JP2006022742A - 車両用エンジンに対する電動補機の取付構造 - Google Patents

車両用エンジンに対する電動補機の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 電動補機を、エンジンに対して、騒音の発生を防止可能な状態で容易に取り付け得る構造を提供する。
【解決手段】 内周面に雌ねじ部50が設けられた筒状雌ねじ部材40が、内筒金具34内に挿入固定された防振ブッシュ32の複数を、外筒金具36において、エンジン10に固定されたブラケット14に対してそれぞれ位置固定に保持させる一方、電動補機12に挿通された複数のボルト20のそれぞれを、各防振ブッシュ32の内筒金具34内に固定された筒状雌ねじ部材40の雌ねじ部50に螺合せしめることにより、電動補機12を、複数のボルト20にて、複数の防振ブッシュ32を介して、ブラケット14に固定するように構成した。
【選択図】 図 1

Description

本発明は、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造に係り、特に、電気によって作動せしめられるオイルポンプやウォータポンプ、或いは車両用空調装置のコンプレッサ等の電動補機を、車両用エンジンに位置固定に設けられたブラケットを介して、車両用エンジンに対して有利に取り付けるための構造に関するものである。
近年、燃料の燃焼によって作動するエンジン(内燃機関)と、電気エネルギーで作動する電動モータとを走行用の動力源として備えた車両、所謂ハイブリッド車両が、注目されている。よく知られているように、このハイブリッド車両にあっては、例えば、発進時には、電動モータのみが作動せしめられる一方、通常走行時には、エンジンのみが、また全開加速時には、エンジンと電動モータの両方が作動せしめられ、そして、停車時(アイドルストップ時)には、エンジンが即座に停止せしめられる等、車両の走行条件に応じて、エンジンと電動モータが使い分けられるようになっており、以て、エンジンのみを搭載する車両に比して、排出ガスの低減や優れた低燃費が、有利に実現され得るようになっている。
ところで、このようなハイブリッド車両では、エンジンの停止状態でも、電動モータにて走行せしめられるところから、従来のエンジンのみが搭載される車両とは異なって、例えば、オイルポンプやウォータポンプ、或いは車両用空調装置のコンプレッサ等の補機が、エンジンの停止状態下にあっても、バッテリーから供給される電気によって作動せしめられる電動補機として、機能せしめられるようになっている。そして、そのような電動補機は、一般に、エンジンに固定されたブラケットに対して、電動補機に挿通された複数のボルトにて、直接に固定せしめるだけの簡単な取付構造にて、ブラケットを介して、エンジンに対して容易に取り付けられるようになっている。
ところが、このような電動補機のエンジンに対する取付構造を採用する場合、電気にて作動せしめられる電動補機の振動によって騒音が生ずることが避けられず、そのため、この騒音が、エンジンの作動中はエンジン振動による騒音にかき消されて、さほど問題とならないものの、エンジンの停止時に顕著化するといった問題が、惹起されていた。
なお、かくの如き電動補機の騒音の問題を解消するには、例えば、下記特許文献1に明らかにされるように、エンジンの駆動によって作動せしめられる補機と車両のボデーとの間に防振支持体(特許文献1では防振ゴム体と称される)を介在せしめることにより、かかる補機をボデーに対して防振支持させる技術を、エンジンに対する電動補機の取付構造に適用することが、考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、防振支持体として、取付ボルトが立設された第一プレートとボルト孔を有する第二プレートとが互いに離間配置せしめられて、それらの間に配置されるブロック状ゴム弾性体にて相互に連結されてなるタイプのものが用いられ、そして、この防振支持体における第一プレートが、取付用ボルトにて、補機に取り付けられる一方、ボルト孔を有する第二プレートが、所定のボルトにて、ボデーに固定されるようになっているところから、そのような防振支持体を介して、電動補機をブラケット(エンジン)に取り付ける場合、かかる電動補機に対して、第一プレートの取付用ボルトの取付孔を新たに穿設する必要が生じて、複数のボルトが挿通されてなる従来の電動補機を、そのまま用いることが出来なくなるばかりでなく、第一プレートを電動補機にボルト固定する操作と、第二プレートをブラケットにボルト固定する操作の両方を行わなければならなくなって、電動補機のブラケットへの取付作業が繁雑化するといった不具合も、生じることとなる。
