JP2006020219A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力画像の粒状感を低減するとともに、印刷装置の機械的なムラの影響を低減する。
【解決手段】画像処理装置1は、複数階調の元画像データを誤差拡散処理することにより中間画像データを生成する誤差拡散処理部31と、64×64のサイズのディザマスクを設定するディザマスク設定部41と、ディザマスクをブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の小さい順に中間画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる2×2の濃度パターンを、当該ブロックに対応させて量子化レベルの値毎に設定する濃度パターン設定部42と、中間画像データの量子化レベルの値に対応する濃度パターンを用いて当該中間画像データを濃度パターン処理する濃度パターン処理部43とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数階調の画像データをハーフトーニングする画像処理方法及び画像処理装置に関する。
従来、多階調の原画像データを擬似中間調の出力用画像データに変換する量子化処理の手法としては、組織的ディザ法、誤差拡散法、濃度パターン法などを用いた処理があり、特に組織的ディザ法としては、ドット配列の規則性が知覚され難いよう、いわゆる大域的なディザマスクを用いるディザ法(例えば、特許文献1参照)が知られている。
また、これらの処理を組み合わせて画像処理を行う方法も開発されており、このような方法としては、例えば以下の2つがある。
即ち、1つ目の方法は、多値誤差拡散処理と濃度パターン処理とを組み合わせる方法であり、具体的には、複数階調の画像データを多値誤差拡散処理して量子化レベル数を減らした後、濃度パターン処理を用いて2値化するものである(例えば、特許文献2,3参照)。
また、2つ目の方法は、量子化処理したデータを拡大した後、ディザ処理する方法であり、具体的には、複数階調の画像データを多値誤差拡散処理して量子化レベル数を減らし、ニアレストネイバー法やバイリニア法等によってデータ量の拡大処理を行った後、ディザ処理により2値化するものである(例えば、特許文献4参照)。
これらの方法によれば、複数階調の画像データを誤差拡散処理のみによって2値化する場合と比較して、処理すべきデータ数を減らすことができるので、処理速度を高めることができる。
特開平10−262151号公報 特開平3−34767号公報 特許3476270号公報 特許3385964号公報
しかしながら、上記特許文献2,3に開示の方法においては、例えば、3値の誤差拡散処理の後、図15(a)に示すような固定の濃度パターンを用いて濃度パターン処理を行う場合には、誤差拡散処理後の量子化レベルの値が1で連続すると、図15(b)に示すように、出力ドットが規則的に並んで出現するため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラ、例えばインクジェットプリンタにおけるノズルの向き等の影響を受けやすくなってしまう。
また、上記特許文献4に開示の方法においては、サイズの小さい同一のディザマスクを連続的に用いてディザ処理を行うと、誤差拡散処理後の量子化レベルの値が1で連続する場合、上記と同様に、出力ドットが規則的に並んで出現し、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を受けやすくなってしまう。また、2n+1値の誤差拡散処理の後、大域的なディザマスクを用いてディザ処理を行うと、ディザ閾値の局所的な平均値にバラツキが生じてしまうため、誤差拡散処理後の量子化レベルの値が1で連続する場合であっても、誤差拡散処理後の量子化レベル数を面積階調で表現可能なブロック、例えばn×nのブロックでは、ドットが全く出現しない場合や、2つ出現する場合が生じてしまう。つまり、誤差拡散処理とディザ処理とを順次処理することにより、互いの処理が干渉する場合が生じてしまう。そして、局所的なドットの出現頻度に高低を生ずると、上記と同様に出力画像に粒状感を生じてしまう。
本発明の課題は、出力画像の粒状感を低減するとともに、印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる画像処理方法及び画像処理装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、画像処理方法であって、
複数階調の第1画像データを量子化処理することにより第2画像データを生成する量子化処理工程と、
前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさのディザマスクを設定するディザマスク設定工程と、
前記ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの濃度パターンを、当該ブロックに対応させて量子化レベルの値毎に設定する濃度パターン設定工程と、
前記第2画像データの、各画素における量子化レベルの値に対応する前記濃度パターンを用いて前記第2画像データを濃度パターン処理する濃度パターン処理工程とを備えることを特徴とする。
ここで、量子化処理としては、例えば、多値誤差拡散処理などを用いることができる。
また、量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数とは、例えば、1種類のドットのオンオフで階調表現する場合には、(量子化レベル数−1)で表される画素数であり、複数種類のドットのオンオフで階調表現する場合には、(量子化レベル数−1)以下の画素数である。また、2倍以上の大きさとは、2以上の整数倍の大きさである。
また、ディザ閾値の順序とは、ディザ閾値の大きい順序でも良いし、小さい順序でも良い。
また、第2画像データの量子化レベルの値に対応する数のドットとは、ドットの種類が1つである場合には、(量子化レベルの値−1)と同数であり、ドットの種類が複数である場合には、(量子化レベルの値−1)と同数であっても良いし、これよりも少ない数であっても良い。また、ドットの種類とは、ドットの大きさに応じた種類であっても良いし、ドットの色に応じた種類であっても良い。
