JP2006022332A - 加水分解型バインダーおよび組成物 - Google Patents

加水分解型バインダーおよび組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006022332A
JP2006022332A JP2005199139A JP2005199139A JP2006022332A JP 2006022332 A JP2006022332 A JP 2006022332A JP 2005199139 A JP2005199139 A JP 2005199139A JP 2005199139 A JP2005199139 A JP 2005199139A JP 2006022332 A JP2006022332 A JP 2006022332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sir
antifouling
binder
group
hydrolyzable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005199139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006022332A5 (ja
Inventor
Mark Plehiers
マーク・プレイール
Michel Gillard
ミシエル・ジラール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PPG BV
Original Assignee
Sigmakalon BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sigmakalon BV filed Critical Sigmakalon BV
Publication of JP2006022332A publication Critical patent/JP2006022332A/ja
Publication of JP2006022332A5 publication Critical patent/JP2006022332A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/16Antifouling paints; Underwater paints
    • C09D5/1606Antifouling paints; Underwater paints characterised by the anti-fouling agent
    • C09D5/1637Macromolecular compounds
    • C09D5/165Macromolecular compounds containing hydrolysable groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/0803Compounds with Si-C or Si-Si linkages
    • C07F7/081Compounds with Si-C or Si-Si linkages comprising at least one atom selected from the elements N, O, halogen, S, Se or Te

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 改善された性質の加水分解型バインダー、防汚バインダー組成物、および防汚コーティング/塗料組成物の提供。
【解決手段】 本発明は、式(I)
【化1】
Figure 2006022332

(ここで、各nは1〜1000の−Si(R)(R)−C−単位の数を独立に表す)
の少なくとも1つの加水分解型側鎖を含んでなる加水分解型バインダーを提供する。防汚バインダー、防汚バインダー組成物、防汚コーティング組成物、防汚塗料組成物、および防汚バインダー組成物、防汚コーティング組成物および防汚塗料組成物における加水分解型バインダーの使用も開示されている。

