JP2006018616A - 3次元発泡解析方法、それを用いた製品設計支援方法及びそれらを記録した記録媒体 - Google Patents

3次元発泡解析方法、それを用いた製品設計支援方法及びそれらを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006018616A
JP2006018616A JP2004196190A JP2004196190A JP2006018616A JP 2006018616 A JP2006018616 A JP 2006018616A JP 2004196190 A JP2004196190 A JP 2004196190A JP 2004196190 A JP2004196190 A JP 2004196190A JP 2006018616 A JP2006018616 A JP 2006018616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
viscosity
time
equation
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004196190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4419719B2 (ja
Inventor
Tsutomu Kono
務 河野
Junichi Saeki
準一 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004196190A priority Critical patent/JP4419719B2/ja
Priority to US11/153,468 priority patent/US7277771B2/en
Priority to EP05014395.7A priority patent/EP1615152B1/en
Priority to CNB2005100804668A priority patent/CN100474314C/zh
Priority to KR1020050059016A priority patent/KR100704809B1/ko
Publication of JP2006018616A publication Critical patent/JP2006018616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4419719B2 publication Critical patent/JP4419719B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/60Measuring, controlling or regulating
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
    • G06F30/23Design optimisation, verification or simulation using finite element methods [FEM] or finite difference methods [FDM]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2075/00Use of PU, i.e. polyureas or polyurethanes or derivatives thereof, as moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/04Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped cellular or porous
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2111/00Details relating to CAD techniques
    • G06F2111/10Numerical modelling
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2113/00Details relating to the application field
    • G06F2113/22Moulding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】発泡流路構造の適正化および発泡材料注入量の適正化を図るための発泡流動挙動を解析できる計算方法、計算プログラムを開発する。
【解決手段】密度を、流体が注入口を通過してからの経過時間項および肉厚項を含む関数として入力して、ある時間において計算された密度を連続の式および運動方程式に代入することにより流動速度および圧力を求める。ここで、粘度は時間項を含む関数とする。このとき、計算の収束を判定し、収束しない場合は、境界条件および成形条件を修正する。また、計算が収束した場合には、密度および圧力分布の判定を行い、密度および圧力分布が設計許容範囲からはずれる場合には、モデル形状、物性値または成形条件を修正する計算手法を用いた解析プログラムによって、発泡流路構造の適正化および発泡材料注入量の適正化を図る。
【選択図】図3

Description

本発明は、プラスチック発泡成形加工技術に係り、冷蔵庫や建設材料、自動車等に使用される断熱材、衝撃吸収材等の発泡部品を発泡成形する際の3次元発泡流動解析方法に関する。