請求項1記載の発明によれば、濃度パターンの設定に用いられるディザマスクとして、濃度パターンの2倍以上の大きさを有するものを用いることにより、複数の濃度パターンがディザマスクの各ブロックに対応して設定される。従って、第2画像データの量子化レベルの値が同一値で連続する場合であっても、濃度パターン処理に用いられる濃度パターンが画素の座標に応じて異なり易くなる。よって、濃度パターン処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができるため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる。
また、第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる濃度パターンを用いて濃度パターン処理を行うことにより、量子化レベルの値を面積階調によって確実に表現することができる。従って、大域的なディザマスクを用いてディザ処理を行う従来の場合と異なり、第2画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができるため、出力画像の粒状感を低減することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像処理方法において、
前記ディザマスク設定工程においては、ブルーノイズ特性を有するディザマスクを設定することを特徴とする。
ここで、ブルーノイズ特性とは、ホワイトノイズ特性と比べて低周波数領域にパワースペクトルが少なく、視覚的な感度の低い高周波数領域にパワースペクトルが集中しているノイズ特性である。ブルーノイズ特性のディザマスクの作成法としては、例えば、いわゆる「空白と密集の方法」がある。この方法は、初期設定した濃度パターン中、最大の「密集」からドットを取り出して最大の「空白」に挿入する処理を繰り返すことにより濃度パターンを均質化し、この濃度パターンからディザマトリクスのしきい値を割り当てる方法である。ここで、空白及び密集の検出は、2次元のガウスフィルタ等によって処理中の画素の隣接画素におけるドットの有無を調べることにより行うことができる。この「空白と密集の方法」については、"The Void-and-Cluster Method for Dither Array Generation", RobertUlichney, IS&T/SPIE Symposium on Electronic Imaging Science and Technology, San Jose, California, (February 3, 1993)などに詳細に開示されている。また、このような特性を有するディザマスクは、例えば、米国特許第5,543,941号明細書にも詳述されている。
請求項2記載の発明によれば、ブルーノイズ特性を有するディザマスクに基づいて濃度パターンを設定し、この濃度パターンを用いて濃度パターン処理を行うことにより、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像処理方法において、
前記濃度パターンとして、1種類のドットから構成されるものを用いることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、1種類のドットから構成される濃度パターンを用いることにより、請求項1または2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の画像処理方法において、
前記濃度パターンとして、複数種類のドットから構成されるものを用いることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、複数種類のドットから構成される濃度パターンを用いることにより、複数種類のドットで画像を出力する場合にも、請求項1または2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
なお、ドットの種類は、ドットの色及びドットの大きさの何れか一方によって異なることとしても良いし、ドットの色及び大きさの両方によって異なることとしても良い。
請求項5記載の発明は、画像処理方法であって、
複数階調の第1画像データを量子化処理してから拡大処理することにより第2画像データを生成する量子化処理工程と、
前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさの第1ディザマスクを設定する第1ディザマスク設定工程と、
前記第1ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの第2ディザマスクを、当該ブロックに対応させて設定する第2ディザマスク設定工程と、
前記第2ディザマスクを用いて前記第2画像データをディザ処理するディザ処理工程とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、第2ディザマスクの設定に用いられる第1ディザマスクとして、第2ディザマスクの2倍以上の大きさを有するものを用いることにより、複数の第2ディザマスクが第1ディザマスクの各ブロックに対応して設定されるため、ディザ処理に用いられる第2ディザマスクがブロックに応じて異なり易くなる。よって、量子化処理によって画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができるため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる。
また、第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させるディザマスクを用いてディザ処理を行うことにより、量子化レベルの値を面積階調によって確実に表現することができる。従って、量子化処理によって画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、局所的に量子化レベルの値が面積階調で表現されない従来の場合と異なり、第2画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができるため、出力画像の粒状感を低減することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像処理方法において、
前記第1ディザマスク設定工程においては、ブルーノイズ特性を有する第1ディザマスクを設定することを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、ブルーノイズ特性を有する第1ディザマスクに基づいて第2ディザマスクを設定し、この第2ディザマスクを用いてディザ処理を行うことにより、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