Description

本発明は、加水分解型バインダーと、更に加水分解型バインダーの存在を必要とする特に防汚バインダー組成物、例えば防汚塗料または防汚バインダーを含んでなるコーティング組成物とに関する。
船舶の船体の海面下の部分上の海中生物の成長を防止することにより、船舶の性能を改善するために、防汚塗料が広く使用される。1960年代以来スズなどの金属を含有するバインダーが広く使用されてきたが、研究によって、有機スズのトリブチルスズ(TBT)などの有機スズ化合物がカキの変形やウエルクの性転換などの環境問題を生じることが示された。このようなスズをベースとする系に対する置き換えとしてシリルから誘導されるバインダーを見出すことが研究の重要な領域である。
防汚塗料、特に例えばCuOおよび/またはZnOなどの金属酸化物を含んでなるこれらの塗料組成物の業界で既知の問題はこの組成物の貯蔵安定性である。基本的には、この塗料の塗料安定性と自己艶出し性の間に達成されるべきバランスが存在する。経済的かつ実用的に発展的であるためには、この組成物は、通常の貯蔵条件下でしかるべき程度そして妥当な時間の長さの間安定であることが必要であるが、防汚塗料組成物として適切に機能するためには、この組成物が充分に加水分解型であって、自己艶出しが妥当かつ実用的な速度で起こらなければならない。
このように、CuOおよび/またはZnOを含有し、そして加水分解型シリルベースの側鎖を含んでなるバインダーをベースとする防汚塗料組成物の貯蔵安定性は当業界で既知の問題である。
この問題に対するいくつかの解決が主張された。
例えば、(特許文献1)は微粉末化されたポリ(メチルシルセスキオキサン)を使用して、防汚コーティング組成物を安定化することを教示している。
(特許文献2)はトリ(有機シリル)エステル置換ポリマーと銅を含有する貯蔵安定性耐汚染コーティングを開示している。
それにも拘わらず、今日まで、シリルエステル側鎖を担持するすべての加水分解型コポリマーはMタイプのシロキサン基をベースとする。この特別の命名システムにおいて、Mタイプは「単官能性」を表し、そして構造式(R)Si−O−(ここで、このシステムにおいては、各Rは炭化水素基を独立に表す)を有するシロキサン基を指す。しかしながら、2個以上の炭素原子を有する3個のアルキル基がケイ素原子に結合するコポリマーを含有するMタイプのシロキサン基の合成は面倒であり、それゆえ工業的に不利である傾向がある。
例えば、トリアルキルシリル(メタ)アクリレートは、有機ケイ素化学における最も効率的な合成法を代表する塩化メチルと金属ケイ素から出発する直接合成の生成物経由では入手不能である。代わりに、これらは大量のグリニアール試薬とエーテルタイプの溶剤の使用を必要とするグリニアール法により合成される。また、この同一の命名システム内で、Dタイプのシロキサン基(「二官能性」)は一般的な構造式−O−Si(R)−O−により、Tタイプのシロキサン基(「三官能性」)は一般的な構造式
Figure 2006022332
により、そしてQタイプのシロキサン基(「四官能性」)は一般的な構造式
Figure 2006022332
により表示可能である。ここで、各々の場合Rは炭化水素基を表す。言い換えれば、Mタイプのシロキサン基は1個のみの酸素自由原子価(oxygen free valency)を含有し、一方Dタイプ、Tタイプ、およびQタイプの基はそれぞれ2個、3個および4個の酸素自由原子価を含有する。
JP 07068467(Toshiba) JP 3261220(Nippon Oils & Fats Co.)
D、TおよびQシロキサン基をベースとするシリルエステルを担持する(メタ)アクリルモノマーが当該技術で述べられているが、D、TおよびQシロキサン基を含んでなる側鎖を含んでなる加水分解型バインダーおよび防汚塗料組成物などの防汚バインダー組成物が述べられたことはない。
それゆえ、代替的なそして/あるいは改善された加水分解型バインダー、防汚バインダー組成物、および防汚コーティング/塗料組成物を見出す必要性が存在し、そしてこれが本発明の目的または狙いである。
このように、本発明の目的は、改善された性質の加水分解型バインダー、防汚バインダー組成物、および防汚コーティング/塗料組成物を提供することである。
本発明の第1の局面によれば、式(I)
Figure 2006022332
の少なくとも1つの加水分解型側鎖を含んでなる加水分解型バインダーが提供される。ここで、Zは
Figure 2006022332
から選択され、そして各RおよびRは−O−SiR、または−O−(SiRO)−SiRから独立に選択されるか、あるいは水素またはヒドロキシルであり得、あるいはアルキル、アルコキシル、アラルキル、アラルキルオキシル、ヒドロキシル、アリール、アリールオキシル、シリル、−O−SiR、−O−(SiRO)−SiR、ハロゲン、アミノ(好ましくは、3級アミノ)あるいはアミノアルキル基を含んでなる群から独立に選択される1つ以上の置換基により場合によっては置換されるアルキル、アリール、アルコキシル、アリールオキシル、アルケニル、アルキニル、アラルキルまたはアラルキルオキシル基から独立に選択され得、
そしてR、RおよびRは、アルキル、アルコキシル、アラルキル、アラルキオキシル、アリール、アリールオキシル、シリル、−O−SiR、−O−(SiRO)−SiR、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ(好ましくは3級アミノ)またはアミノアルキル基を含んでなる群から独立に選択される1つ以上の置換基により場合によっては置換される水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシル、−O−SiR、−O−(SiRO)−SiR、アリール、アリールオキシル、アラルキルまたはアラルキルオキシル基を各々独立に表し、そしてRまたはRが基−O−(SiRO)−SiRである場合には、上記基内のRとRはそれ自身−O−(SiRO)−SiRでなく、
そして各nは1〜1000の−Si(R)(R)−O−単位の数を独立に表す。
本発明の第2の局面によれば、本明細書中に定義するような式(I)の少なくとも1つの加水分解型側鎖を有するポリマー(P)を含んでなる防汚バインダー組成物が提供される。
本発明の第3の局面によれば、本明細書中に定義するような防汚バインダーを含んでなり、そして好ましくは前記組成物が好ましくはCuOとZnOから選択される防汚有効量の少なくとも1つの金属酸化物を更に含有する防汚コーティング組成物が提供される。好適には、前記防汚染コーティング組成物は防汚塗料組成物である。
本発明の好ましい特徴は従属する請求項とこの説明から明白であろう。
驚くべきことには、本発明の加水分解型側鎖を含んでなる加水分解型バインダーは、通常、先行技術のそれと比較して改善された貯蔵安定性を有することが判明した。更には、本発明の側鎖は容易に入手可能な前駆体材料から、そしてグリニアール反応を行なう必要も、あるいはエーテルタイプの溶剤を使用する必要もなしで製造可能である。それゆえ、驚くべきことには本発明の加水分解型側鎖を含んでなる防汚バインダー組成物および防汚コーティング組成物は、通常、先行技術のそれと比較して改善された貯蔵安定性を有し、そして更にはCuOまたはZnOなどの金属酸化物の存在下で安定に存在するが、同時に加水分解型側鎖を含んでなる防汚バインダー組成物と防汚コーティング組成物に関連する有利な自己艶出し特性を維持することが判明した。このようなものとして、本発明のバインダーと組成物は、先行技術のバインダーと組成物に比較して有利で有用なそして/あるいは改善された性質を示すことが判明した。
好適には、上記に記したように、各nは−Si(R)(R)−O−単位の数を独立に表し、そして各nは独立に1〜1000の、好ましくは1〜500の範囲の、更に好ましくは1〜50の範囲の、最も好ましくは1〜20の範囲の数、例えば1、2、3、4または5、例えば1を独立に表す。
ここで、同一のSi原子単位上に1つ以上の−O−(SiRO)−SiRまたは−O−SiRが存在し、これらは別々の側鎖に属し得るか、あるいは別法としては1つ以上の環状基に組み込まれ得る。
好ましくは、RとRは、アルキル、アルコキシル、アリール、ヒドロキシル基、−O−SiR、または−O−(SiRO)−SiR基を各々独立に表し、ここでR、R、R、RおよびRは上記で定義した通りであり、好ましくは、n=1−50、更に好ましくはn=1−10、例えばn=1、2、3、4または5である。
更に好ましくは、RとRは、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、−O−SiR基、または−O−(SiRO)−SiR基(ここで、R、R、R、RおよびRはアルキル基を各々独立に表す)を含んでなる群から各々独立に選択される。
更に好ましくは、RとRは、前に定義したように、アルキル基、−O−(SiRO)−SiR基、−O−SiR基を含んでなる群から各々独立に選択される。
