JP2006016166A - 媒体判別装置、及び、媒体判別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蛍光増白剤から発せられる光の強度を強くし、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができるようにする。
【解決手段】 媒体に光を照射する第1の発光素子と、前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図6
【解決手段】 媒体に光を照射する第1の発光素子と、前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、媒体判別装置、及び、媒体判別方法に関する。
媒体の種類を判別する媒体判別装置において、媒体に対して紫外光を照射し、媒体が蛍光増白剤を含む場合には、蛍光増白剤から発せられる光を検出することによって、媒体に含まれる蛍光増白剤の量に基づいて媒体の種類を判別する媒体判別装置がある。
特開2002−167082号公報
このような媒体判別装置においては、蛍光増白剤から発せられる光の強度が弱いと、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができず、媒体に含まれる蛍光増白剤の量に基づいて媒体の種類を判別することができないという虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、蛍光増白剤から発せられる光の強度を強くし、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができるようにすることである。
前記目的を達成するための主たる発明は、媒体に光を照射する第1の発光素子と、前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、を有することを特徴とする媒体判別装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
本明細書、及び、添付図面の記載により少なくとも以下の事項が明らかとなる。
媒体に光を照射する第1の発光素子と、前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、を有することを特徴とする媒体判別装置。
このような媒体判別装置にあっては、蛍光増白剤から発せられる光の強度を強くし、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、蛍光増白剤から発せられる光の強度を強くし、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができるようになる。
また、前記受光部は、前記媒体からの反射光を受ける第1の受光素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける第2の受光素子と、を有することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、前記受光部は、前記媒体からの反射光を受ける第1の受光素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける第2の受光素子と、を有する。
このような媒体判別装置にあっては、前記受光部は、前記媒体からの反射光を受ける第1の受光素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける第2の受光素子と、を有する。
また、前記受光部は、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光の両方を受ける受光素子を有することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、前記受光部は、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光の両方を受ける受光素子を有する。
このような媒体判別装置にあっては、前記受光部は、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光の両方を受ける受光素子を有する。
また、給紙され1枚に分離された前記媒体に、前記第1の発光素子は前記光を照射し、前記第2の発光素子は前記紫外光を照射することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、給紙され1枚に分離された前記媒体に、前記第1の発光素子は前記光を照射し、前記第2の発光素子は前記紫外光を照射することができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、給紙され1枚に分離された前記媒体に、前記第1の発光素子は前記光を照射し、前記第2の発光素子は前記紫外光を照射することができるようになる。
また、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体に蛍光剤が含まれるか否かを判断する制御部を更に有することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体に蛍光剤が含まれるか否かを判断することができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体に蛍光剤が含まれるか否かを判断することができるようになる。
また、前記制御部は、前記第2の受光素子の検出結果が予め定められた所定の閾値を超えた場合に、前記媒体に蛍光剤が含まれると判断することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、前記制御部は、前記第2の受光素子の検出結果が予め定められた所定の閾値を超えた場合に、前記媒体に蛍光剤が含まれると判断することができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、前記制御部は、前記第2の受光素子の検出結果が予め定められた所定の閾値を超えた場合に、前記媒体に蛍光剤が含まれると判断することができるようになる。