請求項7記載の発明は、画像処理装置であって、
複数階調の第1画像データを量子化処理することにより第2画像データを生成する量子化処理部と、
前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさのディザマスクを設定するディザマスク設定部と、
前記ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの濃度パターンを、当該ブロックに対応させて量子化レベルの値毎に設定する濃度パターン設定部と、
前記第2画像データの、各画素における量子化レベルの値に対応する前記濃度パターンを用いて当該第2画像データを濃度パターン処理する濃度パターン処理部とを備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、濃度パターンの設定に用いられるディザマスクとして、濃度パターンの2倍以上の大きさを有するものを用いるので、複数の濃度パターンがディザマスクの各ブロックに対応して設定される。従って、第2画像データの量子化レベルの値が同一値で連続する場合であっても、濃度パターン処理に用いられる濃度パターンが画素の座標に応じて異なり易くなる。よって、濃度パターン処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができるため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる。
また、第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる濃度パターンを用いて濃度パターン処理を行うので、量子化レベルの値を面積階調によって確実に表現することができる。従って、大域的なディザマスクを用いてディザ処理を行う従来の場合と異なり、第2画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができるため、出力画像の粒状感を低減することができる。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の画像処理装置において、
前記ディザマスクは、ブルーノイズ特性を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、ディザマスクはブルーノイズ特性を有するので、ブルーノイズ特性を有するディザマスクに基づいて濃度パターンを設定し、この濃度パターンを用いて濃度パターン処理を行うことにより、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の画像処理装置において、
前記濃度パターンは、1種類のドットから構成されることを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、濃度パターンは1種類のドットから構成されるので、請求項7または8記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項10記載の発明は、請求項7または8記載の画像処理装置において、
前記濃度パターンは、複数種類のドットから構成されることを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、濃度パターンは複数種類のドットから構成されるので、複数種類のドットで画像を出力する場合にも、請求項7または8記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項11記載の発明は、画像処理装置であって、
複数階調の第1画像データを量子化処理してから拡大処理することにより第2画像データを生成する量子化処理部と、
前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさの第1ディザマスクを設定する第1ディザマスク設定部と、
前記第1ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの第2ディザマスクを、当該ブロックに対応させて設定する第2ディザマスク設定部と、
前記第2ディザマスクを用いて前記第2画像データをディザ処理するディザ処理部とを備えることを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、第2ディザマスクの設定に用いられる第1ディザマスクとして、第2ディザマスクの2倍以上の大きさを有するものを用いるので、複数の第2ディザマスクが第1ディザマスクの各ブロックに対応して設定されるため、ディザ処理に用いられる第2ディザマスクがブロックに応じて異なり易くなる。よって、量子化処理によって画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができるため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる。
また、第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させるディザマスクを用いてディザ処理を行うので、量子化レベルの値を面積階調によって確実に表現することができる。従って、量子化処理によって画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、局所的に量子化レベルの値が面積階調で表現されない従来の場合と異なり、第2画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができるため、出力画像の粒状感を低減することができる。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像処理装置において、
前記第1ディザマスクは、ブルーノイズ特性を有することを特徴とする。
請求項12記載の発明によれば、第1ディザマスクはブルーノイズ特性を有するので、この第1ディザマスクに基づいて設定される第2ディザマスクの特性が、ブルーノイズ特性に近似する。従って、第2画像データとディザ処理後の画像データとの間で、視覚的な感度を変化させずに均一性を保つことができる。
