JP2006020989A - バリアフリーの出入り口を取り付けた浴槽 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の浴槽は跨いで入浴することから体のバランスを失い転倒する危険がある。浴槽内とそれ以外の床の段差を無くして歩行者、車椅子が支障無く浴槽内に出入りすることができる身体障害者や高齢者用の気泡風呂を提供する。
【解決手段】 泡だけを浴槽１に満たして使用する気泡風呂において、浴槽壁立ち上がり部の一部に出入り口２を設け、出入り口に浴槽内の泡の流れを止める簡単な扉３を取り付ける。浴槽内とそれ以外の床の段差を無くしてバリアフリー構造となる。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

発明の大略

本発明は泡だけを浴槽に満たして使用する気泡風呂において、浴槽壁立ち上がりの一部に出入り口を設け、出入り口には簡単な扉を取り付ける。浴槽内とそれ以外の床の段差を無くして歩行者、車椅子が支障なく浴槽内に出入りすることを可能にした浴槽構造に関するものである。

従来の技術及び発明が解決しようとする課題

従来の浴槽は、湯を浴槽に貯めることから必然的に湯のこぼれない容状の形となっており、浴槽に入るには跨いで入るか、人手かリフト等を使って入浴者を浴槽に入れる方法しかない構造となっている。

特殊な状況において使用にされる、容器又は浴槽の壁立ち上がり部に扉を取り付けたものは存在する。この場合、中にある水又は湯に水圧があり、それによる濾水を防ぐため大掛かりな防水扉と装置が必要となっている。

跨いで浴槽に入る場合、体のバランスを崩して転倒することがある。その弊害を無くするために浴槽に至る階段又はスロープを設けているが、それを取り付けるために大きなスペースを必要としている。

介助者が人手によって入浴介助する場合、介助者は大変な労力と体の負担が要求される。介助者の労力を軽減させるために使用するリフト等による入浴は大掛かりな装置を必要とし、なおかつ非人間的なものさえ感じさせる。

そこで本発明は、前述した課題を解決する新規な浴槽構造を提案したものである。

課題を解決する手段

本発明は泡だけを満たして使用する浴槽において、浴槽壁立ち上がり部の一部に出入り口を取り付ける。出入り口には泡の水圧がほとんど無いに等しいことから泡の流出を防ぐ簡単な扉を取り付ける。浴槽内床と浴槽外床との段差を無くしてバリアフリー化を計り、歩行者、車椅子が支障無く浴槽内に出入りできる構造にしたことを特徴とする。
入浴方法は歩行又は車椅子で浴槽内に入り、出入り口扉を閉めて泡を浴槽に満たして入浴する。泡で体を洗った後シャワー等で体と浴槽内の泡を流し、扉を開けて出入り口から出る。浴槽内は車椅子に乗ったままでもよいし、車椅子を使用しないで浴槽内の椅子に座って入浴してもよい。

実施の形態

本発明における浴槽構造の実施形態について説明する。浴槽１の深さは車椅子での入浴に対応できるよう一般の浴槽より深めな形状とする。浴槽１は車椅子利用入浴者１２が入る広さでもよいし、健常者が普通に使えるよう椅子６を設けてもよい。浴槽壁立ち上がり部には出入り口２、扉３を設ける。扉３は開き戸、引き戸、自由スウィング戸、伸縮戸、差込パネル等軽い泡の流出を防ぐ簡便な戸の総称である。浴槽内床４と浴槽外床５との段差を無くし、扉３下に浴槽外に流れ出る若干の水分を排水するバリアフリー用排水溝８を設ける。浴槽内には泡供給孔９と排水溝７を設ける。入浴者１２、浴槽１内の泡１１を流すために浴槽１又は浴槽外にシャワー１０を取り付ける。

発明の効果

本発明によってもたらされる効果は次の通りある。

浴槽内外の床の段差が無くなることから、歩行、車椅子の浴槽内への出入りに支障が生じない。

浴槽を跨ぐ等体のバランスを崩す動作が無くなり、身体の安全性が向上する。

車椅子が支障無く浴槽内に出入りできることから身体障害者、高齢者等の入浴介助者の労力と身体的な負担が大幅に解消される。

介助時に使用する大掛かりなリフト等の設備が不要となる。

浴槽に出入りするための階段、スロープなどが不要になり、使用面積と構造物が縮小できる。

車椅子使用者が他人の介助なしに単独で入浴することが可能となる。

出入り口のある浴槽斜視図。 出入り口のある浴槽断面図。 浴槽内に椅子の付いた出入り口のある浴槽斜視図 浴槽内に椅子のついた出入り口のある浴槽断面図

Claims (1)

1. 泡だけを浴槽に満たして使用する気泡風呂において、浴槽壁立ち上がりの一部に出入り口と扉を設け、浴槽内とそれ以外の床の段差を無くし、浴槽出入りに際してバリアフリーとした浴槽。

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