本発明の態様によれば、R、R、R、RおよびRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルを含んでなる群から各々独立に選択される。好ましくは、RとRがアルキル基である場合には、これらはメチルまたはエチル、更に好ましくはメチルであり、最も好ましくはRとRの両方がメチルである。
、RとRがアルキル基である場合には、これらは、C−Cアルキル基、更に好ましくはC−Cアルキル基、最も好ましくはイソプロピルとn−ブチルからなる群から好ましくは独立に選択される。前記アルキル基は前述のように分岐あるいは線状、そして場合によっては置換されたものであり得る。RとRがアルコキシルである場合には、これらは、好ましくは分岐あるいは線状のものであり得るC−Cオキシル基、更に好ましくはC−Cオキシル基、最も好ましくはメトキシル基である。
好ましくは、R−Rのいずれか1つが−O−SiRまたは−O−(SiRO)−SiRとして選択される場合には、選択される基中のケイ素基に結合するR−R基は、それ自身−O−SiRまたは−O−(SiRO)−SiRでない。好ましくは、R−Rのいずれか1つが−O−SiRまたは−O−(SiRO)−SiRとして選択され、そしてこのような基が置換される場合には、この置換はR−R基におけるものであり、そして好ましくはアルキル、アルコキシル、アラルキル、アラルキルオキシル、ヒドロキシル、アリール、アリールオキシル、シリル、ハロゲン、アミノまたはアミノアルキル、更に好ましくは、アルキルまたはアリール、最も好ましくは、アルキルによるものである。
好ましくは、一般式(I)中のRまたはRの少なくとも1つ、特に一般式(I)中の−Z−O−基に隣接するSiに結合したRまたはRの少なくとも1つは、−O−(SiRO)−SiRまたは−O−SiRから選択され、好ましくはRまたはRの少なくとも1つ、特に一般式(I)中の−Z−O−基に隣接するSiに結合したRまたはRの少なくとも1つは−O−SiRであり、更に好ましくは、一般式(I)中の同一のSiに結合するRとRの両方は−O−(SiRO)−SiRまたは−O−SiRから選択され、特に一般式(I)中の−Z−O−基に隣接するSiに結合するRとRの両方は−O−(SiRO)−SiRまたは−O−SiRから選択され、最も好ましくは一般式(I)中の同一のSiに結合するRとRの両方は−O−SiRであり、特に一般式(I)中の−Z−O−基に隣接するSiに結合するRとRの両方は−O−SiRである。
通常、この加水分解型バインダー、防汚バインダー組成物、および防汚コーティング組成物は、本明細書中で説明しそして定義するように、式(I)の少なくとも1つの側鎖を有するポリマーPを含んでなる。好ましくは、ポリマーPはアクリレートポリマーなどの−Z−O−基を含有する側鎖または末端基を含むタイプのコポリマーである。
通常、Pはアクリルポリマー鎖、好ましくはアルクアクリルポリマー鎖、更に好ましくは(メタ)アクリレートポリマー鎖を含んでなる。したがって、ポリマーP中に−Z−O−含有側鎖があるので、式(I)の多数の側鎖基が存在し得、それゆえこのような側鎖の数はポリマーP上で利用可能な−Z−O−基の数に依存するので、このような数の上限はない。好ましくは、このポリマー鎖の炭素はZ基において式(I)の側鎖に直接結合する。
好ましくは、式(I)の側鎖は、ポリマーP中の残存モノマー単位の1−99%の、更に好ましくはこの5−40%の、最も好ましくは10−20%の残存モノマー単位上に存在する。
好ましくは、別法で定義すると、式(I)の基は1−99%w/wの、更に好ましくは5−75%w/wの、最も好ましくは15−55%w/wの範囲でポリマーP中に存在する。
疑問を避けるために、好ましくは式(I)の1つ以上の側鎖はポリマーP上に存在し、そしてこのような場合には各側鎖は同一であるか、あるいは異なり得る。
上記に挙げたように、ポリマーPは、アクリルをベースとしたものであるか、あるいは他の好適なモノマーから誘導されるコポリマーであり得る。ポリマーPは、側鎖または末端基中に式(I)の基を有するホモポリマーまたはコポリマー(ターポリマーなどを含む)であることができる。
更に一般に、本発明のポリマーは、側鎖または末端基中に酸基、更に好ましくは式−Z(OH)(ここで、xは1−3の整数である)の酸基を有する任意の既知のモノマーまたはポリマーから誘導され得る。好ましくは、この酸官能性モノマーは(C0−8アルク)アクリル酸、更に好ましくは、アクリル酸またはメタアクリル酸、最も好ましくはメタアクリル酸である。同様に、この酸官能性ポリマーは、好ましくは(C0−8アルク)アクリル酸、更に好ましくは、アクリル酸またはメタアクリル酸、最も好ましくはメタアクリル酸から誘導される。
好ましくは、非式(I)のコモノマー残基単位もポリマーP中の全モノマー単位の5−99%w/wの、更に好ましくは60−95%w/wの、最も好ましくは80−90%w/wの範囲でポリマーP中に存在する。好ましいコモノマーは、C−C12アルキル(C0−Cアルク)アクリレートまたは(C−Cアルク)アクリル酸、ビニルエステル、ビニルアミド、ビニル芳香族から選択される。この酸基もポリエステルまたはアルキッドなどの他のポリマーの側鎖であることができる。
好適なコモノマーは、アルクアクリルエステル、例えばメチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート;ビニルエステル、例えばビニルアルカノエート、アルケノエート、アルキノエートまたはアルカリールアノエート(例えば、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルベンゾエートなど);ビニルアミド、例えばビニル−NR2324、−C(O)NR2526、Het含有アミドNまたはC(S)NR2526(ここで、このようなビニル化合物中のR23〜R26はアリールまたはアルキル(アルキル基それ自身は下記に定義するように場合によっては置換あるいは末端処理され得る)を各々独立に表す)である。例は、ビニルピロリドン、ビニルホルムアミドなど;ビニル芳香族、例えばスチレン、ビニルトルエン、アルファ−メチルスチレン;ポリエステルあるいはアルキッド樹脂;エポキシ樹脂、または前出のコモノマーのいずれかの混合物を含む。特に好ましいコモノマー単位残基は、エチルアクリレート、ブチルアクリレートおよびメチルメタアクリレートまたはこれらの混合物を含む。
(アルク)アクリル、更に好ましくは、(メタ)アクリルポリマーあるいはコポリマーが好ましいが、式(I)の側鎖基を有するポリマーは、これらの側鎖上に酸官能性を有する任意のモノマー/ポリマー、例えばイタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、スルホン酸、リン酸、酸官能性ポリエステルまたはアルキッド樹脂、酸変成エポキシ樹脂などまたは上記に挙げた非式(I)の側鎖コポリマーのいずれかとのコポリマーから誘導され得る。モノマーの場合には、本発明のポリマーは関連の−Z(OH)モノマーの式(I)のエステルから入手され得る。
本発明の第3の局面内では、前記防汚コーティング組成物は、好ましくはCuOとZnOから選択される防汚有効量の少なくとも1つの金属酸化物を更に含んでなる。
好適には、前記組成物内では、前記加水分解型バインダーは、この組成物の1−99重量%の間、好ましくは10−80重量%、更に好ましくは15−75重量%、最も好ましくは20−60重量%、例えば約35−45重量%、例えば約40重量%を占める。
本発明中で前記したように、本発明の第3の局面の組成物は、防汚有効量の少なくとも1つの金属酸化物を更に含んでなる。好ましくは、前記金属酸化物はCuO、ZnOから選択される。更に好ましくは、前記組成物はCuOとZnOの両方を更に含んでなる。
好適には、CuOが前記組成物中に存在する場合には、CuOは、防汚に有効な量で、好ましくはこの組成物の1−99重量%の間の量で、更に好ましくは10−80重量%の間の量で、なお更に好ましくは20−60重量%の間の量で、最も好ましくは35−45重量%の量で、例えば約40重量%の量で存在する。
好適には、ZnOが前記組成物中に存在する場合には、ZnOは、防汚に有効な量で、好ましくはこの組成物の1−99重量%の間の量で、更に好ましくは1−40重量%の間の量で、なお更に好ましくは1−20重量%の間の量で、最も好ましくは5−15重量%の量で、例えば約9重量%の量で存在する。
好適には、ZnOとCuOの両方は前記防汚コーティング組成物内に存在し得る。好ましくはZnOとCuOの両方が存在する場合には、ZnOとCuOは、防汚に有効な量で、好ましくはこの組成物の1−99重量%の間の量で、更に好ましくは10−80重量%の間の量で、なお更に好ましくは20−60重量%の間の量で、最も好ましくは45−55重量%の量で、例えば例えば約49重量%の量で存在する。
本発明の第3の局面の防汚塗料組成物などの防汚コーティング組成物は他の成分を更に含んでなり得る。好適には、更なる他の成分は、流動学的添加物(好ましくはこの組成物の0.5〜10重量%の、更に好ましくは1.0〜5.0重量%の、最も好ましくは1.5〜3.0重量%の、例えば約2.0重量%の量で)とキシレン(好ましくはこの組成物の1〜30重量%の、更に好ましくは3〜20重量%の、最も好ましくは5〜15重量%の、例えば約9重量%の量で)を含む。当業者ならば理解するように、他の更なる成分が本発明の範囲を逸脱せずに存在し得る。
