JP2006018029A - 電荷量制御による分極反転法およびそれを用いた波長変換素子 - Google Patents

電荷量制御による分極反転法およびそれを用いた波長変換素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 均一、かつ、短周期の分極反転領域を強誘電体単結晶に形成する方法、および、それを用いた波長変換素子を提供すること。
【解決手段】 強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法は、強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、強誘電体単結晶に第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、第1の電極と第2の電極とを介して強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程とを包含し、複数のパルス電圧のそれぞれを強誘電体単結晶に印加する際に前記強誘電体単結晶に流れる電荷量をそれぞれ等しくなるように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法およびそれを利用した波長変換素子に関する。
強誘電体の分極反転現象を利用して、強誘電体の内部に周期的な分極反転領域(分極反転構造)を形成することができる。このような分極反転領域は、周波数変調器および波長変換素子に利用される。特に、優れた非線形光学効果を有する強誘電体を用いた、短波長化可能な波長変換素子および高出力用の波長変換素子の実現が望まれている。
波長変換素子の波長変換領域を広げる(すなわち、短波長化する)ためには、分極反転領域の周期を短くする必要がある。短周期の分極反転領域を形成する方法として、直流電圧とパルス電圧とを重畳する技術がある(例えば、特許文献1を参照。)。
図8は、(a)従来技術による周期分極反転領域を形成するための構成を示す模式図と(b)従来技術による周期分極反転領域を形成する際のLiTaO3基板に印加される電圧の電界強度の経時変化を示す図である。
図8(a)を参照して、波長変換素子8000は、LiTaO3基板8100と、櫛形電極8200と、平面電極8300とを含む。櫛形電極8200は、LiTaO3基板8100の+c面に、平面電極8300は、LiTaO3基板8100の−c面に形成されている。直流電源8400は、櫛形電極8200に接続されており、パルス電源8500は、平面電極8300に接続されている。これにより、所定の電圧レベルを有し、かつ、必要に応じてパルス電圧が重畳された直流電圧をLiTaO3基板8100に印加することができる。
図8(b)を参照して、Ecwは、直流電源8400からの直流電圧により印加される直流電界を表し、Eppは、パルス電源8500からのパルス電圧(図では単パルスであるが、複数のパルスを重畳してもよい)により印加されるパルス電界を表す。図8(b)に示されるように、直流電界Ecwにパルス電界Eppが重畳された電界がLiTaO3基板8100に印加される。
このように、直流電圧にパルス電圧を重畳してLiTaO3基板8100に印加することにより、従来は、LiTaO3基板8100を分極反転させるために20kV/mm程度と大きなパルス電界の印加を必要としていたが、数kV/mmのパルス電界を印加すれば十分になる。したがって、形成される分極反転領域の均一化および短周期化が容易になり得る。
一方、高出力に耐え得るためには、周期分極反転領域の光の入射方向に対して垂直な方向の厚みを増加させ、分極反転領域が高いアスペクト比(深さ/幅)を有する必要がある。厚い周期分極反転領域を形成するに適した強誘電体として、実質的に定比組成のニオブ酸リチウム(LiNbO3;以降ではSLNと称する)および実質的に定比組成のタンタル酸リチウム(LiTaO3;以降ではSLTと称する)が知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。
特開2003−295242号公報 北村および寺部,「Science & Technology Journal」,2002年10月,p70−73
しかしながら、特許文献1は、LiTaO3基板8100の抗電界(分極反転させるに必要な電界)よりも小さな直流電圧を常に印加する必要がある。このような電圧を常時印加することによって、LiTaO3基板8100の分極反転の拡大を促進する可能性があり得る。