請求項1,7記載の発明によれば、濃度パターン処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができるため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる。また、第2画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができるため、出力画像の粒状感を低減することができる。
請求項2,8記載の発明によれば、請求項1,7記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
請求項3,9記載の発明によれば、請求項1または2,7または8の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項4,10記載の発明によれば、複数種類のドットで画像を出力する場合にも、請求項1または2,7または8の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項5,11記載の発明によれば、量子化処理によって画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができるため、画像を印刷する際に印刷装置の機械的なムラの影響を低減することができる。また、第2画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができるため、出力画像の粒状感を低減することができる。
請求項6,12記載の発明によれば、請求項5,11記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について、図を参照して説明する。
まず、本発明に係る画像処理装置について説明する。なお、この画像処理装置は、インクジェットプリンタ等の周知の出力装置に搭載可能となっている。
図1は、画像処理装置1の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、画像処理装置1は、種々の演算処理を行う演算処理部2を備えている。
演算処理部2は、ディザマスクを作成するディザマスク設定部41と、濃度パターンを生成する濃度パターン設定部42と、元画像データ(第1画像データ)から量子化レベル数5の中間画像データ(第2画像データ)を生成する第1量子化処理部(量子化処理部)3と、中間画像データから出力用画像データを生成する第2量子化処理部4とを備えている。これら演算処理部2の各部は、図示はしないが、ROM中の画像処理プログラムがCPUによって読み出されてRAM内の作業領域に展開されることにより、機能的に発現するものである。
ここで、ディザマスク設定部41は、ディザマスクを設定するものである。ディザマスクは、面積階調で表現可能なサイズのブロックに対して少なくとも2倍の大きさを有するものである。本実施の形態においては、ディザマスクは、量子化レベル数5の中間画像データを面積階調で表現可能なサイズのブロック、すなわち2×2サイズのブロックに対して、図2に示すように、縦横それぞれ32倍の大きさ、すなわち64×64のサイズを有する。なお、図2中の数値はディザ閾値を示している。
また、このディザマスクは、ブルーノイズ特性を有しており、ディザマスク内の如何なる16×16の領域に着目した場合にもディザ閾値の分布が略均等となっている。
なお、本実施の形態においては、ディザマスク設定部41はディザマスクを1つのみ設定するようになっているが、元画像データに応じて異なるディザマスクを設定することとしても良い。
濃度パターン設定部42は、図2に示すように、設定されたディザマスクを2×2のブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の小さい順に基づいて中間画像データの量子化レベルの値と同数のドットを出現させる2×2の濃度パターン(図3参照)を、当該ブロックに対応させて量子化レベルの値毎に設定するものである。
具体的には、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=0に対しては、ブロック内の全画素にドットを出現させない濃度パターンN(0)0(図3(a)参照)を設定する。
また、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=1に対しては、図5(a)に示すように、ブロック内に1つのドットを出現させる濃度パターンN(1)0〜N(1)3(図3(b)参照)のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置にドットを出現させるものを設定する。
また、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=2に対しては、図6に示すように、ブロック内に2つのドットを出現させる濃度パターンN(2)0〜N(2)5(図3(c)参照)のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置と、2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置とにドットを出現させるものを設定する。
また、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=3に対しては、図7に示すように、ブロック内に3つのドットを出現させる濃度パターンN(3)0〜N(3)3(図3(d)参照)のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置と、2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置と、3番目に小さいディザ閾値が配置されている位置とにドットを出現させるものを設定する。
また、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=4に対しては、ブロック内の全画素にドットを出現させる濃度パターンN(4)0(図3(e)参照)を設定する。
なお、以上の濃度パターンの設定において、同一のブロック内に等しいディザ閾値が2つ以上ある場合には、濃度パターン設定部42は、これらのディザ閾値に任意の順序を付けることが好ましい。
第1量子化処理部3は、誤差拡散処理部31を備えている。