本明細書で使用されるように、用語「ポリマー」は重合反応の生成物を指し、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーなどを含む。
本明細書で使用されるように、用語「コポリマー」は、少なくとも2つの異なるモノマーの重合反応により形成されるポリマーを指す。
本明細書で使用されるように、用語「独立に」、「独立に選択される」、「独立に表す」などは、そのように記述される各基Rが同一であるか、あるいは異なることができることを示す。一般式(I)において例えばn>1である場合には、特定の(SiRO)基内の各R、または各Rは、特定の(SiRO)基内の他のRおよびR基に対して同一であるか、あるいは異なることができる。更には、1つ以上の(−SiR)基が存在するならば、各R、各Rおよび各Rは式全体の中に存在する他のR、RおよびR基に対して同一であるか、あるいは異なることができる。
用語「アルク」または「アルキル」は、本明細書で使用されるように、別に定義しない限り、直鎖、分岐、環状あるいは多環状の部分またはこれらの組み合わせ物である飽和炭化水素基に関し、そして1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子、更に好ましくは1〜8個の炭素原子、なお更に好ましくは1〜6個の炭素原子、より更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する。これらの基は、ハロ、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリールまたはHet、であって、R19〜R27が水素、アリールまたはアルキルを各々独立に表し、そして/あるいは1つ以上の酸素あるいはイオウ原子により、あるいはシラノまたはジアルキルケイ素基により中断されるものにより場合によっては置換され得る。このような基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−メチルブチル、ペンチル、イソ−アミル、ヘキシル、シクロヘキシル、3−メチルペンチル、オクチルなどから独立に選択され得る。
用語「アルケニル」は、本明細書で使用されるように、1個あるいは数個の、好ましくは4個までの二重結合を有し、直鎖、分岐、環状あるいは多環状の部分またはこれらの組み合わせ物であり、そして2〜18個の炭素原子、好ましくは2〜10個の炭素原子、更に好ましくは2〜8個の炭素原子、なお更に好ましくは2〜6個の炭素原子、より更に好ましくは2〜4個の炭素原子を含有する炭化水素基に関する。これらの基は、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリールまたはHetであって、R19〜R27が水素、アリールまたはアルキルを各々独立に表し、そして/あるいは1つ以上の酸素あるいはイオウ原子により、あるいはシラノまたはジアルキルケイ素基により中断されているものにより場合によっては置換され得る。このような基の例は、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、イソプレニル、ファルネシル、ゲラニル、ゲラニルゲラニルなどを含むアルケニル基から独立に選択され得る。
用語「アルキニル」は、本明細書で使用されるように、1個あるいは数個の、好ましくは4個までの三重結合を有し、直鎖、分岐、環状あるいは多環状の部分またはこれらの組み合わせ物であり、そして2〜18個の炭素原子、好ましくは2〜10個の炭素原子、更に好ましくは2〜8個の炭素原子、なお更に好ましくは2〜6個の炭素原子、一層更に好ましくは2〜4個の炭素原子を含有する炭化水素基に関する。これらの基は、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリールまたはHetであって、R19〜R27が水素、アリールまたは低級アルキルを各々独立に表しそして/あるいは1つ以上の酸素あるいはイオウ原子により、あるいはシラノまたはジアルキルケイ素基により中断されているものにより場合によっては置換され得る。このような基の例は、エチニル、プロピニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどを含むアルキニル基から独立に選択され得る。
用語「アリール」は、本明細書で使用されるように、1個の水素を除去することにより芳香族炭化水素から誘導される有機基に関し、そして少なくとも1つの環が芳香族である各環中に7員までの任意の単環、二環あるいは多環の炭素環を含む。これらの基は、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリールまたはHetであって、R19〜R21が水素、アリールまたは低級アルキルを各々独立に表しそして/あるいは1個以上の酸素あるいはイオウ原子により、あるいはシラノまたはジアルキルケイ素基により中断されるものによりにより場合によっては置換され得る。このような基の例は、フェニル、p−トリル、4−メトキシフェニル、4−(tert−ブトキシ)フェニル、3−メチル−4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、3−ニトロフェニル、3−アミノフェニル、3−アセトアミドフェニル、4−アセトアミドフェニル、2−メチル−3−アセトアミドフェニル、2−メチル−3−アミノフェニル、3−メチル−4−アミノフェニル、2−アミノ−3−メチルフェニル、2、4−ジメチル−3−アミノフェニル、4−ヒドロキシフェニル、3−メチル−4−ヒドロキシフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、3−アミノ−1−ナフチル、2−メチル−3−アミノ−l−ナフチル、6−アミノ−2−ナフチル、4、6−ジメトキシ−2−ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ビフェニル、フェナントリル、アントリルまたはアセナフチルなどから独立に選択され得る。
用語「アラルキル」は、本明細書で使用されるように、アルキルとアリールが上記に定義したのと同一の意味を有し、そしてこれらのアルキルあるいはアリール部を介して隣接基に結合され得る式アルキル−アリールの基に関する。このような基の例は、ベンジル、フェネチル、ジベンジルメチル、メチルフェニルメチル、3−(2−ナフチル)−ブチルなどから独立に選択され得る。
用語「Het」は、本明細書で使用される場合、窒素、酸素、イオウおよびこれらの混合物から選択される1個以上のヘテロ原子を含有し、そして1個以上の二重結合を含有するか、あるいは非芳香族、部分的に芳香族または完全に芳香族の性格であり得る4ないし12員の、好ましくは4ないし10員の環系を含む。この環系は単環、二環または融合環であり得る。本明細書で同定される各「Het」基は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、低級アルキル(アルキル基それ自身は下記に定義するように場合によっては置換あるいは末端処理され得る)、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)CR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27またはC(S)NR2526から選択される1つ以上の置換基であって、R19〜R27が水素、アリールまたは低級アルキル(アルキル基それ自身は下記に定義するように場合によっては置換あるいは末端処理され得る)を各々独立に表すものにより場合によっては置換される。このように、用語「Het」は、場合によっては置換されるアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリル、インドリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、オキサトリアゾリル、チアトリアゾリル、ピリダジニル、モルホリニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピペリジニル、ピラゾリルおよびピペラジニルなどの基を含む。Hetにおける置換はこのHet環の炭素原子におけるものであるか、あるいは適切ならば、このヘテロ原子の1個以上におけるものであり得る。
「Het」基はNオキシドの形のものでもあり得る。
疑問を避けるために、複合した基中のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはアラルキルへの参照は相応に解釈されるべきであり、例えばアミノアルキル中のアルキルまたはアルコキシル中のアルクへの参照は上記のアルクまたはアルキルとして解釈されるべきである。
