JP2006023044A - ガスこんろ - Google Patents

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Abstract

【課題】 炎口から噴出される火炎に二次空気を効率的に供給し、燃焼性能を向上させることができる内向きバーナを備えたガスこんろを提供する。
【解決手段】 ガスこんろ1は、環状の内向きバーナ10を内部に備え、その内向きバーナ10の内側周方向に炎口ユニット30が複数列設されている。この炎口ユニット30のユニット筒体の外周には、二次空気供給口が設けられているので、各炎口ユニット30の燃焼性能を向上できる。よって、内向きバーナ10の燃焼性能を容易に向上できる。また、炎口ユニット30の炎口面に形成された主炎口群の外周には、複数の副炎口が列設されているので、主炎口群に形成される火炎のリフトを防止できる。さらに、中央開口部11の中心に向かって、中央空気送風口24が設けられているので、各火炎の先端同士が干渉せず、内向きバーナ10における燃焼性能をより一層向上できる。
【選択図】 図1

Description

本発明はガスこんろに関し、詳しくは、火炎形成に必要な二次空気を効率的に供給できる内向きバーナを備えたガスこんろに関する。
従来、環状に形成された本体を備え、その内周面の周方向に多数の炎口が列設された内向きバーナを備えたガスこんろが知られている。このガスこんろでは、トッププレートに形成された開口部の上方周囲に調理鍋等を載置する五徳が設けられ、その開口部の下方に内向きバーナが配設されている。また、この内向きバーナのバーナ本体の内側には、ガスおよび空気の混合気体が流入する混合気室が設けられ、その混合気室から各炎口に向かって混合気体が供給される。そして、各炎口からバーナ本体の内側中心に向かって火炎が形成され、上方に吹き上がって、五徳の上部に載置された調理鍋を加熱する。
このような内向きバーナでは、各炎口から噴出され、バーナ本体の内側中心に向かった火炎の先端同士が衝突して互いに干渉してしまい、燃焼性能が悪化しやすいため、ガスこんろにおいて通常用いられている外周面の周方向に多数の炎口が列設された外向きバーナに比べて大きな燃焼空間を必要とする。この結果、無駄な加熱部が増えて熱効率が低くなってしまう。そこで、例えば、バーナ本体の内周面の周方向に列設された炎口の向きを、バーナ本体の内側中心から所定角度ずらし、さらに、それら炎口を上方に所定角度傾けた内向きバーナを備えたガスこんろが知られている(例えば、特許文献1参照)。このガスこんろの内向きバーナでは、火炎同士の衝突を抑制することにより、燃焼空間を狭くしても燃焼性能を良好に維持しようとしている。
特開平9−4853号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガスこんろによれば、火力が強く設定された場合は、内向きバーナの各炎口から噴出される火炎が大きくなるとともに、火炎の噴出距離が長くなるため、バーナ本体の内側に火炎が密集する。そのため、バーナ本体の内側において、火炎形成に必要な二次空気を十分供給することができず、依然として大きな燃焼空間を必要としてしまい、熱効率を向上させることができていなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、内向きバーナの各炎口から噴出される火炎に対して、二次空気を効率的に供給することによって、燃焼性能を良好に維持したまま熱効率を向上させることができるガスこんろを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスこんろによれば、環状混合気室を備え、当該環状混合気室の内周面の周方向に複数の炎口部が列設された環状内向きバーナを備えたガスこんろにおいて、前記環状内向きバーナの前記炎口部の外周に設けられ、前記炎口部から噴出される火炎に二次空気を供給する二次空気供給口を備えている。
また、請求項2に係る発明のガスこんろによれば、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記二次空気供給口は、前記炎口部の外周全周を囲んでいることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガスこんろによれば、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記炎口部は、略筒状の第1の筒体の内側に設けられ、当該第1の筒体の外側に第2の筒体が設けられ、前記第1の筒体と前記第2の筒体との間のリング状の隙間に、前記二次空気供給口が形成されることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のガスこんろによれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記炎口部は、主炎口部と、当該主炎口部の外周に設けられた副炎口部とから構成されていることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のガスこんろによれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記二次空気供給口に二次空気を強制的に供給する二次空気強制供給手段を備えている。