誤差拡散処理部31は、複数階調の元画像データを多値誤差拡散処理するものであり、本実施の形態においては5値の誤差拡散処理をするようになっている。なお、誤差拡散処理とは、画像データの各画素の階調値と閾値との大小比較により量子化を行い、その際に生じる階調値の誤差を周辺の画素に拡散していくものである。このような処理の手法としては、例えば特開2001−218052号公報に開示の方法等、周知の手法を用いることができる。
第2量子化処理部4は、濃度パターン処理部43を備えている。
濃度パターン処理部43は、中間画像データの各画素における量子化レベルの値P(x,y)に対応する濃度パターンを用い、当該中間画像データを濃度パターン処理するものである。
続いて、本発明に係る画像処理方法について、図4を参照しながら説明する。
まず、画像処理装置1は、図4(a)に示すように、濃度パターンを設定する。
具体的には、ディザマスク設定部41がディザマスクを設定する(ステップS1、ディザマスク設定工程)。なお、本実施の形態においては、図2に示すディザマスクを設定することとして説明する。設定するディザマスクの生成法としては、周知の手法を用いることができる。
次に、濃度パターン設定部42が、ディザマスクのディザ閾値に基づいて濃度パターンを設定する(ステップS2、濃度パターン設定工程)。これにより、64×64画素のディザマスクから、32×32ブロックの濃度パターンが設定される。なお、本実施の形態においては、1つのディザマスクを縦横に繰り返して用いるため、例えば量子化レベルの値P(x,y)=1である一様な画像に対しては、図5(b)に示すように、ディザマスクに基づいて設定される32×32個の濃度パターンのセットが繰り返して用いられる。
このように、濃度パターンの2倍以上の大きさを有するディザマスクから濃度パターンを設定することにより、中間画像データの各画素における量子化レベルの値が面積階調で確実に表現される。また、複数の濃度パターンがディザマスクの各ブロックに対応して設定されるため、中間画像データの量子化レベルの値が同一値で連続する場合であっても、濃度パターン処理に用いられる濃度パターンが画素の座標に応じて異なり易くなる。
また、ブルーノイズ特性を有するディザマスクに基づいて濃度パターンを設定することにより、後述の濃度パターン処理において、量子化レベルの値が均一な中間画像データに対しても、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
なお、以上のステップS1,S2の工程は画像処理装置1の出荷前に予め行われ、ディザマスク及び濃度パターンが演算処理部2の前記ROM内に格納されることが好ましい。この場合には、画像処理を行う度に濃度パターンの設定を行う必要がない分、処理時間を短縮することができる。
次に、画像処理装置1は、図4(b)に示すように、元画像データから出力用画像データを生成する。
具体的には、画像処理装置1に元画像データが入力されると、この元画像データを第1量子化処理部3の誤差拡散処理部31が誤差拡散処理して量子化レベル数5の中間画像データを生成する(ステップS3、量子化処理工程)。
そして、第2量子化処理部4の濃度パターン処理部43が中間画像データの量子化レベルの値P(x,y)と、画素の座標値(x,y)とに対応するブロックの濃度パターン(例えば図5(a)参照)を用いて当該中間画像データの各画素における量子化レベルの値を濃度パターン処理することにより、出力用画像データを生成する(ステップS4、濃度パターン処理工程)。ここで、濃度パターン処理部43は、各座標値(x,y)と32×32個の各ブロックの位置(a,b)とを、a=x・mod32、b=y・mod32(modは余り算出の演算子を示す)として対応させている(例えば、図5(b)参照)。また、各濃度パターンは画像サイズを縦横それぞれ2倍に拡大しながら中間画像データの量子化レベルの値と同数のドットを出現させるものであるため、量子化レベルの値は面積階調によって確実に表現されることとなる。
このように、本実施の形態においては、1つのディザマスクに基づいて設定される32×32個の濃度パターンのセットを繰り返して用いるため、縦横各32画素毎に同一の濃度パターンによって中間画像データが濃度パターン処理されることとなる。そのため、多くの画素を1単位として捉えると、ドットの出現に周期性は生じるものの、大域的ディザ処理を用いる従来の場合と同様に、視覚的に感度の高い周波数を避けて繰返しによる空間周波数を十分低く設定できるため、周期性が知覚され難い。周期性をより知覚され難くする場合には、必要に応じてディザマスクのサイズを256×256等、更に大きくしても良い。
以上の画像処理方法によれば、中間画像データの量子化レベルの値が同一値で連続する場合であっても、画素の座標に応じて概ね異なる濃度パターンを濃度パターン処理に用いることができるため、濃度パターン処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができる。従って、画像を印刷する際にインクジェットプリンタ等の機械的なムラの影響を低減することができる。
また、量子化レベルの値を面積階調によって確実に表現することができるため、大域的なディザマスクを用いてディザ処理を行う従来の場合と異なり、中間画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができる。従って、出力画像の粒状感を低減することができる。
なお、上記第1の実施の形態においては、ディザマスクのブロック内において各画素と対応するディザ閾値の小さい順にドットが出現するように濃度パターンを設定することとして説明したが、ディザ閾値の大きい順にドットが出現するように設定することとしても良い。
[第1の実施の形態の変形例(1)]
続いて、画像処理装置1の変形例について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例における画像処理装置1Aの濃度パターン設定部42Aは、図8に示すように、淡色ドット及び濃色ドットによって濃度パターンを構成するようになっている。なお、図8中、「●」は濃色ドットを、「◎」は淡色ドットを示している。
具体的には、濃度パターン設定部42Aは、量子化レベルの値P(x,y)=0に対しては、図8(a)に示すように、ブロック内の全画素にドットを出現させない濃度パターンN’(0)0を設定する。
また、濃度パターン設定部42Aは、量子化レベルの値P(x,y)=1に対しては、図8(b)に示すように、ブロック内に1つの淡色ドットを出現させる濃度パターンN’(1)0〜N’(1)3のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置に淡色ドットを出現させるものを設定する。
