JP4281512B2 - 光学素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、使用する光に対して透明な基板の両面に、使用する光に対して透明な樹脂により樹脂層を形成し、樹脂層の形状により光学的特性を持たせるようにした光学素子の製造方法に関するものである。
最近、半導体製造装置の分野で開発された微細加工(マイクロマシニング)の技術を応用して、微細なマイクロレンズアレイや、回折格子、フレネルレンズ等の回折光学素子を形成する方法が開発されている。その第1の方法は、特開平9−008266号公報(特許文献1)に記載されるように、通常のフォトマスクを用い、マスクにマイクロレンズに対応するパターンを形成し、光学基材表面に形成された樹脂を感光させて現像することにより、樹脂の立体矩形パターンを製作した後、この樹脂の立体矩形パターンを熱フローによりレンズ(曲面)形状に変形させてマイクロレンズを形成するものである。さらに、必要に応じ、このレンズ形状となった樹脂をレジストとして光学基材と共にエッチングすることにより、レンズ形状のレジスト(樹脂)のパターンを光学基材に転写し、光学基材からなるマイクロレンズを形成する場合もある。
しかしながら、この方法は、光学素子の製造に手間がかかり、高コストになるという問題点がある。これとは別の方法として、平板上の基板の片面、又は両面に樹脂層を形成し、樹脂層表面形状を特殊なものとすることによりレンズや回折光学素子としての作用を持たせる方法も開発されている。この方法は、樹脂層の表面形状を型により成形することができるので、大量生産に向いており、安いコストで光学素子を製造できるというメリットがある。
このようにして製造されたマイクロレンズアレイの例を図3に示す。図3において(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。石英やガラスからなる基板21の両面には、透明な樹脂からなる樹脂層22、23が形成されている。樹脂層22、23には、それぞれ凸部22a、23aが形成されており、凸レンズの効果を有するようになっている。凸部22a、23aの光軸24は一致しており、凸部22a、23aが合わさって1つの凸レンズの役割を果たすようになっている。
このようなマイクロレンズアレイの製造方法の例を図4に示す。まず、基板31の、第1の型32と対面する部分(図の下面)にシランカップリング処理を行い、紫外線硬化型樹脂との接着性を向上させておく、一方、第1の型32の凸部33には、必要に応じて離型処理を行い、紫外線硬化型樹脂との剥離性が良くなるようにしておく。なお、第1の型32は、石英、ガラス等の透明な材料から形成されていてもよく、金属等の不透明な材料で形成されていてもよい。
そして、(a)に示すように、基板31の下面と第1の型32の凸部33の上面との間に、形成される樹脂層の厚みに対応するだけの間隔を開けて保持し、その間隔中に、ディスペンサーを使用して紫外線硬化型樹脂を注入する。その後、基板31を介して紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、硬化後、紫外線硬化型樹脂を第1の型32から剥離する。なお、第1の型32の凸部33にはアライメントマークの型34と、凸レンズの型となる凹部35が形成されている。よって、これらの型の形状が上記工程により樹脂層に転写される。アライメントマークの型34は、機械加工又はエッチングにより加工されたシャープなマークであり、マークの十文字の中心が基準位置を示すようにされている。
(b)に、紫外線硬化型樹脂を第1の型32から剥離した状態で、基板31の上下を反転させ、その状態で第2の型39に対面させた状態を示す。(b)に示すように、基板31の上面側には、(a)に示した工程により形成された紫外線硬化型樹脂からなる第1の成形面36が存在する。そして、第1の成形面36には、アライメントマーク37と凸部38が転写により成形されている。
第2の型39は、第1の型32と同じような構造をしており、樹脂層が形成される部分に対応する凸部40が設けられており、その中に、凸レンズの型となる凹部41が複数設けられている。そして、凸部40には、基板31のアライメントマーク37に対応する位置に、アライメントマーク42が4箇所設けられている。アライメントマーク42は、機械加工又はエッチングにより加工されたシャープなマークであり、十文字の中心が基準位置を示すようにされている。なお、第2の型39は、石英、ガラス等の透明な材料から形成されていてもよく、金属等の不透明な材料で形成されていてもよい。
まず、基板31の、第2の型39と対面する部分(図の下面)にシランカップリング処理を行い、紫外線硬化型樹脂との接着性を向上させておく、一方、第2の型39の凸部40には、必要に応じて剥離剤処理を行い、紫外線硬化型樹脂との剥離性が良くなるようにしておく。そして、(b)に示すように、基板31の下面と第2の型39の凸部40の上面との間に、形成される樹脂層の厚みに対応するだけの間隔を開けて保持し、その間隔中に、ディスペンサーを使用して紫外線硬化型樹脂を注入する。その前に、基板31のアライメントマーク37と第2の型39のアライメントマーク42との位置合わせを行うことにより、基板31と第2の型39との位置合わせを行う。基板31が透明であるので、基板31側から光学顕微鏡で観察する等の手段により、この位置合わせは簡単に行うことができる。