また、請求項6に係る発明のガスこんろによれば、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記環状内向きバーナの径方向内側中心の下方に設けられ、上方に向かって二次空気を送風する中央空気送風口を備え、当該中央空気送風口には、二次空気供給通路を介して、前記二次空気強制供給手段が接続されていることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のガスこんろによれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の構成に加え、前記炎口部の火炎噴出方向を、前記中心に向かって斜め上方に傾けたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明のガスこんろによれば、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の構成に加え、前記炎口部の火炎噴出方向を、前記中心から、水平方向に所定角度ずらしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスこんろでは、炎口部の外周に設けられた二次空気供給口から二次空気が供給されるので、炎口部に形成される火炎に対して二次空気を十分に供給することができる。さらに、二次空気が供給されることで、各炎口部から噴出されるガスと空気との混合が促進されるので、環状内向きバーナの燃焼状態を良好にすることができる。この結果、燃焼性能を良好に維持したまま燃焼空間を狭くすることが可能となり、無駄な加熱部を減らして熱効率を向上させることができる。
また、請求項2に係る発明のガスこんろでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、炎口部の外周全周に対して、二次空気供給口から二次空気を供給できるので、炎口部に形成される火炎を囲むようにして二次空気を供給することができる。したがって、火炎全体に二次空気がムラなく供給されるので、環状内向きバーナの燃焼性能をより一層向上させることができる。
また、請求項3に係る発明のガスこんろでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、炎口部に形成された火炎を第1の筒体の内側からまとめて一方向に噴出することができる。そのため、火炎が拡大しないので、他の火炎との接触を避けることができる。また、第1の筒体と第2の筒体との隙間に二次空気供給口を設けることで、第1の筒体から噴出される火炎の外周を囲むようにして二次空気をムラなく供給することができるので、環状内向きバーナの燃焼性能をより一層向上させることができる。
また、請求項4に係る発明のガスこんろでは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、主炎口部におけるガスの噴出速度が燃焼速度より速い場合でも、副炎口部に形成された火炎によって主炎口部におけるガスの噴出速度を抑えることができるので、主炎口部に形成された火炎がリフトするのを防止することができる。
また、請求項5に係る発明のガスこんろでは、請求項1乃至4に記載の発明の効果に加え、二次空気強制供給手段によって、二次空気供給口から炎口部に二次空気が強制的に供給されるので、炎口部に形成される火炎に対して、二次空気を不足することなく十分に供給することができる。さらに、炎口部におけるガスの噴出速度が速くても、火炎に対して二次空気を十分に供給することができるので、環状内向きバーナの燃焼性能を最大限に向上させることができる。
また、請求項6に係る発明のガスこんろによれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、各炎口部から噴出される火炎の先端が集中する環状内向きバーナの内側中心に向かって、中央空気送風口から二次空気が送風されるので、火炎が集中する中心付近において不足しやすい二次空気を十分に供給することができ、環状内向きバーナの燃焼性能の悪化を防ぐことができる。また、火炎の先端は、送風された二次空気によって上方に押し上げられるので、火炎同士が接触して干渉するのを防止することもできる。