また、濃度パターン設定部42Aは、量子化レベルの値P(x,y)=2に対しては、図8(c)に示すように、ブロック内に2つの淡色ドットを出現させる濃度パターンN’(2)0〜N’(2)5のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置と、2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置とに淡色ドットを出現させるものを設定する。
また、濃度パターン設定部42Aは、量子化レベルの値P(x,y)=3に対しては、図8(d)に示すように、ブロック内に1つの濃色ドット及び2つの淡色ドットを出現させる濃度パターンN’(3)0〜N’(3)11のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置に濃色ドットを出現させ、2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置と、3番目に小さいディザ閾値が配置されている位置とに淡色ドットを出現させるものを設定する。
また、濃度パターン設定部42Aは、量子化レベルの値P(x,y)=4に対しては、図8(e)に示すように、ブロック内の全画素に濃色ドットを出現させる濃度パターンN’(4)0を設定する。
以上の画像処理装置1Aによれば、複数種類のドットで画像を出力する場合にも、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の変形例においては、図8に示すように濃色ドット及び淡色ドットを組み合わせることとして説明したが、この例に限らず、他の形態に組み合わせることとしても良い。具体的には、例えば、量子化レベルの値P(x,y)=2に対して、図9(a)に示すように、ブロック内に3つの淡色ドットを出現させる濃度パターンN’’(2)0〜N’’(2)3のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置と、2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置と、3番目に小さいディザ閾値が配置されている位置とに淡色ドットを出現させるものを設定することとしても良い。また、量子化レベルの値P(x,y)=3に対して、図9(b)に示すように、ブロック内に1つの濃色ドットと3つの淡色ドットとを出現させる濃度パターンN’’(3)0〜N’’(3)3のうち、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置に濃色ドットを出現させ、残りの全画素に淡色ドットを出現させるものを設定することとしても良い。
また、淡色ドット及び濃色ドットの2種類のドットによって濃度パターンを構成することとして説明したが、3種類以上の色のドットによって構成することとしても良いし、大きさの異なる複数種類のドットによって構成することとしても良い。更に、複数色のドットと、複数サイズのドットとを組み合わせて濃度パターンを構成することとしても良い。
[第1の実施の形態の変形例(2)]
続いて、画像処理装置1の他の変形例について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例における画像処理装置1Bの誤差拡散処理部31Bは、元画像データを17値の誤差拡散処理するようになっている。
また、ディザマスク設定部41Bは、前記ディザマスク設定部41と同様に、64×64のディザマスクを設定するようになっている。このディザマスクのサイズは、量子化レベル数17の画像データを面積階調で表現可能なサイズ、例えば4×4のサイズの少なくとも2倍の大きさであれば良い。
また、濃度パターン設定部42Bは、図10に示すように、設定されたディザマスクを4×4のブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の小さい順序に基づいて、当該ブロックに対応する4×4の濃度パターンを、量子化レベルの値P(x,y)毎に設定するものである。なお、図10中の数値はディザ閾値を示している。
具体的には、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=0に対しては、ブロック内の全画素にドットを出現させない濃度パターンを設定する。
また、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=1に対しては、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置にドットを出現させる濃度パターンを設定する。
また、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=2に対しては、ブロック内で最も小さいディザ閾値が配置されている位置と、2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置とにドットを出現させる濃度パターンを設定する。
以降、濃度パターン設定部42は、量子化レベルの値P(x,y)=n(nは3〜16の自然数)のそれぞれに対して、ブロック内で最も小さいディザ閾値からn番目に小さいディザ閾値までの位置にドットを出現させる濃度パターンを設定する。
以上のような画像処理装置1Bによっても、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
続いて、本発明に係る画像処理装置の他の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、本実施の形態における画像処理装置1Cの演算処理部2Cは、第1ディザマスク設定部51、第2ディザマスク設定部52、第1量子化処理部3C及び第2量子化処理部5を備えている。
第1ディザマスク設定部51は、上述のディザマスク設定部41と同様に、ブルーノイズ特性を有する64×64のサイズの第1ディザマスクを設定するものである。
第2ディザマスク設定部52は、図10,図12に示すように、設定されたディザマスクを4×4のブロックに分割し、このブロック内のディザ閾値の順序に基づいて、当該ブロックに対応する4×4の第2ディザマスクを設定するものである。なお、図12中の数値はディザ閾値を示している。
具体的には、第2ディザマスク設定部52は、第1ディザマスクのブロック中で最も小さいディザ閾値が配置されている位置と対応する位置のディザ閾値を0とする。