また、前記制御部は、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体の種類を判別することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、前記制御部は、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体の種類を判別することができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、前記制御部は、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体の種類を判別することができるようになる。
また、前記制御部は、前記媒体の種類を指定する指定信号を受信し、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて、前記媒体の種類が、前記指定信号の示す前記媒体の種類と異なると判別できる場合、警告を行うことが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、前記制御部は、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて、前記媒体の種類が、前記指定信号の示す前記媒体の種類と異なると判別できる場合、警告を行うことができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、前記制御部は、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて、前記媒体の種類が、前記指定信号の示す前記媒体の種類と異なると判別できる場合、警告を行うことができるようになる。
また、媒体に光を照射する第1の発光素子と、前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、を有し、前記受光部は、前記媒体からの反射光を受ける第1の受光素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける第2の受光素子と、を有し、給紙され1枚に分離された前記媒体に、前記第1の発光素子は前記光を照射し、前記第2の発光素子は前記紫外光を照射し、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体に蛍光剤が含まれるか否かを判断する制御部を更に有し、前記制御部は、前記第2の受光素子の検出結果が予め定められた所定の閾値を超えた場合に、前記媒体に蛍光剤が含まれると判断し、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体の種類を判別し、前記媒体の種類を指定する指定信号を受信し、前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて、前記媒体の種類が、前記指定信号の示す前記媒体の種類と異なると判別できる場合、警告を行うことを特徴とする媒体判別装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、媒体に紫外光を照射する発光素子と、前記発光素子と前記媒体との間に設けられ、前記発光素子から照射される前記紫外光を拡散するための光学素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける受光素子と、を有することが好ましい。
このような媒体判別装置にあっては、蛍光増白剤から発せられる光の強度を強くし、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができるようになる。
このような媒体判別装置にあっては、蛍光増白剤から発せられる光の強度を強くし、蛍光増白剤から発せられる光を検出することができるようになる。
また、第1の発光素子から媒体に光を照射し、前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられた第2の発光素子から前記媒体に紫外光を照射し、受光部によって前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受けることによって、前記媒体の種類を判別することを特徴とする媒体判別方法も実現可能である。
このようにして実現された媒体判別方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
このようにして実現された媒体判別方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
また、発光素子から媒体に紫外光を照射し、前記発光素子と前記媒体との間に設けられた光学素子によって、前記発光素子から照射される前記紫外光を拡散し、受光素子によって蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受けることによって、前記媒体の種類を判別することを特徴とする媒体判別方法も実現可能である。
このようにして実現された媒体判別方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
このようにして実現された媒体判別方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
===印刷装置の概要===
本発明にかかる媒体判別装置を用いることができる印刷装置の一実施形態として、プリンタ1と、コンピュータ1100とを備えた印刷システムを例にとり、その概要について説明する。
本発明にかかる媒体判別装置を用いることができる印刷装置の一実施形態として、プリンタ1と、コンピュータ1100とを備えた印刷システムを例にとり、その概要について説明する。
図1は、印刷システム1000の外観構成を示した説明図である。この印刷システム1000は、プリンタ1と、コンピュータ1100とを備えている。コンピュータ1100は、表示装置1200と、入力装置1300と、記録再生装置1400とを有している。プリンタ1は、紙や布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ1100は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置1200は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザーインタフェースを表示する。入力装置1300は、例えばキーボード1300Aやマウス1300Bであり、表示装置1200に表示されたユーザーインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置1400は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置1400AやCD−ROMドライブ装置1400Bが用いられる。