時間を変数とする発泡材料の密度の関数を導入し、密度が時間と共に減少する発泡挙動を解析可能な解析プログラムが、特許文献1(特開2001-318909号公報)、特許文献2(特開2003-91561号公報)に記載されている。
特に、特許文献1では、発泡材料全体を均一の密度とみなし、さらに、その密度として、発泡原料を攪拌した発泡材料を出すノズルを最初に出た発泡材料のノズルを出てからの経過時間で算出した密度を用いている。
また、特許文献2では、特許文献1の技術に加え、肉厚の変動によって発泡材料の密度が変化することを考慮した関数を用いて発泡材料の発泡流動解析を行うことが記載されている。
特開2001-318909号公報 特開2003-91561号公報
実際の製造プロセスでは、ノズル近傍では実質的に一定な密度のままであり、時間とともに密度が変動することはない。
また、最初にノズルから出た発泡材料の影響により、その後にノズルから出る発泡材料の流動性が低下する。1秒程度までの発泡流動解析であれば、近似値として有用であると考えるが、それ以上の発泡流動解析では現実との差が大きくなりすぎる。
かかる理由から特許文献1及び2による解析は精度が低かった。
本発明の目的は、発泡流動解析の精度を向上することにある。
また、特許文献2には、発泡樹脂の密度を区分けして表示しようとするものが記載されているが、肉厚によって区分けしているので、肉厚一定では特許文献1と同じ出力となってしまう問題がある。
本発明の他の目的は、ノズルから出る発泡材料の密度を一定値とすることによって、肉厚一定であっても、発泡密度の大きさによる区分けが可能な発泡流動解析を実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、密度が注入口を通過してからの時間経過を含む関数として入力されることを特徴とし、このタイムステップ毎の密度変化を連続の式および運動方程式に代入して計算することにより、圧力、流動速度、密度分布などの結果を得ることができる3次元発泡流動解析法または発泡流動解析プログラムを提供する。なお、実際のウレタン材料などの発泡現象において、粘度も時間項を含む硬化反応を伴って変化する挙動を示すので、詳細な発泡流動解析を行うために、密度だけでなく粘度も、注入口を通過してからの時間経過を含む関数として入力し、タイムステップ毎の密度および粘度変化を連続の式、運動方程式に代入して計算することにより、圧力、流動速度、密度分布などの結果を得る3次元発泡流動解析法または発泡流動解析プログラムを提供することもできる。
本発明によれば、発泡流動解析システムの解析精度を向上することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態について説明する。
まず、解析対象となる発泡成形工程を図1を用いて説明する。
発泡成形工程は、発泡材料充填装置のノズルから発泡型へ充填することにより、なされる。
発泡材料充填装置は、発泡原料を格納した複数のタンクと、そのタンクから出る原料の量を制御するバルブと、そのバルブを介して繋がって、複数のタンクから流れ込んだ発泡原料を混合した発泡材料をノズルから出すミキシングヘッドとを有している。
本実施例では、シクロペンタン(C5H10)発泡剤を充填したポリオール1を一つのタンクに格納し、イソシアネート2を他のタンクに格納し、それらの2液をミキシングヘッド3によって攪拌し、発泡型4の中に2液を攪拌することにより形成した発泡材料5を充填することにより、発泡させるものとした。
次に、この発泡製品の発泡成形工程における発泡材料の発泡流動解析システムについて説明する。
発泡流動解析システムは、図5示すハードウェア構成で後述する図3のフローを備えたソフトウェアが実行されることにより、機能する。
具体的には、計算装置6、記録装置10(ハードディスク、MOなど)を備えた計算装置7、この2つの計算装置を繋ぐLAN8、計算装置7が備える表示装置9を備えている。計算装置6で作成したCADデータをLAN8を介して計算装置7に転送するようにしておく。計算装置7に転送されたCADデータは、計算装置7の記録装置10(ハードディスク、MOなど)に記録される。計算機7は、図3で示すフローチャートに従い計算を実行し、結果を記録装置10に記録した後、表示装置9に結果を表示する。
図示してはいないが、計算装置6及び7には、当然キーボードやマウス等の入力デバイスを備えている。
次に、図3のフローチャートに沿って発泡流動解析プログラムの処理を説明する。
まず、モデル形状作成ステップ501では、オペレータによって入力装置を介して特定された解析対象モデル、つまり、発泡材料が充填される空間の形状データを記憶装置10から読み出す。具体的には、発泡材料の流動部分の初期設計モデルのCADデータを記憶装置から読み込む。
次に、3次元ソリッド要素作成のステップ502では、モデル形状作成ステップ501で読み込んだデータを用いて、発泡材料が充填される断熱部分の形状を複数の特定空間(3次元ソリッドの有限要素)に分解し、各有限要素の形状データを作成する。
次に、流体の物性値入力ステップ503では、解析を行う発泡材料の物性値である密度式(5)、粘度式(6)を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からこれらのデータを受け付ける。
次に、境界条件、成形条件入力ステップ504において、オペレータに対して3次元ソリッド要素内に流体が注入する際の初期速度、初期密度、初期粘度、注入場所、肉厚の入力をするように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からこれらのデータを受け付ける。受け付けた注入場所のデータとモデル形状作成ステップ501で読み込んだ形状データから、注入口の断面積を算出する。