特許第2682018号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、電動補機を、それに挿通せしめられた複数のボルトを利用して、エンジンに対して容易に取り付けることが出来、しかも、そのような取付状態下において、騒音の発生を効果的に解消乃至は抑制し得るように改良された、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題を解決するために、その第一の態様とするところは、車両用エンジンにブラケットを位置固定に設ける一方、電気によって作動せしめられる電動補機に対して複数のボルトを挿通せしめ、該電動補機を該複数のボルトにて該ブラケットに固定することにより、該電動補機を、該エンジンに対して、該ブラケットを介して取り付けるようにした、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造において、内筒金具と、該内筒金具の径方向外側に所定距離を隔てて配された外筒金具との間に筒状ゴム弾性体を介装し、且つ該筒状ゴム弾性体を、それら内筒金具と外筒金具とに加硫接着せしめてなる防振ブッシュと、該防振ブッシュの内筒金具内に挿入可能な筒形状を呈し、且つ内周面に雌ねじ部が設けられた筒状雌ねじ部材とを、それぞれ、前記電動補機に挿通された前記複数のボルトと同数個用いて、該複数の防振ブッシュを、該電動補機に挿通された複数のボルトに対応する位置において、該ボルトの軸方向に延びるようにそれぞれ配した状態で、それら各防振ブッシュの前記外筒金具を前記ブラケットに対して位置固定に保持させる一方、前記複数の筒状雌ねじ部材を、該複数の防振ブッシュの前記内筒金具内にそれぞれ挿入して、固定せしめ、そして、それら各筒状雌ねじ部材の内周面に設けられた前記雌ねじ部に、前記電動補機に挿通された複数のボルトをそれぞれ螺合せしめることにより、該電動補機を、該複数のボルトにて、該複数の防振ブッシュを介して、該ブラケットに固定するようにしたことを特徴とする車両用エンジンに対する電動補機の取付構造にある。
また、このような本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の有利な第二の態様においては、前記筒状雌ねじ部材が、前記防振ブッシュの前記内筒金具内に挿入せしめられた状態下において、該防振ブッシュから軸方向外方に突出せしめられる突出部位を有すると共に、かかる突出部位の外周面に、軸直角方向において、該防振ブッシュの前記外筒金具よりも外側にまで延び出すストッパ部が一体的に設けられて、該筒状雌ねじ部材の該内筒金具内への挿入状態下で、該防振ブッシュの前記筒状ゴム弾性体が分断せしめられて、該筒状ゴム弾性体による該内筒金具と前記外筒金具との連結状態が解消されたときに、該筒状雌ねじ部材の該ストッパ部が、該防振ブッシュの前記外筒金具の端面に係合して、該筒状雌ねじ部材の該防振ブッシュからの離脱が阻止せしめられるように構成されることとなる。
さらに、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の好ましい第三の態様では、前記筒状雌ねじ部材が、前記防振ブッシュの内筒金具内に挿入可能で、且つ内周面に雌ねじ部が設けられた本体筒部と、該本体筒部における該内筒金具内への挿入方向の後端部に対して、軸直角方向に突出するように一体形成され、該本体筒部の該内筒金具内への挿入状態下で、該内筒金具の端面に係合して、該本体筒部の該内筒金具内への挿入方向前方側への、該本体筒部の内筒金具内からの抜け出しを阻止せしめる係合部とを有して、構成される。
更にまた、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の望ましい第四の態様においては、前記ブラケットが、前記車両用エンジンの側面に設けられる一方、前記電動補機が、該エンジンの該ブラケット配設側の側方において、該電動補機に挿通された前記複数のボルトを水平に延び出させるように配置されると共に、前記複数の防振ブッシュが、該複数のボルトに対応する位置において、水平に延びるように、それぞれ配されて、該電動補機が、該複数のボルトにて、該複数の防振ブッシュを介して、該ブラケットに固定されることとなる。
また、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第五の態様では、前記ブラケットにおいて、前記電動補機に挿通された複数のボルトに対応する位置に、該ボルトの軸方向に延びる貫通孔が、それぞれ設けられて、それら各貫通孔内に、前記複数の防振ブッシュのそれぞれにおける前記外筒金具が圧入されることにより、それら各防振ブッシュの外筒金具が、該ブラケットに対して位置固定に保持される。
更にまた、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第六の態様では、前記電動補機が、電動コンプレッサにて構成される。