図9は、従来技術による周期分極反転領域の拡大を示す図である。図8に示される要素と同一の要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図9を参照して、分極反転領域を形成した場合に生じる問題を詳述する。すなわち、図9において分極反転領域9000は、好ましい分極反転領域であり、分極反転領域9100は分極反転が不十分な領域であり、分極反転領域9200は分極反転が拡大した領域である。このように分極反転領域9000、9100および9200が不均一になるのは、1回のパルス電圧Eppの印加によってLiTaO3基板8100に生じる分極反転面積が、櫛形電極8200の各電極下において異なるためである。例えば、分極反転領域9100は、1回のパルス電圧Eppの印加による分極反転面積が小さく、分極反転領域9200は、1回のパルス電圧Eppの印加による分極反転面積が大きい場合である。1回のパルス電圧Eppの印加によってこのような差異が生じると、2回目以降のパルス電圧Eppの印加によって、分極反転領域9200の分極反転速度は、分極反転領域9100のそれに比べてより促進され得る。
これは、1回のパルス電圧Eppの印加により分極反転領域に発生する熱、すなわち、分極反転領域における温度が、異なるためである。分極反転面積が大きい領域における温度は、分極反転面積が小さい領域における温度よりも高くなる。この結果、温度の高い領域では、温度の低い領域に比べて分極反転がより進行することになる。このような状態で複数回パルス電圧Eppを印加し続けると、分極反転面積の異なる、分極反転領域9000、9100および9200が生じることになり得る。
したがって、本発明の目的は、均一、かつ、短周期の分極反転領域を強誘電体単結晶に形成する方法、および、それを用いた波長変換素子を提供することである。
本発明のさらなる目的は、高出力、均一、かつ短周期の分極反転領域を強誘電体単結晶に形成する方法、およびそれを用いた波長変換素子を提供することである。
本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法は、前記強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、前記強誘電体単結晶に前記第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程であって、前記複数のパルス電圧のそれぞれを前記強誘電体単結晶に印加した際に前記強誘電体単結晶に流れる電荷量はそれぞれ等しい、工程とを包含し、これにより上記目的を達成する。
前記複数のパルス電圧を印加する工程は、前記複数のパルス電圧のそれぞれを所定の時間間隔で前記強誘電体単結晶に印加してもよい。
前記強誘電体単結晶は、実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムのいずれかであってもよい。
前記実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムは、Mg、Zn、ScおよびInからなる群から選択される元素を0.1〜3.0mol%含んでもよい。
前記第1の電極または前記第2の電極の少なくともいずれか一方は液体電極であってもよい。
本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法によって製造される波長変換素子は、前記方法が、前記強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、前記強誘電体単結晶に前記第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程であって、前記複数のパルス電圧のそれぞれを前記強誘電体単結晶に印加した際に前記強誘電体単結晶に流れる電荷量はそれぞれ等しい、工程とを包含し、これにより上記目的を達成する。
前記複数のパルス電圧を印加する工程は、前記複数のパルス電圧のそれぞれを所定の時間間隔で前記強誘電体単結晶に印加してもよい。
前記強誘電体単結晶は、実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムのいずれかであってもよい。
前記実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムは、Mg、Zn、ScおよびInからなる群から選択される元素を0.1〜3.0mol%含んでもよい。
前記第1の電極または前記第2の電極の少なくともいずれか一方は液体電極であってもよい。