次に、オペレータからの解析開始の指示と初期時間増分を受け付ける。
ステップ505として、この指示に基づいて、記録装置に格納された連続の式(1)および運動方程式(2)〜(4)を呼び出し、これまで入力を受け付けた、初期時間増分、初期速度、初期密度、初期粘度、粘度式(6)、密度式(5)を代入し、発泡材料が流動していく、速度、圧力、密度および粘度を計算する。この計算結果と、初期時間増分と、注入口に最も近い有限要素の位置と対応つけて記憶装置に保存する。
次にステップ506で、ステップ505の計算を繰り返し行うとともに、代入していった時間増分(初期時間増分を含む)を加算していく。つまり、注入口を発泡材料が通過してからその3次元ソリッド要素に到達する経過時間を算出する。なお、初期時間増分は最初の計算にのみ使用し、2回目の計算からは収束安定性を確保できる時間増分を適宜算出し、初期時間増分の代わりに代入するようにする。
また、2回目の計算からは、注入口に最も近い有限要素(第1の有限要素)だけでなく、発泡材料が流動していく方向(速度で示される方向)に隣接する有限要素群(第2の有限要素)に対してもおこなう。第1の有限要素に対して計算する場合には、計算で新たに求めた時間増分を用いる。第2の有限要素に対して計算をする場合には、第1の有限要素の出力である、速度、密度、粘度を、初期速度、初期密度、初期粘度を入力値として用いる。但し、密度と粘度を計算するときには、注入口を発泡材料が通過してからその有限要素に到達する経過時間(初期時間増分+計算で求めた時間増分)を用いて計算する。
2回目の出力としては、有限要素の位置(第1の有限要素と第2の有限要素)、注入口を発泡材料が通過してからその有限要素に到達する経過時間(第1の有限要素にとっては計算で求めた時間増分であり、第2の有限要素にとっては初期時間増分と計算で求めた時間増分の和)、速度、密度、粘度を対応付けて記憶しておく。1回目の出力と2回目の出力として保存しているデータテーブルを図4として示す。ここで、要素Aが第一の要素を示しており、初期時間増分Δt1において計算された速度VA1、密度ρ1、粘度ρ1を算出する。第2の有限要素B〜Fは、これらの値を初期値として、第2回目の計算を行う。ここで、第2の有限要素B〜Fの速度は各要素によって異なるが、入り口を通過してからの時間はΔt1+Δt2で等しいので、式(5)(6)により、肉厚値が等しい場合には第2の有限要素B〜Fの密度および粘度は等しくなる。
この繰り返しは、各有限要素の体積をあらかじめ記憶しておき、計算に用いた有限要素の体積の和を求め、形状データから求めたモデルの発泡体積と一致したときに終了する。
ステップ507で、収束の判定を行う。収束の判定手法は、圧力とあらかじめ定めておいた圧力範囲とを対比し、範囲内にある場合を収束として判定する。収束しない場合には、ステップ501〜504のいづれかに戻る。この際、オペレータに入力を促し、どのステップに戻るかを決める。
ステップ508では、注入口を発泡材料が通過してからその有限要素に到達する経過時間と、密度、粘度を用いて表示を行う。表示の例を図6〜9に示す。
発泡解析の表示例を図6に示す。これは、図2に示した形状を用いて、前記した密度式(5)および粘度式(6)を、連続の式(1)、運動方程式(2)〜(4)と連動させることにより発泡流動解析を行った肉厚中心部分のYZ平面における結果である。発泡領域12の寸法は、高さ500(mm)、幅250(mm)、肉厚40(mm)とし、注入場所11から初期密度ρ=1000(kg/m3)の発泡材料5をZ軸のプラス方向に流量0.2(kg/s)で注入し続け、式(5)におけるA=1とし、式(6)における初期粘度η0を1(Pa・s)、材料固有の定数F=1.2、te=60とし、重力はZ軸のマイナス方向に加えた。ここでは、時間変化に伴う材料の発泡流動過程を示しており、10(s)、20(s)、30(s)における発泡材料5の充填量を示している。このように、発泡領域12に注入された発泡材料5が、Z方向のプラス方向に発泡流動している過程が解析できている。
また、この解析による出力結果の一例として、30(s)後における注入口を通過してからの経過時間の分布を図7に示す。図中の線が、経過時間が等しい位置を示しており、入り口を通過している流体の経過時間が0(s)、Z軸プラス方向の最初に注入された流体の経過時間が30(s)の値を示している。更に、30(s)後における発泡密度の分布を図8に示す。発泡密度は式(5)に示すように、注入口を通過してからの経過時間の関数となっている。ここで、密度が等しい位置を図中の線で示しており、入り口における密度が初期密度1000(kg/m3)で最も高く、最初に注入された発泡材料の先端(Z軸プラス方向)の密度が最も低くなる分布を示している。また、30(s)後における粘度の分布を図9に示す。粘度は式(6)に示すように、注入口を通過してからの経過時間の関数となっている。ここで、粘度が等しい位置を図中の線で示しており、入り口における粘度が初期粘度1(Pa・s)で最も低く、最初に注入された発泡材料の先端(Z軸プラス方向)の粘度が最も高くなる分布を示している。
また、以上示した解析により、発泡材料5のやわらかさを評価するため、弾性率を密度の式として入力し、求められた弾性率から発泡材料5のやわらかさを求めることもできる。
また、上述した、ステップ503で入力する粘度に関して、式(6)で示した時間の関数の他に、式(5)で示す密度式において、発泡後の最終密度をρminとし、この最終密度を密度の最小値とすると、粘度は式(7)で表すことが出来る。ここで、η0:初期温度、γ:せん断速度、c、n:材料固有の係数を示す。
η=(η0 (ρ(t)/ρmin)C )/γ (7)