なお、この位置合わせは、紫外線硬化型樹脂の注入前、注入中、注入後のいずれのタイミングで行ってもよい。その後、基板31を介して紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、硬化後、紫外線硬化型樹脂を第2の型39から剥離する。これにより、基板31の両面に凸レンズアレイが形成された形状の樹脂層を有する光学素子が完成する。
しかしながら、上述の従来の光学素子の製造方法には以下のような問題点がある。第1の問題点は、基板31のアライメントマーク37は、第1の型32に形成されたアライメントマークの型34を、樹脂に転写して形成されるので、アライメントマークの型34をシャープな形状にしても、転写されたアライメントマーク37はエッジ形状がなまった形状となり、光学顕微鏡等で観察したときにその位置が正確に確認できないことである。このため、基板31に形成された凸部38の中心(光軸)と、凹部41の中心とがずれ、凸レンズとしての性能が悪化する恐れがある。
第2に、光学顕微鏡等により位置合わせを行うとき、基板31のアライメントマーク37と第2の型39のアライメントマーク42との間に樹脂が介在する場合があり、その樹脂により、フォーカスボケが発生し、やはり、正確に位置合わせができにくくなるという問題点がある。
第3に、基板31のアライメントマーク37は樹脂成形面に形成されるので、光学要素を形成可能な領域がその分狭くなって、樹脂成形面を有効利用できないことである。第4に、図4(a)の工程においては、基板31と第1の型32の位置合わせを行っていないので、基板31のアライメントマーク37の形成位置が製造するたびにばらつき、そのため、光学顕微鏡等で位置合わせを行う際に、アライメントマーク37の位置を探すのに手間がかかるという問題点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、基板の表裏面に樹脂層が形成された方式の光学素子を製造する際に、基板と型との位置合わせが容易であり、かつ、樹脂層が形成される領域を有効利用することが可能な光学素子の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、透明体からなる基板の両面に樹脂層が形成され、当該樹脂層が光学素子としての機能を有するように成形された光学素子の製造方法であって、前記基板を固定して保持する機能を有し、前記基板が固定される部分以外の部分にアライメントマークが形成された保持部材によって、前記基板を保持し、その状態で、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第1の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第1の面を、所定の空間を介して対面させ、前記保持部材のアライメントマークと第1の型のアライメントマークを一致させることによりアライメントを行い、それに先立ち、又はその後、あるいはそれと同時に、前記基板と第1の型の間の空間に樹脂を注入して、アライメントおよび前記樹脂の注入の後に前記樹脂を硬化させ、その後、前記第1の型から前記樹脂を剥離し、続いて、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第2の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第2の面を、所定の空間を介して対面させ、前記保持部材のアライメントマークと第2の型のアライメントマークを一致させることによりアライメントを行い、それに先立ち、又はその後、あるいはそれと同時に、前記基板と第2の型の間の空間に樹脂を注入して、アライメントおよび前記樹脂の注入の後に前記樹脂を硬化させ、その後、前記第2の型から前記樹脂を剥離する工程を有することを特徴とする光学素子の製造方法(請求項1)である。
本手段においては、第1の型、及び第2の型において、アライメントマークが、樹脂層が形成されない部分に形成されている。そして、基板が固定される部分以外の部分にアライメントマークが形成された保持部材によって、前記基板を保持し、第1の型、及び第2の型のアライメントマークと、保持部材のアライメントマークとを合わせることによってアライメントを行っている。
よって、従来の技術のように、樹脂層(成形面)に転写されたアライメントマークを使用して位置合わせを行う場合と異なり、アライメントマークの形状が正確なものとなるので、アライメントを正確に行うことができる。又、アライメントを行うとき、アライメントマーク同士の間に樹脂が入り込まないようにすることができるので、樹脂の影響によりフォーカスボケが発生することを防止することが可能となり、アライメントを正確に行うことができる。さらに、アライメントマークは、樹脂成形される部分とは別の部分に形成することができるので、成形領域に無駄が生じることがない。加えて、第1の型、及び第2の型及び保持部材に形成されたアライメントマークの位置は常に固定されているので、アライメントマークを探すのが容易である。