本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法は、強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、強誘電体単結晶に第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、第1の電極と第2の電極とを介して強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程とを包含する。複数のパルス電圧のそれぞれを強誘電体単結晶に印加した際に強誘電体単結晶に流れる電荷量はそれぞれ等しくなる。このように、各パルス電圧の印加によって強誘電体単結晶に生じる電荷量が常に一定であるため、各電圧パルスの印加で生じる分極反転面積は常に一定にすることができる。その結果、いずれの電極においても、強誘電体単結晶の分極反転の進行速度を一定にすることができるので、均一な周期分極反転領域を形成することができる。また、各パルス電圧の印加によって強誘電体単結晶に生じる電荷量を小さくすることにより、より短周期の周期分極反転領域を形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する工程を示すフローチャートである。
図2は、本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法を示す模式図である。図2を参照して、図1の各工程を説明する。
工程S110:強誘電体単結晶210に第1の電極220を形成する。第1の電極220は、平面電極であり得る。第1の電極220は、LiCl溶液の液体電極であってもよいし、TaおよびCr等の金属電極であってもよく、これらに限定されない。
工程S120:強誘電体単結晶210に第1の電極220に対向する第2の電極230を形成する。第2の電極230は、複数の電極片240を含む。第2の電極230の面積は、第1の電極220の面積よりも小さく、所望の分極反転周期に応じて電極片240の大きさが調整され得る。第2の電極230は、LiClの液体電極であってもよいし、T
aおよびCr等の金属電極であってもよく、これらに限定されない。また、第1の電極220および第2の電極230のいずれも液体電極または金属電極でもよいし、第1の電極220が液体電極であり、第2の電極230が金属電極であってもよいし、その逆でもよい。これらの組み合わせは、任意であることに留意されたい。
なお、このような電極片240は、マスクとしてフォトレジスト250を用いたフォトリソグラフィ技術によって、形成および調整され得る。フォトレジスト250は、電極片240を形成後、ドライエッチング等によって除去してもよいし、そのまま第2の電極230の一部として残してもよい。フォトレジスト250を第2の電極230の一部として強誘電体単結晶210上に残した場合、フォトレジスト250は、絶縁性であるため電界が印加されにくいため、分極反転領域がフォトレジスト250下へと拡大するのを防ぐように機能し得る。
工程S130:第1の電極220と第2の電極230とを介して強誘電体単結晶210に複数のパルス電圧を印加する。このようなパルス電圧は、高圧アンプ等の電圧増幅装置260と、パルスジェネレータ等のパルス電源270と、電流モニタ280とを用いて、強誘電体単結晶210に印加される。電圧増幅装置260は、強誘電体単結晶210を分極反転させるに十分な電圧を発生し得る任意の装置であり得る。パルス電源270は、0Hz〜1GHzの範囲の周波数を発生可能な任意の装置であり得、電圧増幅装置260が発生する電圧をパルス化し得る。電流モニタ280は、パルス電圧を強誘電体単結晶210に印加することによって、強誘電体単結晶210に流れた反転電流を測定し得る。
本発明によれば、これらの装置を用いて、各パルス電圧の印加によって、強誘電体単結晶210に流れる反転電流をそれぞれ測定し、得られた反転電流から求められる、強誘電体単結晶210に流れた電荷量が各パルス電圧の印加によって一定になるように、各パルス電圧のパルス幅が調節され得る。このような機能は、例えば、電流モニタ280が備えていてもよいし、別個に設けられた制御部(図示せず)が行ってもよい。
工程S110〜工程S130によって周期分極反転領域を有する波長変換素子200が得られ得る。工程S130の後、適宜ドライエッチング等により第1の電極220および第2の電極230を除去してもよい。
次に、図3および図4を参照して、このようなパルス電圧を印加することによって、均一かつ短周期の周期分極反転領域が得られる原理を説明する。