すなわち、この本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第一の態様においては、径方向に離間配置された内筒金具と外筒金具とが、それらの間に介装された筒状ゴム弾性体にて連結されてなる防振ブッシュを介して、電動補機が、エンジンに位置固定に設けられたブラケットに固定されるようになっているところから、かかる電動補機が、エンジンに対して、防振ブッシュを介して弾性支持されることとなり、それによって、例えば、エンジンの停止状態下で、電動補機が電気にて作動せしめられて、振動するような場合に、かかる電動補機の振動が、防振ブッシュの筒状ゴム弾性体の弾性変形によって有利に吸収乃至は緩和され得、以て、そのような電動補機の振動に起因する騒音の発生が効果的に解消乃至は抑制され得ることとなる。
しかも、かかる本発明構造では、ブラケットに保持される防振ブッシュが、その内筒金具内に、内周面に雌ねじ部が設けられた筒状雌ねじ部材が挿入、固定されて構成されているため、例えば、エンジンの駆動によって作動せしめられる補機を車両のボデーに取り付ける際に用いられる、前述せる如き従来の防振支持体、つまり、互いに離間配置された二つの取付プレートが、それらの間に介装されたブロック状ゴム弾性体にて連結されてなるタイプのものを用いて、電動補機をブラケットに固定する場合とは異なって、二つの取付プレートのうちの一方を、電動補機にボルト固定する操作と、それらのうちの他方を、ブラケットにボルト固定する操作の両方を行わずとも、単に、ブラケットに固定的に保持された防振ブッシュの内筒金具内の雌ねじ部に、電動補機に挿通されたボルトを螺合せしめる簡単で且つ迅速な操作を行うだけで、電動補機が、ブラケットに対して確実に固定され得る。
そして、そのように、本発明に係る取付構造では、電動補機のブラケットへの固定が、電動補機に挿通されたボルトを利用して行われるものであるところから、上記せる従来タイプの防振支持体を用いる場合とは異なって、電動補機に対して、取付プレートに設けられた取付用ボルトを固定するための取付孔を新たに穿設する必要がなく、複数のボルトが挿通されてなる従来の電動補機を、何等設計変更せずに、そのまま用いることが出来る。
従って、かくの如き本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造によれば、電動補機を、それに挿通せしめられた複数のボルトを利用して、エンジンに対して容易に取り付けることが出来、しかも、そのような取付状態下において、騒音の発生を効果的に解消乃至は抑制することが可能となるのである。
また、このような本発明の取付構造では、電動補機に挿通せしめられたボルトが螺合される雌ねじ孔が、防振ブッシュにおける筒状ゴム弾性体の内孔内に配設された内筒金具の内孔を利用して、その内側に設けられているため、例えば、かかる雌ねじ孔が、ブロック状ゴム弾性体の形成部位とは別の部位に形成されることとなる従来タイプの防振支持体を用いる場合に比して、防振ブッシュの配設に伴うエンジンルーム内における電動補機の取付スペースの増大分が、可及的に小さく為され得る。
さらに、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造においては、ブラケットに位置固定に保持される外筒金具と電動補機に挿通されたボルトが螺合される内筒金具との間に介装された筒状ゴム弾性体が、それら外筒金具と内筒金具とに加硫接着されているところから、電動補機が、ブラケット、ひいてはエンジンに対して、十分に大きな取付強度をもって取り付けられ得るといった利点もある。
更にまた、本発明に係る取付構造では、内周面に雌ねじ部が設けられた筒状雌ねじ部材を、内筒金具内に挿入固定することによって、電動補機に挿通されたボルトが螺合される雌ねじ部が、内筒金具の内側に設けられるようになっているため、例えば、内筒金具の内周面に、雌ねじ部を直接に形成する場合とは異なって、かかる雌ねじ部を内筒金具の内周面に形成した後、内筒金具の外周面に対して、筒状ゴム弾性体を加硫接着せしめる場合に、内筒金具の内側への筒状ゴム弾性体の回り込みにより、雌ねじ部の表面が、かかるゴム弾性体部分にて覆われてしまい、それによって、電動補機に挿通されたボルトの雌ねじ部への十分な螺合が困難となってしまったり、或いは、内筒金具の外周面に筒状ゴム弾性体を加硫接着した後、内筒金具の内周面に雌ねじ部を形成する場合に、筒状ゴム弾性体が損傷を受けたりするようなことが、未然に回避され得る。そして、その結果として、電動補機の取付性や防振ブッシュの防振特性の低下を招くことなく、雌ねじ部が、内筒金具の内側に確実に且つ安定的に形成され得るのである。
また、このような本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第二の態様においては、電動補機が防振ブッシュを介してブラケットに固定された状態下で、防振ブッシュの筒状ゴム弾性体が分断せしめられる等して、筒状ゴム弾性体による内筒金具と外筒金具との連結状態が解消されたときに、内筒金具内に挿入固定された筒状雌ねじ部材のストッパ部が、外筒金具の端面に係合せしめられることにより、内筒金具の外筒金具内からの抜け出しが有利に阻止されて、電動補機がブラケットから脱落するようなことが効果的に防止され得る。そして、その結果として、そのような電動補機の脱落に起因する電動補機やその周囲の機器の破損乃至は損傷が、未然に防止され得ることとなる。
