JP2006023141A - 車両の燃料情報出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料ゲージによる燃料残量の計測結果を校正して、燃料残量(空き容量)を精度良く検出させることができるようにする。
【解決手段】 燃料ゲージにより検出される燃料残量Xから補正値αを減算した量を燃料残量の表示データAとし、燃料タンクの容量Vから前記燃料残量Xを減算した量に補正値αを加算した量を空き容量の表示データBとする。そして、給油時に、満タンにするのに要した給油量Tのデータを取得し、給油直前の空き容量の表示データBと給油量Tとの偏差Dを演算する。前記偏差Dが初期値αoよりも大きい場合には補正値αを減少修正し、前記偏差Dが初期値αo以下であれば、現状の補正値αを維持させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の燃料情報出力装置であって、詳しくは、燃料タンクの燃料残量及び/又は燃料タンクの空き容量(燃料使用量)の情報を出力する装置に関する。
特許文献1には、燃料タンクに対してポンプで空気を押し込み、前記燃料タンク内圧が設定圧に到達するまでのポンプ吐出量と経過時間とから、前記燃料タンク内に残されている液体燃料の残量を算出する燃料残量計測装置が開示されている。
特開2000−121408号公報
ところで、燃料残量(又は燃料使用量)の計測結果を細かく数値で表示させることができれば、例えばガソリンスタンドにおいてどれだけ燃料を補給する必要があるかが予め分かって便利である。
しかし、従来の燃料残量計測装置は検出誤差が大きいために、一般的に、満タン状態と空の状態との間を大雑把な刻みで示すアナログメータによって、燃料残量の計測結果を表示させており、満タンにするのに必要な燃料補給量を予め細かく判断することができなかった。
また、ガソリンスタンドにおける給油においては、満タンにするのに要した給油量が計測され、該給油量がそれまでの走行で使用した燃料量(燃料消費量)であり、燃料タンクの容量から前記給油量を減算した量が、給油前の燃料残量になり、係る情報は、前記燃料残量計測装置の校正情報として使用可能であるが、従来では、前記給油量が校正情報として使用されていなかった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、燃料ゲージによる燃料残量の計測結果を校正して、燃料残量(空き容量)を精度良く検出させることができる車両の燃料情報出力装置を提供することを目的とする。
そのため請求項1記載の発明は、車両に搭載される燃料タンク内の燃料レベルを検出する燃料ゲージの検出結果に基づいて、前記燃料タンクにおける燃料残量及び/又は空き容量の情報を出力する車両の燃料情報出力装置であって、前記燃料の消費量のデータを外部から取得し、該消費量のデータに基づいて前記燃料残量及び/又は空き容量の出力情報を補正する構成とした。
かかる構成によると、外部から取得する燃料消費量のデータは、燃料タンクからエンジンに供給された燃料量のデータであって、燃料タンクにおける空き容量の増大分を示すから、燃料ゲージの検出結果を前記燃料消費量に基づいて補正することで、燃料ゲージの検出誤差を校正することができる。
従って、燃料タンクにおける燃料残量及び/又は空き容量をより精度良く検出できるようになり、より細かな燃料残量及び/又は空き容量の出力・表示が可能になる。
請求項2記載の発明では、前記燃料の消費量のデータを、燃料タンクへの補充燃料量のデータとする構成とした。
かかる構成によると、例えばガソリンスタンドで燃料タンクに燃料を満タンになるまで補充したときには、補充燃料量は補充前の残量状態における空き容量に相当することになり、燃料タンクの容量から空き容量を減算した分が残量となるから、補充燃料量に基づいて燃料ゲージの検出誤差を校正できる。
従って、補充燃料量のデータを外部から取得することで、燃料タンクにおける燃料残量及び/又は空き容量をより精度良く検出できるようになり、より細かな燃料残量及び/又は空き容量の出力・表示が可能になる。
請求項3記載の発明では、前記燃料の消費量のデータを、燃料タンクからエンジンへの燃料供給量を積算したデータとする構成とした。
かかる構成によると、燃料タンクからエンジンへ供給された燃料分だけ、燃料タンク内の燃料残量が減って空き容量が増えるから、燃料タンクからエンジンへの燃料供給量を積算したデータに基づいて燃料ゲージの検出誤差を校正できる。