図3は、(a)従来技術によるパルス電圧波形を示す図、(b)(a)にともなって強誘電体単結晶に流れる反転電流波形を示す図、(c)本発明によるパルス電圧波形を示す図、および、(d)(c)にともなって強誘電体単結晶に流れる反転電流波形を示す図である。
図3(a)に示すように、従来技術によるパルス電圧波形は、第1のパルス電圧のパルス幅T1と、第2のパルス電圧のパルス幅T2と、第3のパルス電圧のパルス幅T3と、・・・、第nのパルス電圧のパルス幅(n≧2、nは整数)Tnとが、関係T1=T2=T3=・・・=Tnを満たす。つまり、同一のパルス電圧を複数回強誘電体単結晶に印加する。
このようなパルス電圧を強誘電体単結晶に印加すると、図3(b)に示される反転電流波形が得られる。反転電流から強誘電体単結晶に流れた電荷量をそれぞれ算出すると、第1のパルス電圧による電荷量Q1と、第2のパルス電圧による電荷量Q2と、第3のパルス電圧による電荷量Q3と、・・・、第nのパルス電圧による電荷量Qnとは、必ずしも一致しない。なお、図3(b)に示される反転電流波形は、一例にすぎず、強誘電体単結晶の
種類、電極面積等に応じて、異なることに留意されたい。
このように図3(a)および図3(b)に示されるように、従来技術によれば、各パルス電圧のパルス幅を短く、かつ、一定にすることによって、強誘電体単結晶の分極反転領域の拡大を防ぐとともに、分極反転領域の短周期化を図っていた。しかしながら、各パルス電圧の印加にともなって、強誘電体単結晶に流れる各電荷量については注目されておらず、各電極下における分極反転の進行速度については何ら考慮されていない。
図3(c)に示されるように、本発明によれば、第1のパルス電圧のパルス幅T’1と、第2のパルス電圧のパルス幅T’2と、第3のパルス電圧のパルス幅T’3と、・・・、第nのパルス電圧のパルス幅T’nとが、必ずしも同じパルス幅とは限らない。本発明によるパルス電圧のパルス幅は、図3(d)に示される反転電流波形に依存している。図3(d)の各反転電流波形から、強誘電体単結晶に流れた電荷量をそれぞれ算出すると、第1のパルス電圧による電荷量Q’1と、第2のパルス電圧による電荷量Q’2と、第3のパルス電圧による電荷量Q’3と、・・・、第nのパルス電圧による電荷量Q’nとは、関係Q’1=Q’2=Q’3=・・・=Q’nを満たす。このように、本発明によれば、強誘電体単結晶に流れる電荷量が常に一定となるように、図3(c)に示される各パルス電圧のパルス幅が決定される。
図4は、(a)反転電流およびパルス電圧印加積分時間のパルス数依存性、および、(b)電荷量のパルス数依存性を示す図である。
図4(a)は、図3(a)〜(d)から得られたパルス電圧波形および反転電流波形に基づいて、横軸をパルス数(#)、縦軸をそれぞれ反転電流(I)およびパルス電圧印加積分時間(t)としたものである。従来技術による結果を点線で示し、本発明による結果を実線で示す。従来技術においては、パルス電圧印加積分時間は、パルス数にかかわらず常に一定である。一方、本発明のパルス電圧印加時間(実線)は、パルス数の増大にしたがって、減少する。反転電流は、従来技術も本発明においてもいずれも放物線状の軌跡を描いている。
図4(b)は、図4(a)の反転電流の結果に基づいて、横軸をパルス数(#)および縦軸を強誘電体単結晶に流れる電荷量(Q)としたものである。図3(c)および図3(d)を参照して説明したように、本発明によれば、強誘電体単結晶に流れる電荷量はパルス数にかかわらず一定である。一方、従来技術の電荷量は、放物線状の軌跡を描いている。パルス電圧の印加による強誘電体単結晶の分極反転面積は、電荷量をパルス数で積分することによって求められる。
例えば、図4(b)において、本発明の第l番目(l≧1、lは整数)のパルス電圧の印加による分極反転面積は、領域400と領域410との和に相当する。一方、従来技術による第l番目のパルス電圧の印加による分極反転面積は、領域410に相当する。本発明の第m番目(m>l、mは整数)のパルス電圧の印加による分極反転面積は、領域420に相当する。一方、従来技術による第m番目のパルス電圧の印加による分極反転面積は、領域420と領域430との和に相当する。各パルス電圧の印加による分極反転面積を比較すると、
従来技術:領域410<領域420+領域430
本発明:領域400+領域410=領域420
となる。
このことは、従来技術によれば、各パルス電圧のパルス幅は常に一定であるが、それによって強誘電体単結晶に生じる分極反転面積は、パルス電圧ごとに異なることを示唆して