さらに、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第三の態様によれば、筒状雌ねじ部材を防振ブッシュの内筒金具内に挿入して、組み付ける際に、かかる筒状雌ねじ部材の内筒金具内への挿入位置の慎重な位置合せを行うことなく、筒状雌ねじ部材の内筒金具からの抜け出しが有利に阻止され得るため、かかる筒状雌ねじ部材の防振ブッシュに対する組付性及び組付作業性が、有利に高められ得る。
更にまた、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第四の態様では、電動補機の荷重が、防振ブッシュの筒状ゴム弾性体に対して、その圧縮方向に加えられることとなるため、防振ブッシュによる電動補機の防振支持が、より安定化せしめられ得る。
また、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第五の態様によれば、ブラケットに対して、防振ブッシュの外筒金具を位置固定に保持させるための特別な部材を何等設けることなく、外筒金具を、ブラケットに対して安定的に且つ確実に固定することが出来、以て、部品点数の削減が有利に図られ得る。
さらに、本発明に従う、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の第六の態様によれば、電動コンプレッサが、それに挿通せしめられた複数のボルトを利用して、エンジンに対して、容易に、しかも騒音の発生が効果的に解消乃至は抑制し得るように取り付けられ得ることとなる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係る車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造とされた、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造の一実施形態が、概略的に示されている。それらの図において、10は、自動車用エンジンで、12は、電動補機としての電動コンプレッサであり、この電動コンプレッサ12が、エンジン10に位置固定に設けられたブラケット14を介して、エンジン10に取り付けられている。
このエンジン10に取り付けられる電動コンプレッサ12は、空気調和装置用コンプレッサとしての公知の構造を有するものであって、図示しないバッテリから供給される電気によって、エンジンの駆動/停止状態とは無関係に作動せしめられるようになっている。また、この電動コンプレッサ12の外面を与えるケーシング16には、電動コンプレッサ12の軸方向に対して直角な方向に延びる筒状のボルト挿通部18が、かかるケーシング16の下部に二個所と上部に一個所の合計三個所に位置するように形成されており、更に、それら各ボルト挿通部18内には、比較的に長尺な固定ボルト20が、脚部の先端部を外方に突出させた状態で、それぞれ水平に挿通されている。
一方、かかる電動コンプレッサ12とエンジン10との間に介在せしめられるブラケット14は、厚肉の金属プレートからなり、所定面積を有する矩形の平板部22と、かかる平板部22の幅方向(図1中上下方向)両端縁から厚さ方向一方の側に向かって、それぞれ、互いに対向して延びる二つの脚部24,24と、それら二つの脚部24,24のそれぞれの先端部から、互いの対向方向の外側に向かって延び出すフランジ状取付部26,26とを有して、構成されている。また、このブラケット14の二つのフランジ状取付部26,26には、貫通孔28が、それぞれ二つずつ、形成されている。そして、かかるブラケット14が、エンジン10の側面に対して、平板部22を、各脚部24の高さに応じた距離を隔てて対向させて、鉛直方向に広がるように位置せしめた状態で、二つのフランジ状取付部26,26の各貫通孔28内にそれぞれ挿通された取付ボルト30にて、固定されている。
そして、ここでは、上述のようにしてエンジン10に位置固定に設けられたブラケット14の矩形の平板部22に、それを厚さ方向に貫通して、水平方向に延びる円形の貫通孔31が、前記電動コンプレッサ12の三つのボルト挿通部18にそれぞれ挿通された固定ボルト20の互いの配置間隔に対応した配置間隔をもって、三つ形成されている。また、かかる平板部22の両面における各貫通孔31の両側開口周縁部には、高さの低い円筒状の取付カラー33が、それら各貫通孔31を取り囲んで立設するように、それぞれ一体形成されており、以て、ブラケット14の平板部22に対して、それら各貫通孔31と、それに対応して設けられる各取付カラー33の内孔とにて、取付孔35が、三つ形成されている。