従って、エンジンへの燃料供給量を積算したデータを外部から取得することで、燃料タンクにおける燃料残量及び/又は空き容量をより精度良く検出できるようになり、より細かな燃料残量及び/又は空き容量の出力・表示が可能になる。
請求項4記載の発明では、前記燃料ゲージの出力に対応する燃料残量から補正値を減算した結果を燃料残量の情報として出力し、予め記憶された前記燃料タンクの容量から前記燃料ゲージの出力に対応する燃料残量を減算した結果に前記補正値を加算した量を前記空き容量の情報として出力する構成であり、前記補正値を前記消費量のデータに基づいて修正する構成とした。
かかる構成によると、燃料ゲージで検出した燃料残量から補正値を減算した結果を燃料残量の情報として出力することで、燃料残量の情報として実際量よりも少なめの量を出力し、また、空き容量は、燃料タンクの容量から燃料ゲージで検出された燃料残量を減算した結果、即ち、燃料ゲージで検出される空き容量に補正値を加算した量として出力することで、実際量よりも多めの量とし、燃料残量及び/又は空き容量の情報に基づいて燃料補充が行なわれるときに、余裕を見込んで早めに燃料補充が行なわれるようにする。
そして、前記補正値を、消費量のデータに基づいて修正することで、燃料ゲージの検出誤差があっても、実際量よりも少なめの残量情報,実際量よりも多めの空き容量情報を、安定して出力できるようにする。
請求項5記載の発明では、長期間における燃料消費率及び短期間における燃料消費率のデータを取得すると共に、前記長期間における燃料消費率と短期間における燃料消費率との偏差を演算し、前記燃料消費率の偏差の情報を出力する構成とした。
かかる構成によると、長期間における燃料消費率は、その運転者の平均的な傾向を示す一方、短期間における燃料消費率は、その運転者の最近の運転傾向を示すことになり、前記長期間における燃料消費率と短期間における燃料消費率との偏差は、運転傾向の一時的な変化を表すことになる。
従って、例えば燃料消費率の悪化傾向を運転者に警告して、運転者に運転方法の変更を促すことが可能となる。
請求項6記載の発明では、燃料消費率のデータを取得し、燃料残量の出力情報と燃料消費率とに基づいて残りの走行可能距離を算出し、前記走行可能距離の情報を出力する構成とした。
かかる構成によると、燃料残量と燃料消費率とから、残りの燃料量で走行できる距離を推定して出力する。
従って、前記走行可能距離のデータから燃料補給タイミングなどを予め判断することが可能となり、利便性が向上する。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すエンジン1(ガソリンエンジン)は、図示省略した車両に搭載され、前記エンジン1の駆動力が変速機を介して車両の駆動輪に伝達される。
前記エンジン1の各シリンダには、スロットル弁2を通過した空気が分配供給される一方、各気筒の吸気ポートに設けられる燃料噴射弁3a〜3dによって燃料が噴射され、シリンダ内に燃焼混合気が形成される。
尚、燃料噴射弁3a〜3dは、各シリンダ内に燃料を直接噴射するものであっても良い。
前記燃料噴射弁3a〜3dには、燃料タンク4内の燃料が燃料ポンプ5によって圧送される。
ここで、前記燃料噴射弁3a〜3dの開弁時間に比例する一定量の燃料が噴射されるように、前記燃料噴射弁3a〜3dに供給される燃料の圧力が調整される。
前記燃料噴射弁3a〜3dは、エンジンコントロールユニット(ECU)6から出力される噴射パルス信号によって開弁制御される。
前記エンジンコントロールユニット6は、マイクロコンピュータを内蔵し、各種センサからの検出信号に基づいて前記噴射パルス信号のパルス幅(燃料噴射量)を演算し、各気筒の吸気行程に合わせて前記パルス幅の噴射パルス信号を出力する。
前記各種センサとしては、エンジン1の吸入空気流量を検出するエアフローメータ7,エンジン1の回転速度を検出する回転速度センサ8などが設けられている。
前記燃料タンク4には、燃料残量を検出する燃料ゲージ10が設けられる。
前記燃料ゲージ10は、基端部が燃料タンク4側に回転可能に支持されるアーム10aと、該アーム10aの先端に取り付けられ燃料液面に浮くフロート10bと、前記アーム10aの回転角を検出するポテンショメータ10cとから構成される。