コンピュータ1100には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置1200にユーザーインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ1100にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバのユーザーインタフェースの説明図である。このプリンタドライバのユーザーインタフェースは、ビデオドライバを介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバのユーザーインタフェースの説明図である。このプリンタドライバのユーザーインタフェースは、ビデオドライバを介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷方式を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷方式として、高速印刷方式又はファイン印刷方式を選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された印刷方式に応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として180dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる媒体の種類を選択することができる。例えば、ユーザーは、媒体として、普通紙や光沢紙を選択することができる。
媒体の種類が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバは、選択された媒体の種類に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバは、ユーザーインタフェースを介して設定された条件にしたがって、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザーは、この画面上から、プリンタドライバの各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
===印刷装置の構成===
<印刷装置の構成について>
次に、印刷装置の構成について図3、及び、図4を参照して説明する。図3は、プリンタの全体構成のブロック図である。図4は、プリンタの全体構成の横断面図である。
<印刷装置の構成について>
次に、印刷装置の構成について図3、及び、図4を参照して説明する。図3は、プリンタの全体構成のブロック図である。図4は、プリンタの全体構成の横断面図である。
以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。本実施形態のプリンタ1は、図3に示すように、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、センサ群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ1100から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ1100から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体に画像を形成する。プリンタ1内の状況はセンサ群50によって監視されており、センサ群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。センサから検出結果を受けたコントローラは、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙など)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で媒体を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、媒体を搬送する搬送機構として機能する。搬送ユニット20は、図4に示すように、給紙ローラ21と、搬送モータ(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、媒体挿入口に挿入された媒体をプリンタ1内に自動的に給紙するためのローラである。媒体挿入口には媒体が積層された状態で挿入されている。給紙ローラ21は積層された媒体の1番上に位置する媒体を給紙する。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて媒体を搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータは、媒体を搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された媒体を印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータによって駆動される。プラテン24は、印刷中の媒体を支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した媒体をプリンタ1の外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、キャリッジ移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、往復移動可能である。(これにより、ヘッドがキャリッジ移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータは、キャリッジ31をキャリッジ移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、媒体にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク吐出部としてノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31がキャリッジ移動方向に移動すると、ヘッド41もキャリッジ移動方向に移動する。そして、ヘッド41がキャリッジ移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、キャリッジ移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が媒体に形成される。