而して、本実施形態においては、特に、そのようなブラケット14の平板部22における三つの取付孔35内に、防振ブッシュ32が、それぞれ一つすつ挿入された状態で固定され、また、そのような三つの防振ブッシュ32を介して、電動コンプレッサ12が、前記三つの固定ボルト20にて、ブラケット14に固定されているのであって、そこに、従来には見られない大きな特徴が存しているのである。
より詳細には、ブラケット14の各取付孔35内に固定される防振ブッシュ32は、図3及び図4に示されるように、取付孔35の内径よりも十分に小さな外径と、取付孔35の長さ(高さ)と略同程度か若しくは若干大きな長さとを有する薄肉円筒状の内筒金具34と、取付孔35内に圧入可能な外径と、取付孔35の長さと略同程度の長さ(高さ)とを有する薄肉円筒状の外筒金具36とを有している。そして、それら内筒金具34と外筒金具36とが、径方向に互いに所定距離を隔てて同軸的に配置された状態下で、それらの間に介装された筒状ゴム弾性体38に対して、それぞれの外周面と内周面とにおいて、加硫接着せしめられることにより、かかる筒状ゴム弾性体38にて連結されて、構成されている。なお、この筒状ゴム弾性体38を与えるゴム材料としては、従来より公知の防振ブッシュに設けられる筒状ゴム弾性体の構成材料と同様なゴム材料が用いられ、ここでは、水素化ニトリルゴム(HNBR)が用いられている。
また、本実施形態においては、そのような構成を有する防振ブッシュ32の内筒金具34内に、筒状雌ねじ部材40が挿入されて、固定されている。この筒状雌ねじ部材40は、防振ブッシュ32よりも所定寸法長い(高い)長さ(高さ)を有し、且つ軸方向一端側部分の外径が、その他端側部分の外径よりも大きくされた、全体として、厚肉の略段付円筒形状を呈している。そして、かかる軸方向一端側の外径の大なる部分が、防振ブッシュ32の内筒金具34内に圧入可能な大きさの外径を有する大径部42とされている一方、軸方向他端側の外径の小なる部分が、内筒金具34内にスムーズに挿入可能な小径部44とされている。
また、かかる筒状雌ねじ部材40の大径部42側の端部外周面には、防振ブッシュ32の内筒金具34の外径よりも大きく且つ外筒金具36の内径よりも小さな外径を備えた厚肉円環板形状を呈する第一フランジ部46が、一体形成されている。更に、そのような円環状の第一フランジ部46の外周面上の径方向に対向する二個所には、筒状雌ねじ部材40の内筒金具34内への挿入状態下で、外筒金具36よりも外側にまで延び出す略矩形板状の第二フランジ部48が、それぞれ一体的に突出形成されている。
更にまた、かかる筒状雌ねじ部材40にあっては、その内周面が、一定の径を有する円筒面とされており、また、そのような内周面には、前記電動コンプレッサ12の各ボルト挿通部18に挿通された固定ボルト20が螺合可能な雌ねじ部50が、設けられている。
そして、このような筒状雌ねじ部材40における大径部42側端部の第一フランジ部46が、防振ブッシュ32の内筒金具34の端面に当接して、係合せしめられる位置まで、筒状雌ねじ部材40が、その小径部44側から、内筒金具34内に挿入されることにより、大径部42において、内筒金具34に圧入されて、固定されており、以て、筒状雌ねじ部材40と防振ブッシュ32とが一体的に組み付けられると共に、内筒金具34の内側に、固定ボルト20が螺合可能な雌ねじ部50が、形成されるようになっている。
なお、このような筒状雌ねじ部材40の内筒金具34内への挿入状態下では、筒状雌ねじ部材40の大径部42側の端縁部に設けられた第一フランジ部46が内筒金具34の端面に当接、係合せしめられていることにより、内筒金具34の挿入方向の前方側への筒状雌ねじ部材40の抜け出しが阻止されるようになっている。また、かかる第一フランジ部46に設けられた第二フランジ部48,48が、外筒金具36よりも外側にまで延出せしめられているため、内筒金具34と外筒金具36とを連結する筒状ゴム弾性体38が分断せしめられる等して、それら両金具34,36の筒状ゴム弾性体38による連結が解消されても、第二フランジ部48,48が外筒金具36の端面に係合して、筒状雌ねじ部材40が、外筒金具36(防振ブッシュ32)内から離脱せしめられるようなことが防止され得るようになっている。
このことから明らかなように、ここでは、筒状雌ねじ部材40の大径部42と小径部44とにて、本体筒部が構成されていると共に、かかる大径部42の端縁部に設けられた第一フランジ部46にて、係合部が構成されている。また、そのような筒状雌ねじ部材40の大径部42における第一フランジ部46の形成部位にて、突出部位が構成され、更に、かかる第一フランジ部46に形成された第二フランジ部48,48にて、ストッパ部が構成されている。
そして、かくして筒状雌ねじ部材40が一体的に組み付けられた防振ブッシュ32の三つものが、図1に示される如く、エンジン10の側面に固定されたブラケット14の三つの取付孔35内に、それぞれ挿通固定されている。