用語「(アルク)アクリレート」または「(メタ)アクリレート」は、本明細書で使用されるように、それぞれアルクアクリレート、メタアクリレートまたは非アルクまたは非メタアクリレートを場合によっては指す。用語「シリル」は、本明細書で使用されるように、−SiRと−(SiRO)−SiR基(ここで、R−Rは本明細書中で定義されている通りである)を含む。好ましくは、式(I)中のR、R、R、RあるいはR基がシリル基により置換される場合には、シリル基−SiRまたは−(SiRO)−SiR中のR、R、R、RおよびRの少なくとも1つ以上はアルキルまたはアリールであり、そしてアルキルまたはアリールでない前記シリル基中のR、R、R、RおよびRの少なくとも1つ以上は−O−SiRまたは−O−(SiRO)−SiRである。
このシリル−SiRまたは−(SiRO)−SiRにおいては、Rがアルキルまたはアリールであり、そしてRおよびRの少なくとも1つが−O−SiRまたは−O−(SiRO)−SiRであるならば、好ましくは、このような−O−SiRまたは−O−(SiRO)−SiR基中のR、R、R、RおよびRはそれ自身アルキルまたはアリールであり、そして同一であるかあるいは異なり、更に好ましくは各々独立にC−Cアルキル基であり得る。
好ましくは、式(I)の側鎖に結合し、その一部を形成し得るエチレン型不飽和基の例は、限定ではないが、(メタ)アクリレート、イタコネート、メチルフマレート、メチルマレエート、n−ブチルフマレート、n−ブチルマレエート、アミルフマレート、アミルマレエートなどおよびこれらのポリマーまたはコポリマーを含み得、ここでメタアクリレートまたはアクリレートは本明細書中では「(メタ)アクリレート」とまとめて呼ばれる。
言い換えれば、式(I)の側鎖の−Z−O−部分は基R10−CH=C(R11)に結合する。ここで、R10は水素原子を表すか、あるいはR11について下記で定義したのと同一の基により場合によっては置換されるアルキル、アリール、アラルキル、アルケニル、アルキニル基を独立に表し、あるいはR10は−COOR12(ここで、R12は水素原子、アルキル基または−(SiRO)−SiRまたは−SiR(ここで、R、R、R、RおよびRは既に定義した通りである)を表す)を表し;そしてR11は水素原子、またはアルキル基、または(−R14−)0C(O)OR13(ここで、R13は水素原子、−(SiRO)−SiRまたは−SiR(ここで、R、R、R、R、Rは既に定義した通りであるか、あるいはアルキル基であり、R14はアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたはアミノアルキル基から独立に選択される1つ以上の置換基により場合によっては置換されるアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはアラルキル基から独立に選択される)を表し;O=0または1である。
好ましい態様においては、前記エチレン型不飽和基は(メタ)アクリレートとこれらのコポリマーまたはポリマーである。
式(I)の加水分解型側鎖を含んでなるモノマーの好ましい例は、ノナメチル−l−メタクリロイルオキシ−テトラシロキサン;ヘプタメチル−3−メタクリロイルオキシ−トリシロキサン(ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルメタアクリレートとしても知られている);トリス−トリメチルシリルオキシ−3−メタクリロイルオキシ−シラン(トリス(トリメチルシロキシ)シリルメタアクリレートとしても知られている)を含む。
Q−タイプモノマーを作製するための可能な出発材料として好適なシラノールは、
トリス(tert−ブトキシ)シラノール CAS No.18166−43−3
トリス(tert−ペントキシ)シラノール CAS No.17906−35−3
トリス(イソプロポキシ)シラノール CAS No.27491−86−7
を含む。
本発明の第1の局面の加水分解型バインダーはコーティングまたは塗料組成物で特に有用であることが判明する。更に好ましくは、これらは防汚コーティング組成物のバインダーにおいてコモノマー単位として使用される。防汚コーティング組成物で使用する場合、これらは、ひび割れまたは剥離を起こさず、そして中程度のレベルの加水分解性を示して、海水の中に適当な速度で一定に溶解し、それゆえ優れた長期防汚性を呈するフィルムを与える。
それゆえ、なお更なる局面によれば、本発明は、本発明の第1の局面で定義しそして説明した加水分解型バインダーの防汚バインダー組成物および防汚塗料組成物などの防汚コーティング組成物における使用を提供する。言い換えれば、本発明は、防汚コーティング用などの防汚バインダーとして加水分解型バインダーを使用することを好ましくは提供する。
更には、そして更なる局面によれば、本発明は、本明細書中で説明しそして定義するように、式(I)の少なくとも1つの加水分解型側鎖を含んでなるポリマーを含む防汚コーティング用のバインダーを提供する。
本発明の一つの局面として提供されるこの防汚コーティング組成物は、無スズのコーティングであり、そして加水分解型トリブチルスズポリマーをベースとする既知の自己艶出しコーティング技術に対する代替物を提供する。このような有機スズ化合物に比較して、本発明のバインダーと組成物は低毒性、低極性、更に疎水性であり、そして更に安定である。
特記しない限り、あるいは相互に排他的でない限り、本発明の各局面の特徴と態様は本発明の各々およびすべての他の局面の特徴と態様であると明言される。
本発明を例示のみとして、そして添付の例示の実施例を参照して説明する。
下記に示す実施例においては、次が適用される。
バインダーの粘度は#4スピンドルを備えたブルックフィールドDV−I粘度計により25℃の温度で測定される。
バインダーの固形物含量は1gのバインダーを入れた約7cm直径の金属カップ中で測定される。このカップをオーブン中120℃の温度で1時間加熱し、次に秤量して、残りの含量を測定する。
分子量は40℃の温度で安定化された2つのPolymer Laboratories P
L Mixed Dカラムと検出器として屈折計を備えたWaters GPC chainにより求められる。150マイクロリットルのバインダーのTHF中の0.5%溶液を注入し、そして移動相としてTHFを用いて1ml/分の速度で溶離する。分子量は較正にポリスチレン標準を用いて計算される。
防汚塗料配合物例
次の実施例の各々において、塗料配合物に次の成分を加えた。
塗料配合物(重量部)
1)シリルエステル含有ポリマー(50%)固形物 40.0
2)CuO 40.0
3)ZnO 9.0
4)流動学的添加物 2.0
5)キシレン 9.0
100.0
比較例A
シリルエステル含有ポリマーがトリブチルシリルメタアクリレート(TBSiMA−Mタイプモノマー単位の例)[CAS No.22414−62−6]−メチルメタアクリレート−ブチルアクリレートコポリマーである塗料配合物を配合した。
このコポリマーを次のように製造した。
1066.2gのキシレンを21の四つ口フラスコに添加し、そして窒素下で保った。このフラスコの四つ口に攪拌手段、還流コンデンサー、反応の温度制御をするための温度計、およびモノマーの添加手段を備えた。
−990.0gのメチルメタアクリレート
−198.0gのブチルアクリレート
−792.0gのトリブチルシリルメタアクリレート
−162.0gのキシレン
−39.6g(=全モノマー重量基準で2%)のt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trigonox 21−S(Akzo−Nobel)の商品名で販売されているTBPEH)
を入れた別な容器中で予備混合物(プレミックス)を準備した。温度を90℃で維持しながら、この予備混合物を反応容器に一滴ずつ添加した(全時間=3時間)。予備混合物の添加の終了30分後に0.1%のTrigonox 21−Sの5回の後添加を45分の間隔で行った。最後の後添加の15分後に温度を1時間の間120℃まで上昇させた。冷却後このバインダー溶液を391.8gのキシレンにより12dPa.sの粘度および54.3%の固形物まで薄めた。このバインダーは41000DaのMWを有し、そしてポリマー溶液から作ったガラス上の垂れ下がり物は透明な乾燥フィルムを生じた。
比較例B
シリルエステル含有ポリマーがトリスイソプロピルアクリレート(TiPSA−Mタイプモノマー単位の更なる例)[CAS No.157859−20−6]をベースとするコポリマーである塗料配合物を配合した。
このコポリマーを次のように製造した。
266.5gのキシレンを2 1の四つ口フラスコに添加し、そして窒素下で保った。
このフラスコの四つ口に攪拌手段、還流コンデンサー、反応の温度制御をするための温度計、およびモノマーの添加手段を備えた。
−188.1gのメチルメタアクリレート
−24.8gのメトキシエチルアクリレート
−282.2gのトリ−イソプロピルシリルアクリレート