いる。したがって、ある特定のパルス電圧(例えば、図4(b)の第l番目のパルス)では、分極反転の進行が抑制され、ある特定のパルス電圧(例えば、図4(b)の第m番目のパルス)では、分極反転の進行が促進されることになり得る。
ここで、第l番目のパルス電圧によって強誘電体単結晶に発生する熱と、第m番目のパルス電圧によって強誘電体単結晶に発生する熱とを比較すると、第m番目のパルス電圧によって強誘電体単結晶に発生する熱の方が大きい。その結果、第m番目のパルス電圧およびそれ以降のパルス電圧の印加によって、分極反転の進行が進んだ領域ではより分極反転がし易く、より分極反転の進行が促進されることになり得る。その結果、図9の分極反転領域9200に示される、拡大した分極反転領域を有する周期分極反転構造が得られることになる。このような現象が、各電極片下において生じ得る。
一方、本発明によれば、各パルス電圧の印加によって強誘電体単結晶に生じる分極反転面積は、常に同じである。したがって、いずれのパルス電圧においても、分極反転の進行速度は等しくなり得る。これにより、強誘電体単結晶に均一な周期分極反転領域を形成することができる。また、一回あたりのパルス電圧の印加による分極反転面積をより小さくなるように、すなわち、一回あたりのパルス電圧によって流れる電荷量が小さくなるように設定すれば、強誘電体単結晶により短周期の周期分極反転領域を形成することができる。
また、一回のパルス電圧の印加によって強誘電体単結晶に生じる熱が、分極反転の進行の促進を妨げるに十分小さい場合には、たとえ各パルス電圧の印加によって各電極片下における強誘電体単結晶の分極反転領域の進行速度に差が生じていたとしても、分極反転の進行速度(すなわち、分極反転面積)は、熱によって過度に分極反転が進行することがないため、最終的に一定となり得る。
再度、図3を参照する。
図3(c)において各パルス間に所定の時間間隔を設けてもよい。図3(c)では、第1のパルス電圧と第2のパルス電圧との間の時間間隔Tint1、第2のパルス電圧と第3のパルス電圧との間の時間間隔Tint2、・・・、第n−1のパルス電圧と第nのパルス電圧との間の時間間隔Tint(n-1)(n≧2、nは整数)を設けている。このようにパルス間に所定の時間間隔を設けることにより、各パルス電圧の印加によって強誘電体単結晶に発生する熱を下げることができる。その結果、熱によって分極反転が進行するのを防ぐことができるので、より均一かつ短周期の周期分極反転構造が形成され得る。ここで、各時間間隔は、関係Tint1=Tint2=・・・=Tint(n-1)であってもよいし、関係Tint1≠Tint2≠・・・≠Tint(n-1)であってもよく、強誘電体単結晶の材料、パルス電圧の印加時間、発生する熱等に応じて任意であり得る。
以上、図1〜図4を参照して、任意の強誘電体単結晶材料を用いて本発明による方法を説明してきた。しかしながら、強誘電体単結晶材料として、実質的に定比組成のタンタル酸リチウム単結晶(以降ではSLTと称する)、実質的に定比組成のニオブ酸リチウム単結晶(以降ではSLNと称する)、Mg、Zn、InおよびScからなる群から選択される元素を0.1〜3.0mol%ドープしたSLT、および、Mg、Zn、InおよびScからなる群から選択される元素を0.1〜3.0mol%ドープしたSLNを用いてもよい。これらの材料を用いた場合、2mm以上の厚い周期分極反転構造を製造することができ、高出力の波長変換素子が得られ得る。
なお、実質的に「定比組成である」とは、Li2O/(Nb25+Li2O)のモル分率が完全に0.50ではないものの、コングルエント組成よりも化学両論比に近い組成(Li2O/(Nb25+Li2O)のモル分率=0.495〜0.5)を有しており、そのこ
とに起因するデバイスの特性の低下が通常のデバイスの設計において問題にならない程度であることをいう。同様に、SLTにおいて、実質的に「定比組成である」とは、Li2O/(Ta25+Li2O)のモル分率が完全に0.50ではないものの、コングルエント組成よりも化学両論比に近い組成(Li2O/(Ta25+Li2O)のモル分率=0.495〜0.5)を有しており、そのことに起因するデバイスの特性の低下が通常のデバイスの設計において問題にならない程度であることをいう。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態1による方法によって製造された波長変換素子を用いた波長変換システムを示す図である。
波長変換システム500は、波長変換素子510と、光源530と、集光光学系540とを含む。