また、請求項7に係る発明のガスこんろによれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、炎口部に形成される火炎は、環状内向きバーナの内側中心に向かって斜め上方に噴出されるので、各炎口部から噴出される各火炎の先端が互いにズレるので、接触して干渉するのを避けることができる。
また、請求項8に係る発明のガスこんろによれば、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果に加え、炎口部に形成される火炎は、環状内向きバーナの内側中心から、水平方向に所定角度ずらしているので、各炎口部から噴出される各火炎の先端が互いにずれ、接触して干渉するのを避けることができる。
以下、本発明の第1の実施形態であるガスこんろ1について、図面に基づいて説明する。図1は、ガスこんろ1の前方側の断面図であり、図2は、図1に示すA−A線矢視方向断面図(整流板25を除く)であり、図3は、図2に示す炎口ユニット30近傍の拡大図であり、図4は、炎口ユニット30の正面図である。なお、図1に示すように、ガスこんろ1は、環状の内向きバーナ10を内部に備え、その内側周方向に複数列設された炎口ユニット30から噴出される火炎に対して、二次空気を効率的に供給することにより、内向きバーナ10の燃焼性能を向上させるものである。
なお、以下の説明において、図1の左側をガスこんろ1の前方側とし、図1の右側をガスこんろ1の後方側とする。また、図2の紙面手前側を、内向きバーナ10の上方側とし、図2の紙面奥行き側を、内向きバーナ10の下方側とする。
はじめに、ガスこんろ1の構造について概略的に説明する。図1に示すように、ガスこんろ1の天面にはトッププレート2が設けられ、当該トッププレート2の略中央には略円形状の開口部4が形成されている。そして、その開口部4の下方には、本発明の特徴である平面視正六角形に形成された環状の内向きバーナ10(図2参照)が配設されている。さらに、内向きバーナ10の略中央には、平面視正六角形状の中央開口部11(図2参照)が形成されている。さらに、この中央開口部11を形成する内向きバーナ10の内周面は、その内径が下方に向かって縮径するようにして傾斜している。そして、その内周面には、中央開口部11の上方に向かって斜めに火炎を噴出する略円柱状の炎口ユニット30が等間隔で6個設けられている(図2参照)。さらに、中央開口部11の下方側の開口部には底壁26が閉塞するように設けられ、その底壁26の略中央には、中央開口部11の中心に向かって二次空気を送風する中央空気送風口24が穿設されている。また、トッププレート2の開口部4の外周縁には、内向きバーナ10の上部周囲を上方から覆うようにして、五徳12が設けられ、その上部に調理鍋29が載置される。そして、中央開口部11および内向きバーナ10と調理鍋29との間の空間が、内向きバーナ10の燃焼空間となる。
一方、ガスこんろ1の使用者に対向する前面側には、内向きバーナ10に点火するための操作ボタン(図示外)が設けられ、当該操作ボタンの後方側には、操作ボタンの押圧操作に連動してガス流路の開閉およびガス流量の調整をおこなう制御ユニット5が設けられている。さらに、この制御ユニット5には、ガスこんろ1の前面から使用者側に向かって延設され、内向きバーナ10の火力を手動操作によって調節できる火力調節レバー3と、該火力調節レバー3によって調節された火力に相当するガス量を、内向きバーナ10に向かって噴出する噴射ノズル13とを備えている。
さらに、制御ユニット5の噴射ノズル13には、内向きバーナ10に向かって延設された混合管8の一端部が接続されている。そして、この混合管8の一端部には、中空の略円錐状に形成された接続部9が設けられ、当該接続部9の底面側には、噴射ノズル13が嵌入して接続される嵌入孔(図示外)が穿設されている。さらに、その嵌入孔の周囲には、一次空気が外部から混合管8内に吸引されるための一次空気吸引孔9aが複数穿設されている。したがって、噴射ノズル13から混合管8に向かってガスが噴出されると、そのガスの噴出の勢いにともなって、一次空気が一次空気吸引孔9aより混合管8内に吸引される。そして、ガスと一次空気とが混合された混合気体が混合管8内に形成される。一方、混合管8の、接続部9とは反対の他端側は、内向きバーナ10の外周側に設けられた後述する混合気室20の流入口27に接続されている。
また、図1に示すように、内向きバーナ10の底壁26に設けられた中央空気送風口24には、中央二次空気供給通路16の一端側が接続されている。さらに、中央二次空気供給通路16の、中央空気送風口24に接続されている一端側とは反対の他端側には、二次空気を強制的に送風する強制ファン15が接続されている。この強制ファン15は、ガスこんろ1の前面に設けられたファンスイッチ(図示外)を手動により切替えることにより、強制ファン15の運転・停止が切り替わるようになっている。また、中央二次空気供給通路16の二次空気が流れる上流側一端側近傍には、分岐部17が設けられ、当該分岐部17には二次空気供給通路18の一端側が接続されている。そして、その二次空気供給通路18の、分岐部17に接続されている一端側とは反対の他端側は、内向きバーナ10の内周面側に設けられた後述する二次空気室21の流入口28に接続されている。なお、図1に示す強制ファン15が、「二次空気強制供給手段」に相当する。