−40.5gのキシレン
−5.9g(=全モノマー重量基準で2%)のt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trigonox21−S(Akzo−Nobel)の商品名で販売されているTBPEH)
を入れた別な容器中で予備混合物を準備した。温度を90℃で維持しながら、この予備混合物を反応容器に一滴ずつ添加した(全時間=3時間)。予備混合物の添加の終了30分後に0.1%のTrigonox 21−Sの5回の後添加を45分の間隔で行った。最後の後添加の15分後に温度を1時間の間120℃まで上昇させた。冷却後このバインダー溶液を98.0gのキシレンにより5.6dPa.sの粘度および55.6%の固形物まで薄めた。このバインダーは36000DaのMWを有し、そしてポリマー溶液から作ったガラス上の垂れ下がり物は透明な乾燥フィルムを生じた。
本発明による実施例
実施例1(ポリマーC)
シリルエステル含有ポリマーがノナメチル−1−メタクリロイルオキシ−テトラシロキサン(Dタイプモノマー単位の例)[CAS No.640772−61−8](WO−A−04/007591により製造した2−プロペノン酸、2−メチル−、ノナメチル−テトラシロキサニルエステル)とメチルメタアクリレートおよびブチルアクリレートとのコポリマーである塗料配合物を配合した。これは防汚塗料組成物あるいは配合物内で使用されるDタイプモノマーの例である。
このコポリマーを次のように製造した。
266.5gのキシレンを2 1の四つ口フラスコに添加し、そして窒素下で保った。このフラスコの四つ口に攪拌手段、還流コンデンサー、反応の温度制御をするための温度計、およびモノマーの添加手段を備えた。
−247.5gのメチルメタアクリレート
−49.5gのブチルアクリレート
−198.0gのノナメチル−1−メタクリロイルオキシ−テトラシロキサン(WO2004007591で製造したような)
−40.5gのキシレン
−9.9g(=全モノマー重量基準で2%)のt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trigonox 21−S(Akzo−Nobel)の商品名で販売されているTBPEH)
を入れた別な容器中で予備混合物を準備した。温度を90℃で維持しながら、この予備混合物を反応容器に一滴ずつ添加した(全時間=3時間)。予備混合物の添加の終了30分後に0.1%のTrigonox 21−Sの5回の後添加を45分の間隔で行った。最後の後添加の15分後に温度を1時間の間120℃まで上昇させた。冷却後このバインダー溶液を98.0gのキシレンにより9.2dPa.sの粘度および52.6%の固形物まで薄めた。このバインダーは29000DaのMWを有し、そしてポリマー溶液から作ったガラス上の垂れ下がり物は透明な乾燥フィルムを生じた。
実施例2(ポリマーD)
シリルエステル含有ポリマーがビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルメタアクリレート(Tタイプモノマー単位の例)[CAS No.121836−13−3)(JP63−253090の態様2により製造した)とメチルメタアクリレートおよびブチルアクリレートとのコポリマーである塗料配合物を配合した。これは防汚塗料組成物あるいは配合物内で使用されるTタイプモノマーの例である。
このコポリマーを次のように製造した。
148.1gのキシレンを2 1の四つ口フラスコに添加し、そして窒素下で保った。このフラスコの四つ口に攪拌手段、還流コンデンサー、反応の温度制御をするための温度計、およびモノマーの添加手段を備えた。
−137.5gのメチルメタアクリレート
−27.5gのブチルアクリレート
−110.0gのヘプタメチル−3−メタクリロイルオキシ−トリシロキサン(JP63−253090の態様で製造したような)
−22.5gのキシレン
−5.5g(=全モノマー重量基準で2%)のt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trigonox 21−S(Akzo−Nobel)の商品名で販売されているTBPEH)
を入れた別な容器中で予備混合物を準備した。温度を90℃で維持しながら、この予備混合物を反応容器に一滴ずつ添加した(全時間=3時間)。予備混合物の添加の終了30分後に0.1%のTrigonox 21−Sの5回の後添加を45分の間隔で行った。最後の後添加の15分後に温度を1時間の間120℃まで上昇させた。冷却後このバインダー溶液を54.4gのキシレンにより30dPa.sの粘度および54.8%の固形物まで薄めた。このバインダーは29000DaのMWを有し、そしてポリマー溶液から作ったガラス上の垂れ下がり物は透明な乾燥フィルムを生じた。
実施例3(ポリマーE)
シリルエステル含有ポリマーがトリス(トリメチルシロキシ)シリルメタアクリレート(Qタイプモノマー単位の例)[CAS No.121836−11−1](JP63−253090の態様1により製造した)とメチルメタアクリレートおよびブチルアクリレートとのコポリマーである塗料配合物を配合した。これは防汚塗料組成物あるいは配合物内で使用されるQタイプモノマーの例である。
このコポリマーを次のように製造した。
148.1gのキシレンを2 1の四つ口フラスコに添加し、そして窒素下で保った。このフラスコの四つ口に攪拌手段、還流コンデンサー、反応の温度制御をするための温度計、およびモノマーの添加手段を備えた。
−171.8gのメチルメタアクリレート
−34.3gのブチルアクリレート
−137.6gのトリス−トリメチルシリルオキシ−3−メタクリロイルオキシ−シラン(JP63−253090の態様1で製造したような)
−28.1gのキシレン
−6.8g(=全モノマー重量基準で2%)のt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trigonox 21−S(Akzo−Nobel)の商品名で販売されているTBPEH)
を入れた別な容器中で予備混合物を準備した。温度を90℃で維持しながら、この予備混合物を反応容器に一滴ずつ添加した(全時間=3時間)。予備混合物の添加の終了30分後に0.1%のTrigonox 21−Sの5回の後添加を45分の間隔で行った。最後の後添加の15分後に温度を1時間の間120℃まで上昇させた。冷却後このバインダー溶液を81.6gのキシレンにより25dPa.sの粘度および53.4%の固形物まで薄めた。このバインダーは25000DaのMWを有し、そしてポリマー溶液から作ったガラス上の垂れ下がり物は透明な乾燥フィルムを生じた。
塗料の性質
50℃で保持した1週間後の安定性について、また12.7のpH値、すなわち強アルカリ性条件での加水分解のレベルについてこの塗料組成物/配合物を試験した。
この結果を下記の表1に示す。
Figure 2006022332
上記の表1で気が付くように、本発明をベースとする塗料配合物(すなわち、ポリマーC、DおよびEをベースとするもの)は、試験した条件下で有望かつ有用な防汚コーティング組成物に必要とされる良好な安定性と加水分解性の両方を示す。比較例(すなわち、ポリマーAおよびBをベースとするもの)はこれらの条件下で中程度の(ポリマーB)あるいは劣った(ポリマーA)安定性をそして塗料配合物Bの場合には、劣った加水分解性も示す。言い換えれば、AもBも必要とされる性質の組み合わせ、すなわち良好な安定性と加水分解性を示さない。
上記の説明と実施例は広範かつ全般的な教示と全般的な発明の使用可能性を提供するように意図されている。この実施例は、本発明の実施を説明するのに使用される一般的かつ全般的な用語に対して限定を課するものとして読まれるべきでない。全般的かつ具体的な態様は添付の特許請求の範囲内で述べられる。
本出願と関連してこの明細書と同時あるいは前に提出され、そして公的な点検を受けるすべての論文と文書に注意が向けられ、そしてすべてのこのような論文と文書が引用により本明細書に組み込まれている。
この明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)で開示される各特徴のすべて、および/またはこのように開示された任意の方法または工程の段階のすべては、このような特徴および/または段階の少なくとも一部が相互に排他的である組み合わせを除いていかなる組み合わせでも組み合わせられ得る。
この明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)で開示される各特徴は、明白に特記しない限り、同一の、均等のあるいは類似の目的に資する代替の特徴により置き換えられ得る。このように、明白に特記しない限り、開示される各特徴は、全般的な一連の均等あるいは類似の特徴の単なる一つの例である。
本発明は前出の態様の詳細に限定されない。本発明は、この明細書の特徴の任意の新規な一つの、あるいは任意の新規な組み合わせまで、あるいはこのように開示された任意の方法または工程の段階の新規な一つの、あるいは任意の新規な組み合わせにまで及ぶ。