前記ポテンショメータ10cは、前記アーム10aに取り付けた摺動接点が抵抗素子に沿って移動することで分圧抵抗が変化し、アーム10aの角度に応じた電圧信号を出力する角度センサである。
前記フロート10bは、燃料タンク4内の燃料レベル(燃料液面)の変動に伴って上下に位置変化し、該位置変化に伴ってアーム10aの角度が変化するので、前記ポテンショメータ10cで検出されるアーム10aの角度から、燃料タンク1内の燃料レベル(燃料液面の高さ)を検出することができる。
但し、燃料ゲージ10の構成を上記のフロート式のものに限定するものではなく、公知の全ての燃料残量センサを用いることができる。
前記燃料ゲージ10の検出出力は、残量表示などを制御する制御回路11に出力される。
前記制御回路11には、前記燃料ゲージ10の検出出力の他、走行距離計12から出力される車両の走行距離信号、及び、キーボードなどで構成される入力装置13からの入力情報信号が入力され、これらの入力信号に基づいて表示装置14に対して表示内容を制御する信号を出力する。
尚、例えば表示装置14をタッチパネルで構成し、入力装置を兼ねるようにすることができる。
図2のフローチャートは、前記制御回路11による燃料残量/空き容量の表示制御を示す。
ステップS1では、前記燃料ゲージ10の検出出力を読み込み、ステップS2では、前記検出出力を燃料残量Xのデータに変換する。
尚、走行中には燃料ゲージの検出出力が大きく変動するので、検出信号又は燃料残量Xのデータを加重平均することが好ましい。
ステップS3では、燃料残量の表示が求められているか、空き容量の表示が求められているかを判別する。
本実施形態では、前記入力装置13を操作することによって、運転者が燃料残量を表示させるか空き容量を表示させるかを任意に選択できるようになっており、ステップS3では、現時点でいずれが選択されているかを判別する。
尚、運転者の選択がない状態では、燃料残量の表示が選択されているものとみなす。
ステップS3で、燃料残量の表示が要求されていると判断されたときには、ステップS4へ進み、前記燃料ゲージ10で検出された燃料残量Xから補正値αを減算し、該減算結果の残量を残量表示データAにセットする。
A=X−α
即ち、燃料残量を表示させるときには、計測結果より補正値αだけ少なめに表示し、燃料が空になる前に早めに給油されるようにする。
ステップS5では、前記残量表示データAを、前記表示装置14に表示させる。
一方、ステップS3で、空き容量の表示が要求されていると判断されたときには、ステップS6へ進み、予め記憶されている燃料タンク4の容量Vから燃料ゲージ10で検出された燃料残量Xを減算し、該減算結果に前記補正値αを加算し、該加算結果の空き容量を空き容量表示データBにセットする。
B=V−X+α
即ち、空き容量(燃料使用量)を表示させるときは、計測結果より補正値αだけ多めに表示し、燃料が空になる前に早めに給油されるようにすると共に、例えばセルフ式のガソリンスタンドにおいて、前記空き容量を目安に給油量を指定しても、給油量に不足が生じることなく、燃料タンク4を満タンにできるようにする。
前記表示装置14における残量・空き容量の表示は、デジタルによる数値表示とする。
但し、残量・空き容量の数値表示を1リットル単位で変化させる必要はなく、例えば、2〜5リットルを最小単位として燃料残量・空き容量の数値表示を変化させるようにしても良い。
更に、走行中に比べて車両の停止状態では燃料ゲージ10の検出精度が高いので、走行中であるか停止状態であるかによって、残量・空き容量の数値表示を変化させる最小単位を切り換える構成とし、停車時には走行時に比べてより細かい数値データを示すようにしたり、走行中はアナログ表示として停車時にデジタル表示に切り換えられるようにしたりしても良い。
また、前記表示装置14における表示は、キースイッチのOFF後も継続して行なわれるようにすることが好ましい。
ところで、前記補正値αは、予め設定された固定値とすることができるが、燃料ゲージ10には検出誤差があるため、補正値αを固定値とすると、表示される残量・空き容量と実際の残量・空き容量との間に大きなばらつきが生じる。
そこで、本実施形態では、前記補正値αが、燃料ゲージ10の検出誤差の情報に基づいて学習される構成としてある。
図3のフローチャートは、前記補正値αの学習ルーチンを示し、ステップS11では、給油時であるか否かを判別する。