前記課題を解決するための第2の手段は、透明体からなる基板の両面に樹脂層が形成され、当該樹脂層が光学素子としての機能を有するように成形された光学素子の製造方法であって、前記基板を固定して保持する機能を有し、アライメントマークが形成された保持部材によって、前記基板を保持し、その状態で、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第1の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第1の面を、所定の空間を介して対面させ、かつ、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第2の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第2の面を、所定の空間を介して対面させ、前記保持部材のアライメントマーク、第1の型のアライメントマーク、第2の型のアライメントマークを一致させることによりアライメントを行い、それに先立ち、又はその後、あるいはそれと同時に、前記基板と第1の型の間の空間、及び前記基板と第2の型の間の空間に樹脂を注入して、アライメントおよび前記樹脂の注入の後に前記樹脂を硬化させ、その後、第1の型及び第2の型から樹脂を剥離する工程を有することを特徴とする光学素子の製造方法(請求項2)である。
本手段は、基板の表裏面に形成される樹脂層を一度に形成してしまうところが、前記第1の手段と異なるが、アライメントマークの形成、使用方法については、基本的に前記第1の手段と異なるものではないので、前記第1の手段と同様の作用効果が得られる。
以上説明したように、本発明によれば、基板の表裏面に樹脂層が形成された方式の光学素子を製造する際に、基板と型との位置合わせが容易であり、かつ、樹脂層が形成される領域を有効利用することが可能な光学素子の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態である光学素子の製造方法の概要を説明するための図である。(a)は基板1と基板ホルダー2を示す斜視図である。基板1は、石英やガラス等の透明材料からなり、通常は平板状の形状を有している。図では薄い直方体形状である。
基板ホルダー2は、金属材料からなり、その中央部に穴部3を有している。図において穴部3の底部には、穴部3の上部より大きさの小さな底面部3aが形成されており、基板1を穴部3中に入れた場合、基板1の下面が底面部3aによって保持されるようになっている。穴部3の上部は、基板1とは所定の嵌め合い精度を持った寸法に加工されている。
基板ホルダー2には、押さえ部材4が4箇所設けられており、後に示すように、基板1が穴部3内に収納された状態で、基板1を押さえて固定するようになっている。又、基板ホルダー2には、アライメントマーク5が2箇所に設けられている。アライメントマーク5は、機械加工又はエッチングにより加工されたシャープなマークであり、十文字の中心が基準位置を示すようにされている。
(b)は、基板ホルダー2に基板1を組み込んで、第1の型6に対面させた状態を示す斜視図である。第1の型6の中央部には、樹脂層が形成される部分に対応する凸部7が設けられており、その中に、凸レンズの型となる凹部9が複数設けられている。そして、凸部7から外れた部分であって、基板ホルダー2のアライメントマーク5に対応する位置に、アライメントマーク8が2箇所設けられている。アライメントマーク8は、機械加工又はエッチングにより加工されたシャープなマークであり、十文字の中心が基準位置を示すようにされている。なお、第1の型6は、石英、ガラス等の透明な材料から形成されていてもよく、金属等の不透明な材料で形成されていてもよい。基板ホルダー2の穴部3に基板1を嵌め込んでから、押さえ部材4を回転させ、図に示すような位置として、その弾性力で基板1の位置がずれないように固定する。より正確に固定することが必要な場合には、一時的に接着剤や蜜ローなどのロー付けにより固定し、光学素子の完成後に接着剤やローを溶かして剥がすようにしてもよい。
まず、基板1の、第1の型6と対面する部分(図の下面)にシランカップリング処理を行い、紫外線硬化型樹脂との接着性を良くしておく、一方、第1の型6の凸部7には、必要に応じて離型処理を行い、紫外線硬化型樹脂との剥離性が良くなるようにしておく。そして、(b)に示すように、基板1の下面と第1の型6の凸部7の上面との間に、形成される樹脂層の厚みに対応するだけの間隔を開けて保持し、その間隔中に、ディスペンサーを使用して紫外線硬化型樹脂を注入する。その前に、基板ホルダー2のアライメントマーク5と第1の型6のアライメントマーク8との位置合わせを行うことにより、基板1と第1の型6との位置合わせを行う。基板ホルダー2のアライメントマーク部分が透明であるので、基板ホルダー2側から光学顕微鏡で観察する等の手段により、この位置合わせは簡単に行うことができる。