すなわち、ここでは、内筒金具34内の筒状雌ねじ部材40における第一フランジ部46の大径部42側とは反対側の端面が、ブラケット14が固定されるエンジン10の側面に対向せしめられる向きで、外筒金具36が、ブラケット14の各取付孔35に圧入されて、ブラケット14に対して位置固定に保持されており、それによって、各防振ブッシュ32が、前記電動コンプレッサ12の三つのボルト挿通部18にそれぞれ挿通された固定ボルト20の互いの配置間隔に対応した配置間隔をもって、水平に延びるようにして、ブラケット14の三つの取付孔35内に、挿通固定されているのである。
そして、電動コンプレッサ12が、エンジン10におけるブラケット14の固定側の側方において、ブラケット14を挟んでエンジン10側とは反対側に、三つのボルト挿通部18にそれぞれ挿通された固定ボルト20を水平に延出させるように配された状態で、それら各固定ボルト20が、ブラケット14の各取付孔35内にそれぞれ挿通固定された防振ブッシュ32の内筒金具34の内側の雌ねじ部50に螺合せしめられている。これによって、電動コンプレッサ12が、それら三つの固定ボルト20にて、三つの防振ブッシュ32を介して、ブラケット14に固定されているのである。
なお、このような電動コンプレッサ12のブラケット14の固定は、例えば、先ず、ブラケット14の各取付孔35内に、防振ブッシュ32と筒状雌ねじ部材40の一体組付品を挿通固定した後、かかるブラケット14をエンジン10の側面に固定し、その後、筒状雌ねじ部材40の内周面に設けられた雌ねじ部50に、電動コンプレッサ12に挿通された固定ボルト20を螺合せしめることにより、容易に実現され得ることとなる。
このように、本実施形態においては、電動コンプレッサ12が、エンジン10の側面に固定されたブラケット14に対して、三つの防振ブッシュ32を介して固定されていることにより、電動コンプレッサ12が、エンジン12に対して弾性支持されるようになっている。これによって、例えば、エンジン10の停止状態下で、電動コンプレッサ12が、バッテリ(図示せず)から供給される電気にて作動せしめられる場合にも、そのときに生ずる電動コンプレッサ12の振動が、各防振ブッシュ32の筒状ゴム弾性体38の弾性変形によって有利に吸収乃至は緩和され得、以て、そのような電動コンプレッサ12の振動に起因する騒音の発生が効果的に解消乃至は抑制され得るのである。
また、本実施形態の取付構造では、ボルト挿通部18に挿通された固定ボルト20にて、ブラケット14に取り付けられた防振ブッシュ32の内筒金具(筒状雌ねじ部材40)に固定されて、エンジン10に防振支持されるようになっているところから、ボルト挿通部18に挿通された固定ボルト20にて、ブラケット14に直接に取り付けられる従来構造の電動コンプレッサ12が、そのままの形態で用いられ得、それによって、防振ブッシュ32を介してブラケット14に取り付けられるように為すために、電動コンプレッサ12を特別に設計変更する必要が、有利に解消され得る。しかも、固定ボルト20が螺合される雌ねじ部50が内筒金具34の内側に設けられているため、雌ねじ孔を改めて形成するための面倒な手間が省かれ得ると共に、雌ねじ孔を形成するための部位の設置スペースが効果的に省略され得る。
さらに、本実施形態によれば、ブラケット14に取り付けられた防振ブッシュ32の内筒金具34の内側の雌ねじ部50に、ボルト挿通部18に挿通された固定ボルト20を螺合するだけで、電動コンプレッサ12が、防振ブッシュ32を介してブラケット14に取り付けられるため、電動コンプレッサ12を、かかる固定ボルト20にて、ブラケット14に直接に取り付ける場合と同様な簡単で且つ迅速な操作にて、電動コンプレッサ12をエンジン10に対して防振支持せしめることが可能となる。
更にまた、本実施形態では、固定ボルト20が螺合される雌ねじ部50が、防振ブッシュ32の内筒金具34内への筒状雌ねじ部材40の挿入固定によって、内筒金具34の内側に形成されるようになっているため、内筒金具34の内周面に、雌ねじ部50を直接に形成する場合とは異なって、例えば、かかる雌ねじ部50を内筒金具34の内周面に形成した後、内筒金具34の外周面に対して、筒状ゴム弾性体38を加硫接着せしめた際に、筒状ゴム弾性体38を与えるゴム材料が内筒金具34の内側に回り込んで、雌ねじ部50の表面が、かかるゴム材料にて覆われてしまい、それによって、固定ボルト20の十分な螺合が困難となってしまうような不具合の発生したり、或いは、内筒金具34の外周面に筒状ゴム弾性体38を加硫接着した後、内筒金具34の内周面に雌ねじ部50を形成する際に、筒状ゴム弾性体38が損傷を受けたりするようなことが、未然に回避され得ることとなる。