波長変換素子510は、実施の形態1に記載される方法を用いて製造され得る。波長変換素子510は、MgがドープされたSLTであり得るが、この材料に限定されない。波長変換素子510は、周期8μmの分極反転領域520を有し、2mm×2mmのロッド状であり得る。
図6は、本発明による波長変換素子を製造する際の例示的なパルス電圧および反転電流を示す図である。図6では、図面を複雑にするのを避けるため、第1回目のパルス電圧および反転電流のみを示す。
波長変換素子510を製造するための条件は、図2に示される装置を用いて、図6に示されるパルス電圧を複数回印加した。1回のパルス電圧の印加によって生じる電荷量1μQ(一定)とし、繰り返しパルス数120、パルス電圧の電界強度0.8kV/mm、パルス間の時間間隔30sとした。得られた分極反転領域520は、均一な周期を有していることを微分干渉顕微鏡による観察および波長変換素子の許容幅測定によって確認した。
光源530は、例えば、半導体レーザであり得るが、これに限定されない。光源530は、コヒーレントである限り、任意の光源を用いることができる。光源530は、例えば、波長1064nmの光を発する。
集光光学系540は、光源530が発する光を集光し、波長変換素子510に入射させるように機能する任意の光学系であり得る。
このような波長変換システム500の動作を説明する。光源530が発する光は、集光光学系540を介して波長変換素子510に入射する。この光を基本波と呼ぶ。分極反転領域520は、光源530の光(基本波)の導波方向に周期的に繰り返されている。このような周期的な分極反転領域520により、基本波とその第2高調波とが位相整合(擬似位相整合)する。このようにして、基本波は、波長変換素子510を伝播する間に波長532nmの第2高調波に変換される。なお、波長変換素子510の基本波の入射面と出射面とに反射膜を設けて、波長変換素子510を共振器として機能させてもよい。
図7は、本発明による波長変換素子の基本波の出力と第二高調波の出力との関係を示す図である。
図7より、基本波の出力12Wにおいて4.4Wの緑色光の発生を確認した。この値は、レーザディスプレイに必要とされる値を超えるレベルであり、図5に示されるようなシングルパスの波長変換システム500においてこのような高出力を達成できれば、システムの低コスト化に有利であり得る。
このように本発明による方法を用いれば、短周期の分極反転領域520を有する波長変換素子510を高い効率かつ高い歩留まりで製造することができる。この結果、短波長への変換(例えば、1064nmの波長の光を532nmの波長の光に変換)が可能となる
。さらに短周期化して、波長変換素子510を反射型波長変換素子として用いることによって、さらなる高効率化が可能である。
上記波長変換素子510は本発明の方法を適用する一例にすぎない。例えば、本発明の方法は、第二高調波以外にもパラメトリック発振、和周波、差周波等を利用した波長変換素子の製造にも適用可能であり得る。
以上説明してきたように、本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法は、強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、強誘電体単結晶に第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、第1の電極と第2の電極とを介して強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程とを包含する。複数のパルス電圧のそれぞれを強誘電体単結晶に印加した際に強誘電体単結晶に流れる電荷量はそれぞれ等しくなる。このように、各パルス電圧の印加によって強誘電体単結晶に生じる電荷量が常に一定であるため、各電圧パルスの印加で生じる分極反転面積は常に一定にすることができる。その結果、いずれの電極下においても、強誘電体単結晶の分極反転の進行速度を一定にすることができるので、均一な周期分極反転領域を形成することができる。また、各パルス電圧の印加による電荷量が小さくなるように設定することにより、より短周期の周期分極反転領域を形成することができる。
本発明による方法を用いれば、均一かつ短周期の分極反転領域を有する波長変換素子を製造することができるので、入射波長の短波長化を達成し得る。したがって、波長変換領域を広げることができるとともに、波長変換素子の強誘電体単結晶材料を適宜選択することによって高出力化が可能になり得る。