センサ群50には、リニア式エンコーダ、光学センサ51、ロータリー式エンコーダ56、及び、媒体検出センサ57等が含まれる。
リニア式エンコーダは、キャリッジ31のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ56は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。媒体検出センサ57は、印刷される媒体の先端の位置を検出するためのものである。この媒体検出センサ57は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって媒体を給紙する途中で、媒体の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、媒体検出センサ57は、機械的な機構によって媒体の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、媒体検出センサ57は媒体搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは媒体の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、媒体の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、媒体検出センサ57は、このレバーの動きを検出することによって、媒体の先端の位置を検出する。光学センサ51は、媒体に赤外光・紫外光を照射し、媒体からの光を検出し、この検出結果に基づいて媒体の種類を判別するためのセンサである。この光学センサ51については、後に図5、及び、図6を参照して詳しく説明する。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ1100とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶部を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムにしたがって、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
===媒体判別装置===
<媒体判別装置について>
次に、媒体判別装置について、図5、及び、図6を参照して説明する。図5は参考例の光学センサ51の構成の説明図である。図6は、本実施形態の光学センサ51の構成の説明図である。参考例と本実施形態とを比較すると、第2の発光素子54の位置が異なる。
<媒体判別装置について>
次に、媒体判別装置について、図5、及び、図6を参照して説明する。図5は参考例の光学センサ51の構成の説明図である。図6は、本実施形態の光学センサ51の構成の説明図である。参考例と本実施形態とを比較すると、第2の発光素子54の位置が異なる。
光学センサ51は、第1の発光素子52、第2の発光素子54、及び、受光部58を有する。受光部58は、第1の受光素子53と第2の受光素子55を有する。
第1の発光素子52は、給紙中の媒体Sに赤外光等の光を照射する。第1の受光素子53は、媒体Sからの反射光を受ける。コントローラ60は、第1の受光素子53が受けた反射光の光量に基づいて、媒体Sの光沢度を判別することができる。
第1の発光素子52は、給紙中の媒体Sに赤外光等の光を照射する。第1の受光素子53は、媒体Sからの反射光を受ける。コントローラ60は、第1の受光素子53が受けた反射光の光量に基づいて、媒体Sの光沢度を判別することができる。
第2の発光素子54は、給紙中の媒体Sに紫外光を照射する。第2の受光素子55は、紫外光によって励起された蛍光増白剤が発する光を受ける。コントローラ60は、第2の受光素子55が受けた蛍光増白剤が発する光量に基づいて、媒体Sに蛍光増白剤が含まれるか否かを判別することができる。
第2の発光素子54は、例えば、ピーク発光波長が370nmである紫外光LEDである。第2の受光素子55は、例えば、シリコンフォトトランジスタである。媒体Sに入射した光は、媒体S中に含まれる蛍光増白剤を励起させる。蛍光増白剤は、自然光や蛍光灯等に含まれる紫外光を吸収して青色の可視光を放射することにより、媒体Sの黄色がかった状態に青みを付けて白色度を増すためのものである。媒体Sに蛍光増白剤が含まれていると、媒体Sの黄色がかった状態が、黄色の補色である青みが付けられることによって、無彩色である白さが強調される。蛍光増白剤は、例えば、紫外光を最大吸収波長375nmで吸収して、可視光を最大放射波長435nmで放射する物質である。
また、図5に示される参考例においては、第2の発光素子54は、媒体Sに対して第1の発光素子52と同じだけ離れた位置に設けられている。すなわち、第1の発光素子52と、第1の発光素子52から照射される光の媒体Sへの入射点との距離(d1)は、第2の発光素子54と、第2の発光素子54から照射される紫外光の媒体Sへの入射点との距離(d2)と等しい。そして、紫外光が照射された部分は、図中A1で表される領域である。そして、媒体が蛍光増白剤を含んでいる場合には、領域A1に含まれる蛍光増白剤から光が発せられる。しかしながら、領域A1が小さいと、領域A1に含まれる蛍光増白剤から十分な光は発せられない。
一方、本実施の形態においては、図6に示されるように第2の発光素子54は、媒体Sに対して第1の発光素子52よりも離れた位置に設けられている。すなわち、図6に示される例においては、第2の発光素子54と、第2の発光素子54から照射される紫外光の媒体Sへの入射点との距離(d3)は、第1の発光素子52と、第1の発光素子52から照射される光の媒体Sへの入射点との距離(d1)よりも大きい。よって、図6に示される紫外光が照射される領域A2は、図5に示される紫外光が照射される領域A1よりも大きくなる。媒体が蛍光増白剤を含んでいる場合には、領域A2に含まれる蛍光増白剤の量は、領域A1に含まれる蛍光増白剤の量よりも多い。よって、領域A2に含まれる蛍光増白剤から発せられる光量は、領域A1に含まれる蛍光増白剤から発せられる光量よりも大きい。したがって、第2の受光素子55は、媒体Sに蛍光増白剤が含まれるか否かを判断するのに十分なだけの光を受けることができる。
<第2の発光素子54、及び、第2の受光素子55が設けられる位置について>
ここで、第2の発光素子54、及び、第2の受光素子55が、図4に示されるように媒体検出センサ57とロータリー式エンコーダ56との間に設けられている理由について、図7A、及び、図7Bを参照して説明する。なお、図中において、○は、蛍光増白剤が励起されていることを表す。また、×は、蛍光増白剤が励起されていないことを表す。