前記給油時であるか否かの判別は、フィラーキャップの開閉スイッチに基づいて行なうことができるが、ステップS11を省略しても良い。
給油時であるときには、ステップS12へ進み、給油量T(補充燃料量)のデータを取得する。
例えば、フィラーキャップの開閉スイッチに基づいて給油が行なわれたと判断されるときに、前記表示装置14に対して、「満タン給油であれば給油量のデータの打ち込んで下さい。」というような文字表示を行ない、運転者が、給油量Tのデータを前記入力装置13によって入力するように促す。
給油量Tのデータを運転者が打ち込む代わりに、給油量Tのデータを前記制御回路11に対して無線で送信する設備をガソリンスタンドに設けたり、また、ガソリンスタンドのメンバーカードに給油量Tのデータが保存され、そのカードを車両に備えられたホルダに入れたり、読み取り装置にかざすことで、給油量Tのデータが自動的に制御回路11に入力されるようにすることもできる。
また、給油量のデータを取得しても、そのときの燃料ゲージ10で検出される燃料残量が所定量以上でない場合には、満タンに給油されなかったものと判断して、前記補正値の更新学習をキャンセルすることができる。
給油量Tのデータを取得すると、ステップS13では、給油直前における空き容量表示データBと前記給油量Tのデータとの偏差Dを算出する。
D=B−T
ステップS14では、前記偏差Dと補正値αの初期値αoとを比較する。
ここで、D>αoであるときには、空き容量の表示データBが、給油量Tで示される実際の空き容量に対して過剰に大きいと判断されるため、補正値αを減少修正すべく、ステップSステップ16へ進む。
ステップS16では、補正値αの更新値αnewを、
更新値αnew=前回値αold−(D−初期値αo)
として算出する。
尚、更新初回は、前回値αold=初期値αoであり、
更新値αnew=2・初期値αo−D
となる。
即ち、ステップS16では、「D−初期値αo」だけ余分な補正が行なわれていると判断して、前回までの補正値αから「D−初期値αo」を減算することで、実際値に対して初期値αoだけ多めの空き容量が表示されるようにする。
尚、ステップS16において、前回値αoldから予め設定された固定値だけ減算し、該減算処理を繰り返すことで、D≦αoになるようにしても良い。
一方、D≦αoであるときには、空き容量の表示データBと、給油量Tで示される実際の空き容量との差が充分に小さく、補正値αの修正は必要ないと判断されるため、ステップS15へ進んで、前回値αoldをそのまま更新値αnewにセットする。
更新値αnew=前回値αold
尚、初期値αoは、燃料ゲージ10に予測されるばらつき範囲において、前記偏差Dが必ずプラスの値になる値に設定される。
このようにして補正値αを学習すれば、燃料ゲージ10の検出誤差があっても、実際値よりも過剰に大きな空き容量(過剰に少ない燃料残量)が表示されることを回避でき、表示データの信頼性を確保できる。
また、前記燃料残量・空き容量のデータをデジタル表示すれば、例えば、セルフ式のガソリンスタンドで、給油すべき量を把握することができ、給油量の設定などを容易に行なうことができる。
尚、前記補正値αの更新回数を予め決定した回数に限定するか、更新回数を運転者が指示できるようにするか、又は、D≦αoになった時点でそれ以降の更新を禁止する構成とすることができ、更に、補正値αを初期値に戻して再学習を行なわせる指示を運転者が任意に設定できる構成とすることができる。
また、補正値αの初期値αoと個別に、前記偏差Dの目標値を設定しても良く、更に、前記偏差Dの目標値を運転者が任意に指定できるようにしても良い。
ところで、上記実施形態では、燃料の消費量のデータとして、満タンにするのに要した給油量を外部から取得したが、燃料の消費量として前記エンジンコントロールユニット6から燃料噴射弁3a〜3dの燃料噴射量Tiのデータを入力し、該燃料噴射量Tiを積算することで、燃料の消費量データを取得できる。
図4のフローチャートは、前記燃料噴射量Tiのデータを、燃料の消費量のデータとして用いる実施形態を示す。
ステップS21では、給油が行なわれたことを、フィラーキャップの開閉などに基づいて判断し、更に、次のステップS22では、前回の給油時に満タンに給油されたか否かの履歴を示すフラグFに1がセットされているか否かを判別する。