本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する工程を示すフローチャート 本発明による強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法を示す模式図 (a)従来技術によるパルス電圧波形を示す図、(b)(a)にともなって強誘電体単結晶に流れる反転電流波形を示す図、(c)本発明によるパルス電圧波形を示す図、および、(d)(c)にともなって強誘電体単結晶に流れる反転電流波形を示す図 (a)反転電流およびパルス電圧印加積分時間のパルス数依存性、および、(b)電荷量のパルス数依存性を示す図 本発明の実施の形態1による方法によって製造された波長変換素子を用いた波長変換システムを示す図 本発明による波長変換素子を製造する際の例示的なパルス電圧および反転電流を示す図 本発明による波長変換素子の基本波の出力と第二高調波の出力との関係を示す図 (a)従来技術による周期分極反転領域を形成するための構成を示す模式図と(b)従来技術による周期分極反転領域を形成する際のLiTaO3基板に印加される電圧の電界強度の経時変化を示す図 従来技術による周期分極反転領域の拡大を示す図
符号の説明
200、510 波長変換素子
210 強誘電体単結晶
220 第1の電極
230 第2の電極
240 複数の電極片
250 フォトレジスト
260 電圧増幅装置
270 パルス電源
280 電流モニタ
500 波長変換システム
520 周期分極反転構造
530 光源
540 集光光学系

Claims (10)

  1. 強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法であって、
    前記強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、
    前記強誘電体単結晶に前記第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程であって、前記複数のパルス電圧のそれぞれを前記強誘電体単結晶に印加した際に前記強誘電体単結晶に流れる電荷量はそれぞれ等しい、工程と
    を包含する、方法。
  2. 前記複数のパルス電圧を印加する工程は、前記複数のパルス電圧のそれぞれを所定の時間間隔で前記強誘電体単結晶に印加する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記強誘電体単結晶は、実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムのいずれかである、請求項1に記載の方法。
  4. 前記実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムは、Mg、Zn、ScおよびInからなる群から選択される元素を0.1〜3.0mol%含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1の電極または前記第2の電極の少なくともいずれか一方は液体電極である、請求項1に記載の方法。
  6. 強誘電体単結晶に分極反転領域を形成する方法によって製造される波長変換素子であって、前記方法は、
    前記強誘電体単結晶に第1の電極を形成する工程と、
    前記強誘電体単結晶に前記第1の電極に対向する第2の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記強誘電体単結晶に複数のパルス電圧を印加する工程であって、前記複数のパルス電圧のそれぞれを前記強誘電体単結晶に印加した際に前記強誘電体単結晶に流れる電荷量はそれぞれ等しい、工程と
    を包含する、波長変換素子。
  7. 前記複数のパルス電圧を印加する工程は、前記複数のパルス電圧のそれぞれを所定の時間間隔で前記強誘電体単結晶に印加する、請求項6に記載の波長変換素子。
  8. 前記強誘電体単結晶は、実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムのいずれかである、請求項6に記載の波長変換素子。
  9. 前記実質的に定比組成のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムは、Mg、Zn、ScおよびInからなる群から選択される元素を0.1〜3.0mol%含む、請求項8に記載の波長変換素子。
  10. 前記第1の電極または前記第2の電極の少なくともいずれか一方は液体電極である、請求項6に記載の波長変換素子。

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