このように、粘度は発泡後の最終密度を基準とした発泡の進行率と、せん断速度の関係として表すことが出来る。但し、本解析に用いる粘度は式(7)で示される関数だけではなく、時間項を含む関数など任意の値を用いることが出来る。
ここで、上述した式1から式6について説明する。
一般的に、ウレタン発泡成形における初期密度から発泡後の最終密度との倍率を示す発泡倍率に影響を与える主因子は治具温度と肉厚であることが知られており、この治具温度と肉厚を考慮した発泡挙動を解析するためには、解析モデルを3次元ソリッド要素に分割し、連続の式(1)、運動方程式(2)〜(4)によって、流動速度、圧力、温度を求める手法を用いる。ここで、ρ;密度、u;x方向速度、υ;y方向速度、ω;z方向速度、P;圧力、t;時間、η;粘度、を示している。
これらの式をソフトウェア上で実現した場合には、「ρの時間変化を含む関数」、「粘度η」は入力値として使用される。
Figure 2006018616
Figure 2006018616
Figure 2006018616
Figure 2006018616
ここで、密度変化のない液体を扱う場合には、∂ρ/∂t=0となる。しかし、冷蔵庫ウレタン材料等の発泡材料を扱う場合には、∂ρ/∂t≠0となり、前記した発泡倍率に影響を与える主因子である治具温度と肉厚を考慮した発泡材料の密度変化を別途求めることが必要となる。
このとき、一つの治具の場所による温度バラツキおよび発泡成形毎の治具温度のバラツキを無視すると、可視化実験などの結果を用いて、ある治具温度における密度の変化を数式化することにより、密度が時間項および肉厚項を含む関数として表記できる。図2に発泡型4に囲まれた発泡領域12の断面図を示す。ここで、注入口11から流量Qで初期密度ρ、初期粘度η0の発泡材料5を一定時間流入した場合の密度変化関数を式(5)として、粘度変化関数を式(6)として示す。ここで、t:発泡材料が入り口を通過してからの経過時間、H;製品肉厚、ρ0;初期密度、η0;初期粘度、A、F、te;材料固有の定数とする。
ρ(t)=ρ0/(A×t2/H+1) (5)
η = η0 ( ( 1+t/te )/( 1-t/te ) )F (6)
この式(5)、(6)によって求められる各タイムステップにおける密度および粘度を、式(1)〜(4)に代入することにより、発泡時の流動速度、圧力、温度などの結果を求めることができる。この密度式(5)を用いると、材料が流動しながら発泡する過程を解析できる。
ここで、肉厚Hは、肉厚を構成するある壁面からもう一面の壁面への垂線として計算されるか、もしくは座標ごとの肉厚値として任意に入力することが出来るものとする。また、肉厚の入力方法として、他のCADソフトなどで算出された値を、各要素ごとの肉厚値に変換して入力することもできる。
なお、式(5)(6)において、密度および粘度は時間の関数として表したが、本発明は、これだけに限定するものではなく、使用する発泡材料の特性に応じて、時間項および肉厚項を含む任意の関数(圧力、粘度などの変数も考慮に入れた関数としても表すことができるものとする。) に対応した式で表すことができるものとする。
ポリオールとイソシアネートの2液混合による発泡過程 解析検討に用いた発泡型に囲まれた発泡領域の断面図 発泡材料の注入口を通過してからの経過時間項および肉厚項を含む関数を入力する場合の発泡流動解析フローチャート 時間増分ごとの各要素における計算項目 発泡解析を行うハードウェア構成図 発泡解析結果(時間変化に伴う材料の発泡流動過程) 発泡解析結果(発泡材料の注入口を通過してからの経過時間分布) 発泡解析結果(密度分布) 発泡解析結果(粘度分布)
符号の説明
1…ポリオール 2…イソシアネート 3…ミキシングヘッド 4…発泡型
5…発泡材料 6…計算装置 7…計算装置 8…LAN
9…表示装置 10…記録装置 11…注入口 12…発泡領域

Claims (10)

  1. 解析対象製品の発泡充填部分のデータを記憶装置から読み込み、当該データに基づいて3次元ソリッド要素に分解処理をし、注入口から注入された発泡材料の密度変化を伴う流動過程を計算する際に、
    密度が時間変化を伴う関数として表される連続の式、運動方程式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理し、
    注入口を通過する発泡材料に時間の履歴を残し、前記の2式に含まれる前記発泡材料の密度が注入口を通過してからの経過時間項を含む関数(密度の関数式)として入力され、各タイムステップ毎に前記密度の関数式に基づいて算出された密度を、前記連続の式および運動方程式に代入して、少なくとも密度の演算出力を行なうことを特徴とする有限要素解析法。
  2. 解析対象製品の発泡充填部分のデータを記憶装置から読み込み、当該データに基づいて3次元ソリッド要素に分解処理をし、注入口から注入された発泡材料の粘度変化を伴う流動過程を計算する際に、
    粘度が時間変化を伴う関数として表される連続の式、運動方程式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理し、
    注入口を通過する発泡材料に時間の履歴を残し、前記の2式に含まれる前記発泡材料の粘度が注入口を通過してからの経過時間項を含む関数(粘度の関数式)として入力され、各タイムステップ毎に前記粘度の関数式に基づいて算出された粘度を、前記連続の式および運動方程式に代入して、少なくとも粘度の演算出力を行なうことを特徴とする有限要素解析法。
  3. 請求項1記載の解析方法であって、発泡材料を注入している時間においては、注入口における密度が一定値であり、前記発泡材料が注入口を通過してからの経過時間を用いて計算された密度分布の演算出力を行うことを特徴とした有限要素解析法。