なお、この位置合わせは、紫外線硬化型樹脂の注入前、注入中、注入後のいずれのタイミングで行ってもよい。その後、基板1を介して紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、硬化後、紫外線硬化型樹脂を第1の型6から剥離する。
(c)に、紫外線硬化型樹脂を第1の型6から剥離した状態で、基板ホルダー2と基板1の上下を反転させ、その状態で第2の型11に対面させた状態を示す。(c)に示すように、基板1の上面側には、紫外線硬化型樹脂からなる第1の成形面10が形成されている。第2の型11は、第1の型6と同じような構造をしており、樹脂層が形成される部分に対応する凸部12が設けられており、その中に、凸レンズの型となる凹部13が複数設けられている。そして、凸部12から外れた部分であって、基板ホルダー2のアライメントマーク5に対応する位置に、アライメントマーク14が2箇所設けられている。アライメントマーク14は、機械加工又はエッチングにより加工されたシャープなマークであり、十文字の中心が基準位置を示すようにされている。なお、第2の型11は、石英、ガラス等の透明な材料から形成されていてもよく、金属等の不透明な材料で形成されていてもよい。
まず、基板1の、第2の型11と対面する部分(図の下面)にシランカップリング処理を行い、紫外線硬化型樹脂との接着性を向上させておく、一方、第2の型11の凸部12には、必要に応じて離型処理を行い、紫外線硬化型樹脂との剥離性が良くなるようにしておく。そして、(c)に示すように、基板1の下面と第2の型11の凸部12の上面との間に、形成される樹脂層の厚みに対応するだけの間隔を開けて保持し、その間隔中に、ディスペンサーを使用して紫外線硬化型樹脂を注入する。その前に、基板ホルダー2のアライメントマーク5と第2の型11のアライメントマーク14との位置合わせを行うことにより、基板1と第2の型11との位置合わせを行う。基板ホルダー2のアライメントマーク部分が透明であるので、基板ホルダー2側から光学顕微鏡で観察する等の手段により、この位置合わせは簡単に行うことができる。
なお、この位置合わせは、紫外線硬化型樹脂の注入前、注入中、注入後のいずれのタイミングで行ってもよい。その後、基板1を介して紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、硬化後、紫外線硬化型樹脂を第2の型11から剥離する。これにより、基板1の両面に凸レンズアレイが形成された形状の樹脂層を有する光学素子が完成する。
以上説明したように、この実施の形態においては、基板ホルダー2に形成されたアライメントマーク5、第1の型6に形成されたアライメントマーク8、第2の型に形成されたアライメントマーク14のいずれもが、機械加工又はエッチングにより形成されているためシャープであり、その中心位置を精度良く観測することができる。又、いすれのアライメントマークも、樹脂層が形成される部分から離れた位置に設けられているので、樹脂層が形成される部分にアライメントマークを設ける必要が無く、その部分を光学素子の形成に用いることができる。
さらに、光学的にアライメントマークの位置合わせを行う場合に、アライメントマーク間に樹脂が入り込まないので、樹脂により像がぼけることを防止することができる。又、各アライメントマークは、ぞれぞれ、基板ホルダー2、第1の型6、第2の型11の決まった位置に設けられているので、位置合わせの際に、顕微鏡下でアライメントマークを探すときに、簡単に、視野内に入れることができる。
図2は、本発明の第2の実施の形態である光学素子の製造方法の概要を説明するための図である。図2において、図1に示された構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してその説明を省略する。図2における基板1、基板ホルダー2、第1の型6、第2の型11は、図1における実施の形態で説明したものと同じである。但し、図2に示す第2の実施の形態においては、第1の型6と第2の型11のいずれかは透明でなくてはならず、この例においては、第1の型6が透明であるものとして説明する。
まず、基板ホルダー2に基板1をはめ込み、第1の実施の形態と同じようにして押さえ部材4で押さえつけて固定する。そして、基板1の上下面には、シランカップリング処理を行い、紫外線硬化型樹脂との接着性を向上させておく。一方、第1の型6の凸部7と、第2の型11の凸部12には、必要に応じて離型処理を行い、紫外線硬化型樹脂との剥離性が良くなるようにしておく。
