滴下し、下面が平坦なスタンパ17によってクラッド用樹脂を押し広げて均一な厚みに形成し、クラッド用樹脂に紫外線エネルギーを照射してクラッド用樹脂を硬化させる。これによって、図3(c)に示すように、犠牲層16の上には、クラッド用樹脂により上クラッド層9が形成される。
ついで、図3(d)に示すように、基板1側の下クラッド層5及びコア6の上にコア6よりも低屈折率の透明なポリマー接着剤18を塗布し、基板15側の上クラッド層9を上下反転させて上クラッド層9を下に向け、上クラッド層9をポリマー接着剤18の上に重ね、基板15に圧力を加え、ポリマー接着剤18を上クラッド層9と下クラッド層5との間に押し広げる。そして、紫外線硬化型のポリマー接着剤18に紫外線エネルギーを照射し、ポリマー接着剤18を硬化させ、ポリマー接着剤18によって上クラッド層9と下クラッド層5及びコア6とを接合させる。最後に、表裏の犠牲層4、16を水又は温水で溶解させることにより、表裏の基板15、1をそれぞれ上クラッド層9と下クラッド層5から剥がし、図3(e)のようなフィルム光導波路10を得る。
スタンパで加圧して膜厚を薄くした図3(a)のような下クラッド層5や、図3(c)のような上クラッド層9では、圧力が常に同一方向から働くため、互いに同じ方向に内部応力(もしくは残留モーメント)が発生する。そのため、下クラッド層5及び上クラッド層9には、図3(a)(b)の上面側で凹となる向きに反りが発生する。この下クラッド層5と上クラッド層9を、図3(d)に示すように上クラッド層9を上下反転させて貼り合わせると、上クラッド層9の内部応力と下クラッド層5の内部応力とが互いに打ち消し合うので、貼合せ体であるフィルム光導波路10に反りが発生しにくくなる。
なお、図3の実施例では、コア6を形成された下クラッド層5と上下反転された上クラッド層9とをコア6よりも屈折率の小さなポリマー接着剤18で接着させたが、凹溝14のみでコア6の形成されていない下クラッド層5と上下反転された上クラッド層9とを、上下クラッド層9、5よりも屈折率の大きなポリマー接着剤で接着させ、ポリマー接着剤で上クラッド層9と下クラッド層5を接合させると共にポリマー接着剤によって凹溝14内にコア6を成形してもよい。この方法によれば、上下クラッド層9、5の接合とコア6の成形とを同時に行なうことができ、フィルム光導波路10の製造がより簡易になる。
図4は本発明の実施例4によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。この実施例では、紫外線を透過させる基板1の上に紫外線透過型の水溶性ポリマーを塗布した後、スタンパ3で水溶性ポリマー2を押圧し、紫外線を照射して水溶性ポリマー2を硬化させ、水溶性ポリマー2で犠牲層4を形成している(図4(a))。スタンパ3の下面には、複数個分のフィルム光導波路の下面形状のパターンが形成されており、フィルム光導波路間を仕切る部分は凹所となっている。従って、当該パターンを転写された犠牲層4では、図4(a)に示すように、フィルム光導波路となる領域間を仕切る突条と基板両側端に位置する突条とがコアの長手方向に沿って形成されている。また、図示しないが、コアの長手方向の両端部においても、コアの長手方向と直交する方向に延びた突条が犠牲層4に設けられている。これらの突条は厚みの薄い部分よりも100μm程度厚みが大きくなっている。しかも、図4(a)に表わされているコアの長手方向と平行な突条は、図示しないコアの長手方向と直交する方向に延びた突条よりも高さが高くなっている。
ついで、犠牲層4の上にクラッド用樹脂を塗布してスタンパで押圧することにより、犠牲層4の上に下クラッド層5を成形すると共に下クラッド層5の厚みの大きな部分の上面に凹溝14を形成する(図4(b))。さらに、この凹溝14内にコア用樹脂を充填して硬化させ、凹溝14内にコア6を形成する(図4(c))。ここで、犠牲層4については、コアの長手方向と平行な突条の上端は、コア6の下面よりも上に位置しているが、コアの長手方向と直交する方向に延びた突条の上端は、コア6の下面よりも下に位置していてコア6と干渉しないようにしている。