  4. 請求項1〜2いずれか記載の解析方法であって、注入口を通過してからの経過時間分布の演算出力を行うことを特長した有限要素解析法。
  5. 請求項2記載の解析方法であって、発泡材料を注入している時間においては、注入口における粘度が一定値であり、前記発泡材料が注入口を通過してからの経過時間を用いて計算された粘度分布の演算出力を行うことを特徴とした有限要素解析法。
  6. 請求項1〜2記載の密度または粘度の関数式が、時間と肉厚を含む関数として表され、任意の座標の肉厚が数値として入力され、粘度または密度の計算を行うことを特徴とする有限要素解析法。
  7. 請求項1〜2記載の密度または粘度の関数式が、時間または肉厚を含む関数として表され、前記肉厚が他のCADソフトなどで算出された値として入力され、粘度または密度の計算を行うことを特徴とする有限要素解析法。
  8. 請求項1〜2記載の解析に入力される粘度が、せん断速度または密度を含む関数として表され、粘度または密度の計算を行うことを特徴とする有限要素解析法。
  9. 請求項1〜8いずれか記載の解析法を用いたことを特徴とする有限差分3次元発泡流動解析プログラムまたは有限要素3次元発泡流動解析プログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  10. 請求項9記載の3次元発泡流動解析プログラムによって得られる密度を含む結果を用いて、発泡材料の原液を注入する位置、最終充填場所、注入量、または発泡樹脂流路の部品配置、または成形条件、または熱伝導率などの発泡材料の物性値を決めたことを特徴とする発泡製品の製造方法。
JP2004196190A 2004-07-02 2004-07-02 発泡樹脂材料の3次元流動解析方法 Expired - Lifetime JP4419719B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004196190A JP4419719B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 発泡樹脂材料の3次元流動解析方法
US11/153,468 US7277771B2 (en) 2004-07-02 2005-06-16 Three-dimensional foam analysis method, product design aiding method using the analysis method, and recording medium recording these methods
EP05014395.7A EP1615152B1 (en) 2004-07-02 2005-07-01 Method for three-dimensional foam flow analysis
CNB2005100804668A CN100474314C (zh) 2004-07-02 2005-07-01 三维发泡分析法
KR1020050059016A KR100704809B1 (ko) 2004-07-02 2005-07-01 3차원 발포 해석 방법, 그것을 이용한 제품 설계 지원 방법및 그것들을 기록한 기록 매체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004196190A JP4419719B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 発泡樹脂材料の3次元流動解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006018616A true JP2006018616A (ja) 2006-01-19
JP4419719B2 JP4419719B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=35149094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004196190A Expired - Lifetime JP4419719B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 発泡樹脂材料の3次元流動解析方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7277771B2 (ja)
EP (1) EP1615152B1 (ja)
JP (1) JP4419719B2 (ja)
KR (1) KR100704809B1 (ja)
CN (1) CN100474314C (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008033380A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Hitachi Appliances Inc 製品の断熱性能の解析方法、および製品の断熱性能の解析プログラム
US8972226B2 (en) 2010-10-14 2015-03-03 Hitachi, Ltd. Method for analyzing growth of void of resin in a porous material
JP2019200528A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 日本製鉄株式会社 境界条件設定方法、境界条件設定プログラム、及び、境界条件設定の計算装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009523A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Fujitsu Ltd 設計支援装置,設計支援方法,及び設計支援プログラム