ここで、第2の発光素子54、及び、第2の受光素子55が、図4に示されるように媒体検出センサ57とロータリー式エンコーダ56との間に設けられている理由について、図7A、及び、図7Bを参照して説明する。なお、図中において、○は、蛍光増白剤が励起されていることを表す。また、×は、蛍光増白剤が励起されていないことを表す。
第2の発光素子54、及び、第2の受光素子55が、仮に、給紙ローラ21の媒体搬送方向手前に設けられていたとする。そして、媒体挿入口には媒体が積層された状態で挿入されている場合について考える。図7Aに示されるように、1番上に蛍光増白剤を含まない薄い媒体が位置し、その下部に蛍光増白剤を含む媒体が位置している場合には、光は下部に位置している媒体にまで到達する。そして、下部に位置している媒体に含まれる蛍光増白剤が励起され、蛍光増白剤から光が発せられる。そして、第2の受光素子55は、蛍光増白剤から発せられる光を検出する。この場合、1番上に位置する媒体に、蛍光増白剤が含まれているものと誤判定されてしまう虞がある。
また、図7Bに示されるように、1番上に蛍光増白剤を含む薄い媒体が位置し、その下部に蛍光増白剤を含む媒体が位置している場合には、光は下部に位置している媒体にまで到達する。そして、下部に位置している媒体に含まれる蛍光増白剤が励起され、蛍光増白剤から光が発せられる。そして、第2の受光素子55は、1番上に位置する媒体に含まれる蛍光増白剤から発せられる光とともに、下部に位置する媒体に含まれる蛍光増白剤から発せられる光を検出する。この場合、1番上に位置する媒体に含まれる蛍光増白剤の量が本来よりも多いと誤判定されてしまう。
しかしながら、本実施の形態においては、第2の発光素子54、及び、第2の受光素子55は、図4に示されるように媒体検出センサ57とロータリー式エンコーダ56との間に設けられている。よって、第2の発光素子54からは、給紙中の媒体(1枚に分離された状態の媒体)に対して光が照射される。したがって、第2の受光素子55は、受けた光量に基づいて、給紙中の媒体に蛍光増白剤が含まれるか否かを正確に判定することができる。
<媒体の種類と、第1の受光素子53、及び、第2の受光素子55の出力との関係について>
次に、図8、及び、図9を参照して、媒体の種類と、第1の受光素子53、及び、第2の受光素子55の出力との関係について説明する。図8は、媒体の種類と第1の受光素子53の出力との関係を表す実験データである。図9は、媒体の種類と第2の受光素子55の出力との関係を表す実験データである。
次に、図8、及び、図9を参照して、媒体の種類と、第1の受光素子53、及び、第2の受光素子55の出力との関係について説明する。図8は、媒体の種類と第1の受光素子53の出力との関係を表す実験データである。図9は、媒体の種類と第2の受光素子55の出力との関係を表す実験データである。
まず、図8を参照して媒体の種類と第1の受光素子53の出力との関係について説明する。媒体が普通紙である場合には、蛍光増白剤を含む場合も含まない場合も、第1の受光素子53の出力は、約500mVから約1000mVの間になる。媒体が光沢紙である場合には、蛍光増白剤を含む場合も含まない場合も、第1の受光素子53の出力は、約1000mVから約1500mVの間になる。媒体がOHPである場合には、第1の受光素子53の出力は、1500mVよりも大きくなる。
次に、図9を参照して媒体の種類と第2の受光素子55の出力との関係について説明する。媒体が普通紙であり蛍光増白剤を含まない場合には、第2の受光素子55の出力は、約580mVから約750mVの間になる。媒体が普通紙であり蛍光増白剤を含む場合には、第2の受光素子55の出力は、約1150mVから約1450mVの間になる。媒体が光沢紙であり蛍光増白剤を含まない場合には、第2の受光素子55の出力は、約750mVから約900mVの間になる。媒体が光沢紙であり蛍光増白剤を含む場合には、第2の受光素子55の出力は、約1200mVから約1350mVの間になる。
次に、図10A、及び、図10Bを参照して、第2の発光素子54と、第2の発光素子54から照射される紫外光の媒体Sへの入射点との距離(以下、照射距離と表現する)が異なる場合の第2の受光素子55の出力の関係について説明する。
まず、図10Aを参照して、媒体が普通紙であり、照射距離が5mmである場合の第2の受光素子55の出力について説明する。普通紙が蛍光増白剤を含む場合の第2の受光素子55の出力は、約1140mVである。普通紙が蛍光増白剤を含まない場合の第2の受光素子55の出力は、約750mVである。よって、普通紙が蛍光増白剤を含むか含まないかを判別するための第2の受光素子55の出力の差は、約390mVである。
一方、媒体が普通紙であり、照射距離が10mmである場合の第2の受光素子55の出力について説明する。普通紙が蛍光増白剤を含む場合の第2の受光素子55の出力は、約1430mVである。普通紙が蛍光増白剤を含まない場合の第2の受光素子55の出力は、約580mVである。よって、普通紙が蛍光増白剤を含むか含まないかを判別するための第2の受光素子55の出力の差は、約850mVである。
次に、図10Bを参照して、媒体が光沢紙であり、照射距離が5mmである場合の第2の受光素子55の出力について説明する。光沢紙が蛍光増白剤を含む場合の第2の受光素子55の出力は、約1200mVである。光沢紙が蛍光増白剤を含まない場合の第2の受光素子55の出力は、約880mVである。よって、光沢紙が蛍光増白剤を含むか含まないかを判別するための第2の受光素子55の出力の差は、約320mVである。
一方、媒体が光沢紙であり、照射距離が10mmである場合の第2の受光素子55の出力について説明する。光沢紙が蛍光増白剤を含む場合の第2の受光素子55の出力は、約1330mVである。光沢紙が蛍光増白剤を含まない場合の第2の受光素子55の出力は、約750mVである。よって、光沢紙が蛍光増白剤を含むか含まないかを判別するための第2の受光素子55の出力の差は、約580mVである。
このように、媒体が普通紙の場合も光沢紙の場合も、照射距離の大きい方が、媒体に蛍光増白剤が含まれるとき、第2の受光素子55の出力が大きくなる。これは、照射距離の大きい方が、紫外光に照射される領域は大きくなり、媒体から発せられる光量が増すからである。
また、照射距離の大きい方が、媒体に蛍光増白剤が含まれないとき、第2の受光素子55の出力が小さくなる。これは、照射距離の大きい方が、媒体に達するまでに紫外光は減衰し、媒体から発せられる光量が減るからである。