また、本実施形態構造においては、ブラケット14の取付孔35内に圧入固定される外筒金具36と固定ボルト20が螺入されて、電動コンプレッサ12が取り付けられる内筒金具34との間を連結する筒状ゴム弾性体38が、それら内筒金具34と外筒金具36とに加硫接着されているところから、電動コンプレッサ12が、ブラケット14、ひいてはエンジン10に対して、十分に大きな取付強度をもって取り付けられるといった利点も得られる。
さらに、本実施形態では、筒状雌ねじ部材40の内筒金具34内への挿入状態下で、内筒金具34の端面への筒状雌ねじ部材40の第一フランジ部46の係合により、内筒金具34の挿入方向前方側への筒状雌ねじ部材40の抜け出しが阻止されるようになっているため、筒状雌ねじ部材40を内筒金具34内に挿入して、防振ブッシュ32に組み付ける際の組付作業が、容易となる。
更にまた、本実施形態の取付構造においては、内筒金具34と外筒金具36とを連結する筒状ゴム弾性体38が分断せしめられる等して、それら両金具34,36の筒状ゴム弾性体38による連結が解消されても、筒状雌ねじ部材40の第二フランジ部48,48が外筒金具36の端面に係合して、筒状雌ねじ部材40が、外筒金具36(防振ブッシュ32)内から離脱せしめられるようなことが防止されるようになっているところから、電動コンプレッサ12のブラケット14からの脱落が有利に阻止され得て、そのような電動コンプレッサ12の脱落による電動コンプレッサ12自体やその周囲の機器の破損乃至は損傷が、未然に防止され得ることとなる。
また、本実施形態では、エンジン10の側方に配された電動コンプレッサ12が、水平方向に延びる固定ボルト20にて、水平方向に延びるように配置されて、ブラケット14に取り付けられた防振ブッシュ32の内筒金具34に固定されるようになっているため、電動コンプレッサ12の荷重が、防振ブッシュ32の筒状ゴム弾性体38に対して、その圧縮方向に加えられることとなり、それによって、防振ブッシュ32による電動コンプレッサ12の防振支持が、より安定化せしめられ得る。更に、そのような防振ブッシュ32において、筒状ゴム弾性体38の圧縮方向における硬いばね特性に基づいて、電動コンプレッサ12の軸方向の入力振動に対する優れた防振効果が発揮され得ることとなる。
更にまた、本実施形態構造においては、防振ブッシュ32の外筒金具36が、ブラケット14の取付孔35内に圧入されることにより、ブラケット14に固定されているため、ブラケット14に対して、防振ブッシュ32の外筒金具36を固定するための特別な部材を何等設けることなく、外筒金具36を、ブラケット14に対して安定的に且つ確実に固定することが出来る。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約を受けるものではない。
例えば、ブラケット14に固定される防振ブッシュ32と筒状雌ねじ部材40の一体組付品の個数は、例示のものに、何等限定されるものではなく、電動コンプレッサ12に挿通される固定ボルト20の数によって適宜に変更され得るものである。
また、かかる筒状雌ねじ部材40が一体的に組み付けられた防振ブッシュ32のブラケット14への取付構造も、かかる防振ブッシュ32の外筒金具36をブラケット14に対して位置固定に保持せしめ得るものであれば、特に限定されるものではなく、接着剤等を用いて、外筒金具36をブラケット14の取付孔35内に接着させたり、或いは公知の保持部材をブラケット14に設けて、かかる保持部材にて、外筒金具36を保持せしめるようにしても良い。
さらに、それと同様に、筒状雌ねじ部材40を、内筒金具34内に挿入せしめた状態下で、接着剤や公知の固定部材等によって、内筒金具34に固定することも、勿論可能である。
更にまた、筒状雌ねじ部材40に設けられる、係合部としての第一フランジ部46やストッパ部としての第二フランジ部48の形状や筒状雌ねじ部材40への形成位置等も、前記実施形態に示されるものに、決して限定されるものではなく、また、それらを省略しても、何等差し支えないのである。
また、前記実施形態では、電動コンプレッサ12が、エンジン10の側面に設けられたブラケット14に対して、防振ブッシュ32を介して固定されていたが、例えば、エンジン10の上面や下面にブラケット14を設け、このブラケット14に対して、防振ブッシュ32を介して固定することも、可能である。
加えて、前記実施形態では、本発明を、自動車用エンジンに対して電動コンプレッサを取り付ける構造に対して適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、自動車用エンジンに対して、電動コンプレッサ以外のオイルポンプやウォータポンプ等の電動補機を取り付ける構造や、自動車用エンジン以外の車両用エンジンに対して、それらの電動補機を取り付ける構造に対しても有利に適用され得るものであることは、言うまでもないところである。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従って、電動コンプレッサをエンジンに取り付けた状態を示す一部切欠図を含む説明図である。 図1におけるII矢視説明図である。 図1に示されたエンジンに対する電動コンプレッサの取付構造に用いられる防振ブッシュと筒状雌ねじ部材の一体組付品を示す縦断面説明図である。 図3におけるIV矢視説明図である。