フラグFが1であって、前回の給油時に満タンに給油されている場合には、ステップS23へ進み、前記偏差Dを、
D=B−ΣTi
として算出する。
ここで、給油直前における空き容量表示データBであり、ΣTiは、前回満タンに給油されてからの燃料噴射量Ti(燃料供給量)の積算値であり、満タンにした後でエンジンに供給された燃料量に相当する。
ステップS24では、前記ステップS14と同様に、前記偏差Dと補正値αの初期値αoとを比較する。
そして、D≦αoであるときには、ステップS25へ進んで、補正値αの更新値αnewを、
更新値αnew=前回値αold
として算出する。
また、D>αoであるときには、ステップ26へ進み、補正値αの更新値αnewを、
更新値αnew=前回値αold−(D−初期値αo)
として算出する。
ステップS27では、前記積算値ΣTiを0にリセットし、ステップS28では、今回の給油で満タンにまで給油されたか否かを、燃料ゲージ10の検出結果に基づいて判断する。
そして、満タンに給油されたときには、ステップS29へ進んで、前記フラグFに1をセットする。
一方、満タンにならなかった場合には、ステップS30へ進んで、前記フラグFに0をセットする。
満タンに給油されなかった場合には、給油後に燃料噴射量Tiを積算しても、この積算値は、燃料タンク4の空き容量を示すことにならないため、次回の給油時に補正値αの更新を行なうステップS23〜26を迂回して進むことで、補正値αの更新処理がキャンセルされるようにしてある。
また、ステップS21で給油時でないと判断される場合には、ステップS31へ進んで前記積算値ΣTiの更新演算を行なう。
ところで、上記のように、制御回路11に燃料の消費量のデータが入力される構成の場合、走行距離のデータを取得することで、燃費(燃料消費率)の計算を行なうことができ、給油量Tのデータを取得する場合であれば、満タンに給油される毎に、前回の給油時からの走行距離と給油量とから、平均的な燃費を計算でき、該計算結果を前記表示装置14に表示させることができる。
また、燃料噴射量Tiのデータを入力する場合には、燃費計算が給油タイミングに限定されることなく行なえ、例えば、最近のある期間(所定時間,所定走行距離,所定消費量)における燃費を逐次計算させることが可能であり、長期間における平均的な燃費データと共に、又は、平均的な燃費データに代えて、より短期間における燃費データを表示させることができる。
更に、長期間における平均的な燃費データと短期間における燃費データとの差を演算し、この差分データを運転者に知らせることで、通常よりも悪い燃費で運転されているか、逆に、通常よりも良い燃費で運転されているかを、的確に判断できる情報を運転者に提供できる。
また、燃料タンク4の残量データと、前記短期間における燃費データとから、残っている燃料での走行可能距離を算出することができ、該走行可能距離の情報を、運転者に提供することもできる。
前記燃費差の情報や走行可能距離の情報は、表示装置14を用い、例えば、燃費については、燃費が平均値よりも悪い場合には、「差異燃費:+Xkm/L」として表示させることができ、走行可能距離については、「このままで走行できる距離:Ykm」として表示させることができる。
また、前記燃費差の情報や走行可能距離の情報を、音声で運転者に伝達することが可能であり、例えば、燃費差の情報は、
「現在、あなたの走行燃費はAkm/Lです。これまでのあなたの平均燃費Bkm/Lに対し、Xkm/L悪化しています。もう少しアクセル操作をゆっくり行なって下さい。」
というような音声で知らせれば、燃費の悪化を運転者に認識させるだけではなく、運転パターンの変更を促すことができ、燃費の良い運転をより促進させることができる。
尚、急なのぼり坂や渋滞が原因で燃費が悪化する場合があり、このときに、「もう少しアクセル操作をゆっくり行なって下さい。」というような音声ガイドを行なうと、実情と合わない指示になってしまうので、地形情報(走行位置の情報)や平均車速・アクセル操作量などの情報と組み合わせて判断して、音声ガイドのタイミング,内容を変更しても良い。
一方、走行可能距離の音声ガイドは、例えば、
「ガソリンはあとCリッター残っており、このままで走行すると、あとYkmでガソリンが無くなってしまいます。その前にガソリン補給を行なって下さい。」
というような音声で知らせれば、運転者が目的地までの距離などからガソリン補給のタイミング・要否を的確に判断できる。