さらに、底壁26の上部には、底面が開放された中空の正六角錐形状の整流板25が、中央空気送風口24を上方から覆うようにして覆設されている。そして、その整流板25の頂点近傍の外周面には、中央空気送風口24から送風された二次空気を、各炎口ユニット30から噴出される火炎に向かって均等に供給するための二次空気供給孔25aが複数穿設されている。
次に、内向きバーナ10の構造について、図1乃至図3を参照して説明する。図1および図2に示すように、内向きバーナ10は、平面視正六角形の環状に形成された中空のバーナ本体31を備えている。そして、そのバーナ本体31の内側には、中央開口部11が形成されている。さらに、図2に示すように、その中央開口部11の下方側は、底壁26によって閉塞され、該底壁26の略中央には二次空気が送風される中央空気送風口24が穿設されている。
さらに、図2に示すように、バーナ本体31の中空に形成された内部には、バーナ本体31の周方向に沿って、その内部を二分するようにして仕切壁33が環状に設けられている。そして、その仕切壁33の外側には、混合管8(図1参照)から混合気体が流入する環状の混合気室20が設けられている。一方、仕切壁33の内側には、二次空気供給通路18(図1参照)から二次空気が流入する環状の二次空気室21が設けられている。そして、図1に示すように、混合気室20の所定位置には、ガスおよび一次空気の混合気体が流入する流入口27が設けられ、該流入口27には混合管8の下流側一端部が接続されている。一方、二次空気室21の所定位置にも、二次空気が流入する流入口28が設けられ、該流入口28には、二次空気供給通路18の下流側一端部が接続されている。
また、バーナ本体31の内周面は、バーナ本体31の内径が下方に向かって縮径されるように傾斜している。そして、図1又は図2に示すように、その中央開口部11の正六角形を構成する6つの各傾斜面には、中央開口部11の中心に向かって斜め上方に火炎を噴出する略円柱状の炎口ユニット30が各々設けられている。
次に、炎口ユニット30の構造について説明する。図2および図3に示すように、炎口ユニット30は、略筒状のユニット筒体41を備えている。そして、そのユニット筒体41の内側には、略円盤状の炎口体40が、ユニット筒体41の軸線と同軸上に挿入されている。そして、図2および図3に示すように、炎口体40の、バーナ本体31の内側中心に対向する面には、火炎が噴出される炎口面40aが形成されている。さらに、図4に示すように、この炎口面40aには、炎口体40の軸心に沿って設けられた主炎口50と、当該主炎口50の外周に設けられ、主炎口50と平行に延設された4つの主炎口51とが各々設けられている。さらに、炎口面40aの外縁近傍には、主炎口50と、主炎口51とからなる主炎口群の外周を取り囲むようにして、副炎口52が平面視略円形状に複数列設され、副炎口群を構成している。このように、炎口体40がユニット筒体41に内挿されているので、炎口面40aから噴出される火炎を一方向にまとめて噴出させることができる。さらに、炎口面40aから噴出される火炎が拡大して、隣接する火炎と接触して干渉したりすることも防止できる。
また、図3に示すように、ユニット筒体41は、バーナ本体31の内周面に各々設けられた挿入孔(図示外)に挿入され、その挿入される側の一端部が、仕切壁33に設けられた係合孔33aの縁に係合している。そして、そのユニット筒体41の、係合孔33aの縁に係合する一端部には、混合気室20から混合気体が流入する流入口42が設けられている。一方、バーナ本体31の挿入孔の縁部には、バーナ本体31の内周面に対して略垂直、かつユニット筒体41の軸線方向先端部近傍の外周面より隙間を空けて設けられた略円形状の環状筒体47が設けられている。そして、その環状筒体47の内周面と、ユニット筒体41の外周面との隙間には、環状の二次空気供給口45が炎口面40aの外周を囲むようにして形成されている。この二次空気供給口45は、二次空気室21と挿通しており、二次空気室21から流入する二次空気を、炎口面40aに形成される火炎に向かって供給することができる。なお、図2および図3に示す炎口ユニット30が、「炎口部」に相当する。また、図3に示すユニット筒体41が、「第1の筒体」に相当し、環状筒体47が、「第2の筒体」に相当する。