この結果、照射距離の大きい方が、蛍光増白剤の有無による第2の受光素子の出力の差が大きくなる。言い換えれば、照射距離の大きい方が、コントローラ60は、第2の受光素子55の検出結果に基づき、媒体に蛍光増白剤が含まれるか否かを正確に判断できる。
<媒体判別処理について>
次に、図11を参照して、媒体判別処理について説明する。ステップS101において、ユーザーは、マウス1300Bを操作して、図2に示されるユーザーインタフェース上から印刷しようとする媒体を選択する。
ステップS102において、コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、給紙トレーの1番上に位置する媒体を給紙する。
ステップS103において、コントローラ60は、第1の発光素子52から媒体に赤外光を照射する。
ステップS104において、コントローラ60は、第1の受光素子53の出力が1000mV以下か否かを判断する。コントローラ60が、第1の受光素子53の出力が1000mV以下であると判断した場合、処理はステップS105に進む。第1の受光素子53の出力が1000mV以下である場合、図8に示す実験データから分かるように、媒体の候補は、普通紙(蛍光増白剤あり)、もしくは、普通紙(蛍光増白剤なし)のいずれかである。
ステップS105において、コントローラ60は、第2の発光素子54から媒体に紫外光を照射する。
次に、図11を参照して、媒体判別処理について説明する。ステップS101において、ユーザーは、マウス1300Bを操作して、図2に示されるユーザーインタフェース上から印刷しようとする媒体を選択する。
ステップS102において、コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、給紙トレーの1番上に位置する媒体を給紙する。
ステップS103において、コントローラ60は、第1の発光素子52から媒体に赤外光を照射する。
ステップS104において、コントローラ60は、第1の受光素子53の出力が1000mV以下か否かを判断する。コントローラ60が、第1の受光素子53の出力が1000mV以下であると判断した場合、処理はステップS105に進む。第1の受光素子53の出力が1000mV以下である場合、図8に示す実験データから分かるように、媒体の候補は、普通紙(蛍光増白剤あり)、もしくは、普通紙(蛍光増白剤なし)のいずれかである。
ステップS105において、コントローラ60は、第2の発光素子54から媒体に紫外光を照射する。
ステップS106において、コントローラ60は、第2の受光素子55の出力が1000mV(閾値)以下か否かを判断する。コントローラ60が、第2の受光素子55の出力が1000mV以下であると判断した場合、処理はステップS107に進む。第2の受光素子55の出力が1000mV以下である場合、図9に示す実験データから分かるように、媒体は、普通紙(蛍光増白剤なし)である。
ステップS107において、コントローラ60は、媒体は普通紙(蛍光増白剤なし)であると判断する。
ステップS108において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤なし)であると判断した場合(すなわち、ユーザーがユーザーインタフェース上から選択した媒体の種類と、媒体判別処理によって判別された媒体の種類とが一致する場合)、処理は、印刷処理へ進む。ステップS108において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤なし)ではないと判断した場合(すなわち、ユーザーがユーザーインタフェース上から選択した媒体の種類と、媒体判別処理によって判別された媒体の種類とが一致しない場合)、処理は、ステップS109に進む。
ステップS109において、コントローラ60は、表示装置1200に、「選択された媒体と、給紙トレーにセットされた媒体は異なります」等の警告画面を表示させる。
ステップS107において、コントローラ60は、媒体は普通紙(蛍光増白剤なし)であると判断する。
ステップS108において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤なし)であると判断した場合(すなわち、ユーザーがユーザーインタフェース上から選択した媒体の種類と、媒体判別処理によって判別された媒体の種類とが一致する場合)、処理は、印刷処理へ進む。ステップS108において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤なし)ではないと判断した場合(すなわち、ユーザーがユーザーインタフェース上から選択した媒体の種類と、媒体判別処理によって判別された媒体の種類とが一致しない場合)、処理は、ステップS109に進む。
ステップS109において、コントローラ60は、表示装置1200に、「選択された媒体と、給紙トレーにセットされた媒体は異なります」等の警告画面を表示させる。
このように、本実施の形態においては、コントローラ60は、第1の受光素子53、及び、第2の受光素子55の検出結果に基づいて、次に印刷される媒体がユーザーの選択した媒体と異なる場合には、ユーザーに警告を行うことができる。よって、ユーザーは、選択した媒体の種類と次に印刷される媒体の種類とが異なる場合、媒体が印刷される前にそのことを知ることができる。
ステップS106において、コントローラ60が、第2の受光素子55の出力が1000mV(閾値)よりも大きいと判断した場合、処理はステップS110に進む。第2の受光素子55の出力が1000mVよりも大きい場合、図9に示す実験データから分かるように、媒体は、普通紙(蛍光増白剤あり)である。
ステップS110において、コントローラ60は、媒体は普通紙(蛍光増白剤あり)であると判断する。
ステップS111において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤あり)であると判断した場合、処理は、印刷処理へ進む。ステップS111において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤あり)ではないと判断した場合、処理は、ステップS109に進む。
ステップS111において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤あり)であると判断した場合、処理は、印刷処理へ進む。ステップS111において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体が普通紙(蛍光増白剤あり)ではないと判断した場合、処理は、ステップS109に進む。
