JP2006021726A - 船倉側壁構造部材の点検装置 - Google Patents

船倉側壁構造部材の点検装置 Download PDF

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Yoshiaki Nakamura
賀昭 中村
Hiromasa Oishi
浩正 大石
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Abstract

【課題】 持ち運びや収納が簡単で、バルクキャリアの船倉側壁の高所に容易に近づくことができ、構造部材の点検を容易かつ確実に行うことができる船倉側壁構造部材の点検装置を提供する。
【解決手段】 上甲板21から船倉23内へ上部バラストタンク22を貫通するように設けられた複数のパイプ4と、上甲板上に設置される可搬式の複数のウインチ2と、船倉側壁構造部材(ホールドフレーム14)に対面する状態で前記ウインチ2により前記パイプ4の中を通して吊り下げられる足場1とを備えた構成。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ばら積み貨物船の船倉側壁構造部材の点検装置に関する。
ばら積み貨物船(以下、バルクキャリアという)の船倉側壁の構造部材すなわちホールドフレームは船倉内に露出しているため、隅肉溶接部の腐食衰耗を発生することは避けられない。その結果、フレーム強度や溶接強度が低下するため、沈没等の事故が発生している。
従来、ホールドフレームの点検のために、固定式の足場や梯子が用いられていたが、固定式の足場や梯子では、点検箇所ごとに設置する必要があるという設備上の問題があるだけでなく、それらの足場や梯子と船倉側壁との隙間にばら積みの貨物(鉄鉱石、石炭、穀物類)が残存したり、足場や梯子それ自体が障害物となるため、貨物の荷役作業の際の邪魔になるという問題がある。
一方、このような問題点を解決するために、船側外板の内面または内壁に船首尾方向に設けられた縦骨を利用し、点検のための作業用ゴンドラを吊り下げて移動するようにした走行揚重装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−144688号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような点検装置では、縦骨方式の船体構造にしか適用できず、ホールドフレーム方式(肋骨方式)の船体構造には適用できないという問題がある。
一方、バルクキャリアの沈没事故等に鑑み、バルクキャリアの安全性に関し、船側を二重構造にする提案もあったが合意に至らず、本年5月の国際海事機関(IMO)の決議では、船倉側壁の構造部材の点検手段としてポータブル梯子の使用が認められることになった。
本発明は、上記IMOの決議に伴い案出されたもので、持ち運びや収納が簡単で、バルクキャリアの船倉側壁の高所に容易に近づくことができ、構造部材の点検を容易かつ確実に行うことができる船倉側壁構造部材の点検装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る船倉側壁構造部材の点検装置は、上甲板から船倉内へ上部バラストタンクを貫通するように設けられた複数のパイプと、上甲板上に設置される可搬式の複数のウインチと、船倉側壁構造部材に対面する状態で前記ウインチにより前記パイプの中を通して吊り下げられる足場とを備えたことを特徴とする。
また、前記複数のパイプは、上端に浸水を防ぐ蓋を有し、船倉側壁の形状に合わせて左舷および右舷に列状に設けられていることを特徴とする。
また、前記足場は、手摺を備え、適当な長さに分解し組み立てられる分解組立式の構成であることを特徴とする。
また、前記足場は、軽量な材料により構成されていることを特徴とする。
本発明の船倉側壁構造部材の点検装置は、上記のように構成されているので、上甲板上に設置された可搬式のウインチによりワイヤをパイプの中を通して足場を船側側壁構造部材に対面した状態で段階的に昇降させることができる。したがって、検査員もしくは作業者は足場に乗って足場上を横に移動しながらその高さ位置における構造部材の腐食衰耗の程度、状況等を点検することができる。よって、足場を段階的に昇降させることで、その船倉の片側の側壁における全ての構造部材に対する点検を容易かつ確実に行うことができる。さらに、ウインチや足場などは、使用しないときは船倉外の適当な格納場所に格納されているので、荷役作業や甲板上での作業の邪魔にならない。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。図1はこの実施の形態を示す船倉側壁構造部材の点検装置の概要図で、バルクキャリアの断面図とともに示してある。図2はこの点検装置の拡大正面図である。
本発明の船倉側壁構造部材の点検装置は、人が乗る足場1をバルクキャリア20の上甲板21上に設置した可搬式のウインチ2により吊り下げてなるものである。ウインチ2のワイヤ3は、上甲板21から上部バラストタンク22を貫通するように鉛直に設けられたパイプ4の中を通して下部の船倉23内へ降ろされる。パイプ4は、左舷および右舷に、上面から見て列状に複数設けられる。すなわち、船側側壁の形状に合わせてその近傍に列設される。したがって、船体前後の船倉23の場合は、その船倉側壁のカーブに合わせて複数のパイプ4を設ける。また、各パイプ4の上端には浸水を防ぐための蓋5が設けられており、使用しないときには蓋5を閉めて船倉23内に水が入らないようになっている。
上甲板21上には可搬式のウインチ2が設置される。例えば、ポータブルダビット6上にウインチ2を装備し、船倉側壁構造部材すなわちホールドフレーム24の点検を行う際にだけ格納場所から運び出してパイプ4の近傍に設置する。ウインチ2は左舷または右舷の片側のパイプ4ごとに設置される。