ついで、下クラッド層5及びコア6の上にクラッド用樹脂を塗布し、下面が平らなスタンパでクラッド樹脂を押さえて平らに広げ、クラッド用樹脂を硬化させて下クラッド層5及びコア6の上に上クラッド層9を形成する(図4(d))。
この後、犠牲層4を水又は温水で溶解させて基板1を剥離させると、複数個分のフィルム光導波路10である、図4(e)のようなフィルム光導波路用基材10Aが得られる。このフィルム光導波路用基材10Aを、図4(e)に1点鎖線で示す厚みの薄い箇所で型を用いた打ち抜き加工により裁断すれば、個々のフィルム光導波路10に分割することができる。
また、この実施例では、コア6間の領域で、下クラッド層5の厚みが薄くなっているので、コア6間でフィルム光導波路用基材10Aを裁断する工程において、裁断部分の厚みが薄くなり、フィルム光導波路用基材10Aを裁断する時の応力が小さく、裁断部分近傍のコア6の変形を防ぐことができる。
図5は実施例4の変形例を示す図である。実施例4では、下クラッド層5の凹溝内にコア6を形成していたが、この変形例では、例えば実施例1の方法により下クラッド層5の平らな面の上に複数本のコア6を設けている(図5(c))。その他の点については、実施例4と同様にしてフィルム光導波路10を製作している。この変形例の場合には、コアの長手方向と直交する方向に延びた犠牲層4の突条がコア6と干渉する恐れがないから、コアの長手方向と平行に延びた突条も、コアの長手方向と直交する方向にのびた突条も、同じ高さとしておくことができる。
図6は本発明の実施例5によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。この実施例では、紫外線を透過させる基板1の上に紫外線硬化型の水溶性ポリマーを塗布した後、スタンパ3で水溶性ポリマー2を押圧し、紫外線を照射して水溶性ポリマー2を硬化させ、水溶性ポリマー2で犠牲層4を形成している(図6(a))。スタンパ3の下面には、複数個分のフィルム光導波路の下面形状のパターンが形成されており、フィルム光導波路間を仕切る部分は凹所となっている。従って、当該パターンを転写された犠牲層4では、図6(a)に示すように、フィルム光導波路となる領域間を仕切る突条と基板両側端に位置する突条とがコアの長手方向に沿って形成されている。また、図示しないが、コアの長手方向の両端部においても、コアの長手方向と直交する方向に延びた突条が犠牲層4に設けられている。これらの突条は厚みの薄い部分よりも100μm程度厚みが大きくなっている。しかも、図6(a)に表わされているコアの長手方向と平行な突条は、図示しないコアの長手方向と直交する方向に延びた突条よりも高さが高くなっている。
ついで、犠牲層4の上にクラッド用樹脂を塗布してスタンパで押圧することにより、犠牲層4の上に下クラッド層5を成形すると共に下クラッド層5の厚みの大きな部分の上面に凹溝14を形成する(図6(b))。さらに、この凹溝14内にコア用樹脂を充填して硬化させ、凹溝14内にコア6を形成する(図6(c))。ここで、犠牲層4については、コア長さ方向と平行な突条の上端は、コア6の下面よりも上に位置しているが、コア長さ方向と直交する方向に延びた突条の上端は、コア6の下面よりも下に位置していてコア6と干渉しないようにしている。
一方、紫外線を透過する基板15の上に紫外線硬化型の水溶性ポリマーを塗布した後、スタンパ3で水溶性ポリマー2を押圧し、紫外線を照射して水溶性ポリマー2を硬化させ、水溶性ポリマー2で犠牲層16を形成する(図6(d))。このスタンパ3の下面には、複数個分のフィルム光導波路の下面形状のパターンが形成されており、フィルム光導波路間を仕切る部分は凹所となっている。従って、当該パターンを転写された犠牲層16では、図6(d)に示すように、フィルム光導波路となる領域間を仕切る突条と基板両側端に位置する突条とがコアの長手方向に沿って形成されている。また、図示しないが、コアの長手方向の両端部においても、コアの長手方向と直交する方向に延びた突条が犠牲層16に設けられている。犠牲層16の突条では、コアの長手方向と平行な突条もコアの長手方向と直交する方向に延びた突条も等しい高さとなっている。