次に、上記構成からなるガスこんろ1の動作について説明する。まず、図1に示すガスこんろ1の操作ボタン(図示外)を押圧する。すると、図1に示すように、火力調節レバー3によって調節された火力に相当するガスが、制御ユニット5の噴射ノズル13から混合管8内に向かって噴出される。このとき、噴射ノズル13におけるガスの噴出の勢いにともなって、接続部9の一次空気吸引孔9aから一次空気が吸引される。例えば、噴射ノズル13におけるガス噴出速度が速い場合は、一次空気吸引孔9aから吸引される一次空気量は増加する。それとは反対にガス噴出速度が遅い場合は、一次空気吸引孔9aに吸引される一次空気量は減少する。こうして、混合管8内では一次空気とガスとが混合されて、混合気体が形成され、内向きバーナ10に向かって流れる。
次いで、混合管8内を流れる混合気体は、流入口27から、内向きバーナ10の混合気室20内に流入する。さらに、図2に示すように、混合気室20内に流入した混合気体は、各炎口ユニット30に各々均等に流れる。さらに、図3に示すように、混合気体は、炎口ユニット30のユニット筒体41の流入口42に向かって流れ込む。続いて、流入口42に流れ込んだ混合気体は、炎口体40に開口された主炎口50、51および副炎口52に各々流入する。さらに、混合気体が流入した炎口体40の炎口面40aは、操作ボタンの押圧操作に連動してスパークする図示しない点火電極によって点火される。そして、図4に示す炎口面40aの主炎口50,51および副炎口52に各々火炎が形成される。
ここで、副炎口52に形成される火炎の機能について説明する。例えば、主炎口50,51からなる主炎口群におけるガス噴出速度が燃焼速度よりも速い場合、主炎口群に形成される火炎がリフトしてしまう。そこで、副炎口52からなる副炎口群に形成される火炎により、主炎口群に形成される火炎の基部を保持することによって、各炎口面40aから火炎がリフトするのを防止することができる。
なお、点火電極によって1つの炎口ユニット30の炎口面40aが点火されて火炎が噴出されると、その炎口ユニット30に隣接する他の炎口ユニット30に火移り現象が起きる。そして、その火移り現象が連続して起きることによって、6つ全ての炎口ユニット30が点火され、各炎口ユニット30から火炎が各々噴出され、内向きバーナ10の燃焼状態が形成される。
また、図1に示すように、各炎口ユニット30の炎口体40の炎口面40aは、中央開口部11の中心に向かって斜め上方に傾けられているので、各炎口ユニット30によって形成された火炎の先端部は互いにズレる。そして、火炎同士が接触して干渉しないため、各炎口面40a(図3参照)における噴出ガスが流れやすくなり、混合管8の一次空気吸引孔9aから一次空気が十分に吸引されるので、内向きバーナ10の燃焼性能を向上させることができる。また、火力調節レバーが弱火力側に設定されている場合は、炎口面40aから噴出される火炎の噴出距離は短いので、内向きバーナ10の中央開口部11の中心では、各火炎は接触しない。そして、バーナ本体31の内側には、火炎形成に必要な二次空気量は十分確保されているので、強制ファン15は運転させない。
一方、火力調節レバー3が強火力側に設定されている場合、各炎口ユニット30に形成される火炎は大きくなり、炎口面40a(図3参照)から噴出される火炎の噴射距離は長くなる。さらに、炎口面40aにおけるガスの燃焼速度が速いため、各火炎の周囲の酸素濃度が低下して、内向きバーナ10の燃焼状態が悪くなる。そこで、本実施形態のガスこんろ1では、ファンスイッチ(図示外)を押下して、強制ファン15を運転させる。すると、強制ファン15から送風された空気は、内向きバーナ10の燃焼に利用される二次空気として、中央二次空気供給通路16、二次空気供給通路18に各々供給される。そして、二次空気供給通路18を通過した二次空気は、流入口28を介して、内向きバーナ10の二次空気室21に流入する。さらに、図3に示すように、二次空気室21に流入した二次空気は、各炎口ユニット30の二次空気供給口45から噴出されることにより、炎口面40aに形成された火炎全体に対して二次空気が供給される。したがって、火炎の外周には十分な二次空気が供給されるため、ガス供給量が多くても、火炎に対して二次空気を十分に供給することができるので、内向きバーナ10の燃焼性能を最大限に向上させることができる。
また、図1に示すように、中央二次空気供給通路16を通過した二次空気は、中央空気送風口24から整流板25の内側に向かって送風される。そして、整流板25の内側に送風された二次空気は、整流板25に穿設された二次空気供給孔25aから、内向きバーナ10の中央開口部11の中心に向かって供給される。よって、火炎が集中するバーナ本体31の内側中心付近において不足しやすい二次空気を十分に供給することができるので、環状内向きバーナの燃焼性能をより一層向上させることができる。また、火炎の先端は、送風された二次空気によって上方に押し上げられるので、火炎同士が接触して干渉するのを防止することもできる。さらに、中央開口部11の中心において、火炎の先端同士が接触すると、調理鍋29の底部の中心付近の温度が異常に高温となり、底部に温度ムラが生じてしまうが、本実施形態のガスこんろ1では、中央空気送風口24から二次空気が強制的に送風されることにより、中央開口部11の中心における温度を若干下げることができる。よって、調理鍋29の底部に形成される温度ムラを解消することができる。