また、第2ディザマスク設定部52は、ブロック中で2番目に小さいディザ閾値が配置されている位置と対応する位置のディザ閾値を1とする。
以降、第2ディザマスク設定部52は、ブロック中でm番目(mは3〜16の自然数)に小さいディザ閾値が配置されている位置と対応する位置のディザ閾値をm−1とする。
なお、以上の第2ディザマスクの設定において、第1ディザマスクの同一のブロック内に等しいディザ閾値が2つ以上ある場合には、第2ディザマスク設定部52は、これらのディザ閾値に任意の順序を付けることが好ましい。
第1量子化処理部3Cは、複数階調の元画像データから中間画像データを生成するものであり、誤差拡散処理部31Cおよび拡大処理部32を備えている。
誤差拡散処理部31Cは、元画像データを多値誤差拡散処理するものであり、本実施の形態においては17値の誤差拡散処理をするようになっている。
拡大処理部32は、ニアレストネイバー法やバイリニア法、バイキュービック法等によって誤差拡散処理後の元画像データを拡大処理するものである。なお、本実施の形態においては、拡大処理部32は、ニアレストネイバー法によって画像データを4×4倍に拡大することとして説明する。具体的には、拡大処理部32は、例えば、図13(a)に示すような画像データを、図13(b)に示すような画像データに拡大する。なお、図中の数値は画像データの量子化レベルの値を示している。
第2量子化処理部5は、図11に示すように、ディザ処理部53を備えている。このディザ処理部53は、中間画像データを第2ディザマスクによってディザ処理するものである。
続いて、本発明に係る画像処理方法について、図14を参照しながら説明する。
まず、画像処理装置1Cは、図14(a)に示すように、第2ディザマスクを設定する。
具体的には、第1ディザマスク設定部51が第1ディザマスクを設定する(ステップS11、第1ディザマスク設定工程)。なお、本実施の形態においては、上述の図2に示すディザマスクを設定することとして説明する。
次に、第2ディザマスク設定部52が、第1ディザマスクのディザ閾値に基づいて第2ディザマスクを設定する(ステップS12、第2ディザマスク設定工程)。これにより、第1ディザマスク内の全ブロックに対応して4×4の第2ディザマスクが設定される。
このように、第2ディザマスクの2倍以上の大きさを有する第1ディザマスクから第2ディザマスクを設定することにより、複数の第2ディザマスクが第1ディザマスクの各ブロックに対応して上記のように設定されるため、ディザ処理に用いられる第2ディザマスクがブロックに応じて異なり易くなる。また、64×64画素の領域内でドット出現の均一性が維持されるとともに、中間画像データの各画素における量子化レベルの値が面積階調で確実に表現される。
また、ブルーノイズ特性を有する第1ディザマスクに基づいて第2ディザマスクを設定することにより、後述のディザ処理において、量子化レベルの値が均一な中間画像データに対しても、規則的なドットの配置を防ぎつつ、均一性を向上させることができる。
なお、以上のステップS11,S12の工程は画像処理装置1の出荷前に予め行われ、第1ディザマスク及び第2ディザマスクが演算処理部2Cの前記ROM内に格納されることが好ましい。この場合には、画像処理を行う度に第2ディザマスクの設定を行う必要がない分、処理時間を短縮することができる。
次に、図14(b)に示すように、画像処理装置1Cは、元画像データから出力用画像データを生成する。
具体的には、画像処理装置1Cに元画像データが入力されると、この元画像データを第1量子化処理部3の誤差拡散処理部31Cが17値の誤差拡散処理した後(ステップS13)、拡大処理部32が4×4倍に拡大処理して中間画像データを生成する(ステップS14、量子化処理工程)。
そして、この中間画像データを第2量子化処理部5のディザ処理部53が第2ディザマスクでディザ処理することにより、出力用画像データを生成する(濃度パターン処理工程、ステップS15)。ここで、各第2ディザマスクは中間画像データの量子化レベルの値と同数のドットを出現させるものであるため、量子化レベルの値は面積階調によって確実に表現される。
以上の画像処理方法によれば、ブロックに応じて概ね異なる第2ディザマスクをディザ処理に用いることができるため、誤差拡散処理によって元画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、従来と異なり、周期的なドットの出現を低減することができる。従って、画像を印刷する際にインクジェットプリンタ等の機械的なムラの影響を低減することができる。
また、量子化レベルの値を面積階調によって確実に表現することができるため、誤差拡散処理によって元画像データを量子化後、拡大してからディザ処理を行っても、局所的に量子化レベルの値が面積階調で表現されない従来の場合と異なり、中間画像データの量子化レベルの値に対してドットの出現頻度が局所的にかけ離れてしまうのを防止することができる。従って、出力画像の粒状感を低減することができる。
また、第1ディザマスクと複数の第2ディザマスク全体とのサイズが同一であるため、中間画像データの量子化レベル数に応じた個数の濃度パターンを設定する第1の実施の形態における画像処理装置1と異なり、量子化レベル数に関わらず一定の処理速度で画像処理を行うことができる。従って、中間画像データの量子化レベル数が比較的高い場合、例えば6以上の場合には、画像処理装置1Cの方が構成メモリ量を少なくすることができる。一方、中間画像データの量子化レベル数が比較的小さい場合には、画像処理装置1の方が構成メモリ量を少なくすることができる。
なお、上記第2の実施の形態においては、第1ディザマスクのブロック内において各画素と対応するディザ閾値の小さい順に第2ディザマスクのディザ閾値を0から15まで配置することとして説明したが、ディザ閾値の大きい順に配置することとしても良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、ディザマスク設定部41や第1ディザマスク設定部51はブルーノイズ特性のディザマスクを設定することとして説明したが、いわゆる大域的なディザマスクであれば、他の特性を有するディザマスクを設定することとしても良い。ここで、大域的なディザマスクとは、分散型のディザマスクであって、256階調以上を2値で面積表現可能な任意の領域、例えば16×16画素以上の任意の領域に着目した場合にもディザ閾値の分布が略均等なものである。