Claims (29)

  1. 式(I)
    Figure 2006022332
    (ここで、Zは
    Figure 2006022332
    から選択され、そして各RおよびRは−O−SiR、または−O−(SiRO)−SiRから独立に選択されるか、あるいは水素またはヒドロキシルであり得、あるいはアルキル、アルコキシル、アラルキル、アラルキルオキシル、ヒドロキシル、アリール、アリールオキシル、シリル、−O−SiR、−O−(SiRO)−SiR、ハロゲン、アミノ(好ましくは、3級アミノ)またはアミノアルキル基を含んでなる群から独立に選択される1つ以上の置換基により場合によっては置換されるアルキル、アリール、アルコキシル、アリールオキシル、アルケニル、アルキニル、アラルキルまたはアラルキルオキシル基から独立に選択され得、そしてR、RおよびRは、アルキル、アルコキシル、アラルキル、アラルキオキシル、アリール、アリールオキシル、シリル、−O−SiR、−O−(SiRO)−SiR、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ(好ましくは3級アミノ)またはアミノアルキル基を含んでなる群から独立に選択される1つ以上の置換基により場合によっては置換される水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシル、−O−SiR、−O−(SiRO)−SiR、アリール、アリールオキシ、アラルキルまたはアラルキルオキシル基を各々独立に表し、そして各nは1〜1000の−Si(R)(R)−O−単位の数を独立に表す)
    の少なくとも1つの加水分解型側鎖を含んでなる加水分解型バインダー。
  2. またはRが基−O−(SiRO)−SiRである場合、前記基内のRとRがそれ自身−O−(SiRO)−SiRでない請求項1に記載の加水分解型バインダー。
  3. 各nが1〜50の−Si(R)(R)−O−単位の数を独立に表す請求項1および2のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  4. 各nが1、2、3、4または5を表す請求項3に記載の加水分解型バインダー。
  5. とRがアルキル、アルコキシル、アリール、ヒドロキシル基、−O−SiR、または−O−(SiRO)−SiR基を各々独立に表す請求項1〜4のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  6. とRがアルキル基、−O−(SiRO)−SiR基、−O−SiR基を含んでなる群から各々独立に選択される請求項1〜5のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  7. 一般式(I)中のRまたはRの少なくとも1つが−O−(SiRO)−SiRまたは−O−SiRから選択される請求項1〜6のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  8. またはRの少なくとも1つが−O−SiRである請求項7に記載の加水分解型バインダー。
  9. またはRの少なくとも1つが一般式(I)中の−Z−O−基に隣接するSiに結合する請求項7および8のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  10. 一般式(I)中の同一のSiに結合するRとRの両方が−O−(SiRO)−SiRまたは−O−SiRから選択される請求項1〜9のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  11. 一般式(I)中の同一のSiに結合するRとRの両方が−O−SiRである請求項10に記載の加水分解型バインダー。
  12. 一般式(1)中の前記同一のSiが一般式(I)中の−Z−O−基に隣接する請求項10および11のいずれかに記載の加水分解型バインダー。
  13. 請求項1〜12のいずれかに定義される式(I)の少なくとも1つの加水分解型側鎖を有するポリマー(P)を含んでなる防汚バインダー組成物。
  14. Pがアクリルポリマー鎖を含んでなる請求項13に記載の防汚バインダー組成物。
  15. Pが(メタ)アクリレートポリマー鎖を含んでなる請求項13および14のいずれかに記載の防汚バインダー組成物。
  16. 式(I)の側鎖が前記ポリマーP中の1−99%の残りのモノマー単位上に存在する請求項13〜15のいずれかに記載の防汚バインダー組成物。
  17. 式(I)の側鎖が前記ポリマーP中の10−20%の残りのモノマー単位上に存在する請求項16に記載の防汚バインダー組成物。
  18. 式(I)の基が1−99%w/wの範囲で前記ポリマーP中に存在する請求項13〜15のいずれかに記載の防汚バインダー組成物。
  19. 式(I)の基が15−55%w/wの範囲で前記ポリマーP中に存在する請求項18に記載の防汚バインダー組成物。
  20. 請求項13〜19のいずれかに記載の防汚バインダーを含んでなる防汚コーティング組成物。
  21. 前記コーティング組成物が好ましくはCuOとZnOから選択される防汚有効量の少なくとも1つの金属酸化物を更に含有する請求項20に記載の防汚コーティング組成物。
  22. 前記コーティング組成物がCuOとZnOの両方を更に含有する請求項21に記載の防汚コーティング組成物。
  23. 前記防汚バインダーが前記組成物の10−80重量%を占める請求項20〜22のいずれかに記載の防汚コーティング組成物。
  24. CuOが前記組成物の20−60重量%の間の量で存在する請求項21〜23のいずれかに記載の防汚コーティング組成物。
  25. ZnOが前記組成物の1−20重量%の間の量で存在する請求項21〜24のいずれかに記載の防汚コーティング組成物。
  26. CuOとZnOが前記組成物の20−60重量%の間の合計量で存在する請求項22に記載の防汚コーティング組成物。
  27. 前記コーティング組成物が防汚塗料組成物である請求項20〜26のいずれかに記載の防汚コーティング組成物。
  28. 少なくとも1つの流動学的添加物とキシレンを更に含んでなる請求項27に記載の防汚コーティング組成物。
  29. 実質的に本明細書中で述べるような加水分解型バインダー、防汚バインダー、防汚バインダー組成物、および防汚コーティング組成物。
JP2005199139A 2004-07-07 2005-07-07 加水分解型バインダーおよび組成物 Pending JP2006022332A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP04254073A EP1614722A1 (en) 2004-07-07 2004-07-07 Hydrolysable binders and compositions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006022332A true JP2006022332A (ja) 2006-01-26
JP2006022332A5 JP2006022332A5 (ja) 2008-08-14