ここで、ナビゲーションシステムと連動させ、運転者が入力した目的地までにガソリン補給が必要であるか否かを計算してその結果を運転者に知らせ、また、ガソリン補給が必要な場合には、沿線のガソリンスタンドの情報、沿線の各ガソリンスタンドまでの走行距離、沿線の各ガソリンスタンドに到着した時点での燃料残量の予測値などを知らせることができる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項4記載の車両の燃料情報出力装置において、
給油直前における前記空き容量の情報が、前回の給油後における燃料の消費量のデータに対して所定量を超えて大きいときに、前記補正値を減少修正することを特徴とする車両の燃料情報出力装置。
かかる構成によると、前記補正値が過剰に大きく、実際の空き容量に対して出力データが所定量を超えて大きい場合には、補正値をより小さく修正することで、空き容量の出力データを実際値により近づけるようにする。
従って、燃料ゲージに検出ばらつきがあったり、燃料タンクの形状やタンク自体のばらつきがあったりしても、出力される燃料残量及び/又は空き容量のデータと実際値との間に大きな乖離が生じることを防止できる。
(ロ)請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両の燃料情報出力装置において、
前記燃料残量及び/又は空き容量の数値データをデジタル表示することを特徴とする車両の燃料情報出力装置。
かかる構成によると、前記燃料残量及び/又は空き容量の数値データをデジタル表示することで、例えばセルフ式ガソリンスタンドにおいて、必要給油量を数値として把握でき、給油作業を的確に進めることができる。
実施形態における車両用エンジンのシステム構成図。 燃料残量・空き容量の表示制御を示すフローチャート。 補正値の更新学習の第1実施形態を示すフローチャート。 補正値の更新学習の第2実施形態を示すフローチャート。
符号の説明
1…エンジン、2…スロットル弁、3a〜3d…燃料噴射弁、4…燃料タンク、5…燃料ポンプ、6…エンジンコントロールユニット(ECU)、7…エアフローメータ、8…回転速度センサ、10…燃料ゲージ、11…制御回路、12…走行距離計、13…入力装置、14…表示装置

Claims (6)

  1. 車両に搭載される燃料タンク内の燃料レベルを検出する燃料ゲージからの検出信号を入力し、前記燃料ゲージの検出結果に基づいて前記燃料タンクにおける燃料残量及び/又は空き容量の情報を出力する車両の燃料情報出力装置であって、
    前記燃料の消費量のデータを外部から取得し、該消費量のデータに基づいて前記燃料残量及び/又は空き容量の出力情報を補正することを特徴とする車両の燃料情報出力装置。
  2. 前記燃料の消費量のデータが、前記燃料タンクへの補充燃料量のデータであることを特徴とする請求項1記載の車両の燃料情報出力装置。
  3. 前記燃料の消費量のデータが、前記燃料タンクからエンジンへの燃料供給量を積算したデータであることを特徴とする請求項1記載の車両の燃料情報出力装置。
  4. 前記燃料ゲージの出力に対応する燃料残量から補正値を減算した結果を燃料残量の情報として出力し、予め記憶された前記燃料タンクの容量から前記燃料ゲージの出力に対応する燃料残量を減算した結果に前記補正値を加算した量を前記空き容量の情報として出力する構成であり、前記補正値を前記消費量のデータに基づいて修正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の燃料情報出力装置。
  5. 長期間における燃料消費率及び短期間における燃料消費率のデータを取得すると共に、前記長期間における燃料消費率と短期間における燃料消費率との偏差を演算し、前記燃料消費率の偏差の情報を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両の燃料情報出力装置。
  6. 燃料消費率のデータを取得し、前記燃料残量の出力情報と前記燃料消費率とに基づいて残りの走行可能距離を算出し、前記走行可能距離の情報を出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両の燃料情報出力装置。
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