そして、ガスこんろ1を消火するときは、ガスこんろ1の操作スイッチを再度押下する。すると、制御ユニット5は、混合管8内に噴射していたガスの供給を停止する。さらに、混合管8内へのガスの供給が停止されるので、内向きバーナ10へのガスの供給が停止され、混合気室20に混合気体が供給されないので、各炎口ユニット30の炎口面40aが消火される。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態であるガスこんろ1によれば、環状の内向きバーナ10に設けられた複数の炎口ユニット30において、ユニット筒体41の外周全周に二次空気を供給可能な二次空気供給口45が形成されているので、各ユニット筒体41に形成される火炎の全周に対して二次空気を供給することができる。よって、各炎口ユニット30で形成される火炎の燃焼状態を良好にすることができる。この結果、燃焼性能を良好に維持したまま燃焼空間を狭くすることが可能となり、例えば、調理鍋29と内向きバーナ10との距離を縮めて、鍋底と火炎の接触面積を広くして熱効率を向上させることができる。また、炎口ユニット30の炎口面40aに形成された主炎口50,51からなる主炎口群の外周に、複数の副炎口52が設けられているので、主炎口群に形成される火炎がリフトするのを防止できる。さらに、各炎口ユニット30の炎口面40aは、中央開口部11の中心に向かって斜め上方に向けられているので、火炎同士が接触して互いに干渉しないため、炎口面40aにおける噴出ガスを流れやすくすることができる。したがって、噴出ガスが流れやすくなると、一次空気が吸引されやすくなるので、各炎口ユニット30の燃焼状態を良好にすることができる。また、中央開口部11の中心に向かって、二次空気を送風する中央空気送風口24が設けられているので、火炎が集中するバーナ本体31の内側中心付近において不足しやすい二次空気を十分に供給することができるので、環状内向きバーナの燃焼性能の悪化を防ぐことができる。また、二次空気供給口45および中央空気送風口24には、各通路を介して強制ファン15が接続されているので、火力が強い場合でも、内向きバーナ10に対して強制的に二次空気を供給することができ、燃焼状態を良好に維持できる。
次に、本発明の第2の実施形態であるガスこんろについて説明する。なお、第2の実施形態のガスこんろは、第1の実施形態であるガスこんろ1の変形例であり、ガスこんろ1の内部に配設された内向きバーナ10と構造が異なる内向きバーナ100を備えるものである。したがって、内向きバーナ100以外の構造については、第1の実施形態のガスこんろ1と同じ構造であるため、内向きバーナ100の構造についてのみ説明し、その他の説明については上記説明を援用する。なお、第2の実施形態の内向きバーナ100は、第1の実施形態の内向きバーナ10における炎口ユニット30の配設位置が異なる点に特徴を有する。
まず、内向きバーナ100について、図5を参照して説明する。図5は、第2の実施形態の内向きバーナ100の断面図(整流板を除く)である。なお、以下の説明において、図5の手前側を、内向きバーナ100の上方側とし、図5の紙面奥行き側を、内向きバーナ100の下方側とする。図5に示すように、内向きバーナ100は、平面視正五角形の環状に形成された中空のバーナ本体310を備え、当該バーナ本体310の内側には、中央開口部110が形成されている。そして、その中央開口部110の下方側は、底壁260によって閉塞され、当該底壁260の略中央には二次空気が送風される中央空気送風口240が穿設されている。そして、底壁260には、第1の実施形態と同様の整流板(図示外)が覆設されている。
さらに、バーナ本体310の内部には、バーナ本体310の周方向に沿って、その内部を二分するようにして仕切壁330が設けられている。そして、仕切壁330の外側には、混合気体が流入する環状の混合気室200が設けられている。一方、仕切壁330の内側には、二次空気が流入する環状の二次空気室210が設けられている。
また、バーナ本体310の内周面は、中央開口部110の内径が下方に向かって縮径されるように傾斜している。そして、その中央開口部110の正五角形を構成する各傾斜面には、略円柱状の炎口ユニット300が各々設けられている。そして、それら各炎口ユニット300の炎口体400の炎口面400aは、中央開口部110の中心よりも左側にずらして向けられている。さらに、第1の実施形態の炎口ユニット30と同様に、炎口面400aは、中央開口部110の中心に向かって斜め上方に向けられている。