JP4886527B2 (ja) * 2007-01-17 2012-02-29 本田技研工業株式会社 金型モデルデータの修正方法
FR2915126B1 (fr) * 2007-04-20 2009-07-10 Faurecia Interieur Ind Snc Procede de realisation d'un ensemble de fabrication de pieces comprenant une couche de mousse
US8589134B2 (en) 2011-02-11 2013-11-19 Gentex Optics, Inc. Method and system employing flow simulation for improving material delivery in lens manufacturing
KR101997970B1 (ko) 2017-08-04 2019-10-01 웰메이트(주) 금속 파이프 브레이징 접합장치 및 방법
CN112888543B (zh) 2018-10-12 2023-03-28 科思创知识产权两合公司 用于改进带壳设备的生产的方法和系统
WO2024089109A1 (en) * 2022-10-26 2024-05-02 Covestro Deutschland Ag Method and system for predicting a mold filling process of a foam mixture
CN118596453A (zh) * 2024-08-08 2024-09-06 浙江佰顺鞋业有限公司 用于劳保鞋生产线的模架压紧方法及鞋模架

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572434A (en) * 1994-06-14 1996-11-05 Cornell Research Foundation, Inc. Method for simulating mold filling of semi-solid material
TW305798B (ja) * 1994-08-01 1997-05-21 Toray Industries
US5740074A (en) * 1996-08-01 1998-04-14 General Electric Company Method for filling a compartment cavity with foam
US5940309A (en) * 1996-09-06 1999-08-17 White; Warren D. System and method for modeling plastic molding and molding parts incorporating the same
US6816820B1 (en) * 1999-09-24 2004-11-09 Moldflow Ireland, Ltd. Method and apparatus for modeling injection of a fluid in a mold cavity
JP3804400B2 (ja) * 2000-05-10 2006-08-02 株式会社日立製作所 3次元発泡解析方法、それを用いた製品設計支援方法及びそれらを記録した記録媒体
US6611736B1 (en) * 2000-07-01 2003-08-26 Aemp Corporation Equal order method for fluid flow simulation
JP3994709B2 (ja) * 2001-09-18 2007-10-24 株式会社日立製作所 発泡材料の3次元発泡解析方法及びそれを記録した記録媒体並びにそれを用いた発泡材料の断熱性評価方法
JP3848602B2 (ja) * 2002-07-29 2006-11-22 株式会社日立製作所 樹脂成形品の設計支援装置および方法
US7164963B2 (en) * 2004-06-30 2007-01-16 Gm Global Technology Operations, Inc. System, method and apparatus for lost foam casting analysis

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008033380A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Hitachi Appliances Inc 製品の断熱性能の解析方法、および製品の断熱性能の解析プログラム
US8972226B2 (en) 2010-10-14 2015-03-03 Hitachi, Ltd. Method for analyzing growth of void of resin in a porous material
JP2019200528A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 日本製鉄株式会社 境界条件設定方法、境界条件設定プログラム、及び、境界条件設定の計算装置
JP7131064B2 (ja) 2018-05-15 2022-09-06 日本製鉄株式会社 境界条件設定方法、境界条件設定プログラム、及び、境界条件設定の計算装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100474314C (zh) 2009-04-01