ステップS104において、コントローラ60が、第1の受光素子53の出力が1000mVよりも大きいと判断した場合、処理はステップS112に進む。
ステップS112において、コントローラ60は、第1の受光素子53の出力が1000mVより大きく1500mV以下か否かを判断する。
ステップS112において、コントローラ60は、第1の受光素子53の出力が1000mVより大きく1500mV以下か否かを判断する。
第1の受光素子53の出力が1000mVよりも大きく1500mV以下である場合、図8に示す実験データから分かるように、媒体の候補は、光沢紙(蛍光増白剤あり)、もしくは、光沢紙(蛍光増白剤なし)のいずれかである。そして、処理は、ステップS113に進む。
以下のステップS113乃至ステップS119の処理は、ステップS105乃至ステップS111の処理における普通紙を光沢紙に置き換えた処理と同じ処理であり、繰り返しになるので、ここでは説明を省略する。
ステップS112において、コントローラ60が、第2の受光素子53の出力が1500mVより大きいと判断した場合、処理は、ステップS120に進む。ステップS120において、コントローラ60は、媒体がOHPであると判断する。
ステップS121において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体がOHPであると判断した場合、処理は、印刷処理へ進む。ステップS121において、コントローラ60が、ユーザーによってユーザーインタフェース上から選択された媒体がOHPではないと判断した場合、処理は、ステップS122に進む。
ステップS122において、コントローラ60は、表示装置1200に、「選択された媒体と、給紙トレーにセットされた媒体は異なります」等の警告画面を表示させる。
ステップS122において、コントローラ60は、表示装置1200に、「選択された媒体と、給紙トレーにセットされた媒体は異なります」等の警告画面を表示させる。
===その他の実施の形態===
本発明にかかる媒体判別装置を用いることができる印刷装置の一実施形態として、プリンタを例にとって説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
本発明にかかる媒体判別装置を用いることができる印刷装置の一実施形態として、プリンタを例にとって説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部または全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
本実施の形態においては、図6に示されるように第2の発光素子54は、媒体Sに対して第1の発光素子52よりも離れた位置に設けられている。しかしながら、紫外光が照射される領域を図5に示される紫外光が照射される領域A1よりも大きくするには、このような構成に限られるものではない。
例えば、図12に示されるように、第2の発光素子54と媒体Sとの間に光学素子58(例えば、レンズ等)を設けてもよい。これにより、第2の発光素子54から照射される紫外光は、光学素子58により拡散される。よって、紫外光が照射される領域A3は、図5に示される紫外光が照射される領域A1よりも大きくなる。よって、領域A3に含まれる蛍光増白剤から発せられる光量は、領域A1に含まれる蛍光増白剤から発せられる光量よりも大きくなる。したがって、第2の受光素子55は、媒体に蛍光増白剤が含まれるか否かを判別するのに十分なだけの光を受けることができる。
また、本実施の形態においては、第2の発光素子54からは、紫外光が照射された。しかしながら、第2の発光素子54から紫外光を含む他の光を照射させることとしてもよい。
また、本実施の形態においては、受光部58は、2つの受光素子(第1の受光素子53、第2の受光素子55)を備えている。しかし、受光部58は1つの受光素子だけを備えるものでもよい。この場合、図13に示されるように、第1の受光素子53(受光部58)が、媒体Sからの反射光、及び、蛍光増白剤が発する両方の光を受ける。このようにすることによって、第2の受光素子55を設けることなく、第1の受光素子53の出力のみに基づいて、媒体の種類を判別することができる。このような場合においては、図11に示される媒体判別処理のステップS106、及び、ステップS114は、受光素子55を受光素子53に置き換えた処理となる。
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 センサ群、51 光学センサ、
52 第1の発光素子、53 第1の受光素子、
54 第2の発光素子、55 第2の受光素子、
56 ロータリー式エンコーダ、57 媒体検出センサ、
58 受光部、59 光学素子、
60 コントローラ、61 インターフェース部、
62 CPU、63 メモリ、
64 ユニット制御回路、
1000 印刷システム、1100 コンピュータ、1200 表示装置、
1300 入力装置、1300A キーボード、1300B マウス、
1400 記録再生装置、1400A フレキシブルディスクドライブ装置、
1400B CD−ROMドライブ装置、
S 媒体
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 センサ群、51 光学センサ、
52 第1の発光素子、53 第1の受光素子、
54 第2の発光素子、55 第2の受光素子、
56 ロータリー式エンコーダ、57 媒体検出センサ、
58 受光部、59 光学素子、
60 コントローラ、61 インターフェース部、
62 CPU、63 メモリ、
64 ユニット制御回路、
1000 印刷システム、1100 コンピュータ、1200 表示装置、
1300 入力装置、1300A キーボード、1300B マウス、
1400 記録再生装置、1400A フレキシブルディスクドライブ装置、
1400B CD−ROMドライブ装置、
S 媒体
Claims (12)
- 媒体に光を照射する第1の発光素子と、
前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、
前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、
を有することを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項1に記載の媒体判別装置において、
前記受光部は、前記媒体からの反射光を受ける第1の受光素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける第2の受光素子と、