ついで、犠牲層16の上にクラッド用樹脂を塗布してスタンパで押圧することにより、犠牲層16の上に上クラッド層9を成形する(図6(e))。
この後、下クラッド層5及びコア6の上に、コア6よりも屈折率の小さなポリマー接着剤18を塗布し、この上に上下反転させた図6(e)の上クラッド層9を重ねる。そして、上下の基板15、1間に圧力を加えてポリマー接着剤18を薄く伸ばし、ポリマー接着剤18を硬化させて上クラッド層9と下クラッド層5を接着させる(図6(f))。そして、上下の犠牲層16、4を溶解させて基板15、1を剥離させ、図6(g)に示すようなフィルム光導波路用基材10Aを得る。こうして得られたフィルム光導波路用基材10Aでは、個別のフィルム光導波路10どうしの中間において上クラッド層9及び下クラッド層5の厚みが薄くなっており、図6(g)に1点鎖線で示す厚みの薄い箇所で型を用いた打ち抜き加工により裁断すれば、個別のフィルム光導波路10に分離することができる。
また、このようにしてフィルム光導波路10を製造すれば、第3の実施例でも述べたように、フィルム光導波路10の反りを小さくすることができる。
また、この実施例では、個別のフィルム光導波路10間の領域で、上クラッド層9及び下クラッド層5の厚みがいずれも薄くなっているので、コア6間でフィルム光導波路10を裁断する工程において、裁断部分の厚みが薄くなり、フィルム光導波路10を裁断する時の応力がより小さくなり、裁断部分近傍のコア6の変形を防ぐことができる。
図7は実施例5の変形例である。この変形例では、基板1の上に水溶性ポリマーで犠牲層4を形成し(図7(a))、犠牲層4の上に下クラッド層5を成形すると共に下クラッド層5の厚みの大きな部分の上面に凹溝14を形成する(図7(b))。一方、基板15の上に水溶性ポリマーで犠牲層16を形成し(図7(c))、犠牲層16の上に上クラッド層9を成形する(図7(d))。
この後、下クラッド層5の上に、上下クラッド層9、5よりも屈折率の大きなポリマー接着剤18を塗布し、この上に上下反転させた図7(d)の上クラッド層9を重ねる。そして、上下の基板15、1間に圧力を加えてポリマー接着剤18を上下クラッド層9、5の間に薄く伸ばすと共に凹溝14内に充填させ、ポリマー接着剤18を硬化させて上クラッド層9と下クラッド層5を接着させると共に凹溝14内にコア6を成形する(図7(e))。
そして、上下の基板15、1を剥離させ、図7(f)に示すようなフィルム光導波路用基材10Aを得る。こうして得られたフィルム光導波路用基材10Aでも、個別のフィルム光導波路10間の領域において上クラッド層9及び下クラッド層5の厚みが薄くなっており、フィルム光導波路用基材10Aを図7(f)に1点鎖線で示す厚みの薄い箇所で打ち抜き加工により裁断すれば、コア6を変形させることなく、個別のフィルム光導波路10に分離することができる。また、このようにしてフィルム光導波路10を製造すれば、フィルム光導波路10の反りを小さくすることができる。
さらに、この変形例では、ポリマー接着剤18によって上下クラッド層9、5を接合させると同時にポリマー接着剤18によってコア6を成形しているので、製造工程数を減らすことができ、製造工程を簡略にすることができる。但し、上クラッド層9と下クラッド層5の間にできるポリマー接着剤18の層の膜厚は、コア6内の信号が漏れないよう、十分に膜厚を薄くしておく必要がある。なお、図6、図7に示した実施例においては、犠牲層4及び犠牲層16の突条の形状はその上面が平坦であることが望ましい。上面が平坦であれば、図6(f)、図7(e)に示す上クラッド層9と下クラッド層5の接着工程において、上クラッド層9及び下クラッド層5の厚みが薄い箇所の面積が大きくなる。よって接着の際に両クラッド層9、5間に位置ずれが発生しても、厚みが薄い箇所を確保することができる。