KR20060049733A (ko) 2006-05-19
JP4419719B2 (ja) 2010-02-24
KR100704809B1 (ko) 2007-04-10
EP1615152B1 (en) 2016-05-18
EP1615152A1 (en) 2006-01-11
US7277771B2 (en) 2007-10-02
CN1716265A (zh) 2006-01-04
US20060004481A1 (en) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100704809B1 (ko) 3차원 발포 해석 방법, 그것을 이용한 제품 설계 지원 방법및 그것들을 기록한 기록 매체
Chakraborty et al. A coupled level-set and volume-of-fluid method for the buoyant rise of gas bubbles in liquids
Nguyen et al. Computational fluid dynamics modelling of gas jets impinging onto liquid pools
Veltmaat et al. Mesh-free simulations of injection molding processes
Ireka et al. Computational modelling of the complex dynamics of chemically blown polyurethane foam
Tie et al. Three-dimensional finite element method for the filling simulation of injection molding
Kim et al. Non-isothermal non-Newtonian three-dimensional flow simulation of fused filament fabrication
Šeta et al. Modelling fiber orientation during additive manufacturing-compression molding processes
JP6185515B2 (ja) 可塑化シミュレーション装置、その可塑化シミュレーション方法および可塑化シミュレーションプログラム
JP3804400B2 (ja) 3次元発泡解析方法、それを用いた製品設計支援方法及びそれらを記録した記録媒体
JP4807246B2 (ja) ガス溶解度予測方法並びに発泡性樹脂の流動解析方法及びプログラム
Abdessalam et al. Parameter identification and computational simulation of polyurethane foaming process by finite pointset method
JP2008033380A (ja) 製品の断熱性能の解析方法、および製品の断熱性能の解析プログラム
JP3994709B2 (ja) 発泡材料の3次元発泡解析方法及びそれを記録した記録媒体並びにそれを用いた発泡材料の断熱性評価方法
Young Lattice Boltzmann simulation of polymer melt flow with a low Reynolds number
JP2003271678A (ja) 数値解析方法および装置
JP2008093860A (ja) 発泡射出成形品の品質予測システム、プログラム、及び方法
Shen et al. An improved algorithm for the simulation of injection-molding filling process
Li et al. Adaptive coupled arbitrary Lagrangian–Eulerian finite element and meshfree method for injection molding process
JP6092832B2 (ja) 流動挙動予測装置、その流動挙動予測方法および流動挙動予測プログラム
Aminnia CFD-XDEM coupling approach towards melt pool simulations of selective laser melting
Abdessalam et al. Simulation of polyurethane foam expansion with finite pointset and volume of fluid methods: implementation and experimental validation
JP2017113981A (ja) 成形品の設計支援方法、成形品の設計支援装置、コンピュータ・ソフトウェア、記憶媒体
Potente et al. Non-isothermal model for the drive power calculation of single-screw plasticating units
Trochu et al. Functional requirements of a simulation software for liquid molding processes

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4419719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term