を有することを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項1に記載の媒体判別装置において、
前記受光部は、前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光の両方を受ける受光素子を有する
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項1に記載の媒体判別装置において、
給紙され1枚に分離された前記媒体に、
前記第1の発光素子は前記光を照射し、
前記第2の発光素子は前記紫外光を照射する
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項2に記載の媒体判別装置において、
前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体に蛍光剤が含まれるか否かを判断する制御部を更に有する
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項5に記載の媒体判別装置において、
前記制御部は、
前記第2の受光素子の検出結果が予め定められた所定の閾値を超えた場合に、前記媒体に蛍光剤が含まれると判断する
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項5又は請求項6に記載の媒体判別装置において、
前記制御部は、
前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体の種類を判別する
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 請求項5乃至請求項7に記載の媒体判別装置において、
前記制御部は、
前記媒体の種類を指定する指定信号を受信し、
前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて、前記媒体の種類が、前記指定信号の示す前記媒体の種類と異なると判別できる場合、警告を行う
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 媒体に光を照射する第1の発光素子と、
前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられ、前記媒体に紫外光を照射する第2の発光素子と、
前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受ける受光部と、
を有し、
前記受光部は、前記媒体からの反射光を受ける第1の受光素子と、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける第2の受光素子と、
を有し、
給紙され1枚に分離された前記媒体に、
前記第1の発光素子は前記光を照射し、
前記第2の発光素子は前記紫外光を照射し、
前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体に蛍光剤が含まれるか否かを判断する制御部を更に有し、
前記制御部は、
前記第2の受光素子の検出結果が予め定められた所定の閾値を超えた場合に、前記媒体に蛍光剤が含まれると判断し、
前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて前記媒体の種類を判別し、
前記媒体の種類を指定する指定信号を受信し、
前記第1の受光素子、及び、前記第2の受光素子の検出結果に基づいて、前記媒体の種類が、前記指定信号の示す前記媒体の種類と異なると判別できる場合、警告を行う
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 媒体に紫外光を照射する発光素子と、
前記発光素子と前記媒体との間に設けられ、前記発光素子から照射される前記紫外光を拡散するための光学素子と、
蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受ける受光素子と、を有する
ことを特徴とする媒体判別装置。 - 第1の発光素子から媒体に光を照射し、
前記媒体に対して前記第1の発光素子よりも離れた位置に設けられた第2の発光素子から前記媒体に紫外光を照射し、
受光部によって前記媒体からの反射光、及び、蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光、を受けることによって、前記媒体の種類を判別する
ことを特徴とする媒体判別方法。 - 発光素子から媒体に紫外光を照射し、
前記発光素子と前記媒体との間に設けられた光学素子によって、前記発光素子から照射される前記紫外光を拡散し、
受光素子によって蛍光剤を含む前記媒体に前記紫外光が照射されたときに前記蛍光剤から発せられる光を受けることによって、前記媒体の種類を判別する
ことを特徴とする媒体判別方法。
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EP4095618A1 (en) | 2021-05-24 | 2022-11-30 | Konica Minolta, Inc. | Recording medium determination device, image formation device, and recording medium determination method |
-
2004
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4095618A1 (en) | 2021-05-24 | 2022-11-30 | Konica Minolta, Inc. | Recording medium determination device, image formation device, and recording medium determination method |
US11906919B2 (en) | 2021-05-24 | 2024-02-20 | Konica Minolta, Inc. | Recording medium determination device, image formation device, and recording medium determination method |
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