ホールドフレーム24は一般にT形鋼等の部材から構成されており、船側外板25の内面に船首尾方向に所定の間隔でウェブを隅肉溶接により固着されている。このホールドフレーム24の隅肉溶接部が長年月が経過すると腐食衰耗するので、その腐食衰耗の程度、状況等(減肉や変形、錆の発生等)を点検し、隅肉溶接部の腐食衰耗の程度等によってはホールドフレーム24の補強や修理・補修等を行う。
足場1は、安全のために手摺7を備え、ホールドフレーム24に対面した状態で吊り下げられる。また、足場1は、格納や搬出入が容易なように、図示しない接続板などを用いて適当な長さに分解し組み立てられる分解組立式の構成となっている。手摺7も図示しない接続具などを用いた分解組立式となっている。組立後の足場1の全長はほぼ船倉23の船側側壁部の長さに等しくされる。また、足場1や手摺7はアルミやFRPなどの軽量な材料により構成されている。
この実施の形態の点検装置は上記のように構成されている。そこで、船倉側壁の例えば左舷側の構造部材であるホールドフレーム24を点検する際には、まず、点検対象の船倉23のばら積み貨物を搬出後、格納場所からウインチ2およびポータブルダビット6を運び出し上甲板21の左舷側のパイプ4の近傍に設置する。一方、分解して格納されている足場部分および手摺部分を格納場所から運び出し、点検対象の船倉23内に開口部26から搬入して足場1および手摺7を組み立てる。
ついで、各ウインチ2のワイヤ3をそれぞれのパイプ4の中を通して船倉23の底部まで降ろし、組み立てられた足場1にフック8等によりワイヤ掛けを行う。その後、足場1上に一人もしくは複数の検査員もしくは作業者が乗り、足場1を複数のウインチ2により静かに持ち上げ、水平に吊り下げる。これにより足場1は上甲板21上のウインチ2によりホールドフレーム24に対面した状態で水平に吊り下げられる。足場1を最上部または最下部などの位置で停止させ、検査員等は足場1上を横に動きながらその高さ位置におけるホールドフレーム24の溶接部等を点検する。
ついで、足場1を下方へ、あるいは上方へ昇降・停止させ、同様にその高さ位置のホールドフレーム24の溶接部等を点検する。このように、足場1を段階的に昇降と停止を繰り返し、その都度検査員等が足場1上を横に動いて点検することにより、船倉23の左舷側の全てのホールドフレーム24に対する点検を行うことができる。
上述のように、船倉23の左舷側のホールドフレーム24に対する点検が終わったら、足場1のワイヤ掛けを外し、ウインチ2およびポータブルダビット6を右舷側に移して、上記同様に右舷側のホールドフレーム24の点検を行う。
そして、各船倉23ごとに、順番に、または場合によっては複数の船倉23について同時並行的に、ホールドフレーム24の点検を行う。点検終了後は、足場1のワイヤ掛けを外し、足場1や手摺7を分解して船倉外に搬出し元の格納場所に格納する。ウインチ2やポータブルダビット6も同様に元の格納場所に格納する。
以上のように、この点検装置によれば、船倉側壁の高所に安全にアクセスすることができ、ホールドフレーム24の点検や補強作業などを容易かつ確実に行うことができる。また、点検等の作業は、バルクキャリアがドック内に入っている間だけでなく、船倉が空であれば停泊中や航海中であっても随意に実施することができる。また、船体構造が肋骨方式、縦骨方式の如何に拘わらず適用することができる。
さらに、足場1は、アルミやFRPなどの軽量な材料で構成されているので持ち運びが容易であり、また使用しないときには船倉外の格納場所に収納しておけばよいので、船倉側壁の構造部材には梯子等のような固定設備が何も存在しない。したがって、従来のようにこれらの固定設備との隙間にばら積み貨物が残存するようなこともないし、荷役作業の邪魔になることも全くない。
本発明の実施の形態による船倉側壁構造部材の点検装置の概要図。 図1の点検装置の拡大正面図。
符号の説明
1 足場
2 ウインチ
3 ワイヤ
4 パイプ
5 蓋
6 ポータブルダビット
7 手摺
8 フック
20 バルクキャリア
21 上甲板
22 上部バラストタンク
23 船倉
24 ホールドフレーム
25 船側外板
26 開口部

Claims (4)

  1. 上甲板から船倉内へ上部バラストタンクを貫通するように設けられた複数のパイプと、上甲板上に設置される可搬式の複数のウインチと、船倉側壁構造部材に対面する状態で前記ウインチにより前記パイプの中を通して吊り下げられる足場とを備えたことを特徴とする船倉側壁構造部材の点検装置。
  2. 前記複数のパイプは、上端に浸水を防ぐ蓋を有し、船倉側壁の形状に合わせて左舷および右舷に列状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の船倉側壁構造部材の点検装置。
  3. 前記足場は、手摺を備え、適当な長さに分解し組み立てられる分解組立式の構成であることを特徴とする請求項1記載の船倉側壁構造部材の点検装置。
  4. 前記足場は、軽量な材料により構成されていることを特徴とする請求項3記載の船倉側壁構造部材の点検装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5069022U (ja) * 1973-10-24 1975-06-19
JPS5166333U (ja) * 1974-11-20 1976-05-25
JPS61139586A (ja) * 1984-12-13 1986-06-26 Nippon Kokan Kk <Nkk> 多目的船におけるコンテナの積付け装置
JPH0693720A (ja) * 1992-08-31 1994-04-05 Nisso Sangyo Kk 工事用可搬式歩廊

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