そして、図2に示すように、基板1の上面と第1の型6の凸部7の下面との間に、形成される樹脂層の厚みに対応するだけの間隔を開けて保持すると共に、基板1の下面と第2の型11の凸部12の上面との間に、形成される樹脂層の厚みに対応するだけの間隔を開けて保持する。そして、基板1の上面と第1の型6の凸部7の下面との間、及び基板1の下面と第2の型11の凸部12の上面との間にディスペンサーを使用して紫外線硬化型樹脂を注入する。その前に、基板ホルダー2のアライメントマーク5と、第1の型6のアライメントマーク8と第2の型11のアライメントマーク14との位置合わせを行うことにより、基板1と、第1の型6、第2の型11との位置合わせを行う。第1の型6、基板ホルダー2が透明であるので、第1の型6側から光学顕微鏡で観察する等の手段により、この位置合わせは簡単に行うことができる。
なお、この位置合わせは、紫外線硬化型樹脂の注入前、注入中、注入後のいずれのタイミングで行ってもよい。その後、第1の型6を介して紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、硬化後、紫外線硬化型樹脂を、第1の型6及び第2の型11から剥離する。これにより、基板1の両面に凸レンズアレイが形成された形状の樹脂層を有する光学素子が完成する。
すなわち、第2の実施の形態においては、基板1の両面に樹脂層を一度に形成している点が第1の実施の形態と異なっている。このため、アライメントマークを使用して、基板1、第1の型6、第2の型11の位置合わせを一度に行っているが、このような基板ホルダー2、第1の型6、第2の型11を使用することの作用効果は、第1の実施の形態と同じである。
本発明の第1の実施の形態である光学素子の製造方法の概要を説明するための図である。 発明の第2の実施の形態である光学素子の製造方法の概要を説明するための図である。 基板の両面に樹脂層が形成された光学素子(マイクロレンズアレイ)の例を示す図である。 図3に示すような光学素子を製造する従来の方法の1例を示す図である。
符号の説明
1…基板、2…基板ホルダー、3…穴部、3a…底面部、4…押さえ部材、5…アライメントマーク、6…第1の型、7…凸部、8…アライメントマーク、9…凹部、10…第1の成形面、11…第2の型、12…凸部、13…凹部、14…アライメントマーク

Claims (2)

  1. 透明体からなる基板の両面に樹脂層が形成され、当該樹脂層が光学素子としての機能を有するように成形された光学素子の製造方法であって、前記基板を固定して保持する機能を有し、前記基板が固定される部分以外の部分にアライメントマークが形成された保持部材によって、前記基板を保持し、その状態で、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第1の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第1の面を、所定の空間を介して対面させ、前記保持部材のアライメントマークと第1の型のアライメントマークを一致させることによりアライメントを行い、それに先立ち、又はその後、あるいはそれと同時に、前記基板と第1の型の間の空間に樹脂を注入して、アライメントおよび前記樹脂の注入の後に前記樹脂を硬化させ、その後、前記第1の型から前記樹脂を剥離し、続いて、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第2の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第2の面を、所定の空間を介して対面させ、前記保持部材のアライメントマークと第2の型のアライメントマークを一致させることによりアライメントを行い、それに先立ち、又はその後、あるいはそれと同時に、前記基板と第2の型の間の空間に樹脂を注入して、アライメントおよび前記樹脂の注入の後に前記樹脂を硬化させ、その後、前記第2の型から前記樹脂を剥離する工程を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 透明体からなる基板の両面に樹脂層が形成され、当該樹脂層が光学素子としての機能を有するように成形された光学素子の製造方法であって、前記基板を固定して保持する機能を有し、前記基板が固定される部分以外の部分にアライメントマークが形成された保持部材によって、前記基板を保持し、その状態で、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第1の型の第1の面に、前記保持部材に保持された前記基板の第1の面を、所定の空間を介して対面させ、かつ、樹脂層を形成する部分以外の場所にアライメントマークが形成された第2の型に、前記保持部材に保持された前記基板の第2の面を、所定の空間を介して対面させ、前記保持部材のアライメントマーク、第1の型のアライメントマーク、第2の型のアライメントマークを一致させることによりアライメントを行い、それに先立ち、又はその後、あるいはそれと同時に、前記基板と第1の型の間の空間、及び前記基板と第2の型の間の空間に樹脂を注入して、アライメントおよび前記樹脂の注入の後に前記樹脂を硬化させ、その後、第1の型及び第2の型から樹脂を剥離する工程を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
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