図8は本発明の実施例6によるフィルム光導波路の製造方法を説明する概略図である。図8(a)〜(f)は製造工程を順次表わしており、向かって左列の図はコアの長手方向と平行な断面を表わし、向かって右列の図はコアの長手方向と垂直な断面を表わしている。
この実施例では、紫外線を透過する基板1の上に紫外線硬化型の水溶性ポリマー2を塗布(図8(a))した後、スタンパ3で水溶性ポリマー2を押圧し、紫外線を照射して水溶性ポリマー2を硬化させ、水溶性ポリマー2で犠牲層4を形成している(図8(b))。スタンパ3の下面には中央部で深くなった凹状パターンが形成されているので、犠牲層4にスタンパ3の凹状パターンが転写される結果、基板1の表面には両端部で厚みが薄く、中央部で厚みの厚い犠牲層4が形成される。
ついで、犠牲層4の上に下クラッド層5を形成し、下クラッド層5の上面に長さ方向に沿って凹溝14を設ける(図8(c))。そして、凹溝14内にコア用樹脂を充填させて凹溝14内にコア6を形成する(図8(d))。さらに、下クラッド層5の上面に上クラッド層9を形成する(図8(e))。
こうして犠牲層4の上にフィルム光導波路10が製作されたら、犠牲層4を水又は温水に溶解させることにより、基板1をフィルム光導波路10から剥離させ、フィルム光導波路10を得る(図8(f))。
図9は上記のようにして作製されたフィルム光導波路10を示す斜視図である。このフィルム光導波路10にあっては、コア6の長手方向における両端部で厚みが大きくなっており、両端部間の中央部では厚みが薄くなっている。よって、フィルム光導波路10の両端部は強度が高く保持し易くなっているので、その両端部を実装基板などに固定ないし接続する際に取り扱い易くなっている。また、フィルム光導波路10の中央部は、厚みが薄くなっていて柔軟性を有しているので、フィルム光導波路10を小さな曲率半径で曲げることができ、狭い配線スペースなどにも容易に配線することができる。中央部ではフィルム光導波路10を屈曲させ易くなっている。
図10は本発明の実施例7によるフィルム光導波路の製造方法を説明する概略図である。図10(a)〜(f)は製造工程を順次表わしており、向かって左列の図はコアの長手方向と平行な断面を表わし、向かって右列の図はコアの長手方向に垂直な断面を表わしている。
この実施例では、基板1の上に水溶性ポリマーを塗布した後、スタンパ20で水溶性ポリマーを押圧して水溶性ポリマーを硬化させ、水溶性ポリマーで犠牲層4を形成している(図10(a))。スタンパ20の下面にはV溝状のパターン21が互いに平行に凹設されているので、犠牲層4にスタンパ20のパターン21が転写される結果、犠牲層4の上面には断面三角形状の凸部22が互いに平行に形成される。
ついで、犠牲層4の上に下クラッド層5を形成し、下クラッド層5の上面に長さ方向に沿って凹溝14を設ける(図10(b))。そして、凹溝14内にコア用樹脂を充填させて凹溝14内にコア6を形成する(図10(c))。さらに、下クラッド層5の上面に上クラッド層9を形成する(図10(d))。
こうして犠牲層4の上にフィルム光導波路10が製作されたら、犠牲層4を水又は温水に溶解させることにより、基板1をフィルム光導波路10から剥離させ、フィルム光導波路10を得る(図10(e))。