符号の説明
10 エンジン 12 電動コンプレッサ
14 ブラケット 18 ボルト挿通部
20 固定ボルト 31 取付孔
32 防振ブッシュ 34 内筒金具
36 外筒金具 38 筒状ゴム弾性体
40 筒状雌ねじ部材 42 大径部
44 小径部 46 第一フランジ部
48 第二フランジ部 50 雌ねじ部

Claims (6)

  1. 車両用エンジンにブラケットを位置固定に設ける一方、電気によって作動せしめられる電動補機に対して複数のボルトを挿通せしめ、該電動補機を該複数のボルトにて該ブラケットに固定することにより、該電動補機を、該エンジンに対して、該ブラケットを介して取り付けるようにした、車両用エンジンに対する電動補機の取付構造にして、
    内筒金具と、該内筒金具の径方向外側に所定距離を隔てて配された外筒金具との間に筒状ゴム弾性体を介装し、且つ該筒状ゴム弾性体を、それら内筒金具と外筒金具とに加硫接着せしめてなる防振ブッシュと、該防振ブッシュの内筒金具内に挿入可能な筒形状を呈し、且つ内周面に雌雌ねじ部が設けられた筒状雌雌ねじ部材とを、それぞれ、前記電動補機に挿通された前記複数のボルトと同数個用いて、該複数の防振ブッシュを、該電動補機に挿通された複数のボルトに対応する位置において、該ボルトの軸方向に延びるようにそれぞれ配した状態で、それら各防振ブッシュの前記外筒金具を前記ブラケットに対して位置固定に保持させる一方、前記複数の筒状雌雌ねじ部材を、該複数の防振ブッシュの前記内筒金具内にそれぞれ挿入して、固定せしめ、そして、それら各筒状雌雌ねじ部材の内周面に設けられた前記雌雌ねじ部に、前記電動補機に挿通された複数のボルトをそれぞれ螺合せしめることにより、該電動補機を、該複数のボルトにて、該複数の防振ブッシュを介して、該ブラケットに固定するようにしたことを特徴とする車両用エンジンに対する電動補機の取付構造。
  2. 前記筒状雌雌ねじ部材が、前記防振ブッシュの前記内筒金具内に挿入せしめられた状態下において、該防振ブッシュから軸方向外方に突出せしめられる突出部位を有すると共に、かかる突出部位の外周面に、軸直角方向において、該防振ブッシュの前記外筒金具よりも外側にまで延び出すストッパ部が一体的に設けられて、該筒状雌ねじ部材の該内筒金具内への挿入状態下で、該防振ブッシュの前記筒状ゴム弾性体が分断せしめられて、該筒状ゴム弾性体による該内筒金具と前記外筒金具との連結状態が解消されたときに、該筒状雌雌ねじ部材の該ストッパ部が、該防振ブッシュの前記外筒金具の端面に係合して、該筒状雌雌ねじ部材の該防振ブッシュからの離脱が阻止せしめられるようになっている請求項1に記載の車両用エンジンに対する電動補機の取付構造。
  3. 前記筒状雌雌ねじ部材が、前記防振ブッシュの内筒金具内に挿入可能で、且つ内周面に雌雌ねじ部が設けられた本体筒部と、該本体筒部における該内筒金具内への挿入方向の後端部に対して、軸直角方向に突出するように一体形成され、該本体筒部の該内筒金具内への挿入状態下で、該内筒金具の端面に係合して、該本体筒部の該内筒金具内への挿入方向前方側への、該本体筒部の内筒金具内からの抜け出しを阻止せしめる係合部とを有して、構成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用エンジンに対する電動補機の取付構造。
  4. 前記ブラケットが、前記車両用エンジンの側面に設けられる一方、前記電動補機が、該エンジンの該ブラケット配設側の側方において、該電動補機に挿通された前記複数のボルトを水平に延び出させるように配置されると共に、前記複数の防振ブッシュが、該複数のボルトに対応する位置において、水平に延びるように、それぞれ配されて、該電動補機が、該複数のボルトにて、該複数の防振ブッシュを介して、該ブラケットに固定されている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の車両用エンジンに対する電動補機の取付構造。
  5. 前記ブラケットにおいて、前記電動補機に挿通された複数のボルトに対応する位置に、該ボルトの軸方向に延びる貫通孔が、それぞれ設けられて、それら各貫通孔内に、前記複数の防振ブッシュのそれぞれにおける前記外筒金具が圧入されることにより、それら各防振ブッシュの外筒金具が、該ブラケットに対して位置固定に保持されている請求項1乃至請求項4のうちの何れか1項に記載の車両用エンジンに対する電動補機の取付構造。
  6. 前記電動補機が、電動コンプレッサである請求項1乃至請求項5のうちの何れか1項に記載の車両用エンジンに対する電動補機の取付構造。
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