このような構成からなる内向きバーナ100において、各炎口ユニット300の炎口面から噴出される火炎の先端は、中央開口部110の中心から左側にズレるため、火炎同士が接触して干渉するのを避けることができる。さらに、火力調節レバー(図示外)が強火力に設定され、炎口ユニット300から噴出される火炎の噴出距離が長くても、中央開口部110の中心では火炎同士が接触して干渉するのを避けることができる。したがって、内向きバーナ100における燃焼性能をより一層向上させることができる。
なお、本発明は、以上詳述した上記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能なことはいうまでもない。
例えば、上記第1の実施形態では、内向きバーナ10は、平面視正六角形の環状に形成されているが、環状であればよく、好ましくは多角形状で、内向きバーナに設定される炎口ユニットの設置数を考慮するのがよい。
また、上記第1の実施形態では、炎口ユニット30の炎口面40aに形成される主炎口50,51および副炎口52は、図4に示すように配置したが、例えば、図6に示す第1の実施形態の炎口ユニット30の変形例である炎口ユニット500の炎口面500aのように、ユニット筒体510の内側に配設された略円盤状の炎口体550の軸心の周りに、主炎口560を4つ設け、それら主炎口560からなる主炎口群の外周に、副縁孔570を略円形状に複数列設してもよい。なお、炎口面500aにおける主炎口560の穿設数はこれに限らず、多くても少なくてよい。また、副炎群は、主炎口群を囲むように設ければよく、炎口面における設置位置は上記実施形態に限られない。
本発明のガスこんろは、調理台に載置して使われるテーブルこんろや、調理台に組み込んで使われるビルトインこんろ等に適用可能である。
ガスこんろ1の前面側の断面図である。 図1に示すA−A線矢視方向断面図(整流板25を除く)である。 図2に示す炎口ユニット30近傍の拡大図である。 炎口ユニット30の正面図である。 第2の実施形態の内向きバーナ100の断面図(整流板を除く)である。 第1の実施形態の炎口ユニット30の変形例である炎口ユニット500の正面図である。
符号の説明
1 ガスこんろ
10 内向きバーナ
15 強制ファン
16 中央二次空気供給通路
18 二次空気供給通路
20 混合気室
24 中央空気送風口
30 炎口ユニット
41 ユニット筒体
45 二次空気供給口
47 環状筒体
50 主炎口
51 主炎口
52 副炎口
100 バーナ
400 炎口体

Claims (8)

  1. 環状混合気室を備え、当該環状混合気室の内周面の周方向に複数の炎口部が列設された環状内向きバーナを備えたガスこんろにおいて、
    前記環状内向きバーナの前記炎口部の外周に設けられ、前記炎口部から噴出される火炎に二次空気を供給する二次空気供給口を備えていることを特徴とするガスこんろ。
  2. 前記二次空気供給口は、前記炎口部の外周全周を囲んでいることを特徴とする請求項1に記載のガスこんろ。
  3. 前記炎口部は、略筒状の第1の筒体の内側に設けられ、
    当該第1の筒体の外側に第2の筒体が設けられ、
    前記第1の筒体と前記第2の筒体との間のリング状の隙間に、前記二次空気供給口が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスこんろ。
  4. 前記炎口部は、主炎口部と、当該主炎口部の外周に設けられた副炎口部とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のガスこんろ
  5. 前記二次空気供給口に二次空気を強制的に供給する二次空気強制供給手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のガスこんろ。
  6. 前記環状内向きバーナの径方向内側中心の下方に設けられ、上方に向かって二次空気を送風する中央空気送風口を備え、
    当該中央空気送風口には、二次空気供給通路を介して、前記二次空気強制供給手段が接続されていることを特徴とする請求項5に記載のガスこんろ。
  7. 前記炎口部の火炎噴出方向を、前記中心に向かって斜め上方に傾けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のガスこんろ。
  8. 前記炎口部の火炎噴出方向を、前記中心から、水平方向に所定角度ずらしたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のガスこんろ。
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