図11は上記のようにして作製されたフィルム光導波路10を示す側面図である。このフィルム光導波路10の下クラッド層5にあっては、犠牲層4の凸部22によってV溝23が形成されている。V溝23は、コア6の長手方向と直交する方向で下クラッド層5の全幅にわたって形成されており、かつ、コア6の長手方向に沿って所定ピッチ毎に複数本形成されている。よって、このフィルム光導波路10にあっては、上クラッド層9を内側にして湾曲させ易くなっている。また、このV溝23の密度を大きくすれば、より小さな曲率半径でフィルム光導波路10を湾曲させることが可能になる。ただし、コア6の長手方向における両端部ではV溝23は設けられておらず、フィルム光導波路10の両端部の強度を大きくしてハンドリングを容易にしている。しかし、フィルム光導波路10の両端部の強度が必要でないときは、両端部にもV溝23が設けられていてもよい。また、図10及び図11では、コア6の長手方向と直交する方向に沿って下クラッド層5に形成される凹条としてV溝23を示したが、凹条としてはV溝23である必要はなく、断面円弧状の溝や角溝など下クラッド層5の厚みが薄くなるような形状であればよい。
図12は本発明の実施例8によるフィルム光導波路の製造方法を説明する概略図である。この実施例では、基板1の上に水溶性ポリマーを塗布した後、スタンパで水溶性ポリマーを押圧して水溶性ポリマーを硬化させ、水溶性ポリマーで犠牲層4を形成している(図12(a))。犠牲層4の上面にはコアサイズ断面の角棒状をした凸部24が長さ方向に沿って形成されている。
ついで、犠牲層4の上にクラッド層25を形成する。さらに、クラッド層25の上面には、凸部24と対向させるようにして、長さ方向に延びた凹溝26が形成される(図12(b))。そして、凹溝26内にコア用樹脂を充填させてコア27を形成する(図12(c))。
この後、犠牲層4を水又は温水に溶解させることにより、基板1をクラッド層25から剥離させる。このクラッド層25では、上面にコア27が設けられており、下面には犠牲層4の凸部24によって凹溝28が形成されている(図12(d))。ついで、下面の凹溝28内にコア用樹脂を充填させてコア29を形成し、フィルム光導波路10を得る(図12(e)。
こうして得られた図12(e)のようなフィルム光導波路10では、厚みの薄いクラッド層25の両面にコア27、28が形成されるので、コア間隔の狭いフィルム光導波路10を製作することができる。
(a)〜(i)は、本発明の実施例1による、ポリマーを犠牲層に用いた複製工法によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。
(a)〜(g)は、本発明の実施例2によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。
(a)〜(e)は、本発明の実施例3によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。
(a)〜(e)は、本発明の実施例4によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。
(a)〜(e)は、実施例4の変形例を示す図である。
(a)〜(g)は、本発明の実施例5によるフィルム光導波路の製造方法を説明する図である。
(a)〜(f)は、実施例5の変形例を示す図である。
(a)〜(f)は、本発明の実施例6によるフィルム光導波路の製造方法を説明する概略図であって、向かって左列の図はコアの長手方向と平行な断面を表わし、向かって右列の図はコアの長手方向に垂直な断面を表わす。
同上の製造方法により製造されたフィルム光導波路の斜視図である。
(a)〜(e)は、本発明の実施例7によるフィルム光導波路の製造方法を説明する概略図であって、向かって左列の図はコアの長手方向と平行な断面を表わし、向かって右列の図はコアの長手方向に垂直な断面を表わす。
同上の製造方法により製造されたフィルム光導波路の側面図である。
(a)〜(e)は、本発明の実施例8によるフィルム光導波路の製造方法を説明する概略図である。
符号の説明
1 基板
2 水溶性ポリマー
3 スタンパ
4 犠牲層
5 下クラッド層
6 コア
6A コア層
7 レジスト
9 上クラッド層
10 フィルム光導波路
10A フィルム光導波路用基材
11 クラッド用樹脂
12 スタンパ
13 凸部
14 凹溝
15 基板
16 犠牲層
17 スタンパ
18 ポリマー接着剤