本発明に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 ディザマスクとブロックとの関係を示す図である。 各量子化レベル数に対応する濃度パターンを示す図である。 本発明に係る画像処理方法の概略を示す図である。 P(x,y)=1に対して設定される濃度パターンを示す図である。 P(x,y)=2に対して設定される濃度パターンを示す図である。 P(x,y)=3に対して設定される濃度パターンを示す図である。 各量子化レベル数に対応する濃度パターンを示す図である。 各量子化レベル数に対応する濃度パターンを示す図である。 ディザマスクとブロックとの関係を示す図である。 本発明に係る画像処理装置の他の実施形態の概略構成を示すブロック図である。 第2ディザマスクを示す図である。 拡大処理を説明するための図であり、(a)は拡大処理前の画像データ、(b)は拡大処理後の画像データである。 本発明に係る画像処理方法の他の実施形態の概略を示す図である。 誤差拡散処理と濃度パターン処理を併用する場合の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C 画像処理装置
3,3C 第1量子化処理部(量子化処理部)
41,41A ディザマスク設定部
42,42A,42B 濃度パターン設定部
43 濃度パターン処理部
51 第1ディザマスク設定部
52 第2ディザマスク設定部
53 ディザ処理部

Claims (12)

  1. 複数階調の第1画像データを量子化処理することにより第2画像データを生成する量子化処理工程と、
    前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさのディザマスクを設定するディザマスク設定工程と、
    前記ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの濃度パターンを、当該ブロックに対応させて量子化レベルの値毎に設定する濃度パターン設定工程と、
    前記第2画像データの、各画素における量子化レベルの値に対応する前記濃度パターンを用いて前記第2画像データを濃度パターン処理する濃度パターン処理工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記ディザマスク設定工程においては、ブルーノイズ特性を有するディザマスクを設定することを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項1または2記載の画像処理方法において、
    前記濃度パターンとして、1種類のドットから構成されるものを用いることを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項1または2記載の画像処理方法において、
    前記濃度パターンとして、複数種類のドットから構成されるものを用いることを特徴とする画像処理方法。
  5. 複数階調の第1画像データを量子化処理してから拡大処理することにより第2画像データを生成する量子化処理工程と、
    前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさの第1ディザマスクを設定する第1ディザマスク設定工程と、
    前記第1ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの第2ディザマスクを、当該ブロックに対応させて設定する第2ディザマスク設定工程と、
    前記第2ディザマスクを用いて前記第2画像データをディザ処理するディザ処理工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5記載の画像処理方法において、
    前記第1ディザマスク設定工程においては、ブルーノイズ特性を有する第1ディザマスクを設定することを特徴とする画像処理方法。
  7. 複数階調の第1画像データを量子化処理することにより第2画像データを生成する量子化処理部と、
    前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさのディザマスクを設定するディザマスク設定部と、
    前記ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの濃度パターンを、当該ブロックに対応させて量子化レベルの値毎に設定する濃度パターン設定部と、
    前記第2画像データの、各画素における量子化レベルの値に対応する前記濃度パターンを用いて当該第2画像データを濃度パターン処理する濃度パターン処理部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7記載の画像処理装置において、
    前記ディザマスクは、ブルーノイズ特性を有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項7または8記載の画像処理装置において、
    前記濃度パターンは、1種類のドットから構成されることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項7または8記載の画像処理装置において、
    前記濃度パターンは、複数種類のドットから構成されることを特徴とする画像処理装置。
  11. 複数階調の第1画像データを量子化処理してから拡大処理することにより第2画像データを生成する量子化処理部と、
    前記第2画像データの量子化レベル数を面積階調により表現可能な画素数を有する所定サイズのブロックの2倍以上の大きさの第1ディザマスクを設定する第1ディザマスク設定部と、
    前記第1ディザマスクを前記ブロックに分割し、このブロック内において各画素と対応するディザ閾値の順序に基づいて前記第2画像データの量子化レベルの値に対応する数及び種類のドットを出現させる前記所定サイズの第2ディザマスクを、当該ブロックに対応させて設定する第2ディザマスク設定部と、
    前記第2ディザマスクを用いて前記第2画像データをディザ処理するディザ処理部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項11記載の画像処理装置において、
    前記第1ディザマスクは、ブルーノイズ特性を有することを特徴とする画像処理装置。
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