Family

ID=34930470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005199139A Pending JP2006022332A (ja) 2004-07-07 2005-07-07 加水分解型バインダーおよび組成物

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1614722A1 (ja)
JP (1) JP2006022332A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015525281A (ja) * 2012-06-22 2015-09-03 ピーピージー コーティングス ヨーロッパ ベーヴェー 防汚コーティング組成物

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007047866A1 (de) 2007-11-27 2009-05-28 Wacker Chemie Ag Herstellung von organofunktionellen Siliziumverbindungen
CA2730506A1 (en) * 2008-07-21 2010-01-28 Novartis Ag Silicone-containing polymeric materials with hydrolyzable groups
JP5282526B2 (ja) 2008-10-29 2013-09-04 信越化学工業株式会社 嵩高い置換基を有するシロキシ基含有シリル(メタ)アクリレート化合物及びその製造方法
EP2348077B1 (en) 2010-01-26 2013-04-03 Jotun A/S Antifouling composition
KR101916854B1 (ko) * 2010-10-14 2018-11-08 헴펠 에이/에스 고형분 함량이 높은 방오 도료 조성물
WO2015097240A2 (en) * 2013-12-24 2015-07-02 Ppg Coatings Europe B.V. Block copolymer and method of preparation

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63253090A (ja) * 1987-04-09 1988-10-20 Toshiba Silicone Co Ltd トリメチルシロキシ基含有シリル(メタ)アクリレ−ト
JPH02675A (ja) * 1987-06-28 1990-01-05 Nippon Oil & Fats Co Ltd 水中防汚被覆剤
JPH02289448A (ja) * 1989-04-27 1990-11-29 Asahi Breweries Ltd ガラス製瓶体の擦り傷遮蔽剤
WO2003070832A2 (en) * 2002-02-21 2003-08-28 Jotun As Self-polishing antifouling paint
WO2004007591A1 (en) * 2002-07-10 2004-01-22 Sigmakalon Services B.V. Process for the preparation of polyorganosilylated carboxylate monomers or polymers thereof

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970000998B1 (ko) * 1987-06-28 1997-01-25 닛뽄유시 가부시끼가이샤 방오용 페인트

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63253090A (ja) * 1987-04-09 1988-10-20 Toshiba Silicone Co Ltd トリメチルシロキシ基含有シリル(メタ)アクリレ−ト
JPH02675A (ja) * 1987-06-28 1990-01-05 Nippon Oil & Fats Co Ltd 水中防汚被覆剤
JPH02289448A (ja) * 1989-04-27 1990-11-29 Asahi Breweries Ltd ガラス製瓶体の擦り傷遮蔽剤
WO2003070832A2 (en) * 2002-02-21 2003-08-28 Jotun As Self-polishing antifouling paint
WO2004007591A1 (en) * 2002-07-10 2004-01-22 Sigmakalon Services B.V. Process for the preparation of polyorganosilylated carboxylate monomers or polymers thereof

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015525281A (ja) * 2012-06-22 2015-09-03 ピーピージー コーティングス ヨーロッパ ベーヴェー 防汚コーティング組成物
JP2017106045A (ja) * 2012-06-22 2017-06-15 ピーピージー コーティングス ヨーロッパ ベーヴェー 防汚コーティング組成物
KR20170118966A (ko) * 2012-06-22 2017-10-25 피피지 코팅스 유럽 비.브이. 방오성 코팅 조성물
KR102026004B1 (ko) * 2012-06-22 2019-09-26 피피지 코팅스 유럽 비.브이. 방오성 코팅 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
EP1614722A1 (en) 2006-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006022332A (ja) 加水分解型バインダーおよび組成物
JP4628385B2 (ja) 防汚コーティング組成物
EP2561008B1 (en) Silicone-acrylic copolymer
ES2388640T3 (es) Polímero ramificado y composición de recubrimiento anti incrustacion que comprende el polímero
JP6253980B2 (ja) 自己研磨性、防汚性塗料の結合剤
JPS5826376B2 (ja) ゴム状に硬化しうるオルガノポリシロキサン組成物
JP2006063092A5 (ja)
CN113544195B (zh) 具有聚(甲基)丙烯酸酯基团的聚有机硅氧烷及其制备方法和用途
JPH0718216A (ja) 塗料組成物
JPWO2017065172A1 (ja) (メタ)アクリル系共重合体、樹脂組成物、防汚塗料組成物及び(メタ)アクリル系共重合体の製造方法
EP2006336A1 (en) Antifouling coating, resin composition and methods of production thereof
ZA200401225B (en) Binders with low content in hydrolysable monomer suitable for self-polishing antifouling paints.
JP2021070721A5 (ja)
KR102072370B1 (ko) 다면체 올리고머 실세스퀴옥산(poss)을 이용한 mq-t 실리콘 레진의 합성법
JP4619001B2 (ja) オルガノシリル化カルボキシレートモノマーの製法および防汚塗膜中へのそれらの使用
JPH11279455A (ja) 防汚塗料組成物
JP3740714B2 (ja) シロキサン化合物及びその製造方法、並びに硬化性組成物
JPH028628B2 (ja)
JP2021183664A (ja) 防汚塗料組成物
EP1380611A1 (en) Process for the preparation of polyorganosilylated carboxylate monomers or polymers thereof
JP2024503778A (ja) シリコーン-(メタ)アクリレートコポリマー、並びにその調製及びパーソナルケア組成物における使用のための方法。
WO2004085502A1 (en) A process for the production of acid group containing polymer resin
JPH09110887A (ja) シロキサン化合物及びその硬化物
EP1462472A1 (en) A process for the protection of acid groups in polymers
KR20220073383A (ko) 화장료 조성물 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080701

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080701

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110823

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110826

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110922

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110928

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111020

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120724